JP2003066826A - 不正行為監視方法及びシステム及び装置及び不正行為監視プログラム及び不正行為監視プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

不正行為監視方法及びシステム及び装置及び不正行為監視プログラム及び不正行為監視プログラムを格納した記憶媒体

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JP2003066826A
JP2003066826A JP2001252075A JP2001252075A JP2003066826A JP 2003066826 A JP2003066826 A JP 2003066826A JP 2001252075 A JP2001252075 A JP 2001252075A JP 2001252075 A JP2001252075 A JP 2001252075A JP 2003066826 A JP2003066826 A JP 2003066826A
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JP2001252075A
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English (en)
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Masakazu Okumura
昌和 奥村
Akito Nagatsu
昭人 永津
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータを使用して試験を実施する場合
に、不正な行為を心理的に抑止すると共に、不正な行為
を発見した場合には、その証拠を記録し、回収すること
で試験の合否判定に使用可能とする。 【解決手段】 本発明は、試験監督官が使用する試験監
督官端末から、受験者端末に対して画面キャプチャの要
求を発行し、受験者端末が試験中の画面をキャプチャ
し、当該画面を試験監督官端末に送信し、試験監督官が
該キャプチャされた画面を見ることにより、不正行為が
あると判断した場合に、キャプチャされた画面を不正行
為の証拠として、会場サーバに対して送信し、会場サー
バにおいて、キャプチャされた画面からなる不正行為の
証拠を格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不正行為監視方法
及びシステム及び装置及び不正行為監視プログラム及び
不正行為監視プログラムを格納した記憶媒体に係り、特
に、コンピュータを用いた試験において、コンピュータ
教室などの通常は別の目的で使用しており、あまり、管
理されていないコンピュータを受験者用の端末として使
用する際に、コンピュータを用いた不正行為を監視し、
発見した場合には、その証拠を記録し、回収するための
不正行為監視方法及びシステム及び装置及び不正行為監
視プログラム及び不正行為監視プログラムを格納した記
憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータを用いた試験は、その性格
上、コンピュータを用いた不正行為の危険性がある。こ
のコンピュータを用いた不正行為を防止するために、従
来は、そのコンピュータ上で試験専用のプログラムだけ
を動作させ、他の操作は行なえないようにする方法や、
画面全体を占有してしまう試験用のプログラムを使用
し、他の操作を行なえないようにする方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、学校や
研修センタ等を会場とし、通常は、授業や研修などの別
の用途で用いられているコンピュータを使用して試験を
行なう場合は、そのコンピュータにどのようなプログラ
ムが登録されているかを事前に完全に調べ上げることは
難しく、例えば、マウスポインタで指示された英単語を
自動的に翻訳するようなプログラムが事前に登録されて
いた場合などに、それを用いた不正行為を完全に防ぐこ
とは困難である。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、あまり管理されていないコンピュータを使用して試
験を実施する場合に、従来の方法では防ぎきれないコン
ピュータを用いた不正行為を監視することで不正な行為
を心理的に抑止すると共に、不正な行為を発見した場合
には、その証拠を記録し、回収することで試験の合否判
定に使用可能とすることが可能な不正行為監視方法及び
システム及び装置及び不正行為監視プログラム及び不正
行為監視プログラムを格納した記憶媒体を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明するための図である。
【0006】本発明(請求項1)は、コンピュータを受
験者用の端末として使用する際に、コンピュータを用い
た不正行為を監視する不正行為監視方法において、試験
監督官が使用する試験監督官端末から、受験者端末に対
して画面キャプチャの要求を発行し(ステップ1)、受
験者端末において、試験中の画面をキャプチャし(ステ
ップ2)、キャプチャされた画面を試験監督官端末に送
信し(ステップ3)、試験監督官端末において、受信し
たキャプチャされた画面を表示し(ステップ4)、試験
監督官が該キャプチャされた画面を見ることにより、不
正行為があると判断した場合に(ステップ5)、キャプ
チャされた画面を不正行為の証拠として、試験会場の全
端末を管理する会場サーバに対して送信し(ステップ
6)、会場サーバにおいて、キャプチャされた画面から
なる不正行為の証拠を格納する(ステップ7)。
【0007】本発明(請求項2)は、会場サーバに格納
された不正行為の証拠と、受験者の解答を、複数拠点に
ある会場サーバを統括するセンタサーバに送信し、該セ
ンタサーバ内の記憶手段に格納する。
【0008】図2は、本発明の原理構成図である。
【0009】本発明(請求項3)は、ネットワークを介
して接続された受験者端末50、試験監督官端末30、
会場サーバ10及び、センタサーバ70からなり、コン
ピュータを受験者用の端末として使用する際に、コンピ
ュータを用いた不正行為を監視する不正行為監視システ
ムであって、受験者端末50は、試験監督官端末30と
の情報の送受信を行なう第1のネットワークインタフェ
ース51と、試験管端末30からの画面キャプチャ要求
を受信すると、該試験中の画面をキャプチャし、キャプ
チャされた画面データを該試験監督官端末30に返送す
る画面キャプチャ手段53とを有し、試験監督官端末3
0は、受験者端末50及び会場サーバとの情報の送受信
を行なう第2のネットワークインタフェース31と、受
験者端末50へ画面キャプチャ要求を指示するキャプチ
ャ指示手段32と、受験者端末50から送信された画面
データを格納する画面データ格納手段39と、画面デー
タを表示する画面表示手段33と、試験監督官が、画面
表示手段33に表示された画面データを見て、不正あり
と判断した場合のみ、不正行為の証拠として該画面デー
タを会場サーバに送信する証拠送信手段34とを有し、
会場サーバ10は、試験監督官端末30及び受験者端末
50との情報の送受信を行なう第3のネットワークイン
タフェース11と、試験監督官端末30から送信された
証拠としての画面データを受信する画面データ受信手段
14と、画面データを格納する証拠画面データ格納手段
21とを有する。
【0010】本発明(請求項4)は、ネットワークを介
して接続された受験者端末、試験監督官端末、会場サー
バ及び、センタサーバからなるシステムにおいて、コン
ピュータを受験者用の端末として使用する際に、コンピ
ュータを用いた不正行為を監視する不正行為監視装置
(受験者端末)であって、試験監督官端末との情報の送
受信を行なうネットワークインタフェースと、試験管端
末からの画面キャプチャ要求を受信すると、該試験中の
画面をキャプチャし、キャプチャされた画面を該試験監
督官端末に返送する画面キャプチャ手段とを有する。
【0011】本発明(請求項5)は、ネットワークを介
して接続された受験者端末、試験監督官端末、会場サー
バ及び、センタサーバからなるシステムにおいて、コン
ピュータを受験者用の端末として使用する際に、コンピ
ュータを用いた不正行為を監視する不正行為監視装置
(試験監督官端末)であって、受験者端末及び会場サー
バとの情報の送受信を行なうネットワークインタフェー
スと、受験者端末へ画面キャプチャ要求を指示するキャ
プチャ指示手段と、受験者端末から送信された画面を格
納する画面データ格納手段と、画面データを表示する画
面表示手段と、試験監督官が、画面表示手段に表示され
た画面データを見て、不正ありと判断した場合のみ、不
正行為の証拠として該画面データを会場サーバに送信す
る証拠送信手段とを有する。
【0012】本発明(請求項6)は、キャプチャ指示手
段において、全ての受験者端末に対して、一定時間間隔
で、巡回監視するようにキャプチャ指示を行なう巡回監
視手段を有する。
【0013】本発明(請求項7)は、全ての受験者端末
の情報を会場サーバから受信し、端末リストとして記憶
する手段を有する。
【0014】本発明(請求項8)は、試験監督官が不正
ありと判断した場合、不正行為の証拠として、受験者を
特定する情報を画面データに付加する受験者情報付与手
段を有する。
【0015】本発明(請求項9)は、試験官が不正あり
と判断した場合、不正と判断した該試験監督官を識別す
る情報を画面データに付加する試験監督官付与手段を有
する。
【0016】本発明(請求項10)は、ネットワークを
介して接続された受験者端末、試験監督官端末、会場サ
ーバ及び、センタサーバからなるシステムにおいて、コ
ンピュータを受験者用の端末として使用する際に、コン
ピュータを用いた不正行為を監視する不正行為監視装置
(会場サーバ)であって、試験監督官端末及び受験者端
末との情報の送受信を行なうネットワークインタフェー
スと、試験監督官端末から送信された証拠としての画面
データを受信する画面データ受信手段と、画面データを
格納する証拠画面データ格納手段とを有する。
【0017】本発明(請求項11)は、試験監督官端末
から受信した不正の証拠に対し、該証拠の受信時刻を付
与する時刻付与手段を有する。
【0018】本発明(請求項12)は、不正の証拠とし
ての画面データと受験者の解答を、複数拠点にある会場
サーバに送信する解答送信手段を有する。
【0019】本発明(請求項13)は、ネットワークを
介して接続され、コンピュータを受験者用の端末として
使用する際に、コンピュータを用いた不正行為を監視す
るための不正行為監視プログラムであって、請求項3乃
至請求項12記載の各装置の手段をプロセスとする。
【0020】本発明(請求項14)は、ネットワークを
介して接続され、コンピュータを受験者用の端末として
使用する際に、コンピュータを用いた不正行為を監視す
るための不正行為監視プログラムを格納した記憶媒体で
あって、請求項3乃至請求項12記載の各装置の手段を
プロセスとするプログラムを格納する。
【0021】上記により、本発明では、試験実施時に、
受験者端末に試験用のプログラムと併せて、試験監督官
端末からの指示によりキャプチャ画面を記録し、送信す
るプログラムを登録しておき、試験監督官端末が受験者
端末に対して一定時間毎に受験者端末の試験中の画面を
記録し、送信する指示を出すことで、受験者端末の画面
で行なわれている操作を巡回監視し、不正行為が発見さ
れた場合は、試験監督官の指示によりその画面を証拠と
して会場サーバに送信し、会場サーバは、解答データが
回収される際に、不正行為の証拠として記録された画面
を解答データと併せて回収し、合否判定に使用する。こ
れにより、受験者端末の画面上になんらかの情報が表示
されるプログラムを用いた不正行為が行なわれた場合に
は、それを発見し、証拠を記録し回収することが可能と
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照して説明する。
【0023】図3は、本発明の一実施の形態における不
正行為監視システムの構成を示す。
【0024】同図に示すシステムは、試験会場システム
1とセンタサーバ70が、例えば、インターネット等の
コンピュータネットワーク2を介して接続されている。
【0025】試験会場システム1は、会場サーバ10
と、複数の試験監督官端末30及び受験者端末50が、
ハブやルータ等のネットワーク中継装置3を介して接続
されている。
【0026】次に、上記の会場サーバ10について説明
する。
【0027】図4は、本発明の一実施の形態における会
場サーバの構成を示す。
【0028】同図に示すように、会場サーバ10は、ネ
ットワークインタフェース11、認証部12、端末リス
ト送信部13、画面データ受信部14、システムクロッ
ク15、解答保存部16、解答送信部17、問題送信部
18、認証データ記憶部19、端末リスト記憶部20、
画面データ記憶部21、解答データ記憶部22、問題デ
ータ記憶部23から構成される。
【0029】ネットワークインタフェース11は、コン
ピュータネットワーク20やネットワーク中継装置3へ
のデータ入出力を行なう。
【0030】認証部12は、ネットワークインタフェー
ス11と、ネットワークインタフェース11を経由して
受験者端末50から送られてきたパスワードを認証デー
タ記憶部19に予め保存されているパスワードと比較す
ることにより受験者の認証を行なうと共に、IPアドレ
スなどの受験者端末を特定する情報を端末リスト記憶部
20に保存する。
【0031】端末リスト送信部13は、試験監督官端末
30からの要求により端末リスト記憶部20に保存され
ている端末リストを読み出して試験監督官端末30へ送
信する。
【0032】画面データ受信部14は、試験監督官端末
30から送信されてきた不正の証拠である画面データに
システムクロック15から取得した日時データを付与
し、画面データ記憶部21に保存する。
【0033】解答保存部16は、受験者端末50から送
信された解答データを解答データ記憶部22に保存す
る。
【0034】解答送信部17は、画面データ記憶部21
の画面データと、解答データ記憶部22の解答データを
センタサーバ70へ送信する。
【0035】問題送信部18は、受験者端末50へ問題
データ記憶部23の問題データを送信する。
【0036】次に、試験監督官端末30について説明す
る。
【0037】図5は、本発明の一実施の形態における試
験監督官端末の構成を示す。
【0038】同図に示す試験監督官端末30は、ネット
ワークインタフェース31、キャプチャ指示部32、画
面表部33、画面送信部34、ビデオRAM35、ビデ
オRAM35に接続されるモニタ36、画面送信部34
に接続される入力デバイス37、端末リスト記憶部3
8、画面データ記憶部39、試験監督官ID記憶部40
から構成される。
【0039】ネットワークインタフェース31は、ネッ
トワーク中継装置3へのデータの入出力を行なう。
【0040】キャプチャ指示部32は、会場サーバ10
から端末リストを受信し、端末リスト記憶部38に保存
すると共に、端末リスト38に登録されている受験者端
末50へ順番に画面キャプチャの指示を出し、受験者端
末50から送信されてきた画面データを画面データ記憶
部39へ記録する。
【0041】画面表示部33は、画面データ記憶部39
から画面データを読み出し、ビデオRAM35に書き込
むことでCRTや液晶ディスプレイ等のモニタ36に受
験者端末50から送信されてきた画面データを表示す
る。
【0042】画面送信部34は、マウスやキーボード等
の入力デバイス37からの入力指示により、画面データ
記憶部39から画面データを読み出し、試験監督官ID
記憶部40の試験監督官IDを付与し、ネットワークイ
ンタフェース31を経由して会場サーバ10へ送信す
る。
【0043】次に、受験者端末50について説明する。
【0044】図6は、本発明の一実施の形態における受
験者端末の構成を示す。
【0045】同図に示す受験者端末50は、ネットワー
クインタフェース51、試験処理部52、画面キャプチ
ャ部53、ビデオRAM54、ビデオRAM54に接続
されるモニタ55、試験処理部52に接続される入力デ
バイス56、記憶装置57、不正プログラム58から構
成される。
【0046】ネットワークインタフェース51は、会場
サーバ10から受信したり、記憶装置57から読み出し
た試験問題から試験画面を作成し、ビデオRAM54に
書き込むことでCRTや液晶ディスプレイ等のモニタ5
5に表示すると共に、マウスやキーボード等の入力デバ
イス56からの入力指示を処理することにより、コンピ
ュータ上で試験を実施する。
【0047】画面キャプチャ部53は、試験監督官端末
30からの画面キャプチャ指示により、ビデオRAM5
4の内容をキャプチャし、試験監督官端末30へ送信す
る。
【0048】なお、受験者端末50は、学校のコンピュ
ータ実習室や研修センタなどに通常設置されているよう
な普通のパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略
称する)であり、試験処理部52と画面キャプチャ部5
3は、ネットワークからのダウンロードやフロッピー
(登録商標)ディスク、CD−ROMなどの記憶媒体か
らのインストールなど、何らかの手段により事前に登録
されているものとする。また、不正行為に使用可能なプ
ログラムである、不正プログラム58は、ビデオRAM
54にデータを書き込むことでモニタ55に不正な情報
を表示する。
【0049】次に、センタサーバ70について説明す
る。
【0050】図7は、本発明の一実施の形態におけるセ
ンタサーバの構成を示す。
【0051】同図に示すセンタサーバ70は、ネットワ
ークインタフェース71、解答受信部72、画面閲覧部
73、ビデオRAM74、ビデオRAM74に接続され
るモニタ75、解答データ記憶部76、画面データ記憶
部77、画面閲覧部73に接続される入力デバイス78
から構成される。
【0052】ネットワークインタフェース71は、コン
ピュータネットワーク2へのデータの入出力を行なう。
【0053】解答受信部72は、会場サーバ10から送
られてきた解答データと画面データを受信し、解答デー
タ記憶部76と画面データ記憶部77へ保存する。
【0054】画面閲覧部73は、キーボードやマウス等
の入力デバイス78を用いたオペレータの指示により、
画面データ77を読み出し、ビデオRAM74に書き込
むことで、CRTや液晶ディスプレイ等のモニタ75に
表示する。
【0055】次に、上記の構成における動作を説明す
る。
【0056】図8は、本発明の一実施の形態における不
正行為監視システムの動作のフェンス図であり、図9〜
図12は、各データの構成を示す。
【0057】ステップ101) まず、試験を受験する
受験者が受験者端末50のマウスやキーボード等の入力
デバイス56を用いて、受験番号とパスワード等の受験
者を識別する情報を試験処理部52に入力する。
【0058】ステップ102) 入力を受けた試験処理
部52は、入力された受験番号とパスワードにIPアド
レスなどの受験者端末50を識別する端末識別情報を付
与し、図9に示す認証情報を作成する。
【0059】ステップ103) 認証情報作成後、試験
処理部52は、ネットワークインタフェース51を経由
して会場サーバ10の認証部12へ認証情報を送信す
る。
【0060】ステップ104) 認証情報を受信した会
場サーバ10の認証部12は、予め認証データ記憶部1
9に登録されている認証データと認証情報を比較し、受
験番号とパスワードが一致するものがあれば、その受験
者を正規の受験者として認めると共に、認証情報中の端
末識別情報、例えば、受験者端末50のIPアドレスと
その端末で受験する受験者の受験番号を対応付けて端末
リスト記憶部20に追加する。なお、認証データは、認
証データ記憶部19に図10に示すようなデータ構成で
記録されており、受験番号をキーにして、パスワードの
検索が可能となっている。なお、本実施の形態では、受
験者の認証に受験番号とパスワードを用いているが、こ
れはあくまでも一例であり、ICカードやバイオメトリ
ックスなど、受験者を認証できる方式であれば使用可能
であり、これのみに限定されるものではない。
【0061】また、端末リスト記憶部20の端末リスト
は図11に示すようなデータ構成となっており、端末識
別情報、例えば、受験者端末50のIPアドレスをキー
に受験番号の検索が可能な構成となっている。なお、本
実施の形態では、端末識別情報として、IPアドレスを
用いたが、これはあくまでも一例であり、受験者端末を
特定できる情報であれば使用可能であり、これのみに限
定されるものではない。
【0062】ステップ105) 認証後、問題送信部1
8から問題データを受験者端末50に送信する。
【0063】ステップ106) 受験者は、試験処理部
52がビデオRAM54に書き込むことで、モニタ55
に表示される試験画面を見ながら、入力デバイス56で
解答を入力することにより試験を受験する。なお、試験
処理部52が使用する問題データは予め記憶装置57に
一括して記憶しておいても良いし、逐次会場サーバ10
の問題送信部18にアクセスし、取得してもよい。同様
に、試験処理部52が受け付けた解答データは、一旦、
記憶装置57に蓄積し、一括して会場サーバ10の解答
保存部16に送信しても良いし、逐次会場サーバ10の
解答保存部16に送信しても良く、いずれかのタイミン
グで解答保存部16が受信し、解答データ記憶部22へ
保存する。
【0064】なお、解答データは、図12に示すような
データ構成となっており、問題番号と、解答データが対
応付けられて保存される。
【0065】ステップ107) 試験の開始後、試験監
督官端末30のキャプチャ指示部32は、会場サーバ1
0の端末リスト送信部13にアクセスして、端末リスト
の送信を依頼する。
【0066】ステップ108) キャプチャ指示部32
は、端末リスト送信部13から送信されてきた端末リス
トを端末リスト記憶部38に保存する。
【0067】ステップ109)端末リストの保存後、キ
ャプチャ指示部32は、端末リスト中の先頭の端末識別
情報、例えば、IPアドレスを読み出し、その端末識別
情報に基づいて受験者端末50の画面キャプチャ部53
に画面キャプチャを要求する。
【0068】ステップ110) 画面キャプチャの要求
を受けた画面キャプチャ部53は、ビデオRAM54に
アクセスし、その内容を読み出し、ネットワークインタ
フェース51を経由してキャプチャ指示部32へ送信す
る。なお、この画面データを送信する際には、ネットワ
ーク負荷を軽減するために何らかの方法で画面データを
圧縮しても良い。
【0069】ステップ111) 画面データを受信した
キャプチャ指示部32は、画面キャプチャを指示した受
験者端末50を使用している受験番号を端末リスト記憶
部38から読み出し、その受験番号を受信した画面デー
タに付与し、図13のデータ形式で画面データ記憶部3
9へ保存し、制御を画面表示部33に移す。
【0070】ステップ112) 制御を移された画面表
示部33は、画面データ記憶部39から画面データを読
み出し、ビデオRAM35に書き込むことで、モニタ3
6に受験者端末50に表示されていた内容を表示する。
【0071】ステップ113) モニタ36の表示内容
に問題がない場合は、一定時間経過後に、画面表示部3
3は、キャプチャ指示部32に制御を移し、制御を移さ
れたキャプチャ指示部32は、端末リスト中の次の端末
識別情報を読み出し、その端末識別情報に基づいて受験
者端末50の画面キャプチャ部53に画面キャプチャを
要求することで、受験者が使用している各受験者端末5
0の画面を順番にキャプチャする。なお、端末リスト記
憶部38の端末リストの最後尾の端末識別番号を読み出
した後は、先頭の端末識別情報に戻ることで、試験実施
の間、各受験者端末50を巡回する。受験者が受験者端
末50上で、不正プログラム58を動作させた場合、そ
の不正プログラム58も受験者に情報を伝えるためにビ
デオRAM54への書込みを行なうが、画面キャプチャ
部53は、ビデオRAM54の内容をそのまま読み出
し、それを受信した試験監督官端末30のモニタ36上
に表示されるため、一定時間以上、画面に不正な情報が
表示されていれば、試験監督官によってその不正行為が
発見されることとなり、不正プログラム58の使用を心
理的に抑制することができる。
【0072】ステップ114) 試験監督官がモニタ3
6上で不正な行為を発見した場合、試験監督官は、入力
デバイス37を用いて、画面送信部34に不正な行為が
記録されている画面データを会場サーバ10に送信する
よう指示を出す。指示を受けた画面送信部34は、その
時点で、表示されている画面データを画面データ記憶3
9より読み出し、読み出した画面データに試験監督官I
D記憶部40から読み出した試験監督官IDを付与し
て、図15に示す、不正画面送信データを作成し、その
不正画面データをネットワークインタフェース31を経
由して会場サーバ10の画面データ受信部14へ送信す
る。なお、この画面データを送信する際には、ネットワ
ーク負荷を軽減するために何らかの方法で、画面データ
を圧縮しても良い。また、本実施の形態では、試験監督
官ID40は、図14の形式で予め、試験監督官端末3
0に保存されているものとしたが、これはあくまでも一
例であり、端末リストの要求時に会場サーバ10から取
得してもよいし、別途、試験監督官の認証を行い、会場
サーバ10から取得するなどしても良い。
【0073】ステップ115) 画面データを受信した
画面データ受信部14は、システムクロック15により
現在時刻を読み出し、その現在時刻を受信時刻として付
与し、図16に示す証拠画面データを作成し、その証拠
画面データを画面データ21へ保存する。
【0074】ステップ116) 試験終了後、センタサ
ーバ70の解答受信部72は、ネットワークインタフェ
ース71を経由して、会場サーバ10の解答送信部17
へ解答データと証拠データの送信を要求する。
【0075】ステップ117) 要求を受けた解答送信
部17は、画面データ記憶部から画面データ、解答デー
タ記憶部22から解答データをそれぞれ読み出し、ネッ
トワークインタフェース11を経由して、解答受信部7
2へ送信し、それらを受信した解答受信部72は、解答
データと画面データをそれぞれ解答データ記憶部76、
画面データ記憶部77へ保存する。なお、ここでは、解
答データと画面データを送信する契機は、解答受信部7
2の要求によるものとしたが、例えば、会場サーバ10
にマウスやキーボードなどの入力デバイスを接続し、そ
の入力デバイスからの入力により、解答送信部17を起
動したり、システムクロック15から現在時刻を読み出
し、予め決められた時刻に解答送信部17を起動したり
してもよい。
【0076】ステップ118) 解答データ記憶部76
と画面データ記憶部77に保存した後、入力デバイス7
8からの入力指示により、画面閲覧部73は、画面デー
タ77を読み出し、ビデオRAM74に書き込むこと
で、モニタ75に回収された不正画面を表示する。
【0077】また、上記の実施の形態では、不正行為監
視システムの構成に基づいて説明したが、センタサーバ
70、会場サーバ10、試験監督官端末30、受験者端
末50の各構成要素をプログラムとして構築し、これら
センタサーバ70、会場サーバ10、試験監督官端末3
0、受験者端末50として利用されるコンピュータにイ
ンストールする、または、ネットワークを介して流通さ
せることも可能である。
【0078】また、構築されたプログラムを、センタサ
ーバ70、会場サーバ10、試験監督官端末30、受験
者端末50として利用されるコンピュータに接続される
ハードディスク装置や、フロッピーディスク、CD−R
OM等の可搬記憶媒体に格納しておき、本発明を実施す
る際にインストールすることにより、容易に本発明を実
現できる。
【0079】なお、本発明は、上記の実施の形態の例に
限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々
変更・応用が可能である。
【0080】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、通常は
別の目的で使用されており、あまり管理されていないコ
ンピュータを用いて試験を実施する場合に、事前の調査
で不正行為に使用可能なプログラムが登録されているこ
とが発見できなかったとしても、そのプログラムを使用
して不正行為を行なった場合には、その画面が証拠とし
て記録されるため、心理的にこのような不正行為を抑止
することができ、さらに、不正行為が行なわれた場合に
は、その画面を証拠として記録し、センタサーバにおい
て回収することで試験の合否判定に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態における不正行為監視シ
ステムの構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態における会場サーバの構
成図である。
【図5】本発明の一実施の形態における試験監督官端末
の構成図である。
【図6】本発明の一実施の形態における受験者端末の構
成図である。
【図7】本発明の一実施の形態におけるセンタサーバの
構成図である。
【図8】本発明の一実施の形態における不正行為監視シ
ステムの動作のフェンス図である。
【図9】本発明の一実施の形態における認証情報の構成
図である。
【図10】本発明の一実施の形態における認証データの
例である。
【図11】本発明の一実施の形態における端末リストの
例である。
【図12】本発明の一実施の形態における受験番号nの
受験者の解答データの例である。
【図13】本発明の一実施の形態における不正画面デー
タの構成図である。
【図14】本発明の一実施の形態における試験監督官I
Dを示す図である。
【図15】本発明の一実施の形態における不正画面送信
データの構成図である。
【図16】本発明の一実施の形態における証拠画面デー
タの構成図である。
【符号の説明】
1 試験会場システム 2 コンピュータネットワーク 3 ネットワーク中継装置 10 会場サーバ 11 第3のネットワークインタフェース、ネットワー
クインタフェース 12 認証部 13 端末リスト送信部 14 画面データ受信手段、画面データ受信部 15 システムクロック 16 解答保存部 17 解答送信部 18 問題送信部 19 認証データ記憶部 20 端末リスト記憶部 21 証拠画面データ格納手段、画面データ記憶部 22 解答データ記憶部 23 問題データ記憶部 30 試験監督官端末 31 第2のネットワークインタフェース、ネットワー
クインタフェース 32 キャプチャ指示手段、キャプチャ指示部 33 画面表示手段、画面表示部 34 証拠送信手段、画面送信部 35 ビデオRAM 36 モニタ 37 入力デバイス 38 端末リスト記憶部 39 画面データ格納手段、画面データ記憶部 40 試験監督官ID記憶部 50 受験者端末 51 第1のネットワークインタフェース、ネットワー
クインタフェース 52 試験処理部 53 画面キャプチャ手段、画面キャプチャ部 54 ビデオRAM 55 モニタ 56 入力デバイス 57 記憶装置 58 不正プログラム 70 センタサーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C028 AA00 BA01 BA02 BB04 BC01 BC02 BD02 CA06 CA11 CA12 CA13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを受験者用の端末として使
    用する際に、コンピュータを用いた不正行為を監視する
    不正行為監視方法において、 試験監督官が使用する試験監督官端末から、受験者端末
    に対して画面キャプチャの要求を発行し、 前記受験者端末において、試験中の画面をキャプチャ
    し、キャプチャされた画面を前記試験監督官端末に送信
    し、 前記試験監督官端末において、受信した前記キャプチャ
    された画面を表示し、試験監督官が該キャプチャされた
    画面を見ることにより、不正行為があると判断した場合
    に、キャプチャされた画面を不正行為の証拠として、試
    験会場の全端末を管理する会場サーバに対して送信し、 前記会場サーバにおいて、前記キャプチャされた画面か
    らなる不正行為の証拠を格納することを特徴とする不正
    行為監視方法。
  2. 【請求項2】 前記会場サーバに格納された不正行為の
    証拠と、受験者の解答を、複数拠点にある会場サーバを
    統括するセンタサーバに送信し、 前記センタサーバは、前記不正行為の証拠と前記受験者
    の解答を記憶手段に格納する請求項1記載の不正行為監
    視方法。
  3. 【請求項3】 ネットワークを介して接続された受験者
    端末、試験監督官端末、会場サーバ及び、センタサーバ
    からなり、コンピュータを受験者用の端末として使用す
    る際に、コンピュータを用いた不正行為を監視する不正
    行為監視システムであって、 前記受験者端末は、 前記試験監督官端末との情報の送受信を行なう第1のネ
    ットワークインタフェースと、 前記試験管端末からの画面キャプチャ要求を受信する
    と、該試験中の画面をキャプチャし、キャプチャされた
    画面データを該試験監督官端末に返送する画面キャプチ
    ャ手段とを有し、 前記試験監督官端末は、 前記受験者端末及び前記会場サーバとの情報の送受信を
    行なう第2のネットワークインタフェースと、 前記受験者端末へ前記画面キャプチャ要求を指示するキ
    ャプチャ指示手段と、 前記受験者端末から送信された画面データを格納する画
    面データ格納手段と、 前記画面データを表示する画面表示手段と、 試験監督官が、前記画面表示手段に表示された前記画面
    データを見て、不正ありと判断した場合のみ、不正行為
    の証拠として該画面データを前記会場サーバに送信する
    証拠送信手段とを有し、 前記会場サーバは、 前記試験監督官端末及び前記受験者端末との情報の送受
    信を行なう第3のネットワークインタフェースと、 前記試験監督官端末から送信された証拠としての前記画
    面データを受信する画面データ受信手段と、 前記画面データを格納する証拠画面データ格納手段とを
    有することを特徴とする不正行為監視システム。
  4. 【請求項4】 ネットワークを介して接続された受験者
    端末、試験監督官端末、会場サーバ及び、センタサーバ
    からなるシステムにおいて、コンピュータを受験者用の
    端末として使用する際に、コンピュータを用いた不正行
    為を監視する不正行為監視装置(受験者端末)であっ
    て、 試験監督官端末との情報の送受信を行なうネットワーク
    インタフェースと、 前記試験管端末からの画面キャプチャ要求を受信する
    と、該試験中の画面をキャプチャし、キャプチャされた
    画面を該試験監督官端末に返送する画面キャプチャ手段
    とを有することを特徴とする不正行為監視装置。
  5. 【請求項5】 ネットワークを介して接続された受験者
    端末、試験監督官端末、会場サーバ及び、センタサーバ
    からなるシステムにおいて、コンピュータを受験者用の
    端末として使用する際に、コンピュータを用いた不正行
    為を監視する不正行為監視装置(試験監督官端末)であ
    って、 受験者端末及び会場サーバとの情報の送受信を行なうネ
    ットワークインタフェースと、 前記受験者端末へ前記画面キャプチャ要求を指示するキ
    ャプチャ指示手段と、 前記受験者端末から送信された画面データを格納する画
    面データ格納手段と、 前記画面データを表示する画面表示手段と、 試験監督官が、前記画面表示手段に表示された前記画面
    データを見て、不正ありと判断した場合のみ、不正行為
    の証拠として該画面データを前記会場サーバに送信する
    証拠送信手段とを有することを特徴とする不正行為監視
    装置。
  6. 【請求項6】 前記キャプチャ指示手段は、 全ての前記受験者端末に対して、一定時間間隔で、巡回
    監視するようにキャプチャ指示を行なう巡回監視手段を
    有する請求項5記載の不正行為監視装置。
  7. 【請求項7】 全ての前記受験者端末の情報を前記会場
    サーバから受信し、端末リストとして記憶する手段を有
    する請求項6記載の不正行為監視装置。
  8. 【請求項8】 前記試験監督官が不正ありと判断した場
    合、不正行為の証拠として、受験者を特定する情報を前
    記画面データに付加する受験者情報付与手段を有する請
    求項5乃至7記載の不正行為監視装置。
  9. 【請求項9】 前記試験官が不正ありと判断した場合、
    不正と判断した該試験監督官を識別する情報を前記画面
    データに付加する試験監督官付与手段を有する請求項5
    乃至8記載の不正行為監視装置。
  10. 【請求項10】 ネットワークを介して接続された受験
    者端末、試験監督官端末、会場サーバ及び、センタサー
    バからなるシステムにおいて、コンピュータを受験者用
    の端末として使用する際に、コンピュータを用いた不正
    行為を監視する不正行為監視装置(会場サーバ)であっ
    て、 試験監督官端末及び受験者端末との情報の送受信を行な
    うネットワークインタフェースと、 前記試験監督官端末から送信された証拠としての画面デ
    ータを受信する画面データ受信手段と、 前記画面データを格納する証拠画面データ格納手段とを
    有することを特徴とする不正行為監視装置。
  11. 【請求項11】 前記試験監督官端末から受信した不正
    の証拠としての前記画面データに対し、該証拠の受信時
    刻を付与する時刻付与手段を有する請求項10記載の不
    正行為監視装置。
  12. 【請求項12】 前記不正の証拠としての画面データと
    受験者の解答を、複数拠点にある会場サーバに送信する
    解答送信手段を有する請求項10または、請求項11記
    載の不正行為監視装置。
  13. 【請求項13】 ネットワークを介して接続され、コン
    ピュータを受験者用の端末として使用する際に、コンピ
    ュータを用いた不正行為を監視するための不正行為監視
    プログラムであって、 前記請求項3乃至請求項12記載の各装置の手段をプロ
    セスとして実行することを特徴とする不正行為監視プロ
    グラム。
  14. 【請求項14】 ネットワークを介して接続され、コン
    ピュータを受験者用の端末として使用する際に、コンピ
    ュータを用いた不正行為を監視するための不正行為監視
    プログラムを格納した記憶媒体であって、 前記請求項3乃至前記請求項12記載の各装置の手段を
    プロセスとして実行するプログラムを格納することを特
    徴とする不正行為監視プログラムを格納した記憶媒体。
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