JP2003076330A - 表示装置、表示装置の駆動回路、駆動方法および電子機器 - Google Patents

表示装置、表示装置の駆動回路、駆動方法および電子機器

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JP2003076330A
JP2003076330A JP2001264589A JP2001264589A JP2003076330A JP 2003076330 A JP2003076330 A JP 2003076330A JP 2001264589 A JP2001264589 A JP 2001264589A JP 2001264589 A JP2001264589 A JP 2001264589A JP 2003076330 A JP2003076330 A JP 2003076330A
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JP2001264589A
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Katsunori Yamazaki
克則 山崎
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EL素子を駆動するトランジスタの特性によ
る輝度バラツキを抑える。 【解決手段】 走査線112aとデータ線114との交
差に対応して設けられ、EL素子を含んだ画素10と、
走査信号Y1、Y2、…、Ymを出力する走査線駆動回
路160と、走査信号によって選択された走査線との交
差に対応する画素の階調に応じた階調電圧Vd1、Vd
2、…、Vdnを、当該階調に応じた階調電流にて規定
して出力するデータ側出力回路170と、共用線116
を介してEL素子に流れる電流が、階調電圧を規定する
階調電流に一致するように、データ線に印加するデータ
電圧を操作するデータ電圧操作回路180とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機EL(Electr
o Luminescent)やLED(Light Emitting Diode)な
どの自発光素子により表示を行う表示装置、表示装置の
駆動回路、駆動方法および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やPDA(Personal Dig
ital Assistance)などの電子機器に、有機ELやLE
Dなどの自発光素子により表示を行う表示装置が用いら
れつつある。この理由は、同じようなディスプレイ・デ
バイスとして用いられる液晶装置と比較すると、コント
ラスト比が高い点や、視野角依存性が小さい点、応答が
高速である点、バックライトまたはフロントライトが不
要であり、これに伴って薄型化(条件によっては低消費
電力化)に有利である点などが評価されているからであ
る。
【0003】自発光素子により表示を行う表示装置は、
駆動方式によって分類すると、液晶装置と同様に、トラ
ンジスタ等の能動素子を用いて画素を駆動するアクティ
ブ・マトリクス型と、能動素子を用いないで画素を駆動
するパッシブ・マトリクス型とに大別することができ
る。このうち、前者に係るアクティブ・マトリクス型で
は、画素毎に表示を制御することができるので、高解像
度化しても高い表示能力を確保することができる点や、
画素に少ない電流を比較的長時間流すことができるの
で、駆動電圧が低くて済み、低消費電力化に有利である
点などにおいて、後者に係るパッシブ・マトリクス型と
比較して有利とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自発光
素子により表示を行う表示装置のうち、アクティブ・マ
トリクス型の表示装置では、トランジスタの特性が画素
毎にバラつくことに起因して表示品位が低下する、とい
った問題があった。詳細には、トランジスタの特性がバ
ラつくと、発光素子に流れる電流量もバラつくので、互
いに同一であるべき画素の輝度が画素毎に相違する結
果、表示品位を低下させるのである。上記問題を解決す
べく、本発明の目的は、トランジスタの特性のバラつき
に起因する表示品位の低下を防止することが可能な表示
装置、表示装置の駆動回路、駆動方法および電子機器を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る表示装置は、走査線とデータ線との交
差に対応して設けられ、当該走査線に供給される走査信
号にしたがって閉接または開接する第1のスイッチと、
前記第1のスイッチが閉接したときに、当該データ線に
印加されたデータ電圧を保持する容量と、前記容量によ
って保持されたデータ電圧をゲート電圧とするトランジ
スタと、前記トランジスタのソースまたはドレインの一
方に接続される発光素子とを備える画素と、前記第1の
スイッチが閉接したときに、前記発光素子に電流を流す
ための共用線と、前記トランジスタのソースまたはドレ
インの他方を、前記第1のスイッチが閉接すれば前記共
用線に接続する一方、前記第1のスイッチが開接する期
間に電源電圧の給電線に接続する第2のスイッチと、当
該画素の階調に対応する階調電流と前記共用線に流れる
電流との差をなくす方向に、当該データ線に印加するデ
ータ電圧を操作するデータ電圧操作回路とを具備する構
成を特徴としている。この構成によれば、第1のスイッ
チが閉接すると、データ線に印加されたデータ電圧が容
量によって保持されるとともに、トランジスタのソース
またはドレインの他方が第2のスイッチによって共用線
に接続されるので、当該トランジスタによって当該デー
タ電圧に応じた電流が共用線を介して発光素子に流れ
る。ここで、データ電圧操作回路は、画素の階調に応じ
た階調電流と共用線を介して発光素子に流れる電流との
差をなくす方向に、データ線に印加するデータ電圧を操
作するので、発光素子に流れる電流は精度良く階調電流
にほぼ一致することになる。第1のスイッチが開接する
期間では、トランジスタのソースまたはドレインの他方
が第2のスイッチによって電源電圧の給電線に接続され
るので、容量に保持されたデータ電圧、詳細には、EL
素子に流れる電流を階調電流にほぼ一致させたデータ電
圧にしたがった電流が発光素子に流れ続ける。したがっ
て、トランジスタの特性がバラついても、発光素子に流
れる電流は、同一輝度であれば画素同士揃うので、同一
であるべき画素の輝度が相違することに起因する表示品
位の低下が防止されることになる。なお、ここでいう容
量とは、トランジスタのゲートに一端が接続される保持
容量のほか、当該ゲートの寄生容量をも含む概念であ
る。
【0006】上記構成において、前記第2のスイッチ
は、画素毎に設けられ、前記電源電圧の給電線は、全画
素にわたって共用される態様が好ましい。この態様によ
れば、電源電圧の給電線を介し発光素子に電流を流すこ
とが、行毎に独立して実行されることになる。
【0007】また、上記構成において、前記第2のスイ
ッチは、前記第1のスイッチが閉接する期間に、前記共
用線を前記電源電圧の給電線に接続する態様も好まし
い。この態様によれば、共用線は、トランジスタが閉接
したときに、発光素子に流れる電流を検出する電流検出
線としての機能と、第1のスイッチが閉接する期間に、
トランジスタを介して発光素子に電流を流すための給電
線としての機能とが、第1のスイッチの閉接または閉接
に応じて時分割的に兼用される。このため、構成の簡易
化を図ることが可能となる。
【0008】次に、発光素子に流れる電流を制御するト
ランジスタは、Pチャネル型およびNチャネル型のいず
れであっても良い。ただし、データ電圧操作回路におい
て、データ電圧を操作する方向は、トランジスタのチャ
ネル型を考慮する必要がある。例えば、トランジスタが
Pチャネル型である場合、ゲート電圧が高くなるにつれ
て、ソース/ドレイン電流が減少するので、データ電圧
操作回路は、前記共用線に流れる電流が前記階調電流よ
りも少なければ、当該データ電圧を低下させ、前記共用
線に流れる電流が前記階調電流よりも多ければ、当該デ
ータ電圧を上昇させる必要がある。一方、トランジスタ
がNチャネル型である場合、ゲート電圧が高くなるにつ
れて、ソース/ドレイン電流が増加するので、前記デー
タ電圧操作回路は、前記共用線に流れる電流が前記階調
電流よりも少なければ、当該データ電圧を上昇させ、前
記共用線に流れる電流が前記階調電流よりも多ければ、
当該データ電圧を低下させる必要がある。
【0009】また、データ電圧操作回路としては、前記
共用線に一端が接続される抵抗であって、その抵抗値と
前記階調電流との積に所定電圧を加えた階調電圧が他端
に印加される抵抗を備え、前記共用線が前記所定電圧と
なるように、前記データ電圧を操作する構成が考えられ
る。この構成において、抵抗には、共用線に流れる電流
と抵抗値との積に応じた電圧降下が発生する。このた
め、抵抗の他端に印加される階調電圧から抵抗の電圧降
下分を減じた電圧は、共用線を介して発光素子に流れる
電流が階調電流と一致していれば、所定電圧となる。換
言すれば、共用線の電圧を、所定電圧となるように制御
すれば、EL素子に流れる電流を目標値である階調電流
に一致させることができる。
【0010】この態様において、前記所定電圧は、前記
電源電圧である態様が望ましい。トランジスタをポリシ
リコン・プロセスで形成した場合、ゲート電圧が一定で
あっても、ソース/ドレイン電圧が異なれば、流れる電
流も異なってしまう。この態様によれば、共用線は、ほ
ぼ電源電圧に保たれるので、トランジスタのソース/ド
レイン電圧は、発光素子に流れる電流を制御する場合
と、給電線により給電する場合とで、ほぼ同一とするこ
とができる。このため、電流を制御する場合と、給電線
により給電する場合とにおいて、発光素子に流れる電流
もほぼ同一とさせることが可能となる。
【0011】また、抵抗の一端に階調電圧が印加される
態様では、当該抵抗の値が列毎にバラつくと、発光素子
に流れる電流の均一性に影響を与える。このため、当該
抵抗を可変抵抗とすれば、抵抗値を各列にわたって容易
に揃えることが可能となる。
【0012】さらに、本発明に係る電子機器は、上記表
示装置を有するので、輝度を均一化させて、表示品位の
低下等を防止することができる。なお、このような電子
機器としては、パーソナルコンピュータや、ディジタル
スチルカメラ、携帯電話などが挙げられる。
【0013】ところで、上記表示装置は、その駆動回路
としても実現することができる。すなわち、本発明に係
る表示装置の駆動回路は、走査線とデータ線との交差に
対応して設けられ、発光素子を含んだ画素を駆動する表
示装置の駆動回路であって、複数ある走査線を順番に選
択し、選択した走査線に選択信号を供給する走査線駆動
回路と、一のデータ線と選択された走査線との間に対応
する画素の階調に応じた階調電流と前記発光素子に流れ
る電流との差をなくす方向に、当該データ線に印加する
データ電圧を操作するデータ電圧操作回路とを具備する
構成を特徴としている。この構成によれば、発光素子に
流れる電流が精度良く階調電流にほぼ一致するので、同
一であるべき画素の輝度の相違に起因する表示品位の低
下が防止されることになる。
【0014】同様に、上記表示装置の駆動回路は、その
駆動方法としても実現することができる。すなわち、本
発明に係る表示装置の駆動方法は、走査線とデータ線と
の交差に対応して設けられ、発光素子を含んだ画素を駆
動する表示装置の駆動方法であって、一の走査線を選択
し、一のデータ線と選択された走査線との交差に対応す
る画素の階調に応じた階調電流を出力し、当該データ線
に対し、前記階調電流を反映したデータ電圧を印加する
とともに、当該データ電圧を保持し、保持したデータ電
圧に応じた電流を発光素子に流し、前記階調電流と前記
発光素子に流れる電流との差をなくす方向に、当該デー
タ線に印加するデータ電圧を操作し、当該走査線を非選
択としたときに、保持されたデータ電圧に応じた電流を
前記発光素子に流す方法を特徴としている。この方法に
よれば、上記駆動回路と同様に、発光素子に流れる電流
が精度良く階調電流にほぼ一致するので、同一であるべ
き画素の輝度の相違に起因する表示品位の低下が防止さ
れることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】<第1実施形態>まず、本発明の第1実施
形態に係る表示装置について説明する。図1は、この表
示装置の構成を示すブロック図である。この図に示され
るように、表示装置100には、走査線112aおよび
補走査線112bが互いに組となって、それぞれm本、
行(X)方向に延在する一方、データ線114および共
用線116が互いに組となって、それぞれn本、列
(Y)方向に延在している(m、nは、2以上の整数で
ある)。
【0017】次に、走査線駆動回路160は、パルス状
の信号DYを、1水平走査期間(1H)の周期を有する
クロック信号YCKにしたがって順次転送するm段のシ
フトレジスタである。詳細には、走査線駆動回路160
は、図3に示されるように、1垂直走査期間(1F)の
最初に供給される信号DYを、クロック信号YCKの立
ち上がり毎に順次シフトするとともに、1、2、3、
…、m段のシフト信号を、それぞれ1、2、3、…、m
行目の走査線112aの各々に、それぞれ走査信号Y
1、Y2、Y3、…、Ymとして供給する。このため、
走査信号Y1、Y2、Y3、…、Ymは、信号DYがL
レベルになって初めてクロック信号YCKが立ち上がっ
たタイミングから、順番に1水平走査期間だけLレベル
になる。ここで、一般的にi(iは、1≦i≦mを満た
す整数)行目の走査線112aに供給される走査信号Y
iがLレベルになると、当該走査線112aが選択され
たことを示す。
【0018】続いて、走査線112aの各行にはインバ
ータ162が設けられる。一般的にi行目のインバータ
162は、走査信号Yiを論理反転した反転走査信号/
Yiを、i行目の補走査線112bに供給する(/は反
転を示す)。
【0019】一方、データ側出力回路170は、選択さ
れた走査線に位置する画素の階調データDpixを順次サ
ンプリングして、当該階調データDpixに応じた階調電
圧を列毎に出力する。ここで、階調データDpixとは、
画素の階調をディジタル値にて指示するデータであり、
図示せぬ上位装置からシーケンシャルに供給される。ま
た、説明の便宜上、1、2、3、…、n列に対応して出
力される階調電圧を、それぞれVd1、Vd2、Vd
3、…、Vdnと表記する。さらに、データ電圧操作回
路180が、列毎に設けられている。ここで、一般的に
j列目のデータ電圧操作回路180は、選択された走査
線とj列目のデータ線114との交差に対応する画素の
階調に応じた階調電圧Vdjと、j列目の共用線116
に流れる電流とに応じて、当該j列目のデータ線114
に印加するデータ電圧Xajを操作する。なお、データ
側出力回路170およびデータ電圧操作回路180の詳
細については、後述する。
【0020】一方、走査線112a(補走査線112
b)とデータ線114(共用線116)との交差に対応
して、画素10が配列されている。したがって、この表
示装置100の解像度は、縦mドット×横nドットであ
る。ただし、本発明をこの解像度に限る趣旨ではない。
【0021】<画素>次に、上述した画素10の詳細に
ついて説明する。図2は、一般的にi行目の走査線11
2aとj列目のデータ線114との交差に対応する画素
10の構成を示す回路図である。この図に示されるよう
に、1つの画素10には、Pチャネル型の薄膜トランジ
スタ(Thin Film Transistor、以下「TFT」と省略す
る)122、124、126、128とEL素子130
とが備えられる。このうち、TFT122は、j列目の
データ線114とTFT124のゲートGとの間に介挿
されている。また、TFT122のゲートは、i行目の
走査線112aに接続されている。このため、TFT1
22は、走査信号YiがLレベルになるとオンするスイ
ッチとして機能する。また、TFT124のゲートGに
は、容量50が寄生する。
【0022】続いて、ゲートがi行目の走査線112a
に接続されたTFT126は、j列目の共用線116と
TFT124のソースSとの間に介挿されている。ま
た、ゲートがi行目の補走査線112bに接続されたT
FT128は、電源電圧Vccの給電線とTFT124
のソースSとの間に介挿されている。ここで、走査信号
Yiと反転走査信号/Yiとは互いに論理反転した関係
にあるので、TFT126、128が互いに排他的にオ
ンオフすることになる。すなわち、TFT126、12
8は、走査信号YiがLレベルであれば、それぞれオ
ン、オフして、TFT124のソースSを共用線116
に接続する一方、走査信号YiがHレベルであれば、そ
れぞれオフ、オンして、TFT124のソースSを電圧
Vccの給電線に接続するスイッチとして機能する。
【0023】TFT124のドレインDは、EL素子1
30の陽極に接続されている。ここで、EL素子130
は、陽極たる画素電極と陰極との間に発光(EL)層を
挟持して、電流に応じた輝度で発光する構成であるが、
詳細については本件と直接関係しないので、その説明を
省略する。なお、EL素子130の陰極は、すべての画
素10にわたって共通であり、基準電圧Gndの接地線
(給電線)に接地されている。なお、本実施形態では、
電圧Vccの給電線および電圧Gndの接地線は、全画
素10にわたって共通に配線される。
【0024】この画素10では、走査信号YiがLレベ
ルになると、TFT122がオンするので、TFT12
4のゲート電圧は、j列目のデータ線114に印加され
たデータ電圧Xajになるとともに、データ電圧Xaj
に応じた電荷が容量50に蓄積される。また、TFT1
26がオン、TFT128がオフするので、TFT12
4のソースSには、共用線126の電圧が印加される。
このため、走査信号YiがLレベルであれば、EL素子
130には、データ電圧Xajに応じた電流がTFT1
24によって流れることになる。一方、走査信号Yiが
Hレベルであれば、TFT122がオフするが、TFT
124のゲート電圧は、TFT122がオフする直前の
データ電圧Xajに容量50によって保持されている。
また、TFT126がオフ、TFT128がオンするの
で、TFT124のドレインは、電圧Vccになる。こ
のため、走査信号YiがHレベルになっても、EL素子
130には、保持されたデータ電圧Xajに応じた電流
がTFT124により流れ続けることになる。
【0025】なお、厳密に言えば、TFT124のゲー
ト電圧についてはTFT122における電圧降下を、T
FT124のドレイン電圧についてはTFT126また
は128における電圧降下を、それぞれ考慮しなければ
ならないが、本実施形態では、これら電圧降下の影響を
無視している。また、本実施形態では、容量50とし
て、TFT124に寄生する容量を用いているが、TF
T124のゲートGと定電位線(例えば電圧Gndの接
地線)との間にコンデンサを設けて、該コンデンサを容
量50として用いても良い。
【0026】<データ側出力回路>次に、上述したデー
タ側出力回路170の詳細について説明する。図4は、
データ側出力回路170の構成を示すブロック図であ
る。この図に示されるように、データ側出力回路170
は、データ線114の本数nと等しい段数のシフトレジ
スタ1710と、レジスタ(Reg)1720と、ラッ
チ回路(L)1730と、D/A変換器1740とを有
し、このうち、後三者は、シフトレジスタ1710の各
段に対応して設けられている。
【0027】まず、シフトレジスタ1710は、1行分
の階調データDpixの供給開始タイミングにおいて出力
されるパルス状の信号DXを、クロック信号XsCKの
立ち上がり毎に順次シフトして、サンプリング制御信号
Xs1、Xs2、Xs3、…、Xsnとして出力する。
続いて、一般的にj列目のレジスタ(Reg)1720
は、データバス172を介して供給される階調データD
pixを、シフトレジスタ1710のj段から出力される
サンプリング制御信号Xsjの立ち上がりにてサンプリ
ングして、保持する。さらに、一般的にj列目のラッチ
回路(L)1730は、同じくj列目のレジスタ172
0によって保持された階調データDpixを、水平走査期
間の開始時に供給されるラッチパルスLPの立ち上がり
によってラッチして出力する。そして、一般的にj列目
のD/A変換器1740は、同じくj列目のラッチ回路
1730によってラッチされた階調データDpixを、ア
ナログの階調電圧Vdjとして出力する。
【0028】ここで、本実施形態において、階調電圧V
djは、次式のように定められる。 Vdj=Ra・Id+Vcc……(1) この式(1)において、Raは、D/A変換器1740
の出力端に接続される抵抗値であり、また、Idは、階
調データDpixによって指示される階調の輝度にてEL
素子130が発光するために必要な階調電流の値であ
る。なお、電圧Vccは、上述したように、TFT12
8(図2参照)がオンしたとき、EL素子130に印加
される電源電圧である。すなわち、階調電圧Vdjは、
電流値Idの関数にて規定されることになる。
【0029】次に、図5は、データ側出力回路170の
動作を説明するためのタイミングチャートである。この
図に示されるように、ラッチパルスLPが出力されて走
査信号YiがLレベルに遷移するタイミングに先んじ
て、信号DXがHレベルに立ち上がると、i行目であっ
て1、2、3、…、n列目の画素に対応する階調データ
Dpixが順番に供給される。
【0030】このうち、i行1列の画素に対応する階調
データDpixが供給されるタイミングにおいて、シフト
レジスタ1710から出力されるサンプリング制御信号
Xs1がHレベルに立ち上がると、当該階調データが、
1列目のレジスタ1720(図5において「1:Re
g」と表記)によってサンプリングされる。次に、i行
2列の画素に対応する階調データDpixが供給されるタ
イミングにおいて、サンプリング制御信号Xs2がHレ
ベルに立ち上がると、当該階調データが、2列目のレジ
スタ1720(図5において「2:Reg」と表記)に
よってサンプリングされる。以下同様にして、3、4、
…、n列目の画素に対応する階調データDpixの各々
が、それぞれ3、4、…、n列目のレジスタ1720に
よってサンプリングされる。
【0031】続いて、ラッチパルスLPが出力される
と、それぞれ各列のレジスタ1720によってサンプリ
ングされた階調データDpixが、それぞれの列に対応す
るラッチ回路1730において一斉にラッチされる。そ
して、1、2、3、…、n列においてラッチされた階調
データDpixは、それぞれ1、2、3、…、n列のD/
A変換器1740に変換されて、階調電圧Vd1、Vd
2、Vd3、…、Vdnとして一斉に出力されることに
なる。ところで、ここで説明したデータ側出力回路17
0は、一例であって、階調電圧Vd1、Vd2、Vd
3、…、Vdnとして一斉に出力できる構成であればい
かなる構成でもよい。例えば、階調データDpixといっ
たディジタルデータではなく、階調電圧Vd1、Vd
2、Vd3、…、Vdnを順次、アナログ電圧として取
り込み、1、2、3、…、n列に対応して階調電圧Vd
1、Vd2、Vd3、…、Vdnとして一斉に出力する
構成であっても良い。
【0032】なお、この階調電圧の出力動作に合わせ
て、すなわち、ラッチパルスLPの出力に同期して、走
査信号YiがLレベルになって、i行目の走査線112
aが選択されることになる。またここでは、一般的にi
行目の走査線112aに着目して、当該行に位置する画
素に対応した階調電圧の出力動作について説明したが、
実際には、このような出力動作は、走査線駆動回路16
0による選択にしたがって、それぞれ1行目、2行目、
3行目、…、m行目の走査線112aに対応して順番に
実行されることになる。
【0033】<データ電圧操作回路>次に、データ電圧
操作回路180の詳細について説明する。ここで、図6
は、一般的にj列目に対応するデータ電圧操作回路18
0の構成を示す回路図である。まず、j列目の共用線1
16は、抵抗値がRaに調整された可変型の抵抗180
2の一端に接続されており、また、抵抗1802の他端
には、j列目のD/A変換器1740による階調電圧V
djが印加される。ここで、説明の便宜上、当該共用線
116の電圧をVdetと表記する。
【0034】次に、共用線116は、コンパレータ18
04の負入力端に接続される一方、その正入力端は、電
圧Vccの給電線に接続されている。コンパレータ18
04は、負入力端の電圧Vdetと正入力端の電圧Vc
cとを比較して、電圧Vdetが電圧Vccを超えれば
Lレベルの信号を出力する一方、電圧Vdetが電圧V
cc以下であればHレベルの信号を出力する。コンパレ
ータ1804の出力端は、抵抗1806を介してNチャ
ネル型のTFT1810のゲートに接続されており、一
方、当該TFT1810のゲートは、容量1808を介
して接地されている。このため、コンパレータ1804
の出力信号は、抵抗1806およびコンデンサ1808
からなる積分回路によって平滑化されるとともに、該平
滑化電圧Vgが、Nチャネル型のTFT1810のゲー
トに印加される。
【0035】TFT1810のソースは、電圧Vaの給
電線に接続される一方、そのドレインは、j列目のデー
タ線114に接続されているほか、抵抗1812を介し
て電圧Vbの給電線に接続されている。なお、電圧Va
>電圧Vbである。
【0036】<表示動作>次に、表示装置100の表示
動作について説明する。上述したように、走査線駆動回
路160によって、走査信号Y1、Y2、Y3、…、Y
mが、1水平走査期間(1H)毎に、順次排他的にLレ
ベルになる(図3参照)。ここで、一般的にi行目の走
査信号YiがLレベルになると、データ側出力回路17
0によって、i行1列、i行2列、i行3列、…、i行
n列に位置する画素の輝度を指示する階調データDpix
がそれぞれ変換されて、電圧Vd1、Vd2、Vd3、
…、Vdnとして出力される点も上述した通りである。
そこで、ここではi行j列の画素に着目して、当該i行
目の走査線が選択された状態における動作と、当該選択
後の非選択の状態における動作とに分けて説明すること
にする。
【0037】<選択状態>図7は、i行目の走査線11
2aが選択された状態において、i行j列の画素10に
おける動作を説明するための図である。まず、i行目の
走査線112aが選択されると、走査信号YiがLレベ
ルになるので、TFT122、126がオンし、また、
反転走査信号/YiがHレベルになるので、TFT12
8がオフする。このため、i行j列のEL素子130に
は、選択開始直後のデータ電圧Xajに応じた電流が、
抵抗1802→共用線116→TFT126→TFT1
24→(EL素子130)→接地線という経路にて流れ
る。
【0038】走査信号YiがLレベルである期間、j列
目のデータ電圧操作回路180における抵抗1802の
他端には、i行j列の画素に対応し、かつ、(1)式で
示される階調電圧Vdj(=Ra・Id+Vcc)がデ
ータ側出力回路170によって印加されている。この階
調電圧Vdjを規定する電流値Idは、上述したよう
に、EL素子130が階調データDpixによって指示さ
れる階調の輝度にて発光するために必要とする電流値で
ある。すなわち、階調電流Vdjは、EL素子130に
流すべき電流の目標値を電圧変換して表現したものであ
る。一方、EL素子130に電流が上記経路を介して流
れると、抵抗1802の両端には、当該電流値と抵抗値
Raとの積で示される電圧が発生するので、共用線11
6の一端における電圧Vdetは、階調電圧Vdjから
抵抗1802の電圧降下分を減じた値となる。
【0039】したがって、EL素子130に実際に流れ
ている電流値が目標電流値たるIdと一致していれば、
電圧Vdetは、電圧Vccになっているはずである。
ただし、選択開始直後のデータ電圧Xajは、階調電圧
Vdjをほとんど反映していないので、電圧Vdetは
電圧Vccと一致しないことが多い。そこで、本実施形
態は、走査信号YiがLレベルである期間に、電圧Vd
etが電圧Vccとなるようにデータ電圧Xajを操作
して、EL素子130に実際に流れる電流値をIdに一
致させる制御を実行する。
【0040】詳細には、EL素子130に実際に流れる
電流値が目標電流値Idよりも少ないと、電圧Vdet
は、電圧Vccよりも高くなる。このため、コンパレー
タ1804の出力信号がLレベルとなる期間が長くなっ
て、電圧Vgが相対的に低くなる結果、TFT1810
のオン抵抗が上昇するので、当該オン抵抗と抵抗181
2とによって電圧(Va−Vb)を分圧したデータ電圧
Xajは、選択開始直後の状態から低下する。すなわ
ち、EL素子130に流れる電流値が目標電流値Idよ
りも少ないと、EL素子130に流れる電流値を多くす
る方向の制御が行われることになる。
【0041】反対に、EL素子130に流れる電流値が
目標電流値Idよりも多いと、電圧Vdetは、電圧V
ccよりも低くなる。このため、電圧Vgが相対的に高
くなって、TFT1810のオン抵抗が低下するので、
データ電圧Xajは、選択開始直後の状態から上昇す
る。すなわち、EL素子130に流れる電流値が目標電
流値Idよりも多いと、EL素子130に流れる電流値
を少なくする方向の制御が行われることになる。
【0042】結局、EL素子130に流れる電流は、上
記2つの方向の制御が均衡する地点にて、すなわち、電
圧Vdetが電圧Vccとなる地点にて安定化する結
果、目標とする電流値Idと一致することになる。した
がって、本実施形態では、EL素子130に流れる電流
値は、i行目の走査線112aの選択開始直後において
目標電流値Idと異なっていても、選択終了直前に至る
までには、目標電流値Idに一致することになる。
【0043】なお、電圧Vdetが電圧Vccと一致し
ていると、コンパレータ1804による出力信号がLレ
ベルとなる期間とHレベルとなる期間とは、単位期間
(例えば、1水平走査期間よりも十分短い期間)を基準
として考えると、互いに50%ずつになる。そして、こ
の出力電圧の平滑化電圧Vgをゲート電圧としたときの
TFT1810の抵抗と抵抗1812とによって、電圧
(Va−Vb)が分圧されて、この分圧電圧がデータ線
114にデータ電圧として印加される。したがって、該
分圧電圧が、EL素子130に流れる電流値を目標値の
Idに一致させるTFT124のゲート電圧であり、デ
ータ電圧である。
【0044】<非選択状態>次に、i行目の走査線11
2aが選択された後の非選択の状態における動作につい
て説明する。図8は、i行目の走査線112aが非選択
された状態において、i行j列の画素10における動作
を説明するための図である。
【0045】選択状態から非選択状態に移行するのに伴
って、走査信号YiはLレベルからHレベルに遷移す
る。このため、TFT122がオフするが、TFT12
4のゲート電圧は、i行目の走査線112aの選択終了
直前におけるデータ電圧Xajに、詳細には、EL素子
130に流れる電流値を目標電流値Idとさせるるデー
タ電圧Xajに、容量50によって保持されている。
【0046】また、走査信号YiがHレベルに遷移する
ことに伴って、TFT126がオフし、また、反転走査
信号/YiがLレベルに遷移するので、TFT128が
オンする結果、TFT124のソースSの接続先が、j
列目の共用線116から電圧Vccの給電線へと切り替
わる。ただし、当該共用線116に印加される電圧は、
i行目の走査線112aの選択終了直前に至るまでに電
圧Vccと一致するように制御されているので、接続先
が切り替わっても、TFT124のソースSに印加され
る電圧はVccであることには変わりがない。
【0047】したがって、i行j列のEL素子130に
流れる電流の経路は、電圧Vccの給電線→TFT12
8→TFT124→(EL素子130)→接地線という
経路に変更されるものの、TFT124のゲート電圧、
および、ソース/ドレイン間の電圧のいずれも、走査信
号YiがHレベルに遷移する直前から全く変化しないこ
とになる。このため、当該EL素子130は、選択状態
から非選択状態となって1垂直走査期間経過後、再び選
択状態となるまで、容量50によって保持されたデータ
電圧Xajに応じた電流に輝度にて、すなわち、階調デ
ータDpixで指示された階調の輝度にて、発光し続ける
ことになる。
【0048】なお、ここでは、一般的にi行j列の画素
110について着目して説明したが、走査信号YiがL
レベルとなる期間では、他の列についても同様な制御動
作が一斉に実行される。さらに、走査信号YiがLレベ
ルとなる期間に着目したが、走査信号Y1、Y2、Y
3、…、Ymは、上述したように1水平走査期間(1
H)毎、順次排他的にLレベルになるので(図3参
照)、上記制御動作は1行毎に順番に実行されることに
なる。
【0049】このように、本実施形態に係る表示装置1
00では、EL素子130に流れる電流値が、選択開始
直後にて目標電流値Idと相違しても、選択終了直前ま
でに目標電流値Idに一致するように制御されるととも
に、選択終了後においても、電流値Idに維持される。
このため、TFT124の特性が画素毎にバラついた状
態にあって、さらに全画素を同一階調とする場合であっ
ても、各EL素子130に流れる電流を、当該階調に応
じた電流値Idにほぼ揃えることができるので、表示面
内における輝度が均一化される結果、表示品位の低下が
防止されるのである。
【0050】また、本実施形態において、選択時におい
てEL素子130に流れる電流値がIdとなっていれ
ば、共用線116は、電圧Vccに一致するように制御
されるので、選択時から非選択時に移行するに際して、
TFT124のソースSが電圧Vccに維持される構成
となっている。このような構成を採用した理由は次の通
りである。すなわち、EL素子124に流れる電流を制
御するTFT124をポリシリコン・プロセスで形成し
た場合、ゲート電圧が一定であっても、ソース/ドレイ
ン電圧が異なれば、流れる電流も異なってしまうので、
これを防止するためである。
【0051】<既存技術との対比>ここで、本実施形態
に対する比較のために、3種類の既存技術を挙げて説明
する。
【0052】まず、第1の技術について説明する。図1
8は、第1の技術を適用した表示装置の主要部、特に画
素の構成を示す回路図である。この図に示されるよう
に、画素10は、走査線112とデータ線114との交
差に対応して設けられて、スイッチング用のTFT11
とEL素子130を駆動するためのTFT13とを有す
る。この構成において、TFT11がオンすると、TF
T13のゲートGには、寄生容量(または保持容量)5
0によって当該オン時におけるデータ線114の電圧が
保持される。さらに、TFT13からは、そのゲート電
圧に応じた電流Iが吐き出される。
【0053】したがって、走査線を1本ずつ選択して、
選択した走査線112aに対し、TFT11をオンさせ
る選択信号を供給するとともに、データ線114に、輝
度に応じた電圧を印加すると、当該電圧は、TFT11
がオフした後であっても寄生容量50に保持されるの
で、保持電圧に応じた電流がEL素子130に流れ続け
る。このため、EL素子130は、走査線112が非選
択であっても、選択時におけるデータ線114の電圧に
応じた輝度で発光し続けることになる。
【0054】しかしながら、第1の技術では、TFT1
3の特性がEL素子130に流れる電流に直接的に影響
を与えてしまう。すなわち、TFT13の特性がバラつ
くと、EL素子130に流れる電流量も画素毎にバラつ
く結果、表示面内において輝度の均一性を保つことがで
きず、表示画面の品位が低下しやすい、という欠点があ
る。
【0055】この欠点を解消するために、さらに、第2
および第3の技術が知られている。図19は、このうち
の前者に係る第2の技術を適用した表示装置の主要部の
構成を示す回路図である。この図に示される構成にあっ
ては、第1に、TFT27がオンからオフした状態に
て、走査線112の選択信号によってTFT21をオン
させ、さらに、TFT25をオンにさせる。これによ
り、TFT23から吐き出される電流によって容量54
が充電されるので、TFT23のゲート電圧が上昇す
る。TFT23のゲート電位が上昇すると、TFTから
吐き出される電流が減少し、停止するので、容量54に
は、しきい値電圧がセットされることになる。第2に、
TFT27をオフさせた後に、データ線114のデータ
電圧を、輝度に応じて変化させる。これによって、当該
変化電圧は、容量52を介してしきい値電圧に加算され
る。第3に、TFT27を再びオンさせて、しきい値電
圧に変化電圧が加算されたゲート電圧に応じた電流を、
TFT23に流させる。これにより、駆動用のTFT2
3のしきい値電圧が画素毎にバラつくのが補償されるこ
とになる。
【0056】このように第2の技術では、TFT23の
特性バラつきについては確かに補償することができる。
しかしながら、第2の技術では、容量52、54の容量
バラつきが、輝度の均一性に影響を与えることになる。
【0057】次に、図20は、第3の技術を適用した表
示装置の主要部構成を示す回路図である。第3の技術に
おいて、データ線114には、選択行における画素10
の輝度に応じた電流Isが定電流源(図示せず)によっ
て流れる構成となっている。この構成において、走査線
112aを介した選択信号によってTFT31をオンに
させるとともに、消去線112eを介した選択信号によ
ってTFT33をオンにさせると、TFT35、37か
らなるカレントミラー回路によって、TFT35を介し
てEL素子130に流れる電流Ieと、TFT37、3
1を介してデータ線114に流れる電流Isとがほぼ等
しくなる。一方、容量58には、TFT35、37の共
通ゲート電圧に応じた電荷が蓄積されるので、TFT3
1、37をオフにさせても、容量58によって保持され
たゲート電圧によって、電流IeがEL素子130に流
れ続けることになる。
【0058】ここで、選択時においてデータ線114に
流れる電流Isを、パネル内において同一となるように
制御すると、駆動用のTFT35のしきい値電圧特性が
画素毎にバラついても、EL素子130に流れる電流I
eを各画素にわたって同一とさせることができる。この
ため、輝度の均一性を図ることができる。なお、走査線
112aに選択信号を供給していない期間に、消去線1
12eに選択信号を供給すると、TFT33のオンによ
って容量58に蓄積された電荷がクリアされる。このた
め、駆動用TFT35はオフとなり、EL素子130に
流れる電流が遮断されるので、画素10は強制的にオフ
(消去)状態となる。
【0059】しかしながら、図20に示される構成で
は、近接して形成されたTFT35、37の特性が同一
であることが、カレントミラー回路としての前提であ
る。したがって、この前提が崩れれば、すなわち、同一
画素10内において近接して形成されたTFT35、3
7の特性がバラついてしまうと、電流Isは、EL素子
130に実際に流れる電流Ieと一致しないことにな
り、このため、たとえ電流Isを同一となるように制御
しても、輝度の均一性を保つことができなくなる。
【0060】これに対して、本実施形態では、共用線1
16を介してEL素子130に実際に流れる電流が、目
標電流値Idに一致するようにデータ電圧を操作するの
で、異なる画素同士における素子(容量やTFT)の特
性バラつきについてはもちろん、仮に同一画素内におけ
る素子の特性バラつきが存在したとしても、表示面内に
おける輝度の均一性を確保することが可能となる。
【0061】ただし、本実施形態では、異なる画素同士
における素子特性バラつき、および、同一画素内におけ
る素子の特性バラつきについては無視できるものの、抵
抗1802(図6または図7参照)の値が列毎にバラつ
くと、全画素を同一階調とするときに、EL素子130
に流れる電流値が列毎に異なってしまう事態を招くこと
になる。この事態を未然に防止するために、上述した実
施形態では、抵抗1802を可変型として、各列毎に抵
抗値Raに調整することが可能な構成を採用したのであ
る。なお、可変型とは、レーザ等のトリミングによる抵
抗値の設定や、電子的な抵抗の設定等を含む概念であ
る。抵抗1802の抵抗値のバラつきが充分に小さい場
合には、固定抵抗であっても構わない。
【0062】また、本実施形態において、補走査線11
2bを行毎に設けて、該補走査線112bに反転走査信
号を供給する構成とした理由は、画素10におけるTF
T122、124、126、128のチャネル型を統一
して、製造プロセスを簡略化するためである。換言すれ
ば、本実施形態ではTFT124のソースSを、共用線
116または電圧Vccの給電線のいずれか一方に切り
替えなければならないが、TFT126、128のチャ
ネル型を統一すると、両ゲートに、それぞれ排他的な論
理信号を供給する必要が生じるので、補走査線112b
を行毎に別途設けて反転走査信号を供給する構成とした
のである。ここで、例えば製造プロセスの複雑化を無視
することができるのであれば、図2におけるTFT12
8をNチャネル型とし、そのゲートを走査線112aに
接続すれば、補走査線112bおよびインバータ162
(図1参照)を省略することが可能となる。
【0063】<第2実施形態>上述した第1実施形態に
おいて、各画素10に引き回す必要のある配線は、画素
10に形成される4つのTFTのチャネル型を統一する
ことが条件であれば、走査線112a、補走査線112
b、データ線114、共用線116、電圧Vccの給電
線および基準電圧Gndの接地線の計6本である。この
ため、第1の実施形態では、引き回される配線の分だけ
構成が複雑化するほか、開口率が低下しやすい傾向にな
る。そこで、各画素10に引き回す必要のある配線数を
第1実施形態と比較して減少させた第2実施形態につい
て説明することにする。
【0064】図9は、第2実施形態に係る表示装置10
0の構成を示すブロック図である。この図に示される構
成と第1実施形態の構成(図1参照)との主な相違点
は、補走査線112bおよびインバータ162が廃さ
れている点と、後述するサスティン信号ERが、各画
素10およびデータ電圧操作回路182に供給される点
とである。さらに、相違点に伴って、画素10の構成
およびデータ電圧操作回路182の構成も相違してい
る。
【0065】図10は、本実施形態の画素10の構成を
示す回路図である。この図において、共用線117は、
列毎に設けられ、選択時においてEL素子に流れる電流
を検出する電流検出線としての機能と、サスティン期間
におけるEL素子の電源給電線としての機能とを兼用す
る。ここで、電流検出線としての機能とは、上述した第
1実施形態における共用線116と同等の機能を言う。
また、サスティン期間とは、容量50に保持されたゲー
ト電圧にしたがった電流をEL素子130に流して表示
を行う期間を言い、本実施形態では、サスティン信号E
RがLレベルになることによって指示される。TFT1
27、129は、ともにTFT124のソースSとj列
目の共用線117との間に介挿され、このうち、TFT
127のゲートがi行目の走査線112aに接続され、
TFT129のゲートがサスティン信号ERの供給線に
接続されている。なお、本実施形態では、電圧Gndの
接地線およびサスティン信号ERの供給線は、全画素1
0にわたって共通である。
【0066】図11は、サスティン信号ERの信号波形
を示すタイミングチャートである。この図に示されるよ
うに、走査信号Y1、Y2、Y3、…、YmがすべてH
レベルとなる期間に、すなわち、走査線112aがすべ
て非選択となる期間に、サスティン信号ERはLレベル
になる。なお、このようなサスティン信号ERは、走査
信号Y1、Y2、Y3、…、Ymをすべて入力とするN
AND回路によって求めても良いし、走査信号Ymの立
ち上がりから、次の垂直走査期間における走査信号Y1
の立ち下がりまで、Lレベルにラッチする回路を用いて
も良い。また、ここでは、走査線112aがすべて非選
択となる期間に、サスティン信号ERがLレベルになる
としているが、当該期間の一部だけの期間に、Lレベル
になるとしても良い。また、図11では、走査信号Y
1、Y2、Y3、…、Ymを総て選択した後にサスティ
ン信号ERをLレベルにしているが、これに限定される
ものではない。例えば、走査信号Y1を選択した後、走
査信号Y1、Y2、Y3、…、YmがすべてHレベルと
なる期間を設け、サスティン信号ERをLレベルにし、
次に走査信号Y2を選択し(サスティン信号ERはHレ
ベル)、その後再び走査信号Y1、Y2、Y3、…、Y
mがすべてHレベルとなる期間を設け、サスティン信号
ERをLレベルにするといった、サスティン信号ERの
与え方でも良く、さらに複数行の走査信号を連続して選
択した後に、サスティン信号ERをLレベルにする期間
を設けても良い。
【0067】図12は、本実施形態のデータ電圧操作回
路182の構成を示す回路図である。この図に示される
構成と第1実施形態の構成(図6参照)との相違点は、
切替スイッチ1822が設けられている点にある。この
切替スイッチ1822は、サスティン信号ERがHレベ
ルであれば、図において実線で示される位置をとって、
共用線117を抵抗1802の一端に接続する一方、サ
スティン信号ERがLレベルであれば、図において破線
で示される位置をとって、共用線117を電圧Vccの
給電線に接続する。なお、第2実施形態において、TF
T124のソースSは、走査信号YiがLレベルであれ
ば、TFT127によって共用線117に接続される一
方、サスティン信号ERがLレベルであれば、TFT1
29および切替スイッチ1822によって、電圧Vcc
の給電線に共用線117を介して接続されることにな
る。すなわち、本実施形態では、TFT127、129
および切替スイッチ1822の三者が、TFT124の
ソースSを、走査信号YiがLレベルであれば共用線1
17に接続する一方、サスティン信号ERがLレベルで
あれば電圧Vccの給電線に接続するスイッチとして機
能する。
【0068】次に、第2実施形態の表示動作について説
明する。図13は、i行目の走査線112aが選択され
た状態において、i行j列の画素10における動作を説
明するための図である。まず、i行目の走査線112a
が選択されると、走査信号YiがLレベルになるので、
TFT122、127がオンする。また、サスティン信
号ERがHレベルであるので、TFT129がオフし、
切替スイッチ1822によって共用線117が抵抗18
02の一端に接続される。このため、i行j列のEL素
子130には、選択開始直後のデータ電圧Xajに応じ
た電流が、抵抗1802→切替スイッチ1822→共用
線117→TFT127→TFT124→(EL素子1
30)→接地線という経路にて流れる。
【0069】第2実施形態において、第1実施形態とは
EL素子130に流れる電流経路が異なるだけであり、
他については同一であるから、第1実施形態と同様な制
御動作が実行されることになる。すなわち、走査信号Y
iがLレベルとなる期間において、EL素子130に流
れる電流値が、選択終了直前までに目標電流値Idに一
致するようにデータ電圧Xajが操作されることにな
る。この後、走査信号YiがHレベルに遷移しても、当
該データ電圧Xajは、容量50によって保持される。
ただし、第2実施形態では、走査信号YiがHレベルに
遷移しても、サスティン信号ERがLレベルにならなけ
れば、EL素子130に電流が流れない。なお、ここで
は、i行目に(特にそのj列に)着目しているが、実際
には、データ電圧を容量50に保持させる動作は、1、
2、3、…、m行目の走査線112aが1本ずつ順番に
選択される毎に、各列一斉に実行されることになる。
【0070】各画素の容量50に、データ電圧が保持さ
れた状態において、サスティン信号ERがLレベルにな
ると、TFT129がオンする。また、切替スイッチ1
822によって共用線117が電圧Vccの給電線に接
続される。このため、図14に示されるように、すべて
の画素のEL素子130には、自己に係る画素の容量5
0によって保持されたデータ電圧Xajに応じた電流
が、電圧Vccの給電線→切替スイッチ1822→共用
線117→TFT129→TFT124→(EL素子1
30)→接地線という経路にて流れることになる。した
がって、すべてのEL素子130は、サスティン信号E
RがHレベルに復帰するまで、自己に係る画素の容量5
0によって保持されたデータ電圧に応じた電流に輝度に
て、すなわち、階調データDpixで指示された階調の輝
度にて、発光し続けることになる。
【0071】このように、第2実施形態では、第1実施
形態と同様に、EL素子130に実際に流れる電流が目
標電流値Idに一致するように、データ電圧が操作され
るので、表示面内における輝度の均一性を確保すること
が可能となる。さらに、第2実施形態では、EL素子1
30の電源電圧の一方である電圧Vccを、列毎に共用
される共用線117と該共用線117に設けられる切替
スイッチ1822とを介して給電する構成としてので、
電圧Vccの給電線を全画素に引き回す必要がない。こ
のため、画素10に形成される4つのTFTのチャネル
型を統一することが条件であっても、各画素10に引き
回す必要のある配線は、走査線112a、データ線11
4、共用線117、サスティン信号ERの供給線および
電圧Gndの接地線の計5本で済み、その分、第1の実
施形態と比較して、構成の簡易化、開口率の向上を図る
ことが可能となる。
【0072】<応用・変形・その他>本発明は、上述し
た第1および第2実施形態に限られず、種々の変形が可
能である。例えば、上述した実施形態では、単色の画素
について階調表示を行う構成となっていたが、3つの画
素の各々に対して、R(赤)、G(緑)、B(青)にて
発色するようにEL層を選択するとともに、これらの3
画素により1ドットを構成して、カラー表示を行うとし
ても良い。また、EL素子130に替えて、LEDなど
を他の発光素子を用いても良い。
【0073】TFT124については、Nチャネル型と
しても良い。ただし、TFT124をNチャネル型とす
る場合には、データ電圧操作回路180(182)にお
いて、抵抗1802の一端の電圧Vdetと電圧Vcc
との比較結果に対するデータ電圧の操作方向を逆転する
必要がある。すなわち、TFT124をNチャネル型と
する場合には、EL素子130に流れる電流がIdより
も少なくて、電圧Vdetが電圧Vccよりも高けれ
ば、データ電圧を上昇させる必要があるし、反対に、E
L素子130に流れる電流がIdよりも多くて、電圧V
detが電圧Vccよりも低ければ、データ電圧を低く
させる必要がある。また、TFT124のドレインDに
EL素子の陽極を接続するのではなく、TFT124の
ソースにEL素子の陰極を接続しても良い。
【0074】また、TFT122、126(127)、
128(129)についても、Nチャネル型としても良
いし、Pチャネル型との混成としても良い。各々につい
て、Pチャネル型およびNチャネル型を相補型に組み合
わせたトランスミッションゲートとするのが、電圧降下
をほぼ完全に無視することができる点において望まし
い。
【0075】さらに、上述した実施形態では、データ電
圧操作回路180(182)については、図6(図1
2)に示される構成としたが、これに限られない。例え
ば、TFT1810をバイポーラトランジスタに置換し
ても良いし、別途の抵抗を分圧回路に直列および/また
は並列に付加しても良い。また、上述した実施形態で
は、EL素子130に流れる電流を検出するために抵抗
1802を用いたが、これに限られず、ホール素子を用
いて電流を検出する構成としても良い。くわえて、上述
した実施形態では、階調電圧Vdjから抵抗1802の
電圧降下分を減じた電圧Vdetと電圧Vccと比較す
ることによって、EL素子130に流れている電流が目
標とする電流値Idと一致しているかを間接的に判断す
る構成としたが、例えば、D/A変換器1740を、画
素の階調に応じた階調電流を流す定電源回路に置換し
て、共用線116(117)を介してEL素子130に
流れる電流が当該階調電流に一致しているかを直接的に
判断する構成としても良い。なお、電圧Va、Vbにつ
いては、Va>Vbである点以外、特に言及しなかった
が、これは、画素10におけるTFT124の特性等を
考慮して設定すべきものだからである。
【0076】<電子機器>次に、上述した実施形態に係
る電気光学装置を電子機器に用いた例について説明す
る。
【0077】<その1:パーソナルコンピュータ>ま
ず、上述した表示装置100を、モバイル型のパーソナ
ルコンピュータの表示部に適用した例について説明す
る。図15は、このパーソナルコンピュータの構成を示
す斜視図である。図において、コンピュータ1100
は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表
示部として用いられる表示装置100とを備えている。
なお、表示部として液晶装置を用いると、背面にバック
ライトを設ける必要があるが、実施形態の表示装置10
0は、自発光型であるので、このような補助光源を不要
とすることができ、表示部の薄型化を図ることができ
る。
【0078】<その2:携帯電話>さらに、上述した表
示装置100を、携帯電話の表示部に適用した例につい
て説明する。図16は、この携帯電話の構成を示す斜視
図である。図において、携帯電話1200は、複数の操
作ボタン1202のほか、受話口1204、送話口12
06とともに、上述した表示装置100を備えるもので
ある。
【0079】<その3:ディジタルスチルカメラ>次
に、上述した表示装置100を、ファインダに用いたデ
ィジタルスチルカメラについて説明する。図17は、こ
のディジタルスチルカメラの背面を示す斜視図である。
通常の銀塩カメラは、被写体の光像によってフィルムを
感光させるのに対し、ディジタルスチルカメラ1300
は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)
などの撮像素子により光電変換して撮像信号を生成・記
憶するものである。ここで、ディジタルスチルカメラ1
300におけるケース1302の背面には、上述した表
示装置100が設けられる。この表示装置100は、撮
像信号に基づいて表示を行うので、被写体を表示するフ
ァインダとして機能することになる。また、ケース13
02の前面側(図17においては裏面側)には、光学レ
ンズやCCDなどを含んだ受光ユニット1304が設け
られている。
【0080】撮影者が表示装置100に表示された被写
体像を確認して、シャッタボタン1306を押下する
と、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板1
308のメモリに転送・記憶される。また、このディジ
タルスチルカメラ1300にあって、ケース1302の
側面には、外部表示を行うためのビデオ信号出力端子1
312と、データ通信用の入出力端子1314とが設け
られている。
【0081】なお、電子機器としては、図15のパーソ
ナルコンピュータや、図16の携帯電話、図17のディ
ジタルスチルカメラの他にも、テレビや、ビューファイ
ンダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナ
ビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワード
プロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS
端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
そして、これらの各種電子機器の表示部として、上述し
た表示装置が適用可能なのは言うまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、第1の
スイッチが閉接すると、データ線に印加されたデータ電
圧が容量によって保持されるとともに、トランジスタに
よって当該データ電圧に応じた電流が共用線を介して発
光素子に流れ、さらに、当該データ電圧が、データ電圧
操作回路によって、画素の階調に応じた階調電流と共用
線を介して発光素子に流れる電流との差をなくす方向に
操作される構成となっているので、発光素子に流れる電
流は精度良く階調電流にほぼ一致する。したがって、本
発明によれば、トランジスタの特性がバラついても、発
光素子に流れる電流は同一輝度であれば画素同士揃うの
で、同一であるべき画素の輝度が相違することに起因す
る表示品位の低下を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る表示装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】 同表示装置における画素の構成を示す回路図
である。
【図3】 同走査線駆動回路の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図4】 同表示装置におけるデータ駆動回路の構成を
示すブロック図である。
【図5】 同データ線駆動回路の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図6】 同表示装置におけるデータ電圧操作回路の構
成を示す回路図である。
【図7】 同表示装置におけるデータ電圧の操作動作を
説明するための図である。
【図8】 同表示装置における表示動作を説明するため
の図である。
【図9】 本発明の第2実施形態に係る表示装置の構成
を示すブロック図である。
【図10】 同表示装置における画素の構成を示す回路
図である。
【図11】 同表示装置におけるサスティン信号ERの
タイミングチャートである。
【図12】 同表示装置におけるデータ電圧操作回路の
構成を示す回路図である。
【図13】 同表示装置におけるデータ電圧の操作動作
を説明するための図である。
【図14】 同表示装置における表示動作を説明するた
めの図である。
【図15】 実施形態に係る表示装置を適用した電子機
器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視
図である。
【図16】 同表示装置を適用した電子機器の一例たる
携帯電話の構成を示す斜視図である。
【図17】 同表示装置を適用した電子機器の一例たる
ディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。
【図18】 従来の表示装置の主要構成を示す図であ
る。
【図19】 従来の表示装置の主要構成を示す図であ
る。
【図20】 従来の表示装置の主要構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…画素 50…容量 100…表示装置 112a…走査線 112b…補走査線 114…データ線 116、117…共用線 122…TFT 124…TFT(トランジスタ) 130…EL素子(発光素子) 126、127、128、129…TFT、1822…
切替スイッチ 160…走査線駆動回路 170…データ側出力回路 180、182…データ電圧操作回路 1802…抵抗 1804…コンパレータ 1810…トランジスタ 1812…抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 33/00 H01L 33/00 J H05B 33/14 H05B 33/14 A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査線とデータ線との交差に対応して設
    けられ、 当該走査線に供給される走査信号にしたがって閉接また
    は開接する第1のスイッチと、 前記第1のスイッチが閉接したときに、当該データ線に
    印加されたデータ電圧を保持する容量と、 前記容量によって保持されたデータ電圧をゲート電圧と
    するトランジスタと、 前記トランジスタのソースまたはドレインの一方に接続
    される発光素子とを備える画素と、 前記第1のスイッチが閉接したときに、前記発光素子に
    電流を流すための共用線と、 前記トランジスタのソースまたはドレインの他方を、前
    記第1のスイッチが閉接すれば前記共用線に接続する一
    方、前記第1のスイッチが開接する期間に電源電圧の給
    電線に接続する第2のスイッチと、 当該画素の階調に対応する階調電流と前記共用線に流れ
    る電流との差をなくす方向に、当該データ線に印加する
    データ電圧を操作するデータ電圧操作回路とを具備する
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のスイッチは、画素毎に設けら
    れ、 前記電源電圧の給電線は、全画素にわたって共用される
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のスイッチは、 前記第1のスイッチが開接する期間に、前記共用線を前
    記電源電圧の給電線に接続することを特徴とする請求項
    1に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記トランジスタがPチャネル型である
    場合、 前記データ電圧操作回路は、前記共用線に流れる電流が
    前記階調電流よりも少なければ、当該データ電圧を低下
    させ、前記共用線に流れる電流が前記階調電流よりも多
    ければ、当該データ電圧を上昇させることを特徴とする
    請求項1に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記トランジスタがNチャネル型である
    場合、 前記データ電圧操作回路は、前記共用線に流れる電流が
    前記階調電流よりも少なければ、当該データ電圧を上昇
    させ、前記共用線に流れる電流が前記階調電流よりも少
    なければ、当該データ電圧を低下させることを特徴とす
    る請求項1に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記データ電圧操作回路は、 前記共用線に一端が接続される抵抗であって、その抵抗
    値と前記階調電流との積に所定電圧を加えた階調電圧が
    他端に印加される抵抗を備え、 前記共用線が前記所定電圧となるように、前記データ電
    圧を操作することを特徴とする請求項1に記載の表示装
    置。
  7. 【請求項7】 前記所定電圧は、 前記電源電圧であることを特徴とする請求項6に記載の
    表示装置。
  8. 【請求項8】 前記抵抗は、可変抵抗であることを特徴
    とする請求項6に記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の表示装置を有すること
    を特徴とする電子機器。
  10. 【請求項10】 走査線とデータ線との交差に対応して
    設けられ、発光素子を含んだ画素を駆動する表示装置の
    駆動回路であって、 複数ある走査線を順番に選択し、選択した走査線に選択
    信号を供給する走査線駆動回路と、 一のデータ線と選択された走査線との間に対応する画素
    の階調に応じた階調電流と前記発光素子に流れる電流と
    の差をなくす方向に、当該データ線に印加するデータ電
    圧を操作するデータ電圧操作回路とを具備することを特
    徴とする表示装置の駆動回路。
  11. 【請求項11】 走査線とデータ線との交差に対応して
    設けられ、発光素子を含んだ画素を駆動する表示装置の
    駆動方法であって、 一の走査線を選択し、 一のデータ線と選択された走査線との交差に対応する画
    素の階調に応じた階調電流を出力し、 当該データ線に対し、前記階調電流を反映したデータ電
    圧を印加するとともに、当該データ電圧を保持し、 保持したデータ電圧に応じた電流を発光素子に流し、 前記階調電流と前記発光素子に流れる電流との差をなく
    す方向に、当該データ線に印加するデータ電圧を操作
    し、 当該走査線を非選択としたときに、保持されたデータ電
    圧に応じた電流を前記発光素子に流すことを特徴とする
    表示装置の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005331933A (ja) * 2004-04-20 2005-12-02 Dainippon Printing Co Ltd 有機el表示装置
US7046220B2 (en) 2001-11-09 2006-05-16 Sharp Kabushiki Kaisha Display and driving method thereof
CN112583417A (zh) * 2019-09-30 2021-03-30 瑞昱半导体股份有限公司 用于扫描键盘电路的方法

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