JP2003082567A - 繊維成形体廃材の再生方法および再生繊維材および繊維ボード - Google Patents

繊維成形体廃材の再生方法および再生繊維材および繊維ボード

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JP2003082567A
JP2003082567A JP2001274952A JP2001274952A JP2003082567A JP 2003082567 A JP2003082567 A JP 2003082567A JP 2001274952 A JP2001274952 A JP 2001274952A JP 2001274952 A JP2001274952 A JP 2001274952A JP 2003082567 A JP2003082567 A JP 2003082567A
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wool
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Toshiro Terakawa
俊郎 寺川
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MURASHO KK
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラスウールボードの廃材を、グラスウール
ボードの製品材料として利用可能な再生繊維材に再生す
る。 【解決手段】 繊維成形体の廃材とアンキュアウールと
を同時に解繊するとともに、この同時解繊された廃材解
繊材とアンキュアウール解繊材とを、サイクロン集塵装
置のサイクロンに供給して絡み合い混合させて集めて、
再生繊維材を得る。廃材解繊材とアンキュアウール解繊
材とが十分良く結合し、廃材解繊材とアンキュアウール
解繊材との間で剥離が生じることのない再生繊維材を得
ることができる。したがって、例えば、この再生繊維材
52を2枚のアンキュアウール53間にサンドイッチし
て繊維ボード51を構成すると、廃材解繊材とアンキュ
アウール解繊材との間で剥離が生じることがなく、しか
も曲げ強度の高い繊維ボード51を得ることができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】この発明は、グラスウール、
ロックウール、ポリエステル繊維等の繊維を固めたボー
ド状あるいはロール状の繊維成形体の廃材を再生する繊
維成形体廃材の再生方法、および、この再生方法によっ
て再生された再生繊維材、および、この再生繊維材を用
いた繊維ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】住宅や空調設備等においては、グラスウ
ール、ロックウール、ポリエステル繊維等が保温材、吸
音材として使用されるが、これらは、接着剤を用いてボ
ード状あるいはロール状に固めた繊維成形体として、す
なわちグラスウールやロックウールやポリエステル繊維
等のボード(繊維ボード)やロール等として使用される
ことが多い。住宅工事や空調設備工事において、この種
の保温材・吸音材のボードやロールが廃材となった場
合、この保温材・吸音材のボードやロールは、これを解
繊すると、住宅や空調設備用の保温材・吸音材としてリ
サイクル可能である。なお、ここで解繊とは、保温材・
吸音材のボードやロールのような繊維を固めてなる繊維
成形体を、細かく切断・破砕して、固まっていない状態
の繊維にすることをいう。また、繊維成形体の廃材を解
繊したものを廃材解繊材と呼ぶ。
【0003】しかし、従来、グラスウール等の廃材は、
ほとんどが産業廃棄物として廃棄されているのが現状で
ある。グラスウールの廃材の再利用としては、生産工場
において、密度が32kg/m以下のものをもう一度原
材料として炉に戻すことと、またはブローイング用(天
井吹き付け用等)として再利用することが行なわれてい
る程度である。
【0004】また、グラスウールボードを製造する際
に、生産工場で再生した上記ブローイング用の再生グラ
スウールを製品材料(アンキュアウール)に混入するこ
ともあるが、従来の混入方法は、本来の製品材料である
アンキュアウールに再生グラスウールを単に混入(すな
わち綿の中に他の少量の綿を単に混ぜる態様で混入)す
る混入方法であった。
【0005】また、従来の解繊方法は、駆動装置で駆動
される水平な軸に多数の爪を取り付けた解繊装置を用い
るものであり、水平に置いたグラスウールボードの表面
を回転する前記爪の先端で引っ掻いて解繊する解繊方法
を採用していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の混
入方法では、混入量及び混入面積が大きくなると、混入
した再生グラスウールの部分から剥離が生じるトラブル
が発生することが多いため、混入可能な再生グラスウー
ルの量は例えば3%(キュアウールと再生グラスウール
の全体の3%)の程度等の微量であった。
【0007】再生グラスウールの部分から剥離が生じ易
いのは、上記従来の爪の引っ掻きによる解繊方法で解繊
した再生グラスウールの繊維長はアンキュアウールの繊
維長と比べて短いため、アンキュアウール内に混入した
再生グラスウールの繊維がアンキュアウールの繊維と十
分に絡み合わないことが原因であると考えられる。ま
た、同一箇所に再生グラスウールを混入すると特に剥離
が生じ易いので、再生グラスウールを少量ずつ分散させ
る形でしか混入できず、このため、上記の通り、混入可
能な再生グラスウールの量は微量となる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、繊維成形体の廃材を、例えば繊維ボードを製造する
ための材料として利用可能に再生する繊維成形体廃材の
再生方法、およびこの再生方法による再生繊維材、およ
びこの再生繊維材を用いた繊維ボードを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の繊維成形体廃材の再生方法は、繊維成形体の廃材と
アンキュアウールとを同時に解繊するとともに、この同
時解繊された廃材解繊材とアンキュアウール解繊材と
を、サイクロン集塵装置のサイクロンに供給して絡み合
い混合させて集めることを特徴とする。
【0010】請求項2の繊維成形体廃材の再生方法は、
上部に廃材投入開口を持ち下部周壁に繊維排出口を持つ
縦の円筒状容器内に概ね放射状をなす複数の回転刃を設
けた解繊装置における前記円筒状容器内に、繊維成形体
の廃材と別に用意したアンキュアウールとを投入して、
両者を同時に解繊するとともに、この同時解繊された廃
材解繊材とアンキュアウール解繊材とを、サイクロン集
塵装置のサイクロンに供給して絡み合い混合させて集め
ることを特徴とする。
【0011】請求項3は、請求項1または2の繊維成形体
廃材の再生方法において、廃材解繊材およびアンキュア
ウール解繊材とともに金属チップをサイクロン集塵装置
のサイクロンに供給して、廃材解繊材とアンキュアウー
ル解繊材との絡み合い混合繊維に金属チップと混入させ
て集めることを特徴とする。
【0012】請求項4は再生繊維材であり、請求項1、
2または3の繊維成形体廃材の再生方法により製造され
たものである。
【0013】請求項5は繊維ボードであり、請求項5の
再生繊維材を2枚のアンキュアウールボード間にサンド
イッチしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明では、まず、繊維成形体の
廃材およびアンキュアウールを解繊装置で同時に解繊す
る。繊維成形体とは、グラスウール、ロックウール、ポ
リエステル繊維等の繊維をボード状あるいはロール状に
固めたものを言う。アンキュアウールとは、溶融ガラス
等の溶融素材を吹き飛ばして製造したままの加熱してい
ないもをいう。また、後述するアンキュアウールボード
とは、このアンキュアウールをボード状に成形したもの
である。本発明において、解繊した繊維の繊維長が長い
ことが極めて重要であるが、本発明方法に用いる解繊装
置として、後述する解繊装置15が極めて優れている。
【0015】次いで、同時解繊により得られた廃材解繊
材とアンキュアウール解繊材とを、例えば後述するサイ
クロン集塵装置40のようなサイクロン集塵装置のサイ
クロンに同時に供給して絡み合い混合させて集めて、再
生繊維材を得る。繊維成形体の廃材を解繊したものを廃
材解繊材、アンキュアウールを解繊したものをアンキュ
アウール解繊材と呼ぶ。上記の絡み合い混合とは、必ず
しも、廃材解繊材およびアンキュアウール解繊材を構成
する個々の短繊維どうしが直接絡み合う場合に限らず、
小さな塊状ないし薄片状となっている短繊維の集まり同
士が絡み合うものでもよい。
【0016】上記のようにして得られた廃材解繊材とア
ンキュアウール解繊材との絡み合い混合繊維を平板状に
して加熱すると、ボード状の再生繊維材が得られる。こ
の再生繊維材だけからなるボードが要求される曲げ強度
を満足する場合には、再生繊維材だけからなる繊維ボー
ドを製品として使用できる。しかし、さらに大きな曲げ
強度を確保するために、図1に示す繊維ボード51のよ
うに、平板状にして加熱した再生繊維材52を2枚のア
ンキュアウールボード53でサンドイッチして繊維ボー
ドとする。
【0017】再生繊維材52における廃材解繊材とアン
キュワウール解繊材との混合比率は、要求される曲げ強
度ないしボード状を保持する保持力にもよるが、グラス
ウールの場合について後述の廃材再生装置10を利用し
て種々試作した結果、実際に使用可能なボードとして、
廃材解繊材1に対しアンキュアウール解繊材0.5すな
わち2:1程度までの混合比率のものを実現することが
できた。また、再生繊維材52を2枚のアンキュワウー
ルボード53でサンドイッチした繊維ボード51の場合
でも、廃材解繊材1に対しアンキュアウール1すなわち
1:1の混合比率のものを実現できた。このように、従
来は、再生繊維材を混入したグラスウールボードとして
は、全体の3%以下の廃材解繊材しかアンキュアウール
に混入できなかったものが、100%の廃材解繊材を混
入することが可能となり、混入可能な廃材解繊材の量を
大幅に増大させることができた。このように、従来は、
グラスウールボードの廃材を再生しても、その再生繊維
材は、ブローイング用以外には、グラスウールボード等
の製造に際してアンキュアウールに僅か3%程度を混入
する用途しかなかったので、ほとんど産業廃棄物として
処理する手段を採らざるをえなかったが、本発明によ
り、再生繊維材の用途が大幅に拡大されたので、リサイ
クル量を増大させ、産業廃棄物として廃棄する量を大幅
に減少させることが可能となる。
【0018】図2に本発明の他の実施形態の繊維ボード
を示す。この繊維ボード51'は、吸音材として用いる
際の吸音効果を向上させるために、図1の繊維ボード5
1の再生繊維材52にアルミチップ54を混入したもの
である。アルミチップ54は、例えば、アルミニウム材
を工作機械で、例えば厚さが数十μm、縦横寸法が1m
m×2〜3mm等の微小薄片に切削したものを用いるこ
とができる。また、サイズが適当であれば、アルミニウ
ム材の切削加工で発生する切屑を使用してもよい。再生
繊維材にアルミチップを混入する具体的方法は後述す
る。
【0019】本発明の繊維成形体廃材の再生方法を実施
する廃材再生装置の一実施形態を図3〜図7に示す。こ
の廃材再生装置10は、図1の繊維ボード51における
再生繊維材52を製造する装置であり、グラスウールボ
ード等の繊維成形体の廃材と別に用意したアンキュアウ
ールとを解繊装置15の円筒状容器12内に投入して、
両者を同時に解繊するとともに、解繊された廃材解繊材
とアンキュアウール解繊材とを、サイクロン集塵装置4
0のサイクロン21に同時に供給して絡み合い混合させ
て集めて、再生繊維材を得る構成である。
【0020】廃材再生装置10の詳細を説明する。この
廃材再生装置10は、前記の通り、解繊装置15とサイ
クロン集塵装置40とを備えている。解繊装置15は、
上部にホッパー(廃材投入開口)11を設け下部周壁に
繊維排出口として概ね全周に渡って多数の排出穴12a
をあけた円筒状容器12と、この円筒状容器12の外側
に設けられた、当該円筒状容器12外面との間にドーナ
ツ状空間13を形成する円筒外壁14と、前記円筒状容
器12内の中心に垂直に設けた回転軸16と、この回転
軸16に放射状に取り付けた複数の板状の回転刃17
と、半径方向に延出する水平刃部18aとこの水平刃部
18aの先端で上向き垂直に折曲されて前記排出穴12
aに近接して面する垂直刃部18bとからなる、前記回
転軸16の下部位置に放射状に取り付けられた複数の第
2回転刃18とを備えている。サイクロン集塵装置40
は、解繊装置15の円筒外壁14の上部に接続された連
通管19を介して前記ドーナツ状空間13に連通するサ
イクロン21と、このサイクロンの下端排出口21aに
連通する受け入れ口25aを外周面に持つ概ね水平向き
の収集筒25とこの収集筒内に堆積した繊維を押し出す
押出し装置26とからなる繊維排出装置27とを備えて
いる。上述の各部はベース31上に設置されている。3
2は回転軸16を回転駆動する駆動モータであり、回転
軸16を例えば2500r.p.m等の回転速度で回転駆動
する。
【0021】前記回転刃17は、図6に詳細を示すよう
に、回転軸16から水平に延出する水平刃部17aと、
この水平刃部17aの先端から下向きに折れ曲がった傾
斜刃部17bとからなっている。傾斜刃部17bの傾斜
角θは、例えば15°〜45°が適切である。回転刃1
7を4本設けているが、その4本の回転刃17は、同一
平面上の放射状配置ではなく、図6に示す通り、回転軸
16の回転方向(矢印a)と逆方向に順次下げた段差の
ある放射状配置で取り付けている。仮に、4枚の各回転
刃を単なる水平刃としかつ単なる放射状配置をした場
合、投入物(投入した廃材)は高速回転する刃で上部に
跳ね返されて下方に送られず、切断処理がスムーズに進
行しない。しかし、上記回転刃17の先端側の傾斜刃部
17bの傾斜と段差放射状配置とにより、ボールネジ式
送り機構と同様な構造が得られ、投入物を下方に送る送
り力が発生する。これにより、投入物の切断処理がスム
ーズに進行する。回転刃17の材質は特に限定されない
が、例えばステンレス鋼、超硬合金等を用いるとよい。
回転刃17の長さは円筒状容器12の内壁に対してあま
り隙間が生じない程度とするとよい。また、実施形態で
は、4本の回転刃17を1つの回転刃取付部16aに取
り付けているが、この4本の回転刃17をさらに1組あ
るいはさらに多数組み設けてもよい。なお、回転刃17
は少なくとも2本以上(2段以上)設けておればよい。
【0022】前記第2回転刃18は、図6にも示す通
り、回転軸16から水平に延出する水平刃部18aと、
この水平刃部18aの先端で上向き垂直に折曲されて円
筒状容器12の排出穴12aに近接して面する円弧断面
の垂直刃部18bとからなっている。図7に円筒状容器
12に設ける前記排出穴12aの配置態様を模式的(各
部の大きさの比率はデフォルメしたもの)に示す。この
排出穴12aは例えば直径15〜20mmの丸穴または
楕円穴で、垂直刃部18bの高さに概ね対応させて4段
に設けている。この排出穴12aの形状・寸法・分布等
は、後述する吸引ブロアによる空気吸引力および繊維の
大きさが一定するように設定するとよい。左右・斜め上
下に隣接する排出穴12aの穴中心間距離を70mm程
度とすると、解繊された繊維が穴12a間に跨って排出
できなくなるのを防ぐために適切である。前記垂直刃部
18bは、切断小片が排出穴12aに詰まった時に、排
出穴12aに近接した垂直刃部18bがその切断小片をさ
らに小さく切断して、排出穴12aから除去する。すな
わち、垂直刃部18bは切断された投入物をさらに細か
く切断する作用と、排出穴12aの目詰まり防止(ない
し排出穴12aの掃除)の作用をする。また、第2回転
刃18を4本設けているが、その4本の第2回転刃18
は、同一平面上の放射状配置ではなく、図6に示す通
り、回転軸16の回転方向(矢印a)に順次下げた段差
のある放射状配置で取り付けている。すなわち、この第
2回転刃18の段差放射状配置は、回転刃17の場合と
逆の段差であり、上向きの空気流を発生させるので、切
断小片の大きさを選別して、下方に一定の大きさ以下の
ものを送り込む選別作用をする。この第2回転刃18の
材質は回転刃17と同様のものを用いるとよい。垂直刃
部18bと円筒状容器12内面との間の隙間は、小さい
方が効果はあるが、例えば0.3〜1.0mm程度が適
当である。ただし、0.3〜5.0mm程度としても効
果は得られる。なお、その隙間が小さ過ぎると、製作の
精度上の困難があるので、製作が困難とならない範囲で
隙間を小さくするとよい。
【0023】サイクロン集塵装置40のサイクロン21
は例えばアクリル板製等で円錐状をなしており、円錐の
先端に前記下端排出口21aを持ち、上部に内筒34を
持ち、図示例では内筒34の上に塵埃捕集効率をさらに
高めるために空間を設けている。この空間は例えば木工
用の布袋35を用いて形成することができるが、上部に
開口35aを設ける。36はサイクロン21の吸引ブロ
アであり、円筒状容器12内の空気をその外周の多数の
排出穴12aから吸引し、ドーナツ状空間13、連通管
19を経てサイクロン21内に導く。
【0024】上記の廃材再生装置10で前述の再生繊維
材を得る廃材再生処理を説明する。例えばグラスウール
ボード等の廃材と別に用意したアンキュアウールとをホ
ッパー11の開口から投入すると、廃材およびアンキュ
アウールは同時に解繊される。すなわち、投入物(廃材
およびアンキュアウール)は、落下してまず4本の回転
刃17により切断される。この場合、各回転刃17の先
端側の傾斜刃部17bの傾斜と4本の回転刃17の段差
放射状配置とにより、ボールネジ式送り機構と同様な構
造が得られ、投入物が回転する刃で跳ね返されることな
く、投入物が下方に送られる。下部の第2回転刃18も
同じく投入物を切断する作用をし、切断小片をさらに細
かく切断し、固まっていない繊維にする。すなわち、廃
材解繊材およびアンキュアウール解繊材が得られる。ま
た、この第2回転刃18は、回転刃17の場合と逆の段
差であり、上向きの空気流を発生させ、切断小片の大き
さを選別して、下方に一定の大きさ以下のものを送り込
む。上記のように高速回転する回転刃17および第2回
転刃18の回転による解繊では、十分強い解繊力が得ら
れ、例えば48kg/m3ないし64kg/m3程度の高密度のボ
ードの解繊も可能となる。
【0025】上記の通り、解繊装置15の円筒状容器1
2内で廃材とアンキュアウールが解繊されるが、両者が
同じ円筒状容器12内で同時に解繊されるので、得られ
た廃材解繊材とアンキュアウール解繊材とは、この段階
でも単なる混合(絡み合っていない単なる混じり合い)
をするだけでなく、ある程度の絡み合った混合をする。
【0026】前記の廃材解繊材およびアンキュアウール
解繊材は、サイクロン21の吸引ブロア36の空気吸引
力により、円筒状容器12の壁面の排出穴12aから排
出される。その際、排出穴12aに詰まった切断小片
は、第2回転刃18の垂直刃部18bで切断されて、目
詰まりは解消される。排出穴12aの形状・大きさ・分
布数および吸引ブロア36による吸引力の強さを適切に
設定することにより、どの程度の大きさの繊維にするか
を設定することができる。排出穴12aから排出された
廃材解繊材およびアンキュアウール解繊材は、連通管1
9を経てサイクロン21に吸引される。このサイクロン
21内で、廃材解繊材とアンキュアウール解繊材とは、
サイクロン21内の空気流によりよく混じり合い互いに
絡み合う。この場合、上述の解繊装置15による解繊で
は十分長い繊維長の解繊繊維が得られるので、廃材解繊
材とアンキュアウール解繊材との絡み合いが容易に行な
われ、絡み合い混合を十分に行なうために極めて有効で
ある。互いに絡み合い混合した廃材解繊材とアンキュア
ウール解繊材とは、遠心力を受け円錐内壁に沿って下降
して下端排出口21aから収集筒25内に落下する。こ
うして、廃材解繊材とアンキュアウール解繊材がよく絡
み合い混合した再生繊維材が得られる。
【0027】収集筒25内で堆積した繊維は、繊維排出
装置27の押出し装置26で排出される。
【0028】図2の繊維ボード51'におけるアルミチ
ップ54混入の再生繊維材52を得る場合には、例えば
上述の廃材再生装置10において、円筒状容器12から
廃材解繊材およびアンキュアウール解繊材をサイクロン
集塵装置40のサイクロン21に送ると同時に、例えば
連通管19の出口付近等に設けたアルミチップ供給口か
らアルミチップを連続的に噴出させると、廃材解繊材と
アンキュアウール解繊材との絡み合い混合繊維にアルミ
チップ54を混入させることができる。
【0029】なお、本発明で使用する廃材は、グラスウ
ールに限らず、ロックウール、ポリエステル繊維等にも
当然適用できる。また、使用する廃材として、グラスウ
ールボード等の繊維ボードを用いる場合について述べた
が、ロール状その他の形状のものも使用できる。
【0030】
【発明の効果】本発明の繊維成形体廃材の再生方法によ
れば、繊維成形体の廃材とアンキュアウールとを同時に
解繊するとともに、この同時解繊された廃材解繊材とア
ンキュアウール解繊材とを、サイクロン集塵装置のサイ
クロンに供給して絡み合い混合させて集めるものである
から、廃材解繊材とアンキュアウール解繊材とが十分良
く結合し、廃材解繊材とアンキュアウール解繊材との間
で剥離が生じることのない再生繊維材を得ることができ
る。したがって、この再生繊維材を例えば繊維ボードを
製造する材料として使用可能となる。例えば、この再生
繊維材を2枚のアンキュアウール間にサンドイッチして
繊維ボードを構成すると、廃材解繊材とアンキュアウー
ル解繊材との間で剥離が生じることがなく、しかも曲げ
強度の高い繊維ボードを得ることができる。
【0031】上記のように、廃材解繊材とアンキュアウ
ール解繊材とが絡み合い混合により十分良く結合するの
で、廃材解繊材のアンキュアウール解繊材に対する混合
比率を、従来の3%程度から例えば100%程度と、大
幅に向上させることができる。したがって、従来、廃材
のリサイクルはブローイング用とする以外は極めて微量
で、ほとんど産業廃棄物として廃棄するしかなかったの
に対して、本発明により繊維ボードの製品材料として利
用可能となったので、再生繊維材の用途が大幅に拡大さ
れ、繊維成形体の廃材のリサイクルを大幅に増大させる
ことを実現できる。
【0032】また、廃材解繊材とアンキュアウール解繊
材との絡み合い混合繊維にアルミチップ等の金属チップ
を混入することで、吸音効果を増大させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維成形体廃材の再生方法による再生
繊維材で製造した繊維ボードの模式的な断面図である。
【図2】図1の再生繊維材にアルミチップを混入した繊
維ボードの模式的な断面図である。
【図3】本発明の繊維成形体廃材の再生方法に用いる廃
材再生装置の一例を示すもので、廃材再生装置の断面図
である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3における解繊装置の拡大図である。
【図6】図5における、回転刃を取り付けた回転軸部分
の斜視図である。
【図7】図3における円筒状容器の模式的な斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 廃材再生装置 11 ホッパー 12 円筒状容器 12a 排出穴(繊維排出口) 15 解繊装置 16 回転軸 17 回転刃 18 第2回転刃 19 連通管 21 サイクロン 21a 下端排出口 25 収集筒 27 繊維排出装置 40 サイクロン集塵装置 51、51' 繊維ボード 52、52' 再生繊維材 53 アンキュアウール 54 アルミチップ
フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA31 AC05 BA02 CA04 CA08 CB13 CB27 4D065 CA12 CB10 CC04 DD04 DD24 EB11 ED06 ED15 ED16 ED18 ED27 4D067 CG07 GA11 4L047 EA22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維成形体の廃材とアンキュアウールと
    を同時に解繊するとともに、この同時解繊された廃材解
    繊材とアンキュアウール解繊材とを、サイクロン集塵装
    置のサイクロンに供給して絡み合い混合させて集めるこ
    とを特徴とする繊維成形体廃材の再生方法。
  2. 【請求項2】 上部に廃材投入開口を持ち下部周壁に繊
    維排出口を持つ縦の円筒状容器内に概ね放射状をなす複
    数の回転刃を設けた解繊装置における前記円筒状容器内
    に、繊維成形体の廃材と別に用意したアンキュアウール
    とを投入して、両者を同時に解繊するとともに、この同
    時解繊された廃材解繊材とアンキュアウール解繊材と
    を、サイクロン集塵装置のサイクロンに供給して絡み合
    い混合させて集めることを特徴とする繊維成形体廃材の
    再生方法。
  3. 【請求項3】 廃材解繊材およびアンキュアウール解繊
    材とともに金属チップをサイクロン集塵装置のサイクロ
    ンに供給して、廃材解繊材とアンキュアウール解繊材と
    の絡み合い混合繊維に金属チップと混入させて集めるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の繊維成形体廃材
    の再生方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3の繊維成形体廃材
    の再生方法により製造された再生繊維材。
  5. 【請求項5】 請求項5の再生繊維材を2枚のアンキュ
    アウールボード間にサンドイッチした繊維ボード。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012020239A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Hidehiro Tagusari 廃タイヤ等の固形塊状物の粒状化方法及び粒状化装置
JP2014153700A (ja) * 2013-02-14 2014-08-25 Seiko Epson Corp 吸音体、印刷装置
EP3323924A1 (en) * 2016-11-16 2018-05-23 Paroc Group Oy Method for manufacturing a double or multi-layer mineral wool insulation
CN113843009A (zh) * 2021-08-17 2021-12-28 左文强 一种纤维增强聚合物复合材料精细化处理装置

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