JP2003099521A - 環境負荷分析方法および装置、およびプログラム - Google Patents

環境負荷分析方法および装置、およびプログラム

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JP2003099521A JP2001287230A JP2001287230A JP2003099521A JP 2003099521 A JP2003099521 A JP 2003099521A JP 2001287230 A JP2001287230 A JP 2001287230A JP 2001287230 A JP2001287230 A JP 2001287230A JP 2003099521 A JP2003099521 A JP 2003099521A
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Hiroyuki Abe
裕行 阿部
Yuji Noritake
祐二 則武
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 事業活動全体で発生する環境負荷をより正確
に分析することができる環境負荷分析方法および装置、
およびプログラムを提供する。 【解決手段】 対象情報データベース120には、分析
対象となる製品について、所定期間の販売台数や販売総
重量を示す情報を蓄積する。インベントリデータベース
130には、分析対象の製品の製造により発生する環境
負荷についての実測値、および事業活動で生じる環境負
荷の実測値を記録したインベントリテーブルが、事業活
動段階毎に用意される。制御部110は、所定のLCA
手法に基づく分析プログラムを実行することにより、イ
ンベントリデータベース130に記録されている実測値
を用いて、事業段階毎にインパクト評価を行い、分析結
果を分析結果データベース140に記録する。制御部1
10はさらに、分析結果データベース140に記録した
各事業段階毎の分析結果に基づいて、事業活動全体で発
生する環境影響を分析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境負荷分析方法
および装置、およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の環境問題への関心の高まりとその
重要性から、企業活動においても環境負荷の低減が重要
課題となっている。こうした背景から、ISO14000シリー
ズに代表される、環境マネジメントの観点から企業を評
価する動きが活発である。
【0003】環境負荷を評価する指標の1つがLCA
(Life Cycle Assessment:ライフサイクルアセスメン
ト)である。LCAでは、ある製品について、その製造
段階から廃棄段階(より詳細には、原料採取、素材生
産、部品製造、製品製造、販売、輸送、使用、廃棄、再
生の各段階)にわたる環境負荷を定量化して算出する。
【0004】このようなLCA手法を用いて企業の事業
活動全体で発生する環境負荷を定量的に算出すること
は、現状を把握し改善点を検討する上で有用である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実状に鑑
みてなされたもので、事業体による事業活動全体の環境
負荷を分析するのに好適な環境負荷分析方法および装
置、およびプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかる環境負荷分析方法は、
環境負荷に関する実測値を、事業活動の各段階毎に取得
し、取得した実測値に基づいて、各段階で発生する環境
負荷を定量化する単位環境負荷算出ステップと、前記単
位環境負荷算出ステップが算出した各段階で発生する環
境負荷の定量値に基づいて、前記事業活動全体で発生す
る環境負荷を分析する環境負荷分析ステップと、を備え
ることを特徴とする。
【0007】上記環境負荷分析方法において、前記単位
環境負荷算出ステップは、前記事業活動により製造・販
売される所定の製品に注目して、該製品のライフサイク
ルに関わる各事業活動段階で発生する環境負荷を定量化
することが望ましい。
【0008】上記環境負荷分析方法において、前記環境
負荷分析ステップは、前記単位環境負荷算出ステップが
用いる実測値を擬似的に変更することで、前記事業活動
全体で発生する環境負荷をシミュレーションするシミュ
レーションステップをさらに備えていてもよい。
【0009】上記のような構成によれば、LCA(Life
Cycle Assessment:ライフサイクルアセスメント)な
どの手法による環境負荷分析を、企業などの事業体によ
る事業活動の各段階毎に行い、各段階での分析結果に基
づいて、事業活動全体で発生する環境影響を定量的に算
出する。このとき、例えば、当該事業体が製造業に属す
る場合、各事業段階での環境負荷分析を所定の製品に注
目して行う。例えば、各製品カテゴリ毎にそのカテゴリ
の代表機種を選び、この代表機種のライフサイクル(原
料採取から廃棄まで)の環境影響を、各事業段階での環
境影響に含ませる。また、事務業務などの直接製造活動
に関わらない事業活動で発生する環境負荷も分析対象と
する。これにより、事業活動全体で発生する環境影響を
より正確に分析することができる。
【0010】さらに、各事業段階での環境影響分析時に
用いられる実測値(例えば、使用原材料の種類と量、各
種排出物の排出量、製品に含有される化学物質量、エネ
ルギー消費量、枯渇性資源消費量、など)を擬似的に変
更し、それによって得られる事業活動全体の環境負荷分
析結果を比較することで、どの点を改善すれば、全体の
環境負荷が低減されるかを知ることができ、効果的な改
善評価を行うことができる。
【0011】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点にかかる環境負荷分析装置は、事業体による事業活
動に関する実測値を、該事業活動の複数段階毎に取得し
て蓄積する実測値蓄積手段と、前記実測値取得手段が取
得した実測値に基づいて、各段階で発生する環境負荷を
定量化する単位環境負荷算出手段と、前記単位環境負荷
算出手段が算出した、各段階毎の環境負荷を示す定量値
に基づいて、前記事業活動全体で発生する環境負荷を分
析する環境負荷分析手段と、前記実測値取得手段が取得
した実測値を擬似的に変更することで、前記事業活動全
体で発生する環境負荷をシミュレーションするシミュレ
ーション手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】上記環境負荷分析装置において、前記実測
値蓄積手段は、前記事業体が製造・販売する所定の製品
の製造事業についての実測値、および、非製造事業につ
いての実測値を取得して蓄積する、ことが望ましい。
【0013】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点にかかるプログラムは、コンピュータを、上記環境
負荷分析装置として機能させることを特徴とする。。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明にかかる実施の形態を、図
面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、複写
機などの製品を製造・販売する事業体(企業)の事業活
動全体で発生する環境負荷をLCA(Life Cycle Asses
sment)手法により分析するものとする。また、当該事
業体が製造・販売する製品の内、所定の代表機種に関す
るデータを用いて、事業活動全体の環境負荷を分析する
ものとする。
【0015】図1は本発明の実施の形態にかかる環境負
荷分析装置100の構成を示すブロック図である。環境
負荷分析装置100は、例えば、ワークステーションな
どの情報処理装置から構成され、より詳細には、制御部
110と、対象情報データベース120と、インベント
リデータベース130と、分析結果データベース140
と、入力部150と、出力部160と、から構成されて
いる。
【0016】制御部110は、例えば、CPU(Centra
l Processing Unit:中央演算処理装置)などから構成
され、環境負荷分析装置100の各部を制御するととも
に、例えば、メモリなどの記憶装置にロードされた所定
の動作プログラムを実行することにより、後述する各処
理を実現する。
【0017】対象情報データベース120は、例えば、
ハードディスク装置などの書換可能な記憶装置から構成
され、分析対象に関する情報を蓄積する。図2に、対象
情報データベース120に蓄積される情報の例を示す。
図示するように、対象情報データベース120には、分
析対象製品テーブルが作成される。分析対象製品テーブ
ルには、事業体が製造・販売する製品の製品カテゴリ
(種別)毎に、その代表機種を示す情報が記録されてい
る。この代表機種は、例えば、その製品カテゴリにおい
て最も多く販売された製品などが選ばれる。分析対象製
品テーブルにはさらに、各代表機種の1台あたりの製品
重量、販売台数(例えば、過去1年間)、販売総重量
(1台あたりの製品重量×販売台数)、などを示す情報
が記録される。
【0018】インベントリデータベース130は、例え
ば、ハードディスク装置などの書換可能な記憶装置から
構成され、LCAによる分析に必要な各種インベントリ
テーブルを蓄積する。ここで、インベントリテーブルと
は、製品のライフサイクルにおける各段階(原料採取、
部品製造、製品製造、販売、使用、保守、回収・廃棄、
再使用など)に基づく事業活動の各段階毎に、予め収集
された各種環境負荷に関するデータ(環境負荷項目とそ
の実測値)を記録したテーブルである。
【0019】分析結果データベース140は、例えば、
ハードディスク装置などの書換可能な記憶装置から構成
され、インベントリデータベース130に蓄積されてい
るインベントリテーブルのデータに基づいて、制御部1
10が実施したLCAによる分析結果を示す情報を蓄積
する。
【0020】入力部150は、例えば、キーボードやマ
ウスなどの入力装置から構成され、対象情報データベー
ス120やインベントリデータベース130に蓄積され
る情報の入力・編集などに用いられる。
【0021】出力部160は、例えば、ディスプレイ装
置やプリンタなどの出力装置から構成され、制御部11
0による分析結果などを必要に応じて出力する。
【0022】本発明の実施の形態にかかる環境負荷分析
装置100による各処理を以下図面を参照して説明す
る。
【0023】図3は、本発明の実施の形態にかかる環境
負荷分析装置100による環境負荷分析処理を説明する
ためのフローチャートである。
【0024】環境負荷分析装置100の制御部110
は、インベントリ作成処理を実行する(ステップS10
0)。なお、本実施の形態では、例えば、複写機などの
製品を製造・販売する事業体が、自身の事業活動全体で
発生する環境負荷を分析するものとし、その手法として
LCA(Life Cycle Assessment:ライフサイクルアセ
スメント)を用いるものとする。
【0025】ここで、本実施の形態では、上記事業体の
事業活動の各段階についてLCAによる分析をおこなう
ものとする。事業体の事業活動の各段階を図4を参照し
て説明する。図示するように、本実施の形態では、当該
事業体の事業活動を(1)製造上流段階、(2)生産・
管理段階、(3)販売段階、(4)使用・保守段階、
(5)廃棄段階、の5段階に大別する。
【0026】製造上流段階はさらに、(A)素材・部品
製造、(B)交換部品製造、(C)消耗品製造の段階を
含む。「素材・部品製造」は、事業体により製造(組み
立て)される製品に用いられる部品およびその素材を製
造する工程であり、例えば、上記事業体の関連企業や提
携企業など、上記事業体以外の事業体による製造工程で
ある。
【0027】「交換部品製造」は、後述する保守段階で
用いられる交換用部品の製造工程であり、「消耗品製
造」は、製品の使用段階で用いられる消耗品(例えば、
複写機の場合、「用紙」など)の製造工程である。
【0028】生産・管理段階は、上記事業体により、上
述の製造上流段階で製造された素材・部品を用いて、製
品を組み立てる(D)製品組立段階、上記事業体の事業
活動の内、上記製品の製造事業には直接関与しない事業
(例えば、事務系業務など)である(E)非製造事業段
階、および、製造された製品を、各販売拠点まで輸送す
る(F)輸送段階をさらに含む。
【0029】販売段階は、上記事業体により製造された
製品を顧客に販売する段階(G)である。
【0030】使用・保守段階はさらに、ユーザによる使
用である(H)製品使用段階、上記事業体の保守要員に
よる製品保守活動である(I)保守段階および(J)部
品交換段階、および、製品の使用に伴う各種消耗品の消
費である(K)消耗品消費段階を含む。
【0031】廃棄段階は、上記製品が耐用年数を超える
などして使用できなくなった後に、回収、分別、再資源
化、廃棄される段階(L)である。
【0032】次に、環境負荷分析装置100によるイン
ベントリ作成処理の詳細を説明する。環境負荷分析装置
100の制御部110は、上記事業体の各段階毎に、環
境負荷項目およびその実測値を示すインベントリテーブ
ルを作成し、インベントリデータベース130に蓄積す
る。以下、図面を参照して、ステップS100にて作成
されるインベントリテーブルの例を説明する。なお、以
下に説明する各インベントリテーブルには、例えば、過
去1年間などの所定期間中に収集されたデータが記録さ
れるものとする。
【0033】図5は、(1)製造上流段階における、
(A)素材・部品製造段階のインベントリテーブルの例
を示す。図示するように、図2の分析対象製品テーブル
に示される代表機種毎に、素材・部品製造工程での環境
負荷項目とその実測値を記録したインベントリテーブル
が作成される。ここで、環境負荷項目とは、素材・部品
製造のために消費されるエネルギー量や、原材料やエネ
ルギー源として消費される枯渇性資源などの消費量、素
材・部品製造時に排出される大気汚染物質や排水、製造
される素材・部品に含まれる化学物質などであり、それ
らの実測値および当該製品の単位重量あたりの数値がテ
ーブルに記録される。なお、交換用部品および各種消耗
品についても同様のインベントリテーブル(不図示)が
作成されるものとする。
【0034】図6は、(2)生産・管理段階における各
事業所で発生する環境負荷項目とその実測値を記録した
インベントリテーブルの例を示す図である。なお、本実
施の形態では、複写機などの製品を製造・販売する事業
体(製造業)を対象としているが、事業活動全体の環境
負荷分析を目的としているため、製造部門の事業所(製
造事業所)から発生する環境負荷のデータに加え、例え
ば、管理業務などの非製造業務にかかわる事業所(非製
造事業所)から発生する環境負荷のデータも加えたイン
ベントリテーブルが作成される。
【0035】図7は、(2)生産・管理段階における輸
送工程で発生する環境負荷項目とその実測値を記録した
インベントリテーブルの例を示す図である。このインベ
ントリテーブルには、各製造拠点(工場)から各販売拠
点への製品輸送にかかる環境負荷項目とその実測値が記
録される。
【0036】図8は、(3)販売段階で発生する環境負
荷項目とその実測値を記録したインベントリテーブルの
例を示す図である。このインベントリテーブルには、例
えば、製造事業所から各販売事業所への製品輸送で発生
する環境負荷や、販売活動で発生する環境負荷などを示
すデータが記録される。
【0037】図9は、(4)製品の使用・保守段階にお
ける使用段階で発生する環境負荷項目とその実測値を記
録したインベントリテーブルの例を示す図である。製品
の使用状況は、各製品カテゴリ(種別)毎に異なるの
で、このインベントリテーブルは、図2の分析対象製品
テーブルに示される代表機種毎にテーブルが作成され、
各代表機種についてユーザが当該製品を使用した際に発
生する環境負荷を示す情報が記録される。
【0038】図10は、(4)製品の使用・保守段階に
おける保守段階で発生する環境負荷項目とその実測値を
記録したインベントリテーブルの例を示す図である。こ
のインベントリテーブルには、例えば、製品の点検・修
理にかかる作業員の移動により発生する環境負荷や、部
品交換により発生する環境負荷などのデータが記録され
る。なお、部品交換および消耗品消費についても同様に
インベントリテーブル(不図示)が作成されるものとす
る。
【0039】図11は、(5)廃棄段階で発生する環境
負荷項目とその実測値を記録したインベントリテーブル
の例を示す図である。廃棄にかかる環境負荷は、その製
品カテゴリ(種別)の容積や重量などで異なるので、こ
のインベントリテーブルは、図2の分析対象製品テーブ
ルに示される代表機種毎にテーブルが作成される。
【0040】図12は、(5)廃棄段階で発生する排出
物量を記録したインベントリテーブルの例を示す図であ
る。ここでは、廃棄により発生する各種排出物質につい
て、再資源化される量と処分される量とが記録される。
【0041】次に環境負荷分析装置100の制御部11
0は、ステップS100のインベントリ作成処理で作成
した各インベントリテーブルのデータに基づいて、各事
業段階毎の環境負荷分析(インパクト評価)を実行する
(ステップS200)。
【0042】すなわち、制御部110が、所定のインパ
クト評価手法に基づくアルゴリズムを実現するプログラ
ムを実行することで、インパクト評価を行う。ここで、
所定のインパクト評価手法とは、例えば、インベントリ
データの各数値に所定の係数を乗じたり、状況や特性、
重要度などに応じて適宜重み付けを行うなどして、分析
対象毎に、各環境負荷項目の環境負荷レベルを示す定量
的な結果を得るためのアルゴリズムに基づいた分析手法
とする。
【0043】また、代表機種毎に用意されているインベ
ントリテーブルに記録されているデータについては、図
2に示す分析対象製品テーブルに記録されている、所定
期間(例えば、過去1年間)の販売台数あるいは販売総
重量で乗じることで、当該所定期間における環境影響の
インパクト評価を行うものとする。
【0044】制御部110は、インパクト評価により得
られた、各段階での分析結果を、分析結果データベース
140に記録する。
【0045】次に、環境負荷分析装置100の制御部1
10は、ステップS200での分析結果に基づいて、当
該事業体の事業活動全体の環境影響を分析する(ステッ
プS300)。ここでは、ステップS200で分析結果
データベース140に記録された、各段階でのインパク
ト評価により定量的に得られた結果を積算することで、
事業活動全体の環境影響を示す定量データを算出する。
制御部110は、算出したデータを分析結果データベー
ス140に記録して、処理を終了する。
【0046】ここで、上記各分析の手法として、例え
ば、EPS(Environment Priority Strategies for Pr
oduct Design)などを採用することができる。EPSに
よれば、各環境負荷に対する係数を用いて、資源消費、
環境負荷排出および化学物質による影響を、金銭価値に
対応した指標として算出することができる。ここで算出
される指標は、環境負荷による被害を回避するために支
払われる金額とみなすことができる。すなわち、具体的
金額として評価結果が得られるので、事業体の経営方針
等に分析結果を利用することができる。
【0047】この場合さらに、上記各インベントリテー
ブルのデータを適宜擬似的に変更させ、それによる分析
結果の比較を行うことで、改善評価を行うことができ
る。例えば、これまで使用していた素材を他の素材に変
更することにより、最終分析結果に示される金額が以前
より減少した場合、当該素材変更が、環境負荷低減に貢
献するとともに、環境負荷による被害回避のための支出
をも減少させることを示す。すなわち、設計段階で、各
種素材の種別や使用量等を変更してシミュレーションす
ることができ、より環境負荷が少ない製品の設計・開発
が可能となる。
【0048】上記実施の形態にかかる環境負荷分析装置
100は、専用のシステムによらず、通常のコンピュー
タシステムを用いて実現可能である。例えば、汎用コン
ピュータに、上述のいずれかを実行するためのプログラ
ムを格納した媒体(フレキシブルディスク、CD−RO
Mなど)から当該プログラムをインストールすることに
より、上述の処理を実行する環境負荷分析装置100を
構成することができる。
【0049】また、コンピュータにプログラムを供給す
るための手段は任意である。例えば通信回線、通信ネッ
トワーク、通信システムなどを介して供給してもよい。
一例を挙げると、通信ネットワークの掲示板(BBS)
に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介し
て搬送波に重畳して配信する。そして、このプログラム
を起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプロ
グラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行
することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
事業活動により発生する環境負荷をより正確に分析する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる環境負荷分析装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す対象情報データベースに蓄積される
情報の例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる環境負荷分析処理
を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3に示す環境負荷分析処理での分析対象とな
る事業段階を説明するための図である。
【図5】図1に示すインベントリデータベースに記録さ
れるインベントリテーブルの例を示す図である。
【図6】図1に示すインベントリデータベースに記録さ
れるインベントリテーブルの例を示す図である。
【図7】図1に示すインベントリデータベースに記録さ
れるインベントリテーブルの例を示す図である。
【図8】図1に示すインベントリデータベースに記録さ
れるインベントリテーブルの例を示す図である。
【図9】図1に示すインベントリデータベースに記録さ
れるインベントリテーブルの例を示す図である。
【図10】図1に示すインベントリデータベースに記録
されるインベントリテーブルの例を示す図である。
【図11】図1に示すインベントリデータベースに記録
されるインベントリテーブルの例を示す図である。
【図12】図1に示すインベントリデータベースに記録
されるインベントリテーブルの例を示す図である。
【符号の説明】 100 環境負荷分析装置 110 制御部 120 対象情報データベース 130 インベントリデータベース 140 分析結果データベース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環境負荷に関する実測値を、事業活動の各
    段階毎に取得し、取得した実測値に基づいて、各段階で
    発生する環境負荷を定量化する単位環境負荷算出ステッ
    プと、 前記単位環境負荷算出ステップが算出した各段階で発生
    する環境負荷の定量値に基づいて、前記事業活動全体で
    発生する環境負荷を分析する環境負荷分析ステップと、 を備えることを特徴とする環境負荷分析方法。
  2. 【請求項2】前記単位環境負荷算出ステップは、前記事
    業活動により製造・販売される所定の製品に注目して、
    該製品のライフサイクルに関わる各事業活動段階で発生
    する環境負荷を定量化する、 ことを特徴とする請求項1に記載の環境負荷分析方法。
  3. 【請求項3】前記環境負荷分析ステップは、 前記単位環境負荷算出ステップが用いる実測値を擬似的
    に変更することで、前記事業活動全体で発生する環境負
    荷をシミュレーションするシミュレーションステップを
    さらに備える、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の環境負荷分
    析方法。
  4. 【請求項4】事業体による事業活動に関する実測値を、
    該事業活動の複数段階毎に取得して蓄積する実測値蓄積
    手段と、 前記実測値取得手段が取得した実測値に基づいて、各段
    階で発生する環境負荷を定量化する単位環境負荷算出手
    段と、 前記単位環境負荷算出手段が算出した、各段階毎の環境
    負荷を示す定量値に基づいて、前記事業活動全体で発生
    する環境負荷を分析する環境負荷分析手段と、 前記実測値取得手段が取得した実測値を擬似的に変更す
    ることで、前記事業活動全体で発生する環境負荷をシミ
    ュレーションするシミュレーション手段と、 を備えることを特徴とする環境負荷分析装置。
  5. 【請求項5】前記実測値蓄積手段は、前記事業体が製造
    ・販売する所定の製品の製造事業についての実測値、お
    よび、非製造事業についての実測値を取得して蓄積す
    る、 ことを特徴とする請求項4に記載の環境負荷分析装置。
  6. 【請求項6】コンピュータを、請求項4または5に記載
    の環境負荷分析装置として機能させるプログラム。
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