JP2003106931A - 健全度診断装置 - Google Patents

健全度診断装置

Info

Publication number
JP2003106931A
JP2003106931A JP2001305864A JP2001305864A JP2003106931A JP 2003106931 A JP2003106931 A JP 2003106931A JP 2001305864 A JP2001305864 A JP 2001305864A JP 2001305864 A JP2001305864 A JP 2001305864A JP 2003106931 A JP2003106931 A JP 2003106931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration mode
vibration
soundness
diagnostic apparatus
deformation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001305864A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3705357B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Oshima
俊之 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd
Original Assignee
Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd filed Critical Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd
Priority to JP2001305864A priority Critical patent/JP3705357B2/ja
Publication of JP2003106931A publication Critical patent/JP2003106931A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3705357B2 publication Critical patent/JP3705357B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定の周波数域で加振して構造物のモード解
析をして構造物の変化した場所を特定する。 【解決手段】 構造物に局部に振動を加えて、構造物の
振動に対する応答を計測して求めた振動モードが健全時
の振動モードからどのように変化したかを評価して、構
造物が変状した場所を推定する変状推定部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物の状態の変
化を観測する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、構造物の健全度診断は、主として
目視による診断を基本としている。また、目視で異常が
発見された場合には、詳細点検として詳しく検査するこ
とにしているが、一般的には装置を用いて診断・検診を
することはこれまで行われていなかった。昨今コンクリ
ート片などが落下する事故が多発しており、構造物の変
状を調べるために、ハンマーによる打音検査が最近にな
って導入されるようになってきた。しかしこの方法は、
ハンマーの重量や、たたき方、人間の耳で聞いた音で判
断するなど、定量的に把握することができず、しかも、
再現性がなかった。
【0003】その一方、特開2001−99760号公
報に示されているように、近年構造物に圧電素子を貼り
付け一定の周波数域で加振して構造物のモード解析をし
て健全度の診断する方法が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の特開2
001−99760号公報の技術では、モード解析で損
傷が生じていることは観測できるが、損傷した場所を特
定することができず損傷に対して具体的な対策を講じる
ためには、さらに、その損傷での反射によるパルスも観
察し、反射波の時間軸上の位置と弾性波の伝播速度とか
ら損傷の位置を同定するなどの方法が必要である。そこ
で、本願発明では、構造物の損傷箇所を容易に特定可能
な健全度診断装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係る健全度診断装置の請求項1では、構造
物に局所的に振動を加えて構造物の健全度を診断する健
全度診断装置であって、前記構造物の振動に対する応答
を計測した振動モードが健全時の振動モードからどのよ
うに変化したかを評価して、前記構造物が変状した場所
を推定する変状推定部を備えることを特徴とする。
【0006】上記構成では、構造物が錆や腐食やボルト
やネジなどの連結部の弛緩・亀裂により構造物が健全な
状態からどの程度変化しているかを表す健全度を検査す
るために、構造物に振動を加えて、その応答からわかる
構造物の振動モードの変化より構造物の変状(変化した
状態)した場所を把握することが可能である。健全時の
振動モードとは、構造物が健全な状態の時に実測したも
のである。ここで、構造物とは橋梁・コンクリート壁・
トンネル構造・コンクリート法面、橋脚・橋台・建築構
造物・タンク・港湾構造物・ダム・発電装置等を含む概
念である。さらに、変状には経年変化によって起きるも
のや強い圧力や衝撃など何らかのストレスが加わること
によって引き起こされるものを含む。
【0007】また、請求項2では、請求項1記載の健全
度診断装置において、前記変状推定部は、前記構造物の
健全時の振動モードから構造物の変状を想定して解析し
た振動モードを求める理論値算出部と、前記変状を想定
して解析した振動モードで、前記構造物の振動に対する
応答を計測した振動モードを評価する評価部とを備える
ことを特徴とする。
【0008】上記構成では、構造物に振動を加えてその
応答を実際に計測して求められる振動モードと、健全時
に計測した構造物の振動モードとから変状が評価され
る。変状を評価するためには、健全時に計測した構造物
の振動モードから変状を想定して解析した振動モードの
どれに近いかを評価して構造物の変状した場所を把握す
ることが可能である。
【0009】また、請求項3では、請求項2記載の健全
度診断装置において、材質や形状などから算出した前記
構造物に関する定数を変化させて解析した振動モード
で、健全時に前記構造物の振動に対する応答を計測した
振動モードを評価して前記構造物に関する定数を同定す
る初期同定部を備えることを特徴とする。
【0010】上記構成では、弾性係数や剛性定数や減衰
定数(対数減衰比)などの定数の理論値を材質や形状な
どから算出して、その定数をもとに健全時の理論上の振
動モードを解析し、定数を様々に変化させた場合の理論
上の振動モードも解析する。そして、健全時に計測した
振動モードが定数を変化させて解析したどの振動モード
に近いかを評価して実状に即すように構造物の定数を同
定をすることが可能である。
【0011】また、請求項4では、請求項3記載の健全
度診断装置において、前記理論値算出部は、前記初期同
定部で健全時の前記構造物から同定した定数を前記構造
物の変状を想定して変化させ、変状時の前記構造物を解
析した振動モードを求めることを特徴とする。
【0012】上記構成では、健全時に計測した振動モー
ドをもとに構造物の定数を同定しておき、その同定した
定数を変化させて構造物が変状した状態を想定した振動
モードを求めることができる。
【0013】また、請求項5では、請求項4記載の健全
度診断装置において、前記評価部は、前記初期同定部で
同定した前記構造物の健全時の定数に基づき変状を様々
に想定して解析した振動モードで、前記構造物の振動に
対する応答を計測した振動モードを評価することを特徴
とする。
【0014】上記構成では、健全時に計測した振動モー
ドをもとに構造物の定数を同定しておき、健全時におい
て構造物を同定した定数を変化させて構造物の変状を想
定した振動モードを評価して構造物を同定するので、局
所的な変状も特定することが可能である。
【0015】また、請求項6において、請求項2〜4い
ずれか記載の健全度診断装置において、前記評価部は、
前記構造物の健全時の振動モードから構造物を同定し、
その同定に基づき変状を様々に想定して解析した振動モ
ードで前記構造物の振動に対する応答を計測した振動モ
ードを、遺伝的アルゴリズムを用いて評価することを特
徴とする。
【0016】上記構成では、健全時において構造物から
の変状を同定するのに、遺伝的アルゴリズムを用いるこ
とで数多くの変状を想定して変状した場所を特定するこ
とが可能である。
【0017】また、請求項7において、請求項2〜6い
ずれか記載の健全度診断装置において、前記理論値算出
部は、有限要素法で理論上の振動モードを解析すること
を特徴とする。
【0018】上記構成では、有限要素法を用いることで
正確な解析を行うことができる。
【0019】また、請求項8において、請求項7記載の
健全度診断装置において、前記理論値算出部で、前記構
造物のボルトやネジなどの連結部の弛緩による変状の想
定は、有限要素法でバネ要素剛性値を変化させて行うこ
とを特徴とする。
【0020】上記構成では、構造物のボルトやネジなど
の連結部の弛緩による変状を、振動モードを解析して同
定することが可能である。バネ要素剛性値は、ヤング率
・断面積・ボルトの締め付け長さなどで表される。
【0021】また、請求項9において、請求項7または
8記載の健全度診断装置において、前記理論値算出部
で、前記構造物の亀裂によって変状の想定は、有限要素
法の該当する要素が不連続である条件のもとで行うこと
を特徴とする。
【0022】上記構成では、構造物のボルトの亀裂など
による変状を、振動モードを解析して同定することが可
能である。
【0023】また、請求項10では、請求項7〜9いず
れか記載の健全度診断装置において、前記理論値算出部
で、前記構造物が腐食による変状の想定は、有限要素法
で弾性係数を変化させて行うことを特徴とする。
【0024】上記構成では、構造物の錆などの腐食によ
る変状を、振動モードを解析して同定することが可能で
ある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
を、図を用いて説明する。本実施形態における健全度診
断装置1は、図1に示すように、構造物2に振動を与え
る加振部3と、与えた振動による応答を計測する計測部
4と、計測部4で計測した結果から振動モードを求める
実験モード解析部5と、振動モード解析の結果から損傷
部などの変化の状態(変状)を推定する変状推定部6を
備える。また、構造物の変状を正確に把握するために健
全な状態の構造物を同定する初期同定部7を備える。
【0026】また、与えた振動による応答を計測した振
動モードは、計測した応答をフーリエ変換して解析する
実験モード解析で求めるものである。構造物の定数を変
化させて解析する振動モードや、構造物の変状を想定し
て解析する振動モードは有限要素法などの理論モード解
析で行うものである。
【0027】加振部3は、構造物2の局部に取り付けて
所定の周波数域で振動を加えることができるものであ
る。特に構造物の局所における変状を観測するために
は、高周波(500Hz以上)の振動を与えることがで
きるものが好ましい。また、加振部3は小型の方が微小
な力で振動与えることができるので望ましい。現状で
は、加振部3は、圧電素子を利用するものが考えられ
る。圧電素子は、印加電圧を機械的な歪みに変換するピ
エゾ圧電効果を利用したもので高周波域まで振動するこ
とができる。この圧電素子を構造物2に取りつけて加振
する。
【0028】計測部4では、加振部3で与えた応答を計
測するために、構造物2の変位を計測するものである。
計測部4は、加速度計や、レーザ式変位測定器や、圧電
素子(機械的な歪みを電圧に変化するピエゾ圧電効果を
利用して位相の変化を観測するもの)などが考えられ
る。また、計測部4に圧電素子を利用する場合には、加
振部3と共用することも可能である。
【0029】実験モード解析部5では、計測部4で計測
した構造物2の変位から構造物2の実験モード解析をす
る。つまり、構造物の加振部2で加えた振動に対する応
答を計測し、計測部4で計測した構造物2の変位からの
各振動モードの固有振動数を求めて振動モードを解析す
る。これは、健全時・変状した時点ともにおこなうもの
で実測値である。固有振動数は計測部4で計測した構造
物2の変位を周波数毎の波に分解し、各周波数における
振幅を取り出して振幅が卓越するところが固有振動数の
近傍であると判断するものである。ここで、解析する振
動モードは、加振部で与えた振動の周波域に応じて現れ
るもので、与えた振動の周波域に応じて低次から高次の
振動モードが出現する。例えば、計測部4で計測したも
のをフーリエ変換して、さらに、パワースペクトルにし
たものを観測してパワースペクトルの卓越するところが
固有振動数と判断する。フーリエ変換で得られた振幅を
観測して固有振動数と判断することもできるが、パワー
スペクトルの方がより明確に振幅の変化が現れる。
【0030】変状推定部6は、健全時からの構造物が変
状した状態を推定するものである。図2に示すように、
構造物2をモデル化したもの(正常な状態の構造物2を
モデル化したものや損傷部などの変状を含む構造物2を
様々に想定してモデル化したものである。)の初期集団
作成し、構造物2をモデル化したものを解析して各モデ
ルに対応した振動モードの固有振動数の理論値を算出す
る理論値算出部61を備える。さらに、理論値と実験モ
ード解析部5で求めた固有振動の実測値とを適応条件に
基づき評価する評価部62とを備え最も適応するモデル
から損傷場所を推定する機能を備える。
【0031】理論値算出部61では、有限要素法などを
利用して低次から高次の振動モードにおける固有振動数
の理論値を求めるものである。以下、有限要素法につい
て説明する。
【0032】評価部62は、理論値算出部61で求めた
理論値と実験モード解析部5で求めた実測値から、遺伝
的アルゴリズム(以下、GAとする)・ニューロネット
ワーク回帰分析・多変量解析・パターン認識解析などの
手法を使って予測されるモデルの理論値を評価して損傷
場所を推定する。ここでは、GAで評価する場合につい
て以下説明する。GAは最適化問題に非常に有効である
といわれている手法である。そこで、構造物2をモデル
化したものをいくつか個体として初め与え、探索空間の
中で遺伝的操作を行い、遺伝子を交叉した固体や遺伝子
が突然変異を起こした個体を発生させることにより、構
造物2のさまざまな変状を想定して評価することができ
る。
【0033】また、初期同定部7は、構造物2を固有振
動数の理論値の算出に必要な定数(バネ要素剛性値や、
弾性係数や、減衰定数など)を同定する機能を備える。
まず、任意の定数を与えて健全時の理論値の算出する理
論値算出部61、健全時の構造物2において実験モード
解析部5で解析した固有振動数で評価する評価部62か
らなる。理論値算出部61と評価部62は、前述の変状
推定部6で説明したものと同様の構成であるので詳細な
説明は省略する。
【0034】次に、健全度診断装置1の動作について図
3に基づいて説明する。まず、加振部3で、低周波から
高周波まで連続的に加振し、その応答を計測部4で変位
の変化を計測する。
【0035】例えば、加振部3の圧電素子に印加する電
圧を、図4に示すように、スタート周波数からストップ
周波数までの周波数を連続的に変化させると、それに応
じた周波数で圧電素子は振動し構造物2を加振する。そ
こで、計測部4では、図5に示すような応答が観測さ
れ、この応答を実験モード解析部5で、図6に示すよう
な、パワースペクトルに変換する。このパワースペクト
ルから振幅の卓越するところから実測値の固有振動数を
求める(S100)。図6では、縦線を引いたところが
実測値の固有振動数に該当する。
【0036】そこで、初期同定部7で構造物2の定数
(例えば、バネ要素剛性値や、弾性係数や、減衰定数な
ど)を同定する(S101)。以下、初期同定部7の詳
細について図2を用いて説明する。
【0037】理論値算出部61で、有限要素法で構造物
2を要素分割して構造物の固有振動数を求める。例え
ば、図7に示すようなH型鋼材21を支柱22で支えた
で支えた構造物2の場合には、図8に示すような要素を
設定する。ここで、図7のは構造物2の側面図をあら
わし、図7のはH型鋼材21をA−A’での断面図で
ある。さらに、図7のはH型鋼材21を支柱22で支
えたものを底面から見た図である。また、構造体2の固
有振動数は、構造体2の材料や形状などに基づいた定数
を用いて有限要素法から固有振動数の理論値を求める。
この定数は、理論的な値として算出することが可能であ
るが実測値に即したものにするためにGAを使って、定
数の同定を行う。
【0038】まず、GAの個体の遺伝子情報にばね定数
や変状位置を対応させる。そこで、個体の遺伝子情報
を、構造体の材料や形状などに基づき算出した定数から
多少変化させた個体群を創成する(S111)。
【0039】この個体の持つ遺伝子情報とその固有振動
数の理論値と対応付けたものから構成される集団を初期
集団とし評価部62に入力する(S112)。
【0040】ここで、評価部62に実験モード解析部5
で求めた実測値を入力する(S113)。そこで、各個
体に対して有限要素法を用いて各振動モード(1次〜n
次まで)の固有振動数の理論値を計算する(S11
4)。有限要素法で求めた理論値は図9に示すように振
幅が卓越するところが各振動モードの固有振動数であ
る。さらに、評価部62に適応条件に基づき(S11
5)評価する。ここでは、有限要素法で求めた理論値の
固有振動数と実験モード解析部5で解析した実測値の固
有振動数との差分が小さいほど適応度が高いと判断す
る。
【0041】適応度条件の一例としては、
【数1】 が小さなほど適応度が高いと判断する。ここでは、周波
数の差分の2乗をとったが単純に差分の絶対値で判断し
てもよい。
【0042】GAでは、全ての個体に対して適応度をみ
て、適応度の高い個体を増やしていくようにする。以上
のように何世代も演算を行い適応度が収束した時点で最
適解の個体(モデル)を得る。
【0043】次に、構造物の変状を調べるために、再
度、構造物に加振部3で構造物2に加振し、その応答を
計測部4で計測して、実験モード解析部5で実測値の固
有振動数を求めて(S103)、変状推定部6で変状を
推定する(S104)。評価部62では、GAを用いて
評価する方法について具体的に説明する。また、変状推
定部6の詳細について、図2を再度用いて説明する。
【0044】ここでも、理論値算出部61では有限要素
法を利用して理論値を求める。また、前述の初期同定部
7と同様に、図8に示すような要素を設定し、初期同定
部7で求めた定数に各要素の変状に対応するような変化
を加えて固有振動数の理論値を求める。
【0045】また、評価部62は、有限要素法の各要素
における変状を表現できるように遺伝子情報を設定し
て、それに対応した理論値を算出し、実測値がどの理論
値に最も近いか評価する。以下、各場合について説明す
る。構造物2の変状には、(1)ボルトやネジなどの連
結部の弛緩、(2)亀裂、(3)錆・腐食などによる劣
化、などが考えられるが、ここでは、夫々の場合に分け
て考える。
【0046】(1) ボルトやネジなどの連結部の弛緩 まず、理論値算出部61の有限要素法で、図7に示すよ
うに構造物2がねじなどで固定されている場合は、ボル
トやネジなどの連結部の弛緩した状態を該当する要素を
ヤング率・断面積・ボルトの締め付け長さなどで表され
るバネ要素剛性値を変化させて計算する。図7に示すよ
うなH型鋼材21でのボルトが弛緩した状態を図10に
示す。図10ではCASE1が健全な状態で、CASE
2、CASE3、CASE4、CASE5、CASE
6、CASE7、・・・・の斜線で塗りつぶしたボルト
が弛緩ボルトを表す。この時、GAの各個体の持つ遺伝
子情報は図10に対応して図11に示すように定義す
る。このようにして、様々なボルトの緩みに対応する構
造体2の個体群を創成する(S111)。図11は、G
Aの各個体の持つ遺伝子情報の一例であり、有限要素法
で変化させる要素とそのバネ要素剛性値と各個体の持つ
遺伝子情報とが対応するように表現できればよい。
【0047】この個体の持つ遺伝子情報とその固有振動
数の理論値と対応付けたものから構成される集団を初期
集団とし評価部62に入力する(S112)。
【0048】ここで、実験モード解析部5で求めた実測
値を入力する(S113)。そこで、各CASE1、C
ASE2、CASE3、CASE4、CASE5、CA
SE6、CASE7、・・・・に対応するように、有限
要素法の該当要素のバネ要素剛性値を変化させて各モー
ド(1次〜n次まで)の理論値を計算する(S11
4)。さらに、評価部62に適応条件に基づき(S11
5)、評価する。ここでは、有限要素法で求めた理論値
と実験モード解析部5で解析した実測値との差分が小さ
いほど適応度が高いと判断する。適応度条件の一例とし
ては、前述の数1で与えられる。
【0049】GAでは、全ての個体に対して適応度の判
断する条件をみて、適応度の高い個体を増やしていくよ
うにする。以上のように何世代も演算を行い適応度が収
束した時点で最適解の個体を得る。
【0050】(2) 亀裂 構造物に亀裂か生じた場合には、亀裂を挟む有限要素法
の要素と要素の間を不連続であるような条件にいれて固
有振動数の理論値を計算する。この場合には、GAの各
固体の遺伝子情報は亀裂部分に対応し、亀裂部分では、
有限要素法の各要素が不連続な条件を設定するところと
対応するように表現する。また、通常疲労亀裂の存在の
可能性が大きいので、可能な亀裂発生予測位置を遺伝子
情報で表現できるように構造体2の個体群を創成する
(S111)。
【0051】この個体の持つ遺伝子情報とその固有振動
数の理論値と対応付けたものから構成される集団を初期
集団とし評価部62に入力する(S112)。以下、前
述の(1)と同様に、実験モード解析部5で求めた実測
値を入力し(S113)、理論値算出部61では、遺伝
情報に基づいて各振動モードの固有振動数の理論値を算
出する(S114)。評価部62では適応条件に基づき
評価して(S115)、最適解の個体を得る。
【0052】(3) 錆・腐食などによる劣化部分 構造物内に錆・腐食などによる劣化が生じている場合に
は、該当する要素の弾性係数を変化させて計算する。こ
の場合には、GAの各固体の遺伝子情報は劣化部分に対
応し、劣化部分では、有限要素法の各要素の弾性係数を
変化させて劣化部分と対応するように表現する。また、
劣化部分の腐食の範囲、深さなども遺伝子情報と対応す
るように表現して個体群を創成する(S111)。
【0053】この個体の持つ遺伝子情報とその固有振動
数の理論値と対応付けたものから構成される集団を初期
集団とし評価部62に入力する(S112)。以下、前
述の(1)と同様に、実験モード解析部5で求めた実測
値を入力し(S113)、理論値算出部61では、遺伝
情報に基づいて各振動モードの固有振動数の理論値を算
出する(S114)。評価部62に適応条件を入力して
(S115)、最適解の個体を得る。
【0054】以上の実施の形態では、(1)ボルトやネ
ジなどの連結部の弛緩、(2)亀裂、(3)錆・腐食な
どによる劣化について、夫々の場合について説明したが
組み合せた場合についても適用できる。
【0055】圧電素子(加振部3)は、固定する必要は
なくスキャンニング(移動)させて、押し付けて加振に
応じた応答のデータを取得できる。例えば、3次元で移
動できるアーム(ビーム)に圧電素子(加振部3)と受
信センサー(計測部4)を固定して、計測範囲内で最適
な計測位置を指定してデータを取得する。位置決定は1
0ミクロン単位で設定することも可能なものもある。
【0056】
【実施例】ここで、加振部2として積層圧電アクチュエ
ータ3’を構造体2に設置し、計測部4として小型半導
体型加速度計4’を設置した場合について説明する。構
造物2は、図7に示すようなH形鋼材21が支柱22と
溶接により固定されたL字型の支柱版23と、H形鋼材
21の両端はボルト8本により接合されている。さら
に、両端に配置されている支柱22とH形鋼材21は接
触していないものとする。
【0057】実際には加振部3は、図12に示すよう
に、構造物2には積層圧電アクチュエータ3’を貼り付
け、積層圧電アクチュエータ3’に負荷がかかるように
反力板を設置し、反力は100N程度として計測した。
さらに、ファンクションジェネレータにより作成された
任意波形信号をピエゾドライバ(増幅器)で増幅して積
層圧電アクチュエータ3’を動作させて局部を加振す
る。
【0058】また、構造物2の加振はファンクションジ
ェネレータを用いて、図4に示すように、スタート周波
数を0.1Hzとしストップ周波数を400Hzの周波
数を直線的に連続で変化するsin波を入力する方法
(以下、スイープ加振と呼ぶ。)で加振した場合につい
て説明する。図4の縦軸この場合アクチュエータの入力
電圧である。また、スイ-プ時間は15秒で加振したも
のである。
【0059】小型半導体型加速度計4’はスパンの中央
部に2点設置して計測データをシグナルコンディショナ
で増幅してA/D変換カードを介してノード型パソコン
でデータを収集する。
【0060】さらに、加振振動数に対応する応答加速度
の実験結果に基づいて考察をする。図5に示すように応
答加速度を見ると、スイ−プ加振では0.1Hzから4
00Hzの周波数を直線的に加振振動数が変化するた
め、構造体2の固有振動数の近辺に加振振動数が近づく
と応答加速度が大きくなる。
【0061】また、図13に実測して得られたパワース
ペクトル示す。図13の(a)は正常時(CASE1)
に対応するもので、図13の(b)はCASE3に対応
するものである。図13を見ると低次の卓越よりも高次
の卓越が大きくなっている。これは、アクチュエータ
3’で局部に微小な加振力で加振しているためモード形
状の腹と節が多い高次のモード次数の方が微小な高次振
動に応答しやすいためと考えられる。また、CASE1
とCASE3では明らかにパワースペクトルに変化が見
られる。
【0062】さらに、各ボルトの弛緩ケースでの固有振
動数の実測定値の結果を図14に示す、さらに、健全時
(CASE1)から見た損傷時(CASE2〜CASE
7)の固有振動数の変化の程度を減少率で図15に示
す。減少率の変化に注目すれば、弛緩するボルトにより
固有振動数の減少の程度が異なっていることがわかる。
この図からもわかるように、局所的な変化は高次の振動
モードに対して影響が出やすいことがわかる。
【0063】以上のことより、ボルトの弛緩による変状
が固有振動数の変化として現れることが予測される。
【0064】そこで、まず健全時の実測値の固有振動数
を目標値として、健全時のバネ要素剛性値の同定を行
う。
【0065】図7に示す構造物2では、健全時における
計測値からGAを使ってバネ要素剛性値の同定を行っ
た。ここでは、GAの適用方法として、交叉率60%、
突然変異率5%、人口数50とした単純GAを用いた結
果を図16に示す。図15から、1次では若干誤差が見
られるが、3次および4次では実験結果に近い結果とな
りバネ剛性値を同定することが可能であることがわか
る。
【0066】さらに、有限要素法(この実施例は、汎用
構造解析のプログラムMARCを採用した。)で図10
に示すCASE3を想定したボルトの弛緩状態を作成す
るために、該当する要素についてY方向のバネ要素剛性
値のみを減少させることとし、健全時の60%のバネ要
素剛性値として設定した。以上のような条件で作成した
同定モデルに対して、Y方向のバネ要素剛性値を同定
し、同定結果が健全時の60%になっているか検証し
た。ここでは、GAの適用方法として、交叉率60%、
突然変異率5%、人口数50とした単純GAを用いた結
果を図17に示す。図17に示す解析結果から、健全時
の60%よりも小さく評価されたバネ要素もありばらつ
きがあるが全体的には有効であることがわかる。
【0067】また、有限要素法の要素のとり方や変状の
想定の仕方によってもっと実測値に状態で構造物を同定
することが可能である。
【0068】以上、詳細に説明したように本発明の有効
性が確かめられた。また、本実施例では、ボルトやネジ
などの弛緩に対して有効であることが確かめられたが、
亀裂や腐食に対しても同様のことが言える。亀裂や腐食
の影響はボルトやネジの弛緩と比較して変状の影響は異
なる。そこで、時系列の変状データを取得していくこと
で微小な変状の変化を検出することができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本願発明で
は、健全時に構造物の同定を行っておくことにより、経
年変化や強い圧力や衝撃など何らかのストレスが加わる
ことによって引き起こされた局所的に変化が起こってい
る場所を特定することが出来る。
【0070】また、局所的な変化を把握することができ
るので、その変化に応じて適切に対処することができア
セットマネージメントの観点から見ても非常に有効であ
る。さらに、構造物の維持管理技術の重要性を鑑みる
と、微小な変状(予兆、徴候)を早期に発見して、予防
的な補修補強を実施することが、構造物のライフサイク
ルコストを減少でき、維持管理経費の有効活用に資する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 健全度診断装置の概略区構成図である。
【図2】 初期同定部(変状推定部)の機能ブロック図
である。
【図3】 健全度診断装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図4】 加振の様子を説明するための図である。
【図5】 加振に応答した変位の一例である。
【図6】 パワースペクトルの一例である。
【図7】 構造物の側面図と底面図と断面図の一例であ
る。
【図8】 構造物に有限要素法の要素を設定した一例で
ある。
【図9】 理論上の振動モードを表す図である。
【図10】 ボルトが弛緩した状態を表す一例である。
【図11】 GAの各個体の持つ遺伝子情報の一例であ
る。
【図12】 構造物2には積層圧電アクチュエータを貼
り付けて加振するための構造を表す一例である。
【図13】 ボルトの弛緩でパワースペクトルに変化が
現れることを示す図である。
【図14】 ボルトの弛緩のケースでの実験結果の各モ
ードの固有振動数を表すものである。
【図15】 ボルトの弛緩の各ケースの固有振動数の変
化の程度を減少率で表したものである。
【図16】 健全時における実験結果と同定結果を表す
ものである。
【図17】 CASE3を想定したボルトの弛緩状態を
同定した結果と理論値を表すものである。
【符号の説明】
1 健全度診断装置 2 構造物 21 H型鋼材 22 支柱 23 L字型の支柱版 3 加振部 3’ 積層圧電アクチュエータ 31 反力固定版 32 反力板 4 計測部 4’ 小型半導体型加速度計 5 実験モード解析部 6 変状推定部 7 初期同定部 62 評価部 61 理論値算出部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物に局部に振動を加えて構造物の健
    全度を診断する健全度診断装置であって、 前記構造物の振動に対する応答を計測した振動モードが
    健全時の振動モードからどのように変化したかを評価し
    て、前記構造物が変状した場所を推定する変状推定部を
    備えることを特徴とする健全度診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の健全度診断装置におい
    て、 前記変状推定部は、前記構造物の健全時の振動モードか
    ら構造物の変状を想定して解析した振動モードを求める
    理論値算出部と、 前記変状を想定して解析した振動モードで、前記構造物
    の振動に対する応答を計測した振動モードを評価する評
    価部とを備えることを特徴とする健全度診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の健全度診断装置におい
    て、 材質や形状などから算出した前記構造物に関する定数を
    変化させて解析した振動モードで、健全時に前記構造物
    の振動に対する応答を計測した振動モードを評価して前
    記構造物に関する定数を同定する初期同定部を備えるこ
    とを特徴とする健全度診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の健全度診断装置におい
    て、 前記理論値算出部は、前記初期同定部で健全時の前記構
    造物から同定した定数を前記構造物の変状を想定して変
    化させ、変状時の前記構造物を解析した振動モードを求
    めることを特徴とする健全度診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の健全度診断装置におい
    て、 前記評価部は、前記初期同定部で同定した前記構造物の
    健全時の定数に基づき変状を様々に想定して解析した振
    動モードで、前記構造物の振動に対する応答を計測した
    振動モードを評価することを特徴とする健全度診断装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜4いずれか記載の健全度診断
    装置において、 前記評価部は、前記構造物の健全時の振動モードから構
    造物を同定し、その同定に基づき変状を様々に想定して
    解析した振動モードで前記構造物の振動に対する応答を
    計測した振動モードを、遺伝的アルゴリズムを用いて評
    価することを特徴とする健全度診断装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6いずれか記載の健全度診断
    装置において、 前記理論値算出部は、有限要素法で理論上の振動モード
    を解析することを特徴とする健全度診断装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の健全度診断装置におい
    て、 前記理論値算出部で、前記構造物のボルトやネジなどの
    連結部の弛緩による変状の想定は、有限要素法でバネ要
    素剛性値を変化させて行うことを特徴とする健全度診断
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の健全度診断装置
    において、 前記理論値算出部で、前記構造物の亀裂によって変状の
    想定は、有限要素法の該当する要素が不連続である条件
    のもとで行うことを特徴とする健全度診断装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9いずれか記載の健全度診
    断装置において、 前記理論値算出部で、前記構造物が腐食による変状の想
    定は、有限要素法で弾性係数を変化させて行うことを特
    徴とする健全度診断装置。
JP2001305864A 2001-10-01 2001-10-01 健全度診断装置 Expired - Fee Related JP3705357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001305864A JP3705357B2 (ja) 2001-10-01 2001-10-01 健全度診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001305864A JP3705357B2 (ja) 2001-10-01 2001-10-01 健全度診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003106931A true JP2003106931A (ja) 2003-04-09
JP3705357B2 JP3705357B2 (ja) 2005-10-12

Family

ID=19125589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001305864A Expired - Fee Related JP3705357B2 (ja) 2001-10-01 2001-10-01 健全度診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3705357B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125923A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Kitami Institute Of Technology 無線遠隔診断装置
JP2008267905A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Toyota Motor Corp 振動対策支援システム、振動対策支援方法、振動対策支援プログラム
KR20100117524A (ko) * 2009-04-24 2010-11-03 제너럴 일렉트릭 캄파니 구조 안전성 모니터링 시스템
WO2014109365A1 (ja) * 2013-01-11 2014-07-17 本田技研工業株式会社 パネルの検査装置及び検査方法
KR101773819B1 (ko) * 2015-11-19 2017-09-01 한국과학기술원 투척식 센서를 이용한 구조물 붕괴 예측 시스템 및 방법
JP2020098101A (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 株式会社フジタ 構造物健全度評価装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11704452B2 (en) * 2017-12-04 2023-07-18 Board Of Regents, The University Of Texas System Systems and methods for determining a natural frequency of a structure
WO2020049618A1 (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 有限会社Ns検査 腐食部評価方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125923A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Kitami Institute Of Technology 無線遠隔診断装置
JP2008267905A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Toyota Motor Corp 振動対策支援システム、振動対策支援方法、振動対策支援プログラム
KR20100117524A (ko) * 2009-04-24 2010-11-03 제너럴 일렉트릭 캄파니 구조 안전성 모니터링 시스템
KR101674686B1 (ko) * 2009-04-24 2016-11-09 제너럴 일렉트릭 캄파니 구조적 완전성 감시 시스템
WO2014109365A1 (ja) * 2013-01-11 2014-07-17 本田技研工業株式会社 パネルの検査装置及び検査方法
KR101773819B1 (ko) * 2015-11-19 2017-09-01 한국과학기술원 투척식 센서를 이용한 구조물 붕괴 예측 시스템 및 방법
JP2020098101A (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 株式会社フジタ 構造物健全度評価装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3705357B2 (ja) 2005-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhang et al. Structural health monitoring using transmittance functions
US8285495B2 (en) Corrosion inspection and monitoring system
JP2011247700A (ja) コンクリート部材の健全性診断方法、健全性診断装置及び健全性診断プログラム
JP2008134182A (ja) 構造物の損傷の診断システムおよび方法
Farrar et al. Damage detection and evaluation II: field applications to large structures
Choi et al. Application of the modified damage index method to timber beams
JP2006226716A (ja) 構造物の損傷検出方法及びシステム
Providakis et al. Detection of concrete reinforcement damage using piezoelectric materials-Analytical and experimental study
JP3705357B2 (ja) 健全度診断装置
JP3981740B1 (ja) コンクリート構造物の診断システム及び診断方法
JP4069977B2 (ja) 構造物の健全度診断システム
KR100997810B1 (ko) 진동파워를 이용한 구조물의 손상탐지방법
JPH06300667A (ja) 弁棒異常検出方法およびその検出装置
JP7001173B2 (ja) 診断装置、診断方法、及びプログラム
JPWO2015059956A1 (ja) 構造物診断装置、構造物診断方法、及びプログラム
KR20130033171A (ko) 프리스트레스트 콘크리트 거더의 가속도-임피던스 기반 모니터링 기술
Fernando et al. Damage Detection and Condition Monitoring of Pre-stressed Concrete Bridges by using Vibration-based Health Monitoring Techniques
CN113283144A (zh) 一种锈蚀梁模型修正与损伤识别方法
KR100463727B1 (ko) 구조체 건전성 평가방법 및 장치
Singh Kanwar et al. Health monitoring of RCC building model experimentally and its analytical validation
Bruinsma et al. Diagnostics based on continuous scanning LDV methods: numerical study
Singh et al. A review on smart aggregate based structural health monitoring
Koo et al. Impedance-based structural health monitoring considering temperature effects
Sadeghi Structural health monitoring of composite bridges by integrating model-based and data-driven methods
Tan et al. Dynamic deformation signatures in reinforced concrete slabs for condition monitoring

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130805

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees