JP2003094630A - インク滴検出器を有するプリンタ - Google Patents

インク滴検出器を有するプリンタ

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JP2003094630A
JP2003094630A JP2002194653A JP2002194653A JP2003094630A JP 2003094630 A JP2003094630 A JP 2003094630A JP 2002194653 A JP2002194653 A JP 2002194653A JP 2002194653 A JP2002194653 A JP 2002194653A JP 2003094630 A JP2003094630 A JP 2003094630A
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JP
Japan
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target
ink
pallet
interlocking
ink drop
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JP2002194653A
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English (en)
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Patrick J Therien
パトリック・ジェイ・シェリエン
Christopher A Schantz
クリストファー・エイ・シャンツ
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリントヘッドからセンサまでの間隔のばら
つきを小さくするインク滴検出システムを提供する。 【解決手段】 インク滴生成器(44、46)から吐出
するインク滴(90)を検出する装置において、ベース
(70、94)と、該ベース(70、94)によって支
持される、導電性かつ吸収性のターゲット(78,10
2)と、前記ベース(70、94)から延びる支柱(8
8)と、前記ベース(70、94)を前記インク滴生成
器(44、46)に向かって動かして、前記支柱(8
8)が前記ターゲット(78、102)を前記インク滴
生成器(44、46)から間隔を置いて配置するように
する、アクチュエータ(52、77、106、108)
とを含む装置、を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般的に、インクジ
ェットプリンタやインクジェットプロッタ等の印刷機構
に関する。印刷機構は、多くのさまざまなタイプの媒体
上に画像を形成することができるインクジェットプリン
トヘッドを含むことが多い。インクジェットプリントヘ
ッドは、所与の媒体が印刷ゾーンを通って前進する間
に、複数のオリフィスを通ってその媒体上に、カラーイ
ンクの滴を吐出する。印刷ゾーンは、プリントヘッドの
オリフィスが作り出す平面と、プリントヘッドが媒体の
動きに対して左右および垂直に行う任意のスキャンすな
わち往復運動とによって画定される。プリントヘッドの
オリフィス、すなわちノズル、からインクを吐出する従
来の方法には、当業者に既知の圧電技術や熱技術があ
る。たとえば、ともに本願の譲受人であるヒューレット
・パッカード社に譲渡されている米国特許第5,27
8,584号および第4,683,481号において
は、本発明に先行してサーマルインク吐出機構が2つ開
示されている。
【0002】
【従来の技術】サーマルインクジェットシステムにおい
て、インクチャネルと気化チャンバとを含むバリアー層
が、ノズルのオリフィス板と基板層との間に配置されて
いる。この基板層は通常、個々にアドレス可能で通電し
て気化チャンバ内のインクを加熱する、抵抗器等の加熱
要素の直線状のアレイを含む。加熱すると、通電した抵
抗器に関連するノズルからインク滴が吐出される。イン
クジェットプリントヘッドのノズルは、通常、印刷媒体
が印刷ゾーンを通って動くときの媒体の動きと略平行
な、1つまたはそれ以上の直線状のアレイになるように
整列している。この直線状のノズルアレイの長さによっ
て、プリントヘッドが印刷ゾーンを通って媒体上を動く
ときにすべてのノズルを同時にかつ連続して発射する
と、媒体を横切るプリントヘッドの1回のパスで印刷さ
れる、画像化される直線の最大高さ(または幅)、すな
わち「スウォース」高さ(または幅)が規定される。
【0003】通常、印刷媒体は、インクジェットプリン
トヘッドの下方で前進し、プリントヘッドが媒体の幅に
沿って通り、コントローラが決定したとおりノズルを発
射させて個々のスウォースすなわちパスで所望の画像を
形成する間、静止したままである。発射するインク滴の
配置が不確実にならないように、印刷媒体は通常、往復
運動するインクジェットプリントヘッドのパスとパスの
間で前進する。所与のスウォースについて印刷可能なデ
ータ全部が、プリントヘッドの1パスで印刷され、プリ
ントヘッドのパス同士の間の最大スウォース高さに等し
い距離だけ媒体が前進すると、印刷機構はその最大スル
ープットを達成することができる。
【0004】しかし、利用できるノズルのうちの一部を
利用して、最大スウォース高さよりも小さい距離だけ媒
体を前進させ、所与のスウォースについてのデータの一
部のみを印刷することにより、ノズルのうちの同じまた
は異なる一部が、所望の印刷画像における、最初のパス
で意図的に残された間隙を埋めるようにすることが望ま
しいことが多い。利用できるノズルのサブセットを利用
して、印刷可能データを多数のパスに分けるこのプロセ
スを、当業者は「シングリング(shingling)」、「マ
スキング」、または「印刷マスク」の使用、と呼ぶ。印
刷マスクを用いると、確かに印刷システムのスループッ
トは低下してしまうが、画像品質を速度に対してバラン
スを取る必要がある場合には、これを埋め合わせる利点
を提供することができる。たとえば、印刷マスクを用い
ることによって、べた一色の大きな領域を、多数のパス
で徐々に埋めていくことができ、それによってインクが
部分的に乾燥することができ、シングルパスのスウォー
スでは生じてしまうような、印刷媒体における大面積が
液体をたっぷり含むこと(soaking)、およびその結果
として生じるひだ(ripple)すなわち「しわ(cockl
e)」が、回避される。
【0005】印刷機構は、1つまたはそれ以上のカラ
ー、すなわち当該技術において「プロセスカラー」と呼
ぶもの、に対応する、1つまたはそれ以上のインクジェ
ットプリントヘッドを有してもよい。たとえば、通常の
インクジェット印刷システムは、ブラックのインクのみ
を有する単一のプリントヘッドを有しているかもしれな
い。またはシステムは、それぞれブラック、シアン、マ
ゼンタ、およびイエローのインクを有する4つのプリン
トヘッドを有しているかもしれない。またはシステム
は、それぞれシアン、マゼンタ、およびイエローのイン
クを有する3つのプリントヘッドを有しているかもしれ
ない。もちろん、インクジェット印刷システムにおいて
は、インク/プリントヘッドが7つおよび8つのシステ
ム等、これよりも多くの組み合わせおよび量のプリント
ヘッドが可能である。
【0006】それぞれのプロセスカラーのインクは、滴
のサイズ、インク滴の相対位置、および少数のプロセス
インクのカラーが、人間の目で自然に起こる視覚応答に
よって統合されて、識別可能なカラーを何百と有する大
きな色空間の効果と、ほぼ連続階調の効果とをもたらす
ような方法で、印刷媒体上に吐出される。実際、当業者
によってこのような画像形成技術が適切に実施される
と、3つから8つのカラーのインクのみを用いて、さま
ざまな印刷媒体上にほぼ写真品質の画像を得ることがで
きる。
【0007】この高レベルの画像品質は、インク滴のサ
イズが一定かつ小さいものであること、プリントヘッド
のノズルから印刷媒体までのインク滴の飛翔経路が一定
であること、およびインクジェットプリントヘッドノズ
ルが詰まらず非常に信頼性が高いこと等の、多くの要因
によって決まる。
【0008】このため、インクジェット印刷機構は、イ
ンクジェットプリントヘッドの保守を行う整備ステーシ
ョンを含むものが多い。このような整備ステーション
は、ノズルが停止期間中に乾ききってしまわないように
しておくのに役立つ、スクレーパー、インク溶剤アプリ
ケータ、プライマー(primers)、およびキャップを含
んでもよい。さらに、インクジェット印刷機構は、ノズ
ル詰まりを予防するために、それぞれのノズルから廃イ
ンクつぼ内へとインクを発射するようになっている、整
備ルーチンを含むことが多い。
【0009】しかし、このような予防措置にもかかわら
ず、通常のインクジェット印刷機構内では、インクジェ
ットノズルを詰まらせる可能性がある要因が多く働いて
おり、インクジェットノズルが故障する可能性がある。
たとえば、紙ぼこりがノズル上にたまり、最後にノズル
を詰まらせてしまうかもしれない。インクのエアゾルま
たは部分的に詰まったノズルからの残留インクが、整備
ステーションのプリントヘッドスクレーパーによって、
詰まっていないノズルに広がり、それを詰まらせてしま
うかもしれない。プリントヘッド内部のインクからの沈
着物が蓄積したものもまた、インクのチャネルおよびノ
ズルをふさいでしまうかもしれない。さらに、関連する
ノズルが詰まっていないにもかかわらず、サーマルイン
クジェットプリントヘッドにおける加熱要素が通電せ
ず、それによってノズルが機能しなくなるかもしれな
い。
【0010】プリントヘッドのノズルが詰まるまたは機
能しなくなると、その結果、バンディング(本来均一な
カラーの領域になるところにできる、異なる色合いまた
はカラーの目に見える帯)または空隙等、好ましくなく
容易に分かる印刷品質の欠陥が、画像に生じる。実際、
インクジェット印刷システムはノズル詰まりに非常にデ
リケートなので、数百個のノズルのうちの1個のノズル
が詰まっても、印刷出力において分かってしまい、好ま
しくないことが多い。
【0011】しかし、特定のノズルが機能していない場
合にインクジェットシステムが知らせる方法を有する場
合、インクジェット印刷システムは、抜けたノズルを、
印刷マスクから取り除いて、後の重なり合うパスで未使
用のノズルまたは使用しているノズルと交換することに
よって、補償することが可能である。インクジェットプ
リントヘッドのノズルが発射しているかどうかを検出す
るために、多数のさまざまなインク滴検出器システム
を、印刷機構に備えてもよい。
【0012】インク滴検出器システムには、インク滴が
ターゲット表面に接触すると測定可能な信号を生成す
る、圧電ターゲット表面を利用するタイプのものがあ
る。しかし都合の悪いことに、このタイプの技術はコス
トがかかり、写真画質のインクジェット印刷システムに
おいて用いられる非常に小さなインク滴を検出できない
ことが多い。
【0013】他のタイプのインク滴検出器は、センサ回
路からの光線をインク滴が通り過ぎると測定可能な信号
を形成する、光センサを利用している。都合の悪いこと
に、この方法では、位置合わせの公差が非常に厳しく、
設定および維持が困難でコストがかかってしまう。さら
に、光学的インク滴検出システムは、印刷機構内でイン
クジェットプリントヘッドを発射する結果生じる、イン
クのエアゾルに影響されやすい。このエアゾルが経時的
に光センサを覆ってしまい、光センサの信号を劣化さ
せ、結局は光センサが機能しないようにしてしまう。
【0014】インク滴検出のより効果的な方法は、本願
の譲受人であるヒューレット・パッカード社に譲渡され
ている米国特許第6,086,190号において説明さ
れているもの等の低コストのインク滴検出システムであ
る。この滴検出システムは、インクジェットプリントヘ
ッドから吐出される一連のインク滴の噴出が当たると電
気刺激が与えられる、静電感知要素を利用している。こ
の静電感知要素を十分大きくして、プリントヘッドの整
列が決定的に重要ではないようにすることができ、この
感知要素は、他のタイプの滴検出センサであれば無能に
してしまうような、感知要素表面上のさまざまな量のイ
ンクまたはエアゾルの存在下でも、機能することができ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際に実施す
るには、この静電感知要素にはいくつか制限がある。第
1に、連続したインク滴が互いの上で乾燥することによ
って、乾燥したインクが素早く石筍状に形成され、それ
がプリントヘッドに向かって成長する可能性がある。読
取りをより正確にするためには静電感知要素をプリント
ヘッドに非常に接近させることが好ましいので、このよ
うな石筍状になったインクは、結局プリントヘッドを妨
害するかまたはプリントヘッドを永久的に損傷して、印
刷品質に悪影響を及ぼす可能性がある。第2に、残留イ
ンクは、乾燥するときも導電性を有したままであり、こ
の残留インクが成長し広がるにつれて、滴検出器の電子
機器を短絡してしまう可能性がある。したがって、この
乾燥した残留インクは、センサがインク滴特性を適切に
測定する能力を損なわせる可能性がある。第3に、乾燥
インクがセンサ上に蓄積することによって、測定間隙が
小さくなり、滴測定信号に悪影響を及ぼす可能性があ
る。第4に、現在のインク滴センサは、印刷機構におい
て固有のプリントヘッドからセンサまでの間隔のばらつ
きに、敏感である可能性がある。
【0016】したがって、残留廃インクの蓄積による影
響を受けにくく、インク滴検出システムを利用する現在
の印刷機構において固有である測定空間間隔のばらつき
を最小にすることができる、インク滴検出の経済的な方
法および機構を有することが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、ここではインクジェット
プリンタ20として示す、本発明にしたがって構成した
印刷機構の実施形態を示す。これは、産業、オフィス、
家庭、その他の環境において、紙、透明シート、コーテ
ィングした媒体、厚紙、写真品質の紙、および封筒等の
さまざまな媒体上に印刷を行うのに用いることができ
る。さまざまなインクジェット印刷機構が市販されてい
る。たとえば、本明細書において説明している概念を実
施してもよい印刷機構には、少数の例を挙げれば、デス
クトッププリンタ、ポータブル印刷ユニット、ワイドフ
ォーマットプリンタ、ハイブリッド電子写真方式インク
ジェットプリンタ、複写機、カメラ、ビデオプリンタ、
およびファクシミリ機等を含むものがある。便宜上、本
明細書において導入する概念を、インクジェットプリン
タ20の環境において説明する。
【0018】プリンタの各構成要素はモデルによってさ
まざまであってもよいということは明らかであるが、通
常インクジェットプリンタ20はシャシ22を含み、こ
のシャシ22は、通常プラスチック材料でできている、
フレームすなわちケーシング(筐体)24によって取り
囲まれている。プリンタ20はまた、概略的にマイクロ
プロセッサ26として示す、プリンタコントローラも有
する。プリンタコントローラは、コンピュータまたは携
帯情報端末(PDA)等のホスト装置(図示せず)から
命令を受け取る。ホスト装置に結合したスクリーンを用
いて、プリンタのステータスやホスト装置上で実行され
ている特定のプログラム等の視覚情報をオペレータに表
示してもよい。コンピュータやPDA等のプリンタのホ
スト装置、キーボード、マウス装置、スタイラス装置等
のホスト装置の入力装置、および液晶表示画面やモニタ
等の出力装置は、すべて当業者に既知である。
【0019】従来の印刷媒体取扱いシステム(図示せ
ず)を用いて、印刷媒体のシート(図示せず)を媒体入
力トレイ28から印刷ゾーン30を通って出力トレイ3
1へと前進させてもよい。シャシ22には、キャリッジ
案内ロッド32が搭載されて、走査軸34を規定してい
る。案内ロッド32は、インクジェットキャリッジ36
を、印刷ゾーン30を横切って左右に往復運動するよ
う、摺動可能に支持する。従来のキャリッジ駆動モータ
(図示せず)を用いて、コントローラ26から受け取る
制御信号に応答してキャリッジ36を推進してもよい。
キャリッジ位置フィードバック情報をコントローラ26
に提供するために、従来のエンコーダ・ストリップ(図
示せず)を、印刷ゾーン30の長さに沿って整備領域3
8の上方に延ばしてもよい。たとえば、これもまた本願
の譲受人であるヒューレット・パッカード社に譲渡され
ている米国特許第5,276,970号において説明さ
れているように、従来の光学エンコーダ読取装置をプリ
ントヘッドキャリッジ36の裏面に搭載して、エンコー
ダ・ストリップが提供する位置情報を読み取ってもよ
い。エンコーダ・ストリップ読取装置によって位置フィ
ードバック情報を提供する方法はまた、当業者に既知の
さまざまな方法で行ってもよい。
【0020】印刷ゾーン30において、媒体シートは、
ブラックのインクカートリッジ40およびカラーのイン
クジェットカートリッジ42等のインクジェットカート
リッジから、インクを受け取る。カートリッジ40、4
2はまた、当業者には「ペン」と呼ばれることも多い。
本明細書においては、ブラックのインクペン40は、顔
料をベースにしたインクを含むものとして説明する。説
明のために、カラーのペン42を、シアン、マゼンタ、
およびイエローのカラーの、3つの別個の染料をベース
にしたインクを含むものとして説明するが、実施によっ
ては、カラーのペン42はまた、顔料をベースにしたイ
ンクも含んでもよい、ということは明らかである。ペン
40、42内には、パラフィンをベースにしたインク、
および染料と顔料の両方の特性を有するハイブリッドイ
ンクすなわち複合インク等、他のタイプのインクもまた
用いてもよい、ということは明らかである。図示のプリ
ンタ20は、交換式のプリントヘッドカートリッジを用
いる。これらのプリントヘッドカートリッジにおいて、
それぞれのペンは、プリントヘッドが印刷ゾーン30の
上方を往復運動するときのインク供給源全部を保持する
槽を有する。本明細書において、「ペン」または「カー
トリッジ」という用語は、それぞれのインク(システム
内のインク数によって決まる、ブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、またはその他のカラー)について主な
静止槽(図示せず)がインク供給源領域内に配置されて
いる、「オフ・アクシス」のインク送出システムもまた
指す。オフ・アクシスのシステムにおいては、ペンは、
プリントヘッドの移動経路(走査軸)から外れて「オフ
・アクシス」に配置された、静止した主な槽から、従来
の柔軟性を有する管システムを通じて運搬されるインク
で補充することができるので、印刷ゾーン30を横切っ
てキャリッジ36が移動させるインク供給源のインク
は、ほんの少量である。永久的なまたは半永久的なプリ
ントヘッドにカチッとはまるインク槽を有する「スナッ
パー方式」のカートリッジ等、他のインク送出システム
または流体送出システムもまた、本明細書において説明
するシステムを用いてもよい。
【0021】図示のブラックのペン40はプリントヘッ
ド44を有し、カラーのペン42は、シアン、マゼン
タ、およびイエローのインクを吐出する、3色のプリン
トヘッド46を有する。プリントヘッド(インク滴生成
器)44、46は、インクを選択的に吐出して、媒体の
シートが印刷ゾーン30内にあるときにその上に画像を
形成する。プリントヘッド44、46はそれぞれ、当業
者に既知の方法で貫いて形成した複数のノズルを有す
る、オリフィス板を有する。プリントヘッドのオリフィ
ス板が作り出す滴が発生する平面を滴発生平面という。
プリントヘッド44、46それぞれのノズルは通常、オ
リフィス板に沿って、少なくとも1つの、しかし通常は
複数の、直線状のアレイになるように形成される。本明
細書において「直線状」という用語は、「ほぼ直線状」
すなわち略直線状であると解釈してもよく、互いにわず
かにずれた、たとえばジグザグ状の配置になった、ノズ
ル配置を含んでもよい。それぞれの直線状のアレイは、
通常、走査軸34と垂直に、縦方向に整列しており、そ
れぞれのアレイの長さによって、プリントヘッドの1回
のパスでの最大画像スウォースが決まる。プリントヘッ
ド44、46はサーマルインクジェットプリントヘッド
であるが、圧電プリントヘッド等、他のタイプのプリン
トヘッドを用いてもよい。サーマルプリントヘッド4
4、46は通常、ノズルに関連する複数の抵抗器を含
む。選択した抵抗器に通電すると、気泡が形成され、こ
の気泡によって、インク滴がノズルから、ノズル下方の
印刷ゾーン30内にあるときの印刷媒体に吐出される。
プリントヘッドの抵抗器は、コントローラ26からプリ
ントヘッドキャリッジ36に送出される発射コマンド制
御信号に応答して、選択的に通電される。
【0022】印刷ジョブと印刷ジョブの間、インクジェ
ットキャリッジ36は、キャリッジ案内ロッド32に沿
って整備領域38へと動く。整備領域38において、整
備ステーション48は、プライミング、スクレーピン
グ、および不使用期間中の保管用のキャッピング等、当
業者に既知のさまざまな整備機能を果たして、インクが
乾燥したりインクジェットプリントヘッドのノズルを詰
まらせたりしないようにしてもよい。
【0023】図2は、整備ステーション48を詳細に示
す。シャシ22には、整備ステーションフレーム50が
搭載され、可動パレット52を収容している。可動パレ
ット52は、フレーム50内を正および負のY軸方向に
動くように、モータ(図示せず)によって駆動してもよ
い。可動パレット52は、当業者に既知の方法にしたが
ってマイクロプロセッサ26に応答する、整備ステーシ
ョンのモータによって動くラックアンドピニオンギアで
駆動してもよい。これもまた本願の譲受人であるヒュー
レット・パッカード社に譲渡されている米国特許第5,
980,018号において、インクジェットクリーニン
グ整備ステーションにおけるこのようなラックアンドピ
ニオンシステムの一例を見出すことができる。その最終
的な結果として、パレット52を、正のY軸方向に整備
位置まで、および負のY軸方向にキャップを取る位置ま
で、動かすことができる。パレット52は、可動パレッ
ト52が整備位置、ここではキャッピング位置、にある
ときにそれぞれプリントヘッド(インク滴生成器)4
4、46をシールする、ブラックのプリントヘッドのキ
ャップ54および3色のプリントヘッドのキャップ56
を支持している。
【0024】図2はまた、フレーム50に接続した旋回
軸柱(pivot post)60に支持されたインク滴検出器5
8も示す。旋回軸柱60を中心として、内部連動アーム
62と外部連動アーム64とが回動する。旋回軸柱60
と、連動アーム62、64のうちのいずれかとの間に
は、ねじりばね66等のばね要素が取り付けられてい
る。ばね66は、接続している連動アーム62または6
4に、反時計回りの回転方向68の回転力を与える。連
動アーム62、64は、それぞれ内部ターゲット枢支点
(pivot point)72と外部ターゲット枢支点74にお
いて、ターゲットホルダ(ベース)70を支持してい
る。後述の他の実施形態と違って、ターゲットホルダ7
0は、整備パレット52と直線的(直列的)には配置さ
れず、整備パレット52の運動方向からはずれた位置に
ある。
【0025】連動アーム62、64の、旋回軸柱60を
中心とした回動角度が変化するにつれて、ターゲットホ
ルダ70は、回動防止用ナブ(突起)(anti-rotation n
ubs)76によって決まる範囲内を、ターゲット枢支点7
2、74を中心として自由に回動する。回動防止ナブ7
6は、外部連動アーム64の両側で、ターゲットホルダ
70から正のX軸方向に外向きに延びている。ターゲッ
トホルダ70が、連動アーム64に関してある角度に達
すると、回動防止ナブ76が外部連動アーム64を妨害
して、ターゲットホルダ70が外部連動アーム64に関
してそれ以上回動しないようにする。
【0026】連動アーム62、64は、反時計回りの方
向68に回動し、ついに内部連動アーム62はパレット
アーム77に接触する。パレットアーム77は、可動パ
レット52によって支持され、可動パレット52から正
のX軸方向に外向きに延びている。説明のために、図2
において連動アーム62、64は、パレットアーム77
と接触せず、パレットアーム77がはっきりと見えるよ
うにして示す。しかし通常の動作においては、連動アー
ム62、64は反時計回りの方向68に回動し、パレッ
トアーム77と接触すると停止する。
【0027】ターゲットホルダ70は上側に、本願の譲
受人であるヒューレット・パッカード社に譲渡されてい
る米国特許第6,086,190号において説明されて
いる装置および方法にしたがってその上にインク滴が発
射され検出することができる、導電性かつ吸収性の静電
感知要素、すなわち「ターゲット」78を支持してい
る。ターゲット78は、グリセリンやポリエチレングリ
コール(PEG)等の導電性の溶剤で前処理を施したフ
ォームパッドを用いて構成してもよい。設計またはコス
トの制約次第で、他の吸収性材料もまた同様に選択して
もよい。たとえばターゲット78は、ポリウレタンまた
は剛性かつ多孔性の焼結プラスチックで構成してもよ
い。ターゲット78は、導線80によって、静電滴検出
プリント回路基板装置(PCA)82に接続されてい
る。PCA82は、ターゲット78から導線80を介し
て受け取る滴検出信号のフィルタリングおよび増幅を行
う、さまざまな電子機器(図示せず)を含む。PCA8
2は、さらなる導電線84によって、滴検出信号処理を
行うコントローラ26につながっている。PCA82
は、整備ステーションフレーム50によって支持されて
いるように図示されるが、プリンタ20内のどこか他の
場所に配置して、設計上の目的に対応してもよい。この
ような目的とは、PCAの空スペースを他の回路と共用
することや、PCA82を導電性の残留インクおよびイ
ンクのエアゾルの近傍から移動させること等である。
【0028】図3は、後退位置にある整備パレット52
を示す。パレット52が後退している間、連動アーム6
2、64はパレットアーム77に当たった状態で配置さ
れており、連動アーム62、64とターゲットホルダ7
0とが非測定位置にあるようになっている。これによっ
て、プリントヘッドキャリッジ36は、キャリッジ案内
ロッド32に沿って印刷ゾーン30と整備領域38との
間で自由に動くことができる。キャリッジ36は、整備
領域38にあるとき、整備ステーション48の上方で整
列しており、たとえばインクを整備ステーション内に吐
出することによって、ここでプリントヘッド44、46
を整備することができる。整備パレット52が正のY軸
方向に動くと、連動アーム62、64にはパレットアー
ム77によって、時計回りの方向86の動きが与えられ
る。パレット52が正のY軸方向に動き続けるにつれ
て、整備パレット52は、図3の後退位置から、図4に
示す整備位置へと動く。整備パレット52が整備位置に
来ると、連動アーム62、64は時計回りの方向86に
完全に回動しており、ターゲットホルダ70を測定前位
置に保持する。
【0029】パレット52を整備位置に動かすと、ブラ
ックのプリントヘッドのキャップ54とカラーのプリン
トヘッドのキャップ56とが整備パレット52から持ち
上がり、それぞれブラックのプリントヘッド44および
3色のプリントヘッド46と係合してキャッピングを行
う。これもまた本願の譲受人であるヒューレット・パッ
カード社に譲渡されている米国特許第5,980,01
8号において、このようにしてプリントヘッドとかみ合
うことができる整備機構が開示されている。説明の簡単
のために、図4において、キャップ54、56は、整備
パレット52が整備位置にあるときに上昇してプリント
ヘッド44、46と係合するように、概略的に示す。こ
のようにして、パレット52を後退位置と整備位置との
間で動かして、当業者に既知のさまざまなプリントヘッ
ド44、46を整備する技術を実施する。
【0030】プリントヘッド44、46の整備が完了す
ると、パレット52は図3に示す後退位置へと動き、ば
ね66が連動アーム62、64およびターゲットホルダ
70を反時計回りの方向68に回動して、非測定位置に
する。この時点において、所望であれば、プリントヘッ
ドキャリッジ36は自由に正のX軸方向に印刷ゾーン3
0へと動き、印刷を行う。いったんプリントヘッドキャ
リッジ36が整備領域38から離れると、整備パレット
52を後退位置から図3に示す整備位置に戻すことによ
って、ターゲットホルダ70を測定前の位置にすること
ができる。この時点において、プリントヘッドキャリッ
ジ36は、負のX軸方向に戻って、ブラックのプリント
ヘッド44と3色のプリントヘッド46のどちらかを、
導電性かつ吸収性のターゲット78の上方で整列しても
よい。いったんプリントヘッド44、46が適切に配置
されると、整備パレット52は後退位置に戻る。パレッ
ト52が後退するにつれて、連動アーム62、64およ
びターゲットホルダ70は反時計回りの方向68に回動
し、ついに、図5に示すように、ターゲット支柱88が
プリントヘッド44、46と係合する。
【0031】支柱88は、当業者に通常「ペンから静電
滴検出器までのZ軸方向の(PEZ)間隔」と呼ばれて
いる、プリントヘッド44、46から静電ターゲット7
8までの間隔を制御する。4本の支柱88が図示されて
いるが、3本またはそれよりも多い支柱88を用いても
よい。典型的なPEZ間隔は、約2.0ミリメートルで
ある。プリンタのシャシ22、または整備ステーション
フレーム50に取り付けられることができて、プリント
ヘッド44、46に対して位置決めされない静電ターゲ
ットの場合、このように位置決めされないターゲットと
プリントヘッド44、46との間にある多数の部品同士
の間で実質的な公差の積み重ねが生じる可能性がある。
このような公差の積み重ねは、所望の2.0mmのPE
Zの上で、プラスまたはマイナス1.0ミリメートルの
ばらつきを持ち込んでしまう可能性がある。このような
ばらつきは、下端である1.0ミリメートルにおいて
は、位置決めされないターゲットからプリントヘッド4
4、46へと繊維や残留インクを渡してしまうリスクを
増大することによって、プリントヘッドの信頼性を脅か
す。上端である3.0ミリメートルにおいては、プリン
トヘッドの信頼性のリスクは低減するが、約2から3ピ
コリットルの範囲である超少量のインク滴は、この位置
決めされないターゲットにぶつかるよりも充分前に、終
端速度に達してしまうかもしれない。滴が終端速度に達
すると、その滴は、対流や乱流の影響をより多く受け
て、その結果、インク滴が正しい方向から外れて、位置
決めされないターゲットを完全に外してしまう可能性が
ある。したがって、図5の実施形態においてターゲット
支柱88を用いて、PEZ間隔を制御して、プリントヘ
ッド44、46と静電ターゲット78との間の公差のば
らつきを最小量にすることが有利である。
【0032】静電ターゲット78からのプリントヘッド
44、46の間隔がいったん適切になると、コントロー
ラ26は、インク滴90がプリントヘッド44、46か
らターゲット78上に発射されるようにする。インク滴
90は、ターゲット78に接触すると滴検出電気信号を
生成し、この信号を、静電滴検出器のPCA82の電子
機器が捕捉する。次にこの滴検出信号をコントローラ2
6が分析して、プリントヘッド44、46のさまざまな
ノズルが適切にインクを吐出しているかどうか、それと
も詰まってしまっているかを判定する。これもまた本願
の譲受人であるヒューレット・パッカード社に譲渡され
ている米国特許第6,086,190号において、静電
ターゲットインク滴検出器からの信号を分析する好まし
い方法が示されている。それぞれのノズルが適切に機能
しているかどうかに関してコントローラ26が行った判
定に基づいて、コントローラ26は、印刷マスクを調整
して、いかなる機能不全のノズルにも機能しているノズ
ルを代用して、永久的に詰まったノズルを有するプリン
トヘッドをなおも用いながら、均一な高品質の印刷出力
を提供することができる。
【0033】インク滴検出器58が行う測定を確実に信
頼性のあるものにするためには、一回または一連の測定
を行った後に、乾燥したインクが堆積したものが、ター
ゲット78上に蓄積しないようにすることが望ましい。
ターゲット78と接触するインク滴90を溶解し吸収す
るよう選択した導電性の溶剤で、導電性かつ吸収性のタ
ーゲット78に前処理を施し、それによって、堆積した
インクが経時的に蓄積する可能性を減らす。このように
して、依然として長寿命および高信頼性を有しながら、
ターゲット78をクリーニングおよびスクレーピングす
るさらなるハードウェアなしで、図2ないし図5に示す
静電滴検出システムの実施形態を構成することができ
る。
【0034】所望数の滴検出測定を行った後、次に整備
パレット52を正のY軸方向に、整備位置へと動かすこ
とができる。ターゲット支柱88はプリントヘッド4
4、46から係脱し、連動アーム62、64およびター
ゲットホルダ70は前方の測定前位置へと動く。そうす
ると、プリントヘッドキャリッジ36を、印刷ゾーン3
0に向かって正のX軸方向に動かすことができ、パレッ
ト52を負のY軸方向に、図3の後退位置へと動かすこ
とができる。パレット52が図3の後退位置にあるとき
には、連動アーム62、64およびターゲットホルダ7
0は非測定位置にあり、プリントヘッドキャリッジ36
は、この時点において、自由に整備領域38に戻るかま
たは印刷ゾーン30において印刷を行う。
【0035】明らかに、インク滴検出器58は、整備ス
テーションフレーム50の右側、または、プリンタの、
整備ステーション48とは反対側の端等、プリントヘッ
ドの走査軸34に沿った他の位置に搭載してもよい。さ
らに、たとえばターゲットホルダ70をZ軸に略平行に
平行移動させ、それによって滴検出測定が所望されると
きに支柱88をプリントヘッドと接触するおよび非接触
にすることができる、ソレノイドによって作動するばね
機構等、ターゲット支柱88をプリントヘッド44、4
6に接触および離脱させる他の構造が当業者には容易に
明らかであろう。
【0036】図6は、静電滴検出器58(ここでは整備
ステーション48内に配置して示す)が整備パレット5
2と略一直線(略直列的に)に配置されるような他の実
施形態を示す。滴検出器58は、旋回軸柱60を中心と
して枢転する、連動アーム92を有する。連動アーム9
2は、ターゲット枢支点96においてターゲットホルダ
(ベース)94を支持する。整備ステーション48は、
整備ステーションフレーム50の頂部に取り付けられて
整備ステーション48の一部を覆い、各整備要素を保護
するとともにエアゾルの流れを制御するのに役立つ、ボ
ンネット98を有している。ボンネット98はさらに、
ボンネット98と整備ステーションフレーム50との間
の、ボンネット98の両側に、連動アームすき間チャネ
ル100を作り出すように形成してもよい。
【0037】ターゲットホルダ94は、その上側に、本
願の譲受人であるヒューレット・パッカード社に譲渡さ
れている米国特許第6,086,190号において説明
されている装置および方法にしたがってインク滴を発射
し検出することができる、導電性かつ吸収性の静電感知
要素、すなわち「ターゲット」102を支持している。
ターゲット102は、ターゲット78と同様に、グリセ
リンやポリエチレングリコール(PEG)等の導電性の
溶剤で前処理を施したフォームパッドを用いて構成して
もよい。設計またはコストの制約次第で、他の吸収性材
料もまた同様に選択してもよい。たとえばターゲット1
02は、ポリウレタンまたは剛性かつ多孔性の焼結プラ
スチックで構成してもよい。ターゲット102は、導線
80によって、静電滴検出プリント回路基板装置(PC
A)82に接続されている。PCA82は、ターゲット
102から導線80を介して受け取る滴検出信号のフィ
ルタリングおよび増幅を行う、さまざまな電子機器(図
示せず)を含む。PCA82は、さらなる導電線84に
よって、滴検出信号処理を行うコントローラ26につな
がっている。PCA82は、整備ステーションフレーム
50によって支持されているように図示されるが、プリ
ンタ20内のどこか他の場所に配置して、設計上の目標
に対応してもよい。このような目標とは、PCAの空ス
ペースを他の回路と共用することや、PCA82を導電
性の残留インクおよびインクのエアゾルの近傍から移動
させること等である。
【0038】図7は、図6の整備ステーション48およ
び静電滴検出器58の側面図を示す。整備パレット52
は、後退位置にある状態で示す。連動アーム92および
ターゲットホルダ94は、付勢をかけるばね要素66に
よって、旋回軸柱60を中心として反時計回りの方向6
8に付勢がかかっている。硬質係止部104が設けられ
て、反時計回りの方向68に回動するときの連動アーム
92の動く範囲を制限する。図7に示すように、連動ア
ーム92が硬質係止部104に当たって静止している状
態では、ターゲットホルダ94および連動アーム92は
後方の非測定位置にある。連動アーム92は、この後方
の非測定位置にある間、連動アームすき間チャネル10
0を通ることによって、ボンネット98を通過すること
ができる。
【0039】たとえば印刷ジョブ中に、プリントヘッド
44、46から整備ステーション48内にインクを吐出
して、すべてのノズルが詰まっていないということを確
認することが単に所望される場合には、プリントヘッド
キャリッジ36はキャリッジ案内ロッド32に沿って負
のX軸方向に自由に動き、ついに、整備パレット52が
後退位置に来ると、プリントヘッド44、46は整備ス
テーション48の上方に配置される。プリントヘッド4
4、46を整備パレット52で整備できるようにするた
めには、プリントヘッドキャリッジ36を、キャリッジ
案内ロッド32に沿って印刷ゾーン30に向かって動か
すことにより、整備パレット52が正のY軸方向に整備
位置へと動き出すときに、ターゲットホルダ94および
ターゲット支柱88用のすき間が提供されるようにしな
ければならない。
【0040】パレット52の前面から正のY軸方向に、
前部パレットアーム106が突出している。プリントヘ
ッドキャリッジ36が邪魔にならなくなると、整備パレ
ット52を正のY軸方向に動かして、前部パレットアー
ム106が連動アーム92に接触するようにすることが
できる。パレット92の直線運動の力は、ばね要素66
が連動アーム92に加える回転力よりも大きく、そのた
め連動アーム92は、旋回軸柱60を中心として時計回
りの方向86に回動する。連動アーム92の両側で、回
動防止ナブ76がターゲットホルダ94から外向きに延
びているが、整備ステーションフレーム50を妨害する
ほどではない。ターゲットホルダ94がターゲット枢支
点96を中心として充分遠くまで回動すると、回動防止
ナブ76が連動アーム92に接触し、ターゲットホルダ
94がターゲット枢支点96を中心としてそれ以上回動
しないようにする。
【0041】整備パレット52は、正のY軸方向に充分
遠くまで動いて、連動アーム92およびターゲットホル
ダ94をプリントヘッドキャリッジ36が動く経路から
外れるまで時計回りの方向86に回動すると、整備前位
置において一瞬の間停止する。パレット52がこの整備
前位置にある間、プリントヘッドキャリッジ36は負の
X軸方向に動くことができ、ついにプリントヘッド4
4、46は整備ステーション48の上方にくる。プリン
トヘッド44、46が整備ステーション48の上方の位
置に来ると、パレット52は正のY軸方向にさらに動く
ことができる。パレット52が図8に示す整備位置に向
かって動くと、下部パレットアーム108が連動アーム
92に接触して、連動アーム92を、前部パレットアー
ム106から遠ざかる方向に押し、連動アーム92が旋
回軸柱60を中心として時計回りの方向86に回動する
につれ、さらに整備ステーション48内へと押す。整備
パレット52が図8の整備位置に達すると、連動アーム
92は時計回りの方向86に完全に回動する。
【0042】パレット52を整備位置に動かすと、ブラ
ックのプリントヘッドのキャップ54とカラーのプリン
トヘッドのキャップ56とが整備パレット52から持ち
上がり、それぞれブラックのプリントヘッド44および
3色のプリントヘッド46と係合してキャッピングを行
う。これもまた本願の譲受人であるヒューレット・パッ
カード社に譲渡されている米国特許第5,980,01
8号において、このようにしてプリントヘッドと係合す
ることができる整備機構が開示されている。説明の簡単
のために、図8において、キャップ54、56は、整備
パレット52が整備位置にあるときに上昇してプリント
ヘッド44、46と係合するように、概略的に示す。こ
のようにして、パレット52を後退位置と整備位置との
間で動かして、当業者に既知のさまざまなプリントヘッ
ド44、46を整備する技術を実施する。
【0043】プリントヘッド44、46の整備が完了す
ると、パレット52は負のY軸方向に引っ込んで整備前
位置において一時停止して、プリントヘッドキャリッジ
36が正のX軸方向に印刷ゾーン30へと動くことがで
きるようにすることができる。プリントヘッドキャリッ
ジ36が整備ステーション48を通過すると、整備パレ
ット52は負のY軸方向に完全に引っ込むことができ、
ついに図7に示す後退位置に達する。パレット52が引
っ込むとき、ばね要素66は連動アーム92を、旋回軸
柱60を中心として反時計回りの方向68に回動し、そ
れによってまた、ターゲットホルダ94を後方の非測定
位置に戻す。
【0044】または、プリントヘッド44、46の整備
が完了すると、図8に示すように、静電滴検出測定が所
望される場合には、プリントヘッドキャリッジ36を整
備ステーション48上方の位置に残し、次に、図9に示
すように、整備パレット52を負のY軸方向に半後退位
置へと引っ込ませてもよい。図9に示すこの半後退位置
への動きにおいて、連動アーム92およびターゲットホ
ルダ94は旋回軸柱60を中心として反時計回りの方向
68に回動し、ついに支柱88がプリントヘッド44、
46と係合する。
【0045】支柱88は、プリントヘッド44、46か
ら静電ターゲット102までのPEZ(「ペンから静電
滴検出器までのZ軸方向の」)間隔を制御し、図5に示
し上述した実施形態と同様の方法で、測定の公差のばら
つきを最小にする。静電ターゲット102からのプリン
トヘッド44、46の間隔がいったん適切になると、コ
ントローラ26は、インク滴90がプリントヘッド4
4、46からターゲット102上に発射されるようにす
る。インク滴90は、ターゲット102に接触すると滴
検出電気信号を生成し、この信号を、静電滴検出器PC
A82の電子機器が捕捉する。次にこの滴検出信号をコ
ントローラ26が分析して、プリントヘッド44、46
のさまざまなノズルが適切にインクを吐出しているかど
うか、または詰まってしまっているかを判定する。これ
もまた本願の譲受人であるヒューレット・パッカード社
に譲渡されている米国特許第6,086,190号にお
いて、静電ターゲットインク滴検出器からの信号を分析
する好ましい方法が示されている。それぞれのノズルが
適切に機能しているかどうかに関してコントローラ26
が行った判定に基づいて、コントローラ26は、印刷マ
スクを調整して、いかなる機能不全のノズルにも機能し
ているノズルを代用して、永久的に詰まったノズルを有
するプリントヘッドをなおも用いながら、均一な高品質
の印刷出力を提供することができる。
【0046】インク滴検出器58が行う測定を確実に信
頼性のあるものにするためには、測定または一連の測定
を行った後に、乾燥したインクが堆積したものが、ター
ゲット102上に蓄積しないようにすることが望まし
い。ターゲット102と接触するインク滴90を溶解し
吸収するよう選択した導電性の溶剤で、導電性かつ吸収
性のターゲット102に前処理を施し、それによって、
堆積したインクが経時的に蓄積する可能性を減らす。こ
のようにして、依然として長寿命および高信頼性を有し
ながら、ターゲット78をクリーニングおよびスクレー
ピングするさらなるハードウェアなしで、図6ないし図
9に示す静電滴検出器58の実施形態を構成することが
できる。
【0047】所望数の滴検出測定を行った後、次に整備
パレット52を正のY軸方向に、整備位置へと動かすこ
とができる。ターゲット支柱88はプリントヘッド4
4、46から係脱し、連動アーム92およびターゲット
ホルダ94は、プリントヘッドキャリッジ36が動作中
に通る経路から離れて動く。そうすると、プリントヘッ
ドキャリッジ36を、印刷ゾーン30に向かって正のX
軸方向に動かすことができ、パレット52を負のY軸方
向に、図7の後退位置へと戻すことができる。パレット
52が図7の後退位置にあるときには、連動アーム92
およびターゲットホルダ94は後方の非測定位置にあ
り、プリントヘッドキャリッジ36は、この時点におい
て、自由に整備領域38に戻ってスピッティング(ノズ
ル詰り防止のためのインク発射)を行うかまたは印刷ゾ
ーン30に動いて印刷を行う。
【0048】
【発明の効果】静電インク滴検出器58によって、プリ
ントヘッド44、46が経時的に詰まってしまう可能性
があるにもかかわらず、一定で、高品質の、かつ経済的
なインクジェット出力をユーザに提供するために、部品
の公差による間隔のばらつきの影響を最小にしながら、
ターゲット表面のクリーニングを行うクリーニング機構
の必要なく、印刷機構が確実にインク滴検出の読み取り
を収集することができる。インク滴検出器58および整
備ステーション48のさまざまな構成要素の説明におい
て、さまざまな利点を上述した。
【0049】特定の実施次第であるがやはり併記の特許
請求の範囲内にある、本明細書において包含する概念に
したがって、構造的に均等なさまざまな他の変更および
代替を行って、インク滴センサを構成してもよい、とい
うことは明らかである。本発明は次の実施態様を含んで
いる。 <1>.インク滴生成器(44、46)から吐出するイ
ンク滴(90)を検出する装置(図2、図6)におい
て、ベース(70、94)と、該ベース(70、94)
によって支持される、導電性かつ吸収性のターゲット
(78,102)と、前記ベース(70、94)から延
びる、支柱(88)と、前記ベース(70、94)を前
記インク滴生成器(44、46)に向かって動かして、
前記支柱(88)が前記ターゲット(78、102)を
前記インク滴生成器(44、46)から間隔を置いて配
置するようにする、アクチュエータ(52、77、10
6、108)とを含む装置。 <2>.前記インク滴生成器(44、46)は、滴が発
生する滴発生平面(図5、図9)内で構成され、前記支
柱(88)が前記ターゲット(78、102)を前記イ
ンク滴生成器(44、46)から間隔を置いて配置する
と、該ターゲット(78、102)は、前記滴発生平面
(図5、図9)と略平行なターゲット平面(図5、図
9)にある上記<1>記載の装置(図2、図6)。 <3>.フレーム(50)と、前記ターゲット(78、
102)に結合し、略直線状になってターゲット旋回軸
を作り出している、複数のターゲット枢支点(72、7
4、96)と、それぞれが第1の端と第2の端とを有す
る複数の連動アーム(62、64、92)であって、そ
れぞれの連動アーム(62、64、92)の前記第1の
端は、前記ターゲット枢支点(72、74、96)のひ
とつにおいて前記ターゲット(78、102)を軸支的
に支持し、前記ターゲット(78、102)が、前記連
動アーム(62、64、92)に保持されると前記ター
ゲット旋回軸を中心として、少なくとも弧を描いて、自
由に回動するようにする、複数の連動アームと、前記フ
レーム(50)によって支持される、少なくとも1つの
旋回軸柱(60)であって、それぞれの連動アーム(6
2、64、92)の前記第2の端は、前記旋回軸柱(6
0)のうちの1つによって軸支的に支持される、旋回軸
柱と、前記連動アーム(62、64、92)に、前記旋
回軸柱(60)を中心として回動方向に付勢を加える、
ばね要素(66)とをさらに含む、上記<2>記載の装
置(図2、図6)。 <4>.アクチュエータ(52、77、106、10
8)は、滴生成器整備パレット(52)を含み、前記ば
ね要素(66)は、前記連動アーム(62、64、9
2)のうちの少なくとも1つを、整備パレット(52)
に対して付勢する上記<3>記載の装置(図2、図
6)。 <5>.前記整備パレット(52)が後退位置(図2、
図6)から前記連動アーム(62、64、92)に向か
って動くことによって、前記ばね要素(66)が前記連
動アーム(62、64、92)に加える力を超えるのに
充分大きい力が作り出され、それによって前記連動アー
ム(62、64、92)が第1の方向(86)に動き、
前記整備パレット(52)が前記連動アーム(62、6
4、92)から遠ざかる方向に前記後退位置(図2、図
6)に向かって動くことによって、前記ばね要素(6
6)が前記連動アーム(62、64、92)と前記整備
パレット(52)との間の接触を維持することができ、
それによって前記連動アーム(62、64、92)が第
2の方向(68)に動く上記<4>記載の装置(図2、
図6)。 <6>.前記整備パレット(52)の前記動きは、前記
連動アーム(92)の動き及びベース(94)の動き
と、略一直線(インライン)である(図6)、上記<5
>記載の装置(図6)。 <7>.前記連動アーム(62、64)は、前記整備パ
レット(52)の動作方向からはずれた位置にある(図
2)、上記<5>記載の装置(図2)。 <8>.前記整備パレット(52)に結合する少なくと
も1つのパレットアーム(77、106、108)をさ
らに含み、該パレットアーム(77、106、108)
のうちの少なくとも1つは、前記整備パレット(52)
のうちの、前記連動アーム(62、64、92)に接触
する部分である、上記<6>または上記<7>記載の装
置(図2、図6)。 <9>.インク液検出方法(図5、図9)であって、導
電性かつ吸収性のターゲット(78,102)をインク
滴生成器(44、46)に向かって動かすこと(図5、
図9)と、支柱(88)を用いて、前記ターゲット(7
8、102)を、前記インク滴生成器(44、46)か
ら間隔を置いて配置すること(図5、図9)と、インク
滴生成器(44、46)から前記ターゲット(78、1
02)上に、少なくとも1つのインク滴(90)を吐出
すること(図5、図9)とを含む、インク滴検出方法。 <10>.印刷機構(20)であって、インク(90)
を選択的に吐出する滴生成器(44、46)を有する、
プリントヘッドと、前記インク滴生成器(44、46)
から吐出するインク滴(90)を検出する、インク滴セ
ンサ(58)であって、ベース(70、94)と、該ベ
ース(70、94)によって支持される、導電性かつ吸
収性のターゲット(78,102)と、前記ベース(7
0、94)から延びる、支柱(88)と、前記ベース
(70、94)を前記インク滴生成器(44、46)に
向かって動かして、前記支柱(88)が前記ターゲット
(78、102)を前記インク滴生成器(44、46)
から間隔を置いて配置するようにする、アクチュエータ
(52、77、106、108)と、を含むインク滴セ
ンサと、を含む、印刷機構。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ここでは静電インク滴検出器の実施形態を含
む整備ステーションを示す、インクジェット印刷機構の
1形式の斜視図(1部が切開かれている)である。
【図2】 図1の整備ステーションの、拡大斜視図(1
部が切開かれている)である。
【図3】 整備そりが後退位置にある状態で示す、図1
の整備ステーションの拡大側面図(1部が切開かれてい
る)である。
【図4】 整備そりが整備位置にある状態で示す、図1
の整備ステーションの拡大側面図(1部が切開かれてい
る)である。
【図5】 インク滴検出ターゲットが測定位置にある状
態で示す、図1の整備ステーションの拡大側面図(1部
が切開かれている)である。
【図6】 図2の整備ステーションと同様であるが、静
電インク滴検出器の他の実施形態を有する整備ステーシ
ョンの、拡大斜視図である。
【図7】 整備そりが後退位置にある状態で示す、図6
の整備ステーションの拡大側面図である。
【図8】 整備そりが整備位置にある状態で示す、図6
の整備ステーションの拡大側面図である。
【図9】 インク滴検出ターゲットが測定位置にある状
態で示す、図6の整備ステーションの拡大側面図であ
る。
【符号の説明】
26 コントローラ 44、46 プリントヘッド 70 ターゲットホルダ 78 ターゲット 80 導線 82 静電滴検出器PCA 88 ターゲット支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストファー・エイ・シャンツ アメリカ合衆国94064カルフォルニア、レ ッドウッドシティ PO BOX 555 Fターム(参考) 2C056 EA14 EB08 EB25 EB40 EC08 EC11 EC24 EC53 FA02 FA10 HA38 HA60 JA01 JA06 KD06 2C070 AA01 AC17 DD02 EE05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴生成器(44、46)から吐出
    するインク滴(90)を検出する装置(図2、図6)に
    おいて、 ベース(70、94)と、 該ベース(70、94)によって支持される、導電性か
    つ吸収性のターゲット(78,102)と、 前記ベース(70、94)から延びる、支柱(88)
    と、 前記ベース(70、94)を前記インク滴生成器(4
    4、46)に向かって動かして、前記支柱(88)が前
    記ターゲット(78、102)を前記インク滴生成器
    (44、46)から間隔を置いて配置するようにする、
    アクチュエータ(52、77、106、108)と、 を含む装置。
  2. 【請求項2】 前記インク滴生成器(44、46)は、
    滴が発生する滴発生平面(図5、図9)に沿って構成さ
    れ、 前記支柱(88)が前記ターゲット(78、102)を
    前記インク滴生成器(44、46)から間隔を置いて配
    置すると、該ターゲット(78、102)は、前記滴発
    生平面(図5、図9)と略平行なターゲット平面(図
    5、図9)にある請求項1記載の装置(図2、図6)。
  3. 【請求項3】 フレーム(50)と、 前記ターゲット(78、102)に結合し、略直線状に
    なってターゲット旋回軸を作り出している、複数のター
    ゲット枢支点(72、74、96)と、 それぞれが第1の端と第2の端とを有する複数の連動ア
    ーム(62、64、92)であって、それぞれの連動ア
    ーム(62、64、92)の前記第1の端は、前記ター
    ゲット枢支点(72、74、96)のひとつにおいて前
    記ターゲット(78、102)を軸支的に支持し、前記
    ターゲット(78、102)が、前記連動アーム(6
    2、64、92)に保持されると前記ターゲット旋回軸
    を中心として、少なくとも弧を描いて、自由に回動する
    ようにする、複数の連動アームと、 前記フレーム(50)によって支持される少なくとも1
    つの旋回軸柱(60)であって、それぞれの連動アーム
    (62、64、92)の前記第2の端は、前記旋回軸柱
    (60)のうちの1つによって軸支的に支持される、旋
    回軸柱と、 前記連動アーム(62、64、92)に、前記旋回軸柱
    (60)を中心として回動方向に付勢を加える、ばね要
    素(66)と、 をさらに含む、請求項2記載の装置(図2、図6)。
  4. 【請求項4】 アクチュエータ(52、77、106、
    108)は、滴生成器整備パレット(52)を含み、 前記ばね要素(66)は、前記連動アーム(62、6
    4、92)のうちの少なくとも1つを、整備パレット
    (52)に向かって付勢する請求項3記載の装置(図
    2、図6)。
  5. 【請求項5】 前記整備パレット(52)が後退位置
    (図2、図6)から前記連動アーム(62、64、9
    2)に向かって動くことによって、前記ばね要素(6
    6)が前記連動アーム(62、64、92)に加える力
    を超えるのに充分大きい力が作り出され、それによって
    前記連動アーム(62、64、92)が第1の方向(8
    6)に動き、 前記整備パレット(52)が前記連動アーム(62、6
    4、92)から遠ざかる方向に前記後退位置(図2、図
    6)に向かって動くことによって、前記ばね要素(6
    6)が前記連動アーム(62、64、92)と前記整備
    パレット(52)との間の接触を維持することができ、
    それによって前記連動アーム(62、64、92)が第
    2の方向(68)に動く請求項4記載の装置(図2、図
    6)。
  6. 【請求項6】 前記整備パレット(52)の前記動き
    は、前記連動アーム(92)と略一直線である(図
    6)、請求項5記載の装置(図6)。
  7. 【請求項7】 前記整備パレット(52)の前記動き
    は、前記連動アーム(62、64)からずれている(図
    2)、請求項5記載の装置(図2)。
  8. 【請求項8】 前記整備パレット(52)に結合する少
    なくとも1つのパレットアーム(77、106、10
    8)をさらに含み、該パレットアーム(77、106、
    108)のうちの少なくとも1つは、前記整備パレット
    (52)のうちの、前記連動アーム(62、64、9
    2)に接触する部分である、請求項6または請求項7記
    載の装置(図2、図6)。
  9. 【請求項9】 インク液検出方法(図5、図9)であっ
    て、 導電性かつ吸収性のターゲット(78,102)をイン
    ク滴生成器(44、46)に向かって動かすこと(図
    5、図9)と、 支柱(88)を用いて、前記ターゲット(78、10
    2)を、前記インク滴生成器(44、46)から間隔を
    置いて配置すること(図5、図9)と、 インク滴生成器(44、46)から前記ターゲット(7
    8、102)上に、少なくとも1つのインク滴(90)
    を吐出すること(図5、図9)とを含む、インク滴検出
    方法。
  10. 【請求項10】 印刷機構(20)であって、 インク(90)を選択的に吐出する滴生成器(44、4
    6)を有する、プリントヘッドと、 前記インク滴生成器(44、46)から吐出するインク
    滴(90)を検出する、インク滴センサ(58)であっ
    て、 ベース(70、94)と、 該ベース(70、94)によって支持される、導電性か
    つ吸収性のターゲット(78,102)と、 前記ベース(70、94)から延びる、支柱(88)
    と、 前記ベース(70、94)を前記インク滴生成器(4
    4、46)に向かって動かして、前記支柱(88)が前
    記ターゲット(78、102)を前記インク滴生成器
    (44、46)から間隔を置いて配置するようにする、
    アクチュエータ(52、77、106、108)と、を
    含むインク滴センサと、 を備える、印刷機構。
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