JP2003097918A - 画像処理装置、コンピュータを用いて画像を処理するためのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、コンピュータを用いて画像を処理するためのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2003097918A
JP2003097918A JP2001295861A JP2001295861A JP2003097918A JP 2003097918 A JP2003097918 A JP 2003097918A JP 2001295861 A JP2001295861 A JP 2001295861A JP 2001295861 A JP2001295861 A JP 2001295861A JP 2003097918 A JP2003097918 A JP 2003097918A
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Kyoji Oguro
恭治 大黒
Hideki Onoda
秀樹 小野田
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレットに積載されたワークの位置データを
正確に算出する。 【解決手段】 画像処理コンピュータは、ワーク80の
表面色および求められる位置データの精度などに基づい
て格子パターン90の形態を決定する回路と、決定した
格子パターン90をプロジェクタ52に送信する回路
と、ワーク80を積載したパレット70が存在しない状
態で投影された格子パターン90を第1の画像データと
して、ワーク80を積載したパレット70が存在する状
態で投影された格子パターン90を第2の画像データと
して撮像するように、CCDカメラ54を制御する回路
と、CCDカメラ54により撮像された第1の画像デー
タおよび第2の画像データに基づいて、格子パターン9
0の交点の移動距離を算出し、その移動距離に基づい
て、ワーク80の高さデータを作成する回路とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットによるデ
パレタイジングに適用することができる画像処理技術に
関し、特に、複数のワークが積載されたパレットから各
ワークをデパレタイズする場合に、各ワークの位置情
報、重心位置情報を作成する画像処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の工業用ロボットの意欲的な開発に
より、様々な分野にロボットが用いられている。たとえ
ば、パレットにダンボール箱をパレタイズしたり、パレ
ットに積載されたダンボール箱をデパレタイズしたりす
る分野にロボットが用いられている。このような分野に
おける省力化の要求に対応して、作業者を介することな
く、ロボット自身がパレットに積載されたダンボール箱
の配置を検知してデパレタイズを行なう。このため、ロ
ボットは、パレットにダンボール箱がどのように積載さ
れているのかを判断する必要がある。
【0003】特開平3−234491号公報は、このよ
うなダンボール箱の段差を検知する自動移載システムを
開示する。このシステムは、パレット上に積載された複
数のダンボール箱へ帯状のレーザ光をそのダンボール箱
の斜め上方から照射するレーザ出力装置と、パレットを
搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアにより搬送中の
ダンボール箱の反射光を、帯状のレーザ光と直交する方
向であってダンボール箱の斜め上方から撮像するカメラ
と、搬送中のパレットの位置信号と、カメラから入力さ
れた帯状の反射光とに基づいて、ダンボール箱の段差信
号を出力する画像処理装置と、画像処理装置から入力さ
れた段差信号に基づいてダンボール箱の積み卸しを行な
うロボット装置とを含む。
【0004】このシステムによると、ダンボール箱が歯
抜けの状態で積載されて、搬送コンベアにより搬送され
てくると、帯状のレーザ光の反射光の位置がその歯抜け
の位置でずれることにより、段差を検出できる。この段
差をダンボール箱の歯抜けとしてロボットに送信し、ロ
ボットは歯抜けの状態を考慮して、パレットに積載され
たダンボ−ル箱をデパレタイズできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近の多品種小ロット
生産の高まりにより、1台のロボットが実行するデパレ
タイズ工程に、さまざまな大きさのダンボール箱が、さ
まざまな積載パターンで、搬送されてくる。上述の公報
のシステムでは、簡単なダンボールの段差を検出でき
る。しかしながら、さまざまな大きさのダンボール箱、
さまざまな積載パターンに対応できない。また、レーザ
光を使用するため、システム価格が高価になったり、周
囲の作業環境に与える影響が大きくなったりする。さら
に搬送コンベアで搬送中に発生した、ダンボール箱およ
びパレットの多少のずれにより、段差を誤検知する可能
性がある。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであって、安価、正確かつ安全に、周囲の環
境に依存することなく、多様な状況に対応が可能な、パ
レットに積載された物体などの画像を処理する装置、コ
ンピュータを用いて画像を処理するためのプログラムお
よびそのプログラムを記録した記録媒体を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る画像処
理装置は、物体を撮像した画像データを処理する画像処
理装置である。この画像処理装置は、物体に、2以上の
線分により構成される格子パターンを投影するための投
影手段と、2次元領域を撮像するための撮像手段と、投
影手段と撮像手段とに接続され、投影手段と撮像手段と
を制御するための制御手段とを含む。制御手段は、予め
定められた条件に従った格子パターンを、物体に投影す
るように、投影手段に指示するための第1の指示手段
と、投影手段により投影された格子パターンおよび物体
の少なくとも一方を含む2次元領域を撮像するように、
撮像手段に指示するための第2の指示手段と、撮像手段
により撮像された2次元領域の画像に基づいて、物体に
関する情報を作成するための作成手段とを含む。
【0008】第1の発明によると、投影手段は、たとえ
ば液晶型プロジェクタや半導体型プロジェクタであっ
て、2以上の線分により構成される格子パターンであっ
て、それらの線分が交差する交点を少なくとも1つ含む
格子パターンを、物体に投影する。第2の指示手段は、
たとえば、格子パターンのみを撮像するように、物体の
みを撮像するように、格子パターンが照射された物体を
撮像するように、撮像手段を指示する。作成手段は、た
とえば、格子パターンのみを撮像した画像と、格子パタ
ーンが照射された物体を撮像した画像とにおけるそれぞ
れの交点の間の距離に基づいて、物体の高さに関する情
報を作成できる。これは、同じ格子パターンを投影して
も、物体が有無状態によって格子パターンの交点座標が
ずれるためである。これにより、複数の物体が積載され
ている状態において、多少積載状態がずれていても、物
体に関する情報を正確に作成できる。その結果、プロジ
ェクタなどを用いて、安価、正確かつ安全に、周囲の環
境に依存することなく、多様な状況に対応が可能な、パ
レットに積載された物体などの画像を処理する装置を提
供することができる。
【0009】第2の発明に係る画像処理装置は、第1の
発明の構成に加えて、第1の指示手段は、物体の色に対
応して予め定められた色の線分により構成される格子パ
ターンを、物体に投影するように、投影手段に指示する
ための手段を含む。
【0010】第2の発明によると、たとえば、プロジェ
クタは、多種類の色を出力できるので、物体の表面の色
に対応して予め定められた色の線分を投影できる。物体
の表面色と線分が同系色になることを避けて撮像手段に
より線分の反射光を的確に撮像することができる。
【0011】第3の発明に係る画像処理装置は、第1の
発明の構成に加えて、第1の指示手段は、直方体を構成
する一辺と予め定められた角度を有する線分により構成
される格子パターンを、物体に投影するように、投影手
段に指示するための手段を含む。
【0012】第3の発明によると、物体は直方体の形状
を有し、格子パターンは、その直方体を構成する一辺と
予め定められた角度を有する線分により構成される。こ
れにより、物体と物体とが接するように積載されている
場合であっても、その物体間の隙間を斜めに横切る線分
の不連続性を抽出して、物体の外形に関する情報を作成
することができる。
【0013】第4の発明に係る画像処理装置は、第1の
発明の構成に加えて、第1の指示手段は、物体の位置情
報の精度に対応して予め定められた太さの線分により構
成される格子パターンを、物体に投影するように、投影
手段に指示するための手段を含む。
【0014】第4の発明によると、物体に関する情報
は、物体の位置情報であって、この位置情報を高精度で
必要な場合であって外乱光の影響が大きい場合には、線
分の太さを太くして、外乱光による影響を少なくして、
物体の位置情報を正確に作成できる。
【0015】第5の発明に係る画像処理装置は、第1の
発明の構成に加えて、第1の指示手段は、物体の位置情
報の精度に対応して予め定められた間隔を有する平行な
線分により構成される格子パターンを、物体に投影する
ように、投影手段に指示するための手段を含む。
【0016】第5の発明によると、物体に関する情報
は、物体の位置情報であって、この位置情報を高精度で
必要な場合には、線分の間隔を狭くして、低精度でよい
場合には、線分の間隔を広くして、必要な精度に合致さ
せて物体の位置情報を作成することができる。
【0017】第6の発明に係る画像処理装置は、第1〜
第5のいずれかの発明の構成に加えて、第2の指示手段
は、物体が存在しない状態において投影手段により投影
された格子パターンを含む2次元領域を第1の画像とし
て、格子パターンの交点が投影された物体を含む2次元
領域を第2の画像として撮像するように、撮像手段に指
示するための手段を含む。作成手段は、第2の画像にお
ける交点と、第1の画像における交点との距離に基づい
て、物体の寸法に関する情報を作成するための手段を含
む。
【0018】第6の発明によると、第2の指示手段は、
格子パターンのみを第1の画像として撮像するように、
格子パターンが照射された物体を第2の画像として撮像
するように撮像手段を指示する。作成手段は、第1の画
像と、第2の画像とにおけるそれぞれの交点の間の距離
に基づいて、物体の寸法(たとえば高さ)に関する情報
を作成できる。これは、同じ格子パターンを投影して
も、物体が有無状態によって格子パターンの交点座標が
ずれるためである。これにより、複数の物体が積載され
ている状態において、多少積載状態がずれていても、物
体に関する情報を正確に作成できる。
【0019】第7の発明に係る画像処理装置は、第1〜
第5のいずれかの発明の構成に加えて、第2の指示手段
は、格子パターンが投影されていない物体を含む2次元
領域を第1の画像として、格子パターンの交点が投影さ
れた物体を含む2次元領域を第2の画像として撮像する
ように、撮像手段に指示するための手段を含む。作成手
段は、第2の画像と第1の画像との差分データにおける
線分の不連続点に基づいて、物体の外形に関する情報を
作成するための手段を含む。
【0020】第7の発明によると、第2の指示手段は、
物体のみを第1の画像として撮像するように、格子パタ
ーンが照射された物体を第2の画像として、撮像するよ
うに撮像手段を指示する。作成手段は、第2の画像と第
1の画像との差分データを作成する。作成手段は、差分
データにおける線分の不連続点に基づいて、物体の外形
に関する情報を作成できる。これは、物体と物体との間
の隙間においては投影された格子パターンが切断されて
不連続になるためである。これにより、複数の物体が積
載されている状態において、多少積載状態がずれていて
も、物体に関する情報を正確に作成できる。
【0021】第8の発明に係る画像処理装置は、第7の
発明の構成に加えて、作成手段は、物体の外形に関する
情報に基づいて、物体について予め定められた位置から
のずれに関する情報を作成するための手段を含む。
【0022】第8の発明によると、物体の外形に基づい
て、物体について予め定められた位置からのずれに関す
る情報(たとえば、搬送中に発生した振動による、物体
の重心のずれ、物体が回転した角度などの情報)を作成
して、デパレタイジングロボットに送信することができ
る。ロボットは、その重心を把持して、物体が回転した
角度を修正してデパレタイズできる。
【0023】第9の発明に係る画像処理装置は、第1〜
第8のいずれかの発明の構成に加えて、投影手段は、ブ
ラウン管型プロジェクタ、液晶型プロジェクタおよび半
導体型プロジェクタのいずれかである。
【0024】第9の発明によると、映像デバイスとし
て、ブラウン管、液晶および半導体を用いたプロジェク
タは、高輝度の格子パターンを物体に投影できる。レー
ザ光と異なり、さまざまな格子パターンを投影すること
ができ、安価、正確かつ安全に、周囲の環境に依存する
ことなく、多様な状況に対応が可能な、パレットに積載
された物体などの画像を処理する装置を提供することが
できる。
【0025】第10の発明に係るプログラムは、コンピ
ュータを用いて、物体を撮像した画像データを処理する
プログラムである。このコンピュータには、物体に、2
以上の線分により構成される格子パターンを投影するた
めの投影プロジェクタと2次元領域を撮像するためのカ
メラとが接続されている。プログラムは、コンピュータ
に、予め定められた条件に従った格子パターンを、物体
に投影するように、投影プロジェクタに指示する第1の
指示手順と、投影プロジェクタにより投影された格子パ
ターンおよび物体の少なくとも一方を含む2次元領域を
撮像するように、カメラに指示する第2の指示手順と、
カメラにより撮像された2次元領域の画像に基づいて、
物体に関する情報を作成する作成手順とを実行させる。
【0026】第10の発明によると、液晶型プロジェク
タや半導体型プロジェクタは、2以上の線分により構成
される格子パターンであって、それらの線分が交差する
交点を少なくとも1つ含む格子パターンを、物体に投影
する。プログラムがコンピュータに実行させる第2の指
示手順は、たとえば、格子パターンのみを撮像するよう
に、物体のみを撮像するように、格子パターンが照射さ
れた物体を撮像するように、カメラを指示する。作成手
順は、たとえば、格子パターンのみを撮像した画像と、
格子パターンが照射された物体を撮像した画像とにおけ
るそれぞれの交点の間の距離に基づいて、物体の高さに
関する情報を作成できる。これにより、複数の物体が積
載されている状態において、多少積載状態がずれていて
も、物体に関する情報を正確に作成できる。その結果、
投影プロジェクタを用いて、安価、正確かつ安全に、周
囲の環境に依存することなく、多様な状況に対応が可能
な、パレットに積載された物体などの画像をコンピュー
タを用いて処理するプログラムを提供することができ
る。
【0027】第11の発明に係る記録媒体は、コンピュ
ータを用いて、物体を撮像した画像データを処理するプ
ログラムを記録した記録媒体である。このコンピュータ
には、物体に、2以上の線分により構成される格子パタ
ーンを投影するための投影プロジェクタと、2次元領域
を撮像するためのカメラとが接続されている。プログラ
ムは、コンピュータに、予め定められた条件に従った格
子パターンを、物体に投影するように、投影プロジェク
タに指示する第1の指示手順と、投影プロジェクタによ
り投影された格子パターンおよび物体の少なくとも一方
を含む2次元領域を撮像するように、カメラに指示する
第2の指示手順と、カメラにより撮像された2次元領域
の画像に基づいて、物体に関する情報を作成する作成手
順とを実行させる。
【0028】第11の発明によると、液晶型プロジェク
タや半導体型プロジェクタは、2以上の線分により構成
される格子パターンであって、それらの線分が交差する
交点を少なくとも1つ含む格子パターンを、物体に投影
する。プログラムがコンピュータに実行させる第2の指
示手順は、たとえば、格子パターンのみを撮像するよう
に、物体のみを撮像するように、格子パターンが照射さ
れた物体を撮像するように、カメラを指示する。作成手
順は、たとえば、格子パターンのみを撮像した画像と、
格子パターンが照射された物体を撮像した画像とにおけ
るそれぞれの交点の間の距離に基づいて、物体の高さに
関する情報を作成できる。これにより、複数の物体が積
載されている状態において、多少積載状態がずれていて
も、物体に関する情報を正確に作成できる。その結果、
投影プロジェクタを用いて、安価、正確かつ安全に、周
囲の環境に依存することなく、多様な状況に対応が可能
な、パレットに積載された物体などの画像をコンピュー
タを用いて処理するプログラムを記録した記録媒体を提
供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一
の部品には同一の符号を付してある。それらの名称およ
び機能も同じである。したがってそれらについての詳細
な説明は繰返さない。
【0030】図1に、本実施の形態に係る画像処理コン
ピュータ50を含む、デパレタイズシステムの全体構成
図を示す。このデパレタイズシステムは、複数のワーク
が積載されたパレットから、各ワークをロボットを用い
てデパレタイズするシステムである。このデパレタイズ
システムは、デパレタイズ用のロボット32と、ロボッ
ト32に接続されロボット32を制御するロボットコン
トローラ30と、ワークを撮像した画像データを処理す
る画像処理コンピュータ50と、デパレタイズシステム
を含む製造ラインを管理するラインコントロールコンピ
ュータ40とを含む。
【0031】ラインコントロールコンピュータ40に
は、コンベアなどのパレット搬送ユニット42と、パレ
ット搬送ユニット42の予め定められた位置にパレット
が停止したことを検知するパレット検知センサ44とが
接続されている。画像処理コンピュータ50には、ワー
クに格子パターンを投影する投影プロジェクタ52と、
ワークを撮像するCCD(Charge Coupled Device)カ
メラ54とが接続されている。
【0032】ラインコントロールコンピュータ40は、
ホストコンピュータ(図示しない)から送信された、パ
レット毎の、ワークの積載パターン(配置パターン)お
よびワークの外形寸法を含む積載データを記憶する。ラ
インコントロールコンピュータ40とロボットコントロ
ーラ30とは、LAN(Local Area Network)60を介
して接続されている。ラインコントロールコンピュータ
40は、パレット検知センサ44からパレット検知信号
を受信すると、受信したパレット検知信号をロボットコ
ントローラ30に送信する。ラインコントロールコンピ
ュータ40は、パレット搬送ユニット42の予め定めら
れた位置に停止したパレットに対応する積載データを、
ロボットコントローラ30に送信する。
【0033】画像処理コンピュータ50は、ロボットコ
ントローラ30に接続されている。画像処理コンピュー
タ50は、ロボットコントローラ30からパレット検知
信号および積載データを受信すると、投影処理を開始す
る。画像処理コンピュータ50は、この投影処理により
決定された格子パターンを投影プロジェクタ52に送信
する。ロボット32が1段分のワークをデパレタイズす
ると、その1段下のワークのデパレタイズのために、ロ
ボットコントローラ30は、画像処理コンピュータ50
に実装データ要求信号を送信する。画像処理コンピュー
タ50は、ロボットコントローラ30から実装データ要
求信号を受信すると、撮像処理を開始する。このとき、
投影処理で決定された格子パターンがワークに投影され
る。画像処理コンピュータ50は、この撮像処理により
算出された、実際にパレットに積載されたワークの基準
点の座標、重心点の座標およびワークのずれ角度を含む
実装データを、ロボットコントローラ30に送信する。
ロボット32は、ロボットコントローラ30が受信した
実装データに基づいて、パレット上のワークをデパレタ
イズする。ロボット32は、ワークをハンドリングする
のに十分な可搬重量を有する。
【0034】ロボットコントローラ30は、ラインコン
トロールコンピュータ40からワークの積載パターンを
含む積載データを受信しているが、パレットが実際に搬
送されると、搬送時の衝撃等により、パレット上でワー
クがずれる。受信した積載データと実際の積載位置のデ
ータ(実装データ)とがずれているため、受信した積載
データそのものを用いてロボット32によるデパレタイ
ズできないため、ロボット32がデパレタイズする前に
実装データが必要になる。
【0035】画像処理コンピュータ50は、一般的なコ
ンピュータにより実現される。画像処理コンピュータ5
0に接続される投影プロジェクタ52は、ブラウン管型
プロジェクタ、液晶型プロジェクタおよぶ半導体型プロ
ジェクタのいずれでもよい。投影プロジェクタ52は、
高い輝度が得られ、画面の中央部と隅部とにおける画像
の歪が少ない半導体型プロジェクタが好ましい。画像処
理コンピュータ50に接続されるCCDカメラ54は、
カラーのCCDカメラであって、一般的なものである。
投影プロジェクタ52およびCCDカメラ54は、画像
処理コンピュータ50と通信するための通信インターフ
ェイスを有する。
【0036】図2を参照して、CCDカメラ54は、パ
レット搬送ユニットパレット42上の予め定められた位
置(パレット検知センサ44によりパレット70が検知
される位置)に停止したパレットの中央の鉛直上方に設
けられる。CCDカメラ54で撮像される2次元領域
は、パレット70全体を十分に撮像できる大きさであ
る。投影プロジェクタ52は、CCDカメラ54とは異
なり、パレット70の斜め上方に設けられる。投影プロ
ジェクタ52とCCDカメラ54との距離および投影プ
ロジェクタ52の角度は、投影される格子パターン90
の左右端および上下端で発生する歪が、許容範囲に収ま
るように設定されている。
【0037】投影プロジェクタ52は、画像処理コンピ
ュータ50から受信した投影信号により、パレット70
に積載されたワーク80上に、格子パターン90を投影
を開始し、画像処理コンピュータ50から受信した投影
停止信号により格子パターン90の投影を停止する。こ
の格子パターン90は、予め定められた条件を満足する
ように、画像処理コンピュータ50が作成する。図2に
示すように、格子パターンは、たとえばワーク80の一
辺に対して45度±15度および135度±15度の傾
きを有する平行な複数の線分から構成される。この線分
の間隔、線分の色および線分の太さは、予め定められた
条件を満足するように、画像処理コンピュータ50が決
定する。
【0038】CCDカメラ54は、画像処理コンピュー
タ50から受信した撮像信号に基づいて、パレット70
がない状態で格子パターン90が投射された状態、パレ
ット70がある状態で格子パターン90が投射されてい
ない状態およびパレット70がある状態で格子パターン
90が投射された状態の3つの状態について、2次元領
域を撮像する。
【0039】なお、投影プロジェクタ52とCCDカメ
ラ54とを、ロボット32のハンド部分に設置するよう
にしてもよい。また、積載データは、ラインコントロー
ルコンピュータ40ではなく、ロボットコントローラ3
0が記憶しておいてもよい。
【0040】図3に、画像処理コンピュータ50の一例
であるコンピュータシステムの外観を示す。図3を参照
して、このコンピュータシステム100は、FD(Flex
ibleDisk)駆動装置106およびCD−ROM(Compac
t Disc-Read Only Memory)駆動装置108を備えたコン
ピュータ102と、モニタ104と、キーボード110
と、マウス112とを含む。
【0041】図4に、このコンピュータシステム100
の構成をブロック図形式で示す。図4に示すように、コ
ンピュータ102は、上記したFD駆動装置106およ
びCD−ROM駆動装置108に加えて、相互にバスで
接続されたCPU(CentralProcessing Unit)120
と、メモリ122と、固定ディスク124と、ロボット
コントローラ30に接続され、ロボットコントローラ3
0と通信するためのロボットコントローラインターフェ
イス126と、投影プロジェクタ52に接続され、投影
プロジェクタ52と通信するための投影プロジェクタイ
ンターフェイス128と、CCDカメラ54に接続さ
れ、CCDカメラ54と通信するためのCCDカメライ
ンターフェイス130とを含む。FD駆動装置106に
はFD116がセットされる。CD−ROM駆動装置1
08にはCD−ROM118がセットされる。
【0042】画像を処理する機能は、コンピュータハー
ドウェアとCPU120により実行されるソフトウェア
とにより実現される。一般的にこうしたソフトウェア
は、FD116、CD−ROM118などの記録媒体に
格納されて流通し、FD駆動装置106またはCD−R
OM駆動装置108などにより記録媒体から読取られて
固定ディスク124に一旦格納される。さらに固定ディ
スク124からメモリ122に読出されて、CPU12
0により実行される。
【0043】これらのコンピュータのハードウェア自体
は一般的なものである。コンピュータは、CPU120
を含む制御回路、記憶回路、入力回路、出力回路および
OS(Operating System)を含み、プログラムを実行す
る環境を備えたものである。本発明のプログラムは、こ
のようなコンピュータに、画像処理機能を実現させるプ
ログラムである。したがって本発明の最も本質的な部分
は、FD、CD−ROM、メモリカード、固定ディスク
などの記録媒体に記録されたプログラムおよびこのプロ
グラムが記録された記録媒体である。
【0044】なお、図3および図4に示したコンピュー
タ自体の動作は周知であるので、ここではその詳細な説
明は繰返さない。
【0045】図5を参照して、本実施の形態に係る画像
処理コンピュータ50が、ロボットコントローラ30か
ら受信する積載データについて説明する。この積載デー
タは、前述の説明のように、ロボットコントローラ30
が、ラインコントロールコンピュータ40からLAN6
0を介して受信する。図5に示すように、積載データ
は、ヘッダ、積載段数、奇数段積載パターン、偶数段積
載パターン、積載ワーク幅、積載ワーク奥行き、積載ワ
ーク高さおよび積載ワーク色を含む。奇数段積載パター
ンおよび偶数段積載パターンは、それぞれ奇数段および
偶数段における積載ワーク数および積載されたワークの
配置パターンを示す。
【0046】図6を参照して、本実施の形態に係る画像
処理コンピュータ50からロボットコントローラ30に
送信される実装データについて説明する。図6に示すよ
うに、実装データは、ヘッダ、第N段目第1ワーク実装
データ(基準点座標(X、Y)、重心点座標(X、
Y)、ずれ角度θ)と、第N段目第2ワーク実装データ
(基準点座標(X、Y)、重心点座標(X、Y)、ずれ
角度θ)とを含む。図6に示すように、実装データは、
第N段目に積載されたワークの実装データであって、そ
のN段目に積載されたワークの数の実装データを含む。
なお、ずれ角度θは、基準とする直交座標系のいずれか
の軸とワーク80の一辺とにより形成される角度をい
う。ワーク80は、直交座標系のいずれかの軸とワーク
の一辺とが平行(または垂直)になるように、基準位置
が予め定められている。この重心点座標(X、Y)とず
れ角度θとを受信したロボットコントローラ30は、重
心点座標(X、Y)とロボットハンドの中心位置とが一
致し、かつずれ角度θだけロボットハンドを回転させた
状態で、ワーク80を把持するようにロボット32を制
御する。ロボット32は、ワーク80を把持後、ずれ角
度θだけロボットハンドを逆回転させた状態で、デパレ
タイズ位置にワーク80を載置する。
【0047】図7を参照して、本実施の形態に係る画像
処理コンピュータ50で実行されるプログラムは、投影
処理に関し、以下のような制御構造を有する。
【0048】ステップ(以下、ステップをSと略す。)
100にて、CPU120は、予備処理を行なう。この
予備処理は、パレット70が存在しない状態において、
投影プロジェクタ52により格子パターン90を投影し
て、撮像カメラ54により2次元領域を撮像した格子パ
ターン撮像データを固定ディスク124に記憶する。
【0049】S102にて、CPU120は、ロボット
コントローラ30からパレット検知信号を受信したか否
かを判断する。パレット検知信号は、パレット搬送ユニ
ット42の予め定められた位置に、パレット70が停止
したことをパレット検知センサ44が検知すると、ライ
ンコントロールコンピュータ40およびLAN60を介
してロボットコントローラ30に送信され、ロボットコ
ントローラ30が画像処理コンピュータ50に送信す
る。パレット検知信号を受信すると(S102にてYE
S)、処理はS104へ移される。もしそうでないと
(S102にてNO)、処理はS102へ戻され、ロボ
ットコントローラ30からのパレット検知信号の受信を
待つ。
【0050】S104にて、CPU120は、投影処理
を開始する。S106にて、CPU120は、ロボット
コントローラ30から積載データ(図5)を受信したか
否かを判断する。ロボットコントローラ30から積載デ
ータを受信すると(S106にてYES)、処理はS1
10へ移される。もしそうでないと(S106にてN
O)、処理はS108へ移される。
【0051】S108にて、CPU120は、投影処理
を開始してから、予め定められた時間が経過したか否か
を判断する。予め定められた時間が経過すると(S10
8にてYES)、処理はS126へ移される。もしそう
でないと(S108にてNO)、処理はS106へ戻さ
れ、ロボットコントローラ30からの積載データの受信
を待つ。
【0052】S110にて、CPU120は、ロボット
コントローラ30から受信した積載データを固定ディス
ク124に記憶する。S112にて、CPU120は、
環境データ算出処理を行なう。この環境データ算出処理
の詳細については後述する。
【0053】S114にて、CPU120は、積載ワー
ク色に基づいて、格子パターンの線の色を決定する。S
116にて、CPU120は、積載段数および積載ワー
ク高さに基づいて、格子パターンの線の間隔を決定す
る。
【0054】S118にて、CPU120は、外乱光補
正フラグに基づいて、格子パターンの線の太さを決定す
る。このS118における処理において、外乱光補正フ
ラグがセット状態であると格子パターンの線は太くなる
ように、外乱光補正フラグがリセット状態であると格子
パターンの線は細くなるようにそれぞれ決定される。S
120にて、CPU120は、位置補正回転角度に基づ
いて、格子パターンの回転角度を決定する。
【0055】S122にて、CPU120は、決定され
た色、間隔、太さおよび回転角度を有する格子パターン
を作成する。S124にて、CPU120は、作成され
た格子パターンのデータを投影プロジェクタ52に送信
する。
【0056】S126にて、CPU120は、通信エラ
ー処理を行なう。この通信エラー処理は、たとえば、ロ
ボットコントローラ30と画像処理コンピュータ50と
の間において通信エラーが発生したことをモニタ104
に表示する。
【0057】図8を参照して、図7の環境データ算出処
理の詳細について説明する。S150にて、CPU12
0は、CCDカメラ54に撮像信号を送信する。この撮
像信号を受信したCCDカメラ54は、予め定められた
撮像条件に従って2次元領域を撮像し、撮像データを画
像処理コンピュータ50に送信する。
【0058】S152にて、CPU120は、CCDカ
メラ54から撮像データを受信したか否かを判断する。
CCDカメラ54から撮像データを受信すると(S15
2にてYES)、処理はS156へ移される。もしそう
でないと(S152にてNO)、処理はS154へ移さ
れる。
【0059】S154にて、CPU120は、CCDカ
メラ54に撮像信号を送信してから、予め定められた時
間が経過したか否かを判断する。予め定められた時間が
経過すると(S154にてYES)、処理はS172へ
移される。もしそうでないと(S154にてNO)、処
理はS152へ戻され、CCDカメラ54からの撮像デ
ータの受信を待つ。
【0060】S156にて、CPU120は、受信した
撮像データに基づいて、基準点の色データを抽出する。
S158にて、CPU120は、基準点の標準の色デー
タを読出す。この基準点の標準の色データは、予め、固
定ディスク124に記憶されている。
【0061】S160にて、CPU120は、受信した
撮像データに基づいて抽出した色データと、読出した標
準の色データとの差が、予め定められた値以上であるか
否かを判断する。色データと、標準の色データとの差が
予め定められた値以上である場合には(S160にてY
ES)、処理はS162へ移される。もしそうでないと
(S160にてNO)、処理はS164へ移される。
【0062】S162にて、CPU120は、色データ
と標準の色データとの差が予め定められた値以上である
ことから、外乱光の影響が大きいと判断し、外乱光補正
フラグをセット状態にする。
【0063】S164にて、CPU120は、受信した
撮像データからパレットの基準点の座標データを抽出す
る。たとえば、パレットの基準点は、パレットの左上端
が選択される。S166にて、CPU120は、基準点
の標準座標データを読出す。この基準点の標準座標デー
タは、予め固定ディスク124に記憶されている。
【0064】S168にて、CPU120は、受信した
撮像データに基づいて抽出した座標データと、読出した
標準座標データとの差が、予め定められた値以上である
か否かを判断する。座標データと、標準座標データとの
差が予め定められた値以上である場合には(S168に
てYES)、処理はS170へ移される。もしそうでな
いと(S168にてNO)、この環境データ算出処理は
終了し、処理は、図7のS114へ戻される。
【0065】S170にて、CPU120は、座標デー
タと、標準座標データとの差が予め定められた値以上で
あることから、パレット70がパレット搬送ユニット4
2の上で回転していると判断し、位置補正回転角度を算
出する。この位置補正回転角度により、パレット70の
1辺と格子パターン90とが45°および135°に交
差するように設定できる。
【0066】S172にて、CPU120は、通信エラ
ー処理を行なう。この通信エラー処理において、たとえ
ば、CCDカメラ54と画像処理コンピュータ50との
間において通信エラーが発生したことを、モニタ104
に表示する。
【0067】図9を参照して、本実施の形態に係る画像
処理コンピュータ50で実行されるプログラムは、撮像
処理に関し、以下のような制御構造を有する。
【0068】S200にて、CPU120は、1段毎の
実装データ要求信号をロボットコントローラ30から受
信したか否かを判断する。ロボットコントローラ30
は、ロボット32により、1段分のデパレタイズが終了
すると、画像処理コンピュータ50に、実装データ要求
信号を送信する。ロボットコントローラ30から実装デ
ータ要求信号を受信すると(S200にてYES)、処
理はS202へ移される。もしそうでないと(S200
にてNO)、処理はS200へ戻され、ロボットコント
ローラ30からの実装データ要求信号の受信を待つ。
【0069】S202にて、CPU120は、CCDカ
メラ54に撮像信号を送信する。S204にて、CPU
120は、CCDカメラ54から撮像データを受信した
か否かを判断する。CCDカメラ54から撮像データを
受信すると(S204にてYES)、処理はS208へ
移される。もしそうでないと(S204にてNO)、処
理はS206へ移される。
【0070】S206にて、CPU120は、CCDカ
メラ54に撮像信号を送信してから予め定められた時間
が経過したか否かを判断する。予め定められた時間が経
過すると(S206にてYES)、処理は図11のS2
64へ移される。もしそうでないと(S206にてN
O)、処理はS204へ戻され、CCDカメラ54から
の撮像データの受信を待つ。
【0071】S208にて、CPU120は、CCDカ
メラ54から受信した格子パターン無し撮像データを固
定ディスク124に記憶する。S210にて、CPU1
20は、投影プロジェクタ52に投影信号を送信する。
この投影信号を受信した投影プロジェクタ52は、予め
受信している格子パターンに基づいて、パレット70お
よびワーク80に対し、格子パターンを投影する。S2
12にて、CPU120は、CCDカメラ54に撮像信
号を送信する。
【0072】S214にて、CPU120は、CCDカ
メラ54から撮像データを受信したか否かを判断する。
CCDカメラ54から撮像データを受信すると(S21
4にてYES)、処理はS218へ移される。もしそう
でないと(S214にてNO)、処理はS216へ移さ
れる。
【0073】S216にて、CPU120は、CCDカ
メラ54に撮像信号を送信してから予め定められた時間
が経過したか否かを判断する。予め定められた時間が経
過すると(S216にてYES)、処理は図11のS2
64へ移される。もしそうでないと(S216にてN
O)、処理はS214へ戻され、CCDカメラ54から
の撮像データの受信を待つ。
【0074】S218にて、CPU120は、投影プロ
ジェクタ52に、投影停止信号を送信する。この投影停
止信号を受信した投影プロジェクタ52は、投影してい
た格子パターンの投影を停止する。S220にて、CP
U120は、受信した格子パターン有り撮像データを固
定ディスク124に記憶する。S222にて、CPU1
20は、固定ディスク124に記憶された格子パターン
撮像データを、第1の画像データとして、格子パターン
無し撮像データを、第2の画像データとして、格子パタ
ーン有り撮像データを、第3の画像データとして、それ
ぞれ固定ディスク124に記憶する。
【0075】図10を参照して、S224にて、CPU
120は、第1の画像データの交点座標を算出して、第
1の交点座標データとして固定ディスク124に記憶す
る。S226にて、CPU120は、第3の画像データ
の交点座標を算出して、第2の交点座標データとして、
固定ディスク124に記憶する。
【0076】S228にて、CPU120は、第1の交
点座標データと、第2の交点座標データとに基づいて、
対応する交点の距離を算出する。たとえば、このとき複
数ある距離の平均値が算出される。S230にて、CP
U120は、交点の距離と、積載ワーク高さにより定ま
る定数とに基づいて、パレット積載高さを算出する。こ
のS230における処理は、積載ワーク高さが高ければ
高いほど、交点の距離が遠くなることに基づく。この積
載ワーク高さと交点の距離との間には、線形関数により
表わされる関係がある。
【0077】たとえば、このパレット積載高さは、投影
プロジェクタ52とCCDカメラ54とを固定した場合
には、通常パレット70の上面を基準面とした絶対高さ
を表わし、投影プロジェクタ52とCCDカメラ54と
をロボット32のハンド部分に設置するようにした場合
には、上記の絶対高さまたはパレット70に積載された
最上段のワーク80の上面からの相対高さを表わす。
【0078】S232にて、CPU120は、算出した
パレット積載高さに基づいて、現在の段数N(上からN
段目)を算出する。
【0079】S234にて、CPU120は、第2の画
像データと第3の画像データとの差分データを算出す
る。S236にて、CPU120は、算出した差分デー
タを、予め定められたしきい値で2値化する。S238
にて、CPU120は、2値化された画像データにおけ
る格子パターンの線分の不連続点を抽出する。
【0080】S240にて、CPU120は、抽出した
不連続点からの検索範囲内に存在する連続線分を検索す
る。S242にて、CPU120は、傾きが同じ線分を
検索できたか否かを判断する。傾きが同じ線分を検索で
きると(S242にてYES)、処理はS244へ移さ
れる。もしそうでないと(S242にてNO)、処理は
S246へ移される。
【0081】S244にて、CPU120は、検索でき
た不連続点をワークのエッジに決定する。
【0082】S246にて、CPU120は、検索範囲
を予め定められたドット数分だけ拡げる。S248に
て、CPU120は、拡げた検索範囲が予め定められた
範囲を超過しているか否かを判断する。拡げた検索範囲
が予め定められた範囲を超過していると(S248にて
YES)、処理はS250へ移される。もしそうでない
と(S248にてNO)、処理はS240へ戻され、拡
げた検索範囲内に連続線分が存在するか否かを検索す
る。
【0083】S250にて、CPU120は、検索エラ
ー処理を行なう。この検索エラー処理は、予め定められ
たドット数分だけ検索範囲を拡げても傾きが同じ線分を
検索できなかった場合の処理であって、この不連続点を
スキップして、次の不連続点に対する処理を行なうよう
に処理する。その後、処理はS252へ移される。
【0084】S252にて、CPU120は、全撮像領
域を処理できたか否かを判断する。全撮像領域を処理で
きると(S252にてYES)、処理は図11のS25
4へ移される。もしそうでないと(S252にてN
O)、処理はS240へ戻され、さらに他の不連続点か
らの検索範囲内に存在する連続線分を検索する。
【0085】図11を参照して、S254にて、CPU
120は、積載ワーク幅および積載ワーク奥行きを超過
しない範囲において、エッジと決定された不連続点を、
積載ワークの外形と決定する。この積載ワーク幅および
積載ワーク奥行きは、ロボットコントローラ30から受
信し固定ディスク124に記憶されている。
【0086】S256にて、CPU120は、積載ワー
クの外形と、第2の画像データまたは第3の画像データ
とに基づいて、上からN段目のワークをM個に決定す
る。S258にて、CPU120は、上からN段目のM
個の積載ワークについて、基準点座標(X、Y)、重心
点座標(X、Y)およびずれ角度θを算出する。この基
準点座標は、たとえば、ワーク80の上方から見て左上
端に設定される。
【0087】S260にて、CPU120は、上からN
段目のM個の積載ワークについて、実装データ(基準点
座標(X、Y)、重心点座標(X、Y)、ずれ角度θ)
(図6)をロボットコントローラ30に送信する。
【0088】S262にて、CPU120は、最下段ま
で処理できたか否かを判断する。最下段まで処理できる
と(S262にてYES)、この撮像処理を終了する。
もしそうでないと(S262にてNO)、処理は図9の
S200に戻され、もう1段下に積載されたワークにつ
いての実装データが算出される。
【0089】以上のような構造およびフローチャートに
基づく、画像処理コンピュータ50の動作について説明
する。
【0090】[投影動作]画像処理コンピュータ50
は、パレット70がない状態において、投影プロジェク
タ52により格子パターン90を投影させて、CCDカ
メラ54により2次元領域を撮像した、格子パターン撮
像データを固定ディスク124に記憶する(S10
0)。パレット搬送ユニット42により、ワーク80が
積載されたパレット70がパレット搬送ユニット42上
の予め定められた位置に搬送される。パレット検知セン
サ44がパレット70を検知すると、パレット検知セン
サ44からラインコントロールコンピュータ40にパレ
ット検知信号が送信される。ラインコントロールコンピ
ュータ40は、LAN60を介して、ロボットコントロ
ーラ30にパレット検知信号を送信し、ロボットコント
ローラ30は、受信したパレット検知信号を画像処理コ
ンピュータ50に送信する。
【0091】画像処理コンピュータ50がロボットコン
トローラ30からパレット検知信号を受信すると(S1
02にてYES)、投影処理が開始される(S10
4)。ロボットコントローラ30がラインコントロール
コンピュータ40から受信した積載データを、画像処理
コンピュータ50に送信する。画像処理コンピュータ5
0は、ロボットコントローラ30から積載データを受信
すると(S106にてYES)、受信した積載データを
固定ディスク124に記憶する(S110)。
【0092】画像処理コンピュータ50は、CCDカメ
ラ54に、撮像信号を送信する(S150)。CCDカ
メラ54は、格子パターン90が投影されていない状態
のワーク80を撮像して、画像処理コンピュータ50に
送信する。画像処理コンピュータ50が、CCDカメラ
54から撮像データを受信すると(S152にてYE
S)、画像処理コンピュータ50は、受信した撮像デー
タに基づいて、基準点の色データを抽出する(S15
6)。画像処理コンピュータ50は、基準点の標準の色
データを予め固定ディスク124に記憶しておく。画像
処理コンピュータ50は、固定ディスク124から、基
準点の標準の色データを読出す(S158)。受信した
撮像データに基づいて抽出された色データと、固定ディ
スクから読出した標準の色データとの差が予め定められ
た以上であると(S160にてYES)、外乱光補正フ
ラグがセットされる(S162)。
【0093】画像処理コンピュータ50は、CCDカメ
ラ54から受信した撮像データから、パレットの基準点
の座標データを抽出する(S164)。画像処理コンピ
ュータ50は、予め固定ディスク124に、基準点の標
準座標データを記憶している。画像処理コンピュータ5
0は、固定ディスク124に記憶された基準点の標準座
標データを読出す(S166)。画像処理コンピュータ
50は、CCDカメラ54から受信した撮像データから
抽出した座標データと、固定ディスク124から読出し
た標準座標データとの差が予め定められた値以上である
と(S168にてYES)、位置補正回転角度を算出す
る(S170)。
【0094】画像処理コンピュータ50は、積載データ
(図5)に含まれる積載ワーク色に基づいて、格子パタ
ーン90の線分の色を決定する(S114)。画像処理
コンピュータ50は、積載データ(図5)に含まれる積
載段数および積載ワーク高さに基づいて、格子パターン
90の線の間隔を決定する(S116)。画像処理コン
ピュータ50は、外乱光補正フラグがセットされている
と、格子パターン90の線の太さを太く、外乱光補正フ
ラグがリセット状態であると、格子パターン90の線の
太さを細く決定する(S118)。画像処理コンピュー
タ50は、位置補正回転角度に基づいて、格子パターン
の回転角度を決定する。
【0095】画像処理コンピュータ50は、決定した
色、間隔、太さおよび回転角度を有する格子パターンを
作成し(S122)、作成された格子パターンのデータ
を、投影プロジェクタ52に送信する(S124)。
【0096】[撮像動作]ロボット32が1段分のデパ
レタイズを行なった後、またはパレット70が到着した
直後に、ロボットコントローラ30は、画像処理コンピ
ュータ50に、実装データ要求信号を送信する。画像処
理コンピュータ50は、実装データ要求信号をロボット
コントローラ30から受信すると(S200にてYE
S)、CCDカメラ54に撮像信号を送信する。このと
き、CCDカメラ54は、ワークが存在するが、格子パ
ターン90が投影されていない状態で、2次元領域を撮
像し、画像処理コンピュータ50に撮像データを送信す
る。画像処理コンピュータはCCDカメラ54から撮像
データを受信すると(S204にてYES)、格子パタ
ーン無し撮像データを、固定ディスク124に記憶する
(S208)。
【0097】画像処理コンピュータ50は、投影プロジ
ェクタ52に、投影信号を送信する(S210)。画像
処理コンピュータ50は、CCDカメラ54に撮像信号
を送信する(S212)。このとき、CCDカメラ54
は、格子パターン90が投影されたワーク80を含む2
次元領域を撮像し、撮像データを画像処理コンピュータ
50に送信する。画像処理コンピュータ50は、撮像デ
ータをCCDカメラ54から受信すると(S212でY
ES)、投影プロジェクタ52に投影停止信号を送信す
る(S218)。投影停止信号を受信した投影プロジェ
クタ52は、格子パターン90の投影を停止する。
【0098】画像処理コンピュータ50は、CCDカメ
ラ54から受信した格子パターン有り撮像データを固定
ディスク124に記憶する(S220)。固定ディスク
124は、格子パターン撮像データ(格子パターンの
み)を、第1の画像データとして、格子パターン無し撮
像データ(ワークのみ)を、第2の画像データとして、
格子パターン有り撮像データ(格子パターン有り、ワー
ク有り)を、第3の画像データとして、固定ディスク1
24にそれぞれ記憶する(S222)。
【0099】画像処理コンピュータ50は、第1の画像
データの交点座標を算出し(S224)、第2の画像デ
ータの交点座標を算出する(S226)。画像処理コン
ピュータ50は、第1の交点座標データと、第2の交点
座標データとに基づいて、対応する、交点の距離を算出
する(S228)。画像処理コンピュータ50は、交点
の距離と、積載ワーク高さにより定まる定数とに基づい
て、パレット積載高さを算出し(S230)、パレット
積載高さに基づいて、現在の段数N(上からN段目)を
算出する(S232)。
【0100】画像処理コンピュータ50は、第2の画像
データと第3の画像データとの差分データを算出し(S
234)、算出した差分データを予め定められたしきい
値で2値化する(S236)。画像処理コンピュータ5
0は、2値化された画像データにおける格子パターン線
の不連続点を抽出する(S238)。画像処理コンピュ
ータ50は、不連続点からの検索範囲内に存在する連続
線分を検索し(S240)、傾きが同じ線分を検索でき
ると(S242にてYES)、検索できた不連続点をワ
ーク80のエッジに決定する(S244)。
【0101】画像処理コンピュータは、不連続点からの
検索範囲内において連続線分が検索できないと、予め定
められたドット数分だけ検索範囲を拡げて、連続線分を
検索することを繰返し行なう。
【0102】画像処理コンピュータ50は、全撮像領域
に含まれる不連続点に対する処理ができると(S252
にてYES)、積載データ(図5)に含まれる積載ワー
ク幅および積載ワーク奥行きを超過しない範囲におい
て、エッジと決定された不連続点を積載ワークの外形と
決定する(S254)。画像処理コンピュータ50は、
積載ワークの外形に基づいて、上からN段目のワークを
M個に決定し(S256)、上からN段目のM個の積載
ワークについて、基準点座標(X、Y)、重心点座標
(X、Y)およびずれ角度θを算出する(S258)。
画像処理コンピュータ50は、上からN段目のM個の積
載ワークについて、実装データ(図6)をロボットコン
トローラ30に送信する(S260)。このような処理
が、最下段まで繰返し行なわれる。
【0103】[画像データ]図12に、第1の画像デー
タを、図13に第2の画像データを、図14に第3の画
像データを示す。図12に示すように、第1の画像デー
タには、格子パターン90のみが撮像されている。図1
3に示すように、第2の画像データには、格子パターン
が投影されていない状態のワーク80が撮像されてい
る。図14に示すように、第3の画像データには、格子
パターン90が投影されたワーク80が撮像されてい
る。
【0104】図15に、第1の画像データにおける格子
パターンの交点と、第3の画像データにおける格子パタ
ーンの交点との移動を示す。図15に示すように、点線
で示される第1の画像データにおける交点が、実線によ
り示される第3の画像データにおける交点に移動してい
る。この交点の移動距離に基づいて、パレット高さ(パ
レット70の高さにワーク80の高さを加えた高さ)が
算出される。
【0105】図16に、第2の画像データと第3の画像
データの差分データを2値化したデータを示す。図16
に示すように、ワークの外形に沿って、不連続点が存在
する。図17を参照して、この不連続点について説明す
る。図17(A)に、図16にワークの外形を加えたも
のを示す。このワークの外形は、差分データとして現わ
れないが、説明をわかりやすくするために、図17
(A)に表示している。図17(B)に、図17(A)
の一部分を拡大した図を、図17(C)に、図17
(B)の一部分を拡大した図を示す。図17(A)〜
(C)に示すように、ワーク80が接するように積載さ
れている場合であっても、僅かな隙間による格子パター
ン90の不連続点が存在する。図17(C)に示すよう
に、この不連続点から予め定められた範囲内にある同じ
傾きを持つ連続した線分を検索し、そのような線分が検
索されると、その不連続点をワーク80のエッジと決定
する。このように処理することにより、ワークの外形を
算出することができる。ワークの外形を算出することが
できると、ワークの重心座標およびワークのずれ角度θ
を算出することができる。
【0106】図18〜図20に、図12〜図14に対応
する撮像例を示す。図18〜図20に示す場合には、1
段当り9個あるワークのうち右上端のワークが歯抜けに
なっている場合である。
【0107】以上のようにして、本実施の形態に係る画
像処理コンピュータによると、ワークの表面色などに基
づいて、予め格子パターンを構成する線分の色などを決
定しておき、液晶型プロジェクタ、半導体型プロジェク
タなどの高輝度のプロジェクタを用いて、ワークに格子
パターンを投影する。投影された格子パターンを撮像カ
メラにより撮像して、撮像された画像データに基づい
て、パレットに積載されたワークの幅、奥行きおよび高
さ、ワークの基準点の位置座標、ワークの重心点の位置
座標およびワークのずれ角度などを算出することができ
る。ワークの投影される格子パターンは、予め必要な精
度を満足するように、外乱光の影響を抑制するように決
定されているため、周囲の環境に依存することなく、多
様な状況に対応が可能な、パレットに積載されたワーク
などの画像を処理することができる。その結果、安価、
正確かつ安全に、パレットに積載された物体などの画像
を処理する画像処理コンピュータを提供することができ
る。
【0108】なお、上述した実施の形態において、環境
データ算出処理などの一部の処理は、省略してもよい。
また、ラインコントロールコンピュータを設けずに、ホ
ストコンピュータから直接ロボットコントローラが積載
データを受信してもよい。また、第1の画像データと第
3の画像データとによる画像処理、および第2の画像デ
ータと第3の画像データとによる画像処理のいずれかを
行なうものであってもよい。これらの処理は、単位時間
あたりのロボットのデパレタイズ処理能力と、画像処理
コンピュータの画像処理能力とのバランスがとれるよう
に適宜選択される。
【0109】さらに、上述した実施の形態において、実
装データの処理単位を1段単位としたが、これに限定さ
れない。たとえば、実装データの処理単位は、ワーク1
個単位であってもよい。このようにすると、1個ずつデ
パレタイズするたびにワークのずれを検知でき、あるワ
ークのデパレタイズ時にロボットハンドが干渉したこと
よる次にデパレタイズするワークのずれに対応できる。
CCDカメラ54で二次元領域を撮像する際には、実装
データの処理単位を一度に撮像してもよいし、実装デー
タの処理単位の領域を一部ずつを複数回にわけて撮像し
て実装データの処理単位の2次元領域の全体を撮像する
ようにしてもよい。
【0110】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るデパレタイズシス
テムの全体構成図である。
【図2】 投影プロジェクタおよびCCDカメラを含む
画像処理部の構成を表わす斜視図である。
【図3】 本発明の実施に形態に係る画像処理コンピュ
ータの外観図である。
【図4】 図3に示すコンピュータシステムの制御ブロ
ック図である。
【図5】 ロボットコントローラから画像処理コンピュ
ータに送信される、積載データのデータ構造を示す図で
ある。
【図6】 画像処理コンピュータからロボットコントロ
ーラに送信される、実装データのデータ構造を示す図で
ある。
【図7】 本実施の形態に係る画像処理コンピュータに
おいて実行される投射処理の制御の手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】 本実施の形態に係る画像処理コンピュータに
おいて実行される環境データ算出処理の制御の手順を示
すフローチャートである。
【図9】 本実施の形態に係る画像処理コンピュータに
おいて実行される撮像処理の制御の手順を示すフローチ
ャート(その1)である。
【図10】 本実施の形態に係る画像処理コンピュータ
において実行される撮像処理の制御の手順を示すフロー
チャート(その2)である。
【図11】 本実施の形態に係る画像処理コンピュータ
において実行される撮像処理の制御の手順を示すフロー
チャート(その3)である。
【図12】 第1の画像データを示す図(その1)であ
る。
【図13】 第2の画像データを示す図(その1)であ
る。
【図14】 第3の画像データを示す図(その1)であ
る。
【図15】 ワーク高さを求める手順を説明するための
図である。
【図16】 ワーク外形を求める手順を説明するための
図(その1)である。
【図17】 ワーク外形を求める手順を説明するための
図(その2)である。
【図18】 第1の画像データを示す図(その2)であ
る。
【図19】 第2の画像データを示す図(その2)であ
る。
【図20】 第3の画像データを示す図(その2)であ
る。
【符号の説明】
30 ロボットコントローラ、32 ロボット、40
ラインコントロールコンピュータ、42 パレット搬送
コンベア、44 パレット検知センサ、50画像処理コ
ンピュータ、52 投影プロジェクタ、54 CCDカ
メラ、60LAN、80 ワーク、90 格子パター
ン、100 コンピュータシステム、102 コンピュ
ータ、104 モニタ、106 FD駆動装置、108
CD−ROM駆動装置、110 キーボード、112
マウス、126 ロボットコントローラインターフェ
イス、128 投影プロジェクタインターフェイス、1
30 CCDカメラインターフェイス。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G06T 7/60 150 G06T 7/60 150P G01B 11/24 K Fターム(参考) 2F065 AA04 AA21 AA53 CC00 FF07 JJ03 JJ19 JJ26 QQ24 QQ25 RR06 5B047 AA07 AA11 AB04 BC11 CA12 5B057 AA01 BA02 BA23 CA01 CA13 CA16 DA06 DB03 DC08 5L096 BA05 CA02 FA06 FA67 FA69 GA08 JA11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体を撮像した画像データを処理する画
    像処理装置であって、前記画像処理装置は、 前記物体に、2以上の線分により構成される格子パター
    ンを投影するための投影手段を含み、前記格子パターン
    は前記線分が交差する交点を少なくとも1つ含み、前記
    画像処理装置はさらに、 2次元領域を撮像するための撮像手段と、 前記投影手段と前記撮像手段とに接続され、前記投影手
    段と前記撮像手段とを制御するための制御手段とを含
    み、 前記制御手段は、 予め定められた条件に従った格子パターンを、前記物体
    に投影するように、前記投影手段に指示するための第1
    の指示手段と、 前記投影手段により投影された格子パターンおよび前記
    物体の少なくとも一方を含む2次元領域を撮像するよう
    に、前記撮像手段に指示するための第2の指示手段と、 前記撮像手段により撮像された2次元領域の画像に基づ
    いて、前記物体に関する情報を作成するための作成手段
    とを含む、画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の指示手段は、前記物体の色に
    対応して予め定められた色の線分により構成される格子
    パターンを、前記物体に投影するように、前記投影手段
    に指示するための手段を含む、請求項1に記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記物体は直方体の形状を有し、 前記第1の指示手段は、前記直方体を構成する一辺と予
    め定められた角度を有する線分により構成される格子パ
    ターンを、前記物体に投影するように、前記投影手段に
    指示するための手段を含む、請求項1に記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記物体に関する情報は、物体の位置情
    報であって、 前記第1の指示手段は、前記物体の位置情報の精度に対
    応して予め定められた太さの線分により構成される格子
    パターンを、前記物体に投影するように、前記投影手段
    に指示するための手段を含む、請求項1に記載の画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記物体に関する情報は、物体の位置情
    報であって、 前記第1の指示手段は、前記物体の位置情報の精度に対
    応して予め定められた間隔を有する平行な線分により構
    成される格子パターンを、前記物体に投影するように、
    前記投影手段に指示するための手段を含む、請求項1に
    記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の指示手段は、前記物体が存在
    しない状態において前記投影手段により投影された格子
    パターンを含む2次元領域を第1の画像として、前記格
    子パターンの交点が投影された物体を含む2次元領域を
    第2の画像として撮像するように、前記撮像手段に指示
    するための手段を含み、 前記作成手段は、前記第2の画像における交点と、前記
    第1の画像における交点との距離に基づいて、前記物体
    の寸法に関する情報を作成するための手段を含む、請求
    項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の指示手段は、前記格子パター
    ンが投影されていない物体を含む2次元領域を第1の画
    像として、前記格子パターンの交点が投影された物体を
    含む2次元領域を第2の画像として撮像するように、前
    記撮像手段に指示するための手段を含み、 前記作成手段は、前記第2の画像と前記第1の画像との
    差分データにおける前記線分の不連続点に基づいて、前
    記物体の外形に関する情報を作成するための手段を含
    む、請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記作成手段は、前記物体の外形に関す
    る情報に基づいて、前記物体について予め定められた位
    置からのずれに関する情報を作成するための手段を含
    む、請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記投影手段は、ブラウン管型プロジェ
    クタ、液晶型プロジェクタおよび半導体型プロジェクタ
    のいずれかである、請求項1〜8のいずれかに記載の画
    像処理装置。
  10. 【請求項10】 コンピュータを用いて、物体を撮像し
    た画像データを処理するプログラムであって、前記コン
    ピュータには、前記物体に、2以上の線分により構成さ
    れる格子パターンを投影するための投影プロジェクタが
    接続され、前記格子パターンは前記線分が交差する交点
    を少なくとも1つ含み、前記コンピュータにはさらに、
    2次元領域を撮像するためのカメラが接続され、 前記プログラムは、コンピュータに、 予め定められた条件に従った格子パターンを、前記物体
    に投影するように、前記投影プロジェクタに指示する第
    1の指示手順と、 前記投影プロジェクタにより投影された格子パターンお
    よび前記物体の少なくとも一方を含む2次元領域を撮像
    するように、前記カメラに指示する第2の指示手順と、 前記カメラにより撮像された2次元領域の画像に基づい
    て、前記物体に関する情報を作成する作成手順とを実行
    させるプログラム。
  11. 【請求項11】 コンピュータを用いて、物体を撮像し
    た画像データを処理するプログラムを記録した記録媒体
    であって、前記コンピュータには、前記物体に、2以上
    の線分により構成される格子パターンを投影するための
    投影プロジェクタが接続され、前記格子パターンは前記
    線分が交差する交点を少なくとも1つ含み、前記コンピ
    ュータにはさらに、2次元領域を撮像するためのカメラ
    が接続され、 前記プログラムは、コンピュータに、 予め定められた条件に従った格子パターンを、前記物体
    に投影するように、前記投影プロジェクタに指示する第
    1の指示手順と、 前記投影プロジェクタにより投影された格子パターンお
    よび前記物体の少なくとも一方を含む2次元領域を撮像
    するように、前記カメラに指示する第2の指示手順と、 前記カメラにより撮像された2次元領域の画像に基づい
    て、前記物体に関する情報を作成する作成手順とを実行
    させるプログラムを記録した記録媒体。
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