JP2003066899A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents
プラズマディスプレイ装置Info
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Abstract
を短縮したとしても、消去放電を確実に行い、誤放電の
起こりにくいプラズマディスプレイ装置を提供すること
を目的としている。 【解決手段】 放電維持期間の後期に印加するパルス
Pcの幅PWcを、放電維持期間における後期より前で
あって、一番初めに印加するパルスPaを除くパルスP
bの幅PWbよりも広げるとともに、消去期間において
いわゆる細幅パルスを用いて消去放電を行うようにして
いる。これによって、放電維持期間終了時における放電
セルの壁電圧を従来よりも上げることができるので、消
去放電を確実に行い、誤放電が起こりにくくなる。
Description
レビなどの画像表示に用いられるプラズマディスプレイ
装置に関する。
表示に用いられるディスプレイ装置において、プラズマ
ディスプレイパネル(Plasma Display Panel 、以下、
「PDP」という。)は、美しい画像表示ができるとと
もに、薄型かつ大型のパネルを実現することのできる表
示デバイスとして注目されている。
背面基板が対向配置されている。前面基板の対向面上に
は、ストライプ状の走査電極及び維持電極が互いに平行
に形成され、その上から誘電体層が被覆されている。背
面基板の対向面上には、ストライプ状のデータ電極が上
記走査電極と直交して設けられている。この前面基板と
背面基板との間隙は、上記データ電極に沿って列設され
た隔壁によって仕切られており、この隔壁によって仕切
られた空間には放電ガスが封入されている。このような
構造により、PDPにおける走査電極とデータ電極が交
差する箇所には、複数の放電セルがマトリックス状に形
成される。
によってプラズマディスプレイ装置となり、その駆動時
には、初期化パルスを印加することにより全ての放電セ
ルの状態を初期化する初期化期間、走査電極に走査パル
スを順次印加しながらデータ電極の中の選択された電極
にデータパルスを印加することにより画素情報を書き込
む書き込み期間、走査電極と維持電極との間に、矩形波
の維持パルスを交流で印加することによって主放電を維
持して発光させる放電維持期間、走査電極もしくは維持
電極に消去パルスを印加することによって放電セルの壁
電荷を消去する消去期間という一連のシーケンスを繰り
返すことによって、各放電セルを点灯または非点灯にし
ている。ここで、各放電セルは元来、点灯もしくは消灯
の2階調しか表現できない。そのため、プラズマディス
プレイ装置においては、1フレーム(1フィールド)を
サブフィールドに分割し、各サブフィールドにおける点
灯/消灯を組み合わせて中間階調を表現するフィールド
内時分割階調表示方式を用いて駆動されている。
式を用いる場合には、誤放電、すなわち、選択されてい
ない放電セルが点灯したり、選択したにもかかわらず放
電セルが点灯しなかったりすることを抑制する技術が望
まれている。特に、消去期間において、ノイズや他のセ
ルからプライミング粒子が流れ込んで干渉が起こる場合
には、これらに起因して誤放電が生じやすくなる。そこ
で、この誤放電を抑制するために、消去期間に印加する
パルスを、波高が放電開始電圧以下の電圧であって、か
つ維持パルスの幅よりも短いパルス(以下、「細幅パル
ス」という。)を加え、維持放電を停止させている。
プラズマディスプレイ装置においては、その高精細化に
ともなって消去放電が不安定になり、消去不良に伴う誤
放電が発生することがある。たとえば、現行のVGAク
ラスにおいては、1フィールド内に収めることができる
サブフィールドの数が13程度である。これに対して、
XGAクラスのプラズマディスプレイ装置においては、
書き込み期間(書き込みパルスは、パルス幅が2〜2.
5μs。)の長さ(1.5〜1.9ms)および放電維
持期間の長さをVGAクラスと同様とすると、サブフィ
ールド数が8〜10と減ってしまい、VGAに比べて画
質が低下してしまう。このため、放電維持期間中に加え
る維持パルスのパルス幅を従来用いていた6μsから4
μsに短縮することによって、放電維持期間の長さを短
縮し、サブフィールドの数を増やす試みが行われてき
た。しかしながら、維持パルスのパルス幅を短くする
と、維持放電時の放電セルにおける壁電荷が減少すると
ともに壁電圧が低下する。このため、放電維持期間の後
に続く消去期間における消去放電が起こりにくくなって
放電が不安定になりやすい。その結果、消去期間につづ
く初期化期間または書き込み期間における放電も不安定
になるので、誤放電が生じやすくなり、画質が低下して
しまう。
み、細幅パルスを用いて消去放電を行うプラズマディス
プレイ装置において、高精細化に対応してサブフィール
ドの放電維持期間を短くすることが可能であり、誤放電
が生じにくいプラズマディスプレイ装置を提供すること
を目的としている。
プラズマディスプレイ装置は、一対の基板間に、電極対
を有する複数の放電セルが形成されたプラズマディスプ
レイパネルと、1フィールドを、書き込み期間、放電維
持期間、消去期間を有する複数のサブフィールドに分割
し、前記書き込み期間において前記複数の放電セルに対
して選択的に書き込みを行い、前記放電維持期間におい
て前記各放電セルの電極対にパルスを印加することによ
って書き込み期間に書き込みが行われた放電セルを放電
させ、消去期間において、維持期間に放電させた放電セ
ルの放電を停止させるようにプラズマディスプレイパネ
ルを駆動する駆動回路とを備えるプラズマディスプレイ
装置であって、駆動回路は、放電維持期間において、当
該放電維持期間の後期に印加する少なくとも一つのパル
スを、放電維持期間における後期よりも前の期間におい
て印加するパルスの幅よりも広い幅で印加するととも
に、消去期間において、パルスの波高が放電セルの放電
開始電圧よりも低い電圧でありかつパルス幅が放電維持
期間に印加されるパルス幅よりも狭い細幅パルスを各放
電セルの電極対に印加するようにしている。
期間の後期に印加されるので、放電維持期間終了時点に
おける放電セルの壁電圧を従来よりも高めることができ
る。そのため、維持パルスの幅を狭くして放電維持期間
を短縮したとしても、消去放電を確実に行うことができ
るので、PDPにおいては誤放電が抑制される。ここ
で、放電維持期間終了時点における放電セルの壁電圧を
従来よりも高めるためには、放電維持期間の後期が、放
電維持期間に印加されるパルスのうち最後から5つ目の
パルスが印加される時以降の期間であることが好まし
い。
印加されるパルスの幅が、放電維持期間の後期よりも前
の期間において印加されるパルスの幅よりも広くなれ
ば、壁電圧を高める上で効果的である。ここで、放電維
持期間の後期において印加される幅の広いパルスは、放
電維持期間において一番初めに印加されるパルスを除く
パルスとの幅の差が、0.5μs以上、20μs以下と
なるものを用いることができる。
ルスは、その幅が200ns以上、2μs未満のものを
用いることができる。また、消去期間において、細幅パ
ルスを印加した後に、当該細幅パルスよりも低い波高
で、かつその幅が細幅パルスよりも太い太幅パルスを各
電極対に印加するようにすれば、壁電圧をある程度均一
化することができる。
の波高が前記放電セルの放電開始電圧よりも低い電圧で
ありかつパルスの立ち上がり部分において漸次波高が増
加しているパルスを用い、これを各放電セルの電極対に
印加するようにすれば、その傾き部分において微弱放電
が生じるため、消去放電における放電遅れを抑制するこ
とができ、放電の持続時間が長くなるので、より確実に
消去放電を発生させることができる。
前において、電極対にパルスを印加することにより放電
セルの壁電荷を均等にする初期化期間を有するようにす
れば、書き込み放電が起こりやすくなり、誤放電の発生
を抑制することができる。一方、フィールド内において
は、電極対にパルスを印加することにより放電セルを初
期化する初期化期間を一つのみ有するようにすれば、初
期化放電による発光によってPDPのコントラストが低
下することを抑制することができる。
パルスの波高が漸次増加する立ち上がり部分およびパル
スの波高が漸次減少する立ち下がり部分を有するように
すれば、矩形波を加える場合に比べて壁電荷の蓄積でき
るので、誤放電を少なくすることができる。
について図面を参照しながら説明する。本願発明の以下
に示す各実施の形態および各図面は例示を目的とし、本
発明は、これらに限定されるものではない。 〔第1の実施の形態〕プラズマディスプレイ装置は、一
般にPDPと駆動回路とを備えている。
構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るP
DPの部分斜視図である。同図に示すように、PDPに
おいては、前面基板11と背面基板12とが、互いに平
行に間隙をおいて配置され、各基板11,12における
外周部(不図示)がフリットガラスなどにより封止され
ている。
状の走査電極19a及び維持電極19bが互いに平行に
形成され、走査電極と維持電極とが対になった電極対が
複数設けられた構成となっている。各電極19a、19
bは、鉛ガラスなどからなる誘電体層17によって被覆
され、誘電体層17の表面は、MgOを蒸着して形成し
た膜からなる保護層18で覆われている。
状のデータ電極14が上記走査電極19aと直交する方
向に設けられ、その表面を鉛ガラスなどからなる絶縁体
層13が覆い、その上に、データ電極14と平行に隔壁
15が配設されている。前面基板11と背面基板12と
の間隙は、縦方向に伸びるストライプ状の隔壁15によ
って100〜200μm程度の間隔で仕切られ、放電ガ
スが封入されている。
可視域での発光が見られるネオンを中心とした混合ガス
が用いられるが、図1に示すカラー表示用の場合、すな
わち、隔壁15同士の間に形成される放電セルの内壁
に、三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の蛍光
体からなる蛍光体層16が色順に形成される場合には、
キセノンを中心とした混合ガス(ネオン−キセノンやヘ
リウム−キセノン)が用いられる。カラー表示の場合に
は、放電に伴って放電ガスから発生する紫外線を蛍光体
層16において各色可視光に変換することによりカラー
表示を行う。
を想定し、パネル内部が外圧に対して減圧になるよう
に、通常は、200〜500Torr(26.6kPa
〜66.5kPa)程度の範囲に設定される。図2は、
このPDPの電極マトリックスを示す図である。各電極
19a1〜19aN、19b1〜19bNと、データ電極1
41〜14Mとは、互いに直交する方向に配設されてい
る。そして、1つのデータ電極14と、1対の走査電極
19a、維持電極19bとが交差する領域に放電セル2
0がM×N個形成されている。前面基板11及び背面基
板12(ともに図1)間の空間において、電極が交差す
るところに放電セルが形成されている。放電セル間は、
隔壁15(図1)によって横方向に隣り合うように仕切
られており、隣の放電セルへの放電拡散が遮断されるよ
うになっている。このため、PDPにおいては解像度の
高い表示を行うことができる。
持電極19bについては、一般的にPDPに広く用いら
れている、幅広の透過率が優れた透明電極と幅細のバス
電極(金属電極)とが積層されてなる2層構造のものを
用いることとする。ここで、透明電極は広い発光面積を
確保し、バス電極は導電性を確保する。なお、本実施形
態では透明電極を用いるが、必ずしも透明電極を用いる
必要はなく、金属電極のみであってもよい。
下に示す。前面基板11となるガラス基板上に、Cr薄
膜,Cu薄膜,Cr薄膜をスパッタリング法によって順
次成膜し、更にレジスト層を形成する。このレジスト層
を電極パターンのフォトマスクを介して露光して、現像
した後に、Cr/Cu/Cr薄膜の不要部分をケミカル
エッチング法によって除去することによってパターニン
グする。誘電体層17は、低融点鉛ガラス系ペーストを
印刷後乾燥した後、焼成することによって形成する。保
護層18となるMgO薄膜は、電子ビーム蒸着法にて形
成する。
ラス基板上に、厚膜銀ペーストをスクリーン印刷によっ
てパターニングした後焼成して形成する。絶縁体層13
は、絶縁体ガラスペーストをスクリーン印刷法を用いて
前面に印刷した後に焼成して形成し、隔壁15は、厚膜
ペーストをスクリーン印刷によってパターニングした後
焼成して形成する。蛍光体層16は、隔壁15の側面と
絶縁体層13の上に蛍光体インキをスクリーン印刷によ
ってパターニングした後焼成して形成する。その後、放
電ガスとして、Xeを5%含むNe−Xe混合ガスを、
封入圧500Torr(66.5kPa)で封入する。
このようにしてPDPは製造される。
を駆動する駆動回路のブロック図である。この駆動回路
は、外部から入力されてくる画像データを格納するフレ
ームメモリ101、画像データを処理する出力処理部1
02、走査電極19a1〜19aNにパルスを印加する走
査電極駆動装置103、維持電極19b1〜19bNにパ
ルスを印加する維持電極駆動装置104、データ電極1
41〜14Mにパルスを印加するデータ電極駆動装置10
5などから構成されている。
の画像データがサブフィールドごとに分割されたサブフ
ィールド画像データが格納される。出力処理部102
は、フレームメモリ101に格納されているカレントサ
ブフィールド画像データから1ラインづつデータ電極駆
動装置105にデータを出力したり、入力される画像情
報に同期するタイミング情報(水平同期信号、垂直同期
信号など)に基づいて、各電極駆動装置103〜105
に、パルスを印加するタイミングをとるためのトリガ信
号(タイミング制御信号)を送ったりすることも行う。
02から送られてくるトリガ信号に呼応して駆動するパ
ルス発生回路が各走査電極19aに設けられている。こ
れにより、書き込み期間においては、走査電極19a1
〜19aNに順次走査パルスを印加することができると
ともに、初期化期間及び放電維持期間には、全ての走査
電極19a1〜19aNに一括して、初期化パルス及び維
持パルスを印加できるようになっている。
02から送られてくるトリガ信号に呼応して駆動するパ
ルス発生回路を備え、放電維持期間及び消去期間には、
当該パルス発生回路から全ての維持電極19b1〜19
bNに一括して維持パルス及び消去パルスを印加できる
ようになっている。データ電極駆動装置105は、出力
処理部102から送られてくるトリガ信号に呼応して駆
動するパルス発生回路を備え、サブフィールド情報に基
づいて、データ電極141〜14Mの中から選択されたも
のにデータパルスを出力する。
極駆動装置104のパルス発生器については、特開20
00−267625号公報などに記載されている装置を
用いることができる。なお、放電維持期間に印加する放
電維持パルスの幅を後述するように変更するには、出力
処理部102が出力する制御信号のうち、走査電極駆動
装置103あるいは維持電極駆動装置104が出力する
維持パルスをON/OFFさせるのに用いられるタイミ
ング制御信号を調整することによって可能となる。
は、駆動回路においてフィールド内時分割階調表示方式
を用いて駆動される。図4は、一例として256階調を
表現する場合における1フィールドの分割方法を示す概
略図であって、横方向は時間、斜線部は放電維持期間を
示している。
フィールドは、8個のサブフィールドで構成され、各サ
ブフィールドにおける放電維持期間の長さの比は、1,
2,4,8,16,32,64,128に設定されてお
り、この8ビットバイナリの組み合わせによって256
階調を表現できる。なお、NTSC方式のテレビ映像に
おいては、1秒間あたり60枚のフィールドで映像が構
成されているため、1フィールドの時間は16.7ms
に設定されている。
間(不図示)、書込期間、放電維持期間、消去期間(不
図示)という一連のシーケンスで構成されている。図5
は、1つのサブフィールドにおいて各電極にパルスを印
加するときのタイミングチャートである。初期化期間に
は、各走査電極19aに初期化パルスを印加することに
より、全ての放電セルの壁電荷を初期化する。
査パルスを順次印加しながらデータ電極141〜14Mの
中の選択された電極に書き込みパルスを印加することに
より、点灯させようとするセルに壁電荷を蓄積し、1画
面分の画素情報(潜像)を書き込む。放電維持期間に
は、データ電極141〜14Mを接地し、各走査電極19
aと各維持電極19b間に、維持パルスを交互に印加す
る。これにより、壁電荷が蓄積された放電セルにおい
て、放電維持期間の長さだけ主放電を維持させて発光さ
せる。
電圧以下の矩形波の細幅パルスPd(パルス幅PWd=
500ns)を維持電極19bに一括して印加すること
によって、消去放電を完全に終わらせずに途中で停止さ
せ、放電セルの壁電荷を低下させる。このようにすれ
ば、細幅パルスの電圧は維持パルスと略同じでよいた
め、放電開始電圧以上の電圧を加える場合と比べて電力
消費を抑制することができる。さらに、壁電荷が反転し
て十分に蓄積される前に放電を途中で止めてしまうた
め、放電セルの壁電圧を完全に消去することなく、続く
初期化期間に加える初期化パルスと同じ符号の壁電圧を
ある程度残した状態を保持できるため、初期化放電を起
こしやすくすることができる。したがって、書き込み放
電時において加える書き込みパルスの電圧を低く抑える
ことができるうえ、誤放電を少なくすることもできる。
ここで、パルス幅Pwdは、上記値に限定されるもので
はなく、200ns〜2μsの範囲においても本発明を
実施することができる。
放電維持期間においては、その期間の後期のパルス幅を
それ以前(一番始めのパルスを除く)に加えるパルスの
幅よりも絶対値の大きいものを加えるようにしている。
なお、ここでは、放電維持パルスが正極性のものとして
説明するが、負極性であっても同様である。また、放電
維持期間における走査電極19aに印加するパルスと維
持電極19bに印加するパルスとは、入れ替わってもよ
い。
は、まず、パルス幅PWa(20μs程度)の大きなパ
ルス幅を有する矩形波のパルスPaを、一番始めに走査
電極19aに対して一括して印加する。ここで、パルス
幅とは、パルスの高さが10%立ち上がったところか
ら、10%立ち下がったところまでの幅をいう。放電維
持期間における一番初めの維持パルス印加時には、セル
内が不活性なので放電遅れが大きいが、このパルスPa
を加えることによって、維持放電が確実に行われ、放電
セルにおける壁電圧が高まる。
を有するパルスPbを連続して走査電極19aおよび維
持電極19bに交互に印加する。ここで、最初にパルス
Paによって放電セルの壁電圧が高められているので、
この交互に加わるパルスPbによって、維持放電が安定
して連続的に行われるようになる。最後に、パルス幅P
Wc(4μs程度)を有するパルスPcを走査電極19
aに一括して印加する。
cは、放電維持期間におけるパルスPaを除くパルス、
すなわちパルスPbの幅PWbよりも2μs広くなって
いる。従来においては、パルスPa以外のパルスの幅は
PWbとすべて同じであるが、本実施の形態のように放
電維持期間の最後のパルス幅を広げることによって、パ
ルスPcが加わったときの放電が、パルスPbが加わっ
たときの放電と比べて強められる。そのため、放電セル
内においては、維持放電終了時における壁電圧が従来よ
りも高められる。さらに、このように幅の広いパルスP
cを加えることによって、放電セル内の壁電圧が均一化
されていることも実験により確認している。消去パルス
に放電開始電圧以下の細幅パルスを用いる場合には、放
電維持期間終了時において放電セル内に形成される壁電
圧が低いと、消去放電が十分になされないこともある。
これは、誤放電の原因になるが、本実施の形態において
は、上記のように、パルスPcによって放電セル内の壁
電圧が高められるので、放電開始電圧以下の細幅パルス
を用いた場合においても、消去放電を起こしやすくする
ことができる。そのため、プラズマディスプレイ装置に
おいては、誤放電が従来よりも起こりにくくなるので画
質の低下を抑制することができ、アドレス放電において
加える電圧を低く抑えることもできる。また、放電維持
期間において、複数のパルスPbの幅を短くすると同時
に、一つのパルスPcの幅を広げるのみでよいため、誤
放電の発生しない条件において従来よりも放電維持期間
を短縮することができる。
幅PWb=2μsとしているが、これに限定されるもの
ではなく、その値が0.5〜20μsの範囲においても
本第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
上記値が0.5μs未満においては、放電セルにおける
壁電圧を十分高めることができないと考えられ、20μ
sを超える値においては、壁電圧が飽和してしまうと考
えられるからである。
後の維持パルスのパルス幅を、それに先立つ最初の維持
パルスを除く維持パルスPb(以下、「中間維持パル
ス」という。)の幅よりも広くするようにしていたが、
パルス幅を広げるのは、必ずしも最後の維持パルスでな
くてもよい。図6は、1つのサブフィールドにおいて各
電極にパルスを印加するときのタイミングチャートであ
る。
間後期、すなわち放電維持期間において印加する最後か
ら5パルス前の維持パルスのパルス幅を、放電維持期間
後期よりも前の中間維持パルスのパルス幅よりも広くす
るようにしている。これによっても、維持放電終了時に
おける壁電圧を従来よりも高めることができることを実
験によって確認しているので、プラズマディスプレイ装
置においては、誤放電の発生を抑制することができる。
なお、パルス幅を広げたパルスを印加するのは、最後か
ら5パルス以降のいずれかであればよく、より最後に近
いパルスほど壁電圧を高める効果が優れている。また、
最後から5パルス以降における複数のパルスの幅を広げ
るようにすれば、さらにその効果が高まる。また、幅を
広げた維持パルスが最後から6パルス以前であっても、
維持放電終了時における放電セルの壁電圧を従来よりも
高めることができる場合には、そのパルスが印加される
ときからを放電維持期間後期とみなすことができる。ま
た、1フィールドにおけるすべてのサブフィールドにパ
ルスPcを適用するのではなく、放電維持期間において
その後期の期間がパルスPaを加えるところから遠い、
すなわち放電維持期間の初期にパルスPaによって形成
される壁電圧が低下しがちな輝度重みの大きいサブフィ
ールドのみに適用してもよい。
スPaの幅は特に限定されるものではなく、中間維持パ
ルスPbの幅と同じ、またはそれよりも小さい幅であっ
てもよい。 〔実験〕本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置
(実施例1−1,1−2)と従来のプラズマディスプレ
イ装置(比較例1−1,1−2)について、中間維持パ
ルスのパルス幅および最後の維持パルスのパルス幅を変
化させて、消去期間における消去放電の発生確率と、P
DPにおける誤放電の有無について検討を行った。その
結果を表1に示す。
μs(比較例1−2)から4μs(比較例1−1)に短
縮した場合において、消去放電確率が5%程度低下して
いる。これにともない、誤放電も観察されている。しか
し、本実施例においては、中間維持パルスを4μsまで
短縮した場合(実施例1−1)においても消去放電確率
は低下しないうえ、誤放電も観察されない。これは、放
電維持期間における最後の維持パルスの幅を広げること
によって、放電維持期間の終了時点における放電セルの
壁電圧を高めることができるので、それに続く消去期間
における消去放電確率が高まったためであると考えられ
る。したがって、確実に消去放電が行われるので消去動
作が安定し、PDPにおける誤放電が抑制されると考え
られる。
態においては、消去パルスに矩形波の細幅パルスを用い
ていたが、本第2の実施の形態においては、パルスの立
ち上がり時に緩い勾配を有するランプ波形を用いている
ことが異なっている。そのため、第1の実施の形態と異
なる部分を中心に説明する。
サブフィールドにおいて各電極にパルスを印加するとき
のタイミングチャートである。同図に示すように、放電
維持期間において加える放電維持パルスは、第1の実施
の形態において説明した図4に示すものと同じであり、
もちろん、図5に示すように、放電維持期間における後
期に印加する維持パルスのいずれかが中間維持パルスよ
りも広くなっているものも使用することができる。ま
た、消去期間における消去パルスPeには、ランプ波形
が用いられている。
スの立ち上がりが緩い直線状となり、放電維持パルスの
電圧と略同じ高さH、すなわち放電開始電圧以下におい
て一定時間保持された後、垂直に立ち下がるようになっ
ている。このパルス幅PWeは、拡大図に示すように、
パルスの立ち上がり部分において、パルス最大高さHの
10%の高さH0.1から、パルス最大高さHから10%
立ち下がった高さH0.9までの幅(=500ns)を有
する。このパルス幅PWeは、中間放電維持パルス幅P
bよりも細幅となっている。なお、パルス幅PWeはか
ならずしも細幅とする必要はなく、パルスの波高が放電
開始電圧以下であればよい。
は、パルスの立ち上がり時において、放電セルに印加さ
れる電圧変化が経過時間に対して緩やかになる。このた
め、放電セル内においては、微弱な放電が持続的に発生
し、壁電圧が放電セル内の放電開始電圧よりも若干低く
保たれるようになる。したがって、放電維持期間に加え
る中間維持パルス幅を従来のように6μs程度と十分な
幅にして、放電維持期間終了時における壁電圧を高く保
持した上で、消去期間において上記ランプ波形を印加す
れば、消去パルスを印加してから実際に消去放電が発生
するまでの時間、すなわち放電遅れ時間tdeを短くす
ることができるというメリットがある。
めに、放電維持パルスのパルス幅を短くして高速化しよ
うとすると、放電維持期間終了時における壁電圧が低く
なるため、消去期間における放電遅れ時間tdeが長く
なってしまう。そのため、実質的な消去放電の時間が短
くなるため、消去動作を確実に行うことができないとい
う問題がある。
ころで述べたように、放電維持期間の終了時において
は、放電セル内の壁電圧が高められているので、それに
続く消去期間における消去放電も起こりやすくなる。そ
のため、第1の実施の形態よりも放電遅れ時間tdeを
短縮することができ、消去動作を確実に行うことができ
る。
マディスプレイ装置(実施例2−1,2−2)と従来の
プラズマディスプレイ装置(比較例2−1,2−2)に
ついて、中間維持パルスのパルス幅、および最後の維持
パルスの幅を変化させて、消去期間における放電遅れ時
間を測定するとともに、PDPにおける誤放電の発生の
有無について測定をした。その結果を表2に示す。
6μs(比較例2−2)から4μs(比較例2−1)に
短縮した場合において、放電遅れ時間が6%程度増加し
ており、さらに、誤放電も観察されている。一方、実施
例2においては、中間維持パルスを4μs(実施例2−
1)まで短縮した場合においても放電遅れ時間はほとん
ど増加しないうえ、誤放電も観察されない。これは、放
電維持期間における最後の維持パルス幅を広げることに
よって、放電維持期間の終了時点における放電セルの壁
電圧が高まり、それに続く消去期間における消去放電が
起こりやすくなったためであると考えられる。さらに、
消去パルスがランプ波形であるために放電遅れが抑制さ
れ、放電時間を長く取ることができるので、消去動作を
確実に行うことができる。したがって、消去動作が安定
し、PDPにおける誤放電が抑制されると考えられる。
幅と放電維持期間における最後(後期)の維持パルス幅
との差が1μsおよび2μsとしたが、これに限定され
るものではなく、その差の値が0.5〜20μsの範囲
にあればよい。上記値が0.5μs未満においては、放
電セルにおける壁電圧を十分高めることができないと考
えられ、20μsを超える値においては、壁電圧が飽和
してしまうと考えられるからである。
が、これに限定されるものではなく、200ns〜2μ
sの範囲にあればよい。 〔第3の実施の形態〕上記第1および第2の実施の形態
においては、各サブフィールドに初期化期間を設けるよ
うにしていたが、本第3の実施の形態においては、1フ
ィールドにおける第1サブフィールドの前にのみ初期化
期間を設けるようにしている点が異なっている。これに
より、1フィールドにおいては、初期化期間を1回経た
後、書き込み期間、放電維持期間、消去期間からなる各
サブフィールドが繰り返されるようになっている。
期間を設ける場合、初期化放電時に発生する発光によっ
て、PDPのコントラストが低下しやすかった。これを
抑制するために、初期化放電の回数を減らし、黒表示し
たときの輝度を低下させる試みが行われていた。しかし
ながら、サブフィールドにおける初期化期間を省略する
と、当該サブフィールドの直前のサブフィールドにおけ
る放電によって形成される壁電圧などによって、誤放電
を生じやすいという問題がある。この誤放電を防止する
ためには、各サブフィールドの消去期間において、消去
動作を確実に行うことが必要である。しかしながら、P
DPの高精細化に伴って、放電維持パルスの幅を短くす
る場合には、消去動作がさらに不確実になり、誤放電を
増加にともなう画質低下が著しくなっている。
ールドにおいて各電極にパルスを印加するときのタイミ
ングチャートである。同図に示すように、1フィールド
における最初に初期化期間を設け、次に書き込み期間、
放電維持期間、消去期間のみからなる各サブフィールド
を設けている。ここで、初期化期間においては、図4に
おける初期化期間に印加する初期化パルスと同じものを
印加するようにしている。また、各サブフィールドにお
ける駆動波形は、第1の実施の形態において説明した図
4の駆動波形において、初期化期間を除いたものと同じ
ものを使用するようにしている。もちろん、図5に示す
ように、放電維持期間における後期に印加する維持パル
スのいずれかが中間維持パルスよりも広くなっているも
のも使用することができる。
期化期間を除くようにした場合においても、第1および
第2の実施の形態と同様、放電維持期間終了時における
各放電セルの壁電圧を高めることができるので、その後
の消去期間における消去動作を確実に行うことができ
る。したがって、誤放電が起こりにくくなり、初期化放
電の回数を減らすことができるので、PDPにおいて
は、画質を向上できるとともにコントラストを向上させ
ることができる。また、第1の実施の形態と同様、放電
維持期間において、複数のパルスPbの幅を短くするこ
とができるとともに、一つのパルスPcの幅を広げるの
みでよいため、誤放電の発生しない条件において従来よ
りも放電維持期間を短縮することができる。
サブフィールドに消去期間を設けていたが、これに限定
されるものではなく、各サブフィールドの最後におい
て、すべての電極に印加する電圧を0Vとする放電休止
期間を設けるとともに、書き込み期間においては一回の
書き込み動作によって書き込み、複数のサブフィールド
を点灯させる駆動方法を用いるようにしてもよい。この
場合においても、上記と同様の理由によって誤放電を抑
制することができる。また、消去期間に印加する消去パ
ルスを上記第2の実施の形態と同様の、立ち上がり部分
が漸次波高が高くなるランプ波形の消去パルスとするこ
ともできる。これによっても放電時間を長く取ることが
できるので、消去動作を確実に行うことができる。
マディスプレイ装置(実施例3−1,3−2)と従来
(実施例3とは放電維持期間のパルス幅が異なる)のプ
ラズマディスプレイ装置(比較例3−1,3−2)につ
いて、中間維持パルスのパルス幅および最後の維持パル
スのパルス幅を変化させて、消去期間における放電遅れ
時間を測定するとともに、PDPにおける誤放電の発生
の有無について測定をした。その結果を表3に示す。
6μs(比較例3−2)から4μs(比較例3−1)に
短縮した場合において、消去パルス印加時の放電発生確
率が11%程度低下しており、さらに誤放電も観察され
ている。一方、実施例3においては、中間維持パルスを
4μs(実施例3−1)まで短縮した場合においても消
去放電確率の低下はごくわずかであるうえ、誤放電も観
察されない。これは、放電維持期間における最後の維持
パルス幅を広げることによって、放電維持期間の終了時
点における放電セルの壁電圧が高まり、それに続く消去
期間における消去放電が起こりやすくなったためである
と考えられる。また、1フィールドにおいて消去放電を
1回行うのみでよいため、その分サブフィールドの数を
増やすことが可能となり、PDPにおけるコントラスト
の向上にも貢献することができる。
幅と放電維持期間における最後(後期)の維持パルス幅
との差が1μsおよび2μsとしたが、これに限定され
るものではなく、その値が0.5〜20μsの範囲にお
いても本第3の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。上記値が0.5μs未満においては、放電セルに
おける壁電圧を十分高めることができないと考えられ、
20μsを超える値においては、壁電圧が飽和してしま
うと考えられるからである。
第2の実施形態と同様、200ns〜2μsの範囲にお
いても適用することができる。 〔第4の実施の形態〕上記第3の実施の形態において
は、初期化期間に加える初期化パルスを矩形波としてい
たが、これをランプ波形としている点が異なり、さら
に、消去期間に加える消去パルスを二段階の階段状波と
している点が異なる。そのため、第3の実施の形態と異
なる点について主に説明する。
上昇および下降が急激になるため、強い放電が生じ、電
荷の蓄積が妨げられて、書き込み期間における書き込み
放電に放電遅れ時間tdeが長くなる可能性があった。
このため、書き込み放電を十分行うことができなくな
り、誤放電が生じやすいという問題がある。図9は、本
第4の実施の形態に係る駆動パルスのタイミングチャー
トである。
は、区間A1からA6まで分けられる。これらの詳細お
よびこのパルスを発生させる駆動回路については、特開
2000−267625号公報に詳しく記載されている
ため、詳細な説明は省略する。ここで、区間A3および
区間A6においては、強い放電が発生しないように、電
圧をゆっくり上昇させ、パルスの波高が漸次増加する立
ち上げ部分と、電圧をゆっくり下降させ、パルスの波高
が漸次減少する立ち下げ部分とを有しており、これによ
って、微弱な放電が連続して起こるようになる。したが
って、矩形波を加えるような強い放電が起こらないた
め、矩形波の初期化パルスを加える場合に比べて壁電荷
を多く蓄積することができる。したがって、これにつづ
く書き込み期間における書き込み放電の放電遅れ時間を
短縮することができるので、書き込み放電を確実に行う
ことができ、放電維持期間の放電を確実に行うことがで
きる。さらに初期化において強い放電が発生しないた
め、その放電による発光が少なく、第3の実施の形態に
比べてPDPのコントラストを上げることができる。
記各実施の形態と同様、中間維持パルス幅よりも広いパ
ルス幅を有するパルスが加えられるので、放電維持期間
終了時においては、各放電セルにおける壁電圧を高める
ことができる。次に消去パルスについて説明する。同図
に示すように、本第4の実施の形態に係る消去パルス
は、放電開始電圧に近い電圧(放電維持電圧と略同じ)
で維持される細幅パルス部分Pf1と、これよりも低い
電圧で維持される太幅パルス部分Pf2とから構成され
る。
実施の形態と同様のパルス幅を有している。これによ
り、壁電荷が反転して十分に蓄積される前に放電を途中
で止めてしまうため、放電セルの壁電圧を完全に消去す
ることなく、続く初期化期間に加える初期化パルスと同
じ符号の壁電圧をある程度残した状態を保持できる。ま
た、太幅パルス部分Pf2においては、放電開始電圧よ
りも低く、かつ0Vよりも高い状態を保持しており、こ
の期間において放電セルにおける壁電圧をある程度均一
化することができる。そのため、細幅パルスのみを印加
する場合に比べてさらに初期化放電を起こしやすくする
ことができる。ここで、放電維持期間終了時における壁
電圧が上記各実施の形態と同様、従来よりも高まってお
り、さらに均一化されているので、より確実に消去放電
を行うことができる。したがって、プラズマディスプレ
イ装置においては、誤放電の発生が抑制される上、初期
化期間における発光量も少なくなるので、そのコントラ
ストを上げることができる。
マディスプレイ装置においては、維持放電期間の後期に
印加される維持パルスの幅が広げられるので、維持放電
期間終了時の放電セルにおける壁電圧を従来よりも高め
ることができる。そのため、そのあとにつづく消去放電
を確実に行うことができる。したがって、プラズマディ
スプレイ装置においては、維持放電期間中の中間維持パ
ルス幅を狭めて維持放電期間を短縮したとしても、誤放
電を抑制することができる。
ク図である。
6階調を表現する場合の1フィールドの分割方法を示す
概略図である。
を印加するときのタイミングチャートである。
を印加するときのタイミングチャートである。
において各電極にパルスを印加するときのタイミングチ
ャートである。
各電極にパルスを印加するときのタイミングチャートで
ある。
各電極にパルスを印加するときのタイミングチャートで
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】 一対の基板間に、電極対を有する複数の
放電セルが形成されたプラズマディスプレイパネルと、 1フィールドを、書き込み期間、放電維持期間、消去期
間を有する複数のサブフィールドに分割し、前記書き込
み期間において前記複数の放電セルに対して選択的に書
き込みを行い、前記放電維持期間において前記各放電セ
ルの電極対にパルスを印加することによって前記書き込
み期間に書き込みが行われた放電セルを放電させ、前記
消去期間において、前記維持期間に放電させた放電セル
の放電を停止させるように前記プラズマディスプレイパ
ネルを駆動する駆動回路とを備えるプラズマディスプレ
イ装置であって、 前記駆動回路は、 前記放電維持期間において、当該放電維持期間の後期に
印加する少なくとも一つのパルスを、前記放電維持期間
における後期よりも前の期間において印加するパルスの
幅よりも広い幅で印加するとともに、 前記消去期間において、パルスの波高が前記放電セルの
放電開始電圧よりも低い電圧でありかつパルス幅が前記
放電維持期間に印加されるパルス幅よりも狭い細幅パル
スを前記各放電セルの電極対に印加することを特徴とす
るプラズマディスプレイ装置。 - 【請求項2】 前記放電維持期間の後期は、放電維持期
間に印加されるパルスのうち最後から5つ目のパルスが
印加される時以降の期間であることを特徴とする請求項
1に記載のプラズマディスプレイ装置。 - 【請求項3】 前記放電維持期間の後期において最後に
印加される幅の広いパルスは、放電維持期間の後期より
も前の期間において印加されるパルスの幅よりも広いこ
とを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイ
装置。 - 【請求項4】 前記放電維持期間の後期において印加さ
れる幅の広いパルスと、放電維持期間において一番初め
に印加されるパルスを除くパルスとの幅の差は、0.5
μs以上、20μs以下であることを特徴とする請求項
1に記載のプラズマディスプレイ装置。 - 【請求項5】 前記消去期間において印加される細幅パ
ルスは、その幅が200ns以上、2μs未満であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ
装置。 - 【請求項6】 前記消去期間において、前記細幅パルス
を印加した後に、当該細幅パルスよりも低い波高で、か
つその幅が細幅パルスよりも太い太幅パルスを前記各電
極対に印加することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
かに記載のプラズマディスプレイ装置。 - 【請求項7】 一対の基板間に、電極対を有する複数の
放電セルが形成されたプラズマディスプレイパネルと、 1フィールドを、書き込み期間、放電維持期間、消去期
間を有する複数のサブフィールドに分割し、前記書き込
み期間において前記複数の放電セルに対して選択的に書
き込みを行い、前記放電維持期間において前記各放電セ
ルの電極対にパルスを印加することによって前記書き込
み期間に書き込みが行われた放電セルを放電させ、前記
消去期間において、前記維持期間に放電させた放電セル
の放電を停止させるように前記プラズマディスプレイパ
ネルを駆動する駆動回路とを備えるプラズマディスプレ
イ装置であって、 前記駆動回路は、 前記放電維持期間において、当該放電維持期間の後期に
印加する少なくとも一つのパルスを、前記放電維持期間
における後期よりも前の期間において印加するパルスの
幅よりも広い幅で印加するとともに、 前記消去期間において、パルスの波高が前記放電セルの
放電開始電圧よりも低い電圧でありかつパルスの立ち上
がり部分において漸次波高が増加しているパルスを前記
各放電セルの電極対に印加することを特徴とするプラズ
マディスプレイ装置。 - 【請求項8】 前記サブフィールドは、前記書き込み期
間の前において、前記電極対にパルスを印加することに
より前記放電セルの壁電荷を均等にする初期化期間を有
することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
プラズマディスプレイ装置。 - 【請求項9】 前記フィールド内においては、前記電極
対にパルスを印加することにより前記放電セルを初期化
する初期化期間を一つのみ有することを特徴とする請求
項1〜5のいずれかに記載のプラズマディスプレイ装
置。 - 【請求項10】 前記初期化期間に印加するパルスは、
パルスの波高が漸次増加する立ち上がり部分およびパル
スの波高が漸次減少する立ち下がり部分を有することを
特徴とする請求項9に記載のプラズマディスプレイ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002170403A JP2003066899A (ja) | 2001-06-12 | 2002-06-11 | プラズマディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-176575 | 2001-06-12 | ||
JP2001176575 | 2001-06-12 | ||
JP2002170403A JP2003066899A (ja) | 2001-06-12 | 2002-06-11 | プラズマディスプレイ装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006347372A Division JP2007133420A (ja) | 2001-06-12 | 2006-12-25 | プラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイパネルの駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003066899A true JP2003066899A (ja) | 2003-03-05 |
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ID=26616738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002170403A Pending JP2003066899A (ja) | 2001-06-12 | 2002-06-11 | プラズマディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003066899A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007094291A1 (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-09 | パナソニック株式会社 | プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイパネルの駆動方法 |
JPWO2007094292A1 (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-09 | パナソニック株式会社 | プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイパネルの駆動方法 |
US7612740B2 (en) | 2004-11-05 | 2009-11-03 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Plasma display and driving method thereof |
-
2002
- 2002-06-11 JP JP2002170403A patent/JP2003066899A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7612740B2 (en) | 2004-11-05 | 2009-11-03 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Plasma display and driving method thereof |
JPWO2007094291A1 (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-09 | パナソニック株式会社 | プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイパネルの駆動方法 |
JPWO2007094292A1 (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-09 | パナソニック株式会社 | プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイパネルの駆動方法 |
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