JP2003071037A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003071037A
JP2003071037A JP2001264979A JP2001264979A JP2003071037A JP 2003071037 A JP2003071037 A JP 2003071037A JP 2001264979 A JP2001264979 A JP 2001264979A JP 2001264979 A JP2001264979 A JP 2001264979A JP 2003071037 A JP2003071037 A JP 2003071037A
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JP2001264979A
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English (en)
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Kishio Sugijima
紀志男 杉島
Tokuyuki Matsuoka
得之 松岡
Mie Ogushi
三恵 大櫛
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Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮停止表示された図柄を見易くすると共に、
遊技の趣向性の向上を図ることが可能な遊技機を提供す
る。 【解決手段】 本発明を適用したパチンコ遊技機によれ
ば、仮停止表示された各特別図柄80,82を構成する
各メイン部85は、固定表示されて見易くなり、そのメ
イン部85に表示された識別番号に基づいて、遊技者
は、図柄同士の識別を容易に行うことができる。しか
も、サブ部86は、回転表示又は拡縮表示又は揺れ表示
の何れかで動的表示されるから、メイン部85とサブ部
86とで構成された図柄全体としては、仮停止状態であ
ることを遊技者に報知することができる。さらに、この
ように、仮停止した特別図柄の一部を固定表示し、他の
部分を動的表示する表示態様は今までになく、斬新な遊
技感覚を遊技者に与えることができ、趣向性の向上が図
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
スロットマシン等に代表される遊技機に関する。
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機等の遊技機には、
特定入賞口への遊技球の入球、或いは特定通過ゲートへ
の遊技球の通過等のような、判定開始条件の成立に起因
して当たり外れを判定し、その判定結果が当たりである
場合に「大当たり」と称される所定の特別遊技を実行す
る機種がある。また、このような機種は、数字や文字や
記号或いは絵等からなる複数の判定用図柄を変動及び停
止表示する表示装置(例えば、液晶表示装置、CRT表
示装置、プラズマディスプレイ表示装置、ドットマトリ
クス式LED表示装置等)を備えている。
【0002】前記表示装置は、一般的には、複数の判定
用図柄を表示可能で、所謂スロットマシンのドラムが回
転するかの如く、各判定用図柄をスクロールさせる等に
より変動表示し、その後停止表示する。そして、前記判
定開始条件の成立に起因して、各判定用図柄が変動表示
を開始し、所定時間変動後、それぞれ停止した図柄が表
示され、その停止図柄が、所定の組合せ(大当たり図柄
組合せ、例えばぞろ目等)の場合に「大当たり」を構成
し、その他の組合せ(外れ図柄組合せ)の場合に「外
れ」となる。前記「大当たり」の場合には、遊技盤面の
大入賞口が連続的に開いて、多数の入賞が可能になり、
その間の入賞により大量の賞品球を払出し、遊技者に賞
価値を付与するようになっている。
【0003】また、前記遊技機においては、一般的に、
「大当たり」に対する遊技者の期待感を高めて遊技の面
白さを更に向上させるため、例えば前記表示装置が横一
列に3つの判定用図柄を表示するものにあっては、まず
各判定用図柄を変動表示し、次いで一の図柄(最後に仮
停止される図柄)のみを変動表示させたまま残りの二つ
の図柄を順次仮停止表示し、その後所定時間遅れて前記
変動表示したままの図柄を仮停止し、全体停止表示して
大当たりか否かの判定結果の停止表示を行うようにして
いる。そのようにすれば、最後に仮停止される図柄だけ
を残して、残りの二つの図柄が仮停止して特定の組合せ
になって、所謂リーチ状態となった場合には、最後に仮
停止される図柄が仮停止するまでの間、遊技者は「大当
たり」に対する期待感が高まり続けることとなる。前記
図柄仮停止の順番は、左中右、左右中等が考えられる。
【0004】さらに、近年の遊技機では、前記の様に図
柄を変動表示後、停止表示する前に、図柄がまだ停止し
ていないことを表示する仮停止表示態様が設けられてい
る。この仮停止表示態様では、仮停止している図柄全体
を、通常の変動図柄とは異ならせて、微妙に上下に揺れ
動かしたり、図柄全体を拡縮させることによって、図柄
が停止表示と異なる仮停止状態であること(図柄が一旦
停止の状態であること)を表示報知している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記仮
停止動作における図柄の仮停止表示態様は、図柄全体が
揺れたり、図柄全体が拡縮したりするため、表示態様が
画一的であり、また、図柄全体を縮小したり、揺れ動か
した場合には、図柄に付された数字や模様、デザインが
見えづらくなることも考えられる。また、遊技者は、常
に斬新な遊技感覚を味わえ、趣向性の高い遊技機を求め
る傾向にある。
【0006】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたもので、仮停止表示された図柄を見易くすると
共に、遊技の趣向性の向上を図ることが可能な遊技機の
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1の発明に係る遊技機は、判定開始条
件の成立に起因して、遊技の当たり外れを判定する当否
判定手段と、当否判定手段による判定結果が当たりであ
る場合には、複数の図柄からなる当たり図柄組み合わせ
の停止図柄を決定し、外れの場合には、複数の図柄から
なる外れ図柄組み合わせの停止図柄を決定する停止図柄
決定手段と、複数の図柄を表示可能な表示手段と、表示
手段に複数の図柄を変動表示した後、停止図柄決定手段
で決定された図柄の組み合わせで停止表示する表示制御
手段と、表示制御手段に設けられて、複数の図柄を変動
表示させた後、複数の図柄の停止表示前に、予め決定さ
れた図柄で仮停止する仮停止表示制御手段とを備え、仮
停止される図柄は、少なくとも2つの構成物より構成さ
れ、仮停止表示制御手段は、仮停止した図柄を構成する
少なくとも1つの構成物については、動的表示を行う一
方、仮停止した図柄の他の少なくとも1つの構成物につ
いては、表示手段上において位置及び大きさ及び角度を
固定した固定表示するところに特徴を有する。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の遊技機
において、少なくとも2つの構成物として、図柄同士を
識別するためのメイン部と、メイン部を装飾するサブ部
とが設けられ、仮停止表示制御手段は、サブ部について
動的表示を行う一方、メイン部について固定表示を行う
ところに特徴を有する。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載の遊技機
において、メイン部は、図柄同士を識別する識別番号で
構成されたところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>請求項1の
発明によれば、仮停止した図柄を構成する一の構成物に
ついては、動的表示を行う一方、仮停止した図柄の他の
構成物については、固定表示するので、仮停止時におい
て、固定表示した部分により、図柄の一部を見易くさせ
ながら、動的表示した部分により、仮停止状態であるこ
とを、遊技者に報知することができる。また、本発明の
ように、仮停止した図柄の一部を固定表示し、他の部分
を動的表示する表示態様は、今までになく、斬新な遊技
感覚を遊技者に与えることができ、趣向性の向上が図ら
れる。なお、前記動的表示の例としては、揺れ表示、回
転表示、拡縮表示等が挙げられる。
【0011】<請求項2の発明>請求項2の発明によれ
ば、メイン部は、図柄同士を識別する役割を果たすと共
に、仮停止時に固定表示されて見易くなるから、図柄同
士の識別が容易になる。また、仮停止時には、メイン部
を装飾するサブ部は動的表示されるから、メイン部が固
定表示されていても、図柄全体としては、仮停止状態で
あることを、遊技者に報知することができる。
【0012】<請求項3の発明>請求項3の発明によれ
ば、メイン部は、図柄同士を識別する識別番号で構成さ
れると共に、仮停止時に固定表示されて見易くなるか
ら、識別番号に基づく図柄同士の識別が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下、本発明を
適用したパチンコ遊技機に係る第1実施形態を、図1〜
図17に基づいて説明する。このパチンコ遊技機の遊技
盤11は、図1に示すように、ガイドレール12で囲ま
れたほぼ円形の遊技領域の中央部に、液晶表示装置13
(本発明の「表示手段」に相当する」)を備える。遊技
領域のうち液晶表示装置13の下方には、始動入賞口1
4、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から
順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領
域のうち液晶表示装置13等を挟んだ左右の両側には、
上から順に、ランプ風車17、始動ゲート18及び風車
19、一般入賞口20,21が設けられ、ガイドレール
12に沿った両側部には、円弧状のサイドランプ22,
22が設けられている。さらに、これら入賞口等以外
に、遊技領域には、図示しない複数の釘が起立してい
る。
【0014】パチンコ遊技機のうち遊技盤11より下方
には、図1に示すように、上皿27A及び下皿27Bが
上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの
右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿2
7Aに収容された遊技球が遊技盤11に向けて弾き出さ
れる。また、上皿27Aに設けたボタン29を押せば、
上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動して収容され
る。
【0015】また、パチンコ遊技機は、木枠90に嵌め
込まれ、かつ、その木枠90の一側縁部に備えたヒンジ
91を中心にして回動可能となっている。そして、例え
ば、パチンコホールの島に木枠90が固定され、木枠9
0に対して、パチンコ遊技機を回動させることで、パチ
ンコ遊技機の裏側を見ることができる。さらに、木枠9
0のうち回動中心側の外側面には、プリペードカードユ
ニット92が一体に設けられている。
【0016】次に所要の各部位についてさらに詳説す
る。前記始動入賞口14は、図2に示すように、上下に
並んだ第1及び第2の始動入賞口14A,14Bからな
る。上側の第1始動入賞口14Aは、常に遊技球が入賞
可能となっているが、下側の第2始動入賞口14Bは、
その両側に設けた可動翼片14C,14Cにて、通常
は、遊技球の入賞が規制されている。そして、後述する
7セグメントLED24の停止表示が奇数になると、遊
技盤11の裏に設けたソレノイド(図示せず)が駆動さ
れて、可動翼片14C,14Cが所定期間に亘って横に
倒され(図2の状態)、第2始動入賞口14Bへの入賞
を許容した状態になる。また、始動入賞口14(詳細に
は、第1又は第2の何れかの始動入賞口14A,14
B)に遊技球が入賞すると、その始動入賞口14内に設
けた特別図柄始動スイッチ31(図8参照)が、これを
検出して、液晶表示装置13が複数の図柄を変動表示し
た後、停止表示する。なお、液晶表示装置13が、変動
表示している間に、始動入賞口14に入賞球があると、
その入賞球は、4個まで累積カウントされる。
【0017】大入賞口15は、横長に形成されて、常に
は、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述す
る所定条件の成立によって、パチンコ遊技機が「大当た
り状態」になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド
15S(図8参照)が駆動され、可動扉15Tが所定期
間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が
開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に
多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15T
が、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称す
ると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が2
9秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個
入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終
了する。
【0018】大入賞口15の内部には、図示しない継続
入賞口と計数入賞口とが設けられており、これら継続入
賞口及び計数入賞口は、選択的に何れか一方が開放され
る。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、最
初は継続入賞口が開放しており、継続入賞口に入賞後、
継続入賞口は閉鎖し、計数入賞口の開放に切り替わる。
そして、継続入賞口に入賞があると、これが継続入賞口
内に設けた大当たり状態継続スイッチ32(図8参照)
に検出されて、前述した終了条件を満たしてラウンドが
終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。ま
た、計数入賞口に入賞があると、これが計数入賞口内に
設けた入賞球カウントスイッチ33(図8参照)に検出
されて、前記継続入用口への入賞球と合わせて、大入賞
口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したよ
うに計10個に達したか否かがチェックされる。
【0019】なお、本実施形態では、大入賞口15が開
放された状態(即ち、各ラウンド中の遊技状態)が、連
続して複数回に亘って繰り返される遊技全体が、1回の
「大当たり遊技」に相当する。
【0020】液晶表示装置13は、装飾枠23の内側部
分を遊技盤11より陥没させて、その奥部にTFT−L
CDモジュールを備えてなる。装飾枠23の左右の両側
壁には、遊技球を装飾枠23の内側へ案内する転入孔2
3A,23Aが設けられ、装飾枠23の下側内面には、
緩やかに傾斜して、遊技球を前記始動入賞口14に案内
する溝(図に現れず)が設けられている。
【0021】装飾枠23の上辺には、中央に7セグメン
トLED24を備えられている。この7セグメントLE
D24は、前記始動ゲート18内に設けた普通図柄始動
スイッチ30(図8参照)が、遊技球の通過を検出した
ときに、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って
変動表示する。そして、所定期間経過後に、7セグメン
トLED24に停止表示された数字が、例えば奇数の場
合に、前述のごとく、始動入賞口14に設けた次述の可
動翼片14C,14Cが作動する。
【0022】前記装飾枠23の上辺のうち装飾枠23の
両側には、1対ずつ計4つのLED25が配列されてい
る。そして、これらLED25の点灯でもって、前記始
動入賞口14への入賞球の累積カウント数が表示され
る。
【0023】図3〜図7には、前記液晶表示装置13に
表示される画像が例示されている。液晶表示装置13に
は、始動入賞口に入賞がない場合には、図3(A)に示
すように、3つの特別図柄80,81,82が、横並び
に停止表示されている。なお、これら各特別図柄を区別
するときには、図3(A)の左側のものから順番に、
「左特別図柄80」、「中特別図柄81」、「右特別図
柄82」と呼ぶこととする。
【0024】各特別図柄80,81,82は、それぞれ
10種類の図柄からなる。より詳細には、それら10種
類の図柄は、「0」〜「9」の識別番号を表記したメイ
ン部85と、そのメイン部85を装飾するためのサブ部
86とからなる。サブ部86は、例えば、液晶表示装置
13における表示画面の背景色と異なる色の正方形87
の内部に白抜き円88を設けた形状をなし、通常は(基
本形は)、図3(A)に示すように、サブ部86の正方
形87の角部を上下左右に向けた状態にして、白抜き円
88の中央に、メイン部85を構成する識別番号が配さ
れている。また、本実施形態では、サブ部86は、全図
柄に共通した形状をなし、メイン部85で表記した識別
番号(「0」〜「9」)により、各図柄が10種類の図
柄に識別される。
【0025】特別図柄80,81,82は、前述の如
く、通常は、図3(A)に示すように、横一列になっ
て、液晶表示装置13に停止表示されている。そして、
始動入賞口14に遊技球が入賞したときに、各特別図柄
80,81,82が、図3(B)に示すように、上下方
向にスクロールして変動表示され、所定時間後に、例え
ば、左特別図柄80、右特別図柄82、中特別図柄81
の順で、スクロールが仮停止して、所定の図柄組み合わ
せで停止図柄が停止表示される。そして、停止表示され
た全部の特別図柄80,81,82が、本発明の「当た
り図柄組み合わせ」として、例えば、ぞろ目になった場
合(各図柄のメイン部85が同じ識別番号を表示した場
合)には、遊技が大当たり状態となる。
【0026】各特別図柄80,81,82は、変動表示
された後、停止表示する前に、仮停止される場合があ
る。ここで、図柄の仮停止とは、各図柄の種類を変更せ
ずに、図柄を動かして表示することをいう。そして、仮
停止は、各図柄の種類が暫定的に決定されているが、更
に、変更され得る場合に行われ、例えば、本実施形態で
は、何れかの特別図柄がスクロール表示(変動表示)さ
れている状態で、先に、スクロール表示を終了した特別
図柄に対して行われる。より具体的には、図7(B)に
示すように、中・右の特別図柄81,82がスクロール
表示(変動)されている状態で、先に、スクロール表示
を終了した左特別図柄80に対して行われる。また、図
4〜図6に示すように、中特別図柄81がスクロール表
示(変動)されている状態で、先に、スクロール表示を
終了した左・右の特別図柄80,82に対しても行われ
る。このとき、仮停止表示された左・右の特別図柄8
0,82が、同じ図柄(より詳細には、同じ識別番号を
示した図柄)となった場合に、リーチ状態が成立する。
【0027】なお、リーチ状態とは、上記のものに限ら
れるものではなく、当否判定手段による判定結果を、複
数の図柄組み合わせで表示する場合に、複数の図柄の一
部が、停止表示されており、他の図柄が変動中におい
て、仮停止表示されている図柄が当たりを意味する図柄
組み合わせの一部を構成している状態をいう。
【0028】本実施形態では、仮停止の表示態様とし
て、回転タイプ、拡縮タイプ及び揺れタイプの3タイプ
が設けられている。そして、これら仮停止の表示態様の
相違に基づき、リーチ状態における演出態様として、以
下に説明する3種類のリーチ態様A,B,Cが設定され
ている。
【0029】即ち、図4に示したリーチ態様Aでは、中
特別図柄81がスクロール表示された状態で、左・右の
各特別図柄80,82に対して、回転タイプの仮停止表
示が行われる。具体的には、各特別図柄80,82を構
成する各メイン部85は、位置及び大きさ及び角度を固
定した固定表示される一方、各特別図柄80,82を構
成する各サブ部86が、1秒間に1回転の速さで回転表
示される。
【0030】より詳細には、前記した固定表示とは、例
えば図4(A)及び図4(B)に対比して示すように、
液晶表示装置13の表示画面の座標上において、位置及
び大きさ及び角度が変化しないことをいう。従って、固
定表示されたメイン部85の任意の2点の位置座標は、
仮停止状態では変化せず、同図に示したメイン部85の
うちの所定の2点の座標値は、以下の様な関係になる。 X1=X3 X2=X4 Y1=Y3 Y2=Y4
【0031】図5に示したリーチ態様Bでは、中特別図
柄81がスクロール表示された状態で、左・右の各特別
図柄80,82に対して、拡縮タイプの仮停止表示が行
われる。具体的には、各特別図柄80,82を構成する
各メイン部85は、位置及び大きさ及び角度を固定した
固定表示される一方、各特別図柄80,82を構成する
各サブ部86が、拡大したり(図5(B)参照)、縮小
したりする(図5(A)参照)、拡縮表示が行われる。
【0032】図6に示したリーチ態様Cでは、中特別図
柄81がスクロール表示された状態で、左・右の各特別
図柄80,82に対して、揺れタイプの仮停止表示が行
われる。具体的には、各特別図柄80,82を構成する
各メイン部85は、位置及び大きさ及び角度を固定した
固定表示される一方、各特別図柄80,82を構成する
各サブ部86がメイン部85に対して上方にずれたり
(図5(A)参照)、下方にずれたりする(図5(B)
参照)、揺れ表示が行われる。
【0033】次いで、図8を参照しつつ、本実施形態の
パチンコ遊技機の電気的な構成について説明する。同図
において、50は、主制御回路であって、CPU51A
とRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージ
してなるワンチップマイコン51を主要部として備えて
おり、後述の表示制御回路70と共に、本発明の「表示
制御手段」を構成する。
【0034】ワンチップマイコン51は、インターフェ
ース54を介して、前述した入賞球を検出するためのス
イッチ30〜33等から信号を受けると共に、前記液晶
表示装置13、及び、以下に述べるランプ制御回路5
5、音声制御回路56、発射制御回路57、払出制御回
路58、表示制御回路70等に制御信号を出力して各部
位を制御する。また、ワンチップマイコン51は、パチ
ンコ遊技機の遊技状況に関する遊技情報を、情報出力回
路59を介して、パチンコホールに備えた管理装置60
へと出力する。
【0035】主制御回路50のうち52は、初期リセッ
ト回路であって、パチンコ遊技機の電源投入時に、ワン
チップマイコン51のリセット端子に初期化信号を出力
する。53は、定期リセット回路であって、周期的(例
えば、4msecごと)に割り込みパルスをワンチップ
マイコン51に出力する。ワンチップマイコン51は、
前記割り込みパルスを受ける度に、ROM51Cに記憶
した制御用メインプログラムM(図10参照)をランす
る。
【0036】前記ランプ制御回路55は、左右のサイド
ランプ22,22や、液晶表示装置13の装飾枠23等
への電力供給をオンオフする駆動回路を内蔵して備え、
ワンチップマイコン51から受けた信号に基づき、前記
駆動回路を作動させて、各ランプ、LEDを駆動制御す
る。
【0037】前記音声制御回路56は、ワンチップマイ
コン51から受けた信号に基づいて、所定の音声信号を
図示しないROMから取り出し、これをアナログ信号に
変換及び増幅してスピーカ59Sに出力する。
【0038】前記発射制御回路57は、操作ノブ28の
回動操作に伴い信号を主制御回路50へと出力する。そ
して、これに基づき、主制御回路50が、図示しない弾
球装置を駆動制御して、遊技盤11上に遊技球が弾き出
される。
【0039】前記払出制御回路58は、ワンチップマイ
コン51から受けた信号に基づき、所定数の遊技球を賞
球として、前記上皿27Aに払い出す。
【0040】前記表示制御回路70は、液晶表示装置1
3に表示する遊技画像(特別図柄、背景画像、キャラク
タ画像、文字画像等が含む)の表示制御を行うためのも
のであり、主制御回路50から受けた2値信号を表示制
御用CPU61で処理すると共に、表示制御用CPU6
1の処理結果に基づき、VDP62が画像データを生成
して、これを液晶表示装置13へと出力する。
【0041】より詳細には、表示制御回路70は、図9
に示すように、液晶表示装置13に遊技画像を表示する
ための制御データ等を記憶する制御データROM63
と、特別図柄、背景画像、キャラクタ画像、文字画像等
の画像データを記憶する画像データROM66とを備え
る。そして、主制御回路50からの制御信号に基づき、
表示制御用CPU61が、制御データROM63から所
定の表示制御データを取り出してVDP62に出力す
る。VDP62は、表示制御用CPU61からの指令に
基づいて画像データROM66から必要なデータを読み
出し、表示画像における特別図柄、背景画像、キャラク
タ画像、文字画像等のマップデータを作成し、VRAM
67に格納する。そして、格納記憶された画像データ
は、D/A変換回路68にてRGB信号に変換されて、
液晶表示装置13に出力される。また、VDP62から
は、複合同期信号SYNCが液晶表示装置13に出力さ
れる。そして、液晶表示装置13は、送信されてきたR
GB信号及び複合同期信号SYNCに基づいて画像を表
示する。
【0042】次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の
動作を、図10〜図17に示したフローチャートを参照
しつつ説明する。
【0043】パチンコ遊技機の電源をオンすると、ワン
チップマイコン51が、所定の周期で(例えば、4.0
00msecごとに)、図10に示した制御用メインプ
ログラムMをROM51Cから取り出してランする。こ
の制御用メインプログラムMの最初のステップである初
期設定(S1)では、例えば、スタックの設定、定数設
定、CPUの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み
時間用コントローラ)の設定等を行う。なお、電源投入
時のみに必要な処理は、制御用メインプログラムMが、
電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、そ
れ以降は実行されない。
【0044】初期設定(S1)に次いで行われる入力処
理(S2)では、各種センサ信号(スイッチ30〜33
等の出力信号及びその他の検出信号)を、RAM51B
中に設けたセンサ信号記憶領域に記憶する。
【0045】次いで、乱数更新処理が行われる(S
3)。本実施形態においては、乱数を生成するためのカ
ウンタとして、表1に示したカウンタC1〜C7が設け
られている。
【0046】
【表1】
【0047】表1に示した各力ウンタは、乱数更新処理
(S3)を具体的に示した図11において、「XRND
X」に代えて示されている。そして、これら各カウンタ
は、電源投入時には「0」に設定され、乱数更新処理
(S3)が実行される毎に(例えば、4msec毎
に)、1インクリメントされる(S31)。また、表1
における各カウンタの数値範囲の上限値は、図11にお
いて「Y」に代えて示されており、各カウンタが上限値
になったか否かがチェックされる(S32)。そして、
上限値になった場合には、「0」にリセットされて(S
33)、次に乱数更新処理(S3)を実行したときに、
再び「0」から1インクリメントされる。このように更
新された各カウンタの数値は、前記RAM51B中に設
けたカウンタ数値記憶領域に逐一記憶され、この乱数更
新処理(S3)から抜ける。
【0048】乱数更新処理(S3)から抜けると、図1
0に示すように、乱数取得条件が成立したか否かがチェ
ックされる(S4)。具体的には、始動入賞口14への
入賞球を特別図柄始動スイッチ31にて検出したか否
か、現在の始動入賞に係る乱数記憶値が所定数(5個)
より少ないか等を、乱数取得条件としてチェックする。
そして、始動入賞口14への入賞球を検出していた場合
には、乱数取得処理(S5)を実行する。一方、始動入
賞口14内への入賞球を検出していない場合には、前記
乱数取得条件が成立していないと判断して(S4でN
o)、乱数取得処理(S5)を実行せずにステップS6
に進む。
【0049】乱数取得処理(S5)は、図12に示され
ており、前記RAM51Bのカウンタ数値記憶領域に記
憶されているカウンタC1等の数値を取り出して(S5
1)、RAM51Bに別途設定した乱数値記憶領域に記
憶する(S52)。
【0050】乱数取得処理(S5)に次いで実行される
ステップS6では、当否判定条件が成立したか否かをチ
ェックする。具体的には、このステップS6を実行した
時点で、特別遊技が実行されている最中ではないこと、
特別図柄80,81,82を変動表示中でないこと、乱
数記憶値があること等が成立しているか否かをチェック
する。そして、これら条件が成立している場合には、当
否判定処理(S7)、リーチ有無決定処理(S8)、特
別図柄決定処理(S9)、リーチ態様決定処理(S1
0)が実行される。一方、条件不成立の場合には、特別
遊技実行処理(S11)にジャンプする。
【0051】当否判定処理(S7)は、図13に示され
ており、大当たり判定用のカウンタC1の数値が、大当
たり数値(例えば「5」)と一致したか否かをチェック
する(S71)。そして、一致しなかった場合は、「外
れ」と判定して、この処理(S7)を抜ける一方、一致
した場合には、「大当たり」と判定して、大当たりフラ
グA1に「1」をセットしてから(S72)、この処理
(S7)を抜ける。また、カウンタC1が、大当たり数
値(例えば「5」)に一致しなかった場合には、大当た
りフラグA1を初期状態の「0」のままにする。なお、
この処理(S7)における上記ステップS71が、本発
明に係る「当否判定手段」に相当する。そして、この当
否判定手段による「当否判定の結果」が、大当たりフラ
グA1として、後述する各処理において参照される。
【0052】リーチ有無決定処理(S8)は、図14に
示されており、まず、大当たりフラグA1が「1」か否
かをチェックする(S81)。大当たりフラグA1が
「1」の場合、即ち「大当たり」の場合には、リーチ有
り(リーチ状態移行可)と決定して、リーチフラグBを
「1」にセットし(S83)、この処理(S8)を抜け
る。つまり、大当たりになった場合には、必ずリーチ状
態になる。一方、大当たりフラグA1が「1」でない場
合、即ち「外れ」の場合には、カウンタC6が、「2
4」又は「49」に一致した場合にのみ、リーチ有りと
決定して、リーチフラグBに「1」をセットし(S8
3)、この処理(S8)を抜ける。また、カウンタC6
が、「24」又は「49」に一致しなかった場合には、
リーチ無しと決定して、リーチフラグBを初期状態の
「0」のままにする。
【0053】特別図柄決定処理(S9)は、本発明の
「停止図柄決定手段」に相当し、図15に示されてお
り、前記当否判定処理(S7)に基づき、液晶表示装置
13に停止表示する特別図柄80,81,82の図柄組
み合わせを決定する。具体的には、まず、前記大当たり
フラグA1が「1」か否かをチェックし(S201)、
フラグA1が「1」の場合(S201でYes)、即ち
大当たり(特別遊技実行可)の場合、カウンタC2の数
値に対して予め決められている図柄の組合せを、液晶表
示装置13に停止表示する大当たり図柄組合せとして決
定する(S202)。即ち、例えば、カウンタC2=
「0」の場合には、確定大当たり図柄組合せとして、
「0」が3つ並んだぞろ目である「0 0 0」に決定
し、カウンタC2=「1」の場合には、確定大当たり図
柄組合せとして、「1」が3つ並んだぞろ目である「1
1 1」に決定する。以下同様に、カウンタC2の数
値に応じて、「0」〜「9」の何れかの数値が3つ並ん
だぞろ目を、確定大当たり図柄組合せとして決定する。
【0054】一方、大当たりフラグA1の値が「1」で
ない場合(S201でNo)、即ち外れと判定された場
合には、前記カウンタC3,C4,C5の数値が、全て
一致するか否かをチェックし(S203)、全て一致し
た場合には、続いて、フラグBに基づいて、リーチ有り
(リーチ外れ)か否か(リーチフラグB=1か否か)を
チェックする(S204)。そして、リーチ無しの場合
には(S204で「No」)、カウンタC5の数値に1
を加算し、その数値とカウンタC3,C4の数値とで、
停止表示の図柄組み合わせを決定する(S205)。具
体的には、カウンタC5の数値に応じて決定される右特
別図柄82の数値表示が、カウンタC3,C4の数値に
応じて決定される左・中の特別図柄80,81の数値表
示に対してずらされ、液晶表示装置13に例えば、「0
0 1」、「1 1 2」の如く表示されるようにセ
ットする。つまり、変動表示の過程で、リーチにもなら
ず、外れが確定するように停止表示の図柄組み合わせを
セットする。
【0055】一方、前記ステップS204で、リーチ有
りと判断された場合には、前記カウンタC4の数値に1
を加算し、その数値とカウンタC3,C5の数値とで、
停止表示の図柄組み合わせを決定する(S206)。具
体的には、カウンタC4の数値に応じて決定される中特
別図柄81の数値表示が、カウンタC3,C5の数値に
応じて決定される左・右の特別図柄80,82の数値表
示に対してずらされ、液晶表示装置13に、例えば、
「0 1 0」、「1 2 1」の如く表示されるよう
にセットする。つまり、変動表示の過程でリーチ状態に
なるが、最終的には、外れが確定するように停止表示の
図柄組み合わせをセットする。この状態を、「リーチ外
れ」という。
【0056】また、前記ステップS203で、カウンタ
C3〜C5の数値のうち、少なくとも1つが異なる数値
となる場合には、カウンタC3とカウンタC5の数値が
一致するか否かをチェックし(S207)、一致する場
合には、さらにリーチ有りか否かをチェックする(S2
08)。そして、リーチ無しの場合には(S208で
「No」)、前記カウンタC5の数値に1を加算し、そ
の数値とカウンタC3,C4の数値とで、停止表示の図
柄組み合わせを決定する(S205)。
【0057】一方、前記ステップS208でリーチ有り
の場合には、各カウンタC3〜C5の数値に対して予め
決められている各図柄を、外れ図柄として決定する(S
209)。具体的には、カウンタC4の数値に応じて決
定される中特別図柄81の数値表示だけが、カウンタC
3,C5の数値に応じて決定される左・右の特別図柄8
0,82の数値表示と異なり、液晶表示装置13に例え
ば「0 3 0」、「1 5 1」、「2 9 2」の
如く停止表示されるようにセットする。つまり、変動表
示の過程でリーチ状態になるが、最終的には、外れが確
定するように停止表示の図柄組み合わせをセットする。
【0058】さらに、前記ステップS207で、カウン
タC3の数値とカウンタC5の数値が一致しない場合、
続いてリーチ有りか否かをチェックする(S210)。
そして、リーチ有りの場合には(S210で「Ye
s」)、カウンタC5の数値を強制的にカウンタC3の
数値と同一数値に変更し、かつカウンタC4の数値を強
制的に前記カウンタC3の数値に1加算した数値に変更
し、それらの数値とカウンタC3の数値に対して予め決
められている図柄を、各表示領域に停止表示される外れ
図柄として決定する(S211)。即ち、この場合、液
晶表示装置13に、例えば、「0 1 0」、「1 2
1」、「2 3 2」の如く停止表示されるようにセ
ットする。
【0059】一方、前記ステップS210で、リーチ無
しと判断された場合、カウンタC3〜C5の数値に対し
て予め決められている図柄を、各表示領域に停止表示さ
れる外れ図柄として決定する(S209)。この場合、
カウンタC3,C4,C5の数値が全部互いに異なるか
ら、液晶表示装置13には、例えば、「1 0 4」、
「4 5 3」、「2 9 7」の如く表示されるよう
にセットされる。そして、特別図柄決定処理(S9)を
抜けるときに、最後にフラグBを「0」にリセットする
(S212)。以上が特別図柄決定処理(S9)の説明
である。
【0060】さて、リーチ態様決定処理(S10)は、
図16に示されており、リーチを実行する場合に、前記
したリーチ態様A〜Cのうち何れのリーチを行うかを決
定する。具体的には、最初に、大当たりフラグA1の値
が「1」か否かがチェックされる(S120)。そし
て、大当たりフラグA1が「1」の場合、つまり大当た
りの場合には、必ずリーチ状態になるので、このリーチ
状態の演出として、リーチ態様A,B,Cのうちから何
れかを選択する。そのリーチ態様の選択は、カウンタC
7の取得数値に基づいて行われる。即ち、カウンタC7
の取得数値が、0〜24の何れかである場合は(S12
1でYes)、リーチ態様Aが選択され(S122)、
カウンタC7の取得数値が、25〜39の何れかである
場合は(S121でNo、かつ、S123でYes)、
リーチ態様Bが選択され(S124)、カウンタC7の
取得数値が、40〜49の何れかである場合は(S12
3でNo)、リーチ態様Cが選択される(S125)。
【0061】一方、大当たりフラグA1の値が「1」で
なかった場合(S120でNo)、つまり大当たりでは
ない場合には、リーチ外れであるか否かがチェックされ
る(S126)。リーチ外れである場合(S126でY
es)には、カウンタC7の取得数値が、0〜24の何
れかである場合は(S127でYes)、リーチ態様C
が選択され(S128)、カウンタC7の取得数値が、
25〜39の何れかである場合は(S127でNo、か
つ、S129でYes)、リーチ態様Bが選択され(S
130)、カウンタC7の取得数値が、40〜49の何
れかである場合は(S129でNo)、リーチ態様Aが
選択される(S131)。そして、どのリーチ態様が選
択されたかのデータが表示制御回路70に送信される。
【0062】一方、リーチ外れではない場合(S126
でNo)、即ち、例えば、「6・5・7」のように、先
に停止表示される左・右の特別図柄80,82が異なる
図柄になった場合には、リーチ状態が発生しないから、
リーチ態様を選択する必要もなく、このリーチ態様決定
処理(S8)から抜ける。
【0063】特別遊技実行処理(S11)は、最初に、
大当たりフラグA1の値が「1」か否か、つまり大当た
りが成立しているか否かをチェックする。そして、大当
たりフラグA1が「1」の場合には、大当たり遊技中か
否かをチェックする。ここで、大当たりフラグA1が
「1」で、かつ、大当たり遊技中である場合には、直ち
にこの特別遊技実行処理(S11)を終了する。一方、
大当たりフラグA1が「1」で、かつ、大当たり遊戯中
でない場合には、前記大当たりフラグA1を「0」にリ
セットしてから、大当たり遊技の実行を開始する。即
ち、大入賞口開放用ソレノイド15Sを駆動して、大入
賞口15の可動扉15Tを開き、多くの遊技球が大入賞
口15内に入賞可能にする。より具体的には、特別遊技
の実行時においては、可動扉15Tは、所定時間(例え
ば29.5秒)経過後、或いは大入賞口15への入賞球
数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じる。
また、大入賞口15内の前記継続入賞口に入賞する毎
に、可動扉15Tの開放を再度繰り返す継続権利が発生
し、可動扉15Tの開放を、予め設定した最高回数(例
えば、15回)まで繰り返す。そして、可動扉15Tの
開放中に継続入賞口への入賞が無いか、或いは前記最高
回数の可動扉15Tの開放が終了するかの何れかの特別
遊技終了条件が成立すると、特別遊技は終了する。な
お、大入賞口15への入賞に対しては、1個の入賞につ
き所定数(例えば、15個)の遊技球が賞品球として払
い出される。
【0064】この特別遊技実行処理(S11)を抜ける
と、出力処理(S12)が実行される。すると、各駆動
回路に作動信号が出力され、所定の入賞装置に設けた各
種ソレノイド、スピーカ59S、サイドランプ22等が
駆動され、さらには、表示制御回路70を含む他の副制
御回路や、パチンコホールの管理装置60に、所定のデ
ータが出力される。また、表示制御回路70へと出力す
る信号には、大当たりフラグA1に反映された遊技の当
たり外れに係る信号、特別図柄決定処理(S9)で処理
した特別図柄の組み合わせに係る信号、リーチ態様決定
処理(S10)で処理したリーチ態様に係る信号、図柄
変動パターンに係る信号、その他遊技状態信号等が含ま
れている。
【0065】さらに、この出力処理(S12)の前又は
後で、図示しない他の処理を実行して、制御用メインプ
ログラムMから抜ける。そして、4msec後に、再び
制御用メインプログラムMがランされ、ステップS1か
ら繰り返される。
【0066】以上、ワンチップマイコン51が、所定周
期でランする制御用メインプログラムMについて説明し
たが、これと同じ周期(例えば、4.000msecご
とに)で、表示制御回路70に備えた表示制御用CPU
61が、表示処理プログラムNを、制御データROM6
3から取り出してランする。
【0067】この表示処理プログラムNは、図17に示
されており、最初のステップである初期設定(S15
0)では、例えば、スタックの設定、定数設定、CPU
の設定、SIO、PIO、CTCの設定等を行う。な
お、電源投入時のみに必要な処理は、表示処理プログラ
ムNが、電源投入後の1回目のランされたときだけ実行
され、それ以降は実行されない。
【0068】初期設定(S150)に次いで行われる入
力処理(S151)では、前記制御用メインプログラム
Mの出力処理(S11)にて、主制御回路50から出力
された信号が、表示制御用CPU61に取り込まれる。
【0069】そして、特別遊技の実行中か否か(S15
2)、主制御回路50からの表示指示の有無(S15
3)、液晶表示装置13が図柄を変動表示中(特別図柄
80,81,82のスクロール表示中のみならず、大当
たり遊技の演出表示中も含む)でないか否かがチェック
される(S154)。
【0070】上記S152,S153,S154の各ス
テップにおいて、特別遊技の実行中の場合(S152で
Yes)、又は、主制御回路50からの表示指示がない
場合(S153でNo)、又は、液晶表示装置13が図
柄を変動表示中の場合(S154でYes)の何れかの
場合には、この表示処理プログラムNから抜ける。
【0071】一方、特別遊技実行中でなく(S152で
No)、かつ、主制御回路50からの表示指示があり
(S153でYes)、さらに、液晶表示装置13が変
動表示中でない(S154でNo)の場合には、更に、
リーチ演出の有無がチェックされる(S155)。そし
て、主制御回路50のワンチップマイコン51におい
て、特別図柄決定処理(S9)で決定した特別図柄8
0,81,82の組み合わせが、リーチ状態を演出する
図柄組み合わせではない場合(特別図柄80,81,8
2の組み合わせが、例えば、「6・5・7」のようにな
って、少なくとも、先に停止表示される左・右の特別図
柄80,82が異なる図柄になった場合)には、リーチ
演出無しと判断し(S155でNo)、通常の変動表示
及び停止表示の処理を行う(S156)。即ち、3つの
特別図柄80,81,82の全てを変動表示(スクロー
ル)させてから、順次に、左特別図柄80、右特別図柄
82、中特別図柄81を仮停止表示後、停止表示する。
このとき、先に、仮停止表示された特別図柄に対して
は、他の特別図柄が変動表示されている間は、図7に示
すように、回転タイプの仮停止表示が行われる。即ち、
前述したように、各特別図柄は、スクロールが終了して
図柄が決定した時点から、各特別図柄を構成するメイン
部85が、前記液晶表示装置13の表示座標軸上におい
て、位置及び大きさ及び角度を固定した固定表示される
一方、各特別図柄を構成する各サブ部86が1秒間で1
回転の速さで回転する。
【0072】また、主制御回路50のワンチップマイコ
ン51において、特別図柄決定処理(S7)で決定した
特別図柄80,81,82の組み合わせが、リーチ状態
を演出する図柄組み合わせになっていた場合には、リー
チ演出有りと判断し(S155でYes)、特別図柄8
0,81,82の変動表示の始動から、全ての特別図柄
80,81,82が停止表示されて図柄が確定する迄の
間に、リーチ態様決定処理(S10)にて選択された所
定のリーチ態様(前記したリーチ態様A〜Cのいずれか
のリーチ態様)にて、リーチ演出が行われる。
【0073】本実施形態のパチンコ遊技機は、遊技者側
から見ると、以下のように動作する。即ち、遊技球が始
動入賞口14に入賞すると、液晶表示装置13に表示さ
れた特別図柄80,81,82が、上下方向にスクロー
ルして変動表示される(図3(B)参照)。そして、暫
くすると、左特別図柄80、右特別図柄82の順に変動
表示(スクロール)が終了して仮停止表示され、中特別
図柄81だけが変動表示された状態になる。このとき、
左・右の特別図柄80,82が一致して、リーチ状態に
なる場合と、左・右の特別図柄80,82が一致せず、
リーチ状態にならない場合とが生じ得る。
【0074】従って、遊技者は、左特別図柄80に次い
で右特別図柄82が仮停止した時点で、それら両特別図
柄80,82が同じ図柄であるか否かをチェックする。
このとき、本実施形態のパチンコ遊技機では、順次に仮
停止した特別図柄は、図7に示すように、回転タイプの
仮停止表示が行われている。即ち、各特別図柄80,8
2のスクロールが終了して図柄が仮停止した時点から、
各特別図柄80,82を構成する各メイン部85に対し
ては、前記液晶表示装置13の表示座標軸上において、
位置及び大きさ及び角度を固定した固定表示が行われる
一方、各特別図柄80,82を構成する各サブ部86
は、1秒間で1回転の速さで回転表示される。
【0075】このように、メイン部85は、固定表示さ
れて遊技者にとって見易くなるので、そのメイン部85
に表示された識別番号に基づて、図柄同士の識別(即
ち、停止した各特別図柄の識別番号の数値確認)を容易
に行うことができる。しかも、サブ部86は、動的表示
(回転表示)されるから、メイン部85とサブ部86と
で構成された図柄全体としては、仮停止状態であること
を遊技者に報知することができる。
【0076】さて、左・右の特別図柄80,82が一致
して、リーチ状態になると、リーチ態様A〜Cの何れか
がランダムに選択されて実行される。リーチ態様Aが実
行された場合には、上記した状態が続行される。即ち、
左・右の各特別図柄80,82を構成する各メイン部8
5が、前記液晶表示装置13の表示座標軸上において固
定表示された状態で、各特別図柄80,82を構成する
各サブ部86が1秒間で1回転の速さで回転表示され
る。
【0077】リーチ態様Bが実行されると、左・右の各
特別図柄80,82を構成する各メイン部85が、前記
液晶表示装置13の表示座標軸上において固定表示され
た状態で、各特別図柄80,82を構成する各サブ部8
6の回転表示が止まり、次いで、図5に示すように、各
サブ部86を、拡大したり(図5(B)参照)、縮小し
たりする(図5(A)参照)拡縮表示が行われる。
【0078】リーチ態様Cが実行されると、左・右の各
特別図柄80,82を構成する各メイン部85が、前記
液晶表示装置13の表示座標軸上において固定表示され
た状態で、各特別図柄80,82を構成する各サブ部8
6の回転表示が止まり、次いで、図6に示すように、各
サブ部86がメイン部85に対して上方にずれたり(図
5(A)参照)、下方にずれたりする(図5(B)参
照)揺れ表示が行われる。
【0079】上記したように、本実施形態では、リーチ
状態においても、仮停止表示された左・右の特別図柄8
0,82の各メイン部85は、固定表示されて見易くな
り、そのメイン部85に表示された識別番号に基づい
て、遊技者は、図柄同士の識別を容易に行うことができ
る。しかも、サブ部86は、回転表示又は拡縮表示又は
揺れ表示の何れかで動的表示されるから、メイン部85
とサブ部86とで構成された図柄全体としては、仮停止
状態であることを遊技者に報知することができる。
【0080】このように本実施形態のパチンコ遊技機に
よれば、仮停止された特別図柄の識別が容易になり、か
つ、遊技者に仮停止状態ということを明確に報知するこ
とができる。その上、本実施形態のように、仮停止した
図柄の一部を固定表示し、他の部分を動的表示する表示
態様は、今までになく、斬新な遊技感覚を遊技者に与え
ることができ、趣向性の向上が図られる。
【0081】<第2実施形態>本実施形態は、液晶表示
装置13に表示される左・中・右の特別図柄95,9
6,97の構成とその表示態様のみが、第1実施形態と
異なる。以下、第1実施形態と異なる点に関してのみ説
明する。
【0082】本実施形態の各特別図柄95,96,97
は、「0」〜「9」の識別番号を表示したメイン部98
と、キャラクターとしてダンサーを表示したサブ部99
とからなる10種類の図柄から構成されている。そし
て、図18(B)に示すように、特別図柄95,97
は、仮停止したときには、各メイン部98については、
液晶表示装置13における位置及び大きさ及び角度を固
定した固定表示が行われ、各サブ部99については、ダ
ンサーが片腕を上下に動かす動的表示が行われる。この
ような構成にしても、前記第1実施形態と同様の作用効
果を奏する。
【0083】なお、前記第1実施形態と同様に、メイン
部98は、固定表示されて、液晶表示装置13の表示画
面の座標上において、位置及び大きさ及び角度が変化し
ないから、図18に示した座標値は、以下の様な関係に
なる。 X5=X6 Y5=Y6
【0084】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。
【0085】(1)前記実施形態においては、パチンコ
遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示したが、本発
明はこれに限られず、遊技機であれば、コイン遊技機や
スロットマシン等に適用してもよい。即ち、本発明は、
遊技の当否判定用の複数の図柄を、表示手段にて表示す
る全ての遊技機に適用可能である。
【0086】(2)前記第1及び第2の実施形態では、
メイン部は、図柄同士を識別する識別番号を表示した構
成であったが、必ずしも、図柄同士を識別するために識
別番号(数字)を表示した構成にしなくてもよく、例え
ば、犬、猫、狸等のキャラクターの相違でもって、図柄
同士を識別する構成にしてもよい。
【0087】(3)また、前記第1及び第2の実施形態
では、識別番号を表示した部分を、メイン部として固定
表示し、装飾部分をサブ部として動的表示していたが、
識別番号を表示した部分を動的表示し、装飾部分を固定
表示する構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の
正面図
【図2】そのパチンコ遊技機の遊技盤の正面図
【図3】液晶表示装置が変動表示を行っている状態を示
した概念図
【図4】リーチ態様Aによる演出を示した概念図
【図5】リーチ態様Bによる演出を示した概念図
【図6】リーチ態様Cによる演出を示した概念図
【図7】リーチ状態以外で仮停止表示が行われた状態の
概念図
【図8】パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図
【図9】表示制御回路を示すブロック図
【図10】メインプログラムを示すフローチャート
【図11】乱数更新処理を示すフローチャート
【図12】乱数取得処理を示すフローチャート
【図13】当否判定処理を示すフローチャート
【図14】リーチ有無決定処理を示すフローチャート
【図15】特別図柄決定処理を示すフローチャート
【図16】リーチ態様決定処理を示すフローチャート
【図17】表示処理を示すフローチャート
【図18】第2実施形態の仮停止の表示形態を示した概
念図
【符号の説明】
13…液晶表示装置(表示手段) 50…主制御回路(表示制御手段) 70…表示制御回路(表示制御手段) 80〜82,95〜97…特別図柄 85,98…メイン部 86,99…サブ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大櫛 三恵 愛知県名古屋市中区丸の内二丁目11番13号 株式会社サンセイアールアンドディ内 Fターム(参考) 2C088 AA35 AA36 AA37 AA39 AA42 EB55

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 判定開始条件の成立に起因して、遊技の
    当たり外れを判定する当否判定手段と、 前記当否判定手段による判定結果が当たりである場合に
    は、複数の図柄からなる当たり図柄組み合わせの停止図
    柄を決定し、外れの場合には、複数の図柄からなる外れ
    図柄組み合わせの停止図柄を決定する停止図柄決定手段
    と、 前記複数の図柄を表示可能な表示手段と、 前記表示手段に前記複数の図柄を変動表示した後、前記
    停止図柄決定手段で決定された図柄の組み合わせで停止
    表示する表示制御手段と、 前記表示制御手段に設けられて、前記複数の図柄を変動
    表示させた後、前記複数の図柄の停止表示前に、予め決
    定された図柄で仮停止する仮停止表示制御手段とを備
    え、 前記仮停止される図柄は、少なくとも2つの構成物より
    構成され、 前記仮停止表示制御手段は、仮停止した図柄を構成する
    少なくとも1つの構成物については、動的表示を行う一
    方、前記仮停止した図柄の他の少なくとも1つの構成物
    については、前記表示手段上において位置及び大きさ及
    び角度を固定した固定表示することを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも2つの構成物として、前
    記図柄同士を識別するためのメイン部と、前記メイン部
    を装飾するサブ部とが設けられ、 前記仮停止表示制御手段は、前記サブ部について前記動
    的表示を行う一方、前記メイン部について前記固定表示
    を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記メイン部は、前記図柄同士を識別す
    る識別番号で構成されたことを特徴とする請求項2記載
    の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018094215A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 株式会社ソフイア 遊技機

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