JP2003099122A - 環境汚染管理システム - Google Patents

環境汚染管理システム

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JP2003099122A
JP2003099122A JP2001291975A JP2001291975A JP2003099122A JP 2003099122 A JP2003099122 A JP 2003099122A JP 2001291975 A JP2001291975 A JP 2001291975A JP 2001291975 A JP2001291975 A JP 2001291975A JP 2003099122 A JP2003099122 A JP 2003099122A
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control system
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Kazuma Sakai
数馬 阪井
Katsuyuki Takeda
勝幸 武田
Kamihito Kawashima
上人 川島
Masahide Kobayashi
正英 小林
Katsuichi Idei
克一 出井
Yoshihiko Nagase
好彦 長瀬
Masako Otsuka
雅子 大塚
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近隣の環境異常に関する情報を取得すること
ができ、迅速に予防措置をとることができる環境汚染監
視システムを提供する。 【解決手段】 環境状態監視装置と環境状態監視装置か
らの環境状態情報に基づいて警報を送信する通報管理装
置とがネットワークを介して接続された環境汚染管理シ
ステムであって、環境状態監視装置は、環境状態をモニ
タする環境センサ、環境センサにより取得した環境状態
情報を送信する端末側通信部、環境センサおよび端末側
通信部の制御を行う制御部、とからなり、通報管理装置
は、環境状態情報および警報を送受信する管理側通信
部、受信した環境状態情報を収集するデータ収集部、通
報先や通報条件等の通報管理情報を蓄積する管理情報記
憶部、環境状態情報と通報管理情報とに基づいて通報の
判断を行って必要な場合に警報を出す通報判断部、とか
らなるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅地域や工場、
オフィス等における環境汚染を監視して、必要な通報を
行うことができるようにした環境汚染管理システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境に関心が高くなってお
り、環境汚染に対する監視が求められている。例えば、
空気中の窒素化合物(NOX)に関連する光化学スモッ
グの測定技術が進歩し、繁華街や道路に光化学スモッグ
を検知するNOX測定器を取り付けてその場所でのNOX
濃度を測定し、異常があれば周囲の人々やドライバーに
表示用ディスプレイ等で警告メッセージを発するように
している。
【0003】また、原子力発電所では施設内外に放射能
用センサを設置して放射能濃度の変化を監視し、異常値
になれば発電所の中央監視所に信号が届くようにするこ
とで適切な対応ができるようなシステムが構築されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来より、光化学スモ
ッグや放射能濃度の監視はなされているが、その監視場
所は限られていた。即ち、放射能であれば原子力発電所
等の周辺にのみ監視用の放射能用センサが設置されてお
り、光化学スモッグであれば道路等の光化学スモッグの
発生しやすい場所あるいは人が密集してひとたび光化学
スモッグが発生すれば被害が大きくなる場所等に監視用
のNOX測定器が設置されていた。そのため、普段生活
している住宅地域、原子力発電所等の特定施設から離れ
た工場、オフィスにおいてはこれら環境汚染に関する情
報は自分自身で監視設備を設けなければ得ることができ
なかった。
【0005】また、自分自身で監視用センサ等の設備を
設けたとしても、センサの設置場所は自宅近辺等に限ら
れており、ごく身近な限られた場所の情報であって広域
的な情報を得ることはできない。そのためセンサが異常
を検知したときには、既に異常がその場に及んでいるた
め、十分な予防措置を取ることができなかった。
【0006】そこで、本発明は広範囲での環境汚染に関
する情報の取得ができるようにして異常な環境が近隣に
迫る前の段階で予防措置をとることができる環境汚染監
視システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明の環境汚染管理システムは、環境状態
監視装置と環境状態監視装置からの環境状態情報に基づ
いて警報を送信する通報管理装置とがネットワークを介
して接続された環境汚染管理システムであって、環境状
態監視装置は、環境状態をモニタする環境センサ、環境
センサにより取得した環境状態情報を送信する端末側通
信部、環境センサおよび端末側通信部の制御を行う制御
部、とからなり、通報管理装置は、環境状態情報および
警報を送受信する管理側通信部、受信した環境状態情報
を収集するデータ収集部、通報先や通報条件等の通報管
理情報を蓄積する管理情報記憶部、環境状態情報と通報
管理情報とに基づいて通報の判断を行って必要な場合に
警報を出す通報判断部、とからなるように構成されてい
る。
【0008】この発明によれば、各地で環境状態監視装
置の環境センサにより環境状態をモニタする。取得した
環境状態情報は、端末側通信部からネットワークを介し
て通報管理装置側の管理側通信部に送信される。通報管
理装置では環境状態情報をデータ収集部に収集し、通報
判断部が管理情報記憶部に蓄積されている通報条件に基
づいて警報を出すかの判断を行う。警報を出す場合は、
通報判断部は管理情報記憶部に蓄積されている通報先情
報を用いて管理側通信部から必要な通報先に警告を出
す。
【0009】ここで環境センサとしては測定対象によ
り、におい用センサ、放射能用センサ、光化学スモッグ
用センサ、濁度センサやPHセンサのような水質用セン
サが用いられる。
【0010】また、環境状態監視装置の制御部が、環境
センサから送られる環境状態に関する信号と所定の基準
値とを比較する比較部と、比較結果に基づいて通報管理
装置への環境状態情報の送信の可否を判断する判断部と
を備えてもよい。これにより、通報管理部は必要最小限
の環境状態情報に基づいて環境汚染に関する警報送信等
の通報管理を行うことができ、通信に要する費用・時間
を節約することができる。
【0011】また、環境状態監視装置の制御部と環境セ
ンサとが構内ネットワーク又は電灯線ネットワークによ
り接続してもよい。これにより、環境監視装置は一体型
の装置とする必要がなくなり、環境センサと制御部とを
独立させることができる。そのため、各住宅の既存設備
に合わせて最適かつ合理的なシステム構成を実現するこ
とができ、又、環境センサを交換することで測定対象を
変更することもできる。
【0012】特に、電灯線ネットワークを利用した場合
には、既存の家電設備(テレビ、ホームエレクトロニク
ス制御機器等)とも情報通信が行うことができるのでこ
れら既存設備を警報の出力装置として利用することもで
きる。
【0013】また、警報情報が、音声、文字データ、イ
メージデータのいずれかにより構成されるようにしても
よい。これにより、ユーザにとって都合のよい形態で警
報を得ることができる。
【0014】また、通報管理装置は環境状態情報の発信
元から特定範囲内または特定関係にある通報先に警報情
報を送信するようにしてもよい。これにより、必要な範
囲または関係者だけに警報情報を送ることができ、警報
に対する信頼性を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。図1は本発明の一実施例である環
境汚染管理システムの構成を示す図であり、図2は本発
明の環境汚染管理システムが適用される地域の住宅配置
および環境汚染監視システムによる情報の流れを説明す
る図である。
【0016】図2に示すように、地域内には多数の住宅
が点在しており、その中には本発明の環境汚染管理シス
テムを利用する管理会社との契約により本システムによ
る情報の提供を受けることができる契約者宅10〜16
と、本システムによる情報の提供を受けることができな
い非契約者宅17〜19の住宅とが存在している。この
うち契約者宅10〜16は、環境汚染管理システムを利
用する管理会社の通報管理装置30とインタネット等の
公衆回線により通信可能に接続されている。
【0017】なお、契約者宅(図中黒丸で表示)及び非
契約者宅(図中白丸で表示)は10〜19の符号を付し
た住宅以外にも地域内に多数存在するが、説明の便宜上
これらの住宅を代表例としてこれらにのみ符号を付して
いる。
【0018】図1に示すように、契約者宅10には、テ
レビ25、冷蔵庫26等の家電製品とともに環境状態監
視装置20を備えている。環境状態監視装置20は、環
境状態を監視するための環境センサ21、環境センサ2
1からの信号を予め設定した基準値と比較して基準値を
超えた場合に通報管理装置30側に送信する判断を行う
機能を含む環境状態監視装置20の動作に必要な各種の
制御を行う制御部22と、通報管理装置30と情報通信
を行う端末側通信部23とを有する。
【0019】この環境状態監視装置20は、環境センサ
21と制御部22と端末側通信部23とが一体装置とし
て組み込まれたものであってもよいし、それぞれが独立
していて専用線(LAN等)で接続することにより家庭
内(構内)ネットワークを形成するように接続されてい
てもよい。
【0020】また、図1に示す住宅のように電灯線ネッ
トワーク(エコーネットと呼ばれる)が利用できる住宅
では、これを利用してもよい。即ち、図1の住宅では送
電線ライン40から電力引込線が引かれており、住宅内
では電力引込線から配電ボックス43を介して電灯線4
2によって各部屋の各コンセント41に電力が供給され
ている。したがって各コンセント41は電灯線42を介
して接続されていることになるから、コンセント41に
接続されるテレビ25や冷蔵庫26等の家電機器は、家
電機器内に他の機器と通信を行うための通信モジュール
(モジュール25a、モジュール26a等)を装備すれ
ば電灯線42を介して他の機器と通信することが可能に
なる。
【0021】さらに、そのような通信モジュールを搭載
した家電機器を使用する住宅では、通信モジュール27
aを有するホームエレクトロニクス制御部27を取り付
けることによりテレビ25や冷蔵庫26等に関する情報
を電灯線ネットワークを介して収集し、ホームエレクト
ロニクス制御部27で住宅全体の家電機器の制御が行え
るようにすることもできる。
【0022】それゆえ、家電機器と同様に、環境状態監
視装置20についても環境状態監視装置が一体装置のと
きは装置自身に通信モジュールを搭載し、又、環境セン
サ21、制御部22、端末側通信部23が独立している
場合にはそれぞれに通信モジュール21a、22a、2
3aを装備するようにして電灯線ネットワークを介して
住宅内で通信できるようにしてもよい。
【0023】さらにホームエレクトロニクス制御部27
を使用する住宅では、制御部22の機能をホームエレク
トロニクス制御部27に統合させるようにしてもよい。
【0024】なお、電灯線ネットワークを利用する場合
は、住宅外部への通信漏洩を防ぐために配電ボックス4
3に通信カットフィルタ44を取り付けるようにする。
【0025】次に、環境状態監視装置20の各部につい
て説明する。環境センサ21は、環境測定の対象により
異なるセンサが取り付けられる。例えばイオウ酸化物等
の悪臭物質を対象とする場合には、におい用センサが用
いられる。におい用センサには半導体センサ、有機薄膜
センサなどが用いられる。
【0026】また、光化学スモッグの原因となる窒素酸
化物(NOX)を対象とする場合は、光化学用センサと
してNOX測定器が用いられる。光化学スモッグでは、
さらに日射量も要因のひとつとなるので太陽電池を日射
量センサとして併設し、2つのセンサ出力を信号として
得るようにするのが望ましい。
【0027】また、放射能濃度を対象とする場合には、
放射能用センサとして半導体検出器等がセンサとして用
いられる。また、ダイオキシン濃度を対象とする場合
は、ダイオキシン用センサが用いられる。
【0028】制御部22は、環境状態監視装置20全体
の制御を行うとともに環境センサ21からの出力データ
信号を受けてこの信号値が異常であるかを判断する。即
ち、制御部22には予め異常の有無を判断する基準値が
内蔵メモリに設定記憶されており、環境センサ21から
の検出信号を随時この基準値と比較する比較部22bと
比較結果に基づいて異常の有無を判断する判断部22c
を備えている。
【0029】ここで設定記憶してある基準値は、測定対
象により適当な値を設定することになるが、公的値より
低い値に設定しておくのが望ましく、これによりいち早
く異常を察知して予防措置を取ることができる。また、
基準値を複数段設けておき、低い側の基準値では当該住
宅のみに異常が知らされるだけで通報管理装置30には
送信されず、高い側の基準値に達すると通報管理装置3
0にも送信されるようにしてもよい。なお、この制御部
22は、CPU、ROM、RAMを含むマイクロコンピ
ュータにより構成される。
【0030】また、後述する通報管理装置30からの警
報が届いた場合に、住宅内への出力(報知)を行うため
に、この制御部22自身に、直接文字表示やイメージ表
示を行う表示装置や音声出力を行うスピーカを搭載して
出力機能を持たせてもよい。
【0031】端末側通信部23は、環境センサ21が異
常を検知したことを意味する異常情報(環境状態情報)
を制御部22が通報管理装置30に送信するときに使用
される。送信される異常情報(環境状態情報)は、環境
センサの出力信号値そのものであってもよいし、出力信
号値を制御部で加工したもの(例えば統計処理を行って
精度を高めたもの)でもよい。この端末側通信部23は
モデム等の通信機器により構成され、インターネット5
0を介して通報管理装置30と接続される。
【0032】既に述べたように、この契約者宅10では
テレビ25や冷蔵庫26に通信モジュール25a、26
aが搭載されている。また、環境センサ21、制御部2
2や端末通信部23にも通信モジュール21a、22
a、23aが搭載されている。したがって、テレビ25
は通信モジュールを介して端末通信部23が受信した警
報(後述する通報管理装置30から送信される)を画面
に表示することができるようになっている。また、冷蔵
庫26にはスピーカが取り付けてあり、端末通信部23
が受信した警報を音声として出力することができるよう
になっている。
【0033】また、ホームエレクトロニクス制御部27
も既に述べたように通信モジュール27aを備えてい
る。ホームエレクトロニクス制御部27にも表示部やス
ピーカが取り付けられており、端末通信部23が受信し
た警報を文字やイメージで画面表示したり音声出力する
ことができるようになっている。さらに、ホームエレク
トロニクス制御部27にメモリを搭載して記憶機能を持
たせるようにすれば、留守中に届いた警報を後から確認
することもできる。
【0034】契約者宅10については上述したような構
成であるが、他の契約者宅12、13、14、15、1
6においても少なくとも契約者宅10と同様の環境状態
情報監視装置20が備えられており、インターネット5
0を介して通報管理装置30と環境状態情報や警報の送
受信が可能となるように接続されている。
【0035】通報管理装置30は、各契約者宅からの環
境状態情報を受信し、かつ、各契約者宅へ警報を送信す
るための管理側通信部31、各契約者宅からの環境状態
情報のデータを収集するデータ収集部32、契約者宅の
アドレス情報、契約者宅の所在地を含む地理情報、異常
データを受信した場合に契約者宅に通報するかの判断材
料やどの範囲の契約者宅に通報するかの判断材料となる
情報がデータベースとして蓄積されている管理情報記憶
部33、データ収集部32で収集した現在の環境状態情
報データと管理情報記憶部34に蓄積されたデータとに
基づいて各契約者に通報するか否かの判断を行う通報判
断部34とを備えている。
【0036】この通報管理装置30は、CPU、RA
M、ROMを含むマイクロコンピュータ(データ収集
部、通報判断部として機能する)、ハードディスク等の
大容量メモリ(管理情報記憶部として機能する)、及び
モデム等の通信端末(管理側通信部として機能する)と
から構成されている。
【0037】次に、上記環境汚染管理システムの動作に
ついて図3に示すフロー図を用いて説明する。このフロ
ー図は契約者宅10の環境センサが異常を検知し、契約
者宅10から半径10Km以内にある他の近隣の契約者
宅11〜13に警報を出し、半径10Kmを超える地域の
契約者宅14〜16には警報を出さない場合を想定して
いる。
【0038】契約者宅10では環境センサ21により継
続的にモニタリングが行われ、その出力データが制御部
22に送られる(st100)。制御部22では予め設
定記憶してある基準値とそのとき送られてきた環境セン
サからの出力データとを比較し、出力データが基準値を
超えたかを判断する(st101)。出力データが基準
値を超えていないときは次の出力データまでそのままの
状態を維持する。基準値を超えた場合には、制御部22
は端末側通信部23からインターネット50を介して管
理側通信部31に異常データ(環境状態情報)を送信す
る(st102)。
【0039】通報管理装置30側では、管理側通信部3
1が端末側通信部23から送信された異常データを受信
する(st103)。受信した異常データ32はデータ
収集部32に取り込まれる。通報判断部34は、データ
収集部32に取り込まれたデータを管理情報記憶部33
に蓄積されている判断材料に基づいて演算し、契約者に
通報するかどうかを判定する(st104)。この判断
材料には、制御部22に記憶してある基準値と同様の基
準値の他に、気象情報(天気予報も含む)、季節情報等
が含まれてもよい。例えば光化学スモッグの場合はこれ
からの天候、風力等により光化学スモッグが消滅するで
あろう場合もあるのでこれらを総合的に判断して現時点
で異常値であっても将来消滅するであろうとの予測がで
きる場合は通報を行わないようにする。契約者宅に通報
しないと判定した場合はそのまま次の情報が受信される
のを待つ。
【0040】契約者宅に通報すると判定した場合は、通
報範囲を決定する(st105)。光化学スモッグの場
合は、例えば図2に示すように通報範囲60を検出地点
である契約者宅10から半径10Km以内に予め設定し
ておく。これにより管理情報記憶部33に蓄積されてい
る地理情報に基づいて契約者宅10とともにその近隣1
0Km以内にある契約者宅11〜13に通報を行い、少
し距離が離れた契約者宅14〜16には今回は通報を行
わないように決定する。また、放射能濃度の場合は、契
約者宅10で検出した異常値レベルにより通報範囲を拡
大したり縮小したり変更する。
【0041】通報範囲が決定されると、管理情報記憶部
33のアドレス情報を参照し、通報先となる特定契約者
宅10〜13に向けて管理側通信部31より警報が送信
される(st106)。
【0042】契約者宅10〜13の端末側通信部23
は、管理側通信部31からの警報を受信する(st10
7)。
【0043】制御部22は、受信した警報に基づいて、
住宅内にある出力機能を有する機器から警報を報知する
ようにする(st108)。このとき、制御部22は住
宅内にある出力機器に応じて警報を音声信号や画像信号
に変換して出力機器に送る。例えば、テレビ25に対し
ては割り込み画像信号を送り、スピーカを備えた冷蔵庫
26には音声信号を送る。また、制御部22自身に出力
機能を備えていたりホームエレクトロニクス制御部27
が出力機能を備えているときはこれら自身でも出力を行
う。
【0044】なお、これまで説明した実施例では、環境
状態監視装置の制御部22に比較部22b、判断部22
cを設けて基準値を超えた場合にのみ通報管理装置30
に送信するようにしていたが、インターネット50によ
る送信費用、送信時間が問題とならないような場合には
環境センサ21からの出力データをすべて通報管理装置
30に送信し、通報管理装置30側のみで異常の有無を
判断してもよい。
【0045】また、契約者宅が密集している地域等で
は、複数の契約者宅から異常情報が送信されたことを条
件として警報を送信することにして、たとえ1つの契約
者宅の環境センサが誤動作により異常を検知した場合で
も誤報とならないようにしてもよい。
【0046】次に、本発明の他の応用例として、測定対
象を水道水とした環境監視システムについて説明する。
水道水の異常では濁りやPH値が問題となるので濁りに
対しては濁度センサ(透過率測定が行える分光計)、P
H値についてはPHメータが水質用センサ(環境セン
サ)として用いられる。
【0047】水道水は浄水場に近い上流側幹線配管から
順次枝状に分かれた下流側支線配管に流れるようになっ
ている。ある住宅で水道水に異常が生じた場合に、その
住宅と同じ水道配管で水道水が供給される下流側の住宅
には同じ異常が生じるおそれがある。その一方で異常が
発生した住宅より上流側の住宅や水道配管が異なる住宅
には異常が生じない。即ち、水道配管に基づく特定関係
にある住宅にのみ異常が生じることになる。したがっ
て、各契約者宅の水道配管の接続情報を管理情報記憶部
33に蓄積しておくことにより、水道水の流れを考慮し
た信頼性の高い警報を送信することができる。
【0048】図4は水道水の環境汚染管理システムを説
明する図である。浄水場70から水道管は配管71、7
2、73、74に分岐し、さらに末端側で枝状に分岐す
る。ここで配管74に接続される契約者宅10に異常が
生じ、これが通報管理装置30に送信されると、通報管
理装置30は契約者宅10と同じ配管74に接続される
範囲61内の契約者宅11〜13に通報を送り、配管7
1、72、73に接続される契約者宅14〜16には通
報を行わないようにする。
【0049】この場合、同じ配管につながる複数の契約
者宅(例えば契約者宅10、11)から異常を受けた場
合に通報を行うようにし、通報は異常を検知した契約者
宅のうち最上流の契約者宅よりも下流側の契約者宅に通
報するようにしてもよい。これにより配管が複雑に枝状
に分岐している場合でも異常が及ぶ住宅を正確に特定し
て警報を出すことができる。
【0050】上記例では、契約者宅は、いずれも住宅で
あったがこれに限らず工場、オフィス等であってもよい
ことは言うまでもない。また、環境センサはこれまで記
述したものには限られない。測定対象となる環境汚染物
質の検出が可能なセンサであれば本発明の環境監視装置
の環境センサとして利用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、環
境汚染監視システムの契約者となることにより、近隣の
環境異常に関する情報をいち早く取得することができ、
迅速に予防措置をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である環境汚染監視システム
の構成を示す図。
【図2】環境汚染管理システムが適用される地域の住宅
配置および環境汚染監視システムによる情報の流れを説
明する図。
【図3】本発明の一実施例である環境汚染監視システム
の動作を説明するフロー図。
【図4】本発明の一実施例である水道水の環境汚染監視
システムでの情報の流れを説明する図。
【符号の説明】
10〜16:契約者宅 17〜19:非契約者宅 20:環境状態監視装置 21:環境センサ 22:制御部 23:端末側通信部 25:テレビ 26:冷蔵庫 27:ホームエレクトロニクス制御部 30:通報管理装置 31:管理側通信部 32:データ収集部 33:管理情報記憶部 34:通報判断部 40:送電線ライン 41:コンセント 42:電灯線 43:配電ボックス 44:通信カットフィルタ 50:インターネット 60、61:通報範囲
フロントページの続き (72)発明者 川島 上人 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小林 正英 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 出井 克一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 長瀬 好彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大塚 雅子 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5C086 AA11 AA38 BA01 DA14 EA45 5H223 AA01 BB01 CC08 DD07 EE30 5K101 KK12 LL01 MM07 NN01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境状態監視装置と環境状態監視装置か
    らの環境状態情報に基づいて警報を送信する通報管理装
    置とがネットワークを介して接続された環境汚染管理シ
    ステムであって、 環境状態監視装置は、環境状態をモニタする環境セン
    サ、環境センサにより取得した環境状態情報を送信する
    端末側通信部、環境センサおよび端末側通信部の制御を
    行う制御部、とからなり、 通報管理装置は、環境状態情報および警報を送受信する
    管理側通信部、受信した環境状態情報を収集するデータ
    収集部、通報先や通報条件等の通報管理情報を蓄積する
    管理情報記憶部、環境状態情報と通報管理情報とに基づ
    いて通報の判断を行って必要な場合に警報を出す通報判
    断部、とからなることを特徴とする環境汚染管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記環境センサが、におい用センサ、放
    射能用センサ、光化学スモッグ用センサ、水質用センサ
    のいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の環
    境汚染管理システム。
  3. 【請求項3】 制御部が、環境センサから送られる環境
    状態に関する信号と所定の基準値とを比較する比較部
    と、比較結果に基づいて通報管理装置への環境状態情報
    の送信の可否を判断する判断部とからなることを特徴と
    する請求項1に記載の環境汚染管理システム。
  4. 【請求項4】 制御部と環境センサとが、構内ネットワ
    ークまたは電灯線ネットワークにより接続されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の環境汚染管理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 警報情報が、音声、文字データ、イメー
    ジデータのいずれかにより構成されることを特徴とする
    請求項1に記載の環境汚染管理システム。
  6. 【請求項6】 通報管理装置は環境状態情報の発信元か
    ら特定範囲内または特定関係にある通報先に警報情報を
    送信することを特徴とする請求項1に記載の環境汚染管
    理システム。
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