JP2003088948A - 半溶融接合体及び半溶融接合方法 - Google Patents

半溶融接合体及び半溶融接合方法

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JP2003088948A
JP2003088948A JP2001279204A JP2001279204A JP2003088948A JP 2003088948 A JP2003088948 A JP 2003088948A JP 2001279204 A JP2001279204 A JP 2001279204A JP 2001279204 A JP2001279204 A JP 2001279204A JP 2003088948 A JP2003088948 A JP 2003088948A
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semi
molten
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English (en)
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Manabu Kiuchi
学 木内
Jun Yanagimoto
潤 柳本
Sumio Sugiyama
澄雄 杉山
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Original Assignee
Foundation for the Promotion of Industrial Science
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不特定の非金属材料から成り、かつ、不特定の
形状を有する非金属部材と不特定の金属材料から成る金
属部材とを、特別な設備を使用することなく、かつ、多
量のエネルギーを消費することなく、容易な操作によっ
て、強固に接合することができるようにする。 【解決手段】半溶融状態から冷却された合金から成る母
材17と、半溶融状態である該母材17の表面部分に単
層に配列された状態で圧入されて前記母材17と接合さ
れた複数の非金属部材16とを有し、該非金属部材16
が前記母材17に圧入された後に表面加工が施された表
面に、それぞれの非金属部材16の一部が母材17と同
一面を形成するよう露出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半溶融接合体及び
半溶融接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、非金属材料と金属材料とを接合す
る方法としては、琺瑯(ほうろう)や七宝のような方法
が広く知られている。この場合、金属材料の表面を非金
属材料としてのガラスの粉(フリット)で被覆し、該ガ
ラスが溶融するまで加熱する。これにより、ガラス同士
が融着して結合すると同時に、ガラスと金属材料とが化
学的に接合される。
【0003】しかし、前記方法においては、非金属材料
はガラスに限られており、また、該ガラスを溶融して、
金属材料の表面を被覆するものであり、特定の形状を有
する非金属材料と金属材料とを接合することは不可能で
ある。
【0004】そこで、特定の形状を有する非金属材料と
金属材料とを接合する方法が提案されている(特開平1
0−7441号公報及び特開平10−194795号公
報参照)。この場合、金属製部品とガラス製部品とを接
合して圧力センサ等の装置を製造するために、前記金属
製部品及びガラス製部品を所定の雰囲気中において熱処
理し、金属材料及びガラスに含有される成分を反応させ
て接合層を形成し、該接合層を介して、金属製部品とガ
ラス製部品とを接合するようになっている。
【0005】これにより、特定の形状を有する金属製部
品とガラス製部品とを強固に接合することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法においては、金属材料及びガラスに含有される
成分を反応させて接合層を形成するようになっているの
で、接合しようとする金属材料及びガラスの成分が特定
の材質に限られてしまう。すなわち、特定の成分を有す
る金属材料から成る金属製部品と特定の成分を有するガ
ラスから成るガラス製部品とを接合することしかできな
くなってしまう。
【0007】このように、特定の成分を有するガラス以
外の非金属材料、すなわち、不特定の非金属材料から成
る非金属部材と、不特定の金属材料から成る金属部材と
を接合することができなかった。
【0008】また、前記金属製部品及びガラス製部品を
所定の雰囲気中において熱処理する必要があるので、所
定の雰囲気を形成するための設備を製造したり、維持す
る必要があり、製造コストやランニングコストが高くな
ってしまう。
【0009】本発明は、従来の問題点を解決して、不特
定の非金属材料から成り、かつ、不特定の形状を有する
非金属部材と不特定の金属材料から成る金属部材とを、
特別な設備を使用することなく、かつ、多量のエネルギ
ーを消費することなく、容易な操作によって、強固に接
合することができる半溶融接合体及び半溶融接合方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の半
溶融接合体においては、半溶融状態から冷却された合金
から成る母材と、半溶融状態である該母材の表面部分に
単層に配列された状態で圧入されて前記母材と接合され
た複数の非金属部材とを有し、該非金属部材が前記母材
に圧入された後に表面加工が施された表面に、それぞれ
の非金属部材の一部が母材と同一面を形成するよう露出
している。
【0011】本発明の他の半溶融接合体においては、半
溶融状態から冷却された合金から成る母材と、半溶融状
態である該母材の表面部分に単層に配列された状態で圧
入されて前記母材と接合された複数の非金属部材とを有
し、該非金属部材が前記母材に圧入された表面に、それ
ぞれの非金属部材の一部が露出している。
【0012】本発明の更に他の半溶融接合体において
は、半溶融状態から冷却された合金から成る母材と、半
溶融状態である該母材が内部の空間に圧入されて前記母
材と接合された非金属部材とを有する。
【0013】本発明の更に他の半溶融接合体において
は、さらに、前記非金属部材は、ガラス、石、樹脂、ゴ
ム、陶器タイル又は木材から成る部材である。
【0014】本発明の更に他の半溶融接合体において
は、さらに、前記非金属部材は、流動性又は潤滑性を有
する部材である。
【0015】本発明の半溶融接合方法においては、金型
面上に複数の非金属部材を単層に、かつ、所定の配列を
形成するように配置し、配置された前記非金属部材上に
合金から成る母材を載置し、該母材を固体状態より加熱
して、又は、溶融状態より冷却して半溶融状態とし、前
記母材を前記金型面に圧接して、前記非金属部材を母材
の表面に圧入して、前記非金属部材と母材とを接合す
る。
【0016】本発明の他の半溶融接合方法においては、
搬送される合金から成る母材を固体状態より加熱して、
又は、溶融状態より冷却して半溶融状態とし、該半溶融
状態の母材の面上に複数の非金属部材を単層に、かつ、
所定の配列を形成するように配置し、回転するロールに
よって前記非金属部材を母材の表面に圧入して、前記非
金属部材と母材とを連続的に接合する。
【0017】本発明の更に他の半溶融接合方法において
は、金型面上に合金から成る母材を載置し、該母材を固
体状態より加熱して、又は、溶融状態より冷却して半溶
融状態とし、内部の空間が形成された非金属部材を前記
母材に圧接して、前記非金属部材の空間に前記母材を圧
入して、前記非金属部材と母材とを接合する。
【0018】本発明の更に他の半溶融接合方法において
は、さらに、前記非金属部材は、ガラス、石、樹脂、ゴ
ム、陶器タイル又は木材から成る部材である。
【0019】本発明の更に他の半溶融接合方法において
は、さらに、前記非金属部材は、流動性又は潤滑性を有
する部材である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施の形態における
半溶融接合方法に使用する接合装置の断面図、図2は本
発明の第1の実施の形態における半溶融接合時の母材の
微細構造を示す図、図3は本発明の第1の実施の形態に
おける半溶融接合時の母材の微細構造及び温度と固相率
の関係を示す図である。
【0022】図1において、10は、半溶融状態の金属
から成る母材に非金属から成る部材を圧入して接合する
接合装置である。ここで、該接合装置10は、工場の
床、フレーム等の土台15上に固定された金型11、該
金型11の金型面の周囲を取り囲むように取り付けられ
た筒状金型12、該筒状金型12の内部に挿入され前記
金型11の金型面に向かって移動させられる圧接用パン
チ14、及び、前記金型11及び筒状金型12の周囲に
配設されたヒータ等から成る加熱装置13を有する。
【0023】そして、前記金型11の金型面上に非金属
から成る複数の非金属部材16が所定の配列状態となる
ように配置され、該非金属部材16上に合金から成る金
属の塊である母材17が載置されている。
【0024】ここで、前記非金属部材16の材質は、例
えば、ガラス、石、樹脂、陶器タイル、木材、ゴム、セ
ラミック、黒鉛、カーバイド、雲母等であるが、いかな
るものであってもよい。また、前記非金属部材16の形
状は、例えば、粒状、繊維状、棒状、管状、板状、賽子
(さいころ)状、球状、破砕片状、チップ状等である
が、いかなるものであってもよいし、また、一定であっ
ても不定であってもよいし、規則的であっても不規則で
あってもよい。さらに、前記非金属部材16の配列状態
も、例えば、格子状配列、直線状配列、放射状配列、ラ
ンダム配列等であるが、いかなるものであってもよく、
規則的な配列であってもよいし不規則な配列であっても
よい。
【0025】なお、本実施の形態において、前記非金属
部材16は、後述されるように、ガラスから成り、ビー
ズ状、棒状、球状、板状及び不規則形状を有する。
【0026】また、前記母材17の材質は、結晶粒から
成る微細構造を有する合金である。該合金は、2元系の
合金であってもよいし、3元系以上の多元系合金であっ
てもよく、例えば、アルミニウム合金、黄銅(真鍮(ち
ゅう))等の銅合金、鋳鉄、ステンレス鋼等の鉄合金等
であるが、いかなる合金であってもよい。なお、本実施
の形態において、前記母材17はアルミニウム合金であ
り、より詳細には、JISにおいて規定されるA201
1(標準組成:Cu5.5〔%〕、Pb0.2〜0.6
〔%〕、Bi0.2〜0.6〔%〕)である。
【0027】そして、半溶融状態とは、結晶粒から成る
微細構造において、前記結晶粒の界面、すなわち、結晶
粒界の付近だけが溶融した状態であり、固相部分と液相
部分とが混在した状態である。なお、前記結晶粒界の付
近とは、結晶粒界を中心とするある程度の幅を持った領
域である。ここで、結晶粒から成る微細構造を有する合
金の半溶融状態における硬さは、固相率が0〜30
〔%〕程度の場合の粘性流体程度の硬さから、固相率が
90〜100〔%〕程度のプラスチック程度の硬さに至
るまで、温度又はそれに対応する固相率を変化させるこ
とによって、連続的に変化させることができる。さら
に、前記合金は半溶融状態において、固体金属状態と比
較して、大きな流動性を有する。
【0028】なお、半溶融状態における合金がこのよう
な性質を有することは、本発明の発明者等により行われ
た研究及び実験によって、証明されている(平成9年度
塑性加工春季講演会講演論文集(1997)、P253
−254、第48回塑性加工連合講演会講演論文集(1
997)、P407−408、第48回塑性加工連合講
演会講演論文集(1997)、P409−410、平成
10年度塑性加工春季講演会講演論文集(1998)、
P81−82、第49回塑性加工連合講演会講演論文集
(1998)、P129−130、平成11年度塑性加
工春季講演会講演論文集(1999)、P65−66、
第50回塑性加工連合講演会講演論文集(1999)、
P411−412、平成12年度塑性加工春季講演会講
演論文集(2000)、P279−280、第51回塑
性加工連合講演会講演論文集(2000)、P427−
428、生産研究Vol.49、No.9(199
7)、P419−422、生産研究Vol.51、N
o.3(1999)、P105−108、生産研究Vo
l.51、No.3(1999)、P109−112、
生産研究Vol.52、No.9(2000)、P30
−33、日本機械学会年次大会講演会(1997)、日
本機械学会年次大会講演会(1999)、5thSSP
AC、(1998)、P123−130、CIRP、
(1998)、6thICTP、(1999)、P14
43−1448、及び、6thSSPAC、(200
0)、P235−240参照)。
【0029】ここで、本実施の形態における母材17で
あるA2011の半溶融状態における微細構造は、図2
に示されるように、温度によって変化する。図におい
て、左から第1番目の欄はHardness、すなわ
ち、硬さを示し、左から第2番目の欄はImage、す
なわち、硬さの比喩(ゆ)を示し、左から第3番目の欄
はMicrostructure、すなわち、微細構造
の拡大写真を示し、左から第4番目の欄はTemp/
〔℃〕(S.F./〔%〕)、すなわち、温度及びそれ
に対応する固相率を示している。なお、前記拡大写真の
中の下2枚の写真は、A2011に代えてA7075
(標準組成:Zn5.6〔%〕、Mg2.5〔%〕、C
u1.6〔%〕、Cr0.3〔%〕)の微細構造を示す
ものである。
【0030】また、図3にはA2011の半溶融状態に
おける微細構造が、温度と固相率の関係を示すグラフと
関連付けて示されている。該グラフにおいて縦軸は固相
率を示し、横軸は温度を示している。そして、前記グラ
フに従って母材17の温度を調整することによって、母
材17の固相率を所望の値とすることができる。
【0031】そして、前記接合装置10を使用して半溶
融接合体を形成する場合、まず、前記金型11の金型面
上に複数の非金属部材16を所定の配列で単層となるよ
うに配置する。続いて、該非金属部材16上に母材17
を載置する。続いて、前記加熱装置13を作動させ、前
記母材17を所定の温度まで加熱して所定の固相率とな
る半溶融状態とする。続いて、図示されない駆動装置を
作動させ、圧接用パンチ14を前記金型11の金型面に
向かって移動させ、前記母材17を金型面に押し付け
る。これにより、前記母材17の図1における下側の表
面に金型面上の非金属部材16が圧入され、前記母材1
7と非金属部材16とが接合され、半溶融接合体として
の接合体が形成される。この場合、前記母材17が半溶
融状態となっており、軟質化して流動性が高いので、わ
ずかな力で母材17を押し付けることによって、非金属
部材16を圧入させることができる。続いて、筒状金型
12の内部から前記接合体を取り出して、冷却した後、
切削、研削、研磨等の表面加工を施す。そのため、それ
ぞれの非金属部材16の一部が母材17と同一面を形成
するように露出する。これにより、完成品を形成するこ
とができる。
【0032】次に、本実施の形態における具体例を説明
する。
【0033】図4は本発明の第1の実施の形態における
半溶融接合体の第1の具体例を示す第1の図、図5は本
発明の第1の実施の形態における半溶融接合体の第1の
具体例を示す第2の図、図6は本発明の第1の実施の形
態における半溶融接合体の第1の具体例における接合部
分の微細構造を示す図である。
【0034】この場合、母材17は、直径32〔m
m〕、高さ10〔mm〕の円柱形状を有するアルミニウ
ム合金A2011の塊である。また、非金属部材16は
不定形の工芸ガラスの粒である。なお、該工芸ガラス
は、SiO2 の他に、Na2 O、CaO、Al2 3
2 3 等を含有する。また、筒状金型12は、内径3
2〔mm〕、高さ30〔mm〕の寸法を有し、圧接用パ
ンチ14は、直径32〔mm〕、高さ30〔mm〕の寸
法を有し、鋼製である。
【0035】まず、金型11の金型面上に複数の非金属
部材16を適当な配列で単層となるように配置する。続
いて、該非金属部材16上に母材17を載置する。そし
て、加熱装置13を作動させ、金型11及び筒状金型1
2とともに母材17及び非金属部材16を、前記母材1
7が所定の温度になるまで加熱する。なお、前記加熱装
置13は燃焼ガス加熱装置又は高周波誘導加熱装置であ
る。また、前記母材17は熱電対等の計測手段によって
計測することができる。
【0036】この場合、前記所定の温度は625〜63
5〔℃〕である。そして、該温度において、A2011
から成る母材17は、半溶融状態となり、固相率が、図
3に示されるように、50〜70〔%〕であり、全体が
水を含んだ砂(又は、シャーベット)のような様子を呈
し、ケガキ針のようなものを内部にまで突き刺すことが
できる程度の硬さとなっている。
【0037】続いて、母材17が前記所定の温度になる
と、図示されない駆動装置を作動させ、圧接用パンチ1
4を金型11の金型面に向かって移動させ、前記母材1
7を10〜20〔MPa〕程度の面圧で数秒間加圧す
る。これにより、前記母材17の下側の表面に金型面上
の非金属部材16が圧入され、前記母材17と非金属部
材16とが接合され、接合体が形成される。この場合、
前記母材17が半溶融状態となっており、軟質化して流
動性が高いので、わずかな面圧で加圧することによっ
て、非金属部材16を圧入させることができる。そし
て、前記母材17を放冷凝固させた後、接合体を筒状金
型12の内部から取り出す。続いて、前記母材17の下
側の表面、すなわち、非金属部材16が圧入されている
側の表面を研削して平滑化する。そのため、それぞれの
非金属部材16の一部が母材17と同一面を形成するよ
うに露出する。
【0038】これにより、図4及び5に示されるような
接合体を形成することができる。なお、図4及び5に示
される接合体は、母材17と非金属部材16との接合部
分の状態を観察するために切断され、切断面を有してい
る。該切断面における母材17と非金属部材16との接
合部分の微細構造が図6に示される。
【0039】このように、前記接合装置10を使用する
と、母材17が半溶融状態となっており、軟質化して流
動性が高いので、わずかな面圧で加圧することによっ
て、非金属部材16を圧入させることができる。そのた
め、圧接用パンチ14を作動させるために消費するエネ
ルギーが少なくて済むので、接合装置10のランニング
コストを低くすることができる。また、金型11、筒状
金型12、圧接用パンチ14等も高圧に耐えることがで
きる材質で作製する必要がないので、接合装置10の製
造コストを低くすることができる。
【0040】また、母材17が半溶融状態となる温度
は、完全に溶融した状態となる温度よりも低いので、前
記非金属部材16が高温に曝(さら)されることがな
い。そのため、高温において変質したり、燃焼したり、
溶融したりするような非金属部材16との接合体を形成
することができる。
【0041】さらに、母材17を加熱する温度が低いの
で、加熱装置13の消費するエネルギーが少なくて済む
ので、接合装置10のランニングコストを低くすること
ができる。また、金型11、筒状金型12、圧接用パン
チ14等も高温に耐えることができる材質で作製する必
要がないので、接合装置10の製造コストを低くするこ
とができる。
【0042】なお、接合装置10に代えて、他の接合装
置を使用することもできる。
【0043】図7は本発明の第1の実施の形態における
半溶融接合方法に使用する他の接合装置の断面図、図8
は本発明の第1の実施の形態における半溶融接合方法に
使用する更に他の接合装置の第1の断面図、図9は本発
明の第1の実施の形態における半溶融接合方法に使用す
る更に他の接合装置の第2の断面図である。
【0044】図7において、20は、接合装置であり、
回転可能な金型21、該金型21に形成された複数の凹
部22、前記金型21の上方に配設された燃焼ガス加熱
装置等から成る加熱装置23、前記凹部22の内部に挿
入され前記金型21の金型面に向かって移動させられる
圧接用パンチ24、及び、前記金型21に取り付けられ
図示されない駆動装置によって回転させられる回転軸2
5を有する。
【0045】ここで、凹部22の形状及び寸法は、図1
に示される前記接合装置10において金型面と筒状金型
12とによって形成される空間と同様である。また、非
金属部材16及び母材17も前記接合装置10において
使用されるものと同様である。
【0046】そして、前記接合装置20を使用して半溶
融接合体を形成する場合、まず、前記金型21のある1
つの凹部22内の金型面上に複数の非金属部材16を所
定の配列で単層となるように配置する。続いて、該非金
属部材16上に母材17を載置する。続いて、回転軸2
5を所定の角度だけ回転させ、前記凹部22を加熱装置
23の直下に到達させる。そして、加熱装置23を作動
させ、前記母材17を所定の温度まで加熱して所定の固
相率となる半溶融状態とする。この時、他の凹部22内
の金型面上に複数の非金属部材16を所定の配列で単層
となるように配置し、該非金属部材16上に母材17を
載置すると、接合装置20のスループットが向上する。
【0047】次に、前記母材17が所定の温度にまで加
熱されると、回転軸25を所定の角度だけ回転させ、前
記凹部22を圧接用パンチ24の直下に到達させる。続
いて、図示されない駆動装置を作動させ、圧接用パンチ
24を前記金型21の金型面に向かって移動させ、前記
母材17を金型面に押し付ける。この場合、前記母材1
7を10〜20〔MPa〕程度の面圧で数秒間加圧す
る。これにより、前記母材17の図7における下側の表
面に金型面上の非金属部材16が圧入され、前記母材1
7と非金属部材16とが接合され、半溶融接合体として
の接合体が形成される。この時、他の凹部22内の母材
17を前記加熱装置23を作動させて加熱するようにす
ると、接合装置20のスループットが向上する。
【0048】そして、前記母材17を放冷凝固させた
後、接合体を凹部22の内部から取り出す。続いて、前
記母材17の下側の表面、すなわち、非金属部材16が
圧入されている側の表面に切削、研削、研磨等の表面加
工を施して平滑化する。これにより、完成品を形成する
ことができる。
【0049】このように、前記接合装置20を使用する
と、1つの凹部22内の金型面上に複数の非金属部材1
6を所定の配列で単層となるように配置し、該非金属部
材16上に母材17を載置している間に、他の凹部22
内の母材17を前記加熱装置23を作動させて加熱する
ことができ、更に、他の凹部22内の母材17を加圧し
て非金属部材16と接合させることができる。そのた
め、接合装置20のスループットが向上する。
【0050】図8において、30は、接合装置であり、
母材37の搬送路の上方に配設された回転可能なロール
としての上側ロール31、前記搬送路の下方に配設され
た回転可能なロールとしての下側ロール32、前記搬送
路の上方であり前記上側ロール31よりも上流に配設さ
れた燃焼ガス加熱装置等から成る加熱装置33を有す
る。また、母材37は、前記接合装置10及び20にお
いて使用されるものと同様の材質であるが、ある程度の
長さを有する板状体又は連続する帯状体であり、前記上
側ロール31及び下側ロール32によって、又は、図示
されない搬送ロール等の搬送手段によって、図における
左方へ搬送される。なお、非金属部材38は、前記接合
装置10及び20において使用されるものと同様のもの
であるが、前記上側ロール31と加熱装置33の間にお
いて、搬送される母材37上に連続的に供給されるよう
になっている。
【0051】そして、前記接合装置30を使用して半溶
融接合体を形成する場合、まず、加熱装置33を作動さ
せ、搬送される母材37の図における上側の部分を所定
の温度にまで加熱する。これにより、前記上側の部分
は、所定の固相率である半溶融状態部分39となる。そ
して、該半溶融状態部分39が搬送されて、上側ロール
31の直下に到達する直前の位置で、非金属部材38が
半溶融状態部分39上に連続的に供給される。この場
合、前記非金属部材38は、搬送されて移動する母材3
7の半溶融状態部分39の表面上に所定の配列で単層と
なって載置されるように供給される。
【0052】続いて、前記非金属部材38が表面上に載
置された半溶融状態部分39は上側ロール31の直下に
到達する。これにより、前記母材37及び非金属部材3
8は、上側ロール31及び下側ロール32によって上下
から圧力を加えられるので、前記非金属部材38が半溶
融状態部分39に圧入される。そして、母材37と非金
属部材38とが接合され、半溶融接合体としての接合体
が形成される。
【0053】続いて、母材37は、上側ロール31及び
下側ロール32よりも下流に搬送され、放冷凝固され
る。そして、必要に応じて所定の長さに切断され、母材
37の上側の表面、すなわち、非金属部材38が圧入さ
れている側の表面に切削、研削、研磨等の表面加工を施
して平滑化する。これにより、完成品を形成することが
できる。
【0054】このように、前記接合装置30を使用する
と、搬送される母材37を連続的に加熱して、連続する
半溶融状態部分39を形成し、該半溶融状態部分39の
表面上に連続的に非金属部材38を供給し、上側ロール
31及び下側ロール32によって母材37及び非金属部
材38を連続的に加圧して接合させることができる。そ
のため、接合装置30のスループットが向上する。ま
た、母材37が半溶融状態となっており、流動性が高い
ので、わずかな圧力で加圧することによって、非金属部
材38を圧入させることができる。そのため、上側ロー
ル31及び下側ロール32を高圧に耐えることができる
材質で作製する必要がないので、接合装置30の製造コ
ストを低くすることができる。
【0055】図9において、35は接合装置であり、加
熱装置33が母材37の搬送路の上方及び下方に配設さ
れる点でのみ、図8に示される接合装置30と相違す
る。なお、図9に示される例において、非金属部材38
は、帯状部材36に付着された状態で、搬送される母材
37上に連続的に供給されるようになっている。
【0056】ここで、前記帯状部材36は、紙、樹脂フ
ィルム、織布、不織布等の材質から成る長尺の帯状、又
は、テープ状の部材で、あり、一方の面に接着剤等によ
って、多数の非金属部材38が所定の配列で付着されて
いる。そして、前記帯状部材36の材質は、母材37が
半溶融状態となる温度において燃焼し焼失する材質であ
る。そのため、前記非金属部材38が母材37の半溶融
状態部分39に圧入される際に、前記帯状部材36は燃
焼して焼失するので、接合体に残留することがない。
【0057】このように、前記接合装置30を使用する
と、母材37の対向する2面に非金属部材38が圧入さ
れた接合体を容易に製造することができる。
【0058】次に、半溶融接合体の構成について説明す
る。
【0059】図10は本発明の第1の実施の形態におけ
る半溶融接合体の構成を示す第1の図、図11は本発明
の第1の実施の形態における半溶融接合体の構成を示す
第2の図、図12は本発明の第1の実施の形態における
半溶融接合体の構成を示す第3の図、図13は本発明の
第1の実施の形態における半溶融接合体の構成を示す第
4の図である。
【0060】図10において、母材27は、長方形状の
断面を有し、該長方形の1長辺に対応する表面部分に非
金属部材26が単層に配列された状態で圧入されて、接
合体が形成されている。
【0061】図11においては、前記母材27の長方形
断面の対向する2長辺に対応する表面部分に非金属部材
26が単層に配列された状態で圧入されて、接合体が形
成されている。
【0062】図12においては、前記母材27の長方形
断面の1短辺に対応する表面部分に非金属部材26が単
層に配列された状態で圧入されて、接合体が形成されて
いる。
【0063】図13においては、前記母材27の長方形
断面の対向する2短辺に対応する表面部分に非金属部材
26が単層に配列された状態で圧入されて、接合体が形
成されている。
【0064】次に、第2〜7の具体例について説明す
る。
【0065】図14は本発明の第1の実施の形態におけ
る半溶融接合体の第2の具体例を示す図である。
【0066】この場合、母材17は、前記第1の具体例
と同様であるが、非金属部材16は直径1〔mm〕程度
の球形状を有する赤色透明ビーズの粒である。そして、
前記非金属部材16を縦横に整列させて配置し、前記母
材17と接合させる。なお、その他の点については、前
記第1の具体例と同様なので、説明を省略する。
【0067】これにより、図14に示されるような接合
体を形成することができる。
【0068】図15は本発明の第1の実施の形態におけ
る半溶融接合体の第3の具体例を示す図である。
【0069】この場合、母材17は、前記第1の具体例
と同様であるが、非金属部材16は直径2〔mm〕程度
の球形状を有する黒色ビーズの粒である。そして、前記
非金属部材16を縦横に整列させて配置し、前記母材1
7と接合させる。なお、その他の点については、前記第
1の具体例と同様なので、説明を省略する。
【0070】これにより、図15に示されるような接合
体を形成することができる。
【0071】図16は本発明の第1の実施の形態におけ
る半溶融接合体の第4の具体例を示す図である。
【0072】この場合、母材17は、前記第1の具体例
と同様であるが、非金属部材16は直径5〔mm〕、長
さ3〔mm〕程度の円柱形状を有する花模様のビーズで
ある。そして、前記非金属部材16を意匠的に配置し、
前記母材17と接合させる。なお、その他の点について
は、前記第1の具体例と同様なので、説明を省略する。
【0073】これにより、図16に示されるような接合
体を形成することができる。
【0074】図17は本発明の第1の実施の形態におけ
る半溶融接合体の第5の具体例を示す図である。
【0075】この場合、母材17は、前記第1の具体例
と同様であるが、非金属部材16は大きさ5〔mm〕程
度の不定形青色粒ガラスである。そして、前記非金属部
材16を意匠的に配置し、前記母材17と接合させる。
なお、その他の点については、前記第1の具体例と同様
なので、説明を省略する。
【0076】これにより、図17に示されるような接合
体を形成することができる。
【0077】図18は本発明の第1の実施の形態におけ
る半溶融接合体の第6の具体例を示す図である。
【0078】この場合、母材17は、前記第1の具体例
と同様であるが、非金属部材16は適当な長さに切断さ
れた直径1〔mm〕程度の工芸用棒状橙色ガラスであ
る。そして、前記非金属部材16を意匠的に配置し、前
記母材17と接合させる。なお、その他の点について
は、前記第1の具体例と同様なので、説明を省略する。
【0079】これにより、図18に示されるような接合
体を形成することができる。
【0080】図19は本発明の第1の実施の形態におけ
る半溶融接合体の第7の具体例を示す図である。
【0081】この場合、母材17は、前記第1の具体例
と同様であるが、非金属部材16は直径2〔mm〕程度
の球形状を有する橙色ビーズの粒と、大きさ5〔mm〕
程度の不定形薄紫色ガラスとを混ぜ合わせたものであ
る。そして、前記非金属部材16を意匠的に配置し、前
記母材17と接合させる。なお、その他の点について
は、前記第1の具体例と同様なので、説明を省略する。
【0082】これにより、図19に示されるような接合
体を形成することができる。
【0083】このように、本実施の形態においては、半
溶融状態である母材17の表面部分に単層に配列された
複数の非金属部材16を圧入して前記母材17と接合
し、表面加工が施された表面に非金属部材16が母材1
7と同一面を形成するよう露出させて接合体を形成する
ようになっている。
【0084】そのため、母材17が半溶融状態となって
おり、流動性が高いので、わずかな面圧で加圧すること
によって、非金属部材16を圧入させることができる。
したがって、圧接用パンチ14を作動させるために消費
するエネルギーが少なくて済むので、接合装置10、2
0及び30のランニングコストを低くすることができ
る。また、金型11、筒状金型12、圧接用パンチ14
等も高圧に耐えることができる材質で作製する必要がな
いので、接合装置10、20及び30の製造コストを低
くすることができる。
【0085】また、母材17が半溶融状態となる温度
は、完全に溶融した状態となる温度よりも低いので、前
記非金属部材16が高温に曝されることがない。そのた
め、高温において変質したり、燃焼したり、溶融したり
するような非金属部材16との接合体を形成することが
できる。
【0086】さらに、母材17を加熱する温度が低いの
で、加熱装置13の消費するエネルギーが少なくて済む
ので、接合装置10、20及び30のランニングコスト
を低くすることができる。また、金型11、筒状金型1
2、圧接用パンチ14等も高温に耐えることができる材
質で作製する必要がないので、接合装置10、20及び
30の製造コストを低くすることができる。
【0087】さらに、表面加工が施された表面に非金属
部材16が母材17と同一面を形成するよう露出させて
いるので、意匠的な効果を有する接合体を形成すること
ができる。
【0088】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構造を有
するもの及び同じ動作については、その説明を省略す
る。
【0089】図20は本発明の第2の実施の形態におけ
る半溶融接合体の第1の具体例を示す図、図21は本発
明の第2の実施の形態における半溶融接合体の第2の具
体例を示す図である。
【0090】本実施の形態の第1の具体例において、母
材17は前記第1の実施の形態における第1〜7の具体
例と同様であるが、非金属部材16は1辺が1〔c
m〕、厚さ4〔mm〕程度の正方形厚板状の形状を有す
る赤色の陶器製タイルである。そして、前記非金属部材
16を縦横に整列させ、かつ、赤色に着色された面が金
型面に接するように配置して、前記母材17と接合させ
る。
【0091】なお、接合方法については、前記第1の実
施の形態における第1〜7の具体例と同様であるが、本
実施の形態の第1の具体例においては、接合体の非金属
部材16が圧入されている側の表面に表面加工を施さな
いようになっている。そのため、接合体における母材1
7の表面は、図20に示されるように、平滑でない。一
方、非金属部材16の表面は、表面加工が施されないの
で、図20に示されるように、着色された曲面が維持さ
れている。
【0092】また、第2の具体例の場合、非金属部材1
6としての陶器製タイルの色が青色である点を除き、前
記第1の具体例と同様であり、図21に示されるような
接合体を形成することができる。
【0093】このように、本実施の形態においては、接
合体の非金属部材16が圧入されている側の表面に表面
加工を施さないようになっている。
【0094】そのため、非金属部材16が表面に着色を
施した面を有する場合でも、前記着色を維持することが
できる。また、表面が平滑でないので、意匠的な効果を
有する接合体を形成することができる。さらに、表面加
工を施す手間が省けるので、接合体の製造コストを低く
することができる。
【0095】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ
構造を有するもの及び同じ動作については、その説明を
省略する。
【0096】図22は本発明の第3の実施の形態におけ
る半溶融接合体の第1の具体例を示す図、図23は本発
明の第3の実施の形態における半溶融接合体の第2の具
体例を示す図である。
【0097】本実施の形態の第1の具体例において、母
材17は黄銅(組成:Cu65〔%〕、Zn35
〔%〕)の粉体(100メッシュ)である。一方、非金
属部材16は最大15〔mm〕程度の不定形の無色透明
板ガラスである。そして、前記非金属部材16意匠的に
配置して、前記母材17と接合させる。ここで、該母材
17は、約900〔℃〕に加熱され固相率約60〔%〕
の半溶融状態となる。そして、接合方法等その他の点に
ついては、前記第1の実施の形態における第1〜7の具
体例と同様である。これにより、図22に示されるよう
な接合体を形成することができる。
【0098】また、第2の具体例の場合、非金属部材1
6としての不定形の板ガラスの色が黄緑色である点を除
き、前記第1の具体例と同様であり、図23に示される
ような接合体を形成することができる。
【0099】このように、本実施の形態においては、母
材17としてアルミニウム合金に代えて銅合金である黄
銅を使用して接合体を形成するようになっている。
【0100】この場合、母材17としての黄銅の半溶融
状態における温度が、アルミニウム合金の半溶融状態に
おける温度より高いので、非金属部材16としての板ガ
ラスが溶融する。そのため、意匠的な効果を有する接合
体を形成することができる。
【0101】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜3の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0102】図24は本発明の第4の実施の形態におけ
る半溶融接合体の第1の具体例を示す図、図25は本発
明の第4の実施の形態における半溶融接合体の第2の具
体例を示す図、図26は本発明の第4の実施の形態にお
ける半溶融接合体の第3の具体例を示す図である。
【0103】本実施の形態の第1の具体例において、母
材17は前記第1の実施の形態における第1〜7の具体
例と同様であるが、非金属部材16は大きさが5〔m
m〕程度のかんらん石である。そして、前記非金属部材
16を意匠的に配置して、前記母材17と接合させる。
なお、接合方法については、前記第1の実施の形態にお
緩ける第1〜7の具体例と同様である。これにより、図
24に示されるような接合体を形成することができる。
【0104】また、第2の具体例の場合、非金属部材1
6が各種の小石である点を除き、前記第1の具体例と同
様である。これにより、図25に示されるような接合体
を形成することができる。
【0105】さらに、第3の具体例の場合、非金属部材
16が大きさ10〔mm〕程度の瑪瑙(めのう)である
点を除き、前記第1及び第2の具体例と同様である。こ
れにより、図26に示されるような接合体を形成するこ
とができる。
【0106】このように、本実施の形態においては、非
金属部材16として自然石を使用して接合体を形成する
ようになっている。そのため、意匠的な効果を有する接
合体を形成することができる。
【0107】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜4の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0108】本実施の形態において、母材17は前記第
1の実施の形態における第1〜7の具体例と同様であ
り、非金属部材16は、黒鉛粉、黒鉛粒、黒鉛棒又は黒
鉛板である。そして、前記非金属部材16を配置して、
前記母材17と接合させる。なお、接合方法について
は、前記第1の実施の形態における第1〜7の具体例と
同様である。これにより、非金属部材16としての黒鉛
粉、黒鉛粒、黒鉛棒又は黒鉛板の一部が母材17と同一
面を形成するように露出した接合体を形成することがで
きる。
【0109】このように、本実施の形態においては、流
動性又は潤滑性を有する材質である黒鉛から成る黒鉛
粉、黒鉛粒、黒鉛棒又は黒鉛板の一部が母材17と同一
面を形成するように露出した接合体を形成することがで
きる。そのため、該接合体は流動性又は潤滑性を有する
表面を備えた金属部材として、例えば、軸受、スライド
レール、スライドガイド部材等の摺(しゅう)動面を備
えた装置に適用することができる。
【0110】また、前記母材17は、アルミニウム合金
の他に、黄銅等の銅合金、鋳鉄、鉄鋼、ステンレス鋼等
の鉄合金等であってもよい。さらに、非金属部材16
も、黒鉛の他に、カーバイド、雲母等のような流動性又
は潤滑性を有する材質から成る部材であってもよい。こ
の場合、例えば、鉄合金から成る母材の表面に、黒鉛、
カーバイド、雲母等のような流動性又は潤滑性を有する
部材の一部が同一面を形成するように露出した表面を備
えた接合体を押出成形用ダイ、引抜成形用ダイ等に適用
することもできる。
【0111】このように、本実施の形態においては、半
溶融状態の母材17に、流動性又は潤滑性を有する非金
属部材16を接合するので、接合の際に非金属部材16
の流動性又は潤滑性が損なわれることがない。そのた
め、流動性又は潤滑性を有する表面を備えた接合体を得
ることができる。
【0112】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜5の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0113】本実施の形態において、母材17は前記第
1の実施の形態における第1〜7の具体例と同様であ
り、非金属部材16は、難燃性のプラスチックである。
そして、前記非金属部材16は、適当な形状及び大きさ
を有しており、任意の配列に配置して、前記母材17と
接合させる。なお、接合方法については、前記第1の実
施の形態における第1〜7の具体例と同様である。これ
により、非金属部材16としてのプラスチックの一部が
母材17と同一面を形成するように露出した接合体を形
成することができる。
【0114】このように、本実施の形態においては、非
金属部材16として難燃性のプラスチックを使用して接
合体を形成するようになっている。そのため、意匠的な
効果を有する接合体を形成することができる。
【0115】次に、本発明の第7の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜6の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0116】図27は本発明の第7の実施の形態におけ
る第1の具体例の非金属部材の断面図、図28は本発明
の第7の実施の形態における第1の具体例の半溶融接合
に使用する接合装置の断面図、図29は本発明の第7の
実施の形態における半溶融接合体の第1の具体例の接合
体を示す第1の図、図30は本発明の第7の実施の形態
における半溶融接合体の第1の具体例の接合体を示す第
2の図である。
【0117】図27において、46aは、木材から成る
非金属部材であり、より詳細には、直径32〔mm〕、
高さ10〔mm〕の円柱形状を有する桜材である。そし
て、非金属部材46aの内部には、空間としての貫通孔
49aが中心部に1つ上下方向に延伸するように形成さ
れている。
【0118】また、図28において、40は、半溶融状
態の金属から成る母材に非金属から成る部材を圧入して
接合する接合装置である。ここで、該接合装置40は、
工場の床、フレーム等の土台45上に固定された金型4
1、該金型41の金型面の周囲を取り囲むように取り付
けられた筒状金型42、該筒状金型42の内部に挿入さ
れ前記金型41の金型面に向かって移動させられる圧接
用パンチ44、及び、前記金型41及び筒状金型42の
周囲に配設された燃焼ガス加熱装置又は高周波誘導加熱
装置から成る加熱装置43を有する。さらに、前記筒状
金型42の上方には、母材47を冷却するための冷却水
を散布する水冷ノズル48が配設される。
【0119】そして、前記金型41の金型面上に合金か
ら成る金属の塊である母材47が載置されている。ここ
で、該母材47は、前記第1の実施の形態と同様に、直
径32〔mm〕、高さ10〔mm〕の円柱形状を有する
アルミニウム合金A2011の塊である。そして、前記
圧接用パンチ44の下面には、前記非金属部材46aが
取り付けられる。この場合、前記非金属部材46aは、
図27における下側の面が下側となり、母材47の上面
に対向するように取り付けられる。また、筒状金型42
は、内径32〔mm〕、高さ30〔mm〕の寸法を有
し、圧接用パンチ44は、直径32〔mm〕、高さ30
〔mm〕の寸法を有し、鋼製である。
【0120】続いて、加熱装置43を作動させ、金型4
1及び筒状金型42とともに母材47を所定の温度にな
るまで加熱する。ここで、該所定の温度は625〜63
5〔℃〕であり、A2011から成る母材47は、半溶
融状態となり、固相率が50〜70〔%〕となる。
【0121】そして、母材47が前記所定の温度になる
と、図示されない駆動装置を作動させ、圧接用パンチ4
4を金型41の金型面に向かって移動させ、前記母材4
7を10〜20〔MPa〕程度の面圧で数秒間加圧す
る。すると、前記母材47の上側の表面部分が、圧接用
パンチ44の下面に取り付けられた非金属部材46aに
形成された貫通孔49a内に圧入され、該貫通孔49a
内に充填(てん)される。これにより、前記母材47と
非金属部材46aとが接合され、接合体が形成される。
この場合、前記母材47が半溶融状態となっており、流
動性が高いので、わずかな面圧で加圧することによっ
て、貫通孔49a内に圧入させることができる。
【0122】続いて、水冷ノズル48から冷却水を散布
して母材47を冷却する。これにより、母材47の温度
が急激に低下するので、非金属部材46aにおける該母
材47と接触している部分の燃焼を防止することができ
る。
【0123】そして、前記母材47を冷却凝固させた
後、接合体を筒状金型42の内部から取り出す。これに
より、図29及び30に示されるような接合体を形成す
ることができる。
【0124】図31は本発明の第7の実施の形態におけ
る第2の具体例の非金属部材の断面図、図32は本発明
の第7の実施の形態における半溶融接合体の第2の具体
例の接合体を示す第1の図、図33は本発明の第7の実
施の形態における半溶融接合体の第2の具体例の接合体
を示す第2の図である。
【0125】この場合、母材17は、前記第1の具体例
と同様であるが、非金属部材46bは、前記非金属部材
46aと同様の寸法、形状を有する桜材であるが、図3
1に示されるように、内部に空間としての貫通孔49b
が2つ形成されている。なお、その他の点については、
前記第1の具体例と同様なので、説明を省略する。これ
により、図32及び33に示されるような接合体を形成
することができる。
【0126】図34は本発明の第7の実施の形態におけ
る第3の具体例の非金属部材の断面図、図35は本発明
の第7の実施の形態における半溶融接合体の第3の具体
例の接合体を示す第1の図、図36は本発明の第7の実
施の形態における半溶融接合体の第3の具体例の接合体
を示す第2の図である。
【0127】この場合、母材17は、前記第1及び第2
の具体例と同様であるが、非金属部材46cは、前記非
金属部材46a及び46bと同様の寸法、形状を有する
桜材であるが、図34に示されるように、内部に空間と
しての貫通孔49cが形成されている。なお、その他の
点については、前記第1及び第2の具体例と同様なの
で、説明を省略する。これにより、図35及び36に示
されるような接合体を形成することができる。
【0128】このように、本実施の形態においては、非
金属部材46a、46b及び46cの内部に形成された
空間としての貫通孔49a、49b、49cに母材17
を圧入して充填することによって、接合体を形成するよ
うになっている。
【0129】そのため、比較的大きな寸法を有する非金
属部材46a、46b及び46cを母材17と接合させ
ることができる。また、非金属部材46a、46b及び
46cの一面にだけ母材17が接合した接合体を形成す
ることができる。この場合、空間としての貫通孔49
a、49b、49cの形状を調整することによって、非
金属部材46a、46b及び46cの他の面に母材17
がほとんど露出しないようにすることもできる。
【0130】また、母材17が半溶融状態となる温度
は、完全に溶融した状態となる温度よりも低いので、接
合させた後、迅速に冷却すれば、木材から成る前記非金
属部材46a、46b及び46cが燃焼することなく、
接合体を形成することができる。
【0131】さらに、前記母材17が半溶融状態となっ
ており、流動性が高いので、わずかな面圧で加圧するこ
とによって、非金属部材46a、46b及び46cの内
部に形成された空間としての貫通孔49a、49b、4
9cに圧入して充填することができる。そのため、非金
属部材46a、46b及び46cが木材のように強度の
低い材質から成る場合であっても、接合体を形成するこ
とができる。
【0132】なお、前記非金属部材46a、46b及び
46cは、ガラス、石、樹脂等から成るものであっても
よいし、黒鉛、カーバイド、雲母等のような潤滑性を有
する材質から成るものであってもよい。さらに、母材1
7も、アルミニウム合金の他に、銅合金、鉄合金等であ
ってもよい。
【0133】次に、本発明の第8の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜7の実施の形態と同じ構造
を有するもの及び同じ動作については、その説明を省略
する。
【0134】図37は本発明の第8の実施の形態におけ
る半溶融接合体を示す断面図である。
【0135】図において、51は、母材としての第1継
ぎ手54及び非金属部材としての光ファイバー53から
成る半溶融接合体としての第1の接合体であり、52は
母材としての第2継ぎ手55及び前記光ファイバー53
から成る半溶融接合体としての第2の接合体である。
【0136】ここで、第1継ぎ手54及び第2継ぎ手5
5は、アルミニウム合金、銅合金等から成り、光ファイ
バー53は、ガラス、樹脂等から成るものである。そし
て、前記第1継ぎ手54は、凹部を備え、前記光ファイ
バー53は、その中心軸線が前記凹部の中心軸線と一致
するように、かつ、その端面が前記凹部の底面と同一面
を形成するようになっている。また、前記第2継ぎ手5
5は、前記第1継ぎ手54の凹部に嵌(かん)合する凸
部を備え、前記光ファイバ−53は、その中心軸線が前
記凸部の中心軸線と一致するように、かつ、その端面が
前記凸部の頂面と同一面を形成するようになっている。
そのため、前記第1の接合体54と第2の接合体55と
は、互いに結合し、光ファイバー53のコネクタとして
機能することができる。
【0137】また、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0138】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、半溶融接合体においては、半溶融状態から冷却さ
れた合金から成る母材と、半溶融状態である該母材の表
面部分に単層に配列された状態で圧入されて前記母材と
接合された複数の非金属部材とを有し、該非金属部材が
前記母材に圧入された後に表面加工が施された表面に、
それぞれの非金属部材の一部が母材と同一面を形成する
よう露出している。
【0139】この場合、母材が半溶融状態となってお
り、流動性が高いので、わずかな面圧で加圧することに
よって、非金属部材を圧入させることができるので、容
易に低いコストで半溶融接合体を形成することができ
る。
【0140】また、母材が半溶融状態となる温度は、完
全に溶融した状態となる温度よりも低いので、前記非金
属部材が高温に曝されることがないので、高温において
変質したり、燃焼したり、溶融したりするような非金属
部材との半溶融接合体を形成することができる。
【0141】さらに、表面加工が施された表面に非金属
部材が母材と同一面を形成するよう露出させているの
で、意匠的な効果を有する半溶融接合体を形成すること
ができる。
【0142】他の半溶融接合体においては、半溶融状態
から冷却された合金から成る母材と、半溶融状態である
該母材の表面部分に単層に配列された状態で圧入されて
前記母材と接合された複数の非金属部材とを有し、該非
金属部材が前記母材に圧入された表面に、それぞれの非
金属部材の一部が露出している。
【0143】この場合、接合体の非金属部材が圧入され
ている側の表面に表面加工を施さないようになっている
ので、前記非金属部材が表面に着色を施した面を有する
場合でも、前記着色を維持することができる。また、表
面が平滑でないので、意匠的な効果を有する接合体を形
成することができる。
【0144】更に他の半溶融接合体においては、半溶融
状態から冷却された合金から成る母材と、半溶融状態で
ある該母材が内部の空間に圧入されて前記母材と接合さ
れた非金属部材とを有する。
【0145】この場合、比較的大きな寸法を有する非金
属部材を母材と接合させることができる。また、非金属
部材の一面にだけ母材が接合した接合体を形成すること
ができ、空間の形状を調整することによって、非金属部
材の他の面に母材がほとんど露出しないようにすること
もできる。
【0146】さらに、前記母材が半溶融状態となってお
り、流動性が高いので、わずかな面圧で加圧することに
よって、非金属部材の内部に形成された空間に圧入して
充填することができるので、非金属部材が強度の低い材
質から成る場合であっても、接合体を形成することがで
きる。
【0147】更に他の半溶融接合体においては、さら
に、前記非金属部材は、ガラス、石、樹脂、ゴム、陶器
タイル又は木材から成る部材である。
【0148】この場合、意匠的な効果を有する接合体を
形成することができる。
【0149】更に他の半溶融接合体においては、さら
に、前記非金属部材は、流動性又は潤滑性を有する部材
である。
【0150】この場合、潤滑性を有する表面を備えた金
属部材として、例えば、軸受、スライドレール、スライ
ドガイド部材等の摺動面を備えた装置や押出成形用ダ
イ、引抜成形用ダイ等に適用することができる。
【0151】半溶融接合方法においては、金型面上に複
数の非金属部材を単層に、かつ、所定の配列を形成する
ように配置し、配置された前記非金属部材上に合金から
成る母材を載置し、該母材を固体状態より加熱して、又
は、溶融状態より冷却して半溶融状態とし、前記母材を
前記金型面に圧接して、前記非金属部材を母材の表面に
圧入して、前記非金属部材と母材とを接合する。
【0152】この場合、母材が半溶融状態となってお
り、流動性が高いので、わずかな面圧で加圧することに
よって、非金属部材を圧入させることができる。したが
って、圧接用パンチを作動させるために消費するエネル
ギーが少なくて済むので、接合装置のランニングコスト
を低くすることができる。また、金型、筒状金型、圧接
用パンチ等も高圧に耐えることができる材質で作製する
必要がないので、接合装置の製造コストを低くすること
ができる。
【0153】また、母材が半溶融状態となる温度は、完
全に溶融した状態となる温度よりも低いので、前記非金
属部材が高温に曝されることがないので、高温において
変質したり、燃焼したり、溶融したりするような非金属
部材との接合体を形成することができる。
【0154】さらに、母材を加熱する温度が低いので、
加熱装置の消費するエネルギーが少なくて済むので、接
合装置のランニングコストを低くすることができる。ま
た、金型、筒状金型、圧接用パンチ等も高温に耐えるこ
とができる材質で作製する必要がないので、接合装置の
製造コストを低くすることができる。
【0155】他の半溶融接合方法においては、搬送され
る合金から成る母材を固体状態より加熱して、又は、溶
融状態より冷却して半溶融状態とし、該半溶融状態の母
材の面上に複数の非金属部材を単層に、かつ、所定の配
列を形成するように配置し、回転するロールによって前
記非金属部材を母材の表面に圧入して、前記非金属部材
と母材とを連続的に接合する。
【0156】この場合、搬送される母材を連続的に加熱
して、連続する半溶融状態の部分を形成し、該半溶融状
態の部分の表面上に連続的に非金属部材を供給し、ロー
ルによって母材及び非金属部材を連続的に加圧して接合
させることができる。そのため、接合装置のスループッ
トが向上する。また、母材が半溶融状態となっており、
流動性が高いので、わずかな圧力で加圧することによっ
て、非金属部材を圧入させることができので、ロールを
高圧に耐えることができる材質で作製する必要がなく、
接合装置の製造コストを低くすることができる。
【0157】更に他の半溶融接合方法においては、金型
面上に合金から成る母材を載置し、該母材を固体状態よ
り加熱して、又は、溶融状態より冷却して半溶融状態と
し、内部の空間が形成された非金属部材を前記母材に圧
接して、前記非金属部材の空間に前記母材を圧入して、
前記非金属部材と母材とを接合する。
【0158】この場合、比較的大きな寸法を有する非金
属部材を母材と接合させることができる。また、非金属
部材の一面にだけ母材が接合した接合体を形成すること
ができ、空間の形状を調整することによって、非金属部
材の他の面に母材がほとんど露出しないようにすること
もできる。
【0159】また、母材が半溶融状態となる温度は、完
全に溶融した状態となる温度よりも低いので、接合させ
た後、迅速に冷却すれば、燃焼しやすい非金属部材であ
っても、接合体を形成することができる。
【0160】さらに、前記母材が半溶融状態となってお
り、流動性が高いので、わずかな面圧で加圧することに
よって、非金属部材の内部に形成された空間に圧入して
充填することができるので、非金属部材が強度の低い材
質から成る場合であっても、接合体を形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における半溶融接合
方法に使用する接合装置の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における半溶融接合
時の母材の微細構造を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における半溶融接合
時の母材の微細構造及び温度と固相率の関係を示す図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施の形態における半溶融接合
体の第1の具体例を示す第1の図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における半溶融接合
体の第1の具体例を示す第2の図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における半溶融接合
体の第1の具体例における接合部分の微細構造を示す図
である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における半溶融接合
方法に使用する他の接合装置の断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における半溶融接合
方法に使用する更に他の接合装置の断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における半溶融接合
方法に使用する更に他の接合装置の第2の断面図であ
る。
【図10】本発明の第1の実施の形態における半溶融接
合体の構成を示す第1の図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における半溶融接
合体の構成を示す第2の図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における半溶融接
合体の構成を示す第3の図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態における半溶融接
合体の構成を示す第4の図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態における半溶融接
合体の第2の具体例を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態における半溶融接
合体の第3の具体例を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態における半溶融接
合体の第4の具体例を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態における半溶融接
合体の第5の具体例を示す図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態における半溶融接
合体の第6の具体例を示す図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態における半溶融接
合体の第7の具体例を示す図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態における半溶融接
合体の第1の具体例を示す図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態における半溶融接
合体の第2の具体例を示す図である。
【図22】本発明の第3の実施の形態における半溶融接
合体の第1の具体例を示す図である。
【図23】本発明の第3の実施の形態における半溶融接
合体の第2の具体例を示す図である。
【図24】本発明の第4の実施の形態における半溶融接
合体の第1の具体例を示す図である。
【図25】本発明の第4の実施の形態における半溶融接
合体の第2の具体例を示す図である。
【図26】本発明の第4の実施の形態における半溶融接
合体の第3の具体例を示す図である。
【図27】本発明の第7の実施の形態における第1の具
体例の非金属部材の断面図である。
【図28】本発明の第7の実施の形態における第1の具
体例の半溶融接合に使用する接合装置の断面図である。
【図29】本発明の第7の実施の形態における半溶融接
合体の第1の具体例の接合体を示す第1の図である。
【図30】本発明の第7の実施の形態における半溶融接
合体の第1の具体例の接合体を示す第2の図である。
【図31】本発明の第7の実施の形態における第2の具
体例の非金属部材の断面図である。
【図32】本発明の第7の実施の形態における半溶融接
合体の第2の具体例の接合体を示す第1の図である。
【図33】本発明の第7の実施の形態における半溶融接
合体の第2の具体例の接合体を示す第2の図である。
【図34】本発明の第7の実施の形態における第3の具
体例の非金属部材の断面図である。
【図35】本発明の第7の実施の形態における半溶融接
合体の第3の具体例の接合体を示す第1の図である。
【図36】本発明の第7の実施の形態における半溶融接
合体の第3の具体例の接合体を示す第2の図である。
【図37】本発明の第8の実施の形態における半溶融接
合体を示す断面図である。
【符号の説明】
11、21、41 金型 16、38、46a、46b、46c 非金属部材 17、37、47 母材 31 上側ロール 32 下側ロール 49a、49b、49c 空間 51 第1の接合体 52 第2の接合体 53 光ファイバー 54 第1継ぎ手 55 第2継ぎ手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 37/02 C04B 37/02 C Fターム(参考) 4G026 BA01 BB21 BG02 BG03 BH13 4G061 AA02 CA03 DA26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)半溶融状態から冷却された合金か
    ら成る母材と、(b)半溶融状態である該母材の表面部
    分に単層に配列された状態で圧入されて前記母材と接合
    された複数の非金属部材とを有し、(c)該非金属部材
    が前記母材に圧入された後に表面加工が施された表面
    に、それぞれの非金属部材の一部が母材と同一面を形成
    するよう露出していることを特徴とする半溶融接合体。
  2. 【請求項2】 (a)半溶融状態から冷却された合金か
    ら成る母材と、(b)半溶融状態である該母材の表面部
    分に単層に配列された状態で圧入されて前記母材と接合
    された複数の非金属部材とを有し、(c)該非金属部材
    が前記母材に圧入された表面に、それぞれの非金属部材
    の一部が露出していることを特徴とする半溶融接合体。
  3. 【請求項3】 (a)半溶融状態から冷却された合金か
    ら成る母材と、(b)半溶融状態である該母材が内部の
    空間に圧入されて前記母材と接合された非金属部材とを
    有することを特徴とする半溶融接合体。
  4. 【請求項4】 前記非金属部材は、ガラス、石、樹脂、
    ゴム、陶器タイル又は木材から成る部材である請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の半溶融接合体。
  5. 【請求項5】 前記非金属部材は、流動性又は潤滑性を
    有する部材である請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    半溶融接合体。
  6. 【請求項6】 (a)金型面上に複数の非金属部材を単
    層に、かつ、所定の配列を形成するように配置し、
    (b)配置された前記非金属部材上に合金から成る母材
    を載置し、(c)該母材を固体状態より加熱して、又
    は、溶融状態より冷却して半溶融状態とし、(d)前記
    母材を前記金型面に圧接して、前記非金属部材を母材の
    表面に圧入して、前記非金属部材と母材とを接合するこ
    とを特徴とする半溶融接合方法。
  7. 【請求項7】 (a)搬送される合金から成る母材を固
    体状態より加熱して、又は、溶融状態より冷却して半溶
    融状態とし、(b)該半溶融状態の母材の面上に複数の
    非金属部材を単層に、かつ、所定の配列を形成するよう
    に配置し、(c)回転するロールによって前記非金属部
    材を母材の表面に圧入して、前記非金属部材と母材とを
    連続的に接合することを特徴とする半溶融接合方法。
  8. 【請求項8】 (a)金型面上に合金から成る母材を載
    置し、(b)該母材を固体状態より加熱して、又は、溶
    融状態より冷却して半溶融状態とし、(c)内部の空間
    が形成された非金属部材を前記母材に圧接して、前記非
    金属部材の空間に前記母材を圧入して、前記非金属部材
    と母材とを接合することを特徴とする半溶融接合方法。
  9. 【請求項9】 前記非金属部材は、ガラス、石、樹脂、
    ゴム、陶器タイル又は木材から成る部材である請求項6
    〜8のいずれか1項に記載の半溶融接合方法。
  10. 【請求項10】 前記非金属部材は、流動性又は潤滑性
    を有する部材である請求項6〜8のいずれか1項に記載
    の半溶融接合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011152556A1 (ja) 2010-06-04 2011-12-08 古河スカイ株式会社 アルミニウム合金材の接合方法
CN113307472A (zh) * 2021-05-26 2021-08-27 苏州融睿电子科技有限公司 含玻璃封装器件及其封装方法和应用

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