JP2003098395A - 光通信デバイス - Google Patents

光通信デバイス

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JP2003098395A
JP2003098395A JP2001287512A JP2001287512A JP2003098395A JP 2003098395 A JP2003098395 A JP 2003098395A JP 2001287512 A JP2001287512 A JP 2001287512A JP 2001287512 A JP2001287512 A JP 2001287512A JP 2003098395 A JP2003098395 A JP 2003098395A
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communication device
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optical communication
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Masahiko Kobayashi
雅彦 小林
Kazuhiro Komatsuzaki
和宏 小松崎
Kenji Mizobuchi
憲司 溝淵
Ryuta Takahashi
龍太 高橋
Kenichi Tamura
健一 田村
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
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    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48135Connecting between different semiconductor or solid-state bodies, i.e. chip-to-chip
    • H01L2224/48137Connecting between different semiconductor or solid-state bodies, i.e. chip-to-chip the bodies being arranged next to each other, e.g. on a common substrate

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数チャンネルの通信ができ、その通信管理
がチャンネル個別に可能な光通信デバイスを提供する。 【解決手段】 複数の発光素子82とその発光素子の駆
動回路81とを具備することにより複数チャンネルの伝
送を可能とし、駆動回路81に各発光素子の光出力断を
それぞれ独立して制御する複数の信号線83を導入し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ、光素
子、電気素子を複合してなる光通信デバイスに係り、特
に、複数チャンネルの通信ができ、その通信管理がチャ
ンネル個別に可能な光通信デバイスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光通信においては、光ファイバ伝送路に
おける光信号と通信処理装置における電気信号とを相互
に変換する光送信器及び光受信器が必要になる。光送信
器と光受信器とを一体に構成したものを光トランシーバ
と呼ぶ。ここでは、光送信器、光受信器、光トランシー
バを総称して光通信デバイスと呼ぶことにする。
【0003】一般に、光トランシーバは、図10に示さ
れるように、電気信号により発光モジュールを駆動して
光信号を出力する1つの送信部101と、光信号を受光
モジュールで電気信号に変換して増幅する1つの受信部
102とを一体化したものである。
【0004】光トランシーバは、通信処理を行う回路基
板に部品として搭載される。さらに、その回路基板が通
信処理装置の筐体に収容される。
【0005】従来の光トランシーバは、図11(a)に
示されるように、単体の光素子111をパッケージ11
2に収容しそのパッケージ112にリード113を取り
付けて光素子モジュール118を構成し、その光素子モ
ジュール118を図11(b)に示されるように、光ト
ランシーバ内の基板119に取り付けた形態で利用され
ている。114は光素子に集光するレンズ、115は光
素子を固定するマウントベース、116は光素子をリー
ドに繋ぐワイヤボンディングである。パッケージ112
に挿入された光ファイバ117は光ファイバ一体型の場
合を示している。また、109は光トランシーバ基板の
配線パターン、108は電気信号を処理するICモジュ
ールである。ICモジュール108の中には、図11
(c)に示されるように、ICチップ107が収容さ
れ、そのICチップ107はワイヤボンディング106
を介してリード105に接続されている。
【0006】また、光素子モジュール118に伝送路の
光ファイバを結合させるために、図12に示されるよう
に、光トランシーバ121のハウジング122には光フ
ァイバのコネクタを差し込むレセプタクル123が形成
される。このような形態の光トランシーバ121をレセ
プタクル型という。このレセプタクル123の端面が回
路基板の端部に位置するように光トランシーバ121を
回路基板に配置、実装し、さらに、レセプタクル123
の端面が通信処理装置の筐体の正面パネルから開口する
ように回路基板を配置することになる。ただし、レセプ
タクルを用いず、光素子モジュールに直接結合させた光
ファイバ117を光トランシーバから伸ばし出し、その
光ファイバ117にコネクタを取り付けるようにしたピ
ッグテイル型も実現可能である。
【0007】光トランシーバ121を回路基板に電気的
に接続かつ機械的に固定する方法としては、光トランシ
ーバ121のハウジング122から出したリード124
を回路基板に半田付けする方法がある。また、ピッグテ
イル型の場合、光トランシーバのハウジングと相手の回
路基板とに雌雄のコネクタを実装しておき、このコネク
タを嵌合させる方法でもよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の光トランシーバ
は、送信部及び受信部を1つずつしか持たない。従っ
て、多チャンネルの通信を処理するためには、多数の光
トランシーバを使用することになる。多数の光トランシ
ーバをスペースの限られた通信処理装置に収容するには
光トランシーバを小型化する必要がある。
【0009】この問題に対して本発明者らは、多芯フラ
ット光ファイバを挿入したハウジング内に複数の光素子
を配置した多チャンネルの光通信デバイスを提案するも
のである。これにより従来の1チャンネル分と同程度の
スペースに多チャンネルの光通信デバイスを配置するこ
とができる。
【0010】ところで、通信処理装置において、多数の
チャンネルの通信が複数の通信処理装置との間で行われ
るが、多チャンネルの光通信デバイスを使用した場合、
そのチャンネル数が通信処理装置相互間に必要なチャン
ネル数に一致するとは限らない。このため、1つの多チ
ャンネル光トランシーバで扱われる通信が全て同じ通信
処理装置に対するものになるとは限らない。従って、通
信の管理を光通信デバイス単位で行うことは適切でな
い。例えば、1つのチャンネルにおいて光入力が断状態
になったためアラームを発するとしても、同じ光トラン
シーバ内の光入力が断状態にない他のチャンネルについ
てはアラームが出ないことが望ましい。同様に、1つの
チャンネルにおいて光出力を断に制御したいとき、他の
チャンネルに影響を及ぼさないことが望ましい。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、複数チャンネルの通信ができ、その通信管理がチャ
ンネル個別に可能な光通信デバイスを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数の発光素子とその発光素子の駆動回路
とを具備することにより複数チャンネルの伝送を可能と
し、前記駆動回路に各発光素子の光出力断をそれぞれ独
立して制御する複数の信号線を導入したものである。
【0013】また、複数の受光素子とその受光信号の増
幅回路とを具備することにより複数チャンネルの伝送を
可能とし、前記増幅回路に各受光素子からの光入力断検
知信号をそれぞれ独立して出力する複数の信号線を導入
したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0015】図1に示されるように、本発明に係る光通
信デバイスは、複数の光素子及びICチップを収容した
ハウジング1内に多芯フラット光ファイバ(テープファ
イバとも言う)2の一端を挿入し、この多芯フラット光
ファイバ2の反対端に多芯一括光コネクタ3を取り付け
たピッグテイル型の光通信デバイスである。ハウジング
1内では多芯フラット光ファイバ2の各芯の光ファイバ
に臨ませて各光素子が配置されている。
【0016】ここでは、多芯フラット光ファイバ2に
は、シングルモードファイバφ0.25mm×8本を
0.25mmピッチで平行に並べた8芯フラット光ファ
イバを使用している。この8芯フラット光ファイバ2の
一端がハウジング1内に挿入され、ハウジング1内に固
定されている。8芯フラット光ファイバ2の反対端には
8芯一括光コネクタ3が取り付けられている。
【0017】ハウジング1は、金属製(アルミ)で略直
方体状に形成されている。このハウジング1の多芯フラ
ット光ファイバ挿入端の反対端には、光通信デバイスを
ホスト回路基板から取り外すときに傾倒させるリリース
部材4が設けられている。
【0018】ハウジング1の内部には底部に臨ませて接
続用コネクタ5が収容されている。この接続用コネクタ
5は、ICチップからの信号をハウジング外のホスト回
路基板6へ取り出すと共に、光通信デバイスをホスト回
路基板6に固定するためのもので、接続用コネクタ5が
雌であればホスト回路基板6上の相手側コネクタ7が雄
である。接続用コネクタ5と相手側コネクタ7との雌雄
は逆でもよい。
【0019】図2に示されるように、本発明に係る光通
信デバイスのハウジング1は、下ハウジング21と上ハ
ウジング22とに2分割形成されている。このうち下ハ
ウジング21は、底面とその周囲を囲む側壁とからな
り、光通信デバイス基板23を収容する空間を形成する
ものである。上ハウジング22は、上記収容空間の上部
を閉じるものであると共に、表面に多数の凹凸(図示せ
ず)を形成して放熱を図るものである。
【0020】光通信デバイス基板23には、表面に配線
パターンが形成されていると共に光素子用基板(シリコ
ン基板)24とICチップ25とが搭載されている。こ
の光通信デバイス基板23の裏面に接続用コネクタ5が
取り付けられている。
【0021】ハウジング1の底面には相手側コネクタ7
を挿入する入口26が形成されている。接続用コネクタ
5の下端が入口26とほぼ同じ高さに位置することによ
り、接続用コネクタ5を相手側コネクタ7に嵌合させた
とき、ハウジング1の底面がホスト回路基板6にほぼ接
することになる。
【0022】光素子用基板24上には複数の光素子27
が一直線上に並べて搭載されている。これら光素子27
とICチップ25とがワイヤボンディング28で接続さ
れている。また、光素子用基板24上に多芯フラット光
ファイバ2の先端が載せて固定されている。上ハウジン
グ22により下ハウジング21の上部を閉じることによ
り、多芯フラット光ファイバ2が上下ハウジングの閉じ
合わせ部分からハウジング1内に挿入されている状態と
なる。
【0023】ハウジング1内には、多芯フラット光ファ
イバ2の挿入端に臨ませて光素子27が配置され、これ
ら光素子27の背後側にICチップ25が配置され、さ
らにそのICチップ25の後方に接続用コネクタ5が配
置されていることになる。
【0024】図3に示されるように、本発明に係る光通
信デバイスの内部では、光素子用基板24に、8個の光
素子27が実装可能な最小ピッチ0.5mmで一列に並
べられている(この図では簡略化して3個だけ示し
た)。この光素子用基板24には、予め光素子27の配
列ピッチと同じピッチ0.5mmでV溝31が形成され
ている。各V溝31に沿わせて1本ずつ光ファイバ32
が載せてあり、各々の光ファイバ32が接着により光素
子用基板24に固定されている。
【0025】各光素子27とICチップ25の各端子と
がワイヤボンディング28で接続されている。また、光
通信デバイス基板23の表面には予め配線パターン33
が形成されており、この配線パターン33は接続用コネ
クタ5の各端子に繋がっている。そして、ICチップ2
5の各端子と各配線パターン33とがワイヤボンディン
グ34で接続されている。
【0026】尚、これまで光素子27を発光素子とも受
光素子とも限定しなかったが、8個の光素子27を全て
発光素子とし、ICチップ25を8回路ドライバとする
ことにより、この光通信デバイスは8チャンネル用光送
信器となり、8個の光素子27を全て受光素子とし、I
Cチップ25を8回路増幅器とすることにより、この光
通信デバイスは8チャンネル用光受信器となる。また、
発光素子と受光素子とを複合して使用し、ドライバのI
Cチップと増幅器のICチップとを搭載することによ
り、4チャンネル送受信を行う光トランシーバを形成し
てもよい。
【0027】また、チャンネル数を8としたのは、通信
処理装置を構成するコンピュータが8を単位とする慣例
に合わせたものであり、他の数であってもよいことは言
うまでもない。
【0028】図1〜図3に示した本発明の光通信デバイ
スは、ピッグテイル型とし、単体の光素子27やICチ
ップ25を使用したので、1回路当たりの占有スペース
が小さくできる。また、各芯の光ファイバ32に臨ませ
て光素子27を配置すると共にその光素子27の背後側
にICチップ25を配置したので、幅の狭い光通信デバ
イスが形成され、ホスト回路基板6上への密集配置が可
能となる。また、光素子27からICチップ25までワ
イヤボンディング28で接続したので、接合箇所が少な
く信頼性が高くなると共に、光通信デバイス内での伝送
距離が短くなり、外部に対してはもとより、光通信デバ
イス内部相互間でも不要輻射が出にくく、受けにくくな
る。
【0029】この結果、従来の1チャンネル送受信を行
うレセプタクル型光トランシーバとほぼ同サイズ(端面
幅約13mm)で、8チャンネルの光送信器又は光受信
器或いは4チャンネル送受信を行う光トランシーバを実
現できる。
【0030】次に、光素子の配置について説明する。
【0031】図4(a)に示した配置では、光素子用基
板24に各々単体の光素子27が8個一列に等間隔で並
べてある。8芯フラット光ファイバ2の各芯を構成する
光ファイバ32が光素子27と同じピッチで並べてあ
り、各光素子27と一対一で光結合されている。
【0032】図4(b)に示した配置では、2個に分割
された光素子用基板41,41に、4個の光素子を一列
に並べて一体化した4素子アレイ42が各々搭載されて
いる。このように、4素子アレイ42を2個並べること
によって、光素子が8個一列に並べてある。
【0033】8素子アレイ等の多数素子の複合体を用い
ると、マウント工数が節減できるが、素子1つが不良で
もアレイを交換しなければならないので、歩留まりが悪
い。一方、単体の光素子27を複数用いると、不良のと
きはその光素子27のみ交換すればよいので、歩留まり
が向上するが、単体の光素子27を一つ一つ位置合わせ
してマウントするのは工数がかかる。4素子アレイ42
等の小数素子の複合体を用いると、そのうちの1個の素
子が不良となる確率が多数素子複合体よりも低いため、
あまり歩留まりが落ちることなく、しかも、マウント工
数が節減されるので、総合的にはコスト削減を図ること
ができる。尚、単体の光素子27を使用した図4(a)
の形態と4素子アレイ42を使用した図4(b)の形態
とのいずれがコスト的に優れているかは、各部品の単価
や歩留まり率、マウント工数及び単価などの数量を比較
して判断することになる。
【0034】本発明の光通信デバイスの回路図は、図5
(a)又は図5(b)のようになる。図5(a)に示し
た回路では、8個の光素子27が全て発光素子、例え
ば、LD(レーザダイオード)51であり、ICチップ
25は8回路の駆動回路アレイ52である。これによ
り、8チャンネルの光送信器が実現される。
【0035】図5(b)に示した回路では、8個の光素
子27が全て受光素子、例えば、PD(フォトダイオー
ド)53であり、ICチップ25は8回路の増幅回路ア
レイ54である。これにより、8チャンネルの光受信器
が実現される。
【0036】図5(a)や図5(b)の光通信デバイス
は、光素子や回路の機能が統一されているので、必要な
複数の回路を1つのICチップ25で実現することがで
きる。これにより、ハウジング内に収容する部品点数が
削減され、小型化及びコスト削減につながる。
【0037】ICチップ25から接続用コネクタ5を介
してホスト回路基板6に信号を送受する伝送線は、1信
号について2本配線されている。そして、一方の伝送線
の信号論理を他方の伝送線の信号論理と反転させて伝送
するようになっている。図6(a)には光送信器の例を
示した。
【0038】図示のように、接続用コネクタ5内の隣接
する2つのコネクタ端子61,62より信号「データ」
と信号「データバー」とが1つの駆動回路63のために
入力される。配線パターンの形状は図示しないが、この
信号「データ」の配線パターンと信号「データバー」の
配線パターンとは、互いに近接かつ隣接し、好ましくは
平行に設けてある。駆動回路63は、信号「データ」が
0、信号「データバー」が1のときのみLD51を発光
させ、それ以外の論理ではLD51を発光させない。ホ
スト回路基板6からの信号「データ」及び「データバ
ー」は、図6(b)のように常に逆の論理である。
【0039】図示しない光受信器の場合は、PD出力が
増幅回路に入力され、増幅回路から正逆論理の信号「デ
ータ」「データバー」が出力される。そして、この信号
「データ」の配線パターンと信号「データバー」の配線
パターンとは、互いに近接かつ隣接し、好ましくは平行
に設けられ、接続用コネクタ5内の隣接する2つのコネ
クタ端子に繋がる。
【0040】このように、信号伝送線を1信号について
2本配線し、論理を互いに反転させて伝送するので、両
線からの輻射ノイズは、一方が正なら他方が負となり、
少し離れた輻射空間においては互いに相殺される。これ
により、他の信号伝送線とのクロストークが解消され
る。
【0041】次に、本発明の光通信デバイスを通信処理
装置に利用する形態を説明する。
【0042】図7(a)に示されるように、ホスト回路
基板6は、片端にバックボードコネクタ71を有するス
ロット差し込み式の基板である。このホスト回路基板6
には複数の相手側コネクタ7が実装されており、それぞ
れの相手側コネクタ7に光通信デバイス72を装着する
ことができる。図に示した光通信デバイス72の配置形
態は、互いにハウジング1の長手方向を平行にし、ホス
ト回路基板6の自由端寄りに一列ないし複数列に並べた
ものである。ハウジング1は多芯フラット光ファイバ2
の挿入端がバックボードコネクタ71に向けてあり、こ
れより延出された多芯フラット光ファイバ2の反対端の
多芯一括光コネクタ3はバックボードコネクタ71に挿
入されている。バックボードコネクタ71と光通信デバ
イス72との間には通信処理回路が搭載されている。
【0043】各光通信デバイス72は、これまで説明し
た8チャンネル光送信器又は光受信器であり、従来の1
チャンネル光トランシーバとほぼ同一サイズなので、ホ
スト回路基板6が同一面積であれば従来に比べて4倍の
チャンネルを載せることができる。
【0044】図7(b)に示されるように、通信処理装
置73は、複数の基板を差し込むことのできる多段スロ
ット74を有し、複数のホスト回路基板6を装着するこ
とができる。勿論、1枚のホスト回路基板6からなる通
信処理装置を構成してもよい。この通信処理装置73の
裏側より図示しない他の通信処理装置への光ファイバケ
ーブル75を配線する。これにより、他の通信処理装置
との間で多チャンネル光通信が可能となる。
【0045】図7(c)は、バックボードコネクタ71
に対する1つの光通信デバイス72からの多芯フラット
光ファイバ2と、通信処理装置73の裏側より配線する
光ファイバケーブル75との接続関係の一例を示したも
のである。多芯フラット光ファイバ2には、第一チャン
ネルch1から第NチャンネルchNまでの光伝送路が
含まれている。これに対し、光ファイバケーブル75
は、各チャンネルがそれぞれ独立しており、複数の通信
相手76へと配線されている。このように、1つの光通
信デバイス72における各チャンネルは、1つ1つ独立
して任意の通信処理装置に配線することができる。従っ
て、通信相手76となる各通信処理装置において必要な
チャンネル数がまちまちである場合に、任意の光通信デ
バイス72の任意のチャンネルを通信相手76となる任
意の通信処理装置に割り当てることが可能となる。これ
により、例えば、LANのホスト装置に対して多数の端
末や中継装置や他のホスト装置からの光ファイバケーブ
ルを配線することが容易になる。
【0046】次に、これまでに述べた光通信デバイスに
通信管理用の信号線を設けた光通信デバイスについて説
明する。
【0047】図8(a)に示した光通信デバイス72
は、ICチップ25による8回路の駆動回路81と8個
の発光素子82(光素子27)とを具備した8チャンネ
ルの光送信器である。各駆動回路81に対して発光素子
82の光出力断を制御する信号線83がそれぞれ導入さ
れている。8本の信号線83は、それぞれ接続用コネク
タ5を介してホスト回路基板6に接続される。ホスト回
路基板6を装備した通信処理装置73は、各々の信号線
83に対する光出力断の制御信号をチャンネル個別に出
力することができる。
【0048】また、図8(b)に示した光通信デバイス
72は、8個の受光素子85(光素子27)とICチッ
プ25による8回路の増幅回路84とを具備した8チャ
ンネルの光受信器である。各増幅回路84から光入力断
検知を通知する信号線86がそれぞれ導出されている。
8本の信号線86は、それぞれ接続用コネクタ5を介し
てホスト回路基板6に接続される。ホスト回路基板6を
装備した通信処理装置73は、各々の信号線86からチ
ャンネル毎に光入力断が検知されたことを知ることがで
きる。
【0049】図8(a)及び図8(b)の光通信デバイ
ス72、即ち、8チャンネルの光送信器及び光受信器が
図7(a)のようにホスト回路基板6に多数搭載されて
いるものとする。そして、図7(c)のように1つの光
通信デバイス72における各チャンネルが光ファイバケ
ーブル75によって複数の通信相手76に接続されてい
るものとする。
【0050】このとき、本発明では光出力断制御をチャ
ンネル個別に行うことができるので、任意の1チャンネ
ルにおいて光出力を断に制御したいとき、他のチャンネ
ルに影響を及ぼすことなく、当該チャンネルのみ光出力
を断に制御することができる。また、本発明では光入力
断検知をチャンネル個別に行うことができるので、ある
光入力が断状態になったためアラームを発する場合に、
光入力が断状態にない他のチャンネルとは区別してアラ
ームを発することができる。
【0051】次に、チャンネル個別の通信管理を少ない
配線数で可能にする実施形態を説明する。図9に示され
るように、この光通信デバイス72には、1本の信号線
92より8チャンネル分の制御信号をシリアルデータと
して入力し、このシリアルデータをチャンネル毎に分割
して8つの個別制御信号をそれぞれ信号線83に出力す
るシリアル/パラレル変換器91が設けられている。こ
の形態では、ホスト回路基板6から光通信デバイス72
への信号が8チャンネル分のシリアルデータとして1本
の信号線92により伝送されるから、接続用コネクタ5
の端子数を図8(a)の場合より少なくすることができ
る。
【0052】図示しないが光受信器についても同様に、
光通信デバイス72にパラレル/シリアル変換器を搭載
し、各増幅回路からの光入力断検知信号をシリアルデー
タにまとめてホスト回路基板6に出力するようにすれ
ば、端子数を図8(b)の場合より少なくすることがで
きる。
【0053】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0054】(1)通信処理装置は、同じ光通信デバイ
ス内の複数のチャンネルに対し、制御、モニタ、アラー
ムをチャンネル個別に行うことができる。これにより通
信の管理を光通信デバイス単位ではなくチャンネル単位
で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す光通信デバイスの外
観図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す光通信デバイスの断
面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す光通信デバイスの内
部構造図である。
【図4】本発明の実施形態を示す光素子の配置図であ
る。
【図5】本発明の実施形態を示す光通信デバイスの回路
図である。
【図6】本発明の一実施形態を示す光通信デバイスにお
ける、(a)1チャンネル分の回路図、(b)信号波形
図である。
【図7】本発明の一実施形態を示す通信処理装置におけ
る、(a)ホスト回路基板の構成図、(b)ホスト回路
基板の取り付け図、(c)チャンネル分配図である。
【図8】本発明の一実施形態を示す光通信デバイスの回
路図である。(a)は光送信器、(b)は光受信器を示
す。
【図9】本発明の一実施形態を示す光通信デバイスの回
路図である。
【図10】従来の光トランシーバの回路図である。
【図11】従来の光トランシーバにおける、(a)光素
子モジュールの内部構造図、(b)光トランシーバ基板
の実体配置図、(c)ICモジュールの内部構造図であ
る。
【図12】従来の光トランシーバの外観図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 多芯フラット光ファイバ 5 接続用コネクタ 6 ホスト回路基板 7 相手側コネクタ 24 光素子用基板 25 ICチップ 27 光素子 32 光ファイバ 83 光出力断を制御する信号線 86 光入力断検知を通知する信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝淵 憲司 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 (72)発明者 高橋 龍太 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 (72)発明者 田村 健一 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA02 BA11 5F073 AB04 AB28 BA02 FA06 FA28 5F088 BB01 EA03 EA06 EA09 JA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光素子とその発光素子の駆動回
    路とを具備することにより複数チャンネルの伝送を可能
    とし、前記駆動回路に各発光素子の光出力断をそれぞれ
    独立して制御する複数の信号線を導入したことを特徴と
    する光通信デバイス。
  2. 【請求項2】 複数の受光素子とその受光信号の増幅回
    路とを具備することにより複数チャンネルの伝送を可能
    とし、前記増幅回路に各受光素子からの光入力断検知信
    号をそれぞれ独立して出力する複数の信号線を導入した
    ことを特徴とする光通信デバイス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014168097A (ja) * 2014-05-12 2014-09-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光送受信システム
JP2015109382A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 住友電気工業株式会社 光送信器

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