JP2003065815A - 容量式電磁流量計 - Google Patents

容量式電磁流量計

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JP2003065815A
JP2003065815A JP2001255913A JP2001255913A JP2003065815A JP 2003065815 A JP2003065815 A JP 2003065815A JP 2001255913 A JP2001255913 A JP 2001255913A JP 2001255913 A JP2001255913 A JP 2001255913A JP 2003065815 A JP2003065815 A JP 2003065815A
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electromagnetic flowmeter
detection electrodes
electrode
measurement
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Ikumitsu Ishikawa
郁光 石川
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出電極の電極容量を大きくして電磁結合ノ
イズ等を減少させた容量式電磁流量計を提供する。 【解決手段】 測定管内に磁場を形成し、前記測定管を
流れる測定流体に接液する一対の検出電極と、前記測定
流体との間に形成される電極容量から前記測定流体の流
量を測定する容量式電磁流量計において、前記一対の検
出電極は、少なくとも前記測定流体との間に絶縁性部材
で封止した状態にしたことを特徴とする容量式電磁流量
計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容量式電磁流量計
に関し、特に、測定管に配置する一対の検出電極を改良
した容量式電磁流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における容量式電磁流量計は、
図5に示すように、セラミックスパイプ等からなる絶縁
性の導管である測定管11と、その測定管11の外周で
あって対向する位置に設けた一対の検出電極12A,1
2Bと、この一対の検出電極12A,12Bと直交する
方向に設けた励磁コイル13A,13Bと、励磁コイル
13A,13Bに励磁電流を印加して磁場Boを形成さ
せる励磁回路14と、測定流体Wと一対の検出電極12
A,12Bとの間に発生する静電容量の信号を受け、信
号処理して測定流体Wの流量信号を生成する変換部15
とからなる。
【0003】変換部15は、一対の検出電極12A,1
2Bに接続する第1,第2の端子TA,TBと、これら
の第1,第2の端子TA,TBに接続する第1,第2の
前置増幅器16A,16Bと、第1,第2の前置増幅器
16A,16Bの出力端子に接続されている差動増幅器
17と、差動増幅器17の出力端子に接続されている信
号処理回路18と、この信号処理回路18で生成された
流量信号を出力する出力端子19とから構成されてい
る。
【0004】このような構成において、測定流体Wが測
定管11に流れると、測定流体Wは磁場Boを遮る方向
に流れるため、この測定管11の内部には測定流体Wの
流量に対応する起電力Vdが発生する。この起電力Vd
に基づいて測定流体Wと一対の検出電極12A,12B
のそれぞれとの間に静電容量Ca,Cbが発生し、その
静電容量Ca,Cbは第1,第2の前置増幅器16A,
16Bの入力端子TA,TBに出力される。
【0005】第1,第2の前置増幅器16A,16B
は、入力側が高インピーダンスであるが、これを低イン
ピーダンスに変換して差動増幅器17に出力する。差動
増幅器17では、第1,第2の前置増幅器16A,16
Bからの信号を受け、コモンモード信号等を除去して信
号処理回路18に出力する。
【0006】ここで、第1,第2の前置増幅器16A,
16Bは、入力側を高インピーダンスにし、出力側を低
インピーダンスにする回路構成になっており、それは図
6に示すような回路構成になっている。第1,第2の前
置増幅器16A,16Bとも同一の回路構成であるの
で、その構成は第1の前置増幅器16Aをベースにし
て、以下説明する。
【0007】Vdは一方の検出電極12Aで検出される
起電力、Cdは測定流体Wと一方の検出電極12Aとで
形成される静電容量である。電界効果トランジスタQの
ゲートGは、一端が一方の検出電極12Aに接続され、
更に抵抗R5と抵抗R6とが直列に接続された直列回路
を介して共通電位点COMに接続されている。
【0008】電界効果トランジスタQのソースSは、抵
抗R7を介して電源VSSに接続されているとともに、
演算増幅器Mの非反転入力端(+)に接続されている。
また、そのドレインDは抵抗R8を介して電源VDDに
接続されている。このような接続形態を有する電界効果
トランジスタQはソースフォロワとして機能する。
【0009】演算増幅器Mの出力端子Tcは、コンデン
サC3を介して電界効果トランジスタQのドレインDに
接続され、さらにこの出力端子Tcは演算増幅器Mの反
転入力端(−)に接続されるとともに、コンデンサC4
を介して抵抗R5と抵抗R6との接続点に接続されてい
る。これらの抵抗R5,R6及びコンデンサC4でブー
ストストラップ回路を構成する。
【0010】また、抵抗R5と電界効果トランジスタQ
は高インピーダンス回路を構成しているので、これらの
周囲はシールド板SPで覆われ、このシールド板SPは
出力端子Tcに接続され、互いに同電位に保持されてい
る。
【0011】このような構成において、電界効果トラン
ジスタQはソースフォロワとして機能しているため、電
界効果トランジスタQの順方向アドミッタンスgnとす
れば、その増幅度は、gn/((1/R7)+gn)と
なり、抵抗R7を大きくとることにより、ほぼ1とな
る。このため、電界効果トランジスタQと演算増幅器M
とを結合した合成の増幅度はほぼ1となるので、演算増
幅器Mの出力端子Tcと電界効果トランジスタQのゲー
トGとは同電位となる。
【0012】ここでコンデンサC3は、演算増幅器Mの
出力端子Tcと電界効果トランジスタQのドレインDと
の間に接続されているので、これらの間は交流的に同一
電位に保持されている。従って、電界効果トランジスタ
QのゲートGとドレインDの電位はほぼ同一になってい
るので、この間には容量Cは形成されない、また、電界
効果トランジスタQはソースフォロワとして機能してい
るので、そのゲートGとソースSとの間は交流的にほぼ
同電位になっており、これらの間にも電極容量Cは形成
されない。このため、これらを総合すると電界効果トラ
ンジスタQの入力容量は除去されることになる。
【0013】また、ゲートGと共通電位点COMとの間
に接続されている抵抗R5と抵抗R6との接続点にはコ
ンデンサC4を介して演算増幅器Mの出力端の電圧が印
加されているので、抵抗R5と抵抗R6の接続点は実質
的にゲートGの電位になっており、抵抗R5には電流が
流れない。従って、一方の検出電極12A側から電界効
果トランジスタQ側をみたインピーダンスは無限大とな
るのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術で説明した容量式電磁流量計においては、測定管とな
るセラミックスパイプの外側に一対の検出電極を形成し
ている。このため、パイプの強度を得るために、肉厚が
厚くなってしまい、大きな電極容量(静電容量)を得る
ために、検出電極の面積を大きくする必要があった。ま
た、それでも電極容量は数十pF程度しか得ることがで
きないため、信号源インピーダンスが大きくなり、電磁
結合ノイズ及び静電結合ノイズの影響を受け易いという
問題があった。また、セラミックスパイプを使用するこ
とで、非常にコストが高くなるという問題もある。
【0015】更に詳しく検討するに、従来の一対の検出
電極12A,12Bと測定流体との間で得られる電極容
量が数十pF程度であることの問題点について検討す
る。
【0016】先ず、容量式電磁流量計の場合、電極容量
が数十pF(10pF)で、励磁周波数が数十〜数百H
z程度なので、この電極部分だけのインピーダンスだけ
でも、数十から数百MΩと非常に高いインピーダンスを
持つことになる。このため、信号源インピーダンスは高
くなり、図6に示すブーストストラップ回路を備えた入
力アンプが必要になる。
【0017】ここで、図6に示すブーストストラップ回
路を備えた入力アンプにおいて、高インピーダンスを確
保するために、抵抗R5の値は、数GΩオーダーにな
る。問題となってくるのは、抵抗R5に電流を流さなく
するために数GΩオーダーにすることにより発生する、
抵抗R5からの熱雑音による電圧Vnである。この熱雑
音による電圧Vnは次の式1により求めることができ
る。
【0018】
【数1】
【0019】この式1に、例えば、 抵抗R5=3000GΩ 温度T=27℃(300K) としたとき、熱雑音による電圧Vn=6.8μV/√H
zとなる。
【0020】一般的に、容量式電磁流量計の測定流体に
発生する1m/sあたりの信号起電力による電圧Vdは
200μV程度なので、この抵抗R5の熱雑音だけで
3.4%の出力揺動を生じてしまう。
【0021】しかしながら、この抵抗R5による熱雑音
による電圧Vnは、図7に示す等価回路及び図8に示す
ローパスフィルタの信号のグラフを参考にして説明する
と、一対の検出電極と測定流体との間に発生する電極容
量(静電容量)Cdと抵抗R5とで一種のローパスフィ
ルタLPFの機能を有し、電極容量Cdと抵抗R5で作
成する時定数よりも高い周波数の成分のノイズは減衰す
ることになる。
【0022】このローパスフィルタLPFのカットオフ
周波数に基づく、従来の構成による電極容量Cdと、ロ
ーパスフィルタが大きくなった場合についての電極容量
Cdとを比較すると、次の表1のようになる。
【0023】
【表1】
【0024】この表1の示すことは、一対の検出電極1
2A、12Bの電極容量Cdが大きい方がローパスフィ
ルタLPFのカットオフ周波数は小さくなり、上記図8
に示すローパスフィルタLPFの特性のように熱雑音に
よる電圧Vnの減衰量は大きくなる。故に、一対の検出
電極が形成する電極容量は大きいほうが望ましいのであ
る。
【0025】例えば、励磁周波数を100Hzとしたと
きの図6に示す回路における電極容量による熱雑音によ
る電圧Vnを比較すると、下記の式2より、表2に示す
ようになる。
【0026】
【数2】
【0027】
【表2】
【0028】この表2が意味することは、抵抗R5によ
る熱雑音による電圧Vnの影響は、電極容量が大きいほ
ど小さくなることを示している。従って、一対の検出電
極で形成される電極容量を従来の電極容量よりも大きく
とることで入力アンプの高抵抗による熱雑音の影響を小
さくすることができるのである。
【0029】従って、測定管をセラミックスパイプにし
てその外周に検出電極を配置した構造の容量式電磁流量
計では、容量電極を大きくすることには限界があり、ま
た、従来の樹脂ライニングで形成した電磁流量計をベー
スとした場合でも、一対の検出電極で形成される容量電
極を大きくすることができるように電極の構造に解決し
なければならない課題を有する。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する本発
明の容量式電磁流量計は、次の通りである。 (1)測定管内に磁場を形成し、前記測定管を流れる測
定流体に接液する一対の検出電極と、前記測定流体との
間に形成される電極容量から前記測定流体の流量を測定
する容量式電磁流量計において、前記一対の検出電極
は、少なくとも前記測定流体との間に絶縁性部材で封止
した状態にしたことを特徴とする容量式電磁流量計。 (2)前記絶縁性部材はセラミックスであるとともに、
前記絶縁性部材の封止は、セラミックスコーティングま
たはセラミックス溶射によるセラミックスコートである
ことを特徴とする(1)記載の容量式電磁流量計。 (3)前記絶縁性部材で封止した前記一対の検出電極の
外側に、導電性のドライブシールドケースを備えたこと
を特徴とする(1)記載の容量式電磁流量計。 (4)前記一対の検出電極に所定電圧を印加し、前記測
定流体を媒体にして流れる電流を検出することにより、
前記絶縁性部材による封止の状態を検出する磨耗検出手
段を備えたことを特徴とする(3)記載の容量式電磁流
量計。 (5)測定管内に磁場を形成し、前記測定管を流れる測
定流体に接液する一対の検出電極と、前記測定流体との
間に形成される電極容量から前記測定流体の流量を測定
する容量式電磁流量計において、前記測定管をセラミッ
クスパイプとし、前記一対の検出電極をその先端部部が
前記測定流体に臨むように配置し、前記一対の検出電極
を含む前記測定管の内面にセラミック溶射によるセラミ
ックスコートを形成したことを特徴とする容量式電磁流
量計。 (6)前記一対の検出電極は、その周囲に絶縁部材を備
え、更にその周囲に導電性チューブを備えた構造とする
ことを特徴とする(5)記載の容量式電磁流量計。
【0031】このように、測定管は樹脂ライニングのも
のを使用するようにすると、セラミックスで形成するよ
りも低価格で作成するとともに、一対の検出電極は絶縁
性部材(セラミックス)で封止して容量電極として容量
値を大きくしたことにより、信号源インピーダンスが小
さくなり、電磁結合ノイズ及び静電結合ノイズの影響が
受けにくい容量式電磁流量計を実現できる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る容量式電磁流
量計の実施形態について図面を参照して説明する。尚、
従来技術で説明した図6に示す入力アンプと同じものを
使用するため、その説明は省略し、その他同じものには
同一符号を付与して説明する。
【0033】本願発明に係る第1の実施形態の容量式電
磁流量計は、図1に示すように、樹脂ライニングからな
る測定管に配置した一対の検出電極に改良を加えたもの
である。尚、一対の検出電極は、両者ともに同一構成で
あるので一方の検出電極を参照して説明する。
【0034】その検出電極の構成を説明する。検出電極
は、樹脂等のライニング101aを備える測定管101
内に形成される磁場により発生する、測定流体Wの流量
に対応した電圧を検出する。具体的には、測定流体Wに
接液した状態で形成される一方の検出電極102と、測
定流体Wとの間に形成される静電容量(電極容量)を検
出して測定流体Wの流量を測定する構成であり、測定管
101に設けた電極固定部103と、この電極固定部1
03に螺合して係合係止される電極キャップ104とか
らなる。尚、電極キャップ104と電極固定部103と
の係合係止は、螺合構造に限定されることなく、例え
ば、圧入により係止等の構造でもよく、これらに限定さ
れない。
【0035】電極キャップ104は、電極固定部103
に螺合する内部が空洞のキャップを形成し、そのキャッ
プ内部の中心位置に検出電極102を配置し、キャップ
の内周面に接合するようにドライブシールドケース10
5を備え、検出電極102とドライブシールドケース1
05との間にセラミックスで充填して封止したセラミッ
クスコート106を設けた構造となっている。
【0036】このセラミックスで充填したセラミックス
コート106は、検出電極102を絶縁性部材で封止し
た状態とし、この検出電極102は、この絶縁性部在で
あるセラミックスを介して測定流体Wと接液するため、
その分電極容量面積を広くすることができる構成とな
る。この検出電極102のセラミックスでの封止は、セ
ラミックスコーティング若しくはセラミックス溶射で行
う。
【0037】このようにして構成された検出電極102
は、同軸ケーブル(信号線)107の中心軸108に接
続し、ドライブシールドケース105は同軸ケーブル1
07の外被109に接続する。このようにすると、同軸
ケーブル107が長くなっても、外被109はドライブ
シールドケース105に接続されているため、同電位に
保持することができ、中心軸108に接続されている検
出電極102の信号へのノイズ等を遮断することができ
る。
【0038】このように、検出電極102をセラミック
スで封止した状態にした場合の電極容量Cは、検出電極
102の直径R、セラミックスコート106の比誘電率
εr(=約10)、セラミックスコーティング厚=dと
すると、その電極容量Cは次の式3により求めることが
できる。
【0039】
【数3】
【0040】ここで上記式に基づいて電極容量Cの値を
計算すると、下記に示す表3のようになる。
【0041】
【表3】
【0042】この表3の意味するところは、検出電極1
02の直径Rを同じ(実施例の場合5mm)にして、セ
ラミックスコート厚が薄くなる(実施例において、50
μm、20μm、10μm)に従い、電極容量Cの値は
138pF、345pF、690pFのように増加す
る。そして、この電極容量Cの値は従来のように数十p
Fに対して数百pF台の容量値を得ることができるた
め、その信号源インピーダンスが小さくなり、電磁結合
ノイズ、静電結合ノイズの影響を受けにくくすることが
できる。
【0043】次に、セラミックス等の絶縁性部材で封止
した状態の検出電極102は、測定流体Wに常時接する
状態に配置されているため、その測定流体Wと接する部
位が磨耗する。
【0044】この磨耗を早期に検出する手法として、一
対の検出電極に所定電圧を印加し、測定流体を媒体とし
て流れる電流を検出することにより、検出電極の絶縁性
部材による封止状態の磨耗状態を検出する磨耗検出手段
を備えた構成にする。
【0045】図2は、磨耗検出部を備えた容量式電磁流
量計を示したものであり、樹脂等のライニングを有する
測定管101内において、測定流体Wに接液した状態で
形成される一方の検出電極102と、同じく接液状態で
配置したアース電極111と、この検出電極102に所
定の電圧を印加するとともに、アース電極111からの
信号に基づいてセラミックスで封止した検出電極102
の磨耗状態を検出する磨耗検出部112とからなる。
尚、検出電極102の構造は図1に示す構造と同じであ
るため、同一符号を付与してその説明は省略する。
【0046】このような構成において、検出電極102
に所定の電圧を印加すると、その印加された電流は測定
流体Wを通過してアース電極111に伝達される。従っ
て、このアース電極111で受けた電流値を検出すれ
ば、現在の検出電極102を封止した絶縁性部材(セラ
ミックス部材での封止)、即ち、セラミックスコート1
06の封止状態を検出することができるため、絶縁性部
材(セラミックスコート106)が磨耗して電極が露出
する前に検出電極102の交換等を行うことができる。
【0047】次に、第2の実施形態の容量式電磁流量計
について図3を参照して説明する。この容量式電磁流量
計は、測定管115を絶縁性部材であるセラミックスで
形成したセラミックスパイプであり、また、図1に示し
た第1の実施形態の電磁流量計と同様に、検出電極を改
良して、検出容量を数十pFから数百pFにする構成に
なっている。その構造は、図3に示すように、測定管1
15の対向する位置に、アルミナ、サーメットまたは白
金棒からなる一対の検出電極117a,117bを備え
た構造であり、その一対の検出電極117a,117b
の先端部分を測定管115内の測定流体Wに臨むように
配置する。そして、その臨むように配置した検出電極1
17a,117bの内周面に所定厚さのセラミックスを
溶射して形成したセラミックスコート116を設けた構
造を特徴とする。このセラミックスコート116を形成
するためにセラミックスを溶射した厚みによって電極容
量Cが増減する。
【0048】例えば、検出電極117a,117bがア
ルミナである場合に、上記の式3に適合して、比誘電率
εr=10、検出電極の径r=5mm、とすると、電極
容量C=100pFとするためには、セラミックスコー
ト116の厚みd=70μmにする必要がある。ここ
で、セラミックスコート116を生成するためのセラミ
ックスの溶射は、その厚みを10μm程度より可能であ
るため、更に大きな電極容量を得ることができる。
【0049】次に、第3の実施形態の容量式電磁流量計
について図4を参照して説明する。この容量式電磁流量
計は、図3に示した第2の実施形態の電磁流量計と同様
に、セラミックスパイプである測定管115を備えると
ともに、検出電極を改良し、電極容量を数十pFから数
百pFにする構成になっている。その構造は、図4に示
すように、測定管115内の対向する位置に、アルミ
ナ、サーメットまたは白金棒からなる一対の検出電極1
18a,118bと、この一対の検出電極118a,1
18bの周囲にセラミックス等の絶縁部材119を備
え、その周囲に導電性チューブ120を備えた構造とな
っている。
【0050】導電性チューブ120は、検出電極118
a,118bをシールドするドライブシールドであり、
これにより検出電極118a,118bに与える雑音を
遮蔽することができる。
【0051】そして、検出電極118a,118bの先
端部分を測定管115内の測定流体Wに臨むように配置
する。そして、その臨むように配置した検出電極118
a,118bの内周面に所定厚さのセラミックスを溶射
して形成したセラミックスコート116を設けた構造と
なっている。このセラミックスコート116を形成する
ために、セラミックスを溶射した厚みによって電極容量
Cが増減することは上記第2の実施形態と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0052】このように、検出電極118a,118b
の周囲に導電性チューブ120を設ける構造にすると、
検出電極118a,118bをシールドすることが可能
で外部からの雑音を遮蔽することができるのである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の容量式電
磁流量計は、検出電極を絶縁性部材で封止した状態にし
て測定流体に臨ませたことにより、測定流体と検出電極
との間で発生する電極容量を大きくできるため、そのぶ
ん信号源インピーダンスを小さくすることができ、電磁
結合ノイズ及び静電結合ノイズの影響が受けにくい電磁
流量計を実現できる。
【0054】また、従来からの樹脂ライニングの測定管
を使用した電磁流量計をベースに検出電極を形成するこ
とで、測定管をセラミックスパイプにした電磁流量計に
比べて、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の容量式電磁流量
計を略示的に示したブロック図である。
【図2】同磨耗検出部を備えた第1の実施形態の容量式
電磁流量計を略示的に示したブロック図である。
【図3】本発明に係る第2の実施形態の容量式電磁流量
計を略示的に示したブロック図である。
【図4】本発明に係る第3の実施形態の容量式電磁流量
計を略示的に示したブロック図である。
【図5】従来技術におけるセラミックスパイプを使用し
た容量式電磁流量計を示した略示的なブロック図であ
る。
【図6】入力アンプのブーストストラップ回路構成を示
したものである。
【図7】図6における入力アンプの等価回路を示した説
明図である。
【図8】図7における等価回路におけるローパスフィル
タにおける減衰を示したグラフである。
【符号の説明】
101 測定管 101a ライニング 102 検出電極 103 電極固定部 104 電極キャップ 105 ドライブシールドケース 106 セラミックスコート 107 同軸ケーブル 108 中心軸 109 外被 111 アース電極 112 磨耗検出部 115 測定管 116 セラミックスコート 117a 検出電極 117b 検出電極 118a 検出電極 118b 検出電極 119 絶縁部材 120 導電性チューブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定管内に磁場を形成し、前記測定管を
    流れる測定流体に接液する一対の検出電極と、前記測定
    流体との間に形成される電極容量から前記測定流体の流
    量を測定する容量式電磁流量計において、前記一対の検
    出電極は、少なくとも前記測定流体との間に絶縁性部材
    で封止した状態にしたことを特徴とする容量式電磁流量
    計。
  2. 【請求項2】 前記絶縁性部材はセラミックスであると
    ともに、前記絶縁性部材の封止は、セラミックスコーテ
    ィングまたはセラミックス溶射によるセラミックスコー
    トであることを特徴とする請求項1記載の容量式電磁流
    量計。
  3. 【請求項3】 前記絶縁性部材で封止した前記一対の検
    出電極の外側に、導電性のドライブシールドケースを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の容量式電磁流量
    計。
  4. 【請求項4】 前記一対の検出電極に所定電圧を印加
    し、前記測定流体を媒体にして流れる電流を検出するこ
    とにより、前記絶縁性部材による封止の状態を検出する
    磨耗検出手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の
    容量式電磁流量計。
  5. 【請求項5】 測定管内に磁場を形成し、前記測定管を
    流れる測定流体に接液する一対の検出電極と、前記測定
    流体との間に形成される電極容量から前記測定流体の流
    量を測定する容量式電磁流量計において、前記測定管を
    セラミックスパイプとし、前記一対の検出電極をその先
    端部部が前記測定流体に臨むように配置し、前記一対の
    検出電極を含む前記測定管の内面にセラミック溶射によ
    るセラミックスコートを形成したことを特徴とする容量
    式電磁流量計。
  6. 【請求項6】 前記一対の検出電極は、その周囲に絶縁
    部材を備え、更にその周囲に導電性チューブを備えた構
    造とすることを特徴とする請求項5記載の容量式電磁流
    量計。
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