JP2003086823A - 薄膜太陽電池 - Google Patents

薄膜太陽電池

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JP2003086823A
JP2003086823A JP2001279800A JP2001279800A JP2003086823A JP 2003086823 A JP2003086823 A JP 2003086823A JP 2001279800 A JP2001279800 A JP 2001279800A JP 2001279800 A JP2001279800 A JP 2001279800A JP 2003086823 A JP2003086823 A JP 2003086823A
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thin
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JP2001279800A
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Junji Hirokane
順司 広兼
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Original Assignee
Sharp Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/52PV systems with concentrators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光がランダムに放射されても、このランダ
ムに放射された蛍光を有効に利用して、発電効率を高く
することができる薄膜太陽電池を提供すること。 【解決手段】 入射光15は、集光反射素子100の半
球状集光レンズ群14によって、反射層12の円形状ピ
ンホール群13に集光される。円形状ピンホール群13
から入射した光は、透明基板11を通り、さらに、蛍光
層10を通って、光電変換に利用できる波長域の光に変
換される。この光は、薄膜太陽電池素子100の反射層
2と集光反射素子200の反射層11との間で多重反射
される。従って、光電変換層6に照射される光量が増大
して、発電効率が高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜太陽電池に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜太陽電池としては、pn接合
による光電変換を行う薄膜多結晶Si太陽電池や、pi
n接合による光電変換を行う非晶質Si太陽電池があ
る。
【0003】上記薄膜多結晶Si太陽電池は、図15に
示すように、支持体を兼ねた基板151上に、光反射効
果を有する電極金属層152、一つの伝導型の不純物を
高濃度にドーピングした多結晶Si薄膜半導体層15
3、この多結晶Si薄膜半導体層153と同じ伝導型の
不純物をわずかにドーピングした多結晶Si薄膜半導体
層154、上記多結晶Si薄膜半導体層153,154
と反対の伝導型の不純物を高濃度にドーピングした多結
晶Si薄膜半導体層155、電流を取り出すための集電
電極156、及び、効率的に光を取り込むための反射防
止層157を積層して構成されている。上記不純物を高
濃度にドーピングした多結晶Si薄膜半導体層153
は、電極金属層152と、不純物をわずかにドーピング
した多結晶Si薄膜半導体層154との電気的接続を良
好にする役目をする。
【0004】また、上記非晶質Si太陽電池は、図16
に示すように、支持体を兼ねた基板161上に、光反射
効果を有する電極金属層162、n型不純物がドーピン
グされた非晶質半導体からなるn層163、非晶質半導
体からなり真性半導体であるi層164、p型不純物が
ドーピングされた非晶質半導体からなるp層165、電
流を取り出すための集電電極166、及び、効率的に光
を取り込むための反射防止層167を積層して構成され
ている。
【0005】また、発電効率を上げるため、図15に示
す多結晶半導体で構成したpn接合と、図16に示す非
晶質半導体で構成したpin接合とを積層したタンデム
構造薄膜太陽電池が提案されている。
【0006】さらに、このような薄膜太陽電池の発電効
率をさらに高めることを目的として、図17に示すよう
に、蛍光特性を有する透明材料171を、図16に示す
太陽電池の光入射側に配置し、pin接合において、光
電変換に寄与しない波長の光を、光電変換に寄与する波
長の光175に変換する検討が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図15及び図16に示
す薄膜太陽電池においては、表面反射を極力抑えること
を目的として、光入射面に反射防止層157,167を
設けているが、表面反射を完全に零とすることは困難で
ある。また、上記反射防止層157,167は、一般
に、波長依存性を有しており、設計波長中心から光波長
がずれることにより、表面反射が増大してしまうという
問題がある。比較的広い波長の光を光電変換に利用する
タンデム構造薄膜太陽電池においては、その悪影響は、
さらに大きなものとなる。例えば、多結晶半導体で構成
したpn接合においては、波長450〜1000nmの
光が光電変換に利用され、非晶質半導体で構成したpi
n接合においては、波長450〜700nmの光が光電
変換に利用される。また、電流を取り出すため、光入射
側に設けられた集電電極156,166は、確実に発電
効率の低下をもたらすこととなる。
【0008】また、光を吸収して電荷を発生させ、発電
を行う多結晶Si半導体層154及び非晶質真性半導体
i層164は、入射した光を吸収するために十分な膜厚
が必要であるが、あまり厚くなると、電荷の走行距離が
増大し、外部に取り出すことのできる電流が減少する。
また、多結晶Si半導体層154及び非晶質真性半導体
i層164の膜厚増加は、製造時間の増加、及び、材料
使用量の増加につながり、コスト低減が困難となる。
【0009】さらに、図17に示すように、蛍光特性を
有する透明材料171として、図17に示すように、蛍
光粒子または蓄光性蛍光粒子172を分散した透明ガラ
ス基板171を用いることが可能である。蛍光粒子また
は蓄光性蛍光粒子172が、入射光173に含まれる光
電変換に寄与する波長の光に対する透過性を有していな
い場合、入射光173に含まれる光電変換に寄与する波
長の光が散乱されて散乱光174となる。この散乱光1
74は、pin接合に到達せず、光電変換に寄与する波
長の光176の光量が減少し、期待される発電効率の向
上が実現しないことになる。また、含有される蛍光粒子
または蓄光性蛍光粒子172から放射される光電変換に
寄与する波長の光175が放射される方向はランダムで
あり、光電変換に寄与する波長の光のおおよそ半分は、
pin接合と反対方向に放射され、発電効率の改善に繋
がらないことになる。粒子状の蛍光材料を用いない蛍光
ガラスを用いた場合においても、蛍光が放射される方向
はランダムとなり、同様に、光電変換に寄与する波長の
光のおおよそ半分は、pin接合と反対方向に放射され
て、発電効率の改善に繋がらないことになる。
【0010】このような状況は、図15に示す多結晶半
導体で構成したpn接合の場合においても、また、図1
5に示す多結晶半導体で構成したpn接合と、図16に
示す非晶質半導体で構成したpin接合とを積層したタ
ンデム構造薄膜太陽電池においても同様である。
【0011】そこで、本発明の課題は、表面反射光があ
っても、光電変換層に入射される光量を減少させないよ
うにでき、かつ、蛍光がランダムに放射されても、この
ランダムに放射された蛍光を有効に利用して、発電効率
を高くすることができる薄膜太陽電池を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の薄膜太陽電池は、光電変換層を有する薄膜
太陽電池素子と、透明基板上に、光透過孔群を有する反
射層と、その光透過孔群に入射光を集光する集光レンズ
群が形成された集光反射素子と、上記薄膜太陽電池素子
の光入射面と上記集光反射素子の透明基板との間に設け
られた蛍光層とを備えたことを特徴としている。
【0013】上記構成によれば、入射光は、上記集光反
射素子の集光レンズ群によって反射層の光透過孔に集光
される。そして、上記光透過孔からの光は、透明基板に
入射し、さらに、蛍光層に入射する。この蛍光層によっ
て、光電変換に利用できない波長域の光が、光電変換に
利用できる波長域の光に変換されて、その光がランダム
に放射される。この蛍光層により光電変換に利用できる
波長域の光に変換された光は、上記集光反射素子の反射
層と、上記薄膜太陽電池素子の光電変換層との間で多重
反射される。従って、上記集光レンズにより入射光を集
光して光透過孔を通過させて光透過孔を通った光を逃が
さないで有効に利用する点と、蛍光層によって光電変換
に利用できない波長域の光が光電変換に利用できる波長
域の光に変換される点と、光が集光反射素子の反射層と
薄膜太陽電池素子との間で多重反射されて、光電変換層
に照射される点と、この多重反射及び蛍光層により光電
変換層に照射される光量が増大する点との相乗効果によ
って、上記光電変換層に照射される光電変換に寄与する
波長域の光の光量が著しく増大して、発電効率が極めて
高くなる。
【0014】1実施の形態では、上記蛍光層が、蛍光特
性を有する透明基板である。
【0015】上記実施の形態では、蛍光層を、蛍光特性
を有する透明基板から構成しているので、蛍光層を簡単
に作製でき、かつ、蛍光層の取り扱いが容易である。
【0016】また、1実施の形態では、上記蛍光特性を
有する透明基板が、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子が分
散された透明基板である。
【0017】上記実施の形態では、透明基板に蛍光粒子
または蓄光性蛍光粒子を分散させているので、簡単に、
透明基板に蛍光特性を持たせることができる。特に、蓄
光性蛍光粒子を用いた場合、光のエネルギーを蓄えて、
後に、蛍光を放出するので、光が薄膜太陽電池に照射さ
れていない夜でも、発電を行うことができる。
【0018】また、1実施の形態では、上記薄膜太陽電
池素子と、上記蛍光特性を有する透明基板と、上記集光
反射素子とが、機械的に固定されている。
【0019】上記実施の形態では、上記薄膜太陽電池素
子と、上記蛍光特性を有する透明基板と、上記集光反射
素子とを機械的に固定しているので、それらを簡単に固
定でき、また、それらの簡単に分解して、交換等をする
ことができる。また、上記薄膜太陽電池素子及び上記蛍
光特性を有する透明基板を上記集光反射素子で保護し
て、薄膜太陽電池の信頼性を向上することができる。
【0020】また、1実施の形態では、上記薄膜太陽電
池素子と、上記蛍光特性を有する透明基板と、上記集光
反射素子とが、透明接着剤により固定されている。
【0021】上記実施の形態では、上記薄膜太陽電池素
子と、上記蛍光特性を有する透明基板と、上記集光反射
素子とを透明接着剤により固定しているので、それらを
簡単かつ強固に固定できて、耐環境性に優れた信頼性の
高い薄膜太陽電池を得ることができる。また、透明接着
剤を用いているので、光のロスを生じることがなく、ま
た、透明接着剤がはみ出しても、見映えが悪くなること
がない。
【0022】また、1実施の形態では、上記蛍光層が、
蛍光特性を有する透明接着剤であり、かつ、その透明接
着剤によって、上記集光反射素子の透明基板と上記薄膜
太陽電池素子とが固定されている。
【0023】上記実施の形態では、蛍光層が、蛍光特性
を有する透明接着剤からなるので、蛍光層に、上記集光
反射素子と薄膜太陽電池素子との連結機能を持たせるこ
とができて、構造が簡単になる。
【0024】また、1実施の形態では、上記蛍光特性を
有する透明接着剤が、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子が
分散された透明接着剤である。
【0025】上記実施の形態では、蛍光特性を有する透
明接着剤が、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子が分散され
た透明接着剤であるから、透明接着剤に簡単に充分な蛍
光性を持たせることができる。
【0026】また、1実施の形態では、上記集光反射素
子の光透過孔が円形状ピンホールであり、かつ、上記集
光レンズが半球状集光レンズである。
【0027】上記実施の形態では、上記半球状集光レン
ズによって、入射光が、効率良く、上記円形状ピンホー
ルに集光される。従って、発電効率を高くすることがで
きる。
【0028】また、1実施の形態では、上記集光反射素
子の光透過孔が直線状スリットであり、かつ、上記集光
レンズがシリンドリカル状集光レンズである。
【0029】上記実施の形態では、上記シリンドリカル
状集光レンズによって、入射光が、効率良く、上記直線
状スリットに集光される。従って、発電効率を高くする
ことができる。
【0030】また、1実施の形態では、上記集光レンズ
が紫外線硬化樹脂により形成されている。
【0031】上記実施の形態では、上記集光レンズが紫
外線硬化樹脂からなるので、2P法(光重合法:Photo
Polymerization)等の簡略な方法で集光レンズ群を一括
形成することが可能となり、薄膜太陽電池の低コスト化
を実現することができる。
【0032】また、1実施の形態では、上記薄膜太陽電
池素子は、上記光電変換層に関して、上記光入射面と反
対側に位置する反射層を備える。
【0033】上記実施の形態では、上記薄膜太陽電池素
子の反射層と入射面との間に光電変換層が位置すること
になるので、太陽電池素子の反射層と集光反射素子の反
射層との間に光電変換層と蛍光層を挟んで、太陽電池素
子の反射層と集光反射素子の反射層との間で、光が多重
反射される。従って、上記光電変換層に照射される光電
変換に寄与する波長域の光の光量が著しく増大して、発
電効率を極めて高くすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の薄膜
太陽電池を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】図1は、本実施の形態の薄膜太陽電池の断
面概略図を示しており、図2は、上記薄膜太陽電池を光
入射側から見た平面図を示している。
【0036】上記薄膜太陽電池は、薄膜太陽電池素子1
00と集光反射素子200と蛍光層10とからなる。
【0037】上記薄膜太陽電池素子100は、支持体を
兼ねた基板1上に、光反射効果を有する反射層としての
電極金属層2と、a−Si:H、または、a−SiG
e:H、または、a−SiC:H等の非晶質半導体から
なり、n型不純物ドープ非晶質半導体層であるn層3
と、非晶質真性半導体層であるi層4と、p型不純物ド
ープ非晶質半導体層であるp層5と、電流を取り出すた
めのくし型集電電極7と、SnO、ITO、ZnO等
の透明導電層8とをこの順に積層してなる。上記n層3
とi層4とp層5は、一例としての光電変換層6を構成
する。
【0038】一方、上記集光反射素子200は、透明基
板11上に、光透過孔群の一例としての円形状ピンホー
ル群13を有する反射層12と、上記円形状ピンホール
群13に入射光15を集光する集光レンズ群の一例とし
ての半球状集光レンズ群14とを順次形成してなる。
【0039】上記薄膜太陽電池素子100の光入射面、
すなわち、透明導電層8の表面と、上記集光反射素子2
00のの透明基板11との間に、上記蛍光層10を配置
している。
【0040】上記蛍光層10としては、市販されている
蛍光ガラス、例えば、住田光学ガラス社製の『ルミラス
G9』等の蛍光ガラスを用いることが可能である。ま
た、図3に示すように、蛍光粒子17を分散させたガラ
ス基板またはプラスチック基板からなる蛍光層10を用
いることも可能である。
【0041】また、上記各半球状集光レンズ14の中心
は、上記反射層12の円形状ピンホール13の中心と略
重なるようにして、この半球状集光レンズ14によっ
て、入射光15が、反射層12の円形状ピンホール13
に効率良く集光されるようにしている。
【0042】上記半球状集光レンズ群14は、図2に示
すように、集光反射素子200への入射光15をできる
だけ多く取り込むことが可能となるように、透明基板1
1上に最密状態で配列している。すなわち、横方向に並
んだ複数の半球状集光レンズ14からなる行は、隣り合
う上下の行で、半球状集光レンズ14の配列ピッチを半
ピッチずらせて、各1つの半球状集光レンズ14の周り
に6個の半球状集光レンズ14が接するようにしてい
る。
【0043】上記構成の薄膜太陽電池に太陽光等の光が
照射されると、図1に示すように、入射光15は集光反
射素子200の半球状集光レンズ群14により、反射層
12上に形成された円形状ピンホール群13へと集光さ
れ、透明基板11を通過した後、蛍光層10、及び、薄
膜太陽電池素子100へと入射する。この薄膜太陽電池
素子100に入射した光は、透明導電層8、非晶質半導
体層5,4,3を透過し、反射層としての電極金属層2
により反射されて、再度、非晶質半導体層3,4,5を
通過する。これにより、非晶質半導体層3,4,5から
なる光電変換層6における光利用効率が高められてい
る。また、上記蛍光層10、透明導電層8、集電電極
7、及び、非晶質半導体層5の表面で反射された光も、
集光反射素子200の反射層12により反射されて、再
度、非晶質半導体層5,4,3を通過する。このよう
に、円形状ピンホール群13から入射した光が、反射層
12と薄膜太陽電池素子100との間で多重反射するこ
とにより、さらに高い光吸収効率が実現される。
【0044】また、本薄膜太陽電池においては、集光反
射素子200の反射層12と薄膜太陽電池素子100の
反射層2との間に光電変換層6を挟んで、集光反射素子
200の反射層12と薄膜太陽電池素子100の反射層
2との間で多重反射が実現しているので、非晶質半導体
層3,4,5を薄くした場合においても、入射した光が
十分に吸収されて、かつ、電荷の走行距離が短くて、外
部に取り出すことが可能な電流を大きくすることができ
る。
【0045】また、本実施の形態の薄膜太陽電池におい
ては、薄膜太陽電池素子100と集光反射素子200と
の間に設けられた蛍光層10によって、非晶質半導体層
3,4,5からなる光電変換層6において光電変換に利
用されない波長域の光が、光電変換に利用される波長域
の光に変換されるから、さらに発電効率を高めることが
できる。
【0046】上記蛍光層10が、図3に示すように、蛍
光粒子または蓄光性蛍光粒子17が分散された透明基板
10であるとして、より詳しく説明する。上記集光反射
素子200の円形状ピンホール群13から入射した光
が、反射層12と薄膜太陽電池素子100との間、及
び、反射層12と反射層2との間で多重反射されて、外
部に無駄に放出されることがなくて、光電変換層6に照
射する光量が増大する上に、蛍光層10に分散した蛍光
粒子または蓄光性蛍光粒子17が、光電変換に利用され
ない波長域の光を、光電変換に利用できる波長域の光に
変換するから、この薄膜太陽電池の発電効率が極めて高
くなる。
【0047】上記光電変換層6を、上述のように、非晶
質Si半導体からなるpin接合により構成した場合、
光電変換に利用される光の波長域(以下、感光波長域と
いう。)は、450〜650nmであり、この感光波長
域以外の光は光電変換に利用されることなく熱として消
費される。
【0048】ここで、図3に示すように、上記蛍光層1
0に蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子17を分散させてお
くと、上記感光波長域以外の波長の光が、蛍光粒子また
は蓄光性蛍光粒子17に吸収されて、蛍光粒子または蓄
光性蛍光粒子17から感光波長域の光が放射されること
により、上記感光波長域以外の波長の光が、感光波長域
の光に変換され、発電効率を高めることができる。
【0049】例えば、蛍光粒子17として、粒径5〜2
0μmのYS:Eu,Mg,Tiの蓄光性蛍光粒
子を使用することにより、200〜450nmの波長の
光を吸収して、625nmの波長の光を放射させること
が可能である。また、Er イオンを含有した酸化フ
ッ化物系結晶化ガラスを用いることにより、800nm
近傍の波長の光を吸収して、550〜660nmの波長
の光を放射させることが可能である。
【0050】また、これら以外の蛍光材料として、酸化
ストロンチウムと酸化アルミニウムからなる化合物に希
土類元素のユウロピウム(Eu)とジスプロシウム(D
y)を添加したSrAl:Eu,Dyや、Sr
Al1425:Eu,Dyや、CaAl:E
u,Dyや、ZnS:Cu等の蛍光材料を用いることが
可能である。
【0051】従来の薄膜太陽電池においては、図17に
示したように、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子172に
より散乱された散乱光174、及び、蛍光粒子または蓄
光性蛍光粒子172から放射された放射光175の一部
は、光電変換層(pin接合)163,164,165
に入射することなく、発電効率低下の原因となっていた
が、図1,3に示す実施の形態によれば、蛍光粒子また
は蓄光性蛍光粒子17により散乱された散乱光18、及
び、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子17から放射された
放射光19は、反射層12により反射されて、光電変換
層6に入射する。このようにして、散乱光18及び放射
光19が、集光反射素子200の反射層12と薄膜太陽
電池素子100との間、及び、集光反射素子200の反
射層12と薄膜太陽電池素子100の反射層2との間
で、多重反射されることにより、高い発電効率を実現す
ることができる。
【0052】図1及び図3においては、薄膜太陽電池素
子100として、図16に示すような非晶質Si半導体
層を用いた場合について説明を行っているが、図15に
示すような多結晶Si半導体層を用いた薄膜太陽電池素
子、及び、多結晶Si半導体層と非晶質Si半導体層の
両方を用いたタンデム構造の薄膜太陽電池素子の場合に
おいても同様な多重反射が実現して、光電変換層におけ
る光吸収効率を高めることができる。
【0053】また、本実施の形態の薄膜太陽電池は、図
2に示すように、半球状レンズ群14を反射層12上に
最密状態となるように配列しているので、入射光15が
反射層12により反射される領域16が最小になって、
発電効率が高くなる。
【0054】もっとも、発電効率は低くなるが、図示し
ない半球状レンズを縦横に規則正しく同じ位相で配列し
て、1つの半球状レンズに4方から4個の半球状レンズ
が接する半球状レンズの平面的配置構造にしても良い。
【0055】上記実施の形態の薄膜太陽電池では、半球
状集光レンズ群14を透明基板11上に最密状態となる
ように配列して、入射光15が反射層12により反射さ
れる領域16を最小にして、多くの光を円形状ピンホー
ル群13に集光して通過させる点と、上記半球状集光レ
ンズ14により集光されて円形状ピンホール13を通過
した光を反射層12で逃がさないで有効に利用する点
と、集光反射素子200と薄膜太陽電池素子100との
間の蛍光層10によって光電変換に利用できない波長域
の光を光電変換に利用できる波長域の光に変換する点
と、光を、集光反射素子200の反射層12と薄膜太陽
電池素子100との間、及び、集光反射素子200の反
射層12と薄膜太陽電池素子100の反射層2との間で
多重反射して光電変換層6に照射する点との相乗効果に
よって、上記光電変換層6に照射される光電変換に寄与
する波長域の光の光量が著しく増大するから、発電効率
が極めて高い。
【0056】
【実施例1】図4から図10に示すプロセスに従って、
本実施例1の薄膜太陽電池の反射集光素子200を作成
した。
【0057】まず、図4に示すように、透明基板として
の透明ガラス基板11上に、膜厚100nmのAl
0.95Ti0.05からなる反射層12をスパッタリン
グにより形成した。本実施例1においては、基板材料と
してガラスを採用したが、ポリカーボネート樹脂等の透
明樹脂基板を用いることにより、低コスト化を実現する
ことも可能である。また、AlTiスパッタ膜を反射層
12として用いたが、反射率の高い金属膜であれば良
く、AlTi以外に、Al、Ag、Au、Ti等の金属
膜、及び、それらの金属で構成される合金膜を用いるこ
とができる。また、反射層12の膜厚は、光がほぼ完全
に反射される40nm以上であることが望ましい。しか
し、反射層12が厚くなり過ぎると、成膜時間の増加や
材料コストの増加を招くため、150nm以下であるこ
とが望ましい。
【0058】次に、図5に示すように、フォトプロセス
により、円形状ピンホール群13に対応する領域20の
フォトレジストが除去されたフォトレジストパターン2
1を反射層12に形成した。このフォトレジストパター
ン21における円形状ピンホール群13に対応する領域
20の直径は0.5mmであった。ここでは、フォトプ
ロセスによりフォトレジストパターン21を形成した
が、スクリーン印刷技術を用いて、フォトレジストパタ
ーン21に対応する樹脂パターンを形成することによ
り、低コスト化を実現することが可能である。
【0059】次に、図6に示すように、上記フォトレジ
ストパターン21をマスクとして、希硝酸を用いて反射
層12のウエットエッチングを行って、円形状ピンホー
ル群13を形成した。
【0060】次に、図7に示すように、透明ガラス基板
11及びAlTi反射層12を侵食しないアセトン溶剤
を用いて、フォトレジストパターン21を除去し、円形
状ピンホール群13を有する反射層12が形成された透
明ガラス基板11を作成した。
【0061】次に、図8に示すように、半球状集光レン
ズ群14に対応した窪み22が形成された透明ガラスス
タンパ23に未硬化状態の紫外線硬化樹脂24を満た
し、それぞれの半球状集光レンズ群14の中心位置と円
形状ピンホール13の中心位置が一致するように位置合
わせした後、図9に示すように、透明ガラススタンパ2
3と透明ガラス基板11とを密着させ、透明ガラススタ
ンパ23越しに紫外線光25を照射して、紫外線硬化樹
脂24を硬化した後、透明ガラススタンパ23を剥離す
る。こうすることにより、図10に示すように、半球状
集光レンズ群14と、円形状ピンホール群13を有する
反射層12とを備える集光反射素子200が完成する。
【0062】上記半球状集光レンズ群14は外線硬化樹
脂からなり、かつ、2P法(光重合法:Photo Polymeri
zation)で一括形成しているので、上記半球状集光レン
ズ群14を簡単安価に形成でき、ひいては、薄膜太陽電
池の低コスト化を実現することができる。
【0063】なお、上記実施例1の半球状集光レンズ群
14の直径は5mmであり、図2に示すように、透明ガ
ラス基板11上に最密状態で配列している。
【0064】一方、図1,3に示す薄膜太陽電池素子1
00は、従来と同様な方法により作製した。すなわち、
支持体を兼ねたステンレス基板1上に、反射層としての
役目をする光反射効果を有する膜厚100nmのAl
0.95Ti0.05電極金属層2をスパッタリングによ
り形成した後、n型不純物ドープSi半導体層であるn
層3、真性Si半導体層であるi層4、p型不純物ドー
プSi半導体層であるp層5がこの順に積層された光電
変換層6をプラズマCVD(化学的気相成長)装置によ
る化学的気相成長法で形成した。各半導体層は、それぞ
れ、SiHガス・Hガス・PHガスの混合ガスを
用いて気相成長した膜厚15nmのa−Si:Hのn層
3、SiHガス・Hガスの混合ガスを用いて気相成
長した膜厚200nmのa−Si:Hのi層4、SiH
ガス・Hガス・CHガス・B ガスの混合ガ
スを用いて気相成長した膜厚15nmのa−SiC:H
のp層5とした。
【0065】次に、上記光電変換層6を形成した基板1
をスパッタリング装置に取り付け、遮蔽マスクを基板1
の半導体膜表面に装着した状態で、AlTi合金ターゲ
ットを用いて膜厚100nmのAl0.95Ti0.05
からなる幅0.1mm、間隔5mmのくし型集電電極7
を形成した。
【0066】次に、Inターゲットを用い、酸素
雰囲気中で反応性スパッタリングを行うことにより、光
電変換層6及びくし型集電電極7上に、膜厚65nmの
反射防止層8を形成した。
【0067】以上のようにして作製した集光反射素子2
00及び薄膜太陽電池素子100と、粒径5μmのY
S:Eu,Mg,Tiの蓄光性蛍光粒子を20体積
%含有した板厚1mmの蛍光ガラス基板10とを、図1
1に示すように、弾性を有するウレタン系樹脂製スペー
サー26を介して、固定金具27により機械的に固定
し、実施例1の薄膜太陽電池を完成した。
【0068】この実施例1の薄膜太陽電池では、集光反
射素子200、蛍光ガラス基板10及び薄膜太陽電池素
子100をウレタン系樹脂製スペーサー26を介して固
定金具27により機械的に固定しているので、必要に応
じて、それらの簡単に分解して、交換等をすることがで
きる。また、上記薄膜太陽電池素子100及び蛍光ガラ
ス基板10を集光反射素子200で保護して、薄膜太陽
電池の信頼性を向上することができる。
【0069】上記薄膜太陽電池の効果を確認するため、
上記反射集光素子200と蛍光ガラス基板10とを取付
けていない上記薄膜太陽電池素子100を比較例1の薄
膜太陽電池(従来の薄膜太陽電池と同じ構造である。)
とした。
【0070】上記実施例1の薄膜太陽電池と比較例1の
薄膜太陽電池に対して、AM1.5シミュレーターで1
00mW/cmの光を照射し、I−V特性を測定した
ところ、実施例1の薄膜太陽電池は、比較例1の薄膜太
陽電池に比べて、開放電圧が32%程度大きく、短絡電
流が30%程度大きくなっていることが確認された。従
って、実施例1の薄膜太陽電池は、比較例1の太陽電池
(従来の薄膜太陽電池)に比べて、光電変換効率が72
%程度高くなっていることがわかった。
【0071】本実施例1においては、pin接合からな
る光電変換層6が一組のみ形成された薄膜太陽電池につ
いて記載しているが、本発明においては、多重反射によ
り光の利用効率が改善されており、真性半導体であるi
層4を薄くした場合においても、pin接合において十
分に光を吸収させることが可能である。従って、真性半
導体であるi層4をさらに薄くしたpin接合からなる
光電変換層6を複数組積み重ねてタンデム構造とするこ
とにより、さらに開放電圧を向上させることが可能であ
る。
【0072】
【実施例2】実施例2の薄膜太陽電池は、図12に示す
ように、実施例1において作製した集光反射素子200
及び薄膜太陽電池素子100と、粒径5μmのY
S:Eu,Mg,Tiの蓄光性蛍光粒子を20体積%含
有した板厚1mmの蛍光層としての蛍光ガラス基板10
とを、アクリル系透明接着剤28により張り合わせてい
る。
【0073】このような構成とすることにより、上記集
光反射素子200と薄膜太陽電池素子100と蛍光ガラ
ス基板10とを簡単かつ強固に固定できて、耐環境性を
改善することができる。また、透明接着剤を用いている
ので、それがはみ出しても、美観を損ねることがない。
【0074】上記実施例1及び実施例2の薄膜太陽電池
に対して、雰囲気温度80℃、相対湿度80%で2ヶ月
の環境試験を行ったところ、実施例1の薄膜太陽電池に
おいては、ウレタン系樹脂製スペーサー26の部分か
ら、高湿度の大気が、集光反射素子200及び薄膜太陽
電池素子100と、蛍光層10との間に進入し、薄膜太
陽電池素子100の腐食が始まり、発電効率が19%低
下した。これに対して、アクリル系透明接着剤28によ
り張り合わせた実施例2の薄膜太陽電池は、外観上の変
化も発電効率の低下も起こらず、耐環境性に優れている
ことを確認した。
【0075】
【実施例3】図13に実施例3の薄膜太陽電池の斜視断
面図を示す。
【0076】本実施例3の薄膜太陽電池は、薄膜太陽電
池素子100と集光反射素子200と蛍光ガラス基板1
0とからなる。上記薄膜太陽電池素子100及び蛍光ガ
ラス基板10は、実施例1の薄膜太陽電池素子100及
び蛍光ガラス基板10と全く同じ構造を有し、集光反射
素子300のみが実施例1の集光反射素子100と異な
る。
【0077】上記実施例1においては、集光反射素子2
00が、透明基板11と、この透明基板10上に形成さ
れた円形状ピンホール群13を有する反射層12と、こ
の円形状ピンホール群13に入射光15を集光する半球
状集光レンズ群14とで構成されていたが、実施例3の
薄膜太陽電池の集光反射素子300は、透明基板11
と、この透明基板11上に形成されると共に光透過孔と
しての直線状スリット群29を有する反射層30と、こ
の直線状スリット群29に入射光15を集光すべく配列
されたシリンドリカル状集光レンズ群31とで構成され
ている。
【0078】この場合も、実施例1と同様に、直線状ス
リット群29から入射した光が、集光反射素子300の
反射層30と薄膜太陽電池素子100との間で多重反射
されることにより、光電変換層6における光利用効率が
高くなって、発電効率を高くすることができる。
【0079】上記集光反射素子300は、図4から図1
0に示す実施例1のプロセスと同様にして、作製され
る。そして、この集光反射素子300と蛍光ガラス基板
10と薄膜太陽電池素子100とをアクリル系透明接着
剤(図示せず)により張り合わせ、実施例3の薄膜太陽
電池を作製した。本実施例3では、上記集光反射素子3
00と蛍光ガラス基板10と薄膜太陽電池素子100と
をアクリル系透明接着剤により張り合わせているので、
それらを簡単かつ強固に固定できて、耐環境性に優れた
信頼性の高い薄膜太陽電池を得ることができる。
【0080】上記実施例3の薄膜太陽電池と比較例1の
薄膜太陽電池に対して、AM1.5シミュレーターで1
00mW/cmの光を照射し、I−V特性を測定した
ところ、実施例3の薄膜太陽電池は、上記比較例1の薄
膜太陽電池に比べて、開放電圧が25%程度大きく、短
絡電流が31%程度大きくなっていることが確認され
た。従って、実施例3の薄膜太陽電池は、比較例1の薄
膜太陽電池に比べて、光電変換効率が64%程度高くな
っていることがわかった。
【0081】
【実施例4】図14に実施例4の薄膜太陽電池の断面図
を示す。
【0082】本実施例4の薄膜太陽電池は、薄膜太陽電
池素子100と集光反射素子200と蛍光層32とから
なる。上記薄膜太陽電池素子100及び集光反射素子2
00は、実施例1の薄膜太陽電池素子100及び集光反
射素子200と全く同じ構造を有し、蛍光層32のみが
実施例1の蛍光ガラス基板10と異なる。
【0083】本実施例4においては、上記蛍光層32
を、粒径5μmのYS:Eu,Mg,Tiの蓄光
性蛍光粒子を20体積%含有したアクリル系透明接着剤
32により構成した。このアクリル系透明接着剤32に
より、上記薄膜太陽電池素子100と集光反射素子20
0とを接着した。ここで、アクリル系透明接着剤32
は、厚さが0.5mmになっている。
【0084】本実施例4においても、蛍光粒子を含有し
たアクリル系透明接着剤32が、実施例1の蛍光ガラス
基板10と同様に、光電変換に利用できない波長域の光
を、光電変換に利用できる波長域の光に変換するから、
発電効率を高くすることができる。
【0085】しかも、上記蛍光粒子を含有したアクリル
系透明接着剤32が蛍光層32を構成するので、構造が
簡単になって、製造コストを低減できる。逆に言えば、
蛍光層32に接着機能を持たせることができるから、構
造が簡単になって、製造コストを低減できる。また、ア
クリル系透明接着剤32に蛍光粒子を含有させたので,
簡単に、アクリル系透明接着剤32に充分な蛍光特性を
持たせることができる。
【0086】上記実施例4の薄膜太陽電池と比較例1の
薄膜太陽電池に対して、AM1.5シミュレーターで1
00mW/cmの光を照射し、I−V特性を測定した
ところ、実施例4の薄膜太陽電池は、比較例1の薄膜太
陽電池に比べて、開放電圧が20%程度大きく、短絡電
流が23%程度大きくなっていることが確認された。従
って、実施例4の薄膜太陽電池は、比較例1の薄膜太陽
電池に比べて、光電変換効率が48%程度高くなってい
ることがわかった。
【0087】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の薄膜
太陽電池によれば、集光反射素子の集光レンズにより入
射光を集光して反射層の光透過孔を通過させて光透過孔
を通った光を反射層で逃がさないで有効に利用でき、か
つ、蛍光層によって光電変換に利用できない波長域の光
を光電変換に利用できる波長域の光に変換でき、かつ、
その光を光電変換層と反射層との間で多重反射させて光
電変換層に照射される光量を増大でき、かつ、蛍光層及
び多重反射により光電変換に利用できない波長域の光を
光電変換に利用できる波長域の光にして光電変換層に照
射できるので、上記光電変換層に照射される光電変換に
寄与する波長域の光の光量を著しく増大させて、発電効
率を極めて高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の薄膜太陽電池の断面図
である。
【図2】 上記薄膜太陽電池の平面図である。
【図3】 上記薄膜太陽電池の蛍光粒子の機能を説明す
る断面図である。
【図4】 本発明の実施例1の薄膜太陽電池の集光反射
素子の製造方法を示す図である。
【図5】 本発明の実施例1の薄膜太陽電池の集光反射
素子の製造方法を示す図である。
【図6】 本発明の実施例1の薄膜太陽電池の集光反射
素子の製造方法を示す図である。
【図7】 本発明の実施例1の薄膜太陽電池の集光反射
素子の製造方法を示す図である。
【図8】 本発明の実施例1の薄膜太陽電池の集光反射
素子の製造方法を示す図である。
【図9】 本発明の実施例1の薄膜太陽電池の集光反射
素子の製造方法を示す図である。
【図10】 本発明の実施例1の薄膜太陽電池の集光反
射素子の製造方法を示す図である。
【図11】 本発明の実施例1の薄膜太陽電池の断面図
である。
【図12】 本発明の実施例2の薄膜太陽電池の断面図
である。
【図13】 本発明の実施例3の薄膜太陽電池の断面斜
視図である。
【図14】 本発明の実施例4の薄膜太陽電池の断面図
である。
【図15】 従来の薄膜太陽電池の断面図である。
【図16】 従来の薄膜太陽電池の断面図である。
【図17】 従来の薄膜太陽電池の断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 電極金属層 3,4,5 非晶質Si半導体層 6 光電変換層 10,32 蛍光層 11 透明基板 12,30 反射層 13 円形状ピンホール 14 半球状集光レンズ 15 入射光 100 薄膜太陽電池素子 200,300 集光反射素子 17 蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子 19 放射光 24 紫外線硬化樹脂 26 スペーサー 27 固定金具 28 透明接着剤 29 直線状スリット 31 集光シリンドリカルレンズ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換層を有する薄膜太陽電池素子
    と、 透明基板上に、光透過孔群を有する反射層と、その光透
    過孔群に入射光を集光する集光レンズ群が形成された集
    光反射素子と、 上記薄膜太陽電池素子の光入射面と上記集光反射素子の
    透明基板との間に設けられた蛍光層とを備えたことを特
    徴とする薄膜太陽電池。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の薄膜太陽電池におい
    て、 上記蛍光層が、蛍光特性を有する透明基板であることを
    特徴とする薄膜太陽電池。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の薄膜太陽電池におい
    て、 上記蛍光特性を有する透明基板が、蛍光粒子または蓄光
    性蛍光粒子が分散された透明基板であることを特徴とす
    る薄膜太陽電池。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の薄膜太陽電池
    において、 上記薄膜太陽電池素子と、上記蛍光特性を有する透明基
    板と、上記集光反射素子とが、機械的に固定されている
    ことを特徴とする薄膜太陽電池。
  5. 【請求項5】 請求項2または3に記載の薄膜太陽電池
    において、 上記薄膜太陽電池素子と、上記蛍光特性を有する透明基
    板と、上記集光反射素子とが、透明接着剤により固定さ
    れていることを特長とする薄膜太陽電池。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の薄膜太陽電池におい
    て、 上記蛍光層が、蛍光特性を有する透明接着剤であり、か
    つ、その透明接着剤によって、上記集光反射素子の透明
    基板と上記薄膜太陽電池素子とが固定されていることを
    特徴とする薄膜太陽電池。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の薄膜太陽電池におい
    て、 上記蛍光特性を有する透明接着剤が、蛍光粒子または蓄
    光性蛍光粒子が分散された透明接着剤であることを特徴
    とする薄膜太陽電池。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の
    薄膜太陽電池において、 上記集光反射素子の光透過孔が円形状ピンホールであ
    り、かつ、上記集光レンズが半球状集光レンズであるこ
    とを特徴とする薄膜太陽電池。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の
    薄膜太陽電池において、 上記集光反射素子の光透過孔が直線状スリットであり、
    かつ、上記集光レンズがシリンドリカル状集光レンズで
    あることを特徴とする薄膜太陽電池。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1つに記載
    の薄膜太陽電池において、 上記集光レンズが紫外線硬化樹脂により形成されている
    ことを特徴とする薄膜太陽電池。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1つに記
    載の薄膜太陽電池において、 上記薄膜太陽電池素子は、上記光電変換層に関して、上
    記光入射面と反対側に位置する反射層を備えることを特
    徴とする薄膜太陽電池。
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