JP2003070822A - 温熱用具 - Google Patents

温熱用具

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JP2003070822A
JP2003070822A JP2001272038A JP2001272038A JP2003070822A JP 2003070822 A JP2003070822 A JP 2003070822A JP 2001272038 A JP2001272038 A JP 2001272038A JP 2001272038 A JP2001272038 A JP 2001272038A JP 2003070822 A JP2003070822 A JP 2003070822A
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JP2001272038A
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Masayoshi Ikezawa
正義 池沢
Akihiko Uchiyama
明彦 内山
Yasushi Ono
泰史 大野
Teruichi Nishizaki
照一 西崎
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NISHIZAKI KK
Hakugen Co Ltd
Original Assignee
NISHIZAKI KK
Hakugen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温熱効果が高く、しかもマイナスイオンを効
率良く発生させて、人体に種々の生体活性化効果やヒー
リング効果を付与することのできる温熱用具を提供す
る。 【解決手段】 温熱発生材及びマイナスイオン発生剤を
具備する温熱用具において、マイナスイオン発生剤とし
て放射性物質を含有するセラミックス粉末、好ましくは
放射性レア・アース鉱石と、遠赤外線を放射するセラミ
ックスを混合し、粉砕、焼成後、適宜補助剤を添加混合
して微粉砕、分級した粒径0.1〜10μmのセラミッ
クス微粉末を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温熱用具に関する。
詳しくは、酸化反応により発熱する発熱剤を含んでなる
簡易カイロ、蓄熱ゲル状物質を充填してなる蓄熱パック
などの人体等を暖める温熱用具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄粉の酸化反応により発熱す
る発熱剤を含んでなる簡易カイロや、蓄熱ゲル状物質を
充填してなる蓄熱パックなどの温熱用具が知られてお
り、寒冷時に暖を取る目的の他、温熱用具を患部に当て
ることで温熱効果によって血行を良くし、こりや痛みを
緩和するといった治療目的にも使用されている。また、
これらの温熱用具の温熱効果を高めるために、例えば実
開平2−49555号公報には、遠赤外線放射物質を混
入した使い捨てカイロが記載されている。 さらに、特
開平10−216168号公報、特開平11−2395
85号公報には、焦電性物質を使用し、温熱効果と共に
電場の形成により人体に有益な影響を与える簡易カイロ
が提案されている。
【0003】一方、近年マイナスイオンの生じる種々の
効果が注目を集め、マイナスイオンを発生させる種々の
商品が提案されている。マイナスイオンは、人体に取り
込まれ、血行促進・新陳代謝促進・細胞の活性化などに
より生体治癒力を増大させるといわれているが、詳細に
ついては未だ判明していない。しかしながら、生体を活
性化させるばかりでなく、リラックスさせる等の副次的
な効果も奏する、といわれている。
【0004】従来の温熱用具に遠赤外線発生物質を混入
したものでは、遠赤外線は放射されるが、マイナスイオ
ンは発生せず、マイナスイオンが人体に取り込まれるこ
とはない。また、焦電性物質を発熱体収容袋に設けた前
記特開平10−216168号公報、特開平11−23
9585号公報に記載されている発熱体では、発熱体の
温度が比較的低温であるため、焦電気を発生しても周囲
の空気中の水分子をマイナスイオン化することはできな
い。焦電性物質は、熱や圧力を加えると周囲に存在する
水分子をマイナスイオン化することが知られているが、
焦電性物質を加熱してマイナスイオンを発生させるため
には、400℃程度まで加熱しなくてはならないと言わ
れている。前記特開平10−216168号公報、特開
平11−239585号公報に記載されている発熱体
は、マイナスイオンを発生させるものではなく、焦電気
により人体の血行等を促進する効果を狙ったものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の欠点に鑑み、温熱効果が高く、しかもマイ
ナスイオンを効率良く発生させて、人体に種々の生体活
性化効果やヒーリング効果を付与することのできる温熱
用具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の温熱用具では、
上記課題を解決するために、つぎのような構成を採用す
る。 1.温熱発生材及びマイナスイオン発生剤を具備する温
熱用具。 2.マイナスイオン発生剤が放射線を放出してマイナス
イオンを発生させるものであることを特徴とする1に記
載の温熱用具。 3.マイナスイオン発生剤が放射性物質を含有するセラ
ミックス粉末であることを特徴とする1又は2に記載の
温熱用具。 4.セラミックス粉末が遠赤外線を放射するものである
ことを特徴とする3に記載の温熱用具。 5.セラミックス粉末が放射性レア・アース鉱石(天然
放射性元素を含む希土類鉱石)と、遠赤外線を放射する
セラミックスを混合し、粉砕、焼成後、適宜補助剤を添
加混合して微粉砕、分級した粒径0.1〜10μmのセ
ラミックス微粉末であることを特徴とする4に記載の温
熱用具。 6.温熱発生材が酸化反応により発熱する発熱剤を含有
することを特徴とする1〜5のいずれかに記載の温熱用
具。 7.温熱発生材が蓄熱ゲル物質を封入してなる保温体で
あることを特徴とする1〜5のいずれかに記載の温熱用
具。 8.マイナスイオン発生剤を発熱剤に混合したことを特
徴とする6に記載の温熱用具。 9.温熱発生材を袋体に封入し、該袋体の表面にマイナ
スイオン発生剤を付着させたことを特徴とする1〜8の
いずれかに記載の温熱用具。 10.マイナスイオン発生剤を混合した印刷インキを袋
体の表面に印刷することにより、マイナスイオン発生剤
を袋体表面に付着させたことを特徴とする9に記載の温
熱用具。 11.温熱発生材を封入する袋体を、マイナスイオン発
生剤を含有する材料により構成したことを特徴とする9
に記載の温熱用具。 12.袋体をマイナスイオン発生剤を含有する合成樹脂
フイルムにより構成したことを特徴とする9に記載の温
熱用具。 13.温熱用具に人体装着用の粘着剤層を設け、該粘着
剤層中にマイナスイオン発生剤を配合したことを特徴と
する1〜12のいずれかに記載の温熱用具。 14.粘着剤層の表面に剥離性シート層を設けたことを
特徴とする13に記載の温熱用具。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、鉄粉等の酸化反応によ
り発熱する発熱剤や蓄熱ゲル物質等からなる温熱発生
材、及びマイナスイオン発生剤を組み合わせて使用し、
温熱用具を構成することを特徴とするものである。マイ
ナスイオン発生剤としては、放射線を放出してマイナス
イオンを発生させることができる、放射性レア・アース
鉱石(天然放射性元素を含む希土類鉱石)等の放射性物
質を含有するセラミックス粉末を使用することが好まし
い。
【0008】特に好ましいマイナスイオン発生剤として
は、トリウムやウランなどを含む放射性レア・アース鉱
石と遠赤外線放射するジルコン、ジルコニア、アルミ
ナ、シリカなどのセラミックスを混合し、粉砕、焼成後
適宜補助剤を添加混合した後、微粉砕、分級した通常
0.1〜10μm程度、好ましくは0.5〜3μm程度
の粒径を有するセラミックス微粉末が用いられる。この
ようなセラミックス微粉末の具体例としては、例えば株
式会社ニシザキ製「N,Nパウダー」が好ましく用いら
れる。放射性物質含有セラミックスは、人体や周囲の環
境に悪影響のない程度の放射線量に調整されており、酸
素、窒素、水分、二酸化炭素等の大気中の成分に作用し
てマイナス電荷を持った電子eを放出させ、この電子
が、水分子、二酸化炭素等と反応してマイナスイオ
ンを発生させる。
【0009】本発明の温熱用具に使用される温熱発生材
としては特に制限はなく、通常使い捨ての簡易カイロに
用いられる鉄粉等の酸化反応により発熱する発熱剤や、
蓄熱ゲル物質等を広く使用することができる。このよう
な発熱剤としては、空気中の酸素と容易に反応し、この
反応の際に発熱するものであれば特に制限はないが、好
ましいものとしては、例えば還元鉄粉、アトマイズ鉄
粉、いもの鉄粉等が挙げられる。
【0010】発熱材には、通常の簡易カイロで用いられ
る発熱を促進する発熱助剤を混合することができ、発熱
助剤としては、電解質溶液と保水材を添加するのが好ま
しい。保水材としては、活性炭を用いるのが好ましく、
活性炭としては、ヤシガラ活性炭、木粉炭、石炭、暦青
炭、泥炭、コークス炭等が挙げられる。また、シリカ、
バーミキュライト、吸水性ポリマー、木粉等の保水剤を
加えても良く、吸水性ポリマーとしては、ポリアクリル
酸ソーダ、ポリアクリル酸塩架橋物、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、架橋ポリ
アルキレンオキシド、水溶性セルロースエーテル、ポリ
−N−ビニルアセトアミド、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、アルギン酸ソーダ、ペクチン、
アクリルスルホン酸系高分子物質、ゼラチン、ポリエチ
レンオキサイド、カルボキシメチルセルロース等が挙げ
られる。また、電解質溶液としては、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の
水溶液が挙げられる。
【0011】本発明の温熱用具で、温熱発生材として使
用する蓄熱ゲル物質としては特に制限はなく、例えばポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポ
リアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボ
キシビニルポリマー等が用いられる。蓄熱ゲル物質は、
通常は合成樹脂フイルム等により構成された袋体中に封
入した蓄熱パック(保温体)の形態で、温熱用具として
使用される。この温熱用具は、使用時には例えば電子レ
ンジで適温まで加熱して用いられる。
【0012】温熱材料として酸化反応により発熱する発
熱剤を使用する場合には、上記のマイナスイオン発生剤
を該発熱剤中に混合することによって、本発明の温熱用
具を構成することができる。また、酸化反応により発熱
する発熱剤や蓄熱ゲル物質を袋体に封入し、該袋体の表
面にマイナスイオン発生剤を付着させて、本発明の温熱
用具を構成することができる。その際に、マイナスイオ
ン発生剤は、塗付、含浸等通常の方法によって袋体の表
面に付着させることができる。また、マイナスイオン発
生剤を混合した印刷インキを袋体の表面に印刷すること
によって、袋体表面にマイナスイオン発生剤を付着させ
るようにしてもよい。
【0013】また、袋体を構成する織布、不織布等の繊
維材料中にマイナスイオン発生剤を練り込む、袋体をマ
イナスイオン発生剤を含有する合成樹脂フイルムにより
構成する等の方法によって本発明の温熱用具を得ること
ができる。さらに、袋体表面に人体装着用の粘着剤層を
設け、該粘着剤層中にマイナスイオン発生剤を配合する
ようにしてもよい。このような粘着剤層の表面には剥離
性シート層を設け、使用時に剥離性シートをはがして人
体に貼着するように構成することが好ましい。また、袋
体の片面の一部に粘着剤層を設けて、粘着剤の塗布部と
非塗布部を形成し、粘着剤の非塗布部にマイナスイオン
発生材料を塗布するようにしてもよい。
【0014】袋体の表面にマイナスイオン発生剤を付着
させるには、袋体両面の全面又は一部にマイナスイオン
発生剤を塗付等により付着させることができ、また袋体
の片面の全面又は一部にマイナスイオン発生剤を付着さ
せてもよい。人体に貼らないタイプの簡易カイロにおい
ては、発熱剤を収容した袋体の片面を酸素を透過する通
気面、他の片面を酸素を透過しない非通気面として形成
し、非通気面の全面もしくは一部にマイナスイオン発生
剤を模様状に塗布することが好ましい。
【0015】発熱剤を収容する袋体は、酸素を透過する
多孔性フイルムなどにより構成することが好ましい。こ
のような通気性フイルムとしては、フイルム化できるも
のであって、延伸及び/又は可溶性充填剤の抽出あるい
は極細針による穿孔等の方法により、通気性を発現でき
るものであれば特に限定されるものではない。具体的に
は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、セロファ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニルアルコー
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタ
ン、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ
カーボネート、塩酸ゴム等が挙げられるが、これらのう
ちポリオレフィン系樹脂製のものが延伸等により、均質
な通気性フイルムが得られるので好ましい。このポリオ
レフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブタジエンなどのホモポリマー、あるいはコポ
リマー、またはこれらのブレンドポリマーが挙げられる
が、特にポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン
(HDPE)、綿状低密度ポリエチレン(LLDPE)
が上記の観点より好ましい。
【0016】人体に貼着して使用する簡易カイロにおい
て、発熱剤を収容する袋体の表面に形成する粘着剤層を
構成する材料としては、皮膚や下着との接着性が良好な
ものであれば特に限定されるものではない。具体的に
は、例えば、ビニル系粘着剤、酢酸ビニル系粘着剤、ポ
リビニルアセタール系粘着剤、塩化ビニル系粘着剤、セ
ルロース系粘着剤、クロロプレン(ネオプレン)系粘着
剤、アクリル系粘着剤、ニトリルゴム系粘着剤、スチレ
ンゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤、ポリサルフ
ァイド系粘着剤、テルペン樹脂あるいは水溶性ロジン等
の粘着剤で形成された層が挙げられる。これら粘着剤層
上には、使用の際に剥離して粘着剤層を露出させて用い
られるように、剥離性フイルムが貼付される。
【0017】酸化反応により発熱する発熱剤を使用する
簡易カイロでは、カイロの使用前には発熱剤が酸素に接
触しないように、発熱剤を収容した袋体を酸素不透過性
の袋体内に収容する。そして、カイロの使用時に酸素不
透過性の袋体を開封すると、即座に発熱剤の酸化反応が
始まり発熱を開始する。酸素不透過性の袋体を構成する
材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱融
着性合成樹脂フイルムが用いられる。または、ポリ塩化
ビニリデン、ポリアミド、ナイロン、金属蒸着フイル
ム、金属酸化物の蒸着フイルム、金属箔ラミネートフイ
ルム、EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合
物、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物)系フイルム
の単独フイルム、または他のフイルムとの貼り合わせフ
イルムと熱融着性フイルムとを貼り合わせた複合フイル
ムや多層フイルムを使用することができる。これらのフ
イルムは、熱融着性フイルムの面が互いに内側となるよ
うにして重ね合わせ、周辺を加熱融着して袋状に成形さ
れる。
【0018】
【実施例】つぎに、図面に基づいて本発明の実施例につ
いて説明するが、以下の具体例は本発明を限定するもの
ではない。 (実施例1)図1は、本発明の温熱用具(使い捨てカイ
ロ)の1例を示す斜視図(一部断面模式図)である。こ
の使い捨てカイロ1は、片面が酸素透過性の不織布から
なり、他の片面が酸素不透過性フイルムからなる袋体3
内に鉄粉等の酸化反応により発熱する発熱剤4(鉄粉3
0g)を封入し、袋体3の酸素不透過性フイルムからな
る片面にマイナスイオン発生剤として遠赤外線と放射線
を放出するセラミックス微粉末2(株式会社ニシザキ製
の「N,Nパウダー」)を樹脂塗料に混合し塗付したも
のである。なお、セラミック微粉末2を塗布するパター
ンは特に限定されず、任意のものとすることができる。
【0019】このカイロ1は、使用前には発熱剤4が酸
素に接触しないように、酸素不透過性の外袋(図示せ
ず)内に収容し、発熱剤4の酸化による発熱を防止す
る。カイロ1の使用時には、酸素不透過性の外袋を開封
すると、発熱剤4の酸化反応が始まり発熱が開始し、セ
ラミックス微粉末2が加熱されてまず遠赤外線を放射
し、イオン化の対象となる水(空気中の水蒸気等)に作
用して水分子の回転数を増加させて熱を発生させるとと
もに、セラミックス微粉末から放出される放射線の作用
が強く働くようにする。そして、放射線が周囲の空気中
の酸素、窒素、水分、二酸化炭素等に作用してマイナス
電荷を持った電子e を発生させ、この電子e
水、二酸化炭素等と反応してマイナスイオンを生成す
る。なお、発熱剤に発熱助剤として混合される電解質溶
液の水分は、酸化反応に寄与するとともに水蒸気とな
り、袋体の酸素透過性面から放出される。よって、発熱
助剤を混合することにより、水分と放射線の接触する確
率も高まるものと考えられる。そして、このマイナスイ
オンが人体に吸収されて、発熱剤4による温熱効果と相
乗的に作用して生体組織を活性化し、血行や代謝を改善
することにより肩こり解消や疲労回復を促進する等の健
康増進効果とともに、ストレスをやわらげる等のヒーリ
ング効果を発揮する。さらに水(水蒸気)のイオン化に
伴い発生するラジカル(・OH)が、抗菌・脱臭作用を
有するためカイロ1自体並びに人体等に抗菌・脱臭効果
をもたらす。
【0020】(実施例2)図2は、本発明の温熱用具の
他の例(蓄熱パック)を示す斜視図(一部断面模式図)
である。この蓄熱パック5は、可撓性プラスチックフイ
ルム等の樹脂製フイルムからなる袋体6にゲル状蓄熱剤
7を封入し、該袋体6の表面に実施例1と同じ放射性物
質含有セラミックス微粉末2を塗布したものである。こ
の蓄熱パック5の使用時には、電子レンジにパック5を
そのまま入れて加熱することにより、適温まで加熱して
用いられる。この例では、マイナスイオン発生剤である
セラミックス微粉末2を、ゲル状蓄熱剤7を収容した袋
体6の表面に塗布したが、袋体6の表面にセラミックス
微粉末2を塗布したフイルムを貼り付けるようにしても
よい。また、ゲル状蓄熱剤7を収容した袋体6をさらに
マイナスイオン発生剤を練り込んだ繊維や合成樹脂フイ
ルムにより構成した袋体や、マイナスイオン発生剤を塗
付した袋体内に収容することにより、温熱用具を構成す
るようにしてもよい。さらに、これらの袋体の表面に起
毛処理等を施すことにより、柔らかくかつ暖かい触感を
与えるようにしてもよい。
【0021】(温熱用具の性能試験)本発明の温熱用具
の効果を明確にするために、次のようにしてその性能試
験を行った。実施例1の使い捨てカイロにおいて、通気
性を有する袋体3の表面に塗付するマイナスイオン発生
剤であるN,Nパウダーの塗付量を変化させて、表1に
記載のものとした。比較のために、従来技術で使用され
るトルマリン粉末を樹脂塗料に混合して、実施例1のカ
イロと同様にして、発熱剤を収容した袋体の表面に塗付
することにより使い捨てカイロを製造した。これらの使
い捨てカイロについて、塗付した樹脂塗料の自然乾燥
後、マイナスイオンカウンターを使用してマイナスイオ
ンの発生量を測定した結果を表1に示す。なお、これら
の使い捨てカイロにおける樹脂塗料の塗付面積は、いず
れも13cm×10cmであった。
【0022】
【表1】
【0023】表1によれば、N,Nパウダーを使用した
本発明の使い捨てカイロでは大量のマイナスイオンの発
生が見られたが、従来技術のトルマリン粉末を使用した
ものや、ブランクの場合には、マイナスイオンの発生は
全く見られなかった。
【0024】上記の具体例では、本発明の温熱用具を使
い捨てカイロに適用した例について説明したが、本発明
の温熱用具は使い捨てカイロ以外にも、サポーター、腹
巻、枕、クッション、寝具等種々の形態に適用できるも
のであることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】上記の構成をとることによって、本発明
の温熱用具はきわめて効率よくマイナスイオンを発生さ
せることができるものである。そして、このマイナスイ
オンと温熱用具自体の温熱効果が相乗的に人体に作用し
て、生体組織を活性化し、血行や代謝を改善することに
より肩こり解消や疲労回復を促進する等の健康増進効果
とともに、ストレスをやわらげる等のヒーリング効果を
発揮する。さらに水(水蒸気)のイオン化に伴い発生す
るラジカル(・OH)が、抗菌・脱臭作用を有するため
カイロ自体並びに人体等に抗菌・脱臭効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温熱用具の1例を示す図である。
【図2】本発明の温熱用具の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 使い捨てカイロ 2 放射性物質含有セラミックス 3、6 袋体 4 発熱剤 5 蓄熱パック 7 ゲル状蓄熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 5/08 C09K 5/00 D (72)発明者 内山 明彦 東京都足立区本木2丁目4番23号 株式会 社白元内 (72)発明者 大野 泰史 埼玉県北葛飾郡栗橋町小右エ門1389 株式 会社白元内 (72)発明者 西崎 照一 京都府京都市下京区堀川通高辻上ル吉水町 344番地 株式会社ニシザキ内 Fターム(参考) 4C099 AA01 CA19 EA13 GA03 HA04 JA04 LA08 TA02 TA10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温熱発生材及びマイナスイオン発生剤を具
    備する温熱用具。
  2. 【請求項2】マイナスイオン発生剤が放射線を放出して
    マイナスイオンを発生させるものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の温熱用具。
  3. 【請求項3】マイナスイオン発生剤が放射性物質を含有
    するセラミックス粉末であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の温熱用具。
  4. 【請求項4】セラミックス粉末が遠赤外線を放射するも
    のであることを特徴とする請求項3に記載の温熱用具。
  5. 【請求項5】セラミックス粉末が放射性レア・アース鉱
    石と、遠赤外線を放射するセラミックスを混合し、粉
    砕、焼成後、適宜補助剤を添加混合して微粉砕、分級し
    た粒径0.1〜10μmのセラミックス微粉末であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の温熱用具。
  6. 【請求項6】温熱発生材が酸化反応により発熱する発熱
    剤を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の温熱用具。
  7. 【請求項7】温熱発生材が蓄熱ゲル物質を封入してなる
    保温体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の温熱用具。
  8. 【請求項8】マイナスイオン発生剤を発熱剤に混合した
    ことを特徴とする請求項6に記載の温熱用具。
  9. 【請求項9】温熱発生材を袋体に封入し、該袋体の表面
    にマイナスイオン発生剤を付着させたことを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の温熱用具。
  10. 【請求項10】マイナスイオン発生剤を混合した印刷イ
    ンキを袋体の表面に印刷することにより、マイナスイオ
    ン発生剤を袋体表面に付着させたことを特徴とする請求
    項9に記載の温熱用具。
  11. 【請求項11】温熱発生材を封入する袋体を、マイナス
    イオン発生剤を含有する材料により構成したことを特徴
    とする請求項9に記載の温熱用具。
  12. 【請求項12】袋体をマイナスイオン発生剤を含有する
    合成樹脂フイルムにより構成したことを特徴とする請求
    項9に記載の温熱用具。
  13. 【請求項13】温熱用具に人体装着用の粘着剤層を設
    け、該粘着剤層中にマイナスイオン発生剤を配合したこ
    とを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の温熱
    用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004149465A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Amuco Technology Kk 貼付剤
KR101848756B1 (ko) * 2016-11-28 2018-04-16 황윤태 분말 오죽층을 갖는 기능성 핫팩
JP2018109255A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 国立大学法人富山大学 温熱手袋およびそれを用いる前頭前野の賦活化方法

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