JP2003106063A - 高効率熱回収型窓 - Google Patents
高効率熱回収型窓Info
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Abstract
30を介在させて単板ガラス20aと対面配置して、高
効率熱回収型窓を構成する。通気空間30内には、ブレ
ード面42aに光熱反射材63をコーティングしたブラ
インド40を開閉可能に設ける。併せて、真空ペアガラ
ス10aを構成する単板ガラス11、12の外側ガラス
面にも、光熱反射材61、62を設け、室内側への入射
太陽熱の伝達を従来以上に抑制することにより、室内冷
房等の空調負荷を低減して、大幅な省エネルギー化を推
進する。
Description
熱を窓で効率よく回収して、室内側の冷房負荷を著しく
低減させる等、省エネルギーに有効に寄与することがで
きる技術である。
物の室内冷房負荷を小さくして省エネルギー化を図るた
めに、熱回収型サッシを提案している。例えば、特公平
1−27234号公報では、建物の開口部に設けた開口
枠の室内側に、ガラス板等の透光性を有する材からなる
内障子を設け、開口枠の室外側に、熱反射性の高い材か
らなる外障子を設けた構成が開示されている。内障子と
外障子との間に設けた通路には、内障子と内障子の障子
枠との間に設けた通気口から採り入れた室内空気を通す
ことができるように構成されている。
収型サッシでは、例えば、冬期においては、室外側が太
陽光線の照射を受けると、透光性のある内障子と外障子
との間に通された室内空気は太陽光に温められ、温めら
れた室内空気が通路上方に設けたダクトを介して冷暖房
用熱変換器に循環させられ、一層の冷暖房効率を高める
ことができるとされている。
成され、開口時には内障子とその障子枠との間に設けた
通気口の開口度は大きくなり、室内空気は通路上方のダ
クト側へは排出されず、その大部分を室内側へ再循環さ
せることもできるとされている。
入れ調節が行えるように開閉可能に構成したブラインド
を設け、かかるブラインドの交換、掃除等は、内障子を
開口した状態で行えるようになっている。かかる基本構
成に基づく種々の改良、変形例も、特公平1−2735
号公報、特公平2−61598号公報、特公昭62−4
8142号公報のそれぞれに開示されている。
者の一人笠原が開発に参加した幾つかの熱回収型サッシ
は、従前のサッシに比べて格段に熱回収率が高く、実際
の建築で実施されその省エネルギー効果が格段に優れて
いることが実証されている。
を有効に維持しつつ、さらなる熱回収の効率の向上が図
れないかと考えた。
熱回収効率の高い熱回収型窓を提供することにある。
窓は、真空層を介してガラス等の第1の透光性部材を積
層させた真空透光性部材と、前記真空透光性部材に対向
して設けられるガラス等の第2の透光性部材と、前記真
空透光性部材と前記第2の透光性部材との間に介在させ
られ、気体を通過させる通気空間と、前記通気空間に設
けられるブラインドとを有することを特徴とする。
反射材が設けられていることを特徴とする。前記真空透
光性部材では、透光範囲に光熱反射材が設けられている
ことを特徴とする。前記ブラインドは、前記通気空間に
入る室内空気の温度に基づき、開閉調節されることを特
徴とする。前記ブラインドは、室内の冷房負荷を抑制す
る場合には、光熱反射材側を外光の入射側に向けること
を特徴とする。
の透光性部材、第2の透光性部材としては、それぞれ、
例えば、ガラス、あるいはアクリル等プラスチックが考
えられる。かかるガラス等には、アルミ粉等をブレンド
した反射ガラスに構成してもよい。あるいは、酸化鉄、
コバルト、ニッケル等の金属粉をブレンドした熱線吸収
ガラスに構成してもよい。
真空ペアガラス等を使用することができる。真空ペアガ
ラスでは、対面するガラス板の間に真空層が介在させら
れているため、かかる真空層の断熱効果により、真空ペ
アガラスを透過しようとする太陽光の熱伝達を大幅に抑
制することができる。そのため、上記構成の本発明の高
効率熱回収型窓を、真空ペアガラス等の真空透光性部材
側を室外側に向けて設ければ、外部から室内へ入射する
太陽熱を、真空層を介することなく単板のガラス板を使
用する場合に比べて、極めて効果的に抑制することがで
きる。
反射材を設けるようにしても構わない。光熱反射材を設
けるには、例えば、市販の反射フィルムや、遮光性フィ
ルム、あるいは、アルミ箔等の反射効率の高い金属箔、
あるいは鏡面仕上等の光沢面を形成したステンレスステ
ィール板等をブラインド面に貼ることが考えられる。さ
らには、光熱反射塗料等のコーティング材で表面被覆す
るようにしても構わない。
ド以外にも、真空透光性部材の透光範囲に設けるように
してもよい。真空透光性部材として、例えば真空ペアガ
ラスを使用する場合には、真空層を介して対向するガラ
スの一方、あるいは双方の透光面に、または真空層内で
対向するガラス面の一方あるいは双方の透光面に、また
はガラス外側の透光面と、真空層内の対向するガラスの
透光面の双方に設けるようにすることが考えられる。
うに真空層内に設ける場合と、真空層外のガラスの透光
面に設ける場合とが考えられるが、窓としての基本的機
能を考えると、損傷等特段の事情がない限り、窓は建物
が存続する間、当初の状態で使用されるのが通常である
ため、長年月の使用において光熱反射材の剥離が起きて
も修正等が行えるように、真空層内に設ける場合より
も、真空層外のガラスの外側に設ける場合の方が好まし
い。
節を行うために行われるが、従来はその開閉の判断は人
手で行っていた。しかし、本発明者等は、室内の空調負
荷を考慮して、室内温度を開閉の判断基準として、自動
的に開閉制御が行えるようにすることが好ましいと考え
た。
気が予め設定した基準温度を越える場合には、ブライン
ドを閉じて入射光を反射させ、室内側への太陽熱の入射
を抑制するようにすればよい。
た室内の基準照度未満に照度が下がったときには、ブラ
インドを開けて入射光を室内に取り入れるようにするこ
とも考えられる。夜間には、光熱反射材を設けた面を室
内側に向けるように閉じて、室内照明の光を反射させ
て、室内照度を明るく維持できるようにすることができ
る。
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明
の高効率熱回収型窓の使用状況を示す要部断面図であ
る。
場合には、真空透光性部材10としての真空ペアガラス
10a(10)と、真空透光性部材10に対面して設け
られる透光性部材20としての単板ガラス20a(2
0)と、真空透光性部材10と透光性部材20との間に
設けられた通気空間30とを有している。通気空間30
内には、開閉可能に構成されたブラインド40が設けら
れている。
には、建物の外側に面して設けられ、真空透光性部材1
0を構成する第1の透光性部材としての2枚の単板ガラ
ス11、12が、間に真空層13を介在させた状態で、
グレイジングチャンネル14を介して、窓枠15に嵌め
られて構成されている。窓枠15は、建物の外壁等を含
めた躯体50の開口部に設けた開口枠51に取り付けら
れている。
の透光範囲に、光熱反射材61、62(図中、破線表
示)が設けられている。光熱反射材61、62を設ける
には、例えば、光熱反射塗料等を用いて、表面コーティ
ングすればよい。あるいは、市販の反射フィルムを貼る
ようにしても構わない。
2両方の外側ガラス面に光熱反射材61、62を貼る場
合を示しているが、単板ガラス11、12のいずれか一
方に貼るようにしてもよい。また、光熱反射材61、6
2の双方とも同一素材を使用してもよいし、あるいはそ
れぞれ異なる素材を使用しても構わない。例えば、光熱
反射材62には、光熱反射材61で反射されず単板ガラ
ス12まで透光してくる光の波長域に特に優れた反射特
性を持ったものを使用することも考えられる。
の透光性部材20には、単板ガラス20a(20)が用
いられている。単板ガラス20aは、窓枠21に嵌めら
れた状態で、真空ペアガラス10aに対面して設けられ
ている。窓枠21は、その上端側が、横設された回動軸
22に係止部材23を介して回動可能に取り付けられて
いる。窓枠21の下方側を引くことにより、第2の透光
性部材20としての単板ガラス20aを室内側に開くこ
とができる。
ため、ブラインド40の修理、交換清掃等が簡単に行え
る。
は、図1に示すように、開口部52が形成されている。
かかる開口部52は、真空ペアガラス10aと、単板ガ
ラス20aとの間に形成された通気空間30に通じてお
り、室内空気が開口部52を通って、通気空間30内に
流入できるようになっている。通気空間30の上方は、
天井側で排気ダクト53に連通している。
を介して、建物外の排気口へ室内空気を排気したり、あ
るいは空調機器等の熱交換機側へ室内空気を還流させた
りできるようになっている。かかる室内空気の排気方向
の選択は、例えば、室内B側の壁あるいは柱表面等の床
上150cmの位置に設けたサーモスタット54によ
り、室内空気の温度が予め設定した温度以上の場合に
は、サーモスタット54が機能してダクト内の可変ダン
パを作動させて自動的に排気方向を変換できるようにし
てもよい。
ス20aとの間に形成された通気空間30には、ブライ
ンドボックス41内に収納自在に構成されたブラインド
40が設けられている。ブラインド40は、図1に示す
場合には、複数のブレード42を有し、必要に応じて、
ブレード42の開口角度を適宜変えることができるよう
に構成されている。
うに、ブレード面42aに光熱反射材63が設けられて
いる。光熱反射材63としては、例えば、アルミ箔、ス
テンレススティール箔等の金属箔を使用することがで
き、かかる金属箔をブレード面42aに貼るようにすれ
ばよい。あるいは、市販の反射フィルムを貼っても構わ
ない。あるいは、光熱反射塗料等で表面コーティングし
ても構わない。
熱反射材63を設けたブレード面42aが、室外A側を
向いている場合を示しているが、開口角度の調節によ
り、室内B側を向かせるようにすることもできる。ブレ
ード42の開閉は、手動で行うようにしても構わない
が、本実施の形態では、通気空間30内を通る室内空気
の温度に基づき、ブレード42の自動開閉が行われるよ
うになっている。
るいは柱表面には温度センサ43が設けられ、通気空間
30内へ流入する室内空気の温度が予め設定した温度以
上の場合には、温度センサ43の信号によりブラインド
ボックス41内に設けたモータ(図示せず)が作動し、
ブレード面42aを室外A側に自動的に向けるようにな
っている。
が上記設定温度以下になると、温度センサ43からの信
号により、上記モータが逆回転して外光を室内A側に取
り入れる方向にブレード面42aの開口角度を変更する
ようになっている。
建物の窓として採用することにより、従来技術に比し
て、格段に室内空調等の空調負荷を軽減することがで
き、大幅な省エネルギー効果を得ることができる。
は、窓枠21と固定枠51との間に形成された開口部5
2から通気空間30内に入った室内空気は、その温度が
外気温より低温の場合には、排気ダクト53から空調機
に戻す。通気空間30内に入った室内空気が外気温より
高温の場合には、排気ダクト53を介して建物外に排気
する。
室内空気の温度状況により、室内空気を空調機への還
流、あるいは建物外への排気を選択的に行うことによ
り、空調負荷を軽減することができる。特に、本発明の
高効率熱回収型窓では、真空ガラス等の真空透光性部材
を使用しているので、従来構成とは異なり、真空層によ
る断熱効果で、窓際を流れる空気の入射太陽熱による温
度上昇を大幅に抑制することができ、冷房負荷の軽減に
大きく寄与する。
範囲に光熱反射材を設けることにより入射太陽熱の伝達
を抑制している。そのため、上記真空層の断熱効果と相
まって、熱伝達率を一般ガラスの約1/20にまで低減
することができる。一般ガラスの熱伝達率は、5.6 kcal
/m2.hr.℃と言われているが、本発明の高効率熱回収型
窓を採用することで、現在知られている熱回収型窓とし
ては最小の0.25kcal/m 2.hr.℃まで熱伝達率を低減する
ことができる。
熱反射材を設けているので、かかるブラインドを使用す
ることにより、より室内への熱伝達を小さくすることが
できる。
般的な平均熱負荷は、0.1JRt(日本レフトン)/
坪(約332kcal/hr./坪に相当)と言われているが、
ビル建物の外窓に本発明の高効率熱回収型窓を採用する
ことにより、約0.03〜0.02JRt/坪の冷房負
荷まで省エネルギー化が可能となる。
なり、その結果、現在世界的な環境問題のCO2の削減
に大きく寄与することもできる。併せて、ビル建物の電
力変圧器容量を大幅に削減し、また吸収式冷凍機では燃
料節約ができ、かかる設備室のスペースも大幅に縮小で
きて、省スペース化を図ることもできる。
ばかりではなく、冬等の暖房が必要となる暖房季におい
ても省エネルギーに有効に機能する。すなわち、窓枠2
1と固定枠51との間に形成された開口部52から通気
空間30内に通った窓面通過空気は、その温度が室内温
より高温の場合には、排気ダクト53を介して空調機に
還流させて、暖房負荷の軽減を図ることができる。
荷の軽減を図りつつ室内温調を快適に維持できるが、但
し、新鮮空気外気を、建物の基準換気量(例えば、事務
所の場合には、30m3/人・hr)以上に確保しなけれ
ばならない。
空ガラス等の真空透光性部材を使用しているので、従来
構成とは異なり、真空層による断熱効果で、窓際を流れ
る室内空気の熱の建物外への放射を効果的に抑制するこ
とができる。日射で受熱している窓では、通気空間30
を通過する室内空気は日射により温められて一般的には
上昇傾向となる。そのため、温められた室内空気の温度
を真空層の断熱効果で外部へ逃がすことなく、排気ダク
トを介して空調機に還流させることにより暖房負荷を大
幅に軽減することができる。
ンド40の光熱反射材を設けたブレード面42aを室内
B側に向けることで、室内からの放熱を反射により室内
B側へ戻して、室内温度の低下を抑制することもでき
る。かかる場合には、室内照明に基づく室内光をも反射
させることができ、室内の照度を明るく保つ効果も得ら
れる。照明エネルギーの節約に繋がる。
暖房季には、入射太陽熱を収集して暖房負荷の軽減を図
る熱収集機能を果たすこととなる。併せて、温まった室
内空気の熱の外部への伝達を抑制して保温機能をも果た
すこととなる。
期を問わず、真空透光性部材に設けられた真空層によ
り、外部騒音の室内進入音を遮断することができる。真
空度、真空層の厚み等にもよるが、一般的には、真空ガ
ラスでは少なくとも30〜50dB程度の遮音特性は得
られるため、例えば、外部騒音が大きい飛行場、駐車
場、飛行経路下、鉄道脇、高速道路脇等の建物への有効
適用が考えられる。
により、室内側の環境は、窓外の環境変化に関わらず一
定の温度環境に維持することができるため、精密機器工
場、病院等に適用することも有効である。本発明の構成
では、室内空気は、高効率熱回収型窓の通気空間を通過
するため、淀む心配はなく、通常の使用状態では、ウィ
ルスや細菌の繁殖は一般的な管理により発生しないとさ
れている。
と建物外との間に設ける外窓としてばかりではなく、小
型軽量化を図ることにより、種々の車両、航空機、船
舶、宇宙船等の乗り物、宇宙ステーション等への適用も
考えられる。
記実施の形態1で説明した本発明の高効率熱回収型窓を
コンピュータ制御することにより、建物内の空調管理を
行う場合について説明する。図2は、建物の東西南北の
壁に設けた外窓に高効率熱回収型窓を適用して、室内全
体の空調負荷をコンピュータ制御により適切に削減して
省エネルギー化を進める場合の制御系統を示す説明図で
ある。
空調管理室110を設けた場合を示している。空調管理
室110内には、空調管理用コンピュータが設けられ、
建物100の東西南北の外壁に設けた高効率熱回収型窓
のブラインドの開閉、開口角度の調節、通気空間から排
出される室内空気の排気方向の選択等が集中的に行える
ようになっている。なお、空調管理室110の位置は、
室内あるいは空調区画の近くでなくても、遠方に設ける
ようにしてもよい。
記実施の形態1で説明した構成を有する高効率熱回収型
窓200が設けられている。各々の高効率熱回収型窓2
00の排気ダクトは、図中破線表示した共用ダクト31
0に接続され、共用ダクト310はチャンバ320を介
して、外部排気口330および空調機400に接続され
ている。共用ダクト310内には、通過する室内空気の
温度を検知する温度センサ340が設けられている。
ぞれの通気空間内に設けたブラインドのブレードの開閉
制御用のモータ500が設けられている。また、室内側
の壁あるいは柱表面には、通気空間に流入する室内空気
の温度センサ600が設けられている。室内の代表的机
上には、室内側の明るさを検知する照度センサ700も
設けられている。
コンピュータ管理室110側からのコンピュータ制御に
より、東西南北のブラインドを開口状態にして、室内へ
の外光を取り入れるようにする。
窓200に対応させて設けた照度センサ700からの管
理用コンピュータに送られてきた照度情報に基づき、室
内が眩しいと感じる照度になったときには、照度センサ
700の照度が予め設定された照度に落ちるまで、管理
用コンピュータからモータ500に指令を出して、ブラ
インドを閉じるようにする。かかるブラインドの閉じ加
減は、東西南北のそれぞれの高効率熱回収型窓200の
置かれている位置状況に合わせて個々独立に調節される
ようになっている。
的な日本の地域環境では、例えば、日が昇る午前中に
は、東側のブラインドが、日が沈む夕方は西側のブライ
ンドがそれぞれ自動的に閉じ制御されることとなる。太
陽の昇るのに合わせて、自動的にブラインドの開閉を連
続的に行うようにしてもよい。必要に応じて、太陽光の
追尾装置を屋上に設けるなどして、追尾情報に基づいて
管理用コンピュータからブラインドの開閉調節を行える
ようにモータ500を制御してもよい。
内空気の温度を、温度センサ600で検知して、その温
度情報を管理用コンピュータに送る。管理用コンピュー
タでは、室内空気の温度と外気温との比較を行い、冷房
時期には、室内空気が外気温より低い側では、ダクト内
のダンパの切換を行って、共用ダクト310を通ってき
た室内空気を空調機400に戻して、空調負荷を下げる
ようにする。かかる調節は、東西南北に設けた高効率熱
回収型窓200の各々で独立して行うようにすればよ
い。
空気(窓面通過空気)の温度を共用ダクト310内に設け
た温度センサ340で検知し、この室内空気が室温より
高い場合には、空調機に室内空気を還流させることによ
り、暖房負荷の低減を図ればよい。室内空気の温度確認
は、個々の高効率熱回収型窓で行う場合に比べて、全体
的温度把握ができるため好ましい。
地環境における年間の日射量、風向、温度状況等の環境
状況に基づき、ブラインド開閉の調節、室内空気の排気
あるいは還流の選択をすることにより室内空調負荷を最
小限に抑えるプログラムを入力しておき、かかるプログ
ラムに基づき、建物の高効率熱回収型窓のブラインド開
閉等を制御するようにしてもよい。
て、高効率熱回収型窓に対応させて設けた照度センサ、
温度センサからの実際状況の情報に基づき、上記基本制
御を自動的に修正しながら、実際状況に適った制御を行
うようにしておけばよい。
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変更しても構わない。
部材として、真空層を介して第1の透光性部材としての
2枚の単板ガラスを対面させた構造の真空ペアガラスを
用いた場合について説明したが、真空層を複数層有した
構造の真空ガラスを使用しても構わない。
構成する透光性部材に、ガラス以外のプラスチック等を
使用しても構わない。プラスチック等のガラス以外の素
材を使用し得る点に関しては、実施の形態で単板ガラス
を用いた第2の透光性部材についても当てはまる。
部材には、単板ガラスを用いた場合について説明した
が、第2の透光性部材に、真空ガラスなどの真空透光性
部材を使用しても構わない。
を有するブラインドを使用する場合について説明した
が、縦方向に複数枚のブレードを構成したブラインドで
も勿論構わない。さらには、シート面を上下させる構成
のブラインドを使用しても構わない。この場合には、真
空透光性部材側に向けたシート面に光熱反射材を設けて
おけばよい。外光を取り入れる場合には、ブラインドボ
ックス内に格納するようにすればよい。
型窓の開閉状況については特段言及しなかったが、片開
き、仰ぎ開き、両開き、観音開きなどの従来からの既知
の開閉構造に適用することができる。さらには、建物の
外壁に設けた外窓への適用について説明したが、例え
ば、戸の窓に適用することもできる。さらには、屋根面
に設ける天窓等にも適用することができる。
によりブラインドの開閉を行う場合について説明した
が、勿論、リモートコントロールにより、室内側から手
元ボタンなどの制御により遠隔操作できるようにしても
よい。
ドの片面に光熱反射材を設けた構成を示したが、両面に
設けるようにすることも考えられる。両面に設けておけ
ば、例えばブレード面を上下方向に並べるようにして外
光の入射を抑制するようにした場合には、夏季には、真
空透光性部材側に面したブレード表面の光熱反射材によ
り外光を反射させ、併せて、室内側に向けたブレード裏
面の光熱反射材により室内照度の確保を行うことができ
る。
ード表面の光熱反射材により外光を反射させて、通気空
間内を通過する室内空気を真空透光性部材、ブレード側
の両方向から温めて、併せて、室内側に向けたブレード
裏面の光熱反射材により室内からの放熱を抑制すること
ができる。
性部材側を室外側に向けた場合についてのみ説明した
が、厳寒地および酷暑地では、室内側の単板ガラスに真
空ガラスなどの真空透光性部材を用いることにより、室
内温の窓際までの均一特性が得られ、部屋などの室内空
間を広く利用することができる。
が行い易いように、本発明の高効率熱回収型窓を、開口
枠に対して回転できるように構成しておいても構わな
い。
アガラス等の真空透光性部材を構成部材として採用して
いるので、真空層の断熱効果を利用することにより、従
来の単板ガラスを用いた構成と比べて、室内へ入射する
太陽熱の抑制を行うことができる。そのため、例えば、
夏季でも入射太陽熱による室内温度の上昇を、従来技術
に比べて格段に効率的に抑えて、室内冷房負荷の大幅削
減を行うことができる。
光熱反射材を設けることができるため、真空層を利用し
た断熱効果と、光熱反射材による太陽熱反射効果との相
乗効果により、かかる光熱反射材を真空透光性部材に設
けない場合に比べて、室内へ入射する太陽熱の抑制をさ
らに向上させることができる。
を設けることで、真空層を利用した断熱効果と、真空透
光性部材側での光熱反射材による太陽熱反射効果と、真
空透光性部材を透過してきた太陽熱をブラインドの光熱
反射材でさらに反射する効果との相乗効果により、室内
へ入射する太陽熱の抑制を従来技術から予測できない程
に削減することができる。
るため、室内空気の熱の外部への放熱を抑制することが
でき、その分、暖房負荷の低減を図ることができる。併
せて、外部騒音の室内への進入を防止する遮音効果も併
せて得ることができる。
材を設けることができるため、夜間等昼間に比べて室内
照度が小さくなる場合には、光熱反射材を設けた面を室
内側に向けることにより、室内照明に基づく光を室内側
に反射させて、室内照度をより明るく保つ効果も得られ
る。
例を示す断面図である。
ピュータ空調管理における制御系統を示す説明図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 真空層を介してガラス等の第1の透光性
部材を積層させた真空透光性部材と、 前記真空透光性部材に対向して設けられるガラス等の第
2の透光性部材と、 前記真空透光性部材と前記第2の透光性部材との間に介
在させられ、気体を通過させる通気空間と、 前記通気空間に設けられるブラインドとを有することを
特徴とする高効率熱回収型窓。 - 【請求項2】 請求項1記載の高効率熱回収型窓におい
て、 前記ブラインドには、ブラインド面に光熱反射材が設け
られていることを特徴とする高効率熱回収型窓。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の高効率熱回収型
窓において、 前記真空透光性部材では、透光範囲に光熱反射材が設け
られていることを特徴とする高効率熱回収型窓。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の高効率熱回収型窓において、 前記ブラインドは、前記通気空間に入る室内空気の温度
に基づき、開閉調節されることを特徴とする高効率熱回
収型窓。 - 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれか1項に記載
の高効率熱回収型窓において、 前記ブラインドは、室内の冷房負荷を抑制する場合に
は、光熱反射材側を外光の入射側に向けることを特徴と
する高効率熱回収型窓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001302771A JP3534725B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 高効率熱回収型窓及びそれを用いた建物内の空調管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001302771A JP3534725B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 高効率熱回収型窓及びそれを用いた建物内の空調管理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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