JP2003067329A - 情報中継装置、情報処理システム及び記録媒体 - Google Patents

情報中継装置、情報処理システム及び記録媒体

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JP2003067329A
JP2003067329A JP2001255997A JP2001255997A JP2003067329A JP 2003067329 A JP2003067329 A JP 2003067329A JP 2001255997 A JP2001255997 A JP 2001255997A JP 2001255997 A JP2001255997 A JP 2001255997A JP 2003067329 A JP2003067329 A JP 2003067329A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の情報処理システムの連結・統合に際
し、個々の情報処理システムの構成の変更を必要最小限
に抑制する。 【解決手段】 互いに独立した複数種のアプリケーショ
ン・システムに対応して設けられた複数のサーバ14を、
コンピュータから成るMIコネクタ16が接続されたイン
トラネット18を介して相互に接続する。各サーバ14間の
情報の送受は全てMIコネクタ16を経由して行われ、M
Iコネクタ16では、情報を送受する際の転送方式や情
報の属性(例えばコード体系やデータ形式等)が送信元
システムと送信先システムで相違していた場合に、この
相違を吸収する処理(所定の転送方式で受信した情報を
別の転送方式で送信する、受信情報を所定の変換規則に
基づいて変換する、異なるタイミングで受信した複数の
情報を統合する、受信情報を複数のシステムへ各々送信
する等)を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報中継装置、情報
処理システム及び記録媒体に係り、特に、複数の情報処
理装置間で送受する情報を中継する情報中継装置、該情
報中継装置を含んで構成された情報処理システム、及び
コンピュータを情報中継装置として機能させるためのプ
ログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、提供サービスの質の向上や業務の
省力化の更なる推進、情報資源の共有化等を目的とし
て、既存の複数の情報処理システムを相互に情報の交換
が可能なように連結・統合することで、種々の機能を提
供可能な単一の大規模情報処理システムを構築したいと
いうニーズが生じてきている。例えば銀行等の金融機関
では、取引や商品、マーケットの種類毎に情報処理シス
テムが別々に構築されてきたが、近年では、業務上の判
断を適切に行うために異なる商品・異なるマーケットに
ついての情報を常に注視する必要がある等のように、複
数の情報処理システムを並列に利用せざるを得ない業務
が増えてきており、各情報処理システムを連結・統合す
ることで、種々の機能を容易に利用可能な環境を実現す
ることが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、連結・
統合が求められている個々の情報処理システムが、他の
情報処理システムと連結・統合することを想定して構築
されていることは極めて稀であり、連結・統合が要求さ
れている個々の情報処理システムは、ハードウェアが互
いに相違しており、かつオペレーティング・システム
(OS)やデータベース(DB)等の基幹となるソフト
ウェアも互いに相違していることが殆どである。また、
情報を送受信する際の転送方式が各情報処理システムで
一定していなかったり、或いは商品コードや顧客コード
等のコード情報の体系等が各情報処理システム毎に相違
していることも多い。
【0004】このため、複数の情報処理システムを連結
・統合するに際しては、個々の情報処理システムから送
信される情報を、送信先の情報処理システムが受信可能
な情報に変換する必要がある。これは、情報を送信する
側又は受信する側に、前記変換を行うためのインタフェ
ース機構を設けることで実現できるが、連結・統合する
情報処理システムの数が増大するに伴い、設けるべきイ
ンタフェース機構の数も大幅に増大する(情報処理シス
テムの数をnとすると、最大でn(n−1)/2個のイン
タフェース機構が必要となる)ので、開発負荷が非常に
大きく、後から新たな情報処理システムを連結する場合
に新たなインタフェース機構も同時に設ける必要がある
ので、メインテナンス性も非常に悪い。
【0005】また、複数の情報処理システムを統合した
大規模情報処理システムにおいて、何らかの障害により
個々の情報処理システム間で情報の送受が正常に行われ
なかった場合を考慮すると、情報システム間の情報の送
受は一旦送信した情報の再送信が可能であることが望ま
しく、また単一の情報処理システムから複数の情報処理
システムへ同一の情報を送信する場合を考慮すると、単
一の情報を複数の情報処理システムへ各々送信すること
も可能であることが望ましい。しかし、前述したインタ
フェース機構に情報の再送信や複数の送信先への情報の
送信等のための追加機能も設けたとすると、個々のイン
タフェース機構の構成が複雑化するので、開発負荷が膨
大なものになる。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、複数の情報処理装置(情報処理システム)の連結・
統合に際し、個々の情報処理装置の構成の変更を必要最
小限に抑制できる情報中継装置及び記録媒体を得ること
が目的である。
【0007】また本発明は、既存の複数の情報処理装置
(情報処理システム)を連結・統合することによる構築
を容易に実現できる情報処理システムを得ることが目的
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る情報中継装置は、複数の情
報処理装置と通信回線を介して接続され、前記情報処理
装置間で送受する情報を中継する情報中継装置であっ
て、送信元の情報処理装置から受信したデータを解析す
る解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づい
て、ファイル単位でデータを転送するファイル転送方式
又はメッセージ単位でデータを転送するメッセージ転送
方式で受信したデータを別の転送方式で送信するための
異なる形式のデータに変換する第1の処理、受信したデ
ータの内容を所定の変換規則に基づいて変換する第2の
処理、互いに異なるタイミングで受信した複数のデータ
を統合する第3の処理、受信データを複数の情報処理装
置へ各々送信するための第4の処理、及び、送信先の情
報処理装置に送信するデータを記憶手段に保管する第5
の処理の少なくとも1つを行う処理手段と、前記処理手
段による処理を経たデータを送信先の情報処理装置へ送
信する送信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】請求項1記載の発明に係る情報中継装置
は、複数の情報処理装置と通信回線を介して接続され、
情報処理装置間で送受する情報を中継する。なお、ここ
でいう情報処理装置は、単一のコンピュータから成る情
報処理装置であってもよいし、複数台のコンピュータが
通信回線を介して接続されて成る情報処理装置(所謂コ
ンピュータ・ネットワーク)であってもよい。
【0010】請求項1記載の発明に係る情報中継装置
は、送信元の情報処理装置から受信したデータを解析手
段によって解析し、解析結果に基づいて、ファイル転送
方式又はメッセージ転送方式で受信したデータを別の転
送方式で送信するための異なる形式のデータに変換する
第1の処理、受信したデータの内容を所定の変換規則に
基づいて変換する第2の処理、互いに異なるタイミング
で受信した複数のデータを統合する第3の処理、受信デ
ータを複数の情報処理装置へ各々送信するための第4の
処理、及び、送信先の情報処理装置に送信するデータを
記憶手段に保管する第5の処理の少なくとも1つが処理
手段によって行われ、処理手段による処理を経たデータ
が送信手段によって送信先の情報処理装置へ送信され
る。
【0011】これにより、例えば第1の処理を実行可能
に処理手段を構成すれば、送信元の情報処理装置からデ
ータが送信される際の転送方式が、送信先の情報処理装
置がデータを受信する際の転送方式と相違している等の
場合にも、前記処理手段により、受信データの形式を変
換する第1の処理が行われた後にデータが送信されるの
で、送信元又は送信先の情報処理装置にデータ形式を変
換する機能を設けることなく、データの送受の際の転送
方式(送受するデータの形式)が異なる情報処理装置間
でデータを送受することが可能となる。
【0012】また、例えば第2の処理を実行可能に処理
手段を構成すれば、送信元の情報処理装置と送信先の情
報処理装置とで、送受するデータの扱い(例えばコード
体系やキーワード、データの順序、数値データの扱い、
データ構造等)が相違している場合に、前記処理手段に
より、所定の変換規則に基づいて受信データの内容を変
換する第2の処理が行われた後にデータが送信されるの
で、送信元又は送信先の情報処理装置に所定の変換規則
に基づいてデータの内容を変換する機能を設けることな
く、データの扱いが異なる情報処理装置間でデータを送
受することが可能となる。
【0013】また、例えば第3の処理を実行可能に処理
手段を構成すれば、或る情報処理装置が他の情報処理装
置から互いに関連する複数のデータを不定期に受信する
等の場合に、前記処理手段により、互いに異なるタイミ
ングで受信した複数のデータを統合する第3の処理が行
われた後にデータが送信されるので、送信先の情報処理
装置に、互いに異なるタイミングで受信した複数のデー
タを関連付けるための機能を設けることなく、送信先の
情報処理装置が、互いに関連するデータを単一のデータ
として受信することが可能となる。
【0014】更に、例えば第4の処理を実行可能に処理
手段を構成すれば、単一の情報処理装置から複数の情報
処理装置へ同一のデータを各々送信する等の場合に、前
記処理手段により、受信データを複数の情報処理装置へ
各々送信するための第4の処理が行われた後に複数の情
報処理装置へデータが送信されるので、複数の情報処理
装置へデータを各々送信するための機能を送信元の情報
処理装置に設けることなく、単一の情報処理装置から複
数の情報処理装置へ同一データを送信することが可能と
なる。
【0015】また、例えば第5の処理を実行可能に処理
手段を構成すれば、該処理手段により、送信先の情報処
理装置に送信するデータを記憶手段に保管する第5の処
理が行われた後にデータが送信されるので、送信元の情
報処理装置から送信されたデータが障害の発生等により
送信先の情報処理装置で正常に受信できなかった等の場
合にも、記憶手段に保管されたデータを利用すること
で、データを再送信するための機能を送信元の情報処理
装置に設けることなく、情報中継装置から送信先の情報
処理装置へデータを再送信することが可能となる。
【0016】請求項1記載の発明では、上述した第1の
処理乃至第5の処理の少なくとも1つを情報中継装置の
処理手段が行うので、複数の情報処理装置(情報処理シ
ステム)を連結・統合し、各情報処理システム間でのデ
ータの送受を実現するに際し、処理手段が行う処理に相
当する機能を個々の情報処理装置に各々設ける必要がな
くなり、処理手段が行う処理によって実現される機能を
各情報処理装置が共有することができる。従って、請求
項1記載の発明によれば、複数の情報処理装置(情報処
理システム)の連結・統合に際し、個々の情報処理シス
テムの構成の変更を必要最小限に抑制できる。
【0017】なお、処理手段が行う処理は、第1の処理
乃至第5の処理の中から、複数の情報処理装置(情報処
理システム)の構成に応じて選択することができるが、
好ましくは第1の処理乃至第5の処理のうち2つ以上の
処理、より好ましくは第1の処理乃至第5の処理の全て
を行うように処理手段を構成すれば、情報処理装置(情
報処理システム)を新たに追加する等の場合にも、処理
手段が行う処理を追加する必要が生ずる可能性が低減さ
れるので望ましい。
【0018】ところで、請求項1記載の発明において、
第1の処理を実行可能に処理手段を構成する場合、具体
的には請求項2に記載したように、解析手段は、受信デ
ータと共に送信元の情報処理装置から受信した属性デー
タに含まれる宛先情報を参照するか、又は各受信データ
の宛先が各受信データの属性と対応付されて予め登録さ
れたデータ定義テーブルを参照することで送信先の情報
処理装置を判別し、処理手段は、解析手段によって判別
された送信先の情報処理装置が受信可能なデータの転送
方式が、送信元の情報処理装置からデータを受信した際
の転送方式と相違していた場合に第1の処理(受信した
データを別の転送方式で送信するための異なる形式のデ
ータに変換する処理)を行うように構成することができ
る。
【0019】なお本発明において、属性データは受信デ
ータにヘッダ等として付加されていてもよいし、送信元
の情報処理装置から受信データとほぼ同時に受信したデ
ータ(受信データと別体のデータ)であってもよい。請
求項2記載の発明によれば、送信先の情報処理装置が受
信可能なデータの転送方式が、送信元の情報処理装置か
らデータを受信した際の転送方式と相違していた場合に
は、送信先の情報処理装置が受信可能なデータ転送方式
で送信するための形式へ受信データの形式が変換(例え
ばファイル転送方式で送信するためのファイル形式から
メッセージ転送方式で送信するためのメッセージ形式へ
変換、又はメッセージ形式からファイル形式へ変換)さ
れた後にデータが送信されるので、データの転送方式が
異なる情報処理装置間でのデータの送受を、送信元又は
送信先の情報処理装置にデータ形式を変換する機能を設
けることなく実現できる。
【0020】また、ファイル転送方式で受信したデータ
については、一括して第2の処理(所定の変換規則に基
づくデータ内容の変換)を行うことは困難であることが
多い。このため、請求項3に記載したように、解析手段
は、受信データと共に送信元の情報処理装置から受信し
た属性データに含まれる宛先情報を参照するか、又は各
受信データの宛先が各受信データの属性と対応付されて
予め登録されたデータ定義テーブルを参照することで送
信先の情報処理装置を判別し、処理手段は、ファイル転
送方式で受信したデータに対して第2の処理を実行する
場合に、第1の処理として、受信したデータをメッセー
ジ転送方式で送信可能な複数のデータに分解する処理を
行った後に、分解した複数のデータの各々を単位として
第2の処理を行うと共に、解析手段によって判別された
送信先の情報処理装置が受信可能なデータの転送方式が
ファイル転送方式である場合には、該第1の処理によっ
て分解されて第2の処理が行われた複数のデータをファ
イル転送方式で送信可能な形式のデータへ統合する第6
の処理を行うことが好ましい。
【0021】請求項3記載の発明では、ファイル転送方
式で受信したデータに対して第2の処理を実行する場合
に、受信したデータをメッセージ転送方式で送信可能な
複数のデータに分解した後に、分解した複数のデータの
各々を単位として第2の処理を行うので、ファイル転送
方式でデータを受信した場合にも、該データの内容を所
定の変換規則に基づいて変換する(第2の処理を行う)
ことが可能となる。また、送信先の情報処理装置が受信
可能なデータの転送方式がファイル転送方式である場合
に、第2の処理が行われた複数のデータをファイル転送
方式で送信可能な形式のデータへ統合する第6の処理を
行うので、ファイル転送方式でデータを受信可能な情報
処理装置に、第2の処理を経たデータを受信させること
も可能になる。
【0022】また請求項1記載の発明において、第2の
処理を実行可能に処理手段を構成する場合、具体的には
請求項4に記載したように、第2の処理における変換規
則を予め複数設定しておき、処理手段は、送信元の情報
処理装置より指定された変換規則、又は送信元及び送信
先の情報処理装置の組み合わせより判断した変換規則を
用いて第2の処理を行うように構成することができる。
【0023】本発明に係る情報中継装置に接続されてい
る複数の情報処理装置のうち、少なくとも1つの特定の
情報処理装置におけるデータの扱いが他の情報処理装置
と相違している場合、少なくとも前記特定の情報処理装
置が送信元の場合と送信先の場合とで異なる変換規則を
用いて第2の処理を行う必要があり、第2の処理で用い
るべき変換規則は、送信元及び送信先の情報処理装置の
組み合わせよって相違する。請求項4記載の発明では、
送信元の情報処理装置より指定された変換規則、又は送
信元及び送信先の情報処理装置の組み合わせより判断し
た変換規則を用いて第2の処理を行うので、情報中継装
置に接続されている複数の情報処理装置の中に、データ
の扱いが他の情報処理装置と相違している情報処理装置
が混在している場合にも、データの扱いが異なる情報処
理装置間でのデータの送受を、送信元又は送信先の情報
処理装置に所定の変換規則に基づいてデータを変換する
機能を設けることなく実現できる。
【0024】なお、第2の処理としては、具体的には請
求項5に記載したように、受信したデータを元のコード
体系と別のコード体系のデータへ変換する処理、受信し
たデータに含まれる所定のキーワードを予め定められた
別のキーワードに変換する処理、受信したデータの順序
を変更する処理、受信したデータに含まれる数値データ
に対して所定の演算を行う処理の少なくとも1つが挙げ
られる。
【0025】また、一般に情報処理装置の間で送受され
るデータは、データ構造(送受される一連のデータを複
数のフィールドに区切ったときに、各フィールドに設定
されるデータの種類等)が予め定められている。このた
め、第2の処理を実行可能に処理手段を構成する場合、
請求項6に記載したように、解析手段は、受信データと
共に送信元の情報処理装置から受信した属性データに含
まれる所定の情報を参照するか、又は各受信データのデ
ータ構造が各受信データの属性と対応付けされて予め登
録されたデータ定義テーブルを参照することで受信デー
タのデータ構造を判別し、処理手段は、解析手段によっ
て判別されたデータ構造に応じて受信データを複数のフ
ィールドに分解し、各フィールド毎に第2の処理を行う
ようにしてもよい。
【0026】また、請求項1記載の発明において、第4
の処理を実行可能に処理手段を構成する場合、具体的に
は請求項7に記載したように、解析手段は、受信データ
と共に送信元の情報処理装置から受信した属性データに
含まれる宛先情報を参照するか、又は各受信データの宛
先が各受信データの属性と対応付けされて予め登録され
たデータ定義テーブルを参照することで送信先の情報処
理装置を判別し、処理手段は、解析手段によりデータの
送信先として複数の情報処理装置が判別された場合に第
4の処理を行うように構成することができる。これによ
り、単一の情報処理装置から複数の情報処理装置へ同一
データを送信することを、複数の情報処理装置へデータ
を各々送信するための機能を送信元の情報処理装置に設
けることなく実現できる。
【0027】また、請求項1記載の発明において、第5
の処理を実行するように処理手段を構成する場合、請求
項8に記載したように、処理手段は、データの再送信が
指示された場合に、第5の処理によって記憶手段に保管
されたデータを読み出し、読み出したデータを送信手段
によって送信先の情報処理装置へ再度送信させる第7の
処理を行うことが好ましい。請求項8記載の発明では、
送信元の情報処理装置から送信されたデータが障害の発
生等により送信先の情報処理装置で正常に受信できなか
った等の場合にも、処理手段に対してデータの再送信を
指示すれば、記憶手段に保管されたデータが読み出され
て再送信されるので、障害等が発生した場合の送信先の
情報処理装置へのデータの再送信を、データを再送信す
るための機能を送信元の情報処理装置に設けることなく
実現できる。
【0028】請求項9記載の発明に係る情報処理システ
ムは、請求項1乃至請求項8の何れか1項記載の情報中
継装置と、前記情報中継装置と通信回線を介して接続さ
れ、他の情報処理装置へ送信すべき情報を前記情報中継
装置へ送信する複数の情報処理装置と、を含んで構成さ
れているので、請求項1記載の発明と同様に、複数の情
報処理装置(情報処理システム)の連結・統合に際し、
個々の情報処理装置の構成の変更を必要最小限に抑制す
ることができ、既存の複数の情報処理装置(情報処理シ
ステム)を連結・統合することによる、請求項9記載の
発明に係る情報処理システムの構築を容易に実現するこ
とができる。
【0029】請求項10記載の発明に係る記録媒体は、
複数の情報処理装置と通信回線を介して接続されたコン
ピュータに所定の処理を実行させるためのプログラムが
記録された記録媒体であって、前記所定の処理は、送信
元の情報処理装置から受信したデータを解析する第1の
ステップ、前記第1のステップでの解析結果に基づい
て、ファイル単位でデータを転送するファイル転送方式
又はメッセージ単位でデータを転送するメッセージ転送
方式で受信したデータを別の転送方式で送信するための
異なる形式のデータに変換する第1の処理、受信したデ
ータの内容を所定の変換規則に基づいて変換する第2の
処理、互いに異なるタイミングで受信した複数のデータ
を統合する第3の処理、受信データを複数の情報処理装
置へ各々送信するための第4の処理、及び、送信先の情
報処理装置に送信するデータを記憶手段に保管する第5
の処理の少なくとも1つを行う第2のステップ、前記第
2のステップでの処理を経たデータを送信先の情報処理
装置へ送信する第3のステップを含むことを特徴として
いる。
【0030】請求項10記載の発明に係る記録媒体に
は、上記第1乃至第3のステップを含む処理、すなわち
複数の情報処理装置と通信回線を介して接続されたコン
ピュータを、請求項1に記載の情報中継装置として機能
させるためのプログラムが記録されているので、前記コ
ンピュータが前記記録媒体に記録されたプログラムを読
み出して実行することにより、請求項1記載の発明と同
様に、複数の情報処理装置(情報処理システム)の連結
・統合に際し、個々の情報処理装置の構成の変更を必要
最小限に抑制することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1には、金融機関の
各種業務を支援するために金融機関に設置されたコンピ
ュータ・システム10(以下、MIシステム10と称す
る)が示されている。
【0032】MIシステム10は、金融機関の各部署に
設置された多数台のクライアントPC12と、複数台の
アプリケーション・サーバ14と、本発明に係る情報中
継装置として機能するコンピュータ16(以下、MIコ
ネクタ16と称する)が、イントラネット18を介して
相互に接続されて構成されている。なお、複数台のアプ
リケーション・サーバ14は本発明に係る複数の情報処
理装置に、MIシステム10は請求項9に記載の情報処
理システムに各々対応している。
【0033】各アプリケーション・サーバ14は、各々
ワークステーション又は汎用の大型コンピュータから成
り、CPU14A、ROM14B、RAM14C、入出
力ポート14Dを備え、これらがアドレスバス、データ
バス、制御バス等のバス14Eを介して互いに接続され
て構成されている。入出力ポート14Dには、各種の入
出力機器として、イントラネット18に接続された通信
制御装置(例えばルータ)22、ディスプレイ24、マ
ウス26、キーボード28、HDD30、及びCD−R
OMからの情報の読み出しを行うCD−ROMドライブ
32が各々接続されている。
【0034】金融機関では、業務の効率向上・顧客への
サービス向上を目的として、かなり以前より業務の機械
化に取り組んでいるが、金融機関における業務は多種多
様であるために、互いに異なる業務を支援するための互
いに独立した複数種のアプリケーション・システムが存
在していた。アプリケーション・システムが支援する業
務としては、例えば他の金融機関或いは顧客との取引に
おいて、金融機関内のディーラやトレーダが、リアルタ
イムに変化する市場のレート(為替レートや金利等)を
考慮した上で、リスクと利益がどの程度発生するかを総
合的に判断しながら取引の条件(金額や価格、オプショ
ン行使の方法、デリバティブの期間等)を決定する「フ
ロント業務」や、「フロント業務」で成約された取引
を、正式な取引の記録として勘定科目に沿った会計処理
が可能なように、取引の種類に応じて仕訳して勘定帳簿
に記帳する「バック業務」等が挙げられる。
【0035】各アプリケーション・サーバ14は、元々
は個々のアプリケーション・システムを実現するため
に、個々のアプリケーション・システムに対応して設け
られたコンピュータであり、各アプリケーション・サー
バ14のHDD30には、対応する特定業務を支援する
処理(アプリケーション処理)をCPU14Aによって
実行するための互いに異なるアプリケーション・プログ
ラムが予めインストールされている。
【0036】また、MIシステム10の複数種のアプリ
ケーション・システムの中には、金融機関における業務
を直接支援するアプリケーション・システム以外に、M
Iシステム10の稼働・運用上必要な機能(例えばユー
ザのログインの一元管理や、データ等のバックアップ
等)を提供するアプリケーション・システムも含まれて
おり、これらのアプリケーション・システムも専用のア
プリケーション・サーバ14によって実現される。
【0037】本実施形態に係るMIシステム10は、各
アプリケーション・サーバ14によって実現される複数
種のアプリケーション・システムを統合することで構築
されたシステムであり、MIシステム10のユーザは、
イントラネット18に接続された単一のクライアントP
C12を介してMIシステム10にログインすること
で、任意のアプリケーション・システムが提供する任意
の機能を利用することが可能となる。
【0038】MIコネクタ16はワークステーション又
は汎用の大型コンピュータから成り、CPU16A、R
OM16B、RAM16C、入出力ポート16Dを備
え、これらがアドレスバス、データバス、制御バス等の
バス16Eを介して互いに接続されて構成されている。
入出力ポート16Dには、各種の入出力機器として、デ
ィスプレイ36、マウス38、キーボード40、イント
ラネット18に接続された通信制御装置(例えばルー
タ)42、HDD44、及びCD−ROMからの情報の
読み出しを行うCD−ROMドライブ46が各々接続さ
れている。MIコネクタ16には、後述する情報受信処
理、FTP転送処理、MQ転送処理及び送信管理処理を
含むMIコネクタ処理をCPU16Aによって実行する
ためのMIコネクタプログラムがHDD44にインスト
ールされている。
【0039】MIコネクタプログラムをMIコネクタ1
6にインストール(移入)するには幾つかの方法がある
が、例えばMIコネクタプログラムをセットアッププロ
グラムと共にCD−ROM50に記録しておき、CD−
ROM50をMIコネクタ16のCD−ROMドライブ
46にセットし、CPU16Aに対して前記セットアッ
ププログラムの実行を指示すれば、CD−ROM50か
らMIコネクタプログラムが順に読み出され、読み出さ
れたMIコネクタプログラムがHDD44に順に書き込
まれることで、情報受信プログラム、FTP転送プログ
ラム、MQ転送プログラム及び送信管理プログラムを含
むMIコネクタプログラムのインストールが行われる。
上記の態様において、CD−ROM50は請求項10の
記録媒体に対応している。
【0040】なお、図1では個々のアプリケーション・
サーバ14及びMIコネクタ16を単一のコンピュータ
として示しているが、これに限定されるものではなく、
複数台のコンピュータで構成しても良いことは言うまで
もない。例えばMIコネクタ16は、障害耐性を考慮し
て実際には8台のコンピュータ(ノードと称する)から
構成されており、4台のノードは主にデータ変換(後
述)、他の4台のノードは主に情報の送受信に携わって
いる。
【0041】次に本実施形態の作用を説明する。本実施
形態において、個々のアプリケーション・サーバ14に
よって実現される個々のアプリケーション・システム
は、対応する業務を支援する処理を、業務上必要な情報
(以下、業務データという)を他のアプリケーション・
システムと送受しながら行っているが、業務データを送
受(転送)する際の転送方式や業務データの属性(例え
ばコード体系や形式等)が一定していない。
【0042】このため、MIシステム10にはMIコネ
クタ16が設けられており、各アプリケーション・シス
テムの間の情報の送受は全てMIコネクタ16を経由し
て行われ、MIコネクタ16では、個々のアプリケーシ
ョン・システムの情報転送方式や業務データの属性の相
違を吸収するための処理(MIコネクタ処理)が行われ
る。MIコネクタ16のHDD44には、上記のMIコ
ネクタ処理を行うためのデータ定義データベース(D
B)が記憶されている。
【0043】すなわち、本実施形態において、MIシス
テム10の個々のアプリケーション・システムは、FT
P転送方式及びMQ(メッセージ・キューイング)転送
方式の何れかの転送方式によって情報を転送(送受)す
るように構成されている。FTP転送方式は、バッチ処
理によって生成された複数の取引の業務データから成る
複数の業務データを一括して転送する場合に主に採用さ
れる方式(FTP転送方式で転送される情報を以下では
「ファイル」と称する)であり、MQ転送方式は、リア
ルタイム処理により個々の取引を単位として生成された
業務データを、業務データが生成される毎に転送する場
合に主に採用される方式(MQ転送方式で転送される情
報を以下では「メッセージ」と称する)である。
【0044】本実施形態では、上記2種類の転送方式の
うち、FTP転送方式によって各アプリケーション・シ
ステム間で送受されるファイル(このファイルには複数
の業務データが含まれている)に、各ファイルを識別す
る固有の名称(ファイル名)が付与されており、データ
定義DBには、FTP転送方式によって送受される個々
のファイル(に含まれる業務データ)の属性情報が予め
登録されている。
【0045】なお、個々のファイルの属性情報として
は、例えば業務データのコード体系(例えばASCII,EBCI
DIC,SJIS等)を表す「コード情報」、送信元システムの
名称を表す「送信元システム」、送信元システム内の該
当メッセージを送信した業務の名称を表す「送信元業
務」、送信先システムの名称を表す「送信先システ
ム」、送信先システム内の該当メッセージを受信する業
務の名称を表す「送信先業務」、送信日時を表す「送信
日時」、業務データが意味を持つ日付を表す「業務日
付」、他のファイルとの統合を行うファイルに対して、
統合対象の各ファイルを特定するための情報が設定され
る「統合ファイルグループ情報」等の情報が挙げられ、
データ定義DBには、これらの属性情報(請求項2、
3,7に記載のデータ定義テーブルに相当)が個々のフ
ァイルのファイル名と対応付けされて各々記憶されてい
る。また、データ定義DBには、受信したメッセージを
変換する際の変換ルールも記憶されているが、この変換
ルールについては後述する。
【0046】次に図2のフローチャートを参照し、アプ
リケーション・サーバ14(アプリケーション・システ
ム)から何らかの情報を受信すると、MIコネクタ16
のCPU16Aが情報受信プログラムを実行することで
実現される情報受信処理について説明する。
【0047】ステップ100では送信元のアプリケーシ
ョン・システムから受信する情報の形式(転送方式)を
判定する。なお、このステップ100は本発明の解析手
段の一部を構成している。受信情報がメッセージ(受信
情報の転送方式がMQ転送方式)である場合には、ステ
ップ100からステップ116へ移行し、アプリケーシ
ョン・サーバ14からMQ転送方式で送信されたメッセ
ージを受信キューに格納し、送信元に応答を返すMQ受
信処理を行う。そして、次のステップ118ではMQ転
送処理(後述)を起動し、情報受信処理を終了する。
【0048】なお、アプリケーション・システムから送
信されるメッセージは、単一の取引に対応する単一の業
務データにMICヘッダが付加されて構成されており
(図6参照)、このMICヘッダには、前述のデータ定
義DBと同様に、業務データのコード体系を表す「コー
ド情報」、送信元システムの名称を表す「送信元システ
ム」、送信元システム内の該当メッセージを送信した業
務の名称を表す「送信元業務」、送信先システムの名称
を表す「送信先システム」、送信先システム内の該当メ
ッセージを受信する業務の名称を表す「送信先業務」、
送信日時を表す「送信日時」、業務データが意味を持つ
日付を表す「業務日付」等の情報に加え、メッセージの
通番を表す「通番」、単一のファイルを複数メッセージ
に分解した場合の各メッセージの順序を表す「レコード
通番」等の情報が設定されて構成されている。なお、上
記各情報のうち、「送信先システム」は請求項2、3,
7に記載の宛先情報に対応している。
【0049】本実施形態では、或るアプリケーション・
システムから他のアプリケーション・システムへ業務デ
ータを送信する際に、送信すべき業務データにMICヘ
ッダを付加しメッセージとして送信する処理を行うと共
に、メッセージの受信を行う機能も備えたメッセージ処
理プログラムが、各アプリケーション・システムで共通
に使用可能なプログラムとして開発され、メッセージの
送受を行う各アプリケーション・サーバ14に予めイン
ストールされている。
【0050】このメッセージ処理プログラムには、MI
Cヘッダの生成に必要な情報の一部(例えば「送信元シ
ステム」等)が予め登録されており、各アプリケーショ
ン・システムでは、他のアプリケーション・システムへ
送信すべき業務データを、MICヘッダの生成に必要な
残りの情報(例えば「送信先システム」や「業務日付」
「通番」等)と共にメッセージ処理プログラムへ引き渡
すことで、メッセージの送信が行われるようになってい
る。
【0051】一方、受信情報がファイル(受信情報の転
送方式がFTP転送方式)である場合には、ステップ1
00からステップ102へ移行してFTP受信処理を行
う。アプリケーション・サーバからFTP転送方式でフ
ァイルが送信される際には、ファイルの末尾を表すフラ
グファイルが同時に送信される。このため、FTP受信
処理では、アプリケーション・サーバからFTP転送方
式で受信した情報をHDD44の所定のディレクトリに
順次格納すると共に、同時に受信したフラグファイルに
基づいて、業務データファイルを含むファイル本体を末
尾迄全て受信したか否かを監視し、ファイル本体を全て
受信すると、受信したファイルのファイル名をキーにデ
ータ定義DBを検索し、受信したファイル(に含まれる
業務データ)の属性情報を取得する。
【0052】なお、本実施形態では、或るアプリケーシ
ョン・システムから他のアプリケーション・システムへ
複数の業務データをファイルとして送信する際に、フラ
グファイルを生成しファイル本体と同時に送信する処理
を行うと共に、ファイルの受信を行う機能も備えたファ
イル処理プログラムが、各アプリケーション・システム
で共通に使用可能なプログラムとして開発され、ファイ
ルの送受信を行う各アプリケーション・サーバ14に予
めインストールされている。各アプリケーション・シス
テムでは、他のアプリケーション・システムへ送信すべ
き複数の業務データをファイル処理プログラムへ引き渡
すことで、ファイル本体及びフラグファイルの送信が行
われるようになっている。
【0053】次のステップ104では、ステップ102
で取得された属性情報の「統合ファイルグループ情報」
に基づいて、受信したファイルが、他のファイルと統合
して送信すべきファイルか否か判定する。なお、このス
テップ104も本発明の解析手段に対応している。判定
が否定された場合にはステップ110へ移行するが、他
のファイルと統合して送信すべきファイルであった場合
にはステップ106へ移行し、統合対象の全てのファイ
ルを受信したか否か判定する。判定が否定された場合に
は、何ら処理を行うことなく情報受信処理を一旦終了す
る。これにより、MIコネクタ16が統合対象の全ての
ファイルを受信する迄の間は、受信した統合対象の各フ
ァイルは何ら処理が行われることなく保管されることに
なる。
【0054】受信したファイルが他のファイルと統合し
て送信すべきファイルであり、統合対象の他のファイル
は既に受信を完了している場合には、ステップ106の
判定が肯定され、ステップ108で中間ファイル生成処
理を行った後にステップ110へ移行する。この中間フ
ァイル生成処理は、統合対象の全ファイルをHDD44
から読み出して合成し、必要に応じて一部データの順序
の入れ替えや重複データの削除等の編集処理(この編集
処理も、実行すべき編集処理の内容をデータ定義DBに
予め登録しておき、これを参照することで行うことも可
能である)を行うことによって成される。なお、上述し
たステップ106,108は本発明に係る第3の処理に
対応している。
【0055】ステップ110では、ステップ102で取
得した属性情報に基づいて、処理対象のファイル(受信
したファイル又はステップ108の処理を経て統合され
たファイル)を複数のメッセージに分解するか否か判定
する。この判定は、例えば送信先システムがMQ転送方
式で情報を受信するアプリケーション・システムである
場合や、送信先システムと送信元システムで送受可能な
業務データの属性(例えばコード体系等)が相違してお
り、ファイルに含まれる複数の業務データに対して何ら
かの変換処理が必要な場合に肯定される。なお、このス
テップ110も本発明の解析手段に対応している。
【0056】ステップ110の判定が肯定された場合に
はステップ112へ移行し、処理対象のファイルに含ま
れる複数の業務データを個々の業務データを単位として
分解すると共に、ステップ102で取得した属性情報に
基づいて、アプリケーション・システムから受信したメ
ッセージのMICヘッダと同様の情報(便宜的にヘッダ
という)を各業務データに付加することで複数のメッセ
ージへ変換し、アプリケーション・システムから受信し
た通常のメッセージと同様に、複数のメッセージを受信
キューへ各々格納する。
【0057】なお、ステップ112の処理は、送信元シ
ステムがFTP転送方式で情報を送信するアプリケーシ
ョン・システムであるのに対し、送信先システムがMQ
転送方式で情報を受信するアプリケーション・システム
である場合にも行われ、受信キューに格納された複数の
メッセージはMQ転送方式で送信先システムへ送信され
ることになるが、この場合のステップ112は本発明に
係る第1の処理に対応している。
【0058】ステップ112の処理を行うとステップ1
18へ移行し、先にも述べたようにMQ転送処理を起動
する。また、ステップ110の判定が否定された場合に
はステップ114へ移行し、処理対象のファイルを「送
信先システム」へ送信するためにFTP転送処理(後
述)を起動して情報受信処理を終了する。
【0059】次に図3のフローチャートを参照し、FT
P転送処理について説明する。FTP転送処理では、ス
テップ130において、送信対象のファイル(処理対象
のファイル)の再送信に備えて、該ファイルをHDD4
4の所定のディレクトリに保存する。なお、ステップ1
30は本発明に係る第5の処理に対応している。ステッ
プ132では、情報受信処理(図2)のステップ102
で取得された属性情報の「送信先システム」に基づい
て、送信対象ファイルの送信先を認識する。そしてステ
ップ134は、FTP転送方式でのファイル送信に必要
なフラグファイルを生成し、送信対象ファイル及び生成
したフラグファイルを、ステップ132で認識した送信
先へFTP転送方式で同時に送信する。このステップ1
34は本発明の送信手段に対応している。
【0060】次のステップ136では、送信対象ファイ
ル(及びフラグファイル)を全ての送信先へ送信したか
否か判定する。送信対象ファイルが複数のアプリケーシ
ョン・システムへ各々送信すべきファイルである場合、
データ定義DBの「送信先システム」には複数のシステ
ムが予め登録され、ステップ132では複数のアプリケ
ーション・システムが送信先として認識される。この場
合、ステップ136の判定が否定されてステップ134
に戻り、ファイル未送信のアプリケーション・システム
に対し、送信対象ファイル(及びフラグファイル)をF
TP転送方式で送信する。
【0061】これにより、複数のアプリケーション・シ
ステムが送信先システムとして設定されている場合に
も、送信対象ファイルが各アプリケーション・システム
へ各々送信されることになる。このように、ステップ1
36は本発明に係る第4の処理(詳しくは請求項7に記
載の第4の処理)に対応している。そして、ステップ1
36の判定が肯定されるとFTP転送処理を終了する。
【0062】続いて図4のフローチャートを参照し、M
Q転送処理について説明する。ステップ150では、処
理対象の単一のメッセージを受信キューから取り出す。
次のステップ152では、受信キューから取り出したメ
ッセージに付加されているヘッダ(MICヘッダ又は情
報受信処理(図2)のステップ112で付加されたヘッ
ダ)を参照し、ヘッダに設定されている業務データの属
性情報のうち「送信元システム」「送信元業務」「送信
先システム」及び「送信先業務」を認識する。ステップ
154では、ステップ152で認識した「送信元システ
ム」「送信元業務」「送信先システム」及び「送信先業
務」に基づき、処理対象のメッセージの業務データに対
して何らかの変換処理が必要か否か判定する。
【0063】本実施形態に係るデータ定義DBには、業
務データに対する変換ルールが多数設定されており、個
々の変換ルールは、特定の送信元システムの特定の業務
から送信される特定種のメッセージ(業務データ)のデ
ータ形式が、該メッセージを受信すべき特定の送信先シ
ステムの特定業務で取扱可能なデータ形式に変換される
ように定められている。そして、業務データに対する変
換処理で使用する変換ルールは「送信元システム」「送
信元業務」「送信先システム」及び「送信先業務」によ
って特定される。
【0064】なお、特定の送信元システムの特定の送信
元業務から複数種のメッセージが送信される場合、送信
されるメッセージの業務データの特定フィールドには、
前記メッセージの種類等を表す値が設定される。この場
合、業務データに対する変換処理で使用する変換ルール
は「送信元システム」「送信元業務」「送信先システ
ム」及び「送信先業務」に加え、業務データに設定され
ているメッセージの種類等を表す値も考慮して特定され
る。
【0065】上記の情報に基づく変換ルールの特定は、
請求項4に記載の「送信元及び送信先の情報処理装置の
組み合わせ」による変換規則の判断に対応しているが、
これに代えて、送信元システムより変換ルールが指定さ
れ、指定された変換ルールで変換を行うようにしてもよ
い。
【0066】上記のようにして特定される変換ルールが
データ定義DBに記憶されていない場合にはステップ1
54の判定が否定されてステップ158へ移行するが、
上記情報によって特定される変換ルールがデータ定義D
Bに記憶されていた場合は、ステップ154の判定が肯
定されてステップ156へ移行し、該当する変換ルール
に従って業務データを変換する。なお、ステップ156
は本発明に係る第2の処理に対応している。
【0067】以下、業務データの変換の一例を説明す
る。本実施形態では変換ルールを業務データの個々のフ
ィールドを単位として定めることも可能であり、例とし
て図7(A)に示す変換ルールは、業務データの最初の
フィールドについてはデータを変更せず、2番目のフィ
ールドについては数値に「1」を加算し、3番目のフィ
ールドについては位置を4番目へ移動し、4番目のフィ
ールドについては位置を3番目へ移動し、5番目のフィ
ールドについては区切記号を「%」へ変更し、6番目の
フィールドについてはフィールド中の「||」を削除す
るように定められている。ここで、入力された業務デー
タが図7(B)に示すような内容であった場合には、上
記の変換ルールに従って変換が行われることで、図7
(C)に示すような業務データ、すなわち送信先システ
ムの送信先業務が取扱可能な業務データが得られること
になる。
【0068】また、送信元システムの送信元業務から送
信される業務データが、例として図8(A)に示すよう
に、半角カタカナを含むEBCDICコードで記述さ
れ、業務データのヘッダ内のレコード長を設定するため
のフィールドには2バイト符号無し整数型でレコード長
を表すデータが設定され、業務データ内の連続するスペ
ース文字が圧縮されたデータであるのに対し、送信先シ
ステムの送信先業務が取扱可能な業務データが、SJI
Sで記述され、レコード長が5桁のASCIIコードで
表され、スペース文字が圧縮されていないデータである
場合には、以下のような変換処理が行われる。
【0069】すなわち、まず入力された業務データ全体
をSJISコードで記述されたデータへ変換した後に、
入力された業務データに含まれるスペース文字を圧縮し
ていることを表すコードに基づいて、圧縮されているス
ペース文字を展開(復元)する。図8の例では、圧縮を
表すコードが(272A)h(但し( )hは括弧内が16進数表
示であることを表す)とされ、圧縮されたスペース文字
の数は前記コードに続く1バイトに設定されている。(2
72A)hに続く(25)hは10進数で「37」であるので、業務
データ中の所定箇所に37個のスペース文字を展開(復
元)する。
【0070】次に、2バイト符号無し整数型でレコード
長を表すデータ(00C8)hを、5桁のASCIIコード「0
0200」へ変換し、更に変換後の値にスペース文字を展開
したことに伴う業務データのレコード長の増分「37」を
加算した値「00237」を、レコード長を設定するための
フィールドに設定する。上記処理により、入力された業
務データは、図8(B)に示すような業務データ、すな
わち送信先システムの送信先業務が取扱可能な業務デー
タへ変換されることになる。
【0071】なお、上述した変換処理の一例は、詳しく
は請求項6に記載の第2の処理に対応している。ステッ
プ156におけるデータの変換は、上記で説明した、数
値データに対する演算、データの順序の変更、区切記号
の置換、特定文字の削除、コード体系の変更、圧縮文字
列の展開に限定されるものではなく、例えば”BANK OF
TOKYO-MITSUBISHI”というキーワードを”東京三菱銀
行”という別のキーワードへ変換する等のキーワード変
換や、所定のコード体系で表された顧客コードや通貨コ
ード、商品コード等の業務データ中の特定のコード情報
のみを別のコード体系のコード情報に変換するコード変
換等の他の変換処理が含まれていてもよい。
【0072】ステップ156の処理を行うとステップ1
58へ移行し、処理対象メッセージがFTP転送方式で
送信すべきメッセージか否か判定する。送信先システム
がMQ転送方式で情報を送受する構成である場合には、
上記判定が否定されてステップ160へ移行し、送信対
象メッセージ(処理対象メッセージ)の再送信に備え
て、該メッセージをHDD44の所定のディレクトリに
保存する。なお、ステップ160も本発明に係る第5の
処理に対応している。そしてステップ164では、送信
対象メッセージを、先のステップ152で認識した「送
信先システム」(送信先のアプリケーション・サーバ1
4)へMQ転送方式で送信する。このステップ164は
本発明の送信手段に対応している。
【0073】次のステップ166では、送信対象メッセ
ージを全ての送信先システムへ送信したか否か判定す
る。送信対象メッセージが複数のアプリケーション・シ
ステムへ各々送信すべきメッセージである場合、ヘッダ
の「送信先システム」には複数のアプリケーション・シ
ステムが設定され、ステップ152で複数のアプリケー
ション・システム(複数のアプリケーション・サーバ1
4)が送信先として認識される。この場合、ステップ1
66の判定が否定されてステップ164に戻り、メッセ
ージ未送信のアプリケーション・システムに対し、送信
対象メッセージをMQ転送方式で送信する。
【0074】これにより、複数のアプリケーション・シ
ステムが送信先システムとして設定されている場合に
も、送信対象メッセージが各アプリケーション・システ
ムへ各々送信される。このように、ステップ166は本
発明に係る第4の処理(詳しくは請求項7に記載の第4
の処理)に対応している。
【0075】ステップ166の判定が肯定されるとステ
ップ168へ移行し、受信キューが空になったか否かに
基づいて、処理対象の全てのメッセージを処理したか否
か判定する。判定が否定された場合にはステップ150
に戻り、受信キューから取り出した新たな処理対象メッ
セージに対してステップ150以降を繰り返す。
【0076】一方、送信先システムがFTP転送方式で
情報を送受する構成である場合には、ステップ158の
判定が否定されてステップ170へ移行し、単一のファ
イルとして送信すべき全てのメッセージを処理したか否
か判定する。判定が否定された場合にはステップ172
へ移行し、処理対象メッセージをHDD44に一時保存
してステップ168へ移行する。
【0077】単一のファイルとして送信すべき全てのメ
ッセージが揃うと、ステップ170の判定が肯定されて
ステップ174へ移行し、単一のファイルとして送信す
べき全てのメッセージ(HDD44に一時保存したメッ
セージを含む)を統合することで単一の送信対象ファイ
ルを生成する。従って、送信元システムからFTP転送
方式で受信したファイルに含まれる業務データを送信先
システムへファイルとして送信する際にも、業務データ
の変換(前述したステップ156)が必要な場合には、
メッセージ単位で業務データの変換が行われた後に、単
一の送信対象ファイルとして統合されることになる。な
お、上記場合におけるステップ170,174は請求項
3に記載の第6の処理に対応している。
【0078】そして次のステップ176では、先に説明
したFTP送信処理(図3)を起動する。これにより、
ステップ174で生成した単一の送信対象ファイルは、
送信先システムへFTP転送方式で送信される。なお、
MQ転送処理はステップ168の判定が肯定されると一
旦終了するが、処理対象の新たなメッセージが受信キュ
ーに格納されると再度起動される。
【0079】次に図5のフローチャートを参照して送信
管理処理を説明する。この送信管理処理は、ファイル又
はメッセージを送信した送信先システムから応答を受信
するか、又は送信したファイル又はメッセージの再送が
要求された場合(この再送要求は、例えばファイル又は
メッセージを送信すると同時にタイマをスタートさせ、
タイマがタイムアウトしても応答を受信しない場合に発
生するよう構成することができる)に起動される。
【0080】ステップ190では今回の起動要因を判定
し、判定結果に応じて分岐する。起動要因が送信先シス
テムからの応答受信であった場合には、ステップ190
からステップ192へ移行し、受信した応答に対応する
ファイル又はメッセージ(送信時に保存したファイル又
はメッセージ)をHDD44の所定のディレクトリから
削除して処理を終了する。
【0081】一方、起動要因が再送要求であった場合に
は、ステップ190からステップ194へ移行し、再送
が要求されているファイル又はメッセージ(送信時に保
存したファイル又はメッセージ)をHDD44の所定の
ディレクトリから読み出す。次のステップ196では、
ファイル又はメッセージの再送信が必要な送信先システ
ム(例えば応答を受信していない送信先システム)を認
識し、次のステップ198では、ステップ194で読み
出した送信対象のファイル又はメッセージを、ステップ
196で認識した送信先システムへFTP転送方式又は
MQ転送方式で再送信する。
【0082】次のステップ200では、ステップ196
で認識した全ての送信先システムへ送信対象のファイル
又はメッセージを再送信したか否か判定する。判定が否
定された場合にはステップ198に戻り、判定が肯定さ
れる迄ステップ198,200を繰り返す。そして、ス
テップ196で認識した全ての送信先システムへファイ
ル又はメッセージを送信すると、ステップ200の判定
が肯定されて送信管理処理を終了する。
【0083】これにより、MIコネクタ16から送信さ
れたファイル又はメッセージが、通信回線の障害等の理
由により送信先システムで受信されなかった場合にも、
上記の再送信により、ファイル又はメッセージが送信先
システムに確実に届くことになる。なお、送信管理処理
は請求項8に記載の第7の処理に対応している。
【0084】このように、本実施形態に係るMIシステ
ム10は、MIコネクタ16が上述した処理を行うこと
で、各アプリケーション・システム間での情報の送受が
実現されるため、MIシステム10の構築に際しての個
々のアプリケーション・システムの変更(対応するプロ
グラムの変更)を、例えばファイル処理プログラム又は
メッセージ処理プログラムとのインタフェースを設ける
等の必要最小限の変更に抑制することができ、既存の複
数のアプリケーション・システムを連結・統合してMI
システム10を構築することを、その規模に比して容易
に実現することができる。
【0085】また、金融機関の各種業務を支援するため
に設けられた各アプリケーション・システムには、FT
P転送方式によって情報を送受するアプリケーション・
システムと、MQ転送方式によって情報を送受するアプ
リケーション・システムとが混在していると共に、コー
ド情報等の体系もアプリケーション・システム毎に相違
していることが多いが、上述したように本発明を適用
し、金融機関の各アプリケーション・システムをMIコ
ネクタ16を介して連結することにより、情報を送受す
る際の転送方式やコード情報等の体系が相違するアプリ
ケーション・システム間で情報の送受が可能となった。
【0086】特に金融機関の各アプリケーション・シス
テムは何れも大規模であり、取り扱う情報量も膨大であ
るので、金融機関の各アプリケーション・システムをM
Iコネクタ16を介して連結してMIシステム10を構
築することにより、従来は共有化が不可能であった情報
資源を複数のアプリケーション・システムで共有するこ
とが可能となると共に、各アプリケーション・システム
間での即時的な情報の伝達が可能となることで、多大な
費用の節約効果が得られる。
【0087】なお、上記ではファイル又はメッセージの
再送に備えて、送信先システムへ送信するファイル又は
メッセージを保存するようにしていたが、これに代えて
送信元システムから受信したファイル又はメッセージを
保存し、再送時には送信対象のファイル又はメッセージ
を再度生成して送信するようにしてもよい。
【0088】また、上記では本発明に係る第1の処理と
して、送信元システムがFTP転送方式で情報を送信す
るアプリケーション・システムであるのに対し、送信先
システムがMQ転送方式で情報を受信するアプリケーシ
ョン・システムである場合に、送信元システムから受信
したファイルに含まれる複数の業務データを分解してヘ
ッダを付加することで複数のメッセージへ変換し、個々
のメッセージをMQ転送方式で送信先システム各々送信
する場合を説明したが、これに限定されるものではな
く、送信元システムがMQ転送方式で情報を送信するア
プリケーション・システムであるのに対し、送信先シス
テムがFTP転送方式で情報を受信するアプリケーショ
ン・システムである場合に、本発明に係る第1の処理と
して、送信元システムから受信した複数のメッセージに
各々含まれる複数の業務データを単一のファイルへ統合
し、統合したファイルをFTP転送方式で送信先システ
ムへ送信する処理を行うようにしてもよい。
【0089】また、上記では送信元システムからファイ
ル又はメッセージを受信すると、MIコネクタ16が、
送信先システムへファイル又はメッセージを送信するた
めの処理を直ちに行う場合を説明したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば送信元システムが設置されて
いる地域と送信先システムが設置されている地域に時差
がある場合に、この時差による不都合を解消するため
に、MIコネクタ16において、送信元システムから受
信したファイル又はメッセージを所定時間保存した後に
処理するか、或いは送信先システムへ送信するファイル
又はメッセージを所定時間保存した後に送信するように
してもよい。送信先システムへファイル又はメッセージ
を送信すべき時刻は、例えばデータ定義DB、或いはメ
ッセージに付加されているヘッダ等に予め設定しておく
ことで検知することができる。これにより、時差の影響
を排除することができる。
【0090】更に、上記では本発明に係るファイル転送
方式としてFTP転送方式を例に説明したが、これに限
定されるものではなく、例えばリモートコピーやRCP
等の他のファイル転送方式を採用することも可能であ
る。また、本発明に係るメッセージ転送方式としてMQ
転送方式を例に説明したが、これに限定されるものでも
なく、例えばMSMQやDECMQ等の他のメッセージ
転送方式を採用することも可能である。
【0091】また、上記では本発明に係る情報中継装置
としてのMIコネクタ16が、MIシステム10内の個
々のアプリケーション・システム間の情報の送受を中継
する場合を例に説明したが、これに限定されるものでは
なく、本発明は、例えばMIシステム10内のアプリケ
ーション・システムと、MIシステム10の外部のシス
テム(一例としてS.W.I.F.T(銀行間のメッセージ
交換のためのネットワーク)を介して接続された他のシ
ステム等)との情報の中継に適用しても良いことは言う
までもない。
【0092】また、上記では本発明に係る記録媒体とし
てCD−ROM50を例に説明したが、これに限定され
るものではなく、フロッピー(R)ディスクやMO、z
ip、DVD等の他の情報記憶媒体を本発明に係る記録
媒体として用いても良いことは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、送信元の情報処理装置から受信したデータを解析
し、ファイル転送方式又はメッセージ転送方式で受信し
たデータを別の転送方式で送信するための異なる形式の
データに変換する第1の処理、受信データの内容を所定
の変換規則に基づいて変換する第2の処理、互いに異な
るタイミングで受信した複数のデータを統合する第3の
処理、受信データを複数の情報処理装置へ各々送信する
ための第4の処理、及び、送信するデータを記憶手段に
保管する第5の処理の少なくとも1つを行い、送信先の
情報処理装置へ送信するので、複数の情報処理装置(情
報処理システム)の連結・統合に際し、個々の情報処理
装置の構成の変更を必要最小限に抑制できる、という優
れた効果を有する。
【0094】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、送信先の情報処理装置が受信可能なデータ
の転送方式が、送信元の情報処理装置からデータを受信
した際の転送方式と相違していた場合に第1の処理を行
うので、上記効果に加え、データの形式が異なる情報処
理装置間でのデータの送受を、送信元又は送信先の情報
処理装置にデータ形式を変換する機能を設けることなく
実現できる、という効果を有する。
【0095】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ファイル転送方式で受信したデータに対し
て第2の処理を実行する場合に、受信したデータをメッ
セージ転送方式で送信可能な複数のデータに分解する処
理を行った後に、分解した複数のデータの各々を単位と
して第2の処理を行うと共に、送信先の情報処理装置が
受信可能なデータの転送方式がファイル転送方式である
場合には、第2の処理が行われた複数のデータをファイ
ル転送方式で送信可能な形式のデータへ統合するので、
上記効果に加え、ファイル形式のデータを受信した場合
にも第2の処理を行うことが可能になると共に、ファイ
ル形式のデータを受信可能な情報処理装置に、第2の処
理を経たデータを受信させることも可能になる、という
効果を有する。
【0096】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第2の処理における変換規則を予め複数設
定しておき、送信元の情報処理装置より指定された変換
規則、又は送信元及び送信先の情報処理装置の組み合わ
せより判断した変換規則を用いて第2の処理を行うの
で、上記効果に加え、データの扱いが異なる情報処理装
置間でのデータの送受を、送信元又は送信先の情報処理
装置に所定の変換規則に基づいてデータを変換する機能
を設けることなく実現できる、という効果を有する。
【0097】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、データの送信先として複数の情報処理装置
が判別された場合に第4の処理を行うので、上記効果に
加え、単一の情報処理装置から複数の情報処理装置へ同
一データを送信することを、複数の情報処理装置へデー
タを各々送信するための機能を送信元の情報処理装置に
設けることなく実現できる、という効果を有する。
【0098】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、データの再送信が指示された場合に、記憶
手段に保管されたデータを読み出して送信先の情報処理
装置へ再度送信させるので、上記効果に加え、障害等が
発生した場合の送信先の情報処理装置へのデータの再送
信を、データを再送信するための機能を送信元の情報処
理装置に設けることなく実現できる、という効果を有す
る。
【0099】請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求
項8の何れか1項記載の情報中継装置と、該情報中継装
置と通信回線を介して接続され、他の情報処理装置へ送
信すべき情報を情報中継装置へ送信する複数の情報処理
装置と、を含んで構成されているので、既存の複数の情
報処理装置(情報処理システム)を連結・統合すること
による情報処理システムの構築を容易に実現できる、と
いう優れた効果を有する。
【0100】請求項10記載の発明は、送信元の情報処
理装置から受信したデータを解析する第1のステップ、
ファイル転送方式又はメッセージ転送方式で受信したデ
ータを別の転送方式で送信するための異なる形式のデー
タに変換する第1の処理、受信データの内容を所定の変
換規則に基づいて変換する第2の処理、互いに異なるタ
イミングで受信した複数のデータを統合する第3の処
理、受信データを複数の情報処理装置へ各々送信するた
めの第4の処理、及び、送信するデータを記憶手段に保
管する第5の処理の少なくとも1つを行う第2のステッ
プ、第2のステップを経たデータを送信先の情報処理装
置へ送信する第3のステップを含む処理をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録媒体に記録したの
で、複数の情報処理装置(情報処理システム)の連結・
統合に際し、個々の情報処理装置の構成の変更を必要最
小限に抑制できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るMIシステムの概略構成を
示すブロック図である。
【図2】 情報受信処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図3】 FTP転送処理の内容を示すフローチャート
である。
【図4】 MQ転送処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図5】 送信管理処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図6】 アプリケーション・システムから送信される
メッセージの内容の一例を示す概略図である。
【図7】 業務データの変換の一例を説明するための概
略図である。
【図8】 業務データの変換の一例を説明するための概
略図である。
【符号の説明】
10 MIシステム 14 アプリケーション・サーバ 16 MIコネクタ 18 イントラネット 44 HDD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B082 HA05 HA08 5B085 AA08 BA04 CA02 CA04 5B089 GA31 HB16 KF05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報処理装置と通信回線を介して
    接続され、前記情報処理装置間で送受する情報を中継す
    る情報中継装置であって、 送信元の情報処理装置から受信したデータを解析する解
    析手段と、 前記解析手段による解析結果に基づいて、ファイル単位
    でデータを転送するファイル転送方式又はメッセージ単
    位でデータを転送するメッセージ転送方式で受信したデ
    ータを別の転送方式で送信するための異なる形式のデー
    タに変換する第1の処理、受信したデータの内容を所定
    の変換規則に基づいて変換する第2の処理、互いに異な
    るタイミングで受信した複数のデータを統合する第3の
    処理、受信データを複数の情報処理装置へ各々送信する
    ための第4の処理、及び、送信先の情報処理装置に送信
    するデータを記憶手段に保管する第5の処理の少なくと
    も1つを行う処理手段と、 前記処理手段による処理を経たデータを送信先の情報処
    理装置へ送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とする情報中継装置。
  2. 【請求項2】 前記解析手段は、受信データと共に送信
    元の情報処理装置から受信した属性データに含まれる宛
    先情報を参照するか、又は各受信データの宛先が各受信
    データの属性と対応付されて予め登録されたデータ定義
    テーブルを参照することで送信先の情報処理装置を判別
    し、 前記処理手段は、解析手段によって判別された送信先の
    情報処理装置が受信可能なデータの転送方式が、送信元
    の情報処理装置からデータを受信した際の転送方式と相
    違していた場合に前記第1の処理を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の情報中継装置。
  3. 【請求項3】 前記解析手段は、受信データと共に送信
    元の情報処理装置から受信した属性データに含まれる宛
    先情報を参照するか、又は各受信データの宛先が各受信
    データの属性と対応付けされて予め登録されたデータ定
    義テーブルを参照することで送信先の情報処理装置を判
    別し、 前記処理手段は、ファイル転送方式で受信したデータに
    対して前記第2の処理を実行する場合に、前記第1の処
    理として、受信したデータをメッセージ転送方式で送信
    可能な複数のデータに分解する処理を行った後に、分解
    した複数のデータの各々を単位として前記第2の処理を
    行うと共に、解析手段によって判別された送信先の情報
    処理装置が受信可能なデータの転送方式がファイル転送
    方式である場合には、該第1の処理によって分解されて
    前記第2の処理が行われた複数のデータをファイル転送
    方式で送信可能な形式のデータへ統合する第6の処理を
    行うことを特徴とする請求項1記載の情報中継装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の処理における変換規則は予め
    複数設定されており、前記処理手段は、送信元の情報処
    理装置より指定された変換規則、又は送信元及び送信先
    の情報処理装置の組み合わせより判断した変換規則を用
    いて第2の処理を行うことを特徴とする請求項1記載の
    情報中継装置。
  5. 【請求項5】 前記処理手段は、前記受信したデータの
    内容を所定の変換規則に基づいて変換する第2の処理と
    して、受信したデータを元のコード体系と別のコード体
    系のデータへ変換する処理、受信したデータに含まれる
    所定のキーワードを予め定められた別のキーワードに変
    換する処理、受信したデータの順序を変更する処理、受
    信したデータに含まれる数値データに対して所定の演算
    を行う処理の少なくとも1つを行うことを特徴とする請
    求項1記載の情報中継装置。
  6. 【請求項6】 前記解析手段は、受信データと共に送信
    元の情報処理装置から受信した属性データに含まれる所
    定の情報を参照するか、又は各受信データのデータ構造
    が各受信データの属性と対応付けされて予め登録された
    データ定義テーブルを参照することで受信データのデー
    タ構造を判別し、前記処理手段は、解析手段によって判
    別されたデータ構造に応じて受信データを複数のフィー
    ルドに分解し、各フィールド毎に前記第2の処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の情報中継装置。
  7. 【請求項7】 前記解析手段は、受信データと共に送信
    元の情報処理装置から受信した属性データに含まれる宛
    先情報を参照するか、又は各受信データの宛先が各受信
    データの属性と対応付けされて予め登録されたデータ定
    義テーブルを参照することで送信先の情報処理装置を判
    別し、前記処理手段は、解析手段によりデータの送信先
    として複数の情報処理装置が判別された場合に前記第4
    の処理を行うことを特徴とする請求項1記載の情報中継
    装置。
  8. 【請求項8】 前記処理手段は、データの再送信が指示
    された場合に、前記第5の処理によって記憶手段に保管
    されたデータを読み出し、読み出したデータを前記送信
    手段によって送信先の情報処理装置へ再度送信させる第
    7の処理を行うことを特徴とする請求項1記載の情報中
    継装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8の何れか1項記載
    の情報中継装置と、 前記情報中継装置と通信回線を介して接続され、他の情
    報処理装置へ送信すべき情報を前記情報中継装置へ送信
    する複数の情報処理装置と、 を含む情報処理システム。
  10. 【請求項10】 複数の情報処理装置と通信回線を介し
    て接続されたコンピュータに所定の処理を実行させるた
    めのプログラムが記録された記録媒体であって、 前記所定の処理は、 送信元の情報処理装置から受信したデータを解析する第
    1のステップ、 前記第1のステップでの解析結果に基づいて、ファイル
    単位でデータを転送するファイル転送方式又はメッセー
    ジ単位でデータを転送するメッセージ転送方式で受信し
    たデータを別の転送方式で送信するための異なる形式の
    データに変換する第1の処理、受信したデータの内容を
    所定の変換規則に基づいて変換する第2の処理、互いに
    異なるタイミングで受信した複数のデータを統合する第
    3の処理、受信データを複数の情報処理装置へ各々送信
    するための第4の処理、及び、送信先の情報処理装置に
    送信するデータを記憶手段に保管する第5の処理の少な
    くとも1つを行う第2のステップ、 前記第2のステップでの処理を経たデータを送信先の情
    報処理装置へ送信する第3のステップを含むことを特徴
    とする記録媒体。
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