JP2003106400A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JP2003106400A
JP2003106400A JP2001303920A JP2001303920A JP2003106400A JP 2003106400 A JP2003106400 A JP 2003106400A JP 2001303920 A JP2001303920 A JP 2001303920A JP 2001303920 A JP2001303920 A JP 2001303920A JP 2003106400 A JP2003106400 A JP 2003106400A
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JP
Japan
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blade
turbine
curved surface
torque converter
outer peripheral
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Application number
JP2001303920A
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English (en)
Inventor
Satoshi Fujiki
聡 藤木
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JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービンシェルへのタービンブレードのロー
付けを確実に行って、製品歩留りを向上させる。 【解決手段】 タービンシェル12aのブレード取付面
12jにタービンブレード12bをロー付けする際に、
タービンブレード12bのタービンシェル12aに接触
する湾曲面12mとこれに連接するタービンシェル12
aの円環状部12eにおけるブレード取付面12jの外
周縁を含む平面に接する外周側端面12nとの連接部に
切欠17でなる係止部16を形成し、この係止部16に
ロー付け用ワイヤ15の折り曲げ部15aを係止するこ
とにより、ロー付けワイヤ15の位置ずれを防止して、
正確なロー付けを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービンシェルに
ブレードを容易にロー付けすることができるようにした
トルクコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のトルクコンバータのタービンラ
ンナーとしては、例えば図8に示すように、ポンプイン
ペラに対向するタービンランナー50を断面C字状の円
環状部51aを有するタービンシェル51に多数のブレ
ード52が取付けられている。ここで、ブレード52は
タービンシェル51の湾曲面53に沿う湾曲面54と、
この湾曲面54に連接してタービンシェル51の開放端
面と同一平面となり潤滑油の入力部となる平坦な端面5
5とを少なくとも有しいる。
【0003】そして、タービンシェル51にブレード5
2を取付けるには、ブレード52の湾曲面54に形成し
た複数の突出部(図示せず)をタービンシェル51の湾
曲面53に形成した長孔(図示せず)内に挿通して位置
決めした状態で、各ブレード52の端面55のタービン
シェル51の内周面近傍位置に折り曲げ部56aを有す
る銅ワイヤ56をその折り曲げ部56aを引っ掛けた状
態で、加熱炉に装入して、加熱することにより、銅ワイ
ヤ56が溶融されてブレード52の湾曲面54とタービ
ンシェル51の湾曲面53との間に溶融銅を流し込み、
その後冷却することにより、ブレード52をタービンシ
ェル51に銅ロー付けするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトルクコンバータにあっては、タービンシェルに多
数のブレードを銅ロー付けする際に、銅ワイヤ56をそ
の折り曲げ部56aをブレード52の端面55における
タービンシェル51の内周面近傍位置に引っ掛けてから
加熱炉に装入するようにしているが、端面55は潤滑油
の入口となるため平坦面であることから、銅ワイヤ56
の引っ掛け位置がずれないように慎重に手作業で行う必
要があり、製造工数が多くなると共に、この端面55に
銅ワイヤ56を引っ掛けて加熱炉に装入して加熱したと
きに、加熱炉内でのタービンシェルの変形等によって銅
ワイヤ56がタービンシェル51の近傍位置から僅かず
れてしまうという未解決の課題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、タービンシェルに
多数のブレードをローづけする際にロー付け用ワイヤの
引っ掛け作業を容易に行うことができると共に、加熱時
の位置ずれを確実に防止することができるトルクコンバ
ータを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るトルクコンバータは、回転駆動源か
らの回転駆動力が伝達されるコンバータカバーと、該コ
ンバータカバーに一体に形成されたポンプインペラと、
該ポンプインペラから流体を介して動力伝達されるター
ビンランナーとを少なくとも備えたトルクコンバータに
おいて、前記タービンランナーは、タービンシェルの断
面C字状を有する円環状部のブレード取付面にロー付け
された多数のブレードを有し、各ブレードは、前記円環
状部におけるブレード取付面の外周縁に近接する位置に
ロー付け用ワイヤを係止する係止部を有することを特徴
としている。
【0007】この請求項1に係る発明ではタービンシェ
ルの円環状部に固定する多数のブレードの円環状部にお
けるブレード取付面の外周縁に近接する位置に係止部が
形成され、この係止部にロー付け用ワイヤを係止するの
で、この係止部にロー付け用ワイヤを係止した状態で加
熱炉で加熱したときにロー付け用ワイヤが位置ずれを起
こすことを確実に回避することができる。
【0008】また、請求項2に係るトルクコンバータ
は、請求項1に係る発明において、前記ブレードは、前
記円環状部のブレード取付面に係合する湾曲面と、該湾
曲面と連接し前記円環状部におけるブレード取付面の外
周縁を含む平面に近接する端面とを少なくとも有し、前
記係止部は前記ブレード側湾曲面と端面との連接部に形
成した切欠で構成されていることを特徴としている。
【0009】この請求項2に係る発明によれば、ブレー
ドの端面と湾曲面との連接部に形成した切欠で係止部を
形成しているので、潤滑油の入口となる端面の平坦度に
与える影響が少ないと共に、ロー付けワイヤが溶融した
ときにブレード及びタービンシェルの湾曲面間に確実に
流し込むことができる。さらに、請求項3に係るトルク
コンバータは、請求項2に係る発明において、前記切欠
は、端面側の切欠長さをxとし、湾曲面側の切欠長さを
yとし、ロー付け用ワイヤの半径をrとしたときに、x
>r,y<2rに設定されていることを特徴としてる。
【0010】この請求項3に係る発明では、切欠の端面
側の切欠長さxがロー付け用ワイヤの半径より長く、湾
曲面側の切欠長さyがロー付け用ワイヤの直径より短く
設定されているので、切欠でのロー付け用ワイヤの座り
を安定させて位置ずれを確実に防止することができる。
さらにまた、請求項4に係るトルクコンバータは、前記
ブレードは、前記円環状部のブレード取付面に係合する
湾曲面と、該湾曲面と連接し前記円環状部におけるブレ
ード取付面の外周縁を含む平面に近接する端面とを少な
くとも有し、前記係止部は前記端面の前記湾曲面との連
接位置近傍に形成した円弧状凹部で構成されていること
を特徴としている。
【0011】この請求項4に係る発明では、ブレードの
端面における湾曲面との連接位置近傍に円弧状凹部を形
成したので、この円弧状凹部にロー付け用ワイヤを引っ
掛けることにより、位置ずれを確実に防止することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。図1は本発明の一実施形態を示す断
面図であって、図中、1はトルクコンバータであり、こ
のトルクコンバータ1はエンジン等の回転駆動源に連結
されるフロントカバー2とこのフロントカバー2の後方
側に一体に取付けられ且つ自動変速機3のトランスミッ
ションケース3Mの前端面に配設されたオイルポンプケ
ース4に回転自在に保持されたリヤカバー5とで構成さ
れるコンバータカバー6を有する。
【0013】フロントカバー2は、前端面の円板部2a
とこの円板部2aの外周端から後方に延長する円筒部2
bとで構成されている。ここで、円板部2aの中央部に
外周部に比較して後方側に僅かに凹んだ凹部2cが形成
され、この凹部2cの中心位置に前方に突出する軸部2
dが形成されている。また円板部2aにおける凹部2c
の外周側にエンジン等の回転駆動源と連結する連結部を
構成する4つのナット7が円周方向に所定間隔を保って
溶接によって固定されている。
【0014】そして、図1でニ点鎖線図示のように、回
転駆動源としてのエンジンのクランクシャフト8に連結
された連結部材としてのドライブプレート9がナット7
に連結されている。このドライブプレート9は、中心部
にクランクシャフト8の突出部8aを挿通する挿通穴9
aが形成されている。このドライブプレート9がその挿
通穴9aにクランクシャフト8の突出部8aを挿通した
状態でクランクシャフト8にボルト締めされ、且つ外周
部におけるナット7に対向する位置に穿設された透孔9
bを通じてボルト9cをナット7に螺合させることによ
り、フロントカバー2と一体に連結される。
【0015】また、リヤカバー5は、オイルポンプケー
ス4に回転自在に支持された円筒部5aとその前端縁か
ら外方に延長する円板部5bとで断面L字状に形成され
たインナ部材5cと、このインナ部材5cの円板部5b
の外周円から後方側に湾曲しながら外方に延長し、フロ
ントカバー2の円筒部2bの内周面に係合するアウタ部
材5dとで構成され、インナ部材5cとアウタ部材5d
とがその接合面で溶接されていると共に、アウタ部材5
dの外周面におけるフロントカバー2の円筒部2bとの
接合面でフロントカバー2に溶接されている。
【0016】そして、インナ部材5cの円筒部5aがブ
ッシュ4aを介してオイルポンプケース4に回転自在に
支持されていると共に、先端部がオイルポンプケース4
に収納されたオイルポンプ4bに連結されている。ま
た、リヤカバー5のアウタ部材5dの内周面にポンプイ
ンペラ11が取付けられ、これと対向する位置にタービ
ンランナー12が配設され、ポンプインペラ11及びタ
ービンランナー12の中央部にオイルポンプケース4の
裏面側を覆うオイルポンプカバー13に後方に突出形成
された円筒支持部13aにワンウェイクラッチ14を介
してステータブレード15が配設されている。
【0017】タービンランナー12は、タービンシェル
12aに多数のタービンブレード12b及びコア12c
が取付けられ、このタービンシェル12aの内周面にタ
ービンハブ12dが配設された構成を有し、タービンハ
ブ12dがトランスミッションケース3Mに回転自在に
支持された回転軸16にスプライン結合されている。こ
こで、タービンシェル12aは、図2及び図3に示すよ
うに、断面C字状の円環状部12eとその内周縁に連接
する円板部12fとで構成され、円環状部12eにはタ
ービンブレード12bを位置決めする3つの位置決め孔
12gが形成されていると共に、円板部12fに等間隔
で形成された複数の取付孔12hがリベット12iによ
ってタービンハブ12dに取付けられている。
【0018】タービンブレード12bは、図4及び図5
で特に明らかなように、タービンシェル12aの円環状
部12eの後面側におけるブレード取付面12jに沿う
湾曲面12mと、この湾曲面12mの外周縁に連接して
円環状部12eのブレード取付面12jの外周縁を含む
平面に接する外周側端面12nと、この外周側端面12
nの内周縁から湾曲面12mと同心的に延長する円弧面
12oと、この円弧面12oの内周端縁から直線的に延
長して前記湾曲面12mに連接する内周側端面12pと
で構成される外周面を有する薄板で構成され、外周側端
面12nと内周側端面12pとが所定の交差角となるよ
うに側面が背面から見てC字状に湾曲されている。そし
て、湾曲面12mにタービンシェル12aの位置決め孔
12gに対応する位置に外方に突出する3つの突出片1
2qが形成されていると共に、円弧面12oにも外方に
突出する1つの突出片12rが形成されている。さら
に、湾曲面12mと外周端面12nと連接部に銅ロー付
け用ワイヤ15を係止する係止部16が形成されてい
る。
【0019】この係止部16は、図5で拡大図示するよ
うに、湾曲面12mの外周端面側から切欠長さyだけと
った点Py及び外周端面12nの湾曲面12mから内側
に切欠長さxだけとった点Pxとを結ぶ直線で切断した
切欠17で構成されている。ここで、切欠長さxは銅ロ
ー付け用ワイヤ15の半径をrとしたときに半径rの半
分より長い値(x>r)に設定され、切欠長さyは銅ロ
ー付け用ワイヤ15の半径の2倍即ち直径より短い値
(y<2r)に設定され、少なくとも銅ロー付け用ワイ
ヤ15を折り曲げた折り曲げ部15aが引っ掛って位置
ずれを生じることなく係止可能な長さに設定されてい
る。
【0020】さらに、コア12cは、タービンブレード
12bの円弧面12oに沿う円弧面を有する円環状に形
成され、タービンブレード12bの突出片12rを挿通
する挿通孔12tが形成されている。そして、図6に示
すように、タービンシェル12aを円環状部12eのブ
レード取付面12jを上側として載置した状態で、この
タービンシェル12aに、多数のタービンブレード12
bをその湾曲面12mを円環状部12eのブレード取付
面12jに沿わせ且つ突出片12qを位置決め孔12g
に係合させて配設し、このタービンブレード12bの円
弧面12oにコア12cの円弧面を沿わせ、且つ突出片
12rを挿通孔12tに挿通させた状態で、各タービン
ブレード12bの係止部16に銅ロー付け用ワイヤ15
の折り曲げ部15aを係止させてその一端を湾曲面12
mに沿わせて内周側端面12pまで延長し、この内周側
端面12pでさらに折り曲げて位置決め配置する。
【0021】この状態で、タービンランナー12を加熱
炉に装入して所定温度に加熱して銅ロー付け用ワイヤ1
5を溶融させることにより、タービンシェル12aのブ
レード取付面12j及びタービンブレード12bの湾曲
面12mとの隙間に流し込み、次いでタービンランナー
12を加熱炉から取り出して冷却することにより、ター
ビンシェル12aとタービンブレード12bとが確実に
銅ロー付けされる。
【0022】このとき、タービンランナー12を加熱炉
に装入する際に、銅ロー付け用ワイヤ15はその折り曲
げ部15aがタービンブレード12bに形成された係止
部16に係止されているので、タービンシェル12aが
加熱によって変形した場合であっても、銅ロー付け用ワ
イヤ15がタービンブレード12bの外周側端面12n
の内周側に位置ずれすることを確実に防止することがで
き、タービンシェル12aとタービンブレード12bと
のロー付けを確実に行うことができる。
【0023】また、フロントカバー2とタービンランナ
ー12との間には、中心部に係合円筒部18aを有する
ロックアップピストン18が配設されている。係合円筒
部18aはタービンハブ12dの円筒部に軸方向に変位
可能で且つタービンハブ12dと回転可能に係合されて
いる。ロックアップピストン7の外周側におけるフロン
トカバー2に配設したナット7に対向する位置には、ロ
ックアップフェーシング20が設けられ、このロックア
ップフェーシング20に対向するフロントカバー2の内
周面が回転軸16と直交する平坦面21とされている。
【0024】次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、エンジン等の回転駆動源が低速回転して車両が低速
走行している状態では、エンジン等の回転駆動源の回転
駆動力が連結部材9及びナット7を介してフロントカバ
ー2に伝達され、このフロントカバー2に一体に形成さ
れたリヤカバー5の内面側に形成されたポンプインペラ
11が回転してコンバータカバー6内に充填された作動
油の運動エネルギに変換し、この作動油の運動エネルギ
によってタービンランナー12を回転駆動し、このター
ビンランナー12の回転駆動力がタービンハブ12dを
介してこれにスプライン結合されている回転軸16に伝
達されて自動変速機3に入力される。このとき、コンバ
ータカバー6の回転駆動力がリヤカバー5のインナ部材
5cにおける円筒部5aを介して自動変速機3のオイル
ポンプ4aに伝達される。
【0025】その後、車速が増加して、ポンプインペラ
11とタービンランナー12との速度比(出力軸回転数
/入力軸回転数)が“1”に近い値となって図示しない
変速制御装置からロックアップ指令が出力されることに
より、ロックアップピストン18のタービンランナー1
2側に所定圧の作動油が供給されると、このロックアッ
プピストン18がタービンハブ12dの軸線に沿ってフ
ロントカバー2側に移動し、これに形成されたロックア
ップフェーシング20がフロントカバー2の内周面の平
坦面21に押し付けられ、このときの摩擦力によりフロ
ントカバー2の回転駆動力がロックアップピストン18
及びタービンハブ12dを介して回転軸16に直接伝達
されてロックアップ状態となる。
【0026】そして、本実施形態では、タービンランナ
ー12が前述したようにタービンシェル12aに多数の
タービンブレード12bを銅ロー付けする際に、タービ
ンブレード12bに図5で拡大図示するように、タービ
ンシェル側の湾曲面12mと外周側端面12nとの連接
部に切欠17で構成される係止部16が形成されている
ので、タービンシェル12aを仰向けとした状態で、係
止部16に銅ロー付けを行う場合の銅ロー付け用ワイヤ
15の折り曲げ部15aを引っ掛けて、銅ロー付け用ワ
イヤ15をタービンシェル12aのブレード取付面12
j及びタービンブレード12bの湾曲面12mとの接合
位置に沿って延長させ、その他端を内周側端面12pの
内周縁で折り曲げて配置する。このとき、折り曲げ部1
5aが係止部16に係止されていることにより、加熱炉
に装入する際の振動や加熱時のタービンシェル12aの
変形等によって、位置ずれを生じることを確実に防止す
ることができる。したがって、加熱時に溶融した銅ロー
付け用ワイヤ15をタービンシェルのブレード取付面1
2jとタービンブレード12bの湾曲面12mとの隙間
に良好に流れ込ませることができ、加熱炉からタービン
シェル12aを取り出して冷却することにより、タービ
ンシェルのブレード取付面12jとタービンブレード1
2bの湾曲面12mとを隙間が生じることなく確実に銅
ロー付けすることができる。
【0027】なお、上記実施形態においては、タービン
ブレード12bの湾曲面12mに形成した突出片12q
の長さがタービンシェル12aに形成した位置決め孔1
2gから外方に突出しないように選定されている場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、突
出片12qの長さを、位置決め孔12gを挿通して外方
に突出する長さとし、銅ロー付け後にローラ掛けしてタ
ービンシェル12に沿うように折り曲げるようにしても
よい。
【0028】また、上記実施形態においては、銅ロー付
け用ワイヤ15を引っ掛ける係止部16を切欠17で構
成する場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、図7に示すように、タービンブレード12b
の外周側端面12nの湾曲面12mとの連接点より僅か
に内側に銅ロー付け用ワイヤ15の曲率と略等しい曲率
の円弧状凹部31を形成し、この円弧状凹部31に銅ロ
ー付け用ワイヤ15を係止するようにしてもよい。この
場合、凹部形31の形状としては円弧状に限らず、三角
形状、四角形状、台形状等の任意の形状とすることがで
き、要は銅ロー付け用ワイヤ15を位置ずれを生じるこ
となく係止することができればよい。
【0029】さらに、上記実施形態においては銅ロー付
けする場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、銀ロー付け等の他のロー付けを行うようにし
てもよい。さらにまた、上記実施形態においては、回転
駆動源としてエンジンを適用した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、電気自動車又はハ
イブリッド車の電動モータ等の他の回転駆動源を適用す
るようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、タービンシェルの円環状部に固定する多数
のブレードの円環状部におけるブレード取付面に近接す
る位置に係止部が形成され、この係止部にロー付け用ワ
イヤを係止するので、この係止部にロー付け用ワイヤを
係止した状態で加熱炉で加熱したときにロー付け用ワイ
ヤが位置ずれを起こすことを確実に回避することがで
き、タービンシェルとタービンブレード間のロー付けを
正確に行って、製品歩留りを向上させることができると
いう効果が得られる。
【0031】また、請求項2に係る発明によれば、ブレ
ードの端面と湾曲面との連接部に形成した切欠で係止部
を形成しているので、潤滑油の入口となる端面の平坦度
に与える影響が少ないと共に、ロー付けワイヤが溶融し
たときにブレード及びタービンシェルの湾曲面間に確実
に流し込むことができるという効果が得られる。さら
に、請求項3に係る発明によれば、切欠の端面側の切欠
長さxがロー付け用ワイヤの半径より長く、湾曲面側の
切欠長さyがロー付け用ワイヤの直径より短く設定され
ているので、切欠でのロー付け用ワイヤの座りを安定さ
せて位置ずれを確実に防止することができるという効果
が得られる。
【0032】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、ブレードの端面における湾曲面との連接位置近傍に
円弧状凹部を形成したので、この円弧状凹部にロー付け
用ワイヤを引っ掛けることにより、位置ずれを確実に防
止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】タービンランナーを示す正面図である。
【図3】図2のY−Y線上の断面図である。
【図4】タービンブレードの斜視図である。
【図5】タービンブレードの要部を拡大して示す側面図
である。
【図6】ロー付け用ワイヤの配置状態を示す拡大断面図
である。
【図7】本発明の他の例を示すタービンブレードの拡大
側面図である。
【図8】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 フロントカバー 3 自動変速機 4 オイルポンプケース 5 リヤカバー 6 コンバータカバー 11 ポンプインペラ 12 タービンランナー 12a タービンシェル 12b タービンブレード 12c コア 12d タービンハブ 12e 円環状部 12f 円板部 12g 位置決め孔 12j ブレード取付面 12m 湾曲面 12n 外周側端面 12o 円弧面 12p 内周側端面 12q,12r 突出片 15 銅ロー付け用ワイヤ 15a 折り曲げ部 16 係止部 17 切欠 31 円弧状凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源からの回転駆動力が伝達され
    るコンバータカバーと、該コンバータカバーに一体に形
    成されたポンプインペラと、該ポンプインペラから流体
    を介して動力伝達されるタービンランナーとを少なくと
    も備えたトルクコンバータにおいて、前記タービンラン
    ナーは、タービンシェルの断面C字状を有する円環状部
    のブレード取付面にロー付けされた多数のブレードを有
    し、各ブレードは、前記円環状部におけるブレード取付
    面の外周縁に近接する位置にロー付け用ワイヤを係止す
    る係止部を有することを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記ブレードは、前記円環状部のブレー
    ド取付面に係合する湾曲面と、該湾曲面と連接し前記円
    環状部におけるブレード取付面の外周縁を含む平面に近
    接する端面とを少なくとも有し、前記係止部は前記ブレ
    ード側湾曲面と端面との連接部に形成した切欠で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のトルクコンバ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記切欠は、端面側の切欠長さをxと
    し、湾曲面側の切欠長さをyとし、ロー付け用ワイヤの
    半径をrとしたときに、x>r,y<2rに設定されて
    いることを特徴とする請求項2記載のトルクコンバー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記ブレードは、前記円環状部のブレー
    ド取付面に係合する湾曲面と、該湾曲面と連接し前記円
    環状部におけるブレード取付面の外周縁を含む平面に近
    接する端面とを少なくとも有し、前記係止部は前記端面
    の前記湾曲面との連接位置近傍に形成した円弧状凹部で
    構成されていることを特徴とする請求項1記載のトルク
    コンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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