JP2003102730A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2003102730A
JP2003102730A JP2001304738A JP2001304738A JP2003102730A JP 2003102730 A JP2003102730 A JP 2003102730A JP 2001304738 A JP2001304738 A JP 2001304738A JP 2001304738 A JP2001304738 A JP 2001304738A JP 2003102730 A JP2003102730 A JP 2003102730A
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Kazuhiro Tamura
和宏 田村
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Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示処理前のデータであるRFデータを利用
することで、有用な領域のデータの劣化を極力抑えて低
容量にてファイリングでき、超音波画像を含む診断に有
効な種々の情報を再生可能な超音波診断装置を提供する
こと。 【解決手段】 所定の表示画像に設定された指定領域を
構成する第1のRFデータを、座標変換により算出す
る。算出された第1のRFデータと、表示画像を構成す
るRFデータから第1のRFデータを除いた第2のRF
データよりも低い圧縮率にて圧縮し、記憶する。再生す
る場合には、第1のRFデータと第2のRFデータとを
それぞれの圧縮率にて伸張したデータに基づいて画像デ
ータを生成し、表示画像を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波RFデータ
を圧縮する超音波診断装置及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は、超音波を用いて生体
組織等の断層像、動き、血流情報等を画像としてリアル
タイム表示するものである。他の診断装置(例えば、X
線診断装置、X線CT装置、MRIおよび核医学診断装
置など)に比べて、無侵襲な検査が可能であること、装
置が小型で安価、X線などの被曝がなく安全性が高い等
の特徴を有している。このため循環器(心臓)、腹部
(肝臓、腎臓など)、乳腺、甲状腺、泌尿器、および産
婦人科などで広く使用されている。
【0003】この超音波診断装置による診断画像の収集
・表示は、次の様である。まず、被検体の一の走査面に
対して超音波を照射し、当該被検体からのエコー信号を
RFデータとして受信する。このRFデータは、例えば
Bモード表示を行うのであれば、対数圧縮、包絡線検波
等の所定の処理処理を受けた後、輝度変調され超音波診
断画像としてモニタに表示される。モニタに表示された
超音波画像は、例えば電子データに変換された後所定の
圧縮処理を受け、記憶手段にファイリングされる。ユー
ザは、必要に応じて記憶手段からファイリングされた超
音波画像を読み出し、伸張処理を施し再生することで、
再び超音波画像を表示することができる。
【0004】ところで、超音波診断装置において提供可
能な生体情報は、最終段階で表示される超音波画像のみ
ではない。例えば、RFデータは、各表示処理前のデー
タであるため、表示画像と比較して情報帯域が広い。従
って、このRFデータを利用することにより、種々のデ
ータ処理を行った再表示や、より高い分解能による拡大
表示が可能である。
【0005】しかしながら、RFデータは、その情報量
の豊富さ故、一般にそのファイルサイズを小さくするこ
とが難しい。また、単純に圧縮率を高くするのみでは、
情報劣化が大きくなり、医療実務上好ましくない。従来
の超音波診断装置では、RFデータを有効に活用できる
システムを具備しておらず、そのため、例えば撮影後に
おいて超音波画像を撮影する場合、表示画像レベルでの
データに基づいて画像再生を実行するのが一般的であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情を
鑑みてなされたもので、表示処理前のデータであるRF
データを、劣化させず且つ低容量にてファイリングで
き、超音波画像を含む診断に有効な種々の情報を再生可
能な超音波診断装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のような手段を講じている。
【0008】本発明の視点は、被検体から受信した超音
波エコーに基づいて生成された、前記被検体の所定断面
に関するRFデータを記憶する第1の記憶手段と、前記
RFデータに基づいて、前記所定断面に関する画像デー
タを生成する画像データ生成手段と、前記画像データに
基づいて、前記所定断面に関する超音波画像を表示する
表示手段と、操作者の入力に基づいて、表示された前記
超音波画像に対して指定領域を設定する設定手段と、前
記所定断面に関するRFデータを、前記指定領域に対応
する第1のRFデータと、当該第1のRFデータを除く
第2のRFデータとに分類する分類手段と、前記RFデ
ータを圧縮する手段であって、前記第1のRFデータは
前記第2のRFデータよりも低い圧縮率によって圧縮す
る圧縮手段と、前記圧縮手段によって圧縮された前記第
1のRFデータ及び前記第2のRFデータを記憶する第
2の記憶手段とを具備することを特徴とする超音波診断
装置である。
【0009】このような構成によれば、圧縮処理前の生
体情報であるRFデータを、劣化させず且つ低容量にて
ファイリングでき、診断に有効な情報を提供することが
できる超音波診断装置を実現することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。なお、以下の説明において、略同一の
機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を
付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0011】まず、本実施形態に係る超音波診断装置1
0のブロック構成を、図1を参照しながら説明する。
【0012】図1は、超音波診断装置10のブロック構
成図を示している。図1に示すように、超音波診断装置
10は、超音波プローブ12、超音波送受信部14、R
Fデータメモリ部16、二次元画像構成部18、三次元
画像構成部20、画像メモリ部22、表示部24、スキ
ャン条件設定部26、指定領域抽出部28、RFデータ
座標変換部30、圧縮パラメータ設定部32、表示設定
操作部34、圧縮処理部36、ファイリング装置38、
コンソール40を具備している。
【0013】超音波プローブ12は、被検体(患者)内
に撮影用超音波を照射し、当該被検体からの反射波を受
波するための探触子(プローブ)であり、圧電素子等で
形成されている。
【0014】超音波送受信部14は、図示しないが、ト
リガ発生器、遅延回路およびパルサ回路からなる送信系
を有し、パルス状の超音波を生成してプローブ12の振
動素子に送ることで収束超音波パルスの送信を制御す
る。本超音波送受信部14の制御によって被検体内に送
信され組織で散乱したエコー信号は、再びプローブ12
で受信される。
【0015】また、超音波送受信部14は、図示してい
ないプリアンプ、A/D変換器、受信遅延回路、加算器
からなる受信系を有している。プローブ12から素子毎
に出力されるエコー信号は、チャンネル毎にプリアンプ
で増幅され、A/D変換後に受信遅延回路により受信指
向性を決定するのに必要な遅延時間を与えられ、加算器
で加算される。当該加算により、受信指向性に応じた方
向からの反射成分が強調される。なお、当該超音波送受
信部14によって加算処理された信号をRFデータ(或
いは、「生データ」)と称する。
【0016】RFデータメモリ部16は、超音波送受信
部14から入力した各断層面についてのRFデータを走
査線毎に記憶するメモリである。当該RFデータメモリ
部16に記憶されるRFデータは、指定領域に対応する
データとそれ以外の領域に対応するデータとで区別さ
れ、異なる圧縮率にて圧縮して記憶される。これらの内
容については、後で詳説する。
【0017】二次元画像構成部18は、図示していない
Bモード処理系(対数圧縮、包絡線検波、ダイナミック
レンジ調節、包絡線検波、輝度変調等を行う)、ドプラ
処理系(直交検波、ドプラ偏位周波数成分の取り出し、
フィルタ処理、FFT処理等を行う)、カラードプラ処
理系(直交検波、フィルタ処理、自己相関演算処理、流
速・分散演算処理等を行う)を有している。この二次元
画像構成部18に入力されたRFデータは、何れかの処
理系にて所定の処理を施され、ビデオ信号として画像メ
モリ部22に出力される。
【0018】三次元画像構成部20は、上述した、Bモ
ード処理系、ドプラ処理系、カラードプラ処理系の他
に、複数の断層画像を再構成しボクセルデータを生成
し、表示設定操作部34からの制御に基づいてレンダリ
ング処理を行い、三次元画像データを構成する。
【0019】画像メモリ部22は、画像データを格納す
るためのメモリである。画像メモリ部22は、走査線毎
の情報からなる断層面を画素に分割して、それぞれの画
素(ピクセル)をメモリアドレスに割り当てて、断層面
の反射強度情報を記憶する。
【0020】表示部24は、当該超音波診断装置10に
よって収集された超音波診断画像を表示するモニタ等で
ある。操作者は、当該表示部24に表示された超音波画
像に対して、後述する操作により指定領域を設定する。
【0021】スキャン条件設定部26は、コンソール4
0からの入力に従って、或いは予め設定された初期設定
に従って、超音波送受信部14が行うスキャンの条件を
設定する。なお、スキャン条件とは、具体的には、照射
する超音波の音圧、周波数、焦点深度等である。
【0022】指定領域抽出部28は、表示部24に表示
された超音波診断画像に設定された指定領域を抽出す
る。この抽出は、画像メモリ部22のピクセルレベルで
の抽出であり、メモリアドレス等に基づいて実行され
る。
【0023】RFデータ座標変換部30は、指定領域抽
出部28によって抽出された指定領域のメモリアドレス
と断層面を構成する各走査線との対応から、当該指定領
域に対応するRFデータを抽出する。
【0024】圧縮パラメータ設定部32は、コンソール
40からの入力に従って、或いは予め設定された初期設
定に従って、圧縮処理部36が実行する圧縮処理に関す
るパラメータ(以下、「圧縮パラメータ」という。)を
設定する。
【0025】表示設定操作部34は、表示に関する種々
の条件を設定し、当該設定に応じた画像処理を行う。具
体的には、表示設定操作部34は、ROI設定部34
0、ZOOM操作部341、ゲイン操作部342、レン
ダリング操作部343、Mモード処理部344、ドプラ
モード処理部345を有している。ROI設定部340
は、オペレータの任意の操作等により超音波画像に対し
てROI(Region of Interesting:関心領域)を設定
する。なお、本実施形態における指定領域は、ROIを
含む概念である。ZOOM操作部341は、設定された
ROI等を拡大して表示するための処理を行う。ROI
等の拡大は、ズーミング或いは単純拡大によって行われ
る。ゲイン操作部342は、コンソール40からの入力
指示により画像メモリ部22に入力する信号の増幅度を
変化させ、表示部24に表示する信号レベルを調節す
る。レンダリング操作部343は、三次元画像構成部2
0が実行するレンダリング処理に関する種々のパラメー
タを、コンソール40からの入力指示により操作する。
Mモード処理部344及びドプラモード処理部345
は、二次元画像再構成部20からの信号に基づいて、そ
れぞれMモード画像及びドプラモード画像を生成する。
【0026】圧縮処理部36は、圧縮パラメータ設定部
32によって設定された圧縮条件に基づいて、超音波送
受信部14から入力したRFデータ、或いはRFデータ
メモリ部16から読み出したRFデータを所定の圧縮方
法にて圧縮する。この圧縮処理部36が実行する圧縮処
理については、後で詳しく説明する。
【0027】また、圧縮処理部36は、ファイリング装
置38から圧縮されたRFデータを読み出して、対応す
る圧縮パラメータに従って当該RFデータを伸張し、二
次元画像構成部18或いは三次元画像構成部20に送り
出す。
【0028】ファイリング装置38は、圧縮処理部36
によって圧縮されたRFデータを断層面毎に記憶する記
憶部である。圧縮されたRFデータは、圧縮パラメータ
と共に当該ファイリング装置38にファイリングされ
る。なお、ファイリング装置38に記憶された画像デー
タは、例えば診断の後に操作者が呼び出すことが可能と
なっており、複数枚を連続的に表示することで動画的再
生も可能である。
【0029】コンソール40は、オペレータからの指示
情報を当該超音波診断装置に入力するための装置であ
り、診断装置の制御や様々な画質条件設定を行うことが
可能な、ボタン、キーボード、トラックボールなどが設
けられている。
【0030】(RFデータ圧縮処理)次に、上記のよう
に構成した超音波診断装置10によって実行されるRF
データ圧縮処理について、図2乃至図4を参照して説明
する。
【0031】図2は、RFデータ圧縮処理の一連の動作
を説明するためのフローチャートである。また、図2の
フローに示す処理を逆に行うことで、ファイリングの伸
張が可能である。
【0032】図2において、まず、通常の手法によって
超音波診断画像を収集し、表示部24に表示する(ステ
ップS1)。
【0033】次に、操作者は、表示部24に表示された
超音波画像に対して、マウス等により指定領域を設定す
る(ステップS2)。ここで、指定領域とは、診断等に
利用する為に高画質による再生を希望する超音波診断画
像内の領域であり、操作者により任意の位置・サイズ・
形状に設定可能である。また、所定の位置・サイズ・形
状を初期値に基づいて、所定の操作により自動的に設定
される構成であってもよい。
【0034】次に、ステップS2で設定された指定領域
を抽出し、当該指定領域に所定の座標変換を施して、R
Fデータでの指定領域を求める(ステップS3)。以
下、本ステップで実行される処理について、図3、図4
に従って詳説する。
【0035】図3は、ステップS2で設定された指定領
域RとRFデータとの対応を模式的に示した図である。
関心領域抽出部28は、表示部24に表示された超音波
画像上の指定領域R(図3(a)参照)と対応する画素
を抽出する(図3(b)参照)。
【0036】ここで、一般に、断層像を構成する一の走
査線密度とメモリを構成する画素の格子密度とは同程度
ではない。また、RFデータが記憶されているメモリ部
16と画像メモリ部22との形状・大きさも一般的に異
なる。従って、画素によっては、割り当てられた反射強
度が、複数の走査線についての反射強度を反映するもの
である場合がある。例えば、図3(c)に示すように、
指定領域Rは、複数の走査線L1、L2、L3について
のRFデータによって構成される。従って、指定領域R
は、RFデータにおいては、図3(d)(走査線L1に
関するRFデータ)、図3(e)(走査線L2に関する
RFデータ)、図3(f)(走査線L3に関するRFデ
ータ)の各図に示した複数の指定領域Rに対応すること
となる。なお、指定領域Rは、その表示画像上の位置に
よっては、単一の走査線についてのRFデータによって
構成される場合もあり、また、所定の補間処理によって
補間されたRFデータを含む場合もある。
【0037】この様なRFデータ上の指定領域Rの抽出
は、通常では、画像メモリ部22のメモリアドレスとR
Fデータメモリ部16のアドレスとを予め対応付けた情
報に基づいて実行される。本超音波診断装置10におけ
るRFデータ上の領域Rの抽出は、RFデータ座標変換
部30において、画像メモリ部22のメモリアドレスを
RFデータメモリ部16のアドレスに変換する座標変換
によって実行される。
【0038】図4は、RFデータ座標変換部30が実行
する座標変換を示した概念図である。表示画像における
指定領域Rは、予め設定された情報に基づいて、画像メ
モリ部22のメモリアドレスをRFデータメモリ部16
のアドレスに変換する座標変換を行う。なお、表示画像
における領域とRFデータにおける領域Rとの形状が異
なるのは、既述の如く、RFデータ及び表示画像が書き
込まれている各メモリの形状・大きさ等が異なるからで
ある。
【0039】なお、以下の説明においては、本ステップ
S3において抽出された、指定領域Rに対応するRFデ
ータを第1のRFデータ、それ以外の残余のRFデータ
を第2のRFデータと呼ぶこととする。
【0040】次に、第1のRFデータと第2のRFデー
タとを異なる圧縮率によって圧縮する(ステップS
4)。以下、差分圧縮を利用した圧縮処理の一例を説明
する。また、説明の簡略化のため、超音波プローブ12
が一次元プローブである場合とする。
【0041】まず、RFデータ系列は、次の式(1)の
様に一般化して定義できる。
【0042】 RF[Z][Y][X] (1) ここで、Xはサンプル番号(すなわち、深さ方向の識別
子)、Y、Zはビーム番号を示す。今の場合、一次元プ
ローブを想定しているから、Z=1としてその表記を省
略すると、RFデータ系列はRF[1][1]、RF
[1][2]、・・・、RF[1][Xmax]、RF
[2][1]、・・・、RF[2][Xmax]、・・
・、RF[Ymax][Xmax]と表される。
【0043】RF[1][1]を初期値とし、上記デー
タ系列によって次の差分値ΔRF[Y][X]を演算す
る。
【0044】 ΔRF[Y][X]=RF[Y][X]−ΔRF[Y][X−1] (2) さらに、上記ΔRF[Y][X]を量子化したΔ´RF
[Y][X]を次の式(3)により求める。
【0045】 Δ´RF[Y][X]=ΔRF[Y][X]/Q ( 3) なお、Qは量子化パラメータであり、当該Qの値を調整
することによって圧縮率を変えることができる。本超音
波診断装置10によるステップS4でのRFデータ圧縮
は、指定領域に対応する第1のRFデータを、第2のR
Fデータよりも低い圧縮率にて実行する。第1のRFデ
ータは、診断の主要部に対応するデータだからである。
【0046】上記量子化の後、ハフマン符号化、或いは
算術符号化等を行うことで、データ圧縮が完了する。
【0047】ステップS4において圧縮されたRFデー
タは、その圧縮情報(第1のRFデータ及び第2のRF
データの各圧縮パラメータの値等)、各RFデータ同士
の対応付け情報等と共に、ファイリング装置38にファ
イリングされる(ステップS5)。また、圧縮されたR
Fデータを、ネットワークを介して他の超音波診断装置
や画像処理装置に送信することも可能である。
【0048】この様にファイリングされたRFデータ
は、ファイリング装置38から読み出して、第1及び第
2のRFデータのそれぞれに伸張処理を施すことで、再
度超音波画像として表示部24に表示することができ
る。
【0049】以上の述べた構成によれば、以下の効果を
得ることができる。
【0050】本超音波診断装置では、RFデータレベル
で超音波画像情報を記憶する構成となっている。従っ
て、超音波画像の再生においてはサンプリング数や情報
帯域が広いRFデータを使用することから、圧縮保存さ
れた超音波画像を使用する従来の場合と比較して、より
多くの画像情報を提供することができる。その結果、医
療診断の品質の向上に寄与することができる。
【0051】また、超音波画像に設定された指定領域に
対応する第1のRFデータは低い圧縮率にて圧縮され
る。従って、第1のRFデータについては画像情報の劣
化を防止することができる。さらに、第1のRFデータ
以外のRFデータである第2のRFデータは高い圧縮率
にて圧縮されるから、メモリ資源を有効に使用すること
ができる。上記圧縮方法による記憶すべき情報量の低容
量化を例示すると、以下のようである。
【0052】例えば、図4(a)に示した指定領域Rの
比率が、超音波診断画像全体のうちの25%であったと
する。このとき、上記圧縮処理後のデータを復元した場
合のS/N面で許される圧縮率を1/4とし、元データ
サイズをPとおけば、同一パラメータで圧縮した全RF
データは、次の様に表すことができる。
【0053】全RFデータ=P*1/4 一方、本超音波診断装置により、第1のRFデータを1
/4、第2のRFデータを1/16で圧縮すれば、全R
Fデータは、次のように表される。
【0054】全RFデータ=P*(0.25*1/4+
0.75*1/16) この値は、およそP*1/9である。従って、領域情報
を付加しても、P*1/8圧縮が可能である。ここで重
要な点は、全体での情報量を縮小できた一方で、第1の
RFデータは低圧縮率にて圧縮されている点である。す
なわち、診断に重要な部位を指定領域とし、第1のRF
データとして低圧縮率にて圧縮することで、当該指定領
域については、高画質の超音波画像を再現することが可
能である。
【0055】以上、本発明を実施形態に基づき説明した
が、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各
種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら
変形例及び修正例についても本発明の範囲に属するもの
と了解される。例えば以下に示すように、その要旨を変
更しない範囲で種々変形可能である。
【0056】上記超音波診断装置において、メモリ資源
の許す限りにおいて、RFデータのみならず表示レベル
の超音波画像を記憶し、再生時においては、ます当該表
示レベルの超音波画像を例えばフル画像或いはサムネイ
ル画像等で表示し、選択された超音波画像のみRFデー
タによる再生を行う構成であってもよい。この様な構成
によれば、所望する超音波画像についてのみRFデータ
からの再生処理を行うから、データ処理の迅速化を計る
ことができる。
【0057】また、各実施形態は可能な限り適宜組み合
わせて実施してもよく、その場合組合わせた効果が得ら
れる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含
まれており、開示される複数の構成要件における適宜な
組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実
施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削
除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた
課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果
の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が
削除された構成が発明として抽出され得る。
【0058】
【発明の効果】以上本発明によれば、表示処理前のデー
タであるRFデータを利用することで、有用な領域のデ
ータの劣化を極力抑えて低容量にてファイリングでき、
超音波画像を含む診断に有効な種々の情報を再生可能な
超音波診断装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態に係る超音波診断装置10の
ブロック構成図を示している。
【図2】図2は、RFデータ圧縮処理の一連の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図3】図3は、指定領域RとRFデータとの対応を模
式的に示した図である。
【図4】図4は、超音波診断画像上に設定された指定領
域と、当該指定領域に対応するRFデータ上の第1のR
Fデータとの対応を説明するための概念図である。
【符号の説明】
10…本超音波診断装置 12…超音波プローブ 14…超音波送受信部 16…RFデータメモリ部 18…二次元画像構成部 20…三次元画像構成部 22…画像メモリ部 24…表示部 26…スキャン条件設定部 28…指定領域抽出部 30…RFデータ座標変換部 32…圧縮パラメータ設定部 34…表示設定操作部 36…圧縮処理部 38…ファイリング装置 40…コンソール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G047 AC13 DA02 EA10 GH07 GH15 GH20 4C301 CC02 EE11 KK30 LL04 LL11 LL14 4C601 EE09 JB55 JC37 KK12 KK31 LL01 LL02 LL09 LL12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体から受信した超音波エコーに基づい
    て生成された、前記被検体の所定断面に関するRFデー
    タを記憶する第1の記憶手段と、 前記RFデータに基づいて、前記所定断面に関する画像
    データを生成する画像データ生成手段と、 前記画像データに基づいて、前記所定断面に関する超音
    波画像を表示する表示手段と、 操作者の入力に基づいて、表示された前記超音波画像に
    対して指定領域を設定する設定手段と、 前記所定断面に関するRFデータを、前記指定領域に対
    応する第1のRFデータと、当該第1のRFデータを除
    く第2のRFデータとに分類する分類手段と、 前記RFデータを圧縮する手段であって、前記第1のR
    Fデータは前記第2のRFデータよりも低い圧縮率によ
    って圧縮する圧縮手段と、 前記圧縮手段によって圧縮された前記第1のRFデータ
    及び前記第2のRFデータを記憶する第2の記憶手段
    と、 を具備することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】前記第2の記憶手段に記憶された前記第1
    のRFデータ及び前記第2のRFデータを、それぞれの
    圧縮率に基づいて伸張するデータ伸張手段をさらに具備
    し、 前記画像データ生成手段は、前記データ伸張手段によっ
    て伸張された前記第1のRFデータ及び前記第2のRF
    データに基づいて画像データを生成すること、 を特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】前記圧縮手段によって圧縮された前記第1
    のRFデータ及び前記第2のRFデータを、ネットワー
    クを介して他の装置に送信する送信手段を具備すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】前記圧縮手段が行うRFデータ圧縮の圧縮
    率は、任意に変更可能であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のうちいずれか一項記載の超音波診断装
    置。
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