JP2003101574A - 帯域調停装置、帯域調停方法、帯域調停プログラム - Google Patents

帯域調停装置、帯域調停方法、帯域調停プログラム

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JP2003101574A
JP2003101574A JP2001286493A JP2001286493A JP2003101574A JP 2003101574 A JP2003101574 A JP 2003101574A JP 2001286493 A JP2001286493 A JP 2001286493A JP 2001286493 A JP2001286493 A JP 2001286493A JP 2003101574 A JP2003101574 A JP 2003101574A
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Japan
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importance
bandwidth
band
packet
transmission path
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Application number
JP2001286493A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Honda
博保 本田
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National Institute of Information and Communications Technology
NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
Telecommunications Advancement Organization
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たに発生した重要度の高い通信についても
通信を確保でき、重要度に応じた帯域の割り当てを行う
ことができる帯域調停装置を提供する。 【解決手段】 伝送路に送信されるパケットを検出する
パケット検出手段と、パケットを特定するための識別情
報と通信の重要性を示す重要度とを対応づけて記憶する
ポリシー保存手段と、ポリシー保存手段に記憶されてい
る情報に基づいて、パケット検出手段が検出するパケッ
トの識別情報を検出し、該検出した識別情報に対応する
重要度を読み出す重要度検索手段と、重要度検索手段が
読み出した重要度と、伝送路に既に確保されている帯域
確保要求に設定されている重要度とのうち、所定の重要
度以上のパケットについて、伝送路の分配可能な帯域
を、重要度の高いパケットから順に要求された帯域を割
り当てる帯域割り当て手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットや
LANなどの情報通信ネットワーク内に設けられた帯域調
停機能において、帯域確保要求のあった通信に対して、
ユーザが通信に対して設けた重要度や通信アプリケーシ
ョンの必要とする帯域幅を考慮した帯域確保幅を調停す
るアルゴリズムに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット環境での通信において一
定の通信品質を提供する技術として、IETF(Intern
et Engineering Task Force)ではRSVP(Resource r
eSerVation setup Protocol)などの帯域予約プロトコル
が標準化されている。RSVPは、送信元IPアドレスとポー
ト番号、送信先IPアドレスとポート番号、プロトコル番
号の5つのパラメータによってフローを識別し、フロー
毎の帯域を予約することができる。
【0003】従来のRSVPを利用した帯域制御管理技
術では、フロー毎に割り当てる帯域を決定する際に、デ
ータのパターンやアプリケーションの種類に応じて設定
された必要帯域とユーザの要求した帯域とを元に要求帯
域を決定し、回線容量に空きがあれば要求帯域を確保す
る、というものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法では、
フロー毎に設けられた最低帯域保証値と最高帯域保証値
の範囲内の帯域確保を保証することは可能だが、要求帯
域が空き回線容量に満たなければ、後から要求が発生し
た通信の帯域は全く確保されないという「早い者勝ち方
式」となってしまう。そのため、例えば後から帯域確保
要求をした重要度の高い通信の帯域確保が行われない、
というケースが起こりうる。つまり、この方式では、通
信の重要度を状況に応じて判断し、その重要度に従って
帯域の割り当てを行うことができないという問題点が生
じてしまう。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、新たに発生した重要度の高い通
信についても通信を確保でき、かつ、重要度に応じた帯
域の割り当てを行うことができる帯域調停装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、伝送路における通信帯域の割り当てを制
御する帯域制御装置であって、前記伝送路に送信される
パケットを検出するパケット検出手段と、パケットを特
定するための識別情報と通信の重要性を示す重要度とを
対応づけて記憶するポリシー保存手段と、前記ポリシー
保存手段に記憶されている情報に基づいて、前記パケッ
ト検出手段が検出するパケットの識別情報を検出し、該
検出した識別情報に対応する重要度を読み出す重要度検
索手段と、前記重要度検索手段が読み出した重要度と、
前記伝送路に既に確保されている帯域確保要求に設定さ
れている重要度とのうち、所定の重要度以上のパケット
について、前記伝送路の分配可能な帯域を、重要度の高
いパケットから順に要求された帯域を割り当てる帯域割
り当て手段と、を有することを特徴とする。
【0007】また、本発明は、上述の帯域調停装置にお
いて、前記割り当て手段は、前記伝送路の分配可能な帯
域を所定の重要度以上のパケットに要求された帯域を割
り当てた後、帯域確保要求された帯域幅に満たない残り
の分配可能な帯域を、所定の重要度以上のパケットのう
ち、要求された帯域が割り当てられていないパケットに
対し、該パケットに設定された重要度に応じて割り当て
ることを特徴とする。
【0008】また、本発明は、上述の帯域調停装置にお
いて、前記割り当て手段は、前記伝送路の分配可能な帯
域を所定の重要度以上のすべてのパケットに帯域確保要
求された帯域を割り当てた後に、さらに前記伝送路の分
配可能な帯域が存在する場合、該伝送路の分配可能な残
りの帯域を、前記所定の重要度以下のパケットに対し割
り当てることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、上述の帯域調停装置にお
いて、前記割り当て手段は、前記伝送路の分配可能な帯
域のうちの残りの割り当て可能な帯域を前記所定の重要
度以下のパケットに対し割り当てる場合に、前記所定の
重要度以下のパケットの全要求帯域幅と割り当て対象の
パケットの要求帯域との比に基づいて割り当てることを
特徴とする。
【0010】また、本発明は、伝送路における通信帯域
の割り当てを制御する帯域制御方法であって、前記伝送
路に送信されるパケットを検出し、パケットを特定する
ための識別情報と通信の重要性を示す重要度とを対応づ
けて記憶された情報に基づいて、前記パケットの識別情
報を検出し、該検出した識別情報に対応する重要度を読
み出し、前記読み出した重要度と、前記伝送路に既に確
保されている帯域確保要求に設定されている重要度との
うち、所定の重要度以上のパケットについて、前記伝送
路の分配可能な帯域を、重要度の高いパケットから順に
要求された帯域を割り当てることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、伝送路における通信帯域
の割り当てを制御する帯域制御プログラムであって、前
記伝送路に送信されるパケットを検出するパケット検出
ステップと、パケットを特定するための識別情報と通信
の重要性を示す重要度とを対応づけて記憶された情報に
基づいて、前記検出ステップにおいて検出されるパケッ
トの識別情報を検出し、該検出した識別情報に対応する
重要度を読み出すステップと、前記読み出した重要度
と、前記伝送路に既に確保されている帯域確保要求に設
定されている重要度とのうち、所定の重要度以上のパケ
ットについて、前記伝送路の分配可能な帯域を、重要度
の高いパケットから順に要求された帯域を割り当てるス
テップとをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0012】上述した構成によれば、ユーザがフローに
対して設定した重要度を反映させた帯域割り当てを行う
ために、最低帯域保証値から最高帯域保証値の間を要求
帯域とし、各フローの要求帯域の範囲内で確保できる比
率を重要度に比例させて決定する。しかし、帯域確保率
が100%を超えた、つまり要求帯域を超えて帯域が配
分されたフローがあった場合、超えた分の帯域を要求帯
域を超えていないフローに対して同様に、要求帯域の範
囲内で確保できる比率を重要度に比例させて決定する。
これを回線容量内で最も多くのフローを帯域確保率10
0%にできるパターンが見つかるまで繰り返す。また、
重要度が0のフローに関しては、重要度が0以外のフロ
ーがすべて帯域確保率100%で確保された場合にのみ
帯域を分配する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
帯域調停装置を図面を参照して説明する。図1は、この
発明の一実施形態による帯域調停装置を適用した帯域調
停システムの構成を示す概略ブロック図である。この図
において、帯域管理部10は、パケット検出部11と、
帯域制御部12と、RSVPデーモン13とによって構
成される。パケット検出部11は、伝送路上を流れるト
ラフィックを常に監視し、伝送路に送出されるパケット
を検出し、検出したパケットからヘッダ情報を抽出し、
抽出したヘッダ情報を帯域計算部32に出力する。ここ
でいうヘッダ情報とは、例えば、図2に示すように、基
本情報、パケットの送信先や送信元に関する情報などで
あるフロー情報、トラフィック情報などが含まれる、パ
ケットに付加される制御情報である。このヘッダ情報に
よって、通信の開始時および終了時を特定し、データの
転送の開始から終了までのパケットの一連の通信となる
フローを特定することができる。ここで、通信のセッシ
ョンの識別は、例えば、送信元IPアドレス、送信元ポ
ート番号、送信先IPアドレス、送信先ポート番号、プ
ロトコル番号の5つのパラメータで行う。
【0014】帯域制御部12は、後述する帯域計算部3
2の帯域確保幅の割り当ての処理結果に基づき、RSV
Pデーモン13を介して、RSVPルータ40に接続さ
れる伝送路の帯域確保幅の確保や開放などの制御を行
う。
【0015】ポリシー管理部20は、ポリシー保存デー
タベース21とポリシー設定部22とによって構成され
る。ポリシー保存データベース21は、例えば、図3に
示すように、パケットを特定するための識別情報と通信
の重要性を示す重要度と最低帯域保証値と最高帯域保証
値とを対応づけて記憶する。識別情報は、例えば、送信
元のIPアドレスと、送信元の端末を示すカテゴリ、送
信先のサーバを示すアプリケーションの情報が対応づけ
られて記憶される。また、図示されていないが、必要に
応じてアプリケーションを利用するためのポート番号も
記憶される。この最高帯域保証値と最低帯域保証値と
は、アプリケーションの必要帯域を考慮して決定され
る。最高帯域保証値とは、フローに与えられる帯域幅の
最大値を示すものであり、そのフローに対して割り当て
が要求される確保要求の帯域幅に相当する。最低帯域保
証値とは、フローに与えられる帯域幅の最小値を示すも
のである。また、この最高帯域保証値と最低帯域保証値
との差が確保帯域である。
【0016】重要度とは、通信する上で、そのパケット
が優先される度合いを示す情報であり、その数値が大き
いほど、重要度が高く、優先される。また、重要度は、
0以上の整数または実数で示される。この重要度は、利
用時間、送信元ユーザ、アプリケーションの優先度など
を考慮して決定される。この重要度は、送信元と送信先
との間において行われる通信毎(フロー毎)に設定され
る。
【0017】なお、この実施形態においては、端末10
0のIPアドレスがIP(a)、端末101のIPアド
レスがIP(b)、端末102のIPアドレスがIP
(c)、サーバ200がA1に対応する。また、アプリ
ケーションとして、例えば、ウェブサーバ、TV会議、
VoD(Video On Demand)等があげら
れる。
【0018】次に、図1に戻り、ポリシー設定部22
は、ポリシー管理部20の外部に接続されるキーボード
やマウスなどの入力装置を介し、管理者23からの入力
に基づいて、識別情報、重要度、最低帯域保証値などの
各種情報をポリシー保存データベース21に記憶する。
【0019】帯域調停部30には、重要度検索部31を
有する帯域計算部32が設けられる。重要度検索部31
は、パケット検出部11が抽出するヘッダ情報に対応す
る識別情報に基づいて、ポリシー保存データベース21
に記憶されている重要度、最低帯域保証値、最高帯域保
証値等の各種情報をポリシー保存データベース21から
読み出す。このヘッダ情報と識別情報との対応付けは、
セッション情報に基づいて行われる。
【0020】帯域計算部32は、重要度検出部31が読
み出した重要度と伝送路において既に帯域が確保されて
いる帯域確保要求に設定されている重要度とのうち、所
定の重要度以上のパケットについて、伝送路の分配可能
な帯域を、重要度の高いパケットから順に、要求された
帯域を割り当てる。ここで、所定の重要度以上とは、重
要度をPとした場合、0<Pとなる重要度のことであ
る。また、分配可能な帯域とは、伝送路の回線容量のう
ち、最低帯域保証値に基づいて確保される帯域以外の帯
域である。なお、この帯域計算部32が、上述の帯域割
り当て手段に相当する。
【0021】また、帯域計算部32は、伝送路の分配可
能な帯域を所定の重要度以上のフローに要求された帯域
を割り当てた後、帯域確保要求された帯域幅に満たない
残りの分配可能な帯域を、所定の重要度以上のパケット
のうち、要求された帯域が割り当てられていないパケッ
トに対し、該パケットに設定された重要度に応じて割り
当てる。
【0022】例えば、図4に示すように、通信回線の容
量が336(kbps)である場合、この回線容量のう
ち分配可能な帯域を重要度が高いフロー(符号(a))
から順に確保帯域として割り当てる。そして、確保帯域
を順位割り当てる際に、フロー5において、このフロー
5の帯域確保要求された帯域幅を、残りの分配可能な帯
域によって割り当てできない場合、フロー5とフロー6
とに、重要度に基づいて残りの分配可能な帯域を割り当
てる。ここで、フロー5とフロー6とにおいて、重要度
が高いフローほど、割り当てられる帯域幅が多いので、
確保率も重要度に応じて高くなる。なお、この図4の例
では、通信回線の容量336(kbps)のうち、33
5(kbps)が全てのフローの確保帯域として割り当
てられることとなる。
【0023】また、帯域計算部32は、伝送路の分配可
能な帯域を所定の重要度以上のすべてのパケットに帯域
確保要求された帯域を割り当てた後に、さらに伝送路の
分配可能な帯域が存在する場合、該伝送路の分配可能な
残りの帯域を、所定の重要度以下のフローに対し割り当
てる。例えば、図5に示すように、通信回線の容量が4
00(kbps)である場合、0以外の重要度が設定さ
れたフロー1からフロー6(符号(a))に分配可能な
帯域を割り当てた後、さらに分配可能な帯域がある場
合、重要度0のフロー7、フロー8(符号(b))にも
分配可能な帯域を割り当てる。この割り当ては、フロー
の全要求帯域幅と割り当て対象のフローの要求帯域との
比に基づいて割り当てる。これにより、フロー7とフロ
ー8との帯域の確保率が等しくなり、重要度0のフロー
に対して等しく帯域を確保させることができる。また、
帯域計算部32は、新たに通信が発生した時点と、通信
が終了する時点において上述した帯域の割り当て処理を
行う。
【0024】図1に戻り、各ユーザが利用する端末10
0、端末101、端末102、…、と、VoD等のサー
ビスを提供するためのサーバ200とが、伝送路によっ
て、RSVPルータ40を介して相互に接続される。こ
の伝送路には、端末100、端末102、端末103、
…、サーバ200以外にも、ネットワークなどを介して
複数の端末やサーバが接続される。
【0025】次に、図1の構成における帯域調停システ
ムの動作について、図面を用いて説明する。ここでは、
回線容量が336(kbps)である場合について説明
する。図6は、図1の構成における帯域調停システムの
動作について説明するためのフローチャートである。ま
ず、端末100からサーバ200あての通信開始を示す
パケットが伝送路を介してRSVPルータ40に送信さ
れると、パケット検出部11は、このパケットを検知
し、通信開始パケットであるか否かを検出する(ステッ
プS1)。この通信開始パケットであるか否かの判断
は、例えば、ヘッダ情報に含まれる通信開始パケットで
あるか、通信の途中のパケットであるか否かを示すフラ
グを参照することにより行われる。そして、通信開始パ
ケットである場合、この検出したパケットからヘッダ情
報を抽出し、抽出したヘッダ情報を帯域計算部32に出
力する。このパケットの検出動作は、RSVPルータ4
0にパケットが送信される毎に行われる。
【0026】帯域計算部32は、重要度検索部31によ
って、パケット検出部11が抽出するヘッダ情報に対応
する識別情報(送信元IPアドレス、送信先IPアドレ
ス、ポート番号など)に対応する識別情報がポリシー保
存データベース21に記憶されているか否かを検出する
(ステップS2)。この検出動作が、制御対象のパケッ
トであるか否かの検出動作に相当する。この検出結果に
おいて、対応する識別番号がポリシー保存データベース
21に記憶されていない場合、制御対象のパケットでは
ないものとして、ステップS1に移行する。
【0027】一方、検出結果において、対応する識別番
号がポリシー保存データベース21に記憶されている場
合、帯域計算部32は、重要度検索部31によって、ポ
リシー保存データベース21に記憶されている重要度、
最低帯域保証値、最高帯域保証値等の各種情報を読み出
す(ステップS3)。次に、重要度検索部31によって
重要度が読み出されると、帯域計算部32は、帯域確保
を行うフローを決定する(ステップS4)。この図6ス
テップS4の処理について、図7のフローチャートを用
いて説明する。帯域確保を行う対象となるフローについ
ては、各フローに少なくとも最低帯域保証値以上の帯域
を確保しなければならないため、回線容量に空きがなか
った場合は、優先度の低いフローを帯域確保の対象外と
し、使用できる帯域を与えない。ここでは、帯域計算部
32は、フローの最低帯域保証値の合計値を求め(ステ
ップS401)、回線容量と比較する(ステップS40
2)。
【0028】この比較結果において、フローの最低帯域
保証値の合計値が回線容量を上回る場合、最も重要度の
低いフローを除き再び最低帯域保証値の合計値を求め
(ステップS403)、回線容量と比較する(ステップ
S402)。これを、フローの最低帯域保証値の合計値
が回線容量以下になるまで繰り返し、帯域確保を行うフ
ローを決定する(ステップS404)。ここでは、図3
に示すフローの最低帯域保証値の合計値が回線容量以下
であるので、図3に示すすべてのフローが帯域確保を行
うフローとして決定される。
【0029】次に、図6に戻り、帯域確保を行うフロー
が決定すると、帯域計算部32は、帯域確保を行うフロ
ーを重要度が高い順になるように並び替えを行う(ステ
ップS5)。本発明では、重要度の比に沿って帯域確保
率を決定し、あるフローにおいて帯域確保率が100%
を超えた分の分配可能な帯域は、他のフローに分配する
という作業を繰り返すので、帯域確保率が100%に達
するフローを重要度の高い順に基づいて決定していく。
そのため、帯域確保率が100%となるフローの抽出を
容易に行えるよう、あらかじめフローを重要度の高い方
から昇順でソートする。ここでいう帯域確保率とは、最
高帯域保証値と実際に確保された帯域幅との比である。
この並び替えが行われると、図3に示すフローの順序が
図8の示すように並び替えが行われる。以下、説明を簡
単にするために、フロー番号を重要度の高い順に1〜8
として説明する。
【0030】次に、帯域計算部32は、重要度が0以外
のフローのテーブルをTblAとし、重要度が0のフロ
ーのテーブルをTblBとして作成する。図9は、重要
度が0と0以外のフローのテーブルを分けた一例であ
る。
【0031】次に、帯域計算部32は、TblAにおい
て、フローの重要度が高い順に分配可能な帯域を割り当
てた場合に、帯域確保率が100%となるフローがある
か否かを探索し、あればそれらのフローの帯域確保を行
う(ステップS7)。そして、帯域計算部32は、Tb
lAにおいて、すべてのフローに対して帯域確保率が1
00%となるように確保できたか否かを検出する(ステ
ップS8)。TblAにおいて、すべてのフローに対し
て帯域確保率が100%となるように確保できる場合、
残りの分配可能な帯域をTblBのフローに割り当てる
(ステップS10)。
【0032】一方、TblAにおいて、すべてのフロー
に対して帯域確保率が100%となるように確保できな
い場合、残りの分配可能な帯域をTblAの残りのフロ
ーに割り当てる(ステップS9)。そして、帯域計算部
32は、フローに対して分配可能な帯域を割り当てた
後、この割り当てした帯域と最低帯域保証値とに基づい
て、各フローの帯域を確保するように帯域制御部12に
指示をする。帯域制御部12は、帯域計算部32からの
指示に基づき、各フローの帯域を確保するように、RS
VPデーモン13を介してRSVPルータ40を制御す
る。これにより、重要度に応じた帯域を確保することが
できる。
【0033】次に、図6のステップS7について、図1
0のフローチャートを用いてさらに詳細に説明する。帯
域確保率が100%で確保できるフローの検索には、例
えば、二分探索が用いられる。すなわち、TblAに分
岐点のフローを定めこれをフローhとし、最も重要度の
高いフローからフローhまでを帯域確保率100%で確
保すると仮定する。そして、その場合に必要になる帯域
確保幅を求め、回線容量と比較し、回線容量内で最も多
くのフローを帯域確保率100%で確保できるパターン
が見つかるまでフローhを探索する。
【0034】ここでは、二分探索の0先頭をb、二分探
索の終了をe、TblAのフロー数すなわち、重要度が
0以外のフロー数をn、二分探索の分岐点をhとして説
明する。ここでは、各パラメータの初期値は、二分探索
開始時の先頭点bが1(フロー1に相当)、終了点eが
n(フローnに相当。このときのnは6)、hが0であ
る(ステップS701)。そして、b≦eである場合に
(ステップS702)、分岐点hは、 (b+e)÷2 なる式によって算出される(ステップS703)。ここ
では、hが3として算出される(小数点以下は、切り捨
て)。ここでは、図11(a)に示すように、フロー1
がb、フロー3がh、フロー6がeに対応する。
【0035】次に、フローhの帯域確保率を100%と
なるように確保するときに必要になる帯域確保幅Wfを
算出する(ステップS704)。すなわちフロー1から
フロー3を帯域確保率100%で確保する場合の帯域幅
と、帯域確保率が100%未満となる各フロー(フロー4〜
フロー6)の、最低保証帯域から最高保証帯域の間の確
保帯域との合計を求める。この確保帯域の合計は、以下
に示す(1)式から(3)に基づいて算出される。ここ
では、Wf1は、h番目までのフローを100%で確保
した帯域幅の値であり、Wf2は、h番目以降のフロー
が必要になる帯域確保幅の値、Fp[i]は、フローi
の重要度、Fr[i]は、フローiの確保帯域(最高帯
域保証値−最低帯域保証値)である。
【数1】
【数2】
【数3】
【0036】この式(1)から式(3)に基づいて演算
すると、Wf1は、フロー1〜フロー3の確保帯域の合
計であるので100(kbps)であり、Wf2は、6
0+15+12.5=87.5(kbps)であるの
で、Wfは、187.5である。
【0037】Wfが算出されると、帯域計算部32は、
分配可能な帯域幅とWfとを比較する(ステップS70
5)。分配可能な帯域幅をBaとすると、Baは、回線
容量と最低帯域保証値の合計値との差によって算出され
る。ここでは、Baが226(kbps)であり、Wf
は、187.5であるので、比較結果は、Ba≧Wfで
ある。この場合、現在の分岐点hに1を加え(ステップ
S706)、新たなbとし、bとeを比較する(ステッ
プS707)。この場合、bが4、eが6であるので、
ステップS703に移行し、分岐点hを再計算する。再
計算の結果は、図11(b)に示すように、bが4(フ
ロー4)、hが5(フロー5)、eは6(フロー6)で
ある。そして、この結果に基づいて、再度Wfを計算す
る(ステップS704)。この場合、 Wf1=20+10+70+80+30=210 Wf2=25 であるので、Wfは235となる。
【0038】そして、算出されたWfとBaとを比較す
ると(ステップS705)、Ba<Wfであるので、h
から1を引き、新たなeとして(ステップS712)、
bとeを比較する(ステップS707)。このとき、b
≦eであるので、ステップS703に移行し、分岐点h
を再計算する。
【0039】このときの分岐点hは、図11(c)に示
すように4であり、また、bおよびeについても4とな
る。この場合のWfは、 Wf1=20+10+70+80 Wf2=20+16.6 より、216.6であるので、分配可能な帯域幅Baと
Wfとを比較すると(ステップS705)、Ba>Wf
であるので、hに1を加えて新たなbとする(ステップ
S706)。そして、bとeとを比較する(ステップS
707)。
【0040】この場合、b≦eの関係ではなくなったの
で、二分検索を終了する。このeとbとの間が帯域確保
率100%で確保できるフローの境目となる。すなわ
ち、フロー1からフロー4までが帯域確保率100%で
確保できるフローとなる。そして、帯域計算部32は、
h=bであるか否かを検出する(ステップS708)。
h=bである場合、フロー1からh番目のフローすなわ
ちフロー4まで帯域確保率100%で確保する(ステッ
プS709)。帯域確保率100%で確保するフローの
確保帯域の合計された値は、次に示す(4)式によって
算出される。ただし、Fmax〔i〕は、i番目のフロ
ーの最高帯域保証値であり、Fg〔i〕は、i番目のフ
ローに割り当てられる帯域であり、iが1からhについ
て算出される。
【数4】
【0041】そして、帯域計算部32は、帯域確保率1
00%とならないフローへ分配できる帯域Wlを、次の
(5)式によって算出する。
【数5】 ここでは、Baが226(kbps)であり、Wf1が
180であるので、Wlは、46(kbps)となる。
このWlが図6ステップS9においてTblAの残りの
フロー5、フロー6に割り当てられる。
【0042】一方、h=bではない場合、hから1を引
いて新たなhとし(ステップS710)、ステップS7
04において算出したWfからフローb(ここでは、フ
ロー5)における確保帯域の値を引く(ステップS71
1)。そして、ステップS709に移行する。このステ
ップS710とステップS711において、100%で
確保できるフローの(最高帯域保証値−最低帯域保証
値)の合計には、すでにステップS704において算出
されているWf1を利用したいが、二分探索で最後に移
動するのがbではなくeである場合には、最高帯域保証
値を確保できるフローの分岐点hから1つ少なくなって
しまい、利用できなくなる。そこで、二分探索の最後に
eが移動した場合には、Wf1からフローbの(最高帯
域保証値−最低帯域保証値)を除き、hもhから1を引
く。
【0043】次に、図10ステップS704のWfを算
出する処理について図12のフローチャートを用いて説
明する。帯域計算部32は、Wf1およびWf2を0と
し(ステップS721)、iを1とし(ステップS72
2)、hとiを比較する(ステップS723)。h≧i
である場合、Wf1にFr〔i〕を加えて新たなWf1
とする(ステップS724)。一方、h<iである場
合、現在のWf2に、上述の(3)式に基づいて算出さ
れるWf2を加えて新たなWf2とする(ステップS7
25)。
【0044】そして、iに1を加えて、i=nとなるま
でステップS722に移行した後、Wf1とWf2とを
加えてWfを算出する(ステップS727)。
【0045】次に、図10のステップS709について
図13のフローチャートを用いて説明する。帯域計算部
32は、BaをWlとした後(ステップS731)、h
が1より小さいか否かを検出する(ステップS73
2)。そして、hが1より小さい場合、この処理を終了
する。一方、hが1以上である場合、BaからWf1を
引いた値をWlとする(ステップS733)。そして、
iを1に設定した後(ステップS734)、i番目のフ
ローの最高帯域保証値Fmax〔i〕をi番目のフロー
に割り当てられる帯域Fg〔i〕とする(ステップS7
35)。そして、iに1を加え、iがhとなるまでステ
ップS735に移行する。
【0046】なお、図6ステップS8における、全ての
フローを帯域確保率100%で確保したか否かの判定
は、h=nであれば、TblAの全てを帯域確保率10
0%であるまたは要求フローがない(h=0、n=0)
とみなす。TblAの全てを帯域確保率100%で確保
している場合または要求フローがない場合には、重要度
が0であるTblBのフローに帯域を分配する。Tbl
Aのフロー全てが帯域確保率100%でない場合には、
TblAで重要度と確保帯域とに基づいて帯域を分配す
る。
【0047】次に、図6のステップS9ついて、図14
のフローチャートを用いて説明する。帯域計算部32
は、帯域確保幅算出のための分母Faを以下に示す
(6)式に基づいて、算出する(ステップS901)。
ただし、Fp〔k〕をk番目のフローの重要度、Fr
〔k〕をk番目のフローの(最高帯域保証値−最低帯域
保証値)とする。
【数6】 ここでは、図9(a)に示すTblAの場合、Faは、
30+25で算出されるので、55となる。
【0048】次に、hに1を加えた数をiとし(ステッ
プS902)、i番目のフローに分配される帯域Fg
〔i〕を以下に示す(7)式に基づいて算出する(ステ
ップS903)。ただし、Fp〔i〕をi番目のフロー
の重要度、Fr〔i〕をi番目のフローの(最高帯域保
証値−最低帯域保証値)、Fmin〔i〕をi番目のフ
ローが要求する最低帯域保証値とする。
【数7】 この式(7)に基づく算出をiがnとなるまで繰り返す
(ステップS904)。これにより、フロー5は、(1
×30)÷55×46+20より45(kbps)、フ
ロー6は、(0.5×50)÷55×46+20より4
0(kbps)として算出される。
【0049】次いで、帯域計算部32は、iを1に設定
し(ステップS905)、(i+n)番目のフローに分
配される帯域Fg〔i+n〕を以下に示す(8)式に基
づいて決定する(ステップS906)。ただし、mをT
blBのフロー数とする。
【数8】 このFg〔i+n〕は、iがmとなるまで行われる(ス
テップS907)。これにより、フロー7とフロー8と
に最低帯域保証値が割り当てられる。以上の処理によ
り、フロー1からフロー8には、図4に示すように、フ
ロー1からフロー4には、帯域確保率100%すなわち
最高帯域保証値に相当する帯域が割り当てられ、フロー
5とフロー6とには、最低帯域保証値が割り当てられる
とともに、さらに、フロー1からフロー4に割り当てら
れた後の残りの分配可能な帯域が分配されて割り当てら
れる。また、TblBに相当するフロー7とフロー8に
は、最低帯域保証値に相当する帯域が割り当てられる。
【0050】次に、図6におけるステップS10につい
て、図15のフローチャートを用いて説明する。Tbl
Aの全てのフローに帯域確保率100%で帯域が確保さ
れると、残りの分配可能な帯域がTblBに割り当てら
れる。ここでは、回線容量が400(kbps)として
説明する。TblBは、全てのフローについて重要度が
同じであるので、フロー1からフローmまでの(最高帯
域保証値−最低帯域保証値)を合計し、帯域確保幅を算
出する分母Fbとして用い、分子は、該当フローの(最
高帯域保証値−最低帯域保証値)を用いる。ステップS
951においては、以下に示す(9)式に基づいてFb
を算出する。
【数9】 ここでは、Fbは、40+60であるので、100(k
bps)となる。
【0051】そして、iを1として(ステップS95
2)、以下に示す(10)式に基づいて、(i+n)番
目のフローに分配される帯域Fg〔i+n〕を算出する
(ステップS953)。
【数10】 この算出は、iがmとなるまで繰り返し行われる(ステ
ップS954)。この算出結果は、フロー7が22(k
bps)、フロー8が38(kbps)となる。そし
て、この算出結果により、帯域は、図5に示すように、
フロー1からフロー6については最高帯域保証値の帯域
が割り当てられ、フロー7については、22(kbp
s)、フロー8については、38(kbps)が割り当
てられる。
【0052】なお、いずれかのフローの通信が終了する
と、終了したフローを除き、現在通信が確立されている
フローについて、上述した処理に基づき、通信の帯域の
割り当てが再度行われる。このように、通信の開始時と
終了時に帯域の割り当ての制御を行うようにしたので、
新たな通信が行われる毎に帯域の割り当てを行うことが
できる。これにより、後から発生した通信要求に対して
も帯域の割り当てを行うことができる。また、通信が終
了し、使用可能な帯域が発生すると、その使用可能な帯
域を含めて、現在通信中のフローに再度帯域の割り当て
を行うことができる。これにより、空き状態の通信帯域
をフローに割り当てるようにしたので、空き状態の通信
帯域を有効に利用することができる。
【0053】以上説明した実施形態によれば、帯域確保
要求がなされたフローの帯域確保を行う場合に、個々の
フローに設けられた最低保証帯域と最高保証帯域の範囲
内で、かつ現在発生しているすべてのフローの相対的な
重要度を考慮して帯域の割り当てを行うことにより、フ
ローの特性に応じた通信品質を保ちつつ、ユーザが個々
のフローに対して定めた重要度を反映させた帯域確保を
行うことができる。
【0054】以上説明した実施形態においては、フロー
の重要度を用いて、パケットの割り当てを行うようにし
たが、フローの重要度に、さらに、他の情報を用いるよ
うにしてもよい。例えば、図3の重要度にさらに帯域予
約開始時間と帯域予約終了時間との間、そのパケットを
優先するための時間重要度を設定しておく。そして、例
えば、フローの重要度を(フローの重要度+時間重要
度)÷2として算出し、制御対象フローの優先度を決定
するようにしてもよい。
【0055】また、ネットワークが、複数の組織単位で
利用される場合は、上述の実施形態に、さらに、コント
ロール係数を組織毎(フロー毎)に設けるようにしても
よい。例えば、このコントロール係数を重要度、時間重
要度にそれぞれ設定した場合、制御対象フローの優先度
は、以下に示す式(11)に基づいて算出することがで
きる。
【数11】
【0056】また、回線容量を全てフローに割り当てて
もよいが、回線容量を利用する割合を設定し、回線容量
に空きを持たせ、帯域確保対象外の通信用に帯域を残し
ておくようにしてもよい。
【0057】例えば、上記実施形態の帯域調停システム
を学校内に適用する場合について説明する。この場合、
先生が使用する端末と生徒が使用する端末がネットワー
クに対して接続される通信システムにおいて、生徒が使
用する端末より先生が使用する端末の重要度を高く設定
することにより、例えば、先生がサーバにアクセスする
通信が優先されるので、授業を円滑に進めることが可能
である。また、重要度を設けるとともに、最低保証帯域
を設けているので、他のユーザが新たに伝送路を使用す
る場合においても、既に伝送路を利用しているユーザの
所定の帯域を確保することができ、これにより、例え
ば、TV会議等においては、音声をとぎれることなく通
信することができる。
【0058】また、図1の帯域管理部10と、帯域調停
部30と、ポリシー管理部20とによって、1つの帯域
調停装置としてもよく、帯域管理部10と、帯域調停部
30と、ポリシー管理部20とをそれぞれ独立した装置
によって構成するようにしてもよい。
【0059】また、図1におけるパケット検出部11、
重要度検索部31、帯域計算部32、帯域制御部12の
機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録され
たプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実
行することにより帯域幅の管理を行ってもよい。なお、
ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺
機器等のハードウェアを含むものとする。
【0060】また、「コンピュータシステム」は、WW
Wシステムを利用している場合であれば、ホームページ
提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。ま
た、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フ
レキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−
ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵され
るハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インタ
ーネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介
してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時
間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合の
サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部
の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持し
ているものも含むものとする。また上記プログラムは、
前述した機能の一部を実現するためのものであっても良
く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすで
に記録されているプログラムとの組み合わせで実現でき
るものであっても良い。
【0061】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、伝送路に送信されるパ
ケットを検出し、このパケットに含まれる情報に対応す
る識別情報をポリシー保存手段から検出し、検出した識
別情報に対応する重要度を読み出し、この読み出した重
要度と伝送路に既に確保されている帯域確保要求に設定
されている重要度とのうち、所定の重要度以上のパケッ
トについて、伝送路の分配可能な帯域を、重要度の高い
パケットから順に要求された帯域を割り当てるようにし
たので、新たに発生した重要度の高い通信についても通
信を確保でき、かつ、その通信の特性に応じた通信品質
を保ちつつ、重要度に応じた帯域の割り当てを行うこと
が可能となる。
【0063】また、本発明は、伝送路の分配可能な帯域
を所定の重要度以上のパケットに要求された帯域を割り
当てた後、帯域確保要求された帯域幅に満たない残りの
分配可能な帯域を、所定の重要度以上のパケットのう
ち、要求された帯域が割り当てられていないパケットに
対し、該パケットに設定された重要度に応じて割り当て
るようにしたので、所定の重要度以上のパケットにおい
て、重要度の高いパケットに確保要求に従った帯域を割
り当て、重要度が低いパケットに確保要求に満たない範
囲内で重要度に応じて帯域の割り当てを行うことができ
る。これにより、所定の重要度以下のパケットに対して
差別化を図り、帯域の割り当てを行うことができる。
【0064】また、本発明は、伝送路の分配可能な帯域
を所定の重要度以上のすべてのパケットに帯域確保要求
された帯域を割り当てた後に、さらに伝送路の分配可能
な帯域が存在する場合、伝送路の分配可能な残りの帯域
を、所定の重要度以下のパケットの全要求帯域幅と割り
当て対象のパケットの要求帯域との比に基づいて割り当
てるようにしたので、所定の重要度以下の各パケットに
対し、それぞれ要求された帯域に対して等しい割合で帯
域を割り当てることができ、重要度に即した帯域の割り
当てを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による帯域調停装置を
適用した帯域調停システムの構成を示す概略ブロック図
である。
【図2】 ヘッダ情報の一例を示す図面である。
【図3】 ポリシー保存データベース21に記憶される
情報の一例を示す図面である。
【図4】 各フローに伝送路を割り当てた場合の一例に
ついて説明するための図面である。
【図5】 各フローに伝送路を割り当てた場合の一例に
ついて説明するための図面である。
【図6】 図1の構成における帯域調停システムの動作
について説明するためのフローチャートである。
【図7】 図8ステップS4の処理について説明するた
めのフローチャートである。
【図8】 図3に示すフローの順序を重要度の高い順に
並び替えた場合の一例を示す図面である。
【図9】 重要度が0と0以外のフローのテーブルを分
けた一例を示す図面である。
【図10】 図6のステップS7の処理について説明す
るためのフローチャートである。
【図11】 分岐点hを検出する処理を説明するための
図面である。
【図12】 図10ステップS704の処理について説
明するためのフローチャートである。
【図13】 図10のステップS709について説明す
るためのフローチャートである。
【図14】 図6のステップS9ついて説明するための
フローチャートである。
【図15】 図6のステップS10ついて説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
10 帯域管理部 11 パケッ
ト検出部 12 帯域制御部 13 RSV
Pデーモン 20 ポリシー管理部 21 ポリシ
ー保存データベース 22 ポリシー設定部 30 帯域調
停部 31 重要度検索部 32 帯域計
算部 40 RSVPルータ 100、10
1、102 端末 200 サーバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路における通信帯域の割り当てを制
    御する帯域制御装置であって、 前記伝送路に送信されるパケットを検出するパケット検
    出手段と、 パケットを特定するための識別情報と通信の重要性を示
    す重要度とを対応づけて記憶するポリシー保存手段と、 前記ポリシー保存手段に記憶されている情報に基づい
    て、前記パケット検出手段が検出するパケットの識別情
    報を検出し、該検出した識別情報に対応する重要度を読
    み出す重要度検索手段と、 前記重要度検索手段が読み出した重要度と、前記伝送路
    に既に確保されている帯域確保要求に設定されている重
    要度とのうち、所定の重要度以上のパケットについて、
    前記伝送路の分配可能な帯域を、重要度の高いパケット
    から順に要求された帯域を割り当てる帯域割り当て手段
    と、 を有することを特徴とする帯域調停装置。
  2. 【請求項2】 前記割り当て手段は、前記伝送路の分配
    可能な帯域を所定の重要度以上のパケットに要求された
    帯域を割り当てた後、帯域確保要求された帯域幅に満た
    ない残りの分配可能な帯域を、所定の重要度以上のパケ
    ットのうち、要求された帯域が割り当てられていないパ
    ケットに対し、該パケットに設定された重要度に応じて
    割り当てることを特徴とする請求項1記載の帯域調停装
    置。
  3. 【請求項3】 前記割り当て手段は、前記伝送路の分配
    可能な帯域を所定の重要度以上のすべてのパケットに帯
    域確保要求された帯域を割り当てた後に、さらに前記伝
    送路の分配可能な帯域が存在する場合、該伝送路の分配
    可能な残りの帯域を、前記所定の重要度以下のパケット
    に対し割り当てることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の帯域調停装置。
  4. 【請求項4】 前記割り当て手段は、前記伝送路の分配
    可能な帯域のうちの残りの割り当て可能な帯域を前記所
    定の重要度以下のパケットに対し割り当てる場合に、前
    記所定の重要度以下のパケットの全要求帯域幅と割り当
    て対象のパケットの要求帯域との比に基づいて割り当て
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の帯域
    調停装置。
  5. 【請求項5】 伝送路における通信帯域の割り当てを制
    御する帯域制御方法であって、 前記伝送路に送信されるパケットを検出し、 パケットを特定するための識別情報と通信の重要性を示
    す重要度とを対応づけて記憶された情報に基づいて、前
    記パケットの識別情報を検出し、該検出した識別情報に
    対応する重要度を読み出し、 前記読み出した重要度と、前記伝送路に既に確保されて
    いる帯域確保要求に設定されている重要度とのうち、所
    定の重要度以上のパケットについて、前記伝送路の分配
    可能な帯域を、重要度の高いパケットから順に要求され
    た帯域を割り当てることを特徴とする帯域調停方法。
  6. 【請求項6】 伝送路における通信帯域の割り当てを制
    御する帯域制御プログラムであって、 前記伝送路に送信されるパケットを検出するパケット検
    出ステップと、 パケットを特定するための識別情報と通信の重要性を示
    す重要度とを対応づけて記憶された情報に基づいて、前
    記検出ステップにおいて検出されるパケットの識別情報
    を検出し、該検出した識別情報に対応する重要度を読み
    出すステップと、 前記読み出した重要度と、前記伝送路に既に確保されて
    いる帯域確保要求に設定されている重要度とのうち、所
    定の重要度以上のパケットについて、前記伝送路の分配
    可能な帯域を、重要度の高いパケットから順に要求され
    た帯域を割り当てるステップとをコンピュータに行わせ
    ることを特徴とする帯域調停プログラム。
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