JP2003077497A - 燃料電池用セパレータ - Google Patents

燃料電池用セパレータ

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JP2003077497A
JP2003077497A JP2001269971A JP2001269971A JP2003077497A JP 2003077497 A JP2003077497 A JP 2003077497A JP 2001269971 A JP2001269971 A JP 2001269971A JP 2001269971 A JP2001269971 A JP 2001269971A JP 2003077497 A JP2003077497 A JP 2003077497A
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fuel cell
convex
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flow
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JP2001269971A
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English (en)
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Ikuyasu Katou
育康 加藤
Toshiyuki Suzuki
稔幸 鈴木
Yasuyuki Asai
康之 浅井
Yuichi Yatsugami
裕一 八神
Mikio Wada
三喜男 和田
Takeshi Takahashi
剛 高橋
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Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池用セパレータにおいて、ガス拡散性
を向上することである。 【解決手段】 流路幅が上流よりも拡幅する流路部分3
10が、小凸部42を縦横に配置して流路溝51が格子
状に形成されたセパレータにおいて、前記流路部分31
0に、凸部の占有密度が小凸部42を配置した部位より
も高い凸部高密度領域43,44,45を設け、凸部高
密度領域43〜45を、細長の形状とするとともに、下
流側が、外側に膨らんだ拡幅部側に向くように傾斜せし
めることで、凸部高密度領域43〜45により、上流か
らのガスを拡幅部の方に案内してガスが均一に拡散する
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料電池を構成する
電池セルの隔壁をなす燃料電池用セパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、電解質膜の上下面に、触媒
を担持した電極を重ね合わせて電池セルとするととも
に、電池セルとセパレータとを電極とセパレータとが対
向するように交互に積層する構造となっている。セパレ
ータは、電極側に突出する凸部が設けられて、セパレー
タを挟んで相隣れる電池セルの電極同志を導通する集電
極としての機能を果たすとともに、セパレータと電極と
の間隙に燃料ガス、酸化ガスを流し電極に供給する機能
を果たしている。セパレータの背向する表面の一方に沿
って燃料ガスを流すとともに他方の表面に沿って酸化ガ
スを流し、これらのガスをそれぞれ、対応する電極に拡
散していくようにする。これにより、積層する電池セル
が直列接続となり、積層数に応じて高電圧が取り出せ
る。
【0003】図7はセパレータの一例を示すもので、セ
パレータ9は表面に複数の凸部921,922が形成さ
れており、凸部非形成部により流路溝931,932が
形成される。流路91は集電部としての凸部921,9
22と、ガスの通り道となる流路溝931,932とが
混在した構造をとる。流路91の経路は、図例のもので
は図中右上の燃料ガス導入孔941から図中左下の燃料
ガス排出孔942に到るS字状となっている。そして、
折り返し部で互いに結合する上流部、中流部および下流
部は、凸部921が細長の長方形で流路幅の方向に複数
配置されており、流路溝931が直線状である。この直
線状の流路溝931では、ガスの移動方向が一方向に規
定されて、流速を速めるとともに、圧力損失の低減を図
っている。また、集電部としての凸部921を細長の長
方形とすることで十分な集電性が得られる。また、流路
91の折り返し部では正方形の小凸部922が縦横に等
間隔で配置されて格子状の流路溝932となっており、
ガスの向きがスムーズに変化するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発電効率の
向上を図るとすれば、流路溝の面積を増やしながら、集
電部としての凸部の面積をも確保することを考慮しなけ
ればならず、種々の流路形状が試みられている。また、
燃料ガス導入孔や酸化ガス導入孔の形状や大きさが燃料
電池の全体レイアウトの中で制限されることが考えられ
る。このため、例えば、燃料ガス導入孔が図例のような
流路の幅一杯の形状とすることができなくなることがあ
り得る。すると、ガス導入孔に連なる部分が、相対的に
その上流部であるガス導入孔よりも拡幅し、ガス導入孔
の真っ直ぐ下流部には良好にガスが拡散しても該下流部
から脇にはずれた拡幅部には、必ずしも十分にガスが拡
散しない。このため、ガス拡散のむらで、電極へのガス
の供給能力が、流路溝の面積から予想される能力よりも
低くなる等の弊害を生じ、発電効率が低下する。
【0005】特開平10−106594号公報に記載の
技術では、燃料ガス導入孔931に連なる部分を、前記
セパレータ9の流路の折り返し部のごとく流路溝を格子
状としており、このものでは流路の拡幅部へのガスの拡
散を促す一定の効果があるものの、必ずしも十分ではな
い。
【0006】本発明は前記実情に鑑みなされたもので、
ガスを均一に拡散することのできる燃料電池用セパレー
タを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、燃料電池の積層する電池セルの隔壁をなすセパレー
タであって、その表面に電池セルの電極と接触し導通す
る凸部が設けられるとともに、凸部非形成部により、電
極に供給する燃料ガスまたは酸化ガスが電極との間隙を
流れる流路溝が形成された流路に、前記凸部として小凸
部を縦横に配置して流路溝が格子状に形成された格子状
溝形成部を有し、前記流路が、前記格子状溝形成部で流
路幅がその上流部よりも拡幅する形状である燃料電池用
セパレータにおいて、該格子状溝形成部に、凸部の占有
密度が前記小凸部の占有密度よりも高い凸部高密度領域
を設け、該凸部高密度領域を、細長の形状とするととも
に、下流側が流路の拡幅部側に向くように傾斜せしめ
る。
【0008】上流からのガスは、凸部高密度領域までく
ると流通抵抗が増大する。凸部高密度領域は拡幅部側に
向いているので、ガスは拡幅部の方へ案内される。これ
により、ガスの拡散むらが減少し、ガス拡散を均一化す
ることができる。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1の発明
の構成において、前記凸部高密度領域を、ひと続きの凸
部により構成する。
【0010】凸部高密度領域において完全にガスが遮ら
れるので、凸部高密度領域の幅が狭くともガスを拡幅部
のほうへ案内する十分な作用が得られる。したがって、
ガスと電極との接触面積は殆ど減じられない。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1の発明
の構成において、前記凸部高密度領域を、前記小凸部よ
りも大きな凸部を飛び石状に配置してなる構成とする。
【0012】凸部高密度領域を凸部と流路溝とが混在し
たものとすることで、電極において、セパレータと導通
する部分とガスと接触する部分とが適当に分散し、電池
セルの作動状態を均質化することができる。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項3の発明
の構成において、前記凸部高密度領域に飛び石状に配置
する大きな凸部の形状を、前記流路の幅方向に長い長方
形とする。
【0014】凸部高密度領域のひとつひとつの凸部を過
度に大きくすることなく、効率よく上流からのガスをせ
き止めることができる。
【0015】請求項1ないし4の発明は、請求項5記載
の発明のように前記格子状溝形成部の上流部が、燃料ガ
スまたは酸化ガスを導入するガス導入口である燃料電池
用セパレータに適用すれば、前記凸部高密度領域により
ガス拡散の不均一が改善されて、ガス導入口の形状や形
成位置の自由度が拡大する。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明の
第1実施形態になる燃料電池用セパレータ(以下、適
宜、セパレータという)を示し、図2に前記セパレータ
を適用した燃料電池の要部の断面構造を示す。セパレー
タ11は、ガス不透性の、セパレータとして望ましい特
性を備えた緻密性カーボン等の公知の材料により、長方
形の板状に構成されたもので、燃料電池の電池セル12
と交互に積層し、電池セル12の隔壁となる。電池セル
12には電解質膜120の両面に、ガスが拡散可能な多
孔質層等の構造を有する電極121,122を重ねた一
般的な構造のものが用いられ得る。
【0017】セパレータ11の背向する表面1101,
1102のそれぞれには、電池セル12の電極121,
122の方に突出する多数の凸部41,42,43,4
4,45,46が形成されて、段上面にて電池セル12
の電極121,122と密着し、該電極121,122
とセパレータ11とが導通するようになっている。ま
た、凸部42等の非形成部にできる空間は、水素を含有
する水素リッチガス等の燃料ガスまたは酸素を含有する
空気等の酸化ガスが電極121,122との間隙を流れ
る流路31,32となり、流路31,32を流通するこ
れらのガスが、セパレータ11とは非接触の電極12
1,122の表面から電極121,122内に拡散す
る。
【0018】セパレータ11の図1中左右の対向辺の近
傍には、燃料ガスをセパレータ11の一方の表面110
1の流路溝51,52に導入するための燃料ガス用のガ
ス導入孔21と、燃料ガスを前記流路溝51,52から
排出するための燃料ガス排出孔26とが形成されてい
る。燃料ガス導入孔21は図中右上に、燃料ガス排出孔
26は図中左下に位置している。また、酸化ガスをセパ
レータ11の他方の表面1102の図略の流路溝に導入
するための酸化ガス導入孔24と、酸化ガスを前記流路
溝から排出するための酸化ガス排出孔23とが形成され
ている。また、冷却水を循環する冷却水流路を形成する
ための冷却水流路孔22,25が形成されている。
【0019】セパレータ11の一方の表面1101にお
ける凸部41〜46とこれにより形状が規定される流路
溝51,52について説明する。セパレータ11にはこ
れを縁取るように額縁状の凸部41が形成されている。
額縁状凸部41は、前記燃料ガス導入孔21および燃料
ガス排出孔26の形成部よりも外側に形成され、燃料ガ
スが額縁状凸部41で囲まれた範囲を流通可能となって
いる。
【0020】額縁状凸部41からは2つの流路形成リブ
411,412が延設されている。第1の流路形成リブ
411は図中上から略1/3の位置を、燃料ガス導入孔
21の近傍から横方向に伸び、第2の流路形成リブ41
2は図中下から略1/3の位置を、燃料ガス排出孔26
の近傍から横方向に伸びている。これにより、全体とし
ては、燃料ガス導入孔21からS字状に蛇行して燃料ガ
ス排出孔26に到る燃料ガスの流路31が形成される。
【0021】蛇行する流路31は、導入部310、互い
に平行な上流部311、中流部313、下流部315
と、上流部311と中流部313との間、中流部313
と下流部315との間で折り返す折り返し部312,3
14からなり、セパレータ11と対向する電池セル12
の電極121の全体に燃料ガスを供給可能としている。
導入部310は本発明の特徴部分であり、後述する。上
流部311、中流部313、下流部315は、それぞ
れ、流路形成リブ411,412に平行に形成された細
長の凸部46が、流路幅方向に並列配置されており、凸
部非形成部により、複数の直線状の流路溝52が互いに
平行に形成される。図例では、細長凸部46の幅と流路
溝52の幅とが同じになるように設定してある。
【0022】折り返し部312,314では、小凸部で
ある正方形の凸部42が縦横に等間隔に配置されてお
り、流路溝53が格子状をなしている。これにより、折
り返し部312,314においてガスや水が滞留するこ
となく、流れ方向がスムーズに変化するようになってい
る。また、凸部42の辺の長さはその配置間隔と同じ
で、凸部42の辺の長さと流路溝53の幅とが同じにし
てある。図例では、凸部42は、上流部311等の細長
凸部46の配置間隔と同じ配置間隔で配置されるととも
に、辺の長さが細長凸部46の幅と同じにしてある。
【0023】流路31の導入部310について説明す
る。図3、図4は導入部310の近傍を拡大したもので
ある。導入部310は、全体的に、折り返し部312,
314と同じ配置間隔で、折り返し部312,314と
同様に小凸部である正方形の凸部42が縦横に等間隔で
配置されており、全体としては格子状の流路溝51が形
成される。この格子状溝形成部である導入部310は、
上流側部分が額縁状凸部41の角部に開口する冷却水流
路22を避けて、セパレータ11の図中上側の辺縁側で
幅が狭くなっており、その上流端にて燃料ガス導入孔2
1と連なっている。これにより、燃料ガス導入孔21か
らの燃料ガスが全体的には図中左向きに導入部310を
通り上流部311に流れる。
【0024】燃料ガス導入孔21は、流路31の幅方向
に長い長方形形状で、長辺が導入部310の上流端の幅
よりもやや狭くなっている。
【0025】したがって、導入部310の形状は、上流
部である燃料ガス導入孔21側からみたとき、燃料ガス
導入孔21の流路幅方向の長さ(以下、開口幅という)
よりも拡幅し、上流部311に近い側では、図中上側が
さらに拡幅している。以下、導入部310のうち、燃料
ガス導入孔21の真っ直ぐ下流で流路幅方向中央部より
も流路31の側縁側の部分310a,310bを、図中
上側のものを第1の拡幅部310aと、図中下側のもの
を第2の拡幅部310bという。
【0026】流路31の導入部310には、正方形凸部
42に混じって3つの帯状の凸部43,44,45が形
成されており、導入部310の幅方向に並列している。
帯状凸部43〜45は、等間隔で配置される正方形凸部
42をこれと同じ形状の凸部により縦方向または横方向
に互いに連結した構造で、導入部310の他の領域より
も凸部の占有密度が高い凸部高密度領域となっている。
【0027】帯状凸部43〜45は、燃料ガス導入孔2
1に近い上流側がガスの流下方向に平行に直線状に形成
され、燃料ガス導入孔21の真っ直ぐ下流で流路幅方向
中央部に位置している。そして、下流側がジグザグに屈
曲してガスの流下方向に対して傾げてある。この傾斜方
向は、図中上側の第1の帯状凸部43が図中上側の方向
てあり、その下の第2の帯状凸部44が第1の帯状凸部
43と同方向で、傾斜角は第1の帯状凸部43よりもや
や緩くしてある。また、図中下側の第3の帯状凸部45
は、第1、第2の帯状凸部43,44と反対側の図中下
側の方向に傾斜している。
【0028】これにより、燃料ガス導入孔21から導入
部310に流入した燃料ガスが下流に向かって流れて帯
状凸部43〜45の下流部に到ると、帯状凸部43〜4
5により真っ直ぐ流下することを阻害され、傾斜した帯
状凸部43〜45に沿って脇の方に案内されていく。帯
状凸部43,44により案内されたガスは第1の拡幅部
310aの方に、帯状凸部45により案内されたガスは
第2の拡幅部310bの方に案内される。これにより、
燃料ガス導入孔21からの燃料ガスが拡幅部310a,
310bにスムーズに拡散していく。
【0029】また、第1の拡幅部310aの方に案内す
る凸部として、2つの帯状凸部43,44を設けること
で、次の効果を奏する。第2の帯状凸部44は燃料ガス
導入孔21の開口幅方向中央から真っ直ぐ下流の位置よ
りもやや図中下側に位置しており、大きく拡幅している
第1の拡幅部310aに相対的により多くのガスが拡散
するようになっている。そして、第2の帯状凸部44よ
りも上側にさらに傾斜角の大きい第1の帯状凸部43を
設けることで、導入部310の隅部へのガスの拡散がよ
り十分なものとなるようにしている。
【0030】これにより、ガスをより均一に拡散せしめ
ることができる。
【0031】しかも、帯状凸部43〜45がそれぞれひ
と続きの構成であり、帯状凸部43〜45において完全
に上流からのガスが遮られるので、帯状凸部43〜45
が正方形凸部42ひとつ分の幅しかもっていなくともガ
スを脇の方へ案内する十分な作用が得られる。したがっ
て、帯状凸部43〜45は僅かな面積で済み、ガスと電
極121との接触面積が殆ど減じられない。
【0032】図5は流路31の導入部310におけるガ
スの流速の、流路幅方向(Y方向)の分布を示すもの
で、図3中のA−A線に沿う断面で計測したものであ
る。流速はガスの流下方向(X方向)の流速比で示して
いる。図中には、本発明と比較するための比較例のもの
も併せて示している。比較例は、導入部の流路溝が、帯
状凸部のない単純な格子状流路溝のもので、その他は本
発明の実施形態と同じである。比較例では、導入部の拡
幅部で流速が低くなる傾向が強いのに対して、本発明で
は、この傾向が緩和されて、特に、大きく拡幅している
第1の拡幅部において、流速を確保するきわめて顕著な
効果を奏することが認められる。
【0033】これにより、燃料ガス導入孔が開口面積の
小さなものであっても、また、その形成位置が導入部に
対して流路幅方向に大きくオフセットしても、均一に燃
料ガスを拡散することができる。
【0034】なお、酸化ガスの流路32が形成される方
の表面1102側にも同様の構成を適用することができ
るのは勿論である。
【0035】(第2実施形態)図6に本発明の第2実施
形態になるセパレータを示す。第1実施形態のセパレー
タの導入部において、帯状凸部に代わる別の構造を与え
たものである。なお、説明の便宜のため、第1実施形態
と同じ部分には図示はしなくとも同じ番号を付すものと
する。
【0036】本セパレータ11Aの流路導入部310A
には、正方形凸部42が7つ分の大きさの長方形の凸部
47、正方形凸部42が3つ分の大きさの長方形の凸部
48がそれぞれ複数、配置してある。凸部47,48は
長辺が流路幅方向にとってあり、それぞれ、上流からの
燃料ガスをせき止める作用をするようになっている。長
方形凸部47,48は、図中、上側、中側、下側の3つ
の凸部高密度領域である領域3101,3102,31
03のそれぞれに群をつくっており、凸部の占有密度が
高くなっている。
【0037】領域3101〜3103のそれぞれは、長
方形凸部47,48が雁行状に配置してなり、ガス流下
方向に対して傾斜している。図中上側の第1、第2の領
域3101,3102は、下流側が第1の拡幅部310
a側に向いている。また、その下の第3の領域3103
は、領域3101,3102とは逆に図中下側の第2の
拡幅部310b側に向いている。
【0038】凸部47,48は、それぞれが上流からの
ガスをせき止める作用をするとともに、雁行状に配置さ
れているので、領域3101〜3103は実質的に第1
実施形態の帯状凸部43〜45のごとく、ガスの流れ
を、各領域3101〜3103に沿って拡幅部310
a,310bの方に案内する。これにより、第1実施形
態と同様にガスの拡散の均一化をはかることができる。
【0039】なお、第1の拡幅部310a側を向く第
1、第2の領域3101,3102のうち第2の領域3
102は、第3の領域3103と同じ、正方形凸部42
が3つ分の長方形凸部48により形成されているが、第
1の領域3101の長方形凸部47は正方形凸部42が
7つ分の大きさの凸部であり、第1の領域3101の傾
斜角は第2の領域3102の傾斜角よりも大きい。これ
により、第1実施形態のごとく、大きく拡幅する第1の
拡幅部310aの全域に良好にガスを均一に拡散せしめ
ることができる。
【0040】なお、本実施形態の構成によれば、領域3
101〜3103は、凸部47,48が飛び石状に配置
されているから、凸部非形成で流路溝51となる部分と
凸部47,48とが混在し、電極121において、ガス
と接触する部分とセパレータ11と接触する部分とが適
当に分散することになるから、電池セル12の機能に偏
りが生じない。
【0041】また、本実施形態では、ガス拡散を均一化
するための凸部を短辺が正方形凸部の辺と同じ長さの長
方形とするとともに、長辺が流路の幅方向になるように
配置することで、効率よくガス流れをせき止め得るよう
にしているが、例えば、ずんぐりとした正方形に近い形
状でもよい。
【0042】また、酸化ガスの流路32が形成される方
の表面1102側にも同様の構成を適用することができ
るのは勿論である。
【0043】また、前記各実施形態は、凸部高密度領域
を導入部に設けているが、流路のうち、流路幅が上流部
よりも拡幅し、流路溝が格子状に形成されている部分で
あれば凸部高密度領域を設けることで、ガス拡散を均一
化する本発明のすぐれた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態になる燃料電池用セパレ
ータの平面図である。
【図2】前記燃料電池用セパレータを適用した燃料電池
の要部断面図である。
【図3】前記燃料電池用セパレータの要部の拡大図であ
る。
【図4】前記燃料電池用セパレータの要部の斜視図であ
る。
【図5】流路溝における流速分布を示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施形態になる燃料電池用セパレ
ータの平面図である。
【図7】従来の燃料電池用セパレータの代表例の平面図
である。
【符号の説明】
11,11A セパレータ 12 電池セル 120 電解質膜 121,122 電極 1101,1102 表面 21 燃料ガス導入孔(上流部) 23 酸化ガス排出孔 24 酸化ガス導入孔 26 燃料ガス排出孔 22,25 冷却水流路孔 31,32 流路 310 導入部(格子状溝形成部) 310a,310b 拡幅部 3101,3102,3103 領域(凸部高密度領
域) 311 上流部 312 折り返し部 313 中流部 314 折り返し部 315 下流部 41 額縁状凸部 411,412 流路形成用リブ 42 正方形凸部(小凸部) 46,47,48 凸部 43,44,45 帯状凸部(凸部、凸部高密度領域) 51,52,53 流路溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 稔幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 浅井 康之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 八神 裕一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 和田 三喜男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高橋 剛 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC03 CC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池の積層する電池セルの隔壁をな
    すセパレータであって、その表面に電池セルの電極と接
    触し導通する凸部が設けられるとともに、凸部非形成部
    により、電極に供給する燃料ガスまたは酸化ガスが電極
    との間隙を流れる流路溝が形成された流路に、前記凸部
    として小凸部を縦横に配置して流路溝が格子状に形成さ
    れた格子状溝形成部を有し、前記流路が、前記格子状溝
    形成部で流路幅がその上流部よりも拡幅する形状である
    燃料電池用セパレータにおいて、 該格子状溝形成部に、凸部の占有密度が前記小凸部の占
    有密度よりも高い凸部高密度領域を設け、 該凸部高密度領域を、細長の形状とするとともに、下流
    側が流路の拡幅部側に向くように傾斜せしめたことを特
    徴とする燃料電池用セパレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料電池用セパレータに
    おいて、前記凸部高密度領域を、ひと続きの凸部により
    構成した燃料電池用セパレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の燃料電池用セパレータに
    おいて、前記凸部高密度領域を、前記小凸部よりも大き
    な凸部を飛び石状に配置してなる構成とした燃料電池用
    セパレータ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の燃料電池用セパレータに
    おいて、前記凸部高密度領域に飛び石状に配置する大き
    な凸部の形状を、前記流路の幅方向に長い長方形とした
    燃料電池用セパレータ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載の燃料電
    池用セパレータにおいて、前記格子状溝形成部の上流部
    が、燃料ガスまたは酸化ガスを導入するガス導入口であ
    る燃料電池用セパレータ。
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