JP2003080882A - 万年筆 - Google Patents

万年筆

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JP2003080882A
JP2003080882A JP2001273779A JP2001273779A JP2003080882A JP 2003080882 A JP2003080882 A JP 2003080882A JP 2001273779 A JP2001273779 A JP 2001273779A JP 2001273779 A JP2001273779 A JP 2001273779A JP 2003080882 A JP2003080882 A JP 2003080882A
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JP
Japan
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tubular body
cylindrical body
etching
barrel
pen
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Pending
Application number
JP2001273779A
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English (en)
Inventor
Mitsuki Saito
光樹 斎藤
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Pilot Corp
Original Assignee
Pilot Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属からなる一端を閉口した筒状体の閉口端部
を除去することにより、筒状体を軸筒とすると共に、軸
筒の前方部にペン先を一体で形成してなる万年筆におい
て、筒状体の前端の閉口端部を除去してペン先を形成し
てから、軸筒の外側面へ滑り止めの凹部をエッチング加
工で施しているため、エッチング加工をする前には、軸
筒の前端と後端の両方に栓をしており、筒状体の前後両
方に栓をすることは、作業が多くなるばかりでなく、栓
を2種類用意する必要があり繁雑であった。 【解決手段】金属からなる一端を閉口した筒状体の開口
端部に栓をして筒状体の外側面に滑り止めの凹部をエッ
チング加工により施した上で、筒状体の閉口端部をペン
先と対向する形状で除去する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ペン先を有する金属製
の軸筒の外側面に滑り止めの凹部をエッチング加工によ
り施してなる万年筆に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、しぼり加工により形成した金
属からなる一端を閉口した筒状体の閉口端部を切断や切
削によって除去することにより、筒状体を軸筒とすると
共に、軸筒の前方部にペン先を一体で形成してなる万年
筆は知られている。この様に形成した万年筆は、ペン先
と軸筒とが別部材である通常の万年筆に比べて構造が単
純であり、工数や部材数が少ないことからコスト的に優
れると共に、軸筒からペン先にかけて一体的な流れを持
つシルエットは独特のデザイン性を持つものである。 【0003】ところで、この様な万年筆では、軸筒が金
属であるがために、軸筒の外側面に滑り止め加工を施す
必要があるのだが、軸筒の内部にインキ供給路を有した
内芯を入れることから、内側面に凹凸ができることのな
いエッチング加工が多々利用されている。尚、従来の万
年筆では、筒状体の前端の閉口端部を除去してペン先を
形成してからエッチング加工を行っているため、エッチ
ング加工をする前には、筒状体の内側面を腐食させない
ように前端と後端の両方に栓をしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、筒状体
の前後両方に栓をすることは、作業が多くなるばかりで
なく、栓を2種類用意する必要があり繁雑であった。特
に尖ったペン先部分を確実に密栓することは、極めて作
業性が悪いものであり、場合によっては、筒状体の前端
と栓との間にエッチング液がしみ込んでしまい、ペン先
部分の内側面が腐食されて、インキの流出を阻害してし
まうことがあった。また、万が一、エッチング液がしみ
込んでもいいようにと、あらかじめペン先部分の内側面
に腐食防止のマスキングを行う場合には、当然のことな
がらエッチング加工の終了後にマスキングを取り除かな
ければ、マスキング自体がインキの流出の妨げとなって
しまうので、結果として作業が多くなってしまってい
た。 【0005】本発明の目的は、軸筒の外側面に滑り止め
の凹部を施すエッチング加工を容易にすると共に、ペン
先部分の内側面をエッチング液のしみ込みにより腐食さ
せないことを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】次に、前記課題の解決す
るために案出した本発明の万年筆を説明する。「1.金
属からなる一端を閉口した筒状体の開口端部に栓をして
筒状体の外側面に滑り止めの凹部をエッチング加工によ
り施した上で、筒状体の閉口端部をペン先と対向する形
状で除去することにより、筒状体を軸筒とすると共に軸
筒の前方部にペン先を形成してなる万年筆である。」 【0007】本発明において、金属からなる一端を閉口
した筒状体の開口端部に栓をして筒状体の外側面に滑り
止めの凹部をエッチング加工により施した上で、筒状体
の閉口端部をペン先と対向した形状で除去することによ
り、筒状体を軸筒とすると共に軸筒の前方部にペン先を
形成するのは、筒状体をエッチング加工する前に、後端
である開口端部のみに栓をすれば良いので作業性が良
く、筒状体の前端である閉口端部には栓をしなくとも、
エッチング液が筒状体の前端からしみ込むことを確実に
防ぐことができるからである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明を理解し易くするために図
を用いて説明を行なう。図1は、本実施の形態例の万年
筆を示す姿図である。図2〜図5は本実施の形態例の万
年筆の製造工程を示す図である。図1において万年筆1
は、前部軸筒2と後部軸筒3とからなり、前部軸筒2に
ペン先2aを備えており、図示はしないがペン芯やイン
キ収容筒等の部材も備えて万年筆としている。尚、図に
示すように、前部軸筒2の外側面2bにはエッチング加
工により施された複数の滑り止めの凹部4が形成されて
いる。 【0009】次に、図2〜図5を用いて本実施の形態例
の万年筆の製造工程の概略を説明する。図2は、前部軸
筒2を形成する前の筒状体20である。筒状体20はし
ぼり加工により形成したステンレスからなるものであ
り、前端には閉口した閉口端部2c、後端には開口した
開口端部2dを設けている。また、筒状体20の後方外
周面には雄螺子部2eを形成して、前部軸筒2と後部軸
筒3とを螺着可能にしている。 【0010】図3は、筒状体20の外側面2bに図1に
示すような滑り止めの凹部4をエッチング加工により施
す際の概略を示す図である。図3において、筒状体20
の外側面2bには2液式エポキシ系のマスキングインキ
5を塗布しており、マスキング5は滑り止めの凹部を形
成するために、複数カ所に楕円型の非塗布部5aを設け
た。また、筒状体20の後端である開口端部2dには円
柱状のゴム栓6を嵌め込んで密栓状態としている。尚、
本実施の形態例では、筒状体20の前端が閉口端部2c
となっているため、前端には栓をする必要がない。そこ
で、図3の状態の筒状体20をエッチング液に浸漬し
て、凹部4を外側面2bに施した。 【0011】本実施の形態例では、水、塩化第二鉄、塩
酸、硝酸からなるエッチング液を使用しており、浸漬す
る時間は28分とした。また、エッチングの終了後に
は、ゴム栓6を外して、一度水洗いをして、次いで塗料
用の剥離液に浸漬してマスキングインキ5を剥離して、
再度水洗いをしてエッチング加工を終了した。尚、本実
施の形態例では、筒状体20の前端を閉口端部としてい
るため、エッチング加工時に筒状体20の前方よりエッ
チング液がしみ込んでくることは一切ない。 【0012】図4は、筒状体20の閉口端部2cをペン
先と対向する形状で除去する際の概略を示す図である。
図4において、筒状体20の外側面2bには、前述のエ
ッチング加工により施された凹部4が形成されている。
また、筒状体20の閉口端部2cはペン先2aと対向す
る形状で除去するのだが、本実施の形態例の除去方法と
しては、プレス機による打抜加工で行っており、切断面
の仕上げは砥石による研削加工を行った。 【0013】図5は、筒状体20から形成された前部軸
筒2と、後部軸筒3とを組立る際の概略を示す図であ
る。前部軸筒2の前方には先端にイリドスミンからなる
ペンポイント2gを設けたペン先2aが形成されてお
り、ペン先2aの中央部には砥石による切削加工で切割
り2fを形成してある。次に、図示してないが、前部軸
筒2内に内芯を装着する。また、図5に示すように、前
部軸筒2と後部軸筒3とは、前部軸筒2の後方外周面に
形成した雄螺子部2eと、後部軸筒3の前方内周面に形
成した雌螺子部3aとの螺合により固定し、図1に示す
万年筆1を完成させた。 【0014】 【発明の効果】本発明の万年筆は以上のように、筒状体
の外側面に滑り止めの凹部をエッチング加工により施し
た上で、筒状体の閉口端部をペン先と対向する形状で除
去するため、筒状体の後端である開口端部のみに栓をす
れば良いので作業性が良く、筒状体の前端である閉口端
部には栓をしなくとも、エッチング液が筒状体の前端か
らしみ込むことを確実に防ぐことができるものとなっ
た。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本実施の形態例の万年筆を示す姿図である。 【図2】 前部軸筒を形成する前の筒状体である。 【図3】 筒状体の外側面に滑り止めの凹部をエッチン
グ加工により施す際の概略を示す図である。 【図4】 筒状体の閉口端部をペン先と対向する形状で
除去する際の概略を示す図である。 【図5】 筒状体から形成された前部軸筒と、後部軸筒
とを組立る際の概略を示す図である。 【符号の説明】 1…万年筆、2…前部軸筒、2a…ペン先、2b…外側
面、2c…閉口端部、2d…開口端部、2e…雄螺子
部、2f…切割り、2g…ペンポイント、20…筒状
体、3…後部軸筒、3a…雌螺子部、4…凹部、5…マ
スキングインキ、6…ゴム栓。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】金属からなる一端を閉口した筒状体の開口
    端部に栓をして筒状体の外側面に滑り止めの凹部をエッ
    チング加工により施した上で、筒状体の閉口端部をペン
    先と対向する形状で除去することにより、筒状体を軸筒
    とすると共に軸筒の前方部にペン先を形成してなる万年
    筆。
JP2001273779A 2001-09-10 2001-09-10 万年筆 Pending JP2003080882A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233965A (ja) * 2005-02-09 2006-09-07 General Electric Co <Ge> ガスタービンブレードの修理方法及びその方法によって修理されたガスタービンブレード

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