JP2003094061A - 電磁式水処理装置 - Google Patents

電磁式水処理装置

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JP2003094061A
JP2003094061A JP2001294591A JP2001294591A JP2003094061A JP 2003094061 A JP2003094061 A JP 2003094061A JP 2001294591 A JP2001294591 A JP 2001294591A JP 2001294591 A JP2001294591 A JP 2001294591A JP 2003094061 A JP2003094061 A JP 2003094061A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】殺菌と浄化を効率よく処理できるようにする。 【解決手段】水中ポンプ30Aより吐出した汚水を加圧
する加圧部40Aと、加圧部より送給された旋回流とな
された汚水に電界と磁界を加える電磁部40Bと、加圧
部より送給された空気を汚水に供給して混合したときの
気泡を剪断して超微粒状気泡を生成する気泡剪断部40
Cとで構成される。電磁部では水成分を電気分解して得
られた酸素系活性種を上記送出口より水中に送出して、
水中に含まれる細菌類を殺菌する。電磁部を通過する有
機物分子の周辺に存在する水成分に対して磁界によって
高速回転を加えて有機物分子と水成分との摩擦によって
有機物分子を湿式燃焼させて有機物分子を焼却する。汚
水の固まりの表面からイオンを除去し、超微粒状気泡を
固まりの表面に付着させて界面まで浮上させる。これで
殺菌と浄化の双方を同時に達成できる。回転機構部がな
いので構造が簡単である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電磁式水処理装置
に関する。詳しくは、地上で生成された塩素やオゾンな
どを水中に供給して水を殺菌、浄化するのではなく、汚
水を電気分解することで生成された酸素系活性種を汚水
中に大量に放出することで汚水の殺菌を行うと共に、汚
水に磁界を与えて汚水に含まれる有機物分子を湿式燃焼
させ、加えて汚水に含まれるコロイド粒子のイオン鞘を
磁界の力ではぎ取ることによって、凝集したコロイド粒
子群を水面に浮上させるようにすることで、汚水の浄化
を行うようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】水の汚れは、様々である。水中の酸素不
足に陥り、嫌気バクテリアの活動が活発になると悪臭が
漂う。水の濁りは、あおこが発生したり、汚泥が増える
ことに起因する。ヘドロの中には重金属や植物繊維物が
多数存在する。
【0003】また、水を殺菌するために塩素などが多用
されているが、残留塩素の問題や、水源にあおこが発生
したり、有機物が増加することによって悪臭が発生す
る。塩素や発ガン物質の混入によって水の安全性も問題
視されている。
【0004】これらの問題を解決するため、従来では水
を殺菌し、水を浄化する装置が開発されている。塩素を
使用した電磁式水処理装置やオゾンを使用した電磁式水
処理装置が最もポピュラーな水浄化手段であると言え
る。この水処理は、殺菌と浄化の双方の処理を含む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例のう
ち、塩素を使用した電磁式水処理装置では、殺菌および
脱色作用があるが、上述したように残留塩素の問題を惹
起すると共に、塩素ガスの発生装置など大掛かりな設備
が必要になり、設備費が嵩む上、そのメンテナンスも大
変である。
【0006】オゾンを使用した電磁式水処理装置にあっ
ては、オゾンを始めとして酸素系活性種による殺菌作用
の他に、脱色、消臭作用があることが知られているが、
オゾン臭などが発生したり、地上にオゾン発生設備が必
要になるなど、設備が大掛かりになるために設備費が高
く、そのメンテナンスも大変である。
【0007】このように従来では、塩素を使用すると、
残留塩素や塩素を混ぜることによる派生化学物質の存在
が問題視されたり、最近開発されたオゾンや紫外線を使
用した高度電磁式水処理装置は、装置が高価であった
り、維持費が嵩むなどの問題を惹起していることは周知
の事実である。
【0008】そこで、この発明ではこのような従来の課
題を解決するために、水中で水処理が可能なように小型
化を実現すると共に、水の電気分解と、電界および磁界
の作用で、水を殺菌し、溶存している有機物を湿式燃焼
させて消滅させ、そしてヘドロなど汚れた固まりを浮上
させられるようにした電磁式水処理装置を提案するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1に記載したこの発明に係る電磁式水処理
装置では、汚水を吸水する水中ポンプと、この水中ポン
プより吐出した汚水を加圧する加圧部と、この加圧部よ
り送給された旋回流となされた汚水に電界および磁界を
加えて上記汚水の水成分を電気分解して配向すると共
に、上記汚水中に含まれる有機物分子に高速回転を与え
て湿式燃焼させる電磁部と、上記加圧部より送給された
空気を上記汚水に供給して混合することにより得られる
気泡を剪断して超微粒状気泡を生成する気泡剪断部と、
この気泡剪断部より吐出した汚水を水中に送出する送出
口とで構成され、上記電磁部では上記水成分を電気分解
することにより得られた酸素系活性種を上記送出口より
水中に送出することで、上記水中に含まれる細菌が上記
酸素系活性種によって殺菌し、併せて、上記電磁部を通
過する有機物分子の周辺に存在する上記水成分に対して
上記電磁部からの磁界によって高速回転を加えて上記有
機物分子と水成分との摩擦によって上記有機物分子を湿
式燃焼させることで、上記汚水中より有機物分子を焼却
すると共に、上記汚水の固まりの表面からイオンを取り
去り、上記気泡剪断部によって生成された超微粒状気泡
をこの気泡剪断部を通過する上記固まり、および水中に
送出された上記固まりの表面に付着させるようにしたこ
とを特徴とする。
【0010】この発明では、水成分を電気分解すること
により得られた酸素系活性種を水中に送出することで、
水中に含まれる細菌が酸素系活性種によって殺菌され
る。有機物分子の周辺に存在する水成分に対して電磁部
からの電界によって、水成分の双極子を電界方向に配向
し、そして磁界によってこの水分子に高速回転を与え
る。この高速回転によって有機物分子と水成分との間で
摩擦が生じる。この熱摩擦によって発生する高温によっ
て有機物分子を湿式燃焼させる。この湿式燃焼によって
汚水中より有機物分子を焼却して、水中の有機物を減少
させる。
【0011】磁界を汚水に加えることで、汚水の固まり
の表面からイオンを取り去る。汚水の固まりはヘドロで
あったり、あおこであったり、水の汚れとなる物質であ
る。以下これらをヘドロと総称すると、このヘドロの表
面に結合されていたイオンは、磁界によるローレンツ力
によって、表面のイオンの一部が剥ぎ取られれて、表面
のイオン量が減少する。イオンの総量が減少すること
で、ヘドロ固まり同士の結合力が弱まり、ヘドロが微粒
子化される。
【0012】微粒子化されたコロイド粒子には、気泡剪
断部によって生成された超微粒状気泡が水処理部の内部
で、あるいは電磁式水処理装置の外部に放出されて水中
に浮遊した状態で、その表面に付着する。超微粒状気泡
による浮力によってコロイド粒子は水面まで浮上する。
浮上したコロイド粒子群(スカム)を回収することで水
が浄化される。
【0013】
【発明の実施の形態】続いてこの発明に係る電磁式水処
理装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
説明の便宜上この発明に係る水浄化装置についてその原
理から説明する。この発明では水浄化装置を水中に設置
する。水浄化装置では、吸水された汚れた水を電気分解
して生成した大量の酸素系の活性種を汚れた水中に放出
して、この活性種によって水中の細菌類を殺菌する。こ
れと同時に装置内には電界発生手段と磁界発生手段の双
方が設けられ、電界発生手段によって電気分解されたイ
オン種を電界方向に配向させて電界の電極側に吸引する
と共に、磁界によって汚水中に含まれる有機物周辺の水
成分を高速回転させる。
【0014】水分子を高速回転させると、有機分子と水
成分との間で摩擦が起き、その摩擦熱によって有機物分
子を湿式燃焼させる。有機物分子が燃焼すると有機物分
子は炭酸ガスとアンモニアガスなどに分解されて、有機
物分子が発散消滅する。この処理で水中の有機分子を減
少させる。
【0015】さらに、磁界内を通過した汚れた固まり
(汚物であってヘドロ、あおこなどの微粒子同士の固ま
り(コロイド))にはその表面に+イオンが吸引され、
イオン鞘の状態となっているが、電界および磁界による
+イオンに対するローレンツ力で汚れた固まりの表面に
吸着されているイオン鞘がはぎ取られる。はぎ取られて
+イオンの量が少なくなると、コロイド粒子同士の結合
力が強まり、コロイド粒子が再結合した状態で水中に浮
遊している。この浮遊状態のコロイド粒子には装置内で
生成された極微粒状泡(気泡)が、その表面に多数付着
するので、この泡による浮力によってやがては水面まで
浮いてくる。この浮遊物(スカム)を回収すれば水が浄
化される。
【0016】つまりこの発明にかかる水浄化装置では、
水の電気分解による殺菌機能と、電界および磁界による
有機物の燃焼機能さらには汚物の浮上作用によって、水
中での殺菌を含めた浄化を同時に達成できる。
【0017】次に、殺菌処理について図1を参照して説
明する。図1Aのように陽極12と陰極14の間に所定
の電圧(直流電圧)を印加して、電極間に電界を発生さ
せる。つまり電場をつくる。電極12,14間に雑菌を
含んだ汚れた水(浄化すべき水)を流す。電極12,1
4間に水を流すと、水は電気分解する。電気分解によっ
て陽極に生成される主な水分解物質は、O2、H2O2、
OH、O3、Oなどの酸素系の活性種である。酸素系活
性種は程度の差こそあれ、その全てが殺菌作用を有す
る。
【0018】陰極側に生成される主な水分解物質は、H
2、Hなどであり、この水素系活性種は何れも還元効果
を発揮する。
【0019】これらの活性種が水中を漂うことによっ
て、酸素系活性種は細菌に遭遇することで、その細菌が
酸化されて殺菌する。細菌に遭遇しないときには急速に
分解して水や酸素を生成する。水素系活性種は酸化物質
に遭遇すると、酸化物質を還元して水や水素を生成する
ことになる。
【0020】このように水中に放出された、電気分解に
よって生成された活性種は、殺菌効果や還元効果があり
ながら、派生化学物質は、何れも水や、酸素や水素のみ
であるから、塩素などの殺菌剤とは全く異なった殺菌シ
ステムと言える。
【0021】電気分解によって生成された酸素が大量に
水中に放出されることから、溶存酸素量が増え、結果的
に好気性バクテリアを増殖し、これによって水性生物が
生活できる環境に戻すことができる。
【0022】この殺菌システムは、図1Bのように2重
構造とすることもできる。この場合には陽極18と陰極
16とを水流方向の前後で逆にすれば、上流側で発生し
た水浄化に直接効果のない活性種(イオン種)を、下流
側の逆極性電極に生成された水素イオンを用いて活性水
素化し、また水酸化イオンを用いて活性水酸基化するこ
とができる。さらに下流側に設置されたこの電極対によ
って生成された酸素系活性種および酸素も水中に大量に
供給できるので、溶存酸素量も一層増やすことができ
る。
【0023】次に、有機物の燃焼、コロイド粒子群の浮
上について説明する。水分子は一部電離しているが、多
くは電離せずにH2Oの分子の状態のままである。水分
子は大きな電気双極子モーメントを持ち、電界にて強制
的に電界方向に配向させることができる。特に水中に溶
けている有機物周辺では電界の集中化が起こり、有機物
周辺の水分子は電界方向に強く配向する傾向があること
が、エレクト・レオロジー効果として知られている。
【0024】また、有機物分子が存在しない自由水の双
極子は20GHz付近で共振するが、有機物周辺の構造
化された水分子は、その共振周波数が200MHz付近
であって非常に低くなる。共振周波数以上の高周波磁界
を印加すると、水分子をより高速回転させることがで
き、この高速回転によって水分子が加熱される。有機物
周辺の水分子が高速回転すると、有機分子と水分子間の
摩擦熱によって、有機物分子を集中的に加熱することが
できる。
【0025】ここで、水流が高速水流であると、水分子
が高速に流下するために高周波磁界の代わりに斉一磁界
(直流磁界)を使用しても、この水分子を同様に高速回
転させることができる。構造的には水流に直流磁界を与
えた方が簡単である。
【0026】そこで、図2のように電極12,14に対
して磁界発生手段例えば磁石20を設ける。電界を加え
ることで電極方向に配向した高速水流(20〜30m/
sec)を例えば磁界の束(磁場)に対して直角に移動
させることで、磁場を通過する高速水流の水分子に対し
て高速回転を与えることができる。例えば、自由水での
流速が100m/secで約100GHzであるから、
高速水流では20GHz程度となる。
【0027】また、有機物分子との界面付近における水
和構造化された水分子の構造は、この高速回転を与える
ことによって破壊され、有機物分子の周辺では数マイク
ロsecほどの極めて短い時間で発熱を起こす。有機物
分子周辺の水分子による熱の伝達速度は、1水分子に対
して数msecと比較的遅いため、一瞬にして超高温と
なり、この超高温と電気分解によって活性化された酸素
との働きで、有機物分子を湿式燃焼(熱分解)させて、
この有機物分子が炭酸ガス、アンモニアガスなどに分解
発散されて消滅(焼却)されることになる。
【0028】また、電離したイオン類が磁界内を通過す
ることによって、このイオン類にローレンツ力が働き、
ヘドロや汚泥の固まりなどのコロイド粒子の表面に吸引
されている+イオン鞘がローレンツ力によって剥ぎ取ら
れる。これによってコロイド粒子相互間の結合力が強ま
り、やがてコロイド粒子同士の再結合が起きて凝集す
る。この凝集は水中を漂っている間に起こる。
【0029】再結合(凝集)されたこのコロイド粒子塊
(SS)に超微粒状の気泡が水中で吸着すると、大量の
気泡による浮力によってこのコロイド粒子塊が水表面に
浮上する。浮上したコロイド粒子塊(スカム)は汚泥で
ある。汚泥を取り除くことで、水中が浄化される。
【0030】なお、電極対を2段構成とし、1段目の電
極対に磁界発生手段を配し、2段目(下流側)は電界発
生手段のみとすると、1段目の電界と磁界とで水分子の
電気分解が促進され、水素や水の活性種を大量に発生さ
せることができる。これと同時に電極対のうち陽極には
活性酸素種(酸素系活性種)が大量に存在することか
ら、有機物分子を簡単に燃焼させるための環境を作るこ
とができる。これに加えて、2段目の電極対を通過した
水流を水中に放出すれば、大量の酸素系活性種を水中に
放出できる。
【0031】超微粒状の気泡は次のような手段を採用す
ることで生成することができる。図3に示すように、吸
気管である棒状のフィン22を高速水流(旋回流)の中
に置くと、フィン22の先端部付近の流速は、その中央
部付近の流速よりも速くなることから、フィン先端部付
近の圧力は負圧となる。その結果、フィン22に空気導
口24を設けておけば、空気が吸い寄せられて高速水流
中に流れ込む。これによって高速水流と空気が混合され
て気泡が生ずる。
【0032】気泡はその下流側に設けられた別のフィン
22に衝突することで、気泡が砕け、気泡の大きさは衝
突するたびに、元よりも1/2以下に剪断される。した
がって周方向に複数のフィンを配置すると共に、これを
水流に対して2段以上にわたって配置すれば、周方向に
旋回する水流は幾度となくこれらフィン22への衝突を
繰り返して流下することになる。例えば、フィンを10
個配置することで、約1/1000等分された気泡が得
られる。したがって超超微粒状の気泡となる。このよう
に粒径が極めて小さい気泡は水中に放出した場合、水中
を浮遊することになるので、同じように水中に浮遊して
いるコロイド粒子塊との親和力(結合力)もよく、コロ
イド粒子塊の表面に多量に吸着した状態で漂うことにな
る。なお、このような気泡が吸着するとその総合浮力に
よって、コロイド粒子塊はやがては水面上に浮上する。
このコロイド粒子塊の浮遊物を回収することで、汚水は
浄化されると共に、透明度が戻る。
【0033】続いて、この発明に係る電磁式水処理装置
の実施の形態を図4以下を参照して詳細に説明する。図
4はこの電磁式水処理装置30の概念図である。電磁式
水処理装置30は図示するように水中ポンプ30Aと、
その上部に設けられた水浄化部30Bとで構成される。
水中ポンプ30Aの吸入口31aには金属製若しくは樹
脂製のパイプ32が連結され、パイプ32の先端部には
フロート34が取り付けられ、フロート34の一部にフ
ィルタ付きの吸水部36が設けられており、水面直下の
汚水が吸水部36を介して水中ポンプ30Aに導かれ
る。
【0034】水中ポンプ30Aの吐出口31bからは所
定の流速をもって汚水が水浄化部30Bに導かれる。水
浄化部30Bにはその上部に空気取り入れ手段が配され
る。図のように金属性若しくは樹脂製のパイプ48と、
その上端面に設けられた空気取り入れ口を有するフロー
ト49で空気取り入れ手段が構成される。フロート49
は水面上に空気取り入れ口が突出するようにするためで
ある。
【0035】このフロート49より空気が吸入されると
共に、水中ポンプ30Aを通過した汚水は破線aのよう
に水浄化部30B内を通過することで、殺菌に寄与する
酸素系活性種の生成と、汚水中に含まれる有機物分子の
燃焼およびコロイド粒子のイオン鞘処理などが行われて
から、放出口38aより水中に放出される。このよう
に、水中に放出された酸素系活性種によって装置周辺で
の水中に棲息する細菌類が殺菌され、そして有機物分子
は水処理部30B内部で湿式燃焼により焼却される。
【0036】図5はこの水浄化装置30の断面図であ
る。水浄化処理装置30は、腐食しにくい金属あるいは
樹脂を使用した筒状のケース38を有し、この筒状ケー
ス38の内部に設けられた水浄化部30Bは水中ポンプ
30Aより導かれた汚水の流速を加速する加圧部40A
と、加速された汚水に対して電気分解を行うと共に、有
機物分子を湿式燃焼させるなどの処理を行う、加圧部4
0Aの下部に位置する電磁部40Bと、さらに取り入れ
た空気と汚水を混合して生成した気泡を剪断して超微粒
状の気泡にする気泡剪断部40Cとで構成される。
【0037】順に説明すると、まず加圧部40Aは、何
れも腐食に強い金属によって成型された上部内筒42と
上部外筒44とを有し、上部外筒44には比較的大きな
汚水取り入れ口44aが設けられ、連結パイプ45によ
って水中ポンプ30Aで汲み上げた汚水が、上部内筒4
2と上部外筒44との間の水流空間部52に注水され
る。
【0038】上部内筒42の頂部には空気取り入れ口4
6が設けられ、ここに接続されたパイプ48を利用し
て、図4に示したように水面上から空気が取り入れられ
る。取り入れられた空気は、上部内筒42のほぼ中間部
の円周方向に設けられた複数の吸気口50を介して水流
空間部52内に放出されるが、この空気を取り入れるこ
とについては後述する。
【0039】上部内筒42における上部外周の所定位置
には、図6に示すような半円月状をなし、上部外筒44
の内径とほぼ同径となされた一対の旋回流の発生と加圧
を行うための加圧羽根54a、54bが、同一円周上に
所定の傾斜角をもって取り付け固定されている。一対の
羽根54a、54bを所定の角度だけ傾斜した状態で取
り付けることで、加圧羽根54a、54bの対向開口面
の間隔が狭まる。このように一対の加圧羽根54a、5
4bを傾斜して取り付けると共に、その対向開口面を狭
めることによって、この対向開口面を通過する汚水が旋
回しながら加速されて下流の水流空間部52内に放流さ
れる。
【0040】因みに、加圧部40Aを通過した汚水の流
速は、取り入れ口44aの開口面積と、一対の加圧羽根
54a,54bによって形成される対向開口面の面積の
比に相当するだけ加速されるので、その面積比を適宜選
定することによって、汚水は高速水流となって下流側に
流れ込む。
【0041】上部内筒42の下側の所定位置には上下2
段にわたり所定長となされた複数の棒状フィン55,5
6が水流空間部52に向けて放射状に取り付け固定され
る。これら棒状フィン55,56は上部内筒42内の空
気を吸い込んで水流空間部52内に放出するために設け
られている。
【0042】上段の棒状フィン55は図7に示すよう
に、例えばほぼ90°の間隔で4本、上部内筒42に固
定されているときには、この棒状フィン55よりもさら
に下段に棒状フィン56が、45°だけずらして取り付
け固定される。さらにこれらの棒状フィン55,56に
はその中心部に空気導口55a、56aがそれぞれ設け
られている。
【0043】上述したように、吸気口50より水流空間
部52内に送り込まれた空気は水流空間部52内で汚水
と混合されて気泡(気泡)が生ずる。この気泡は上下2
段の棒状フィン55,56に衝突することで、砕かれる
ことから気泡が次第に小さくなる。
【0044】また、棒状フィン55,56内の空気導口
55a、56aの先端部側の流速は、棒状フィン55,
56の外周面部を流れる気泡の流速よりも遅くなること
から、棒状フィン55,56の先端部付近は負圧とな
り、空気導口55a、56a内の空気が水流空間部52
内に引き込まれる。これによってさらに気泡が増える。
このように棒状フィン55,56は気泡を小さくすると
共に、気泡を増殖させるために設けられている。
【0045】上部内筒42に対し、その外側に配置され
る外筒はこの実施の形態では2つに分割され、そのうち
上部外筒44はほぼ吸気口50付近までの長さとなって
いる。そのため、この上部外筒44に連結される中部外
筒58は一対の棒状フィン55,56が取り付けられた
上部内筒42をカバーできるような長さに選定されたも
のが使用される。
【0046】そしてこの上部内筒42と中部外筒58と
で電磁部40Bが構成される。電磁部40Bは電界発生
手段60と磁界発生手段62とで構成される。電界発生
手段60によって水分子の電気分解と、配向が行われ、
磁界発生手段62によって有機物分子を湿式燃焼させる
と共に、ヘドロ、あおこ、汚泥などのコロイド粒子のイ
オン鞘を強制的に剥ぎ取るために設けられている。
【0047】まず、上部内筒42と中部外筒58とで構
成される円筒電極対によって電界発生手段60が構成さ
れて、水流空間部52内に電界(電場)が形成される。
中部外筒58の外周面には磁界発生手段62が設けられ
る。磁界発生手段としてこの実施の形態では磁石(永久
磁石や電磁石など)が使用される。そのためこの例で
は、図8に示すように所定の間隔、例えばほぼ45°の
間隔で磁界発生手段としての8個棒状の永久磁石62が
取り付けられている。磁界は中部外筒58側がN極で、
外側がS極となるような棒状磁石が使用される。棒状磁
石62の外側には磁石固定用の金属バンド64が取り付
けられるが、この金属バンド64は中部外筒58に対す
る電極としても機能する。
【0048】続いて、気泡剪断部40Cについて説明す
る。この気泡剪断部40Cもまたステンレスなどの腐食
しにくい金属材が使用された下部内筒64と下部外筒6
6とで構成され、下部内筒64は円板状をなす金属製若
しくは樹脂製の上下閉塞板68,70を有し、その周面
の一部(中央上部側)には円板状をなすフランジ72が
取り付けられている。上下閉塞板68,70は金属材で
構成されるが、フランジ72は金属製あるいは樹脂製の
何れであってもよい。
【0049】図9に示すように、上閉塞板68は棒状フ
ィン55,56の先端径とほぼ同じ外径に選定されるの
に対して、下閉塞板70は下部外筒66の外径(実際に
はそのフランジまでの径)とほぼ同じ外径に選定されて
いる。下閉塞板70のうち水流空間部52に面する場所
には複数箇所に長径若しくは円形をなす排水口70aが
設けられている。
【0050】一方、下部外筒66の内側にはこの例では
2段にわたり気泡剪断用のフィン(剪断フィン)74,
76が所定の間隔を保持して放射状に設けられる。剪断
フィン74,76とフランジ72や上閉塞板68との関
係を図9に示す。
【0051】図9のように、上流側の剪断フィン74が
ほぼ90°の間隔で放射状に取り付けられているときに
は、下流側の剪断フィン76はほぼ45°回転させた状
態で放射状に取り付けられる。その長さはほぼフランジ
72と対峙する長さであるが、これは一例に過ぎない。
【0052】上述した複数の内筒と外筒は電極として使
用される。そのため、上述した複数の内筒42,64お
よび外筒44,58は何れも上述したようにステンレス
材などのように金属材であって、腐食しにくいものが使
用される。
【0053】そして、図10に示すようにこれら複数の
内筒と外筒によって2重の電極対が構成される。そのた
め、例えば上部内筒42をマイナス電極としたときに
は、バンド64を介して中部外筒58が+電極となり、
また下流側の下部内筒64は下閉塞板70によって導通
がとられて+電極となる。そして下部外筒66がマイナ
ス電極として使用される。また、それぞれの電極に所定
の電圧を印加して所定の電場を形成するために、図のよ
うに、それぞれ対応する位置に電極79a〜79dが溶
着される。これで円筒状をなす2重電極対による電界発
生手段60が構成される。一対の電極対にはその内径や
電極構造などによっても相違するが、10〜30ボルト
程度の電圧で、1〜3アンペア程度の電流が印加され
る。
【0054】以上のように構成された加圧部40A、電
磁部40Bおよび気泡剪断部40Cは図5に示すような
筒状ケース38内に収納されることになる。ただし、筒
状ケース38は水中ポンプ30Aの全てをカバーする長
さではなく、水中ポンプ30Aの頭部のみをカバーでき
る程度の長さとなっている。さらにこの筒状ケース38
の下部はラッパ状の開口部となされ、その開口部が放出
口38aとして使用される。これによって、図11に示
すように水中ポンプ30Aを水底に設置した場合でも、
放出口38aと水底との間には程良い距離が保たれるこ
とになる。
【0055】上述した外筒44,58および66のそれ
ぞれには、図10に示すように連結フランジ44b、5
8a、58b、66a、66bが設けられており、これ
らがリング状パッキン材80a〜80cを介して連結さ
れる。これで3つの外筒44,58および66は相互に
電気的な絶縁を図りながら、相互かつ水密的に連結され
たことになる。
【0056】さて、このように構成された電磁式水処理
装置30における水処理について以下に説明する。図1
1はこの電磁式水処理装置30の設置例である。水処理
すべき場所は、水槽でも、池でも特に設置場所には拘ら
ないが、水処理能力の観点から処理すべき場所はある程
度区切られていた方が効率がよい。図11は汚水を貯留
している水槽に適用した場合であって、その水底にこの
電磁式水処理装置30が水中ポンプ30Aを下側にして
設置される。水深に応じてパイプ32に長さが選定さ
れ、フロート34が水面に浮かぶようにする。
【0057】そうすると、水面直下に吸水部36が位置
するようになる。このように水面直下を汚水の吸水位置
に選定したのは、水面直下は太陽光を直接受けるため汚
水内の水分子が活性化されているので、電気分解による
酸素系活性種の生成が一層容易になるからである。
【0058】また、空気取り入れのためのパイプ48に
もフロート49が設けられていて、水処理部30Bへの
空気の導入が行われる。このパイプ48には電源コード
も配設され、水中ポンプ30Aなどへの電源の供給が行
われる。
【0059】水中ポンプ30Aを駆動すると、汚水が水
中ポンプ30Aから水処理部30B内に注ぎ込まれる。
水中ポンプ30Aから吐出する汚水の流速(流量)は水
中ポンプ30Aの能力によって決まるが、この実施の形
態では1kWの水中ポンプ30Aを使用した。そのとき
の流量は、100l/minである。
【0060】加圧部40Aの水流空間部52内に取り込
まれた汚水は棒状フィン55,56によって加圧された
状態で水流空間部52の下流側に押し出される。棒状フ
ィン55,56は上部内筒42に対して傾斜して固定さ
れているので、棒状フィン55,56を通過することに
よって汚水は旋回流となって、高速で流下する。この例
では、20〜30m/sec程度の流速となる。
【0061】流下した汚水は吸気口50より供給された
空気と混合され、気泡が生成される。この気泡が上部内
筒42の周面を旋回しながら電磁部40Bに到達する。
電磁部40Bではさらに棒状フィン55,56から供給
される空気によってさらに混合されて気泡が生成され
る。そして、この電磁部40Bには電界がかかっている
ので、水分子、特に有機物分子周辺に存在する水分子が
電界の方向に強く配向されると共に、水分子が電気分解
されてその陽極側である中部外筒58には上述したよう
な酸素系活性種が生成される。この酸素系活性種は下流
側にある一対の電極対64,66によっても生成され
て、大量の酸素系活性種が排出口38aを介して水中に
放出される。
【0062】酸素系活性種のうち、オゾンや2酸化水素
などは強力な殺菌作用があるので、これらによって水中
の細菌類を殺菌する。したがって、ある程度の時間をか
けて連続的に運転して、この酸素系活性種を水中に放出
し続ければ、やがては電磁式水処理装置30が設置され
た場所から所定の範囲内の汚水を殺菌することができ
る。
【0063】また、この電磁部40Bは磁場(本例で
は、0.4T(テスラ)位)が生成されているので、こ
こを水流が通過すると特に有機物分子周辺の水分子が高
速回転され、この高速回転に伴って有機物分子と水分子
との摩擦が起き、この摩擦による高熱が発生する。この
摩擦熱によって有機物分子が湿式燃焼して、有機物分子
が消滅する。
【0064】電気分解および磁界を与えることで発生し
た大量の酸素は水中に放出されるので、水中の溶存酸素
量が増え、これに伴って水中の好気性バクテリアが増殖
するので、水中の活性化が一層活発になる。溶存酸素量
の増加に伴って水中生物の棲息が可能になり、これによ
る浄化作用も期待できる。
【0065】さらに、水流が磁場を通過することによっ
て、イオン鞘が破壊される。これはコロイド粒子の表面
の+イオン鞘に加わるローレンツ力によってその一部が
剥ぎ取られるからである。その結果としてコロイド粒子
同士の結合力が強まった状態で水中に放出される。
【0066】気泡剪断部40Cまで到達した水流は上閉
塞板68や円板72によって、旋回流の流れが妨げら
れ、旋回流が下部内筒64側に集中するのを抑えて下部
外筒66側に散乱させる。そして、剪断フィン74,7
6に旋回流である気泡が衝突する結果、気泡が細かく剪
断される。これによって、気泡は超超微細気泡となる。
その径はほぼ10ミクロン程度である。
【0067】この超微粒状気泡が図11のように水中に
放出される。超微粒状気泡は気泡剪断部40Cや水中で
ヘドロ粒子の表面に吸着する。超微粒状気泡が付着した
コロイド粒子は水中を浮遊し、やがてはこの超微粒状気
泡による浮力によって水面まで上昇する。水面上に浮遊
した浮遊物(スカム)は回収される。浮遊物を回収する
ことで、上述した有機物分子の湿式燃焼と相俟って汚水
は浄化され、水中の透明度が回復する。
【0068】このようにして汚水は殺菌され、そして浄
化される。地上でオゾンを発生させることなく、これを
水中で行うので、オゾン臭に配慮する必要がない。ま
た、高速旋回流を水中ポンプ30Aと加圧部40Aだけ
で発生させることができるので、電磁式水処理装置30
には回転機構が全く存在しないから、装置自身の構成が
極めて簡単である。
【0069】また、動力源としては水中ポンプ30Aと
電磁部40Bだけであるから、維持費が極めて安いな
ど、従来では得られない数々の画期的な、環境に最も適
した電磁式水処理装置30を提供できる。
【0070】上述した実施の形態では、電磁部40Bで
電界発生手段60の他に、磁界発生手段62を同じ位置
に設けたが、上流側と下流側とに分離して設けることも
できる。但し、この場合には電磁式水処理装置自体多少
大きくなる。
【0071】この発明に係る電磁式水処理装置30は、
どのような場所にでも設置できるが、処理能力的には当
然限界があるので、浄化(殺菌を含む)すべき場所を区
切ることで、効率的に水の浄化を達成できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では水分
子の電気分解によって発生した酸素系活性種によって水
中での殺菌を行い、磁界の作用で水分を高速回転させる
ことで、有機物分子を湿式燃焼させて水中の有機物分子
を消滅、焼却するようにすると共に、コロイド粒子など
を凝集させながら水面に浮上させてこれを回収できるよ
うにしたものである。
【0073】これによれば、水中内に棲息する細菌類を
殺菌できると共に、ヘドロ、あおこ、汚泥などに含まれ
る有機物分子を焼却して水中成分より有機物の含有量を
大幅に低減させることができる。そして、凝集したコロ
イド粒子を界面まで浮上させることができるから、殺菌
と浄化を効果的に、しかも効率的に、同時に達成するこ
とができる。
【0074】また、酸素が溶存した気泡を大量に水中に
供給できるから、水中の溶存酸素量が増加し、水中生物
の生活に適した環境を提供できる。しかも、この発明に
係る電磁式水処理装置は、水中ポンプ以外の稼働部がな
いので、その分構成を簡略化できる実益を有する。電磁
式水処理装置自身、加圧部、電磁部および気泡剪断部の
みで構成できるので、しかもこれらは水中に設置できる
ので、従来のように大掛かりな塩素発生装置やオゾン発
生装置などが全く不要になる。その結果、設備費および
メンテナンスの非常に安い装置を提供できる実益を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電磁式水処理装置の原理を説明
するための電気分解の説明図である(その1)。
【図2】電界と磁界印加時の動作を説明するための概念
図である。
【図3】気泡剪断の説明図である。
【図4】この発明に係る電磁式水処理装置の原理的説明
に使用する使用状態の説明図である。
【図5】この発明に係る電磁式水処理装置の実施の形態
を示す要部の断面図である。
【図6】加圧部を説明するための要部の斜視図である。
【図7】加圧部に使用される棒状フィンの取り付け状態
の説明図である。
【図8】磁石の取り付け状態を示す中部外筒の展開図で
ある。
【図9】気泡剪断部の実施の形態を示す要部の平面図で
ある。
【図10】電界発生手段に対する電圧印加例を示す図で
ある。
【図11】この発明に係る水浄化装置における殺菌と浄
化のシステムを示す図である。
【符号の説明】
30 電磁式水処理装置 30A 水中ポンプ 30B 水浄化部 40A 加圧部 40B 電磁部 40C 気泡剪断部 42,64 内筒 44,58,66 外筒 60 電界発生手段 62 磁界発生手段 34,49 フロート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水を吸水する水中ポンプと、 この水中ポンプより吐出した汚水を加圧する加圧部と、 この加圧部より送給された旋回流となされた汚水に電界
    および磁界を加えて上記汚水の水成分を電気分解しなが
    ら配向すると共に、上記汚水中に含まれる有機物分子に
    高速回転を与えて湿式燃焼させる電磁部と、 上記加圧部より送給された空気を上記汚水に供給して混
    合することにより得られる気泡を剪断して超微粒状気泡
    を生成する気泡剪断部と、 この気泡剪断部より吐出した汚水を水中に送出する送出
    口とで構成され、 上記電磁部では上記水成分を電気分解することにより得
    られた酸素系活性種を上記送出口より水中に送出するこ
    とで、上記水中に含まれる細菌が上記酸素系活性種によ
    って殺菌し、併せて、 上記電磁部を通過する有機物分子の周辺に存在する上記
    水成分に対して上記電磁部からの磁界によって高速回転
    を加えて上記有機物分子と水成分との摩擦によって上記
    有機物分子を湿式燃焼させることで、上記汚水中より有
    機物分子を焼却すると共に、上記汚水の固まりの表面か
    らイオンを取り去り、 上記気泡剪断部によって生成された超微粒状気泡をこの
    気泡剪断部を通過する上記固まり、および水中に送出さ
    れた上記固まりの表面に付着させるようにしたことを特
    徴とする電磁式水処理装置。
  2. 【請求項2】 上記加圧部は、上部内筒と上部外筒で構
    成され、 上記上部内筒には半円月状をなす2枚の板体が互いに傾
    斜させた状態で上記板体が上記内筒に取り付けられ、 上記2枚の板体の対向間隙内を上記汚水を通過させるこ
    とで高速の旋回流を付与するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の電磁式水処理装置。
  3. 【請求項3】 上記電磁部は、上記上部内筒と、上記上
    部外筒の下部に設けられた中間外筒とを有し、 上記内筒と中間外筒とによって一対の電極円筒対が構成
    されて電界発生手段が構成されると共に、 上記中間外筒の周面には磁界発生手段が設けられ、上記
    内筒と中間外筒との間を通過する旋回された汚水を電気
    分解すると共に、上記汚水の水成分に対して高速回転を
    与えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電磁
    式水処理装置。
  4. 【請求項4】 上記気泡剪断部は、下部内筒と、下部外
    筒で構成され、 それぞれには上記下部内筒と下部外筒との間を通過する
    水流を妨げるフィンが設けられ、 水流を上記フィンに多重衝突させることによって、超微
    粒状気泡が生成されるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の電磁式水処理装置。
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