JP2003068451A - Elランプ及びその製造方法 - Google Patents
Elランプ及びその製造方法Info
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- JP2003068451A JP2003068451A JP2001254317A JP2001254317A JP2003068451A JP 2003068451 A JP2003068451 A JP 2003068451A JP 2001254317 A JP2001254317 A JP 2001254317A JP 2001254317 A JP2001254317 A JP 2001254317A JP 2003068451 A JP2003068451 A JP 2003068451A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種電子機器の照明等に用いられるELラン
プ及びその製造方法に関し、消費電流の小さなものを提
供することを目的とする。 【解決手段】 光透過性の基材1上に形成された光透過
性電極層2と、この光透過性電極層2に重ねて形成され
た粘着性を有する合成樹脂層13Aの表面に、蛍光体粉
13Bを固着させた後に前記蛍光体粉よりも平均粒子径
の小さくかつ合成樹脂層より比誘電率の小さな絶縁粉1
3Bを固着させて形成された発光体層13と、この発光
体層13に重ねて形成された誘電体層4及び背面電極層
5からなるELランプを構成することによって、蛍光体
粉13Bが合成樹脂層13Aに分散配列され、その隙間
に絶縁粉13Cが固着するため、蛍光体の隙間部分に流
れる電流を低減することができ、ELランプとしての消
費電流を小さくすることができる。
プ及びその製造方法に関し、消費電流の小さなものを提
供することを目的とする。 【解決手段】 光透過性の基材1上に形成された光透過
性電極層2と、この光透過性電極層2に重ねて形成され
た粘着性を有する合成樹脂層13Aの表面に、蛍光体粉
13Bを固着させた後に前記蛍光体粉よりも平均粒子径
の小さくかつ合成樹脂層より比誘電率の小さな絶縁粉1
3Bを固着させて形成された発光体層13と、この発光
体層13に重ねて形成された誘電体層4及び背面電極層
5からなるELランプを構成することによって、蛍光体
粉13Bが合成樹脂層13Aに分散配列され、その隙間
に絶縁粉13Cが固着するため、蛍光体の隙間部分に流
れる電流を低減することができ、ELランプとしての消
費電流を小さくすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器の表
示部や操作部の照明等に用いられるELランプ及びその
製造方法に関するものである。
示部や操作部の照明等に用いられるELランプ及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器、特に携帯電話等の
小型携帯端末機器の高機能化や多様化が進む中、その表
示部や操作部等の照光にELランプが多く使用されるよ
うになっている。
小型携帯端末機器の高機能化や多様化が進む中、その表
示部や操作部等の照光にELランプが多く使用されるよ
うになっている。
【0003】このような従来のELランプについて、図
4を用いて説明する。
4を用いて説明する。
【0004】図4は従来のELランプの断面図であり、
同図において、1はガラスやフィルム等の基材で、この
上面全面にスパッタ法や電子ビーム法によって、酸化イ
ンジウム錫等の光透過性電極層2が形成されている。
同図において、1はガラスやフィルム等の基材で、この
上面全面にスパッタ法や電子ビーム法によって、酸化イ
ンジウム錫等の光透過性電極層2が形成されている。
【0005】そして、この上に、合成樹脂層3A内に発
光の母材となる硫化亜鉛等の蛍光体粉3Bを分散させた
発光体層3や、同じく合成樹脂にチタン酸バリウム等を
分散させた誘電体層4、銀やカーボンレジン系の背面電
極層5、エポキシやポリエステル樹脂等の絶縁層6が順
次重ねて印刷形成されて、ELランプが構成されてい
る。
光の母材となる硫化亜鉛等の蛍光体粉3Bを分散させた
発光体層3や、同じく合成樹脂にチタン酸バリウム等を
分散させた誘電体層4、銀やカーボンレジン系の背面電
極層5、エポキシやポリエステル樹脂等の絶縁層6が順
次重ねて印刷形成されて、ELランプが構成されてい
る。
【0006】以上の構成において、ELランプを電子機
器に装着し、電子機器の回路(図示せず)から光透過性
電極層2と背面電極層5の間に交流電圧を印加すると、
発光体層3中の蛍光体粉3Bが発光し、この光が電子機
器の表示部や操作部等を後方から照光するように構成さ
れている。
器に装着し、電子機器の回路(図示せず)から光透過性
電極層2と背面電極層5の間に交流電圧を印加すると、
発光体層3中の蛍光体粉3Bが発光し、この光が電子機
器の表示部や操作部等を後方から照光するように構成さ
れている。
【0007】なお、発光体層3は、一般には有機溶剤で
溶解した合成樹脂中に蛍光体粉3Bを分散させたペース
トを用いて、スクリーン印刷を行った後、乾燥して形成
される。
溶解した合成樹脂中に蛍光体粉3Bを分散させたペース
トを用いて、スクリーン印刷を行った後、乾燥して形成
される。
【0008】そして、スクリーン印刷で発光体層3を形
成する場合、所定形状のパターンで開口させた、直径が
30μm程度のステンレス線やポリエステル線で編まれ
たスクリーンを用い、このスクリーンにペーストを通過
させて印刷を行っているため、線や線の交差箇所にはA
部のような、蛍光体粉3Bが少ない、または無い部分が
発生し易いものであった。
成する場合、所定形状のパターンで開口させた、直径が
30μm程度のステンレス線やポリエステル線で編まれ
たスクリーンを用い、このスクリーンにペーストを通過
させて印刷を行っているため、線や線の交差箇所にはA
部のような、蛍光体粉3Bが少ない、または無い部分が
発生し易いものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来の
ELランプにおいては、発光体層3中に蛍光体粉3Bが
無い部分が発生し易いため、光透過性電極層2と背面電
極層5の間に交流電圧を印加した際、蛍光体粉3Bが無
く発光に寄与しない部分までにも無駄な電流が流れ、消
費電流が大きくなるという課題があった。
ELランプにおいては、発光体層3中に蛍光体粉3Bが
無い部分が発生し易いため、光透過性電極層2と背面電
極層5の間に交流電圧を印加した際、蛍光体粉3Bが無
く発光に寄与しない部分までにも無駄な電流が流れ、消
費電流が大きくなるという課題があった。
【0010】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、無駄な電流を低減し、消費電流の小さな
ELランプ及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
るものであり、無駄な電流を低減し、消費電流の小さな
ELランプ及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を有するものである。
に本発明は、以下の構成を有するものである。
【0012】本発明の請求項1に記載の発明は、光透過
性電極層上に、合成樹脂層内に分散された蛍光体粉の間
隙に蛍光体粉よりも平均粒子径の小さくかつ合成樹脂層
より比誘電率の小さな絶縁粉を分散させた発光体層を重
ねて形成すると共に、この発光体層に誘電体層及び背面
電極層を重ねて形成してELランプを構成したものであ
り、蛍光体粉が合成樹脂層に分散配列され、蛍光体分の
無い隙間の部分には合成樹脂層より比誘電率の小さな絶
縁粉が分散されているため、光透過性電極層と背面電極
層の間のインピーダンスは合成樹脂層に合成樹脂層より
比誘電率の小さな絶縁粉が分散されている場合の方が合
成樹脂層のみの場合よりも大きいため、この絶縁粉によ
って隙間部分に流れる電流を低減することができ、消費
電流の小さなELランプを得ることができるという作用
を有する。
性電極層上に、合成樹脂層内に分散された蛍光体粉の間
隙に蛍光体粉よりも平均粒子径の小さくかつ合成樹脂層
より比誘電率の小さな絶縁粉を分散させた発光体層を重
ねて形成すると共に、この発光体層に誘電体層及び背面
電極層を重ねて形成してELランプを構成したものであ
り、蛍光体粉が合成樹脂層に分散配列され、蛍光体分の
無い隙間の部分には合成樹脂層より比誘電率の小さな絶
縁粉が分散されているため、光透過性電極層と背面電極
層の間のインピーダンスは合成樹脂層に合成樹脂層より
比誘電率の小さな絶縁粉が分散されている場合の方が合
成樹脂層のみの場合よりも大きいため、この絶縁粉によ
って隙間部分に流れる電流を低減することができ、消費
電流の小さなELランプを得ることができるという作用
を有する。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、絶縁粉の主成分を、比誘電率の小さな光
透過性の樹脂粉または無機粉としたものであり、広く市
販され入手の容易な光透過性の樹脂粉または無機粉を用
いることで、安価なものとすることができるという作用
を有する。
発明において、絶縁粉の主成分を、比誘電率の小さな光
透過性の樹脂粉または無機粉としたものであり、広く市
販され入手の容易な光透過性の樹脂粉または無機粉を用
いることで、安価なものとすることができるという作用
を有する。
【0014】請求項3に記載の発明は、基材上に光透過
性電極層を形成した後、この光透過性電極層に重ねて合
成樹脂層を形成し、この合成樹脂層内に蛍光体粉を分散
させた後に蛍光体粉よりも平均粒子径の小さい絶縁粉を
分散させた発光体層を形成して、この発光体層に重ねて
誘電体層及び背面電極層を形成する請求項1記載のEL
ランプの製造方法としたものであり、低消費電力のEL
ランプを安価に実現することができるという作用を有す
る。
性電極層を形成した後、この光透過性電極層に重ねて合
成樹脂層を形成し、この合成樹脂層内に蛍光体粉を分散
させた後に蛍光体粉よりも平均粒子径の小さい絶縁粉を
分散させた発光体層を形成して、この発光体層に重ねて
誘電体層及び背面電極層を形成する請求項1記載のEL
ランプの製造方法としたものであり、低消費電力のEL
ランプを安価に実現することができるという作用を有す
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、合成樹脂層を常温では粘着性のないも
のとしたものであり、生産工程中の発光体層の合成樹脂
層までが形成された部材の状態で積載保管が行い易く、
ELランプ製作時の作業性が良いという作用を有する。
の発明において、合成樹脂層を常温では粘着性のないも
のとしたものであり、生産工程中の発光体層の合成樹脂
層までが形成された部材の状態で積載保管が行い易く、
ELランプ製作時の作業性が良いという作用を有する。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、発光体層を形成した後、加熱加圧して
極めて少ない合成樹脂層に蛍光体粉及び絶縁粉を沈み込
ませたものであり、合成樹脂層に蛍光体粉が沈み込み、
光透過性電極層と蛍光体粉及び絶縁粉の間に合成樹脂層
が殆ど介在しないため、合成樹脂層による電圧ロスが殆
ど発生せず、蛍光体粉に対して電圧を効率的に印加する
ことができ、高輝度なELランプを得ることができると
いう作用を有する。
の発明において、発光体層を形成した後、加熱加圧して
極めて少ない合成樹脂層に蛍光体粉及び絶縁粉を沈み込
ませたものであり、合成樹脂層に蛍光体粉が沈み込み、
光透過性電極層と蛍光体粉及び絶縁粉の間に合成樹脂層
が殆ど介在しないため、合成樹脂層による電圧ロスが殆
ど発生せず、蛍光体粉に対して電圧を効率的に印加する
ことができ、高輝度なELランプを得ることができると
いう作用を有する。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項3記載の
発明において、誘電体層を高誘電性ペーストの塗布乾燥
により形成すると共に、この高誘電性ペーストに含有さ
れる有機溶剤が合成樹脂層を溶解ないし膨潤させるもの
としたものであり、合成樹脂層を再溶解または膨潤させ
て柔らかくし、乾燥時の誘電体層表面の表面張力によっ
て蛍光体粉または絶縁粉を合成樹脂中に沈み込ませたた
め、蛍光体粉に対して電圧を効率的に印加することがで
き、高輝度なELランプを得ることができるという作用
を有する。
発明において、誘電体層を高誘電性ペーストの塗布乾燥
により形成すると共に、この高誘電性ペーストに含有さ
れる有機溶剤が合成樹脂層を溶解ないし膨潤させるもの
としたものであり、合成樹脂層を再溶解または膨潤させ
て柔らかくし、乾燥時の誘電体層表面の表面張力によっ
て蛍光体粉または絶縁粉を合成樹脂中に沈み込ませたた
め、蛍光体粉に対して電圧を効率的に印加することがで
き、高輝度なELランプを得ることができるという作用
を有する。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項3記載の
発明において、吹付ノズルから加熱エアーと共に蛍光体
粉及び絶縁粉を合成樹脂層表面に連続的に吹付けた後、
吹付ノズルと隣接した吸引ノズルにより、合成樹脂層表
面に固着されていない蛍光体粉及び絶縁粉を吸引除去す
るものであり、蛍光体粉及び絶縁粉を合成樹脂層表面に
隙間なく分散配列できると共に、固着していない蛍光体
粉及び絶縁粉の飛散も防止できるという作用を有する。
発明において、吹付ノズルから加熱エアーと共に蛍光体
粉及び絶縁粉を合成樹脂層表面に連続的に吹付けた後、
吹付ノズルと隣接した吸引ノズルにより、合成樹脂層表
面に固着されていない蛍光体粉及び絶縁粉を吸引除去す
るものであり、蛍光体粉及び絶縁粉を合成樹脂層表面に
隙間なく分散配列できると共に、固着していない蛍光体
粉及び絶縁粉の飛散も防止できるという作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図3を用いて説明する。
て、図1〜図3を用いて説明する。
【0020】なお、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略
化する。
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略
化する。
【0021】(実施の形態)図1は本発明の一実施の形
態によるELランプの断面図であり、同図において、1
はガラスやフィルム、合成樹脂等の基材で、この上面に
蒸着法やスパッタ法または電子ビーム法によって、或い
は酸化インジウム錫等を分散した光透過性合成樹脂を印
刷して、光透過性電極層2が形成されている。
態によるELランプの断面図であり、同図において、1
はガラスやフィルム、合成樹脂等の基材で、この上面に
蒸着法やスパッタ法または電子ビーム法によって、或い
は酸化インジウム錫等を分散した光透過性合成樹脂を印
刷して、光透過性電極層2が形成されている。
【0022】そして、この上に、ポリエステル樹脂、フ
ッ素ゴム等の粘着性を有する合成樹脂層13A内に、銅
等が被覆された硫化亜鉛等の蛍光体粉13Bが分散配列
され、さらに蛍光体粉13Bの隙間に蛍光体粉13Bよ
り平均粒子径の小さく、比誘電率も合成樹脂層13Aよ
り小さなエポキシやベンゾグアナミン等の樹脂粉、また
はケイ素酸化物等の絶縁粉13Cを配列した発光体層1
3が形成されている。
ッ素ゴム等の粘着性を有する合成樹脂層13A内に、銅
等が被覆された硫化亜鉛等の蛍光体粉13Bが分散配列
され、さらに蛍光体粉13Bの隙間に蛍光体粉13Bよ
り平均粒子径の小さく、比誘電率も合成樹脂層13Aよ
り小さなエポキシやベンゾグアナミン等の樹脂粉、また
はケイ素酸化物等の絶縁粉13Cを配列した発光体層1
3が形成されている。
【0023】またこの発光体層13の上には合成樹脂に
チタン酸バリウム等を分散させた誘電体層4、銀やカー
ボンレジン系の背面電極層5、エポキシやポリエステル
樹脂等の絶縁層6が順次重ねて印刷形成されて、ELラ
ンプが構成されている。
チタン酸バリウム等を分散させた誘電体層4、銀やカー
ボンレジン系の背面電極層5、エポキシやポリエステル
樹脂等の絶縁層6が順次重ねて印刷形成されて、ELラ
ンプが構成されている。
【0024】このような構成のELランプの製造方法に
ついて、図2の断面図を用いて説明する。
ついて、図2の断面図を用いて説明する。
【0025】先ず、図2(a)に示すように、基材1の
上面に光透過性電極層2を形成し、この上に、ポリエス
テル樹脂やフッ素系ゴム等の合成樹脂層13Aを重ねて
印刷形成する。
上面に光透過性電極層2を形成し、この上に、ポリエス
テル樹脂やフッ素系ゴム等の合成樹脂層13Aを重ねて
印刷形成する。
【0026】また、合成樹脂層13Aは通常、これらの
樹脂を有機溶剤に溶解し、スクリーン印刷等で印刷及び
乾燥して形成されるが、製作時には、この状態で何枚か
を重ねて保管されるため、合成樹脂層13Aは常温では
粘着性のないほうが取扱いを行い易い。
樹脂を有機溶剤に溶解し、スクリーン印刷等で印刷及び
乾燥して形成されるが、製作時には、この状態で何枚か
を重ねて保管されるため、合成樹脂層13Aは常温では
粘着性のないほうが取扱いを行い易い。
【0027】従って、例えばダイキン工業製ダイエルG
201等の、常温で粘着性を有するフッ素系ゴムを用い
る場合には、この中に、合成樹脂のガラス転移点や弾性
率等に基づいて粒子径や配合量を選定した、微粉末のシ
リカ等の無機粉またはアクリル樹脂やベンゾグアナミン
樹脂などの固形樹脂粉等を分散させることによって、常
温では粘着性がなく、加熱により粘着性を生じる合成樹
脂層13Aを形成する。
201等の、常温で粘着性を有するフッ素系ゴムを用い
る場合には、この中に、合成樹脂のガラス転移点や弾性
率等に基づいて粒子径や配合量を選定した、微粉末のシ
リカ等の無機粉またはアクリル樹脂やベンゾグアナミン
樹脂などの固形樹脂粉等を分散させることによって、常
温では粘着性がなく、加熱により粘着性を生じる合成樹
脂層13Aを形成する。
【0028】こうして合成樹脂層13Aを形成した後、
図2(b)に示すように、合成樹脂層13Aが粘着性を
生じる温度まで加熱し、この上に蛍光体粉13Bを散布
する。
図2(b)に示すように、合成樹脂層13Aが粘着性を
生じる温度まで加熱し、この上に蛍光体粉13Bを散布
する。
【0029】続いて、図2(c)に示すように、合成樹
脂層13Aが粘着性を生じる温度まで加熱された状態
で、合成樹脂層13Aの表面に、蛍光体粉13Bよりも
平均粒子径の小さな絶縁粉13Cを散布する。
脂層13Aが粘着性を生じる温度まで加熱された状態
で、合成樹脂層13Aの表面に、蛍光体粉13Bよりも
平均粒子径の小さな絶縁粉13Cを散布する。
【0030】そして、絶縁粉13Cを蛍光体粉13Bの
隙間に固着配列させた後、合成樹脂層13Aの表面に固
着していない絶縁粉13Cを除去する。
隙間に固着配列させた後、合成樹脂層13Aの表面に固
着していない絶縁粉13Cを除去する。
【0031】次に、図2(d)に示すように、加熱した
状態で、ゴム製ローラ等によって加圧し、合成樹脂層1
3A内に蛍光体粉13B及び絶縁粉13Cを分散配列さ
せて、発光体層13を形成する。
状態で、ゴム製ローラ等によって加圧し、合成樹脂層1
3A内に蛍光体粉13B及び絶縁粉13Cを分散配列さ
せて、発光体層13を形成する。
【0032】最後に、この発光体層13の上に、誘電体
層4や背面電極層5、絶縁層6を順次重ねて印刷形成し
て、図1に示したような、ELランプが完成する。
層4や背面電極層5、絶縁層6を順次重ねて印刷形成し
て、図1に示したような、ELランプが完成する。
【0033】以上の構成において、ELランプを電子機
器に装着し、電子機器の回路(図示せず)から光透過性
電極層2と背面電極層5の間に交流電圧を印加すると、
発光体層13中の蛍光体粉13Bが発光し、この光が電
子機器の表示部や操作部等を後方から照光するように構
成されている。
器に装着し、電子機器の回路(図示せず)から光透過性
電極層2と背面電極層5の間に交流電圧を印加すると、
発光体層13中の蛍光体粉13Bが発光し、この光が電
子機器の表示部や操作部等を後方から照光するように構
成されている。
【0034】このように本実施の形態によれば、基材1
上に光透過性電極層2を形成した後、この光透過性電極
層2に重ねて粘着性を有する合成樹脂層13Aを形成
し、この合成樹脂層13Aの表面に蛍光体粉13Bを固
着させた後に蛍光体粉よりも平均粒子径の小さくかつ合
成樹脂層より比誘電率の小さな絶縁粉13Cを固着させ
た発光体層13を形成し、この発光体層13に重ねて誘
電体層4及び背面電極層5を形成してELランプを構成
することによって、蛍光体粉13Bが合成樹脂層13A
に分散配列され、その隙間に絶縁粉13Cが固着するた
め蛍光体の隙間部分に流れる電流を低減することがで
き、消費電流の小さなELランプ及びその製造方法を得
ることができるものである。
上に光透過性電極層2を形成した後、この光透過性電極
層2に重ねて粘着性を有する合成樹脂層13Aを形成
し、この合成樹脂層13Aの表面に蛍光体粉13Bを固
着させた後に蛍光体粉よりも平均粒子径の小さくかつ合
成樹脂層より比誘電率の小さな絶縁粉13Cを固着させ
た発光体層13を形成し、この発光体層13に重ねて誘
電体層4及び背面電極層5を形成してELランプを構成
することによって、蛍光体粉13Bが合成樹脂層13A
に分散配列され、その隙間に絶縁粉13Cが固着するた
め蛍光体の隙間部分に流れる電流を低減することがで
き、消費電流の小さなELランプ及びその製造方法を得
ることができるものである。
【0035】そして、絶縁粉の主成分を、比誘電率が小
さく広く市販され入手の容易な光透過性の樹脂粉または
無機粉とすることによって、安価なものとすることがで
きる。
さく広く市販され入手の容易な光透過性の樹脂粉または
無機粉とすることによって、安価なものとすることがで
きる。
【0036】また、合成樹脂層13Aを常温では粘着性
のないものとすることによって、生産工程中の発光体層
の合成樹脂層までが形成された部材の状態で積載保管が
行い易く、ELランプ製作時の作業性を向上させること
ができる。
のないものとすることによって、生産工程中の発光体層
の合成樹脂層までが形成された部材の状態で積載保管が
行い易く、ELランプ製作時の作業性を向上させること
ができる。
【0037】さらに、発光体層13を形成した後、加熱
加圧して合成樹脂層13Aに蛍光体粉13Bを沈み込ま
せることによって、蛍光体粉13Bに対して電圧を効率
的に印加することができ、高輝度なELランプを得るこ
とができる。
加圧して合成樹脂層13Aに蛍光体粉13Bを沈み込ま
せることによって、蛍光体粉13Bに対して電圧を効率
的に印加することができ、高輝度なELランプを得るこ
とができる。
【0038】なお、誘電体層4を発光体層13と同様の
高誘電性ペーストの塗布乾燥により形成すると共に、こ
の高誘電性ペーストに含有される有機溶剤が、合成樹脂
層13Aを溶解ないし膨潤させるものとすれば、発光体
層13を加熱加圧しなくとも、蛍光体粉13B及び絶縁
粉13Cを合成樹脂層13A内に分散配列することが可
能である。
高誘電性ペーストの塗布乾燥により形成すると共に、こ
の高誘電性ペーストに含有される有機溶剤が、合成樹脂
層13Aを溶解ないし膨潤させるものとすれば、発光体
層13を加熱加圧しなくとも、蛍光体粉13B及び絶縁
粉13Cを合成樹脂層13A内に分散配列することが可
能である。
【0039】つまり、誘電体層4が合成樹脂層13Aを
再溶解または膨潤させて柔らかくし、乾燥時の誘電体層
4表面の表面張力によって蛍光体粉13B及び絶縁粉1
3Cを合成樹脂中に沈み込ませることによって、蛍光体
粉13Bに対して電圧を効率的に印加することができ、
高輝度なELランプを得ることができる。
再溶解または膨潤させて柔らかくし、乾燥時の誘電体層
4表面の表面張力によって蛍光体粉13B及び絶縁粉1
3Cを合成樹脂中に沈み込ませることによって、蛍光体
粉13Bに対して電圧を効率的に印加することができ、
高輝度なELランプを得ることができる。
【0040】また、図3の製造装置の断面図に示すよう
に、吹付ノズル15と吸引ノズル16は隣接して配置
し、この下方に、上面に光透過性電極層2と粘着性を有
する合成樹脂層13Aが重ねて形成された基材1を配置
して、製造装置を構成しても本発明の実施は可能であ
る。
に、吹付ノズル15と吸引ノズル16は隣接して配置
し、この下方に、上面に光透過性電極層2と粘着性を有
する合成樹脂層13Aが重ねて形成された基材1を配置
して、製造装置を構成しても本発明の実施は可能であ
る。
【0041】そして、この場合には、先ず吹付ノズル1
5から加熱エアーと共に蛍光体粉13Bを合成樹脂層1
3A表面に吹付けると同時に、吹付ノズル15と隣接し
た吸引ノズル16により、合成樹脂層13A表面に固着
されていない蛍光体粉13Bを吸引除去する。
5から加熱エアーと共に蛍光体粉13Bを合成樹脂層1
3A表面に吹付けると同時に、吹付ノズル15と隣接し
た吸引ノズル16により、合成樹脂層13A表面に固着
されていない蛍光体粉13Bを吸引除去する。
【0042】次に、絶縁粉13Cを合成樹脂層13A表
面に吹付けると同時に、吹付ノズル15と隣接した吸引
ノズル16により、合成樹脂層13A表面に固着されて
いない絶縁粉13Cを吸引除去する。
面に吹付けると同時に、吹付ノズル15と隣接した吸引
ノズル16により、合成樹脂層13A表面に固着されて
いない絶縁粉13Cを吸引除去する。
【0043】従って、蛍光体粉13Bを合成樹脂層13
A表面に隙間なく分散配列できると共に、固着していな
い蛍光体粉13B及び絶縁粉13Cの飛散も防止でき
る。
A表面に隙間なく分散配列できると共に、固着していな
い蛍光体粉13B及び絶縁粉13Cの飛散も防止でき
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、無駄な電
流を低減し、消費電流の小さなELランプ及びその製造
方法を得ることができるという有利な効果が得られる。
流を低減し、消費電流の小さなELランプ及びその製造
方法を得ることができるという有利な効果が得られる。
【図1】本発明の一実施形態によるELランプの断面図
【図2】同製造方法を示す断面図
【図3】同他の実施の形態による製造装置の断面図
【図4】従来のELランプの断面図
1 基材
2 光透過性電極層
3,13 発光体層
3A,13A 合成樹脂層
3B,13B 蛍光体粉
4 誘電体層
5 背面電極層
6 絶縁層
13C 絶縁粉
15 吹付ノズル
16 吸引ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 近久 陽介
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
Fターム(参考) 3K007 AB05 AB18 CB01 DA04 DA05
EA02 EA03 FA01
Claims (7)
- 【請求項1】 光透過性の基材上に形成された光透過性
電極層と、この光透過性電極層に重ねて形成され、合成
樹脂層内に分散された蛍光体粉の間隙に、前記蛍光体粉
よりも平均粒子径が小さくかつ合成樹脂層より比誘電率
が小さな絶縁粉を分散配列された発光体層と、この発光
体層に重ねて形成された誘電体層及び背面電極層からな
るELランプ。 - 【請求項2】 絶縁粉の主成分を、比誘電率の小さな光
透過性の樹脂粉または無機粉とした請求項1記載のEL
ランプ。 - 【請求項3】 基材上に光透過性電極層を形成した後、
この光透過性電極層に重ねて粘着性を有する合成樹脂層
を形成し、この合成樹脂層の表面に蛍光体粉を固着させ
た後、この間隙に蛍光体粉よりも平均粒子径の小さい絶
縁粉を固着させて発光体層を形成し、この発光体層に重
ねて誘電体層及び背面電極層を形成する請求項1記載の
ELランプの製造方法。 - 【請求項4】 合成樹脂層を常温では粘着性のないもの
とした請求項3記載のELランプの製造方法。 - 【請求項5】 発光体層を形成した後、加熱加圧して合
成樹脂層に蛍光体粉または絶縁粉を沈み込ませる請求項
3記載のELランプの製造方法。 - 【請求項6】 誘電体層を高誘電性ペーストの塗布乾燥
により形成すると共に、この高誘電性ペーストに含有さ
れる有機溶剤が、合成樹脂層を溶解ないし膨潤させるも
のである請求項3記載のELランプの製造方法。 - 【請求項7】 吹付ノズルから加熱エアーと共に蛍光体
粉及び絶縁粉を合成樹脂層表面に連続的に吹付けた後、
上記吹付ノズルと隣接した吸引ノズルにより、上記合成
樹脂層表面に固着されていない蛍光体粉及び絶縁粉を吸
引除去する請求項3記載のELランプの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001254317A JP2003068451A (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | Elランプ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001254317A JP2003068451A (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | Elランプ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003068451A true JP2003068451A (ja) | 2003-03-07 |
Family
ID=19082494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001254317A Pending JP2003068451A (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | Elランプ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003068451A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100863902B1 (ko) * | 2003-12-02 | 2008-10-16 | 삼성에스디아이 주식회사 | 마스크 프레임 조합체, 이를 이용한 기판 및 마스크 정렬방법 |
-
2001
- 2001-08-24 JP JP2001254317A patent/JP2003068451A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100863902B1 (ko) * | 2003-12-02 | 2008-10-16 | 삼성에스디아이 주식회사 | 마스크 프레임 조합체, 이를 이용한 기판 및 마스크 정렬방법 |
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