JP2003088537A - インプラント植立用治具およびその作製方法 - Google Patents

インプラント植立用治具およびその作製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インプラントを安全な部位に正確かつ容易に
植立できるインプラント植立用治具およびその作成方法
を提供する。 【解決手段】 インプラント植立用治具5は、患者の歯
および顎骨の外部および内部の形状を正確に再現した実
体模型2を作製したのち、この実体模型2から得られ
た、咬合面を含む歯と顎堤の外部形状の印象を持ち、か
つ歯および顎骨の解剖学的な構造物に影響を与えないよ
うにインプラント16の植立を案内するガイド孔6を持
つように作製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インプラントを植
立するのに使用される治具に関し、特にインプラント植
立の安全性および正確性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】不正咬合などに対して矯正歯科治療を行
う際、矯正目的としている歯に力をかけると、反作用が
必ず生じる。この反作用を受け止める構造体を固定源と
いう。従来では、一般に、歯、頭蓋または首を固定源に
用いて、矯正目的の歯を移動させる。
【0003】しかし、従来のように、歯を固定源とした
場合、たとえ固定源となる歯の数を多くしても、矯正目
的の歯だけでなく、固定源となる歯も移動してしまう。
また、頭蓋や首を固定源とした場合、日常生活の必要上
から患者が取り外しのできる装置を用いる必要がある。
この場合、装置の装着時間を十分に確保するように患者
の協力を得られなければ、理想的な歯の移動ができな
い。しかも、頭蓋や首を固定源とした装置の使用は患者
の負担も大きい。
【0004】このため、最近、歯と歯の間の移動しない
部位であって、歯および顎骨の解剖学的な構造物に影響
を与えないような安全な部位(歯槽骨)に、例えば直径
1.2mmのチタンのような金属製ねじからなる矯正用
インプラントを打ち込んで、これを固定源とすることが
実用化されている。矯正用インプラントを植立した後、
3カ月ほど経過すると、骨内のインプラントは骨と癒着
して、矯正力をかけても矯正治療中に脱落することがな
い。この矯正用インプラントを固定源とすることによ
り、上記のように、移動させたくない歯が移動してしま
うということがなく、治療の成否が患者の協力に依存す
ることもないので、理想的な歯の移動ができ、患者の負
担も小さい。
【0005】一方、「入れ歯」に代わる歯の欠損部の補
綴処置を目的として、補綴用インプラントが使用され
る。このインプラントは、咬合力がかかっても歯槽骨や
構造物が壊れないように、欠損部の上顎骨または下顎骨
の歯槽骨の頂上付近に植立する。インプラントを植立し
た後、3カ月ほど経過すると、骨内のインプラントが骨
と癒着し、咬合力をかけても安定した状態となる。イン
プラントの安定状態の確認後、これを台にしてクラウン
やブリッジなどの補綴物を装着し、補綴処置が終了す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、矯正用
インプラントは、安全な部位に正確に植立する必要があ
る。例えば、植立の際、歯根を傷つけると、その歯を抜
歯しなければならない場合が生じ、上顎洞に穿孔すると
感染症を引き起こす場合があり、また下顎管に穿孔する
と出血や神経まひを引き起こす場合があるなど、重大な
影響を与える。
【0007】しかし、矯正用インプラントを植立する
際、上記の歯根、上顎洞および下顎管といった歯および
顎骨の解剖学的な構造物は、施術者から見えない内部に
存在するため、例えばレントゲンを見ても、正確な位置
を必ずしも十分に把握できないことから、矯正用インプ
ラントを安全な部位に正確に植立するのが困難であると
いう問題があった。
【0008】一方、補綴用インプラントの場合にも、上
記の矯正用インプラントの場合と同様に、歯および顎骨
の解剖学的な構造物に影響を与えないような安全な部位
に正確に植立するのが困難であるという問題があった。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決して、イン
プラントを安全な部位に正確かつ容易に植立できるイン
プラント植立用治具およびその作成方法を提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかるインプラント植立用治具の作製方法
は、患者の歯と顎堤を再現した印象模型の外部形状を光
照射を用いた3次元計測装置によって非接触で求めて3
次元の電子データ化する外部形状取得工程と、患者の歯
および顎骨の内部の形状をコンピュータ断層撮影装置
(CT)によって非接触で求めて3次元の電子データ化
する内部形状取得工程と、前記外部形状取得工程と内部
形状取得工程から得られた3次元データを合成する合成
工程と、合成された3次元データに基づき、患者の歯お
よび顎骨の外部および内部の形状を表す実体模型を作製
する模型作製工程と、インプラントを植立する際に使用
される治具であって、前記実体模型から得られた咬合面
を含む歯と顎堤の外部形状の印象を持ち、歯および顎骨
の解剖学的な構造物に影響を与えないようにインプラン
トの植立を案内するガイド孔を持つインプラント植立用
治具を作製する治具作製工程とを備えている。
【0011】上記構成によれば、患者の歯および顎骨の
外部および内部の形状を正確に再現した実体模型を作製
し、この実体模型から得られた、咬合面を含む歯と顎堤
の外部形状の印象を持ち、かつ歯および顎骨の解剖学的
な構造物に影響を与えないようにインプラントの植立を
案内するガイド孔を持つインプラント植立用治具を作製
する。したがって、患者の歯にインプラントを植立する
際に、この患者の歯に正確に復位でき、かつガイド孔を
介して、インプラントを歯および顎骨の解剖学的な構造
物に影響を与えない安全な部位に正確に植立できるイン
プラント植立用治具を容易に作製できる。
【0012】本発明にかかるインプラント植立用治具
は、患者の歯および顎骨の外部および内部の形状を表す
実体模型または3次元データに基づいて作製される治具
であって、患者の咬合面を含む歯および顎骨の外部形状
の印象を持つとともに、歯および顎骨の解剖学的な構造
物に影響を与えないようにインプラントの植立を案内す
るガイド孔を持っている。
【0013】上記構成によれば、患者の歯にインプラン
トを植立する際に、インプラント植立用治具を用いるこ
とにより、患者の歯に正確に復位でき、かつガイド孔を
介して、インプラントを歯および顎骨の解剖学的な構造
物に影響を与えない安全な部位に正確に植立できる。
【0014】好ましくは、前記インプラントは矯正用イ
ンプラントであり、前記ガイド孔は隣接する2つの歯の
間の歯槽骨に対向している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に本発明の第1実施形態に係る
矯正用のインプラント植立用治具の作製方法を示す。図
2は、患者の顎10の一部を示す側面図である。上顎1
1の上方に上顎骨の粘膜で覆われた上顎洞13が位置
し、下顎12の下方に下顎骨内にある管で、下歯槽動静
脈や下歯槽神経が通る下顎管14が位置する。第1実施
形態では、例えば上顎11の第1大臼歯M1と第2大臼
歯M2の歯根R間に矯正用インプラント16を植立す
る。まず、患者の口腔内から、その口腔内情報を具体的
に3次元的に示す歯と顎堤の石膏による印象模型が採ら
れる。この実施形態では、第1大臼歯M1と第2大臼歯
M2の印象が重点的に採られる。
【0016】ステップS1の外部形状取得工程は、この
患者の歯(歯冠部および歯頸部)と顎堤を再現した印象
模型の外部形状を光照射を用いた3次元計測装置によっ
て非接触で求めて3次元の電子データ化する。
【0017】3次元計測装置には、例えば、三角測量に
基づくレーザスリット光切断法により、印象模型を非接
触で計測するパターン投影方式(光切断方式)計測装置
が使用される。半導体レーザのようなレーザ光源からレ
ーザ光を発生させ、ポリゴンミラーを回転することによ
り、スリット光を印象模型に照射する。印象模型が駆動
手段により所定位置に移動され、例えば2台のCCDカ
メラを有する撮像部により、印象模型に照射されたスリ
ット光像が撮影される。このスリットピッチは例えば最
小で0.05mmである。この他にマルチスリットレー
ザとCCDカメラとによる多重露光高速計測装置やレー
ザスポットによるポイント計測装置などを用いてもよ
い。
【0018】ステップS2の内部形状取得工程は、患者
の歯および顎骨の内部の形状をコンピュータ断層撮影装
置(CT)によって非接触で求めて3次元の電子データ
化する。CTには例えば周知のX線CTが使用され、X
線CTは、多方向からのX線投影像よりコンピュータ処
理を用いて、患者の歯および顎骨の内部形状の輪切りの
断層像を再構成する。このスライスピッチは通常0.5
〜1mmである。この他に、原子核のスピン共鳴である
核磁気共鳴(NMR)を利用して生体内の特定の物質の
断層分布を可視像化するMRI(Magnetic Resonance I
maging)などを用いてもよい。
【0019】つぎに、ステップS3の合成工程は、ステ
ップS1の外部形状取得工程とステップS2の内部形状
取得工程から得られた3次元データを合成する。すなわ
ち、コンピュータを利用して3次元座標上で両データを
合成し、患者の歯および顎骨の外部および内部の形状を
表す3次元データを得る。この3次元データは、必要に
応じて、コンピュータ・グラフィックス(CG)技術を
用いてモニターの2次元平面上に3次元画像として表示
される。X線CTのスライスピッチは通常0.5〜1m
mで疎なため、X線CTからのデータでは歯や歯肉など
の表面形状について正確なデータを得られない場合が多
い。それを補うためにスリットピッチが最小0.05m
mと精度の高い3次元計測装置のデータを合成すること
により、表面形状と内部形状の正確な位置関係を得るこ
とができ、データ全体の正確性および再現性を向上させ
ることが可能である。これにより、内部形状が複雑な部
位であっても、患者の歯および顎骨の外部および内部の
形状を表す正確な3次元データが得られる。
【0020】ステップS4の模型作製工程は、合成され
た3次元データに基づき、患者の歯および顎骨の外部お
よび内部の形状を表す実体模型を作製する。図3(A)
に患者の上顎の一部を再現した実体模型の一例を示す。
この実体模型2は、透明な樹脂からなり、例えば空洞に
した歯根Raおよび上顎洞13aが着色される。これら
の部位を見易くするためである。実体模型の作製には、
例えば、NC工作機や3次元造形装置などが用いられ
る。3次元造形装置には、紫外線硬化樹脂の光造形装
置、熱可塑性樹脂の積層装置などがある。NC工作機を
用いる場合には、上記3次元データはGコードデータの
ようなNC加工用データに変換される。3次元造形装置
を用いる場合には、上記3次元データはSTLデータの
ような造形用データに変換される。
【0021】ステップS5の治具作製工程は、インプラ
ントを植立する際にガイドとなる治具であって、前記実
体模型から得られた咬合面を含む歯と顎堤の外部形状の
印象を持ち、歯および顎骨の解剖学的な構造物に影響を
与えないような位置および角度を有するインプラント植
立用のガイド孔を持つ治具を作成する。
【0022】図3(A)に示すように、まず、実体模型
2上で、目視により、歯根Raを傷つけず、上顎洞13
aを穿孔しない安全な位置および角度で、隣接する第1
大臼歯M1aと第2大臼歯M2aの間(約4mm)の歯
槽骨ALaに、直接、例えば1.2mmのチタンねじの
ような矯正用インプラント16がねじ込まれる(植立さ
れる)。そして、矯正用インプラントにこれが挿通可能
なパイプが嵌められる。
【0023】実体模型2からパイプを突出させた状態
で、粉と液体を混合させて使用する歯科用即時重合レジ
ンをこの実体模型2に圧接して、咬合面を含む歯および
顎堤の印象を採る。この印象をインプラント植立用治具
に用いる。図3(B)に示すように、印象3はパイプ4
付きであり、印象3が固まると、実体模型2からパイプ
4付きの印象3を引き外す。このとき、実体模型2には
矯正用インプラント16がねじ込まれている(図3
(A))。つぎに、固まった印象3からパイプ4を抜く
と、図3(C)に示すように、この部分がガイド孔6と
なり、インプラント植立用治具5が作製される。このイ
ンプラント植立用治具5のガイド孔6は、図2に示す患
者の上顎11の隣接する第1大臼歯M1と第2大臼歯M
2の間における歯槽骨ALの安全な部位に対向してい
る。これにより、患者の歯の咬合面および顎堤の印象を
持ち、患者の歯根Rを傷つけず、上顎洞13を穿孔しな
い位置、深さおよび角度を有して、歯槽骨ALの安全な
部位に矯正用インプント16の植立を案内するガイド孔
6を持つインプラント植立用治具5が作製される。
【0024】その後、矯正用インプラントの植立の際
に、作製されたインプラント植立用治具5を実際に患者
の咬合面を含む歯および顎堤に当て嵌めるだけで、この
インプラント植立用治具5が患者の歯に正確に復位でき
るので、ガイド孔6から患者の歯槽骨ALの安全な部位
にドリルで穿孔できる。このとき、ドリリングにより熱
が発生すると、骨を変性させるので、インプラント植立
用治具5に注水用の孔7をあけておき、注射器で注水し
て冷却しながらドリリングを行う。このドリリング孔2
1にチタンねじ16をねじ込んで、矯正用インプラント
の植立を終了する。
【0025】このように、患者の歯に矯正用インプラン
ト16を植立する際、インプラント植立用治具5を用い
てドリリングすることにより、歯および顎骨の解剖学的
な構造物に影響を与えないような安全な部位に正確かつ
容易に植立できる。
【0026】つぎに、第2実施形態に係る補綴用のイン
プラント植立用治具の作製方法を説明する。図4は、患
者の下顎12の一部を示す側面図であり、第2実施形態
では、例えば下顎12の第1大臼歯M1が欠損してお
り、この欠損部(M1)に補綴用インプラント18を植
立する。まず、第1実施形態と同様に、患者の口腔内か
ら、その口腔内情報を具体的に3次元的に示す歯と顎堤
の石膏による印象模型が採られる。第2実施形態では、
欠損部(M1)の両隣の第2大臼歯M2と第2小臼歯B
2の印象が重点的に採られる。
【0027】第1実施形態と同様に、外部形状取得工程
により患者の歯と顎堤を再現した印象模型の外部形状が
3次元の電子データ化され、内部形状取得工程により患
者の歯および顎骨の内部の形状が3次元の電子データ化
され、合成工程により、両者の3次元データが合成され
る。そして、模型作製工程により、合成された3次元デ
ータに基づき、患者の歯および顎骨の外部および内部の
形状を表す実体模型が作成される。最後に、治具作製工
程により、補綴用インプラントを植立する際に使用され
る治具であって、実体模型から採られた咬合面を含む歯
と顎堤の外部形状の印象を持ち、歯根を傷つけず、下顎
管を穿孔しない位置、深さおよび角度を有するガイド孔
を持つインプラント植立治具が作製される。この場合
も、第1実施形態と同様に、実体模型に直接、補綴用イ
ンプラントをねじ込み(植立し)、これにパイプを嵌め
たうえで印象を採り、印象からパイプを抜いてガイド孔
を形成して治具を作製する。
【0028】こうして、図5に示すように、図4の欠損
部(M1)の両隣の第2大臼歯M2と第2小臼歯B2の
間における歯槽骨ALの頂上付近の安全な部位に対向す
る、ガイド孔6Aが形成された補綴用のインプラント植
立用治具5Aが作製される。作製されたインプラント植
立用治具5Aを実際に患者の咬合面を含む歯および顎堤
に当て嵌めるだけで、このインプラント植立用治具5A
が患者の歯に正確に復位できるので、ガイド孔6Aから
患者の歯槽骨ALの安全な部位にドリルで穿孔できる。
その後、図4のように、このドリリング孔22に補綴用
インプラント18をねじ込んで、補綴用インプラント1
8の植立を終了する。この補綴用インプラント18を台
にしてクラウンやブリッジなどの補綴物24を装着す
る。
【0029】このように、補綴用インプラント18の場
合にも、上記の矯正用インプラント16と同様に、イン
プラント植立用治具5Aを用いてドリリングすることに
より、歯および顎骨の解剖学的な構造物に影響を与えな
いような安全な部位に正確かつ容易に植立できる。
【0030】上記各実施形態では、実体模型に直接、イ
ンプラントをねじ込み(植立し)、これにパイプを嵌め
たうえで印象を採り、印象からパイプを抜いてガイド孔
を形成して治具を作製しているが、患者の歯および顎骨
の外部および内部の形状を示す3次元データに基づい
て、コンピュータ上で歯槽骨の安全な部位にドリリング
孔を形成し、実体模型の作製の際にドリリング孔を同時
に作製し、実体模型の印象を採った後、このドリリング
孔に基づいて印象(治具)にガイド孔を形成するように
してもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、患者の歯および顎骨の
外部および内部の形状を正確に再現した実体模型を作製
し、この実体模型から得られた、咬合面を含む歯と顎堤
の外部形状の印象を持ち、かつ歯および顎骨の解剖学的
な構造物に影響を与えないようにインプラントの植立を
案内するガイド孔を持つインプラント植立用治具を作製
する。したがって、患者の歯にインプラントを植立する
際に、この患者の歯に正確に復位でき、かつガイド孔を
介して、インプラントを歯および顎骨の解剖学的な構造
物に影響を与えない安全な部位に正確に植立できるイン
プラント植立用治具を容易に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインプラント植立
用治具の作製方法を示す構成図である。
【図2】患者の顎の一部を示す側面図である。
【図3】(A)〜(C)は、第1実施形態の実体模型お
よびインプラント植立用治具を示す斜視図である。
【図4】患者の下顎の一部を示す側面図である。
【図5】第2実施形態のインプラント植立用治具を示す
斜視図である。
【符号の説明】
2…実体模型、5、5A…インプラント植立用治具、
6、6A…ガイド孔、16…矯正用インプラント、18
…補綴用インプラント、S1…外部形状取得工程、S2
…内部形状取得工程、S3…合成工程、S4…模型作製
工程、S5…治具作製工程。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の歯と顎堤を再現した印象模型の外
    部形状を光照射を用いた3次元計測装置によって非接触
    で求めて3次元の電子データ化する外部形状取得工程
    と、 患者の歯および顎骨の内部の形状をコンピュータ断層撮
    影装置(CT)によって非接触で求めて3次元の電子デ
    ータ化する内部形状取得工程と、 前記外部形状取得工程と内部形状取得工程から得られた
    3次元データを合成する合成工程と、 合成された3次元データに基づき、患者の歯および顎骨
    の外部および内部の形状を表す実体模型を作成する模型
    作製工程と、 インプラントを植立する際に使用される治具であって、
    前記実体模型から採られた咬合面を含む歯と顎堤の外部
    形状の印象を持ち、前記実体模型または前記合成された
    3次元データに基づいて設定されて、歯および顎骨の解
    剖学的な構造物に影響を与えないようにインプラントの
    植立を案内するガイド孔を持つインプラント植立用治具
    を作製する治具作製工程と、 を備えたインプラント植立用治具の作製方法。
  2. 【請求項2】 患者の歯および顎骨の外部および内部の
    形状を表す実体模型または3次元データに基づいて作製
    される治具であって、 患者の咬合面を含む歯および顎堤の外部形状の印象を持
    ち、歯および顎骨の解剖学的な構造物に影響を与えない
    ようにインプラントの植立を案内するガイド孔を持つイ
    ンプラント植立用治具。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記インプラントは矯正用インプラントであり、前記ガ
    イド孔は隣接する2つの歯の間の歯槽骨に対向している
    インプラント植立用治具。
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