JP2003102202A - 高畝形成作業機ならびにこれに用いる高畝形成板 - Google Patents
高畝形成作業機ならびにこれに用いる高畝形成板Info
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Abstract
培できるように、水田に高畝を形成する作業を確実に、
かつ寿命の長い高畝を形成する作業機と、これに用いる
高畝形成板を提供することで、水田から畑作圃場への実
質的な転換を図ることを目的としていて、砕土作業と共
に高畝形成板を後続追従させて所望高畝を簡単、確実に
形成して、その高畝に播種することで稲作の転換を図ろ
うとする作業機と、これに用いる形成板である。 【解決手段】 トラクタなどに対する装着手段を備える
作業機フレ−ムに対して、作業幅方向に延びる高畝形成
板を備え、前記高畝形成板は畝間に対応した間隔で形成
予定の畝断面形状に対応する形状の畝空間をもち、この
畝空間には作業進行方向の後面に沿って畝形成アーチが
形成されていて、この畝形成アーチは作業進行方向後端
部に向ってテ−パ状に内部空間が縮小されており、形成
された畝の表面側から締めて畝の形状を整えるようにし
たことを特徴とするものである。
Description
びにこれにを用いる高畝形成板に関し、さらに詳しく
は、湿害対策のための高畝を形成するのに適した形成作
業機ならびにこれに用いる高畝形成板に関する。
間に相当する位置に発土板をもつ畝立て作業機や、培土
作業機を移動させて畝を形成するようにしたもので、発
土板による放擲作用を利用したものである。
象から米そのものの生産能力を減じるために休耕による
減反政策を採用し、さらには、これと合わせて収穫前に
刈り取りを奨励する青田刈り政策も採用している。しか
しながら、消費者の米離れから消費が減少し、これに反
し稲作技術が向上したことから、消費の減少と、反収の
増加とで市場には輸入米と相俟って米が余剰状態であ
り、余剰米の余剰問題は何ら解決していない。そこで、
休耕ではなく水田面積そのものの縮小を試みる政策が採
られるようになってきて、余剰状態の水田をわが国で海
外依存率の高い食品を生産する畑作へ転換することが奨
励されるようになっている。わが国において海外依存率
の高い食料品目の一つに大豆があって、水田を大豆を作
物とする畑に転換することが奨励されるに至っている。
は圃場条件が著しく異なり、降水量が多く湿潤気候のわ
が国では水田を畑に転換することは困難である。水田な
らば多少の湿潤圃場であっても稲作は可能であるが、こ
のような圃場を湿潤状態を嫌う大豆に適した圃場に転換
するには大掛かりな圃場改良作業が必要になる。しかし
ながら、圃場改良にはかなりの資金が必要であり簡単に
できることではない。そこで、本発明は大規模な圃場改
良を施すことなく湿潤状態を嫌う大豆のような作物に適
した圃場に転換でき、また、必要に応じて再び水田に再
転換することができる作業機などを提供することを目的
とするものである。
めに、本発明は、トラクタなどに対する装着手段を備え
る作業機フレ−ムに対して、作業幅方向に延びる均平板
を備える作業機において、前記均平板は畝間に対応した
間隔で形成予定の畝断面形状に対応する形状の畝空間を
もち、この畝空間には作業進行方向の後面に沿って畝形
成アーチが形成されていて、この畝形成アーチは作業進
行方向後端部に向ってテ−パ状に内部空間が縮小されて
おり、形成された畝の表面側から締めて畝の形状を整え
るようにしたことを特徴とするもので、これにより作業
機をトラクタの進行に伴い移動させるだけで畝形状に沿
った空間内にれき土が導き入れられ、しかも締め付け勾
配により畝表面が締め付けられて永い間畝が崩れること
なくその形状が保持される。
けられて構成したことを特徴とするものであるから、高
畝形成板を交換使用することで各種の形状をした高畝を
形成することができる。
断面形状に対応する形状の畝空間をもち、この畝空間に
は作業進行方向の後面に沿って畝形成アーチが形成され
ていて、この畝形成アーチは作業進行方向後端部に向っ
て勾配が付けられて内部空間が縮小されており、形成さ
れた畝をその表面側から締めて畝の形状を整えるように
したことを特徴とするものであるので、これにより圃場
作業に使用する作業機が備える高畝形成板のもつ畝形状
の高畝を容易に形成することができ、しかも永い期間高
畝の状態を保持することができて、湿害から作物を守る
ことができる。
数種の高畝形成板の中から選択しようできるように構成
したことを特徴とするものであるから、植付けする作物
に適した高畝を形成することができる。
した図1ないし図6に基づき説明をする。これらの図に
おいて、符号10は作業機を代表して示すもので、例え
ば、プラウ作業機などを用いて耕起反転された圃場を砕
土する縦軸形式の砕土作業機(以下、作業機という)全
体を示しており、この作業機10には、トラクタのもつ
アッパリンクと、ロアリンクをそれぞれ装着するための
装着座11、12が作業機の前部にあり、アッパリンク
の装着座11はマストに相当する部材が作業機前方に張
り出した状態で形成され、ロアリンクの装着座12は作
業機を構成するフレーム前方に張り出して形成されてい
る。
は縦軸を中心として回転駆動される砕土ロータ14が複
数個作業幅方向に沿って配置されており、これらを駆動
されるるための伝導機構の一つとしてのギアボックス1
5が取り付けられ、トラクタからTPO軸を介して供給
される動力を受け入れるギアボックス15があって、そ
の入力軸15Aがトラクタ側に突出している。前記ギア
ボックス15はフレーム13に設けたカバー16により
覆われていて、このカバー16は正面視上略3角形に近
い台形状であって、その頂端位置に前記アッパリンクの
取り付け座11をもつ頂部フレーム17が位置してい
る。
が装備されていて、この高畝形成板20は、形成しよう
とする畝間に対応した間隔で形成予定の畝断面形状に対
応する形状の畝空間21をもち、この畝空間には作業進
行方向の後面に沿って畝形成ガイド22が形成されてい
て、この畝形成ガイド22は作業進行方向後端部に向っ
て勾配(テ−パ状)22Aか施されて、内部空間が中心
部に向って縮小されており、形成された高畝Tをその表
面側から締めて畝の形状を整えるようにした構成であ
る。これにより形成された高畝はその表面が固められる
ので風雨による畝の崩壊がなく、比較的乾燥した圃場を
提供することができる。
ム13の後端部には高畝形成板20が配置されて取り付
けられている。その取り付けには、高畝形成板20は作
業幅方向に長い部材であって、その上端縁部にある横フ
レーム13Aが前記フレーム13に対してボルトなどに
より固定される。この横フレーム13Aには進行方向後
ろ向きに張り出したアーム13Bがあって、このアーム
13Bの端部には垂直方向に延びる調節杆13Cの端部
がピン孔13Xによる結合により取り付けられている。
Bより上方位置において張り出していて、かつ作業機1
0のフレーム13に端部を固定されている支持アーム1
3Cに対してピン孔13Xにピンを挿通することで結合
されている。これらのピン孔13Xの中から適当な高さ
のピン孔13Xを選択して結合することで高畝形成板2
0の作業高さを選択することができるようになってい
る。
形成するための切り欠き状の畝空間21が形成されてい
る。この畝空間21は形成される高畝の断面形状に対応
した形状であり、可辺が開放された例えば、略蒲鉾の断
面に似た形状をしている。さらに、この畝空間21の縁
に沿って、かつ、作業進行方向の背面位置に偏平なアー
チ状で頂部は水平状態に近く、頂部の中央部は開放され
た形状の形成ガイド22が形成されている。この形成ガ
イド22は形成ガイド板側から後端部側に向ってテ−パ
状の勾配22Aが施されていて、言い換えると、形成ガ
イド22はアーチを描く弧の中心部に向って徑寸法が縮
徑されている。この縮徑が高畝Tに対する絞込み作用を
行い、高畝の表面を固めることで畝表面を締め付けて形
状を保持させる機能を持っている。
が側方に逃げないように抱え込む側面ガイド板23が取
り付けられており、この側面ガイド板23の下端縁23
Aは作業機砕土ロータの作業深さより深い位置まで延び
ていて、前記形成ガイド板22の下端縁22Aは砕土ロ
ータの作業深さよりやや浅い位置まで延びている。
レーム31が上端位置と、下端位置とを側面視上平行四
辺形を形成するヒッチリンク32(上側1本)、33
(下側2本)の端部によりピンにより枢着されている。
これらのヒッチリンク32、33の他端部は作業機10
の構成部材に枢着されている。
これに対応する雌型のA型ヒッチフレーム41に対して
嵌まるもので、この雌型のA型ヒッチフレーム41は後
述する播種作業機の構成部材に取り付けられていて、A
型ヒッチフレーム31とA型ヒッチフレーム41とによ
るヒッチ機構で、作業機10と播種作業機40との両者
をヒッチ結合することができるようになっている。
シリンダ34のロッド34Aの一端部がヒッチリンク3
2に立設されているブラケット32Aに枢着されてお
り、また、油圧シリンダ34の他端部は作業機の頂部フ
レーム18にブラケット18Aを介して枢着されてい
て、その伸縮によりヒッチリンク32を介して、その枢
着点32X、33X、を支点とする並行四辺形運動によ
り播種作業機40を上下させることができるようになっ
ている。言い換えると、油圧シリンダ34が収縮すると
後述する播種作業機40は持ち上げられ、逆に、これを
伸長すると着地する方向に下げられるようになってい
る。なお、作業機10において符号19はゲージホィー
ルを示していて、調節杆19Aと支持管19Bとの抜き
差し量によりその高さを自由に選択できるようになって
おり、符号19Xは作業機10のクロスシャフトを拘
束、あるいは開放する装着ハンドルを示している。
位置に前記A型ヒッチフレーム31と対を構成する雌型
のA型ヒッチフレーム41をもち、このA型ヒッチフレ
ーム41の頂端部にはアッパリンク42の一端部がピン
42Aにより枢着されており、A型ヒッチフレーム41
の下端部両端は播種作業機40の作業機フレーム43に
対して取り付けられ、前記アッパリンク42の他端部4
2Bは作業機フレーム43の立ち上がり部43Aに枢着
されている。このA型ヒッチフレーム41の下は開放状
態になっており、前記A型ヒッチフレーム31をその開
放された端部から頂端部まで挿し入れて収容できるよう
になっている。このときA型ヒッチフレーム31の頂端
部は前記A型ヒッチフレーム41の頂端部においてピン
41Aにより結合される。
り部43Aには平行四辺形を形成するリンク44の端部
が枢着されていて、このリンク44は播種作業機40の
幅方向に数個並列配置されたもので、各リンク44ごと
に一対の溝堀ディスク45と、そのディスク45、45
の間に種子を供給する種子供給パイプ46が配置されて
いる。この種子供給パイプ46は下端部46Aが接地で
き、上端部から種子の供給をうけて所定の播種溝に播種
することができる構成である。
を鎮圧する鎮圧輪47があり、各鎮圧輪47には播種機
の種子供給タンク48の繰り出しロール48Aを回転さ
せる動力源としてのチェン48Bを備えている。このチ
ェン48Bは鎮圧輪と同心的に、周囲に凹凸歯49Aを
形成した摩擦輪49が作業移動させられることで、その
回転運動を前記繰り出しロール48Aに回転運動を伝達
するためのもので、これにより繰り出しロール48Aを
回転させることでができ、適量の種子を繰り出しパイプ
48Bを介して前記種子供給パイプ46の上端部に送り
出すことができるようになっている。
ィール51があって、播種作業機40の作業高さ(深
さ)を安定させている。このゲージホィール51は支持
アーム51Aをもち、支持アーム51の端部に形成した
調節アーム51Bのピン孔51Cを前記立ち上がり部4
3Aの複数のピン孔43Xから選択して互いにピン結合
することで前述の高さを自由に選択することができる。
置に播種作業機40を装着した複合作業機を例示した
が、播種作業機40以外の作業機であっても構わない
し、作業機を装着しないものであっても構わない。ま
た、作業機10として砕土作業機を示してあるが、砕土
機能を持たずに、整地作業機における均平板に代えて高
畝形成板20を備える作業機であっても高畝を形成する
ことができる。
ならびに高畝形成板による高畝Tは図6に示すように、
幅60cm内外、高さ15cm内外のものを形成できる
ように形状を定めてあるが、これは大豆栽培に適した高
畝とするためのもので、作物が異なれば当然のことなが
ら高畝の形状は異なるものになる。その場合には、別の
畝形状になるように空間21を形成した形成板21を砕
土作業機装着することでその作業は行われる。言い換え
ると、形成板21の種類が多ければ多いほど高畝の形状
を選択することができる。
た切り欠き状の空間21だけでなく、この空間21に続
いて形成ガイド22があって、しかもこの形成ガイド2
2にはテ−パ状の勾配が付されているので、作業移動に
伴い畝土が畝として形成されるばかりでなく、表面周囲
から締め付けられるので畝の形状の寿命が長く、風雨な
どにより高畝が崩壊することを防ぐことができる。
による高畝形成作業機ならびに、高畝形成板によれば、
砕土されて膨軟になったれき土を形成板の作業進行運動
による掘削的な成形作用によって簡単に、かつ迅速容易
に高畝を形成することができ、湿田においても大豆など
の乾燥地を好む作物の栽培を可能にすることができる。
また、高畝の断面形状は切り欠き空間の形状によって決
まるので、形成板の選択により作物、あるいは、圃場環
境に合わせた高畝を極めて簡単容易にして迅速に形成す
ることができる。また、播種作業機を形成作業に装着す
ることで高畝形成と、その高畝に播種作業を一作業行程
で行うことができる。
成板により形成された高畝の断面形状説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 トラクタなどに対する装着手段を備える
作業機フレ−ムに対して、作業幅方向に延びる高畝形成
板を備え、 前記高畝形成板は畝間に対応した間隔で形成予定の畝断
面形状に対応する形状の畝空間をもち、この畝空間には
作業進行方向の後面に沿って畝形成アーチが形成されて
いて、この畝形成アーチは作業進行方向後端部に向って
テ−パ状に内部空間が縮小されており、形成された畝の
表面側から締めて畝の形状を整えるようにしたことを特
徴とする高畝形成作業機。 - 【請求項2】 作業機フレームに対して高畝形成板が着
脱自在に取り付けられて構成したことを特徴とする請求
項1記載の高畝形成作業機。 - 【請求項3】 畝間に対応した間隔で形成予定の畝断面
形状に対応する形状の畝空間をもち、この畝空間には作
業進行方向の後面に沿って畝形成アーチが形成されてい
て、この畝形成アーチは作業進行方向後端部に向ってテ
−パ状に内部空間が縮小されており、形成された畝をそ
の表面側から締め付けて畝の形状を整えるようにしたこ
とを特徴とする高畝形成板。 - 【請求項4】 畝空間の形状が互いに異なっている数種
の高畝形成板の中から選択しようできるように構成した
ことを特徴とする請求項3記載の高畝形成板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001305094A JP4031224B2 (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | 高畝形成作業機ならびにこれに用いる高畝形成板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001305094A JP4031224B2 (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | 高畝形成作業機ならびにこれに用いる高畝形成板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003102202A true JP2003102202A (ja) | 2003-04-08 |
JP4031224B2 JP4031224B2 (ja) | 2008-01-09 |
Family
ID=19124936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001305094A Expired - Lifetime JP4031224B2 (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | 高畝形成作業機ならびにこれに用いる高畝形成板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4031224B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007319094A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Agritecno Yazaki Co Ltd | 畝立て同時播種機 |
JP2014103909A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Iseki & Co Ltd | 作業機 |
JP2015221048A (ja) * | 2015-08-07 | 2015-12-10 | ヤンマー株式会社 | 作業機 |
JP2018166407A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 株式会社クボタケミックス | 田畑転換方法および灌漑排水システム |
-
2001
- 2001-10-01 JP JP2001305094A patent/JP4031224B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007319094A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Agritecno Yazaki Co Ltd | 畝立て同時播種機 |
JP2014103909A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Iseki & Co Ltd | 作業機 |
JP2015221048A (ja) * | 2015-08-07 | 2015-12-10 | ヤンマー株式会社 | 作業機 |
JP2018166407A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 株式会社クボタケミックス | 田畑転換方法および灌漑排水システム |
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---|---|
JP4031224B2 (ja) | 2008-01-09 |
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