JP2003067751A - 指紋照合装置、指紋照合方法及び指紋照合プログラム - Google Patents

指紋照合装置、指紋照合方法及び指紋照合プログラム

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JP2003067751A
JP2003067751A JP2001256123A JP2001256123A JP2003067751A JP 2003067751 A JP2003067751 A JP 2003067751A JP 2001256123 A JP2001256123 A JP 2001256123A JP 2001256123 A JP2001256123 A JP 2001256123A JP 2003067751 A JP2003067751 A JP 2003067751A
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English (en)
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Taizo Umezaki
太造 梅崎
Kenji Miyoshino
健滋 三吉野
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UME TECH KK
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/12Fingerprints or palmprints
    • G06V40/1365Matching; Classification

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストのはっきりしない指紋画像が入
力された場合にも、抽出した特徴量を補正することによ
り、指紋照合の照合精度を高めること。 【解決手段】 特徴量のばらつきを求めるため、特徴抽
出処理において得られたLPCケプストラムの分散を算
出し(S70)、分散値の逆数を求めた補償係数Wnを
算出する(S71)。確実に照合率を高めるために、高
次部分の余分な成分を抑えるフィルタを算出し(S7
2)、補償係数にフィルタをかけて重み係数としてから
(S73)、この重み係数を用いて特徴量の補正を行う
(S74)。そして、補正された特徴量に基づいて指紋
照合を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本人確認のための
指紋照合装置、指紋照合方法及び指紋照合を行うための
コンピュータプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の電子化やネットワーク化の
急速な進行により、情報へのアクセス制御を行うための
セキュリティ技術への関心が高まっており、このような
セキュリティ技術の1つとして指紋照合による本人認証
を行うための製品が種々登場してきている。
【0003】指紋による本人認証のためには、まず指紋
画像を指紋センサにより入力し、その後、登録されてい
る指紋画像と入力された指紋画像を照合する必要があ
る。指紋の照合は、入力された指紋の紋様の特徴を抽出
し、その特徴と登録されている指紋の特徴を比較して行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
指紋照合装置等では、季節や指の状態等の外部の影響に
よって、コントラストのはっきりしない指紋画像が採取
される場合がある。そのとき指紋画像は、指紋隆線が所
々薄くなり、かすれたような状態になる。このような画
像で照合を行った場合、従来の特徴抽出法ではかすれも
識別情報として取り込んでしまうため、照合精度が大幅
に低下する恐れがあった。
【0005】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、コントラストのはっきりしない指
紋画像であっても、抽出した特徴量を補正することによ
り、指紋照合装置、指紋照合方法及び指紋照合プログラ
ムの照合精度を高めることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の指紋照合装置は、指紋画像につい
て周波数解析演算処理を行って特徴量を抽出する特徴量
抽出手段と、その特徴量抽出手段により抽出された特徴
量を、個人の特徴となる部分を強調するように補正する
特徴量補償手段と、その特徴量補償手段により補正され
た補正特徴量に基づいて指紋を識別する識別手段とを有
することを特徴とする。
【0007】この構成の指紋照合装置では、外部の影響
によって、コントラストのはっきりしない指紋画像が採
取された場合であっても、抽出した特徴量を補正して個
人の特徴となる部分を強調するので、指紋照合の精度が
低下することを防ぐことができる。
【0008】請求項2に記載の指紋照合装置は、請求項
1に記載の指紋照合装置の構成に加え、指紋の部分画像
を逐次入力する指紋入力手段と、その指紋入力手段によ
り逐次入力された複数の指紋の部分画像を比較処理して
重複部分を取り除いた指紋の部分画像を生成する画像処
理手段とを有し、前記特徴量抽出手段は、該画像処理手
段から得られる重複部分を取り除いた指紋の部分画像か
ら前記特徴量を抽出することを特徴とする。
【0009】この構成の指紋照合装置では、逐次入力さ
れる複数の部分画像を組合せ、その重複部分を取り除い
て再構成した指紋の部分画像についても、抽出した特徴
量を補正して個人の特徴となる部分を強調するので、外
部の影響によりかすれた指紋画像が入力されたような場
合にも、指紋照合の精度が低下することを防ぐことがで
きる。
【0010】請求項3に記載の指紋照合装置は、請求項
1又は2に記載の指紋照合装置の構成に加え、前記特徴
量抽出手段は、周波数解析演算処理として線形予測分析
(LPC)演算処理を行い、その指紋の部分画像の周波
数スペクトル情報を前記特徴量として抽出することを特
徴とする。
【0011】この構成の指紋照合装置では、指紋から特
徴点(マニューシャ)を抽出するのではなく、隆線の情
報そのものを利用して線形予測分析演算処理により特徴
量とする。従って、画像の前処理時間が短く、処理を高
速化できる。
【0012】請求項4に記載の指紋照合装置は、請求項
1乃至3のいずれかに記載の指紋照合装置の構成に加
え、前記特徴量補償手段は、統計的分布に基づいて前記
特徴量を補正することを特徴とする。
【0013】この構成の指紋照合装置では、特徴量がベ
クトルで算出された場合に、そのばらつきの統計的分布
を利用して補正するため、起伏のある特徴量を平坦にす
ることができ、個人の特徴を強調して照合精度を向上す
ることができる。
【0014】請求項5に記載の指紋照合装置は、請求項
1乃至4のいずれかに記載の指紋照合装置の構成に加
え、前記特徴量補償手段は、前記特徴量の分散に反比例
するように前記特徴量を補正することを特徴とする。
【0015】この構成の指紋照合装置では、特徴量がベ
クトルで算出された場合に、ばらつきが大きい箇所を弱
め、ばらつきが小さい箇所を強めて特徴量が平坦化され
る。従って、算出された特徴量ベクトルの信頼性が向上
する。
【0016】請求項6に記載の指紋照合装置は、請求項
1乃至5のいずれかに記載の指紋照合装置の構成に加
え、前記特徴量補償手段は、前記特徴量に以下の補償係
数Wnを乗ずることにより前記特徴量を補正することを
特徴とする。
【数7】
【0017】この構成の指紋照合装置では、特徴量ベク
トルとして算出されるLPCケプストラムには、低次側
に指紋の個人性、高次に指紋の渦の成分が表現されてい
るため、低次側に大きい値を取り、高次側になるにつれ
小さくなる傾向にあることに着目し、分散の逆数からな
る補償係数を乗ずることにより、起伏のある特徴量を平
坦にして特徴量ベクトルの信頼性を向上することができ
る。
【0018】請求項7に記載の指紋照合装置は、請求項
6に記載の指紋照合装置の構成に加え、前記補償係数中
のkの値が2.0であることを特徴とする。この構成の指紋
照合装置では、定数kの値が2.0である分散の逆数からな
る最適な補償係数を乗ずることにより、起伏のある特徴
量を平坦にして特徴量ベクトルの信頼性を向上すること
ができる。
【0019】請求項8に記載の指紋照合装置は、請求項
6又は7に記載の指紋照合装置の構成に加え、前記特徴
量補償手段は、以下のフィルタをさらに適用することを
特徴とする。
【数8】
【0020】この構成の指紋照合装置では、特徴量であ
るLPCケプストラムに補償係数Wnをそのまま乗じた
場合、そのスペクトルピークが強調されすぎて、スペク
トルが線化する可能性があるため、フィルタをかけるこ
とにより高次部分の余分な成分を押さえて照合精度を高
めることができる。
【0021】請求項9に記載の指紋照合装置は、請求項
1乃至8のいずれかに記載の指紋照合装置の構成に加
え、前記識別手段は、DP照合法(動的計画法)を用い
ることを特徴とする。
【0022】この構成の指紋照合装置では、移動量の検
出精度が粗く、登録時と照合時の特徴量において全体の
長さが異なる状態となっても、照合を行なう指紋間の長
さの差を吸収した指紋照合を行なうことができる。
【0023】請求項10に記載の指紋照合方法は、指紋
画像について周波数解析演算処理を行って特徴量を抽出
する特徴量抽出工程と、その特徴量抽出工程において抽
出された特徴量を、個人の特徴となる部分を強調するよ
うに補正する特徴量補償工程と、その特徴量補償工程に
おいて補正された補正特徴量に基づいて指紋を識別する
識別工程とを有することを特徴とする。
【0024】この構成の指紋照合方法では、外部の影響
によって、コントラストのはっきりしない指紋画像が採
取された場合であっても、抽出した特徴量を補正して個
人の特徴となる部分を強調するので、指紋照合の精度が
低下することを防ぐことができる。
【0025】請求項11に記載の指紋照合方法は、請求
項10に記載の指紋照合方法の構成に加え、指紋の部分
画像を逐次入力する指紋入力工程と、その指紋入力工程
において逐次入力された複数の指紋の部分画像を比較処
理して重複部分を取り除いた指紋の部分画像を生成する
画像処理工程とを有し、前記特徴量抽出工程は、該画像
処理工程から得られる重複部分を取り除いた指紋の部分
画像から前記特徴量を抽出することを特徴とする。
【0026】この構成の指紋照合方法では、逐次入力さ
れる複数の部分画像を組合せ、その重複部分を取り除い
て再構成した指紋の部分画像についても、抽出した特徴
量を補正して個人の特徴となる部分を強調するので、外
部の影響によりかすれた指紋画像が入力されたような場
合にも、指紋照合の精度が低下することを防ぐことがで
きる。
【0027】請求項12に記載の指紋照合方法は、請求
項10又は11に記載の指紋照合方法の構成に加え、前
記特徴量抽出工程は、周波数解析演算処理として線形予
測分析(LPC)演算処理を行い、その指紋の部分画像
の周波数スペクトル情報を前記特徴量として抽出するこ
とを特徴とする。
【0028】この構成の指紋照合方法では、指紋から特
徴点(マニューシャ)を抽出するのではなく、隆線の情
報そのものを利用して線形予測分析演算処理により特徴
量とする。従って、画像の前処理時間が短く、処理を高
速化できる。
【0029】請求項13に記載の指紋照合方法は、請求
項10乃至12のいずれかに記載の指紋照合方法の構成
に加え、前記特徴量補償工程は、統計的分布に基づいて
前記特徴量を補正することを特徴とする。
【0030】この構成の指紋照合方法では、特徴量がベ
クトルで算出された場合に、そのばらつきの統計的分布
を利用して補正するため、起伏のある特徴量を平坦にす
ることができ、個人の特徴を強調して照合精度を向上す
ることができる。
【0031】請求項14に記載の指紋照合方法は、請求
項10乃至13のいずれかに記載の指紋照合方法の構成
に加え、前記特徴量補償工程は、前記特徴量の分散に反
比例するように前記特徴量を補正することを特徴とす
る。
【0032】この構成の指紋照合方法では、特徴量がベ
クトルで算出された場合に、ばらつきが大きい箇所を弱
め、ばらつきが小さい箇所を強めて特徴量が平坦化され
る。従って、算出された特徴量ベクトルの信頼性が向上
する。
【0033】請求項15に記載の指紋照合方法は、請求
項10乃至14のいずれかに記載の指紋照合方法の構成
に加え、前記特徴量補償工程は、前記特徴量に以下の補
償係数Wnを乗ずることにより前記特徴量を補正するこ
とを特徴とする。
【数9】
【0034】この構成の指紋照合方法では、特徴量ベク
トルとして算出されるLPCケプストラムには、低次側
に指紋の個人性、高次に指紋の渦の成分が表現されてい
るため、低次側に大きい値を取り、高次側になるにつれ
小さくなる傾向にあることに着目し、分散の逆数からな
る補償係数を乗ずることにより、起伏のある特徴量を平
坦にして特徴量ベクトルの信頼性を向上することができ
る。
【0035】請求項16に記載の指紋照合方法は、請求
項15に記載の指紋照合方法の構成に加え、前記補償係
数中のkの値が2.0であることを特徴とする。この構成の
指紋照合方法では、定数kの値が2.0である分散の逆数か
らなる最適な補償係数を乗ずることにより、起伏のある
特徴量を平坦にして特徴量ベクトルの信頼性を向上する
ことができる。
【0036】請求項17に記載の指紋照合方法は、請求
項15又は16に記載の指紋照合方法の構成に加え、前
記特徴量補償工程は、以下のフィルタをさらに適用する
ことを特徴とする。
【数10】
【0037】この構成の指紋照合方法では、特徴量であ
るLPCケプストラムに補償係数Wnをそのまま乗じた
場合、そのスペクトルピークが強調されすぎてスペクト
ルが線化する可能性があるため、フィルタをかけること
により高次部分の余分な成分を押さえて照合精度を高め
ることができる。
【0038】請求項18に記載の指紋照合方法は、請求
項10乃至17のいずれかに記載の指紋照合方法の構成
に加え、前記識別工程は、DP照合法(動的計画法)を
用いることを特徴とする。
【0039】この構成の指紋照合方法では、移動量の検
出精度が粗く、登録時と照合時の特徴量において全体の
長さが異なる状態となっても、照合を行なう指紋間の長
さの差を吸収した指紋照合を行なうことができる。
【0040】請求項19に記載の指紋照合プログラム
は、指紋画像について周波数解析演算処理を行って特徴
量を抽出する特徴量抽出工程と、その特徴量抽出工程に
おいて抽出された特徴量を、個人の特徴となる部分を強
調するように補正する特徴量補償工程と、その特徴量補
償工程において補正された補正特徴量に基づいて指紋を
識別する識別工程とをコンピュータに実行させる。
【0041】この構成の指紋照合プログラムでは、外部
の影響によって、コントラストのはっきりしない指紋画
像が採取された場合であっても、抽出した特徴量を補正
して個人の特徴となる部分を強調するので、指紋照合の
精度が低下することを防ぐことができる。
【0042】請求項20に記載の指紋照合プログラム
は、請求項19に記載の指紋照合プログラムの構成に加
え、指紋の部分画像を逐次入力する指紋入力工程と、そ
の指紋入力工程において逐次入力された複数の指紋の部
分画像を比較処理して重複部分を取り除いた指紋の部分
画像を生成する画像処理工程とを有し、前記特徴量抽出
工程は、該画像処理工程から得られる重複部分を取り除
いた指紋の部分画像から前記特徴量を抽出することを特
徴とする。
【0043】この構成の指紋照合プログラムでは、逐次
入力される複数の部分画像を組合せ、その重複部分を取
り除いて再構成した指紋の部分画像についても、抽出し
た特徴量を補正して個人の特徴となる部分を強調するの
で、外部の影響によりかすれた指紋画像が入力されたよ
うな場合にも、指紋照合の精度が低下することを防ぐこ
とができる。
【0044】請求項21に記載の指紋照合プログラム
は、請求項19又は20に記載の指紋照合プログラムの
構成に加え、前記特徴量抽出工程は、周波数解析演算処
理として線形予測分析(LPC)演算処理を行い、その
指紋の部分画像の周波数スペクトル情報を前記特徴量と
して抽出することを特徴とする。
【0045】この構成の指紋照合プログラムでは、指紋
から特徴点(マニューシャ)を抽出するのではなく、隆
線の情報そのものを利用して線形予測分析演算処理によ
り特徴量とする。従って、画像の前処理時間が短く、処
理を高速化できる。
【0046】請求項22に記載の指紋照合プログラム
は、請求項19乃至21のいずれかに記載の指紋照合プ
ログラムの構成に加え、前記特徴量補償工程は、統計的
分布に基づいて前記特徴量を補正することを特徴とす
る。
【0047】この構成の指紋照合プログラムでは、特徴
量がベクトルで算出された場合に、そのばらつきの統計
的分布を利用して補正するため、起伏のある特徴量を平
坦にすることができ、個人の特徴を強調して照合精度を
向上することができる。
【0048】請求項23に記載の指紋照合プログラム
は、請求項19乃至22のいずれかに記載の指紋照合プ
ログラムの構成に加え、前記特徴量補償工程は、前記特
徴量の分散に反比例するように前記特徴量を補正するこ
とを特徴とする。
【0049】この構成の指紋照合プログラムでは、特徴
量がベクトルで算出された場合に、ばらつきが大きい箇
所を弱め、ばらつきが小さい箇所を強めて特徴量が平坦
化される。従って、算出された特徴量ベクトルの信頼性
が向上する。
【0050】請求項24に記載の指紋照合プログラム
は、請求項19乃至23のいずれかに記載の指紋照合プ
ログラムの構成に加え、前記特徴量補償工程は、前記特
徴量に以下の補償係数Wnを乗ずることにより前記特徴
量を補正することを特徴とする。
【数11】
【0051】この構成の指紋照合プログラムでは、特徴
量ベクトルとして算出されるLPCケプストラムには、
低次側に指紋の個人性、高次に指紋の渦の成分が表現さ
れているため、低次側に大きい値を取り、高次側になる
につれ小さくなる傾向にあることに着目し、分散の逆数
からなる補償係数を乗ずることにより、起伏のある特徴
量を平坦にして特徴量ベクトルの信頼性を向上すること
ができる。
【0052】請求項25に記載の指紋照合プログラム
は、請求項24に記載の指紋照合プログラムの構成に加
え、前記補償係数中のkの値が2.0であることを特徴とす
る。この構成の指紋照合プログラムでは、定数kの値が
2.0である分散の逆数からなる最適な補償係数を乗ずる
ことにより、起伏のある特徴量を平坦にして特徴量ベク
トルの信頼性を向上することができる。
【0053】請求項26に記載の指紋照合プログラム
は、請求項24又は25に記載の指紋照合プログラムの
構成に加え、前記特徴量補償工程は、以下のフィルタを
さらに適用することを特徴とする。
【数12】
【0054】この構成の指紋照合プログラムでは、特徴
量であるLPCケプストラムに補償係数Wnをそのまま
乗じた場合、そのスペクトルピークが強調されすぎて、
スペクトルが線化する可能性があるため、フィルタをか
けることにより高次部分の余分な成分を押さえて照合精
度を高めることができる。
【0055】請求項27に記載の指紋照合プログラム
は、請求項19乃至26のいずれかに記載の指紋照合プ
ログラムの構成に加え、前記識別工程は、DP照合法
(動的計画法)を用いることを特徴とする。
【0056】この構成の指紋照合プログラムでは、移動
量の検出精度が粗く、登録時と照合時の特徴量において
全体の長さが異なる状態となっても、照合を行なう指紋
間の長さの差を吸収した指紋照合を行なうことができ
る。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明を指紋照合装置を搭
載した電子錠に適用した実施の形態について、図面に基
づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の電子
錠100は、入力センサを備えた指紋入力装置7と、指
紋登録スイッチ8aと、指紋消去スイッチ8bと、液晶
表示器10とを有し、ドア等に取り付けて、電磁ソレノ
イド9(図2参照)で動くプランジャ9aにより錠をか
けるものである。
【0058】また、図2に示すように、本実施形態の電
子錠100は、CPU1を中心にした電子回路で構成さ
れ、RAM2、ROM3、EEP−ROM4、指紋入力
装置7と、指紋登録スイッチ8aと、指紋消去スイッチ
8bと、電磁ソレノイド9とをCPU1と結ぶ入出力
(I/O)ポート5と、液晶表示器10を制御する液晶
表示コントローラ(LCDC)6とからなっている。
【0059】RAM2には、図3に示すように、指紋入
力装置7から入力された指紋画像を一時的に格納する入
力画像メモリ20、入力指紋画像から特徴抽出された特
徴量を格納する入力特徴量メモリ21、抽出された特徴
量を補正した補正特徴量を格納する補正特徴量メモリ2
2が設けられている。また、図4に示すように、EEP
−ROM4には、指紋登録スイッチ8aが押された場合
に、入力指紋の特徴量を格納する登録特徴量メモリ41
が設けられている。登録特徴量メモリは、電源を切って
も保管できるものであればよく、EEP−ROMの他、
フラッシュメモリを使用してもよい。また、ROM3に
は、指紋入力プログラム、指紋照合プログラムのほか、
各種プログラムが格納され、電子錠100の制御を行う
ようになっている。
【0060】指紋入力装置7は、短冊状の入力センサと
A/Dコンバータ(図示せず)で構成され、使用者が入
力センサ上に指を滑らせると、センサ上を移動する指の
温度変化を入力部分画像の形で出力し、RAM2内の入
力画像メモリ21に格納する。尚、指紋入力装置7にお
ける入力センサは、このような逐次入力センサに限ら
ず、平面センサを用いてもよい。平面センサの場合は、
平面センサに置かれた指の紋様により形成される微小な
静電容量の変化を、画像の形で出力する。
【0061】次に、本実施形態の電子錠100の作用に
ついて、図5乃至図8のフローチャートに基づいて説明
する。フローチャートの各ステップについては、以下、
Sと略す。本実施形態の電子錠100は、指紋登録スイ
ッチ8aを押してから指紋入力装置7に指を置くことに
より指紋が登録され、プランジャ9aが出てロックされ
る。指紋登録スイッチ8aを押さずに指紋入力装置7に
指を置くと、指紋照合がなされ、登録されている指紋と
同一であればプランジャ9aが引っ込み、解錠される。
また、指紋消去スイッチ8bを押してから指紋入力装置
7に指を置いて指紋を入力すると、液晶表示器10で確
認表示の後、再度指紋消去スイッチ8bを押すことによ
り、登録されている同一指紋を消去するものである。
【0062】図5は電子錠100の処理の全体を示した
フローチャートである。電源を投入すると、リセットさ
れ、RAM2内のメモリ等が初期化される(S10)。
まず、指紋登録スイッチ8a及び指紋消去スイッチ8b
のいずれかが押されていればこれを検出する(S1
1)。指紋登録スイッチ8aが押されていれば(S1
2:YES)、指紋入力装置7から指紋が入力されるの
を待って(S13)、入力指紋画像の特徴を抽出し、R
AM2内に設けられた入力特徴量メモリ21に格納する
(S14)。さらに、抽出された特徴量を補正して(S
15)、補正後の特徴量を一旦RAM2内の補正特徴量
メモリ22に格納後、さらにEEP−ROM4内の登録
特徴量メモリ41に格納して登録する(S16)。特徴
抽出処理及び特徴量補償処理についてはそれぞれ図7及
び図8のフローチャートに記載してあり、これらの詳細
な説明は後述する。
【0063】このように、指紋登録処理においては、指
紋入力装置7から得られた指紋画像から特徴量を抽出し
た後、特徴量のばらつきを補正し、さらに指紋画像の個
人性を強調する特徴量補償処理を行い、補正した特徴量
を登録する。従って、入力された指紋画像が、その時の
センサや指の状態等外部に影響され、かすれている等コ
ントラストのはっきりしないものであっても、特徴量が
補正されて登録されるため、外部の影響が識別情報とし
て取り込まれず、照合時に他人一致や本人拒否となる可
能性が低くなる。
【0064】指紋登録スイッチ8aでなく(S12:N
O)、指紋消去スイッチ8bが押されていれば(S1
7:YES)、指紋入力装置7から指紋が入力されるの
を待って指紋入力照合処理を行い(S18)、入力指紋
画像の特徴を抽出し、抽出された特徴量を補正して、補
正された特徴量と、EEP−ROM4内の登録特徴量メ
モリ41に登録されている指紋の特徴量とを照合する。
指紋入力照合処理については図6のフローチャートに記
載してあり、この詳細な説明は後述する。照合の入力さ
れた指紋が登録されている指紋と一致すると判定された
場合には(S19:YES)、液晶表示器10に確認表
示を出した後、EEP−ROM4の登録特徴量メモリ4
1から該当する指紋の特徴量を削除して消去処理を行う
(S20)。一致しなければ(S19:NO)、S11
に戻ってスイッチの入力検出を行う。
【0065】このように、指紋消去処理においても、指
紋入力装置7から得られた指紋画像から特徴量を抽出し
た後、特徴量のばらつきを補正し、さらに指紋画像の個
人性を強調する特徴量補償処理を行って、補正された特
徴量を照合に用いる。従って、入力された指紋画像が、
その時のセンサや指の状態等外部に影響され、かすれて
いる等コントラストのはっきりしないものであっても、
特徴量が補正されてから登録指紋の特徴量と照合され
る。登録されている指紋の特徴量も、上述のように特徴
量補償処理されたものであり、どちらも外部の影響が識
別情報として取り込まれない。従って、外部の影響によ
り異なる人物の指紋の特徴が一致し、意図しない人物の
特徴量を削除してしまったり、同一人物の指紋が一致し
ないために、目的の指紋が消去できない等の問題を防ぐ
ことができる。
【0066】スイッチの入力がない場合は(S17:N
O)、指紋入力装置7から指紋が入力されるのを待って
指紋入力照合処理を行い(S21)、入力指紋画像の特
徴を抽出し、抽出された特徴量を補正して、補正された
特徴量と、EEP−ROM4内の登録特徴量メモリ41
に登録されている指紋の特徴量とを照合する。指紋入力
照合処理については図6のフローチャートに記載してあ
り、この詳細な説明は後述する。照合の結果、入力され
た指紋が登録されている指紋と一致すると判定された場
合には(S22:YES)、プランジャ9aを引いて解
錠する(S23)。一致判定がされなかった場合には
(S22:NO)、S11に戻ってスイッチの入力検出
を行う。
【0067】このように、解錠のための指紋照合におい
ても、指紋入力装置7から得られた指紋画像から特徴量
を抽出した後、特徴量のばらつきを補正し、さらに指紋
画像の個人性を強調する特徴量補償処理を行う。従っ
て、入力された指紋画像が、その時のセンサや指の状態
等外部に影響され、かすれている等コントラストのはっ
きりしないものであっても、特徴量が補正されてから登
録指紋の特徴量と照合される。登録されている指紋の特
徴量も、上述のように特徴量補償処理されたものであ
り、どちらも外部の影響が識別情報として取り込まれな
い。従って、外部の影響により異なる人物の指紋の特徴
が一致し、誤って解錠されてしまったり、同一人物の指
紋の特徴が一致しないために、登録されている人物であ
っても指紋照合により解錠できない等の問題を防ぐこと
ができる。
【0068】図6は、図5のS18及びS21で行う指
紋入力照合処理の詳細を示したフローチャートである。
使用者が指紋入力装置7に指を置くと、入力センサから
図9の元画像21に示すような指紋画像が取得される
(S50)。次に、その指紋画像の特徴量を抽出し、R
AM2内に設けられた入力特徴量メモリ21に格納する
(S51)。そして、抽出された特徴量のばらつきを補
正し、さらに指紋画像の個人性を強調する特徴量補償処
理を行う(S52)。補正された特徴量はRAM2内の
補正特徴量メモリ22に格納される。特徴抽出処理及び
特徴量補償処理についてはそれぞれ図7及び図8のフロ
ーチャートに記載してあり、これらの詳細な説明は後述
する。次に、補正特徴量メモリ22に格納された特徴量
と、EEP−ROM4の登録特徴量メモリ41に格納さ
れた登録指紋の特徴量との間でDP比較(動的計画法)
を行う(S53)。
【0069】動的計画法はDPマッチング、ラバーマッ
チングともいわれ、若干変動したデータ列であってもス
ムースにマッチングができる特徴をもつことから、広く
用いられている。DPマッチングは基準データとテスト
データとの2つの系列をx-y平面上に描き、実際のデー
タの距離差を加味した上で最も累積距離の短くなるよう
なデータ系列の対応付けを選ぶアルゴリズムである。本
実施形態では、特徴抽出処理から特徴量補償処理を経て
得られた重み付きLPCケプストラム(詳細は後述)を
指紋ラインごとのスペクトルデータと見なし、補正特徴
量メモリ22に格納されたLPCケプストラムを指紋画
像の縦方向に並べたものをテストデータ、EEP−RO
M4の登録特徴量メモリ41に格納されたLPCケプス
トラムを指紋画像の縦方向に並べたものを基準データと
して相互のマッチング度合いを得ている。基準データと
テストデータではそれぞれ入力速度変化や変化具合が異
なるが、DPマッチングによりそれらを加味しつつ最終
的に基準データとテストデータが最も近くなるような縦
方向の対応付けを検索し、最も近くなる縦方向対応のも
とでのマッチング度合いを距離値として出力する。距離
値が小さくなれば双方のLPCケプストラム間の差異が
小さいことを、距離値が大きくなれば双方のLPCケプ
ストラム間の差異が大きいことを示す。
【0070】次いで、DP比較で得られた距離値をあら
かじめ設定してある閾値と比較し、距離値が閾値より小
さい場合には一致と判定し、距離値が閾値より大きい場
合には不一致と判定する(S54)。尚、指紋照合処理
については、以上説明した形態に限られるものではな
く、マニューシャ法やパタンマッチ法等周知の指紋照合
技術を利用して行うことができる。
【0071】図7は、図6のS51及び図5のS14で
行われる特徴抽出処理の詳細を示したフローチャートで
ある。特徴抽出処理は、特徴点抽出照合法(マニューシ
ャ法)や画像マッチング法(パタンマッチ法)等が周知
技術として知られているが、本実施形態では、指紋から
特徴点(マニューシャ)を抽出するのではなく、隆線の
情報そのものを利用して解析し、特徴量とする処理を行
っている。すなわち、指紋画像を横方向に切り出して、
横方向に指紋の位置を、縦方向に指紋の凹凸(濃淡)を
取ると、指紋の切り出し1ラインを波形信号と見ること
ができる。そして、この波形信号に対して音声データ処
理で一般的に行われるような周波数解析を行うことによ
り、パワースペクトルを得ることができる。
【0072】具体的には、背景分離処理された指紋画像
の各ラインを1フレームとして、フレームごとに抽出処
理を行う。まず、前処理として、ハミング窓掛けを行い
(S60)、フレーム切り出しによる端部の影響を緩和
する。次いで、ハミング窓掛けによる補正処理がなされ
たフレームデータを受取り、その自己相関関数を求める
(S61)。さらに、得られた自己相関関数に基づい
て、線形予測法(LPC:Liner Predictive Cording)
によるLPC係数を演算して求める(S62)。線形予
測法は、携帯電話等で音声の圧縮に使用されている周知
の技術であり、これを使用すると母音等の音声を全極型
の伝達関数で推定することができ、そのスペクトルから
ピーク周波数等が推定できるものである。そして、S6
2で得られたLPC係数を線形結合演算してLPCケプ
ストラムを求める(S63)。LPCケプストラムは、
切り出された指紋画像の各ラインについて図10に示す
ような特徴量ベクトルとして算出される。図10におい
て、横軸はLPCケプストラム打ち切り次数を示してい
る。図9の元画像21を(a)の部分、(b)の部分、(c)の
部分で切り出した指紋画像について求めたLPCケプス
トラムがそれぞれ図10の(a)、(b)、(c)となる。本実
施形態では、このようにして特徴量抽出過程で得られた
LPCケプストラムが特徴量として入力特徴量メモリ2
1に保存される(S51)。
【0073】図8は、図5のS15及び図6のS52で
行われる特徴量補償処理の詳細を示したフローチャート
である。まず、特徴量のばらつきを求めるため、特徴抽
出処理において得られたLPCケプストラムの分散を算
出する(S70)。LPCケプストラムは、切り出され
た指紋画像の各ラインについて図10に示すような特徴
量ベクトルとして算出されている。このようなLPCケ
プストラムについて、n次目のN個の標準偏差を求め、
さらにこれを二乗して分散値を算出すると、図11のグ
ラフのようになる。低次にばらつきが大きく、高次に行
くに従ってばらつきが小さくなっているのがわかる。こ
れは、一般に、LPCケプストラムは、低次側に指紋の
個人性が、高次側に指紋の渦の成分が表現されており、
低次側が大きい値を取り、高次側になるにつれ小さくな
る傾向にあるためである。
【0074】次に、以下の数式に従って補償係数Wnを
算出する(S71)。
【数13】 補償係数Wnは、分散値の逆数を求めたものである。求
めた補償係数をグラフに示したものが図12である。こ
のようにして得られた補償係数Wnを各次数のLPCケ
プストラムに掛け合わせると、LPCケプストラムのば
らつきが大きい箇所を弱め、ばらつきが小さい箇所を強
めて特徴量が平坦化される。但し、図12の高次側22
に示されているように、指紋の渦の成分が表現されてい
る高次部分をそのまま補償係数を乗じて補正すると、個
人差の少ない指紋の渦の成分が強調されすぎて、場合に
よっては照合率を低下させる可能性がある。すなわち、
補償係数により補正されたLPCケプストラムは、フー
リエ変換によりスペクトル包絡成分を抽出してスペクト
ルピークを強めることができるが、補正により高次部分
のLPCケプストラム係数が強調されすぎた場合、スペ
クトルが線化する場合がある。線化したスペクトル同士
で照合すると、多少のずれでも正しく照合できない可能
性がある。従って、確実に照合率を高めるために、さら
にフィルタを算出し(S72)、補償係数にフィルタを
かけて重み係数としてから(S73)、この重み係数を
用いて特徴量の補正を行う(S74)。
【0075】フィルタは、指紋の渦の成分である高次側
の余分な成分を抑えるものであり、以下の数式により求
められる。
【数14】 ここで、τは自然数であり、図13に示すように、10
乃至20程度が好ましい。発明者は、τ=10で実験を
行った。このフィルタを補償係数Wnに掛けると、図1
4のような重み係数が導かれる(S73)。図14に示
されるように、重み係数は、フィルタを掛けたために、
図12の補償係数に比べて高次部分が抑えられている。
この重み係数をLPCケプストラムに掛け合わせると、
図15に示すような重み付きLPCケプストラムが算出
される。図15に示すように、重み係数により補正され
た重み付きLPCケプストラムは、図10に示す補正前
のLPCケプストラムに比べて特徴量の起伏が抑えられ
て平坦になっている。また、フィルタにより指紋の渦の
成分が抑えられているので、個人の特徴が強調されてい
る。
【0076】尚、補償係数及びフィルタからなる重み係
数は、入力された指紋画像から入力の都度算出するよう
に構成してもよいし、多数の指紋画像から得られた平均
の重み係数を使用するようにしてもよい。平均重み係数
を使用する場合には、あらかじめ算出した平均重み係数
をEEP−ROM4内に格納して使用する。この場合、
特徴量抽出の度に重み係数を改めて計算する必要がな
く、すぐに特徴量補償処理を行えるため、全体の実行速
度を速めることができる。
【0077】以上説明したように、本実施形態の指紋照
合装置では、抽出された特徴量を補償係数とフィルタに
より補正して個人の特徴を強調し、補正された特徴量に
基づいて指紋の照合を行うので、外部の影響が特徴量に
反映されていても補正により薄められる結果となるた
め、本人と他人を同一と誤判定したり(他人受け入
れ)、本人を他人であると誤判定する(本人拒否)割合
を低下させることができる。図16は、発明者が補正前
のLPCケプストラムと補正後の重み付きLPCケプス
トラムを用いて行った指紋照合の実験結果をグラフに示
したものである。実験は、被験者148名、1人あたり
の採取指数4本(左右の人差し指と中指)で、登録回数
5回、照合に使用する1指あたりのデータ個数10個で
行ったものである。図16に示すように、他人受け入れ
率が0.01%の時の本人拒否率は、補正前のLPCケ
プストラムでは4.46%(本人拒否数263個)であ
るが、と補正後の重み付きLPCケプストラムでは、
3.86%(本人拒否数228個)であり、かなりの程
度、指紋照合の認識率が向上している。
【0078】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、請求項1
に記載の指紋照合装置によれば、外部の影響によって、
コントラストのはっきりしない指紋画像が採取された場
合であっても、抽出した特徴量を補正して個人の特徴と
なる部分を強調するので、指紋照合の精度が低下するこ
とを防ぐことができる。
【0079】請求項2に記載の指紋照合装置によれば、
請求項1に記載の指紋照合装置の効果に加え、逐次入力
される複数の部分画像を組合せ、その重複部分を取り除
いて再構成した指紋の部分画像についても、抽出した特
徴量を補正して個人の特徴となる部分を強調するので、
外部の影響によりかすれた指紋画像が入力されたような
場合にも、指紋照合の精度が低下することを防ぐことが
できる。
【0080】請求項3に記載の指紋照合装置によれば、
請求項1又は2に記載の指紋照合装置の効果に加え、指
紋から特徴点(マニューシャ)を抽出するのではなく、
隆線の情報そのものを利用して線形予測分析演算処理に
より特徴量とする。従って、画像の前処理時間が短く、
処理を高速化できる。
【0081】請求項4に記載の指紋照合装置によれば、
請求項1乃至3のいずれかに記載の指紋照合装置の効果
に加え、特徴量がベクトルで算出された場合に、そのば
らつきの統計的分布を利用して補正するため、起伏のあ
る特徴量を平坦にすることができ、個人の特徴を強調し
て照合精度を向上することができる。
【0082】請求項5に記載の指紋照合装置によれば、
請求項1乃至4のいずれかに記載の指紋照合装置の効果
に加え、特徴量がベクトルで算出された場合に、ばらつ
きが大きい箇所を弱め、ばらつきが小さい箇所を強めて
特徴量が平坦化される。従って、算出された特徴量ベク
トルの信頼性が向上する。
【0083】請求項6に記載の指紋照合装置によれば、
請求項1乃至5のいずれかに記載の指紋照合装置の効果
に加え、特徴量ベクトルとして算出されるLPCケプス
トラムには、低次側に指紋の個人性、高次に指紋の渦の
成分が表現されているため、低次側に大きい値を取り、
高次側になるにつれ小さくなる傾向にあることに着目
し、分散の逆数からなる補償係数を乗ずることにより、
起伏のある特徴量を平坦にして特徴量ベクトルの信頼性
を向上することができる。
【0084】請求項7に記載の指紋照合装置によれば、
請求項6に記載の指紋照合装置の効果に加え、定数kの
値が2.0である分散の逆数からなる最適な補償係数を乗
ずることにより、起伏のある特徴量を平坦にして特徴量
ベクトルの信頼性を向上することができる。
【0085】請求項8に記載の指紋照合装置によれば、
請求項6又は7に記載の指紋照合装置の効果に加え、特
徴量であるLPCケプストラムに補償係数Wnをそのま
ま乗じた場合、そのスペクトルピークが強調されすぎ
て、スペクトルが線化する可能性があるため、フィルタ
をかけることにより高次部分の余分な成分を押さえて照
合精度を高めることができる。
【0086】請求項9に記載の指紋照合装置によれば、
請求項1乃至8のいずれかに記載の指紋照合装置の効果
に加え、移動量の検出精度が粗く、登録時と照合時の特
徴量において全体の長さが異なる状態となっても、照合
を行なう指紋間の長さの差を吸収した指紋照合を行なう
ことができる。
【0087】請求項10に記載の指紋照合方法によれ
ば、外部の影響によって、コントラストのはっきりしな
い指紋画像が採取された場合であっても、抽出した特徴
量を補正して個人の特徴となる部分を強調するので、指
紋照合の精度が低下することを防ぐことができる。
【0088】請求項11に記載の指紋照合方法によれ
ば、請求項10に記載の指紋照合方法の効果に加え、逐
次入力される複数の部分画像を組合せ、その重複部分を
取り除いて再構成した指紋の部分画像についても、抽出
した特徴量を補正して個人の特徴となる部分を強調する
ので、外部の影響によりかすれた指紋画像が入力された
ような場合にも、指紋照合の精度が低下することを防ぐ
ことができる。
【0089】請求項12に記載の指紋照合方法によれ
ば、請求項10又は11に記載の指紋照合方法の効果に
加え、指紋から特徴点(マニューシャ)を抽出するので
はなく、隆線の情報そのものを利用して線形予測分析演
算処理により特徴量とする。従って、画像の前処理時間
が短く、処理を高速化できる。
【0090】請求項13に記載の指紋照合方法によれ
ば、請求項10乃至12のいずれかに記載の指紋照合方
法の効果に加え、特徴量がベクトルで算出された場合
に、そのばらつきの統計的分布を利用して補正するた
め、起伏のある特徴量を平坦にすることができ、個人の
特徴を強調して照合精度を向上することができる。
【0091】請求項14に記載の指紋照合方法によれ
ば、請求項10乃至13のいずれかに記載の指紋照合方
法の効果に加え、特徴量がベクトルで算出された場合
に、ばらつきが大きい箇所を弱め、ばらつきが小さい箇
所を強めて特徴量が平坦化される。従って、算出された
特徴量ベクトルの信頼性が向上する。
【0092】請求項15に記載の指紋照合方法によれ
ば、請求項10乃至14のいずれかに記載の指紋照合方
法の効果に加え特徴量ベクトルとして算出されるLPC
ケプストラムには、低次側に指紋の個人性、高次に指紋
の渦の成分が表現されているため、低次側に大きい値を
取り、高次側になるにつれ小さくなる傾向にあることに
着目し、分散の逆数からなる補償係数を乗ずることによ
り、起伏のある特徴量を平坦にして特徴量ベクトルの信
頼性を向上することができる。
【0093】請求項16に記載の指紋照合方法によれ
ば、請求項15に記載の指紋照合方法の効果に加え、定
数kの値が2.0である分散の逆数からなる最適な補償係数
を乗ずることにより、起伏のある特徴量を平坦にして特
徴量ベクトルの信頼性を向上することができる。
【0094】請求項17に記載の指紋照合方法によれ
ば、請求項15又は16に記載の指紋照合方法の効果に
加え、特徴量であるLPCケプストラムに補償係数Wn
をそのまま乗じた場合、そのスペクトルピークが強調さ
れすぎてスペクトルが線化する可能性があるため、フィ
ルタをかけることにより高次部分の余分な成分を押さえ
て照合精度を高めることができる。
【0095】請求項18に記載の指紋照合方法によれ
ば、請求項10乃至17のいずれかに記載の指紋照合方
法の効果に加え、移動量の検出精度が粗く、登録時と照
合時の特徴量において全体の長さが異なる状態となって
も、照合を行なう指紋間の長さの差を吸収した指紋照合
を行なうことができる。
【0096】請求項19に記載の指紋照合プログラムに
よれば、外部の影響によって、コントラストのはっきり
しない指紋画像が採取された場合であっても、抽出した
特徴量を補正して個人の特徴となる部分を強調するの
で、指紋照合の精度が低下することを防ぐことができ
る。
【0097】請求項20に記載の指紋照合プログラムに
よれば、請求項19に記載の指紋照合プログラムの効果
に加え、逐次入力される複数の部分画像を組合せ、その
重複部分を取り除いて再構成した指紋の部分画像につい
ても、抽出した特徴量を補正して個人の特徴となる部分
を強調するので、外部の影響によりかすれた指紋画像が
入力されたような場合にも、指紋照合の精度が低下する
ことを防ぐことができる。
【0098】請求項21に記載の指紋照合プログラムに
よれば、請求項19又は20に記載の指紋照合プログラ
ムの効果に加え、指紋から特徴点(マニューシャ)を抽
出するのではなく、隆線の情報そのものを利用して線形
予測分析演算処理により特徴量とする。従って、画像の
前処理時間が短く、処理を高速化できる。
【0099】請求項22に記載の指紋照合プログラムに
よれば、請求項19乃至21のいずれかに記載の指紋照
合プログラムの効果に加え、特徴量がベクトルで算出さ
れた場合に、そのばらつきの統計的分布を利用して補正
するため、起伏のある特徴量を平坦にすることができ、
個人の特徴を強調して照合精度を向上することができ
る。
【0100】請求項23に記載の指紋照合プログラムに
よれば、請求項19乃至22のいずれかに記載の指紋照
合プログラムの効果に加え、特徴量がベクトルで算出さ
れた場合に、ばらつきが大きい箇所を弱め、ばらつきが
小さい箇所を強めて特徴量が平坦化される。従って、算
出された特徴量ベクトルの信頼性が向上する。
【0101】請求項24に記載の指紋照合プログラムに
よれば、請求項19乃至23のいずれかに記載の指紋照
合プログラムの効果に加え、特徴量ベクトルとして算出
されるLPCケプストラムには、低次側に指紋の個人
性、高次に指紋の渦の成分が表現されているため、低次
側に大きい値を取り、高次側になるにつれ小さくなる傾
向にあることに着目し、分散の逆数からなる補償係数を
乗ずることにより、起伏のある特徴量を平坦にして特徴
量ベクトルの信頼性を向上することができる。
【0102】請求項25に記載の指紋照合プログラムに
よれば、請求項24に記載の指紋照合プログラムの効果
に加え、定数kの値が2.0である分散の逆数からなる最適
な補償係数を乗ずることにより、起伏のある特徴量を平
坦にして特徴量ベクトルの信頼性を向上することができ
る。
【0103】請求項26に記載の指紋照合プログラムに
よれば、請求項24又は25に記載の指紋照合プログラ
ムの効果に加え、特徴量であるLPCケプストラムに補
償係数Wnをそのまま乗じた場合、そのスペクトルピー
クが強調されすぎて、スペクトルが線化する可能性があ
るため、フィルタをかけることにより高次部分の余分な
成分を押さえて照合精度を高めることができる。
【0104】請求項27に記載の指紋照合プログラムに
よれば、請求項19乃至26のいずれかに記載の指紋照
合プログラムの効果に加え、移動量の検出精度が粗く、
登録時と照合時の特徴量において全体の長さが異なる状
態となっても、照合を行なう指紋間の長さの差を吸収し
た指紋照合を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の電子錠100の外観図である。
【図2】本実施形態の電子錠100の構成を示したブロ
ック図である。
【図3】RAM2のメモリ構成図である。
【図4】EEP−ROM4のメモリ構成図である。
【図5】電子錠100の処理の流れの概略を示すフロー
チャートである。
【図6】指紋入力照合処理の詳細を示したフローチャー
トである。
【図7】特徴抽出処理の詳細を示したフローチャートで
ある。
【図8】特徴量補償処理の詳細を示したフローチャート
である。
【図9】指紋の入力画像の例である。
【図10】特徴抽出処理で得られたLPCケプストラム
の例である。
【図11】LPCケプストラムの分散のグラフである。
【図12】LPCケプストラムの分散の逆数のグラフで
ある。
【図13】高次部分にかけるフィルタのグラフである。
【図14】重み係数のグラフである。
【図15】特徴量補償処理で得られた重み付きLPCケ
プストラムの例である。
【図16】LPCケプストラムと重み付きLPCケプス
トラムを用いた場合の指紋照合率を示したグラフであ
る。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 3 ROM 4 EEP−ROM 7 指紋入力装置 8a 指紋登録スイッチ 8b 指紋消去スイッチ 21 入力特徴量メモリ 22 補正特徴量メモリ 41 登録特徴量メモリ 100 電子錠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三吉野 健滋 名古屋市中川区尾頭橋四丁目13番7号 株 式会社ディー・ディー・エス内 Fターム(参考) 5B043 AA09 BA02 EA06 EA10 FA03 FA07 GA05 HA02 5L096 BA03 BA15 CA16 DA03 EA39 FA09 FA22 GA55 HA09 JA11 JA20

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指紋画像について周波数解析演算処理を
    行って特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、 その特徴量抽出手段により抽出された特徴量を、個人の
    特徴となる部分を強調するように補正する特徴量補償手
    段と、 その特徴量補償手段により補正された補正特徴量に基づ
    いて指紋を識別する識別手段とを有することを特徴とす
    る指紋照合装置。
  2. 【請求項2】 指紋の部分画像を逐次入力する指紋入力
    手段と、 その指紋入力手段により逐次入力された複数の指紋の部
    分画像を比較処理して重複部分を取り除いた指紋の部分
    画像を生成する画像処理手段とを有し、 前記特徴量抽出手段は、該画像処理手段から得られる重
    複部分を取り除いた指紋の部分画像から前記特徴量を抽
    出することを特徴とする請求項1に記載の指紋照合装
    置。
  3. 【請求項3】 前記特徴量抽出手段は、周波数解析演算
    処理として線形予測分析(LPC)演算処理を行い、そ
    の指紋の部分画像の周波数スペクトル情報を前記特徴量
    として抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の指紋照合装置。
  4. 【請求項4】 前記特徴量補償手段は、統計的分布に基
    づいて前記特徴量を補正することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の指紋照合装置。
  5. 【請求項5】 前記特徴量補償手段は、前記特徴量の分
    散に反比例するように前記特徴量を補正することを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の指紋照合装
    置。
  6. 【請求項6】 前記特徴量補償手段は、前記特徴量に以
    下の補償係数Wnを乗ずることにより前記特徴量を補正
    することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    の指紋照合装置。 【数1】
  7. 【請求項7】 前記補償係数中のkの値が2.0であること
    を特徴とする請求項6に記載の指紋照合装置。
  8. 【請求項8】 前記特徴量補償手段は、以下のフィルタ
    をさらに適用することを特徴とする請求項6又は7に記
    載の指紋照合装置。 【数2】
  9. 【請求項9】 前記識別手段は、DP照合法(動的計画
    法)を用いることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    かに記載の指紋照合装置。
  10. 【請求項10】 指紋画像について周波数解析演算処理
    を行って特徴量を抽出する特徴量抽出工程と、 その特徴量抽出工程において抽出された特徴量を、個人
    の特徴となる部分を強調するように補正する特徴量補償
    工程と、 その特徴量補償工程において補正された補正特徴量に基
    づいて指紋を識別する識別工程とを有することを特徴と
    する指紋照合方法。
  11. 【請求項11】 指紋の部分画像を逐次入力する指紋入
    力工程と、 その指紋入力工程において逐次入力された複数の指紋の
    部分画像を比較処理して重複部分を取り除いた指紋の部
    分画像を生成する画像処理工程とを有し、 前記特徴量抽出工程は、該画像処理工程から得られる重
    複部分を取り除いた指紋の部分画像から前記特徴量を抽
    出することを特徴とする請求項10に記載の指紋照合方
    法。
  12. 【請求項12】 前記特徴量抽出工程は、周波数解析演
    算処理として線形予測分析(LPC)演算処理を行い、
    その指紋の部分画像の周波数スペクトル情報を前記特徴
    量として抽出することを特徴とする請求項10又は11
    に記載の指紋照合方法。
  13. 【請求項13】 前記特徴量補償工程は、統計的分布に
    基づいて前記特徴量を補正することを特徴とする請求項
    10乃至12のいずれかに記載の指紋照合方法。
  14. 【請求項14】 前記特徴量補償工程は、前記特徴量の
    分散に反比例するように前記特徴量を補正することを特
    徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の指紋照
    合方法。
  15. 【請求項15】 前記特徴量補償工程は、前記特徴量に
    以下の補償係数Wnを乗ずることにより前記特徴量を補
    正することを特徴とする請求項10乃至14のいずれか
    に記載の指紋照合方法。 【数3】
  16. 【請求項16】 前記補償係数中のkの値が2.0であるこ
    とを特徴とする請求項15に記載の指紋照合方法。
  17. 【請求項17】 前記特徴量補償工程は、以下のフィル
    タをさらに適用することを特徴とする請求項15又は1
    6に記載の指紋照合方法。 【数4】
  18. 【請求項18】 前記識別工程は、DP照合法(動的計
    画法)を用いることを特徴とする請求項10乃至17の
    いずれかに記載の指紋照合方法。
  19. 【請求項19】 指紋画像について周波数解析演算処理
    を行って特徴量を抽出する特徴量抽出工程と、 その特徴量抽出工程において抽出された特徴量を、個人
    の特徴となる部分を強調するように補正する特徴量補償
    工程と、 その特徴量補償工程において補正された補正特徴量に基
    づいて指紋を識別する識別工程とをコンピュータに実行
    させる指紋照合プログラム。
  20. 【請求項20】 指紋の部分画像を逐次入力する指紋入
    力工程と、 その指紋入力工程において逐次入力された複数の指紋の
    部分画像を比較処理して重複部分を取り除いた指紋の部
    分画像を生成する画像処理工程とを有し、 前記特徴量抽出工程は、該画像処理工程から得られる重
    複部分を取り除いた指紋の部分画像から前記特徴量を抽
    出することを特徴とする請求項19に記載の指紋照合プ
    ログラム。
  21. 【請求項21】 前記特徴量抽出工程は、周波数解析演
    算処理として線形予測分析(LPC)演算処理を行い、
    その指紋の部分画像の周波数スペクトル情報を前記特徴
    量として抽出することを特徴とする請求項19又は20
    に記載の指紋照合プログラム。
  22. 【請求項22】 前記特徴量補償工程は、統計的分布に
    基づいて前記特徴量を補正することを特徴とする請求項
    19乃至21のいずれかに記載の指紋照合プログラム。
  23. 【請求項23】 前記特徴量補償工程は、前記特徴量の
    分散に反比例するように前記特徴量を補正することを特
    徴とする請求項19乃至22のいずれかに記載の指紋照
    合プログラム。
  24. 【請求項24】 前記特徴量補償工程は、前記特徴量に
    以下の補償係数Wnを乗ずることにより前記特徴量を補
    正することを特徴とする請求項19乃至23のいずれか
    に記載の指紋照合プログラム。 【数5】
  25. 【請求項25】 前記補償係数中のkの値が2.0であるこ
    とを特徴とする請求項24に記載の指紋照合プログラ
    ム。
  26. 【請求項26】 前記特徴量補償工程は、以下のフィル
    タをさらに適用することを特徴とする請求項24又は2
    5に記載の指紋照合プログラム。 【数6】
  27. 【請求項27】 前記識別工程は、DP照合法(動的計
    画法)を用いることを特徴とする請求項19乃至26の
    いずれかに記載の指紋照合プログラム。
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