JP2003075274A - 踏力検知装置 - Google Patents

踏力検知装置

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JP2003075274A
JP2003075274A JP2001268799A JP2001268799A JP2003075274A JP 2003075274 A JP2003075274 A JP 2003075274A JP 2001268799 A JP2001268799 A JP 2001268799A JP 2001268799 A JP2001268799 A JP 2001268799A JP 2003075274 A JP2003075274 A JP 2003075274A
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crankshaft
slider
ball screw
final drive
drive gear
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JP2001268799A
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Kunio Yahagi
邦夫 矢萩
Masayoshi Oda
雅良 織田
Masashi Igarashi
政志 五十嵐
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トーションバーを用いることなく、簡単、軽
量かつ安価な構成で踏力を良好に検知できる踏力検知装
置を提供する。 【解決手段】 クランク軸201に対して回動自在に軸
支され、補助動力により駆動されるギヤ列に歯合された
ファイナルドライブギヤ202と、クランク軸201と
同軸状に、軸方向への摺動自在に支持されたスライダ2
04と、スライダ204をクランク201およびファイ
ナルドライブギヤ202の間で支持するボールねじ手段
205,206等と、スライダ204の変位量を検知す
る手段152,151,150とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動補助自転車な
どのクランク軸に入力される踏力を検知する踏力検知装
置に係り、特に、簡単、軽量かつ安価な構成で踏力を良
好に検知できる踏力検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】踏力による駆動系と電動モータによる駆
動系とを併設した電動補助自転車、いわゆるアシスト自
転車では、クランクペダルに加えられた踏力を踏力セン
サで検知し、この検知結果に基づいて電動モータの駆動
トルクが制御される。
【0003】図16は、従来のアシスト自転車に用いら
れる踏力検知機構を備えた回転軸の断面図であり、特許
公報第2967391号などに開示されている。
【0004】この回転軸102は、軸方向に2分割され
て同軸状に配置された入力軸102aおよび出力軸10
2bと、各入出力軸102a,102bの内部に挿通さ
れて各軸102a,102bと両端部でスプライン結合
されたトーションバー102cと、前記各入出力軸10
2a,102bを相互に軸方向へ弾発するスプリング1
11とを主要な構成とする。
【0005】入力軸102aの大径部には、端面に凸状
カム部921aを有するスライダ921がスプライン結
合により軸方向への摺動を許容して結合されている。入
力軸102aのボールカップ924には、一端をピン1
53によって揺動自在に支持された変位検知レバー15
2の略中央部が係合しており、変位検知レバー152の
他端にはストロークセンサ150のストローク検知シャ
フト151が連結されている。
【0006】前記ボールカップ924は、コイルスプリ
ング199により出力軸102b側へ常時押し付けられ
るので、ボールカップ924は前記スライダ921を、
その回転を吸収しながら出力軸102b側へ常時押し付
ける。前記出力軸102bの端面には、前記スライダ9
21の凸カム部921aと係合する2つの凹状カム溝9
22が円周方向に形成されている。
【0007】前記入力軸102aの小径部に形成された
小径のギヤ歯113には踏力が入力される。出力軸10
2bのギヤ歯102eには、図示しない駆動モータから
アシスト力が入力される。出力軸102bの小径部に結
着されたギヤ102dは、図示しない出力スプロケット
軸と歯合される。
【0008】このような構成において、踏力に応じてト
ーションバー102cが捩れると、入力軸102aおよ
び出力軸102b間に回転方向の位相差が生じ、出力軸
102bとスライダ921との間にも位相差が生じる。
【0009】この位相差に応じてボールカップ924が
軸方向に変位すると、変位検知レバー152が揺動する
ので、これがストロークセンサ150に伝達されて検知
される。この結果、本実施形態では、変位検知レバー1
52の軸方向への変位量が、回転軸102に入力された
踏力を代表することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のトルク
検知機構では、トーションバーのように高価で製造の難
しい部品を用いなければならず、また構造が複雑化する
ため、装置の大型化や製造工程の煩雑化を招き易かっ
た。
【0011】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を解決し、トーションバーを用いることなく、簡単かつ
小型でありながら良好な踏力検知を行える踏力検知装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、電動補助自転車のクランク軸に入力
された踏力を検知する踏力検知装置において、クランク
軸に対して回動自在に軸支され、補助動力により駆動さ
れるギヤ列に歯合されたファイナルドライブギヤと、前
記クランク軸と同軸状に、軸方向への摺動自在に支持さ
れたスライダと、前記スライダを前記クランク軸とファ
イナルドライブギヤとの間で支持するボールねじ手段
と、前記スライダの変位を検知する検知手段とを含み、
前記ボールねじ手段は、前記スライダを前記クランク軸
とファイナルドライブギヤとの回転位相差に応じた量だ
け軸方向に変位させることを特徴とする。
【0013】上記した特徴によれば、クランク軸に踏力
が入力されると、このクランク軸とファイナルドライブ
ギヤとの間に位相差が生じる。クランク軸とファイナル
ドライブギヤとの間では、ボールねじ手段を介してスラ
イダが支持されており、このスライダは、クランク軸と
ファイナルドライブギヤとの位相差に応じて軸方向へ変
位するので、この変位量で踏力を代表することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本
発明の踏力検知装置を適用した電動補助自転車の側面図
であり、図2は、その電動補助ユニット近傍の拡大側面
図であり、図3は、車体フレーム構造を示した組み立て
図である。なお、図2、3では図面を見易くするため
に、図1のチェーンカバー42等は、その図示を省略し
ている。
【0015】踏力検知装置を内蔵する電動補助ユニット
1が搭載される車体フレームは、電動補助ユニット1
と、電動補助ユニット1が後方下部に連結されるフロン
トフレーム2と、電動補助ユニット1が前方下部に連結
されるリアフレーム3とから構成される。
【0016】フロントフレーム2は、図1に示したよう
に、車体前方に位置するヘッドパイプ21と、ヘッドパ
イプ21から後下りに延びるダウンパイプ22とを備え
る。前記ヘッドパイプ21の上部には操向ハンドル4が
回動自在に挿通され、下部には前記操向ハンドル4によ
り操舵されるフロントフォーク5が操向可能に支承され
ている。
【0017】フロントフォーク5の終端には前輪WFが
回転自在に軸支されている。前記電動補助ユニット1の
電源スイッチ23はダウンパイプ22上のヘッドパイプ
21の近傍に設けられている。なお、電源スイッチ23
はハンドル27上に設けても良い。
【0018】リアフレーム3は、シートポスト31と、
左右一対のチェーンステイ34と、シートポスト31の
上部および両チェーンステイ34の終端間に接合される
左右一対のシートステイ33とを備える。シートポスト
31には、上端にシート6を備えるシートパイプ7が、
シート6の上下位置を調整可能とすべく、シートポスト
31内で摺動可能に装着されている。
【0019】前記フロントフレーム2の後方下部では、
図2,3に示したように、ダウンパイプ22の終端部に
板金製の連結部材22aが溶接固定されており、電動補
助ユニット1とフロントフレーム2とは当該連結部材2
2aにおいて、2つのボルト44によりネジ止め固定さ
れている。
【0020】前記リアフレーム3の前方下部では、シー
トポスト31の下端部およびチェーンステイ34の前端
部に板金製の連結部材31aが溶接固定されており、電
動補助ユニット1とリアフレーム3とは当該連結部材3
1aにおいて、2つのボルト45によりネジ止め固定さ
れている。
【0021】電動補助ユニット1の上部には、バッテリ
8を収納するバッテリ収納ケース11が一体的に取り付
けられている。電動補助ユニット1の内部からバッテリ
収納ケース11の底部には、後述する正負接点851が
貫通し、その表面が露出している。バッテリ8は略直方
体のバッテリケースに収容された複数のバッテリセルを
含み、シートポスト31の前面に沿って、その長手方向
が略上下方向となる起立姿勢で収容される。
【0022】本実施形態では、フロントフレーム2のダ
ウンパイプ22とリアフレーム3のシートポスト31お
よびチェーンステイ34とが電動補助ユニット1を介し
て連結されるので、電動補助ユニット1を低位置に配置
でき、低重心化およびマスの集中化が可能となるのみな
らず、フレームの高さを低く抑えられるので“跨ぎ易
さ”が向上する。
【0023】前記電動補助ユニット1は前記バッテリ8
によって給電され、その出力軸およびチェーン9を介し
て後輪WRのホイールスプロケット14へ駆動力を伝達
する。前記電動補助ユニット1の全部およびチェーン9
の一部はチェーンカバー42で覆われている。
【0024】図4は、バッテリ収容ケース11の底部内
側を上部から見込んだ図であり、バッテリの搭載面には
接点ホルダ860が形成され、接点ホルダ860内では
一対の正負接点851a,851bが露出すると共に、
電動補助ユニット1内の制御回路から入出力されるスイ
ッチング信号、センサ信号等の制御系信号を伝達するた
めのグロメット852が形成されている。バッテリ8の
底面には、バッテリ収容ケース11への収容時に前記各
電極851a,851bと接触して電気的に接続される
接点、および前記グロメット852と接続されるソケッ
ト(図示せず)が設けられている。
【0025】図5は、前記電動補助ユニット1の部分透
過側面図、図6は、図5のA−A線に沿ったギヤ列を示
した断面図であり、前記と同一の符号は同一または同等
部分を表している。
【0026】図6において、電動補助ユニット1のケー
スはアルミ製であり、その左半体(左ケース)10Lお
よび右半体(右ケース)10Rを複数のボルト(図示せ
ず)で結合して構成される。
【0027】踏力が入力されるクランク軸201は、後
に詳述する踏力検知機構を具備し、その一端が左ケース
10Lに対してベアリング281により回転自在に軸支
されている。クランク軸201の他端の外周部にはファ
イナルドライブギヤ202がニードルベアリング291
を介して遊貫され、当該ファイナルドライブギヤ202
はベアリング282により右ケース10Rに対して回転
自在に軸支されている。右ケース10Rから露出したフ
ァイナルドライブギヤ202の外周部にはペダルスプロ
ケット200がスプライン結合され、ナット782によ
り締め付けられている。
【0028】前記クランク軸201の後方では、第1ア
イドル軸210がベアリング284,285によって軸
支され、その外周に形成されたギヤ歯262が前記ファ
イナルドライブギヤ202の大径部外周に形成されたギ
ヤ歯192と歯合している。第1アイドル軸210には
さらに、ワンウエイラチェット263を介してギヤ26
4が連結されている。
【0029】前記第1アイドル軸210の後方では、第
2アイドル軸220がベアリング286,287によっ
て軸支され、その外周に形成されたギヤ歯265が前記
第1アイドル軸210のギヤ264と歯合している。前
記第2アイドル軸220の一端には樹脂ギヤ266が連
結されており、この樹脂ギヤの採用によりギヤ音を抑制
できる。樹脂ギヤ266の車体左側には、樹脂カバー1
0Aが左ケース10Lにボルト783により締結されて
おり、防音効果をさらに高めている。
【0030】前記第2アイドル軸220の後方では、電
動モータMの回転軸230が、ベアリング288,28
9によって回転自在に軸支されている。回転軸230に
はロータ231が固定され、ロータ231の周囲にはス
テータ232が設けられている。回転軸230の一端に
はギヤ歯267が形成され、当該ギヤ歯267は前記第
2アイドル軸220の樹脂ギヤ266と歯合している。
モータハウジング10MはOリング10Sを介して左ケ
ース10Lに締結されている。
【0031】電動モータMの回転トルク(補助動力)
は、ギヤ歯267、樹脂ギヤ266、第2アイドル22
0およびワンウエイラチェット263を介して第1アイ
ドル軸210へ伝達され、さらにはギヤ歯262を介し
てファイナルドライブギヤ202へ伝達される。ファイ
ナルドライブギヤ202へ伝達された踏力および補助動
力の合力は、ペダルスプロケット200およびチェーン
9を介して後輪WRへ伝達される。
【0032】前記ファイナルドライブギヤ202の大径
部内側には、ボスラチェット203,インナスライダ2
04、ボール205,206、アウタリテイナ207お
よびインナリテイナ208が同軸状に組み込まれてい
る。
【0033】リフタ209は、クランク軸201に対し
て軸方向への摺動を許容して結合されている。リフタ2
09のボールカップ260は変位検知レバー152と係
合し、スプリングホルダ261により支持されたコイル
スプリング271によりペダルスプロケット200側へ
常時弾発されている。前記ボールカップ260は前記リ
フタ209を、その回転を吸収しながらスプロケット2
00側へ常時押し付ける。
【0034】本実施形態では、以下に詳述するように、
前記インナスライダ204がクランク軸201とファイ
ナルドライブギヤ202との間で、前記ボール205,
206を含むボールねじ機構により指示されている。こ
の結果、クランク軸201に入力された踏力によりクラ
ンク軸201とファイナルドライブギヤ202との間に
回転位相差が生じると、この位相差に応じた量だけ、前
記インナスライダ204が軸方向に変位する。なお、図
6では、クランク軸201の左側は、踏力が検知されて
いない状態を示し、その右側は、踏力によりインナスラ
イダ204が車体左側へ変位した状態を示している。
【0035】次いで、図7ないし図15を参照して、前
記踏力検知機構の構成およびその動作について詳細に説
明する。
【0036】図7は、前記クランク軸201の軸に沿っ
た部分断面図[同図(b) ]ならびに一端および他端から
見込んだ図[同図(a),(c)]であり、その円周方向の3
カ所に等間隔でねじ溝501a,501b,501cが
形成されている。
【0037】図8は、前記ファイナルドライブギヤ20
2の軸に沿った断面図[同図(a)]および一端から見込
んだ図[同図(b)]であり、その大径部の内周面にはラ
チェット溝502が円周方向に沿って一様に形成され、
前記大径部の外側にギヤ歯192が形成されている。
【0038】図9は、前記ボスラチェット203の軸に
沿った断面図[同図(b) ]ならびに一端および他端から
見込んだ図[同図(a),(c)]であり、その内周面には、
円周方向の3カ所に等間隔でねじ溝503a,503
b,503cが形成され、外周部には、前記ファイナル
ドライブギヤ202のラチェット溝502と歯合してラ
チェット機構を構成するラチェット歯511が形成され
ている。
【0039】図10は、前記インナスライダ204の軸
に沿った断面図[同図(b) ]ならびに一端および他端か
ら見込んだ図[同図(a),(c)]で有り、その外周面およ
び内周面には、それぞれ円周方向の3カ所に等間隔でね
じ溝504a〜504c、同505a〜505cが形成
されている。
【0040】前記外周面の各ねじ溝504は、図14の
外周展開図に示したように、軸の直行方向に対して70
°の角度で形成されている。内周面の各ねじ溝505
は、図15の内周展開図に示したように、軸の直行方向
に対して78°の角度で形成されている。
【0041】図11,12は、それぞれ前記アウタリテ
イナ207およびインナリテイナ208の平面図であ
り、アウタリテイナ207は、その内側の3カ所に等間
隔でリテイナ(保持具)506a〜506cを備え、外
側の3カ所に等間隔で係止突起508a〜508cを備
えている。インナリテイナ208は、その外側の3カ所
に等間隔でリテイナ507a〜507cを備え、内側の
3カ所に等間隔で係止突起509aから509cを備え
ている。
【0042】図13は、上記した各構成部材による踏力
検知機構の構造を示した組み立て図である。
【0043】ファイナルドライブギヤ202は前記クラ
ンク軸201に挿貫され、ボスラチェット203は、前
記ファイナルドライブギヤ202の大径部の内側に収容
される。インナスライダ204はボスラチェット203
の内側に収容され、側面で対向する両者の各ねじ溝50
4a、503a間、同504b、503b間、同504
c、503c間では、それぞれ3つのボール205が挟
持されて第2ボールねじ機構を構成する。
【0044】前記クランク軸201の外周部に形成され
たねじ溝501a,501b,501cと前記インナス
ライダ204の内側に形成されたねじ溝505a〜50
5cとの間では、それぞれ3つのボール206が挟持さ
れて第1ボールねじ機構を構成する。前記ボール20
5、206は、それぞれ前記アウタリテイナ207およ
びインナリテイナ208により各ねじ溝外への飛び出し
を阻止される。
【0045】このような構成の踏力検知機構では、人力
としての踏力はクランク軸201に入力され、インナス
ライダ204、ボスラチェット203およびファイナル
ドライブギヤ202を介してペダルスプロケット200
へ伝達される。
【0046】ここで、本実施形態では前記図14,15
に関して説明したように、インナスライダ204とボス
ラチェット203とを係合させる第2ボールねじ手段の
ねじ溝角度(70°)が、クランク軸201とインナス
ライダ204とを係合させる第1ボールねじ手段のねじ
溝角度(78°)よりも小さいので、クランク軸201
の回転方向に加わった踏力は、前記各ねじ溝の角度に応
じた割合で、その一部が軸方向へのスラスト力として作
用する。スラスト力およびスラスト変位量は、前記各ね
じ溝の角度差により調整される。
【0047】これにより、前記インナスライダ204が
軸方向を車体左側へ付勢され、前記リフタ209を弾発
するバネ271の弾性力に抗して変位する。しかも、本
実施形態では各ねじ溝を、円周方向の3カ所に等間隔で
設けたので、応力を均等にバランス良く分散させること
ができる。
【0048】前記リフタ209の軸方向の変位量は、ピ
ン153により軸支された変位検知レバー152を介し
てストロークセンサ150の検知シャフト151を変位
させるので、踏力がストロークセンサ150によって検
知されることになる。検知された踏力は電気信号に変換
され、当該電動補助ユニット1を制御するコントロール
ユニット80へ伝送される。
【0049】コントロールユニット80は、図5に示し
たように、バッテリ搭載面の裏面内側に配置されてお
り、皿状ケース81内に制御回路基板82を収容し、隙
間および基板表面を絶縁樹脂83で樹脂モールドして構
成される。前記制御回路基板82には、各種の制御回路
やパワートランジスタ(FET)821a、ダイオード
821bと共に回転センサ822が搭載され、発熱を伴
う各パワートランジスタ821aおよびダイオード82
1bは放熱板829に接触固定されている。
【0050】前記回転センサ822は、制御回路基板8
2上でクランク軸201のファイナルドライブギヤ20
2のギヤ歯と対向するように固定されている。皿状ケー
ス81には位置決めピン831a,831bが形成さ
れ、ケース10Rの対応部分には位置決め孔(図示せ
ず)が形成されている。コントロールユニット80は、
前記各位置決めピン831a,831bが各位置決め孔
へ挿貫されたときに前記回転センサ822が制御回路基
板82上の所定の位置に所定の高さで固定されてギヤ歯
との相対的な位置関係が予定の関係となるように位置決
めされる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、トーションバーを用い
ること無く、クランク軸の回転方向に生じる踏力を軸方
向のトラスト力に変位させることができるので、簡単、
軽量かつ安価な構成で踏力を良好に検知できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である電動補助自転車の
側面図である。
【図2】 図1の主要部の拡大側面図である。
【図3】 図1の車体フレーム構造を示した組み立て図
である。
【図4】 バッテリ収容ケースの底部内側を上部から見
込んだ図である。
【図5】 電動補助ユニットの部分透過側面図である。
【図6】 図5のA−A線に沿った歯車列を示した断面
図である。
【図7】 クランク軸の構成を示した図である。
【図8】 ファイナルドライブギヤの構成を示した図で
ある。
【図9】 ボスラチェットの構成を示した図である。
【図10】 インナスライダの構成を示した図である。
【図11】 アウタリテイナの構成を示した図である。
【図12】 インナリテイナの構成を示した図である。
【図13】 踏力検知機構の構造を示した組み立て図で
ある。
【図14】 インナスライダの外周展開図である。
【図15】 インナスライダの内周展開図である。
【図16】 従来の踏力検知装置の断面図である。
【符号の説明】
1…電動補助ユニット、2…フロントフレーム、3…リ
アフレーム、8…バッテリ、11…バッテリ収納ケー
ス、21…ヘッドパイプ、22…ダウンパイプ、201
…クランク軸、501,503,504,505…ねじ
溝、202…ファイナルドライブギヤ、502…ラチェ
ット溝、203…ボスラチェット、204…インナスラ
イダ、207…アウタリテイナ、208…インナリテイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 政志 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動補助自転車のクランク軸に入力され
    た踏力を検知する踏力検知装置において、 前記クランク軸に対して回動自在に軸支され、補助動力
    により駆動されるギヤ列に歯合されたファイナルドライ
    ブギヤと、 前記クランク軸と同軸状に、軸方向への摺動自在に支持
    されたスライダと、 前記スライダを前記クランク軸およびファイナルドライ
    ブギヤの間で支持するボールねじ手段と、 前記スライダの変位量を検知する検知手段とを含み、 前記ボールねじ手段は、前記スライダを前記クランク軸
    とファイナルドライブギヤとの回転位相差に応じた量だ
    け軸方向に変位させることを特徴とする踏力検知装置。
  2. 【請求項2】 前記ボールねじ手段は、 前記スライダおよびクランク軸の相互に対向する円周面
    のそれぞれに設けられて相互に対向するねじ溝、および
    当該ねじ溝上で回動するボール列を含む第1ボールねじ
    手段と、 前記スライダおよびファイナルドライブギヤの相互に対
    向する円周面のそれぞれに設けられて相互に対向するね
    じ溝、および当該ねじ溝上で回動するボール列を含む第
    2ボールねじ手段とを含み、 前記第2ボールねじ手段のねじ溝角度が第1ボールねじ
    手段のねじ溝角度よりも小さいことを特徴とする請求項
    1に記載の踏力検知装置。
  3. 【請求項3】 前記ねじ溝が円周方向の3カ所に等間隔
    で形成されたことを特徴とする請求項2に記載の踏力検
    知装置。
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