JP2003092779A - 移動通信チャネル設定方法 - Google Patents

移動通信チャネル設定方法

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JP2003092779A
JP2003092779A JP2001284099A JP2001284099A JP2003092779A JP 2003092779 A JP2003092779 A JP 2003092779A JP 2001284099 A JP2001284099 A JP 2001284099A JP 2001284099 A JP2001284099 A JP 2001284099A JP 2003092779 A JP2003092779 A JP 2003092779A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サービスエリア内の複数の移動局を基地局や
中継局として機能させ、これら多数の無線局を順次転送
しながら目的とする無線端末装置と通信を行うアドホッ
クネットワークにおいても適用可能な移動通信チャネル
設定方法を得ること。 【解決手段】 アドホックネットワーク構築に際し、夫
々の無線通信装置の無線ゾーン間の混信を防止するため
に必要なチャネル数の設定処理において、該ネットワー
クを従来のセル方式ネットワークと見做した上で繰返し
ゾーン数とそれに必要なチャネル数を求める処理と、各
無線通信装置間距離Dと無線ゾーン半径R2との関係に
基づいて得た数値を上記必要チャネル数に乗算する処理
とによって、ゾーン間の混信を防止する上で必要なチャ
ネル数を求めることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定的な基地局や
中継局を設定せず、移動局等の無線通信装置を一時的に
基地局や中継局として機能させ、ネットワークを構築す
るアドホックネットワーク(Adhoc Network)におい
て、複数の無線ゾーンがオーバーラップする場合に、互
いの混信を防止する上で必要なチャネル数を算出するた
めの移動通信チャネル設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動通信の使用形態には、トランシーバ
のように移動局同士が直接無線通信を行うものや、タク
シー無線のように1つの基地局と移動局との間で通信を
行うもの、あるいは自動車電話のようにサービスエリア
内に多数配置した固定基地局によってセル状ゾーンを構
成し、移動局が位置するゾーン内の基地局を介して通信
を行うもの等がある。近年、普及が目覚ましいPHSを含
む携帯電話システムは、上記三番目のシステムに属する
ものであるが、加入者の増加に伴いチャネル周波数の不
足が顕著になり、新たな周波数帯域の割り当ての他、W
−CDMAのように極めて大きなチャネル容量が得られ
る新たな多重変調方式が採用されている。
【0003】更に、チャネル周波数を有効に利用するた
めに互いに干渉しない間隔をもって同一チャネル周波数
を繰り返し使用するようになっているが、そのための回
線設計の良し悪しはチャネル周波数の利用率を左右し、
いかに少ないチャネル数で相互干渉なくサービスエリア
内を隙間なくカバーするかが重要な課題である。
【0004】図16は、基地局が固定である従来の無線
通信システムのゾーン構成を示したものである。同図に
おいて、1bはサービスエリア内に所定間隔をもって多
数配置された基地局であって、それぞれの基地局1bを
中心として六角形の無線ゾーン2をサービスエリアとし
て受け持ち、各無線ゾーン2内の移動局MTはその中心
の基地局1bを介して通信を行う。なお、それぞれの無
線ゾーンの半径はR2であり、各ゾーン2は、基地局1
bから発射される電波が所定レベルの電界強度にて到達
する範囲と定義され、通常円形となるが、隣接ゾーンと
接する部分は、自ゾーンと隣接ゾーンの平均受信電界強
度がほぼ等しくなる点をゾーンの境界と定義しているの
で、同図に示すように六角形となる。ゾーン2の六角形
の各頂点は、ゾーン2内で基地局1bからの距離が最も
遠い所、即ち、受信電界強度が最低となるところであ
り、基地局から頂点までの距離がゾーン半径R2とな
る。
【0005】さて、このようにゾーン配置形(セル型と
も云う)の移動通信網では、混信を避けるため互いに隣
接するゾーンでは同一の周波数を使用することはできな
いが、周波数を効率的に利用するために、場所を変えて
同じ周波数を繰返し使用することが可能である。電子情
報通信学会発行「移動通信の基礎」第8章の「システム
構成と制御」の項に詳述されているように、六角形のゾ
ーン構成において繰返し数が3の場合、同図16におい
て太い実線にて囲んだ部分が繰返しエリアとなる。即
ち、1つの繰返しエリアに注目すれば、斜線ゾーンの使
用周波数をF1とし、その右上のゾーン周波数をF2、
右横のゾーン周波数をF3として、互いに異なる三つの
周波数F1、F2、F3を割り当てれば互いに干渉する
ことなく1つの繰返しエリアをカバーすることができ、
更に、同一周波数を使用するゾーンが直接隣接しないよ
うに同様に周波数配置したエリアを繰返し配置すること
によって、サービス領域の全てをカバーすることができ
る。即ち、図16において斜線のゾーン2が隣接しない
ように繰返しエリアを配置すれば、当該斜線ゾーンには
同一の周波数を割り当てることができる。六角形ゾーン
においては、上述したように繰返しエリアの最少ゾーン
数は3となり、F1、F2、F3の最低三つの周波数に
よって全てのゾーンをカバーすることができる。
【0006】図16を使用して説明した六角形ゾーンに
おいて、繰返しエリアのゾーン数が3の場合に、混信な
くネットワークを構築するために必要な周波数の数を求
めるフローチャートが図17である。六角形ゾーンにお
ける繰返しエリアのゾーン数は、3の他に4、7、9等
の値をとることができ、繰返しエリア内のゾーン数が大
きくなればなるほど干渉は小さくなるが、必要とする周
波数の数が多くなり、その利用効率は小さくなる。同様
に六角形ゾーンにおいて繰返しエリアのゾーン数が4の
場合のゾーン構成を図18に、その場合の必要周波数の
数を求めるフローチャートを図19に示す。なお、六角
形以外のゾーン形状や繰返しエリアのゾーン数及び必要
周波数に関しては、上記電子情報通信学会発行「移動通
信の基礎」第8章に詳しく説明されているので、ここで
の説明は省略する。
【0007】以上説明したゾーン構成は、基地局が固定
されたものであったが、近年、アドホックネットワーク
と称される新たなシステムが注目されている。アドホッ
クネットワークは、従来の固定的な基地局配置に代わ
り、例えば、比較的距離と時間が近接した状況におい
て、一時的に集合した移動局間でデータの送受信を行う
ための通信手段を提供するシステムである。その形態は
種々のものが考えられるが、例えば、状況に応じて移動
局のなかから選択した所要のものに基地局としての機能
を持たせ、周囲の他の移動局間と通信を行うもの、ある
いは、サービスゾーン中に位置する全ての移動局や固定
局に無線中継機能を持たせネットワークを構築し、順次
隣接する他の移動局に情報を転送しながら目的の移動局
端末に情報を伝達するものである。従来の固定基地局方
式のネットワークが半永久的なものであるとすれば、ア
ドホックネットワークは、一時的に必要に応じて構築さ
れるネットワークである。特に近年、携帯通信端末とパ
ーソナルコンピュータとの結合によって、移動しながら
各種データ通信を行う場面が多くなったが、アドホック
ネットワークはこのような場面においてもその利便性が
有望視されている。同様のシステムはブルーツース(Bl
uetooth)においても提案されており、アドホックネッ
トワークは新たな通信インフラとして、今後色々な使用
形態の発掘や発展が期待されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、アド
ホックネットワークにおいては、状況に対応して適宜、
移動局や他の一般的な固定局の中から選定した無線局を
基地局として機能させ、周辺の他の局と通信回線を構成
するもの、あるいはサービスゾーン中の全ての無線通信
装置を連結してネットワークを構築するものであるか
ら、従来のように基地局1bが固定であり、しかも、基
地局1bが統制制御局等と別個に有線で接続されている
ことを前提としたゾーン構成方法は適用できない。即
ち、図16乃至図18によって説明した従来のゾーン構
成方法では、基地局が有線による通信系や中継用に設け
られた無線系によって通信統制局等と接続されていたの
で、単に、隣接する基地局間の使用チャネル周波数を異
なるように構成すれば良く、比較的問題は少なかった。
【0009】しかしながら、アドホックネットワークの
ように、通常は一端末局として使用される移動局や固定
局を基地局や中継局として機能させ、従来と同様にサー
ビスゾーンを確保するシステムにおいては、各基地局と
して設定された局への通信回線も、通常使用される無線
チャネル周波数を使用することになり、更に、設定した
基地局間で、順次情報を転送しながら所要の基地局を介
して目的とする移動局等の無線通信装置に情報を伝達す
ることになるので、近隣の無線通信装置までの電波の到
達性、混信発生の可能性の検討、多数の無線ゾーンがオ
ーバーラップする場合の無線回線設計等、ゾーンの大き
さや周波数繰返しの設計が必要であり、基地局配置には
極めて複雑な回線設計が必要となる。
【0010】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
アドホックネットワークのように、通常使用する無線チ
ャネルを用いる無線通信装置を基地局や中継局として機
能させ、これら多数の無線局を順次転送しながら目的と
する無線端末装置と通信を行うシステムにおいても適用
可能な移動通信チャネル設定方法を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明にかかる移動通信チャネル設定方法は、複数の
無線通信装置間において順次中継することにより目的と
する無線通信装置間の相互通信を確保するアドホックネ
ットワーク構築に際し、それぞれの無線通信装置の無線
ゾーンが重なり合う場合の混信を防止するために必要な
チャネル数の設定処理において、当該ネットワークを各
無線ゾーン中央にのみ固定基地局を配置したセル方式ネ
ットワークと見做した上で繰返しゾーン数と必要なチャ
ネル数を求める処理と、当該アドホックネットワークを
構成する各無線通信装置間距離Dと無線ゾーン半径R2
との関係に基づいて得た数値を上記必要チャネル数に乗
算することによって最終的に必要なチャネル数を得る処
理とを備えたことを特徴とする。
【0012】この発明にかかる移動通信チャネル設定方
法によれば、以上のような処理手順を備えたので、アド
ホックネットワーク無線システムのように、配置された
無線通信装置の全てが基地局として機能し、互いの電波
が到達する範囲が複雑にオーバーラップする場合におい
ても、互いに干渉や混信を防止する上で必要なチャネル
数を論理的に求めることができる。
【0013】つぎの発明にかかる移動通信チャネル設定
方法では、上記の発明において、無線通信装置が正三角
形の網状メッシュ上に近似的に配置されており、それぞ
れの無線通信装置の電波が所定の電界強度をもって到達
する無線ゾーンの形状が、中心から頂点までの距離が上
記三角メッシュの一辺の長さと等しい正六角形となって
いる場合において、上記無線通信装置間距離Dと無線ゾ
ーン半径R2との関係に基づいて得られる数を3とした
ことを特徴とする。
【0014】この発明にかかる移動通信チャネル設定方
法によれば、上記発明において、一般的に多用される六
角形ゾーンについて具体的に処理を実行することが可能
である。特に、基本的なネットワーク構成についての移
動通信チャネル設定方法であり、この処理をサブルーチ
ン化しておくことによって、種々のバリエーションに迅
速に適応可能となる。
【0015】つぎの発明にかかる移動通信チャネル設定
方法では、上記の発明において、上記無線通信装置が一
辺長Dの正三角形の網状メッシュ上に近似的に配置され
ており、上記無線ゾーン中に複数の無線通信装置が含ま
れ、該無線ゾーンの形状が中心から頂点までの距離をR
2とする六角形であって、上記R2がDのS倍であると
き、当該ネットワークを各無線ゾーン中央にのみ固定基
地局を配置したセル方式ネットワークと見做した際に必
要とする上記チャネル数と、各無線通信装置間距離Dと
無線ゾーン半径R2との関係に基づいて得る数値3と、
Sの二乗値とを乗じて最終的に必要なチャネル数を求め
る処理を備えたことを特徴とする。
【0016】この発明にかかる移動通信チャネル設定方
法によれば、上記発明において、一つの無線ゾーン中に
多数の無線通信装置が含まれ、それぞれの電波が複雑に
重なり合う場合においても、互いに干渉や混信を防止す
る上で必要なチャネル数を論理的に求めることができ
る。
【0017】つぎの発明にかかる移動通信チャネル設定
方法によれば、上記の発明において、上記無線通信装置
の少なくとも一部が不規則に配置されている場合におい
て、無線通信装置の配置位置を正三角形の網状メッシュ
に近似する処理を備えたことを特徴とする。
【0018】この発明にかかる移動通信チャネル設定方
法によれば、ネットワークの対象となる無線通信装置
が、不規則に配置された場合においても、これを近似的
にメッシュ状に配置した上で、上記各発明にかかる処理
を実行することによって、互いに干渉や混信を防止する
上で必要なチャネル数を論理的に求めることができるの
で、実際に即した無線通信装置の配置に対して、迅速に
アドホックネットワークを構築することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる移動通信チャネル設定方法の好適な実施の
形態を詳細に説明する。
【0020】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1である移動通信チャネル設定方法を説明するため
の図であって、アドホックネットワーク無線通信システ
ムの無線通信装置とゾーン構成を模式的に示したネット
ワーク図である。図1において、白丸にて表した1aは
全て等間隔に配置された移動局等の無線通信装置であっ
て、六角形2は上記無線通信装置1aを基地局として設
定した場合の無線ゾーンを示し、R2はこの無線ゾーン
の半径である。なお、図1では、六角形のゾーン2の中
心に位置する無線通信装置1aを基地局として、そのゾ
ーンのみを示しているが、六角形ゾーン2の各頂点に位
置するその他の無線通信装置1aについてもそれぞれが
中心となる六角形のゾーンを備えている。このネットワ
ークにおいて、六角形ゾーン2の中心と各頂点それぞれ
に位置する無線通信装置1aを結べば、一辺の長さDの
三角メッシュ状に配置されているパタンとみなすことが
できる。この実施の形態においては、三角メッシュの一
辺の長さDとゾーン半径R2は等しい。具体的には、無
線サービスエリア内に多数点在する無線通信装置の位置
を検知し、その中から基地局として機能させるものを選
定した上で、同図に示すようにメッシュ状の位置を設定
する場合や、サービスエリア内の全ての無線通信装置を
対象に同様のメッシュを想定する場合等、種々のものが
考えられる。
【0021】なお、この実施の形態においては、次の仮
定を前提として説明するが、発明の実施に際してはこれ
に限定されない。
【0022】第一に、アドホックネットワークの無線通
信装置1aは通常は移動するが、ここでは少なくともネ
ットワーク構築の間は同一地点に留まり、移動しないも
のとする。
【0023】第二に、ゾーン2は六角形ゾーン中心の基
地局1aから電波が届く範囲、即ち、受信電界強度(受
信電力)が閾値以上となる範囲と定義する。
【0024】第三に、従来方式の場合と異なり、ある無
線通信装置1aのゾーン2は、他の無線通信装置1aの
ゾーン2とオーバーラップすることを許容する。但し、
ゾーン2は円形ではなく従来と同様六角形とする。
【0025】第四に、無線通信装置1aのアンテナは水
平面無指向性アンテナとし、六角形のオムニゾーンとす
る。
【0026】第五に、同一周波数繰返しエリア内のゾー
ン数は、多ければ干渉が小さくなるが、ここでは必要最
小限となるゾーン数とする。
【0027】既に説明したように、図16に示す従来の
ネットワークでは、基地局1bが固定であり、図示を省
略した統制局等と基地局1b間とは、通常の移動通信回
線とは別個に有線若しくは中継用無線回線等で接続され
ていることが前提となっている。従って、ゾーン2がサ
ービス領域を隙間無く覆っていれば、移動局MTはいず
れかの基地局1bを介して無線通信路の設定が可能であ
った。しかし、図1に示すアドホックネットワークで
は、基地局や中継局として機能する無線通信装置間1a
への回線接続も他の無線通信装置から送信される通常の
移動通信回線用無線で行なうことを想定しているので、
基地局に隣り合う無線通信装置1aは、最も遠い場合で
もゾーン半径R2の地点、即ち、ゾーン2の中心の基地
局から電波が届く範囲である、六角形の頂点に位置する
必要がある。ゾーン2の六角形の各頂点は、ゾーン2内
で基地局1bからの距離が最も遠く、受信電界強度が通
信に必要な最小限の値となるところである。
【0028】移動通信網では、周波数を効率的に利用す
るために、場所を変えて同じ周波数を繰返し使用する
が、全装置に同一の情報を送信する以外は、混信を避け
るため互いに隣接するゾーンでは同一の周波数を使用す
ることはできない。図1に示す六角形ゾーン2において
必要な周波数の数は、図16の場合と同様に3となる
が、これは、以下のようにして求めることができる。
【0029】即ち、互いに隣接するゾーンでは同一周波
数の使用を禁止した場合にサービスエリア内において必
要な周波数の数を求める方法は、隣接するゾーンを同一
の色で彩色しないものとした場合に必要な色の数を求め
る彩色問題解法手段を適用することができる。彩色問題
においては、各ゾーン内にゾーンを代表する点1個を設
定し、隣接するゾーンに対して、ゾーン境界とただ1回
交わるような線で代表点を結んで得られる双対グラフを
求め、接続されている代表点を同一の色で彩色しないも
のとする点の塗り分けとして考えればよい。
【0030】この方法は、岩波数学辞典「4色問題の
項」に詳しく説明されているので、ここでの説明は省略
するが、図1に示す六角形のゾーン2をゾーンの中心の
無線通信装置1aで代表させた双対グラフは、図2の黒
丸点vtd1と点線egd1とによって構成されるグラ
フとなる。図2において、白丸点vtと実線egは、図
1の六角形ゾーン2の頂点と辺であり、点線egd1を
共有する黒丸点vtd1が同一の色とならないように塗
り分けるには、最低3色必要であるから、結果的に図1
の六角形ゾーン2の塗り分けにも、3色必要となる。
【0031】ところで、図1に示した六角形ゾーン2
は、ゾーン中心の無線通信装置1aの電波が届く範囲で
あって、六角形ゾーン2の頂点の無線通信装置1aに関
するゾーンは、図1には記載を省略し、また、図2にお
いては、図1に図示されているゾーン2に対する双対グ
ラフのみを中心の黒丸点vtd1と点線egd1により
示したが、アドホックネットワークでは、更に、六角形
ゾーンの各頂点に位置する無線通信装置1aに関しても
同様の六角形のゾーンが存在するので、その全てを加味
した上での干渉を検討する必要がある。これは、既に説
明したように、六角形ゾーン2は基地局1aとして設定
した全ての無線通信装置についてそれぞれを中心として
設定されるべきものであるからであって、この点が、有
線通信回線等で結ばれた固定的基地局からなる従来のネ
ットワークと大きく異なり、従来の回線設計が適用でき
ない理由である。
【0032】そこで、この発明では、図1の六角形ゾー
ン2の各頂点に位置する無線通信装置1aについてもゾ
ーンを設定し、それぞれの無線通信装置1aに関して
も、図2と同様な双対グラフを描くと、図3と図4に示
すとおりとなる。
【0033】図3は、六角形ゾーンの一つおきの頂点に
配置された三つの無線通信装置である斜線点vtd2
と、これらを結ぶ丸点線egd2とによって構成される
双対グラフであり、斜線点vtd2に位置する無線通信
装置1aを中心基地局としたゾーンに対応する双対グラ
フである。同様に、図4は六角形ゾーンの他の頂点の白
丸点vtd3と、これを結ぶ一点差線egd3とから構
成される双対グラフであり、白丸点vtd3に対応する
無線通信装置1aを中心としたゾーンに対応する。図2
と図3と図4の双対グラフを重ねて示したのが図5であ
る。
【0034】既に説明したように、図2の黒丸点vtd
1の塗り分けには、最低3色必要であったが、同様に、
図3の斜線点vtd2と図4は白丸点vtd3の塗りわ
けにも、それぞれ最低3色必要である。図5に示すよう
に、黒丸点vtd1と斜線点vtd2と白丸点vtd3
は互いにゾーン半径R2の距離にあるため、それぞれの
3色は更に異なる色にする必要があり、結果的に、全部
で3×3=9色が必要となる。即ち、アドホックネット
ワークにおいて、図示した六角形ゾーンでは、相互干渉
を避けるために隣接するゾーンで同一周波数を用いない
ようにするためには、9つの周波数が必要となる。
【0035】図6は、この実施の形態における、必要周
波数の数を求める手順をフローチャートで表したもので
ある。図1に示した実施形態例においては、結局図5に
示すように、基地局となる無線通信装置1aの全ては、
隣接する無線通信装置と互いに距離R2離れた位置にあ
り、中心から頂点までの距離がR2となる正三角形の各
頂点を順次ずらしながら連結したメッシュ上に配列した
ものとなる。従って、図6に示すフローのように、一辺
の長さDがゾーン半径R2の三角メッシュである場合の
周波数の数を求めればよい。そこで、既に図17におい
て説明したフロー、即ち、基地局が六角形ゾーンの中心
にのみ存在する場合の必要周波数の設定処理を実行し、
必要な周波数の数=3を求める(ステップS11)。次
に、ステップS11の結果得た数3を3倍し、9を得る
(ステップS12)。なお、ステップS12において乗
算した数3は、上述したように双対グラフを用いた彩色
問題解法手法を利用した結果得られた値である。乗算値
3は、理論的には、図16の基地局固定の場合の、ゾー
ン半径R2と基地局間距離Dの比D/R2の二乗が3で
あることに起因する。
【0036】上記の説明では、必要周波数の数を求めた
が、無線通信において電波が届くゾーン内で混信が発生
しないようにするためには、周波数多重通信において異
なる周波数を用いる方法の他に、時分割多重通信(TD
MA)において異なる時間スロットを用いる方法、また
はスペクトル拡散通信やコード多重変調(CDMA)等
において異なる符号やコードを用いる方法等種々の手段
が知られており、この発明では、周波数の数に限らず、
これら他の方法によりチャネルを区別する場合のチャネ
ル数の算出にも適用できる。このことは、後述する他の
実施形態例においても共通して適用できる事項である。
【0037】実施の形態2.図7は、この発明に基づく
移動通信チャネル設定方法の他の実施形態例を示す図で
あって、アドホックネットワーク無線通信システムの無
線通信装置とゾーン構成を模式的に示したものである。
同図7において、1aは全て無線通信装置であって、太
い実線で示した六角形2は1つの無線ゾーンを示し、R
2はこの無線ゾーンの半径、Dは無線通信装置1aの離
間距離である。この実施形態例が上記図1に示したもの
と異なる点は、無線ゾーンの半径R2と、無線通信装置
1a間の離間距離Dが異なっており、DがR2の半分と
なっている点である。即ち、一つの六角形無線ゾーン2
の中に、19個の無線通信装置1aが属しており、図1
に示す7個の無線通信装置が属する場合に比べ、はるか
に多くなっている。このように多数の無線通信装置を1
つの無線ゾーン含めて回線設計を行う場合としては、例
えば、同一ゾーンに属する局が1つの集団として特定の
情報を共有する場合や、一つの無線通信装置の通信範囲
内に他の局が密集して配置されている場合等が考えられ
るが、この場合の回線設計は、更に複雑なものとなる。
なお、この実施の形態においても、実施の形態1と同様
の仮定を設定して説明するものとし、また、図7におい
ても六角形のゾーン2の中心に位置する無線通信装置1
aのゾーンのみを示しており、他の無線通信装置1aの
ゾーンは記載されていない点は、上記図1乃至図5に示
した例と同様である。
【0038】以下、この実施形態例において必要周波数
の数を求める方法を説明する。今、図7に示した無線通
信装置の配置パタンを整理し易いように分解すると、無
線通信装置1aとゾーン2の配置は、上記図1にて白丸
点で示した実施の形態1の無線通信装置1aをずらして
重ね合わせたものとみなすことができる。即ち、図1の
白丸点1aのパタンと、図8に示す黒丸点1a2のパタ
ンと、図9に示す斜線点1a3のパタンと、図10に示
す横縞点1a4のパタンとを重ね合わせると、図11に
示すように白丸点1a1、黒丸点1a2、斜線点1a
3、横縞点1a4の集合体となり、これは上記図7の配
置パタンとなる。そこで、それぞれのパタンに関して必
要な周波数を求め、合計すれば目的とする値を得ること
ができる。実施の形態1で示したように、図1の白丸点
の塗り分けには9色必要であったので、これと同様の図
8、図9、図10のそれぞれのパタンについても9色必
要となる。従って、図7の塗り分けには、図11に示す
ように、その4倍の9×4=36色が必要となることが
わかる。ここで図7が図1の4倍となるのは、図7の無
線通信装置1a間の距離が図1の場合の半分となってい
るためである。このことを広げて考えれば、無線通信装
置1a間の距離が無線ゾーン半径のS分の一である場合
は、Sの二乗倍の周波数が必要となることがわかる。
【0039】図12は、上述したように、無線通信装置
1aが一辺の長さがDである三角メッシュ上に配置され
ており、六角形ゾーン2のゾーン半径R2と三角メッシ
ュの一辺長Dとの比(D/R2)が1/Sの場合に、必
要な周波数の数を求める手順を示したフローチャートで
ある。
【0040】同図12において、上記算出を行うため
に、先ず上記図6を用いて説明したフローによって、一
辺の長さDがゾーン半径R2と同じである三角メッシュ
における必要周波数の数を求める(ステップS21)。
このステップS21においては、図17にて説明したフ
ローを実行し(図17 ステップS01)、必要周波数
の数=3を求める。次に図6に示したフローに戻って
(図6 ステップS12)これを3倍し、9を得る。更
に、図12に戻ってこれをSの二乗倍し(ステップS2
2)、必要な周波数の数として36を得る。
【0041】実施の形態3.以上の実施形態例において
は、無線通信装置1aが理想的な六角形パタン上に配列
された場合を説明したが、実際のアドホックネットワー
ク構築に際しては、必ずしもこのように配列されるとは
限らず、むしろランダムな間隔をもって配列される場合
が一般的である。
【0042】図13は、本発明の更に他の実施形態例を
示す図であって、実際のアドホックネットワーク構築に
際して有用な回線設定方法例として、上述した実施の形
態1と実施の形態2にて示した方法を適用する例を示
す。
【0043】図13に示すように、無線通信装置1aが
ランダムな間隔にて点在する場合、適宜選定した無線通
信装置1aを中心として半径R2の円を描き、これを無
線ゾーン2とする。図13は、回線設定手順を説明する
ための概要図であり、全ての無線通信装置1aについて
ゾーン2を示しているわけではなく、例として3個のゾ
ーンを示したものである。
【0044】先ず、図13に示した多数の無線通信装置
1aそれぞれの位置を検知する。それぞれの位置を検知
する手段は、例えば、各無線通信装置にGPS(グロー
バル・ポジショニング・システム)装置や、現用のPH
S端末装置のように位置検知機能をもった装置を付加し
ておけばよい。あるいは、それぞれの位置は互いの相対
的位置が判明すればよいので、各無線通信装置が隣接す
るもの同士互いに通信した結果得る複数の受信電界強度
データに基づいて比較的正確な相対的位置を知ることも
できる。なお、ネットワーク構築の対象となる無線通信
装置が、例えば、家庭や事務所等に設定され、その住所
が予め分かっている場合は、特に位置検出手段は必要で
はない。
【0045】マップ上で各無線通信装置の位置が判明す
れば、それに基づいて、例えば、図14に示すように近
似的なネットワーク図を描くことができる。この際、1
aは無線通信装置、R2は無線ゾーン半径であるが、無
線通信装置1aの離間距離Dは、上記図13に示した実
際の無線通信装置1aの配置から検知した最小のものに
しておけば、余裕をもって混信を防止することができ
る。なお、図14に示したネットワークは近似的なもの
であるので、実際にはこの図に示すように各無線通信装
置が整然と配列されたものにはならず、場所によって
は、該当する無線通信装置が存在しないこともあり得
る。この場合は例えば、その地点を迂回するルートを経
て、更に隣の無線通信装置に情報を伝達する等の措置を
講じればよく、このような対応は、無線装置を制御する
ソフトウエアによって十分対応可能であろう。また、各
無線通信装置の位置がそれぞれネットワーク位置からず
れる可能性も有るので、ある程度の誤差を加味した設計
や、これらの誤差を補正する手段を併用することも考え
られる。
【0046】上記図14では、変形実施形態例として、
無線通信装置間の距離Dは無線ゾーン半径R2の三分の
一の例を示している。この例においても上記実施形態例
と同様の仮定を適用した上で、必要な周波数の数を求め
るものとする。
【0047】図15は、上記図13に示す具体的なアド
ホックネットワーク例において、必要周波数の数を求め
る手順を示すフローチャートである。同図15におい
て、先ず、上記のように無線通信装置の配置位置を検知
した上で、それらを一辺の長さDの三角メッシュで近似
する(ステップS31)。
【0048】更に、上記図12に示したフローに従っ
て、三角メッシュの一辺の長さDと六角形ゾーンの半径
R2との比Sを求める(ステップS32)。この例で
は、DはR2の三分の一となっているので、既に説明し
たとおりS=3となる。
【0049】Sの値を求めた後、一辺の長さDが(1/
S)×ゾーン半径R2であり、それを一辺の長さとする
三角メッシュである場合の周波数の数を求める(ステッ
プS33)。図14に示す例ではS=3であるので、必
要な周波数の数は3×3×(3×3)=81となる。な
お、図15の各ステップは、既に説明した実施形態例を
参照すれば処理は明らかであるので、詳細な説明は省略
する。
【0050】実施の形態4.以上説明した実施の形態1
乃至3においては、隣接するゾーン間の混信を防止する
上で、必要最小限の周波数の数を求める方法を示した
が、周波数に余裕がある場合は、更に多くのチャネル周
波数を割り当てることによって、より一層相互干渉を少
なくすることができる。即ち、上記実施の形態では、図
16に示す従来例に倣って繰返しゾーンを3とし、その
結果必要最低周波数を3としたが、六角形ゾーンにおい
ては繰返しゾーン数として4、7、9等をとり得ること
は上述した通りである。そこで、図6に示したフローチ
ャートのステップS12において、例えば図19に示す
従来例に倣って繰返しゾーン数を4とし、必要周波数=
4としてもよい。
【0051】更に、繰返しゾーン数を7、9等に設定す
ることも可能である。なお、実際のアドホックネットワ
ーク設定処理は、無線通信装置が移動する等の状況変化
を伴うことがあり、その変化に対応して頻繁にネットワ
ーク構築をやり直す必要が考えられるので、繰返しゾー
ン数が3、4、7、9それぞれについての処理プログラ
ムを作成保存しておき、必要に応じて適宜必要なフロー
を呼び出して実行し、目的とするネットワークを構築す
る方法が効率的であろう。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、アドホックネットワーク構築に際し、当該ネットワ
ークを各無線ゾーン中央にのみ固定基地局を配置したセ
ル方式ネットワークと見做した上で繰返しゾーン数と必
要なチャネル数を求め、当該各無線通信装置間距離Dと
無線ゾーン半径R2との関係に基づいて得た数値を上記
必要チャネル数に乗算することによって必要なチャネル
数を得ようにした移動通信チャネル設定方法であるの
で、従来知られていなかったアドホックネットワークに
おける必要周波数の数やチャネル数を論理的に求めるこ
とが可能となる。特に、配置された無線通信装置の全て
が基地局として機能するアドホックネットワークにおい
ても、互いに干渉や混信を防止する上で必要なチャネル
数を求める基本的方法を提供することができる。
【0053】つぎの発明によれば、上記基本的な移動通
信チャネル設定方法を更に具体化し、一般的に多用され
る六角形ゾーンについて具体的な処理を実行する方法を
提供するものであるので、この処理をサブルーチン化し
ておくことによって、種々のバリエーションに適応する
上で有効である。
【0054】つぎの発明によれば、ネットワークを構成
する各無線通信装置の電波到達範囲内に多数の他の無線
通信装置が位置する場合においても、各無線ゾーン半径
R2と各無線通信装置間距離Dとから論理的に、互いの
干渉を防止するために必要なチャネル数を求めることが
可能となり、実際のアドホックネットワークを構成する
上で極めて有効である。
【0055】つぎの発明によれば、ネットワークを構成
する無線通信装置が不規則に配置されている場合に、無
線通信装置の配置位置を正三角形の網状メッシュに近似
する処理を実行した上で、各フロー処理を行うようにし
たので、現実に即した無線通信装置配置状況に柔軟に対
応可能なアドホックネットワークにおける移動通信チャ
ネル設定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である移動通信チャ
ネル設定方法を説明するための図であって、アドホック
ネットワークを想定した無線通信装置配置とゾーン構成
を示した模式図である。
【図2】 図1に示す六角形ゾーンをゾーンの中心の無
線通信装置で代表させた双対グラフの図である。
【図3】 図1に示す六角形ゾーンをゾーンの頂点に位
置する無線通信装置で代表させた双対グラフの一つを示
す図である。
【図4】 図1に示す六角形ゾーンをゾーンの頂点の無
線通信装置で代表させた双対グラフの他の一つを示す図
である。
【図5】 図2と図3と図4の双対グラフを重ねて示し
た図である。
【図6】 この発明の実施の形態1である移動通信チャ
ネル設定方法において、必要周波数の数を求める手順を
示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態2である移動通信チャ
ネル設定方法を説明するための無線通信装置とゾーン構
成を模式的に示した図である。
【図8】 図7の一部を抜き出して分解した、無線通信
装置の配置のパタンの一つを示す図である。
【図9】 図7の一部を抜き出して分解した、無線通信
装置の配置のパタンの他の一つを示す図である。
【図10】 図7の一部を抜き出して分解した、無線通
信装置の配置パタンの更に他の一つを示す図である。
【図11】 図1と図8と図9と図10の無線通信装置
の配置パターンを重ねて示した図である。
【図12】 この発明の実施の形態2である移動通信チ
ャネル設定方法において、必要周波数の数を求める手順
を示すフローチャートである。
【図13】 この発明の実施の形態3である移動通信チ
ャネル設定方法を説明するための図であって、不規則に
配置された無線通信装置に対応してこの発明を適用する
場合の無線通信装置とゾーンの一部を示した図である。
【図14】 図13の無線通信装置配列を、この発明の
実施の形態3の近似ネットワークとして示した図であ
る。
【図15】 この発明の実施の形態3である移動通信チ
ャネル設定方法において、必要周波数の数を求める手順
を示すフローチャートである。
【図16】 従来のセル方式無線通信システムであっ
て、繰返しゾーン数が3の場合のゾーン構成図である。
【図17】 従来のセル方式無線通信システムにおい
て、繰返しゾーン数が3の場合のゾーン数を求める手順
を示すフローチャートである。
【図18】 従来のセル方式無線通信システムであっ
て、繰返しゾーン数が4の場合のゾーン構成図である。
【図19】 従来のセル方式無線通信システムにおい
て、繰返しゾーン数が4の場合のゾーン数を求める手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a、1a2、1a3、1a4 無線通信装置、1b
基地局、2 無線ゾーン、3 繰返しエリア、R2 ゾ
ーン半径、D 無線通信装置間距離、vt 頂点、eg
辺、vtd1、vdt2、vdt3 双対の頂点、e
gd1、egd2、egd3 双対の辺、MT 移動
局。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線通信装置間において順次中継
    することにより目的とする無線通信装置間の相互通信を
    確保するアドホックネットワーク構築に際し、それぞれ
    の無線通信装置の無線ゾーンが重なり合う場合の混信を
    防止するために必要なチャネル数の設定処理において、
    当該ネットワークを各無線ゾーン中央にのみ固定基地局
    を配置したセル方式ネットワークと見做した上で繰返し
    ゾーン数と必要なチャネル数を求める処理と、当該アド
    ホックネットワークを構成する各無線通信装置間距離D
    と無線ゾーン半径R2との関係に基づいて得た数値を上
    記必要チャネル数に乗算することによって最終的に必要
    なチャネル数を得る処理とを備えたことを特徴とする移
    動通信チャネル設定方法。
  2. 【請求項2】 上記無線通信装置が正三角形の網状メッ
    シュ上に近似的に配置されており、それぞれの無線通信
    装置の電波が所定の電界強度をもって到達する無線ゾー
    ンの形状が、中心から頂点までの距離が上記三角メッシ
    ュの一辺の長さと等しい正六角形となっている場合にお
    いて、上記無線通信装置間距離Dと無線ゾーン半径R2
    との関係に基づいて得られる数を3としたことを特徴と
    する請求項1に記載の移動通信チャネル設定方法。
  3. 【請求項3】 上記無線通信装置が一辺長Dの正三角形
    の網状メッシュ上に近似的に配置されており、上記無線
    ゾーン中に複数の無線通信装置が含まれ、該無線ゾーン
    の形状が中心から頂点までの距離をR2とする六角形で
    あって、上記R2がDのS倍であるとき、当該ネットワ
    ークを各無線ゾーン中央にのみ固定基地局を配置したセ
    ル方式ネットワークと見做した際に必要とする上記チャ
    ネル数と、各無線通信装置間距離Dと無線ゾーン半径R
    2との関係に基づいて得る数値3と、Sの二乗値とを乗
    じて最終的に必要なチャネル数を求める処理を備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の移動通信チャ
    ネル設定方法。
  4. 【請求項4】 上記無線通信装置の少なくとも一部が不
    規則に配置されている場合において、無線通信装置の配
    置位置を正三角形の網状メッシュに近似する処理を行っ
    た上で、請求項1〜3のいずれか一つに記載の処理を行
    うことを特徴とする移動通信チャネル設定方法。
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