JP2003100417A - チップ型サージアブソーバ - Google Patents

チップ型サージアブソーバ

Info

Publication number
JP2003100417A
JP2003100417A JP2001291051A JP2001291051A JP2003100417A JP 2003100417 A JP2003100417 A JP 2003100417A JP 2001291051 A JP2001291051 A JP 2001291051A JP 2001291051 A JP2001291051 A JP 2001291051A JP 2003100417 A JP2003100417 A JP 2003100417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surge absorber
discharge
type surge
base end
chip type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001291051A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Shiyatou
康弘 社藤
Masahisa Sawada
昌久 澤田
Hiroshi Ishii
石井  博
Yoshiyuki Tanaka
芳幸 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2001291051A priority Critical patent/JP2003100417A/ja
Publication of JP2003100417A publication Critical patent/JP2003100417A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体の壁面に伝導性のパスが形成されるの
を防ぎ、絶縁抵抗の劣化を抑える。 【解決手段】 各基端部3a、4aから飛散する金属
を、蓋体5の両側面6、7及び上面10から放電電極
3、4に向かって突き出した凸部8、9、11、12、
13、14によって塞き止める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雷や静電気によっ
て発生したサージ電圧から、半導体や電気機器を保護す
るために使用されるチップ型サージアブソーバに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】チップ型サージアブソーバは、電話機や
モデム等の電気機器が外部からの信号や電力を得る入力
部に接続され、外部からの異常電圧が入力部から電気機
器に侵入する前に、異常電圧をその内部に吸収すること
で、異常電圧により電気機器が破壊されるのを未然に防
ぐものである。
【0003】従来のチップ型サージアブソーバは、図4
に示すように、絶縁体からなる絶縁性基板21と、この
絶縁性基板21の上面に放電間隙22を介して互いに対
向するように配置された放電電極23、24とを備えて
いる。これら放電電極23、24は、銅、銀、アルミニ
ウム、ニッケルなどの低抵抗の金属から構成されてい
る。
【0004】絶縁性基板21の上には、絶縁性物質から
なる箱状の蓋体25が、その開口部を下に向けて設置さ
れ、放電電極23、24の上方に放電空間26を形成し
ている。この放電空間26には、放電に好適な所定のガ
スが充填される。
【0005】また、蓋体25と絶縁性基板21との両端
部には、図5に示すように、これら両端部を被覆するよ
うに端子電極27a、27bが設置されている。これら
端子電極27a、27bは、蓋体25と絶縁性基板21
と接する内面を各放電電極23、24に接続されてい
る。
【0006】そして、上記チップ型サージアブソーバに
異常電圧が印加されると、放電空間26内が絶縁破壊を
起こし、図5中符号aに示すように、放電間隙22を介
して、放電電極23、24の先端間でグロー放電が発生
する。この放電は、矢印bで示すように、次第に各放電
電極23、24の先端から基端部29、30へと伸展
し、この基端部29、30間でアーク放電する。これに
より、異常電圧が上記チップ型サージアブソーバに吸収
されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記チップ
型サージアブソーバは、アーク放電時において、各放電
電極23、24の基端部29、30にアーク電流が点状
態となって流れ込むため、基端部29、30が局所的に
電流密度が高い状態となる。そのため、基端部29、3
0が局所的に高温となり、この熱によって放電電極2
3、24を構成する金属が融解する。この融解した金属
は金属蒸気となって、図5中矢印dに示すように、基端
部29、30から四方へ直線状に飛散する。
【0008】そのため、上記チップ型サージアブソーバ
では、アーク放電が繰り返し行われると、基端部29、
30から金属が飛散して、放電空間26の内壁を汚損
し、放電電極23、24間の絶縁抵抗値を低下させると
いう問題があった。
【0009】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、放電電極間の絶縁抵抗値が低下しにくく、寿命の
長いチップ型サージアブソーバを提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のチップ型サージアブソーバは、蓋体
の内部壁面には、各基端部の近傍に、放電電極の一部の
上方を囲むように内方へ突出した凸部が設けられている
ことを特徴としている。
【0011】したがって、各基端部から蓋体の内面に向
かって飛散した金属は、基端部と凸部とで形成される窓
によって、その飛散方向が制御され、絶縁を保つべき各
放電電極間の壁面における飛散金属の付着が非常に少な
くなる。このため、各放電電極間の絶縁抵抗の低下が少
なくなり、チップ型サージアブソーバの寿命を延ばすこ
とができる。
【0012】請求項2記載のチップ型サージアブソーバ
は、凸部が、正面視アーチ型に形成されていることを特
徴としている。したがって、凸部の表面積が大きくな
り、さらに金属の飛散を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るチ
ップ型サージアブソーバについて、図1及び図2を参照
して、説明する。図1は、本発明の実施形態に係るチッ
プ型サージアブソーバAの上部横断面図である。このチ
ップ型サージアブソーバAは、絶縁体からなる絶縁性基
板1と、この絶縁性基板1の上面に放電間隙2を介して
互いに対向するように配置された放電電極3、4とを備
えている。これら放電電極3、4は、銅、銀、アルミニ
ウム、ニッケルなどの低抵抗の金属から構成されてい
る。そして、絶縁性基板1には、放電電極3、4の上部
を覆うように、絶縁性物質からなる箱状の蓋体5が、そ
の開口部を絶縁性基板1に向けて設置されて、絶縁性基
板1上に放電空間を形成する。この放電空間には、放電
に好適な所定のガスが充填される。このチップ型サージ
アブソーバAの大きさは、高さが1.6mm程度、横幅が
1.6mm程度、放電電極3、4に沿う長手方向の長さが
3mm程度となっている。
【0014】蓋体5の内部の両側面6、7には、図1及
び図2に示すように、放電電極3の基端部3aから0.
5mmほど離れた箇所に、放電電極3に向かって0.2mm
突き出し、横幅が0.3mmの長方形状をした凸部8、9
が、各面の縦方向に沿って形成されている。また、蓋体
5の内部の上面10には、放電電極3に向かって0.2
5mm突き出し、凸部8と凸部9を繋ぐ凸部11が設けら
れ、これら凸部8、9、11が、放電電極3の上方を囲
んでいる。また、放電電極4側にも、同様な凸部12、
13、14が設けられている。なお、蓋体5の上面10
に設けられた凸部11、14は、基端部3a、4aで形
成されるアーク放電を妨げない大きさとされている。
【0015】また、蓋体5と絶縁性基板1との両端部に
は、これら両端部を被覆するように端子電極15、16
が設置されている。これら端子電極15、16は、蓋体
5と絶縁性基板1と接する内面が各放電電極3、4に接
続されている。
【0016】そして、上記構造のチップ型サージアブソ
ーバAに異常電圧が印加されると、放電空間内が絶縁破
壊を起こし、放電間隙2を介して、放電電極3、4の先
端間でグロー放電がトリガされる。この放電は、次第に
各放電電極3、4の基端部3a、4aまで伸展し、この
基端部3a、4a間でアーク放電する。
【0017】すると、このアーク電流により高温となっ
た基端部3a、4aから、融解して金属蒸気となった放
電電極3、4を構成する金属、図2中矢印eに示すよう
に、基端部3a、4aから放電空間へ向かって飛散す
る。
【0018】一方の基端部3aから飛散した金属のう
ち、蓋体5の両側面6、7及び上面10へ向かって飛散
した金属は、基端部3aと凸部8、9、11の間にある
両側面6、7、及び上面10、並びに凸部8、9、11
の基端部3a側の壁面に付着し、蓋体5の端面、両側面
6、7、上面10並びに凸部8、9、11とで囲まれる
空間19a内に留まる。
【0019】他方の基端部4aから蓋体5の両側面6、
7及び上面10へ向かって飛散した金属も、同様にし
て、蓋体5の端面、両側6、7、上面10並びに凸部1
2、13、14とで囲まれる空間19b内に留まる。
【0020】このように、上記チップ型サージアブソー
バAによれば、基端部3a、4aから蓋体5の両側面
6、7及び上面10に向かって飛散した金属は、空間1
9a、19b内に留まるので、放電間隙2付近の蓋体5
の両側面6、7及び上面10に付着する金属の割合が減
少し、放電電極3、4間の絶縁抵抗の低下が防止され
て、チップ型サージアブソーバAの寿命が延ばされる。
【0021】図3には、他の実施形態に係るチップ型サ
ージアブソーバBが示されている。このチップ型サージ
アブソーバBは、上記チップ型サージアブソーバAにお
いて、蓋体5の内部に設けられた凸部が、正面視アーチ
状に形成されたものである。チップ型サージアブソーバ
Bの各凸部の大きさは、チップ型サージアブソーバAと
同様に、アーク放電を妨げない大きさとされている。
【0022】このチップ型サージアブソーバBによれ
ば、アーク放電を妨げることなく、凸部の表面積を増加
させることができるので、さらに金属の飛散を防止する
ことができる。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
チップ型サージアブソーバによれば、蓋体の内部壁面に
は、各基端部の近傍に、両側面及び上面から放電電極に
向かって突き出し、放電電極の上方空間を囲むような凸
部が設けられているので、各基端部から蓋体の両側面及
び上面へ向かって飛散した金属は、基端部と凸部の間に
ある両側面及び上面、並びに凸部の基端部側の壁面に付
着し、蓋体の端面、両側、上面並びに凸部で囲まれる空
間内に留まるので、放電空間の内部壁面の汚損により放
電電極間の絶縁抵抗値が低下するのを防ぐことができ、
チップ型サージアブソーバの寿命を延ばすことができ
る。
【0024】請求項2記載のチップ型サージアブソーバ
によれば、凸部を正面視アーチ型に形成することによ
り、凸部の表面積が大きくなるので、さらに金属の飛散
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るチップ型サージアブ
ソーバの横断面図である。
【図2】 本発明の実施形態に係るチップ型サージアブ
ソーバの斜視図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係るチップ型サージ
アブソーバの斜視図である。
【図4】 従来のチップ型サージアブソーバの斜視図で
ある。
【図5】 従来のチップ型サージアブソーバの縦断面図
である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 放電間隙 3、4 放電電極 3a、4a 基端部 5 蓋体 6、7 側面 10 上面 8、9、11、12、13、14 凸部 A、B チップ型サージアブソーバ
フロントページの続き (72)発明者 澤田 昌久 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社セラミックス工場電 子デバイス開発センター内 (72)発明者 石井 博 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社セラミックス工場電 子デバイス開発センター内 (72)発明者 田中 芳幸 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社セラミックス工場電 子デバイス開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に、放電間隔を介して互い
    に対向するように配置された放電電極と、 前記それぞれの放電電極の基端部を含む前記絶縁性基板
    の外周部にその周縁部を接着されて、前記絶縁性基板上
    に空間を形成する蓋体とを備えたチップ型サージアブソ
    ーバにおいて、 前記蓋体の内部壁面には、各前記基端部の近傍に、前記
    放電電極の一部の上方を囲むように内方へ突出した凸部
    が設けられていることを特徴とするチップ型サージアブ
    ソーバ。
  2. 【請求項2】 前記凸部は、正面視アーチ型に形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のチップ型サージ
    アブソーバ。
JP2001291051A 2001-09-25 2001-09-25 チップ型サージアブソーバ Pending JP2003100417A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001291051A JP2003100417A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 チップ型サージアブソーバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001291051A JP2003100417A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 チップ型サージアブソーバ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003100417A true JP2003100417A (ja) 2003-04-04

Family

ID=19113257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001291051A Pending JP2003100417A (ja) 2001-09-25 2001-09-25 チップ型サージアブソーバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003100417A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013115054A1 (ja) * 2012-01-30 2013-08-08 株式会社村田製作所 Esd保護装置
CN108604776A (zh) * 2016-02-01 2018-09-28 埃普科斯股份有限公司 用于保护免受过电压的放电器
CN108604777A (zh) * 2016-04-26 2018-09-28 三菱综合材料株式会社 浪涌防护元件

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013115054A1 (ja) * 2012-01-30 2013-08-08 株式会社村田製作所 Esd保護装置
JPWO2013115054A1 (ja) * 2012-01-30 2015-05-11 株式会社村田製作所 Esd保護装置
CN108604776A (zh) * 2016-02-01 2018-09-28 埃普科斯股份有限公司 用于保护免受过电压的放电器
US10910795B2 (en) 2016-02-01 2021-02-02 Tdk Electronics Ag Arrester for surge protection
CN108604777A (zh) * 2016-04-26 2018-09-28 三菱综合材料株式会社 浪涌防护元件
TWI715749B (zh) * 2016-04-26 2021-01-11 日商三菱綜合材料股份有限公司 突波防護元件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2173054A (en) Subminiature fuses
WO2006009055A1 (ja) サージアブソーバ
WO2002099827A1 (en) Temperature fuse, and battery using the same
JP4770550B2 (ja) サージアブソーバ
JP2003100417A (ja) チップ型サージアブソーバ
CA1124317A (en) Surge arrester with improved impulse ratio
JP2000216001A (ja) 角形チップ抵抗器
USRE33137E (en) Subminiature fuse
US6430018B2 (en) Three-electrode-discharge surge arrester
JP2007048759A (ja) サージアブソーバ
TW498584B (en) Surge absorber and manufacturing method thereof
JP4479470B2 (ja) サージアブソーバ
JP4292935B2 (ja) チップ型サージアブソーバ及びその製造方法
JP2003017212A (ja) チップ型サージアブソーバ
JP7227462B2 (ja) サージ防護素子およびその製造方法
JP2003086326A (ja) チップ型サージアブソーバ
JP4239422B2 (ja) サージアブソーバ
JP4802772B2 (ja) サージアブソーバ
JP3969098B2 (ja) サージアブソーバ
JP6979173B2 (ja) サージ防護素子
JP6939648B2 (ja) サージ防護素子
JP2003168538A (ja) サージアブソーバ及びその製造方法
JP4687503B2 (ja) サージアブソーバ
SI23042A (sl) Plinski odvodnik s kovinskim ohiĺ jem in z nanosom prevodne plasti na izolativnem elementu
JP2019140032A (ja) サージ防護素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090616