JP2003087808A - 画像処理方法および装置並びにプログラム - Google Patents
画像処理方法および装置並びにプログラムInfo
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Landscapes
- Color Television Image Signal Generators (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Image Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 単板CCDのような撮像デバイスにおいて得
られる画像データから全画素位置に信号値を推定する際
に、偽色の発生や色味の低減を防止する。 【解決手段】 単板CCD1においてCy,Mg,Y
e,Gr信号からなる画像データS0を取得し、信号値
算出手段22において、Cy,Mg,Ye,Grにロー
パスフィルタによるフィルタリング処理を施し、フィル
タリング処理後の信号値と、信号値を有する画素位置に
おけるCy,Mg,Ye,Grとの差分に基づいて、全
画素位置におけるCy,Mg,Ye,Gr信号を求め
る。この際、撮影するシーンの色味が少ない場合には、
LPF切替手段23において、カットする周波数帯域が
より低いローパスフィルタを使用し、シーンの色味が多
い場合にはカットする周波数帯域がより高いローパスフ
ィルタを使用する。
られる画像データから全画素位置に信号値を推定する際
に、偽色の発生や色味の低減を防止する。 【解決手段】 単板CCD1においてCy,Mg,Y
e,Gr信号からなる画像データS0を取得し、信号値
算出手段22において、Cy,Mg,Ye,Grにロー
パスフィルタによるフィルタリング処理を施し、フィル
タリング処理後の信号値と、信号値を有する画素位置に
おけるCy,Mg,Ye,Grとの差分に基づいて、全
画素位置におけるCy,Mg,Ye,Gr信号を求め
る。この際、撮影するシーンの色味が少ない場合には、
LPF切替手段23において、カットする周波数帯域が
より低いローパスフィルタを使用し、シーンの色味が多
い場合にはカットする周波数帯域がより高いローパスフ
ィルタを使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単板CCDのよう
な撮像デバイスにおいて得られたカラー画像を表す画像
データのように、全画素位置において全色を表す信号値
を有さない画像データを用いて、全画素位置における信
号値を推定する画像処理方法および装置並びに画像処理
方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関
するものである。
な撮像デバイスにおいて得られたカラー画像を表す画像
データのように、全画素位置において全色を表す信号値
を有さない画像データを用いて、全画素位置における信
号値を推定する画像処理方法および装置並びに画像処理
方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラに用いられるCCD等の
撮像デバイスとしては、分光感度が異なる複数種類の光
電変換素子を同一平面上に交互に配置して構成されてい
るものが知られている(以下単板CCDと称する)。例
えば、図14に示すように、Cy(シアン)、Mg(マ
ゼンタ)、Ye(イエロー)、Gr(グリーン)のそれ
ぞれに分光感度を有する光電変換素子が配置された単板
CCDが知られている。図14に示すように、この単板
CCDは、MgおよびGrチャンネルの光電変換素子を
交互に配置したx方向に延在する第1のラインと、Ye
およびCyチャンネルの光電変換素子を交互に配置した
x方向に延在する第2のラインとをy方向に交互に配置
することにより、Mg,Ye,Mg,Cyチャンネルの
光電変換素子およびGr,Cy,Gr,Yeチャンネル
の光電変換素子がこの順序でy方向に繰り返し配置され
て撮像面が形成されている。
撮像デバイスとしては、分光感度が異なる複数種類の光
電変換素子を同一平面上に交互に配置して構成されてい
るものが知られている(以下単板CCDと称する)。例
えば、図14に示すように、Cy(シアン)、Mg(マ
ゼンタ)、Ye(イエロー)、Gr(グリーン)のそれ
ぞれに分光感度を有する光電変換素子が配置された単板
CCDが知られている。図14に示すように、この単板
CCDは、MgおよびGrチャンネルの光電変換素子を
交互に配置したx方向に延在する第1のラインと、Ye
およびCyチャンネルの光電変換素子を交互に配置した
x方向に延在する第2のラインとをy方向に交互に配置
することにより、Mg,Ye,Mg,Cyチャンネルの
光電変換素子およびGr,Cy,Gr,Yeチャンネル
の光電変換素子がこの順序でy方向に繰り返し配置され
て撮像面が形成されている。
【0003】このような単板CCDの場合、Cy,M
g,Ye,Grの各信号値を同一画素位置において得る
ことができないため、隣接するCy,Mg,Ye,Gr
チャンネルの4個の光電変換素子の組(すなわち図14
において太線で囲んだ領域)において得られた信号によ
り1つの画素が構成される。しかしながら、4つの信号
で1つの画素を構成しようとすると、色ずれや偽色が生
じるおそれがある。また、各チャンネルの光電変換素子
数は単板CCDを構成する全素子数よりも少ないため、
高解像度の画像を得ることができない。例えば、図14
に示す単板CCDにおいては、各チャンネルの光電変換
素子数は全素子数の1/4しかないため、同一素子数の
モノクロ撮像装置に比べて解像度が1/4となってしま
う。
g,Ye,Grの各信号値を同一画素位置において得る
ことができないため、隣接するCy,Mg,Ye,Gr
チャンネルの4個の光電変換素子の組(すなわち図14
において太線で囲んだ領域)において得られた信号によ
り1つの画素が構成される。しかしながら、4つの信号
で1つの画素を構成しようとすると、色ずれや偽色が生
じるおそれがある。また、各チャンネルの光電変換素子
数は単板CCDを構成する全素子数よりも少ないため、
高解像度の画像を得ることができない。例えば、図14
に示す単板CCDにおいては、各チャンネルの光電変換
素子数は全素子数の1/4しかないため、同一素子数の
モノクロ撮像装置に比べて解像度が1/4となってしま
う。
【0004】このため、Cy,Mg,Ye,Gr各チャ
ンネルの光電変換素子が存在しない画素位置における信
号値を補間処理により求める方法が提案されているが、
単に補間処理を行うのみでは、信号値が大きく変化する
部分において偽色が発生することがある。この場合、撮
像系に光学ローパスフィルタを使用したり、撮像により
得られた画像データに対してローパスフィルタによる平
滑化処理を行うことにより偽色の発生を防止することが
できるが、この場合解像度が悪化するという問題があ
る。
ンネルの光電変換素子が存在しない画素位置における信
号値を補間処理により求める方法が提案されているが、
単に補間処理を行うのみでは、信号値が大きく変化する
部分において偽色が発生することがある。この場合、撮
像系に光学ローパスフィルタを使用したり、撮像により
得られた画像データに対してローパスフィルタによる平
滑化処理を行うことにより偽色の発生を防止することが
できるが、この場合解像度が悪化するという問題があ
る。
【0005】ここで、人間の視覚特性は色よりも輝度に
対して感度が高いものである。このため、単板CCDに
おいて得られたカラー画像データから、各画素の輝度を
表す高周波の輝度信号と低周波の色差信号とを生成し、
輝度信号および色差信号を用いてカラー画像データを再
構成するようにした方法が提案されている(単板カラー
ビデオカメラ用新輝度信号生成方式、杉浦ら、テレビジ
ョン学会誌Vol.48 No.2、pp.210〜216、1994)。以下、
この方式について説明する。
対して感度が高いものである。このため、単板CCDに
おいて得られたカラー画像データから、各画素の輝度を
表す高周波の輝度信号と低周波の色差信号とを生成し、
輝度信号および色差信号を用いてカラー画像データを再
構成するようにした方法が提案されている(単板カラー
ビデオカメラ用新輝度信号生成方式、杉浦ら、テレビジ
ョン学会誌Vol.48 No.2、pp.210〜216、1994)。以下、
この方式について説明する。
【0006】図14に示す単板CCDにおいて、x方向
に延在する2つのラインをペアとして、図14に示すよ
うなnラインおよびn+1ラインを設定する。そしてn
ラインについては、MgおよびCyの加算信号(Mg+
Cy)と、GrおよびYeの加算信号(Gr+Ye)と
を交互に読み出す。一方、n+1ラインについては、M
gおよびYeの加算信号(Mg+Ye)と、Grおよび
Cyの加算信号(Gr+Cy)とを交互に読み出す。こ
こで、ある画像中の部分領域においては、3種類の色信
号間に極めて強い相関が存在し、画像中の局所的な領域
においては、3種類の色信号の比率は略一定であるとい
うことが知られている。図15は図14に示すnライン
の局所的な領域を示す図である。ここで、Y1を領域1
の輝度信号、Y2を領域2の輝度信号とし、加算信号
(Mg+Cy)、加算信号(Gr+Ye)および輝度信
号Yを3種類の色信号とすると、領域1および領域2に
おいて下記の式(1)に示す関係が成立する。 (Mg1+Cy1):(Gr1+Ye1):Y1=(Mg2+Cy2):(Gr2+Ye2):Y2 (1) 式(1)によれば、画像中の局所的な領域においては、
輝度信号と加算信号との比率が一定であるという特性に
基づいて、各画素位置での輝度信号を算出することがで
きる。
に延在する2つのラインをペアとして、図14に示すよ
うなnラインおよびn+1ラインを設定する。そしてn
ラインについては、MgおよびCyの加算信号(Mg+
Cy)と、GrおよびYeの加算信号(Gr+Ye)と
を交互に読み出す。一方、n+1ラインについては、M
gおよびYeの加算信号(Mg+Ye)と、Grおよび
Cyの加算信号(Gr+Cy)とを交互に読み出す。こ
こで、ある画像中の部分領域においては、3種類の色信
号間に極めて強い相関が存在し、画像中の局所的な領域
においては、3種類の色信号の比率は略一定であるとい
うことが知られている。図15は図14に示すnライン
の局所的な領域を示す図である。ここで、Y1を領域1
の輝度信号、Y2を領域2の輝度信号とし、加算信号
(Mg+Cy)、加算信号(Gr+Ye)および輝度信
号Yを3種類の色信号とすると、領域1および領域2に
おいて下記の式(1)に示す関係が成立する。 (Mg1+Cy1):(Gr1+Ye1):Y1=(Mg2+Cy2):(Gr2+Ye2):Y2 (1) 式(1)によれば、画像中の局所的な領域においては、
輝度信号と加算信号との比率が一定であるという特性に
基づいて、各画素位置での輝度信号を算出することがで
きる。
【0007】
【0008】また、式(1)より、
(Mg1+Cy1):Y1=(Mg2+Cy2):Y2 (2)
の関係も成立する。すなわち、画像の局所的な領域にお
いては2種類の信号の比率は一定であることがいえる。
なお、上記式(2)は信号値が真数の場合について成立
するものであり、信号値が対数または指数の場合には、 (Mg1+Cy1)-Y1=(Mg2+Cy2)-Y2 (3) のように、画像の局所的な領域においては2種類の信号
の差は一定であるという関係が成立する。
いては2種類の信号の比率は一定であることがいえる。
なお、上記式(2)は信号値が真数の場合について成立
するものであり、信号値が対数または指数の場合には、 (Mg1+Cy1)-Y1=(Mg2+Cy2)-Y2 (3) のように、画像の局所的な領域においては2種類の信号
の差は一定であるという関係が成立する。
【0009】一方、加算信号(Mg+Cy)を得た画素
ペア位置(y方向2画素分)での輝度信号Yは、上記式
(2)の関係に基づいて、下記の式(4)に示すよう
に、この画素ペア位置周辺の平均的な輝度信号Y
LPFと、この画素ペア位置周辺の平均的な加算信号(以
下ローパス加算信号とする)(Mg+Cy)LPFとの比
率を、加算信号(Mg+Cy)に乗算することにより算
出することができる。 Y=(Mg+Cy)・YLPF/(Mg+Cy)LPF (4)
ペア位置(y方向2画素分)での輝度信号Yは、上記式
(2)の関係に基づいて、下記の式(4)に示すよう
に、この画素ペア位置周辺の平均的な輝度信号Y
LPFと、この画素ペア位置周辺の平均的な加算信号(以
下ローパス加算信号とする)(Mg+Cy)LPFとの比
率を、加算信号(Mg+Cy)に乗算することにより算
出することができる。 Y=(Mg+Cy)・YLPF/(Mg+Cy)LPF (4)
【0010】なお、式(4)におけるローパス加算信号
(Mg+Cy)LPFは、加算信号(Mg+Cy)にロー
パスフィルタによるフィルタリング処理を施すことによ
り得られる。また、YLPFは単板CCDのnライン上に
おいて隣接して得られる加算信号(Mg+Cy)および
加算信号(Gr+Ye)に対してローパスフィルタによ
るフィルタリング処理を施すことによりローパス加算信
号(Mg+Cy)LPFおよびローパス加算信号(Gr+
Ye)LPFを得、これらを加算することにより得られ
る。
(Mg+Cy)LPFは、加算信号(Mg+Cy)にロー
パスフィルタによるフィルタリング処理を施すことによ
り得られる。また、YLPFは単板CCDのnライン上に
おいて隣接して得られる加算信号(Mg+Cy)および
加算信号(Gr+Ye)に対してローパスフィルタによ
るフィルタリング処理を施すことによりローパス加算信
号(Mg+Cy)LPFおよびローパス加算信号(Gr+
Ye)LPFを得、これらを加算することにより得られ
る。
【0011】なお、nライン上における加算信号(Gr
+Ye)を得た画素ペア位置(2画素分)、n+1ライ
ンにおける加算信号(Mg+Ye)を得た画素ペア位置
(2画素分)およびn+1ラインにおける加算信号(G
r+Cy)を得た画素ペア位置(2画素分)における輝
度信号についても同様に算出することができる。
+Ye)を得た画素ペア位置(2画素分)、n+1ライ
ンにおける加算信号(Mg+Ye)を得た画素ペア位置
(2画素分)およびn+1ラインにおける加算信号(G
r+Cy)を得た画素ペア位置(2画素分)における輝
度信号についても同様に算出することができる。
【0012】ところで、図14に示す単板CCDは、正
方状に光電変換素子が配列されており、色差順次配列の
アレイ構造を有するCCDと称される。一方、単板CC
Dとして、例えば図16に示すように市松状に画素が配
置されたハニカム配列のアレイ構造を有するCCDが知
られている。なお、これを市松状の画素配列と称するこ
ともある。このようなハニカム配列のアレイ構造を有す
るCCDにおいては、破線で囲まれたラインを基本単位
として、上記と同様にして加算信号(Mg+Ye)を得
た画素ペア位置(2画素分)および加算信号(Gr+Y
e)を得た画素ペア位置(2画素分)における輝度信号
を求めることができる。
方状に光電変換素子が配列されており、色差順次配列の
アレイ構造を有するCCDと称される。一方、単板CC
Dとして、例えば図16に示すように市松状に画素が配
置されたハニカム配列のアレイ構造を有するCCDが知
られている。なお、これを市松状の画素配列と称するこ
ともある。このようなハニカム配列のアレイ構造を有す
るCCDにおいては、破線で囲まれたラインを基本単位
として、上記と同様にして加算信号(Mg+Ye)を得
た画素ペア位置(2画素分)および加算信号(Gr+Y
e)を得た画素ペア位置(2画素分)における輝度信号
を求めることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した輝
度信号を求める方法においては、加算信号に対してロー
パスフィルタによるフィルタリング処理を施すことによ
り、ローパス加算信号を得ているが、ローパスフィルタ
のフィルタリング特性に応じて、偽信号の抑制レベル
や、色味の消失レベルが異なる。例えば、色味の少ない
画像に対しては、カットオフ周波数が低いローパスフィ
ルタを用いることにより、再現帯域を拡張することがで
きて偽色の発生を防止できるが、色味の多い画像につい
て同様のローパスフィルタを用いると、再現帯域が狭く
なり色味が消失してしまう。
度信号を求める方法においては、加算信号に対してロー
パスフィルタによるフィルタリング処理を施すことによ
り、ローパス加算信号を得ているが、ローパスフィルタ
のフィルタリング特性に応じて、偽信号の抑制レベル
や、色味の消失レベルが異なる。例えば、色味の少ない
画像に対しては、カットオフ周波数が低いローパスフィ
ルタを用いることにより、再現帯域を拡張することがで
きて偽色の発生を防止できるが、色味の多い画像につい
て同様のローパスフィルタを用いると、再現帯域が狭く
なり色味が消失してしまう。
【0014】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、画像データにより表される画像の色味に応じて適切
に信号値を推定できる画像処理方法および装置並びに画
像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを提供することを目的とするものである。
り、画像データにより表される画像の色味に応じて適切
に信号値を推定できる画像処理方法および装置並びに画
像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の画像
処理方法は、異なる分光分布を有する第1から第4の信
号値を有する第1から第4の画素からなる画像を表す画
像データであって、前記第1から第4の画素が色差順次
配列されてなる画像を表す画像データの、前記第1から
第4信号値に基づいて、全画素位置における前記第1か
ら第4信号値のうち少なくとも1つの信号値を推定して
前記画像データの帯域を拡張する画像処理方法であっ
て、前記画像データにより表される画像のシーンの色味
に応じたフィルタリング特性を有するローパスフィルタ
により、前記第1から第4信号値に対して前記所定方向
および/または前記直交方向にフィルタリング処理を施
して、フィルタリング処理済みの第1から第4信号値を
取得し、前記第1から第4信号値および前記フィルタリ
ング処理済みの第1から第4信号値に基づいて、前記全
画素位置における前記第1から第4信号値のうちの少な
くとも1つの信号値を推定することを特徴とするもので
ある。
処理方法は、異なる分光分布を有する第1から第4の信
号値を有する第1から第4の画素からなる画像を表す画
像データであって、前記第1から第4の画素が色差順次
配列されてなる画像を表す画像データの、前記第1から
第4信号値に基づいて、全画素位置における前記第1か
ら第4信号値のうち少なくとも1つの信号値を推定して
前記画像データの帯域を拡張する画像処理方法であっ
て、前記画像データにより表される画像のシーンの色味
に応じたフィルタリング特性を有するローパスフィルタ
により、前記第1から第4信号値に対して前記所定方向
および/または前記直交方向にフィルタリング処理を施
して、フィルタリング処理済みの第1から第4信号値を
取得し、前記第1から第4信号値および前記フィルタリ
ング処理済みの第1から第4信号値に基づいて、前記全
画素位置における前記第1から第4信号値のうちの少な
くとも1つの信号値を推定することを特徴とするもので
ある。
【0016】ここで、「色差順次配列」とは、第1およ
び第2の画素が所定方向に交互に配置されて第1ライン
が形成され、第3および第4の画素が所定方向に交互に
配置されて第2ラインが形成され、第1および第2ライ
ンが所定方向に直交する直交方向に交互に配置されてな
る画素の配列をいう。例えば、第1から第4画素をそれ
ぞれMg,Gr,Ye,Cyに対応させ、MgおよびG
rをx方向に交互に配置して第1ラインを形成し、Ye
およびCy画素をx方向に交互に配置して第2ラインを
形成し、第1および第2ラインをy方向に交互に配置す
ることにより、色差順次配列が得られる。具体的には、
図14に示す単板CCDにおいて得られた画像データに
おける画素の配列が色差順次配列となる。なお、この色
差順次配列においては、第2ラインの画素配列がnライ
ン目とn+1ライン目とで異なっているが、同一として
もよい。すなわち、図14に示す単板CCDにおいて得
られる画像データおいては、nライン目においては、左
端からYe,Cy,Ye…の順序で画素が配列されてお
り、n+1ライン目においては左端からCy,Ye,Y
e…の順序で画素が配列されているが、いずれのライン
も左端からYe,Cy,Ye…の順序またはCy,Y
e,Ye…の順序で画素を配列したものも、色差順次配
列に含まれるものである。
び第2の画素が所定方向に交互に配置されて第1ライン
が形成され、第3および第4の画素が所定方向に交互に
配置されて第2ラインが形成され、第1および第2ライ
ンが所定方向に直交する直交方向に交互に配置されてな
る画素の配列をいう。例えば、第1から第4画素をそれ
ぞれMg,Gr,Ye,Cyに対応させ、MgおよびG
rをx方向に交互に配置して第1ラインを形成し、Ye
およびCy画素をx方向に交互に配置して第2ラインを
形成し、第1および第2ラインをy方向に交互に配置す
ることにより、色差順次配列が得られる。具体的には、
図14に示す単板CCDにおいて得られた画像データに
おける画素の配列が色差順次配列となる。なお、この色
差順次配列においては、第2ラインの画素配列がnライ
ン目とn+1ライン目とで異なっているが、同一として
もよい。すなわち、図14に示す単板CCDにおいて得
られる画像データおいては、nライン目においては、左
端からYe,Cy,Ye…の順序で画素が配列されてお
り、n+1ライン目においては左端からCy,Ye,Y
e…の順序で画素が配列されているが、いずれのライン
も左端からYe,Cy,Ye…の順序またはCy,Y
e,Ye…の順序で画素を配列したものも、色差順次配
列に含まれるものである。
【0017】なお、全画素位置における第1から第4の
全ての信号値を推定するとした場合、本発明による画像
処理方法は、Mg画素位置におけるCy,Ye,Gr信
号、Cy画素位置におけるMg,Ye,Gr信号、Ye
画素位置におけるCy,Mg,Gr信号およびGr画素
位置におけるCy,Mg,Ye信号を推定するようにし
たものである。
全ての信号値を推定するとした場合、本発明による画像
処理方法は、Mg画素位置におけるCy,Ye,Gr信
号、Cy画素位置におけるMg,Ye,Gr信号、Ye
画素位置におけるCy,Mg,Gr信号およびGr画素
位置におけるCy,Mg,Ye信号を推定するようにし
たものである。
【0018】また、色差順次配列においては、画素の配
列は正方状のものに限定されるものではなく、市松状に
配列されたものであってもよい。
列は正方状のものに限定されるものではなく、市松状に
配列されたものであってもよい。
【0019】例えば図16に示すようにCy,Mg,Y
e,Grのそれぞれに分光感度を有する光電変換素子を
有するハニカム配列の単板CCDにおいては、Cy,M
g,Ye,Grの色信号からなる画像データが得られ
る。そしてこの画像データにより表される画像の画素の
配列を図16を参照して説明すると、第1から第4画
素、第1信号値から第4信号値をそれぞれCy,Mg,
Ye,Grに対応させ、第1ラインを図16上左上から
右下方向にMg画素およびCy画素を交互に配置したラ
インとし、第2ラインを第1ラインと同様の方向にGr
画素およびYe画素を交互に配置したラインとすれば、
画素の配列は色差順次配列となる。
e,Grのそれぞれに分光感度を有する光電変換素子を
有するハニカム配列の単板CCDにおいては、Cy,M
g,Ye,Grの色信号からなる画像データが得られ
る。そしてこの画像データにより表される画像の画素の
配列を図16を参照して説明すると、第1から第4画
素、第1信号値から第4信号値をそれぞれCy,Mg,
Ye,Grに対応させ、第1ラインを図16上左上から
右下方向にMg画素およびCy画素を交互に配置したラ
インとし、第2ラインを第1ラインと同様の方向にGr
画素およびYe画素を交互に配置したラインとすれば、
画素の配列は色差順次配列となる。
【0020】ここで、色味が少ないシーンにおいては、
ローパスフィルタのカットオフ周波数が低いほど推定さ
れる信号値の再現帯域を拡張して偽色の発生を防止でき
る。一方、色味が多いシーンにおいてはカットオフ周波
数が高いほど色味の消失を防止できる。したがって、
「シーンの色味に応じたフィルタリング特性を有するロ
ーパスフィルタ」としては、例えば色味が少ないほどカ
ットオフ周波数が低いローパスフィルタを用いればよ
い。
ローパスフィルタのカットオフ周波数が低いほど推定さ
れる信号値の再現帯域を拡張して偽色の発生を防止でき
る。一方、色味が多いシーンにおいてはカットオフ周波
数が高いほど色味の消失を防止できる。したがって、
「シーンの色味に応じたフィルタリング特性を有するロ
ーパスフィルタ」としては、例えば色味が少ないほどカ
ットオフ周波数が低いローパスフィルタを用いればよ
い。
【0021】なお、本発明による第1の画像処理方法に
おいては、信号値を推定する画素位置における前記所定
方向についての信号値の推定値である所定方向推定値、
および前記直交方向についての信号値の推定値である直
交方向推定値を算出し、前記信号値を推定する画素位置
における信号値の変動方向に応じて、前記所定方向推定
値および前記直交方向推定値を所定の重み付け係数によ
り重み付け加算して、前記第1から第4信号値のうち少
なくとも1つの信号値を推定することが好ましい。
おいては、信号値を推定する画素位置における前記所定
方向についての信号値の推定値である所定方向推定値、
および前記直交方向についての信号値の推定値である直
交方向推定値を算出し、前記信号値を推定する画素位置
における信号値の変動方向に応じて、前記所定方向推定
値および前記直交方向推定値を所定の重み付け係数によ
り重み付け加算して、前記第1から第4信号値のうち少
なくとも1つの信号値を推定することが好ましい。
【0022】この場合、前記所定の重み付け係数は、前
記信号値を推定する画素位置における信号値の変化方向
を表す尺度値に基づいて算出されたものであることが好
ましい。「尺度値」とは、信号値を推定する画素位置で
の信号値の変化方向を表すものであり、例えば前記所定
方向および前記直交方向において信号値を推定する画素
位置における信号値の変化量により尺度値を表すことが
できる。
記信号値を推定する画素位置における信号値の変化方向
を表す尺度値に基づいて算出されたものであることが好
ましい。「尺度値」とは、信号値を推定する画素位置で
の信号値の変化方向を表すものであり、例えば前記所定
方向および前記直交方向において信号値を推定する画素
位置における信号値の変化量により尺度値を表すことが
できる。
【0023】ここで、「所定方向推定値」および「直交
方向推定値」とは、所定方向および直交方向についてそ
れぞれ推定した第1から第4信号値のうち少なくとも1
つの信号値のことである。
方向推定値」とは、所定方向および直交方向についてそ
れぞれ推定した第1から第4信号値のうち少なくとも1
つの信号値のことである。
【0024】また、本発明による第1の画像処理方法に
おいては、前記画像データにより表される画像の前記第
1から第4画素が市松状に配列されてなるものであって
もよい。
おいては、前記画像データにより表される画像の前記第
1から第4画素が市松状に配列されてなるものであって
もよい。
【0025】このような画素位置の配列の場合、全ての
画素位置における信号値を推定するとともに、該推定さ
れた信号値に基づいて、空孔画素位置における信号値を
推定することが好ましい。
画素位置における信号値を推定するとともに、該推定さ
れた信号値に基づいて、空孔画素位置における信号値を
推定することが好ましい。
【0026】またこの場合、前記空孔画素位置を含む全
画素位置における第1から第4の信号値に基づいて、該
空孔画素位置を含む全画素位置における輝度色差信号を
算出することが好ましい。
画素位置における第1から第4の信号値に基づいて、該
空孔画素位置を含む全画素位置における輝度色差信号を
算出することが好ましい。
【0027】ここで、「空孔画素位置」とは、図16に
示すようなハニカム配列の単板CCDにおいて、これを
正方配列とみなした場合に、例えば図16の横方向にお
けるMgとGrとの間、CyとYeとの間の画素位置の
ように、信号値を有さない画素位置とみなせる位置のこ
とをいう。
示すようなハニカム配列の単板CCDにおいて、これを
正方配列とみなした場合に、例えば図16の横方向にお
けるMgとGrとの間、CyとYeとの間の画素位置の
ように、信号値を有さない画素位置とみなせる位置のこ
とをいう。
【0028】さらに、本発明による第1の画像処理方法
においては、前記全画素位置における前記第1から第4
の信号値を推定し、該推定された信号値に基づいて、前
記全画素位置における輝度色差信号を算出してもよい。
においては、前記全画素位置における前記第1から第4
の信号値を推定し、該推定された信号値に基づいて、前
記全画素位置における輝度色差信号を算出してもよい。
【0029】本発明による第2の画像処理方法は、異な
る分光分布を有する第1から第4の信号値を有する第1
から第4の画素からなる画像を表す画像データであっ
て、前記第1から第4の画素が色差順次配列されてなる
画像を表す画像データの、所定方向に延在する第1ライ
ン上において互いに隣接する2つの信号値の加算値であ
る第1加算値、および前記第1ラインに隣接する第2ラ
イン上において互いに隣接する2つの信号値の加算値で
ある第2加算値に基づいて、前記第1および前記第2の
加算値が得られる前記所定方向の全画素ペア位置におけ
る前記第1および前記第2加算値、並びに前記第1ライ
ンに直交する直交方向に延在する第3ライン上において
互いに隣接する2つの信号値の加算値である第3加算
値、および前記第3ラインに隣接する第4ライン上にお
いて互いに隣接する2つの信号値の加算値である第4加
算値に基づいて、前記第3および前記第4の加算値が得
られる前記直交方向の全画素ペア位置における前記第3
および前記第4加算値を推定して前記画像データの帯域
を拡張する画像処理方法であって、前記画像データによ
り表される画像のシーンの色味に応じたフィルタリング
特性を有するローパスフィルタにより、前記第1から第
4加算値に対して前記所定方向および/または前記直交
方向にフィルタリング処理を施して、フィルタリング処
理済みの第1から第4加算値を取得し、前記第1から第
4加算値および前記フィルタリング処理済みの第1から
第4加算値に基づいて、前記所定方向の全画素ペア位置
における前記第1および第2の加算値、並びに前記直交
方向の全画素ペア位置における前記第3および第4加算
値を推定することを特徴とするものである。
る分光分布を有する第1から第4の信号値を有する第1
から第4の画素からなる画像を表す画像データであっ
て、前記第1から第4の画素が色差順次配列されてなる
画像を表す画像データの、所定方向に延在する第1ライ
ン上において互いに隣接する2つの信号値の加算値であ
る第1加算値、および前記第1ラインに隣接する第2ラ
イン上において互いに隣接する2つの信号値の加算値で
ある第2加算値に基づいて、前記第1および前記第2の
加算値が得られる前記所定方向の全画素ペア位置におけ
る前記第1および前記第2加算値、並びに前記第1ライ
ンに直交する直交方向に延在する第3ライン上において
互いに隣接する2つの信号値の加算値である第3加算
値、および前記第3ラインに隣接する第4ライン上にお
いて互いに隣接する2つの信号値の加算値である第4加
算値に基づいて、前記第3および前記第4の加算値が得
られる前記直交方向の全画素ペア位置における前記第3
および前記第4加算値を推定して前記画像データの帯域
を拡張する画像処理方法であって、前記画像データによ
り表される画像のシーンの色味に応じたフィルタリング
特性を有するローパスフィルタにより、前記第1から第
4加算値に対して前記所定方向および/または前記直交
方向にフィルタリング処理を施して、フィルタリング処
理済みの第1から第4加算値を取得し、前記第1から第
4加算値および前記フィルタリング処理済みの第1から
第4加算値に基づいて、前記所定方向の全画素ペア位置
における前記第1および第2の加算値、並びに前記直交
方向の全画素ペア位置における前記第3および第4加算
値を推定することを特徴とするものである。
【0030】例えば図16に示すようにCy,Mg,Y
e,Grのそれぞれに分光感度を有する光電変換素子を
有するハニカム配列の単板CCDにおいては、Cy,M
g,Ye,Grの色信号からなる画像データが得られ
る。そしてこの画像データにより表される画像の画素の
配列を図16を参照して説明すると、第1から第4画
素、第1信号値から第4信号値をそれぞれCy,Mg,
Ye,Grに対応させ、第1ラインを図16上左上から
右下方向にMgおよびCy画素を交互に配置したライン
とし、第2ラインを第1ラインと同様の方向にGrおよ
びYe画素を交互に配置したラインとした場合、本発明
による画像処理方法における第1加算値は(Mg+C
y)、第2加算値は(Gr+Ye)、第3加算値は(M
g+Ye)、第4加算値は(Gr+Cy)となる。そし
て、第1加算値(Mg+Cy)が得られた画素ペア位置
(2画素分)における(Gr+Ye)、第2加算値(G
r+Ye)が得られた画素ペア位置(2画素分)におけ
る(Mg+Cy)、第3加算値(Mg+Ye)が得られ
た画素ペア位置(2画素分)における(Gr+Cy)お
よび第4加算値(Gr+Cy)が得られた画素ペア位置
(2画素分)における(Mg+Ye)を推定するように
したものである。
e,Grのそれぞれに分光感度を有する光電変換素子を
有するハニカム配列の単板CCDにおいては、Cy,M
g,Ye,Grの色信号からなる画像データが得られ
る。そしてこの画像データにより表される画像の画素の
配列を図16を参照して説明すると、第1から第4画
素、第1信号値から第4信号値をそれぞれCy,Mg,
Ye,Grに対応させ、第1ラインを図16上左上から
右下方向にMgおよびCy画素を交互に配置したライン
とし、第2ラインを第1ラインと同様の方向にGrおよ
びYe画素を交互に配置したラインとした場合、本発明
による画像処理方法における第1加算値は(Mg+C
y)、第2加算値は(Gr+Ye)、第3加算値は(M
g+Ye)、第4加算値は(Gr+Cy)となる。そし
て、第1加算値(Mg+Cy)が得られた画素ペア位置
(2画素分)における(Gr+Ye)、第2加算値(G
r+Ye)が得られた画素ペア位置(2画素分)におけ
る(Mg+Cy)、第3加算値(Mg+Ye)が得られ
た画素ペア位置(2画素分)における(Gr+Cy)お
よび第4加算値(Gr+Cy)が得られた画素ペア位置
(2画素分)における(Mg+Ye)を推定するように
したものである。
【0031】なお、本発明による第2の画像処理方法に
おいては、前記画像データにより表される画像の前記第
1から第4画素が市松状に配列されてなることが好まし
い。
おいては、前記画像データにより表される画像の前記第
1から第4画素が市松状に配列されてなることが好まし
い。
【0032】この場合、前記推定された加算値に基づい
て、前記全画素位置における輝度色差信号を算出するこ
とが好ましく、さらに、前記全画素位置における輝度色
差信号に基づいて、空孔画素位置における輝度色差信号
を算出することが好ましい。
て、前記全画素位置における輝度色差信号を算出するこ
とが好ましく、さらに、前記全画素位置における輝度色
差信号に基づいて、空孔画素位置における輝度色差信号
を算出することが好ましい。
【0033】さらに、本発明による第2の画像処理方法
においては、前記推定された加算値に基づいて、前記全
画素位置における輝度色差信号を算出することが好まし
い。
においては、前記推定された加算値に基づいて、前記全
画素位置における輝度色差信号を算出することが好まし
い。
【0034】また、本発明による第1および第2の画像
処理方法においては、前記第1から前記第4の信号値
が、それぞれCy(シアン)、Mg(マゼンタ)、Ye
(イエロー)、Gr(グリーン)のいずれかの色信号で
あることが好ましい。
処理方法においては、前記第1から前記第4の信号値
が、それぞれCy(シアン)、Mg(マゼンタ)、Ye
(イエロー)、Gr(グリーン)のいずれかの色信号で
あることが好ましい。
【0035】さらに、本発明による第1および第2の画
像処理方法においては、前記画像データを、異なる分光
感度を有する第1から第4の光電変換素子を単一面上に
色差順次配列させて撮像面が形成された撮像デバイスに
おいて得てもよい。
像処理方法においては、前記画像データを、異なる分光
感度を有する第1から第4の光電変換素子を単一面上に
色差順次配列させて撮像面が形成された撮像デバイスに
おいて得てもよい。
【0036】本発明による第1の画像処理装置は、異な
る分光分布を有する第1から第4の信号値を有する第1
から第4の画素からなる画像を表す画像データであっ
て、前記第1から第4の画素が色差順次配列されてなる
画像を表す画像データの、前記第1から第4信号値に基
づいて、全画素位置における前記第1から第4信号値の
うち少なくとも1つの信号値を推定して前記画像データ
の帯域を拡張する画像処理装置であって、前記画像デー
タにより表される画像のシーンの色味に応じたフィルタ
リング特性を有するローパスフィルタにより、前記第1
から第4信号値に対して前記所定方向および/または前
記直交方向にフィルタリング処理を施して、フィルタリ
ング処理済みの第1から第4信号値を取得するフィルタ
リング手段と、前記第1から第4信号値および前記フィ
ルタリング処理済みの第1から第4信号値に基づいて、
前記全画素位置における前記第1から第4信号値のうち
の少なくとも1つの信号値を推定する信号値推定手段と
を備えたことを特徴とするものである。
る分光分布を有する第1から第4の信号値を有する第1
から第4の画素からなる画像を表す画像データであっ
て、前記第1から第4の画素が色差順次配列されてなる
画像を表す画像データの、前記第1から第4信号値に基
づいて、全画素位置における前記第1から第4信号値の
うち少なくとも1つの信号値を推定して前記画像データ
の帯域を拡張する画像処理装置であって、前記画像デー
タにより表される画像のシーンの色味に応じたフィルタ
リング特性を有するローパスフィルタにより、前記第1
から第4信号値に対して前記所定方向および/または前
記直交方向にフィルタリング処理を施して、フィルタリ
ング処理済みの第1から第4信号値を取得するフィルタ
リング手段と、前記第1から第4信号値および前記フィ
ルタリング処理済みの第1から第4信号値に基づいて、
前記全画素位置における前記第1から第4信号値のうち
の少なくとも1つの信号値を推定する信号値推定手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0037】なお、本発明による第1の画像処理装置に
おいては、前記信号値推定手段は、信号値を推定する画
素位置における前記所定方向についての信号値の推定値
である所定方向推定値、および前記直交方向についての
信号値の推定値である直交方向推定値を算出し、前記信
号値を推定する画素位置における信号値の変動方向に応
じて、前記所定方向推定値および前記直交方向推定値を
所定の重み付け係数により重み付け加算して、前記第1
から第4信号値のうち少なくとも1つの信号値を推定す
る手段であることが好ましい。
おいては、前記信号値推定手段は、信号値を推定する画
素位置における前記所定方向についての信号値の推定値
である所定方向推定値、および前記直交方向についての
信号値の推定値である直交方向推定値を算出し、前記信
号値を推定する画素位置における信号値の変動方向に応
じて、前記所定方向推定値および前記直交方向推定値を
所定の重み付け係数により重み付け加算して、前記第1
から第4信号値のうち少なくとも1つの信号値を推定す
る手段であることが好ましい。
【0038】また、本発明による第1の画像処理装置に
おいては、前記画像データにより表される画像の前記第
1から第4画素が市松状に配列されてなるものであって
もよい。
おいては、前記画像データにより表される画像の前記第
1から第4画素が市松状に配列されてなるものであって
もよい。
【0039】この場合、前記信号値推定手段は、前記全
画素位置における前記第1から第4の信号値を推定する
とともに、該推定された信号値に基づいて、空孔画素位
置における前記第1から第4の信号値を推定する手段で
あることが好ましい。
画素位置における前記第1から第4の信号値を推定する
とともに、該推定された信号値に基づいて、空孔画素位
置における前記第1から第4の信号値を推定する手段で
あることが好ましい。
【0040】またこの場合、前記信号値推定手段は、前
記空孔画素位置を含む全画素位置における第1から第4
の信号値に基づいて、該空孔画素位置を含む全画素位置
における輝度色差信号を算出する手段であることが好ま
しい。
記空孔画素位置を含む全画素位置における第1から第4
の信号値に基づいて、該空孔画素位置を含む全画素位置
における輝度色差信号を算出する手段であることが好ま
しい。
【0041】さらに本発明による第1の画像処理装置に
おいては、前記信号値推定手段は、前記全画素位置にお
ける前記第1から第4の信号値を推定し、該推定された
信号値に基づいて、前記全画素位置における輝度色差信
号を算出する手段としてもよい。
おいては、前記信号値推定手段は、前記全画素位置にお
ける前記第1から第4の信号値を推定し、該推定された
信号値に基づいて、前記全画素位置における輝度色差信
号を算出する手段としてもよい。
【0042】本発明による第2の画像処理装置は、異な
る分光分布を有する第1から第4の信号値を有する第1
から第4の画素からなる画像を表す画像データであっ
て、前記第1から第4の画素が色差順次配列されてなる
画像を表す画像データの、所定方向に延在する第1ライ
ン上において互いに隣接する2つの信号値の加算値であ
る第1加算値、および前記第1ラインに隣接する第2ラ
イン上において互いに隣接する2つの信号値の加算値で
ある第2加算値に基づいて、前記第1および前記第2の
加算値が得られる前記所定方向の全画素ペア位置におけ
る前記第1および前記第2加算値、並びに前記第1ライ
ンに直交する直交方向に延在する第3ライン上において
互いに隣接する2つの信号値の加算値である第3加算
値、および前記第3ラインに隣接する第4ライン上にお
いて互いに隣接する2つの信号値の加算値である第4加
算値に基づいて、前記第3および前記第4の加算値が得
られる前記直交方向の全画素ペア位置における前記第3
および前記第4加算値を推定して前記画像データの帯域
を拡張する画像処理装置であって、前記画像データによ
り表される画像のシーンの色味に応じたフィルタリング
特性を有するローパスフィルタにより、前記第1から第
4加算値に対して前記所定方向および/または前記直交
方向にフィルタリング処理を施して、フィルタリング処
理済みの第1から第4加算値を取得するフィルタリング
手段と、前記第1から第4加算値および前記フィルタリ
ング処理済みの第1から第4加算値に基づいて、前記所
定方向の全画素ペア位置における前記第1および第2の
加算値、並びに前記直交方向の全画素ペア位置における
前記第3および第4加算値を推定する信号値推定手段と
を備えたことを特徴とするものである。
る分光分布を有する第1から第4の信号値を有する第1
から第4の画素からなる画像を表す画像データであっ
て、前記第1から第4の画素が色差順次配列されてなる
画像を表す画像データの、所定方向に延在する第1ライ
ン上において互いに隣接する2つの信号値の加算値であ
る第1加算値、および前記第1ラインに隣接する第2ラ
イン上において互いに隣接する2つの信号値の加算値で
ある第2加算値に基づいて、前記第1および前記第2の
加算値が得られる前記所定方向の全画素ペア位置におけ
る前記第1および前記第2加算値、並びに前記第1ライ
ンに直交する直交方向に延在する第3ライン上において
互いに隣接する2つの信号値の加算値である第3加算
値、および前記第3ラインに隣接する第4ライン上にお
いて互いに隣接する2つの信号値の加算値である第4加
算値に基づいて、前記第3および前記第4の加算値が得
られる前記直交方向の全画素ペア位置における前記第3
および前記第4加算値を推定して前記画像データの帯域
を拡張する画像処理装置であって、前記画像データによ
り表される画像のシーンの色味に応じたフィルタリング
特性を有するローパスフィルタにより、前記第1から第
4加算値に対して前記所定方向および/または前記直交
方向にフィルタリング処理を施して、フィルタリング処
理済みの第1から第4加算値を取得するフィルタリング
手段と、前記第1から第4加算値および前記フィルタリ
ング処理済みの第1から第4加算値に基づいて、前記所
定方向の全画素ペア位置における前記第1および第2の
加算値、並びに前記直交方向の全画素ペア位置における
前記第3および第4加算値を推定する信号値推定手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0043】なお、本発明による第2の画像処理装置に
おいては、前記画像データにより表される画像の前記第
1から第4画素が市松状に配列されてなるものであって
もよい。
おいては、前記画像データにより表される画像の前記第
1から第4画素が市松状に配列されてなるものであって
もよい。
【0044】また、本発明による第2の画像処理装置に
おいては、前記信号値推定手段は、前記推定された加算
値に基づいて、前記全画素位置における輝度色差信号を
算出する手段であってもよい。
おいては、前記信号値推定手段は、前記推定された加算
値に基づいて、前記全画素位置における輝度色差信号を
算出する手段であってもよい。
【0045】この場合、前記信号値推定手段は、前記全
画素位置における輝度色差信号に基づいて、空孔画素位
置における輝度色差信号を算出する手段であることが好
ましい。
画素位置における輝度色差信号に基づいて、空孔画素位
置における輝度色差信号を算出する手段であることが好
ましい。
【0046】さらに、本発明による第2の画像処理装置
においては、前記信号値推定手段は、前記推定された加
算値に基づいて、前記全画素位置における輝度色差信号
を算出する手段であってもよい。
においては、前記信号値推定手段は、前記推定された加
算値に基づいて、前記全画素位置における輝度色差信号
を算出する手段であってもよい。
【0047】また、本発明による第2の画像処理装置に
おいては、前記第1から前記第4の信号値が、それぞれ
Cy,Mg,Ye,Grのいずれかの色信号であっても
よい。
おいては、前記第1から前記第4の信号値が、それぞれ
Cy,Mg,Ye,Grのいずれかの色信号であっても
よい。
【0048】さらに、本発明による第2の画像処理装置
においては、前記画像データは、異なる分光感度を有す
る第1から第4の光電変換素子を単一面上に色差順次配
列させて撮像面が形成された撮像デバイスにおいて得ら
れたものであってもよい。
においては、前記画像データは、異なる分光感度を有す
る第1から第4の光電変換素子を単一面上に色差順次配
列させて撮像面が形成された撮像デバイスにおいて得ら
れたものであってもよい。
【0049】なお、本発明による第1および第2の画像
処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
として提供してもよい。
処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
として提供してもよい。
【0050】また、本発明による画像処理装置をデジタ
ルカメラ等の撮像装置に設けてもよく、プリンタ等の出
力装置に設けてもよい。
ルカメラ等の撮像装置に設けてもよく、プリンタ等の出
力装置に設けてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明による第1の画像処理方法および
装置によれば、シーンの色味に応じて特性が切替可能な
ローパスフィルタにより第1から第4信号値に対して所
定方向および/または直交方向にフィルタリング処理が
施されてフィルタリング処理済みの第1から第4信号値
が取得される。そして、第1から第4信号値およびフィ
ルタリング処理済みの第1から第4信号値に基づいて、
全画素位置における第1から第4信号値のうちの少なく
とも1つの信号値が推定される。このため、帯域を拡張
しつつ、シーンの色味に応じて偽色の発生が低減された
あるいは色味の消失の少ない画像を再現可能な信号値を
推定することができる。
装置によれば、シーンの色味に応じて特性が切替可能な
ローパスフィルタにより第1から第4信号値に対して所
定方向および/または直交方向にフィルタリング処理が
施されてフィルタリング処理済みの第1から第4信号値
が取得される。そして、第1から第4信号値およびフィ
ルタリング処理済みの第1から第4信号値に基づいて、
全画素位置における第1から第4信号値のうちの少なく
とも1つの信号値が推定される。このため、帯域を拡張
しつつ、シーンの色味に応じて偽色の発生が低減された
あるいは色味の消失の少ない画像を再現可能な信号値を
推定することができる。
【0052】また、信号値が変化する方向に応じて、所
定方向および直交方向について算出された信号値を重み
付け加算して、各画素位置における信号値を算出するこ
とにより、信号値の変化方向に拘わらず偽色の発生を防
止できるとともに、アーチファクトの発生をも防止する
ことができる。
定方向および直交方向について算出された信号値を重み
付け加算して、各画素位置における信号値を算出するこ
とにより、信号値の変化方向に拘わらず偽色の発生を防
止できるとともに、アーチファクトの発生をも防止する
ことができる。
【0053】本発明による第2の画像処理方法および装
置によれば、シーンの色味に応じて特性が切替可能なロ
ーパスフィルタにより第1から第4加算値に対してフィ
ルタリング処理が施されてフィルタリング処理済みの第
1から第4加算値が取得される。そして、第1から第4
加算値およびフィルタリング処理済みの第1から第4加
算値に基づいて、所定方向および直交方向の全画素ペア
位置における第1から第4加算値が推定される。
置によれば、シーンの色味に応じて特性が切替可能なロ
ーパスフィルタにより第1から第4加算値に対してフィ
ルタリング処理が施されてフィルタリング処理済みの第
1から第4加算値が取得される。そして、第1から第4
加算値およびフィルタリング処理済みの第1から第4加
算値に基づいて、所定方向および直交方向の全画素ペア
位置における第1から第4加算値が推定される。
【0054】このため、シーンの色味に応じて偽色の発
生が低減されたあるいは色味の消失の少ない画像を再現
可能な加算値を推定することができる。
生が低減されたあるいは色味の消失の少ない画像を再現
可能な加算値を推定することができる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態
による画像処理装置の構成を示す概略ブロック図であ
る。図1に示すように本発明の第1の実施形態による画
像処理装置は、単板CCD1と、単板CCD1を構成す
る各光電変換素子において得られた信号値に基づいて全
画素位置における信号値を求める画像処理手段2とを備
える。
形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態
による画像処理装置の構成を示す概略ブロック図であ
る。図1に示すように本発明の第1の実施形態による画
像処理装置は、単板CCD1と、単板CCD1を構成す
る各光電変換素子において得られた信号値に基づいて全
画素位置における信号値を求める画像処理手段2とを備
える。
【0056】画像処理手段2は、単板CCD1を構成す
る各光電変換素子において得られた各信号値に対してロ
ーパスフィルタによるフィルタリング処理を施してロー
パス信号を得るLPF処理手段21と、各信号値および
ローパス信号に基づいて、画像データS0により表され
る画像の全画素位置における信号値を算出する信号値算
出手段22と、LPF処理手段21において用いられる
ローパスフィルタの特性を撮影するシーンの色味に応じ
て切り替えるLPF切替手段23と、信号値算出手段2
2において算出された信号から後述する図3に示す空孔
画素位置*の信号値を算出して、帯域が拡張された画像
データS1を得る市松正方補間手段24と、画像データ
S1をYCC輝度色差空間の画像データS2に変換する
YCC変換手段25を備える。
る各光電変換素子において得られた各信号値に対してロ
ーパスフィルタによるフィルタリング処理を施してロー
パス信号を得るLPF処理手段21と、各信号値および
ローパス信号に基づいて、画像データS0により表され
る画像の全画素位置における信号値を算出する信号値算
出手段22と、LPF処理手段21において用いられる
ローパスフィルタの特性を撮影するシーンの色味に応じ
て切り替えるLPF切替手段23と、信号値算出手段2
2において算出された信号から後述する図3に示す空孔
画素位置*の信号値を算出して、帯域が拡張された画像
データS1を得る市松正方補間手段24と、画像データ
S1をYCC輝度色差空間の画像データS2に変換する
YCC変換手段25を備える。
【0057】ここで、信号値算出手段22、市松正方補
間手段24およびYCC変換手段25が、信号値推定手
段に対応する。
間手段24およびYCC変換手段25が、信号値推定手
段に対応する。
【0058】なお、画像データS2は、スマートメディ
ア、メモリスティックなどのメディアに記録して保管さ
れる。
ア、メモリスティックなどのメディアに記録して保管さ
れる。
【0059】図1に示す単板CCD1においては、これ
を構成する光電変換素子からはアナログ信号が得られる
ものであるが、本実施形態における画像データS0は、
アナログ信号をA/D変換したデジタル信号であり、な
おかつこのデジタル信号は単板CCD1に入力する光量
の0.45乗あるいは対数値となるように変換されてい
るものとする。
を構成する光電変換素子からはアナログ信号が得られる
ものであるが、本実施形態における画像データS0は、
アナログ信号をA/D変換したデジタル信号であり、な
おかつこのデジタル信号は単板CCD1に入力する光量
の0.45乗あるいは対数値となるように変換されてい
るものとする。
【0060】なお、本実施形態による画像処理装置は、
デジタルカメラのような撮像装置やフイルムから画像を
読み取るスキャナ等の読取装置に設けられるものであっ
てもよく、これらの装置において得られた画像信号を再
生するモニタやプリンタ等の再生装置に設けられるもの
であってもよい。また、画像処理装置単体として用いて
もよい。なお、ここでは、本実施形態による画像処理装
置をカメラに適用したものとして説明する。
デジタルカメラのような撮像装置やフイルムから画像を
読み取るスキャナ等の読取装置に設けられるものであっ
てもよく、これらの装置において得られた画像信号を再
生するモニタやプリンタ等の再生装置に設けられるもの
であってもよい。また、画像処理装置単体として用いて
もよい。なお、ここでは、本実施形態による画像処理装
置をカメラに適用したものとして説明する。
【0061】図2は、単板CCD1において得られた画
像データS0により表される画像の画素配列を示す図で
ある。図2(a)に示す画素配列は、x方向にMg,G
rチャンネルに対応するMg画素およびGr画素を交互
に配列した第1のラインと、x方向にCy,Yeチャン
ネルに対応するCy画素およびYe画素を交互に配列し
た第2のラインとをy方向に交互に配列したものであ
り、y方向における各ラインにおいてもMg,Ye,M
g,Cy画素およびGr,Cy,Gr,Ye画素が交互
に配列された正方状の画素配列となっている。本発明に
おいては、このような正方状の画素配列を色差順次配列
と称するものとする。
像データS0により表される画像の画素配列を示す図で
ある。図2(a)に示す画素配列は、x方向にMg,G
rチャンネルに対応するMg画素およびGr画素を交互
に配列した第1のラインと、x方向にCy,Yeチャン
ネルに対応するCy画素およびYe画素を交互に配列し
た第2のラインとをy方向に交互に配列したものであ
り、y方向における各ラインにおいてもMg,Ye,M
g,Cy画素およびGr,Cy,Gr,Ye画素が交互
に配列された正方状の画素配列となっている。本発明に
おいては、このような正方状の画素配列を色差順次配列
と称するものとする。
【0062】また、図2(b)に示す画素配列は、y方
向にMg,Grチャンネルに対応するMg画素およびG
r画素を交互に配設したラインと、y方向にCy,Ye
チャンネルに対応するCy画素およびYe画素画素を配
列したラインとを、各ラインの画素の配列間隔が他のラ
インの画素配列に対してy方向に略1/2相対的にずれ
るように配列したものであり、市松状の画素配列となっ
ている。本発明においてはこのような市松状の画素配列
をハニカム配列と称するものとする。このハニカム配列
は、x方向に対して左下から右上に45度傾斜した方向
(矢印A方向)についてみれば、Mg,Ye画素を交互
に配列したラインと、同様に45度傾斜した方向にG
r,Cy画素を交互に配列したラインとを、この方向に
直交する方向(矢印B方向)に交互に配列したものとな
っている。なお、左上から右下に45度傾斜した方向
(矢印B方向)についてみれば、Mg,Cy画素を交互
に配列したラインと、同様に45度傾斜した方向にG
r,Ye画素を交互に配列したラインとを、この方向に
直交する方向(矢印A方向)に交互に配列したものとな
っている。また、ハニカム配列は上述したように市松状
に画素が配列されてなるものであり、信号値を有さない
空孔画素位置*を用いて図3に示すように正方状に表現
することも可能である。本実施形態においては、図2
(b)すなわち図3に示すハニカム配列の単板CCD1
において得られた画像データS0に対して処理を行うも
のとして説明する。
向にMg,Grチャンネルに対応するMg画素およびG
r画素を交互に配設したラインと、y方向にCy,Ye
チャンネルに対応するCy画素およびYe画素画素を配
列したラインとを、各ラインの画素の配列間隔が他のラ
インの画素配列に対してy方向に略1/2相対的にずれ
るように配列したものであり、市松状の画素配列となっ
ている。本発明においてはこのような市松状の画素配列
をハニカム配列と称するものとする。このハニカム配列
は、x方向に対して左下から右上に45度傾斜した方向
(矢印A方向)についてみれば、Mg,Ye画素を交互
に配列したラインと、同様に45度傾斜した方向にG
r,Cy画素を交互に配列したラインとを、この方向に
直交する方向(矢印B方向)に交互に配列したものとな
っている。なお、左上から右下に45度傾斜した方向
(矢印B方向)についてみれば、Mg,Cy画素を交互
に配列したラインと、同様に45度傾斜した方向にG
r,Ye画素を交互に配列したラインとを、この方向に
直交する方向(矢印A方向)に交互に配列したものとな
っている。また、ハニカム配列は上述したように市松状
に画素が配列されてなるものであり、信号値を有さない
空孔画素位置*を用いて図3に示すように正方状に表現
することも可能である。本実施形態においては、図2
(b)すなわち図3に示すハニカム配列の単板CCD1
において得られた画像データS0に対して処理を行うも
のとして説明する。
【0063】次いで、画像処理装置2において行われる
処理について説明する。まず、空孔画素位置*を除く全
画素位置におけるMg信号の算出処理について説明す
る。
処理について説明する。まず、空孔画素位置*を除く全
画素位置におけるMg信号の算出処理について説明す
る。
【0064】処理(1)
図4はCy画素位置におけるMg信号(以下Mg(C
y)信号とする)の算出処理を説明するための図であ
る。まず、Mg画素位置におけるMg信号(以下Mg
(Mg)信号とする)について、図3の矢印B方向にL
PF処理手段21においてローパスフィルタによるフィ
ルタリング処理を施して、矢印B方向にMg,Cy画素
が並ぶライン(以下第1のラインとする)における各画
素位置のローパスMg信号MgL1を算出する。次いで、
Cy画素位置におけるCy信号(以下Cy(Cy)信号
とする)について、図3の矢印B方向にLPF処理手段
21においてローパスフィルタによるフィルタリング処
理を施して、第1のラインにおける各画素位置のローパ
スCy信号CyL1を算出する。そして、下記の式(5)
により、Mg(Cy)信号を算出する。 Mg(Cy)=MgL1(Cy)+(Cy(Cy)−CyL1(Cy)) (5)
y)信号とする)の算出処理を説明するための図であ
る。まず、Mg画素位置におけるMg信号(以下Mg
(Mg)信号とする)について、図3の矢印B方向にL
PF処理手段21においてローパスフィルタによるフィ
ルタリング処理を施して、矢印B方向にMg,Cy画素
が並ぶライン(以下第1のラインとする)における各画
素位置のローパスMg信号MgL1を算出する。次いで、
Cy画素位置におけるCy信号(以下Cy(Cy)信号
とする)について、図3の矢印B方向にLPF処理手段
21においてローパスフィルタによるフィルタリング処
理を施して、第1のラインにおける各画素位置のローパ
スCy信号CyL1を算出する。そして、下記の式(5)
により、Mg(Cy)信号を算出する。 Mg(Cy)=MgL1(Cy)+(Cy(Cy)−CyL1(Cy)) (5)
【0065】ここで、式(5)は画像の局所的な領域に
おいては、2種類の信号との差は等しいという前提によ
り定められるものである。例えば、Cy画素位置での2
種類の信号の差が等しいとは、 Mg(Cy)−MgL1(Cy)=(Cy(Cy)−CyL1(Cy)) (6) の関係を満たすということであり、式(6)をMg(C
y)信号について解いたものが式(5)となる。これに
より、第1のライン上におけるMg信号が求められる。
おいては、2種類の信号との差は等しいという前提によ
り定められるものである。例えば、Cy画素位置での2
種類の信号の差が等しいとは、 Mg(Cy)−MgL1(Cy)=(Cy(Cy)−CyL1(Cy)) (6) の関係を満たすということであり、式(6)をMg(C
y)信号について解いたものが式(5)となる。これに
より、第1のライン上におけるMg信号が求められる。
【0066】処理(2)
図5はYe画素位置におけるMg信号(以下Mg(Y
e)信号とする)の算出処理を説明するための図であ
る。まず、Mg(Mg)信号について、図3の矢印A方
向にLPF処理手段21においてローパスフィルタによ
るフィルタリング処理を施して、矢印A方向にMg,Y
e画素が並ぶライン(以下第2のラインとする)におけ
る各画素位置のローパスMg信号MgL2を算出する。次
いで、Ye画素位置におけるYe信号(以下Ye(Y
e)信号とする)について、図3の矢印A方向にLPF
処理手段21においてローパスフィルタによるフィルタ
リング処理を施して、第2のラインにおける各画素位置
のローパスYe信号YeL2を算出する。そして、下記の
式(7)により、Mg(Ye)信号を算出する。 Mg(Ye)=MgL2(Ye)+(Ye(Ye)−YeL2(Ye)) (7)
e)信号とする)の算出処理を説明するための図であ
る。まず、Mg(Mg)信号について、図3の矢印A方
向にLPF処理手段21においてローパスフィルタによ
るフィルタリング処理を施して、矢印A方向にMg,Y
e画素が並ぶライン(以下第2のラインとする)におけ
る各画素位置のローパスMg信号MgL2を算出する。次
いで、Ye画素位置におけるYe信号(以下Ye(Y
e)信号とする)について、図3の矢印A方向にLPF
処理手段21においてローパスフィルタによるフィルタ
リング処理を施して、第2のラインにおける各画素位置
のローパスYe信号YeL2を算出する。そして、下記の
式(7)により、Mg(Ye)信号を算出する。 Mg(Ye)=MgL2(Ye)+(Ye(Ye)−YeL2(Ye)) (7)
【0067】ここで、式(7)は画像の局所的な領域に
おいては、2種類の信号との差は等しいという前提によ
り定められるものである。例えば、Ye画素位置での2
種類の信号の差が等しいとは、 Mg(Ye)−MgL2(Ye)=(Ye(Ye)−CyL2(Ye)) (8) の関係を満たすということであり、式(6)をMg(Y
e)信号について解いたものが式(7)となる。これに
より、第2のライン上におけるMg信号が求められる。
おいては、2種類の信号との差は等しいという前提によ
り定められるものである。例えば、Ye画素位置での2
種類の信号の差が等しいとは、 Mg(Ye)−MgL2(Ye)=(Ye(Ye)−CyL2(Ye)) (8) の関係を満たすということであり、式(6)をMg(Y
e)信号について解いたものが式(7)となる。これに
より、第2のライン上におけるMg信号が求められる。
【0068】処理(3)
図6はGr画素位置におけるMg信号(以下Mg(G
r)信号とする)の算出処理を説明するための図であ
る。なお、Mg(Gr)信号の算出は2通りの方法があ
り、先に第1の方法について説明する。第1の方法は、
Ye画素位置に算出されたMg信号すなわちMg(Y
e)信号を用いてMg(Gr)信号を算出する方法であ
る。
r)信号とする)の算出処理を説明するための図であ
る。なお、Mg(Gr)信号の算出は2通りの方法があ
り、先に第1の方法について説明する。第1の方法は、
Ye画素位置に算出されたMg信号すなわちMg(Y
e)信号を用いてMg(Gr)信号を算出する方法であ
る。
【0069】まず、Mg(Ye)信号について、図3の
矢印B方向にLPF処理手段21においてローパスフィ
ルタによるフィルタリング処理を施して、矢印B方向に
Gr,Ye画素が並ぶライン(以下第3のラインとす
る)における各画素位置のローパスMg信号MgL3を算
出する。次いで、Gr画素位置におけるGr信号(以下
Gr(Gr)信号とする)について、図3の矢印B方向
にLPF処理手段21においてローパスフィルタによる
フィルタリング処理を施して、第3のラインにおける各
画素位置のローパスGr信号GrL3を算出する。そし
て、下記の式(9)により、Mg(Ye)信号を算出す
る。 Mg(Gr)=MgL3(Ye)+(Gr(Gr)−GrL3(Gr)) (9)
矢印B方向にLPF処理手段21においてローパスフィ
ルタによるフィルタリング処理を施して、矢印B方向に
Gr,Ye画素が並ぶライン(以下第3のラインとす
る)における各画素位置のローパスMg信号MgL3を算
出する。次いで、Gr画素位置におけるGr信号(以下
Gr(Gr)信号とする)について、図3の矢印B方向
にLPF処理手段21においてローパスフィルタによる
フィルタリング処理を施して、第3のラインにおける各
画素位置のローパスGr信号GrL3を算出する。そし
て、下記の式(9)により、Mg(Ye)信号を算出す
る。 Mg(Gr)=MgL3(Ye)+(Gr(Gr)−GrL3(Gr)) (9)
【0070】ここで、式(9)は画像の局所的な領域に
おいては、2種類の信号との差は等しいという前提によ
り定められるものである。例えば、Gr画素位置での2
種類の信号の差が等しいとは、 Mg(Gr)−MgL3(Ye)=(Gr(Gr)−GrL3(Gr))(10) の関係を満たすということであり、式(10)をMg
(Gr)信号について解いたものが式(9)となる。こ
れにより、第3のライン上におけるMg信号が求められ
る。なお、第1の方法により算出されたMg(Gr)信
号には添付数字として1を付与し、Mg(Gr)1信号
とする。
おいては、2種類の信号との差は等しいという前提によ
り定められるものである。例えば、Gr画素位置での2
種類の信号の差が等しいとは、 Mg(Gr)−MgL3(Ye)=(Gr(Gr)−GrL3(Gr))(10) の関係を満たすということであり、式(10)をMg
(Gr)信号について解いたものが式(9)となる。こ
れにより、第3のライン上におけるMg信号が求められ
る。なお、第1の方法により算出されたMg(Gr)信
号には添付数字として1を付与し、Mg(Gr)1信号
とする。
【0071】次いで、第2の方法について説明する。第
2の方法は、Cy画素位置に算出されたMg信号すなわ
ちMg(Cy)信号を用いてMg(Gr)信号を算出す
る方法である。図7は、第2の方法によりGr画素位置
に算出されたMg信号の算出処理を説明するための図で
ある。
2の方法は、Cy画素位置に算出されたMg信号すなわ
ちMg(Cy)信号を用いてMg(Gr)信号を算出す
る方法である。図7は、第2の方法によりGr画素位置
に算出されたMg信号の算出処理を説明するための図で
ある。
【0072】まず、Mg(Cy)信号について、図3の
矢印A方向にLPF処理手段21においてローパスフィ
ルタによるフィルタリング処理を施して、矢印A方向に
Gr,Cy画素が並ぶライン(以下第4のラインとす
る)における各画素位置のローパスMg信号MgL4を算
出する。次いで、Gr画素位置におけるGr信号(以下
Gr(Gr)信号とする)について、図3の矢印A方向
にLPF処理手段21においてローパスフィルタによる
フィルタリング処理を施して、第4のラインにおける各
画素位置のローパスGr信号GrL4を算出する。そし
て、下記の式(11)により、Mg(Cy)信号を算出
する。 Mg(Gr)=MgL4(Cy)+(Gr(Gr)−GrL4(Gr))(11)
矢印A方向にLPF処理手段21においてローパスフィ
ルタによるフィルタリング処理を施して、矢印A方向に
Gr,Cy画素が並ぶライン(以下第4のラインとす
る)における各画素位置のローパスMg信号MgL4を算
出する。次いで、Gr画素位置におけるGr信号(以下
Gr(Gr)信号とする)について、図3の矢印A方向
にLPF処理手段21においてローパスフィルタによる
フィルタリング処理を施して、第4のラインにおける各
画素位置のローパスGr信号GrL4を算出する。そし
て、下記の式(11)により、Mg(Cy)信号を算出
する。 Mg(Gr)=MgL4(Cy)+(Gr(Gr)−GrL4(Gr))(11)
【0073】ここで、式(11)は画像の局所的な領域
においては、2種類の信号との差は等しいという前提に
より定められるものである。例えば、Gr画素位置での
2種類の信号の差が等しいとは、 Mg(Gr)−MgL4(Cy)=(Gr(Gr)−GrL4(Gr))(12) の関係を満たすということであり、式(12)をMg
(Gr)信号について解いたものが式(11)となる。
においては、2種類の信号との差は等しいという前提に
より定められるものである。例えば、Gr画素位置での
2種類の信号の差が等しいとは、 Mg(Gr)−MgL4(Cy)=(Gr(Gr)−GrL4(Gr))(12) の関係を満たすということであり、式(12)をMg
(Gr)信号について解いたものが式(11)となる。
【0074】これにより、第4のライン上におけるMg
信号が求められる。なお、第2の方法により算出された
Mg(Gr)信号には添付数字として2を付与し、Mg
(Gr)2信号とする。
信号が求められる。なお、第2の方法により算出された
Mg(Gr)信号には添付数字として2を付与し、Mg
(Gr)2信号とする。
【0075】なお、Gr画素位置のMg信号としては、
Mg(Gr)1,Mg(Gr)2のいずれを用いてもよい
が、Mg信号を算出するGr画素位置における信号値の
変動方向に基づいて、下記の式(13)に示すように、
Mg(Gr)1,Mg(Gr)2を重み付け加算すること
が好ましい。 Mg(Gr)=w0・Mg(Gr)2+(1−w0)・Mg(Gr)1(13) ここで、w0は重み付け係数であり、下記の式(14)
により算出される。 w0=|Gr(Gr)-GrL3(Gr)|/(|Gr(Gr)-GrL3(Gr)|+|Gr(Gr)-GrL4(Gr)|) (14) なお、w0はGr画素位置の矢印B方向における信号値
の変化を表す。また、w0の範囲は0≦w0≦1であ
り、矢印B方向において信号値の変動が少ないほど0に
近い値となる。これにより、画素値の変化が少ない方向
ほど大きな重み付けがなされて、Gr画素位置のMg信
号が算出されることとなる。
Mg(Gr)1,Mg(Gr)2のいずれを用いてもよい
が、Mg信号を算出するGr画素位置における信号値の
変動方向に基づいて、下記の式(13)に示すように、
Mg(Gr)1,Mg(Gr)2を重み付け加算すること
が好ましい。 Mg(Gr)=w0・Mg(Gr)2+(1−w0)・Mg(Gr)1(13) ここで、w0は重み付け係数であり、下記の式(14)
により算出される。 w0=|Gr(Gr)-GrL3(Gr)|/(|Gr(Gr)-GrL3(Gr)|+|Gr(Gr)-GrL4(Gr)|) (14) なお、w0はGr画素位置の矢印B方向における信号値
の変化を表す。また、w0の範囲は0≦w0≦1であ
り、矢印B方向において信号値の変動が少ないほど0に
近い値となる。これにより、画素値の変化が少ない方向
ほど大きな重み付けがなされて、Gr画素位置のMg信
号が算出されることとなる。
【0076】以上の処理により、Mg信号が存在しない
全ての画素位置におけるMg信号を算出することができ
る。
全ての画素位置におけるMg信号を算出することができ
る。
【0077】以上、全画素位置におけるMg信号の算出
について説明したが、全画素位置におけるCy,Ye,
Gr信号の算出もMg信号と同様に行うことができる。
すなわち、Cy信号については、上記処理(1)により
Mg画素位置のCy信号Cy(Mg)を、処理(2)に
よりGr画素位置のCy信号Cy(Gr)を、そして処
理(3)によりYe画素位置のCy信号Cy(Ye)を
算出できる。また、Ye信号については、処理(1)に
よりGr画素位置のYe信号Ye(Gr)を、処理
(2)によりMg画素位置のYe信号Ye(Mg)を、
そして処理(3)によりCy画素位置のYe信号Ye
(Cy)を算出できる。さらに、Gr信号については、
処理(1)によりYe画素位置のGr信号Gr(Ye)
を、処理(2)によりCy画素位置のGr信号Gr(C
y)を、そして処理(3)によりMg画素位置のGr信
号Gr(Mg)を算出できる。
について説明したが、全画素位置におけるCy,Ye,
Gr信号の算出もMg信号と同様に行うことができる。
すなわち、Cy信号については、上記処理(1)により
Mg画素位置のCy信号Cy(Mg)を、処理(2)に
よりGr画素位置のCy信号Cy(Gr)を、そして処
理(3)によりYe画素位置のCy信号Cy(Ye)を
算出できる。また、Ye信号については、処理(1)に
よりGr画素位置のYe信号Ye(Gr)を、処理
(2)によりMg画素位置のYe信号Ye(Mg)を、
そして処理(3)によりCy画素位置のYe信号Ye
(Cy)を算出できる。さらに、Gr信号については、
処理(1)によりYe画素位置のGr信号Gr(Ye)
を、処理(2)によりCy画素位置のGr信号Gr(C
y)を、そして処理(3)によりMg画素位置のGr信
号Gr(Mg)を算出できる。
【0078】なお、図2(a)に示す色差順次配列の単
板CCD1においては、矢印A方向を図2における紙面
上下方向、矢印B方向を図2における紙面左右方向とす
ることにより、ハニカム配列の場合と同様に全画素位置
におけるCy,Mg,Ye,Gr信号を算出することが
できる。ここで、x軸方向を矢印B方向、y軸方向を矢
印A方向にそれぞれ対応させると、Gr画素位置のMg
信号Mg(Gr)については、x軸方向にMg,Gr画
素が並ぶライン上において上記処理(1)を行うことに
より算出できる。Ye画素位置のMg信号については、
まずx軸方向にCy,Ye画素が並ぶライン上におい
て、Cy画素位置のYe信号(Ye(Cy))を上記処
理(1)により算出し、y軸方向にMg,Cy,Mg,
Ye画素が並ぶライン上において上記処理(2)を行う
ことにより算出できる。また、Cy画素位置のMg信号
については、y軸方向にGr,Cy画素が並ぶライン上
において、信号Mg(Gr)を用いて上記処理(2)を
行うことにより算出できる。
板CCD1においては、矢印A方向を図2における紙面
上下方向、矢印B方向を図2における紙面左右方向とす
ることにより、ハニカム配列の場合と同様に全画素位置
におけるCy,Mg,Ye,Gr信号を算出することが
できる。ここで、x軸方向を矢印B方向、y軸方向を矢
印A方向にそれぞれ対応させると、Gr画素位置のMg
信号Mg(Gr)については、x軸方向にMg,Gr画
素が並ぶライン上において上記処理(1)を行うことに
より算出できる。Ye画素位置のMg信号については、
まずx軸方向にCy,Ye画素が並ぶライン上におい
て、Cy画素位置のYe信号(Ye(Cy))を上記処
理(1)により算出し、y軸方向にMg,Cy,Mg,
Ye画素が並ぶライン上において上記処理(2)を行う
ことにより算出できる。また、Cy画素位置のMg信号
については、y軸方向にGr,Cy画素が並ぶライン上
において、信号Mg(Gr)を用いて上記処理(2)を
行うことにより算出できる。
【0079】このようにして、全画素位置においてC
y,Mg,Ye,Gr全ての信号値が得られると、市松
正方補間手段24において、図3における空孔画素位置
*でのCy,Mg,Ye,Gr信号を補間演算により算
出して、画素が正方状に配列されてなる画像データS1
を得る。この補間演算は、図8に示すような空孔画素位
置*周辺の4画素位置の信号値を用いた補間フィルタ
や、図9に示すように4×4画素についての2次元Cubi
cスプライン補間演算を行う補間フィルタの補間係数の
配置を45度傾斜させた補間係数の配置を有する補間フ
ィルタを用いて補間演算を行うことにより求めることが
できる。なお、この空孔画素位置*における信号値を算
出するための補間演算を市松正方補間演算とする。これ
により、空孔画素位置を含む全画素位置に信号値を有す
る、帯域が拡張された画像データS1が得られる。
y,Mg,Ye,Gr全ての信号値が得られると、市松
正方補間手段24において、図3における空孔画素位置
*でのCy,Mg,Ye,Gr信号を補間演算により算
出して、画素が正方状に配列されてなる画像データS1
を得る。この補間演算は、図8に示すような空孔画素位
置*周辺の4画素位置の信号値を用いた補間フィルタ
や、図9に示すように4×4画素についての2次元Cubi
cスプライン補間演算を行う補間フィルタの補間係数の
配置を45度傾斜させた補間係数の配置を有する補間フ
ィルタを用いて補間演算を行うことにより求めることが
できる。なお、この空孔画素位置*における信号値を算
出するための補間演算を市松正方補間演算とする。これ
により、空孔画素位置を含む全画素位置に信号値を有す
る、帯域が拡張された画像データS1が得られる。
【0080】このようにして得られた画像データS1
は、YCC変換手段25において、下記の式(14)、
(15)、(16)により輝度信号Yおよび色差信号C
r,Cbからなる画像データS2に変換される。 Y=Mg+Cy+Ye+Gr (14) Cr=Ye+Mg−Cy−Gr (15) Cb=Mg+Cy−Ye−Gr (16)
は、YCC変換手段25において、下記の式(14)、
(15)、(16)により輝度信号Yおよび色差信号C
r,Cbからなる画像データS2に変換される。 Y=Mg+Cy+Ye+Gr (14) Cr=Ye+Mg−Cy−Gr (15) Cb=Mg+Cy−Ye−Gr (16)
【0081】ここで、LPF処理手段21におけるロー
パスフィルタの特性について説明する。単板CCD1の
画素ピッチに対応するサンプリング周波数をfsとし、
LPF処理手段21において用いられるローパスフィル
タのフィルタリング特性を図10(a)に示すようにf
s/2√2以上の高周波成分をカットする特性を有する
ものとすると、グレー画像に対するCy,Mg,Ye,
Gr各信号の再現帯域は図10(b)に示すものとな
る。なお、図10および以降の説明においては、fs/
2がナイキスト周波数、実線が再現可能な周波数帯域、
Hが水平方向、Vが垂直方向を示す。ここで、ローパス
フィルタを図10(c)、(f)に示すように、それぞ
れfs/4√2以上、fs/8√2以上の高周波成分を
カットする特性を有するものとすると、グレー画像に対
するCy,Mg,Ye,Gr各信号の再現帯域は図10
(d)、(f)にそれぞれ示すものとなる。なお、図1
0(b)、(d)、(f)に示す再現帯域は、それぞれ
fs/2、fs/4およびfs/8以上の高周波成分を
カットするフィルタリング特性を有するローパスフィル
タを用いて図3の矢印A,B方向にフィルタリング処理
を行った場合と同様のものとなる。
パスフィルタの特性について説明する。単板CCD1の
画素ピッチに対応するサンプリング周波数をfsとし、
LPF処理手段21において用いられるローパスフィル
タのフィルタリング特性を図10(a)に示すようにf
s/2√2以上の高周波成分をカットする特性を有する
ものとすると、グレー画像に対するCy,Mg,Ye,
Gr各信号の再現帯域は図10(b)に示すものとな
る。なお、図10および以降の説明においては、fs/
2がナイキスト周波数、実線が再現可能な周波数帯域、
Hが水平方向、Vが垂直方向を示す。ここで、ローパス
フィルタを図10(c)、(f)に示すように、それぞ
れfs/4√2以上、fs/8√2以上の高周波成分を
カットする特性を有するものとすると、グレー画像に対
するCy,Mg,Ye,Gr各信号の再現帯域は図10
(d)、(f)にそれぞれ示すものとなる。なお、図1
0(b)、(d)、(f)に示す再現帯域は、それぞれ
fs/2、fs/4およびfs/8以上の高周波成分を
カットするフィルタリング特性を有するローパスフィル
タを用いて図3の矢印A,B方向にフィルタリング処理
を行った場合と同様のものとなる。
【0082】図10に示すように、画像データS0によ
り表される画像がグレー画像のように色味がないあるい
は少ないものである場合には、カットオフ周波数が高い
ローパスフィルタを用いると、画像データS0の再現帯
域が狭くなり、偽色が多く発生してしまうが、カットオ
フ周波数が低いローパスフィルタを用いるほど、画像デ
ータS0の再現帯域を拡げることができ、かつ偽色を低
減することができる。
り表される画像がグレー画像のように色味がないあるい
は少ないものである場合には、カットオフ周波数が高い
ローパスフィルタを用いると、画像データS0の再現帯
域が狭くなり、偽色が多く発生してしまうが、カットオ
フ周波数が低いローパスフィルタを用いるほど、画像デ
ータS0の再現帯域を拡げることができ、かつ偽色を低
減することができる。
【0083】一方、色がMg〜Grに変化している画像
においては、図10(a)、(c)、(e)に示すフィ
ルタリング特性を有するローパスフィルタを用いて処理
を行うと、図11(a)、(b)、(c)に示すよう
に、カットオフ周波数が低周波数帯域となるほど再現帯
域が狭くなってしまう。これは、グレー画像において
は、Cy,Mg,Ye,Gr信号の特性が全て同じ位相
となるのに対して、色がMg〜Grに変化する画像で
は、画像自身が有するMgとGrとの特性が逆位相にな
っており、Mgの情報を用いてGrの再現帯域を拡張す
る場合の前提条件が破綻するためである。
においては、図10(a)、(c)、(e)に示すフィ
ルタリング特性を有するローパスフィルタを用いて処理
を行うと、図11(a)、(b)、(c)に示すよう
に、カットオフ周波数が低周波数帯域となるほど再現帯
域が狭くなってしまう。これは、グレー画像において
は、Cy,Mg,Ye,Gr信号の特性が全て同じ位相
となるのに対して、色がMg〜Grに変化する画像で
は、画像自身が有するMgとGrとの特性が逆位相にな
っており、Mgの情報を用いてGrの再現帯域を拡張す
る場合の前提条件が破綻するためである。
【0084】したがって、本実施形態においては、画像
データS0により表される画像の色味に応じてLPF切
替手段23により、LPF処理手段21において用いら
れるローパスフィルタのフィルタリング特性を切り替え
る。具体的には、本実施形態による画像処理装置をカメ
ラに適用した場合、撮影しようとするシーンの色味を入
力する手段をカメラに設ければよい。そして、撮影しよ
うとするシーンにビルが多く含まれることから色味が少
ない旨の入力がなされた場合には、LPF切替手段23
においてカットオフ周波数がより低周波数帯域となるフ
ィルタリング特性を有するローパスフィルタに切り替え
る。一方、色味が多い旨の入力がなされた場合には、L
PF切替手段23においてカットオフ周波数が比較的高
い周波数帯域となるフィルタリング特性を有するローパ
スフィルタに切り替える。
データS0により表される画像の色味に応じてLPF切
替手段23により、LPF処理手段21において用いら
れるローパスフィルタのフィルタリング特性を切り替え
る。具体的には、本実施形態による画像処理装置をカメ
ラに適用した場合、撮影しようとするシーンの色味を入
力する手段をカメラに設ければよい。そして、撮影しよ
うとするシーンにビルが多く含まれることから色味が少
ない旨の入力がなされた場合には、LPF切替手段23
においてカットオフ周波数がより低周波数帯域となるフ
ィルタリング特性を有するローパスフィルタに切り替え
る。一方、色味が多い旨の入力がなされた場合には、L
PF切替手段23においてカットオフ周波数が比較的高
い周波数帯域となるフィルタリング特性を有するローパ
スフィルタに切り替える。
【0085】なお、シーンの入力に代えて、使用するロ
ーパスフィルタのフィルタリング特性を指定するように
してもよい。
ーパスフィルタのフィルタリング特性を指定するように
してもよい。
【0086】次いで、本実施形態の動作について説明す
る。図12は、本実施形態の動作を示すフローチャート
である。まず、撮影を行おうとするシーンの色味の入力
を受け付け(ステップS1)、入力された色味に応じて
LPF切替手段23によりLPF処理手段21において
使用されるローパスフィルタのフィルタリング特性が切
り替えられる(ステップS2)。次いで、シーンの撮影
を行って単板CCD1において画像データS0を得る
(ステップS3)。ここで、算出する信号は、Cy,M
g,Ye,Grの4種類あることから、Cy,Mg,Y
e,Grのそれぞれに1〜4の番号を付与し、番号順に
全画素位置における信号値を算出するものとする。この
ため、まず初期値としてi=1とセットし(ステップS
4)、信号値算出手段22において、算出する信号をi
番目の信号にセットする(ステップS5)。
る。図12は、本実施形態の動作を示すフローチャート
である。まず、撮影を行おうとするシーンの色味の入力
を受け付け(ステップS1)、入力された色味に応じて
LPF切替手段23によりLPF処理手段21において
使用されるローパスフィルタのフィルタリング特性が切
り替えられる(ステップS2)。次いで、シーンの撮影
を行って単板CCD1において画像データS0を得る
(ステップS3)。ここで、算出する信号は、Cy,M
g,Ye,Grの4種類あることから、Cy,Mg,Y
e,Grのそれぞれに1〜4の番号を付与し、番号順に
全画素位置における信号値を算出するものとする。この
ため、まず初期値としてi=1とセットし(ステップS
4)、信号値算出手段22において、算出する信号をi
番目の信号にセットする(ステップS5)。
【0087】そして、信号値算出手段22において、上
記処理(1)(ステップS6)、処理(2)(ステップ
S7)および処理(3)(ステップS8)が行われ、信
号値を有する全画素位置においてi番目の信号値が算出
される。続いて、Cy,Mg,Ye,Gr全ての信号を
算出したか否かが判断される(ステップS9)。ステッ
プS9が否定された場合には、ステップS10において
i=i+1としてステップS5に戻り、算出する信号を
2番目の信号にセットする。以下、ステップS9が肯定
されるまで、ステップS5からステップS10の処理を
繰り返し、信号値を有する全画素位置におけるCy,M
g,Ye,Gr信号を算出する。
記処理(1)(ステップS6)、処理(2)(ステップ
S7)および処理(3)(ステップS8)が行われ、信
号値を有する全画素位置においてi番目の信号値が算出
される。続いて、Cy,Mg,Ye,Gr全ての信号を
算出したか否かが判断される(ステップS9)。ステッ
プS9が否定された場合には、ステップS10において
i=i+1としてステップS5に戻り、算出する信号を
2番目の信号にセットする。以下、ステップS9が肯定
されるまで、ステップS5からステップS10の処理を
繰り返し、信号値を有する全画素位置におけるCy,M
g,Ye,Gr信号を算出する。
【0088】ステップS9が肯定されると、全ての画素
位置においてCy,Mg,Ye,Gr信号が算出された
として、各画素の信号値に対して図8あるいは図9に示
す補間フィルタによる市松正方補間演算を行って、図3
に示す空孔画素位置*における信号値を市松正方補間演
算により算出し、帯域が拡張された画像データS1を得
る(ステップS11)。これにより、図3に示すハニカ
ム配列による単板CCD1の全画素位置(空孔画素位置
*を含む)におけるCy,Mg,Ye,Gr信号を得る
ことができ、各画素位置において信号を有する、帯域が
拡張された画像データS1を得ることができる。さら
に、画像データS1をYCC変換手段25においてYC
C変換し、輝度色差空間の画像データS2を得(ステッ
プS12)、処理を終了する。
位置においてCy,Mg,Ye,Gr信号が算出された
として、各画素の信号値に対して図8あるいは図9に示
す補間フィルタによる市松正方補間演算を行って、図3
に示す空孔画素位置*における信号値を市松正方補間演
算により算出し、帯域が拡張された画像データS1を得
る(ステップS11)。これにより、図3に示すハニカ
ム配列による単板CCD1の全画素位置(空孔画素位置
*を含む)におけるCy,Mg,Ye,Gr信号を得る
ことができ、各画素位置において信号を有する、帯域が
拡張された画像データS1を得ることができる。さら
に、画像データS1をYCC変換手段25においてYC
C変換し、輝度色差空間の画像データS2を得(ステッ
プS12)、処理を終了する。
【0089】このように、第1の実施形態によれば、シ
ーンの色味に応じてローパスフィルタの特性を切り替え
てフィルタリング処理を行って、全画素位置におけるC
y,Mg,Ye,Gr信号を算出するようにしたため、
帯域を拡張しつつも、シーンの色味に応じて偽色の発生
が低減されたあるいは色味の消失の少ない画像を再現可
能な信号値を推定することができる。
ーンの色味に応じてローパスフィルタの特性を切り替え
てフィルタリング処理を行って、全画素位置におけるC
y,Mg,Ye,Gr信号を算出するようにしたため、
帯域を拡張しつつも、シーンの色味に応じて偽色の発生
が低減されたあるいは色味の消失の少ない画像を再現可
能な信号値を推定することができる。
【0090】また、上記処理(3)においては、信号値
が変化する方向に応じて、矢印A,B方向にそれぞれフ
ィルタリング処理を行うことにより算出された信号値を
重み付け加算して、各画素位置における信号値を算出し
ているため、信号値の変化方向に拘わらず偽色の発生を
防止できるとともに、アーチファクトの発生をも防止す
ることができる。
が変化する方向に応じて、矢印A,B方向にそれぞれフ
ィルタリング処理を行うことにより算出された信号値を
重み付け加算して、各画素位置における信号値を算出し
ているため、信号値の変化方向に拘わらず偽色の発生を
防止できるとともに、アーチファクトの発生をも防止す
ることができる。
【0091】次いで、本発明の第2の実施形態について
説明する。図13は、本発明の第2の実施形態による画
像処理装置の構成を示す概略ブロック図である。図13
に示すように、本発明の第2の実施形態による画像処理
装置は、第1の実施形態と同様に図2(b)に示すハニ
カム配列の単板CCD1において得られた画像データS
0に対して処理を施すものであり、信号値算出手段3
2、市松正方補間手段34、LPF処理手段21および
LPF切替手段23を備えた画像処理手段2′を備えて
なる。
説明する。図13は、本発明の第2の実施形態による画
像処理装置の構成を示す概略ブロック図である。図13
に示すように、本発明の第2の実施形態による画像処理
装置は、第1の実施形態と同様に図2(b)に示すハニ
カム配列の単板CCD1において得られた画像データS
0に対して処理を施すものであり、信号値算出手段3
2、市松正方補間手段34、LPF処理手段21および
LPF切替手段23を備えた画像処理手段2′を備えて
なる。
【0092】第2の実施形態においては、図3の矢印
A,B方向に延在する第1から第4のライン上におい
て、隣接する2つの画素位置(以下画素ペア位置とす
る)における信号値の加算値をその画素ペア位置の信号
値とみなし、ある画素ペア位置における他の画素ペア位
置の加算値を算出するようにしたものである。以下この
加算値の算出について説明する。
A,B方向に延在する第1から第4のライン上におい
て、隣接する2つの画素位置(以下画素ペア位置とす
る)における信号値の加算値をその画素ペア位置の信号
値とみなし、ある画素ペア位置における他の画素ペア位
置の加算値を算出するようにしたものである。以下この
加算値の算出について説明する。
【0093】図3に示すように、単板CCD1の矢印A
方向には、Mg,Ye画素が並ぶ第2のラインおよびG
r,Cy画素が並ぶ第4のラインが存在し、矢印B方向
には、MG,Cy画素が並ぶ第1のラインおよびGr,
Ye画素が並ぶ第3のラインが存在する。そして、矢印
A方向には、第2のライン上のMg画素位置およびYe
画素位置からなる第2の画素ペア位置並びに第4のライ
ン上のGr画素位置およびCy画素位置からなる第4の
画素ペア位置が存在し、第2および第4の画素ペア位置
においては、それぞれ加算値(Mg+Ye)および加算
値(Gr+Cy)が得られる。一方、矢印B方向には、
第1のライン上のMg画素位置およびCy画素位置から
なる第1の画素ペア位置並びに第3のライン上のGr画
素位置およびYe画素位置からなる第3の画素ペア位置
が存在し、第1および第3の画素ペア位置においては、
それぞれ加算値(Mg+Cy)および加算値(Gr+Y
e)が得られる。
方向には、Mg,Ye画素が並ぶ第2のラインおよびG
r,Cy画素が並ぶ第4のラインが存在し、矢印B方向
には、MG,Cy画素が並ぶ第1のラインおよびGr,
Ye画素が並ぶ第3のラインが存在する。そして、矢印
A方向には、第2のライン上のMg画素位置およびYe
画素位置からなる第2の画素ペア位置並びに第4のライ
ン上のGr画素位置およびCy画素位置からなる第4の
画素ペア位置が存在し、第2および第4の画素ペア位置
においては、それぞれ加算値(Mg+Ye)および加算
値(Gr+Cy)が得られる。一方、矢印B方向には、
第1のライン上のMg画素位置およびCy画素位置から
なる第1の画素ペア位置並びに第3のライン上のGr画
素位置およびYe画素位置からなる第3の画素ペア位置
が存在し、第1および第3の画素ペア位置においては、
それぞれ加算値(Mg+Cy)および加算値(Gr+Y
e)が得られる。
【0094】ここで、矢印A方向について第2および第
4画素ペア位置を1つの画素エリアとして考えると、そ
の1つの画素エリアからは加算値(Mg+Ye)および
加算値(Gr+Cy)が得られ、第2画素ペア位置の加
算値(Gr+Cy)および第4画素ペア位置の加算値
(Mg+Ye)をそれぞれ求めることにより、矢印B方
向について帯域を拡張することができる。一方、矢印B
方向について第1および第3画素ペア位置を1つの画素
エリアとして考えると、その1つの画素エリアからは加
算値(Mg+Cy)および加算値(Gr+Ye)が得ら
れ、第1画素ペア位置の加算値(Gr+Ye)および第
3画素ペア位置の加算値(Mg+Cy)をそれぞれ求め
ることにより、矢印A方向について帯域を拡張すること
ができる。
4画素ペア位置を1つの画素エリアとして考えると、そ
の1つの画素エリアからは加算値(Mg+Ye)および
加算値(Gr+Cy)が得られ、第2画素ペア位置の加
算値(Gr+Cy)および第4画素ペア位置の加算値
(Mg+Ye)をそれぞれ求めることにより、矢印B方
向について帯域を拡張することができる。一方、矢印B
方向について第1および第3画素ペア位置を1つの画素
エリアとして考えると、その1つの画素エリアからは加
算値(Mg+Cy)および加算値(Gr+Ye)が得ら
れ、第1画素ペア位置の加算値(Gr+Ye)および第
3画素ペア位置の加算値(Mg+Cy)をそれぞれ求め
ることにより、矢印A方向について帯域を拡張すること
ができる。
【0095】このため、第2の実施形態においては、第
1の画素ペア位置において加算値(Gr+Ye)を、第
2の画素ペア位置において加算値(Gr+Cy)を、第
3の画素ペア位置において加算値(Mg+Cy)を、第
4の画素ペア位置において加算値(Mg+Ye)をそれ
ぞれ算出するものである。
1の画素ペア位置において加算値(Gr+Ye)を、第
2の画素ペア位置において加算値(Gr+Cy)を、第
3の画素ペア位置において加算値(Mg+Cy)を、第
4の画素ペア位置において加算値(Mg+Ye)をそれ
ぞれ算出するものである。
【0096】以下、信号値算出手段32において行われ
る処理について説明する。まず、第1画素ペア位置にお
ける加算値(Gr+Ye)1が下記の式(17)により
算出される。 (Gr+Ye)1=(Gr+Ye)L+{(Mg+Cy)-(Mg+Cy)L} (17) ここで、(Gr+Ye)Lおよび(Mg+Cy)Lは、加
算値(Gr+Ye)および加算値(Mg+Cy)を矢印
A方向にローパスフィルタによりフィルタリング処理を
行うことにより得られたローパス加算値である。なお、
ローパスフィルタのフィルタリング特性は、第1の実施
形態と同様にシーンの色味に応じてLPF切替手段23
において切り替えられる。
る処理について説明する。まず、第1画素ペア位置にお
ける加算値(Gr+Ye)1が下記の式(17)により
算出される。 (Gr+Ye)1=(Gr+Ye)L+{(Mg+Cy)-(Mg+Cy)L} (17) ここで、(Gr+Ye)Lおよび(Mg+Cy)Lは、加
算値(Gr+Ye)および加算値(Mg+Cy)を矢印
A方向にローパスフィルタによりフィルタリング処理を
行うことにより得られたローパス加算値である。なお、
ローパスフィルタのフィルタリング特性は、第1の実施
形態と同様にシーンの色味に応じてLPF切替手段23
において切り替えられる。
【0097】次いで、第3画素ペア位置における加算値
(Mg+Cy)3が下記の式(18)により算出され
る。 (Mg+Cy)3=(Mg+Cy)L+{(Gr+Ye)-(Gr+Ye)L} (18)
(Mg+Cy)3が下記の式(18)により算出され
る。 (Mg+Cy)3=(Mg+Cy)L+{(Gr+Ye)-(Gr+Ye)L} (18)
【0098】これにより、第1および第3画素ペア位置
からなる画素エリア内において矢印A方向に帯域が拡張
される。また、第1および第3画素ペア位置において
は、下記の式(19)により色差信号Cbを、式(2
0)により輝度信号Yを算出することができる。 Cb=(Mg+Cy)−(Gr+Ye) (19) Y=(Mg+Cy)+(Gr+Ye) (20)
からなる画素エリア内において矢印A方向に帯域が拡張
される。また、第1および第3画素ペア位置において
は、下記の式(19)により色差信号Cbを、式(2
0)により輝度信号Yを算出することができる。 Cb=(Mg+Cy)−(Gr+Ye) (19) Y=(Mg+Cy)+(Gr+Ye) (20)
【0099】従来、色差信号Cbおよび輝度信号Yは、
第1および第3画素ペア位置からなる画素エリア内の第
1画素ペア位置における加算値(Mg+Cy)および第
3画素ペア位置における加算値(Gr+Ye)から算出
していたため、4画素で1つの色差信号Cbしか算出す
ることができなかった。本実施形態によれば、2画素で
1つの色差信号Cbを算出することができるため、色差
信号Cbの帯域を矢印A方向に拡張することができる。
第1および第3画素ペア位置からなる画素エリア内の第
1画素ペア位置における加算値(Mg+Cy)および第
3画素ペア位置における加算値(Gr+Ye)から算出
していたため、4画素で1つの色差信号Cbしか算出す
ることができなかった。本実施形態によれば、2画素で
1つの色差信号Cbを算出することができるため、色差
信号Cbの帯域を矢印A方向に拡張することができる。
【0100】次いで、第2画素ペア位置における加算値
(Gr+Cy)2が下記の式(21)により算出され
る。 (Gr+Cy)2=(Gr+Cy)L+{(Mg+Ye)-(Mg+Ye)L} (21) ここで、(Gr+Cy)Lおよび(Mg+Ye)Lは、加
算値(Gr+Cy)および加算値(Mg+Ye)を矢印
B方向にローパスフィルタによりフィルタリング処理を
行うことにより得られたローパス加算値である。
(Gr+Cy)2が下記の式(21)により算出され
る。 (Gr+Cy)2=(Gr+Cy)L+{(Mg+Ye)-(Mg+Ye)L} (21) ここで、(Gr+Cy)Lおよび(Mg+Ye)Lは、加
算値(Gr+Cy)および加算値(Mg+Ye)を矢印
B方向にローパスフィルタによりフィルタリング処理を
行うことにより得られたローパス加算値である。
【0101】次いで、第4画素ペア位置における加算値
(Mg+Ye)4が下記の式(22)により算出され
る。 (Mg+Ye)4=(Mg+Ye)L+{(Gr+Cy)-(Gr+Cy)L} (22)
(Mg+Ye)4が下記の式(22)により算出され
る。 (Mg+Ye)4=(Mg+Ye)L+{(Gr+Cy)-(Gr+Cy)L} (22)
【0102】これにより、第2および第4画素ペア位置
からなる画素エリア内において矢印B方向に帯域が拡張
される。また、第2および第4画素ペア位置において
は、下記の式(23)により色差信号Crを、式(2
4)により輝度信号Yを算出することができる。 Cr=(Mg+Ye)−(Gr+Cy) (23) Y=(Mg+Ye)+(Gr+Cy) (24)
からなる画素エリア内において矢印B方向に帯域が拡張
される。また、第2および第4画素ペア位置において
は、下記の式(23)により色差信号Crを、式(2
4)により輝度信号Yを算出することができる。 Cr=(Mg+Ye)−(Gr+Cy) (23) Y=(Mg+Ye)+(Gr+Cy) (24)
【0103】従来、色差信号Cr、輝度信号Yは、第2
および第4画素ペア位置からなる画素エリア内の第2画
素ペア位置における加算値(Mg+Ye)および第4画
素ペア位置における加算値(Gr+Cy)から算出して
いたため、4画素で1つの色差信号Crしか算出するこ
とができなかった。本実施形態によれば、2画素で1つ
の色差信号Crを算出することができるため、色差信号
Crの帯域を矢印B方向に拡張することができる。
および第4画素ペア位置からなる画素エリア内の第2画
素ペア位置における加算値(Mg+Ye)および第4画
素ペア位置における加算値(Gr+Cy)から算出して
いたため、4画素で1つの色差信号Crしか算出するこ
とができなかった。本実施形態によれば、2画素で1つ
の色差信号Crを算出することができるため、色差信号
Crの帯域を矢印B方向に拡張することができる。
【0104】なお、1つの画素エリア内の輝度信号Yと
しては、矢印A方向について算出されたもの(以下Ya
とする)および矢印B方向について算出されたもの(以
下Ybとする)のいずれを用いてもよいが、画素エリア
内の輝度信号Yを算出する画素位置における信号値の変
動方向に基づいて、下記の式(25)に示すように、輝
度信号Ya,Ybを重み付け加算することが好ましい。 Y=w1・Ya+(1−w1)・Yb (25) ここで、w1は重み付け係数であり、例えば、輝度信号
Yを求める画素位置がCy画素位置である場合には、下
記の式(26)により算出される。 w1=m1/(m1+m2) (26) 但し、m1=(Gr+Cy)-(Gr+Cy)L m2=(Mg+Ye)-(Mg+Ye)L
しては、矢印A方向について算出されたもの(以下Ya
とする)および矢印B方向について算出されたもの(以
下Ybとする)のいずれを用いてもよいが、画素エリア
内の輝度信号Yを算出する画素位置における信号値の変
動方向に基づいて、下記の式(25)に示すように、輝
度信号Ya,Ybを重み付け加算することが好ましい。 Y=w1・Ya+(1−w1)・Yb (25) ここで、w1は重み付け係数であり、例えば、輝度信号
Yを求める画素位置がCy画素位置である場合には、下
記の式(26)により算出される。 w1=m1/(m1+m2) (26) 但し、m1=(Gr+Cy)-(Gr+Cy)L m2=(Mg+Ye)-(Mg+Ye)L
【0105】このように、Cy,Mg,Ye,Gr各画
素位置における輝度信号Yおよび色差信号Cr,Cbを
算出することにより、信号値算出手段32においては輝
度色差色空間の画像データS11が得られる。画像デー
タS11は、市松正方補間手段34に入力され、ここで
図3における空孔画素位置*での輝度信号Yおよび色差
信号Cr,Cbを算出して、画素が正方状に配列されて
なる輝度色差空間の画像データS12が得られる。
素位置における輝度信号Yおよび色差信号Cr,Cbを
算出することにより、信号値算出手段32においては輝
度色差色空間の画像データS11が得られる。画像デー
タS11は、市松正方補間手段34に入力され、ここで
図3における空孔画素位置*での輝度信号Yおよび色差
信号Cr,Cbを算出して、画素が正方状に配列されて
なる輝度色差空間の画像データS12が得られる。
【0106】なお、上記各実施形態においては、単板C
CD1において得られた画像データS0に対して処理を
施しているが、図2(a)あるいは図2(b)に示すよ
うな色差順次配列を有する画像を表す画像データであれ
ば、いかなる態様にて取得した画像データに対しても同
様に処理を施すことができる。
CD1において得られた画像データS0に対して処理を
施しているが、図2(a)あるいは図2(b)に示すよ
うな色差順次配列を有する画像を表す画像データであれ
ば、いかなる態様にて取得した画像データに対しても同
様に処理を施すことができる。
【図1】本発明の第1の実施形態による画像処理装置の
構成を示す概略ブロック図
構成を示す概略ブロック図
【図2】単板CCDにおける画素配列を示す図
【図3】ハニカム配列の単板CCDの画素配列を示す図
【図4】処理(1)を説明するための図
【図5】処理(2)を説明するための図
【図6】処理(3)の第1の方法を説明するための図
【図7】処理(3)の第2の方法を説明するための図
【図8】市松正方フィルタの例を示す図(その1)
【図9】市松正方フィルタの例を示す図(その2)
【図10】ローパスフィルタのフィルタリング特性およ
び処理後の画像データの再現帯域を示す図
び処理後の画像データの再現帯域を示す図
【図11】処理後の画像データの再現帯域を示す図
【図12】第1の実施形態の動作を示すフローチャート
【図13】本発明の第2の実施形態による画像処理装置
の構成を示す概略ブロック図
の構成を示す概略ブロック図
【図14】色差順次配列を示す図
【図15】従来方法による信号値の算出を説明するため
の図
の図
【図16】ハニカム配列を示す図
1 単板CCD
2,2′ 画像処理手段
21 LPF処理手段
22,32 信号値算出手段
23 LPF切替手段
24 市松正方補間手段
25 YCC変換手段
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H04N 1/60 H04N 1/46 A
Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA16 CB01 CB08
CB16 CE06 DB06 DB09
5C065 AA03 BB19 CC01 DD02 EE03
GG02 GG13 GG21 GG22 GG23
GG30
5C077 LL19 MP08 PP02 PP33 PP37
PP47 PP48 PQ12 SS01 TT09
5C079 HB02 JA23 LA14 LA24 MA11
NA03
Claims (31)
- 【請求項1】 異なる分光分布を有する第1から第4
の信号値を有する第1から第4の画素からなる画像を表
す画像データであって、前記第1から第4の画素が色差
順次配列されてなる画像を表す画像データの、前記第1
から第4信号値に基づいて、全画素位置における前記第
1から第4信号値のうち少なくとも1つの信号値を推定
して前記画像データの帯域を拡張する画像処理方法であ
って、 前記画像データにより表される画像のシーンの色味に応
じたフィルタリング特性を有するローパスフィルタによ
り、前記第1から第4信号値に対して前記所定方向およ
び/または前記直交方向にフィルタリング処理を施し
て、フィルタリング処理済みの第1から第4信号値を取
得し、 前記第1から第4信号値および前記フィルタリング処理
済みの第1から第4信号値に基づいて、前記全画素位置
における前記第1から第4信号値のうちの少なくとも1
つの信号値を推定することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】 信号値を推定する画素位置における前
記所定方向についての信号値の推定値である所定方向推
定値、および前記直交方向についての信号値の推定値で
ある直交方向推定値を算出し、 前記信号値を推定する画素位置における信号値の変動方
向に応じて、前記所定方向推定値および前記直交方向推
定値を所定の重み付け係数により重み付け加算して、前
記第1から第4信号値のうち少なくとも1つの信号値を
推定することを特徴とする請求項1記載の画像処理方
法。 - 【請求項3】 前記画像データにより表される画像の
前記第1から第4画素が市松状に配列されてなることを
特徴とする請求項1または2記載の画像処理方法。 - 【請求項4】 前記全画素位置における前記第1から
第4の信号値を推定するとともに、該推定された信号値
に基づいて、空孔画素位置における前記第1から第4の
信号値を推定することを特徴とする請求項3記載の画像
処理方法。 - 【請求項5】 前記空孔画素位置を含む全画素位置に
おける第1から第4の信号値に基づいて、該空孔画素位
置を含む全画素位置における輝度色差信号を算出するこ
とを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。 - 【請求項6】 前記全画素位置における前記第1から
第4の信号値を推定し、 該推定された信号値に基づいて、前記全画素位置におけ
る輝度色差信号を算出することを特徴とする請求項1か
ら3のいずれか1項記載の画像処理方法。 - 【請求項7】 異なる分光分布を有する第1から第4
の信号値を有する第1から第4の画素からなる画像を表
す画像データであって、前記第1から第4の画素が色差
順次配列されてなる画像を表す画像データの、所定方向
に延在する第1ライン上において互いに隣接する2つの
信号値の加算値である第1加算値、および前記第1ライ
ンに隣接する第2ライン上において互いに隣接する2つ
の信号値の加算値である第2加算値に基づいて、前記第
1および前記第2の加算値が得られる前記所定方向の全
画素ペア位置における前記第1および前記第2加算値、
並びに前記第1ラインに直交する直交方向に延在する第
3ライン上において互いに隣接する2つの信号値の加算
値である第3加算値、および前記第3ラインに隣接する
第4ライン上において互いに隣接する2つの信号値の加
算値である第4加算値に基づいて、前記第3および前記
第4の加算値が得られる前記直交方向の全画素ペア位置
における前記第3および前記第4加算値を推定して前記
画像データの帯域を拡張する画像処理方法であって、 前記画像データにより表される画像のシーンの色味に応
じたフィルタリング特性を有するローパスフィルタによ
り、前記第1から第4加算値に対して前記所定方向およ
び/または前記直交方向にフィルタリング処理を施し
て、フィルタリング処理済みの第1から第4加算値を取
得し、 前記第1から第4加算値および前記フィルタリング処理
済みの第1から第4加算値に基づいて、前記所定方向の
全画素ペア位置における前記第1および第2加算値、並
びに前記直交方向の全画素ペア位置における前記第3お
よび第4加算値を推定することを特徴とする画像処理方
法。 - 【請求項8】 前記画像データにより表される画像の
前記第1から第4画素が市松状に配列されてなることを
特徴とする請求項7記載の画像処理方法。 - 【請求項9】 前記推定された加算値に基づいて、前
記全画素位置における輝度色差信号を算出することを特
徴とする請求項8記載の画像処理方法。 - 【請求項10】 前記全画素位置における輝度色差信
号に基づいて、空孔画素位置における輝度色差信号を算
出することを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。 - 【請求項11】 前記推定された加算値に基づいて、
前記全画素位置における輝度色差信号を算出することを
特徴とする請求項7記載の画像処理方法。 - 【請求項12】 前記第1から前記第4の信号値が、
それぞれCy,Mg,Ye,Grのいずれかの色信号で
あることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項
記載の画像処理方法。 - 【請求項13】 前記画像データは、異なる分光感度
を有する第1から第4の光電変換素子を単一面上に色差
順次配列させて撮像面が形成された撮像デバイスにおい
て得られたものであることを特徴とする請求項1から1
2のいずれか1項記載の画像処理方法。 - 【請求項14】 異なる分光分布を有する第1から第
4の信号値を有する第1から第4の画素からなる画像を
表す画像データであって、前記第1から第4の画素が色
差順次配列されてなる画像を表す画像データの、前記第
1から第4信号値に基づいて、全画素位置における前記
第1から第4信号値のうち少なくとも1つの信号値を推
定して前記画像データの帯域を拡張する画像処理装置で
あって、 前記画像データにより表される画像のシーンの色味に応
じたフィルタリング特性を有するローパスフィルタによ
り、前記第1から第4信号値に対して前記所定方向およ
び/または前記直交方向にフィルタリング処理を施し
て、フィルタリング処理済みの第1から第4信号値を取
得するフィルタリング手段と、 前記第1から第4信号値および前記フィルタリング処理
済みの第1から第4信号値に基づいて、前記全画素位置
における前記第1から第4信号値のうちの少なくとも1
つの信号値を推定する信号値推定手段とを備えたことを
特徴とする画像処理装置。 - 【請求項15】 前記信号値推定手段は、信号値を推
定する画素位置における前記所定方向についての信号値
の推定値である所定方向推定値、および前記直交方向に
ついての信号値の推定値である直交方向推定値を算出
し、 前記信号値を推定する画素位置における信号値の変動方
向に応じて、前記所定方向推定値および前記直交方向推
定値を所定の重み付け係数により重み付け加算して、前
記第1から第4信号値のうち少なくとも1つの信号値を
推定する手段であることを特徴とする請求項14記載の
画像処理装置。 - 【請求項16】 前記画像データにより表される画像
の前記第1から第4画素が市松状に配列されてなること
を特徴とする請求項14または15記載の画像処理装
置。 - 【請求項17】 前記信号値推定手段は、前記全画素
位置における前記第1から第4の信号値を推定するとと
もに、該推定された信号値に基づいて、空孔画素位置に
おける前記第1から第4の信号値を推定する手段である
ことを特徴とする請求項16記載の画像処理装置。 - 【請求項18】 前記信号値推定手段は、前記空孔画
素位置を含む全画素位置における第1から第4の信号値
に基づいて、該空孔画素位置を含む全画素位置における
輝度色差信号を算出する手段であることを特徴とする請
求項17記載の画像処理装置。 - 【請求項19】 前記信号値推定手段は、前記全画素
位置における前記第1から第4の信号値を推定し、 該推定された信号値に基づいて、前記全画素位置におけ
る輝度色差信号を算出する手段であることを特徴とする
請求項14から16のいずれか1項記載の画像処理装
置。 - 【請求項20】 異なる分光分布を有する第1から第
4の信号値を有する第1から第4の画素からなる画像を
表す画像データであって、前記第1から第4の画素が色
差順次配列されてなる画像を表す画像データの、所定方
向に延在する第1ライン上において互いに隣接する2つ
の信号値の加算値である第1加算値、および前記第1ラ
インに隣接する第2ライン上において互いに隣接する2
つの信号値の加算値である第2加算値に基づいて、前記
第1および前記第2の加算値が得られる前記所定方向の
全画素ペア位置における前記第1および前記第2加算
値、並びに前記第1ラインに直交する直交方向に延在す
る第3ライン上において互いに隣接する2つの信号値の
加算値である第3加算値、および前記第3ラインに隣接
する第4ライン上において互いに隣接する2つの信号値
の加算値である第4加算値に基づいて、前記第3および
前記第4の加算値が得られる前記直交方向の全画素ペア
位置における前記第3および前記第4加算値を推定して
前記画像データの帯域を拡張する画像処理装置であっ
て、 前記画像データにより表される画像のシーンの色味に応
じたフィルタリング特性を有するローパスフィルタによ
り、前記第1から第4加算値に対して前記所定方向およ
び/または前記直交方向にフィルタリング処理を施し
て、フィルタリング処理済みの第1から第4加算値を取
得するフィルタリング手段と、 前記第1から第4加算値および前記フィルタリング処理
済みの第1から第4加算値に基づいて、前記所定方向の
全画素ペア位置における前記第1および第2加算値、並
びに前記直交方向の全画素ペア位置における前記第3お
よび第4加算値を推定する信号値推定手段とを備えたこ
とを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項21】 前記画像データにより表される画像
の前記第1から第4画素が市松状に配列されてなること
を特徴とする請求項20記載の画像処理装置。 - 【請求項22】 前記信号値推定手段は、前記推定さ
れた加算値に基づいて、前記全画素位置における輝度色
差信号を算出する手段であることを特徴とする請求項2
1記載の画像処理装置。 - 【請求項23】 前記信号値推定手段は、前記全画素
位置における輝度色差信号に基づいて、空孔画素位置に
おける輝度色差信号を算出する手段であることを特徴と
する請求項22記載の画像処理装置。 - 【請求項24】 前記信号値推定手段は、前記推定さ
れた加算値に基づいて、前記全画素位置における輝度色
差信号を算出する手段であることを特徴とする請求項2
0記載の画像処理装置。 - 【請求項25】 前記第1から前記第4の信号値が、
それぞれCy,Mg,Ye,Grのいずれかの色信号で
あることを特徴とする請求項14から24のいずれか1
項記載の画像処理装置。 - 【請求項26】 前記画像データは、異なる分光感度
を有する第1から第4の光電変換素子を単一面上に色差
順次配列させて撮像面が形成された撮像デバイスにおい
て得られたものであることを特徴とする請求項14から
25のいずれか1項記載の画像処理装置。 - 【請求項27】 異なる分光分布を有する第1から第
4の信号値を有する第1から第4の画素からなる画像を
表す画像データであって、前記第1から第4の画素が色
差順次配列されてなる画像を表す画像データの、前記第
1から第4信号値に基づいて、全画素位置における前記
第1から第4信号値のうち少なくとも1つの信号値を推
定して前記画像データの帯域を拡張する画像処理方法を
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、 前記画像データにより表される画像のシーンの色味に応
じたフィルタリング特性を有するローパスフィルタによ
り、前記第1から第4信号値に対して前記所定方向およ
び/または前記直交方向にフィルタリング処理を施し
て、フィルタリング処理済みの第1から第4信号値を取
得する手順と、 前記第1から第4信号値および前記フィルタリング処理
済みの第1から第4信号値に基づいて、前記全画素位置
における前記第1から第4信号値のうちの少なくとも1
つの信号値を推定する手順とを有することを特徴とする
プログラム。 - 【請求項28】 前記信号値を推定する手順は、信号
値を推定する画素位置における前記所定方向についての
信号値の推定値である所定方向推定値、および前記直交
方向についての信号値の推定値である直交方向推定値を
算出し、 前記信号値を推定する画素位置における信号値の変動方
向に応じて、前記所定方向推定値および前記直交方向推
定値を所定の重み付け係数により重み付け加算して、前
記第1から第4信号値のうち少なくとも1つの信号値を
推定する手順であることを特徴とする請求項27記載の
プログラム。 - 【請求項29】 異なる分光分布を有する第1から第
4の信号値を有する第1から第4の画素からなる画像を
表す画像データであって、前記第1から第4の画素が色
差順次配列されてなる画像を表す画像データの、所定方
向に延在する第1ライン上において互いに隣接する2つ
の信号値の加算値である第1加算値、および前記第1ラ
インに隣接する第2ライン上において互いに隣接する2
つの信号値の加算値である第2加算値に基づいて、前記
第1および前記第2の加算値が得られる前記所定方向の
全画素ペア位置における前記第1および前記第2加算
値、並びに前記第1ラインに直交する直交方向に延在す
る第3ライン上において互いに隣接する2つの信号値の
加算値である第3加算値、および前記第3ラインに隣接
する第4ライン上において互いに隣接する2つの信号値
の加算値である第4加算値に基づいて、前記第3および
前記第4の加算値が得られる前記直交方向の全画素ペア
位置における前記第3および前記第4加算値を推定して
前記画像データの帯域を拡張する画像処理方法をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムであって、 前記画像データにより表される画像のシーンの色味に応
じたフィルタリング特性を有するローパスフィルタによ
り、前記第1から第4加算値に対して前記所定方向およ
び/または前記直交方向にフィルタリング処理を施し
て、フィルタリング処理済みの第1から第4加算値を取
得する手順と、 前記第1から第4加算値および前記フィルタリング処理
済みの第1から第4加算値に基づいて、前記所定方向の
全画素ペア位置における前記第1および第2加算値、並
びに前記直交方向の全画素ペア位置における前記第3お
よび第4加算値を推定する手順とを有することを特徴と
するプログラム。 - 【請求項30】 請求項14から26のいずれか1項
記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする撮像装
置。 - 【請求項31】 請求項14から26のいずれか1項
記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする出力装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001273340A JP2003087808A (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | 画像処理方法および装置並びにプログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2003087808A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005013622A1 (ja) * | 2003-06-30 | 2005-02-10 | Nikon Corporation | 色成分の混在配列された画像を処理する画像処理装置、画像処理プログラム、電子カメラ、および画像処理方法 |
JP2005151549A (ja) * | 2003-10-23 | 2005-06-09 | Sony Corp | 画像処理装置および画像処理方法、並びに、プログラム |
JP2009055142A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Holtek Semiconductor Inc | Ymcgカラー・フィルタ・アレイに用いられる色彩補間法 |
-
2001
- 2001-09-10 JP JP2001273340A patent/JP2003087808A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4501070B2 (ja) * | 2003-10-23 | 2010-07-14 | ソニー株式会社 | 画像処理装置および画像処理方法、並びに、プログラム |
JP2009055142A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Holtek Semiconductor Inc | Ymcgカラー・フィルタ・アレイに用いられる色彩補間法 |
JP4620095B2 (ja) * | 2007-08-24 | 2011-01-26 | 盛群半導體股▲ふん▼有限公司 | Ymcgカラー・フィルタ・アレイに用いられる色彩補間法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081202 |