JP2003086208A - 燃料電池発電設備 - Google Patents
燃料電池発電設備Info
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Abstract
ンク、水素ポンプを省略又は電力消費の少ない機器に置
き換えることができ、これにより、簡略化した補機類で
有効発電出力を高めることができる燃料電池発電設備を
提供する。 【解決手段】 水素供給ライン17に設けられその流れ
で内部に水素負圧部を形成する水素負圧発生装置22
と、空気供給ライン18に設けられその流れで内部に空
気負圧部を形成する空気負圧発生装置24と、水素/水
分離器12で分離した水素を水素負圧発生装置内に吸引
する水素吸引ライン26と、空気/水分離器14で分離
した水を空気負圧発生装置内に吸引する水吸引ライン2
8とを備える。
Description
で高い有効発電出力を発電する燃料電池発電設備に関す
る。
ymer ElectrolyteFuel Cel
l:PEFC)の原理図である。この燃料電池は、電解
質にプロトン(H+)導電性を有する高分子膜Tを用
い、この膜の両側に薄い多孔質Pt触媒電極(アノード
AとカソードC)を付けた構造を有する。それぞれの電
極にH2およびO2を供給し、室温〜100℃前後で動作
させると、H2はH2極(アノードA)でH+に酸化さ
れ、H+は膜内を移動してO2極(カソードC)に到達す
る。一方e- は外部回路を通って電気的な仕事をした
のち、O2極に到達する。O2極ではO2が到達したH+お
よびe-と反応してH2Oに還元される。なお上述した燃
料電池では、高分子膜Tの保護のため水蒸気を供給する
と共に、カソードCでは反応生成物として水蒸気が形成
される。
発電設備の全体構成図である。この図において、符号4
は図3に示したセルを複数積層した積層電池(以下、ス
タックと呼ぶ)である。スタック4には、H2極(アノ
ードA)に水素ガスを供給するアノードラインAと、O
2極(カソードC)に空気を供給するカソードラインC
と、燃料電池を冷却するための冷却水ラインWとが設け
られている。
圧送され圧力調整器3により規定圧以下でスタック4に
供給され、スタック4を冷却し、放熱器5aを通って水
タンク1に戻される。
ガス(H2)は、水素供給ライン17の圧力調整器7に
より規定圧に調整し、加湿装置8で水分を加湿した後、
スタック4に供給される。スタック4のアノードAで反
応後の水分を含む水素ガスは、水素/水分離器12によ
り水素ガスと水に分離され、水素ガスは水素ポンプ11
によりチェック弁13aを介して加湿装置8に戻り、水
はチェック弁13bを介して循環ポンプ2の上流側に戻
される。
8の空気圧縮器9により規定圧以内で圧縮され、放熱器
5bで冷却し、サージタンク10で加湿した後、スタッ
ク4に供給される。スタック4のカソードCで反応後の
空気は、加湿に要した水に加え、反応による生成水が加
わるため大量の水分を含んでいる。そのため、反応後の
空気は、空気/水分離器14により空気と水に分離さ
れ、空気は大気中に放出され、更に、水量管理容器16
で必要量の水のみをチェック弁13cを介して循環ポン
プ2の上流側に戻し、余分な水は、大気中に放出され
る。
電池の燃料である水素ガスと、酸化剤である空気は、燃
料電池を保護しかつ電池性能を向上させるため、加湿器
8又はサージタンク10を通しスタック4に供給され
る。また、スタック4では、発電量に応じ水素と酸素が
反応し水が生成される。この生成水は未消費の水素ガス
及び空気と混合し、各排出ポートよりスタック外に排出
され、各分離器により気体(水素ガス又は空気)と水に
分離される。分離した水素ガスはリターンポンプ(水素
ポンプ11)により逆止弁13aを通り、加湿装置8に
戻される。また水の一部はスタック冷却のための循環ポ
ンプ2の吸込側に戻され、空気は大気中に放出される。
では、燃料電池を運転するために多数の補機類が必要と
なる問題点があった。この補機類には、上述した放熱器
5b、加湿装置8、サージタンク10、水素ポンプ11
が含まれ、これらを作動させるために燃料電池で発電し
た電力の一部を消費するため、外部に取出り出せる有効
発電出力が低下する問題点があった。
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、補機
類のうち、上述した放熱器、加湿装置、サージタンク、
水素ポンプを省略又は電力消費の少ない機器に置き換え
ることができ、これにより、簡略化した補機類で有効発
電出力を高めることができる燃料電池発電設備を提供す
ることにある。
池(4)に水素ガスを供給する水素供給ライン(17)
と、燃料電池に圧縮空気を供給する空気供給ライン(1
8)と、燃料電池を出た水素ガスから水分を分離する水
素/水分離器(12)と、燃料電池を出た空気から水分
を分離する空気/水分離器(14)とを有する燃料電池
発電設備において、前記水素供給ラインに設けられその
流れで内部に水素負圧部を形成する水素負圧発生装置
(22)と、前記空気供給ラインに設けられその流れで
内部に空気負圧部を形成する空気負圧発生装置(24)
と、前記水素/水分離器で分離した水素を水素負圧発生
装置内に吸引する水素吸引ライン(26)と、前記空気
/水分離器で分離した水を空気負圧発生装置内に吸引す
る水吸引ライン(28)とを備えた、ことを特徴とする
燃料電池発電設備が提供される。
ンに水素負圧発生装置(22)が設けられ、その流れで
内部に水素負圧部を形成するので、水素吸引ライン(2
6)を介して水素/水分離器で分離した水素を水素負圧
発生装置内に吸引することができる。また、空気供給ラ
インに空気負圧発生装置(24)が設けられ、その流れ
で内部に空気負圧部を形成するので、水吸引ライン(2
8)を介して空気/水分離器で分離した水を従来装置以
上に空気負圧発生装置内に吸引することができ、また圧
縮空気の冷却が可能となる。
湿装置、サージタンク、水素ポンプを省略し、これを電
力を必要としない負圧発生装置(22,24)、例えば
ベンチュリに置き換えて、従来と同様に水素ガスと水の
循環・再利用を行うことができ、有効発電出力を高める
ことができる。
用の水を水素負圧発生装置内に吸引する加湿ライン(2
5)を有する。
水を水素ガスに吸引させてこれを加湿することができ
る。
ライン(26)は、それぞれ逆流を防ぐ逆止弁(25
a,26a)を有する。
素吸引ライン(26)を通って水素ガスが逆流するのを
防ぎ、作動の安定性を高めることができる。
圧発生装置(24)は、固定ベンチュリ、可変ベンチュ
リ、又はエゼクタポンプである。
く、可動部がほとんどない簡単な構成で、内部に負圧部
を容易に形成することができる。
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。
構成図である。この図に示すように、本発明の燃料電池
発電設備20は、燃料電池4(スタック)に水素ガスを
供給する水素供給ライン17と、燃料電池4に圧縮空気
を供給する空気供給ライン18と、燃料電池4を出た水
素ガスから水分を分離する水素/水分離器12と、燃料
電池4を出た空気から水分を分離する空気/水分離器1
4とを有する。
水素負圧発生装置22、空気負圧発生装置24、水素吸
引ライン26、加湿ライン25、及び水吸引ライン28
を備えている。
17の途中(この例では、圧力調整器7の下流側)に設
けられ、その流れで内部に水素負圧部を形成する機能を
有する。また、空気負圧発生装置24は、空気供給ライ
ン18の途中(この例では、空気圧縮器9の下流側)に
設けられ、その流れで内部に空気負圧部を形成する機能
を有する。
プ2の下流側と水素負圧発生装置22内の水素負圧部を
連通する配管ラインであり、水素負圧部の負圧により、
加湿用の水を水素負圧発生装置内に吸引する。吸引され
た水は、内部を流れる水素と混合されて、燃料電池4
(スタック)に供給される。
ぐ逆止弁25aが設けられ、水素ガスの逆流を防ぎ、作
動の安定性を高めるようになっている。
2の水素出口部と水素負圧発生装置22内の水素負圧部
を連通する配管ラインであり、水素負圧部の負圧によ
り、水素/水分離器12で分離した水素を水素負圧発生
装置内に吸引する。吸引された水素は、内部を流れる水
素と混合されて、燃料電池4(スタック)に供給され
る。
を防ぐ逆止弁26aが設けられ、水素ガスの逆流を防
ぎ、作動の安定性を高めるようになっている。
の下流の水量管理容器16の水出口部と空気負圧装置2
4内の空気負圧部とを連通する配管ラインであり、空気
負圧部の負圧により空気/水分離器14で分離した水を
空気負圧発生装置内に吸引する。吸引された水は、内部
を流れる空気中で蒸発し、空気圧縮器9による断熱圧縮
で上昇した空気(例えば約130℃)を水の気化熱で冷
却するとともに、空気と混合してこれを加湿するように
なっている。
模式図である。この図において、(A)は固定ベンチュ
リ、(B)は可変ベンチュリ、(C)はエゼクタポンプ
を示している。
圧発生装置24は、これらの固定ベンチュリ、可変ベン
チュリ、又はエゼクタポンプであることが好ましい。こ
れらの負圧発生装置は、圧縮ガス源(この例では水素又
は空気)さえあれば、電力の消費なしに内部に負圧部を
形成し、外部から流体(水素又は空気)を吸引すること
ができる。また、可動部がほとんどなく、長寿命であ
り、かつ容易に安定運転できる特徴を有する。
作動を以下に説明する。
され圧力調整器3により規定圧以下でスタック4を冷却
し、放熱器5を通って水タンク1に戻る。水素貯蔵タン
ク6に蓄圧された水素は、圧力調整器7により規定圧に
調整したのち、水素供給ライン17に設置された水素負
圧発生装置22を通りスタック4に供給される。空気は
空気圧縮器9により規定圧以内で圧縮されたのち圧縮器
後に設置された空気負圧発生装置24を通りスタック4
に供給される。水素負圧発生装置22には、循環ポンプ
2の吐出側で分岐した加湿ライン25及びスタック4よ
り排出し、水素/水分離器12により分離した水素を導
く水素吸引ライン26を各々逆止弁25a,26aを通
し連結する。空気負圧発生装置24にはスタック4より
排出し、空気/水分離器14により分離した水の一部を
導く水吸引ライン28を連結する。
早め、水素負圧発生装置22内に形成される水素負圧部
に連結された加湿ライン25より水を吸引し供給水素に
噴出し加湿する。同様に水素吸引ライン26より未消費
水素を引入れる。圧縮空気は空気負圧発生装置24で水
素負圧発生装置22と同様に連結された水吸引ライン2
8より水を吸引し圧縮空気に噴出し加湿する。
と空気の中のO2を消費し、水を生成する。生成された
水は、未消費の水素及び空気と混合し排出される。各ガ
スは各分離器で水素と水、空気と水に分離される。水素
は水素負圧発生装置22に通じる水素吸引ライン26を
通し水素供給ラインに吸入され再利用される。水素/水
分離器12にて分離された水は、循環ポンプ2の上流に
通じる配管から循環ポンプ2へ吸引される。空気/水分
離器14により分離された水は、加湿に要した水に加
え、反応による生成水が加わるため水量管理容器16に
て空気加湿循環系に規定量以上に溜まらないように余分
な水は、大気に放出する。溜まった水は水吸引ライン2
8を通し空気負圧発生装置24に引込まれる。また、空
気/水分離器14で分離された空気は不要であり大気に
放出される。
ライン17に水素負圧発生装置22が設けられ、その流
れで内部に水素負圧部を形成するので、水素吸引ライン
26を介して水素/水分離器で分離した水素を水素負圧
発生装置22内に吸引することができる。また、空気供
給ラインに空気負圧発生装置24が設けられ、その流れ
で内部に空気負圧部を形成するので、水吸引ライン28
を介して空気/水分離器で分離した水を空気負圧発生装
置24内に吸引することができる。
湿装置、サージタンク、水素ポンプを省略し、これを電
力を必要としない負圧発生装置22,24、例えばベン
チュリに置き換えて、従来と同様に水素ガスと水の循環
・再利用を行うことができ、有効発電出力を高めること
ができる。
態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変更できることは勿論である。上述した例では、燃料電
池に空気を供給する場合を示したが、酸素を供給する場
合にも同様に適用することができる。
インの一部を絞り、この絞り部でガスの流速を大きく
し、その流速を利用し管壁等に負圧部を形成し、水素供
給ライン負圧部にはスタックより排出・分離された未消
費水素と水循環ラインから供給される水を、また空気供
給ライン負圧部には排出へ分離された水の一部を供給弁
を通し導入するものである。
する。 (1)水素のリターンポンプが不要となり電流の内部消
費が少なくなり、有効発電量が増える。 (2)補機類に必要なスペースが少なく、小型、軽量と
なる。 (3)スパーク等により危険性が少なくなり安全性が向
上する。 (4)容器中の水にガスを通し加湿する従来の加湿器が
不要となり、小型、軽量となる。 (5)圧縮空気温度が低下し、圧縮空気へ冷却装置が不
要となる。 (6)圧縮機の効率が増大し、小型化が可能となる。
機類のうち、放熱器、加湿装置、サージタンク、水素ポ
ンプを省略又は電力消費の少ない機器に置き換えること
ができ、これにより、簡略化した補機類で有効発電出力
を高めることができる、等の優れた効果を有する。
る。
る。
スタック(燃料電池)、5a,5b 放熱器、6 水素
貯蔵タンク、17 水素供給ライン、7 圧力調整器、
8 加湿装置、9 空気圧縮器、10 サージタンク、
11 水素ポンプ、12 水素/水分離器、13a,1
3b,13c チェック弁、14 空気/水分離器、1
6 水量管理容器、18 空気供給ライン、20 燃料
電池発電設備、22 水素負圧発生装置、24 空気
負圧発生装置、25 加湿ライン、26 水素吸引ライ
ン、25a,26a 逆止弁、28 水吸引ライン、
Claims (4)
- 【請求項1】 燃料電池(4)に水素ガスを供給する水
素供給ライン(17)と、燃料電池に圧縮空気を供給す
る空気供給ライン(18)と、燃料電池を出た水素ガス
から水分を分離する水素/水分離器(12)と、燃料電
池を出た空気から水分を分離する空気/水分離器(1
4)とを有する燃料電池発電設備において、 前記水素供給ラインに設けられその流れで内部に水素負
圧部を形成する水素負圧発生装置(22)と、前記空気
供給ラインに設けられその流れで内部に空気負圧部を形
成する空気負圧発生装置(24)と、前記水素/水分離
器で分離した水素を水素負圧発生装置内に吸引する水素
吸引ライン(26)と、前記空気/水分離器で分離した
水を空気負圧発生装置内に吸引する水吸引ライン(2
8)とを備えた、ことを特徴とする燃料電池発電設備。 - 【請求項2】 加湿用の水を水素負圧発生装置内に吸引
する加湿ライン(25)を有する、ことを特徴とする請
求項1に記載の燃料電池発電設備。 - 【請求項3】 前記加湿ライン(25)と水素吸引ライ
ン(26)は、それぞれ逆流を防ぐ逆止弁(25a,2
6a)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の燃
料電池発電設備。 - 【請求項4】 前記水素負圧発生装置(22)及び空気
負圧発生装置(24)は、固定ベンチュリ、可変ベンチ
ュリ、又はエゼクタポンプである、ことを特徴とする請
求項1に記載の燃料電池発電設備。
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JP2001271173A JP4970672B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 燃料電池発電設備 |
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- 2001-09-07 JP JP2001271173A patent/JP4970672B2/ja not_active Expired - Fee Related
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