JP2003090845A - 半導体加速度センサ - Google Patents

半導体加速度センサ

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JP2003090845A
JP2003090845A JP2001284247A JP2001284247A JP2003090845A JP 2003090845 A JP2003090845 A JP 2003090845A JP 2001284247 A JP2001284247 A JP 2001284247A JP 2001284247 A JP2001284247 A JP 2001284247A JP 2003090845 A JP2003090845 A JP 2003090845A
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Japan
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cap
acceleration sensor
wafer
semiconductor acceleration
support body
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Application number
JP2001284247A
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Hiroshi Saito
宏 齊藤
Takuo Ishida
拓郎 石田
Hironori Kami
浩則 上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程において薄肉状の撓み部に加わる過
度な振動や衝撃等によるストレスを効果的に弱めること
ができる半導体加速度センサを提供する。 【解決手段】 半導体基板からなる枠状の支持体16内
側に設けられたマス部5の変位を前記支持体16と前記
マス部5とを連結するカンチレバー4に設けたゲージ抵
抗6で計測し、前記各部を備えてなるセンサチップ1の
配線電極14を有してなる面に第1のキャップの凹部を
対向させ、前記センサチップ1の配線電極14を有して
なる面の裏面側に第2のキャップの凹部を対向させるよ
うに、前記支持体16上に形成された金属薄膜を介して
接合されてなる半導体加速度センサにおいて、前記第2
のキャップ3には、前記支持体16と接合する側に、前
記支持体16の外部及び凹部3aとが連通する第1連通
部2を少なくとも1つ備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車、航
空機及び家電製品等に用いられる半導体加速度センサに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体加速度センサとしては、例
えば、特開2000−277753号公報に開示されて
いる、いわゆる片持ち梁方式のものを挙げることができ
る。
【0003】図19(a)は、第1のキャップとしての
上部ガラスキャップ30を取り除いた状態での半導体加
速度センサを示す上面図であり、図19(b)、(c)
は、a−a’線で切断した断面図である。また、図20
は、センシングエレメントを示す下面図であり、図21
(a)は、上部ガラスキャップ30を示す上面図であ
り、図21(b)は、上部ガラスキャップ30を示す断
面図である。図22(a)は、第2のキャップとしての
下部ガラスキャップ3を示す上面図であり、図22
(b)は、下部ガラスキャップ3を示す断面図である。
【0004】この半導体加速度センサは、図19(c)
に示すように、半導体基板として、酸化膜、窒化膜等の
中間絶縁層18を、活性層17である上面のシリコン基
板と支持層19である下面のシリコン基板で挟んで加工
して形成されるセンシングエレメントとしての加速度セ
ンサチップ1(以降、センサチップ1と称する。)と、
その上下に配置される上部ガラスキャップ30と下部ガ
ラスキャップ3とを備えている。なお、図19に示すよ
うに、上部ガラスキャップ30は、センサチップ1の配
線電極14を備えた面に設けられ、下部ガラスキャップ
3は、センサチップ1の配線電極14を備えていない面
に設けられている。
【0005】センサチップ1は、中間絶縁層18を挟ん
だシリコン基板からなる支持体16と、支持体16の内
側に設けられ印加された加速度により変位する前述の基
板からなるマス部5と、該基板の下面に凹部を設けて薄
膜形状とし支持体16の一側辺16cとマス部5とを連
結する撓み部としての一対のカンチレバー4と、カンチ
レバー4の上面に形成されたゲージ抵抗6と、支持体1
6上に形成されたワイヤボンディングパッド等の配線電
極14とを有しており、マス部5はカンチレバー4を介
して支持体16により撓み自由に支持されている。
【0006】このカンチレバー4は、弾性のあるビーム
構造を有しており、一対のカンチレバー4には、それぞ
れに2個のゲージ抵抗6が形成されており、これらの4
つのゲージ抵抗6がブリッジ接続されており、マス部5
が上下に可動することによりカンチレバー4上のゲージ
抵抗6の値が変化し、このときの出力電圧が配線電極1
4から出力される。
【0007】また、支持体16上の一側辺16cには、
センサチップ1と外部とをAuやAl等のボンディング
ワイヤ(図示せず)で電気的に接続するための配線電極
14が設けられている。この、ワイヤボンディングパッ
ドは、コンタクト部12とアルミニウム配線13により
接続され、コンタクト部12と、カンチレバー4に形成
されたゲージ抵抗6とが、P+拡散層の配線11で接続
されている。なお、接続の信頼性を確保するため、ワイ
ヤと配線電極14との接続部及びワイヤ全体を覆うよう
に柔軟なJCR(ジャンクションコーティングレンジ)
等の保護樹脂(図示せず)を塗布して、JCRを設けた
部分に対する振動や衝撃によるストレスを緩和するよう
にしている。
【0008】また、図21及び図22に示すように、上
部ガラスキャップ30及び下部ガラスキャップ3は、中
間絶縁層18を挟んでなるセンサチップ1と略等しい熱
膨張率を有する耐熱ガラス製のキャップであり、センサ
チップ1の両面(上下面)にそれぞれ対向して配置さ
れ、支持体16の上部と下部にそれぞれ後述のように陽
極接合にて接合されている。なお、この上部ガラスキャ
ップ30と下部ガラスキャップ3のセンサチップ1と対
向する面には、マス部5の揺動空間を確保するためのそ
れぞれ凹部30a、凹部3aがエッチングやサンドブラ
スト加工等により形成されている。
【0009】このように、上部ガラスキャップ30及び
下部ガラスキャップ3に凹部30a、凹部3aを形成し
てエアギャップを設けることで、半導体加速度センサに
過度(例えば数千G)の加速度が加わった際に、カンチ
レバー4が多く撓んで破壊されるのを防止し、上部ガラ
スキャップ30の凹部30a及び下部ガラスキャップ3
の凹部3aによりダンピング効果を利用して、カンチレ
バー4に加わる衝撃を吸収する。また、最大加速度が印
加されたときに、マス部5が一定以上変化してカンチレ
バー4が破損しないように規制するストッパ15が、こ
の凹部30a、凹部3a内に突出形成されている。
【0010】なお、センサチップ1の支持体16の上面
のマス部5を挟んで相対する2辺16a、16bに金属
薄膜であるアルミニウム薄膜9a、9bが形成され、ア
ルミニウム薄膜9a、9bと、図21に示すような上部
ガラスキャップ30の接合部30bの2辺とがブリッジ
状に陽極接合されている。また、センサチップ1の支持
体16の下面には、各4辺に形成された略四角形状の例
えば金属薄膜であるアルミニウム薄膜(図示せず)が形
成されており、このアルミニウム薄膜と、図22に示す
ような下部ガラスキャップ3との接合部3bとが陽極接
合により接合されている。
【0011】この半導体加速度センサの製造方法は、例
えば、まずP型不純物拡散によって中間絶縁層18を挟
んだシリコン基板の上面にゲージ抵抗6を形成し、この
後中間絶縁層18を挟んだシリコン基板の両面にシリコ
ン酸化膜を形成してさらに窒化膜を形成する。
【0012】次に、シリコン酸化膜及び窒化膜に対して
レジストパターンニング及びエッチングを行い、これを
マスクに用いてシリコン基板の裏面からKOH、TMA
H等のアルカリ異方性エッチング液によるエッチング
や、誘導結合型プラズマエッチャー等によるドライエッ
チングを行って、撓み部及びスリット部10(マス部の
離間部分)を例えば10μm程度まで薄くする。
【0013】次いでコンタクト窓あけと配線電極14及
びアルミニウム配線13の形成を行い、シリコン基板の
裏面に残ったシリコン酸化膜及び窒化膜をエッチングに
より除去する。
【0014】次いで、スリット部10を形成する除去処
理を、フッ酸及びエチレングリコール等の混合液により
行い、マス部5と支持体16とをカンチレバー4を残し
て離間して、センサチップ1を形成する。そして最後
に、上部ガラスキャップ30及び下部ガラスキャップ3
をセンサチップ1ヘ接合する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な半導体加速度センサにおいては、加速度の検出感度を
向上させるためには、撓み量が大きくなるように、撓み
部の厚みの更なる薄型化やマス部の重量増加が必要とな
る。しかしながら、このようにして感度を上げると、製
造過程のパターンニング工程における真空におけるチャ
ッキング、液体による洗浄及びエッチング工程等で、撓
み部が破壊しやすくなり、歩留まりや製造装置の汚染等
が発生するという問題点があった。
【0016】本発明は上記問題点を改善するためになさ
れたものであり、製造工程において薄肉状の撓み部に加
わる過度な振動や衝撃等によるストレスを効果的に弱め
ることができる半導体加速度センサを提供することを目
的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
加速度センサは、図1にその一例を示すように、半導体
基板からなる枠状の支持体16と、該支持体16の内側
に設けられたマス部5と、前記支持体16の一側辺と前
記マス部5を連結し該マス部5の変位により撓む撓み部
としてのカンチレバー4と、該撓み部に形成され該撓み
部の撓みにより抵抗値が変化するゲージ抵抗6とを備え
たセンシングエレメントとしてのセンサチップ1を有す
るとともに、凹部30a、3aが各々形成された第1の
キャップ30及び第2のキャップ3を有し、前記第1の
キャップ30の凹部30aを前記センシングエレメント
の配線電極14を有してなる面に対向させ、前記第2の
キャップ3の凹部3aを前記センシングエレメントの前
記面の裏面に対向させるように、前記支持体16上に形
成された金属薄膜を介して、前記第1のキャップ30及
び前記第2のキャップ3と前記支持体16とがそれぞれ
接合されてなる半導体加速度センサにおいて、前記第2
のキャップ3には、前記支持体16と接合する側に、前
記支持体16の外部及び前記第2のキャップ3の凹部3
aとが連通する第1連通部2を少なくとも1つ備えてな
ることを特徴とするものである。
【0018】また、請求項2に記載の半導体加速度セン
サは、図2にその一例を示すように、請求項1に記載の
発明において、前記第1連通部2を、前記支持体16と
接合する前記第2のキャップ3のそれぞれ相対する側
に、少なくとも1つずつ設けるようにことを特徴とする
ものである。
【0019】また、請求項3に記載の半導体加速度セン
サは、図4にその一例を示すように、請求項1に記載の
発明において、前記第1連通部2を、前記支持体16と
接合する前記第2のキャップ3の凹部3aの少なくとも
2つの隅部を含んで、1つずつ設けるようにしたことを
特徴とするものである。
【0020】また、請求項4に記載の半導体加速度セン
サは、図6にその一例を示すように、請求項1に記載の
発明において、前記第1連通部2を、前記支持体16と
接合する前記第2のキャップ3の1辺に対して、複数箇
所設けるようにしたことを特徴とするものである。
【0021】また、請求項5に記載の半導体加速度セン
サは、図7乃至図10にその一例を示すように、半導体
基板からなる枠状の支持体16と、該支持体16の内側
に設けられたマス部5と、前記支持体16の一側辺と前
記マス部5を連結し該マス部5の変位により撓む撓み部
としてのカンチレバー4と、該撓み部に形成され該撓み
部の撓みにより抵抗値が変化するゲージ抵抗6とを備え
たセンシングエレメントとしてのセンサチップ1を複数
個含んでなる第3ウエハ100を有するとともに、各々
凹部30a、3aが形成された第1のキャップ30及び
第2のキャップ3を各々予め複数個含んでなる第1ウエ
ハ30c及び第2ウエハ3cを有し、前記第1ウエハ3
0c内の各第1のキャップ30の凹部30aを各センシ
ングエレメントの配線電極14を有してなる面に対向さ
せ、前記第2ウエハ3c内の各第2のキャップ3の凹部
3aを前記センシングエレメントの前記面の裏面に対向
させるように、前記第3ウエハ100内の各支持体16
上に形成された各金属薄膜を介して、前記第1ウエハ3
0c及び前記第2ウエハ3cと前記第3ウエハ100と
がそれぞれ接合されてウエハ構造体を形成してなる半導
体加速度センサにおいて、前記第2ウエハ3c内の各第
2のキャップ3には、前記第3ウエハ100内の各支持
体16と接合する側に、前記各支持体16の外部及び前
記各第2のキャップ3の凹部3aとが連通する第1連通
部2を少なくとも1つ備えるとともに、前記第1連通部
2と連通し、前記第2ウエハ3cを貫通する貫通部7、
8を設けるようにしたことを特徴とするものである。
【0022】また、請求項6に記載の半導体加速度セン
サは、図15及び図16にその一例を示すように、半導
体基板からなる枠状の支持体16と、該支持体16の内
側に設けられたマス部5と、前記支持体16の一側辺と
前記マス部5を連結し該マス部5の変位により撓む撓み
部としてのカンチレバー4と、該撓み部に形成され該撓
み部の撓みにより抵抗値が変化するゲージ抵抗6とを備
えたセンシングエレメントとしてのセンサチップ1を有
するとともに、凹部30a、3aが各々形成された第1
のキャップ30及び第2のキャップ3を有し、前記第1
のキャップ30の凹部30aを前記センシングエレメン
トの配線電極14を有してなる面に対向させ、前記第2
のキャップ3の凹部3aを前記センシングエレメントの
前記面の裏面に対向させるように、前記支持体16上に
形成された金属薄膜を介して、前記第1のキャップ30
及び前記第2のキャップ3と前記支持体16とがそれぞ
れ接合されてなる半導体加速度センサにおいて、前記第
2のキャップ3の凹部3aの端辺と対向する箇所を含む
前記支持体16の所定箇所に、外部と連通する第2連通
部20を少なくとも1つ備えてなることを特徴とするも
のである。
【0023】また、請求項7に記載の半導体加速度セン
サは、図17にその一例を示すように、請求項6に記載
の発明において、前記支持体16の所定箇所は、前記第
2のキャップ3の凹部3aの端辺の相対する2辺のそれ
ぞれと対向する2箇所を少なくとも含むことを特徴とす
るものである。
【0024】また、請求項8に記載の半導体加速度セン
サは、図18にその一例を示すように、請求項6に記載
の発明において、前記支持体16の所定箇所は、前記第
2のキャップ3の凹部3aの端辺から形成される少なく
とも2つのコーナー部と対向する箇所を含むことを特徴
とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1に基
づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る
半導体加速度センサの下部ガラスキャップ3を示す説明
図であり、図1(a)は、上面図であり、図1(b)
は、断面図である。また、本発明の前提部分である基本
的構成は、従来の技術に詳細の説明は前述しているた
め、同一箇所には同一符号を付して、共通部分の説明は
省略する。
【0026】第1実施形態において、従来例と異なる点
は、従来例では、支持体16上(下面)の各4辺に四角
形状に金属薄膜であるアルミニウム薄膜(図示せず)が
形成されているのに対し、図1に示すように、マス部5
の先端側に対向する側の辺に、下部ガラスキャップ3の
凹部3aと外部とが連通する第1連通部2を設けるよう
にし、支持体16と下部ガラスキャップ3とを、金属薄
膜を介して陽極接合により接合する点である。なお、第
1連通部2の形状としては、任意のものが含まれる。
【0027】ここで、従来例にも記載しているように、
支持体16上の一側辺16cとマス部5を連結する連結
方向(A方向)には、支持体16と上部ガラスキャップ
30とが接合されておらず、隙間を持っている構造にな
っているが、支持体16の3辺又は1辺にて支持体16
と上部ガラスキャップ30とを接合するような構成であ
れば、シリコン基板の中間絶縁層18をエッチングする
薬液や例えば純水等の洗浄液等の流れがよくなる。
【0028】かかる半導体加速度センサにおいては、支
持体16と接合する下部ガラスキャップ3の1辺に、支
持体16の外部及び下部ガラスキャップ3の凹部3aと
連通する第1連通部2を1つ設けるようにすることで、
シリコン基板の中間絶縁層18をエッチングする薬液や
洗浄液等の流れがよくなり、製造工程において撓み部で
あるカンチレバー4に加わる過度な振動や衝撃等による
ストレスを効果的に弱めることができる。
【0029】次に、下部ガラスキャップ3に設ける第1
連通部2の、第1実施形態とは異なる実施形態を、本発
明の第2実施形態として図2及び図3に基づいて説明す
る。図2及び図3は、本発明の第2実施形態に係る半導
体加速度センサの下部ガラスキャップ3を示す説明図で
ある。図2及び図3は、本発明の第2実施形態に係る半
導体加速度センサの下部ガラスキャップ3を示す説明図
であり、図2(a)、図3(a)は、上面図であり、図
2(b)、図3(b)は、断面図である。なお、第1実
施形態との同一箇所には同一符号を付して、共通部分の
説明は省略する。
【0030】第2実施形態において、第1実施形態と異
なる点は、マス部5の先端側に対向する側の辺に、下部
ガラスキャップ3の凹部3aと外部とが連通する第1連
通部2を設けているのに対し、マス部5を挟んで前述の
A方向に略平行な下部ガラスキャップ3のそれぞれ相対
する側の辺に、1つずつ、下部ガラスキャップ3の凹部
3aと外部とが連通する第1連通部2を設けるようにし
ている点である。
【0031】なお、下部ガラスキャップ3は、図3に示
すように、図2に示した第1連通部2と第1実施形態に
示した第1連通部2とを加えたような構造であってもよ
い。
【0032】かかる半導体加速度センサにおいては、下
部ガラスキャップ3のそれぞれ相対する辺に、1つず
つ、下部ガラスキャップ3の凹部3aと支持体16の外
部とが連通する第1連通部2を設けるようにすること
で、従来のものに比べても、さらに、第1実施形態のも
のと比べても、シリコン基板の中間絶縁層18をエッチ
ングする薬液や洗浄液等の流れがよくなり、製造工程に
おいて撓み部であるカンチレバー4に加わる過度な振動
や衝撃等によるストレスを効果的に弱めることができ
る。
【0033】次に、第1実施形態とは異なる他の下部ガ
ラスキャップ3に設ける第1連通部2を示す実施形態
を、本発明の第3実施形態として図4及び図5に基づい
て説明する。図4及び図5は、本発明の第3実施形態に
係る半導体加速度センサの下部ガラスキャップ3を示す
上面図である。なお、第1実施形態との同一箇所には同
一符号を付して、共通部分の説明は省略する。
【0034】第3実施形態において、第1実施形態と異
なる点は、図4に示すように、下部ガラスキャップ3の
凹部3aのコーナー部うち、マス部5の先端側に対向す
る凹部3aの2つのコーナー部に、1つずつ第1連通部
2を設けるようにしている点である。
【0035】なお、下部ガラスキャップ3は、図5に示
すように、下部ガラスキャップ3の凹部3aの4隅部に
全てに第1連通部2を設けるような構造であってもよ
い。
【0036】かかる半導体加速度センサにおいては、支
持体16と接合する下部ガラスキャップ3の凹部3aの
少なくとも2つの隅部に、1つずつ第1連通部2を設け
るようにすることで、従来のものに比べても、さらに、
第1実施形態のものと比べても、シリコン基板の中間絶
縁層18をエッチングする薬液や洗浄液等の流れがよく
なり、製造工程において撓み部であるカンチレバー4に
加わる過度な振動や衝撃等によるストレスを効果的に弱
めることができる。
【0037】次に、第1実施形態とは異なる他の下部ガ
ラスキャップ3に設ける第1連通部2を示す実施形態
を、本発明の第4実施形態として図6に基づいて説明す
る。図6は、本発明の第4実施形態に係る半導体加速度
センサの下部ガラスキャップ3を示す上面図である。な
お、第1実施形態との同一箇所には同一符号を付して、
共通部分の説明は省略する。
【0038】第4実施形態において、第1実施形態と異
なる点は、図6に示すように、下部ガラスキャップ3の
凹部3aの外周辺で、配線電極14を設けた側の辺を除
く3辺に、下部ガラスキャップ3の凹部3aと外部とが
連通する第1連通部2を、各々2つずつ設けるようにし
ている点である。
【0039】かかる半導体加速度センサにおいては、支
持体16と接合する下部ガラスキャップ3の1辺に対し
て、下部ガラスキャップ3の凹部3aと外部とが連通す
る第1連通部2を複数個設けるようにすることで、従来
のものに比べても、さらに、第1実施形態のものと比べ
ても、シリコン基板の中間絶縁層18をエッチングする
薬液や洗浄液等の流れがよくなり、製造工程において撓
み部であるカンチレバー4に加わる過度な振動や衝撃等
によるストレスを効果的に弱めることができる。
【0040】次に、第1実施形態乃至第4実施形態に示
した半導体加速度センサを、ウエハ単位で複数個形成す
るような実施形態を、本発明の第5実施形態として図7
乃至図14に基づいて説明する。図7は、本発明の第5
実施形態に係るウエハ構造体を形成してなる半導体加速
度センサを示す説明図である。なお、図7(a)は、ウ
エハ構造体の概略説明図であり、図7(b)は、図7
(a)のウエハ構造体の4チップ分(B部)の拡大図で
あり、第1ウエハとしての上部ガラスウエハ30cを取
り除いた状態での半導体加速度センサの上面図である。
【0041】また、図8(b)は、図7(b)のa−
a’線で切断した断面図であり、図8(a)は、マス部
5と支持体16とをカンチレバー4を残して離間する前
の状態を示す断面図である。図9は、上部ガラスキャッ
プ30を含んでなる上部ガラスウエハ30cの一部の上
面図であり、図8乃至図14は、第2ウエハとしての下
部ガラスキャップ3を含んでなる下部ガラスウエハ3c
の一部の上面図である。
【0042】図7に示すように、第1実施形態に示した
半導体加速度センサを複数個含んでなるウエハ構造体
は、予め形成したセンサチップ1を複数個含んでなる第
3ウエハとしてのシリコンウエハ100と、凹部30a
が形成された上部ガラスキャップ30を予めセンサチッ
プ1の数だけ含んでなる上部ガラスウエハ30cと、凹
部3aが形成された下部ガラスキャップ3を予めセンサ
チップ1の数だけ含んでなる下部ガラスウエハ3cとを
備えてなる。
【0043】ここで、図9に示すように、各上部ガラス
キャップ30は、上部ガラスウエハ30cの端部等では
連結しているが、少なくともB部内では上部ガラス貫通
溝21で分割されている構成としている。
【0044】また、第5実施形態においては、図10に
示すように、下部ガラスウエハ3cには、各下部ガラス
キャップ3に設けた第1連通部2と連通し、下部ガラス
ウエハ3cを貫通する貫通溝7を設けている。
【0045】以下に、半導体加速度センサの製造方法を
示す。まず、シリコンウエハ100内の各センサチップ
1の支持体16上の両面のそれぞれに対向して、凹部3
0a、3aが形成された上部ガラスキャップ30及び下
部ガラスキャップ3を含んでなるそれぞれ含んでなる上
部ガラスウエハ30c及び下部ガラスウエハ3cを、図
8(a)に示すように、金属薄膜(図示せず)を介し
て、第1実施形態に示した半導体加速度センサを形成す
るように、各センサチップ1に接合する。
【0046】次に、図8(b)に示すように、ウエハ単
位で、シリコンウエハ100内の各センサチップ1のマ
ス部5と支持体16とをカンチレバー4を残して離間す
るような処理を行う。
【0047】ここで、隣接する各センサチップ1の境界
部である分割ラインをダイシング等で分割することによ
り、ウエハ状のものは、個々の半導体加速度センサに分
割することができる。
【0048】なお、図11に示すように、図10の下部
ガラスウエハ3cを貫通する貫通溝7のかわりに、第1
連通部2と連通する貫通孔8を設けるようにしてもよ
い。
【0049】また、第2実施形態及び第3実施形態に示
したような半導体加速度センサを複数個含んでなるウエ
ハ構造体は、図12、13に示すような下部ガラスウエ
ハ3cや、図14、15に示すような下部ガラスウエハ
3cであってもよい。なお、図12乃至図14には、図
10とは異なる下部ガラスウエハ3cの一部の構成のみ
を示しているが、基本的構成は同様であり、第1連通部
2と連通する貫通溝7又は貫通孔8を設けたようなもの
である。
【0050】かかる半導体加速度センサにおいては、下
部ガラスウエハ3c内の各下部ガラスキャップ3には、
シリコンウエハ100内の各センサチップ1の支持体1
6と接合する辺に、下部ガラスウエハ3c内の各ガラス
キャップ3の凹部3aと支持体16の外部とが連通する
第1連通部2を少なくとも1つ備えるとともに、第1連
通部2と連通し、下部ガラスウエハ3cを貫通する貫通
溝7又は貫通孔8である貫通部を設けるようにすること
で、ウエハ単位で一括して、シリコン基板の中間絶縁層
18をエッチングするとき、エッチングする薬液や洗浄
液等の流れがよくなり、製造工程において撓み部である
カンチレバー4に加わる過度な振動や衝撃等によるスト
レスを効果的に弱めることができる。
【0051】次に、下部ガラスキャップ3の凹部3aの
端辺と対向する箇所を含む支持体16の所定箇所に第2
連通部20を設けたような実施形態を、本発明の第6実
施形態乃至第8実施形態として以下に示す。
【0052】まず、第6実施形態を図15及び図16に
基づいて説明する。図15は、本発明の第6実施形態に
係る半導体加速度センサを示す説明図であり、図15
(a)は、上部ガラスキャップ30を取り除いた状態で
の半導体加速度センサを示す上面図であり、図15
(b)は、a−a’線で切断した断面図である。また、
図16は、センサチップ1を示す下面図である。なお、
第1実施形態との同一箇所には同一符号を付して、共通
部分の説明は省略する。
【0053】図15及び図16に示すように、第6実施
形態において、第1実施形態と異なる点は、下部ガラス
キャップ3の凹部3aの端辺と対向する部分で、配線電
極14を設けた側でない支持体16の部分(3箇所)
に、1つずつ外部と連通する第2連通部20を設けるよ
うにしている点である。
【0054】かかる半導体加速度センサにおいては、下
部ガラスキャップ3の凹部3aの端辺と対向する箇所を
含む支持体16の所定箇所に、外部と連通する第2連通
部20を1つ設けることで、シリコン基板の中間絶縁層
18をエッチングする薬液や洗浄液等の流れがよくな
り、製造工程において撓み部であるカンチレバー4に加
わる過度な振動や衝撃等によるストレスを効果的に弱め
ることができる。
【0055】次に、第7実施形態を図17に基づいて説
明する。図17は、本発明の第7実施形態に係る半導体
加速度センサのセンサチップ1を示す下面図である。な
お、第6実施形態との同一箇所には同一符号を付して、
共通部分の説明は省略する。
【0056】図7に示すように、第7実施形態において
は、第6実施形態の構成に加え、マス部5を挟んで前述
のA方向に略平行な下部ガラスキャップ3の凹部3aの
それぞれに対向する支持体16の部分の略中央部に、1
つずつ外部と連通する第2連通部20を加えて設けるよ
うにしている。
【0057】かかる半導体加速度センサにおいては、第
6実施形態の構成に、マス部5を挟んで前述のA方向に
略平行な下部ガラスキャップ3の凹部3aのそれぞれに
対向する支持体16の部分の略中央部に、1つずつ外部
と連通する第2連通部20を設けることで、従来のもの
に比べても、さらに、第1実施形態のものと比べても、
シリコン基板の中間絶縁層18をエッチングする薬液や
洗浄液等の流れがよくなり、製造工程において撓み部で
あるカンチレバー4に加わる過度な振動や衝撃等による
ストレスを効果的に弱めることができる。
【0058】次に、第8実施形態を図18に基づいて説
明する。図18は、本発明の第8実施形態に係る半導体
加速度センサのセンサチップ1を示す下面図である。な
お、第1実施形態との同一箇所には同一符号を付して、
共通部分の説明は省略する。
【0059】図18に示すように、第8実施形態におい
て、第1実施形態と異なる点は、下部ガラスキャップ3
の凹部3aの端辺から形成される4箇所のコーナー部と
対向する支持体16の部分の4箇所に、1つずつ外部と
連通する第2連通部20を設けるようにしている点であ
る。
【0060】かかる半導体加速度センサにおいては、下
部ガラスキャップ3の凹部3aの端辺から形成される少
なくとも2つのコーナー部と対向する箇所を含む支持体
16の所定箇所に、外部と連通する第2連通部20を設
けることで、シリコン基板の中間絶縁層18をエッチン
グする薬液や洗浄液等の流れがよくなり、製造工程にお
いて撓み部であるカンチレバー4に加わる過度な振動や
衝撃等によるストレスを効果的に弱めることができる。
【0061】
【発明の効果】上記のように本願の請求項1に係る発明
の半導体加速度センサにあっては、配線電極を設けてい
ない側の支持体面と接合する側の第2のキャップの1辺
に、支持体の外部及び第2のキャップの凹部と連通する
第1連通部を少なくとも1つ設けるようにすることで、
シリコン基板の中間絶縁層をエッチングする際、薬液や
洗浄液等の流れがよくなり、製造工程において撓み部に
加わる過度な振動や衝撃等によるストレスを効果的に弱
める半導体加速度センサを提供することができた。ま
た、品質が安定し、収率の向上がはかれるという効果を
奏する。
【0062】また、請求項2に係る発明の半導体加速度
センサにあっては、請求項1に記載の発明において、第
2のキャップのそれぞれ相対する側に、1つずつ、第2
のキャップの凹部と支持体の外部とが連通する第1連通
部を設けるようにすることで、さらに、シリコン基板の
中間絶縁層をエッチングする薬液や洗浄液等の流れがよ
くなり、製造工程において撓み部に加わる過度な振動や
衝撃等によるストレスを効果的に弱めることができると
いう効果を奏する。
【0063】また、請求項3に係る発明の半導体加速度
センサにあっては、請求項1に記載の発明において、支
持体と接合する第2のキャップの凹部の少なくとも2つ
の隅部に、1つずつ第1連通部を設けるようにすること
で、さらに、シリコン基板の中間絶縁層をエッチングす
る薬液や洗浄液等の流れがよくなり、製造工程において
撓み部に加わる過度な振動や衝撃等によるストレスを効
果的に弱めることができるという効果を奏する。
【0064】また、請求項4に係る発明の半導体加速度
センサにあっては、請求項1に記載の発明において、支
持体と接合する第2のキャップの1辺に対して、第2の
キャップの凹部と外部とが連通する第1連通部を複数個
設けるようにすることで、さらに、シリコン基板の中間
絶縁層をエッチングする薬液や洗浄液等の流れがよくな
り、製造工程において撓み部に加わる過度な振動や衝撃
等によるストレスを効果的に弱めることができるという
効果を奏する。
【0065】また、請求項5に係る発明の半導体加速度
センサにあっては、ウエハの配線電極を設けていない側
と接合する第2ウエハ内の各第2のキャップには、ウエ
ハ内の各センシングエレメントの支持体と接合する側
に、各第2のキャップの凹部と支持体の外部とが連通す
る第1連通部を少なくとも1つ備えるとともに、第1連
通部と連通し、第2ウエハを貫通する貫通部を設けるよ
うにすることで、ウエハ単位で一括して、シリコン基板
の中間絶縁層をエッチングするとき、エッチングする薬
液や洗浄液等の流れがよくなり、製造工程において撓み
部に加わる過度な振動や衝撃等によるストレスを効果的
に弱める半導体加速度センサを提供することができた。
また、品質が安定し、収率の向上がはかれるという効果
を奏する。
【0066】また、請求項6に係る発明の半導体加速度
センサにあっては、配線電極を設けていない側の支持体
面と接合する第2のキャップの凹部の端辺と対向する箇
所を含む支持体の所定箇所に、外部と連通する第2連通
部を少なくとも1つ設けることで、シリコン基板の中間
絶縁層をエッチングする薬液や洗浄液等の流れがよくな
り、製造工程において撓み部に加わる過度な振動や衝撃
等によるストレスを効果的に弱める半導体加速度センサ
を提供することができた。また、品質が安定し、収率の
向上がはかれるという効果を奏する。
【0067】また、請求項7に係る発明の半導体加速度
センサにあっては、請求項6に記載の発明において、第
2のキャップの凹部のそれぞれに対向する支持体の部分
に、少なくとも1つずつ外部と連通する第2連通部を設
けることで、さらに、シリコン基板の中間絶縁層をエッ
チングする薬液や洗浄液等の流れがよくなり、製造工程
において撓み部に加わる過度な振動や衝撃等によるスト
レスを効果的に弱めることができるという効果を奏す
る。
【0068】また、請求項8に係る発明の半導体加速度
センサにあっては、請求項6に記載の発明において、第
2のキャップの凹部の端辺から形成される少なくとも2
つのコーナー部と対向する箇所を含む支持体の所定箇所
に、外部と連通する第2連通部を設けることで、さら
に、シリコン基板の中間絶縁層をエッチングする薬液や
洗浄液等の流れがよくなり、製造工程において撓み部に
加わる過度な振動や衝撃等によるストレスを効果的に弱
めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体加速度セン
サの第2のキャップを示す説明図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る半導体加速度セン
サの第2のキャップを示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る半導体加速度セン
サの他の第2のキャップを示す説明図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る半導体加速度セン
サの第2のキャップを示す上面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る半導体加速度セン
サの他の第2のキャップを示す上面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る半導体加速度セン
サの第2のキャップを示す上面図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係るウエハ構造体を形
成してなる半導体加速度センサを示す説明図である。
【図8】本発明の第5実施形態に係るウエハ構造体を形
成してなる半導体加速度センサを示す断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る第1ウエハの上面
図の一部である。
【図10】本発明の第5実施形態に係る第2ウエハの上
面図の一部である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る他の第2ウエハ
の上面図の一部である。
【図12】本発明の第5実施形態に係る他の第2ウエハ
の上面図の一部である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る他の第2ウエハ
の上面図の一部である。
【図14】本発明の第5実施形態に係る他の第2ウエハ
の上面図の一部である。
【図15】本発明の第6実施形態に係る半導体加速度セ
ンサを示す説明図である。
【図16】本発明の第6実施形態に係るセンシングエレ
メントを示す下面図である。
【図17】本発明の第7実施形態に係るセンシングエレ
メントを示す下面図である。
【図18】本発明の第8実施形態に係る半導体加速度セ
ンサのセンシングエレメントを示す下面図である。
【図19】従来例に係る半導体加速度センサを示す説明
図である。
【図20】従来例に係るセンシングエレメントを示す下
面図である。
【図21】従来例に係る第1のキャップを示す説明図で
ある。
【図22】従来例に係る第2のキャップを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 センサチップ 2 第1連通部 3、30 ガラスキャップ 3a、30a 凹部 3b、30b 接合部 3c、30c ガラスウエハ 4 カンチレバー 5 マス部 6 ゲージ抵抗 7 貫通溝 8 貫通孔 9a、9b 金属薄膜 10 スリット部 11 配線 12 コンタクト部 13 配線 14 配線電極 15 ストッパ 16 支持体 17 活性層 18 中間酸化膜 19 支持層 20 第2連通部 21 上部ガラス貫通溝 100 シリコンウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 浩則 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4M112 AA01 CA21 CA23 CA25 CA28 CA31 CA33 DA04 DA16 EA03 EA11 EA13 FA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板からなる枠状の支持体と、該
    支持体の内側に設けられたマス部と、前記支持体の一側
    辺と前記マス部を連結し該マス部の変位により撓む撓み
    部と、該撓み部に形成され該撓み部の撓みにより抵抗値
    が変化するゲージ抵抗とを備えたセンシングエレメント
    を有するとともに、凹部が形成された第1のキャップ及
    び第2のキャップを有し、前記第1のキャップの凹部を
    前記センシングエレメントの配線電極を有してなる面に
    対向させ、前記第2のキャップの凹部を前記センシング
    エレメントの前記面の裏面に対向させるように、前記支
    持体上に形成された金属薄膜を介して、前記第1のキャ
    ップ及び前記第2のキャップと前記支持体とがそれぞれ
    接合されてなる半導体加速度センサにおいて、 前記第2のキャップには、前記支持体と接合する側に、
    前記支持体の外部及び前記第2のキャップの凹部とが連
    通する第1連通部を少なくとも1つ備えてなることを特
    徴とする半導体加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記第1連通部を、前記支持体と接合す
    る前記第2のキャップのそれぞれ相対する側に、少なく
    とも1つずつ設けるようにした請求項1に記載の半導体
    加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記第1連通部を、前記支持体と接合す
    る前記第2のキャップの凹部の少なくとも2つの隅部を
    含んで、1つずつ設けるようにした請求項1に記載の半
    導体加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記第1連通部を、前記支持体と接合す
    る前記第2のキャップの1辺に対して、複数箇所設ける
    ようにした請求項1に記載の半導体加速度センサ。
  5. 【請求項5】 半導体基板からなる枠状の支持体と、該
    支持体の内側に設けられたマス部と、前記支持体の一側
    辺と前記マス部を連結し該マス部の変位により撓む撓み
    部と、該撓み部に形成され該撓み部の撓みにより抵抗値
    が変化するゲージ抵抗とを備えたセンシングエレメント
    を複数個含んでなる第3ウエハを有するとともに、凹部
    が形成された第1のキャップ及び第2のキャップを各々
    予め複数個含んでなる第1ウエハ及び第2ウエハを有
    し、前記第1ウエハ内の各第1のキャップの凹部を各セ
    ンシングエレメントの配線電極を有してなる面に対向さ
    せ、前記第2ウエハ内の各第2のキャップの凹部を前記
    センシングエレメントの前記面の裏面に対向させるよう
    に、前記第3ウエハ内の各支持体上に形成された金属薄
    膜を介して、前記第1ウエハ及び前記第2ウエハと前記
    第3ウエハとがそれぞれ接合されてウエハ構造体を形成
    してなる半導体加速度センサにおいて、 前記第2ウエハ内の各第2のキャップには、前記第3ウ
    エハ内の各支持体と接合する側に、前記各支持体の外部
    及び前記各第2のキャップの凹部とが連通する第1連通
    部を少なくとも1つ備えるとともに、前記第1連通部と
    連通し、前記第2ウエハを貫通する貫通部を設けるよう
    にしたことを特徴とする半導体加速度センサ。
  6. 【請求項6】 半導体基板からなる枠状の支持体と、該
    支持体の内側に設けられたマス部と、前記支持体の一側
    辺と前記マス部を連結し該マス部の変位により撓む撓み
    部と、該撓み部に形成され該撓み部の撓みにより抵抗値
    が変化するゲージ抵抗とを備えたセンシングエレメント
    を有するとともに、凹部が形成された第1のキャップ及
    び第2のキャップを有し、前記第1のキャップの凹部を
    前記センシングエレメントの配線電極を有してなる面に
    対向させ、前記第2のキャップの凹部を前記センシング
    エレメントの前記面の裏面に対向させるように、前記支
    持体上に形成された金属薄膜を介して、前記第1のキャ
    ップ及び前記第2のキャップと前記支持体とがそれぞれ
    接合されてなる半導体加速度センサにおいて、 前記第2のキャップの凹部の端辺と対向する箇所を含む
    前記支持体の所定箇所に、外部と連通する第2連通部を
    少なくとも1つ備えてなることを特徴とする半導体加速
    度センサ。
  7. 【請求項7】 前記支持体の所定箇所は、前記第2のキ
    ャップの凹部の端辺の相対する2辺のそれぞれと対向す
    る2箇所を少なくとも含む請求項6に記載の半導体加速
    度センサ。
  8. 【請求項8】 前記支持体の所定箇所は、前記第2のキ
    ャップの凹部の端辺から形成される少なくとも2つのコ
    ーナー部と対向する箇所を含む請求項6に記載の半導体
    加速度センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009002834A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Hitachi Ltd 角速度検出装置
JP2011179923A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Tdk Corp 圧電デバイス

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