JP2003077501A - 燃料電池保持装置 - Google Patents

燃料電池保持装置

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JP2003077501A
JP2003077501A JP2001265809A JP2001265809A JP2003077501A JP 2003077501 A JP2003077501 A JP 2003077501A JP 2001265809 A JP2001265809 A JP 2001265809A JP 2001265809 A JP2001265809 A JP 2001265809A JP 2003077501 A JP2003077501 A JP 2003077501A
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cell
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Takeshi Takahashi
剛 高橋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 燃料電池スタックを変形しにくくすることが
できる燃料電池保持装置の提供。 【解決手段】 (1)膜−電極アッセンブリ(MEA)
とセパレータとを複数積層して構成したセル積層体を囲
むハウジング30を備え、ハウジング30はセル積層体
をセル面と直交方向に保持する壁31を有している燃料
電池保持装置。(2)ハウジング30は壁31内にテン
ション部材24を有している。(3)テンション部材2
4がガスマニホールド34を包絡する外形内に配されて
いる。(4)ハウジングの壁31は少なくとも一部が断
面グリッド状に形成されている。(5)ハウジング30
は、セル積層方向と直交する方向に、複数配置された電
極またはセルを囲む断面形状を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池保持装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池、たとえば固体高分子電解質型
燃料電池、の単セルは、膜−電極アッセンブリ(ME
A:Membrane-Electrode Assembly )とその両側の反応
ガス流路とからなる。膜−電極アッセンブリ(MEA:
Membrane-Electrode Assembly )は、イオン交換膜から
なる電解質膜とこの電解質膜の一面に配置された触媒層
および拡散層からなる電極(アノード、燃料極)および
電解質膜の他面に配置された触媒層および拡散層からな
る電極(カソード、空気極)とからなる。セパレータ
は、MEAの両側に位置し、アノード、カソードに燃料
ガス(アノードガス、水素)および酸化ガス(カソード
ガス、酸素、通常は空気)を供給するための流体通路を
形成する。燃料電池スタックは、1層以上のセルを積層
してモジュールとし、モジュールを複数積層してセル積
層体を構成し、セル積層体のセル積層方向両端に、ター
ミナル、インシュレータ、エンドプレートを配置し、セ
ル積層体をセル積層方向に締め付け、セル積層体の外側
でセル積層方向に延びる締結部材にて固定したものから
なる。固体高分子電解質型燃料電池では、アノード側
で、水素が水素イオンと電子にされ、水素イオンは電解
質膜中をカソード側に移動し、カソード側で酸素と水素
イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した
電子がセパレータを通してくる、セル積層体の一端のセ
ルの電子が外部回路を通してセル積層体の他端のセルに
くる)から水が生成される。 アノード側:H2 →2H+ +2e- カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2 O ジュール熱およびカソードでの水生成反応で出る熱を冷
却するために、セパレータ間には、各セル毎にあるいは
複数個のセル毎に、冷却媒体(通常は冷却水)が流れる
流路が形成されており、燃料電池を冷却している。種々
の要求から、たとえば燃料電池スタックのセル積層方向
長さを短縮化させたい等の要求から、面内に複数の電極
を配されるか、または複数のセル積層体を並列に配され
る。たとえば、特開平5−266910号公報は、同一
面内に複数のセルを有し、セルとセパレータとを複数積
層した積層体を共通のエンドプレート間に配置して積層
方向に締め付け、該積層体の外側で積層方向に延びるボ
ルト(支持棒)とその端部に配されたばねで締め付け力
を保持した燃料電池システムを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来方法で
は、積層体を積層体外部で積層方向に延びるボルトで固
定しているため、積層方向と直交方向に荷重を受けると
積層方向と直交方向に積層体は姿勢をくずしやすく(変
形しやすく)、いったん積層体に変形が生じると、反応
ガス(水素、エア)漏れが生じて、上記式の電気化学反
応が適正に行われなくなるおそれがある。また、ボルト
が積層体の外側で延びているため、積層方向と直交する
方向に燃料電池システムのサイズが大型化し、車両への
搭載に不利となる。本発明の目的は、燃料電池スタック
を変形しにくくすることができる燃料電池保持装置を提
供することにある。本発明のもう一つの目的は、上記の
目的に加えて、さらに、燃料電池スタックの大型化を抑
制できる、燃料電池保持装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) MEAとセパレータとを複数積層して構成した
セル積層体を囲むハウジングを備え、該ハウジングは前
記セル積層体をセル面と直交方向に保持する壁を有して
いる燃料電池保持装置。 (2) 前記ハウジングは前記壁内にテンション部材を
有している(1)記載の燃料電池保持装置。 (3) 前記ハウジングの壁内にはガスマニホールドが
形成されており、かつ、前記テンション部材が前記ガス
マニホールドを包絡する外形内に配されている(2)記
載の燃料電池保持装置。 (4) 前記ハウジングの壁は少なくとも一部が断面グ
リッド状に形成されており、該グリッド状に形成された
部分はガスマニホールドを兼ねている(1)記載の燃料
電池保持装置。 (5) 前記ハウジングは、セル積層方向と直交する方
向に、複数配置された電極またはセルを囲む断面形状を
有している(1)記載の燃料電池保持装置。 (6) 前記ハウジングは前記セル積層体をセル積層方
向に押圧する押圧体を一体化されている(1)記載の燃
料電池保持装置。
【0005】上記(1)の燃料電池保持装置では、ハウ
ジングはセル積層体を囲みハウジングの壁がセル積層体
をセル面と直交方向に保持するので、パッケージ化さ
れ、セル積層体はセル積層方向と直交方向に、姿勢をく
ずさず、変形しにくい。その結果、セル積層体は、変形
による反応ガス(水素、エア)漏れが生じない。また、
車両衝突時にハウジングの壁によって保護され他、パッ
ケージ化されているので、車両への搭載も容易である。
上記(2)の燃料電池保持装置では、ハウジングは壁内
にテンション部材を有しているので、壁を衝撃緩衝可能
部材である樹脂で作製し、テンション部材を金属部材と
するとともに樹脂壁内にテンション部材を埋め込んでお
くことことにより、テンション部材でセル積層体の締め
付け荷重を受け、かつハウジングを大型化させることも
ない。上記(3)の燃料電池保持装置では、ハウジング
の壁内にはガスマニホールドが形成されており、かつ、
テンション部材がガスマニホールドを包絡する外形内
(従来のセパレータの外形内に相当)に配されているの
で、ハウジング壁をガスマニホールド配置スペースとし
て利用するとともにテンション部材配置スペースとして
利用したことになり、従来のセパレータの外形内にハウ
ジング壁内の外部ガスマニホールドとテンション部材を
配することができ、従来のセパレータの外にボルトを配
したスタックに比べて、セル積層方向と直交する方向に
スタックを小型化することができる。上記(4)の燃料
電池保持装置では、ハウジングの壁の少なくとも一部を
断面グリッド状に形成したので、壁の剛性が高まり、ス
タックの曲げ、ねじりの変形を阻止する作用が向上す
る。また、断面グリッド状壁内にできる空間をガスマニ
ホールドとして利用するので、壁をグリッド状断面とし
ても、スタックとハウジングの組み合わせ構造の大型化
を招かないか、または、ほとんど招かない。上記(5)
の燃料電池保持装置では、ハウジングはセル積層方向と
直交する方向に複数配置された電極またはセルを囲む断
面形状を有しているので、セル積層体がセル積層方向を
水平に向けて配置されても、ハウジングはセル積層体の
姿勢をくずすことなくセル積層体を保持できる。上記
(6)の燃料電池保持装置では、ハウジングがセル積層
体をセル積層方向に押圧する押圧体を一体化されている
ので、別々に設けた場合に比べて部品点数が削減され
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の燃料電池保持装
置を図1〜図8を参照して、説明する。図1は本発明の
実施例1(ハウジング構造の基本タイプ)を示し、図
2、図3、図4は本発明の実施例2(テンション部材を
用いたタイプ)を示し、図5、図6は本発明の実施例3
(グリッド壁をもつタイプ)を示し、図7、図8は本発
明の何れの実施例にも適用ができる積層方向構成を示し
ている。本発明の何れの実施例にも共通する、または類
似する構成部分には、本発明の全実施例にわたって同じ
符号を付してある。まず、本発明の何れの実施例にも共
通する、または類似する部分の構成、作用を説明する。
【0007】本発明の燃料電池保持装置で保持される燃
料電池10は、たとえば固体高分子電解質型燃料電池で
ある。本発明の燃料電池10は、たとえば燃料電池自動
車に搭載される。ただし、自動車以外に用いられてもよ
い。固体高分子電解質型燃料電池10の単セル29は、
図7、図8に示すように、膜−電極アッセンブリ(ME
A:Membrane-Electrode Assembly )とセパレータ18
のガス流路27、28とからなる。MEAは、イオン交
換膜からなる電解質膜11と、この電解質膜11の一面
に配置された触媒層12および拡散層13からなる電極
14(アノード、燃料極)、および電解質膜11の他面
に配置された触媒層15および拡散層16からなる電極
17(カソード、空気極)とからなる。
【0008】セパレータ18は、アノード14に燃料ガ
ス(水素)を供給するための流体流路27および電極1
7に酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための流
体流路28および燃料電池冷却用の冷媒(冷却水)が流
れる冷媒流路26を形成する。冷媒流路26はセル毎
に、または複数のセル毎に、設けられる。たとえば、2
つのセル毎に1つの冷媒流路26が設けられる。セパレ
ータ18は、燃料ガスと酸化ガス、燃料ガスと冷却水、
酸化ガスと冷却水、の何れかを互いに分離するととも
に、隣り合うセルのアノードからカソードに電子が流れ
る電気の通路を形成している。セパレータ18は、カー
ボン板に冷媒流路26やガス流路27、28を形成した
もの、または、流路26、27、28を形成する凹凸の
ある金属板を複数枚重ね合わせたもの、または、導電製
樹脂板(たとえば、導電材粒子を混入して導電性をもた
せた樹脂板)に冷媒流路26やガス流路27、28を形
成したもの、の何れかからなる。図示例はセパレータ1
8がカーボン板からなる場合を示している。
【0009】燃料電池のスタック23は、1層以上(図
2では2層)のセル29からなるモジュール19を複数
積層してセル積層体を構成し、該セル積層体をセル積層
方向に締め付け、セル積層方向に延びる部材(後述のハ
ウジング30の壁31やテンション部材24)とボルト
25により、締め付け力を保持し固定したものからな
る。セル積層体のセル積層方向締め付けは、セパレータ
と電極との電気的接触を得るためと、燃料ガス、酸化ガ
ス、冷媒のシールのために必要である。セル積層体のセ
ル積層方向両端には、ターミナル20、インシュレータ
21、エンドプレート22が配置される。セル積層体の
セル積層方向一端には、エンドプレート22のセル積層
方向内側にプレッシャプレート32を設けるとともに、
エンドプレート22とプレッシャプレート32との間に
皿ばね33等のばね手段を設けて、セル積層体にクリー
プ等によるセル積層方向の寸法変化が生じても締め付け
荷重が大きく変動しないようにしてある。ターミナル2
0、インシュレータ21、エンドプレート22、プレッ
シャプレート32、皿ばね33もスタック構成部材であ
る。
【0010】本発明の燃料電池の保持装置は、図1〜図
5に示すように、セル積層体を囲むハウジング30を備
えている。ハウジング30は、セル積層体をセル面と直
交方向に保持する壁31を有している。ハウジング30
の壁31は、セル積層体のセル積層方向を水平方向に向
けた時にセル積層体の上下に位置する壁31a、31b
と、並列のセル積層体の左右に位置する壁31c、31
dとを有する。また、ハウジング30は、四側の壁31
a、31b、31c、31dによって囲まれた空間を仕
切る仕切壁31eを有していてもよい。壁31a、31
b、31c、31d、31eは、互いに別体に形成され
て燃料電池組立時に、互いに連結されてもよいし、また
は初めから一体に形成されたものにセルを挿入していっ
て燃料電池を組立ててもよい。
【0011】ハウジング30の壁31は、セパレータ1
8に接触して、各セパレータ18をセル積層体のセル積
層方向と直交方向に保持する。電解質膜11を挟んだセ
パレータ18間の電気的絶縁を確保するために、セパレ
ータ18に接するハウジング30の壁31の部分は、樹
脂から構成されている。ハウジング30は、その壁31
内に金属部材からなるテンション部材24(たとえば、
図2、図3)を有していてもよい。テンション部材24
は壁31内に埋め込まれており、セパレータ18とは壁
31の樹脂材で絶縁されている。セル積層体の締め付け
荷重は、ハウジング30の壁31自体か、またはテンシ
ョン部材24によって受けられる。テンション部材24
でセル積層体の締め付け荷重を受ける場合は、テンショ
ン部材24の両端部は、図7に示すように、エンドプレ
ート22にボルト25等により固定される。ハウジング
30は、セル積層体をセル積層方向に押圧する押圧体
(エンドプレート22に相当する壁)を有していてもよ
く、該押圧体は四側の壁31a、31b、31c、31
dと一体化されて形成されていてもよい。押圧体が四側
の壁31a、31b、31c、31dと一体化されて形
成されていると、別体に形成される場合に比べて、当
然、部品点数が削減される。
【0012】ハウジング30は、セル積層方向と直交す
る方向に、複数配置された電極14、17またはセル2
9を囲む断面形状を有している。すなわち、配置構成
は、単セル29が面内方向に複数の電極14、17を有
するか、複数のセル29が面内方向に複数並列に配置さ
れた構成をとる。セル積層体はハウジング30に囲まれ
てパッケージ化される。電気的にはセル積層体は直列接
続されても並列接続されてもよく、その電気的接続は、
セル積層体の両端のターミナルで行われる。
【0013】本発明の何れの実施例にも共通する部分の
作用については、ハウジング30がセル積層体を囲むの
でセル積層体はパッケージ化され、ハウジング30の壁
31がセル積層体をセル面と直交方向に保持するので、
セル積層体はセル積層方向と直交方向に、姿勢をくずさ
ず、変形しにくい。その結果、セル積層体は、変形によ
る反応ガス(水素、エア)漏れが生じない。また、車両
衝突時にハウジング30の壁31によって保護される。
また、パッケージ化されているので、車両への搭載も容
易である。
【0014】つぎに、本発明の各実施例に特有な構成、
作用を説明する。本発明の実施例1を図1に示す。実施
例1はセル積層体がハウジング30に囲まれ、セルがハ
ウジング壁31によってセル積層方向と直交する方向に
保持される基本形態を示す。セル29は面内方向に複数
の電極14、17を有するか、または、セル29が面内
方向に複数並列に配置された構成をとる。セルが面内方
向に複数の電極14、17を有する場合は、複数の電極
に対してセパレータ18は共有され(電解質膜11も共
有されてもよい)、セパレータ18が図1の左右方向に
連続して延び、ハウジング30には上下方向に延びる仕
切壁はない。セルが面内方向に複数並列に配置された構
成をとる場合は、ハウジング30には図1において上下
方向に延びる仕切壁31eがあり、仕切壁31eは上下
のハウジング壁31a、31bと一体的に連結される。
仕切壁31eで仕切られた各空間に、各セル積層体が配
置される。各空間に配置されたセル積層体は仕切壁31
eで仕切られて互いに独立となる。ハウジング30は、
望ましくは、樹脂材または樹脂材内に金属材を埋め込ん
で補強したものからなる。樹脂材は衝撃緩衝材になる。
本発明の実施例1の作用は、ハウジング30によりセル
積層体のセル積層方向と直交する方向のずれ、変形が防
止され、変形による反応ガス漏れが起こらないことであ
る。
【0015】本発明の実施例2(テンション部材を有す
るタイプ)を図2〜図4に示す。図2に示すように、ハ
ウジング30の壁31内に金属部材からなるテンション
部材24が埋め込まれている。テンション部材24はセ
ル積層方向と並行に延びており、セル積層体の締め付け
荷重を受けてそれを保持する。テンション部材24は、
端部で、エンドプレート22にボルト25で結合されて
もよい。テンション部材24の断面形状には、図2の形
状の他、図3のイ、ロのようなチャンネル形状、ハのよ
うな丸形状など、種々の形状をとることができ、要求さ
れる耐曲げ剛性から、適宜の断面形状が選択される。ハ
ウジング30の壁31内には、テンション部材24と干
渉しない部位に、ガスマニホールド34が形成される。
テンション部材24は、ガスマニホールド34を包絡す
る外形内に配されている。
【0016】図2に示すように、セルが面内方向に複数
の電極14、17を有する場合は、セパレータ18は図
2の左右方向に連続していてハウジング30は仕切壁を
もたない。そして、セパレータ18の電極間部位には内
部ガスマニホールド34a(セパレータ自体に形成され
たガスマニホールド)が形成される。上下のハウジング
壁31には外部ガスマニホールド34b(セパレータと
切り離された部材に形成されたガスマニホールド)が形
成される。燃料ガスマニホールドには高いシール性が必
要なため、内部ガスマニホールド34aが燃料ガスマニ
ホールドとして用いられ、酸化ガスマニホールドには外
部マニホールド31bが用いられる。
【0017】図4に示すように、セル29が面内方向に
複数並列に配置された構成をとる場合は、ハウジング3
0には図4において上下・左右方向に延びる仕切壁31
eがあり、仕切壁31eは周りのハウジング壁31a、
31b、31c、31dと一体的に連結されている。そ
して、仕切壁31eで仕切られた各空間に、各セル積層
体が配置される。各空間に配置されたセル積層体は仕切
壁で仕切られて互いに独立となる。仕切壁31eは、金
属部材からなるテンション部材24が樹脂材に埋め込ま
れた構造をとる。図4では、テンション部材24が十字
形をとるので、ねじり剛性が大である。
【0018】本発明の実施例2の作用については、ハウ
ジング壁31にテンション部材24を埋め込んだので、
ハウジング30の剛性、強度を向上でき、変形防止に有
利となるとともに、セル積層体の締め付け荷重を容易に
受けることができる。また、ハウジング30の壁31内
には外部ガスマニホールド34bが形成されており、ハ
ウジング壁をガスマニホールド配置スペースとして利用
するので、ハウジング30を設けてもスタック構造を大
型化させることを抑制できる。また、テンション部材2
4がガスマニホールド34を包絡する外形内(従来の内
部マニホールドを有するセパレータのセパレータ外形内
に相当)に配置されているので、ハウジング壁31をテ
ンション部材24配置スペースとして利用したことにな
り、従来の内部マニホールド型セパレータを有するセル
積層体のセパレータ外形内に本発明のテンション部材2
4を配することができ、従来の内部マニホールド型セパ
レータとセル積層体の外側で延びるボルトをもつスタッ
クに比べて、本発明ではセル積層方向と直交する方向に
スタック23を小型化することができる。
【0019】本発明の実施例3(断面グリッド構造ハウ
ジング壁をもつタイプ)を図5、図6に示す。実施例3
では、ハウジング30の壁31が少なくとも一部が断面
グリッド状に形成されている。該グリッド状に形成され
ることによりできた壁内の空間部分はガスマニホールド
34を兼ねている。
【0020】図5に示すように、セルが面内方向に複数
の電極14、17を有する場合は、セパレータ18は図
2の左右方向に連続していてハウジング30は仕切壁を
もたない。そして、セパレータ18の電極間部位には内
部ガスマニホールド34aが形成される。上下のハウジ
ング壁31は断面グリッド構造としてあり、グリッド構
造によって生じる壁内空間が外部ガスマニホールド34
bとして利用される。燃料ガスマニホールドには高いシ
ール性が必要なため、内部ガスマニホールド34aが燃
料ガスマニホールドとして用いられ、酸化ガスマニホー
ルドには外部マニホールド34bが用いられる。
【0021】図6に示すように、セル29が面内方向に
複数並列に配置された構成をとる場合は、ハウジング3
0には図6において上下・左右方向に延びる仕切壁31
eがあり、仕切壁31eは周りのハウジング壁31a、
31b、31c、31dと一体的に連結されている。そ
して、仕切壁31eで仕切られた各空間に、各セル積層
体が配置される。各空間に配置されたセル積層体は仕切
壁で仕切られて互いに独立となる。仕切壁31eは、断
面グリッド構造をとる。図6では、仕切壁31eが十字
形をとるとともに断面グリッド構造となっているので、
ねじり剛性、曲げ剛性共に大である。
【0022】本発明の実施例3の作用については、ハウ
ジング30の壁31の少なくとも一部を断面グリッド状
に形成したので、壁31の剛性が高まり、スタック変形
阻止作用が向上する。また、断面グリッド状壁内の空間
をガスマニホールド34として利用するので、壁31を
グリッド状断面としても、ハウジング30の大型化を招
かないか、または、ほとんど招かない。
【0023】
【発明の効果】請求項1の燃料電池保持装置によれば、
ハウジングはセル積層体を囲みハウジングの壁がセル積
層体をセル面と直交方向に保持するので、セル積層体は
セル積層方向と直交方向に、姿勢をくずさず、セル積層
体の変形を防止できる。請求項2の燃料電池保持装置に
よれば、ハウジングが壁内にテンション部材を有してい
るので、壁を樹脂で、テンション部材を金属部材で作製
することにより、壁で容易に衝撃を緩衝でき、テンショ
ン部材でセル積層体の締め付け荷重を容易に受けること
ができる。請求項3の燃料電池保持装置によれば、ハウ
ジングの壁内にはガスマニホールドが形成されており、
かつ、テンション部材がガスマニホールドを包絡する外
形内に配されているので、ハウジング壁をガスマニホー
ルド配置スペースとして利用できるとともにテンション
部材配置スペースとして利用でき、セル積層方向と直交
する方向にスタックを小型化することができる。請求項
4の燃料電池保持装置によれば、ハウジングの壁の少な
くとも一部を断面グリッド状に形成したので、壁の剛性
が高まり、スタック変形阻止効果を向上できる。また、
断面グリッド状壁内の空間をガスマニホールドとして有
効に利用できる。請求項5の燃料電池保持装置によれ
ば、ハウジングはセル積層方向と直交する方向に複数配
置された電極またはセルを囲む断面形状を有しているの
で、セル積層体がセル積層方向を水平に向けて配置され
ても、ハウジングはセル積層体の姿勢をくずすことなく
セル積層体を保持できる。請求項6の燃料電池保持装置
によれば、ハウジングがセル積層体をセル積層方向に押
圧する押圧体を一体化されているので、別々に設けた場
合に比べて部品点数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の燃料電池保持装置の斜視図
である。
【図2】本発明の実施例2の燃料電池保持装置の断面図
である。
【図3】図2の燃料電池保持装置のテンション部材の断
面として利用できる種々の形状図である。
【図4】本発明の実施例2の燃料電池保持装置の、図2
とは異なるタイプの、断面図である。
【図5】本発明の実施例3の燃料電池保持装置の断面図
である。
【図6】本発明の実施例3の燃料電池保持装置の、図5
とは異なるタイプの、断面図である。
【図7】本発明の燃料電池保持装置が適用できる燃料電
池の側面図である。
【図8】図7の燃料電池の一部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 (固体高分子電解質型)燃料電池 11 電解質膜 12 触媒層 13 拡散層 14 電極(アノード、燃料極) 15 触媒層 16 拡散層 17 電極(カソード、空気極) 18 セパレータ 19 モジュール 20 ターミナル 21 インシュレータ 22 エンドプレート 23 スタック 24 テンション部材 25 ボルト 26 冷媒流路 27 燃料ガス流路 28 酸化ガス流路 29 セル 30 ハウジング 31 ハウジングの壁 31a、31b 上下の壁 31c、31d 左右の壁 31e 仕切壁 32 プレッシャプレート 33 皿ばね 34 ガスマニホールド 34a 内部ガスマニホールド 34b 外部ガスマニホールド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MEAとセパレータとを複数積層して構
    成したセル積層体を囲むハウジングを備え、該ハウジン
    グは前記セル積層体をセル面と直交方向に保持する壁を
    有している燃料電池保持装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングは前記壁内にテンション
    部材を有している請求項1記載の燃料電池保持装置。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの壁内にはガスマニホー
    ルドが形成されており、かつ、前記テンション部材が前
    記ガスマニホールドを包絡する外形内に配されている請
    求項2記載の燃料電池保持装置。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングの壁は少なくとも一部が
    断面グリッド状に形成されており、該グリッド状に形成
    された部分はガスマニホールドを兼ねている請求項1記
    載の燃料電池保持装置。
  5. 【請求項5】 前記ハウジングは、セル積層方向と直交
    する方向に、複数配置された電極またはセルを囲む断面
    形状を有している請求項1記載の燃料電池保持装置。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングは前記セル積層体をセル
    積層方向に押圧する押圧体を一体化されている請求項1
    記載の燃料電池保持装置。
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