JP2003069637A - パケット転送輻輳回避方式および方法 - Google Patents

パケット転送輻輳回避方式および方法

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JP2003069637A
JP2003069637A JP2001260306A JP2001260306A JP2003069637A JP 2003069637 A JP2003069637 A JP 2003069637A JP 2001260306 A JP2001260306 A JP 2001260306A JP 2001260306 A JP2001260306 A JP 2001260306A JP 2003069637 A JP2003069637 A JP 2003069637A
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JP2001260306A
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Takaya Tokunaga
孝也 徳永
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NEC Communication Systems Ltd
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NEC Communication Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パケット輻輳の前兆を判別するしきい値を、オ
ーバーフローを検出するしきい値の下に段階的に設けて
輻輳を回避する手段がなかった。 【解決手段】本発明によるパケット転送輻輳回避方式
は、流入パケットをバッファへ積み込みおよび取り出し
て転送を行なうパケット転送において、パケットの流入
を監視するパケット流入監視部1と;パケット流入監視
部1からの流入パケットをパケット滞留通知信号により
非滞留の出力バッファ3−2へ配分するパケットスイッ
チ2と;パケットスイッチ2からの流入パケットの積み
込みおよび取り出しを行うとともに、その流入パケット
のバッファにおける滞留程度をそのバッファのオーバー
フローを検出するしきい値よりも低い滞留判別値により
判別し、その判別情報を前記パケット滞留通知信号とし
てケットスイッチ2へ送出する出力バッファ3−1とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパケット転送輻輳回
避方式および方法に関し、特にバッファに蓄積されるパ
ケットのキュー長を利用したパケット転送輻輳回避方式
および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般のバッファ制御方式として、
パケットのオーバーフローを防ぐために予めしきい値を
設け、パケットの滞留量がその設定値を超えると超過分
だけ廃棄される方式がある。
【0003】この類似の先行技術として、第1に特開平
8-79280号公報,第2に特開平4−26251号
公報、および第3に特公平7−44543号公報があ
る。
【0004】第1の先行技術は、出線キューの輻輳時に
廃棄非許容セルのセル品質を保証し、かつ廃棄許容セル
の連続的廃棄を防止する発明であり、出線キューに滞留
するセル数をカウントし、また輻輳かどうかを判断する
しきい値を持ち、これらから輻輳と判断された場合はセ
ルの取捨選択を行い、結果として出線キューへのセル流
入量を制限するものである。
【0005】第2の先行技術は、出力バッファのキュー
長を測定し、その長さがバッファ長よりも小さい任意の
値に達したときに、そのキューへのセルの流入を制限
し、バッファ溢れによるセル廃棄を低減するものであ
る。
【0006】また第3の先行技術は、セルバッファのセ
ル待合わせキューのキュー長を監視し、この監視した前
記セル待合わせキュー長の単位時間における変動を求
め、この変動値と同じく単位時間後にキュー長が変動す
ると仮定して単位時間後のキュー長を予測し、この予測
値がシステム内で設定した輻輳と判定するキュー長のし
きい値を超えたときに単位時間以内に輻輳が発生すると
予想して前記システムに対して輻輳制御を起動要求する
方式である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 従来の一般のバッフ
ァ制御方式では、方式自体に問題点はないが、そのバッ
ファ制御方式を使用して図7のようなパケットスイッチ
を構築した場合、図1のスイッチ部2がパケット情報に
のみ基づいてバッファへ転送するため、場合によっては
大量のパケットが特定バッファに滞留し、その結果、転
送遅延やパケット廃棄に伴う再送動作が生じてしまう。
【0008】第1および第2の先行技術は,セルの廃棄
は低減できるものの,廃棄は免れない。
【0009】また、第3の先後技術は,キュー長の単位
時間における変動予測値がしきい値を超えた時点での輻
輳の輻輳は免れない。 従って,本発明の目的は,バッ
ファのオーバーフローを検出するしきい値よりも低いバ
ッファ滞流量判別しきい値を2,3段階設けて,その段
階ごとに夫々のしきい値を超えたときに滞留の起こりつ
つあるバッファへの流入パケットを滞留起きていない他
のバッファへ配分することにより、バッファの輻輳およ
びパケットの廃棄を防止するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるパケット転
送輻輳回避方式は、第1に、流入パケットをバッファへ
積み込みおよび取り出してパケット転送を行なう場合の
パケット転送輻輳回避方式において、前記流入パケット
の前記バッファにおける滞留量をそのバッファのオーバ
ーフロー検出しきい値およびそのオーバーフロー検出し
きい値よりも低い滞留判別しきい値により判別し,前記
滞留量がそれらしきい値を超えた場合にはパケット滞留
通知信号を出力する第1のバッファと;前記第1のバッ
ファに流入するパケットが前記滞留判別しきい値あるい
は前記オーバーフロー検出しきい値を超たときは,その
しきい値を超えた流入パケットの積み込みおよび取り出
しを行う第2のバッファと;前記第1および第2のバッ
ファの前段に設けられ,前記パケット滞留通知信号を受
けて前記しきい値を超えた流入パケットの前記第2のバ
ッファへの配分を制御するパケットスイッチと;を備え
る。
【0011】本発明によるパケット転送輻輳回避方式
は、第2に、前記第1のバッファが、前記流入パケット
の積み込みおよび取り出し時にそのパケット長情報を収
集して前記流入パケットの滞留量を監視する監視手段を
備える。
【0012】本発明によるパケット転送輻輳回避方式
は、第3に、前記監視手段が、前記流入パケットの積み
込み時にそのパケット長を前記流入パケットの滞留量に
加算する加算手段と、前記流入パケットの取り出し時に
そのパケット長を前記流入パケットの滞留量から減算す
る減算手段とを備える。
【0013】本発明によるパケット転送輻輳回避方式
は、第4に、前記第1のバッファが、前記加算手段およ
び前記減算手段における前記流入パケットの滞留量を記
憶する第1の記憶手段と、前記オーバーフロー検出しき
い値および前記複数の滞留判別しきい値を記憶する第2
の記憶手段とを備える。
【0014】本発明によるパケット転送輻輳回避方式
は、第5に、前記加算手段および前記減算手段が、前記
第1の記憶手段に記憶されたパケット滞留量に対してパ
ケット長の加算および減算を一定周期で行なう。
【0015】本発明によるパケット転送輻輳回避方式
は、第6に、前記第1のバッファが、前記第1の記憶手
段における前記流入パケットの滞留量と前記第2の記憶
手段におけるオーバーフロー検出しきい値および前記滞
留判別しきい値とに基づき、前記流入パケット滞留量が
それらしきい値を超えた場合にはパケット滞留通知信号
を出力する滞留判別手段とを備える。
【0016】本発明によるパケット転送輻輳回避方式
は、第7に、前記第1のバッファが記憶している前記流
入パケットの滞留量の所定周期ごとの平均値を算出する
平均滞留量算出手段を備える。
【0017】本発明によるパケット転送輻輳回避方式
は、第8に、前記滞留判別手段が、前記平均滞留量算出
手段が算出する前記パケットの滞留量の平均値と前記第
2の記憶手段におけるオーバーフロー検出しきい値およ
び前記滞留判別しきい値とから前記流入パケットの滞留
量を判別し、その滞留量がそれらしきい値を超えた場合
には前記パケット滞留通知信号を出力する手段である。
【0018】本発明によるパケット転送輻輳回避方式
は、第9に、前記第2のバッファが、前記流入パケット
の前記バッファにおける滞留量をそのバッファのオーバ
ーフロー検出しきい値およびそのオーバーフロー検出し
きい値よりも低い滞留判別しきい値により判別し,前記
滞留量がそれらしきい値を超えた場合にはパケット滞留
通知信号を出力する機能を有する。
【0019】本発明によるパケット転送輻輳回避方法
は、第1に、流入パケットをバッファへ積み込みおよび
取り出してパケット転送を行なう場合のパケット転送輻
輳回避方法において、前記流入パケットの前記バッファ
における滞留量を所定の複数のしきい値により判別し、
前記滞留量が前記しきい値を超えた場合には、前記流入
パケットの一部または全部を別のバッファへ配分する。
【0020】本発明によるパケット転送輻輳回避方法
は、第2に、前記流入パケットの滞留量の判別は,前記
流入パケットの滞留量の所定周期ごとの平均値を算出
し,その算出結果を前記しきい値と比較することにより
行なう。
【0021】本発明によるパケット転送輻輳回避方法
は、第3に、前記複数のしきい値は、オーバーフローし
きい値とこれより低い複数の滞留判別しきい値からな
る。
【0022】本発明によるパケット転送輻輳回避方法
は、第4に、前記複数の滞留判別しきい値は、低滞留判
別しきい値と中滞留判別しきい値と高滞留判別しきい値
とからなり、前記別のバッファに配分されるパケットの
割合は前記各判別しきい値に対して所定の値に設定され
る。
【0023】本発明によるパケット転送輻輳回避方法
は、第5に、前記各判別しきい値に対して設定されるパ
ケット配分の割合は、低滞留判別しきい値,中滞留判別
しきい値,高滞留判別しきい値の順で大きくなる。
【0024】本発明によるパケット転送輻輳回避方法
は、第6に、前記流入パケットの前記バッファにおける
滞留量が前記オーバーフロー検出しきい値を超えた場合
は、前記流入パケットの全部を前記別のバッファへ配分
する。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0026】本発明の一実施の形態のパケット転送輻輳
回避方式を示す図1を参照すると,本実施の形態のパケ
ット転送輻輳回避方式は,パケットの流入量を監視する
流入量装置1と、流入してきたパケットを目的の出力先
へ転送するパケットスイッチ2と、出力するパケットが
積み込まれるバッファ3−1および3−2から構成され
る。
【0027】そして、このバッファ3−1および3−2
の内部構成の詳細を図3に示す。
【0028】図3を参照すると、バッファ3−1および
3−2は、流入パケットをバッファへ積み込みを行なう
パケット積み込み部311と、バッファから流入パケッ
トを取り出し転送を行うパケット取り出し部312とを
備えてバッファ操作を行う転送装置31と;バッファへ
流入パケットを積み込む際にその長さを滞留量管理デー
タに加算する処理321と、バッファから流入パケット
を取り出す際にその長さを滞留量管理データから減算す
る処理322とを備え、転送装置31の動作の際にパケ
ット長情報を収集してバッファの流入パケットの滞留量
を常に監視するバッファ管理装置32と;流入パケット
の滞留量を記憶する装置331とバッファの輻輳状態を
判断する判断データを記憶する装置332を備える記憶
装置33と;バッファに輻輳が起きているかどうか判断
する滞留程度判別部341を備えるデータ処理装置34
と;を備える。
【0029】続いて動作について説明する。
【0030】まず、バッファの輻輳状態を判断する判断
基準を図2を参照して説明する。
【0031】本実施例においては、その判断基準を3段
階の滞留検出値と最終段階のしきい値とを用いて行な
う。
【0032】つまり、第1段階が低滞留検出値であり、
第2段階が中滞留検出値であり、そして第3段階が高滞
留検出値である。
【0033】まず、低滞留検出値とは、今のところ輻輳
は起きていないが輻輳が起きる前兆があることを示す値
である。
【0034】低滞留検出値は、3段階の滞留検出値の中
で一番低い滞留の程度を検出する値である。
【0035】従って、この値を超えると本来当該バッフ
ァに積み込まれるはずであった流入パケットの一部が流
入制限対象となり、パケットスイッチ2の迂回機能によ
り別バッファ(本実施例では図1のバッファ3−2)へ転
送されるが、その割合は低いことを示す。
【0036】次に中滞留検出値とは、今のところ輻輳は
起きていないが輻輳が起きる前兆があることを示す値で
あるという意味では上述の低滞留検出値と同じである
が,そのときよりも滞留の程度が更に多い状態を検出す
るためのものである。
【0037】従って、この値を超えると本来当該バッフ
ァに積み込まれるはずであった流入パケットの一部が流
入制限対象となり、上述と同様、パケットスイッチ2の
迂回機能により別バッファ(図1のバッファ3−2)へ転
送されるが、その割合は低滞留検出値を超えた場合より
高い。
【0038】そして高滞留検出値とは、今のところ輻輳
は起きていないが輻輳が起きる前兆があることを示す値
であるという意味では上述の低滞留検出値および中滞留
検出値と同じであるが,中滞留検出値のときよりも滞留
の程度が更に多い状態を検出するためのものである。
【0039】従って、この値を超えると本来当該バッフ
ァに積み込まれるはずであった流入パケットのほとんど
が流入制限対象となり,これも上述と同様、パケットス
イッチ2の迂回機能により別バッファ(図1のバッファ
3−2)へ転送される。
【0040】また、本実施の形態におけるしきい値(最
大キュー長)とは、この値を超えるとそのバッファがオ
ーバーフローを起こすということを意味する。そのた
め,この値を超える場合は本来当該バッファ(本実施例
においては、図1のバッファ3−1)に積み込まれるは
ずであった全パケットが流入制限対象となり、パケット
スイッチ2の迂回機能により別バッファ(図1のバッフ
ァ3−2)へ転送されることになる。
【0041】続いて、パケットスイッチ2内におけるパ
ケットの流れを図1を参照して説明する。
【0042】流入量監視部1は外部からパケットを受信
し、そのパケットが契約違反していないかどうかをチェ
ックする(図1の1)。
【0043】チェックした結果、パケットの流入が許可
されると、パケットスイッチ2は、流入量監視部1から
出力された流入パケットの着先情報から、その流入パケ
ットを転送すべき出先バッファ(本実施例では、常に出
力バッファ3−1に積み込まれるものとする)を検索
し、そのバッファに対してパケットを転送する。
【0044】そして、出力バッファ3−1がパケットを
受信すると、そのパケットを一旦バッファに積み込み、
出力できる状態になったときバッファから流入パケット
を取り出し転送する。
【0045】次に、バッファ3−1および3−2の動作
について図1、図〜図6を併せて参照して説明する。
【0046】バッファ3−1および3−2の機能には大
きく3つの動作がある。
【0047】まず第1は、バッファへのパケット積み込
み処理に伴う動作である。
【0048】つまり、バッファへの流入パケットの積み
込み(図4のA1)が終わると、バッファの滞留量管理
のために滞留量記憶部31からそれまでの滞留量を読み
出し(図4のA2)、その読み出した値に積み込んだパケ
ット長を加算(図4のA3)しその値を滞留量記憶部へセ
ーブする(図4のA4)。
【0049】第2に、バッファからの流入パケット取り
だしに伴う動作(図5)である。
【0050】つまり、バッファからパケットを取り出し
(図5のB1)、それが転送(図5のB2)されるとバッフ
ァの滞留量管理のために滞留量記憶部(図3の331)か
らそれまでの滞留量を読み出し(図5のB3)、読み出し
た値から転送したパケット長を減算(図5のB4)し、そ
の値を滞留量記憶部へセーブする(図5のB5)。
【0051】上記第1および第2の動作の処理は、パケ
ット転送に伴い随時実行される。
【0052】一方、周期的に処理されるのが図6に示す
第3の動作である。
【0053】つまり、まず滞留量記憶部331からその
時の滞留量を読み出す(図6のC1)。次に輻輳判断デー
タ記憶部332からしきい値および低/中/高滞留検出
値を読み出し(図6のC2)、前処理で読み出した現時点
の滞留量と比較していく。
【0054】そして、まず現滞留量が低滞留検出値を超
えているかどうかを判断し(図6のC3)、超えていなけ
れば滞留無しの通知をパケットスイッチへ送出する(図
6のC4)。
【0055】低滞留検出値を超えていた場合は、中滞留
検出値をも超えているかどうかを判断する(図6のC
5)。超えていない場合は現滞留量が低滞留検出値より
大きく中滞留検出値以下ということになるので、低滞留
である旨の通知をパケットスイッチ2へ送出する(図6
のC6)。中滞留検出値をも超える場合は、高滞留検出
値をも超えているかどうかを判断する(図6のC7)。超
えていない場合は、現滞留量が中滞留検出値より大きく
高滞留検出値以下ということになるので、中滞留である
旨の通知をパケットスイッチ2へ送出する(図6のC
8)。高滞留検出値をも超える場合は、しきい値をも超
えているかどうかを判断する(図6のC9)。超えていな
い場合は、現滞留量が高滞留検出値より大きくしきい値
以下ということになるので、高滞留である旨の通知をパ
ケットスイッチ2へ送出する(図6のC10)。しきい値
をも超える場合は、バッファがオーバーフローしている
ということになるので、いち早くこの状態を脱するため
に流入規制通知をパケットスイッチ2へ送出する(図6
のC11)。
【0056】バッファより通知を受信したパケットスイ
ッチ2は、その通知による輻輳の程度に応じてそれまで
出力バッファ(本実施例では、バッファ3−1)に転送し
ていたパケットの一部または全部を別出力バッファ(本
実施例では、バッファ3−2)へ迂回し、元のバッファ
3−1への転送量を制限する。
【0057】次に、本発明の第2の実施の形態について
図7および図8を併せて参照して説明する。
【0058】前述した第1の実施例と異なる部分は滞留
程度の判別の前処理として平均滞留量を算出する点、つ
まり、データ処理装置34内に平均滞留量算出部341
を設けた点である。
【0059】本実施の形態の図7における構成では、滞
留量記憶部331には、新たにバッファ管理装置32か
ら周期的に読み出した瞬時滞留量を記憶させる。そし
て、平均滞留量算出部341では、滞留量記憶部331
が周期的に読み出した瞬時滞留量を使って平均滞留量を
算出する。この平均滞留量算出部341における平均値
算出周期は、バッファ管理装置32から滞留量を読み出
す周期より適度に長くなるようする(本実施例では、5
倍として説明する)。
【0060】第1の実施の形態では、周期的に動作した
時のその1点の滞留量を用いて滞留程度を見極め、それ
に見合った通知をパケットスイッチ2へ送出していた。
しかし、本第2の実施の形態では、前周期から現周期の
間に収集した複数(ここでは5つ)の滞留量を読み出し
(図8のC1)、そこから1周期あたりの平均滞留量を算
出する(図8のC2)。それ以降は、第1の実施の形態と
同じく滞留量を判断し、それに見合った通知をパケット
スイッチ2へ送出する(図8のC3〜C12)。
【0061】また、第1の実施の形態では、周期的に動
作したときのその1点の滞留量を使用して輻輳判別を行
っているので、現時点の状況のみに従いバッファへ積み
込むパケット量を制御しているが、本第2の実施の形態
では、一定期間のパケット流入量の傾向を考慮している
ため、たとえ現時点の流入量が前周期までと瞬間的に大
幅に異なっても、統計的には大幅な変化が起きたとみな
されないため、結果として警告内容の急激な変化が抑制
される。
【0062】なお、以上の実施の形態においては,いず
れも出力バッファ3−2が出力バッファ3−1と同じ機
能を有するものとして説明したが、システム的に出力バ
ッファ3−2ではオーバーフローが起きる可能性はな
く、これ以上の出力バッファを設ける必要がない場合に
は,出力バッファ3−2には、パケット滞留通知信号を
出力するための関連する機能は設けなくてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば,出
力先各バッファの負荷状況をパケットスイッチで把握し
転送する流入パケットの配分を制御できるため、負荷分
散や特定バッファ集中による転送遅延の回避あるいはパ
ケット廃棄による再送率の削減などが可能になる。
【0064】この結果、常に高速かつ効率的なパケット
転送を提供できるので、増大するデータ転送量に十分対
応できる。
【0065】また、第2の実施の形態によれば、一定期
間のパケット流入量の傾向を考慮しているため、たとえ
現時点での流入量が前周期までと瞬間的に大幅に異なっ
ても、統計的には大幅な変化が起きたとみなされないた
め、結果として警告内容の急激な変化が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のパケット転送輻輳回避
方式を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態のバッファの輻輳状態を判断する
判断基準を説明するための図である。
【図3】同実施の形態のバッファの第1の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】同実施の形態のバッファの第1の構成の動作を
説明するための第1のフロー図である。
【図5】同実施の形態のバッファの動作を説明するため
の第2のフロー図である。
【図6】同実施の形態のバッファの動作を説明するため
の第3のフロー図である。
【図7】同実施の形態のバッファの第2の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】同実施の形態のバッファの第2の構成の動作を
説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
1 流入量監視部 2 パケットスイッチ 3−1,3−2 出力バッファ 31 転送装置 32 バッファ管理装置 33 記憶装置 34 データ処理装置 311 パケット積み込み部 312 パケット取り出し部 321 パケット長加算部 322 パケット長減算部 331 滞留量記憶部 332 輻輳判断データ記憶部 341 滞留程度判別部 342 平均滞留量算出部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入パケットをバッファへ積み込みおよ
    び取り出してパケット転送を行なう場合のパケット転送
    輻輳回避方式において、 前記流入パケットの前記バッファにおける滞留量をその
    バッファのオーバーフロー検出しきい値およびそのオー
    バーフロー検出しきい値よりも低い滞留判別しきい値に
    より判別し,前記滞留量がそれらしきい値を超えた場合
    にはパケット滞留通知信号を出力する第1のバッファ
    と;前記第1のバッファに流入するパケットが前記滞留
    判別しきい値あるいは前記オーバーフロー検出しきい値
    を超えたときは,そのしきい値を超えた流入パケットの
    積み込みおよび取り出しを行う第2のバッファと;前記
    第1および第2のバッファの前段に設けられ,前記パケ
    ット滞留通知信号を受けて前記しきい値を超えた流入パ
    ケットの前記第2のバッファへの配分を制御するパケッ
    トスイッチと;を備えることを特徴とするパケット転送
    輻輳回避方式。
  2. 【請求項2】 前記第1のバッファが、前記流入パケッ
    トの積み込みおよび取り出し時にそのパケット長情報を
    収集して前記流入パケットの滞留量を監視する監視手段
    を備えることを特徴とする請求項1記載のパケット転送
    輻輳回避方式。
  3. 【請求項3】 前記監視手段が、前記流入パケットの積
    み込み時にそのパケット長を前記流入パケットの滞留量
    に加算する加算手段と、前記流入パケットの取り出し時
    にそのパケット長を前記流入パケットの滞留量から減算
    する減算手段とを備えることを特徴とする請求項2記載
    のパケットの輻輳回避方式。
  4. 【請求項4】 前記第1のバッファが、前記加算手段お
    よび前記減算手段における前記流入パケットの滞留量を
    記憶する第1の記憶手段と、前記オーバーフロー検出し
    きい値および前記複数の滞留判別しきい値を記憶する第
    2の記憶手段とを備えることを特徴とする請求項3記載
    のパケットの輻輳回避方式。
  5. 【請求項5】 前記加算手段および前記減算手段が、前
    記第1の記憶手段に記憶されたパケット滞留量に対して
    パケット長の加算および減算を一定周期で行なうことを
    特徴とする請求項4記載のパケット転送輻輳回避方式。
  6. 【請求項6】 前記第1のバッファが、前記第1の記憶
    手段における前記流入パケットの滞留量と前記第2の記
    憶手段におけるオーバーフロー検出しきい値および前記
    滞留判別しきい値とに基づき、前記流入パケット滞留量
    がそれらしきい値を超えた場合にはパケット滞留通知信
    号を出力する滞留判別手段とを備えることを特徴とする
    請求項4記載のパケット転送輻輳回避方式。
  7. 【請求項7】 前記第1のバッファが記憶している前記
    流入パケットの滞留量の所定周期ごとの平均値を算出す
    る平均滞留量算出手段を備えることを特徴とする請求項
    4あるいは5記載のパケット転送輻輳回避方式。
  8. 【請求項8】 前記滞留判別手段が、前記平均滞留量算
    出手段が算出する前記パケットの滞留量の平均値と前記
    第2の記憶手段におけるオーバーフロー検出しきい値お
    よび前記滞留判別しきい値とから前記流入パケットの滞
    留量を判別し、その滞留量がそれらしきい値を超えた場
    合には前記パケット滞留通知信号を出力する手段である
    ことを特徴とする請求項7記載のパケット転送輻輳回避
    方式。
  9. 【請求項9】 前記第2のバッファが、前記流入パケッ
    トの前記バッファにおける滞留量をそのバッファのオー
    バーフロー検出しきい値およびそのオーバーフロー検出
    しきい値よりも低い滞留判別しきい値により判別し,前
    記滞留量がそれらしきい値を超えた場合にはパケット滞
    留通知信号を出力する機能を有することを特徴とする請
    求項1記載のパケット転送輻輳回避方式。
  10. 【請求項10】 流入パケットをバッファへ積み込みお
    よび取り出してパケット転送を行なう場合のパケット転
    送輻輳回避方法において、 前記流入パケットの前記バッファにおける滞留量を所定
    の複数のしきい値により判別し、前記滞留量が前記しき
    い値を超えた場合には、前記流入パケットの一部または
    全部を別のバッファへ配分することを特徴とするパケッ
    ト転送輻輳回避方法。
  11. 【請求項11】 前記流入パケットの滞留量の判別は,
    前記流入パケットの滞留量の所定周期ごとの平均値を算
    出し,その算出結果を前記しきい値と比較することによ
    り行なうことを特徴とする請求項10記載のパケット転
    送輻輳回避方法。
  12. 【請求項12】 前記複数のしきい値は、オーバーフロ
    ーしきい値とこれより低い複数の滞留判別しきい値から
    なることを特徴とする請求項10記載のパケット転送輻
    輳回避方法。
  13. 【請求項13】 前記複数の滞留判別しきい値は、低滞
    留判別しきい値と中滞留判別しきい値と高滞留判別しき
    い値とからなり、前記別のバッファに配分されるパケッ
    トの割合は前記各判別しきい値に対して所定の値に設定
    されることを特徴とする請求項12記載のパケット転送
    輻輳回避方法。
  14. 【請求項14】 前記各判別しきい値に対して設定され
    るパケット配分の割合は、低滞留判別しきい値,中滞留
    判別しきい値,高滞留判別しきい値の順で大きくなるこ
    とを特徴とする請求項13記載のパケット転送輻輳回避
    方法。
  15. 【請求項15】 前記流入パケットの前記バッファにお
    ける滞留量が前記オーバーフロー検出しきい値を超えた
    場合は、前記流入パケットの全部を前記別のバッファへ
    配分することを特徴とする請求項12記載のパケット転
    送輻輳回避方法。
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