JP2003104450A - 易開封性包装体 - Google Patents

易開封性包装体

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JP2003104450A
JP2003104450A JP2001303487A JP2001303487A JP2003104450A JP 2003104450 A JP2003104450 A JP 2003104450A JP 2001303487 A JP2001303487 A JP 2001303487A JP 2001303487 A JP2001303487 A JP 2001303487A JP 2003104450 A JP2003104450 A JP 2003104450A
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acid
group
packaging bag
carbon atoms
examples
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JP2001303487A
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English (en)
Inventor
Keiji Fukue
啓司 福江
Keizo Kanzaki
敬三 神崎
Kazumi Ozawa
和美 小沢
Hisakazu Yasumuro
久和 安室
Shigeru Ishii
成 石井
Kikuo Matsuoka
喜久夫 松岡
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の開封予定位置で容易に開封することがで
き、開封時の引裂き方向性が安定し、しかもきれいな開
口が得られるとともに、注出時に液体内容物を確認しそ
の飛散を防止することができる、二層以上のフイルムか
らなるプラスチックラミネートフイルム製の包装袋に液
体内容物を充填した包装体を提供する。 【解決手段】二層以上のフィルムからなるプラスチック
ラミネートフィルムにより構成され、開封予定位置の略
全長にわたって易開封加工が施された包装袋の開封予定
位置において、袋の最内層を構成するシーラント樹脂層
とこれに隣接する樹脂層間に少なくとも部分的に印刷イ
ンキの存在しない領域が設けられた易開封性包装袋に、
液体内容物を充填することによって包装体を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手で容易に開封す
ることができる二層以上のフイルムからなるプラスチッ
クラミネートフイルム製の包装袋に、シャンプー、ヘア
リンス、液体洗浄剤、柔軟仕上剤及び漂白剤等の液体内
容物を充填した包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフイルムを基材とし、これ
に他のフイルムを積層したプラスチックラミネートフイ
ルム製の包装袋は、引裂き強度が高く、外力を加えても
破れることが殆どないので、菓子、各種食品、日用品、
飲料等の固体または液体用の包装袋として、広く用いら
れている。この種の包装袋では、素材の引裂き強度が高
いために手により開封することが難しく、開封を容易に
するために、包装袋のヒートシール部にノッチやミシン
目を設けておき、このノッチやミシン目の部分から引き
裂いて開封する方法が一般に知られている。
【0003】また、プラスチックラミネートフイルム製
の包装袋を所定の位置から開封するために、包装袋の開
封予定位置にレーザー加工、刃物や砥石等による機械加
工、ヒートバー等による加熱加工、コロナ放電やプラズ
マ放電等の放電加工等により易開封加工を施すことも知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
易開封加工を施した包装袋では、開封予定位置で開封し
た際に、開封部のフイルムが伸びてきれいな開口が得ら
れない、開封時の引裂き方向が不安定で所望の開封予定
位置で開封することができない、開封部の引裂き性が悪
く強い力を必要とし内容物がこぼれることがある等の欠
点がある。また、包装袋内に液体内容物を収納した場合
には、内容物を注出する際に内容物が一度に注出されて
飛散し、周囲を汚染する等の問題点がある。
【0005】したがって、本発明はこれら従来技術の問
題点を解消し、所定の開封予定位置で容易に開封するこ
とができ、開封時の引裂き方向性が安定し、しかもきれ
いな開口が得られるとともに、注出時に液体内容物を確
認しその飛散を防止することができる、二層以上のフイ
ルムからなるプラスチックラミネートフイルム製の包装
袋に液体内容物を充填した包装体を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、二層以上のフイル
ムからなるプラスチックラミネートフイルムにより構成
された包装袋の、易開封加工を施した開封予定位置にお
ける、袋の最内層を構成するシーラント樹脂層とこれに
隣接する樹脂層間に設けられた印刷インキ層が、袋の易
開封性に密接な関係を有することを見出し、本発明を完
成したものである。
【0007】すなわち、本発明では上記課題を解決する
ために、つぎのような構成を採用する。 1.二層以上のフィルムからなるプラスチックラミネー
トフィルムにより構成され、開封予定位置の略全長にわ
たって易開封加工が施された包装袋の開封予定位置にお
いて、袋の最内層を構成するシーラント樹脂層とこれに
隣接する樹脂層間に少なくとも部分的に印刷インキの存
在しない領域が設けられた易開封性包装袋に、液体内容
物を充填したことを特徴とする包装体。 2.印刷インキの存在しない領域の割合が開封予定位置
の10〜100%であることを特徴とする1に記載の包
装体。 3.開封予定位置が包装袋に形成した注出口に設けられ
ていることを特徴とする1又は2に記載の包装体。 4.易開封加工がレーザー加工、放電加工、機械加工又
は熱加工により施されたものであることを特徴とする1
〜3のいずれかに記載の包装体。 5.液体内容物が、シャンプー、ヘアリンス、液体洗浄
剤、柔軟仕上剤及び漂白剤から選択されたものであるこ
とを特徴とする1〜4のいずれかに記載の包装体。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で包装袋を構成する材料と
しては、袋の最内層を構成するシーラント樹脂層と、該
シーラント樹脂層に隣接する樹脂層を有する、二層以上
のフイルムからなるプラスチックラミネートフイルムが
使用される。シーラント樹脂層に適した材料としては、
例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチ
レン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−
メチルペンテン−1、低−、中−、或いは高密度ポリエ
チレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体(EEA)、イオン架橋オレフィン共重合体(ア
イオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、ス
チレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合
体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン
化ビニル重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体
の如きニトリル重合体;ナイロン6、ナイロン66、パ
ラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド
類;ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレン
テレフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネ
ート;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱
可塑性樹脂を挙げることができる。特に好ましい材料と
しては、低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、線状
低密度ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン等のポリオ
レフィン類が挙げられる。これらの材料からなるプラス
チック基材フイルムは未延伸の、或いは一軸又は二軸延
伸したフイルムとして用いられる。
【0009】シーラント樹脂層は、通常は接着剤層を介
して隣接する樹脂層と積層され、包装袋を構成するプラ
スチックラミネートフイルムとなる。接着剤層を形成す
る材料としては、ポリエチレンイミン樹脂、アルキルチ
タネート樹脂、ポリエステルーイソシアネート系樹脂、
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテル系樹脂等か
ら選ばれた接着性樹脂を使用する。
【0010】シーラント樹脂層に隣接する樹脂層として
は、特に制限はなく、通常包装袋に用いられるものはい
ずれも使用可能である。隣接する樹脂層に適した材料と
しては、上記シーラント樹脂層として使用される材料は
いずれも使用することができ、シーラント樹脂層と同種
又は異種の材料を適宜選択する。また、これらの材料か
らなるフイルムに、(1)金属あるいは金属酸化物もし
くは酸化珪素等を蒸着することで得られる蒸着フイル
ム、(2)酸素遮断性のある有機材料もしくは無機材料
(無機層状化合物を含む)のコーティングを施したフイ
ルム、もしくは(3)(1)と(2)を組み合わせたフ
イルムも用いることができる。包装袋を構成するプラス
チックラミネートフイルムとしては、シーラント樹脂層
に隣接する樹脂層の外側に、さらに必要に応じて接着剤
層を介して樹脂層やアルミニウム等の金属箔、紙、セロ
ファン等を積層した多層積層材料を使用してもよい。
【0011】本発明の包装袋には、開封予定位置の略全
長にわたってプラスチックラミネートフイルムを薄肉弱
化させて、易開封加工が施される。易開封加工を施す方
法としては特に制限はなく、例えば、(1)レーザー加
工、(2)コロナ放電やプラズマ放電等の放電加工、
(3)刃物、砥石等によりミシン目やスコア等を設ける
機械加工、(4)ヒートバー等による熱加工等が挙げら
れる。これらの加工方法の中でも、レーザー加工は、加
工条件の選択が容易であり、非直線状にも加工可能であ
るので好適に使用される。特に、炭酸ガスレーザーはフ
イルム材料の吸収性が選択可能であり、エネルギー効率
も良いので好ましい。
【0012】本発明の包装袋の形状は任意に選択するこ
とができ、例えば三方シールや四方シールの平袋、スタ
ンディングパウチ、ガゼット袋、ピロー袋等とすること
ができる。また、易開封加工が施された開封予定位置を
設ける場所も特に制限はなく、例えば包装袋の上下端部
又は側端部の全長にわたって形成するほか、包装袋のコ
ーナー部に形成することができる。さらに、図1にみら
れるように、包装袋に分岐した注出口を形成し、注出口
の先端部に開封予定位置を設けるようにしてもよい。
【0013】本発明の包装袋は、開封予定位置において
袋の最内層を構成するシーラント樹脂層とこれに隣接す
る樹脂層間に、部分的に又は全面的に印刷インキの存在
しない領域が設けられていることを特徴とする。一般に
包装袋の易開封加工を施した開封予定位置は、包装袋を
構成するラミネートフイルムの地肌の色、もしくは開封
予定位置を表示するために地肌の色とは異なる色に着色
されている。本発明者等は、この印刷インキ層の存在が
包装袋の易開封性に密接な関係を有することを見出し、
本発明を完成したものである。
【0014】すなわち、開封予定位置のシーラント樹脂
層とこれに隣接する樹脂層間に、ある特定の割合以上の
領域を占めるように印刷インキ層を無くした場合には、
包装袋の易開封性が向上することを発見した。そして、
開封予定位置に10〜100%、好ましくは30〜10
0%の印刷インキの存在しない領域を設けた場合には、
包装袋の易開封性が改善されることが判明した。この印
刷インキの存在しない領域の割合が10%未満、すなわ
ち印刷インキ層の占める割合が90%以上である場合に
は、包装袋の開封時における引裂き性が著しく低下し、
引裂きの方向性も不安定となる。本発明において、印刷
インキの存在しない領域の割合は、開封予定位置の任意
の位置における単位面積(mm)について計測した値
を意味する。
【0015】印刷インキ層の存在により開封時の引裂き
性が低下する理由としては、印刷インキの存在により最
内層のシーラント樹脂層が伸びて引裂き強度が上がり、
引裂きの方向性が低下するものと思われる。本発明で
は、包装袋の開封予定位置において、袋の最内層を構成
するシーラント樹脂層とこれに隣接する樹脂層間に、部
分的に印刷インキの存在しない領域を形成するにあたっ
て、例えば図4〜図8にみられるように、常法により一
定のパターンで印刷インキによる模様を形成した場合に
は、開封時の引裂きの方向性が良くなるので好ましい。
印刷インキとしては、油性インキ、水性インキ、紫外線
硬化型インキ、UVカットインキ等のプラスチック製包
装袋に使用されるものは、いずれも使用することができ
る。
【0016】本発明の包装体に充填される液体内容物と
しては、特に制限はなく、液状あるいはジェル状のもの
はいずれも対象とすることができる。好ましい液体内容
物としては、例えばシャンプー、ボディーシャンプー、
ヘヤリンス、ヘヤトリートメント、衣料用液体洗浄剤、
液体漂白剤、柔軟仕上剤等が挙げられる。以下、本発明
の包装体に充填される液体内容物について、具体的に説
明する。
【0017】シャンプーは、通常、(A)各種界面活性
剤からなる洗浄剤、(B)増粘剤、(C)増泡剤、
(D)溶解補助剤、(E)乳濁剤(パール剤)、(F)
コンディショニング剤、(G)金属封鎖剤、(H)pH
調整剤、(I)防腐剤等により構成される。 (A)界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カ
チオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及び両性界
面活性剤から選択した1種又は2種以上の界面活性剤が
使用される。界面活性剤は、全組成物中に1〜30重量
%(以下、単に「%」と記載する)、特に3〜20%配
合することが好ましい。
【0018】アニオン性界面活性剤としては、通常シャ
ンプー組成物等に用いられるものであれば特に制限され
ず、以下の(i)〜(xi)に示すものが挙げられる。 (i)平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖
又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩。 (ii)平均炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜
8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で、
あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが
0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキ
ル又はアルケニルエーテル硫酸塩。
【0019】(iii)平均炭素数10〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫
酸塩。 (iv)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオ
レフィンスルホン酸塩。 (v)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するア
ルカンスルホン酸塩。 (vi)平均10〜24の炭素原子を1分子中に有する飽
和又は不飽和脂肪酸塩。
【0020】(vii)次の式で表わされるアミドエーテ
ルカルボン酸型界面活性剤 R−(OC−(OC−OCH−COOA (1)
【0021】〔式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数8
〜22のアルキル基又はアルケニル基、アルキル(C8
〜C9)フェニル、R′CONH-CH2-CH2-(式中、R′は炭
素数11〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアル
ケニル基である)基を表わし、nは2〜24の数、pは
0〜6の数を示し、Aは水素原子、ナトリウム、カリウ
ム、リチウム、マグネシウム、モノエタノールアミン、
アンモニウム又はトリエタノールアミンの残基を表わ
す〕
【0022】(viii)平均10〜20の炭素原子から成
るアルキル基又はアルケニル基を有するα−スルホ脂肪
酸塩又はエステル。 (ix)炭素数8〜24のアシル基、及び遊離カルボン酸
残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤。 (x)炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を
有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤。 (xi)炭素数8〜22の高級アルコール若しくはそのエ
トキシレートなどのスルホコハク酸エステル又は高級脂
肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。
【0023】これらのアニオン性界面活性剤のアニオン
性残基の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等の
アルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のア
ルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2
又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノール
アミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールア
ミンなど)を挙げることができる。
【0024】これらのうち、カルボン酸型又はスルホコ
ハク酸型のものが好ましく、特に上記(vii)で示した
アミドエーテルカルボン酸型界面活性剤又は上記(xi)
で示したスルホコハク酸型界面活性剤が好ましい。アニ
オン性界面活性剤は、1種又は2種以上を組合わせて用
いることができる。
【0025】また、カチオン性界面活性剤としては、通
常シャンプー組成物等に用いられるものであれば特に制
限されず、例えば以下に示すような式(2)又は(3)
【0026】
【化1】
【0027】(式中、R2 、R3 、R4 及びR5 はそれ
ぞれ独立的に総炭素数8〜28のアルキル基若しくはア
ルケニル基(これらの基は、アルコキシ基、アルケニル
オキシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケノイルアミ
ノ基で置換されていてもよい)、ベンジル基、炭素数1
〜5のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。た
だし、式(2)において、R2 、R3 、R4 及びR5
少なくとも一つは総炭素数8〜28のアルキル基若しく
はアルケニル基である。R6 及びR7 はそれぞれ炭素数
2又は3のアルキレン基を示し、X- はハロゲンイオン
又は有機アニオンを示し、eは1〜20の整数を示す)
で表わされる第四級アンモニウム塩を例示できる。
【0028】また、カチオン性界面活性剤としては、式
(4)〜(6)
【0029】
【化2】
【0030】(R2 はメチル基又はエチル基を示し、f
は分岐アルキル基の総炭素数が8〜19となるような整
数である)で表わされる分岐アルキル基、及び式(8) CH−(CH− (8) (gは7〜15の整数である)で表わされる直鎖アルキ
ル基の混合物であるが、但しその分岐率〔式(7)の分
岐アルキル基の個数/式(7)の分岐アルキル基の個数
+式(8)の直鎖アルキル基の個数〕が10〜100%
であり、R1 、R 11、R15、R16、R18及びR19はそれ
ぞれ独立的にベンジル基、炭素数1〜3のアルキル基又
はヒドロキシアルキル基を示し、R12及びR13は炭素数
2〜12のアルキル基であり、R14は式(9)
【0031】
【化3】
【0032】(R12及びR13は前記と同じ意味を示す)
で表わされる分岐アルキル基又は炭素数1〜3のアルキ
ル基であり、R17は式(10)
【0033】
【化4】
【0034】(hは2〜14の整数を示し、iは3〜1
1の整数を示し、hとiとの和は9〜21である)で表
わされる分岐アルキル基又は炭素数1〜3のアルキル基
であり、X- はハロゲンイオン又は有機アニオンを示
す〕で表わされる分岐第四級アンモニウム塩を例示でき
る。
【0035】式(4)の分岐第四級アンモニウム塩は、
通常、炭素数8〜19のオキソ法型アルコールを原料と
して合成されるものである。この分岐第四級アンモニウ
ム塩の例としては、オキソ法型アルコールから導かれる
アルキル基を有するジアルキルジメチルアンモニウム
塩、ジアルキルメチルヒドロキシエチルアンモニウム
塩、ジアルキルメチルベンジルアンモニウム塩などを挙
げることができる。
【0036】このような式(4)の分岐第四級アンモニ
ウム塩の特に好ましい例としては、炭素数8〜19で分
岐率10〜50%のアルキル基を有するジアルキルジメ
チルアンモニウムクロライドを挙げることができる。
【0037】式(5)の分岐第四級アンモニウム塩は、
通常、式(11)
【0038】
【化5】
【0039】(式中、R12及びR13は前記と同じ意味を
示す)で表わされるゲルベ型アルコールを原料として合
成されるものである。この分岐第四級アンモニウム塩の
好ましい例としては、ゲルベ型アルコールから導かれる
アルキル基を有するアルキルトリメチルアンモニウム
塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ジアル
キルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルヒドロ
キシエチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルベンジル
アンモニウム塩などを挙げることができる。これらの特
に好ましい具体例としては、2−デシルテトラデシルト
リメチルアンモニウムクロライド、2−デシルヘキサデ
シルトリメチルアンモニウムクロライド、ジ−2−ヘキ
シルデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ−2−
オクチルドデシルジメチルアンモニウムクロライドなど
を挙げることができる。
【0040】また、式(6)のメチル分岐第四級アンモ
ニウム塩としては、hとiとの和が15となるものが好
ましい。
【0041】また、カチオン性界面活性剤としては、脂
肪族基又は脂肪族鎖を有するエーテル残基、エステル残
基若しくはアシル基及び二級又は三級アミノ基を有する
式(12)
【0042】
【化6】
【0043】〔式中、R21は炭素数7〜21の直鎖又は
分岐のアルキル基又はアルケニル基を示し、R22、R23
及びR24はそれぞれ独立的に炭素数1〜4のアルキル基
又はヒドロキシアルキル基を示し、Mは-CONG-(Gは水
素原子又は炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキ
シアルキル基を示す)、-O- 又は-COO- を示し、Aは水
素原子、炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシ
アルキル基、又は式(13)
【0044】
【化7】
【0045】(式中、R22、R23、R24、k、X- 及び
Bは前記と同じ意味を示す)で表わされる基を示し(但
し、Gが炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシ
アルキル基である場合、Aは炭素数1〜3のアルキル基
若しくはヒドロキシアルキル基ではない)、Bは水素原
子又はヒドロキシ基を示し、Xはハロゲンイオン又は有
機アニオンを示し、jは2又は3を示し、kは0又は1
〜5の整数を示す(但し、kが1の場合には、Bは水素
原子又はヒドロキシ基であり、kが0、2、3、4又は
5の場合には、Bは水素原子である)〕で表わされる第
四級アンモニウム塩も使用することができる。
【0046】式(12)のカチオン性界面活性剤の中で
も、式(14)
【0047】
【化8】
【0048】(式中、R21、R22、R23、R24、j、
k、G、A、B及びX- は前記と同じ意味を示す)で表
わされるものが好ましく、更に式(15)
【0049】
【化9】
【0050】(式中、R21、R22、R23、R24及びX-
は前記と同じ意味を示す)で表わされるものがより好ま
しく使用できる。
【0051】更に、カチオン性界面活性剤としては、式
(16)
【0052】
【化10】
【0053】(式中、R25は、分岐鎖を有する総炭素数
8〜28のアルキル基を示し、R26は直鎖の炭素数8〜
22のアルキル基若しくはアルケニル基、例えばドデシ
ル、オクタデシル、ドコシル等を示し、R27及びR28
それぞれ独立的に炭素数1〜4のアルキル基又は水素原
子(但し、R27及びR28は同時に水素原子ではない)を
示す)で表わされる非対称型第四級アンモニウム塩を使
用することができる。この場合、R27のアルキル基は、
すでに述べたようにゲルベ型アルコールやオキソ法型ア
ルコールから誘導されるものであり、例えば、2−(3
−メチルヘキシル)−7−メチル−1−デシル、2−
(1−メチル−3,3−ジメチルブチル)−5−メチル
−7,7−ジメチルオクチル、2−ヘキシル−1−デシ
ルなどを挙げることができる。
【0054】これらのアルコールの具体例としては、日
産化学株式会社製の商品名「ファインオキソアルコール
140、同1600、同180、同180N、同180
0、同2000あるいは同2600」、三菱化成工業株
式会社製の商品名「ダイヤドール18G」、三菱油化株
式会社製の商品名「ドバノール23−1」、エクソン化
学株式会社製の商品名「EXXAL18、EXXAL2
0」、エメリー株式会社製の商品名「エマゾール87
1」などにより特定されるアルコールや、エマゾール8
71をメチルエステル化し、更に還元することにより得
られるイソステアリルアルコールなどを挙げることがで
きる。
【0055】なお、式(16)の非対称型第四級アンモ
ニウム塩の好ましい例としては、N−(3−メチルヘキ
シル),7−メチル−1−デシル−N−ドデシル−N,
N−ジメチルアンモニウムクロライド、N−2−(3−
メチルヘキシル),7−メチル−1−デシル−N−オク
チル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド、N−
2−ヘキシル−1−デシル−N−ドデシル−N,N−ジ
メチルアンモニウムクロライド、あるいは式(20)
【0056】
【化11】
【0057】(式中、R29、R30及びX- は前記と同じ
意味を示す)で表わされる化合物を例示することができ
る。
【0058】なお、カチオン性界面活性剤に含まれる各
第四級アンモニウム塩化合物におけるX- のハロゲンイ
オンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオンを
例示でき、また、有機アニオンとしてはメトサルフェー
トイオン、エトサルフェートイオン、メトフォスフェー
トイオン、エトフォスフェートイオンなどを例示するこ
とができる。カチオン性界面活性剤は、1種又は2種以
上を組合わせて用いることができる。
【0059】ノニオン性界面活性剤としては、例えばモ
ノグリセライド、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルカ
ノールアミド、アミンオキサイド、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポ
リマー、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノ脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリ
オキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアル
キルアミン、アルキルサッカライド系界面活性剤(アル
キルグルコシド、アルキルポリグルコシドなど)等が挙
げられる。
【0060】また、両性界面活性剤としては、例えばイ
ミダゾリン型、アミドアミノ酸塩、カルボベタイン型、
アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、アル
キルスルホベタイン型等が挙げられる。
【0061】ノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面
活性剤は、1種又は2種以上を組合わせて用いることが
できる。
【0062】シャンプーを構成する(B)増粘剤として
は、各種のセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等)、カルボキシビニルポリマ
ー類、ポリビニルアルコール(PVA)類、ポリビニル
ピロリドン(PVP)類、食塩等が使用される。 (C)増泡剤としては、各種のアルカノールアミド類、
アミンオキサイド類等が使用される。
【0063】(D)溶解補助剤としては、例えばエタノ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレ
ングリコール等の1価又は多価アルコール類等が使用さ
れる。 (E)乳濁剤(パール剤)としては、各種の高級脂肪酸
グリコールエステル、各種高分子エマルション等が使用
される。
【0064】(F)コンディショニング剤としては、例
えば油脂、ラノリン及びその誘導体、スクワラン、高級
脂肪酸エステル、プロテイン誘導体、各種のシリコーン
誘導体、各種のカチオン性ポリマー、PVP類、海藻エ
キス等が用いられる。
【0065】(F)コンディショニング剤として配合す
るシリコーン誘導体としては、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコ
ーン、ポリエーテル変性シリコーン、脂肪酸変性シリコ
ーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキ
ル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族
アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーンな
どが挙げられる。
【0066】これらのシリコーン誘導体のうち、20℃
における粘度が1〜1×108cs、特に10〜5×107
csのものが好ましい。シリコーン誘導体は、1種又は2
種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.
1〜15%、特に0.5〜10%配合するのが好まし
い。
【0067】(F)コンディショニング剤として配合す
るカチオン性ポリマーとしては、例えばカチオン化セル
ロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム
誘導体、ジアリル四級アンモニウム塩重合物、ジアリル
四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、四級化
ポリビニルピロリドン誘導体等が挙げられる。
【0068】カチオン化セルロース誘導体としては、次
の一般式(21)で表わされるものが好ましい。
【0069】
【化12】
【0070】〔式中、Aはアンヒドログルコース単位の
残基を示し、aは50〜20000の整数であり、各R
31は、それぞれ次の一般式(22)で表わされる置換基
を示す〕
【0071】
【化13】
【0072】〔式中、R’、R''は炭素数2又は3のア
ルキレン基、bは0〜10の整数、cは0〜3の整数、
dは0〜10の整数、R'''は炭素数1〜3のアルキレ
ン基又はヒドロキシアルキレン基、R32、R33、R
34は同一か又は異なっており、炭素数10までのアル
キル基、アリール基、アラルキル基又は式中の窒素原子
を含んで複素環を形成してもよい。Xは陰イオン(塩
素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン
酸、硝酸等)を表わす。〕
【0073】カチオン化セルロースのカチオン置換度
は、0.01〜1、すなわちアンヒドログルコース単位
あたりのcの平均値は、0.01〜1、好ましくは0.
02〜0.5である。また、b+dの合計は平均で1〜
3である。置換度は、0.01以下では、充分でなく、
また1以上でもかまわないが反応収率の点より1以下が
好ましい。例えばR32、R33、R34としては全てCH
3基、又は2つのCH3基などの短鎖アルキル基であり残り
1つが炭素数10〜20の長鎖アルキル基であるものが
好ましい。ここで用いるカチオン化セルロースの分子量
は約100000〜8000000である。
【0074】カチオン性澱粉としては次の一般式(2
3)で表わされるものが好ましい。
【0075】
【化14】
【0076】〔式中、Bは澱粉残基、R35はアルキレン
基又はヒドロキシアルキレン基、R36、R37、R38は同
一か又は異なっており、炭素数10以下のアルキル基、
アリール基、アラルキル基又は式中の窒素原子を含んで
複素環を形成してもよい。Xは前記と同じ、eは正の整
数〕
【0077】カチオン性澱粉のカチオン置換度は0.0
1〜1、すなわち無水グルコース単位当り0.01〜
1、特に0.02〜0.5個のカチオン基が導入された
ものが好ましい。置換度が0.01以下では充分でな
く、また1以上でもかまわないが反応収率の点より1以
下が好ましい。
【0078】カチオン化グアガム誘導体としては、次の
一般式(24)で表わされるものが好ましい。
【0079】
【化15】
【0080】〔式中、Dはグアガム残基、R39はアルキ
レン基又はヒドロキシアルキレン基、R40、R41、R42
は同一か又は異なっており、炭素数10以下のアルキル
基、アリール基、アラルキル基又は式中の窒素原子を含
んで複素環を形成してもよい。Xは前記と同じ、fは正
の整数〕
【0081】カチオン化グアガム誘導体のカチオン置換
度は、0.01〜1、特に0.02〜0.5個のカチオ
ン基が糖ユニットに導入されたものが好ましい。この型
のカチオン性ポリマーは、特公昭58−35640号公
報、特公昭60−46158号公報、及び特開昭58−
53996号公報中に記載されており、例えばセラニー
ズ−シュタイン・ホール社から商標名ジャグアールで市
販されている。
【0082】ジアリル四級アンモニウム塩重合物又はジ
アリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物と
しては、次の一般式(25)又は(26)で表わされる
ものが好ましい。
【0083】
【化16】
【0084】〔式中、R43、R44は同一か又は異なって
おり、水素、アルキル基(炭素数1〜18)、フェニル
基、アリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキ
ル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基、カル
ボアルコキシアルキル基を示し、R45、R46、R47、R
48は同一又は異なっており、水素原子、低級アルキル基
(炭素数1〜3)、フェニル基を示し、Xは前記と同
じ、gは1〜50の整数を示し、hは0〜50の整数を
示し、iは150〜8000の整数を示す〕
【0085】ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルア
ミド共重合物の分子量としては約30000〜2000
000、好ましくは100000〜1000000の範
囲が良い。
【0086】四級化ポリビニルピロリドン誘導体として
は、次の一般式(30)で表わされるものが好ましい。
【0087】
【化17】
【0088】〔式中、R49は水素原子又は炭素数1〜3
のアルキル基、R50、R51、R52は同一か又は異なっ
て、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、ア
ルコキシアルキル基、カルボアルコキシアルキル基を示
し、Yは酸素原子又はアミド結合中のNH基を示し、Zは
陰イオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、炭素
数1〜4のアルキル硫酸、リン酸、硝酸等)を示し、l
は1〜10の整数を示し、j+kは20〜8000の整
数である〕
【0089】四級化ポリビニルピロリドン誘導体の分子
量としては10000〜2000000、好ましくは5
0000〜1500000が特に良い。上記のビニル重
合体中に含まれるカチオン性高分子に由来するカチオン
性窒素の含有量はビニル重合体に対して0.004〜
0.2%、好ましくは0.01〜0.15%である。
【0090】これらのカチオン性ポリマーのなかで、特
にカチオン化セルロース、ジアリルアンモニウム塩重合
物、ジアリルアンモニウム塩/アクリルアミド共重合物
などが好ましい。カチオン性ポリマーは、1種又は2種
以上を組合わせて配合することができ、全組成中に0.
05〜2%、特に0.1〜1%配合するのが好ましい。
【0091】シャンプーを構成する(G)金属封鎖剤と
しては、種々のキレート化剤、特に有機キレート化剤が
使用される。好ましい有機キレート剤としては、ホスホ
ン酸系キレート剤、カルボン酸系キレート剤、ポリカル
ボン酸系キレート剤等を用いることができる。ホスホン
酸系キレート剤の具体例としては、エタン1、1ージホ
スホン酸、エタンー1、1、2ートリホスホン酸塩、エ
タンー1ーヒドロキシー1、1、ージホスホン酸及びそ
の誘導体、エタンヒドロキシ1,1,2−トリホスホン
酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホ
ン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等を上げることがで
きる。カルボン酸系キレート剤の例としては、、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、シュウ酸、ニトリロ三酢酸、エ
チレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等
をあげることができる。ポリカルボン酸系キレート剤と
しては、ポリアクリル酸、アクリル酸/メタクリル酸共
重合物、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸・エ
ステル共重合物、(メタ)アクリル酸/マレイン酸共重
合物等があげられる。キレート剤は、組成物中に、0〜
5%、好ましくは0.1〜3%程度配合される。
【0092】(H)pH調整剤としては、例えば、クエ
ン酸、サリチル酸、酢酸、乳酸、プロピオン酸、酒石
酸、リン酸等の酸及びその塩を使用することができる。
また、(I)防腐剤としては、例えば安息香酸及びその
塩、パラオキシ安息香酸エステル、メチルパラベン、ブ
チルパラベン等を使用することができる。シャンプー組
成物中には、さらに通常シャンプーに用いられる、香
料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、ジンクピリチオ
ン、硫化セレン、イオウ等のフケ止め剤、トウガラシチ
ンキ、メントール等の痒み止め剤その他の薬効成分を通
常の配合量で添加することができる。
【0093】本発明の包装体に充填するのに好適なシャ
ンプー組成物の例としては、例えば特開平10−362
32号公報、特開平6−56636号公報、特開200
1−10935号公報、特開2000−336019号
公報、特開2000−38326号公報、特開平4−2
30616号公報、特開平3−2112号公報、特開平
5−221831号公報、特開平7−48236号公
報、特開平10−218744号公報、特開平6−40
865号公報、特開平4−273811号公報、特開平
4−36226号公報、特開昭61−210022号公
報、特開昭55−164300号公報等に記載されたシ
ャンプー組成物を挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
【0094】ヘヤリンスは、通常はカチオン性界面活性
剤を主剤とし、毛髪の表面の保護、光沢の付与、セット
性の改善等を目的として添加される油脂等の油性成分、
高級アルコール、芳香族アルコール、多価アルコール、
脂肪酸エステル、加水分解コラーゲン及びその誘導体、
セルロース誘導体、アミノ酸及びその誘導体、シリコー
ン油、ならびに有機溶剤等により構成される。
【0095】カチオン性界面活性剤としては、上記シャ
ンプー組成物に使用されるカチオン性界面活性剤はいず
れも使用することができる。好ましいカチオン性界面活
性剤としては、例えばステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、(2−ドデシル)ヘキサデシルトリメチルアンモニ
ウムクロライド等が挙げられ、これらは単独で又は2種
以上を組み合わせて使用される。カチオン性界面活性剤
はヘヤリンス組成物中に通常は1〜20%好ましくは2
〜12%程度配合される。
【0096】油性成分としては、例えば炭素数6〜22
の脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ジグリセライド、モ
ノアルキルグリセリルエーテル、ジアルキルグリセリル
エーテル等が挙げられる。これらの油性成分は、全組成
中に0.01〜40%、特に5〜30%配合するのが好
ましい。
【0097】高級アルコールとしては、例えばラウリル
アルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレス
テロール、2−へキシルデカノール等が挙げられ、特に
セチルアルコール、ステアリルアルコールが好ましい。
これらは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用され
る。高級アルコールは、全組成物中に通常は0.5〜2
0%、好ましくは1〜10%程度配合される。
【0098】芳香族アルコールとしては、例えばベンジ
ルアルコール、フェネチルアルコール、γ−フェニルプ
ロピルアルコール、桂皮アルコール、アニスアルコー
ル、P−メチルベンジルアルコール、α−ジメチルフェ
ネチルアルコール、α−フェニルエタノール、フェノキ
シエタノールなどがあげられる。
【0099】ヘアーリンス組成物には、これらの芳香族
アルコールの一種または二種以上を組成物総量を基準と
して、0.5〜15%が、より好ましくは1.0〜10
%が配合される。
【0100】多価アルコールとしては、プロピレングリ
コール、ジプロピリングリコール、1、3−ブチレング
リコール、グリセリン、重合度が2〜6のポリグリセリ
ン、ペンタエリトリトール、ソルビトール、トリエチレ
ングリコール、平均分子量が190〜630のポリエチ
レングリコール等があげられる。
【0101】ヘアーリンス組成物には、これら多価アル
コールの一種または二種以上を組成物総量を基準とし
て、5〜30%が、より好ましくは10〜25%が配合
される。
【0102】シリコーン油としては、上記シャンプー組
成物に使用されるシリコーン誘導体のうち油状のものは
いずれも使用することができる。好ましいシリコーン油
の具体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン等が例示され、これらのうち1種
を単独で、又は2種以上を併用して用いることができ
る。
【0103】シリコーン油は、25°Cにおける粘度が
500センチストークス以上、好ましくは500〜2,
000,000センチストークスのものを使用すること
が望ましい。シリコーン油は、全組成物中に0.05〜
50%、好ましくは0.1〜15%程度配合される。
【0104】有機溶剤としては、水に可溶なものが好ま
しく、例えばエタノール、プロパノール、プロピレング
リコール、エチルカルビトール、ソルビトール、グリセ
リン、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−
ブタンジオール等が挙げられる。これらのうち、特に、
プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジ
オールが好ましい。有機溶剤は、全組成中に30〜98
%、特に50〜90%配合するのが好ましい。
【0105】ヘアリンス中には、紫外線吸収剤を配合す
ることができ、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンソフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジ
メトキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベン
ゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、4−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシ
ル、4−メトキシケイ皮酸エチル、4−メトキシケイ皮
酸イソプロピル、2,4−ジイソプロピルケイ皮酸エチ
ル、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、
パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミ
ノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチ
ル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミ
ノ安息香酸アミル、サリチル酸フェニル、サリチル酸2
−エチルヘキシル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル
酸ミリスチル、サリチル酸チタン、サリチル酸プロビレ
ングリコール、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)−ベンゾトリアゾールウロカニン酸、ウロカニン
酸エチル、アントラニル酸メチル、4−メトキシケイ皮
酸ブチル、4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジ
ベンゾイルメタン等を挙げることが出来る。これらの紫
外線吸収剤は、1種又は2種以上を組み合わせて使用す
ることができ、全組成物中に0.01%以上配合するこ
とが好ましい。
【0106】ヘアリンス剤組成物には、上記成分のほ
か、通常のヘアリンス剤組成物に用いられる成分、例え
ば抗フケ剤、抗菌剤及びビタミン等の薬効剤、パラベン
等の防腐剤、染料、顔料等の着色剤、グリコールエステ
ル等のパール化剤、各種調合香料などを、通常の配合量
で適宜配合することができる。
【0107】本発明の包装体に充填するのに好適なヘヤ
リンス組成物の例としては、例えば、特開平9−165
321号公報、特開平5−221840号公報、特開平
6−72832号公報、特開平1−132512号公
報、特開平1−308215号公報、特開昭47−23
543号公報、特開昭59−231009号公報、特開
平3−130213号公報、特開平8−133931号
公報、特開平1−233208号公報、特開平6−87
726号公報、特公平4−24322号公報等に記載さ
れたヘヤリンス組成物を挙げることができるが、これら
に限定されるものではない。
【0108】衣料用液体洗浄剤には非イオン界面活性剤
とするものや、非イオン界面活性剤とアニオン界面活性
剤とを併用するもの、アニオン界面活性剤を主基材とす
るもの等がある。これらの界面活性剤としては各種のも
のが使用され、上記シャンプーに関して説明した非イオ
ン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤及び両性界面活性剤は、基本的にいずれも使用するこ
とが可能である。
【0109】衣料用液体洗浄剤に好ましい非イオン界面
活性剤としては、炭素数6〜18の1級または2級アル
コールに炭素数2〜3のアルキレンオキシドを付加させ
たアルコールアルコキシレート類、炭素数6〜18の脂
肪酸に炭素数2〜3のアルキレンオキシドを付加させた
脂肪酸オキシアルキレンアルキルエーテル類、炭素数6
〜20のアルキル基を有するアルキルグリコシド類、高
級脂肪酸アルカノールアミド類等、炭素数6〜20のア
ミンオキシド類があげられる。
【0110】好ましい非イオン界面活性剤は、下記(3
1)式で表されるアルコールアルコキシレート類であ
る。 R−O−(CHCHO)−(CHCHCHO) (31 ) (R:炭素数10〜16の分岐または直鎖のアルキル
基またはアルケニル基、R:水素または炭素数1〜3
のアルキル基、n:4〜15、m:0〜5)
【0111】上記(31)式の非イオン界面活性剤とし
ては、第1級アルコールアルコキシレートや、第2級ア
ルコールアルコキシレートがあげられる。好ましい第1
級アルコールに由来するものは、平均炭素数10〜1
6、好ましくは12〜14の第1級アルコールにエチレ
ンオキシドを平均4〜20モル、好ましくは5〜15モ
ル、特に好ましくは5〜9モル、プロピレンオキシドを
平均0〜5モル、好ましくは0〜3モル付加したアルコ
ールアルコキシレートである。
【0112】好ましい第2級アルコールに由来するもの
は、平均炭素数10〜16、好ましくは12〜14の第
2級アルコールに、エチレンオキシドを平均4〜20モ
ル、好ましくは5〜15モル、特に好ましくは5〜9モ
ル、プロピレンオキシドを平均0〜5モル、好ましくは
0〜3モル付加したアルコールアルコキシレートであ
る。
【0113】前記非イオン界面活性剤中、好ましくは、
HLB(Davis式の定義による)が4〜7である。
この範囲のものが、特に良好な洗浄力が得られる。
【0114】これらの非イオン界面活性剤は、高級アル
コール、例えば、Diadol(三菱化学社製)等のオ
キソ法によって得られる合成アルコールや、Conol
(新日本理化社製)等の天然アルコールまたはそれらの
混合物を原料とし、所定量のエチレンオキサイドを付加
させて得られる。
【0115】アニオン界面活性剤としては、炭素数10
〜16のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン
酸塩、炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニル
基を有し、エチレンオキサイド付加モル数1〜8モルで
あるアルキルエーテル硫酸塩あるいはアルキルエーテル
カルボン酸塩、炭素数10〜20のアルキル硫酸塩、炭
素数10〜20のα−スルホ脂肪酸エステル塩、炭素数
10〜24の高級脂肪酸塩があげられる。前記中、好ま
しいアニオン界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルエーテルスルホン酸塩、アルキルエーテ
ルカルボン酸塩、高級脂肪酸塩である。高級脂肪酸塩と
しては、不飽和のもの、特にオレイン酸塩が好ましい。
【0116】カチオン界面活性剤としては、炭素数10
〜24のアルキル基あるいはアルケニル基を1〜2個、
好ましくは1個有するアミンの塩またはその4級化物が
あげられる。
【0117】両性界面活性剤としては、炭素数8〜18
のアルキル基を有するアルキルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、炭素数8〜18のアルキル基を有するアルキルジ
メチルアミンオキシド等があげられる。
【0118】これらの界面活性剤は、1種又は2種以上
を適宜組み合わせて使用することができる。界面活性剤
は、洗浄剤組成物中に、10〜65%、好ましくは20
〜60%配合される。
【0119】洗浄剤組成物には、皮膜の形成を防止し、
安定性や繊維の触感等を改善するために、高級アルコー
ル、ポリオール又はその誘導体、カリウムを有する化合
物等を配合することができる。
【0120】このような高級アルコールとしては、直鎖
または分岐、環を有しても良い炭素数12〜30の飽和
または不飽和高級アルコールから選ばれる1種類あるい
は2種類以上の混合物が挙げられる。具体的な例として
は、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチ
ルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルア
ルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、
ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等があ
げられる。前記中、好ましくは炭素数12〜22、特に
好ましくは14〜18の高級アルコールである。これら
の高級アルコールは、洗浄剤組成物中に0.5〜5%、
好ましくは0.1〜4%程度配合することができる。
【0121】ポリオール又はその誘導体としては、例え
ば下記〜から選ばれる1種または2種以上のポリオ
ールが使用される。
【0122】下記一般式(32)で表されるポリアル
キレングリコール HO−(CHCHO)−(CHCHCHO)H (32) (s+t:1〜300:平均重合度を表す)
【0123】下記一般式(33)で表される化合物 R−O−(CHCHO)−(CHCHCHO)H (33) (R:炭素数1〜4の鎖状アルキル基、フェニル基、p:1〜5 q:0〜3)
【0124】単糖類またはその誘導体 単糖類としては、グルコース、フルクトース等のヘキソ
ース類、リボース、キシルロース等のペントース類が好
ましく用いられる。誘導体としては、単糖類と炭素数1
〜5のアルコールとのエーテル等があげられる。ポリオ
ールは、洗浄剤組成物中に0.01〜20%、好ましく
は1〜15%程度配合することができる。
【0125】カリウムを有する化合物としては、無機塩
あるいは有機塩のいずれも用いることができる。無機塩
としては、水酸化カリウム、炭酸カリウム、塩化カリウ
ム、ヨウ化カリウム、臭化カリウム、硝酸カリウム リ
ン酸カリウム、硫酸カリウム、ホウ酸カリウム、リン酸
水素カリウム、リン酸2水素カリウム等があげられる。
有機塩としては、酢酸カリウム、クエン酸カリウム等の
低級カルボン酸類のカリウム塩、安息香酸カリウム、ポ
リアクリル酸カリウム、有機ホスホン酸類のカリウム塩
等があげられる。これらの化合物は、組成物中に、カリ
ウム総量として0.0001〜0.2mol%となる量
配合する。
【0126】洗浄剤組成物中には、粘度調整剤、有機キ
レート剤、ハイドロトロープ剤、植物抽出物、相調節剤
等を配合することができる。粘度調整剤としては、例え
ば平均分子量300〜3000程度のポリエチレングリ
コールが使用され、組成物中に0.1〜5%の程度の量
で配合することにより、組成物の粘度を10〜400m
Pa・s程度に調整する。
【0127】有機キレート剤としては、ホスホン酸系キ
レート剤、カルボン酸系キレート剤、ポリカルボン酸系
キレート剤等を用いることができる。ホスホン酸系キレ
ート剤の具体例としては、エタン1、1ージホスホン
酸、エタンー1、1、2ートリホスホン酸塩、エタンー
1ーヒドロキシー1、1、ージホスホン酸及びその誘導
体、エタンヒドロキシ1,1,2−トリホスホン酸、エ
タン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、
メタンヒドロキシホスホン酸等を上げることができる。
カルボン酸系キレート剤の例としては、、クエン酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、シュウ酸、ニトリロ三酢酸、エチレン
ジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等をあげ
ることができる。ポリカルボン酸系キレート剤として
は、ポリアクリル酸、アクリル酸/メタクリル酸共重合
物、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸・エステ
ル共重合物、(メタ)アクリル酸/マレイン酸共重合物
等があげられる。有機キレート剤は、組成物中に、0〜
5%、好ましくは0.1〜3%配合される。
【0128】ハイドロトロープ剤としては、エタノー
ル、メタノール、プロパノール、グリセリン、エチレン
グリコール、プロピレングリコール等の炭素数1〜4の
低級アルコール、トルエンスルホン酸ナトリウム、キシ
レンスルホン酸ナトリウム、下記一般式(34)で示さ
れる化合物等があげられる。
【0129】 X−(Ph)−O(CHCHO)(CHCHRO)Y (34) (式中、X:水素、C〜Cのアルキル基またはアル
ケニル基、水酸基、ハロゲン,Y:水素、メチル基、エ
チル基,Ph:フェニル基、フェニレン基,R:水素、
メチル基、エチル基,p:1〜6、好ましくは1〜3,
q:0〜4、好ましくは0〜2,p+qは1〜10、好
ましくは1〜6である。)
【0130】式(34)の具体的な例としては、フェノ
キシエタノール、フェニルジエチレングリコールエーテ
ル、フェニルトリエチレングリコールエーテル、フェニ
ルテトラエチレングリコールエーテル、カテコールモノ
エチレングリコールエーテル、カテコールジエチレング
リコールエーテル、カテコールトリエチレングリコール
エーテル、カテコールテトラエチレングリコールエーテ
ル、ハイドロキノンモノエチレングリコールエーテル、
ハイドロキノンジエチレングリコールエーテル、ハイド
ロキノントリエチレングリコールエーテル、ハイドロキ
ノンテトラエチレングリコールエーテル、クレゾールモ
ノエチレングリコール、クレゾールジエチレングリコー
ル、クレゾールトリエチレングリコール、クレゾールテ
トラエチレングリコール等をあげることができる。
【0131】好ましいハイドロトロープ剤は、炭素数2
〜3の低級アルコール、式(34)の化合物である。こ
れらは、組成物中に0〜15%、好ましくは1〜10%
含有される。ハイドロトロープ剤は、低温での安定性を
向上させる。
【0132】植物抽出物は、洗浄剤組成物の香気等を改
善するために使用されるが、好ましい植物抽出物として
は、例えばリモネン、リナロールを含有するものが挙げ
られる。リモネンを含有する植物抽出物の具体例として
は、ライム油、レモン油、オレンジ油、マンダリン油、
ベルガモット油、カラウェー油、ウイキョウ油等があげ
られる。リナロールを含有する植物抽出物の例として
は、バジル油、ベルガモット油、コリアンダー油、ジャ
スミン油、ラベンダー油、ローズ油等があげられる。こ
れらの植物抽出物は、組成物中に、好ましくは0.00
05〜1%、特に好ましくは0.001〜0.5%配合
される。
【0133】相調節剤としては、界面活性能を有さない
化合物が使用され、例えば、メタノール、エタノール、
イソプロパノールのような炭素数4以下の低級アルコー
ル、プロピレングリコール、平均分子量5,000未満
のポリエチレングリコール類、平均分子量5,000未
満のポリプロビレングリコール類、ベンゼンスルホン酸
塩やp−トルエンスルホン酸塩のような炭素数6以下の
低級アルキルベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩または
尿素等の可溶化剤が挙げられ、これらを単独で又は併用
することができる。相調節剤は、洗浄剤組成物中に1〜
15%、好ましくは1〜10%の範囲で配合される。
【0134】液体洗浄剤組成物には、対象とする衣料の
種類に応じてpHを調節するために、pH調節剤が使用
される。例えば重質洗浄剤の場合は9〜11、軽質洗浄
剤の場合は6〜9に調整される。pH調整剤の例として
は、アルカリ剤として、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等のアルカリ水酸化物、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノ
ールアミン、酸としては塩酸、硫酸、リン酸等を用いる
ことができる。
【0135】液体洗浄剤に含有されるその他の任意性分
としては、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミ
ラーゼ等の酵素、水溶性シリコーン、乳濁剤、再付着防
止剤、香料、色素等が挙げられ、これらは適宜選択して
使用される。
【0136】本発明の包装体に充填する好適な洗浄剤組
成物の例としては、特公平5−75799号公報、特開
平4−11698号公報、特開平3−188195号公
報、特開昭57−96096号公報、特開昭57−10
5496号公報、特開昭57−205499号公報、特
開昭62−215699号公報、特開昭62−2156
99号公報、特開平1−247496号公報、特開平6
−271457号公報、特開平5−247492号公
報、特開平6−299191号公報、特開平9−176
685号公報、特開2000−282088号公報、特
開2000−282099号公報等に記載された洗浄剤
組成物を挙げることができるが、これらに限定されるも
のではない。
【0137】液体漂白剤は、過酸化水素等の過酸化物等
からなる漂白剤成分、漂白活性化剤、高分子増粘剤、界
面活性剤、キレート剤、ハイドロトロープ剤等により構
成される。
【0138】漂白剤成分としては、過酸化水素のほか
に、過酸化水素源となる過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン
酸塩、過硫酸塩及び過ケイ酸塩等が使用される。また、
漂白剤成分として、ペルオキシン酸漂白剤前駆物質を使
用してもよく、例えば特開平9−137196号公報に
記載されたN−アシル化ラクタム前駆物質化合物、過安
息香酸前駆物質、過安息香酸誘導体前駆物質、陽イオン
ペルオキシ酸前駆物質、アルキル脂肪ペルオキシ酸漂白
剤前駆物質、アミド置換ペルオキシ酸漂白剤前駆物質等
を使用することができる。さらには、同公報に記載され
た有機ペルオキシ酸や漂白触媒を使用してもよい。過酸
化水素等の漂白成分は、全組成物中に0.1〜30%、
好ましくは1〜20%程度配合される。
【0139】漂白活性化剤としては、つぎの一般式(3
5)、(36)又は(37)で示される漂白活性剤の1
種又は2種以上を使用することができる。
【0140】
【化18】
【0141】[式中、Rはエステル基、アミド基又は
エーテル基で中断されていてもよい総炭素数1〜19の
アルキル基若しくはアルケニル基、又は炭素数1〜12
のアルキル基で置換されていてもよいアリール基を示
す。MはH又は有機若しくは無機の陽イオンを示す。n
は2〜10の数を示す。]
【0142】
【化19】
【0143】[式中、R及びRは、炭素数7〜18
のアルキル基もしくはアルケニル基又は炭素数1〜12
のアルキル基で置換されていてもよいアリール基を示
し、Mは、水素原子、アルカリ金属原子又はアルカリ土
類金属原子を示す。 ] 上記一般式(36)又は(37)で表される漂白活性化
剤の中でも、特にドデカノイルオキシベンゼンスルホン
酸ナトリウム、デカノイルオキシ安息香酸、オクタノイ
ルオキシ安息香酸、ノナノイルオキシ安息香酸、3,
5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ安息香酸が好ま
しい。これらの漂白活性剤は、全組成物中に0.01〜
20%、好ましくは0.1〜10%程度配合される。
【0144】漂白剤組成物に配合する高分子増粘剤とし
ては、特に制限はないが、例えば以下の水溶性高分子化
合物が好ましくあげられる。 カルボン酸系高分子:ポリアクリル酸、アクリル酸−
マレイン酸コポリマー、アクリル酸−メタクリル酸コポ
リマー、カルボキシビニルポリマー グリコール系高分子:ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のポリアルキレングリコールま
たはそのアルキルエステル 天然糖系高分子:キサンタンガム、グアーガム、カル
ボキシメチルセルロース、キシロースポリビニルアルコ
ール その他:ポリ(N−ビニルアセトアミド)、ポリウレ
タン等。
【0145】上記の高分子化合物の中では、カルボン酸
系高分子、グリコール系高分子が好ましく、特にカルボ
ン酸系が好ましい。これらの平均分子量としては、50
00〜500万のものが好ましく、より好ましくは1万
〜200万である。この範囲のものを用いると良好な粘
性を得られやすい。高分子増粘剤は、漂白剤組成物中に
0.01〜20%、好ましくは0.1〜10%配合す
る。組成物の粘度は、室温(25℃)で10〜300c
psとするのが適当である。
【0146】高分子増粘剤によって与えられる粘度の、
経時による減少を抑制するために、漂白剤組成物中にフ
ェノール又はその誘導体を配合してもよい。そのような
フェノール誘導体としては、例えば、クレゾール、チモ
ール、クロロフェノール、ブロモフェノール、メトキシ
フェノール、ニトロフェノール、ヒドロキシ安息香酸、
ヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,6−ジ第三ブチル
−p−クレゾール、ナフトール、ヒドロキノン、カテコ
ール、ピロガロール、フェノキシエタノール等をあげる
ことができる。好ましく用いられるフェノールまたはフ
ェノール誘導体は、標準酸化電位(O.P.)。(G.
E.Penketh,J.Appl.Chem.,7,
512(1957))が1.25V以下のものが好まし
く、より好ましくは0.95V以下、特に好ましくは
0.75V以下である。また、フェノール又はその誘導
体は、組成物中に0.01〜10%含有することが好ま
しく、より好ましくは0.1〜5%である。
【0147】液体漂白剤組成物には、さらに界面活性剤
を配合することができる。使用できる界面活性剤として
は、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界
面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤としては、
直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜24のアルキル基またはア
ルケニル基を少なくとも1個有する界面活性剤、又は炭
素数8〜24のアルキル基で置換されたアリール基を少
なくとも1個有する界面活性剤を用いるのが好ましい。
【0148】アニオン界面活性剤の例としては、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、石鹸、アルキル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸塩、脂肪酸α−スルホメチ
ルエステル等が挙げられる。
【0149】ノニオン界面活性剤の例としては、アルキ
ル(ポリ)グリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル
エーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルオキ
シエチレンプロピレンブロックポリマー、脂肪酸モノグ
リセライド、アミンオキサイド等が挙げられる。
【0150】両性界面活性剤の例としては、カルボベタ
イン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタイン等を
挙げることができる。
【0151】上記界面活性剤中、ノニオン界面活性剤が
好ましい。特に好ましいノニオン界面活性剤は、炭素数
8〜24の第1級アルコールまたは第2級アルコールに
エチレンオキサイド5〜20モル、プロピレンオキサイ
ドを0〜5モルを付加したポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテルである。他の好ましいノニオン界面活性剤
は、炭素鎖長8〜18の直鎖または分岐カルボン酸のア
ルキレンオキシド(エチレンオキシド及び/又はポロピ
レンオキサイド)付加物、その低級アルキルエステル化
物、グリセリン脂肪酸エステルといったノニオン界面活
性剤も好ましい。
【0152】上記界面活性剤から選ばれる1種または2
種以上を組成物中に0.1〜20%配合するのが好まし
く、より好ましくは1〜10%である。
【0153】液体漂白剤組成物には、キレート剤を添加
することができる。その例として、エタン−1,1−ジ
ホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エ
タン−1−ヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、
エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸等のホ
スホン酸化合物及びそのアルカリ金属塩及びその誘導
体、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン
四酢酸等のアミノポリカルボン酸化合物及びそのアルカ
リ金属塩、ピロリン酸、トリリン酸、トリメタリン酸、
テトラメタリン酸等のリン酸化合物及びそのアルカリ金
属塩等が挙げられる。上記キレート剤を組成物中に0.
01〜10%配合するのが好ましく、より好ましくは
0.1〜5%である。
【0154】液体漂白剤組成物には、水の他に低温での
液安定性、凍結復元性の維持のためにエタノール、イソ
プロパノール、エチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、グリセリン等の通常漂白剤に配合されるハイド
ロトロープ剤を含有させることができる。これらのハイ
ドロトロープ剤は、通常、0.1〜10%配合すること
が好ましい。
【0155】さらに任意成分として、香料、色素、蛍光
染料、結晶性層状シリケート、酵素等の一般に衣料用洗
浄剤や漂白剤に配合される成分を必要に応じて含有する
ことができる。液体漂白剤組成物のpHは、2〜8に調
製するのが好ましく、より好ましくは4〜7である。p
H調整に用いられる酸性物質として塩酸、硫酸等の無機
酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、ホスホン酸誘
導体、リン酸等の有機酸があげられる。また、アルカリ
性物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニア等を
用いることができる。
【0156】本発明の包装体に充填する好適な液体漂白
剤組成物の例としては、特開平11−193399号公
報、特開平11−335695号公報、特開平9−18
8896号公報、特開平9−137196号公報、特開
平6−212192号公報、特開2000−14420
0号公報、特開2000−144186、特開平6−2
07196号公報、特開平7−82591号公報、特開
平7−82592号公報、特開昭62−230897号
公報、特開平10−17895号公報、特開平8−29
5897号公報、特開平8−92596号公報等に記載
された漂白剤組成物が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0157】柔軟仕上剤は、長鎖アルキルアミン誘導体
からなる界面活性剤を主剤とし、他のカチオン性界面活
性剤、両性界面活性剤等を適宜組み合わせて構成され
る。長鎖アルキルアミン誘導体としては、例えばエステ
ル結合基、アミド結合基又はエーテル結合基が挿入され
てもよい炭素数6〜36のアルキル基又はアルケニル基
を少なくとも1つ有するアミン、又はその塩が挙げられ
る。
【0158】このようなアミン類としては、一般式
(I)、(II)、(III) 又は(IV)で表されるアミン又
はその塩が好ましい。
【0159】
【化20】
【0160】(式中、R1及びR2は同一もしくは異なっ
て、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、-(CmH2mO)p
-H 又は-CnH2n-X-R3を、Xは-OCO-、-COO-、-NHCO-、-CO
NH-、-O-又は-CH2- を、R3は炭素数5〜22の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を、nは1〜6
の整数を、mは2〜4の整数を、pは1〜10の数を示
す。)
【0161】
【化21】
【0162】(式中、R1、R2、R3及びX は前記の意味を
示し、R4は炭素数1〜3のアルキレン基又はヒドロキシ
アルキレン基を示す。尚、2個の Xは同一でも異なって
も良い。)
【0163】
【化22】
【0164】(式中、R1、R2、R3、R4及びX は前記の意
味を示す。尚、3個の Xは同一でも異なっても良い。)
【0165】
【化23】
【0166】(式中、R5は-R2又は-COR3を示し、R1
R2、R3及びR4は前記の意味を示す。) 一般式(I)で表されるアミンは、例えばトリエタノー
ルアミン、メチルジエタノールアミン、N−メチル−N
−(2−ヒドロキシエチル)プロパンジアミン、あるい
はN,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)プロパンジアミ
ンのようなアミノアルコール又はジアミノアルコールを
脂肪酸もしくはその低級アルキルエステルでアシル化し
て合成される。平均のアシル化度は1〜2.5が好まし
く、1.5〜2.3 が更に好ましい。用いる脂肪酸もしくは
その低級アルキルエステルのアシル基部分の炭素数は6
〜22が好ましく、8〜18が更に好ましく、例えばヤシ脂
肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、パームステアリン
酸、硬化パームステアリン酸もしくはそれらの低級アル
キルエステルが特に好ましい。またヤシ油、牛脂、硬化
牛脂、パームステアリン、硬化パームステアリンなどの
油脂を用いても良い。
【0167】一般式(I)で表されるアミンとしては、
一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(I
e)又は(If)で表されるものあるいはそれらの混合
物が好ましい。
【0168】
【化24】
【0169】
【化25】
【0170】
【化26】
【0171】
【化27】
【0172】
【化28】
【0173】
【化29】
【0174】一般式(II)で表されるアミンは、例えば
ジメチルアミノプロパンジオールやN,N−ジ(2−ヒ
ドロキシエチル)アミノプロパンジオールのような第3
級アミノジオールを脂肪酸もしくはその低級アルキルエ
ステルでエステル化して合成される。平均のアシル化度
は1〜2.5 が好ましく、1.5 〜2.3 が更に好ましい。用
いる脂肪酸もしくはその低級アルキルエステルは上記の
ものが好ましい。
【0175】一般式(III) で表されるアミンは、例え
ば、2−ヘキサデシルエイコサノールのようなβ分岐ア
ルコールをモノクロル酢酸のようなクロロカルボン酸で
エステル化し、第2級アミンでアミノ化して合成され
る。
【0176】一般式(IV)で表されるアミンは、例え
ば、N,N−ジメチル−N’,N’−ジ(2−ヒドロキ
シエチル)プロパンジアミン、N,N−ジメチル−N’
−(2−ヒドロキシエチル)プロパンジアミンのような
ジアミン誘導体をエステル化、あるいはアミド化して合
成される。
【0177】これらアミンの塩は、定法に従って、無機
あるいは有機酸、例えば塩酸、硫酸、リン酸、グリコー
ル酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸等で中和する
ことにより合成できる。
【0178】柔軟仕上剤に使用する他の界面活性剤とし
ては、例えば次の一般式(V)で表されるカチオン界面
活性剤又は一般式(VI)で表される両性界面活性剤が挙
げられる。
【0179】
【化30】
【0180】(式中、R6は炭素数5〜22の直鎖もしくは
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、又はアリール基
もしくは置換アリール基を示し、R7は炭素数1〜3のア
ルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、qは1〜6
の整数を、Y は-NHCO-又は-C0NH-を、Z-は陰イオンを示
す。尚、3個のR7は同一でも異なっても良い。)
【0181】
【化31】
【0182】(式中、R6、R7、Y 及びq は前記の意味を
示し、B は-R8-W 又は-Oを示し、R8は炭素数1〜6のア
ルキレン基又はヒドロキシアルキレン基を、W は-COO、
-OSO3、-SO3、-OPO3 又は-PO3を示す。) 一般式(V)で表されるカチオン界面活性剤としては、
一般式(Va)又は(Vb)で表されるものがより好ま
しい。長鎖アルキル基としては炭素数5〜21のものが好
ましく、炭素数9〜19のものが更に好ましい。ヤシ脂肪
酸のアルキル基、牛脂脂肪酸のアルキル基なども好まし
い。
【0183】
【化32】
【0184】
【化33】
【0185】一般式(VI)で表される両性界面活性剤と
しては、一般式(VIa)、(VIb)、(VIc)又は(VI
d)で表されるものがより好ましい。長鎖アルキル基と
しては一般式(V)で表されるカチオン界面活性剤にお
いて好ましいとされる長鎖アルキル基が同様に好まし
い。
【0186】
【化34】
【0187】
【化35】
【0188】
【化36】
【0189】
【化37】
【0190】上記の界面活性剤成分は、柔軟仕上剤組成
物中に1〜100%、好ましくは3〜50%配合するこ
とができる。柔軟仕上剤組成物には、所望に応じて種々
の添加成分、例えば他の柔軟化剤、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール、プロピレングリコールや多価
アルコールなどの溶剤、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ステアリン酸もしくはステアリン酸メチルエステル
などの高級脂肪酸もしくは高級脂肪酸低級アルキルエス
テルとグリセリン又はソルビトールとの部分エステル化
物などの非イオン界面活性剤、食塩、塩化アンモニウム
などの水溶性塩、香料、香料キャリヤー、蛍光剤、着色
剤、消泡剤、再付着防止剤、蛍光増白剤、殺菌剤、防縮
剤、直鎖状または分岐状シリコーンオイル、殺カビ剤、
酸化防止剤、保存剤、漂白剤、漂白剤前駆物質、静電防
止剤、アイロン助剤などを配合することが出来る。
【0191】本発明の包装体に充填する好適な柔軟仕上
剤の例としては、特開平11−350349号公報、特
開平10−259574号公報、特開平10−2377
61号公報、特開平11−181681号公報、特開平
7−3649号公報、特開2000−290876号公
報、特開平4−91281号公報、特開平4−2892
76号公報、特開平6−184946号公報、特開平7
−268773号公報、特開昭62−263380号公
報、特表平8−507766号公報、特開平2−115
45号公報、特開昭55−76168号公報等に記載さ
れた柔軟仕上剤を挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
【0192】つぎに、本発明の包装体に充填する液体内
容物の具体的な処方について、説明する。以下の処方例
では、各成分の含有量は重量%で表示する。 (処方例1:シャンプー組成物)次の各成分を定法によ
り混合して、シャンプー組成物を調製した。 (成 分) (%) ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(E.O.=3) 15.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 塩化(C20,C22)アルキルトリメチルアンモニウム 0.2 ラウリン酸ジエタノールアミド 3.0 ポリメチルシルセスキオキサン粉末(トスパール120、 平均粒子径2μm 、東芝シリコーン社製) 1.0精製水 バランス 100.0
【0193】(処方例2:ヘアリンス組成物)次の各成分
を定法により混合して、ヘアリンス組成物を調製した。 (成 分) (%) ベンジルアルコール 4.0 プロピレングリコール 20.0 黒色401号 0.05 紫色401号 0.05 クエン酸 0.3 硬化ヒマシ油 0.5精製水 バランス 100.0
【0194】(処方例3:液体洗浄剤組成物)次の各成分
を定法により混合して、液体洗浄剤組成物を調製した。 (成 分) (%) ポリオキシエチレン(重合度:7)アルキルエーテル(C12-C14) 30 アルキル(C12-C14)ベンゼンスルホネートモノエタノールアミン塩 15 アルキル(C12-C14)ベンゼンスルホネートナトリウム塩 15 アルキルグルコシド 8 エタノール 2 プロピレングリコール 5 ヤシ油脂肪酸 3.2 クエン酸 3 モノエタノールアミン 7 プロテアーゼ 2精製水 バランス 100.0
【0195】(処方例4:柔軟仕上剤組成物)次の各成分
を定法により混合して、柔軟仕上剤組成物を調製した。 (成 分) (%) 過酸化水素 5 架橋ポリアクリル酸(CarbopolEDT2691:BF Goodrich社製) 0.5 2級アルコールエトキシレート(レオコールSC-120:ライオン社製) 2 エタン-1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸(四日市合成社製) 1 ヒドロキノン 0.02精製水 バランス 100
【0196】
【実施例】つぎに、図面に基づいて本発明の実施例につ
いて説明するが、以下の具体例は本発明を限定するもの
ではない。 (実施例1)図1及び図2は、本発明の包装袋の1例を
示す図であり、図1は包装袋の正面図、そして図2は包
装袋の開封予定位置における模式断面図を表す。この包
装袋1は、厚さ15μmのナイロン6フイルム(符号1
1)のコロナ処理面に、市販のプラスチック裏刷り用グ
ラビアインキ(符号12)をグラビア印刷した後、グラ
ビアインキ面にウレタン系接着剤(符号13)を介し
て、厚さ150μmの線状低密度ポリエチレンからなる
シーラントフイルム(符号14)をドライラミネートし
たラミネートフイルムを、シーラントフイルム14を内
側にして周縁部6でヒートシールすることにより構成さ
れる。包装袋1のコーナー部には、注出口2が設けら
れ、注出口2には炭酸ガスレーザーにより易開封加工を
施した開封予定位置5が設けられる。また、注出口に
は、開封後内容物の注出を容易にするために、エンボス
加工により開口補助機構3及び折れ曲がり防止機構4が
設けられる。この包装袋の開封予定位置5には、印刷イ
ンキが全く存在しない領域15を設けてある。得られた
包装袋に、処方例1で得たシャンプー組成物を充填し
て、本発明の包装体を製造した。
【0197】(実施例2)包装袋の開封予定位置5にグ
ラビアインキにより中間調印刷を施し、印刷インキの存
在しない領域15の割合を70%とした以外は、実施例
1と同様にして包装体を作製した。 (実施例3)包装袋の開封予定位置5にグラビアインキ
により中間調印刷を施し、印刷インキの存在しない領域
15の割合を30%とした以外は、実施例1と同様にし
て包装体を作製した。 (実施例4)包装袋の開封予定位置5にグラビアインキ
により中間調印刷を施し、印刷インキの存在しない領域
15の割合を10%とした以外は、実施例1と同様にし
て包装体を作製した。
【0198】(実施例5)隣接樹脂層(符号11)とし
て、酸化珪素蒸着された厚さ15μmの2軸延伸ポリア
ミドフィルム(尾池産業(株)製MOS−NO)を用
い、包装袋の開封予定位置5にグラビアインキにより中
間調印刷を施し、印刷インキの存在しない領域15の割
合を60%とした以外は、実施例1と同様にして包装体
を作製した。 (実施例6)隣接樹脂層(符号11)として、酸化アル
ミニウム及び酸化珪素の蒸着層、コーティング層を有す
る厚さ12μmの2軸延伸ポリエステルフィルム(凸版
印刷(株)製GL−AE)を用い、包装袋の開封予定位
置5にグラビアインキにより中間調印刷を施し、印刷イ
ンキの存在しない領域15の割合を60%とした以外
は、実施例1と同様にして包装体を作製した。
【0199】(比較例1)包装袋の開封予定位置5にグ
ラビアインキにより中間調印刷を施し、印刷インキの存
在しない領域15の割合を5%とした以外は、実施例1
と同様にして包装体を作製した。 (比較例2)包装袋の開封予定位置5にグラビアインキ
をベタ印刷(印刷インキの存在しない領域15の割合が
0%)した以外は、実施例1と同様にして包装体を作製
した。
【0200】(易開封性試験)上記実施例1〜6及び比
較例1、2で得られた包装体について、以下のようにし
て易開封性を試験した結果を表1に示す。 (開封感)包装体を開封予定位置で手で開封したときの
感触により、次のように評価した。 ◎ : きわめて容易かつ滑らかに開封できたもの。 ○ : 比較的滑らかに開封できたもの。 × : 開封が困難で抵抗が大きかったもの。 (開封強度)テスター産業社製の引裂き試験機を使用
し、引裂き速度3m/分で引裂いたときの最大開封強度
を測定することにより評価した。 (開封端部の伸び)開封時の端部の伸びを目視により観
察し、次のように評価した。 〇 : 伸びが殆どなかったもの。 △ : わずかな伸びがあったもの。 × : 伸びが大きかったもの。
【0201】
【表1】
【0202】上記の結果によれば、本発明の包装体(実
施例1〜6)は、開封が容易で、開封時の感触も滑らか
であり、引裂き方向が安定し、しかも開封端部での伸び
もなく、きれいな開口が得られるものであった。また、
注出口近辺での液体内容物の確認が容易であり、注出時
に液体内容物が一度に注出されて飛散するようなことは
なかった。これに対して、開封予定位置において印刷イ
ンキ層領域の占める割合が大きい比較例1や、全面的に
印刷インキ層を設けた比較例2の包装袋では、開封が困
難で、開封時の抵抗が大きく、引裂き方向が不安定で、
しかも開封端部の伸びが大きく、きれいな開口を得るこ
とができなかった。上記の具体例では、本発明を注出口
を設けた包装袋に適用した例について説明したが、本発
明を他の形状や層構成を有する包装袋に適用できること
は、言うまでもない。また、包装袋1に設ける注出口2
としては、例えば図3に示すような他の形状のものとす
ることもできる。そして、包装袋に充填する液体内容物
としては、上記で例示した以外のものも使用できること
は、言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装体に使用する包装袋の1例を示す
図である。
【図2】図1の包装袋の開封予定位置における模式断面
図である。
【図3】本発明の包装体に使用する包装袋の他の例を示
す図である。
【図4】本発明の包装体に使用する包装袋で、開封予定
位置に形成する印刷インキの存在しない領域のパターン
の1例を示す図である。
【図5】本発明の包装体に使用する包装袋で、開封予定
位置に形成する印刷インキの存在しない領域のパターン
の他の例を示す図である。
【図6】本発明の包装体に使用する包装袋で、開封予定
位置に形成する印刷インキの存在しない領域のパターン
の他の例を示す図である。
【図7】本発明の包装体に使用する包装袋で、開封予定
位置に形成する印刷インキの存在しない領域のパターン
の他の例を示す図である。
【図8】本発明の包装体に使用する包装袋で、開封予定
位置に形成する印刷インキの存在しない領域のパターン
の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 包装袋 2 注出口 3 開口補助機構 4 折れ曲がり防止機構 5 開封予定位置 6 ヒートシール部 11 隣接樹脂層 12 印刷インキ層 13 接着剤層 14 シーラント樹脂層 15 印刷インキ不存在領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沢 和美 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社技術本部鶴見分室内 (72)発明者 安室 久和 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社技術本部鶴見分室内 (72)発明者 石井 成 東京都千代田区内幸町1丁目3番1号 東 洋製罐株式会社内 (72)発明者 松岡 喜久夫 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社技術本部鶴見分室内 Fターム(参考) 3E064 BA21 BB03 BC19 EA12 EA30 FA05 HP02 HS05 3E067 AA03 AB99 BA12A BB14A BB25A CA24 EB02 4F100 AK48A AK48B AK51G AK63C AT00A AT00B BA03 BA10A CB02 DC22C GB16 JL05 JL13C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二層以上のフィルムからなるプラスチック
    ラミネートフィルムにより構成され、開封予定位置の略
    全長にわたって易開封加工が施された包装袋の開封予定
    位置において、袋の最内層を構成するシーラント樹脂層
    とこれに隣接する樹脂層間に少なくとも部分的に印刷イ
    ンキの存在しない領域が設けられた易開封性包装袋に、
    液体内容物を充填したことを特徴とする包装体。
  2. 【請求項2】印刷インキの存在しない領域の割合が開封
    予定位置の10〜100%であることを特徴とする請求
    項1に記載の包装体。
  3. 【請求項3】開封予定位置が包装袋に形成した注出口に
    設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の包装体。
  4. 【請求項4】易開封加工がレーザー加工、放電加工、機
    械加工又は熱加工により施されたものであることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装体。
  5. 【請求項5】液体内容物が、シャンプー、ヘアリンス、
    液体洗浄剤、柔軟仕上剤及び漂白剤から選択されたもの
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の包装体。
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