JP2003095295A - 缶用カバー - Google Patents
缶用カバーInfo
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】缶容器に確実に嵌合して、しかも装着や取り外
しが容易にでき、内容液が残っている状態で缶が倒れて
も内容液が周囲にこぼれるのを防止する缶用カバーを提
供する。 【解決手段】易開口缶蓋を二重巻き締めした缶体の上部
に被せるプラスチック製カバーであって、易開口缶蓋と
少なくとも二重巻き締め部分のチャックウォール部から
チャックウォールラジアス部にかけて、全周にわたり周
状に接触することを特徴とする。
しが容易にでき、内容液が残っている状態で缶が倒れて
も内容液が周囲にこぼれるのを防止する缶用カバーを提
供する。 【解決手段】易開口缶蓋を二重巻き締めした缶体の上部
に被せるプラスチック製カバーであって、易開口缶蓋と
少なくとも二重巻き締め部分のチャックウォール部から
チャックウォールラジアス部にかけて、全周にわたり周
状に接触することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば飲料や食品
等の内容物を入れる缶詰用缶に被せる缶用カバー関し、
特に開缶後に内容液がこぼれ難い缶用カバーに関する。
等の内容物を入れる缶詰用缶に被せる缶用カバー関し、
特に開缶後に内容液がこぼれ難い缶用カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、缶容器の多くは缶蓋の天板に設け
られたタブを引き起こすことによって内容物の飲み口や
注ぎ口となる開口部を開口させる易開口缶蓋が巻き締め
されている。この蓋によって缶切り無しでも簡単に開缶
できるので、缶入り飲料などを屋外で利用する場合など
非常に便利である。しかし、開口部を一旦開口して内容
液を缶内に残した場合には、缶容器は開口部が開いたま
まの状態になっているので、内容液を周囲にこぼさない
ように取り扱いを慎重に行わなければならない。例え
ば、安定した場所を選んで缶を静置するか、車等の移動
体内では専用の保持具を必要とし、あるいは飲料などの
内容液を全て取り出すまで使用者が保持しておく必要が
ある。また缶詰は、陳列棚に1個ずつ外表面が露出した
状態で保管されて販売されることが多く、流通段階や消
費者が缶詰を購入後開缶するまでに缶蓋に埃や汚れが付
着してしまう場合があった。そこで、この対策として実
開7−19148、特開平8−26312、特開200
0−109107等には、弾性部材からなり缶容器の上
部に被せる缶用キャップが提案されている。
られたタブを引き起こすことによって内容物の飲み口や
注ぎ口となる開口部を開口させる易開口缶蓋が巻き締め
されている。この蓋によって缶切り無しでも簡単に開缶
できるので、缶入り飲料などを屋外で利用する場合など
非常に便利である。しかし、開口部を一旦開口して内容
液を缶内に残した場合には、缶容器は開口部が開いたま
まの状態になっているので、内容液を周囲にこぼさない
ように取り扱いを慎重に行わなければならない。例え
ば、安定した場所を選んで缶を静置するか、車等の移動
体内では専用の保持具を必要とし、あるいは飲料などの
内容液を全て取り出すまで使用者が保持しておく必要が
ある。また缶詰は、陳列棚に1個ずつ外表面が露出した
状態で保管されて販売されることが多く、流通段階や消
費者が缶詰を購入後開缶するまでに缶蓋に埃や汚れが付
着してしまう場合があった。そこで、この対策として実
開7−19148、特開平8−26312、特開200
0−109107等には、弾性部材からなり缶容器の上
部に被せる缶用キャップが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の提案の缶用キャップはいずれもシリコーンゴム、アク
リルゴム、ポリウレタンなどの弾力性を有する合成樹脂
を射出成形などで成形した比較的厚さの厚いキャップで
あった。このため、キャップを消費者が保有しておき、
繰り返し使用する場合にはよいが、缶詰製造者が生産す
る一つ一つの缶に装着してキャップ付きの缶詰として製
造・販売するにはコストがかかるという問題があった。
の提案の缶用キャップはいずれもシリコーンゴム、アク
リルゴム、ポリウレタンなどの弾力性を有する合成樹脂
を射出成形などで成形した比較的厚さの厚いキャップで
あった。このため、キャップを消費者が保有しておき、
繰り返し使用する場合にはよいが、缶詰製造者が生産す
る一つ一つの缶に装着してキャップ付きの缶詰として製
造・販売するにはコストがかかるという問題があった。
【0004】一方、従来から缶詰一缶ずつキャップをつ
けて製造・販売されるものとして、缶蓋部の埃よけとし
てポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの薄
手のシートを真空成形したプラスチックカバーを被せた
缶詰が知られている。この従来のプラスチックカバー
は、図5に示すような断面形状を有しており、カバー外
周部に設けた周状の外鍔2とその内側に周状の内鍔3′
が設けてある。そして外鍔2及び/または外鍔下部に周
状に離隔して複数個設けた内側に凸状のビード部10
と、内鍔3′に周状に離隔して複数箇所設けた外側に凸
状の凸状部分3″とで缶体の巻き締め部17を挟持し嵌
合している。したがって、開缶後に例えば缶が倒れたり
して残りの内容液が開口部から出てきた場合には、巻き
締め部上端のシーミングパネル部分のプラスチックカバ
ーと缶蓋との周状の接触部分Sで、内容液の漏洩を防ぐ
ことになる。しかしながら、巻き締め部のシーミングパ
ネル部位の垂直方向の断面形状は平面ではなく曲面であ
るため、カバーと蓋との接触は線接触するだけであり、
液体の漏洩防止には必ずしも充分ではないという問題が
あった。
けて製造・販売されるものとして、缶蓋部の埃よけとし
てポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの薄
手のシートを真空成形したプラスチックカバーを被せた
缶詰が知られている。この従来のプラスチックカバー
は、図5に示すような断面形状を有しており、カバー外
周部に設けた周状の外鍔2とその内側に周状の内鍔3′
が設けてある。そして外鍔2及び/または外鍔下部に周
状に離隔して複数個設けた内側に凸状のビード部10
と、内鍔3′に周状に離隔して複数箇所設けた外側に凸
状の凸状部分3″とで缶体の巻き締め部17を挟持し嵌
合している。したがって、開缶後に例えば缶が倒れたり
して残りの内容液が開口部から出てきた場合には、巻き
締め部上端のシーミングパネル部分のプラスチックカバ
ーと缶蓋との周状の接触部分Sで、内容液の漏洩を防ぐ
ことになる。しかしながら、巻き締め部のシーミングパ
ネル部位の垂直方向の断面形状は平面ではなく曲面であ
るため、カバーと蓋との接触は線接触するだけであり、
液体の漏洩防止には必ずしも充分ではないという問題が
あった。
【0005】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
缶容器に確実に嵌合して、しかも装着や取り外しが容易
にでき、内容液が残っている状態で缶が倒れても内容液
が周囲にこぼれるのを防止する、より簡便に製造でき安
価な缶用カバーを提供することにある。
するためになされたもので、その目的とするところは、
缶容器に確実に嵌合して、しかも装着や取り外しが容易
にでき、内容液が残っている状態で缶が倒れても内容液
が周囲にこぼれるのを防止する、より簡便に製造でき安
価な缶用カバーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、易開口缶蓋を二重巻き締めした
缶体の上部に被せるプラスチック製カバーであって、易
開口缶蓋と少なくとも二重巻き締め部分のチャックウォ
ール部からチャックウォールラジアス部にかけて、全周
にわたり周状に接触することを特徴とする缶用カバーと
した。チャックウォール部はその垂直断面形状が平らな
ので缶用カバーと缶蓋との接触部が面接触することによ
り内容液が周囲に漏れにくい。
に、本発明にあっては、易開口缶蓋を二重巻き締めした
缶体の上部に被せるプラスチック製カバーであって、易
開口缶蓋と少なくとも二重巻き締め部分のチャックウォ
ール部からチャックウォールラジアス部にかけて、全周
にわたり周状に接触することを特徴とする缶用カバーと
した。チャックウォール部はその垂直断面形状が平らな
ので缶用カバーと缶蓋との接触部が面接触することによ
り内容液が周囲に漏れにくい。
【0007】また、前記カバーは、さらに易開口缶蓋と
チャックウォールラジアス部からセンターパネルウォー
ル部にかけて、全周にわたり周状に接触することを特徴
とする。このような構成とすることにより、カバーと缶
蓋との接触部の面積が増えるので、より一層内容液がカ
バー外に漏れにくくなる。
チャックウォールラジアス部からセンターパネルウォー
ル部にかけて、全周にわたり周状に接触することを特徴
とする。このような構成とすることにより、カバーと缶
蓋との接触部の面積が増えるので、より一層内容液がカ
バー外に漏れにくくなる。
【0008】さらに前記カバーは、上記に加えて易開口
缶蓋とさらにシーミングウォール部及び/またはカバー
フックラジアス部で周状に接触することを特徴とする。
こうすることにより、カバーは二重巻き締め部をカバー
の外側からと内側から挟み込むように嵌合するので、カ
バーが缶蓋から不用意に外れることが防止される。
缶蓋とさらにシーミングウォール部及び/またはカバー
フックラジアス部で周状に接触することを特徴とする。
こうすることにより、カバーは二重巻き締め部をカバー
の外側からと内側から挟み込むように嵌合するので、カ
バーが缶蓋から不用意に外れることが防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1は、本発明による缶用カバー
1と、それを被せる缶容器14を示したものである。図
で缶容器14は、缶底の周縁から筒状に立設した缶胴1
5と、缶胴15の上端を封鎖する缶蓋16とを備えてい
る。缶蓋16はいわゆる易開口蓋となっており、センタ
ーパネル18内には、周りをスコアで囲まれた開口予定
部(開缶後は開口部)21が設けられており、この開口
予定部21の近傍には、別体のタブ19が缶蓋16の一
部を加工して成形されたリベット20によって取り付け
られている。缶蓋16と缶胴15とは、缶胴15に内容
物が充填された後、密封材が塗布された缶蓋16周縁の
カール部と缶胴15の上端に設けられたフランジとが重
ねられて二重巻き締めされ固定されている。
に基づいて説明する。図1は、本発明による缶用カバー
1と、それを被せる缶容器14を示したものである。図
で缶容器14は、缶底の周縁から筒状に立設した缶胴1
5と、缶胴15の上端を封鎖する缶蓋16とを備えてい
る。缶蓋16はいわゆる易開口蓋となっており、センタ
ーパネル18内には、周りをスコアで囲まれた開口予定
部(開缶後は開口部)21が設けられており、この開口
予定部21の近傍には、別体のタブ19が缶蓋16の一
部を加工して成形されたリベット20によって取り付け
られている。缶蓋16と缶胴15とは、缶胴15に内容
物が充填された後、密封材が塗布された缶蓋16周縁の
カール部と缶胴15の上端に設けられたフランジとが重
ねられて二重巻き締めされ固定されている。
【0010】缶用カバー1は薄手の合成樹脂製のキャッ
プで、缶容器に確実に嵌合できる適度の剛性、保形性を
有し、かつ缶体への装着、取り外しが容易にできる適度
の弾力性も備えるよう材質、厚さが選択される。使用さ
れる素材としてはこれに限ることはないが、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、塩化ビニル、ポリ
スチレン、ポリカーボネートなどの合成樹脂が例示さ
れ、例えば厚さ0.05〜2mm程度のフィルムまたは
シートを型圧し熱成形して製造される。
プで、缶容器に確実に嵌合できる適度の剛性、保形性を
有し、かつ缶体への装着、取り外しが容易にできる適度
の弾力性も備えるよう材質、厚さが選択される。使用さ
れる素材としてはこれに限ることはないが、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、塩化ビニル、ポリ
スチレン、ポリカーボネートなどの合成樹脂が例示さ
れ、例えば厚さ0.05〜2mm程度のフィルムまたは
シートを型圧し熱成形して製造される。
【0011】缶用カバー1には、周縁に外鍔2と内鍔3
とが設けてある。外鍔2と内鍔3とは上部が周縁天板部
12で連結されて嵌合部11を形成し、さらに外鍔2の
周囲には缶体の巻き締め部17の下方をグリップするた
め、内側に向かって凸状のビード10が周状に非連続的
に複数個形成されている。ビードは周状に連続して全周
に形成しても良いが、非連続部分を設けた方が、カバー
装着の際に内部の空気の逃げ道となるので、カバーが被
せ易く好ましい。
とが設けてある。外鍔2と内鍔3とは上部が周縁天板部
12で連結されて嵌合部11を形成し、さらに外鍔2の
周囲には缶体の巻き締め部17の下方をグリップするた
め、内側に向かって凸状のビード10が周状に非連続的
に複数個形成されている。ビードは周状に連続して全周
に形成しても良いが、非連続部分を設けた方が、カバー
装着の際に内部の空気の逃げ道となるので、カバーが被
せ易く好ましい。
【0012】缶用カバー1には、内鍔3の下端に連続し
て内側には周状の凹溝4が形成されており、更に内側に
は段部5を経て上方に天板周壁6が立設され、その内側
のカバー中央に天板部7が続いている。段部5は、缶蓋
のセンターパネル18よりやや上方の高さでタブ19に
接触しない水平方向範囲に形成されている。段部5を設
けることによってカバーの剛性や保形性が増すが、場合
によっては、段部5を形成せず周状凹溝4が直接に天板
7に連結しても構わない。
て内側には周状の凹溝4が形成されており、更に内側に
は段部5を経て上方に天板周壁6が立設され、その内側
のカバー中央に天板部7が続いている。段部5は、缶蓋
のセンターパネル18よりやや上方の高さでタブ19に
接触しない水平方向範囲に形成されている。段部5を設
けることによってカバーの剛性や保形性が増すが、場合
によっては、段部5を形成せず周状凹溝4が直接に天板
7に連結しても構わない。
【0013】図2は、缶用カバー1を缶容器14に嵌合
した状態の垂直断面図を示したもので、この図から判る
ように、天板部7は相対的に上に凸状に形成されてお
り、天板部7の下方には、缶蓋16のセンターパネル1
8との間に、タブ19が収まるタブ収容空間22が設け
られている。タブ収容空間22は、開口前のセンターパ
ネルに比較的密着した状態のタブ19を収容するだけで
なく、開口後にややセンターパネルから浮いた状態のタ
ブを収容できるスペースで形成されている。天板7に
は、中央部9と周縁部との間に周状のやや浅い凹溝8が
設けられており、カバー天板の剛性を高めている。浅い
凹溝8は、図では周状に1本形成してあるが、複数本設
けても良い。また、非連続の周状や、直線状に並列して
形成しても良い。さらに上方に凸のビードでも構わな
い。
した状態の垂直断面図を示したもので、この図から判る
ように、天板部7は相対的に上に凸状に形成されてお
り、天板部7の下方には、缶蓋16のセンターパネル1
8との間に、タブ19が収まるタブ収容空間22が設け
られている。タブ収容空間22は、開口前のセンターパ
ネルに比較的密着した状態のタブ19を収容するだけで
なく、開口後にややセンターパネルから浮いた状態のタ
ブを収容できるスペースで形成されている。天板7に
は、中央部9と周縁部との間に周状のやや浅い凹溝8が
設けられており、カバー天板の剛性を高めている。浅い
凹溝8は、図では周状に1本形成してあるが、複数本設
けても良い。また、非連続の周状や、直線状に並列して
形成しても良い。さらに上方に凸のビードでも構わな
い。
【0014】図3は、本発明の缶用カバー1と缶容器1
4との嵌合状態を示す巻き締め部17近傍の垂直断面図
である。細かい斜線でハッチングされた部分で示す断面
形状が、本発明の缶用カバー1の嵌合状態を示すもので
ある。カバー外周部には周状の外鍔2とその内側に周状
の内鍔3が設けてある。そして外鍔2及び/または外鍔
下部に周状に離隔して複数個設けた内側に凸状のビード
部10と、内鍔3とで缶体の巻き締め部17を挟持し、
これに嵌合している。また缶用カバーのビード10の上
溝壁は缶蓋16の巻き締め部のカバーフックラジアスに
接触し、上方の周縁天板部12と共同で缶容器の巻き締
め部17を挟み込んでいる。缶容器の巻き締め部17の
各部位の名称については図4に示した。外鍔2の下端の
外鍔端部13は、外側にわずかにカールしているので、
缶用カバーを缶に装着する時はカバーが被せやすく、ま
た取り外すときは指をかけることができカバーを外しや
すくなっている。
4との嵌合状態を示す巻き締め部17近傍の垂直断面図
である。細かい斜線でハッチングされた部分で示す断面
形状が、本発明の缶用カバー1の嵌合状態を示すもので
ある。カバー外周部には周状の外鍔2とその内側に周状
の内鍔3が設けてある。そして外鍔2及び/または外鍔
下部に周状に離隔して複数個設けた内側に凸状のビード
部10と、内鍔3とで缶体の巻き締め部17を挟持し、
これに嵌合している。また缶用カバーのビード10の上
溝壁は缶蓋16の巻き締め部のカバーフックラジアスに
接触し、上方の周縁天板部12と共同で缶容器の巻き締
め部17を挟み込んでいる。缶容器の巻き締め部17の
各部位の名称については図4に示した。外鍔2の下端の
外鍔端部13は、外側にわずかにカールしているので、
缶用カバーを缶に装着する時はカバーが被せやすく、ま
た取り外すときは指をかけることができカバーを外しや
すくなっている。
【0015】さて、従来の缶用カバーでは、図5に示す
ように内鍔3′は巻き締め部に全周が連続して接触して
いなかった。従って開缶後に例えば缶が倒れたりして残
りの内容液が缶蓋の開口部21から出てきた場合には、
缶用カバーの周縁天板部12と缶蓋16の巻き締め部上
端のシーミングパネル部分との周状の接触部分Sで、内
容液がカバー外に漏洩するのを防ぐことになる。しかし
ながら、缶容器巻き締め部のシーミングパネルは、その
垂直方向断面形状は平面ではなく曲面であって、缶用カ
バーと缶蓋との接触は線接触するだけであり、必ずしも
充分な液体の漏洩防止効果はなかった。
ように内鍔3′は巻き締め部に全周が連続して接触して
いなかった。従って開缶後に例えば缶が倒れたりして残
りの内容液が缶蓋の開口部21から出てきた場合には、
缶用カバーの周縁天板部12と缶蓋16の巻き締め部上
端のシーミングパネル部分との周状の接触部分Sで、内
容液がカバー外に漏洩するのを防ぐことになる。しかし
ながら、缶容器巻き締め部のシーミングパネルは、その
垂直方向断面形状は平面ではなく曲面であって、缶用カ
バーと缶蓋との接触は線接触するだけであり、必ずしも
充分な液体の漏洩防止効果はなかった。
【0016】一方、本発明の缶用カバー1では、外鍔2
と内鍔3とが缶容器の巻き締め部17を挟み込んでお
り、内鍔3が缶蓋の巻き締め部17のチャックウォール
部からチャックウォールラジアス部にかけて、缶蓋16
と面接触し密着するよう形成されている(図中Mで示す
範囲に対応する部分)。巻き締め部のチャックウォール
部は、缶巻き締め時に巻き締め機の巻き締めロールが接
触し押しつけられる部分であり、外面は通常、平坦な垂
直断面形状を有している。このため従来の缶用カバーの
缶蓋との接触状態が線接触だけであるのに比べ、本発明
の缶用カバー1は全周にわたり缶蓋と面接触しており、
接触面積が広く嵌合が確実で、内容液が漏れ難くなって
いる。さらに図3の実施形態では、巻き締め部の内側に
接続して缶蓋16内周に設けられた周状の溝状凹部に合
わせて、缶用カバー1にも周状凹溝4を設けてあり、チ
ャックウォール部から周状凹溝4を経てセンターパネル
ウォール部まで缶用カバーと缶蓋の接触部分が広がって
いるので、より漏洩が起き難い構成となっている。
と内鍔3とが缶容器の巻き締め部17を挟み込んでお
り、内鍔3が缶蓋の巻き締め部17のチャックウォール
部からチャックウォールラジアス部にかけて、缶蓋16
と面接触し密着するよう形成されている(図中Mで示す
範囲に対応する部分)。巻き締め部のチャックウォール
部は、缶巻き締め時に巻き締め機の巻き締めロールが接
触し押しつけられる部分であり、外面は通常、平坦な垂
直断面形状を有している。このため従来の缶用カバーの
缶蓋との接触状態が線接触だけであるのに比べ、本発明
の缶用カバー1は全周にわたり缶蓋と面接触しており、
接触面積が広く嵌合が確実で、内容液が漏れ難くなって
いる。さらに図3の実施形態では、巻き締め部の内側に
接続して缶蓋16内周に設けられた周状の溝状凹部に合
わせて、缶用カバー1にも周状凹溝4を設けてあり、チ
ャックウォール部から周状凹溝4を経てセンターパネル
ウォール部まで缶用カバーと缶蓋の接触部分が広がって
いるので、より漏洩が起き難い構成となっている。
【0017】
【発明の効果】本発明による缶用カバーは以上のような
構成としたので、その装着は缶用カバーを缶容器の缶蓋
の端縁に押しつけるだけで簡単に行え、缶からの取り外
しも指でカバーをつかみ簡単に行える。また缶容器の巻
き締め部を、外鍔と内鍔、およびビードと周縁天板部と
で挟み込むので、缶用カバーと缶容器の嵌合が確実であ
り不用意に外れることがない。そして内鍔部が巻き締め
部とチャックウォール部で全周にわたり面接触している
ので、缶用カバーが缶蓋に密着し、一旦開缶し内容液が
残っている状態で、仮に振動や缶の転倒があっても、内
容液がカバー外に漏れ出たり広がり難い。開缶後の缶の
持ち運びも、安心して行える。また本発明の缶用カバー
は、缶蓋の全体を覆うので、缶詰の流通時や保管時に缶
蓋にほこりや汚れが付着しないので衛生的である。更
に、この缶用カバーはプラスチック製で簡単に製造で
き、従ってコストも低くすることが出来る。
構成としたので、その装着は缶用カバーを缶容器の缶蓋
の端縁に押しつけるだけで簡単に行え、缶からの取り外
しも指でカバーをつかみ簡単に行える。また缶容器の巻
き締め部を、外鍔と内鍔、およびビードと周縁天板部と
で挟み込むので、缶用カバーと缶容器の嵌合が確実であ
り不用意に外れることがない。そして内鍔部が巻き締め
部とチャックウォール部で全周にわたり面接触している
ので、缶用カバーが缶蓋に密着し、一旦開缶し内容液が
残っている状態で、仮に振動や缶の転倒があっても、内
容液がカバー外に漏れ出たり広がり難い。開缶後の缶の
持ち運びも、安心して行える。また本発明の缶用カバー
は、缶蓋の全体を覆うので、缶詰の流通時や保管時に缶
蓋にほこりや汚れが付着しないので衛生的である。更
に、この缶用カバーはプラスチック製で簡単に製造で
き、従ってコストも低くすることが出来る。
【図1】本発明による缶用カバーと、これを装着する缶
容器を示す斜視図である。
容器を示す斜視図である。
【図2】本発明による缶用カバーを缶容器に装着した状
態を示す垂直断面図である。
態を示す垂直断面図である。
【図3】缶用カバーと缶容器との嵌合状態を示す巻き締
め部近傍の垂直断面図である。
め部近傍の垂直断面図である。
【図4】缶の巻き締め部断面の各部位の名称を示す断面
図。
図。
【図5】従来の缶用カバーと缶容器との嵌合状態を示す
巻き締め部近傍の垂直断面図である。
巻き締め部近傍の垂直断面図である。
1 缶用カバー
2 外鍔
3 内鍔
3′ 内鍔(従来蓋)
4 周状凹溝
5 段部
6 天板周壁
7 天板部
8 浅い凹溝
9 天板中央部
10 ビード
11 嵌合部
12 周縁天板部
13 外鍔端部
14 缶容器
15 缶胴
16 缶蓋
17 巻き締め部
18 缶蓋センターパネル
19 タブ
20 リベット
21 開口(予定)部
22 タブ収容空間
Claims (3)
- 【請求項1】 易開口缶蓋を二重巻き締めした缶体の上
部に被せるプラスチック製カバーであって、易開口缶蓋
と少なくとも二重巻き締め部分のチャックウォール部か
らチャックウォールラジアス部にかけて、全周にわたり
周状に接触することを特徴とする缶用カバー。 - 【請求項2】 前記カバーは、さらに易開口缶蓋とチャ
ックウォールラジアス部からセンターパネルウォール部
にかけて、全周にわたり周状に接触することを特徴とす
る請求項1に記載の缶用カバー。 - 【請求項3】 前記カバーは、易開口缶蓋とさらにシー
ミングウォール部及び/またはカバーフックラジアス部
で周状に接触することを特徴とする請求項1または請求
項2に記載の缶用カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001293705A JP2003095295A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 缶用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001293705A JP2003095295A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 缶用カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003095295A true JP2003095295A (ja) | 2003-04-03 |
Family
ID=19115440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001293705A Pending JP2003095295A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 缶用カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003095295A (ja) |
-
2001
- 2001-09-26 JP JP2001293705A patent/JP2003095295A/ja active Pending
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