JP2003065474A - 管継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エルボやチーズなどの所与の管継手に、口径
が種々異なる配管を接続し得るようにする。 【解決手段】 管継手胴体部の配管接続口の口径および
接続しようとする配管の内径・外径に適合して配管接続
口に着脱自在に嵌合する胴体側円筒部と接続しようとす
る配管の内周面に着脱自在に嵌合する配管側円筒部を備
えたインコアと、接続しようとする配管の外径に適合し
て配管の外周に着脱自在に嵌合する割りリングと接続し
ようとする配管ならびに割りリングの外径と上記配管接
続口部の螺子に適合する締付ナットとを交換自在に選択
し、これらのインコア、割りリング、締付ナットを用い
て口径の異なる配管を同じ継手胴体部の配管接続口に接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、住宅・事業所を
問わず種々の目的で設置される給水・給湯システムの配
管経路や道路融雪システムの給湯配管経路などにおいて
広く多用されるエルボやチーズなどの管継手の構造に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】給水・給湯システムに用いる配管の口径
は多種類あって、給水・給湯システムを構成する設備・
機器・部品の仕様にそれぞれ合致した口径の配管、すな
わち口径の異なる配管を管継手を介して接続しなければ
ならない場合が多い。一方それらの配管を繋ぐ管継手は
種々あるが、殊にエルボやチーズが数多く使用されてい
る。しかし従来のエルボやチーズは、いずれも流体流入
側配管接続口と流体送出側配管接続口の口径がそれぞれ
予め定めた径に固定されている。したがって配管を管継
手を介して接続する場合、接続しようとする配管のそれ
ぞれの口径に合致した径の配管接続口を備えた管継手
（エルボやチーズ）を良く吟味して選択する必要があ
る。

【０００３】すなわち、従来周知のエルボは図４の縦断
面図に示されるように、流入側配管Ｐｉを接続する継手
胴体部４１の流体流入側配管接続口４１ａの口径（外
径）φｉと、送出側配管Ｐｏを接続する継手胴体部４１
の流体送出側配管接続口４１ｂの口径（外径）φｏは、
それぞれ予め定めた値に成形されたまま変えることがで
きず、その口径φｉ，φｏにそれぞれ適合した口径の流
入側配管Ｐｉと送出側配管Ｐｏしか接続することができ
ない。なお、４２ａ，４２ｂは割りリング、４３ａ，４
３ｂは締付ナットで、流入側配管Ｐｉと送出側配管Ｐｏ
のそれぞれの接続端部の外周に割りリング４２ａ，４２
ｂをそれぞれ嵌合させて、流入側配管Ｐｉと送出側配管
Ｐｏの接続端部をそれぞれ流体流入側配管接続口４１ａ
と液体送出側配管接続口４１ｂに圧入し、締付ナット４
３ａ，４３ｂをそれぞれ流体流入側配管接続口４１ａと
液体送出側配管接続口４１ｂに螺着することにより、流
入側配管Ｐｉと流出側配管Ｐｏがエルボの継手胴体部４
１を介して接続される。

【０００４】また従来周知のチーズも図５の縦断面図に
示されるように、流入側配管Ｐｉを接続する継手胴体部
５１の流体流入側配管接続口５１ａの口径（外径）φｉ
と、送出側配管Ｐｏｂ，Ｐｏｃを接続する継手胴体部５
１の流体送出側配管接続口５１ｂ，５１ｃの口径（外
径）φｏｂ，φｏｃは、それぞれ予め定めた値に成形さ
れたまま変えることができず、その口径φｉ，φｏｂ，
φｏｃにそれぞれ適合した口径の流入側配管Ｐｉと送出
側配管Ｐｏｂ，Ｐｏｃしか接続することができない。な
お、５２ａ，５２ｂ，５２ｃは割りリング、５３ａ，５
３ｂ，５３ｃは締付ナットで、上記のエルボにおける割
りリング４２ａ，４２ｂならびに締付ナット４３ａ，４
３ｂと同様の機能を果たす。

【０００５】したがって従来のエルボやチーズのような
管継手を介して配管を接続する場合、接続しようとする
配管のそれぞれの口径に合致した径の配管接続口を備え
た管継手を選択する必要があり、このことは、口径の種
々異なる複数の配管を多様に組み合わせて接続しなけれ
ばならない需要に応ずるためには、数多くの種類の管継
手を準備しなればならず、また配管相互の接続位置関係
の多様性をも考慮せれば用意すべき管継手の種類は更に
増える。また既存の配管接続部において一部の配管を口
径の異なるものに替えようとする場合、既存のエルボや
チーズなどの管継手胴体部を含めた管継手全体を交換し
なければならず不経済である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な従来のエルボやチーズなどの管継手の難点を改善し、
管継手を用いる配管接続サービスを合理化するものであ
る。すなわちこの発明は、管継手の一部の部品を配管の
口径に応じて選択し交換することにより、接続しようと
する配管の口径が種々異なっていても、同じ管継手本体
（継手胴体部）を用いて簡単に配管接続できるようにし
ようとするものである。そしてこのことにより、口径が
異なる配管の多様な配管接続態様への対応力を高めると
共に、その多様な配管接続態様に備える管継手の在庫管
理を合理化しようとするものである。さらにまた、既存
の配管経路において既存の管継手本体（継手胴体部）を
そのまま用いて今までとは口径の異なる配管の接続を可
能にして、配管接続サービスを合理化しようとするもの
である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の課題・目的を奏す
るために、この発明は、エルボ、座付エルボ、チーズ、
直線状接続アダプターなどの管継手において、その配管
接続口の口径ならびに接続しようとする配管の内径・外
径にそれぞれ適合してその配管接続口に着脱自在に嵌合
する胴体側円筒部および接続しようとする配管の内周面
に着脱自在に密に嵌合する配管側円筒部を備えたインコ
アを交換自在に選択し、また接続しようとする配管の外
径に適合して配管の外周に着脱自在に密に嵌合する割り
リングを交換自在に選択し、また接続しようとする配管
ならびに割りリングの外径と継手胴体部の配管接続口部
の螺子に適合する締付ナットを交換自在に選択し、これ
らのインコア、割りリング、締付ナットを用いて、継手
胴体部に形成した流体流入側配管接続口の口径と流体送
出側配管接続口の口径がそれぞれ既定されていても、口
径の異なる配管を同じ継手胴体部の配管接続口に接続で
きるようにする。

【０００８】

【発明の実施の形態】この発明の基本的な実施形態は、
流体流入側配管接続口と流体送出側配管接続口が形成さ
れた継手胴体部、接続しようとする配管の接続端部内周
面に着脱自在に密に嵌合する配管側円筒部と前記継手胴
体部の流体流入側配管接続口または／および流体送出側
配管接続口の内周面に着脱自在に嵌合する胴体側円筒部
が互いに連通する状態で同軸的に形成されその円筒部の
外周に円形鍔部が形成されたインコア、前記の接続しよ
うとする配管の接続端部の外周面に着脱自在に密に嵌合
する割りリング、前記の接続しようとする配管の接続端
部とその配管接続端部の外周面に嵌合した割りリングと
その配管接続端部の内周面に嵌合したインコアを内包し
て前記継手胴体部の流体流入側配管接続口部または／お
よび流体送出側配管接続口部に着脱自在に螺着する締付
ナットで構成され、前記インコアはその胴体側円筒部の
外径が接続対象の流体流入側配管接続口または／および
流体送出側配管接続口の内径に適合し且つその配管側円
筒部の外径が接続しようとする配管の内径に適合するも
のであり、前記割りリングは接続しようとする配管の外
径に適合するものであり、前記締付ナットは接続しよう
とする配管の外径ならびに前記割りリングおよび前記継
手胴体部の流体流入側配管接続口部または／および流体
送出側配管接続口部の螺子に適合するものであり、前記
締付ナットを前記継手胴体部の流体流入側配管接続口部
または／および流体送出側配管接続口部に螺着すること
により、前記割りリングを介して径の異なる配管の接続
端部が前記インコアの配管側円筒部に締着され且つ前記
インコアを介して径の異なる配管が前記継手胴体の流体
流入側配管接続口または／および流体送出側配管接続口
に水密に連結される管継手である。

【０００９】この発明の他の主要な実施形態は、上記の
ような管継手において更に、割りリングは環状の一部を
切り取ったＣ字状の帯状割りリングとし、その割りリン
グの外周両端縁を縁取り傾斜面に形成すると共に、前記
帯状割りリングの一方の外周端縁が当接する締付ナット
の内周端面を前記帯状割りリングの外周端縁の縁取り傾
斜面に沿う傾斜面に形成し、また前記帯状割りリングの
他方の外周端縁が当接するインコアの円形鍔部の周縁を
前記帯状割りリングの外周端縁の縁取り傾斜面に沿う傾
斜面に形成した管継手である。

【００１０】

【実施例】以下この発明の実施例を図１，図２，図３を
参考に説明する。図１はこの発明を実施したエルボ形態
の管継手の例を示し、図２はこの発明を実施したチーズ
形態の管継手の例を示している。図３は、図１，２に示
した管継手における選択交換部品（インコア、割りリン
グ、締付ナット）の斜視図である。図１ならびに図３に
おいて、１はエルボの継手胴体部で、継手胴体部１に
は、冷・温水や他の熱媒体などの流体が流入する流入側
配管（パイプ）Ｐｉを着脱自在に接続する流体流入側配
管接続口１ａと、その流体を送出する送出側配管（パイ
プ）Ｐｏを着脱自在に接続する流体送出側配管接続口１
ｂが形成されている。また、流体流入側配管接続口１ａ
の内径φ１ａと流体送出側配管接続口１ｂの内径φ１ｂ
は既定されている。

【００１１】２はインコアで、インコア２の構造は、継
手胴体部１の流体流入側配管接続口１ａまたは流体送出
側配管接続口１ｂの内周面に着脱自在に嵌合する胴体側
円筒部２ａと、接続しようとする流入側配管Ｐｉまたは
送出側配管Ｐｏの接続端部Ｐｏｐの内周面に着脱自在に
密に嵌合する配管側円筒部２ｂが互いに連通する状態で
同軸的に形成され且つその円筒部２ａ，２ｂの外周に円
形鍔部２ｃが形成され構造である。なお、インコア２の
胴体側円筒部２ａの外周にＯリング３を嵌着している。

【００１２】また、インコア２の胴体側円筒部２ａの外
径φｏは、継手胴体部１の流体流入側配管接続口１ａの
内径φ１ａあるいは流体送出側配管接続口１ｂの内径φ
１ｂに適合し、インコア２の配管側円筒部２ｂの外径ｒ
ｏは、接続しようとする配管ＰｉあるいはＰｏの内径ｒ
に適合している。そして実用されている継手胴体部１の
流体流入側配管接続口１ａあるいは流体送出側配管接続
口１ｂの内径φ１ａ，φ１ｂや接続しようとする配管Ｐ
ｉあるいはＰｏの内径ｒ、外径Ｒが多様あることから、
それらの径に適合する多種類のインコア２が用意されて
いる。すなわちインコア２は、その胴体側円筒部２ａの
外径φｏと配管側円筒部２ｂの外径ｒｏがそれぞれ種々
異なるものが多種類用意されており、それらの用意され
た多種類のインコア２の中から、対象とする継手胴体部
１の配管接続口１ａまたは１ｂの内径φ１ａ，１ｂと、
その配管接続口１ａまたは１ｂに接続しようとする配管
ＰｉまたはＰｏの内径ｒに適合するインコア２を選択し
て用いるものである。

【００１３】４は、接続しようとする配管Ｐｉあるいは
Ｐｏの接続端部Ｐｏｐの外周面に着脱自在に嵌合する割
りリングで、環状の一部を切り取って割り溝４ｃを設け
たＣ字状の帯状の割りリングであり、帯状割りリング４
の外周両端縁を縁取りしてその外周両端縁に縁取り傾斜
面４ａ，４ｂを成形している。割りリング４もまた実用
されている配管Ｐｉ，Ｐｏの種々の外径Ｒに適合するよ
うに、種々の径のものが用意されており、それらの用意
された割りリング４の中から、接続しようとする配管Ｐ
ｉあるいはＰｏの外径Ｒに適合するものを選択して用い
るものである。また、割りリング４の外周両端縁の一方
に形成した縁取り傾斜面４ａに対応して、インコア２の
円形鍔部２ｃの周縁を、縁取り傾斜面４ａに沿う傾斜面
２ｄに形成されている。

【００１４】５は継手胴体部１の流体流入側配管接続口
１ａの部分あるいは流体送出側配管接続口１ｂの部分に
着脱自在に螺着する袋型の締付ナットで、締付ナット５
の凹部の内周端縁には、前記割りリング４の他方の外周
端縁の縁取り傾斜面４ｂに沿う傾斜面５ａが形成されて
いる。そして締付ナット５は、接続しようとする配管Ｐ
ｉあるいはＰｏの接続端部Ｐｏｐと、その配管接続端部
Ｐｏｐの外周に嵌合した割りリング４と、その配管接続
端部Ｐｏｐの内周に嵌合したインコア２を内包して継手
胴体部１の流体流入側配管接続口１ａあるいは流体送出
側配管接続口１ｂの外周部に着脱自在に螺着し締め付け
られる。そして締付ナット５もまた、実用されている配
管ＰｉまたはＰｏの種々の外径Ｒと種々の継手胴体部１
の配管接続口１ａ，１ｂに適合するように、種々の径の
ものが用意されており、それらの用意された各種の締付
ナット５の中から適合するものを選択して用いるもので
ある。

【００１５】図３は、接続しようとする配管Ｐｉあるい
はＰｏの外径Ｒ、内径ｒに応じてその配管に適合するも
のを選択して用いる管継手交換部品（インコア２、割り
リング４、締付ナット５）を示している。そこで接続し
ようとする配管Ｐｉまたは／および配管Ｐｏの接続端部
Ｐｏｐを締付ナット５に挿入し、その接続端部Ｐｏｐの
外周に割りリング４を嵌合させると共に接続端部Ｐｏｐ
の内周をインコア２の配管側円筒部２ｂに嵌合させて配
管ＰｉあるいはＰｏの接続端部Ｐｏｐをインコア２の配
管側円筒部２ｂと割りリング４で挟み、インコア２の胴
体側円筒部２ａを継手胴体部１の配管接続口１ａあるい
は１ｂの内周に嵌合させ、Ｏリング３を介してインコア
２の円形鍔部２ｃを継手胴体部１の配管接続口１ａある
いは１ｂに押し当て、これらの配管接続端部Ｐｏｐ、割
りリング４、インコア２を内包した状態で締付ナット５
を継手胴体部１の配管接続口１ａ，１ｂの部分に締め付
ける。

【００１６】この結果、締付ナット５を締め付けるにし
たがって、締付ナット５の内周端縁の傾斜面５ａが割り
リング４の縁取り傾斜面４ｂを押圧すると共にインコア
２の円形鍔２ｃの傾斜面２ｄも割りリング４の縁取り傾
斜面４ａを押圧するので、配管の接続端部Ｐｏｐが割り
リング４によってインコア２の配管側円筒部２ｂに締着
され、同時に割りリング４を介してインコア２の円形鍔
部２ｃが継手胴体部１の配管接続口１ａ，１ｂに押圧さ
れ、Ｏリング３によって継手胴体部１とインコア２の間
が密封され、接続しようとする配管Ｐｉ，Ｐｏが継手胴
体部１に完全に接続される。そして接続しようとする配
管Ｐｉ，Ｐｏの口径と継手胴体部１の配管接続口部の径
に応じて適合するインコア２、割りリング４、締付ナッ
ト５選択して用いることにより、同じ継手胴体部１に種
々の口径の配管を簡単に接続することができる。

【００１７】次に図２は、この発明に係るチーズ形態の
管継手の実施例を示すが、その基本構成は図１、図３を
参考に説明したエルボ形態の管継手と共通する。図２に
おいて、２１はチーズの継手胴体部で、継手胴体部２１
には流入側配管Ｐｉを着脱自在に接続する流体流入側配
管接続口２１ａと、送出側配管Ｐｏｂ，Ｐｏｃを着脱自
在に接続する流体送出側配管接続口２１ｂ，２１ｃが形
成されており、流体流入側配管接続口２１ａの内径φ１
ａと流体送出側配管接続口２１ｂ，２１ｃの内径φ１
ｂ，φ１ｃは既定されている。

【００１８】２はインコアで、胴体側円筒部２ａ、配管
側円筒部２ｂ、円形鍔部２ｃからなり、円形鍔部２ｃの
周縁に傾斜面２ｄが形成されている。３はＯリング、４
は割り溝４ｃを有する帯状の割りリングで、割りリング
４の外周両端縁には傾斜面４ａ、４ｂが形成されてい
る。５は、継手胴体部２１の流体流入側配管接続口２１
ａあるいは流体送出側配管接続口２１ｂ，２１ｃの部分
に着脱自在に螺着する袋ナット状の締付ナットで、その
内周端面に傾斜面５ａが形成されている。インコア２の
円形鍔部２ｃの周縁に形成した傾斜面２ｄは、割りリン
グ４の外周端縁に形成した一方の縁取り傾斜面４ａに沿
うものである。また、締付ナット５の内周端面に形成し
た傾斜面５ａは割りリング４の外周端縁に形成した他方
の縁取り傾斜面４ｂに沿うものである。なお、Ｒは接続
しようとする配管の外径、ｒは接続しようとする配管の
内径、ｒｏはインコアの配管側円筒部の外径、φｏはイ
ンコアの胴体側円筒部の外径である。そして、インコア
２、Ｏリング３、割りリング４、締付ナット５の構造と
それら相互間の構成、作用は、前記エルボの実施例で図
１、図３を基に説明したところと同じである。

【００１９】なお上記実施例のほか、この発明は、座付
エルボ、直線状の配管接続アダプター、バルブ付配管接
続アダプターなどの管継手にも適用することができ、同
様の思想で、接続しようとする配管と継手胴体部に適合
するインコア、割りリング、締付ナットを選択し、これ
らを継手胴体部に交換自在に付加することにより、種々
の口径の配管を交換自在に接続することができる。また
上記の実施例では、継手胴体部１の流体流入側配管接続
口１ａ、流体送出側配管接続口１ｂ，１ｃの全てにイン
コア２、割りリング４、締付ナット５を着脱自在に装着
し得るものを示したが、この発明の管継手の基本は、用
途に応じて管継手の胴体部に設けられる流体流入側配管
接続口と流体送出側配管接続口の中の少なくとも一つに
インコア、割りリング、締付ナットを着脱自在に装着し
得るものせある。

【００２０】

【発明の効果】上記の実施例からも明らかなように、こ
の発明によれば、口径が異なる各種のの配管のそれぞれ
と継手胴体部に適合するインコア、割りリング、締付ナ
ットを、継手胴体部に交換自在付加することにより、種
々の口径の配管を交換自在に接続でき、管継手を構成す
る一部の部品を選択交換するのみで種々の口径の配管に
接続に簡単に対応することができる。したがって配管の
接続替えが容易で、既存の継手胴体部はそのまま活かす
ことが可能で合理的・経済的であり、配管接続サービス
の向上と合理化に資するところが極めて大きいものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示すエルボ・タイプの管
継手の縦断面図。

【図２】この発明の他の実施例を示すチーズ・タイプの
管継手の縦断面図。

【図３】この発明の管継手を構成するの主要部品の斜視
図。

【図４】従来のエルボ・タイプ管継手の縦断面図。

【図５】従来のチーズ・タイプ管継手の縦断面図。

【符号の説明】

１ ： 継手胴体部 １ａ： 流体流入側配管接続口 １ｂ，１ｃ： 流体送出側配管接続口 ２ ： インコア ２ａ： インコアの胴体側円筒部 ２ｂ： インコアの配管側円筒部 ２ｃ： 円形鍔部 ２ｄ： 円形鍔部の周縁の傾斜面 ３ ： Ｏリング ４ ： 割りリング ４ａ，４ｂ： 割りリングの外周端縁の縁取り傾斜面 ４ｃ： 割りリングの割り溝 ５ ： 締付ナット ５ａ： 締付ナットの内周端面の傾斜面 Ｐｉ： 流入側配管 Ｐｏ，Ｐｏｂ，Ｐｏｃ： 送出側配管（接続しようとす
る配管） Ｐｏｐ： 接続しようとする配管の接続端部 Ｒ ： 接続しようとする配管の外径 ｒ ： 接続しようとする配管の内径 ｒｏ： インコアの配管側円筒部の外径 φｏ： インコアの胴体側円筒部の外径 φ１ａ： 継手胴体部の流体流入側配管接続口の内径 φ１ｂ，φ１ｃ： 継手胴体部の流体送出側配管接続口
の内径

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 流体流入側配管接続口ならびに流体送出
   側配管接続口が形成された継手胴体部と、前記継手胴体
   部の流体流入側配管接続口または／および流体送出側配
   管接続口の内周面に着脱自在に嵌合する胴体側円筒部な
   らびに接続しようとする配管の接続端部内周面に着脱自
   在に密に嵌合する配管側円筒部が互いに連通する状態で
   同軸的に形成され前記円筒部の外周に円形鍔部が形成さ
   れたインコアと、前記接続しようとする配管の前記接続
   端部の外周面に着脱自在に密に嵌合する割りリングと、
   前記接続しようとする配管の接続端部ならびにその配管
   接続端部の外周面に嵌合した割りリングおよびその配管
   接続端部の内周面に嵌合したインコアを内包して前記継
   手胴体部の流体流入側配管接続口部または／および流体
   送出側配管接続口部に着脱自在に螺着する締付ナットと
   を備え、前記インコアはその胴体側円筒部の外径が接続
   対象の流体流入側配管接続口または／および流体送出側
   配管接続口の内径に適合し且つその配管側円筒部の外径
   が接続しようとする配管の内径に適合するように交換自
   在に選択され、前記割りリングは接続しようとする配管
   の外径に適合するように交換自在に選択され、前記締付
   ナットは接続しようとする配管の外径ならびに前記割り
   リングおよび前記継手胴体部の流体流入側配管接続口部
   または／および流体送出側配管接続口部の螺子に適合す
   るように交換自在に選択され、前記締付ナットを前記継
   手胴体部の流体流入側配管接続口部または／および流体
   送出側配管接続口部に螺着することにより、前記割りリ
   ングを介して径の異なる配管の接続端部が前記インコア
   の配管側円筒部に締着されると共に前記インコアを介し
   て径の異なる配管が前記継手胴体の流体流入側配管接続
   口または／および流体送出側配管接続口に水密に連結さ
   れることを特徴とする管継手。
2. 【請求項２】 割りリングは環状の一部を切り取ったＣ
   字状の帯状割りリングで、その割りリングの外周両端縁
   を縁取り傾斜面に形成すると共に、前記帯状割りリング
   の一方の外周端縁が当接する締付ナットの内周端面を前
   記帯状割りリングの外周端縁の縁取り傾斜面に沿う傾斜
   面に形成し、また前記帯状割りリングの他方の外周端縁
   が当接するインコアの円形鍔部の周縁を前記帯状割りリ
   ングの外周端縁の縁取り傾斜面に沿う傾斜面に形成した
   ことを特徴とする請求項１に記載の管継手。
3. 【請求項３】 継手胴体がエルボの胴体であることを特
   徴とする請求項１または請求項２に記載の管継手。
4. 【請求項４】 継手胴体がチーズの胴体であることを特
   徴とする請求項１または請求項２に記載の管継手。