JP2003106377A - 熱可塑性樹脂ベルトとその製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂ベルトとその製造方法

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JP2003106377A
JP2003106377A JP2001298707A JP2001298707A JP2003106377A JP 2003106377 A JP2003106377 A JP 2003106377A JP 2001298707 A JP2001298707 A JP 2001298707A JP 2001298707 A JP2001298707 A JP 2001298707A JP 2003106377 A JP2003106377 A JP 2003106377A
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thermoplastic resin
toothed
glass bead
bead material
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Masayuki Kawaguchi
正行 川口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた再帰反射効果を有する電柱に装着する
樹脂ベルト、夜間走行を容易に確認できる安全性を高め
た熱可塑性樹脂製平ベルト、あるいは熱可塑性樹脂製歯
付ベルト等の熱可塑性樹脂ベルトとその製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなるベルト本体内に心
線3cを長手方向に沿って埋設し、歯部3bを一定間隔
で設けた熱可塑性樹脂製歯付ベルト3であり、ベルトの
背部3a表面に、再帰反射機能を有するガラスビーズ材
30を少なくとも1ヶ所に貼着したもので、優れた再帰
反射効果を有するために夜間走行には安全性を高めるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂ベルトとそ
の製造方法に係り、詳しくは優れた再帰反射効果を有す
る電柱に装着する樹脂ベルト、あるいは夜間走行を容易
に確認できる安全性を高めた伝動ベルト、あるいは自転
車用歯付ベルト等の熱可塑性樹脂ベルトとその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン製歯付ベルトはゴム製に比
べて耐候性や外観性に優れ、特に最近ではファッション
性が要求される自転車には従来のチェーンに代わって多
く使用されている。しかしながら、問題点としては、最
近、自転車の夜間走行に際して、より一層の安全性が求
められている。
【0003】従来から自転車においては、前後輪側のフ
レームに再帰反射機能を有するテープやシートを装着
し、夜間走行中の自動車等のヘッドライトで照らされた
時にその照射光線を確実に再帰反射し、自動車の運転者
に遠方から容易に視認、識別させることができ、自転車
運転者の交通安全を確保していた。
【0004】また、電柱などにも再帰反射機能を有する
バンド(ベルト)が装着され、自動車、自転車などの夜
間走行の安全性が確保されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自転車の場合
には、前後輪側のフレームだけに再帰反射機能を有する
テープやシートを装着しても、光の照射方向によっては
自動車の運転者にはその存在を確認しにくいことがあっ
た。そのため、光の照射方向を問わずに、容易に視認、
識別できることが求められていた。また、伝動ベルトで
も夜間走行させる場合にも、走行有無を目視で容易に認
識できることが望まれていた。更に、装着ベルトの場合
には、室外の厳しい環境下に放置されるために、長時間
に再帰反射機能を維持させる必要があった。
【0006】本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、優れた再帰反射効果を有する電柱に装着する樹
脂ベルト、夜間走行を容易に確認できる安全性を高めた
熱可塑性樹脂製平ベルト、あるいは熱可塑性樹脂製歯付
ベルト等の熱可塑性樹脂ベルトとその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に適合する本願
請求項1記載の発明では、熱可塑性樹脂からなるベルト
の背部表面に、再帰反射機能を有するガラスビーズ材を
少なくとも1ヶ所に貼着した熱可塑性樹脂ベルトであ
り、優れた再帰反射効果を発揮するために、電柱等に装
着できるベルトになる。
【0008】本願請求項2記載の発明では、熱可塑性樹
脂からなるベルト本体内に心線を長手方向に沿って埋設
した熱可塑性樹脂製平ベルトであり、該ベルトの背部表
面に、再帰反射機能を有するガラスビーズ材を少なくと
も1ヶ所に貼着したことを熱可塑性樹脂ベルトであり、
優れた再帰反射効果を有するために夜間走行には安全性
を高めることができる平ベルトになる。
【0009】本願請求項3記載の発明では、熱可塑性樹
脂からなるベルト本体内に心線を長手方向に沿って埋設
し、歯部を一定間隔で設けた熱可塑性樹脂製歯付ベルト
であり、該ベルトの背部表面に、再帰反射機能を有する
ガラスビーズ材を少なくとも1ヶ所に貼着した熱可塑性
樹脂ベルトであり、優れた再帰反射効果を有するために
夜間走行には安全性を高めることができる自転車用の歯
付ベルトになる。
【0010】本願請求項4記載の発明では、ガラスビー
ズ材がシート状基材の表面を金属層からなる反射鏡面層
にするとともに複数の半球形状凹部を設け、個々の半球
形状凹部の中にガラスビーズを収容して接着剤によって
固着したものであり、これによって優れた再帰反射効果
を有する
【0011】本願請求項5記載の発明では、ガラスビー
ズ材を熱融着してベルト背面に貼着した熱可塑性樹脂ベ
ルトであり、ガラスビーズ材とベルト背面とが一体にな
って強固に固着する。
【0012】本願請求項6記載の発明では、熱可塑性樹
脂からなるベルト本体内に心線を長手方向に沿って埋設
し、歯部を一定間隔で設けた熱可塑性樹脂製歯付ベルト
の製造方法であり、同じ歯型を有する第1歯付モールド
車及び第2歯付モールド車からなる一対の歯付モールド
車の軸間距離を定め、この一対の歯付モールド車の間に
心線を巻回し、前記第1歯付モールド車の外周の一部を
覆って型キャビティを形成し、前記型キャビティに熱可
塑性エラストマーを注入しつつ前記一対の歯付モールド
車を回転させることにより前記心線に沿って歯付ベルト
を形成した後、余熱をもった該ベルトの背部表面に、再
帰反射機能を有するガラスビーズ材を少なくとも1ヶ所
に貼着した熱可塑性樹脂ベルトの製造方法にあり、余熱
をもった該ベルトの背部表面に、再帰反射機能を有する
ガラスビーズ材を効率よく貼着することができる。
【0013】本願請求項7記載の発明では、余熱をもっ
たベルトの背部表面を局部的に加熱した後、ガラスビー
ズ材を重ね合わせ、圧着して熱溶着させた熱可塑性樹脂
ベルトの製造方法にあり、余熱をもった該ベルトの背部
表面に、再帰反射機能を有するガラスビーズ材を容易に
貼着することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一つの本実施形態
である電柱に装着する熱可塑性樹脂ベルトの斜視図であ
り、この熱可塑性樹脂ベルト1は厚み2〜5mm程度の
ベルト本体1dの背面に、再帰反射機能を有するガラス
ビーズ材30を1ヶ所もしくは複数箇所に熱融着して固
着し、その表面を露出させている。尚、このベルトの形
態としてはエンドレスでなく、両端を有している。
【0015】図2は本発明に係る他の本実施形態である
熱可塑性樹脂製平ベルトの斜視図であり、この熱可塑性
樹脂平ベルト2は熱可塑性樹脂からなるベルト本体2d
内に心線2cを長手方向に沿って埋設し、ベルトの背部
2a表面に、再帰反射機能を有するガラスビーズ材30
を1ヶ所もしくは複数箇所に熱融着して固着し、その表
面を露出させている。
【0016】図3は本発明に係る他の本実施形態である
熱可塑性樹脂製歯付ベルトの斜視図であり、この歯付ベ
ルト3は、心線3cの上側に熱可塑性エラストマーから
なる背部3a、下側にノーズ高さに相当する厚みの歯底
部が積層一体化され、下部に一定ピッチの歯部3bを配
している。そして、該ベルトの背部3aには、再帰反射
機能を有するガラスビーズ材30が1ヶ所もしくは複数
箇所に熱融着して固着し、その表面を露出させる。
【0017】上記ガラスビーズ材30は、詳細には図4
に示すように、厚さ0.1〜1mmのシート状基材31
の表面を金属膜からなる反射鏡面層32にするとともに
複数の半球形状凹部33を設け、個々の半球形状凹部3
3の中にガラスビーズを十分に収容できる大きさガラス
ビーズ34を透明な接着剤35によって固着した構造か
らなっている。
【0018】シート状基材31は、歯付ベルト1と基本
的に同じ材質であり、予め複数の半球形状凹部33が形
成されている。この半球形状凹部33の大きさは使用す
るガラスビーズ34の直径dよりも大きく、通常直径d
の1.5〜2.5倍程度が好適で、ガラスビーズ34が
十分に収容できる程度である。
【0019】また、反射鏡面層32は、ニッケル、クロ
ム等の金属メッキ処理またはアルミニウム、銀等を金属
蒸着するか、あるいはこれらの金属を溶射、あるいは塗
装して厚さ0.01〜0.1mmの金属膜にし、半球形
状凹部33を形成したシート状基材31上に光沢ある反
射膜を作製する。
【0020】そして、半球形状凹部33にポリビニルブ
チラール樹脂、アクリル系樹脂の合成樹脂製の透明な接
着剤35を塗付した後、その上から例えば静電気の帯電
処理を施した直径約20〜50μmの比較的屈折率に高
いガラスビーズ34を散布することによって半球形状凹
部33に収容して固着する。その後、余剰のカラスビー
ズを除去し、更に熱処理を行ってガラスビーズ材30に
仕上げる。
【0021】再帰反射機能を有するガラスビーズ材30
をベルトの背部1aに貼着させる方法としては、ベルト
の背部1aをヒータで局部的に溶融するまで加熱した
後、ガラスビーズ材30のシート状基材31を貼着し、
プレスによって加圧し、ガラスビーズ材30の表面がベ
ルトの背部1aと同一面になるようにする。無論、他の
方法として、接着剤を用いてガラスビーズ材30をベル
トの背部1aに貼着することもできる。
【0022】ここで用いられる上記熱可塑性樹脂ベルト
1、2、3とガラスビーズ材30のシート状基材31に
使用する材料は、熱可塑性エラストマーであり、主とし
て1分子中に2個以上の活性水素を有するポリエステル
ポリオール、ポリアミドポリエステルポリオール、ポリ
カーボネートポリオール、ポリエーテルポリオール等か
ら選ばれたポリオールの1種または2種以上の混合物
と、多官能イソシアネートとを等モルに近い割合で反応
させて得られる直線状の熱可塑性ポリウレタンで、数平
均分子量が10〜20万である。例えば、長鎖ジポリオ
ール、短鎖ジポリオール、そしてジイソシアネートから
得られる直鎖状の熱可塑性ポリウレタンであり、この場
合、長鎖ジポリオールはエラストマーのソフトセグメン
トになり、短鎖ジポリオールとジイソシアネートはハー
ドセグメントを形成する。
【0023】具体的には、ポリエステル系(デュポン商
標名:ハイトレル、東洋紡商標名:ペルプレン等)、ポ
リアミド系(ダイセル商標名:ダイアミドーPAE)の
各熱可塑性エラストマー等であってもよい。また、エチ
レン−α−オレフィンであってもよい。
【0024】上記ベルトの心線は、スチールコード、ア
ラミド繊維、ポリエステル繊維、ガラス繊維等からなる
低伸度、高強力のロープからなるもので、イソシアネー
ト化合物又は/及びエポキシ樹脂で室温に設定した第1
処理液に0.5〜30秒間浸漬した後、150〜190
°Cに調節したオーブンに2〜5分間通して乾燥され、
そしてRFL液である第2処理液で処理する。RFL液
はレゾルシンとホルマリンの初期縮合物をゴムラテック
スと混合したものであり、この場合レゾルシンとホルマ
リンのモル比は3/1〜1/3にすることが接着力を高
める上で好適である。また、レゾルシンとホルマリンの
初期縮合物は、このゴムラテックスのゴム分100重量
部に対してその樹脂分が5〜100重量部になるように
混合した上、全固形濃度を5〜40%濃度に調節され
る。
【0025】以下に、図5に示す熱可塑性樹脂製歯付ベ
ルト3の製造方法の一例を図面にもとづいて詳細に説明
する。
【0026】(第1工程)軸間距離の設定 図5において、同じ歯型形状を有する第1歯付モールド
車5a及び第2歯付モールド車5bからなる一対の歯付
モールド車5の軸間距離を、スライド台22を摺動させ
ることにより、所定周長になるように定める。
【0027】(第2工程その1)スピニング工程 図5において、心線3cの巻始め部分は隣合う複数の心
線3cどうしを固定して係止する。図中のスピニング機
構8を作動させる。S撚り、Z撚りの心線3cを単独或
いは2本セットで巻き付ける。巻き付け回数は心線3c
の間隔(ピッチ)と製造ベルト幅に合わせて自動設定す
る。第1歯付モールド車5aと第2歯付モールド車5b
の間に、心線3cを所定の心線ピッチで所定幅に螺旋状
に巻回し、心線3cの巻終わり部分も隣合う複数の心線
3cどうしを係止して、心線3cを切り離して、丁度簾
状になった心線列(心線3cの構成体)を形成する。
【0028】このとき、ガイド手段6は二点鎖線の退出
位置にあり、心線整列手段10は、第2位置P2にあ
る。用いられる心線3cは、主としてスチールコードで
あるが、アラミド繊維、ポリエステル繊維、或いはガラ
ス繊維に代表される低伸度、高強力の繊維が使用でき
る。このスピニング工程は、第1歯付モールド車5aと
第6歯付モールド車2bの同期運転且つ高速回転で行わ
れる。
【0029】(第2工程その2)心線ピッチ整列工程 スピニングが終わると、櫛40を第1位置P1とし、第
1歯付モールド車5a及び第2歯付モールド車5bを低
速で同期回転させながら、不整列の心線5cを櫛40の
溝に挿入させて、心線列の整列初期化を行う。尚、心線
整列手段10は、第1位置P1が押出手段7に近接する
位置となるように設置されている。
【0030】(第3工程その1)溶融樹脂注入工程 図2において、ガイド手段6を実線の作動位置に進出さ
せ、スチールバンド26と第1歯付モールド車5aの歯
型との間に型キャビティを形成し、第1歯付モールド車
5a及び第2歯付モールド車5bを同速度の低速で矢印
方向に回転させながら、押出手段7から溶融した熱可塑
性エラストマー20を平板状に押し出し、前述した型キ
ャビティに充填する。尚、熱可塑性エラストマー20に
は、主として熱可塑性ウレタンが使用されているが、ポ
リエステル系エラストマー、或いはポリアミド系エラス
トマーを使用することができる。
【0031】充填されたエラストマー20は、スチール
バンド26の共回り走行と第1歯付モールド車5aの回
転に伴い、所定の歯型形状に圧縮成型され、冷却固化さ
れる。
【0032】(第3工程その2)心線整列案内工程 櫛40は、前述の心線ピッチ整列工程で心線列が初期化
されてから、歯付ベルト3の最前端部15が櫛40の直
前に到達する時まで第1位置P1に設置され、最前端部
が櫛40の直前に到達した時に、首振りアーム41の回
転により、第2位置P2に退避する。これにより、心線
3cは全周にわたって確実に整列案内される。尚、この
歯付ベルト3の一周の間に螺旋状に巻回されている心線
列は、駆動機構(図示せず)により1ピッチ幅方向に横
送りされる。
【0033】スピニング時の心線係止部は、隣どうしの
心線3cの接着や止着によるが、円柱状で回転する櫛4
0の外周を乗り越えて通過するもので、一時的に溝を外
れるが、心線3cは櫛40に圧接しているのですぐに元
の溝に納まる。又、この係止部は製品トリム箇所に設け
てある。
【0034】(第3工程その3)溶融樹脂注入工程の続
き 熱可塑性エラストマー20は、スチールバンド26の出
口では50℃前後まで温度が下げられ、図1で示すよう
な歯付ベルト3となって、スチールバンド26の案内ロ
ールR2端から排出される。図3において、歯付ベルト
3は、背部3aと歯部3bが一体の熱可塑性エラストマ
ーで形成され、背部3aの厚み方向の略中間に心線3c
が埋設された構造である。
【0035】(第4工程)歯付ベルトの最前端部と後端
部との融合工程 図5において、歯付ベルト3の最前端部15が第2歯付
モールド車5bとの噛み合いを経て、第1歯付モールド
車5aに至って一周する。最前端部15がスチールベル
ト26の入口で形成される後端部と合流し融合すると、
接続部のない長尺の無端歯付ベルト1が形成される。
【0036】(第5工程)歯付ベルトの背部にガラスビ
ーズ材を貼着する工程 第1歯付モールド車5aと第2歯付モールド車5bとの
回転を停止させた後、ベルト張側の位置にあって余熱を
もった歯付ベルト3の背部3aを局部的に熱風機で加熱
した後、図6に示すようにガラスビーズ材30を貼り合
わせ、そして下型51を歯部3bに噛合わせた後にプレ
ス機Pを用いて加圧して貼着する。
【0037】(第6工程)歯付ベルトの取り出し工程 第1歯付モールド車5aと第2歯付モールド車5bとの
回転を停止させ、ガイド手段6を後退させ、第2歯付モ
ールド車5bを第1歯付モールド車5aの向きに摺動さ
せ、歯付ベルト3を弛ませて、取り出す。
【0038】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項に係る熱可
塑性樹脂ベルトでは、ベルトの背部表面に、再帰反射機
能を有するガラスビーズ材を少なくとも1ヶ所に貼着し
た熱可塑性樹脂ベルトであり、優れた再帰反射効果を発
揮するために、電柱等に装着できるベルトになり、また
優れた再帰反射効果を有するために夜間走行には安全性
を高めることができる平ベルトになり、そして優れた再
帰反射効果を有するために夜間走行には安全性を高める
ことができる自転車用の歯付ベルトになる。
【0039】更に、歯付ベルトの製造方法においては、
同じ歯型を有する第1歯付モールド車及び第2歯付モー
ルド車からなる一対の歯付モールド車の軸間距離を定
め、この一対の歯付モールド車の間に心線を巻回し、前
記第1歯付モールド車の外周の一部を覆って型キャビテ
ィを形成し、前記型キャビティに熱可塑性エラストマー
を注入しつつ前記一対の歯付モールド車を回転させるこ
とにより前記心線に沿って歯付ベルトを形成した後、余
熱をもった該ベルトの背部表面に、再帰反射機能を有す
るガラスビーズ材を容易に貼着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの本実施形態である電柱に装着す
る熱可塑性樹脂ベルトの斜視図を示す。
【図2】本発明に係る他の本実施形態である熱可塑性樹
脂製平ベルトの斜視図を示す。
【図3】本発明に係る熱可塑性エラストマー製歯付ベル
トの斜視図を示す。
【図4】ガラスビーズ材の断面図である。
【図5】本発明に係る自転車用歯付ベルトの製造装置の
概略図である。
【図6】歯付ベルトの背部にガラスビーズ材を貼着する
工程の断面図を示す。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂ベルト 2 熱可塑性樹脂平ベルト 3 熱可塑性樹脂製歯付ベルト 3a 背部 3b 歯部 3c 心線 30 ガラスビーズ材 31 シート状基材 32 反射鏡面層 34 ガラスビーズ 35 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 21:00 B29K 21:00 105:20 105:20 709:08 709:08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなるベルトの背部表面
    に、再帰反射機能を有するガラスビーズ材を少なくとも
    1ヶ所に貼着したことを特徴とする熱可塑性樹脂ベル
    ト。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂からなるベルト本体内に心
    線を長手方向に沿って埋設した熱可塑性樹脂製の平ベル
    トであり、該ベルトの背部表面に、再帰反射機能を有す
    るガラスビーズ材を少なくとも1ヶ所に貼着したことを
    特徴とする熱可塑性樹脂ベルト。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂からなるベルト本体内に心
    線を長手方向に沿って埋設し、歯部を一定間隔で設けた
    熱可塑性樹脂製歯付ベルトであり、該ベルトの背部表面
    に、再帰反射機能を有するガラスビーズ材を少なくとも
    1ヶ所に貼着したことを特徴とする熱可塑性樹脂ベル
    ト。
  4. 【請求項4】 ガラスビーズ材がシート状基材の表面を
    金属層からなる反射鏡面層にするとともに複数の半球形
    状凹部を設け、個々の半球形状凹部の中にガラスビーズ
    を収容して接着剤によって固着したものである請求項1
    〜3記載の熱可塑性樹脂ベルト。
  5. 【請求項5】 ガラスビーズ材を熱融着してベルト背面
    に貼着した請求項1〜4記載の熱可塑性樹脂ベルト。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂からなるベルト本体内に心
    線を長手方向に沿って埋設し、歯部を一定間隔で設けた
    熱可塑性樹脂製歯付ベルトの製造方法であり、同じ歯型
    を有する第1歯付モールド車及び第2歯付モールド車か
    らなる一対の歯付モールド車の軸間距離を定め、この一
    対の歯付モールド車の間に心線を巻回し、前記第1歯付
    モールド車の外周の一部を覆って型キャビティを形成
    し、前記型キャビティに熱可塑性エラストマーを注入し
    つつ前記一対の歯付モールド車を回転させることにより
    前記心線に沿って歯付ベルトを形成した後、余熱をもっ
    た該ベルトの背部表面に、再帰反射機能を有するガラス
    ビーズ材を少なくとも1ヶ所に貼着したことを特徴とす
    る熱可塑性樹脂ベルトの製造方法。
  7. 【請求項7】 余熱をもったベルトの背部表面を局部的
    に加熱した後、ガラスビーズ材を重ね合わせ、圧着して
    熱溶着させた請求項6記載の熱可塑性樹脂ベルトの製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004347111A (ja) * 2003-04-28 2004-12-09 Hokushin Ind Inc 歯付き駆動ベルト
EP4015200A1 (de) * 2020-12-21 2022-06-22 BRECO Antriebstechnik Breher GmbH & Co. KG Zahnriemen-profilelement-verbindungsvorrichtung und herstellungsverfahren

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