JP2003100050A - 磁気テープカートリッジの組立工程に用いられる搬送方法、搬送装置及び磁気テープカートリッジのカートリッジケース - Google Patents

磁気テープカートリッジの組立工程に用いられる搬送方法、搬送装置及び磁気テープカートリッジのカートリッジケース

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JP2003100050A
JP2003100050A JP2001277367A JP2001277367A JP2003100050A JP 2003100050 A JP2003100050 A JP 2003100050A JP 2001277367 A JP2001277367 A JP 2001277367A JP 2001277367 A JP2001277367 A JP 2001277367A JP 2003100050 A JP2003100050 A JP 2003100050A
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Japan
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cartridge
magnetic tape
memory
lower half
cartridge memory
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JP2001277367A
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Hidetoshi Yamamoto
秀利 山本
Hideaki Shiga
英昭 志賀
Yusuke Ishihara
祐輔 石原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、磁気テープカートリッジの組立工
程における搬送時のカートリッジメモリの傾斜角度が変
化することを防止することを目的とする。 【解決手段】 前記課題に鑑み、本発明は、矩形状の基
板にICチップを配置したカートリッジメモリ11の一
の辺11aを回動軸として起倒可能にカートリッジケー
ス部材6に支持させた状態で、一の辺11aに直交する
辺11bがカートリッジケース部材6の搬送方向と交差
するようにカートリッジケース部材6を搬送することを
特徴とする磁気テープカートリッジの組立工程に用いら
れる搬送方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカート
リッジを組み立てる組立工程において、部品を搬送する
搬送方法、及び、搬送装置に関する。また、本発明は、
下ハーフと上ハーフからなる磁気テープカートリッジの
カートリッジケースに関し、特に、矩形の薄片状の非接
触式メモリ素子(以下、「カートリッジメモリ」とい
う。)がその下ハーフに斜めに組み付けられるカートリ
ッジケースに関する。 【0002】 【従来の技術】大容量で、信頼性の高い磁気記録手段で
ある磁気テープカートリッジには、磁気テープに記録さ
れた内容その他の磁気テープカートリッジの管理用の情
報を電磁誘導を利用して記録する非接触式メモリ素子
(以下において、カートリッジメモリという)が搭載さ
れている。このようなカートリッジメモリは、電磁誘導
により非接触で電力や信号の授受ができることから、磁
気テープカートリッジのカートリッジケース内に収納さ
れている。 【0003】カートリッジメモリが備えられている磁気
テープカートリッジの中で、LTO(Linear Tape Open)
規格に準拠した磁気テープカートリッジでは、記録再生
装置において前記カートリッジメモリに電磁誘導を起こ
させる磁気回路の設計のし易さを考慮し、図12(a)
に示したように、下ハーフ102の底面103に対し矩
形の薄片状のカートリッジメモリ110が斜めに配置さ
れている。 【0004】図12(a)に示した従来の磁気テープカ
ートリッジの下ハーフ102においては、カートリッジ
メモリ110の下側の一辺110aが下ハーフの底面1
03に突設された突起108により係止され、カートリ
ッジメモリ110の中央付近が下ハーフ102の底面1
03に突設された2つの保持リブ104により斜め(傾
斜角度45度)に支持されている。そして、カートリッ
ジメモリ110が前記一辺110aに沿ってスライドし
て移動しないように、カートリッジメモリ110の両端
を係止する棒状の規制柱105,105が下ハーフの底
面103から突設されている。従って、カートリッジメ
モリ110は、下ハーフ102の底面103に接する前
記一辺110aを回動軸として起倒可能であるが、前記
一辺110aの位置がスライド移動することはない。 【0005】このようなカートリッジメモリ110は、
磁気テープカートリッジの組立工程において、搬送装置
で搬送される下ハーフ102に人手又は機械により組み
込まれる。搬送装置は、コンベアにより搬送する下ハー
フ102を所定位置で一旦停止させる。そして、カート
リッジメモリ110の組み付けが終了したら、再び下ハ
ーフ102を移動させて、次工程まで搬送する。搬送装
置は、次工程における所定位置で下ハーフ102を再び
停止させ、その工程における部品が組み付けられたら、
さらに次の工程に向けて搬送を開始する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たようなカートリッジメモリ110を傾斜姿勢で配置し
た磁気テープカートリッジにおいては、次のような問題
が生じていた。磁気テープカートリッジを組立装置によ
り組み立てる場合には、例えば搬送パレットに下ハーフ
102や各内部部品をセットしてコンベヤ等の何らかの
搬送装置で組立途中のカートリッジケースを搬送する必
要がある。ここで、搬送パレットを動かし始める瞬間や
停止させる瞬間には、加速、減速による加速度が発生す
る。カートリッジメモリ110は、極めて軽い素子であ
るため、前記したように下ハーフ102に傾斜姿勢で配
置されている場合においては、加速度による衝撃で起き
上がってしまう場合がある。また、コンベヤの振動等に
よっても、カートリッジメモリ110が起き上がること
がある。また、前記した従来の磁気テープカートリッジ
における下ハーフ102では、カートリッジメモリ11
0が起き上がった状態では両端になんら移動を規制する
部分が無いため、カートリッジメモリ110が一度起き
上がってしまうと、容易に前記一辺110aに沿ってス
ライドして移動することができ、最悪の場合には、図1
2(b)に示したように前記棒状の規制柱105と突起
108に挟まれて立ったままで保持されるという保持不
良が発生する。このようにカートリッジメモリ110が
傾斜角度が45度という所定の保持状態からずれてしま
うと、カートリッジメモリ110の読み書きにエラーが
生じたり、図示しない上ハーフを組み付ける際にカート
リッジメモリ110を破損したりする等の問題が生じ
る。従って、本発明は、磁気テープカートリッジの組立
工程における搬送時に、カートリッジメモリの傾斜角度
の変化を防止して、組立不良を防止することを目的にす
る。さらに、本発明は、カートリッジメモリの保持部を
改良して、保持不良を防止し組立不良が発生しないよう
にすることを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する本
発明の請求項1に係る発明は、矩形状のカートリッジメ
モリの一の辺を回動軸として起倒可能に傾斜状態で支持
した磁気テープカートリッジのカートリッジケース部材
を組立工程において搬送する搬送方法であって、前記一
の辺に直交する辺が、前記カートリッジケース部材の搬
送方向と交差するように前記カートリッジケース部材を
搬送することを特徴とする磁気テープカートリッジの組
立工程に用いられる搬送方法にした。 【0008】カートリッジメモリがカートリッジケース
部材の底面に当接する一の辺に対して直交するような辺
と、搬送方向とが所定の交差角を持って交差するように
カートリッジメモリ及びカートリッジケース部材を搬送
すると、搬送開始時や、停止時にカートリッジメモリに
慣性力が働いたとしても、一の辺を回動軸としてカート
リッジメモリが起倒することがなくなるので、搬送工程
におけるカートリッジメモリの傾斜角度のずれを防止で
きる。 【0009】また、本開示の第2の発明は、矩形状のカ
ートリッジメモリの一の辺を回動軸として起倒可能に傾
斜状態で支持した磁気テープカートリッジのカートリッ
ジケース部材を組立工程において搬送する搬送装置であ
って、前記カートリッジケース部材が載置されると共
に、前記カートリッジケース部材の位置決めして前記一
の辺が一定の向きになるようにする規制手段を備えた搬
送パレットと、前記規制手段により一定の向きに支持さ
れる前記一の辺を回動軸として前記カートリッジメモリ
が起倒することを防止する方向に前記搬送パレットを搬
送するコンベアとを有することを特徴とする磁気テープ
カートリッジの組立工程に用いられる搬送装置にした。 【0010】コンベアで、カートリッジメモリを組み付
けたカートリッジケース部材を搬送パレットごと搬送す
る際に、規制手段が、カートリッジメモリの回動軸が常
に一定の方向に向いてカートリッジケース部材に組み付
けられるようにカートリッジケース部材を搬送パレット
に載置させる。従って、搬送方向と、カートリッジメモ
リの回動軸と直交する方向である起倒方向とが一致しな
いので、カートリッジメモリの傾斜角度のずれを防止で
きる。 【0011】さらに、本開示の第3の発明は、カートリ
ッジケースの下半分を構成するカートリッジケース部材
である下ハーフに、矩形の薄片状のカートリッジメモリ
がその一辺を下方にしてかつ前記下ハーフの底面に対し
傾斜状態で保持されるメモリ保持部が形成されていると
ともに、前記メモリ保持部は前記カートリッジメモリを
起倒可能にその両端を案内するガイド部を有することを
特徴とする磁気テープカートリッジのカートリッジケー
スとした。 【0012】このようなカートリッジケースによれば、
下ハーフに対して斜めに傾斜した状態で保持されるカー
トリッジメモリは、その両端がガイド部により起倒可能
に案内される。そのため、カートリッジメモリが搬送手
段等による何らかの衝撃で下方の一辺を軸として回転し
て起き上がった場合においても、カートリッジメモリは
前記一辺の方向にスライド移動することがない。さら
に、カートリッジメモリは、仮に起き上がっても引っか
かることなく倒れて元の保持状態へ戻る。従って、本発
明によれば、カートリッジメモリの起き上がりによる保
持不良を少なくすることができ、磁気テープカートリッ
ジの組立の自動化及び品質の向上を図ることができる。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載された磁
気テープカートリッジの組立工程に用いられる搬送方法
及び本開示の第2の発明に記載された磁気テープカート
リッジの組立工程に用いられる搬送装置に関する実施形
態について詳細に説明する。 =第1の実施形態= 図1は第1の実施形態における搬送装置の概略図であ
る。また、図2は磁気テープカートリッジの分解斜視図
であり、図3はカートリッジメモリを組み付けた下ハー
フの斜視図である。図4は搬送装置を備えた組立装置の
構成図である。 【0014】最初に、本実施形態における磁気テープカ
ートリッジの構成について図2及び図3を用いて説明す
る。図2に示すように磁気テープカートリッジは、カー
トリッジケース5を構成するカートリッジケース部材で
ある下ハーフ6と上ハーフ7とを有し、その内部に、磁
気テープ81が巻装されたリール8、スライドドア9、
バネ部材10、カートリッジメモリ11、誤消去防止爪
12、及び、圧縮コイルバネ13が収容されている。ま
た、下ハーフ6には、補強用のリブ15,・・・がリー
ル8の外周を取り囲む形で適宜形成されている。 【0015】磁気テープ81は、先端にリーダピン82
がクリップ83によりクランプされている。このリーダ
ピン82は、下ハーフの一の側壁6aと上ハーフの一の
側壁7aに跨って形成される開口部51から磁気テープ
81を引き出すために用いられる。 【0016】この開口部51は、スライドドア9によっ
て開閉される構成を有している。スライドドア9は、ね
じりコイルバネであるバネ部材10によって、閉方向に
常時付勢されている。このスライドドア9を、下ハーフ
6と上ハーフ7のそれぞれの側壁6a,7aに形成され
た浅いガイド溝61,71に沿って摺動させると、開口
部51を開くことができる。 【0017】カートリッジメモリ11は、磁気テープ8
1に記録された内容その他の磁気テープカートリッジの
管理用の情報を記録するものである。図3に詳細に示す
ようにカートリッジメモリ11は、矩形の薄片形状を有
する樹脂製の基板21と、基板21上にプリント配線さ
れたループアンテナ22と、ループアンテナ22を介し
て記録再生装置との間でデータの授受を行うための図示
しないICチップとを有している。なお、ICチップは
樹脂で形成されたグローブトップ23内に封止され、保
護されている。 【0018】本実施形態においてカートリッジメモリ1
1は、下ハーフ6の底面6bから壁面6cにかけて斜め
に形成された保持リブ62と、底面6bから立設する規
制柱63、及び、突起64により、下ハーフ6の底面6
bに対して45度の傾斜角度を持って保持されている。
また、このときのカートリッジメモリ11の底面6bに
当接する一の辺である長辺11aは、下ハーフ6の壁面
6cに平行に配置されている。従って、カートリッジメ
モリ11は、壁面6cの長手方向に対しては規制柱63
があるので移動しないが、長辺11aを回動軸として起
倒することは可能である。 【0019】次に本実施形態における搬送装置1を備え
た組立装置について図1、図4、図5及び図6を用いて
説明する。図1及び図4に示すように、組立装置31
は、下ハーフ6に組み付けられたカートリッジメモリ1
1の回動を防止しながら搬送する搬送装置1と、磁気テ
ープカートリッジを構成する部品を搬送パレット4に載
置する部品供給ステーション32と、搬送パレット4に
載置された部品を下ハーフ6等に組み付ける部品組立ス
テーション33とを有している。 【0020】図1に示すように搬送装置1は、図示しな
い駆動手段により回転可能なローラ2aを多数配列させ
たローラコンベア3を有している。このローラコンベア
3は、シャフト2bで連結されたローラ2aをベルト2
cにより回転させる構成を有しており、磁気テープカー
トリッジの構成部品が位置決めして載置される搬送パレ
ット4が流れる。 【0021】図5に示すように搬送パレット4は、基部
であるベースプレート41と、スライドドア9等(図2
参照)を位置決めして配置する保持部42,43,4
4,45,46,47と、下ハーフ6を保持する保持ブ
ロック48a,48b,48c,48dと、上ハーフ7
を保持する保持ブロック49a,49b,49c,49
dとを有している。また、ベースプレート41には、図
4のロボットR2による下ハーフ6や、上ハーフ7の把
持を容易にするための凹部50a,50b,50c,5
0dが形成されている。なお、符号51は、図示しない
弾性部材で付勢されることにより、下ハーフ6を押圧し
て位置決めする押圧部である。 【0022】この搬送パレット4において、保持ブロッ
ク48dは、突起52,53を有している。この突起5
2,53は、図6に示すように、下ハーフ6の側壁6a
に形成され、磁気テープカートリッジを記録再生装置に
保持させる際に用いられる凹部66,67の形成位置に
合わせて設けられている。従って、下ハーフ6の側壁6
aの凹部66及び凹部67と、保持ブロック48dの突
起52及び突起53とがそれぞれ係合させることで、下
ハーフ6は、凹部66,67が常に搬送方向の前方に位
置するように、搬送パレット4に配置される。 【0023】また、図4に示すように、部品供給ステー
ション32は、ローラコンベア3を跨ぐように配設され
た部品組立ステーション33と、ローラコンベア3を挟
んで配設された作業テーブル34a,34bと、リール
8が挿入された下ケース6が搬送されてくる搬送コンベ
ア35とを有している。部品組立ステーション33、並
びに、作業テーブル34a,34bには、各種の部品が
部品箱に収納されており、作業者Wはローラコンベア3
を流れる搬送パレット4の所定位置に各部品を配置す
る。 【0024】部品組立ステーション33は、二台の組み
立て用のロボットR1,R2を有し、ロボットR1,R
2は搬送パレット4に載置された各部品を所定位置に組
み付け、磁気テープカートリッジを組み立てる。例え
ば、ロボットR1は下ハーフ6への部品の組み付けを行
い、ロボットR2は上ハーフ7への部品の組み付けを行
う。さらに、ロボットR2は、上ハーフ7を下ハーフ6
に組み付けたり、組み付けた下ハーフ6及び上ハーフ7
を次工程に送るためのコンベア36に搬出したりもす
る。 【0025】次に、このような組立装置31における磁
気テープカートリッジの組み立てにおいて、カートリッ
ジメモリ11が組み付けられた状態で搬送装置1により
搬送される工程について以下に説明する。まず、作業者
Wによって、下ハーフ6の側壁6aの凹部66及び凹部
67と、保持ブロック48dの突起52及び突起53と
をそれぞれ係合させて、下ハーフ6を配置された搬送パ
レット4が、搬送装置1によって部品組立ステーション
33に搬送されてくる。このとき、下ハーフ6の凹部6
6,67が搬送方向の前方に位置し、下ハーフ6の壁面
6cが搬送方向に平行に配置されている。 【0026】部品組立ステーション33では、図示しな
いストッパピンを伸長させ、ストッパピンを搬送パレッ
ト4の前面の弾性部材41a(図1参照)に当接させ
て、ローラ2aを空転させて、搬送パレット4を所定位
置に停止させる。そして、所定位置に停止させられた搬
送パレット4に対してロボットR1が、図示しない吸着
手段等で吸着したカートリッジメモリ11の下ハーフ6
への組み付けを行う。これにより、カートリッジメモリ
11は、下ハーフ6の保持リブ62に支えられるようし
て底面6bに対して傾斜状態で支持される。このときの
カートリッジメモリ11は、前記したように長辺11a
が壁面6cに平行になるように下ハーフ6に組み付けら
れるので(図3参照)、カートリッジメモリ11は、長
辺11aが搬送方向に平行になるように下ハーフ6に組
み付けられている。 【0027】そして、ロボットR1がカートリッジメモ
リ11その他の部品を下ハーフ6に組み付けたら、スト
ッパピンが後退するので、搬送パレット4はローラ2a
の回転に従って、移動を開始する。さらに、搬送パレッ
ト4は所定距離進んだところで、今度は、ロボットR2
により組立作業のための再び停止させられる。 【0028】前記の搬送パレット4の移動開始時や停止
時には、搬送パレット4上の各部品に搬送方向の前方若
しくは後方に向かう慣性力が働く。この慣性力は下ハー
フ6に組み付けられたカートリッジメモリ11にも働く
が、カートリッジメモリ11は、長辺11aが搬送方向
と平行になるように配置されており、かつ、下ハーフ6
には規制柱63が設けられていることから、搬送方向に
カートリッジメモリ11が移動することはない。一方、
この慣性力は、搬送方向と直交する方向には作用しない
ので、カートリッジメモリ11が長辺11aを回動軸と
して起倒することはない。従って、搬送装置1による搬
送(特に、移動開始又は停止時)において、カートリッ
ジメモリ11が位置ずれを行うことはない。 【0029】なお、下ハーフ6の方向を決めるための突
起52,53は、図5に示す保持ブロック48dに形成
する替わりに、保持ブロック48aに形成しても良い。
この場合は、下ハーフ6の凹部66,67が搬送方向の
後側に位置することになるが、この場合であっても、下
ハーフ6の壁面6cが搬送方向と平行に、つまり、カー
トリッジメモリ11の長辺11aが搬送方向と平行にな
るので、カートリッジメモリ11の移動を防止できる。
また、図7の下ハーフ6の底面図に示すように、下ハー
フ6には、凹部66,67に対向する位置に形成された
凹部68,69や、切欠部70、その他の多数の孔7
1,72が磁気テープカートリッジを記録再生装置に位
置決めして装着させるために設けられている。従って、
これらの凹部68等に係合する突起を搬送パレット4の
ベースプレート41に形成することで下ハーフ6の向き
を、カートリッジメモリ11の長辺11aが搬送方向と
平行になる向きに規制しても良い。 【0030】第1の実施形態では、カートリッジメモリ
11を搬送方向と平行にする場合について説明したが、
本発明はこれに限定されることなく、所定の交差角度を
持つように下ハーフ6を搬送しても良い。ただし、カー
トリッジメモリ11の長辺11aと、搬送方向が直交す
る場合は、搬送開始時や、停止時に発生する慣性力によ
りカートリッジメモリ11が起き上がってしまうので好
ましくない。従って、カートリッジメモリ11の回動軸
となる長辺11aに直交する辺である短辺11b(図1
参照)と搬送方向とが平行にならないように、下ハーフ
6及びカートリッジメモリ11を配置し、搬送すること
が望ましい。平行にならないとは、その延長線が所定の
交差角を持って交わることをいい、交差角が0度以外で
あることをいう。 【0031】なお、搬送方向と、カートリッジメモリ1
1の方向の関係を言い換えると、搬送方向と直交する方
向と、カートリッジメモリ11の下側の一辺である長辺
11aとが平行にならなければ良い。また、下ハーフ6
に傾斜して保持されるカートリッジメモリ11の傾斜方
向の水平方向成分と、搬送方向とが平行にならなければ
良いともいえる。さらに、カートリッジメモリ11の起
倒方向(回動方向)と搬送方向とが平行にならなければ
良いとすることもできる。 【0032】また、カートリッジメモリ11の長辺11
a、短辺11bは一例であり、下ハーフ6の底面6bに
当接する辺、及び、それに直交する辺を、それぞれ便宜
上、長辺11a、及び、短辺11bとしているに過ぎ
ず、カートリッジメモリ11の形状によっては、下ハー
フ6の底面6bに当接する辺が短辺となることもある。 【0033】さらに、ローラコンベア3は、ベルトコン
ベア等の他の構成を有するコンベアであっても良い。ま
た、コンベアがカートリッジメモリ11を組み付けた下
ハーフ6を搬送する搬送方向は、前記したように、搬送
方向と直交する方向と、カートリッジメモリ11の長辺
11aとが平行にならない方向であれば如何なる搬送方
向であっても良い。 【0034】=第2の実施形態= 次に、本開示の第3の発明に記載された磁気テープカー
トリッジのカートリッジケースに関する第2の実施の形
態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図8は、下ハーフのカートリッジメモリを組み付ける部
分の拡大斜視図である。 【0035】まず、図2を参照しながら、LTO規格に
準拠した磁気テープカートリッジの全体について説明す
る。図9に示す磁気テープカートリッジは、カートリッ
ジケース5となる下ハーフ6及び上ハーフ7の内部に、
磁気テープ81が巻装されたリール8、スライドドア
9、バネ部材10、カートリッジメモリ11、誤消去防
止爪12、及び圧縮コイルバネ13が収納されて構成さ
れている。 【0036】カートリッジケース5の一側壁の隅部近傍
には、下ハーフ6及び上ハーフ7に跨って磁気テープ8
1を引き出すための開口部51が形成されている。開口
部51は、スライドドア9が下ハーフ6の側壁6a及び
上ハーフ7の側壁7aに沿ってスライド移動することに
より開閉される。スライドドア9は、その後端を二つの
コイル部を有するねじりコイルバネであるバネ部材10
により、閉方向に常時付勢されている。 【0037】磁気テープ81の先端には、リーダピン8
2がクリップ83によりクランプされている。このリー
ダピン82は、記録再生装置が開口部51から磁気テー
プ81を引き出すために係合する部分となる。 【0038】下ハーフ6及び上ハーフ7は、それぞれカ
ートリッジケース5の半分を形成し、この二つを組み合
わせることでカートリッジケース5が構成されている。
下ハーフ6には、補強用のリブ15,・・・がリール8
の外周を取り囲む形で適宜形成されている。そして、下
ハーフ6の内側の底面6bには、スライドドア9がスム
ーズにスライドできるように、側壁6aの内側に沿って
浅いガイド溝61が形成されている。 【0039】上ハーフ7の内面は、図示はしないが、下
ハーフ6の内面とほぼ対称に形成されており、スライド
ドア9の上端をガイドするガイド溝71が開口部の内側
に側壁7aに沿って形成されている。 【0040】カートリッジメモリ11は、図2における
下ハーフ6の右側手前の側壁6aと、側壁6aに隣合う
左側の壁面6cと、補強用リブ15との間に形成される
空間に底面6bに対し45度斜めに傾斜して配置されて
いる。 【0041】次に、カートリッジメモリ11及びその組
み付け部分について詳細に説明する。図8に示すよう
に、カートリッジメモリ11は、全体が矩形の薄片形状
をした電子部品である。カートリッジメモリ11は、樹
脂からなる封止剤であるグローブトップ23の中に封入
された図示しないICチップをその本体とし、ICチッ
プが基板21の上にプリントされたループアンテナ22
に配線されて構成されている。 【0042】下ハーフ6の側壁6a、壁面6c及び補強
用リブ15に囲まれた一隅には、底面6bから壁面6c
にかけてそれぞれに直交する一対の保持リブ62が立設
されている。保持リブ62の側面から見た形状は、壁面
6c及び底面6bと繋がっている2辺で挟む角を直角と
する直角二等辺三角形であり、底面6bに対し45度を
なす保持斜辺62aがカートリッジメモリ11を支える
部分となる。 【0043】底面6bには、カートリッジメモリ11の
下方の一辺(以下、「長辺」という。)11aを係止す
る突起64が2つ突設されており、保持斜辺62aと突
起64によりカートリッジメモリ11の長辺11aの位
置が決まるようになっている。なお、保持リブ62はカ
ートリッジメモリ11を同じように底面6bに対し45
度傾斜状態で保持できるのであればリブ形状に限らず、
台状に構成しても構わない。また、突起64はカートリ
ッジメモリ11の長辺11aを係止できるように構成さ
れていれば、長辺11aに沿ってリブを延設したり、底
面6bに溝を形成させたりしても構わない。 【0044】底面6bにはまた、保持リブ62と平行
に、2つの規制リブ80,80がカートリッジメモリ1
1の長さとほぼ同じ間隔を開けて立設されている。規制
リブ80,80は壁面6cから若干の隙間を形成して設
けられ、その高さは保持リブ62の上端の高さとほぼ同
一になっている。また、その幅は、カートリッジメモリ
11を配置した時の長辺11aを延長した位置を越えて
内側、即ち図8における右の方へ延在している。このよ
うな規制リブ80,80は、その間にカートリッジメモ
リ11が入り込むことで、カートリッジメモリ11の長
辺11aに隣接する2つの辺である短辺11b,11b
の位置が規制され、カートリッジメモリ11を起倒可能
に案内する。 【0045】以上、第2の実施形態の説明において、保
持リブ62、突起64及び規制リブ80,80が特許請
求の範囲にいうメモリ保持部に相当し、規制リブ80,
80が特許請求の範囲にいうガイド部に相当する。 【0046】次に、図9及び図8を参照しながら、組立
ラインにおいて磁気テープカートリッジの構成部品を搬
送する搬送パレット4について説明する。なお、図9に
おいて、右が搬送パレット4の搬送方向である。磁気テ
ープカートリッジの組立ライン内においては、ロボット
や組立機械に対し、円滑に部品を供給するために、図9
に示したような搬送パレット4上の所定位置に各構成部
品をセットして供給する。搬送パレット4は、基部であ
るベースプレート41と、スライドドア9等(図2参
照)を位置決めして配置する保持部42,43,44,
45,46,47と、下ハーフ6を保持する保持ブロッ
ク48a,48b,48cと、上ハーフ7を保持する保
持ブロック49a,49b,49c,49dとを有して
いる。なお、符号51は、図示しない弾性部材で付勢さ
れることにより、下ハーフ6を押圧して位置決めする押
圧部である。下ハーフ6はロボットや組立装置31(図
4)による組立のし易さを考慮して側壁6aが図9にお
ける下側に配置されている。そのため、カートリッジメ
モリ11は搬送パレット4が停止するときに起き上がる
ように慣性力が働く。 【0047】以上のような搬送パレット4に磁気テープ
カートリッジの各部品が配置され、ローラコンベヤ3
(図1)等の搬送手段により搬送されて磁気テープカー
トリッジが組み立てられる。その際、搬送パレット4が
ロボット等の作業位置で停止する瞬間には、減速する加
速度によりカートリッジメモリ11に慣性力が働き、カ
ートリッジメモリ11が起き上がろうとする。ラインタ
クトを速くして生産量を増大させようとする場合には、
搬送パレット4の搬送速度も速くしなければならないこ
とから、停止時の加速度もより大きくなり、カートリッ
ジメモリ11に発生する慣性力もより大きくなる。しか
し、本発明のカートリッジケース5によれば、仮にカー
トリッジメモリ11が起き上がったとしても、カートリ
ッジメモリ11の長辺11aに隣接する2つの辺である
短辺11b,11bが規制リブ80,80に当接し、所
定位置を越えてスライド移動することが防止される。そ
のため、カートリッジメモリ11が起き上がった場合で
も、再び倒れてもとの底面6bに対し傾斜した状態に保
持される。 【0048】従って、本実施形態のカートリッジケース
5によれば、従来問題であったカートリッジメモリ11
の起き上がりによる保持不良が改善され、磁気テープカ
ートリッジの自動組立化を容易にし、品質向上を図るこ
とができる。 【0049】以上本発明の実施の形態について説明した
が、本発明は前記実施の形態には限定されない。例えば
図10に示したように、ガイド部を底面6bから立設す
るのではなく、壁面6cから立設する規制リブ80aと
して構成することもできる。また、図11に示したよう
に、ガイド部をリブで構成するものにも限られず、保持
斜辺62aと直交するようなピン80bを底面6bから
斜めに立設させて構成することもできる。即ち、ガイド
部は、カートリッジメモリ11が長辺11aを軸として
回転して起倒する範囲にわたって、短辺11b,11b
の位置を規制する手段であればどのようなものでも代用
することができる。もちろん、下ハーフ6とは別の部品
により構成して、下ハーフ6に固定するようにしても良
い。 【0050】 【発明の効果】本発明の請求項1又は本開示の第2の発
明に係る発明によれば、カートリッジメモリのカートリ
ッジケース部材への組み付け方向と、搬送方向を制御す
ることで、搬送時のカートリッジメモリの起倒を防ぐこ
とができるので、磁気テープカートリッジの組立不良を
防止できる。 【0051】また、本開示の第3の発明に係る発明によ
れば、下ハーフの底面に対し傾斜状態でセットされるカ
ートリッジメモリがスライド移動して起きたままとなる
ことを防止できる。特に、カートリッジメモリが搬送手
段の衝撃等により立ち上がってしまった場合において
も、自然にカートリッジメモリが元の保持状態へ戻るの
で、カートリッジメモリの保持不良を防止し、磁気テー
プカートリッジの組立の自動化及び品質の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態における搬送装置の概略図で
ある。 【図2】磁気テープカートリッジの分解斜視図である。 【図3】カートリッジメモリを組み付けた下ハーフの斜
視図である。 【図4】本実施形態の搬送装置を含んで構成された組立
装置の構成図である。 【図5】搬送パレットの平面図である。 【図6】搬送パレットへの下ハーフの配置を説明する説
明図である。 【図7】下ハーフの底面図である。 【図8】実施の形態に係るカートリッジケース及びカー
トリッジメモリの要部拡大斜視図である。 【図9】磁気テープカートリッジの構成部品を搬送する
搬送パレットの一例を示す平面図である。 【図10】本発明のカートリッジケースの他の例の示す
要部拡大斜視図である。 【図11】本発明のカートリッジケースのさらなる他の
例を示す要部拡大斜視図である。 【図12】(a)は、従来のカートリッジケース及びカ
ートリッジメモリの拡大斜視図であり、(b)は、従来
のカートリッジケースにおいて、保持不良が起きた状態
を示す拡大斜視図である。 【符号の説明】 1 搬送装置 3 ローラコンベア 4 搬送パレット 5 カートリッジケース 6 下ハーフ 7 上ハーフ 8 リール 9 スライドドア 10 バネ部材 11 カートリッジメモリ 11a 長辺 (一の辺) 11b 短辺 12 誤消去防止爪 13 圧縮コイルバネ 52,53 突起 62 保持リブ 63 規制柱 64 突起 66,67 凹部 80 規制リブ
フロントページの続き (72)発明者 石原 祐輔 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 矩形状のカートリッジメモリの一の辺を
    回動軸として起倒可能に傾斜状態で支持した磁気テープ
    カートリッジのカートリッジケース部材を組立工程にお
    いて搬送する搬送方法であって、 前記一の辺に直交する辺が、前記カートリッジケース部
    材の搬送方向と交差するように前記カートリッジケース
    部材を搬送することを特徴とする磁気テープカートリッ
    ジの組立工程に用いられる搬送方法。
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