JP2003091346A - ユーザの簡易切り替え機能を備えた情報処理装置及びこれに用いるプログラム - Google Patents

ユーザの簡易切り替え機能を備えた情報処理装置及びこれに用いるプログラム

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JP2003091346A
JP2003091346A JP2001283146A JP2001283146A JP2003091346A JP 2003091346 A JP2003091346 A JP 2003091346A JP 2001283146 A JP2001283146 A JP 2001283146A JP 2001283146 A JP2001283146 A JP 2001283146A JP 2003091346 A JP2003091346 A JP 2003091346A
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JP2001283146A
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Kazuaki Takahashi
一晃 高橋
Toru Konishi
徹 小西
Yuji Tokida
祐司 常田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの簡易切り替え機能を備えた情報処理
装置において、共有資源の設定変更をユーザに通知する
ことによって、別のユーザに起因する状況の変化をユー
ザが把握できるようにする。 【解決手段】 ログオン状態にある全てのユーザに亘っ
て使用される共有資源について設定又は状態が変更され
た場合には、変更当時にアクティブでなかったユーザに
対して設定又は状態が変更された旨を通知する。従っ
て、各ユーザは、今使っている機器の状態が、前回使用
したときの機器の状況と異なっていることを直ちに把握
することができるので、機器状況の変化に対して不安を
抱くことがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザの簡易切り
替え機能を備えたオペレーティングシステムが搭載され
た機器において、ログオン状態にある全ユーザにより使
用されている共有資源の管理上、何らかの設定変更が行
われたときに、その旨をユーザに通知するための技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】オペレーティングシステム(Operating
System)が搭載されたコンピュータ、例えば、可搬性に
優れた携帯形の小型コンピュータ等では、ACアダプタ
を使った商用交流電源の供給から、バッテリ電源による
駆動に変更された場合に、電源の設定(省電力設定等)
や管理に係るプロファイル(所謂パワープロファイル)
が切り替わるとともに、そのことがユーザに対して瞬時
に通知される。その目的は、例えば、AC電源からバッ
テリ駆動に変わった場合等において、省電力化の機能に
より液晶表示装置(LCD)の明るさが暗くなったとき
に、その理由をユーザに対して説明することで、表示画
面がいきなり暗くなった理由を当該ユーザが納得できる
ようにすること及び画面が暗くなったことで徒らにユー
ザが不安を抱かないようにすることである。
【0003】1台の機器を常に同一のユーザが使用する
場合や、あるいはシングルタクス若しくはシングルモー
ド設定のオペレーティングシステムを使っているのであ
れば、当該ユーザに対して上記のような通知を表示すれ
ば充分であり、他のユーザ(ログオフ状態のユーザ等)
に知らせるべき理由及び必要性は全くない。
【0004】ところで、マルチユーザ・マルチタスク対
応のオペレーティングシステムの中には、ユーザの簡易
切り替え機能を備えたものが知られており(例えば、Wi
ndows XP:マイクロソフト社の商標)、1台のコンピュ
ータを複数人で使用する際に便利な機能(ローカルコン
ピュータ上での機能)を提供している。つまり、ユーザ
によるログオフを要することなく、ログオン状態のまま
で別のユーザへの切り替えを、パスワード入力等による
本人認証を経て行うことができるので、例えば、家族で
1台のコンピュータを共用するときに各人がデスクトッ
プ(コンピュータ画面上の作業領域)を切り替えながら
同じアプリケーションを使用できるといった利点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したユーザの簡易
切り替え機能のもつオペレーティングシステム(以下、
単に「OS」という。)を搭載した、従来の機器にあっ
ては、当該OS上で、あるユーザが設定状態の変更(例
えば、上記の例ではAC電源からバッテリ電源への変
更)を行った場合に、当該ユーザには変更の旨が当然に
通知されるが、他のユーザ、例えば、ログオフ状態のユ
ーザが後からログオンした場合でも当該ユーザには知ら
されることはない。尚、ログオンはしていてもアクティ
ブでないユーザ(デスクトップが別のユーザに切り替わ
っている、ログオン状態のユーザ)に関して当該ユーザ
に対して設定変更等を通知する場合には、それが誰によ
って何時を行われ得たのかを知らせることが好ましい。
それが分からないと理由を知らないか又は十分な説明が
得られない場合が起き得る。
【0006】今、1台のコンピュータに、ユーザの簡易
切り替え機能を備えたOSがインストールされている状
態を想定して、二人以上のユーザが登録されているとす
る。
【0007】あるユーザAが作業中にコンピュータから
離れたものとして、当該ユーザから別のユーザBに切り
替えてアプリケーションを使用する場合の手順は概ね以
下のようになる。
【0008】 1.ユーザBへの切替操作 2.経由画面(後述する「ようこそ画面」)への切替 3.ユーザBのログオン 4.ユーザBによるアプリケーションの起動。
【0009】ここで、ユーザBは、AC電源からバッテ
リ電源に変更し、あるいはバッテリを装置から抜いて立
ち去ったとする。戻ってきたユーザAは面前のコンピュ
ータに起きている変化(画面が暗くなっている等)につ
いては認識できるが、その理由や誰によるいつ頃の行為
に起因するものかを知る手立てがない。即ち、コンピュ
ータの前にいなかったユーザAにとっては、他のユーザ
(本例ではユーザB)によって原因となる行為(バッテ
リやACアダプタのプラグを装置から外したこと等)が
なされたことやその時期について知る術がないので、不
安を抱いたり、あるいは自分が行った行為によるのか、
装置の故障によるものか等、懐疑心をもってしまう虞が
ある。
【0010】ユーザの簡易切り替え機能を備えたOSに
おいては、同じコンピュータを複数人で使用することに
なるので、当該コンピュータに登録されたユーザ全員で
共有する環境の設定、共用するデバイスやハードウェア
等を含む資源(共有資源)に関して、次のような問題が
生じ得る。
【0011】例えば、自分(ユーザA)が設定した筈の
状態が、別のユーザBによって変更されてしまったり、
あるいは装着されていた筈の情報記録担体(CD−RO
M等のディスク状記録媒体や、着脱可能なスティック状
又はカード状のメモリ媒体等)、ACアダプタ等が自分
の知らない間に別のユーザによって持ち去られてしまっ
た等といった状況が挙げられ(但し、設定や状態の変更
等についてはコンピュータに電源が投入されていて、監
視用のソフトウェア等が起動している場合にユーザが知
ることができる。)、同一コンピュータについての使用
人数が多くなる程、様々に錯綜した状況を作り出すこと
になり、その結果、トラブルの種にもなりかねない。
【0012】尚、管理用コンピュータとクライアント・
マシンを含むネットワークを構築して各マシンの集中管
理を行えるようにしたシステムでは、管理用コンピュー
タによって各マシンやネットワークに接続された機器の
設定状況等について管理することが可能となるが、この
ような形態は大規模なシステムにおいて採用できても、
ローカルなシステム環境で用いる、ユーザの簡易切り替
え機能の場合には不向きである。
【0013】そこで、本発明は、ユーザの簡易切り替え
機能を備えた情報処理装置において共有資源の設定変更
をユーザに通知することによって、別のユーザに起因す
る状況の変化をユーザが把握できるようにすることを課
題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために、ログオン状態にある全てのユーザに
亘って使用される共有資源についてその設定又は状態が
変更された場合に、変更当時にアクティブでなかったユ
ーザに対して設定又は状態が変更された旨を通知するよ
うに構成したものである。
【0015】従って、本発明にあっては、ユーザの簡易
切り替え機能を使って別のユーザに切り替えられたとき
に、当該ユーザの操作によって共有資源についての設定
変更等が行われても、そのときにアクティブでなかった
ユーザに対して設定変更通知が行われるので、当該ユー
ザは、今使っている機器の状態が、前回使用したときの
機器の状況と異なっていることを直ちに把握することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、ユーザの簡易切り替え
機能を備えた情報処理装置に関するものであり、例え
ば、当該機能を有するマルチユーザ及びマルチタスク対
応のOSがインストールされたコンピュータ、画像又は
音声処理装置、計測装置等への適用が挙げられる。
【0017】先ず、本明細書で使用する用語の意味を明
らかにしてからハードウェア構成及びソフトウェア処理
の説明を行うことにする。
【0018】下記の用語の定義について説明する。
【0019】(a)「ユーザの簡易切り替え機能」(あ
るいはユーザ簡易切り替え機能) (b)「ユーザがアクティブである(又はアクティブで
ない)」、「アクティブな(又はアクティブでない)ユ
ーザ」 (c)「ようこそ画面」(Welcome Screen)。
【0020】先ず、(a)はマルチユーザ対応のOSに
よって提供される機能であって、「ユーザ切り替え」と
いう項目を選択し又は実行することによって、現在のユ
ーザが起動したアプリケーション(プロセス)を終了さ
せることなく、デスクトップ(コンピュータ画面上の作
業領域)全体を他のユーザに切り替えることができる機
能である。つまり、通常のログオン(あるいはログイ
ン)やログオフ(あるいはログアウト)によるユーザの
切り替えとは異なり、簡易にユーザの切り替えを行うこ
とができる。
【0021】ユーザ切り替え時のアプリケーションをメ
モリにロードする時間が必要無くなるので、ログオフ及
びログオンによる切り替えよりも時間がかからないとい
う利点が得られ、処理が比較的早い。尚、この機能自体
は一般的に知られており、例えば、上記「Windows XP」
では「Fast User Switching」と称している。また、以
下ではこのOSを特定して説明を行うが、本発明の適用
範囲が特定のOSに限定されるものではなく、同様の機
能をもつOSであれば如何なるもの(Unix系OS
等)でも適用が可能である。そして、以下の説明におけ
るユーザ切り替えとは、「ユーザの簡易切り替え機能」
における当該ユーザの切り替えを意味する。
【0022】上記(b)の「ユーザがアクティブであ
る」とは、ユーザがログオン状態で、かつ当該ユーザの
デスクトップが画面に表示された状態であることをい
う。そして、「アクティブなユーザ」とは、「ユーザが
アクティブである」場合において当該ユーザのことであ
る。「アクティブなユーザ」は起動したアプリケーショ
ンに対していつでも命令や指令を出すことが可能であ
る。
【0023】これに対して、「ユーザがアクティブでな
い」とは、ユーザがログオン状態で、かつ当該ユーザの
デスクトップが画面に表示されていない状態であること
をいう。そして、「アクティブでないユーザ」とは、
「ユーザがアクティブでない」場合において当該ユーザ
のことである。「アクティブでないユーザ」は自分自身
へのユーザ切り替えをするまでアプリケーションに対し
て命令や指令ができない。
【0024】尚、ログオン状態でないユーザについて
は、アクティブであるとも、またアクティブでないとも
言わないことに注意を要する。また、上記の定義はあく
まで基本的なものであるため、特定のOSによっては厳
密に妥当しない場合も存在する(「Windows XP」の場合
には、この後の図4において説明する。)が、これは仕
様や諸事情に原因するものであって本質的なものではな
い。
【0025】上記(c)の「ようこそ画面」(Welcome
Screen)とは、ユーザの簡易切り替え機能が有効である
場合において、あるユーザから別のユーザへの切り替え
が起こるときに現れる画面であり、例えば、ユーザ(登
録済みユーザ)の選択、パスワード等の入力を行った
り、シャットダウン、スタンバイ、再起動等を行うこと
ができる画面である。ユーザの簡易切り替えを行う際に
は必ず「ようこそ画面」を経由する(その意味でユーザ
切り替えの経由画面である。)。
【0026】尚、ユーザの簡易切り替え機能が有効であ
る場合とは、例えば、コントロールパネル等のシステム
管理ユーティリティで設定することができる場合におい
て当該設定が有効になっている場合(つまり、設定権が
ユーザに委ねられている場合)や、最初からユーザの簡
易切り替え機能が有効である場合、あるいは、特定のユ
ーザ(システム管理者等)だけが有効無効について設定
権を有する場合等が挙げられる。
【0027】次にアプリケーションの実行環境について
説明する。
【0028】図1は装置のハードウェア構成例を示した
ものである。
【0029】情報処理装置1としてのコンピュータに
は、制御中枢であるCPU(中央処理装置)2の下に、
インターフェイス部3(図には「I/F」と記す。)、
着脱自在な磁気ディスク(フレキシブルディスク等)の
ドライブ装置4(図には「FDD」と記す。)、着脱不
能な固定ディスク(所謂ハードディスク)のドライブ装
置5(図には「HDD」と記す。)、着脱自在な光学読
取式ディスク(光ディスクや光磁気ディスク等)のドラ
イブ装置6(図には「CDD」と記す。)が設けられて
おり、これらは内部バス7を介してCPU2に接続され
ている。そして、この他には、ROM(読み出し専用メ
モリ)8及びRAM(ランダムアクセスメモリ)9、公
衆電話回線との接続用のモデム(図には「MODEM」
と記す。)10、LAN(Local Area Network)アダプ
タ11、表示デバイスコントローラ12(図には「GD
C」と記す。)が設けられていて、それぞれ内部バス7
を介してCPU2に接続されている。尚、表示デバイス
コントローラ12には画像処理に必要なビデオRAM1
3(図には「VRAM」と記す。)が付設されており、
表示装置14(液晶式ディスプレイや陰極線管(CR
T)等)に映像信号を送出する。
【0030】操作手段として、キーボード15やマウス
16、ダイヤル式操作装置17が設けられており、これ
らによる操作情報が上記インターフェイス部3を通して
処理される。
【0031】尚、この他にも必要に応じてポインティン
グデバイス(タブレット入力デバイス等)や、追加ある
いはオプション用のデバイスを搭載できるが、それらの
図示及び説明は割愛する。
【0032】ユーザの簡易切り替え機能を備えた機器に
おいて、ログオン状態にある全てのユーザに亘って使用
される共有資源(デバイスやハードウェア、メモリやフ
ァイル、データ等が含まれる。)について設定又は状態
を変更することができる場合には、当該変更が行われた
ことを各ユーザに通知しないと、前記した不都合が起き
る。勿論、このような設定変更を行えるユーザを限定
し、特定の権限をもったシステム管理者だけに設定変更
を委ねるようにした形態もあるが、このような形態では
設定変更をしたい場合にいちいちシステム管理者を呼ば
なければならないので面倒であり、また、ユーザの「簡
易」切り替え機能とした趣旨にも沿わなくなってしま
う。
【0033】そこで、本発明では、共有資源について設
定又は状態が変更された場合に、当該変更時にアクティ
ブでなかったユーザに対して設定又は状態が変更された
旨が通知されるようにする。そのための実施形態につい
ては大別して2つが挙げられ、その1つは、あるユーザ
Aから別のユーザBへの切り替え時に、共有資源の状況
を保存し、次回にユーザAに切り替わったときに、その
時の共有資源の状況が、前回に保存されている状況と同
じか否かを調べ、もしも両者が同じでなかったならば、
その差異を見い出してユーザAに知らせることである。
また、もう一つは、例えば、ユーザ及び資源毎に設定変
更の履歴データを共有ファイル等に保存することで、ど
のユーザによって何時どのような変更が加えられたかを
記録し、設定変更が行われた場合には、履歴データを参
照して他のユーザに通知するものである。
【0034】前者の形態では、例えば、図2に示すよう
に、あるユーザAから別のユーザBへの簡易切り替えが
行われた時点における共有資源の状況を示す情報「I」
が保存される。当該情報については、例えば、記録ファ
イル等の形で補助記憶装置やメモリ等に保存される。そ
の後、ユーザAへの簡易切り替えが行われた時には、共
有資源の現時点における状況について検出を行い(図の
取得データ「G」を参照。)、検出結果を上記情報
「I」と比較する。そして、現在の検出結果が以前に記
録されたときの状況(過去の設定状況)と相違している
ことが判明した場合に、その旨を当該ユーザAに対して
通知する。つまり、前回のユーザ切り替え時に設定状況
を調べて保存しておいた情報を基準として、今回のユー
ザ切り替え時の設定状況を調べ、その結果を比較する必
要があるので、共有資源の状況を示す情報の記録ファイ
ル等についてはユーザ毎に必要である。当該情報だけで
は、誰がいつ設定等を変更したのかまでは特定できない
ので、変更主体や時期を含めて管理したい場合には、ユ
ーザ毎の記録ファイルを管理するプログラムを常に動か
しておいて、現状に近い設定状況を示す情報が保存され
ている記録ファイル等の所有者あるいはファイル名等か
らユーザを特定したり、タイムスタンプ情報等を利用し
て更新日時から設定時点を凡そ特定することが可能であ
る。但し、共有資源の状況を示す情報を記録したファイ
ル等については、任意のユーザによって容易に書き換え
られないようにしておくことが望ましい。
【0035】また、後者の形態では、例えば、図3に示
すように、ユーザBによって共有資源の設定又は状態が
変更された場合に、そのことを示す変更履歴情報「H」
が、例えば、共有ファイル等の形で補助記憶装置やメモ
リに保存される。この変更履歴には、どのユーザがいつ
如何なる変更を加えたかを示す情報が残されているの
で、設定変更の当事者以外のユーザに簡易切り替えが行
われた時には、残された変更履歴に基いて共有資源の設
定等が変更された旨を各ユーザに通知することができ
る。尚、変更履歴の情報をファイル等に書き込んで保存
する際には、任意のユーザによって履歴情報が容易に書
き換えられないようにしておくことが望ましい。また、
ユーザが「ようこそ画面」上にいる場合や、電源が切断
されている場合あるいは資源管理のための監視用ソフト
ウェアが常駐していないユーザである場合等において
は、共有資源についての設定変更が行われたことは検出
できるが、それが誰によって行われたかまでは知ること
ができないことに注意を要する。
【0036】次に、ユーザの簡易切り替え時におけるオ
ペレーティングシステムのメッセージの流れについて説
明する。
【0037】図4は、あるユーザA(あるいはセッショ
ンA)から「ようこそ画面」を経て別のユーザB(ある
いはセッションB)に切り替わる場合についての説明図
であり、図5は、あるユーザAから「ようこそ画面」を
経て再びユーザAに切り替わる場合についての説明図で
ある。尚、これらの図において時間経過の方向は上から
下向きとする。また、「Welcome Windows」とは「よう
こそ画面」を表示するウィンドウである。
【0038】図中に使用する記号の意味は次の通りであ
る。
【0039】・「WM_WTSSESSION_CHANGE」=ユーザがユ
ーザ簡易切り替え機能を使用した際、又はOSによって
ユーザ簡易切り替え機能に関する処理が行われた際に、
OSから発行されるメッセージ。
【0040】アプリケーション側では、OSからこの
「WM_WTSSESSION_CHANGE」が発行された場合に、当該メ
ッセージに付加されたパラメータも一緒に取得すること
ができ、それには以下に示すものが挙げられる。
【0041】・「WTS_SESSION_LOCK」=自分のデスクト
ップが有効な時に、当該デスクトップをロックして「よ
うこそ画面」に移行する際に付加されるパラメータ。こ
れが付加されたメッセージが発行された以降、そのデス
クトップは使えなくなる。
【0042】・「WTS_SESSION_UNLOCK」=「ようこそ画
面」から他の状態に移行する際に付加されるパラメー
タ。例えば、他のユーザが「ようこそ画面」に移行して
そのデスクトップが有効になった際や、自分自身が「よ
うこそ画面」から再び自分のデスクトップに戻った場合
に本パラメータが付加される。
【0043】・「WTS_CONSOLE_CONNECT」=自分のデス
クトップが有効でない時、他のユーザから「ようこそ画
面」を経由し、当該デスクトップが有効になってユーザ
が命令可能な状態になる際に付加されるパラメータ。こ
れが付加されたメッセージが発行された以降、そのユー
ザのデスクトップが有効になる。
【0044】・「WTS_CONSOLE_DISCONNECT」=他のユー
ザのデスクトップが有効になる際(セッションが非アク
ティブとなった際)に付加されるパラメータ。これが付
加されたメッセージが発行された以降、そのユーザのデ
スクトップが無効になる。
【0045】図4や図5において、各ユーザA、Bの状
態はアクティブであるか、アクティブでないかのいずれ
かであり、上下に長い長方形で示す部分がアクティブで
あることを示し、単線の部分がアクティブでないことを
示している。また、アクティブである状態又はアクティ
ブでない状態のいずれの場合でもユーザは常にログオン
状態であって、ユーザが起動したアプリケーションが動
作し続けているものとする。
【0046】図4では、最初にユーザAがアクティブで
あり、当該ユーザがユーザ簡易切り替えの操作を行って
(「User A Select User Switch」)から、少し時間を
おいて「WM_WTSSESSION_CHANGE」が発行される。このと
きの付加パラメータが「WTS_SESSION_LOCK」であるた
め、ユーザAのデスクトップをロックして「ようこそ画
面」に移行する。
【0047】その後、「ようこそ画面」における操作に
よってユーザBに切り替えられ(「Select User
B」)、少し時間をおいて「WM_WTSSESSION_CHANGE」が
発行される。このときの付加パラメータが「WTS_CONSOL
E_DISCONNECT」であり、ユーザAのデスクトップが無効
となる。この時点までユーザAがアクティブである。
尚、ユーザBについては未だアクティブではない。
【0048】尚、前記した「ユーザがアクティブであ
る」とは、ログオン状態のユーザのデスクトップが画面
表示された状態とされたが、図示のように、「ようこそ
画面」用ウインドウ(Welcome Windows)が表示された
状態及びその非表示時点から「WM_WTSSESSION_CHANGE」
(付加パラメータ=「WTS_CONSOLE_DISCONNECT」)の発
行時点までがアクティブの範囲(期間)に含まれている
ことに注意を要する。即ち、このOSにおいて「ユーザ
がアクティブである」とは上記した状態の他、ユーザ簡
易切り替えをしたユーザについては「ようこそ画面」が
表示されている間もまだアクティブであって、他のユー
ザに切り替わった場合にアクティブでなくなることを意
味する。あるいは、ユーザ切り替え時の「ようこそ画
面」を含めて、あるユーザに係る広義の「デスクトッ
プ」と考えても良い。尚、「ようこそ画面」では、キー
ボードやマウスを使って、ユーザの選択やパスワードの
入力、シャットダウン、スタンバイ、再起動等を行うこ
とができるが、それ以外の命令を出すことはできない。
【0049】「WM_WTSSESSION_CHANGE」(付加パラメー
タ=「WTS_CONSOLE_DISCONNECT」)の発行時点以後のあ
るタイミングで、再び「WM_WTSSESSION_CHANGE」が発行
される。つまり、この時、ユーザA(セッションA)に
ついては、メッセージの付加パラメータが「WTS_SESSIO
N_UNLOCK」であり、また、ユーザB(セッションB)に
ついては、メッセージの付加パラメータが「WTS_CONSOL
E_CONNECT」であり、ユーザBのデスクトップが有効に
なり、これ以後ユーザBがアクティブとなる。
【0050】図5では、最初からずっとユーザAがアク
ティブであり、当該ユーザがユーザ簡易切り替えの操作
を行って(「User A Select User Switch」)から、少
し時間をおいて「WM_WTSSESSION_CHANGE」が発行され
る。このときの付加パラメータが「WTS_SESSION_LOCK」
であるため、ユーザAのデスクトップをロックして「よ
うこそ画面」に移行する。
【0051】その後、「ようこそ画面」における操作に
よってユーザAが選択され(「Select User A」)、少し
時間をおいて「WM_WTSSESSION_CHANGE」が発行される。
このときの付加パラメータが「WTS_SESSION_UNLOCK」で
あり、ユーザAは再び自分のデスクトップに戻る。
【0052】この時点及び当該時点以降もユーザAがア
クティブである。
【0053】尚、この他、ユーザAによるスタンバイ後
のレジューム状態を経てから、操作を再開して「ようこ
そ画面」を経由してユーザ簡易切り替え機能でユーザB
(あるいはユーザA)の選択を行う場合等も挙げられる
が、基本的な流れについては図4や図5の場合と同様で
あるのでそれらの説明は省略する。
【0054】図6乃至図8は、本発明の内容をアプリケ
ーションに実装した場合について処理例を示すものであ
る。
【0055】以下で使用する、「設定記録用ファイル」
とは、ユーザの簡易切り替えの際に、アクティブでなく
なったユーザに関して、その時点における共有資源の設
定又は状態を示すデータを保存するためのファイルであ
る。このファイルは、補助記憶装置(例えば、図1のH
DD5、CDD6、FDD4等)あるいは、データ退避
用の不揮発性メモリ等に保存される。
【0056】ユーザの簡易切り替えが行われたときに、
共有資源の設定等の変更を通知するための処理について
は各種の形態が考えられる。例えば、OSからのメッセ
ージ通信を利用してユーザの簡易切り替え時に、設定等
の変更をユーザに通知する形態(メッセージ駆動方式)
と、一定時間毎にユーザがアクティブかどうかを調べる
とともに、ユーザの簡易切り替えによって、アクティブ
でない状態からアクティブな状態になった場合に、設定
等の変更をユーザに通知する形態(タイマー駆動方式)
が挙げられる。
【0057】図6、図7は、メッセージ駆動方式の形態
について処理例を示すフローチャート図である。尚、あ
るユーザ(ユーザA)を中心とする処理について示して
いることに注意を要する。
【0058】本例では、ユーザの簡易切り替え時の処理
について、前記した4つの場合(「WM_WTSSESSION_CHAN
GE」に付加される4つのパラメータ)を利用して、以下
に示すアルゴリズムに従って処理を行っている。
【0059】(1)アプリケーションがOSに対して、
ユーザの簡易切り替え時に発生するメッセージを通知し
て欲しい旨を登録する (2)ユーザの簡易切り替え時にOSから発行されるメ
ッセージを受け取る (3)(2)のメッセージに基いてユーザがアクティブ
であるか否かを確認する (4)ユーザがアクティブであるか否かに応じて、下記
に示す処理を行う。
【0060】(4−1)ユーザがアクティブになった場
合(アプリケーションの初回起動時を含む。)に、共有
資源に係る設定状況について前回と今回との差異を検出
して、差異を発見した場合にユーザに通知すること。
【0061】(4−2)ユーザがアクティブでなくなる
場合(但し、ログオン状態である。)は、共有資源に係
る現在の設定状況を調べて、その情報を設定記録用ファ
イルに保存すること。
【0062】尚、ユーザがアクティブであるかどうかの
判断においては、以下に示す2つの条件を設定する。
【0063】先ず、ようこそ画面に移行する場合の条件
(以下、これを「条件A」という。)は、上記「WM_WTS
SESSION_CHANGE」が発行されたときの付加パラメータが
「WTS_SESSION_LOCK」の場合(図4、図5参照)であ
る。
【0064】条件A: WM_WTSSESSION_CHANGE wParam
= WTS_SESSION_LOCK 尚、ここで、「wParam」は付加パラメータを意味する。
上記条件が満たされる場合に真(True)であり、満たさ
れないとき偽(False)である。
【0065】前記したように「WTS_SESSION_LOCK」の場
合には、デスクトップをロックして、ようこそ画面に移
行し、上記条件Aが真の場合にデバイスやハードウェア
の設定状態を検出して、その結果を設定記録用ファイル
に残す。
【0066】また、ユーザがアクティブになる場合の条
件(以下、これを「条件B」という。)については、初
回起動時又はようこそ画面から移行してきた場合であ
る。後者については、図4に示すようにユーザAから
「ようこそ画面」を経てユーザBに切り替わる場合
(「WM_WTSSESSION_CHANGE」の付加パラメータが「WTS_
CONSOLE_CONNECT」である。)と、図5に示すようにユ
ーザAから「ようこそ画面」を経てユーザAに戻る場合
である。
【0067】具体的には、下記の通りである。
【0068】条件B: (初回起動時) OR (WM_WTSSESSION_CHANGE wParam = WTS_CONSOLE
_CONNECT) OR [(WM_WTSSESSION_CHANGE wParam = WTS_SESSIO
N_UNLOCK) AND(関数「WTSQuerySessionInformatio
n()」を呼んで「WTSActive」を得たこと)] 尚、「OR」は論理演算子「||」と同義であって「又
は」を意味し、「AND」は論理演算子「&&」と同義
であって「かつ」を意味する。また、関数「WTSQuerySe
ssionInformation()」はWin32API(Application Program
Interface)で提供されている関数であり、当該関数を
呼んで取得した値が「 WTSActive」である場合に、ユー
ザがアクティブであることを示す。
【0069】条件Bを構成する2番目の式が、図4の場
合に対応し(ユーザAとBの立場を入れ替える)、3番
目の式が図5の場合に対応している。尚、後者では、
「WM_WTSSESSION_CHANGE wParam = WTS_SESSION_UNLOC
K」だけでは不充分であり、ようこそ画面から戻ったと
きにユーザAがアクティブであることを確認する必要が
ある。
【0070】尚、「wParam」は付加パラメータを意味
し、また、上記条件Bが満たされる場合に真(True)で
あり、また、条件Bが満たされないとき偽(False)であ
る。
【0071】以上の内容を踏まえて図6、図7について
説明すると、先ず、ユーザAがアプリケーションを起動
した後、図6のステップS1では、ユーザ切り替えが行
われたときにアプリケーションに対してOSからメッセ
ージ(WM_WTSSESSION_CHANGE)を送るように登録処理を
行う。
【0072】そして、ステップS2では設定状態の差異
について検出し、前回の状態と現在の状態との間に何ら
かの違いが認められると判断された場合には、その旨を
ユーザに通知する(処理の詳細については、図8に関す
る後の説明で行う。)。
【0073】次ステップS3では、ユーザによるアプリ
ケーションの処理(通常処理)が行われ、次ステップS
4では、ユーザ切り替えの如何について判断する。つま
り、OSからユーザ切り替えが行われることを通知する
メッセージが送られて来たか否かを判断する。具体的に
は、メッセージ「WM_WTSSESSION_CHANGE」が発行され、
当該メッセージの通知を受けたときに図7のステップS
5に進み、当該メッセージの通知がない場合にはステッ
プS9に進む。
【0074】図7のステップS5では、「ようこそ画
面」に移行する旨のメッセージであるか否かを判断す
る。つまり、上記した条件Aに適合するかどうかを判断
し、条件適合時にはステップS6に進むが、条件不適合
時にはステップS7に進む。
【0075】ステップS6で、対象となるデバイスやハ
ードウェア(例えば、ACアダプタやバッテリ、着脱可
能なメモリデバイスや記憶媒体等)について設定状態の
検出を行い、検出結果を設定記録用ファイルに保存す
る。尚、その場合にユーザを特定するための情報として
ユーザアカウント名を用いるときには、Win32APIで提供
されている関数を呼び出すことにより当該アカウント名
を取得できるので、これをファイルに保存すれば良い。
同様に、対象デバイス等の状態検出に関しても、Win32A
PIで提供されている関数の呼び出しによって調べること
ができる(例えば、ACアダプタの抜き差し等。)。こ
の他、設定記録用ファイルに保存すべき情報には、必要
に応じて日時のデータや各種の付属データを含めること
ができる。
【0076】設定記録用ファイルに必要な情報を保存し
た後は、図6のステップS9に進む。
【0077】図7のステップS7では、「ようこそ画
面」からユーザAへ移行してきた旨のメッセージである
か否かを判断する。つまり、上記した条件B(但し、初
回起動時は除かれる。これは図6のステップS2で対応
済みであるため。)に適合するかどうかを判断し、条件
適合時にはステップS8に進むが、条件不適合時には図
6のステップS9に進む。
【0078】ステップS8では、前記ステップS2と同
じ処理を行う(対象デバイスの設定状態に関する差異検
出及びユーザへの通知)。そして、図6のステップS9
に進む。
【0079】ステップS9では、ユーザによってアプリ
ケーションを終了する操作が行われたか否か(例えば、
メニュー上で終了が選ばれたか否か等)について判断
し、終了操作が行われた場合には、ステップS10に進
むが、そうでない場合にはステップS3に戻る。
【0080】ステップS10での処理は図7のステップ
S6と同内容であり、対象となるデバイス等の設定状態
を検出して、その結果及び必要な情報を設定変更記録フ
ァイルに保存する。そして、次ステップS11に進んで
アプリケーションの終了処理を行って上記した一連の処
理を終える。
【0081】図8は、図6のステップS2、図7のS8
における処理例について説明するためのフローチャート
図である。
【0082】先ず、ステップS20では、対象となるデ
バイス又はハードウェアを特定してその現在の設定状態
を検出するとともに、設定記録用ファイルの内容を調べ
る。
【0083】次ステップS21では、設定記録用ファイ
ルに記述されている設定状況と、現在の設定状況とを比
較、照合する。そして、ステップS22に進んで、両者
の間に相違が認められるか否かについて判断する。例え
ば、設定記録用ファイルによると、あるデバイスが
「M」の設定状態(着脱可能なメモリデバイスが装着さ
れた状態)となっているのに、現時点では別の設定状態
「N」(着脱可能なメモリデバイスが未装着の状態)と
なっているとすると、両者に食い違いがあると判断し
て、ステップS23に進み、設定が変更されていること
をユーザに知らせる。尚、このときの記録をログ(ファ
イル)で残しておくと、システム管理等の面で役立てる
ことができ、その際にはユーザを特定するための識別情
報(ユーザアカウント名等)、日付や時刻情報等を含め
ることが好ましい。
【0084】ユーザに対する設定変更通知としては、電
源の設定及び管理に係るプロファイル(パワープロファ
イル)を例にすると、下記のような意味内容をもつメッ
セージが画面表示される。
【0085】「パワープロファイルが切り替わりまし
た。ACアダプタを抜き差ししたとき等は、最適な動作
モードになるよう、自動的にパワープロファイルが切り
替わります。ACアダプタを抜いた場合、工場出荷時の
設定では、バッテリで長時間使えるように画面を暗くし
て省電力動作モードになります。パワーマネージメント
の設定を変更するには、[プロファイルの設定/編集]ボ
タンをクリックしてください。」
【0086】これによって、ユーザは現在の環境におい
て画面が暗くなっている理由について理解することが可
能になる。
【0087】ステップS22において、設定状態の相違
が認められない場合には、何もせずに終了するのが最も
簡単であるが、相違が見当たらないことをユーザに通知
してから終了しても良い(あるいは、ユーザの指示によ
り、通知の有無を設定できるようにしても良い。)。
【0088】上記のように、本形態では、アプリケーシ
ョンがOSに対して、ユーザの簡易切り替え時に発生す
るメッセ−ジを通知してもらえるよう、予め登録を行っ
ておいて、その後、ユーザの簡易切り替え機能に係る処
理が行われた場合にOSから発行されるメッセージ及び
付加パラメータを受け取り、ユーザがアクティブでなく
なったとき(正確には、ようこそ画面にいる場合を除
く。)に、設定状況を示すデータが設定記録用ファイル
として保存される。よって、メッセージに基いて上記条
件A、Bについての判断が必要となるが、ユーザ切り替
え時にユーザがアクティブかどうかの判断を行えば良い
ので、オーバーヘッドが少ないという利点がある。
【0089】尚、図示は省略するが、タイマー駆動方式
を採用する場合には、設定された時間が経過する度に、
ユーザがアクティブか否かを関数呼び出し(Win32APIで
提供される関数「WTSQuerySessionInformation()」等)
によって調べて、これをフラグ(ユーザアクティブフラ
グ)に記録しておく(例えば、アクティブのときにフラ
グ値を”1”に設定し、アクティブでないときにフラグ
値を”0”に設定する。)。その後にユーザがアクティ
ブか否かを調べたときに、フラグ値の示す状態と違って
いる場合には、その状態変化に応じて上記(4−1)又
は(4−2)で説明した処理を行えば良い。従って、ユ
ーザ切り替え時に発行されるメッセージを用いることな
く、ユーザがアクティブであるか否かの判断を定期的に
行うことができる。
【0090】しかして、以上の説明した構成によれば、
下記に示す利点が得られる。
【0091】・あるユーザから別のユーザに切り替わっ
た場合に、当該ユーザによって設定や状態が変更され
(例えば、ACアダプタやメモリ媒体等が抜かれたこと
等)としても、そのときアクティブでなかったユーザに
対して変更等の通知が行われるので、ユーザの不安等を
解消することができる。
【0092】・設定変更の履歴を共有することによっ
て、いつ誰(ユーザ)がどのような変更を行ったのかが
明らかになる。また、履歴を残すことにより、共有資源
についての使用状況を把握できるので、誰がどのデバイ
スを頻繁に使っているのか等を知ることで、システム資
源管理等に役立つ情報を提供することができる。
【0093】・デバイスやハードウェア等の資源管理に
限らず、例えば、ファイルの移動や、削除、変更等が行
われたことを監視して、もしも何らかの変化があった場
合にはそのときの情報を保存しておき、その後に比較す
ることによって、いつ誰がそのような行為を行ったのか
を知ることができるので、本発明に係る管理法は、汎用
性が高いことが分かる。
【0094】尚、本発明は、ユーザの簡易切り替え機能
を備えた情報処理装置やこれに用いるプログラムに限ら
ず、上記に説明した共有資源の設定変更に関する通知機
能を備えたアプリケーションを記録した情報記録媒体
(当該記録媒体を機器に装着してプログラムをメモリロ
ードできるようにした各種の媒体)や、共有資源の設定
変更についての管理方法であって、設定変更を行ったユ
ーザだけでなく、ユーザ簡易切り替えによってアクティ
ブでなくなったユーザに対しても設定等が変更された旨
の通知を行う方法等に広く適用することができる。
【0095】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1や請求項4に係る発明によれば、ユーザの
簡易切り替え機能を使って別のユーザに切り替えられた
ときに、当該ユーザの操作によって共有資源についての
設定変更等が行われても、その当時アクティブでなかっ
たユーザに対して設定変更通知が行われるので、当該ユ
ーザは、今使っている機器の状態が、前回使用したとき
の機器の状況と異なっていることを直ちに把握すること
ができる。よって、ユーザが安心して装置を使用するこ
とができるとともに、ユーザ簡易切り替え機能を使い易
くすることで利便性を高めることができる。
【0096】請求項2や請求項5に係る発明によれば、
ユーザの簡易切り替えが行われる際に、共有資源の設定
状況を示す情報が保存されるので、簡易切り替えにより
アクティブとなったユーザに対して、現在の設定状況
と、保存されている過去の設定状況とを照合して両者の
差異を通知すれば済むので、管理及び処理が簡単であ
る。
【0097】請求項3や請求項6に係る発明によれば、
変更履歴を残すことによって共有資源の設定変更等がい
つ誰によって行われたのかを把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】共有資源の設定状況を示す情報を保存しておい
て、その後の設定状況を調べて当該情報との差異を検出
する形態について説明するための図である。
【図3】共有資源の設定状況について変更履歴を記録す
る形態について説明するための図である。
【図4】ユーザAからユーザBへの切り替わりについて
説明するための図である。
【図5】ユーザAから、ようこそ画面を経てユーザAに
切り替わる場合について説明するための図である。
【図6】図7とともに処理例について説明するためのフ
ローチャート図であり、本図は処理の一部分を示す。
【図7】処理の要部を示す図である。
【図8】設定状況に係る差異の検出及び通知処理の一例
を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…ユーザの簡易切り替え機能を備えた情報処理装置、
I…共有資源の状況を示す情報、H…変更履歴情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常田 祐司 東京都渋谷区桜丘町31番11号 日本システ ムウエア株式会社内 Fターム(参考) 5B085 AA04 BE04 BE07 BG01 CA07 CE02 5E501 AA01 AC20 AC35 BA03 CA02 CB02 CB09 DA12 EB05 EB17 FA46

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在のユーザのアプリケーションを終了
    させることなく他のユーザに切り替える、ユーザの簡易
    切り替え機能を有するオペレーティングシステムが搭載
    された、ユーザの簡易切り替え機能を備えた情報処理装
    置において、 ログオン状態にある全てのユーザに亘って使用される共
    有資源について設定又は状態が変更された場合に、当該
    変更時にアクティブでなかったユーザに対して設定又は
    状態が変更された旨が通知されることを特徴とするユー
    ザの簡易切り替え機能を備えた情報処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したユーザの簡易切り替
    え機能を備えた情報処理装置において、 あるユーザから別のユーザに簡易切り替えが行われた時
    に、その時点における共有資源の状況を示す情報が保存
    されるとともに、 その後、上記あるユーザに簡易切り替えが行われた時
    に、上記共有資源の現時点における状況について検出し
    て、その検出結果が上記情報の示す内容と相違する場合
    に当該ユーザに対して変更の旨が通知されることを特徴
    とするユーザの簡易切り替え機能を備えた情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載したユーザの簡易切り替
    え機能を備えた情報処理装置において、 あるユーザによって共有資源の設定又は状態が変更され
    た場合に、そのことを示す変更履歴が保存されるととも
    に、当該ユーザ以外のユーザに簡易切り替えが行われた
    時に、当該変更履歴に基いて共有資源の設定又は状態が
    変更された旨が通知されることを特徴とするユーザの簡
    易切り替え機能を備えた情報処理装置。
  4. 【請求項4】 現在のユーザのアプリケーションを終了
    させることなく他のユーザに切り替える、ユーザの簡易
    切り替え機能を有するオペレーティングシステムが搭載
    された、ユーザの簡易切り替え機能を備えた情報処理装
    置に用いるプログラムであって、 ログオン状態にある全てのユーザに亘って使用される共
    有資源について設定又は状態が変更された場合に、当該
    変更時にアクティブでなかったユーザに対して設定又は
    状態が変更された旨を通知する処理を行うことを特徴と
    するユーザの簡易切り替え機能を備えた情報処理装置に
    用いるプログラム
  5. 【請求項5】 請求項4に記載したユーザの簡易切り替
    え機能を備えた情報処理装置に用いるプログラムにおい
    て、 あるユーザから別のユーザに簡易切り替えが行われた時
    に、その時点における共有資源の状況を示す情報を保存
    しておき、 その後、上記あるユーザに簡易切り替えが行われた時
    に、上記共有資源の現時点における状況について検出し
    て、その検出結果と上記情報の示す内容とを比較すると
    ともに、両者が相違すると判断した場合に当該ユーザに
    対して変更の旨を通知する処理を行うことを特徴とする
    ユーザの簡易切り替え機能を備えた情報処理装置に用い
    るプログラム。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載したユーザの簡易切り替
    え機能を備えた情報処理装置に用いるプログラムにおい
    て、 あるユーザによって共有資源の設定又は状態が変更され
    た場合に、そのことを示す変更履歴を保存しておき、当
    該ユーザ以外のユーザに簡易切り替えが行われた時に、
    当該変更履歴に基いて共有資源の設定又は状態が変更さ
    れた旨を通知する処理を行うことを特徴とするユーザの
    簡易切り替え機能を備えた情報処理装置に用いるプログ
    ラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006302071A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Hitachi Medical Corp 画面制御方法、および、情報処理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006302071A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Hitachi Medical Corp 画面制御方法、および、情報処理システム
JP4713929B2 (ja) * 2005-04-22 2011-06-29 株式会社日立メディコ 画面制御方法、および、情報処理システム

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