JP2003102384A - 荒茶加工システム及び方法 - Google Patents

荒茶加工システム及び方法

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JP2003102384A
JP2003102384A JP2001297268A JP2001297268A JP2003102384A JP 2003102384 A JP2003102384 A JP 2003102384A JP 2001297268 A JP2001297268 A JP 2001297268A JP 2001297268 A JP2001297268 A JP 2001297268A JP 2003102384 A JP2003102384 A JP 2003102384A
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drying
tea
tea leaves
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rough
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JP2001297268A
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Inventor
Fumio Nakano
文雄 中野
Tsutomu Shibata
努 柴田
Yoshito Sone
義人 曽根
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Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乾燥工程におけるラインバランスを常時正確に
且つ素早く修正し得る荒茶加工システム及び方法を提供
する。 【解決手段】乾燥処理機に配設された計測手段による計
測値に基づき、搬送手段及び各乾燥処理機における茶葉
の流れを示すラインバランスが良好であるか否かを判定
する判定手段9と、該判定手段9でラインバランスが良
好でないと判定した場合、良好なラインバランスとする
には、乾燥処理機における風量、処理時間、茶葉の投入
量、又は茶温のうちいずれのパラメータを調整すべきか
を選択する選択手段10と、該選択手段10によって選
択されたパラメータをどの程度調整すべきかを決定する
決定手段12とを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸熱工程で蒸熱処
理された茶葉を乾燥処理する乾燥処理機が複数配設され
た乾燥工程における荒茶加工システム及び方法に関する
ものであり、特に、当該乾燥工程におけるラインバラン
スを好適なものに修正し得る荒茶加工システム及び方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】茶園から運搬された生茶葉は、受入部に
て製茶加工ラインに受け入れられ、該受入部が具備する
計量装置と会計システムにより、入荷処理が行われる。
その後、生茶葉は振り分け装置によって複数併設された
生葉自動コンテナを有する生葉管理部へ移送され、当該
生葉自動コンテナが具備する送風ファン等によって適度
な温度及び湿度条件にて一時貯留される。
【0003】そして、生葉流量計によって一定量の生葉
を連続して蒸熱工程に投入する一方、当該蒸熱工程が有
する蒸機にて茶葉を蒸熱処理した後、垂直バケットコン
ベア等により中火工程へと移送する。該中火工程には、
葉打機、粗揉機、揉捻機、中揉み機及び中揉機などの各
種乾燥処理機が配設されており、蒸熱工程にて蒸熱処理
された茶葉(蒸茶)をバッチ処理にて加工するよう構成
されている。中火工程を経た茶葉は、振動コンベア等に
より仕上げ工程へ移送され、そこで精揉機による加工
(茶葉に熱と力とを加えつつ形を整えながら揉む)、乾
燥機による乾燥(揉み上げた茶を十分に乾燥させる)等
が施されて所望品質の緑茶とされる。
【0004】ここで、中火工程及び仕上げ工程(以下、
これらを総じて乾燥工程という)における各乾燥処理機
には、処理時間や主軸回転数(胴回転数)を調整するた
めの制御盤、乾燥処理のための熱風発生機(揉捻機以
外)、乾燥処理機の茶葉の含水量(含水率)を計測する
水分計等がそれぞれ配設されており、お茶師などの作業
者によって各乾燥処理機の設定値が調整可能とされてい
る。以下、乾燥工程における茶葉の乾燥を目的とした複
数の乾燥処理機を含むシステムを荒茶加工システムとい
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の荒茶加工システムは、各乾燥処理機における各種パ
ラメータの設定値を調整できるものの、乾燥工程全体を
考慮して統括的に調整し得るものではないため、ライン
バランスが悪化した場合、作業者の経験的な技能に基づ
き個々のパラメータを調整する必要があった。従って、
作業者の熟練度の違いにより調整量にばらつきが生じ、
製品としての茶葉の品質においてもばらつきが生じる虞
があった。
【0006】然るに、ラインバランスとは、各乾燥処理
機及びそれらを結ぶ搬送手段における茶葉の流れを示す
ものであり、具体的には、乾燥工程を茶葉が滞りなくス
ムーズに流れる状態をラインバランスが良いとし、かか
る状態が崩れた状態をラインバランスが悪化したとす
る。かかるラインバランスは、荒茶加工システムを構築
する際に最適なものとなるよう考慮されているが、生葉
の水分、蒸度又は湿度等が変化することにより再び悪化
することが往々にあるので、当該ラインバランスを常時
監視して悪化の度に修正する必要がある。
【0007】一方、従来より、FA(Factory Automati
on)にて乾燥工程の統括的な監視を行うことができる荒
茶加工システムが提案及び実施されていたが、かかるシ
ステムにおいては、各乾燥処理機における測定値及び設
定パラメータ等を検出して表示するのみであったため、
ラインバランスの修正といった観点からは対応できるも
のではなかった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、乾燥工程におけるラインバランスを常時正確
に且つ素早く修正し得る荒茶加工システム及び方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
蒸熱工程で蒸熱処理された茶葉を乾燥処理する各種複数
の乾燥処理機と、該一の乾燥処理機と次の乾燥処理工程
を行う他の乾燥処理機との間に配設され、当該一の乾燥
処理機から他の乾燥処理機まで茶葉を搬送する搬送手段
と、前記複数の乾燥処理機のうち少なくとも一つにおい
て配設され、その乾燥処理機の茶葉の含水量を計測する
計測手段とを備えた荒茶加工システムにおいて、前記計
測手段による計測値に基づき、前記搬送手段及び各乾燥
処理機における茶葉の流れを示すラインバランスが良好
であるか否かを判定する判定手段と、該判定手段で前記
ラインバランスが良好でないと判定した場合、良好なラ
インバランスとするには、乾燥処理機における風量、処
理時間、茶葉の投入量、又は茶温のうちいずれのパラメ
ータを調整すべきかを選択する選択手段と、該選択手段
によって選択されたパラメータをどの程度調整すべきか
を決定する決定手段とを設けたことを特徴とする荒茶加
工システム。
【0010】かかる構成によれば、乾燥処理機に配設さ
れた計測手段によって茶葉の含水量を計測し、その計測
値に基づきラインバランスが良好であるか否かを判定手
段が判定する。その結果、ラインバランスが良好でない
と判断された場合、乾燥処理機における設定パラメータ
のうち、いずれのパラメータを調整すべきかを選択手段
にて選択し、その調整量を決定手段で決定する。
【0011】請求項2記載の発明は、前記選択手段が、
予め前記パラメータに優先順位を定めることを特徴とす
る。
【0012】かかる構成によれば、選択手段がパラメー
タを選択する際、予め定められた優先順位に従って調整
可能か否かが判別され、調整可能な場合は決定手段によ
る調整量の決定が行われる。
【0013】請求項3記載の発明は、前記複数の乾燥処
理機のうち、いずれの乾燥処理機を対象とするのか、そ
して対象の乾燥処理機における前記選択手段によるパラ
メータの選択を行うべきかを特定する特定手段を備えた
ことを特徴とする。
【0014】かかる構成によれば、パラメータの調整対
象とされる乾燥処理機を特定手段で特定した後、その特
定された乾燥処理機に対する選択手段による選択及び決
定手段による決定を行うこととなる。
【0015】請求項4記載の発明は、前記決定手段で決
定された調整量になるように、各乾燥処理機の前記パラ
メータを自動調整する制御手段を備えたことを特徴とす
る。
【0016】請求項5記載の発明は、前記決定手段で決
定された調整量を表示して各乾燥処理機の設定値の変更
を促す表示手段を備えたことを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、蒸熱工程で蒸熱処
理された茶葉を乾燥処理する乾燥処理機が複数配設され
た乾燥工程における荒茶加工方法において、前記乾燥工
程を流れる茶葉の含水量に基づき、当該乾燥工程の茶葉
の流れを示すラインバランスが良好であるか否かを判定
する判定工程と、該判定工程でラインバランスが良好で
ないと判断した場合、良好なラインバランスとするに
は、乾燥処理機における風量、処理時間、茶葉の投入
量、又は茶温のうちいずれのパラメータを調整すべきか
を選択する選択工程と、該選択工程によって選択された
パラメータをどの程度調整すべきかを決定する決定工程
とを含むことを特徴とする。
【0018】請求項7記載の発明は、前記選択工程が、
予め前記パラメータに優先順位を定めることを特徴とす
る。
【0019】請求項8記載の発明は、前記複数の乾燥処
理機のうち、いずれの乾燥処理機を対象とするのか、そ
して対象の乾燥処理機における前記選択工程によるパラ
メータの選択を行うべきかを特定する特定工程を具備し
たことを特徴とする。
【0020】請求項9記載の発明は、前記決定工程で決
定された調整量になるように、各乾燥処理機の前記パラ
メータを自動調整する制御工程を備えたことを特徴とす
る。
【0021】請求項10記載の発明は、前記決定工程で
決定された調整量を表示して各乾燥処理機の設定値の変
更を促す表示工程を備えたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら具体的に説明する。本実施形態に係
る荒茶加工システムは、蒸熱工程で蒸熱処理された茶葉
を乾燥処理する乾燥処理機が複数配設された乾燥工程に
適用されたもので、具体的には、図3に示すように、葉
打機1、ワイド粗揉機2、2台併設された粗揉機3、2
台併設された揉捻機4、中揉み機5、2台併設された中
揉機6、複数機併設された精揉機7、及び乾燥機8とか
ら成る乾燥工程に適用される。また、茶葉を前工程から
後工程へ移送すべく、各機械の間には、振動コンベアや
垂直バケットコンベア等から成る搬送手段15が配設さ
れている。
【0023】これら各種装置のうち、揉捻機4を除く全
てのものが、本実施形態でいう乾燥処理機とする。かか
る乾燥処理機のうち、粗揉機3及び中揉機6における側
板には、茶葉の含水量(含水率)を計測する計測手段3
a及び6aがそれぞれ設けられており、粗揉工程及び中
揉工程の茶葉の水分を検出し得るよう構成されている。
また、各乾燥処理機には、処理時間、主軸回転数(胴回
転数)及び付帯する熱風発生機等を調整するための制御
盤が配設されている。
【0024】計測手段3a及び6aは、図1に示すよう
に、判定手段9と電気的に接続されており、計測手段3
a及び6aによって計測された含水量の値が判定手段9
に送信され得るよう構成されている。該判定手段9に
は、選択手段10、特定手段11、決定手段12、制御
手段13及び表示手段14が電気的に接続されており、
このうち制御手段13は、各乾燥処理装置に配設された
制御盤に接続されている。尚、これら判定手段9、選択
手段10、特定手段11、決定手段12、制御手段13
は、パソコン等コンピュータ内に格納されたものとする
のが好ましく、その場合、表示手段14は当該コンピュ
ータと接続されたCRTや液晶表示装置とするのが好ま
しい。
【0025】判定手段9は、計測手段3a及び6aによ
る計測値に基づき、ラインバランスが良好であるか否か
を判定するもので、例えば以下のように判定する。即
ち、ラインバランスが良好な状態での茶葉の含水率の減
少具合を参考にし、実際に計測された含水率から取り出
し予定時刻を決定し、該取り出し予定時刻が所定範囲の
時間内(許容範囲内)に収まらない時に、ラインバラン
スが崩れかかっていると認識し、以後の修正制御を可能
とする。尚、かかるラインバランスの監視は随時行うも
のとし、その都度、以後の修正制御実行許可判定を行
う。
【0026】即ち、上記取り出し予定時刻が許容範囲よ
りも早い場合、茶葉をその乾燥処理装置から次工程へ予
定よりも早く移送せざるを得ず、次工程との間に配設さ
れた搬送手段15に茶葉が滞ってしまう一方、取り出し
予定時刻が許容範囲よりも遅い場合、予定された含水量
以上のまま茶葉を次工程へ移送せざるを得ず、当該次工
程でその分の水分を除去すべく過大な負担がかかってし
まうので、ラインバランスが崩れた状態となるのであ
る。
【0027】更に、取り出し予定時刻の許容範囲からの
ずれ量に応じて、警告レベルが定められており、ずれ量
が大きくなる程、警告レベルが大きくなるよう構成され
ている。例えば、許容範囲から取り出し予定時刻が数分
遅れている或いは数分早い場合は、警告レベル±1、更
に数分遅れている或いは数分早い場合は、警告レベル±
2といった具合に定めておく。
【0028】選択手段10は、判定手段9によりライン
バランスが良好でない(即ち、ラインバランスが崩れ
た)と判定された場合、良好なラインバランスとするに
は、乾燥処理機における風量、処理時間、茶葉の投入
量、又は茶温のうちいずれのパラメータを調整すべきか
を選択するものであり、これらパラメータがこの順序で
選択すべき優先順位が定められている。即ち、まず優先
して風量を調整すべきとし、調整不可能であれば、それ
以降、処理時間、茶葉の投入量、茶温の順に調整可能か
否かが判別される。尚、いずれの乾燥処理機のパラメー
タを調整すべきかは、次に説明する特定手段11により
特定される。
【0029】従って、茶葉に及ぼされる影響の小さいパ
ラメータの順に調整可能か否かが判別されるので、当該
茶葉の品質の悪化を抑制しつつラインバランスの修正を
可能とすることができる。尚、本実施形態の優先順位に
拘わらず、調整すべきパラメータが上記と同じであれ
ば、他の順番で優先順位付けを行ってもよく、優先順位
自体を付与しなくてもよい。
【0030】特定手段11は、複数の乾燥処理機のう
ち、いずれを対象として選択手段10によるパラメータ
の選択を行うべきかを特定するもので、かかる特定は、
計測手段による計測が行われた乾燥処理機から前工程の
順に優先順位付けされて構成されている。
【0031】例えば、本実施形態においては、粗揉機3
の計測手段3a及び中揉機6の計測手段6aにて含水量
を計測しているので、まず、粗揉機3又は中揉機6にお
けるいずれのパラメータ調整が可能か否かが判別され、
全てのパラメータについて調整不可能であれば、その前
工程であるワイド粗揉機2又は中揉み機5におけるいず
れのパラメータ調整が可能か否かが判別される。このよ
うに、パラメータ調整すべき乾燥処理機の特定が、粗揉
機3又は中揉機6を基準として前工程の順に優先順位付
けされているのである。尚、本実施形態の優先順位に拘
わらず、他の順番で優先順位付けを行ってもよく、優先
順位自体を付与しなくてもよい。
【0032】ここで、特定の乾燥処理機におけるいずれ
のパラメータ調整が可能か否かの判別は、各乾燥処理機
での上乾き判定と、風量バランスチェックとにより行わ
れる。上乾き判定は、実際茶温が設定茶温を維持できな
くなり上昇していた場合、上乾きが生じているか否かを
判定するもので、風量バランスチェックは、乾燥処理機
毎の実際使用風量のバランスをチェックすることにより
行われるものである。
【0033】即ち、上乾きが生じている場合や風量バラ
ンスが悪い乾燥処理機に対し、更に悪化する方向の調整
を禁止するよう構成されており、優先順位が次に高い乾
燥処理機に対する調整可能か否かの判別が順次行われる
のである。尚、上乾きが生じている場合や風量バランス
が理想風量より高い場合には、その乾燥処理機における
風量を増加させる調整が禁止されるが、減少させる調整
は許可される。
【0034】一方、処理時間の調整については、その上
限値を予め定めておくのが好ましく、例えば粗揉機3又
は中揉機6において最大で1分の延長、それより前工程
の乾燥処理機(ワイド粗揉機2又は中揉み機5)を30
秒程度の延長を許可する一方、それ以上の延長は禁止す
るよう構成するのが好ましい。このように、最大延長時
間を制限することにより、各乾燥処理機の処理時間のば
らつきを最小限に抑えることができる。
【0035】決定手段12は、特定手段11で特定され
た乾燥処理機における選択手段10で選択されたパラメ
ータについて、どのように調整すべきかを決定するもの
であり、例えば風量を増加させるのか或いは減少させる
のか、処理時間を増加させるのか或いは減少させるのか
等を決定するものである。加えて、その増加量或いは減
少量も所定の演算式或いは所定のテーブル等にて決定す
るのが好ましいが、調整後1バッチ終了したら結果を見
て、再度調整するようなトライアンドエラーとしてもよ
い。
【0036】制御手段13は、決定手段12で決定され
た調整量になるように、乾燥処理機のパラメータを自動
調整するものであり、各乾燥処理機に配設された制御盤
と電気的にそれぞれ接続されている。即ち、制御手段1
3により調整量が信号として各乾燥処理機に伝達され、
当該信号に基づいたパラメータの調整が行われるのであ
る。
【0037】尚、制御手段13による自動調整は、パラ
メータについて順に調整していけばよいが、茶葉の品質
に重大な影響を及ぼす調整が行われるのを回避するた
め、例として二つのパラメータに限る(ここでは、風量
又は処理時間)ものとし、他のパラメータに対しては自
動調整を行わず、次に示す表示手段14で警告を表示す
るのみとする。
【0038】表示手段14は、決定手段12で決定され
た調整量を表示して各乾燥処理機の設定値の変更を促す
ものであり、既述の如くコンピュータのディスプレイと
しても、制御盤に設けられた表示手段であってもよい。
尚、かかる表示の際に、ブザーや電子音等の警報を鳴ら
して、作業者に対して更なる注意を促すように構成して
もよい。
【0039】次に、上記構成の荒茶加工システムにおけ
る作用について、図2のフローチャートに基づいて説明
する。まず、粗揉機3及び中揉機6に配設された計測手
段3a及び6aで茶葉の含水量(含水率)を計測し、こ
の計測値に基づきラインバランスが良好であるか否かを
判定手段9にて判定する(判定工程:S1)。ラインバ
ランスが良好であれば、以下の一連の工程を経ず終了す
るが、かかるラインバランスの良否の判定は随時行われ
るものとする。
【0040】一方、工程S1でラインバランスが良好で
ないと判定されると、当該ラインバランスを良好とする
ためには、いずれの乾燥処理機における風量を調整可能
かが判別される(S2)。ここで風量の調整可能な乾燥
処理機を特定すべく、いずれを対象としてパラメータの
選択を行うべきか特定する特定工程を経るよう構成され
ており、該特定工程では、茶葉の含水量の測定が行われ
た乾燥処理機から前工程の順に優先順位付けされてい
る。
【0041】例えば、粗揉機3側でラインバランスが良
好でないと判定された場合、まず、その粗揉機3で風量
調整できるか否かが判別され、次に、その前工程である
ワイド粗揉機2、更に前工程である葉打機1という順番
で調整可能な乾燥処理機を探すことが行われる。そし
て、風量を調整可能である(即ち、調整が禁止されてい
ない)乾燥処理機が特定されると、決定手段12で風量
の調整量が決定され(S3)、それに基づき制御盤の制
御が行われる(S4)。
【0042】尚、工程S2においては、風量、処理時
間、茶葉の投入量、又は茶温のうちいずれのパラメータ
を調整すべきかを選択する選択工程を経ており、かかる
選択工程で選択されるパラメータが、この順序で優先順
位付けされているので、工程S2では風量の調整の可
否、工程S5では処理時間の調整の可否、工程S8では
茶葉の投入量の調整の可否、工程S11では茶温の調整
の可否が順に行われるのである。
【0043】いずれの乾燥処理機における風量も調整不
可能(即ち、いずれの乾燥処理機も風量の調整が禁止さ
れている)である場合は、S5に進み、ラインバランス
を良好とするためには、いずれの乾燥処理機における処
理時間を調整可能かが判別される(S5)。ここで処理
時間の調整可能な乾燥処理機を特定する際には、既述し
た特定工程の結果に基づいた順番で行われる。そして、
処理時間を調整可能である(即ち、調整が禁止されてい
ない)乾燥処理機が特定されると、決定手段12で処理
時間の調整量が決定され(S6)、それに基づき制御盤
の制御が行われる(S7)。
【0044】次に、いずれの乾燥処理機における処理時
間も調整不可能(即ち、いずれの乾燥処理機も処理時間
の調整が禁止されている)である場合は、S8に進み、
ラインバランスを良好とするためには、計量装置付きの
乾燥処理機(本実施形態においては、設定重量を上下可
能な計量プールを有する葉打機1が対象となる)におけ
る茶葉の投入量を調整可能かが判別される(S8)。
尚、決定手段12で茶葉の投入量の調整量が決定される
と(S9)、その値が表示手段14に表示される(S1
0)。
【0045】最後に、いずれの乾燥処理機における茶葉
の投入量も調整不可能(即ち、計量装置付きの乾燥処理
機も茶葉の投入量の調整が禁止されている)である場合
は、S11に進み、ラインバランスを良好とするために
は、いずれの乾燥処理機における茶温を調整可能かが判
別される(S11)。そして、茶温を調整可能である
(即ち、調整が禁止されていない)乾燥処理機が特定さ
れると、決定手段12で茶温の調整量が決定され(S1
2)、その値が表示手段14に表示される(S13)。
【0046】上記工程において、いずれの乾燥処理機に
対しても各パラメータの調整が不可能である場合は、一
連の工程が終了するのであるが、その旨(即ち、調整が
不可能である旨)を表示手段14に表示してから終了す
るよう構成するのが好ましい。
【0047】上記実施形態によれば、ラインバランスが
悪化した場合、各乾燥処理機における風量、処理時間、
茶葉の投入量、又は茶温のいずれを調整すべきか、及び
どの程度調整すべきかを自動的に認識することができる
ので、乾燥工程におけるラインバランスを常時正確に且
つ素早く修正することができる。また、選択手段10及
び特定手段11による選択及び特定が、優先順位付けさ
れているので、実情に沿った荒茶製造を実現できる。
【0048】以上、本実施形態について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば判定手段
9で行われるラインバランスの良否の判定方法を他の方
法に代えてもよく、特定手段11(それに付随する特定
工程も)を具備せず、所定の乾燥処理機(例えば、計測
手段を備えた乾燥処理機)に対してのみ調整すべきパラ
メータの選択を行うようにしてもよい。
【0049】更に、計測手段は、乾燥工程において少な
くとも一つの乾燥処理機に配設されていれば足りるが、
全ての乾燥処理機に配設しておき、これらからの計測値
(含水率)全てを考慮したラインバランスの修正を行う
のが好ましい。計測手段については、各種汎用的手段を
用いることができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1及び請求項6の発明によれば、
ラインバランスを監視し、当該ラインバランスが悪化し
た場合、各乾燥処理機における風量、処理時間、茶葉の
投入量、又は茶温のいずれを調整すべきか、及びどの程
度調整すべきかを認識することができるので、乾燥工程
におけるラインバランスを常時正確に且つ素早く修正す
ることができる。
【0051】請求項2及び請求項7の発明によれば、選
択すべきパラメータの優先順位が予め定められているの
で、各パラメータの調整により茶葉に対する悪影響を抑
制しつつ乾燥工程におけるラインバランスを更に素早く
修正することができる。
【0052】請求項3及び請求項8の発明によれば、パ
ラメータの調整をすべき乾燥処理機を特定して、パラメ
ータの選択及び調整量の決定が行われるので、乾燥工程
におけるラインバランスを更に素早く修正することがで
きる。
【0053】請求項4及び請求項9の発明によれば、決
定された調整量に基づき各乾燥処理機のパラメータが自
動調整されるので、作業員による別途の調整作業を不要
とすることができるとともに、乾燥工程におけるライン
バランスを更に素早く修正することができる。
【0054】請求項5及び請求項10の発明によれば、
決定された調整量を表示して作業者に対して各乾燥処理
機の設定値の変更を促すので、パラメータ調整を実際に
実行すべきか否かの判断に対する作業員の裁量の余地が
あり、更に確実に乾燥工程におけるラインバランスを修
正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る荒茶加工システムを示
すブロック図
【図2】本発明の実施形態に係る荒茶加工方法を示すフ
ローチャート
【図3】本発明の実施形態に係る荒茶加工システムが適
用される乾燥工程を示す模式図
【符号の説明】
1…葉打機 2…ワイド粗揉機 3…粗揉機 3a、6a…計測機 4…揉捻機 5…中揉み機 6…中揉機 7…精揉機 8…乾燥機 9…判定手段 10…選択手段 11…特定手段 12…決定手段 13…制御手段 14…表示手段 15…搬送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽根 義人 静岡県榛原郡金谷町金谷河原347番地の8 カワサキ機工株式会社内 Fターム(参考) 4B027 FB02 FP83 FR17 FR18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸熱工程で蒸熱処理された茶葉を乾燥処理
    する各種複数の乾燥処理機と、 該一の乾燥処理機と次の乾燥処理工程を行う他の乾燥処
    理機との間に配設され、当該一の乾燥処理機から他の乾
    燥処理機まで茶葉を搬送する搬送手段と、 前記複数の乾燥処理機のうち少なくとも一つにおいて配
    設され、その乾燥処理機の茶葉の含水量を計測する計測
    手段と、を備えた荒茶加工システムにおいて、 前記計測手段による計測値に基づき、前記搬送手段及び
    各乾燥処理機における茶葉の流れを示すラインバランス
    が良好であるか否かを判定する判定手段と、 該判定手段で前記ラインバランスが良好でないと判定し
    た場合、良好なラインバランスとするには、乾燥処理機
    における風量、処理時間、茶葉の投入量、又は茶温のう
    ちいずれのパラメータを調整すべきかを選択する選択手
    段と、 該選択手段によって選択されたパラメータをどの程度調
    整すべきかを決定する決定手段と、を設けたことを特徴
    とする荒茶加工システム。
  2. 【請求項2】前記選択手段は、予め前記パラメータに優
    先順位を定めることを特徴とする請求項1記載の荒茶加
    工システム。
  3. 【請求項3】前記複数の乾燥処理機のうち、いずれの乾
    燥処理機を対象とするのか、そして対象の乾燥処理機に
    おける前記選択手段によるパラメータの選択を行うべき
    かを特定する特定手段を備えたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の荒茶加工システム。
  4. 【請求項4】前記決定手段で決定された調整量になるよ
    うに、各乾燥処理機の前記パラメータを自動調整する制
    御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれか1つに記載の荒茶加工システム。
  5. 【請求項5】前記決定手段で決定された調整量を表示し
    て各乾燥処理機の設定値の変更を促す表示手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに
    記載の荒茶加工システム。
  6. 【請求項6】蒸熱工程で蒸熱処理された茶葉を乾燥処理
    する乾燥処理機が複数配設された乾燥工程における荒茶
    加工方法において、 前記乾燥工程を流れる茶葉の含水量に基づき、当該乾燥
    工程の茶葉の流れを示すラインバランスが良好であるか
    否かを判定する判定工程と、 該判定工程でラインバランスが良好でないと判断した場
    合、良好なラインバランスとするには、乾燥処理機にお
    ける風量、処理時間、茶葉の投入量、又は茶温のうちい
    ずれのパラメータを調整すべきかを選択する選択工程
    と、 該選択工程によって選択されたパラメータをどの程度調
    整すべきかを決定する決定工程と、を含むことを特徴と
    する荒茶加工方法。
  7. 【請求項7】前記選択工程は、予め前記パラメータに優
    先順位を定めることを特徴とする請求項6記載の荒茶加
    工方法。
  8. 【請求項8】前記複数の乾燥処理機のうち、いずれの乾
    燥処理機を対象とするのか、そして対象の乾燥処理機に
    おける前記選択工程によるパラメータの選択を行うべき
    かを特定する特定工程を具備したことを特徴とする請求
    項6又は請求項7記載の荒茶加工方法。
  9. 【請求項9】前記決定工程で決定された調整量になるよ
    うに、各乾燥処理機の前記パラメータを自動調整する制
    御工程を備えたことを特徴とする請求項6〜請求項8の
    いずれか1つに記載の荒茶加工方法。
  10. 【請求項10】前記決定工程で決定された調整量を表示
    して各乾燥処理機の設定値の変更を促す表示工程を備え
    たことを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1つ
    に記載の荒茶加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114241221A (zh) * 2022-02-28 2022-03-25 湖南工商大学 一种基于神经网络预测算法的控制系统

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