JP2003079636A - 生体組織処理装置 - Google Patents

生体組織処理装置

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JP2003079636A
JP2003079636A JP2001280370A JP2001280370A JP2003079636A JP 2003079636 A JP2003079636 A JP 2003079636A JP 2001280370 A JP2001280370 A JP 2001280370A JP 2001280370 A JP2001280370 A JP 2001280370A JP 2003079636 A JP2003079636 A JP 2003079636A
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frequency current
cable
electromagnetic wave
radiation electrode
processing apparatus
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JP2001280370A
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Yasuo Watanabe
康夫 渡辺
Masakatsu Gondo
正勝 権藤
Shoichiro Ishihara
正一郎 石原
Hideo Kamikawa
秀士 上川
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NIPPON MDM KK
Japan Medical Dynamic Marketing Inc
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NIPPON MDM KK
Japan Medical Dynamic Marketing Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体組織処理装置において、特別な高度の技
術や多くの熟練を要することなく生体組織に対して精緻
な処理を施すことができるようにした、内視鏡装着用生
体組織処理装置を提供する。 【解決手段】 生体組織処理装置は、高周波電流供給装
置1と、高周波電流ケーブル11と、高周波電流供給装
置1と高周波電流ケーブル11との間に介装されてイン
ピーダンスのマッチングを行うマッチングユニット3
と、高周波電流ケーブル11に接続され先端には径方向
に互いに離反する向きに突出する相互離反部を形成して
互いに径方向に離反する向きに付勢されている二股形状
の指部5a,5bを有し当該指部5a,5bの表面から
放射した近傍電磁界中の電磁エネルギーの作用の下で当
該近傍電磁界中の生体組織に対し処理を行う電磁波放射
電極5と、指部5a,5bの径方向の接離動作の制御を
遠隔的に行うことができる電磁波放射電極制御機構とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波放射電極の
遠隔操作により相互に接離可能な二股形状の先端部の表
面から放射した近傍電磁界中の電磁エネルギーの作用の
下で、当該近傍電磁界中の生体組織に対し気化、切開、
切除、凝固および止血等の処理を行い、随時前記二股形
状の先端部間に上記生体組織の局部を挟んだりしての切
除、凝固および止血等の処理をも多様に行うことができ
るようにした、生体組織処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の生体組織処理装置において、プロ
ーブの先端部から突出する例えば電極としての電気メス
を使用して、生体組織に対し例えば切開、切除、凝固お
よび止血等の処理を施す際に、電極を生体組織に当接し
たり対の電極により生体組織を挟んだりして、電極と生
体組織との間の電解液を経由して電極から生体組織へ流
れる電流や、対の電極の一方から生体組織を経由して他
方の電極へ還流する電流によって発生するジュール熱を
主として利用して生体組織に対し切開、切除、凝固およ
び止血等の処理を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
生体組織処理装置の場合、通電により局部的に加熱され
た生体組織が、生体組織を流れる電流によって、切開部
等の被処理部のみならず被処理部の周辺の健全な生体組
織を含む広い範囲にわたり熱変性をする心配があった。
【0004】また、従来の生体組織処理装置を内視鏡に
装着し、内視鏡を通して生体組織の局部を見ながら当該
生体組織の局部に対して気化、切開、切除、凝固および
止血等の多様な処理を施そうとしても、生体組織処理装
置を内視鏡に最適な状態で装着するのが容易でなく、内
視鏡に装着した生体組織処理装置を用いて、内視鏡を通
して生体組織の局部を見ながら当該生体組織処理装置を
操作する際には、当該生体組織処理装置の操作に高度な
技術が必要とされていたので、生体組織に対し多様で精
緻な処理を施すためには、多くの熟練を必要としてい
た。
【0005】そこで本発明は、生体組織の被処理部のみ
ならず被処理部の周辺の健全な生体組織を含む広い範囲
にわたり熱変性をさせてしまうということがないように
し、内視鏡に装着して内視鏡を通して生体組織の局部を
見ながら生体組織の局部に対して気化、切開、切除、凝
固および止血等の多様な処理を施そうとする際に、内視
鏡に最適な状態で簡便かつ確実に装着することができる
ようにし、内視鏡を通して生体組織の局部を見ながら操
作する際に、その操作に格別高度な技術を必要とするこ
とのないようにし、多くの熟練を要することなく生体組
織に対して多様で精緻な処理を施すことができるように
した、生体組織処理装置を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の生体組織処理装置は、高周波電流を選択さ
れた周波数に応じて供給する高周波電流供給装置と、芯
線と同芯線を絶縁材を介して同軸状に取り囲むシールド
線とを有して前記高周波電流供給装置から供給される高
周波電流を送る高周波電流ケーブルと、前記高周波電流
供給装置と前記高周波電流ケーブルとの間に介装されて
インピーダンスのマッチングを行うマッチングユニット
と、前記高周波電流ケーブルに接続され先端には径方向
に互いに離反する向きに突出する相互離反部を形成して
互いに径方向に離反する向きに付勢されている二股形状
の指部を有し当該指部の表面から放射した近傍電磁界中
の電磁エネルギーの作用の下で前記近傍電磁界中の生体
組織に対し処理を行う電磁波放射電極と、前記高周波電
流ケーブルの少なくとも先端側の設定された長さの部分
がケーブル内管と当該ケーブル内管に対して相対的に軸
方向に移動することができるスライド外管とを有し当該
スライド外管を前記ケーブル内管に対して相対的に軸方
向に移動することにより前記指部の径方向の接離動作の
制御を遠隔的に行うことができる電磁波放射電極制御機
構とを備えている。
【0007】また、本発明の生体組織処理装置におい
て、前記高周波電流ケーブルの前記電磁波放射電極への
接続部から軸線に沿った少なくとも内視鏡のケーブル挿
通孔の長さの区間の外径及び前記電磁波放射電極の前記
指部が径方向に接近して閉じたときの前記電磁波放射電
極の径方向の最大寸法が、それぞれ前記内視鏡のケーブ
ル挿通孔の内径以下に設定されている。
【0008】さらに、本発明の生体組織処理装置におい
て、前記高周波電流ケーブルが、当該高周波電流ケーブ
ルの前記電磁波放射電極への接続部から軸線に沿った少
なくとも前記内視鏡のケーブル挿通孔の長さの区間にお
いて、当該高周波電流ケーブルの靭性を増大させるため
の補強層を有している。
【0009】また、本発明の生体組織処理装置におい
て、前記電磁波放射電極が、前記内視鏡のケーブル挿通
孔の軸線方向の最大曲率部を自在に通過し得るだけの可
撓性と軸線方向の長さとを有している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態に
係る生体組織処理装置の概念的な構成図、図2(1)は
図1の生体組織処理装置に使用することができる分割ケ
ーブルの一例を示す平面図、図2(2)は図2(1)の
分割ケーブルの先端部における電磁波放射電極を90゜
異なった向きから見た場合の分割ケーブルの平面図、図
3は図1の生体組織処理装置の電源部から電磁波放射電
極に至る電流の経路および制御信号の流れの一例を示す
説明図、図4(1)は図1の生体組織処理装置の電磁波
放射電極の二股形状の先端の指部が径方向に離反して開
いた状態を示す要部側面図、図4(2)は図1の生体組
織処理装置の電磁波放射電極の二股形状の先端の指部が
径方向に接近して生体組織の局部を挟んだ状態を示す要
部側面図である。
【0011】まず図1において、本発明の一実施の形態
に係る生体組織処理装置は、高帯域のラジオ周波数、例
えば8MHz〜60MHzの周波数の高周波電流を発生
する高周波電源部1を備える。この高周波電源部1から
供給される高周波電流は、インピーダンスのマッチング
を行うマッチングユニット3および高周波電流ケーブル
11を介して電磁波放射電極5へ送られる。
【0012】高周波電流ケーブル11の先端側の部分
は、内視鏡の基端操作部側から先端内視部側へ延びる屈
撓自在な絶縁性のケーブル導通管4を貫通している。当
該内視鏡の先端内視部から突出する高周波電流ケーブル
11の先端部には、電磁波放射電極5が高周波電流ケー
ブル11と一体的に、あるいは高周波電流ケーブル11
に対して着脱交換が可能に接続されている。
【0013】高周波電流ケーブル11は、芯線2と同芯
線2を絶縁材を介して同軸状に取り囲むシールド線6と
を有し、芯線2の基端側が、マッチングユニット3を介
して高周波電源部1の一方の電極の端子7aに接続され
ているとともに、シールド線6の基端側が、マッチング
ユニット3および導線7を介して高周波電源部1の他方
の電極の端子7bに接続されている。電磁波放射電極5
は、芯線2の先端部に接続されている。シールド線6
は、マッチングユニット3から内視鏡のケーブル導通管
4の先端側開口部の近傍の位置まで芯線2を取り囲んで
いる。
【0014】電磁波放射電極5は、前記内視鏡の前記先
端内視部側において前記高周波電流ケーブルに接続され
先端の2本の指部5a,5bが遠隔操作により相互に径
方向に接離可能な二股形状を有して前記内視鏡の前記先
端内視部から突出し、当該二股形状の先端の指部5a,
5bの表面から放射した近傍電磁界中の電磁エネルギー
の作用の下で、前記近傍電磁界中の生体組織に対して気
化、切開、切除、凝固および止血等の処理を行う。
【0015】高周波電流ケーブル11の電磁波放射電極
5への接続部から軸線に沿った少なくとも内視鏡のケー
ブル挿通孔の長さの区間の外径、及び電磁波放射電極5
の指部5a,5bが径方向に接近して閉じたときの電磁
波放射電極5の径方向の最大寸法が、それぞれ内視鏡の
ケーブル挿通孔の内径以下、例えば2〜3mm以下、好
ましくは2mm以下に設定されている。
【0016】高周波電流ケーブル11の電磁波放射電極
5への接続部から当該高周波電流ケーブル11の軸線に
沿った少なくとも内視鏡のケーブル挿通孔の長さの区間
において、高周波電流ケーブル11は、当該高周波電流
ケーブル11の靭性を増大させるための補強層を有して
いる。このような補強層として、例えばポリイミド等の
合成樹脂材による管状の補強層とすることができる。電
磁波放射電極5は、前記内視鏡のケーブル挿通孔の軸線
方向の最大曲率部を自在に通過し得るだけの可撓性と軸
線方向の長さとを有している。例えば電磁波放射電極5
の軸線方向の長さは8mm以下に設定される。
【0017】シールド線6は、芯線2から放射された電
磁波を効果的に捕捉し、その結果、芯線2から電磁波と
して放射されるエネルギーが、マッチングユニット3か
ら電磁波放射電極5に至る途中で大気等の系外に散逸す
ることが防止され、長さおよび太さが調整された高周波
電流ケーブル11が、マッチングユニット3と協同して
良好なマッチング機能を果たすことができる。
【0018】内視鏡を操作して、電磁波放射電極5の先
端部を生体組織8の局部9に接近させると、電磁波放射
電極5の先端部表面から放射した電磁エネルギーの作用
の下で、電磁波放射電極5により、その近傍電磁界中の
生体組織に対し気化、切開、切除、凝固および止血等の
処理を行うことができる。
【0019】図2(1)及び図2(2)に、図1の実施
の形態に係る内視鏡装着用生体組織処理装置において使
用することができるマッチング機能を持つ高周波電流ケ
ーブルの一例を示す。同図において、高周波電流ケーブ
ル11は、その中間部において互いに係合および離脱が
可能なコネクタソケット13aおよび13bよりなるコ
ネクタを介して複数本、例えば、図示のように2本の分
割ケーブル11aおよび11bに分割可能とすることが
できる。そして、互いに隣接する分割ケーブル11aお
よび分割ケーブル11bのうち、高周波電源部1側の分
割ケーブル、例えば、コネクタソケット12を介してマ
ッチングユニット3に接続される分割ケーブル11aの
ケーブル径に比し、先端側の分割ケーブル、例えば分割
ケーブル11bのケーブル径の方が、より小径となって
いる。
【0020】電磁波放射電極5は、内視鏡のケーブル導
通管4により保持され、ケーブル導通管4の先端部から
突出しているが、ケーブル導通管4の先端部の近傍にお
いては、電磁波放射電極5が、芯線2に接続されている
のに対し、シールド線には接続されることなく回路とし
ては開状態となっている。
【0021】図2(1)、図2(2)、図4(1)及び
図4(2)において、分割ケーブル11bは、先端部に
おいて電磁波放射電極5に接続され同電磁波放射電極5
を支持するケーブル内管11eと、コネクタソケット1
3bに配設された操作ボタン11dを操作することによ
ってケーブル内管11eの外周面上を軸方向にスライド
移動するスライド外管11cとを有している。電磁波放
射電極5は、先端側が二股形状となっていて、当該電磁
波放射電極5の先端の弾性材料製の2本の指部5a,5
bが、中間部において径方向に互いに離反する向きにわ
ん曲して突出する相互離反部を形成して、互いに径方向
に離反する向きに弾性的に付勢されている。
【0022】電磁波放射電極5がこのような構成を有し
ているので、内視鏡の基端操作部側において遠隔操作に
よりコネクタソケット13bに配設された操作ボタン1
1dを操作してスライド外管11cをケーブル内管11
eに対して相対的に基部側すなわちコネクタソケット1
3b側に引き寄せるようにスライド移動させると、電磁
波放射電極5の先端の弾性材料製の2本の指部5a,5
bが図4(1)のように自体の弾性力により互いに径方
向に離反して拡開状態となる。
【0023】これとは反対に、操作ボタン11dを操作
してスライド外管11cをケーブル内管11eに対して
相対的に先端側すなわち電磁波放射電極5側に押し出す
ようにスライド移動させると、図4(2)のように、電
磁波放射電極5の先端の指部5a,5bの中間部に形成
された相互離反部がスライド外管11cにより押圧され
て相互に接近し、それに伴って指部5a,5bの先端側
も相互に接近する。
【0024】電磁波放射電極5の上述のような機能を利
用して、例えば図4(1)のように2本の指部5a,5
bを互いに離反させ拡開状態にして生体組織の被処理部
22の局部23に近付け、続いて図4(2)のように2
本の指部5a,5bを互いに接近させて局部23を挟む
ことによって、局部23からの出血を物理的に止めて出
血部を凝固させることができる。
【0025】図4(2)のように、2本の指部5a,5
bを互いに径方向に接近させて局部23を挟んだ状態に
おいては、電磁波放射電極5の指部5a,5bから被処
理部22へ直接高周波電流が流れ、その際に生じるジュ
ール熱により例えば切除、凝固、止血等の処理が行われ
る。しかし、あらかじめ2本の指部5a,5bを互いに
径方向に接近させて閉じた状態で局部23に近付けた
り、あるいは2本の指部5a,5bを互いに径方向に接
近させないで開いたまま局部23に近付けたりした場合
には、指部5a,5bの表面から放射した近傍電磁界中
の電磁エネルギーの作用の下で、近傍電磁界中の局部2
3に対して気化、切開、切除、凝固および止血等の処理
が行われることとなる。
【0026】図3において、電源部14は、例えば通常
の商用電源であってよく、この電源部14において取り
入れられた電流は、高周波電源部17において、高帯域
のラジオ周波数、例えば8MHz〜60MHzの周波数
の高周波電流に変換される。高周波電源部17により生
成された高周波電流は、マッチングユニット3へと送ら
れる。マッチングユニット3は、アクテイブ端子21と
パッシブ端子20とを有する。芯線2はアクテイブ端子
21に接続され、シールド線6はパッシブ端子20に接
続される。
【0027】マイクロコンピュータ制御部15は、制御
信号入出力部16を介して高周波電源部17の出力制御
およびマッチングユニット3のマッチング制御を行うと
ともに、諸値設定・表示部18に対しては、高周波電源
部17の出力状態およびマッチングユニット3のマッチ
ング作動状態等に関する必要な事項を表示させる。フッ
トスイッチあるいはペダルスイッチ19を制御信号入出
力部16に接続し、このフットスイッチあるいはペダル
スイッチ19により例えばマッチングユニット3の出力
の断接を行うようにすることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の生体組織処理装置によれば、以
下のような効果が得られる。 (1)高周波電流を選択された周波数に応じて供給する
高周波電流供給装置と、芯線と同芯線を絶縁材を介して
同軸状に取り囲むシールド線とを有して前記高周波電流
供給装置から供給される高周波電流を送る高周波電流ケ
ーブルと、前記高周波電流供給装置と前記高周波電流ケ
ーブルとの間に介装されてインピーダンスのマッチング
を行うマッチングユニットと、前記高周波電流ケーブル
に接続され先端には径方向に互いに離反する向きに突出
する相互離反部を形成して互いに径方向に離反する向き
に付勢されている二股形状の指部を有し当該指部の表面
から放射した近傍電磁界中の電磁エネルギーの作用の下
で前記近傍電磁界中の生体組織に対し処理を行う電磁波
放射電極と、前記高周波電流ケーブルの少なくとも先端
側の設定された長さの部分がケーブル内管と当該ケーブ
ル内管に対して相対的に軸方向に移動することができる
スライド外管とを有し当該スライド外管を前記ケーブル
内管に対して相対的に軸方向に移動することにより前記
指部の径方向の接離動作の制御を遠隔的に行うことがで
きる電磁波放射電極制御機構とを備えているので、生体
組織の被処理部のみならず被処理部の周辺の健全な生体
組織を含む広い範囲にわたり熱変性をさせてしまうとい
うことがなく、2本の指部を互いに接近させて生体組織
の局部を挟むことにより局部からの出血を物理的に止め
て出血部を凝固させることができることは勿論、内視鏡
に装着して内視鏡を通しても2本の指部を互いに接近さ
せて生体組織の局部を挟むことにより局部からの出血を
物理的に止めて出血部を凝固させることのほかに、生体
組織の局部を見ながら生体組織の局部に対して気化、切
開、切除、凝固および止血等の多様な処理を施すことが
でき、また内視鏡に装着する際に内視鏡に最適な状態で
簡便かつ確実に装着することができ、生体組織の局部に
対して多様な処理を施す際にその操作に格別高度な技術
を必要とすることがなく、多くの熟練を要しなくとも生
体組織に対して多様で精緻な処理を施すことができる
(請求項1)。 (2)前記生体組織処理装置において、前記高周波電流
ケーブルの前記電磁波放射電極への接続部から軸線に沿
った少なくとも内視鏡のケーブル挿通孔の長さの区間の
外径及び前記電磁波放射電極の前記指部が径方向に接近
して閉じたときの前記電磁波放射電極の径方向の最大寸
法が、それぞれ前記内視鏡のケーブル挿通孔の内径以下
に設定されているので、前記生体組織処理装置を内視鏡
に装着する際に、当該内視鏡に最適な状態で簡便かつ確
実に装着することができる(請求項2)。 (3)前記生体組織処理装置において、前記高周波電流
ケーブルが、当該高周波電流ケーブルの前記電磁波放射
電極への接続部から軸線に沿った少なくとも前記内視鏡
のケーブル挿通孔の長さの区間において、当該高周波電
流ケーブルの靭性を増大させるための補強層を有してい
るので、前記生体組織処理装置を内視鏡に装着する際
に、高周波電流ケーブルが、安易に挫屈屈曲することの
ない安全な状態で、適度な強さの靭性を保ちながら、内
視鏡のケーブル挿通孔に挿通される(請求項3)。 (4)前記生体組織処理装置において、前記電磁波放射
電極が、前記内視鏡のケーブル挿通孔の軸線方向の最大
曲率部を自在に通過し得るだけの可撓性と軸線方向の長
さとを有しているので、前記生体組織処理装置を内視鏡
に装着する際に、前記電磁波放射電極が、安全かつ確実
に内視鏡のケーブル挿通孔に挿通される(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る生体組織処理装置
の概念的な構成図である。
【図2】図2(1)は図1の生体組織処理装置に使用す
ることができる分割ケーブルの一例を示す平面図であ
り、図2(2)は図2(1)の分割ケーブルの先端部に
おける電磁波放射電極を90゜異なった向きから見た場
合の分割ケーブルの平面図である。
【図3】図1の生体組織処理装置の電源部から電磁波放
射電極に至る電流の経路および制御信号の流れの一例を
示す説明図である。
【図4】図4(1)は図1の生体組織処理装置の電磁波
放射電極の二股形状の先端の指部が離反して開いた状態
を示す要部側面図であり、図4(2)は図1の生体組織
処理装置の電磁波放射電極の二股形状の先端の指部が径
方向に接近して生体組織の局部を挟んだ状態を示す要部
側面図である。
【符号の説明】
1 高周波電源部 2 芯線 3 マッチングユニット 4 プローブ 5 電磁波放射電極 5a,5b 指部 6 シールド線 7 導線 7a,7b 端子 8 生体組織 9 生体組織の局部 11 高周波電流ケーブル 11a,11b 分割ケーブル 11c スライド外管 11d 操作ボタン 11e ケーブル内管 12 コネクタソケット 13 中継コネクタ 13a,13b コネクタソケット 15 マイクロコンピュータ制御部 16 制御信号入出力部 17 高周波電源部 18 諸値設定・表示部 19 フットスイッチ 20 パッシブ端子 21 アクテ ブ端子 22 被処理部 23 局部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上川 秀士 兵庫県西宮市池田町12−33−1101 Fターム(参考) 4C060 KK03 KK04 KK06 KK09 KK15 KK22 MM24 4C061 AA00 BB00 CC00 DD00 GG15 HH57

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電流を選択された周波数に応じて
    供給する高周波電流供給装置と、芯線と同芯線を絶縁材
    を介して同軸状に取り囲むシールド線とを有して前記高
    周波電流供給装置から供給される高周波電流を送る高周
    波電流ケーブルと、前記高周波電流供給装置と前記高周
    波電流ケーブルとの間に介装されてインピーダンスのマ
    ッチングを行うマッチングユニットと、前記高周波電流
    ケーブルに接続され先端には径方向に互いに離反する向
    きに突出する相互離反部を形成して互いに径方向に離反
    する向きに付勢されている二股形状の指部を有し当該指
    部の表面から放射した近傍電磁界中の電磁エネルギーの
    作用の下で前記近傍電磁界中の生体組織に対し処理を行
    う電磁波放射電極と、前記高周波電流ケーブルの少なく
    とも先端側の設定された長さの部分がケーブル内管と当
    該ケーブル内管に対して相対的に軸方向に移動すること
    ができるスライド外管とを有し当該スライド外管を前記
    ケーブル内管に対して相対的に軸方向に移動することに
    より前記指部の径方向の接離動作の制御を遠隔的に行う
    ことができる電磁波放射電極制御機構とを備えたことを
    特徴とする、生体組織処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の生体組織処理装置にお
    いて、前記高周波電流ケーブルの前記電磁波放射電極へ
    の接続部から軸線に沿った少なくとも内視鏡のケーブル
    挿通孔の長さの区間の外径及び前記電磁波放射電極の前
    記指部が径方向に接近して閉じたときの前記電磁波放射
    電極の径方向の最大寸法が、それぞれ前記内視鏡のケー
    ブル挿通孔の内径以下に設定されていることを特徴とす
    る、生体組織処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の生体組織処理装置にお
    いて、前記高周波電流ケーブルの前記電磁波放射電極へ
    の接続部から軸線に沿った少なくとも前記内視鏡のケー
    ブル挿通孔の長さの区間において、当該高周波電流ケー
    ブルの靭性を増大させるための補強層を有していること
    を特徴とする、生体組織処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一つに記載
    の生体組織処理装置において、前記電磁波放射電極が、
    前記内視鏡のケーブル挿通孔の軸線方向の最大曲率部を
    自在に通過し得るだけの可撓性と軸線方向の長さとを有
    していることを特徴とする、生体組織処理装置。
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