JP2003084887A - タッチタイピング用のキーボード - Google Patents

タッチタイピング用のキーボード

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JP2003084887A JP2001275862A JP2001275862A JP2003084887A JP 2003084887 A JP2003084887 A JP 2003084887A JP 2001275862 A JP2001275862 A JP 2001275862A JP 2001275862 A JP2001275862 A JP 2001275862A JP 2003084887 A JP2003084887 A JP 2003084887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タッチタイピングによる入力作業において、従
来のキーボードよりも入力精度が高く、かつ、迅速に入
力できるキーボードを提供することを目的とする。 【解決手段】キーボード2aの入力キー上面の外形は、
平行四辺形である。さらに、各入力キーは、平行四辺形
の隣り合う2辺に対して平行な方向に整列するように配
置されている。入力キー上面の斜線部分で示す位置に
は、隆起部Pが成形される。隆起部Pは、予め各入力キ
ーについて割り当てられたデータ入力者の各指の移動方
向を制限し、かつ、直線円滑移動できるような位置に成
形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、コンピュータに
データを入力するために用いられるキーボードに関し、
特に、その入力精度の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タッチタイピングは、一般的に、図7に
示すようなキーボードを用いて、以下のような方法で行
われている。
【0003】入力作業者は、まず、キーボード2のホー
ムポジション(図7の斜線部分で示す)に各指を配置
し、当該ホームポジションから、入力キーを予め割り当
てられた各指によって押下する。各指への入力キーの割
り当ては、図7のグループL1からL4、R1からR4
によって示される。
【0004】すなわち、入力作業者は、基本的に、タッ
チタイピングで各キーを押下する際に、各指を斜方向Z
(上位行の対応キーとのズレ方向を示す。)に移動させ
る。ただし、人差し指(図7に示すグループL4および
R4の各キーが割り当てられたもの)などについては、
行方向Xや列方向Yにも移動させる場合がある。
【0005】実開平5−66732号公報(第1の従来
技術)には、上記タッチタイピングを正確に行うことを
目的として、キー上面に仕切を設けたものが開示されて
いる。
【0006】図8に、第1の従来技術(実開平5−66
732号公報)に開示されたキーの外形を示す。当該公
報には、図8Aの(a)〜(c)に示すような、キー上
面に仕切Zを設けたものが開示されている。キー上面に
設けた仕切Zにより、タッチタイピングにおいて指が行
方向X(横方向)に移動するのを阻止し、それにより誤
入力を防止しようというものである。なお、当該公報に
は、キー上面にではなく、隣接するキーの隙間に仕切Z
を設けたものも開示されているが、その目的および作用
効果は、入力キー上面に仕切Zを設けた上記の場合と同
じである。
【0007】また、実開平6−37918号公報(第2
の従来技術)には、特定キーの上面に、ある特有の形状
を持たせて当該形状を指先の触覚により判断し、それに
より誤入力を防止しようとするものが記載されている。
【0008】図9に、第2の従来技術(実開平6−37
918号公報)に開示された入力キーの外形を示す。こ
のように、キーボード上の4つのキーには、キー上面の
4角のいずれかの位置に隆起部S1〜S4が設けられて
いる。入力作業者は、キー上面のどこに隆起部があるの
かを指先の感触により判断し、特定キーの認識を正確に
行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の従来技
術では、図8Aの(a)〜(c)に示すように、キー上
面の正方形を構成する辺の全体に隆起部Zを設けるよう
にしている。これでは、図7に示すキーボード2に用い
た場合に、行方向X(横方向)に隣接するキー間での誤
入力を防止することはできるが、円滑な指の動きは得ら
れなかった。
【0010】例えば、図8A(c)に示す仕切Zを備え
たキーを、図8Dに示すように、上位行とずらせて配置
したような場合には、キーK1の位置からキーK2を押
下しようとするときに、仕切Z1により指が支えてしま
う。このため、第1の従来技術のキーボードでは、タッ
チタイピングにおいて、円滑な指の移動を行うことがで
きず、入力精度の向上を図れなかった。
【0011】また、図9に示す第2の従来技術は、キー
が少数の場合には適用することができるが、これよりも
さらに多くのキーが存在すると適用が困難となる。第2
の従来技術は、キー上面に成形される特有形状を指先の
感覚により識別し、各キーの別を判断しようとするもの
だからである。すなわち、第2の従来技術では、タッチ
タイピングにおける指の移動については全く考慮してい
ない。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)こ
の発明におけるキーボードは、行方向および列方向に行
列配置された複数の入力キーを備えたキーボードであっ
て、各行には、行方向にほぼ1直線上に前記入力キーが
配置されており、前記入力キーは、予めデータ入力者の
指に各々割り当てられたキーボードにおいて、前記入力
キー上面には、隆起部が設けられ、当該隆起部は、前記
各指の移動範囲を制限し、かつ、前記各指が割り当てら
れた複数の入力キー間において直線円滑移動できるよう
な位置に設けられること、を特徴とする。
【0013】したがって、タッチタイピングの際に、指
の移動範囲を制限し、かつ、円滑に移動させることが可
能になる。これにより、タッチタイピング精度の向上が
図られる。
【0014】(2)この発明におけるキーボードは、中
指、薬指に割り当てられた各入力キー上面には、当該中
指、薬指の移動方向に沿った直線の対向位置に案内隆起
部が設けられること、を特徴とする。
【0015】したがって、中指、薬指については、タッ
チタイピングにおいて押下しようとする入力キーに指を
直線的な移動方向に案内することが可能になる。これに
より、タッチタイピング精度の向上が図られる。
【0016】(3)この発明におけるキーボードは、前
記入力キーは、その上面の外形が平行四辺形であり、か
つ、当該平行四辺形の隣り合う2辺に対して平行な方向
に整列して行列配置されること、を特徴とする。
【0017】したがって、従来のキーボードとの互換性
を保ちつつ、入力キーを整列して配置させることが可能
になる。これにより、従来のキーボードによるタッチタ
イピングの既習得者でも、違和感なく使用することがで
きる。
【0018】(4)この発明におけるキーボードは、複
数の入力キーが行方向および列方向に行列配置されたキ
ーボードであって、各行には、行方向にほぼ1直線上に
前記各入力キーが配置されており、注目行の第1の端部
側の端部キーは、当該注目行の上位行の第1の端部側の
端部キーに対して、前記第1の端部側とは逆側の端部側
にずれて配置されており、これにより、前記注目行の全
てのキーが前記上位行の対応キーに対して前記列方向に
ずれて配置されたキーボードであって、前記各入力キー
上面には、前記注目行と前記上位行で各々対応する入力
キー上面のほぼ中央を結ぶ直線に沿って溝部が成形され
ること、を特徴とする。
【0019】したがって、かかる溝部を成形すること
で、行方向にずれるように配置された対応入力キーにつ
いて、各指の入力動作に関連付けた形状を成形すること
が可能になる。これにより、指を溝部に沿って移動させ
ることができ、タッチタイピングの精度および速度の向
上が図られる。
【0020】(5)この発明におけるキーボードは、前
記各入力キー上面の外形は、ほぼ正方形であり、さら
に、各キーの左下角部および右上角部が盛り上がってい
ることにより、各入力キー上面には、前記注目行と前記
上位行で各々対応する入力キー上面のほぼ中央を結ぶ直
線に沿って溝部が成形されること、を特徴とする。
【0021】したがって、現在一般的に使用されてい
る、入力キー上面の外形が正方形であるキーボードにつ
いて、各指の入力動作に関連付けた形状が成形される。
これにより、タッチタイピング精度の向上が図られる。
【0022】(7)この発明におけるキーボードは、前
記各入力キーは、前記他の二辺に沿って、ほぼ一直線を
構成するように配置され、かつ、当該他の二辺が隆起部
を成形することにより、前記溝部が成形されること、を
特徴とする。
【0023】したがって、従来のキーボードとの互換性
を保ちつつ、入力キーを整列して配置させることが可能
になる。これにより、従来のキーボードによるタッチタ
イピングの既習得者でも、違和感なく使用することがで
き、タッチタイピング精度の向上も図られる。
【0024】「入力キー」とは、キーボードが備える複
数のキーのうち、英数字および記号を入力するためのキ
ーをいう。但し、英数字および記号を入力するためのキ
ーであっても、図7に示す「‘」キーK10や「/」キ
ーK30のように両端部に位置するものは含まない。例
えば、図1および図4においては、グループR1、R
2、R3、R4、L1、L2、L3、L4に属するすべ
てのキーが、入力キーに該当する。
【0025】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]まず、この実
施形態のキーボードの構成について、図1を用いて説明
する。図1は、この実施形態のキーボード2aの上面図
である。なお、図1に示すように、キーボード2aの長
手方向を行方向Xとし、これに垂直な方向を列方向Yと
する。
【0026】キーボード2aは、図1に示すように、幅
w1およびw2の間隔をおいて、行方向Xおよび列方向
Yに行列配置された複数の入力キー(図1のグループR
1〜R4、L1〜L4に属するキーを示す)を備えてお
り、そのキー配列にはASCII配列が採用されてい
る。
【0027】キーボード2aが備える各入力キー上面の
外形は、図1に示すように、すべて同一形状の平行四辺
形となっている。この点で、入力キー上面の外形が正方
形である従来のキーボード2(図7参照)とは相違して
いる。
【0028】各入力キーは、この平行四辺形の隣り合う
2辺のうち、行方向Xに対して平行な1辺に平行な方向
に整列して配置される。平行四辺形の隣り合う2辺と
は、例えば、図1に示す「1」キーK11の辺11aと
辺11bが該当する。また、行方向Xに対して平行な1
辺には、辺11bが該当する。図1に示すように、キー
ボード2aの各入力キーは、行方向X(例えば、「1」
キーK11の辺11bに対して平行な方向)に沿って、
ほぼ一直線上に各入力キーが配置されている。
【0029】さらに、各入力キーは、平行四辺形の隣り
合う他の1辺に対して平行な方向にも、整列して配置さ
れている。平行四辺形の隣り合う他の1辺とは、例え
ば、図1に示す「1」キーK11の辺11aが該当す
る。図1に示すように、「Q」キーK21、「A」キー
K31、「Z」キーK41などの入力キーは、「1」キ
ーK11の辺11aに平行な斜方向Zに、ほぼ一直線上
に整列して配置されている。なお、この斜方向Zが列方
向Yに交差する角度は、従来のキーボードとの互換性を
保つため、約20度に設定されている。
【0030】具体的には、図1に示すように、この発明
のキーボード2aが備える入力キーのうち、第2行目の
左端に位置する「Q」キーK21(第1の端部側の端部
キー)の中心位置は、その上位行である第1行目の左端
に位置する「1」キーK11の中心位置に対して行方向
X右側(第1の端部とは逆の方向)に、ずれて配置され
ている。これにより、第2行目に属する全ての入力キー
の中心位置が、その上位行である第1行目の対応入力キ
ー(各指に割り当てられた同グループの入力キー)の中
心位置に対して行方向Xの右側にずれて配置されるよう
になっている。なお、第3行目、第4行目の入力キーに
ついても、同様に、それぞれ上位行である第2行目、第
3行目の対応入力キーの中心位置に対して行方向Xの右
側にずれて配置される。
【0031】このように、注目行の全ての入力キーが、
上位行の対応する入力キーに対して、その中心位置をず
らせて配置されることにより、図1の斜方向Zに、入力
キーが配列されることになる。このような入力キーの配
置関係は、従来のキーボード2(図7参照)にもいえ
る。なお、この実施形態のキーボード2a(図1参照)
のキーピッチは、従来のキーボード2(図7参照)のも
のと同じになるように設定している。
【0032】以上のように、この実施形態においては、
各入力キー上面の外形を平行四辺形とし、さらに、この
平行四辺形の隣り合う2辺に対して平行な方向に整列し
て各入力キーを配置するようにしている。これにより、
従来のキーボード2とのキーピッチ(各入力キーの中心
位置の関係)の互換性を保つことができ、さらに、従来
のキーボード2を使い慣れた者であっても、このキーボ
ード2aを違和感なく使用することができる。
【0033】上記入力キーには、タッチタイピングにお
いて押下される指が予め割り当てられている。この各指
に対応する入力キーの割り当てについて、図1を用いて
以下に説明する。
【0034】各入力キーがタッチタイピングにおいて押
下される指の割り当ては、図1に示すL1からL4、R
1からR4の各グループによって表される。例えば、図
1に示すグループL1の入力キー、すなわち、「1」キ
ーK11、「Q」キーK21、「A」キーK31、
「Z」キーK41は、それぞれ予め左手の小指に割り当
てられている。同様に、グループL2、L3、L4は、
それぞれ右手の薬指、中指、人差し指に割り当てられた
入力キーであることを示している。また、グループR
1、R2、R3、R4は、それぞれ右手の小指、薬指、
中指、人差し指に割り当てられた入力キーであることを
示している。
【0035】つまり、両手の中指、薬指、および左手の
小指については、図1に示すように、各行1つずつの入
力キーが割り当てられる。しかしながら、両手の人差し
指などについては、各行2つずつの入力キーが割り当て
られている。また、両手の小指については、入力キー以
外の特殊なキー(例えば、「tab」キーK20)も割
り当てられる。
【0036】このような各指に割り当てられた入力キー
数の違いにより、タッチタイピングにおける各指の移動
方向が異なってくる。つまり、各行1つずつの入力キー
が割り当てられている中指や薬指の場合には、タッチタ
イピングにおいて斜方向Zにだけ移動すれば足りる。こ
れに対し、各行2つずつの入力キーが割り当てられてい
る人差し指については、斜方向Zだけでなく行方向Xな
どの任意方向に移動させる必要がある。
【0037】また、この各グループには、各指のホーム
ポジションとなる入力キーが、1つずつ存在する。ホー
ムポジションとは、タッチタイピングにおいて、各指を
初めに配置しておく定位置のことである。具体的には、
図1における「A」キーK31から「F」キーK34ま
での各入力キーが、それぞれ左手の小指から人差し指の
ホームポジションに該当し、「J」キーK35か
ら「;」キーK38までの各入力キーが右手の人差し指
から小指のホームポジションに該当する。
【0038】さらに、ホームポジションの入力キーのう
ち、特に、キーボード2aの「F」キーK34および
「J」キーK35の上面の中央部には、図1に示すよう
に、ホームポジションの位置を識別するために用いられ
る点状の突起Dが成形される。
【0039】また、この実施形態のキーボード2aの入
力キー上面には、図1の斜線部分で示す位置に隆起部P
が成形される。隆起部Pの形状について、以下に図2を
用いて説明する。図2Aは、図1に示すキーボード2a
のγ部を拡大した斜視図である。図2Bは、図1に示す
キーボード2aのα−α断面図である。
【0040】隆起部Pは、図2Aなどに示すように、入
力キー上面を形成する平行四辺形の2辺(例えば、
「1」キーK11の辺11aなど)に成形されている。
この平行四辺形の2辺に隆起部Pが存在することによ
り、入力キー上面には、図2Bに示すように、溝部B1
からB4などが成形される。
【0041】この隆起部Pが成形される位置は、各指の
移動範囲を制限するような位置になっている。例えば、
図2Aの「D」キーK33の位置から、「E」キーK2
3を押下するような場合には、入力作業者の左手中指の
移動範囲は溝部B3(図2B参照)内に制限される。同
様に、左手人差し指の移動範囲は溝部B4(図2B参
照)内に制限される。これにより、タッチタイピングを
行う際に、指を直線的かつ円滑に移動させることができ
る。
【0042】特に、中指および薬指に割り当てられた入
力キーについては、図2Aに示すように、各指の移動方
向に沿った直線100に対して向い合う位置に、各指を
案内する隆起部Pが成形される。このため、入力作業者
の中指や薬指は、タッチタイピングを行う際に、常に斜
方向Zに移動するように案内される。
【0043】つぎに、キーボード2aを用いたタッチタ
イピングの方法について、図1などを用いて説明する。
【0044】まず、入力作業者は、ホームポジションに
各指を配置するために、人差し指の指先を入力キー上面
に接触させ、指先の感覚により入力キー上面に存在する
点状の突起Dを探し出し、左手の人差し指を「F」キー
K34に、右手の人差し指を「J」キーK35に配置す
る。これにより、その他の指についても、自然にホーム
ポジションに配置することができる。
【0045】図1に示すキーボード2aの3行目に配置
された「A」キーK31から「F」キーK34まで、お
よび「J」キーK35から「;」キーK38までがホー
ムポジションの入力キーである。すなわち、それぞれ順
に「A」キーK31、「S」キーK32、「D」キーK
33、「F」キーK34が、左手の小指、薬指、中指、
人差し指のホームポジションの入力キーであり、「;」
キーK38、「L」キーK37、「K」キーK36、
「J」キーK35が、右手の小指、薬指、中指、人差し
指のホームポジションの入力キーである。
【0046】入力作業者は、各ホームポジションから、
予め割り当てられた各指により、所望の入力キーを押下
する。なお、タッチタイピングは、親指以外の指(すな
わち、人差し指、中指、薬指、小指)によって行われ、
親指は、主としてスペースキーK50を押下するために
用いられる。
【0047】以上のようにして、タッチタイピングにお
いて入力キーを押下するとき、図1の斜線部分で示す位
置に隆起部Pを設けたことで誤入力が軽減され、タッチ
タイピングの精度および速度の向上が図られる。
【0048】なお、上記実施形態においては、図1に示
すように、各入力キー間に一定の隙間w1およびw2を
設けるようにしたが、行方向Xの隙間w2を無くすよう
にしてもよい。ただし、この実施形態では、従来のキー
ボードとの互換性を保つために、キーピッチは変更しな
いこととする。なお、ノートパソコンのようにキーボー
ドの設置面積が限られているような場合にキーピッチを
縮小するようにしてもよい。
【0049】図3に、入力キーの行方向Xの隙間w2を
設けないようにしたキーボード2aを示す。このよう
に、入力キーの行方向Xの隙間w2を無くすことによっ
て、入力キー上面の面積を広くとることができ、これに
より入力キーが押下しやすくなる。
【0050】なお、この実施形態においては、図3に示
すように、各行に複数割り当てられている入力キーの間
(例えば、「4」キーK14と「5」キーK15の間)
に、隙間w2をなお設けるようにしている。これによ
り、例えば、人差し指のように各行に複数の入力キーが
割り当てられている場合については、同一行にある入力
キーの別を隙間w2で判断し、入力精度を高めることが
できる。なお、隙間w2を設けないようにすることも可
能である。
【0051】[第2の実施形態]第1の実施形態におい
ては、入力キー上面の外形を平行四辺形としたが、従来
のキーボード2(図7参照)のように、入力キー上面の
外形を正方形(長方形)にしてもよい。
【0052】この実施形態のキーボードの構成につい
て、図4から図6を用いて説明する。なお、キーボード
2bのホームポジションの位置や、入力キーの各指に対
する割り当てなどは、前述の第1の実施形態の場合と同
じである。一方、キーボード2bの入力キー上面の外形
は、前述の第1の実施形態と異なり、正方形としてい
る。
【0053】また、入力キー上面に成形される隆起部P
は、図4の斜線部分で示すような位置に設けられる。図
5は、図4に示すキーボード2bのδ部を拡大した図で
ある。図5に示すように、この実施形態の隆起部Pは、
各入力キーの左下角部、右上角部を盛り上げることによ
り成形されている。
【0054】これにより、各指に割り当てられた入力キ
ーのほぼ中央部を結ぶ直線に平行な溝部が成形される。
例えば、図5に示すように、「S」キーK32と「X」
キーK42のほぼ中央部を結ぶ直線100に平行な溝B
2が成形されている。
【0055】入力キー上面を上記のように成形すること
で、従来のキーボードを用いてタッチタイピングを行う
ときでも、指の移動が妨げられることがなく、かつ、誤
入力を防止することができる。なお、この実施形態のキ
ーボード2bは、従来のキーボード2の入力キー上面に
隆起部Pを取り付けて製造するようにしている。
【0056】なお、この実施形態においては、図5に示
すように、列方向Yに平行な入力キー上面の辺全体に、
隆起部Pを成形するようにしたが、タッチタイピングに
おいて指が直線的かつ円滑に移動できる形状であれば、
その他の形状にしてもよい。
【0057】例えば、図6に示すように、入力キー上面
の角部付近にだけ隆起部Pを成形するようにしてもよ
い。また、図5においては、隆起部Pを直線的に隆起さ
せるようにしたが、図6に示すように、隆起部Pを滑ら
かに隆起させるようにしてもよい。これにより、指の移
動がよりスムーズになり、キー入力の操作性がさらに向
上する。
【0058】[その他の実施形態]なお、前述の各実施
形態においては、標準的なキーボードについて、この発
明を用いたが、片手用キーボードや、通常のキーボード
を左右に分割したエルゴノミックキーボードのような、
その他の特殊なキーボードにこの発明を用いるようにし
てもよい。
【0059】なお、前述の各実施形態においては、キー
ボードのキー配列をASCII配列としたが、JIS配
列のキーボードとしてもよい。
【0060】なお、前述の各実施形態においては、キー
ボードをコンピュータ本体に外付の周辺機器としたが、
ノートパソコンのようなキーボード一体型コンピュータ
が備えるキーボードとしてもよい。
【0061】なお、前述の各実施形態において、隆起部
Pは、入力キーとともに金型成形したり、入力キー上面
に接着剤などで貼り付けて成形したりしているが、その
他の成形方法とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のキーボードのキー配列を示す
図である。
【図2】第1の実施形態のキーボードのγ部の斜視図で
ある。
【図3】第1の実施形態のキーボードのその他の実施例
を示す図である。
【図4】第2の実施形態のキーボードのキー配列を示す
図である。
【図5】第2の実施形態のキーボードのδ部の斜視図で
ある。
【図6】その他の実施形態のキーボードの拡大図であ
る。
【図7】従来のキーボードのキー配列を示す図である。
【図8】第1の従来技術のキーボードを示す図である。
【図9】第2の従来技術のキーボードを示す図である。
【符号の説明】
2・・・・キーボード P・・・・隆起部 D・・・・突起 Z・・・・仕切 B・・・・溝部 X・・・・行方向 Y・・・・列方向 Z・・・・斜方向

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】行方向および列方向に行列配置された複数
    の入力キーを備えたキーボードであって、 各行には、行方向にほぼ1直線上に前記入力キーが配置
    されており、 前記入力キーは、予めデータ入力者の指に各々割り当て
    られたキーボードにおいて、 前記入力キー上面には、隆起部が設けられ、 当該隆起部は、前記各指の移動範囲を制限し、かつ、前
    記各指が割り当てられた複数の入力キー間において直線
    円滑移動できるような位置に設けられること、 を特徴とするキーボード。
  2. 【請求項2】請求項1のキーボードにおいて、 中指、薬指に割り当てられた各入力キー上面には、当該
    中指、薬指の移動方向に沿った直線に対向する位置に隆
    起部が設けられること、を特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2のキーボードにお
    いて、 前記入力キーは、その上面の外形が平行四辺形であり、
    かつ、当該平行四辺形の隣り合う2辺に対して平行な方
    向に整列して行列配置されること、を特徴とするもの。
  4. 【請求項4】複数の入力キーが行方向および列方向に行
    列配置されたキーボードであって、 各行には、行方向にほぼ1直線上に前記各入力キーが配
    置されており、 注目行の第1の端部側の端部キーは、当該注目行の上位
    行の第1の端部側の端部キーに対して、前記第1の端部
    側とは逆側の端部側にずれて配置されており、これによ
    り、前記注目行の全てのキーが前記上位行の対応キーに
    対して前記列方向にずれて配置されたキーボードであっ
    て、 前記各入力キー上面には、前記注目行と前記上位行で各
    々対応する入力キー上面のほぼ中央を結ぶ直線に沿って
    溝部が成形されること、 を特徴とするキーボード。
  5. 【請求項5】請求項4のキーボードにおいて、 前記各入力キー上面の外形は、ほぼ正方形であり、さら
    に、各キーの左下角部および右上角部が盛り上がってい
    ることにより、各入力キー上面には、前記注目行と前記
    上位行で各々対応する入力キー上面のほぼ中央を結ぶ直
    線に沿って溝部が成形されること、を特徴とするもの。
  6. 【請求項6】請求項4のキーボードにおいて、 前記各入力キー上面の外形が平行四辺形であり、当該平
    行四辺形の二辺は前記行方向に平行で、他の二辺は前記
    溝部が成形される方向に平行であること、を特徴とする
    もの。
  7. 【請求項7】請求項6のキーボードにおいて、 前記各入力キーは、前記他の二辺に沿って、ほぼ一直線
    を構成するように配置され、かつ、当該他の二辺が隆起
    部を成形することにより、前記溝部が成形されること、
    を特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7の何れかのキーボード
    が備える入力キー。
  9. 【請求項9】請求項1〜請求項7の何れかのキーボード
    を備えるキーボード一体型コンピュータ。
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