JP2003086069A - 温度スイッチ及び温度スイッチ付き回路板 - Google Patents

温度スイッチ及び温度スイッチ付き回路板

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JP2003086069A
JP2003086069A JP2001274397A JP2001274397A JP2003086069A JP 2003086069 A JP2003086069 A JP 2003086069A JP 2001274397 A JP2001274397 A JP 2001274397A JP 2001274397 A JP2001274397 A JP 2001274397A JP 2003086069 A JP2003086069 A JP 2003086069A
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electrode
bimetal
temperature switch
temperature
circuit board
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Masanori Mitsube
昌紀 三邉
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Uchihashi Estec Co Ltd
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Uchihashi Estec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バイメタルを用いた小型で、かつ長期作動安定
性に優れた復帰型の温度スイッチを提供する。 【解決手段】絶縁基板1上に第1電極21と第2電極2
2を設け、バイメタル3の一端を一方の電極21に溶接
等で固定し、該バイメタル3の他端と他方の電極22の
それぞれに接点5,5を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバイメタルを用いた
温度スイッチ及び温度スイッチ付き回路板に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、バイメタルを用いた復帰型の温度
スイッチとして、図5の(イ)に示すように、固定導体
板1’の一端とバイメタル3’の一端とを絶縁スペーサ
4’を介して共締めし、固定導体板1’の他端とバイメ
タル3’の他端に接点5’,5’を設けたものや、図5
の(ロ)に示すように、可動導体板30’の一端と固定
導体板1’の一端とを絶縁スペーサ4’を介して共締め
すると共にバイメタル3’の一端を可動導体板30’の
一端に固定し、固定導体板1’の他端と可動導体板3
0’の他端に接点5’,5’を設けたもの等が知られて
いる。
【0003】こられの温度スイッチ中、図5の(イ)に
示す温度スイッチでは、温度上昇に伴うバイメタル3’
の湾曲変形により所定の温度で接点5’,5’間がたと
えば閉じられ、所定温度以下への降下で接点が開かれ
る。而して、バイメタル自体が可動導体板の役目を兼備
している。他方、図5の(ロ)に示す温度スイッチで
は、温度上昇に伴うバイメタル3’の湾曲変形により可
動導体板30’が弾性的に曲げ変形されて所定の温度で
接点5’,5’間がたとえば閉じられ、温度降下に伴う
バイメタル3’の復帰変形に追従して可動導体板30’
が弾性的に復帰変形されて所定温度以下への降下で接点
5’,5’間が開かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5の(イ)におい
て、バイメタルの平温時での曲げ半径を∞、すなわち平
温時で一直線状とすれば、昇温tでの曲げ半径rは
【数1】1/r=Kt (1) で与えられる。ここで、Kはバイメタルにおける両金属
間の熱膨張係数差や各金属のヤング率や断面2次モーメ
ントにより定まる定数であり、たとえば、バイメタルに
おける両金属の厚みが等しい場合、各金属の熱膨張係数
をαm,αs(αm>αs)、各金属のヤング率をE
m,Es、バイメタルの厚みをh、巾をbとすると、
【数2】 {4(EsIs+EmIm)(Es+Em)/(bhEsEm)+h/2}/r =(αm−αs)t ――――(2) で与えられる。式(2)において、Is、Imは各金属
の断面2次モーメントであり、両金属の厚みが共にh/
2であるから、
【数3】 Is=Im=b(h/2)3/12=bh/96 であり、従って、式(2)より
【数4】1/r=(αm−αs)t/h{(Es+E
m)/(24EsEm)+1/2} が成立する。
【0005】而るに、図5の(イ)に示す温度スイッチ
において、接点間のギャップ距離をH、昇温作動温度
(作動温度と平温との差)をTとすれば、バイメタルの
長さL(最小長さ)は
【数5】 L={2H/(KT)}1/2 (3) で与えられ、昇温作動温度Tが同一値のもとで、ギャッ
プ距離Hを小さくするほど、バイメタル長さLを短くで
きる。また、
【数6】 T=2H/(KL) (4) が成立し、接点間のギャップ距離Hの変動ΔHに対し、
昇温作動温度Tが
【数7】 ΔT=2ΔH/(KL) (5) だけ、ずれることになる。
【0006】而るに、前記図5の(イ)に示した温度ス
イッチでは、バイメタル3’の一端と固定導体板1’の
一端とを絶縁スペーサ4’を介して共締めしてあり、絶
縁スペーサ側面の鉛直方向yの沿面絶縁強度上、そのス
ペーサ4’の高さ(厚み)を所定の厚み以上に設定する
必要があるから、前記接点のギャップ距離Hをある程度
大きくせざるを得ず、式(3)から明らかなように、バ
イメタル長さLの相当の長尺化が余儀なくされる。ま
た、絶縁スペーサ、たとえばプラスチックスペーサで
は、内部歪(結晶化歪や成形歪)や大きな熱膨張による
寸法の不安定性が避け難く、接点間のギャップ距離の変
動ΔHを無視し得ず、式(5)から明らかなように、接
点のギャップ距離の変動ΔHによる作動温度のずれΔT
の発生が懸念される。
【0007】前記図5の(ロ)に示した温度スイッチで
は、温度上昇によりバイメタル3’に発生する曲げモー
メントで可動導体板30’を弾性的に曲げ変形させてお
り、力学的には、図5の(イ)に示した温度スイッチに
対し、前記の断面2次モーメントImまたはIsが増大
されて式(1)における定数Kが小さくされたものと見
做すことができるから、可動導体板30’の一端と固定
導体板1’の一端とを絶縁スペーサ4’を介して共締め
している以上、前記と同様の事由で、可動導体板長さの
相当の長尺化や接点のギャップ距離の変動ΔHによる作
動温度のずれΔTの発生が避けられない。
【0008】本発明の目的は、バイメタルを用いた小型
で、かつ長期作動安定性に優れた復帰型の温度スイッチ
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る温度スイッ
チは、絶縁基板上に第1電極と第2電極を設け、バイメ
タルの一端を一方の電極に固定し、該バイメタルの他端
と他方の電極のそれぞれに接点を設けたことを特徴とす
る構成である。
【0010】本発明に係る他の温度スイッチは、絶縁基
板上に第1電極と第2電極を設け、バイメタルの一端
と、バイメタルにより曲げ変形される可動導体板の一端
を一方の電極に固定し、前記可動導体板の他端と他方の
電極のそれぞれに接点を設けたことを特徴とする構成で
ある。
【0011】何れの温度スイッチにおいても、バイメタ
ル一端の一方の電極への固定を溶接またはろう接により
行なうこと、絶縁基板にセラミックス板または繊維強化
樹脂板を用いること、電極を導電性ペースト、金属箔、
めっき、蒸着等により設けること、接点を耐食性の導電
性金属のめっきで設けること、バイメタルに代え、所定
温度で曲げ変形する形状記憶合金を用いることができ
る。
【0012】本発明に係る温度スイッチ付き回路板は、
回路板の導体パターン中に第1電極と第2電極を設け、
バイメタルの一端を一方の電極に固定し、該バイメタル
の他端と他方の電極のそれぞれに接点を設けたことを特
徴とする構成である。
【0013】本発明に係る他の温度スイッチ付き回路板
は、回路板の導体パターン中に第1電極と第2電極を設
け、バイメタルの一端と、バイメタルにより曲げ変形さ
れる可動導体板の一端を一方の電極に固定し、前記可動
導体板の他端と他方の電極のそれぞれに接点を設けたこ
とを特徴とする構成である。
【0014】これら何れの温度スイッチ付き回路板にお
いても、バイメタル一端の一方の電極への固定を溶接ま
たはろう接により行なうこと、絶縁基板にセラミックス
板または繊維強化樹脂板を用いること、電極を導電性ペ
ースト、金属箔、めっき、蒸着等により設けること、接
点を耐食性の導電性金属のめっきで設けること、バイメ
タルに代え、所定温度で曲げ変形する形状記憶合金を用
いことができる。
【0015】本発明において、バイメタルには、異なる
熱膨張係数の二層の金属を備え、温度変化に応じその熱
膨張係数の差に基づき湾曲するものが全て包含され、例
えば、二枚の金属板の間に、両金属の中間の熱膨張係数
の導電性金属を付加した、所謂、トリメタルも含まれ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明の
一実施例を示す平面図、図1の(ロ)は図1の(イ)に
おけるロ−ロ断面図である。図1において、1は絶縁基
板であり、たとえば、セラミックス板、繊維強化樹脂板
(たとえば、ガラスエポキシ樹脂板)を用いることがで
きる。21及び22は絶縁基板1上に設けた第1電極及
び第2電極であり、焼成型導電性ペースト(通常、粒状
導電材料とガラスフリットと有機溶剤とからなる)の印
刷・焼成、ポリマー型導電性ペースト(通常、粒状導電
材料と合成樹脂と有機溶剤とからなる)の印刷・焼付
け、金属箔の張付け・エッチング、金属のマスキングめ
っきや蒸着等により設けることができる。この焼成型導
電性ペーストとしては焼成型銀ペーストを、ポリマー型
導電性ペーストとしてはエポキシ樹脂銀ペーストやはエ
ポキシ樹脂銅ペーストを例示できる。3はバイメタルで
あり、一端を何れか一方の電極、たとえば第1電極21
に金属スペーサ4を介してスポット溶接等により溶接固
定してある。この溶接に代え、ろう接することもできる
(勿論、ろう材には、温度スイッチの使用温度範囲より
も充分に高い融点のものが使用される)。電極21をポ
リマー型導電性ペーストで形成する場合、電極21に金
属スペーサをポリマー型導電性ペーストで固定し、つい
で、金属スペーサにバイメタルの一端を溶接またはろう
接することができる。5,5は、バイメタル3の他端側
及び他方の電極例えば第2電極22に設けた接点であ
り、耐食性の導電性金属の被着、たとえば金めっきによ
り設けることができる。上記電極の材質の如何によって
は、金めっきに対する下地処理が施される。例えば、電
極を導電性ペーストの印刷・焼成若しくは焼き付けによ
り設け、電極22上の接点5を無電解金めっきにより設
ける場合は、下地処理として、ニッケルの無電解めっき
を施すことができる。6,6は各電極に溶接またはろう
接等により接合したリード導体である。
【0017】上記温度スイッチにおいては、使用条件の
如何によっては、絶縁カバーで保護することができる。
例えば、リード導体の上面を平温時のバイメタル上面に
等しいか、やや高くし、バイメタル付き絶縁基板に図2
の(イ)(平面図)及び図2の(ロ)(側面図)に示す
ように、熱収縮性プラスチックチューブを挿通のうえ熱
収縮させて緊張状態で包囲させることができる。この場
合、プラスチックフィルムによるバイメタル上面の加圧
を排除でき、接点間のギャップ距離を所定値に安定に保
持できる。
【0018】上記温度スイッチにおいて、平温時、すな
わちバイメタルが一直線状にある時の接点間のギャップ
距離Hoは、気中(空気中)絶縁強度と使用電圧との協
調より設定される。而るに、温度上昇tでのバイメタル
の曲げ半径をrが、前記式(1)の通り、1/r=Kt
で与えられ、温度スイッチの昇温閉作動温度をTとすれ
ば、バイメタルの必要長さLoは、前記の式(3)によ
り、
【数8】 Lo={2Ho/(KT)}1/2 (6) で与えられる。ここで、空気の気中絶縁強度が、図5の
(イ)に示す従来の温度スイッチでの絶縁スペーサ側面
の鉛直方向yに沿っての沿面絶縁強度に較べて相当に高
く、H>Hoであるから、L>Loになり、本発明に係
る接点間のギャップ距離Hoの温度スイッチでは、図5
の(イ)に示す、接点5’,5’間のギャップ距離がH
の従来の温度スイッチに較べ、バイメタルの長さを短く
できる。また、本発明に係る温度スイッチでは、バイメ
タル3の一端を絶縁基板1上の固着電極21に金属スペ
ーサ4を介し溶接等で固定することにより上記接点での
ギャップ距離Hoを保持しており、図5の(イ)に示す
温度スイッチのように、プラスチック等の絶縁スペーサ
4’を介して接点間5’,5’でのギャップ距離Hを保
持する場合に較べ、絶縁スペーサの内部歪や熱膨張収縮
歪をよく排除して安定固定により接点間ギャップ距離の
不変性を充分に保証できるから、式(5)におけるΔH
を僅小に抑えて昇温作動温度誤差ΔTの発生を効果的に
防止できる。
【0019】図3は本発明の別実施例を示す断面図であ
り、図3の(イ)は平温時の接点間閉の状態を、図3の
(ロ)は昇温時の接点間開の状態をそれぞれ示してい
る。図3において、1は絶縁基板であり、前記と同様、
セラミックス板、繊維強化樹脂板等を用いることができ
る。21及び22は絶縁基板1上に設けた第1電極及び
第2電極であり、前記と同様に焼成型導電性ペーストの
印刷・焼成、ポリマー型導電性ペーストの印刷・焼付
け、金属箔の張付け・エッチング、金属のマスキングめ
っきや蒸着等により設けることができる。3はバイメタ
ルであり、一端を何れか一方の電極、たとえば第1電極
21に溶接やろう接により固定してある。5,5は、バ
イメタル3の他端側及び他方の電極例えば第2電極22
に設けた接点であり、耐食性の導電性金属の被着、たと
えば金めっきにより設けてある。上記電極の材質の如何
によっては、前記と同様に、電極22に金めっきに対す
る下地処理を施すことができる。図3には現われていな
いが、各電極にはリード導体が溶接またはろう接等によ
り接合されている。上記温度スイッチにおいては、使用
条件の如何によっては、前記と同様に、熱収縮性プラス
チックチューブ等の絶縁カバーで保護することができ
る。
【0020】図3に示す実施例においては、前記の昇温
作動温度Tで、接点間のギャップ距離が実質的に前記H
oになるようにバイメタル3の長さを設定してあり、こ
のバイメタル長さは前記したLoに実質的に等しい。ま
た、バイメタル3の一端の固定を溶接等の機械的に安定
な支持機構で行なっているから、この昇温作動温度Tで
の接点間のギャップ距離Hoを長期間経過後の多数回開
閉後でも当初のままに保持できる。従って、図3に示す
実施例においても、前記実施例と同様に、温度スイッチ
の小型化と長期作動安定性を保証できる。
【0021】上記何れの実施例においても、可動体とし
てバイメタルのみを用いているが、図4に示す各実施例
のように、バイメタルとバイメタルにより曲げ変形され
る可動導体板とを用いることもできる。図4に示す実施
例において、1は絶縁基板である。21及び22は絶縁
基板1上に設けた第1電極及び第2電極である。3はバ
イメタル、30はバイメタル3に接触された可動導体板
であり、これら3,30の一端を何れか一方の電極、た
とえば第1電極21に金属スペーサ4を介し溶接やろう
接により固定してある。5,5は、可動導体板30の他
端側及び他方の電極例えば第2電極22に設けた接点で
あり、耐食性の導電性金属の被着、たとえば金めっきに
より設けてある。図4には現われていないが、各電極に
はリード導体が溶接またはろう接等により接合されてい
る。上記温度スイッチにおいては、使用条件の如何によ
っては、前記と同様に、熱収縮性プラスチックチューブ
等の絶縁カバーで保護することができる。
【0022】図4に示す実施例では、平温において接点
が前記したギャップ距離Hoで開かれてり、昇温に伴う
バイメタル3の下に凹の湾曲変形により可動導体板30
が弾性限界内で曲げ変形されて所定の昇温作動温度で接
点5,5間が閉じられる。
【0023】本発明に係る温度スイッチにおいては、上
記バイメタルに代え昇温作動温度で実質的に前記接点間
のギャップ距離だけ変形する形状記憶合金を用いること
もできる。
【0024】また、本発明は、温度スイッチが搭載され
る回路板、例えば、2次電池パックに2次電池と共に収
納される2次電池の過充電・過放電防止回路における回
路板の導体パターン中に第1電極と第2電極を設け、バ
イメタルの一端を一方の電極に固定し、該バイメタルの
他端と他方の電極のそれぞれに接点を設けた形態、また
は回路板の導体パターン中に第1電極と第2電極を設
け、バイメタルの一端と、バイメタルにより曲げ変形さ
れる可動導体板の一端を一方の電極に固定し、前記可動
導体板の他端と他方の電極のそれぞれに接点を設けた形
態で実施することもできる。
【0025】
【実施例】〔実施例1〕図1において、平面寸法3mm
×5mm、厚み0.3mmのアルミナセラミック基板を
使用し、焼成型銀ペーストの印刷・焼成により電極を形
成し、接点側の電極、すなわち第2電極側に下地ニッケ
ル無電解めっきのうえ無電解の金めっきを施した。ま
た、バイメタルの一端側に無電解の金めっきを施し、そ
のバイメタルの他端側を第1電極に厚み0.2mmの燐
青銅製スペーサを介してスポット溶接し、更に、各電極
にリード導体を溶接し、図2に示すように、熱収縮性プ
ラスチックチューブを被覆して温度スイッチを製作し
た。この温度スイッチは作動温度101℃〜102℃に
設計してあり、サンプル数50箇でエージング試験(オ
ーブン中において、90℃〜110℃の温度範囲で速度
0.5℃/分にて昇温・降温を繰り返す)を行なったと
ころ、1000サイクル経過後でも、スイッチオン温度
が101.6〜102.1℃にあり、オフ温度が10
0.1〜100.9℃であり、長期作動安定性を確認で
きた。
【0026】〔実施例2〕実施例1に対し、電極を焼成
型金ペーストの印刷・焼成により形成し、バイメタルに
代え、100℃で急激に湾曲変形する形状記憶合金を使
用した。この形状記憶合金の一端側に無電解の金めっき
を施し、形状記憶合金の他端を第2電極にスポット溶接
して温度スイッチを製作した。この温度スイッチの作動
温度と復帰温度とを大気雰囲気の加熱オーブンを用いて
測定したところ、作動温度105℃、復帰温度100℃
であつた。更に、エージング試験を行なったところ、こ
の温度特性を実質的な変化なく保持できることを確認で
きた。
【0027】
【発明の効果】本発明に係るバイメタル使用の温度スイ
ッチにおいては、接点間の絶縁に必要なギャップ距離を
回路電圧と気中絶縁強度との協調から設定でき、そのギ
ャップ距離を充分に小さくできるから、バイメタルの同
一の曲げ半径のもとで(従って、同一の昇温作動温度の
もとで)、バイメタルの長さを短くでき、温度スイッチ
の縮小化を図ることができる。また、バイメタルの一端
を溶接やろう接で固定でき、前記平温時の接点間ギャッ
プ距離を長期にわたり安定に保持できるから、ギャップ
距離の変動に基づく昇温作動温度のずれを排除でき、長
期安定な作動性を保証できる。更に、バイメタルを一直
線状で使用でき、接点間ギャップ距離の調整のためにバ
イメタルを曲げ加工する場合には必要な焼鈍等の熱処理
が不要であり、製作も容易である。特に、請求項2記載
の温度スイッチでは、可動導体板により電導性が保証さ
れ、バイメタルの曲げ特性を電導性にとらわれることな
く所望特性に容易に設定でき、かかる点からも製造上有
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例を示す図面である。
【図2】図1に示す温度スイッチのカバーによる保護構
造を示す図面である。
【図3】本発明に係る上記とは別の実施例を示す図面で
ある。
【図4】本発明に係る上記とは別の実施例を示す図面で
ある。
【図5】従来例を示す図面である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 21 第1電極 22 第2電極 3 バイメタル 30 可動導体板 4 金属スペーサ 5 接点

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上に第1電極と第2電極を設け、
    バイメタルの一端を一方の電極に固定し、該バイメタル
    の他端と他方の電極のそれぞれに接点を設けたことを特
    徴とする温度スイッチ。
  2. 【請求項2】絶縁基板上に第1電極と第2電極を設け、
    バイメタルの一端と、バイメタルにより曲げ変形される
    可動導体板の一端を一方の電極に固定し、前記可動導体
    板の他端と他方の電極のそれぞれに接点を設けたことを
    特徴とする温度スイッチ。
  3. 【請求項3】一方の電極における固定が溶接またはろう
    接により行なわれている請求項1または2記載の温度ス
    イッチ。
  4. 【請求項4】絶縁基板がセラミックス板または繊維強化
    樹脂板である請求項1〜3何れか記載の温度スイッチ。
  5. 【請求項5】電極が導電性ペースト、金属箔、めっき、
    蒸着等により設けられている請求項1〜4何れか記載の
    温度スイッチ。
  6. 【請求項6】接点が耐食性の導電性金属の固着で設けら
    れている請求項1〜5何れか記載の温度スイッチ。
  7. 【請求項7】バイメタルに代え、所定温度で曲げ変形す
    る形状記憶合金が用いられている請求項1〜6何れが記
    載の温度スイッチ。
  8. 【請求項8】回路板の導体パターン中に第1電極と第2
    電極を設け、バイメタルの一端を一方の電極に固定し、
    該バイメタルの他端と他方の電極のそれぞれに接点を設
    けたことを特徴とする温度スイッチ付き回路板。
  9. 【請求項9】回路板の導体パターン中に第1電極と第2
    電極を設け、バイメタルの一端と、バイメタルにより曲
    げ変形される可動導体板の一端を一方の電極に固定し、
    前記可動導体板の他端と他方の電極のそれぞれに接点を
    設けたことを特徴とする温度スイッチ付き回路板。
  10. 【請求項10】バイメタルに代え、所定温度で曲げ変形
    する形状記憶合金が用いられている請求項8または9記
    載の温度スイッチ付き回路板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545971A (ja) * 2005-06-02 2008-12-18 リッテルフューズ,インコーポレイティド 過熱保護装置、用途および回路
JP2013504288A (ja) * 2009-09-04 2013-02-04 リ−テック・バッテリー・ゲーエムベーハー ガルバニセルのための保護装置

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