JP2003069973A - 分岐装置用アダプタ及び分岐装置 - Google Patents

分岐装置用アダプタ及び分岐装置

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JP2003069973A
JP2003069973A JP2001255250A JP2001255250A JP2003069973A JP 2003069973 A JP2003069973 A JP 2003069973A JP 2001255250 A JP2001255250 A JP 2001255250A JP 2001255250 A JP2001255250 A JP 2001255250A JP 2003069973 A JP2003069973 A JP 2003069973A
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JP2001255250A
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Hiroyuki Nishimuta
洋之 西牟田
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Maspro Denkoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CATVシステムにおいて、既に設置されて
いる分岐装置の仕様を変更する際の作業性を向上し、仕
様変更時に生じるCATVサービスの低下を防止する。 【解決手段】 分岐装置は、CATVシステムの伝送線
6に接続されたケース10に、第1アダプタ30及び第
2アダプタ40を介して、ケース10に本来組み付けら
れる分岐・分配ユニットとは異なる分岐・分配ユニット
50を装着することにより構成されている。各アダプタ
30、40は、夫々、ケース10及び分岐・分配ユニッ
ト50を装着し、かつ、互いに連結可能に構成されてお
り、しかも、第2アダプタ40には、分岐・分配ユニッ
ト50に組み付けられた分岐・分配回路とケース10側
の伝送線とを接続するための端子42、44が設けられ
ている。従って、このアダプタ30,40を用いれば、
分岐装置の仕様変更を極めて簡単に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATVシステム
の伝送線に流れる伝送信号を分岐若しくは分岐及び分配
するのに使用される分岐装置の仕様を変更するのに好適
な分岐装置用アダプタ、及びこれを用いて構成された分
岐装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CATVシステムにおいて
は、テレビ信号等の放送信号を、同軸ケーブル若しくは
光ケーブルからなる一本の伝送線を介して、加入者側の
端末装置に伝送するようにされている。そして、その伝
送線上に設けられる伝送機器の一つとして、伝送線から
放送信号等を分岐させて加入者宅に引き込むための分岐
装置(所謂タップオフ)が知られている。
【0003】また、分岐装置には、伝送信号を単に分岐
させて1軒の加入者宅に引き込むように構成されたもの
(分岐端子1個のもの)、伝送信号を分岐させた後、更
に複数に分配することで、一台の分岐装置で複数の加入
者宅に信号を引き込むように構成されたもの(分岐端子
が複数のもの)、或いは、こうした複数の分岐端子を備
えたものにおいて、センタ装置側から送信されてくる制
御信号に従い特定の分岐端子からの信号出力を遮断でき
るようにしたもの(所謂アドレッサブル機能を有するも
の)等、様々な仕様のものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CATVシ
ステムにおいて、加入者の増加、CATVシステム全体
の仕様変更等に伴い、伝送線上に設けられた分岐装置の
仕様(分岐端子数、結合量、アドレッサブル機能の有無
等)を変更する場合には、既に設置されている古い仕様
の分岐装置から伝送線を外し、更に、その分岐装置を固
定しているメッセンジャーワイヤ等から分岐装置を取り
外し、その後、新しい仕様の分岐装置をメッセンジャー
ワイヤ等に固定して、伝送線を分岐装置に接続する、と
いった面倒な交換作業が必要であった。
【0005】このため、CATVシステム全体の仕様変
更等に伴い、伝送線に設置されている多くの分岐装置の
仕様を変更するのは極めて面倒であり、時間がかかると
いう問題があった。また、分岐装置の交換時には、伝送
線が切断されることから、従来のように交換作業に時間
がかかると、その分岐装置から端末側へは信号を伝送で
きなくなってしまい、加入者が長時間サービスを受ける
ことができなくなってしまう、という問題もある。
【0006】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、CATVシステムにおいて、既に設置されて
いる分岐装置の仕様を変更する際の作業性を向上し、仕
様変更時に生じるCATVサービスの低下を防止するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明では、互いに装着可能で、装着時には内部
空間を形成する第1ケース及び第2ケースを備え、第1
ケースには、内部空間に配置されてCATVシステムの
伝送信号を分岐・分配する分岐・分配回路、及び、分岐
・分配回路にて分岐・分配された伝送信号をCATVシ
ステムの端末側に出力する1又は複数の接栓が組み付け
られ、第2ケースには、CATVシステムの伝送線に直
列接続するための一対の接続部が形成されると共に、こ
れら該各接続部に接続された一対の伝送線と第1ケース
に組み付けられた分岐・分配回路の入・出力端子とを内
部空間内にて接続するための接点が組み付けられた分岐
装置において、分岐・分配回路及び接栓が組み付けられ
た第1ケースからなる分岐・分配ユニットを、第1ケー
スとは形状の異なる第3ケースに分岐・分配回路及び接
栓が組み付けられた仕様の異なる分岐・分配ユニットに
交換するための分岐装置用アダプタを提供する。
【0008】そして、請求項1に記載の分岐装置用アダ
プタは、第2ケースに装着するための第1装着部と第3
ケースに装着するための第2装着部とを有し、これら各
装着部を介して各ケースが装着されることにより、第3
ケースと第2ケースとの間に、第3ケースに組み付けら
れた分岐・分配回路及び第2ケースに組み付けられた接
点を収容する内部空間を形成するアダプタ本体と、この
アダプタ本体に組み付けられ、アダプタ本体に各ケース
が装着された際、第3ケースに組み付けられた分岐・分
配回路の入・出力端子と第2ケースに組み付けられた一
対の接点とを夫々接続して信号を伝送する一対の信号伝
送部材と、を備える。
【0009】このため、請求項1に記載の分岐装置用ア
ダプタを用いれば、CATVシステムの伝送線に既に設
置されている分岐装置の仕様を変更する際には、その分
岐装置の第2ケースを伝送線に接続した状態で、第2ケ
ースから第1ケースを取り外し、第2ケースに分岐装置
用アダプタを装着し、更に、分岐装置用アダプタに新た
な仕様の分岐・分配回路及びこれに対応した接栓が組み
付けられた第3ケース(つまり新たな仕様の分岐・分配
ユニット)を装着する、といった簡単な作業で分岐装置
の仕様を変更できる。
【0010】つまり、本発明の分岐装置用アダプタを用
いれば、伝送線に接続された第2ケースをそのまま利用
して分岐装置の仕様を変更できることから、その仕様変
更時に、伝送線の切断・接続、といった面倒な作業を行
う必要がなく、分岐装置の仕様変更の際の作業性を向上
し、仕様変更に要する時間を短くすることができる。
【0011】また、このように、分岐装置の仕様変更に
伴う作業時間を短くすることができるので、伝送線の切
断に伴うCATVサービスの中断時間も短くでき、加入
者に対するサービス低下を抑制できる。また、本発明の
分岐装置用アダプタを用いて分岐装置の仕様を変更した
後、再度仕様変更の要求があった際には、第2ケースか
ら分岐装置用アダプタを取り外すことなく、分岐・分配
ユニットのみを交換すればよいため、仕様変更の際の作
業時間をより短くすることができる。
【0012】ここで、アダプタ本体は、一つの部材に第
1装着部と第2装着部とを形成した一体型であってもよ
いが、例えば、請求項2に記載のように、第1装着部を
有する第1アダプタと、第2装着部を有し、第1アダプ
タに接続可能な第2アダプタとにより構成してもよい。
【0013】そして、このようにすれば、例えば、仕様
変更の対象となる分岐装置(つまり第2ケース)の形状
が異なるような場合には、第1アダプタのみをその形状
に対応したものを準備すればよく、第2アダプタには共
通の部材を用いることができることになるので、第2ア
ダプタの量産化を図り、分岐装置用アダプタのコスト低
減を図ることができる。
【0014】また、アダプタ本体に組み付けられる信号
伝送部材は、第3ケースに組み付けられた分岐・分配回
路の入・出力端子と第2ケースに組み付けられた一対の
接点とを夫々接続して信号を伝送することができれば、
どのようなものであってもよいが、より好ましくは、請
求項3に記載のように、所定の伝送インピーダンスが得
られる同軸構造にされていることが望ましい。
【0015】つまり、このようにすれば、信号伝送部材
での信号の伝送特性(伝送損失、電圧定在波比等)を向
上することができると共に、信号伝送部材のシールド性
を向上して、不要ノイズが侵入するのを防止できる。ま
た次に、請求項4に記載のように、アダプタ本体を介し
て一体化される各ケースが内部空間をシールド可能な導
電性材料からなる場合には、アダプタ本体についても導
電性材料にて構成し、更に、第1装着部及び第2装着部
には、各ケースを互いに電気的に接続して内部空間をシ
ールドするためのシールド部材を設けるとよい。
【0016】尚、この場合、アダプタ本体が、請求項2
に記載のように第1アダプタと第2アダプタとで構成さ
れている場合には、これらの間にもシールド部材を設け
るとよい。一方、請求項5に記載のように、アダプタ本
体を介して一体化される各ケースが防水ケースからなる
場合には、第1装着部及び第2装着部に防水用パッキン
を設け、アダプタ本体と各ケースとの間の隙間から内部
空間に雨水等の流体が侵入するのを阻止するようにする
とよい。
【0017】尚、この場合、アダプタ本体が、請求項2
に記載のように第1アダプタと第2アダプタとで構成さ
れている場合には、これらの間にも防水用パッキンを設
けるとよい。次に請求項6に記載の発明は、上述した請
求項1〜請求項5何れか記載の分岐装置用アダプタを用
いて構成された分岐装置に関するものである。そして、
この発明の分岐装置によれば、分岐装置の仕様変更の要
求があった際には、分岐・分配ユニットのみを交換すれ
ばよいため、仕様変更の際の作業時間を短くできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面と
共に説明する。図1は、本発明が適用された実施例の分
岐装置用アダプタを利用して構成された分岐装置2全体
の構成を表し、(a)はその平面図、(b)は、その正
面図である。また、図2は、図1に示す分岐装置2の分
解図であり、図3は、その回路構成を表す回路図であ
る。
【0019】図1,図2に示すように、本実施例の分岐
装置2は、背面の固定部材12を介してCATVシステ
ムのメッセンジャーワイヤ4に固定され、左右側壁に形
成された一対の接続部14にCATVシステムの伝送線
(同軸ケーブル)6が接続された古い仕様の分岐装置8
0(図4参照)のケース(第2ケース)10に、分岐装
置用アダプタ20を装着してねじ止め固定し、更に、こ
の分岐装置用アダプタ20に新たな仕様の分岐・分配ユ
ニット50を装着してねじ止め固定したものである。
【0020】即ち、古い仕様の分岐装置80は、図4に
示すように、4個の分岐端子(接栓)T1〜T4が表面
から突出され、裏面側に図4(c)に示す分岐・分配回
路が組み付けられた第1ケースからなる分岐・分配ユニ
ット90を、分岐・分配回路を内側にして、ケース(第
2ケース)10に装着し、周囲3カ所をねじ82で固定
することにより構成されている。
【0021】そして、本実施例の分岐装置2は、図4
(a)、(b)に示すように、この分岐装置80(詳し
くはケース10)が固定部材12を介してメッセンジャ
ーワイヤ4に固定され、しかも、ケース10の接続部1
4には伝送線6が接続された状態で、ケース10から分
岐・分配ユニット90を取り外し、これとは形状も仕様
も異なる(本実施例では8分岐)分岐・分配ユニット5
0を、分岐装置用アダプタ20を介して、ケース10に
固定することにより構成されている。
【0022】尚、図4において、(a)は、分岐装置8
0の平面図、(b)は、分岐装置80の正面図、
(c)、分岐装置80の回路構成を表す回路図である。
そして、この回路図から明らかなように、ケース10に
は、接続部14に接続されたセンタ側伝送線及び端末側
伝送線への接続端子である入力端子Tin及び出力端子T
out と、これら各端子Tin、Tout に接続され、分岐・
分配ユニット90(換言すれば第1ケース)に組み付け
られた分岐・分配回路の入・出力端子92.94を接続
するための接点S1,S2が組み付けられている。
【0023】また、分岐・分配ユニット90に組み付け
られた分岐・分配回路は、入力端子92と出力端子94
との間で低周波の電力信号のみを通過させるチョークコ
イルL1と、入・出力端子92、94間を高周波の伝送
信号のみを通過可能に接続する一対のコンデンサC1,
C2と、これら各コンデンサC1、C2間に形成される
伝送路に設けられた分岐回路DTと、分岐回路DTから
分岐した経路に設けられた分配回路(4分配)SPとを
備え、この分配回路SPの分配出力を、夫々、前記各分
岐端子T1〜T4に接続することにより構成されてい
る。
【0024】これに対し、本実施例の分岐装置2で使用
される新たな仕様の分岐・分配ユニット50は、分岐・
分配ユニット90よりも大きいケース(第3ケース)5
1の表面側に、8個の分岐端子(接栓)T1〜T8を組
み付け、ケース51の裏面側に図3に示す分岐・分配回
路を組み付けたものである。
【0025】そして、この分岐・分配回路は、入力端子
52及び出力端子54と、これら各端子52、54間を
接続する伝送路に設けられた分岐回路DTと、分岐回路
DTから分岐した経路に設けられた分配回路(8分配)
SPとを備え、この分配回路SPの分配出力を、夫々、
前記各分岐端子T1〜T8に接続することにより構成さ
れている。
【0026】一方、分岐装置用アダプタ20は、裏面側
にケース(第2ケース)10に装着するための第1装着
部31(図5(a)参照)が形成された第1アダプタ3
0と、表面側に分岐・分配ユニット50のケース(第3
ケース)51に装着するための第2装着部41(図5
(c)参照)が形成された第2アダプタ40とから構成
されている。
【0027】そして、図3に示すように、第2アダプタ
40には、分岐・分配ユニット50を第2装着部41に
装着した際、分岐・分配ユニット50の入力端子52及
び出力端子54に夫々接続される接点Sa及びSbと、
第2アダプタ40を介してケース10に装着した際、ケ
ース10に組み込まれた接点S1、S2に接続される入
力端子42及び出力端子44が設けられている。尚、こ
の入力端子42及び出力端子44は、本発明の信号伝送
部材に相当し、ケース10への装着時に第1アダプタ3
0に穿設された透孔35を通って接点S1、S2に接続
されるよう、第2アダプタ40から突出されている。
【0028】また、第2アダプタ40には、接点Sa,
Sb及び入・出力端子42,44を接続する接続回路が
組み込まれている。即ち、第2アダプタ40には、入力
端子42と出力端子44との間で低周波の電力信号のみ
を通過させるチョークコイルL1と、これら入・出力端
子42、44間を高周波の伝送信号のみを通過可能に接
続するための一対のコンデンサC1,C2と、各コンデ
ンサC1、C2の入・出力端子42、44とは反対側端
子を接点Sa及びSbに接続することにより、コンデン
サC1、C2間を分岐回路DTを介して接続するか、或
いは、分岐回路DTをバイパスして直接接続するかを切
り換える切換スイッチSWとが設けられている。尚、こ
の切換スイッチSWは、通常、コンデンサC1、C2間
を分岐回路DTを介して接続する側(図3に示す側)に
設定される。
【0029】次に、図5は、本実施例の分岐装置用アダ
プタ20を構成する第1アダプタ30及び第2アダプタ
40の構成を表す説明図であり、図5(a)は、第1ア
ダプタ30を裏面側(換言すればケース10装着側)か
ら見た背面図、図5(b)は、第1アダプタ30を表面
側(換言すれば第2アダプタ40接続側)から見た正面
図、図5(c)は、第2アダプタ40を表面側(換言す
れば分岐・分配ユニット50のケース51装着側)から
見た正面図、図5(d)は、第2アダプタ40を裏面側
(換言すれば第1アダプタ30接続側)から見た背面図
である。
【0030】ここでまず、第1アダプタ30は、ケース
10の開口部に収納可能することによりケース10に装
着できるようにされており、第1装着部31は、ケース
10の開口部に形成された段部に当接される。そして、
図5(a)に示すように、この第1装着部31には、全
周に亘って、内部に雨水等の流体が侵入するのを防止す
る防水用パッキン(例えばゴムパッキン)36が設けら
れ、更にその内側には、電磁シールド用の導電性メッシ
ュ(シールド部材)37が設けられている。
【0031】尚、本実施例の分岐装置2を構成するケー
ス10、51は、導電性材料(例えばアルミダイキャス
ト)からなる防水ケースであり、第1アダプタ30及び
第2アダプタ40も同材料にて構成されている。一方、
第2アダプタ40は、表面側開口部に分岐・分配ユニッ
ト50を収納可能に構成されており、第2装着部41は
ケース51を載置するための段部からなる。そして、図
5(c)に示すように、この第2装着部41には、第1
装着部31と同様、内部に雨水等の流体が侵入するのを
防止する防水用パッキン46が設けられ、更にその内側
には、電磁シールド用の導電性メッシュ47が設けられ
ている。
【0032】尚、図5(c)に示すように、第2アダプ
タ40の内部には、上述した切換スイッチSW等が設け
られた回路基板が収納され、この回路基板の表面側に
は、分岐・分配ユニット50の入・出力端子52、54
が接続される接点Sa、Sbが配置されている。
【0033】一方、図5(b)、(d)に示すように、
第1アダプタ30の表面側、及び、第2アダプタ40の
裏面側には、互いに嵌合可能な連結部38、48が形成
されている。そして、第2アダプタ40の連結部48に
は、内部に雨水等の流体が侵入するのを防止する防水用
パッキン49aが設けられ、更にその内側には、電磁シ
ールド用の導電性メッシュ49bが設けられている。
【0034】また、第1アダプタ30の連結部38に
は、第2アダプタ40の連結部48を収納すると共に、
各防水用パッキン49a及び導電性メッシュ49bを位
置決めして第2アダプタ40との間で挟持するためにル
ープ上に形成された凹凸が設けられている。
【0035】尚、図5において、第1アダプタ30、第
2アダプタ40の周囲に突出された突出部は、ケース1
0、第1アダプタ30、第2アダプタ40、ケース51
(分岐・分配ユニット50)を互いに装着した際に、こ
れらをねじ8(図1参照)で固定するための固定部であ
る。
【0036】以上説明したように、本実施例の分岐装置
用アダプタ20は、ケース10に装着するための第1装
着部31が形成された第1アダプタ30と、ケース51
(分岐・分配ユニット50)に装着するための第2装着
部41が形成された第2アダプタ40とからなり、これ
らを用いて、ケース10と分岐・分配ユニット50とを
一体化することで、ケース10に元々組み付けられてい
た分岐・分配ユニット90とは異なる仕様の分岐・分配
ユニット50を用いて、分岐装置2の仕様を変更できる
ようにされている。
【0037】このため、本実施例の分岐装置用アダプタ
を用いれば、CATVシステムの伝送線に既に設置され
ている分岐装置80の仕様を、極めて簡単な作業で変更
できることになり、仕様変更に要する時間を短くするこ
とができる。また、分岐装置80の仕様変更に伴う作業
時間を短くすることができるので、伝送線の切断に伴う
CATVサービスの中断時間も短くでき、加入者に対す
るサービス低下を抑制できる。
【0038】また、本実施例の分岐装置用アダプタ20
を用いて分岐装置2の仕様を変更した後、再度仕様変更
の要求があった際には、ケース10から分岐装置用アダ
プタ20を取り外すことなく、分岐・分配ユニット50
のみを新たな仕様のものに交換すればよいため、仕様変
更の際の作業時間をより短くすることができる。
【0039】そして特に、本実施例の分岐装置用アダプ
タ20においては、第2アダプタ40に切換スイッチS
Wが設けられ、これを用いて、コンデンサC1、C2間
(延いてはケース10に組み込まれた接点S1、S2
間)を分岐回路DTを介して接続するか、直接接続する
かを切り換えることができるので、分岐・分配ユニット
50の交換時に、切換スイッチSWを直接接続する側
(図3とは反対側)に切り換えれば、端末側への信号伝
送路を切断することなく、分岐・分配ユニット50の交
換作業を行うことができる。
【0040】また、本実施例の分岐装置用アダプタ20
は、第1アダプタ30と第2アダプタ40とから構成さ
れているので、仕様変更の対象となる分岐装置(つまり
ケース10)の形状が異なるような場合には、第1アダ
プタ30のみをその形状に対応したものを準備すればよ
く、第2アダプタ40には共通の部材を用いることがで
きるので、第2アダプタ40の量産化を図り、分岐装置
用アダプタ20のコスト低減を図ることができる。
【0041】また、第1アダプタ30及び第2アダプタ
40の装着部31、41には、防水用パッキン36、4
6及び電磁シールド用の導電性メッシュ37、47が設
けられ、しかも、各アダプタ同士の連結部にも、防水用
パッキン49a及び49bが設けられることから、ケー
ス10と分岐・分配ユニット50との間に形成される内
部空間に雨水等の流体が侵入したり、不要ノイズが侵入
して、内部回路が故障するのを確実に防止できる。
【0042】尚、上記実施例では、第2アダプタ40か
ら突出された入力端子42及び出力端子44は、ケース
10への装着時に第1アダプタ30に穿設された透孔3
5を通って接点S1、S2に接続されるものとして説明
したが、この場合、入力端子42及び出力端子44を、
単なる導電体にて構成すると、これら各端子42、44
での信号の伝送特性(伝送損失、電圧定在波比等)が悪
化し、また、不要ノイズが侵入することも考えられる。
【0043】このため、より好ましくは、入力端子42
及び出力端子44を、所定の伝送インピーダンスが得ら
れる同軸構造にするとよい。具体的には、図3に点線で
示すように、第1アダプタ30から、入力端子42及び
出力端子44の周囲を囲む筒状部62、64を突出さ
せ、その先端がケース10及び第2アダプタ40に確実
に接触するように、筒上部の先端に板ばね若しくは導電
性メッシュを設けるとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の分岐装置用アダプタを用いて構成さ
れた分岐装置の構成を表す平面図及び正面図である。
【図2】 実施例の分岐装置用アダプタを用いて構成さ
れた分岐装置の構成を表す分解図である。
【図3】 実施例の分岐装置用アダプタを用いて構成さ
れた分岐装置の電気回路図である。
【図4】 実施例の分岐装置用アダプタを用いて仕様変
更する前の分岐装置の構成及び回路を表す説明図であ
る。
【図5】 実施例の分岐装置用アダプタの構成を表す説
明図である。
【符号の説明】
2…分岐装置、4…メッセンジャーワイヤ、6…伝送
線、10…ケース(第2ケース)、12…固定部材、1
4…接続部、20…分岐装置用アダプタ、30…第1ア
ダプタ、31…第1装着部、35…透孔、36…防水用
パッキン、37…導電性メッシュ、38…連結部、40
…第2アダプタ、41…第2装着部、42…入力端子、
44…出力端子、46…防水用パッキン、47…導電性
メッシュ、48…連結部、49a…防水用パッキン、4
9b…導電性メッシュ、50…分岐・分配ユニット、5
1…ケース(第3ケース)、52…入力端子、54…出
力端子、62,64…筒状部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに装着可能で、装着時には内部空間
    を形成する第1ケース及び第2ケースを備え、 前記第1ケースには、前記内部空間に配置されてCAT
    Vシステムの伝送信号を分岐・分配する分岐・分配回
    路、及び、該分岐・分配回路にて分岐・分配された伝送
    信号をCATVシステムの端末側に出力する1又は複数
    の接栓が組み付けられ、 前記第2ケースには、前記CATVシステムの伝送線に
    直列接続するための一対の接続部が形成されると共に、
    該各接続部に接続された一対の伝送線と前記第1ケース
    に組み付けられた分岐・分配回路の入・出力端子とを前
    記内部空間内にて接続するための接点が組み付けられた
    分岐装置において、 前記分岐・分配回路及び前記接栓が組み付けられた第1
    ケースからなる分岐・分配ユニットを、前記第1ケース
    とは形状の異なる第3ケースに分岐・分配回路及び接栓
    が組み付けられた仕様の異なる分岐・分配ユニットに交
    換するのに使用される分岐装置用アダプタであって、 前記第2ケースに装着するための第1装着部と前記第3
    ケースに装着するための第2装着部とを有し、該各装着
    部を介して前記各ケースが装着されることにより、前記
    第3ケースと前記第2ケースとの間に、前記第3ケース
    に組み付けられた分岐・分配回路及び前記第2ケースに
    組み付けられた接点を収容する内部空間を形成するアダ
    プタ本体と、 該アダプタ本体に組み付けられ、当該アダプタ本体に前
    記各ケースが装着された際、前記第3ケースに組み付け
    られた分岐・分配回路の入・出力端子と前記第2ケース
    に組み付けられた一対の接点とを夫々接続して信号を伝
    送する一対の信号伝送部材と、 を備えたことを特徴とする分岐装置用アダプタ。
  2. 【請求項2】 前記アダプタ本体は、 前記第1装着部を有する第1アダプタと、 前記第2装着部を有し、第1アダプタに接続可能な第2
    アダプタと、 からなることを特徴とする請求項1記載の分岐装置用ア
    ダプタ。
  3. 【請求項3】 前記信号伝送部材は、所定の伝送インピ
    ーダンスが得られる同軸構造にされていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の分岐装置用アダプタ。
  4. 【請求項4】 前記アダプタ本体、及び、前記アダプタ
    本体を介して一体化される各ケースは、前記内部空間を
    シールド可能な導電性材料からなり、 前記第1装着部及び前記第2装着部には、前記各ケース
    を互いに電気的に接続して前記内部空間をシールドする
    ためのシールド部材が設けられていることを特徴とする
    請求項1〜請求項3何れか記載の分岐装置用アダプタ。
  5. 【請求項5】 前記アダプタ本体を介して一体化される
    各ケースは、防水ケースからなり、 前記第1装着部及び前記第2装着部には、前記内部空間
    への流体の侵入を阻止する防水用パッキンが設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜請求項4何れか記載の
    分岐装置用アダプタ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5何れか記載の分岐装
    置用アダプタを用いて構成されたことを特徴とする分岐
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102170551A (zh) * 2011-03-18 2011-08-31 成都鸿福润德科技有限公司 断电直通式宽带catv信号滤波放大器

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