JP2003107323A - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JP2003107323A
JP2003107323A JP2001296717A JP2001296717A JP2003107323A JP 2003107323 A JP2003107323 A JP 2003107323A JP 2001296717 A JP2001296717 A JP 2001296717A JP 2001296717 A JP2001296717 A JP 2001296717A JP 2003107323 A JP2003107323 A JP 2003107323A
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selection mode
light receiving
area
areas
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JP2001296717A
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Hideki Kanbayashi
秀樹 神林
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焦点検出能力の向上を図りながらコストを低
減する。 【解決手段】 対の光電変換手段上に、自動選択モード
に対する焦点検出領域ごとの対の受光領域を設定すると
ともに、手動選択モードに対する焦点検出領域ごとの対
の受光領域を、自動選択モードに対する受光領域よりも
広く設定し、手動選択モードまたは自動選択モードで選
択された焦点検出領域に対する対の光電変換手段上の対
の受光領域の電気信号に基づいて対物レンズの焦点調節
状態を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影光学系の焦点調
節状態を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の焦点検出領域を千鳥配列にし、焦
点検出領域の数を多くしながら各焦点検出領域における
画素数を多くし、各焦点検出領域において高い焦点検出
能力を確保するようにした焦点検出装置が知られている
(例えば特開平10−104504号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の焦点
検出領域のすべてに別個の画素を割り当てると、すべて
の焦点検出領域の総画素数が増大し、演算処理が煩雑に
なって高性能なマイクロコンピューターを必要とする上
に、イメージセンサー(光電変換器)のチップ面積が大
きくなって装置のコストが高くなってしまう。
【0004】焦点検出領域の数を増やして各領域間の間
隔を密にすると、必然的に各焦点検出領域の画素数が少
なくなって焦点検出能力が低下するし、逆に、各焦点検
出領域の画素数を多くして焦点検出能力を上げようとす
ると、必然的に焦点検出領域の数が少なくなるという二
律背反の問題がある。
【0005】本発明の目的は、焦点検出能力の向上を図
りながらコストを低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、対物レンズの撮影画面内に設定された複数の焦点検
出領域の中から、任意の焦点検出領域を手動で選択して
選択領域における前記対物レンズの焦点調節状態を検出
する手動選択モードと、すべての焦点検出領域における
焦点検出結果に基づいていずれかの焦点検出領域を自動
で選択する自動選択モードとを切り換えるモード切換手
段と、複数の光電変換素子から成り、被写体像の光強度
分布に対応する電気信号を出力する光電変換手段と、前
記対物レンズを通過した被写体光を前記光電変換手段上
へ導き、被写体像を結像させる焦点検出光学系と、前記
光電変換手段から出力される電気信号に基づいて前記対
物レンズの焦点調節状態を演算する焦点検出演算手段と
を備えた焦点検出装置に適用され、前記光電変換手段上
に、前記自動選択モードに対する前記焦点検出領域ごと
の受光領域を設定するとともに、前記手動選択モードに
対する前記焦点検出領域ごとの受光領域を、前記自動選
択モードに対する受光領域よりも広く設定し、前記焦点
検出演算手段によって、前記手動選択モードまたは前記
自動選択モードで選択された焦点検出領域に対する前記
光電変換手段上の受光領域の電気信号に基づいて前記対
物レンズの焦点調節状態を演算する。 (2) 請求項2の焦点検出装置は、前記自動選択モー
ドに対する前記焦点検出領域ごとの受光領域を互いに隣
接して設定するとともに、前記手動選択モードに対する
前記焦点検出領域ごとの受光領域を前記自動選択モード
に対する受光領域よりも広く、互いにオーバーラップし
て設定する。 (3) 請求項3の焦点検出装置は、前記光電変換手段
は複数の光電変換素子を平面上に配列した光電変換手段
である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は一実施の形態の焦点検出装
置を備えたカメラの構成を示す。このカメラの焦点検出
装置は、被写体の1点から発せられ、対物レンズの異な
る領域を通過した1対の被写体光束のずれ量、すなわち
位相差に基づいて対物レンズの焦点調節状態を検出する
位相差検出方式の焦点検出装置であり、対物レンズの撮
影画面内に設定された複数の焦点検出領域のそれぞれに
おいて焦点検出を行う。なお、本願発明の焦点検出領域
と直接的に関係のないカメラの機器については、図示と
説明を省略する。
【0008】対物レンズ1を通過した被写体からの光束
は後述する焦点検出光学系2によりイメージセンサー群
3へ導かれ、イメージセンサー群3上の複数のイメージ
センサー上に複数対の被写体像を結像する。イメージセ
ンサー群3の出力はA/Dコンバーター4でデジタル信
号に変換され、演算制御回路5へ送られる。演算制御回
路5はCPU5aとメモリ5bなどの周辺部品から構成
され、焦点検出領域ごとにイメージセンサー群3の出力
に基づいて焦点検出演算を行い、対物レンズ1の焦点調
節状態を検出する。演算制御回路5はまた、駆動回路6
によりイメージセンサー群3を駆動制御して電荷の蓄積
を行うとともに、駆動回路7によりモーター8を駆動し
て対物レンズ1の焦点調節を行う。
【0009】この一実施の形態の焦点検出装置は、対物
レンズ1の撮影画面内に設定された複数の焦点検出領域
の中から、撮影者が手動で任意の焦点検出領域を選択す
る手動焦点検出領域選択モード(以下、手動選択モード
と呼ぶ)と、所定のアルゴリズムにしたがってカメラが
自動的に選択する自動焦点検出領域選択モード(以下、
自動選択モードと呼ぶ)とを備えている。モードセレク
ター9は焦点検出領域の手動選択モードと自動選択モー
ドとを切り換える操作部材であり、エリアセレクター1
0は手動選択モードにおいて撮影者が任意の焦点検出領
域を選択するための操作部材である。演算制御回路5
は、モードセレクター9およびエリアセレクター10の
操作内容に応じて焦点検出領域を手動または自動で選択
し、駆動回路11を制御してファインダー表示器12に
よりファインダー画面にすべての焦点検出領域と選択さ
れた焦点検出領域とを表示する。
【0010】図2は、ファインダー画面における焦点検
出領域表示と実際の焦点検出領域との関係を示す。この
一実施の形態では、画面の中央部と左右周辺部の上部、
中央部、下部に合計9個の焦点検出領域31〜39を設
定する。上部の焦点検出領域31,34,37はT字
型、中央部の焦点検出領域32,35,38は十字型、
下部の焦点検出領域33,36,39は逆さのT字型で
あり、いずれの焦点検出領域でも横列で縦方向の被写体
像パターンを、縦列で横方向の被写体像パターンを検出
することができる。これら9個の焦点検出領域31〜3
9にはそれぞれ、ファインダー表示器12のエリアマー
ク21〜29が対応しており、ファインダー画面の被写
体像に重畳してエリアマーク21〜29を表示する。さ
らに、9個の焦点検出領域31〜39の中から手動また
は自動によりいずれかの領域が選択されると、選択領域
に対応するエリアマークを他の領域のエリアマークより
も明るく鮮明に表示する。
【0011】図3は焦点検出光学系2の構成を示す斜視
図である。焦点検出光学系2は、対物レンズ1の予定焦
点面近傍に視野マスク41が配置され、その後ろにコン
デンサーレンズ42、絞りマスク43、セパレーターレ
ンズ44が順に配置される。視野マスク41は3個の開
口41a、41b、41cを有しており、開口41aが
中央上部、中央部、下部の焦点検出領域31〜33に対
応し、開口41bが右側上部、中央部、下部の焦点検出
領域34〜36に対応し、開口41cが左側上部、中央
部、下部の焦点検出領域37〜39に対応する。コンデ
ンサーレンズ42は3個のレンズ部42a、42b、4
2cから構成され、レンズ部42aが中央上部、中央
部、下部の焦点検出領域31〜33に対応し、レンズ部
42bが右側上部、中央部、下部の焦点検出領域34〜
36に対応し、レンズ部42cが左側上部、中央部、下
部の焦点検出領域37〜39に対応する。
【0012】絞りマスク43は、中央上部、中央部、下
部の焦点検出領域31〜33に対応する絞りマスク43
a、右側上部、中央部、下部の焦点検出領域34〜36
に対応する絞りマスク43b、および左側上部、中央
部、下部の焦点検出領域37〜39に対応する絞りマス
ク43cから構成される。なお、右側の絞りマスク43
bの図示を省略する。各絞りマスク43a、43b、4
3cはそれぞれ十字型に配置される2対の開口を備えて
いる。例えば左側の絞りマスク43cには、左右方向に
1対の開口84a、84bと、上下方向に1対の開口8
4c、84dとがある。中央と右側の絞りマスク43
a、43bについても同様に2対の開口がある。
【0013】セパレーターレンズ44は、中央上部、中
央部、下部の焦点検出領域31〜33に対応するセパレ
ーターレンズ44a、右側上部、中央部、下部の焦点検
出領域34〜36に対応するセパレーターレンズ44
b、および左側上部、中央部、下部の焦点検出領域37
〜39に対応するセパレーターレンズ44cから構成さ
れる。そして、各セパレーターレンズ44a、44b、
44cはそれぞれ、十字型に配置される2対のレンズ部
を備えている。例えば右側のセパレーターレンズ44b
には、左右方向に1対のレンズ部82a、82bと、上
下方向に1対のレンズ部82c、82dとがある。中央
と左側のセパレーターレンズ44a、44cについても
同様に2対のレンズ部がある。
【0014】イメージセンサー群3は、中央上部、中央
部、下部の焦点検出領域31〜33に対応するイメージ
センサー45a、右側上部、中央部、下部の焦点検出領
域34〜36に対応するイメージセンサー45b、およ
び左側上部、中央部、下部の焦点検出領域37〜39に
対応するイメージセンサー45cを備えている。各イメ
ージセンサー45a、45b、45cはそれぞれ、図4
に示すように、4対のCCD方式の光電変換素子列(以
下、画素列と呼ぶ)(57a、57b)、(51a、5
1b)、(52a、52b)、(53a、53b)を有
する。1対の上下方向(縦方向)の画素列57a、57
bには対物レンズ1の射出瞳の上下方向の1対の領域を
通過した被写体光束が再結像され、3対の左右方向(横
方向)の画素列(51a、51b)、(52a、52
b)、(53a、53b)には対物レンズ1の射出瞳の
左右方向の1対の領域を通過した被写体光束が再結像さ
れる。
【0015】図2に示す中央上部、中央部、下部の焦点
検出領域31、32、33の中の上下方向の焦点検出領
域に対しては、上下方向の1対の画素列57a、57b
が対応する。中央上部の焦点検出領域31の中の左右方
向の焦点検出領域に対しては、左右方向の上段の1対の
画素列51a、51bが対応する。また、中央の焦点検
出領域32の中の左右方向の焦点検出領域に対しては、
左右方向の中段の1対の画素列52a、52bが対応す
る。さらに、中央下部の焦点検出領域33の中の左右方
向の焦点検出領域に対しては、左右方向の下段の1対の
画素列53a、53bが対応する。
【0016】同様に、図2に示す右側上部、中央部、下
部の焦点検出領域34、35、36の中の上下方向の焦
点検出領域に対しては、上下方向の1対の画素列57
a、57bが対応する。右側上部の焦点検出領域34の
中の左右方向の焦点検出領域に対しては、左右方向の上
段の1対の画素列51a、51bが対応する。また、右
側中央の焦点検出領域35の中の左右方向の焦点検出領
域に対しては、左右方向の中段の1対の画素列52a、
52bが対応する。さらに、右側下部の焦点検出領域3
6の中の左右方向の焦点検出領域に対しては、左右方向
の下段の1対の画素列53a、53bが対応する。
【0017】さらに、図2に示す左側上部、中央部、下
部の焦点検出領域37、38、39の中の上下方向の焦
点検出領域に対しては、上下方向の1対の画素列57
a、57bが対応する。左側上部の焦点検出領域37の
中の左右方向の焦点検出領域に対しては、左右方向の上
段の1対の画素列51a、51bが対応する。また、左
側中央の焦点検出領域38の中の左右方向の焦点検出領
域に対しては、左右方向の中段の1対の画素列52a、
52bが対応する。さらに、左側下部の焦点検出領域3
9の中の左右方向の焦点検出領域に対しては、左右方向
の下段の1対の画素列53a、53bが対応する。
【0018】《自動焦点検出領域選択モードのイメージ
センサー受光領域》図5は、自動焦点検出領域選択モー
ドにおける、イメージセンサー上の各焦点検出領域に対
応する受光領域を示す。図2に示す中央上部、中央部、
下部の焦点検出領域31、32、33に対応するイメー
ジセンサー45aでは、上下方向の1対の画素列57
a、57b上にそれぞれ、中央上部の焦点検出領域31
の中の上下方向の焦点検出領域に対応する受光領域67
a、67bと、中央の焦点検出領域32の中の上下方向
の焦点検出領域に対応する受光領域68a、68bと、
中央下部の焦点検出領域33の中の上下方向の焦点検出
領域に対応する受光領域69a、69bとを設定する。
なお、このとき受光領域と受光領域との間に適当な間隙
を空けて設定する。
【0019】一方、イメージセンサー45a上の左右方
向上段の1対の画素列51a、51b上には、図2に示
す中央上部の焦点検出領域31の中の左右方向の焦点検
出領域に対応する受光領域61a、61bを設定し、左
右方向中段の1対の画素列52a、52b上には、中央
の焦点検出領域32の中の左右方向の焦点検出領域に対
応する受光領域62a、62bを設定し、左右方向下段
の1対の画素列53a、53b上には、中央下部の焦点
検出領域33の中の左右方向の焦点検出領域に対応する
受光領域63a、63bを設定する。
【0020】同様に、図2に示す右側上部、中央部、下
部の焦点検出領域34、35、36に対応するイメージ
センサー45bでは、上下方向の1対の画素列57a、
57b上にそれぞれ、右側上部の焦点検出領域34の中
の上下方向の焦点検出領域に対応する受光領域67a、
67bと、右側中央の焦点検出領域35の中の上下方向
の焦点検出領域に対応する受光領域68a、68bと、
右側下部の焦点検出領域36の中の上下方向の焦点検出
領域に対応する受光領域69a、69bとを設定する。
なお、このとき受光領域と受光領域との間に適当な間隙
を空けて設定する。
【0021】一方、イメージセンサー45b上の左右方
向上段の1対の画素列51a、51b上には、図2に示
す右側上部の焦点検出領域34の中の左右方向の焦点検
出領域に対応する受光領域61a、61bを設定し、左
右方向中段の1対の画素列52a、52b上には、右側
中央部の焦点検出領域35の中の左右方向の焦点検出領
域に対応する受光領域62a、62bを設定し、左右方
向下段の1対の画素列53a、53b上には、右側下部
の焦点検出領域36の中の左右方向の焦点検出領域に対
応する受光領域63a、63bを設定する。
【0022】さらに、図2に示す左側上部、中央部、下
部の焦点検出領域37、38、39に対応するイメージ
センサー45cでは、上下方向の1対の画素列57a、
57b上にそれぞれ、左側上部の焦点検出領域37の中
の上下方向の焦点検出領域に対応する受光領域67a、
67bと、左側中央の焦点検出領域38の中の上下方向
の焦点検出領域に対応する受光領域68a、68bと、
左側下部の焦点検出領域39の中の上下方向の焦点検出
領域に対応する受光領域69a、69bとを設定する。
なお、このとき受光領域と受光領域との間に適当な間隙
を空けて設定する。
【0023】一方、イメージセンサー45c上の左右方
向上段の1対の画素列51a、51b上には、図2に示
す左側上部の焦点検出領域37の中の左右方向の焦点検
出領域に対応する受光領域61a、61bを設定し、左
右方向中段の1対の画素列52a、52b上には、左側
中央の焦点検出領域38の中の左右方向の焦点検出領域
に対応する受光領域62a、62bを設定し、左右方向
下段の1対の画素列53a、53b上には、左側下部の
焦点検出領域39の中の左右方向の焦点検出領域に対応
する受光領域63a、63bを設定する。
【0024】なお、この実施の形態では受光領域と受光
領域との間に間隙を空けた例を示すが、受光領域と受光
領域との間に間隙を設けずに、受光領域と隣の受光領域
とが接するように各受光領域を設定してもよい。
【0025】《手動焦点検出領域選択モードのイメージ
センサー受光領域》図6は、手動焦点検出領域選択モー
ドにおける、イメージセンサー上の上下方向の各焦点検
出領域に対応する受光領域を示す。手動選択モードにお
いて、図2に示す中央上部、右側上部および左側上部の
焦点検出領域31、34、37に対しては、図6(a)に
示すように、各焦点検出領域に対応するイメージセンサ
ー45a、45b、45cの上下方向の画素列57a、
57b上にそれぞれ受光領域77a、77bを設定す
る。また、図2に示す中央、右側中央および左側中央の
焦点検出領域32、35、38に対しては、図6(b)に
示すように、各焦点検出領域に対応するイメージセンサ
ー45a、45b、45cの上下方向の画素列57a、
57b上にぞれぞれ受光領域78a、78bを設定す
る。さらに、図2に示す中央下部、右側下部および左側
下部の焦点検出領域33、36、39に対しては、図6
(c)に示すように、各焦点検出領域に対応するイメージ
センサー45a、45b、45cの上下方向の画素列5
7a、57b上にそれぞれ受光領域79a、79bを設
定する。
【0026】一方、焦点検出領域31〜39の中の左右
方向の各焦点検出領域に対しては、左右方向上段、中
段、下段の3対の画素列(51a、51b)、(52
a、52b)、(53a、53b)上に、上述した自動
選択モード時の受光領域と同様な受光領域を設定する。
【0027】焦点検出領域選択モードおよび焦点検出領
域に対するイメージセンサー上の受光領域の設定情報
は、演算制御回路5のメモリ5bに記憶する。なお、メ
モリ5bはEEPROMなどの不揮発性メモリである。
【0028】図5に示す自動選択モード時の受光領域
と、図6に示す手動選択モード時の受光領域から明らか
なように、この実施の形態では、上下方向の焦点検出領
域に対する手動選択モード時の受光領域(77a、77
b)、(78a、78b)、(79a、79b)を、自
動選択モード時の受光領域(67a、67b)、(68
a、68b)、(69a、69b)よりも広くする。
【0029】なお、手動選択モード時の受光領域をさら
に広く設定し、自動選択モード時の他の焦点検出領域に
対応する受光領域の一部を含むようにしてもよい。換言
すれば、自動選択モードに対する焦点検出領域ごとの受
光領域を互いに隣接して設定するとともに、手動選択モ
ードに対する焦点検出領域ごとの受光領域を自動選択モ
ードに対する受光領域よりも広く、互いにオーバーラッ
プして設定する。例えば中央上部の焦点検出領域31の
中の上下方向の焦点検出領域において、手動選択モード
時の受光領域77a、77bが、自動選択モードの他の
焦点検出領域32に対応する受光領域68a、68bの
一部を含むように設定してもよい。
【0030】図7は焦点検出および焦点調節プログラム
を示すフローチャートである。このプログラムにより、
一実施の形態の動作を説明する。演算制御回路5のCP
U5aは、シャッターボタン(不図示)の半押し操作が
行われるとこのプログラムの実行を開始する。ステップ
1で、モードセレクター9により自動焦点検出領域選択
モードが設定されているか否かを確認し、自動選択モー
ドが設定されているときはステップ2へ進み、手動選択
モードが設定されているときはステップ8へ進む。
【0031】自動選択モードが設定されているときは、
ステップ2でメモリ5bから自動選択モード時の各焦点
検出領域31〜39に対する受光領域情報を読み出す。
続くステップ3で駆動回路6を制御してすべてのイメー
ジセンサー45a、45b、45cのすべての画素列で
電荷の蓄積を行い、画素データを読み出す。ステップ4
では、自動選択モード時の受光領域情報にしたがって受
光領域ごとの画素データを用いて公知の相関演算を行
い、すべての焦点検出領域31〜39において対物レン
ズ1の焦点調節状態を示すデフォーカス量を検出する。
ステップ5において、すべての焦点検出領域31〜39
のデフォーカス量の中から所定のアルゴリズムにしたが
っていずれかを選択し、選択したデフォーカス量が検出
された焦点検出領域を自動選択モードの焦点検出領域と
する。
【0032】ステップ6で選択領域のデフォーカス量に
基づいて対物レンズ1が合焦状態にあるか否かを判定
し、合焦状態にないときはステップ7へ進み、合焦状態
にあるときは焦点検出および焦点調節制御を終了する。
対物レンズ1が合焦していないときは、ステップ7で選
択領域のデフォーカス量にしたがって駆動回路7を制御
し、モーター8を駆動して対物レンズ1の焦点調節を行
う。その後、ステップ3へ戻って自動選択モード時の上
述した処理を繰り返す。
【0033】一方、手動選択モードが設定されていると
きは、ステップ8でエリアセレクター10により手動選
択されている焦点検出領域を読み込み、続くステップ9
でメモリ5bから手動選択モード時の選択領域に関する
受光領域情報を読み出す。ステップ10において、駆動
回路6を制御して選択領域に対応するイメージセンサー
(45a、45b、45c)の画素列で電荷の蓄積を行
い、画素データを読み出す。ステップ11では、手動選
択モード時の受光領域情報にしたがって選択領域に対応
する受光領域の画素データを用いて公知の相関演算を行
い、選択焦点検出領域における対物レンズ1の焦点調節
状態を示すデフォーカス量を検出する。
【0034】ステップ12で選択領域のデフォーカス量
に基づいて対物レンズ1が合焦状態にあるか否かを判定
し、合焦状態にないときはステップ13へ進み、合焦状
態にあるときは焦点検出および焦点調節制御を終了す
る。対物レンズ1が合焦していないときは、ステップ1
3で選択領域のデフォーカス量にしたがって駆動回路7
を制御し、モーター8を駆動して対物レンズ1の焦点調
節を行う。その後、ステップ10へ戻って自動選択モー
ド時の上述した処理を繰り返す。
【0035】このように、対の画素列57a、57b上
に、自動選択モードに対する焦点検出領域ごとの対の受
光領域(67a、67b)、(68a、68b)、(6
9a、69b)を設定するとともに、手動選択モードに
対する焦点検出領域ごとの対の受光領域(77a、77
b)、(78a、78b)、(79a、79b)を、自
動選択モードに対する受光領域(67a、67b)、
(68a、68b)、(69a、69b)よりも広く設
定し、手動選択モードまたは自動選択モードで選択され
た焦点検出領域に対する対の画素列57a、57b上の
対の受光領域の電気信号に基づいて対物レンズ1の焦点
調節状態を演算するようにした。自動選択モードでは、
複数の焦点検出領域31〜39の内のすべての領域の焦
点検出結果に基づいていずれかの領域を自動で選択する
ので、撮影画面内の広い範囲から主要被写体を捕捉し、
その主要被写体に対する対物レンズ1の焦点調節状態を
検出できる確率は高い。したがって、各焦点検出領域に
対応する画素列57a、57b上の受光領域を狭くして
も、撮影画面内の主要被写体を捕捉する能力を充分に確
保することができる。むしろ、焦点検出領域ごとの画素
列57a、57b上の受光領域を狭くした分だけ焦点検
出領域の数を増やすことができるから、より撮影画面内
の主要被写体を捕捉する能力を向上させることができ
る。これに対し手動選択モードでは、選択した焦点検出
領域でのみ焦点検出を行うので、各焦点検出領域に対応
する画素列57a、57b上の受光領域が広い方が主要
被写体を捕捉できる確率は高くなり、主要被写体に対す
る対物レンズ1の焦点調節状態を確実に検出できる。し
たがって、手動選択モードおよび自動選択モードのいず
れのモードでも、焦点検出能力の向上を図りながら、画
素列の画素数を減らしてチップ面積を縮小し、コストを
低減することができ、CPUの負担を軽減することがで
きる。
【0036】以上の実施の形態の構成において、モード
セレクター9がモード切換手段を、光電変換素子列(画
素列)57a、57bが光電変換手段を、焦点検出光学
系2が焦点検出光学系を、演算制御回路5が焦点検出演
算手段をそれぞれ構成する。
【0037】なお、上述した一実施の形態では複数の光
電変換素子(画素)を一列に並べて配列した光電変換手
段を例に上げて説明したが、光電変換手段は上述した一
実施の形態に限定されず、複数の光電変換素子(画素)
を平面上に配列した光電変換手段を用いた焦点検出装置
でも上記一実施の形態と同様な効果を得ることができ
る。
【0038】また、上述した一実施の形態では、上下方
向(縦方向)の画素列57a、57bに対し自動選択モ
ードと手動選択モードで受光領域を変える例を示した
が、左右方向(横方向)の画素列に対しても同様に自動
選択モードと手動選択モードで受光領域を変えるように
してもよい。
【0039】本願発明は、カメラに限定されず、対物レ
ンズを備えた望遠鏡、顕微鏡などのあらゆる光学系に適
用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
動選択モードでは、複数の焦点検出領域の内のすべての
領域の焦点検出結果に基づいていずれかの領域を自動で
選択するので、撮影画面内の広い範囲から主要被写体を
捕捉し、その主要被写体に対する対物レンズの焦点調節
状態を検出できる確率は高い。したがって、各焦点検出
領域に対応する光電変換手段上の受光領域を狭くして
も、撮影画面内の主要被写体を捕捉する能力を充分に確
保することができる。むしろ、焦点検出領域ごとの光電
変換手段上の受光領域を狭くした分だけ焦点検出領域の
数を増やすことができるから、より撮影画面内の主要被
写体を捕捉する能力を向上させることができる。これに
対し手動選択モードでは、選択した焦点検出領域でのみ
焦点検出を行うので、各焦点検出領域に対応する光電変
換手段上の受光領域が広い方が主要被写体を捕捉できる
確率は高くなり、主要被写体に対する対物レンズの焦点
調節状態を確実に検出できる。したがって、手動選択モ
ードおよび自動選択モードのいずれのモードでも、焦点
検出能力の向上を図りながら、光電変換手段の画素数を
減らしてチップ面積を縮小し、コストを低減することが
でき、CPUの負担を軽減することができる。また、自
動選択モードに対する焦点検出領域ごとの受光領域を互
いに隣接して設定するとともに、手動選択モードに対す
る焦点検出領域ごとの受光領域を自動選択モードに対す
る受光領域よりも広く、互いにオーバーラップして設定
するようにすれば、上述した効果をさらに向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 ファインダー画面における焦点検出領域表示
と実際の焦点検出領域との関係を示す図である。
【図3】 焦点検出光学系の構成を示す斜視図である。
【図4】 イメージセンサー上の光電変換素子列(画素
列)を示す図である。
【図5】 自動焦点検出領域選択モードにおける、イメ
ージセンサー上の各焦点検出領域に対応する受光領域を
示す図である。
【図6】 手動焦点検出領域選択モードにおける、イメ
ージセンサー上の各焦点検出領域に対応する受光領域を
示す図である。
【図7】 一実施の形態の焦点検出および焦点調節プロ
グラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 焦点検出光学系 3 イメージセンサー群 4 A/Dコンバーター 5 演算制御回路 5a CPU 5b メモリ 6、7、11 駆動回路 8 モーター 9 モードセレクター 10 エリアセレクター 12 ファインダー表示器 21〜29 エリアマーク 31〜39 焦点検出領域 45a、45b、45c イメージセンサー 51a、51b、52a、52b、53a、53b、5
7a、57b 光電変換素子列(画素列) 61a、61b、62a、62b、63a、63b、6
7a、67b、68a、68b、69a、69b、77
a、77b、78a、78b、79a、79b受光領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズの撮影画面内に設定された複数
    の焦点検出領域の中から、任意の焦点検出領域を手動で
    選択して選択領域における前記対物レンズの焦点調節状
    態を検出する手動選択モードと、すべての焦点検出領域
    における焦点検出結果に基づいていずれかの焦点検出領
    域を自動で選択する自動選択モードとを切り換えるモー
    ド切換手段と、 複数の光電変換素子から成り、被写体像の光強度分布に
    対応する電気信号を出力する光電変換手段と、 前記対物レンズを通過した被写体光を前記光電変換手段
    上へ導き、被写体像を結像させる焦点検出光学系と、 前記光電変換手段から出力される電気信号に基づいて前
    記対物レンズの焦点調節状態を演算する焦点検出演算手
    段とを備えた焦点検出装置において、 前記光電変換手段上に、前記自動選択モードに対する前
    記焦点検出領域ごとの受光領域を設定するとともに、前
    記手動選択モードに対する前記焦点検出領域ごとの受光
    領域を、前記自動選択モードに対する受光領域よりも広
    く設定し、 前記焦点検出演算手段によって、前記手動選択モードま
    たは前記自動選択モードで選択された焦点検出領域に対
    する前記光電変換手段上の受光領域の電気信号に基づい
    て前記対物レンズの焦点調節状態を演算することを特徴
    とする焦点検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の焦点検出装置において、 前記自動選択モードに対する前記焦点検出領域ごとの受
    光領域を互いに隣接して設定するとともに、前記手動選
    択モードに対する前記焦点検出領域ごとの受光領域を前
    記自動選択モードに対する受光領域よりも広く、互いに
    オーバーラップして設定することを特徴とする焦点検出
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の焦点検出
    装置において、 前記光電変換手段は複数の光電変換素子を平面上に配列
    した光電変換手段であることを特徴とする焦点検出装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308813A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Victor Co Of Japan Ltd フォーカスブラケット機能付き撮像装置
US7995910B2 (en) 2009-02-03 2011-08-09 Sony Corporation Imaging device and focal point detector
JP2012133246A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Canon Inc 焦点検出装置

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