JP2003064942A - 自動開閉引き戸門扉における給電方法 - Google Patents

自動開閉引き戸門扉における給電方法

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JP2003064942A
JP2003064942A JP2002034629A JP2002034629A JP2003064942A JP 2003064942 A JP2003064942 A JP 2003064942A JP 2002034629 A JP2002034629 A JP 2002034629A JP 2002034629 A JP2002034629 A JP 2002034629A JP 2003064942 A JP2003064942 A JP 2003064942A
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sliding door
gate
motor
power supply
door gate
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JP2002034629A
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Masakatsu Machimura
正勝 町村
Shigeki Aoki
茂樹 青木
Kaoru Kobarigawa
薫 小梁川
Kiyuukou Yamakawa
キュウコウ 山川
Tadashi Aramaki
粛 荒巻
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Shin Nikkei Co Ltd
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Shin Nikkei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行レールと引き戸門扉とを利用して家庭用電
源やバッテリから駆動用モータに給電する自動開閉引き
戸門扉における給電方法。 【解決手段】敷地に設けられた出入口1の敷地内側に沿
って転動可能な駆動輪10を有する引き戸門扉6におい
て、上記駆動輪10の駆動用モータ9を引き戸門扉6の
一部に取り付け、上記引き戸門扉6に設けられた下部横
材6eの長手方向に沿って通電材16a、16bを配置
し、上記通電材16a、16bを介して電源とモータ9
とを電気的に接続して給電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車場や車庫など
の駐車スペースの出入口に設けた引き戸門扉をモータで
駆動する自動開閉引き戸門扉において、上記駆動用モー
タに対して電力を供給する給電方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、このような自動開閉門
扉として引戸式のもの、柵状の枠体をパンタグラフ機構
で連結した格子式のもの、折畳み構造の折り戸式のもの
や跳ね上げ式のもの、あるいは開放時に上方に巻き上げ
られる、いわゆるシャッター式のものなど、種々の構造
のものが、車庫や駐車場の構造や周辺構造に応じて採用
されている。
【0003】これらの門扉の開閉は、通常の建築物のド
アなどと異なり、軽量化された門扉でもかなりの重さが
あり、操作も面倒であるため、これらの門扉の開閉操作
を門扉や支柱などに組み込んだモータの駆動力によって
行なう電動式としたものが用いられるようになってい
る。
【0004】特に、実際に自動車を出す際の門扉の開閉
操作は、門扉の開閉操作とそのための自動車の乗り降り
動作を繰り返すことになるため、非常に煩わしく、最近
では自動車に乗りこんだまま、あるいは門扉から離れた
位置から遠隔操作によって門扉を開閉する機構を備えた
ものが現われているが、そのためには門扉の自動開閉機
構が必要である。
【0005】ところで、これらの門扉開閉機構において
は、100Vの電源による通常モータを利用した駆動機
構を用いるが、このように、30Vを越える電圧を使用
する場合には安全措置上、一定の法規制があり、駐車場
などに付随する家屋などの既存の電源から直接分岐して
配線することはできない。屋外配線するためには、電気
設備設置法上の規定によって現場での電源敷設工事を別
途行なわなければならず、工費や手間が嵩むばかりでな
く、メンテナンス上も不利である。
【0006】また、100Vの電圧を使用すると、感電
したとき皮膚が湿っていると人体に約22mAの電流が
流れ、筋肉が痙攣したり神経が麻痺し、自力では離脱で
きないことがあり、非常に危険である。
【0007】そこで、門扉の荷重を支持する走行車輪を
モータで直接駆動する方式において、駆動モータに対す
る負荷を小さくして上述の規定値以下の電源電圧を使用
して、バッテリなどによる独立電源の採用を可能とし
て、電源確保の制約をなくしようとする試みがなされて
いる。
【0008】しかしながら、これらの門扉の自動開閉機
構は、電気系統を含む湿気や水漏れに弱く、傷みやすい
ものであるほか、門扉自体が野晒しの環境であることか
ら、バッテリからモータにどのように給電すればよいか
は大きな問題である。
【0009】例えば、門扉として、2本のレール上を走
行する車輪を備えた構造のものでは、走行車輪をモータ
で駆動する機構を採用する場合、電源として2本のレー
ルからそれぞれ絶縁した走行車輪を経由して給電する方
法が採用されている。
【0010】しかし、走行用の2本のレールをそのまま
給電用として利用できる利点があるが、反面、2本のレ
ールを設けるため、引き戸門扉の前後のスペースを確保
する必要があり、都会の住宅事情においては制約とな
る。また、給電を2本のレールから行なうため、2本の
レール間及び走行車輪間の絶縁を保つ必要があるが、特
に2本のレール間はレールに遮られて雨水が溜まりやす
く、落ち葉などの堆積も生じやすいため、落ち葉などの
堆積によって排水が妨げられると、短絡や漏電を生じ、
あるいはレールの腐食が進行することとなる。
【0011】また、門扉として1本のレール上を走行す
る車輪を備えたものも知られている。この構造のものは
出入口の前後方向にスペースを要せず、軽量であるとと
もに、1本のレールであるため、上記したようなごみな
どの堆積物が生じがたい利点があるが、他方、走行用の
レールが1本だけではバッテリから電源を供給すること
がことができないという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解消し、引き戸門扉自体を利用して家庭用電源やバッテ
リから駆動用モータに給電する自動開閉引き戸門扉にお
ける給電方法を提供することをその課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る自動開閉引き戸門扉における給電方法
は、敷地に設けられた出入口の敷地内側に沿って転動可
能な駆動輪を有する引き戸門扉において、上記駆動輪の
駆動用モータを引き戸門扉の一部に取り付け、上記引き
戸門扉に設けられた下部横材の長手方向に沿って1対の
通電材を配置し、上記通電材を介して電源とモータとを
電気的に接続して給電することを特徴とする。
【0014】なお、前記下部横材には、その長手方向に
沿って下方に開口する凹部を形成し、該凹部内に前記1
対の通電材を並列配置し、前記引き戸門扉の下方に1対
の導電手段を固定し、該導電手段の各一端を前記電源の
端子に接続し、導電手段の各他端を上記各通電材の下面
に接触させるのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は自動開閉引き戸門扉の斜視
図、図2はその要部の正面図、図3はその要部の平面図
であり、図4はその要部の側面図である。同図において
符号1は駐車スペース等の出入口を示す。上記出入口1
は、両側の塀2と、塀2の両端の敷地内側において戸口
の幅に合わせて立設された固定支柱3とガイド支柱4と
によって構成されている。出入口1の敷地内側には金属
製走行レール5が配置され、走行レール5上を上記出入
口1を開閉する引き戸門扉6が配置されている。上記ガ
イド支柱4の上端からは水平のガイドアーム7が突出
し、ガイドアーム7の下部には上記引き戸門扉6の上端
両側縁を挟むようにしてガイドするガイドローラ8が取
り付けられている。
【0016】引き戸門扉6は、それぞれ中空に形成され
たアルミニウム押出型材製の上框6aと下框6bと戸先
框6cと後框(戸先側と反対側の端部の縦框)6dとを
方形に框組みし、内側に縦格子を配置したもので、上記
出入口1を閉鎖するに十分な幅を有し、走行レール5上
を走行する走行輪10a及び駆動輪10により支持され
るとともに、その上端縁部をガイド支柱4に設けられた
1対のガイドローラ8の間に挟持されており、走行輪1
0aと駆動輪10によって走行レール5上を走行する。
【0017】次に、上記引き戸門扉6の開閉移動は、引
き戸門扉6の戸先側の駆動輪10を走行レール5に沿っ
て転動させることによって行なわれるが、上記駆動輪1
0は引き戸門扉6の戸先框6cに配置された駆動用モー
タ9によって駆動される。
【0018】すなわち、モータ9と駆動輪10は後框6
d(戸先側と反対側の縦框)の内部に配置固定されてい
る。そして、図5に示されるように、駆動輪10の車軸
21は2つの中間歯車11と2つのべベルギア12と電
磁クラッチ14とを介してモータ9の出力軸に連結され
ている。これらの駆動系部材は予めフレーム15に取り
つけてユニット化しておき、この駆動系ユニットを引き
戸門扉6の後框6dの端部から挿入して内部に収納固定
するようにするのが好ましい。これにより、駆動系部材
の取りつけ作業は容易となる。
【0019】電磁クラッチ14は通電時にはモータ9と
ベベルギア12とをつなぎ、通電遮断時にはモータ9と
ベベルギアとの伝達を切り離すように設定されている。
【0020】なお、駆動系部材は後框6dに収納される
例に限定されない。戸先框6cでもよく、下框6bの内
部に収納配置するようにしてもよい。
【0021】次に、上記モータ9は、ガイド支柱4の内
部に収納配置されたバッテリ15からの給電によって作
動するように構成されている。なお、塀(ガイド支柱4
でもよい)の上部には太陽光発電パネルPが固定され、
昼間時の太陽光によりバッテリ15に充電する。
【0022】バッテリ15からモータ9に対する給電
は、下框6bの長手方向に沿って設けられた1対の通電
材16a、16bとを介して行なわれる。
【0023】すなわち、図6及び図7に示されるよう
に、引き戸門扉6の下框6bの下面には断面が下向きに
開口する下部横材6eが一体に固定され、該横材6eの
長手方向に沿って形成された凹部17の上底面には左右
1対の通電材16a、16bが並列に配置固定されてい
る。通電材16a、16bは銅、鉄等の導電材を帯状に
形成したプレートで、ほぼ上記凹部17の全長にわたっ
て配置されている。下部横材6eと通電材16a、16
bとの間及び通電材16a、16b間は絶縁されてい
る。
【0024】そして、バッテリ15の両極の端子はコー
ド(a1、b1)と導電手段18a、18bを介して上
記通電材16a、16bに接続されている。導電手段1
8a、18bは走行レール5のベース5aに立設された
絶縁板44に固定され、常時上向きにバネ付勢された揺
動アーム19の先端に導電性のローラ20を回転可能に
設けたものである。揺動アーム19の先端のローラ20
は通電材16a、16bの下面にバネの弾発力により強
く接触している。なお、導電手段としてはローラを利用
したものに限定されない。ブラシやバネを利用した公知
のものを利用すればよい。
【0025】また、通電材16a、16bの戸先側の端
部は図8に示されるように止め金具22を介してコード
a2、b2の一端に接続され、コードa2、b2の他端
はモータ9の両極端子に接続されている。
【0026】これにより、図9に簡単に示されるよう
に、バッテリ15の一方の極をコードa1と通電材16
aとコードa2を介してモータ9の同極に接続し、モー
タ9の他方の極をコードb2と通電材16bとコードb
1を介してバッテリ15の他方の極に接続するという基
本的な給電回路システムが構成され、この給電回路シス
テムにより、バッテリ15の電力はモータ9に給電され
る。
【0027】ところで、バッテリ15からの電力はガイ
ド支柱4に収納配置された制御装置24によってコント
ロールされている。例えば、上記ガイド支柱4には引き
戸門扉6を開閉させる開閉スイッチ23が設けられてい
る。開閉スイッチ23を操作すると、制御装置24によ
りバッテリ15からモータ9と電磁クラッチ14に給電
されて引き戸門扉6の開閉が行われる。なお、25は受
信アンテナであって、自動車などに乗ったまま遠隔操作
により引き戸門扉6の開閉操作を行なう場合、リモコン
からの操作電波信号を受信して制御装置24により開閉
操作を行なうことができるようになっている。
【0028】また、上記制御装置24により、引き戸門
扉の走行停止、施錠、解錠、速度制御、速度及び安全機
構が自動的に制御される。
【0029】以下、順次説明する。
【0030】(引き戸門扉の走行停止)まず、引き戸門
扉6は走行を開始した後、出入口1を全開又は全閉した
ところで停止する。この走行停止制御は開端スイッチと
閉端スイッチの2つのスイッチによって行なわれる。
【0031】すなわち、図10(a)に示されるよう
に、引き戸門扉6の後端下部には開端スイッチ26が設
けられている。開端スイッチ26は常時下向きにバネ付
勢された揺動アーム27の先端にローラ28を回動可能
に設けたものである。また、走行レール5のベース5a
には、引き戸門扉6が全開状態となる直前に、上記開端
スイッチ26に当たる位置に、検知ブロック30が配置
されている。検知ブロック30の開端スイッチ26が当
たる側の端部は傾斜面31として形成されている。そし
て、開端スイッチ26の揺動アーム27は通常は下方を
向いているが、同図(b)に示されるように先端のロー
ラ28が検知ブロック30の傾斜面31に係合して回動
することによって開端スイッチ26が作動し、制御装置
24がバッテリ15とモータ9とを接続する電気回路を
遮断し、電磁クラッチ14がモータ9の出力軸と駆動輪
10との接続を切り離すので、引き戸門扉6は停止す
る。
【0032】これに対し、図2に示されるように、引き
戸門扉6の戸先框6cの前部には閉端スイッチ32が設
けられている。そして、上記引き戸門扉6が閉じ作動し
て戸先框6cの前面が固定支柱3の戸当り面に当たる直
前に、上記閉端スイッチ32が上記戸当り面に当たる
と、制御装置24がバッテリ15とモータ9とを接続す
る回路を遮断し、電磁クラッチ14がモータ9の出力軸
と駆動輪10との接続を切り離すので、引き戸門扉6は
停止する。
【0033】戸先框6cには、閉端スイッチ32の近傍
に電気錠34が配置されている。閉端スイッチ32が作
動すると、制御装置24が電気錠34を作動させ、図2
のように錠33が固定支柱3の錠受け35に係合して施
錠が行なわれる。また、開閉スイッチ23を押して出入
口1を開くときは、制御装置24が電気錠34を作動さ
せて解錠する。
【0034】なお、引き戸門扉6の閉鎖端にも検知ブロ
ックを配置し、開端スイッチ26を作動させることによ
り閉じ作動を停止させるように構成してもよいが、走行
レール5にはゴミや落ち葉がたまってスイッチが正確な
位置で入らない場合があり、このようなときは閉鎖端の
手前で引き戸門扉6が停止してしまう可能性がある。こ
の場合でも、電気錠34は作動するから、施錠不良や錠
の変形や破壊が発生するおそれがある。閉じと施錠とは
密接に関連しているから、閉端スイッチ32は電気錠3
4の近傍に配置するのが好ましい。
【0035】なお、電気錠34を固定支柱3ではなく戸
先框6cに設けることにより、固定支柱3に余分の加工
や部品取り付けなどの作業を要しないほか、引き戸門扉
6を2枚引きの構成にするときには、相手側の引き戸門
扉6の戸先框6cには錠受けを形成しておけばよいの
で、容易に対応できる。
【0036】(速度制御)次に、上記引き戸門扉6の移
動域は、移動の開始時及び終了時の低速域とその間の高
速域とに分けられ、移動時のスピードは、移動開始直後
と移動停止直前で低速となり、その中間では高速となる
ように設定されている。
【0037】上記移動速度の制御機構は、図11(a)
(b)に示されるように、上記引き戸門扉6の開端スイ
ッチ26の近傍に設けられた加速スイッチ36と、走行
レール5のベース5a上に設けられた検知レール37と
によって構成されている。加速スイッチ36は常時下向
きにバネ付勢された揺動アーム38の先端にローラを回
転可能に設けたものである。制御装置24は、加速スイ
ッチ36の揺動アーム38が下方を向いているときは停
止又は低速となり、傾いたときに高速となるように制御
する。検知レール37の両端は斜めに切断されて傾斜面
40となり、この傾斜面40と上面に沿って上記加速ス
イッチ36のローラが転動するために揺動アーム38が
回動するように形成されている。傾斜面40はそれぞれ
引き戸門扉開閉端の手前近傍に位置している。
【0038】なお、加速スイッチ36による速度の制御
は、制御装置24が揺動アーム38の傾き状態に応じて
モータ9に対する電流の強さを変えることによって行な
えばよい。
【0039】なお、速度制御機構は、上述とは逆の構成
とし、検知レール37を引き戸門扉6開閉端の手前近傍
にのみ配置し、加速スイッチ36の揺動アームが傾いて
いるときは低速となり、下方を向いているときに高速と
なるように設定してもよい。このように、引き戸門扉6
の移動開始直後と移動停止直前で低速となるように制御
されているので、安全であるほか、引き戸門扉6の固定
柱に対する衝撃が大幅に緩和される。また、その中間は
高速で移動するので、開閉時間が短くて済み、ストレス
を感じることがない。
【0040】(安全機構)次に、引き戸門扉6が閉じ作
動しているときに人や荷物が出入口1を通過すると、引
き戸門扉6が人や荷物に衝突して事故を起こすことがあ
るが、このような不都合を回避できるように、2重の安
全機構が設けられている。
【0041】一方の安全機構は、図1及び図2に示され
るように、引き戸門扉6の戸先框6cの前面に設けられ
た光電センサ41と固定支柱3の戸当り面に対応配置さ
れた反射板42とから構成されている。光電センサ41
は戸先框6cの内部に設けられた投光センサと受光セン
サとを備え、投光センサからの投光が反射板42に当た
って反射した光を受光センサで感知し、投光が障害物に
よって遮られたときは、制御装置24が異常状態と判断
して全てのスイッチをオフしてモータ9に対する給電を
停止するとともに、電磁クラッチ14を解離作動させて
引き戸門扉6の移動を停止させる。
【0042】なお、固定支柱3には反射板42を取りつ
けるだけであるから、固定支柱3にはなるべく複雑な部
品をつけない。したがって、機構が単純になる。また、
他方の安全機構は、図11に示されるように、上記戸先
框6cの前面の長手方向に沿って配置されたタッチセン
サ43によって構成されている。障害物がタッチセンサ
43に接触すると、制御装置24が異常状態と判断して
全てのスイッチをオフしてモータ9に対する給電を停止
するとともに、電磁クラッチ14を解離作動させて引き
戸門扉6の移動を停止させる。タッチセンサは公知のも
のを利用すればよい。
【0043】また、異常時には電磁クラッチ14により
モータ9と駆動輪10との作動連結が解除されるので、
自動的に手動に切り替えられることになる。したがっ
て、従来のように自動と手動の切り替え手段を必要とし
ない。
【0044】なお、以上に述べた上記引き戸門扉6開閉
の通電システム全体の制御は、図12のブロック図に示
されているとおりである。引き戸門扉移動中、制御装置
24は常時全てのセンサ、スイッチの状態を調べ、移動
または停止を行い、またリモコンの再操作により動作を
切り替えるように設定されている。
【0045】(全体制御)次に、上記自動開閉引き戸門
扉の全体の移動制御について説明する。引き戸門扉6が
出入口1を閉鎖している状態において、開閉スイッチ2
3を押すか又はリモコン操作をすると給電システムを通
じてバッテリ15からモータ9に給電され、電磁クラッ
チ14がモータ9から駆動輪10へ動力を伝達するよう
に作動し、制御装置24の判別回路を通じてモータ9が
正転してその回転力が駆動輪10に伝達される。これに
より、引き戸門扉6は走行を開始する。
【0046】引き戸門扉6が走行し始めるときは、加速
スイッチ36の揺動アームは下を向いているため、低速
域を低速モードで走行するが、加速スイッチ36の揺動
アーム38が検知レール37に当たると、回動して傾
き、高速域を高速モードで走行する。
【0047】その後、引き戸門扉6が開く手前で加速ス
イッチ36の揺動アーム38が検知レール37の端部か
ら外れて下向きに回動するので、再び低速域を低速モー
ドで走行する。そして、開端スイッチ26の揺動アーム
27の先端が検知ブロック30の傾斜面に係合して回動
することによって開端スイッチ26がオンになり、モー
タ9への通電が遮断され、電磁クラッチ14が解離作動
する。これにより、モータ9から駆動輪10への動力の
伝達が遮断され、引き戸門扉6は走行を停止する。いっ
たん速度が落ちた後の引き戸門扉6の慣性力は小さいの
で、電磁クラッチ14の解離作動後、引き戸門扉6はす
ぐに停止し、固定柱に大きな力が加わることはない。こ
れによって、出入口1は全開状態となる。
【0048】次に、出入口1を閉じるときは、スイッチ
を押すか又はリモコン操作によってモータ9に通電する
と、電磁クラッチ14がモータ9と駆動輪10とをつな
ぐとともに、制御装置24の判別回路を通じてモータ9
が逆転してその動力を駆動輪10に伝達する。このた
め、引き戸門扉6は閉じ方向に移動を開始する。
【0049】なお、モータ9の正逆転の判別は、閉端ス
イッチ32と開端スイッチ26に基づいて行なえばよ
い。閉端スイッチ32がオン状態にあれば、出入口1が
閉じ状態にあると判断し、この状態でスイッチを押した
ときは、モータ9を正転させ、その逆に、開端スイッチ
26がオン状態にあれば、出入口1が開き状態にあると
判断し、この状態でスイッチを押したときは、モータ9
を逆転させるものとして設定すればよい。
【0050】引き戸門扉6が閉じ方向に移動する場合
も、走行開始時は加速スイッチ36の揺動アームは下を
向いているため、低速域を低速モードで走行するが、加
速スイッチ36の揺動アーム38が検知レール37に当
たって回動して傾くと、高速域を高速モードで走行す
る。
【0051】その後何も起こらなければ、引き戸門扉6
が閉じる手前で加速スイッチ36の揺動アームが検知レ
ール37の端部から外れて下向きに回動したところで再
び低速域を低速モードで走行する。そして、閉端スイッ
チ32の先端が固定柱の戸当り面に当たると、閉端スイ
ッチ32がオンになり、モータ9への通電が遮断され、
電磁クラッチ14が解離作動する。これにより、モータ
9から駆動輪10への動力の伝達が遮断され、引き戸門
扉6は走行を停止する。
【0052】同時に、閉端スイッチ32がオフ作動する
と、電気錠34が作動して施錠が行なわれ、出入口1は
全閉し、ロック状態となる。
【0053】ところで、引き戸門扉6が走行中に光電セ
ンサやタッチセンサが異常を感知すると、全てのスイッ
チがオフになり、引き戸門扉6は走行を停止し、手動に
切り替わる。手動で引き戸門扉6を開閉作動すると、開
閉端で開端スイッチ26または閉端スイッチ32が入
り、全体の通電システムがリセットされる。
【0054】上述のように、上記給電方法によれば、引
き戸門扉6の下框6bに設けた通電材16a、16bと
走行レール5とを介してバッテリ15とモータ9とを電
気的に接続し、バッテリ15からモータ9に給電するの
で、絶縁の問題がほとんどない。
【0055】さらに、駆動輪10をチェーンやベルトを
使うことなく駆動する構成であり、また、1本の走行レ
ール5上を走行する軽量タイプの門扉とすることができ
るため、引き戸門扉6の開閉操作の抵抗が小さく、駆動
用モータ9の負荷が小さいために、比較的小出力のギア
ードモータ9で十分であり、電源として従来の100V
の市販電源を使用する必要がなく、24V程度の低電圧
電源で駆動することが可能となる。
【0056】したがって、上記自動開閉式引き戸門扉6
は、市販の100V電源による場合のような電源設備設
置上の法規制を受けることなく、付随する家屋などに設
置された既存の電源からトランスで電圧を降下して電源
を直接配線して使用することが可能となり、設備経費の
大幅な低減が可能となる。
【0057】さらに、24Vの電圧であれば自動車用な
どのバッテリを使用できるから、市販の電源に頼ること
なくバッテリなどの独立した電源とすることができ、こ
れらの設備を設置する上で一層の簡便化及びメンテナン
ス負担の低減が可能となる。
【0058】また、引き戸門扉6の開閉操作の回数は通
常の使用頻度で1日数回程度であるから、これらの低電
力消費とあいまって太陽電池パネルによる充電で補うこ
とができる。
【0059】なお、上記通電材16a、16bを取り付
ける横部材としては、下框6bに固定した下部横材6e
に限定されない。下框6bでもよく、あるいは下框6b
や上記横材6eとは別の部材であってもよい。
【0060】また、上述の例はバッテリからモータに給
電される例であるが、家庭用電源からモータに給電する
場合にも適用することができることはもちろんである。
【0061】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、引き戸門
扉の下部横材に設けた1対の通電材を介してバッテリと
モータとを電気的に接続し、バッテリからモータに給電
するのであり、走行レールを使用しないので、絶縁の問
題がほとんどない。また、引き戸門扉の前後のスペース
を確保する必要がなく、都会の住宅事情においては制約
が緩和される。
【0062】さらに、電源の低電圧化、低電力消費化に
よりバッテリを電源とすることができ、この場合、バッ
テリと太陽電池による充電によって電源が確保できる。
したがって、屋内配線によらずに電源を確保でき、給電
系統を簡単にできるばかりでなく、立地条件の制約を受
けず、またメンテナンスを容易にすることができる。
【0063】さらに、走行レールを使用しないので、落
ち葉などの堆積や水による漏電、レール腐食などの問題
は生じない。
【0064】また、門扉の開閉操作の回数は通常の使用
頻度で1日数回程度であるから、これらの低電力消費と
あいまって太陽電池パネルによる充電で補うことができ
る。
【0065】モータに対する給電は、引き戸門扉の下部
横材に設けられた1対の通電材を介して行なわれるの
で、給電系統を非常にコンパクトにすることができ、保
守点検等の作業も容易に行なうことができる。
【0066】さらに、駆動輪をチェーンやベルトを使う
ことなく直接に駆動する構成であるから、モータによる
走行車輪の直接駆動は、駆動負荷の小さい駆動系の組み
合わせを可能として電源の低電圧化と消費電力量が低減
するという相関効果をもたらし、通常の100Vの電源
によらず30V以下で駆動できるので、電源設備設置上
の法規制を受ける必要がなく、電源設備工事を別途行な
うことなく屋内配線などから得ることが可能となって、
工事設備経費を大幅に低減することができる。同時に、
バッテリなどの独立した電源の採用も可能としたから、
本発明の引き戸門扉開閉機構は、電源の確保が容易とな
り、市販の電力供給の制約を離れてどのような立地条件
でも設置が可能となった。
【0067】請求項2に係る発明によれば、1対の通電
材を並列配置した下部横材の凹部は下方に開口している
ので、雨水などに直接に接触することがない。したがっ
て、導電手段が接した場合に短絡するような不都合は良
好に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引き戸門扉を簡略に示した斜視図
【図2】上記引き戸門扉の要部の正面図
【図3】上記引き戸門扉の要部の平面図
【図4】上記引き戸門扉の要部の側面図
【図5】後框の内部構造説明図
【図6】通電材と導電手段との接触状態を示す側面図
【図7】通電材と導電手段との接触状態を示す正面図
【図8】通電材とモータとの接続態様を示す正面図
【図9】給電方法を簡略に示す説明図
【図10】(a)(b)は開端スイッチの作動態様説明
【図11】(a)(b)は加速スイッチの作動態様説明
【図12】給電システムの全体の制御を示すブロック図
【符号の説明】
5 走行レール 8 駆動輪 9 モータ 15 バッテリ 6e 下部横材 16a、16b 通電材
フロントページの続き (72)発明者 小梁川 薫 東京都品川区大崎1丁目11番1号 新日軽 株式会社内 (72)発明者 山川 キュウコウ 東京都品川区大崎1丁目11番1号 新日軽 株式会社内 (72)発明者 荒巻 粛 神奈川県横浜市金沢区並木2−12−3− 201 Fターム(参考) 2E038 CA21 DD04 DD08 DE01 DE03 2E052 AA05 BA02 BA06 CA06 DA08 DB08 EA15 EB01 GA03 GB12 GB15 GC01 GC02 GC05 GC06 GD03 GD07 KA12 KA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷地に設けられた出入口の敷地内側に沿
    って転動可能な駆動輪を有する引き戸門扉において、上
    記駆動輪の駆動用モータを引き戸門扉の一部に取り付
    け、上記引き戸門扉に設けられた下部横材の長手方向に
    沿って1対の通電材を配置し、上記通電材を介して電源
    とモータとを電気的に接続して給電することを特徴とす
    る自動開閉引き戸門扉における給電方法。
  2. 【請求項2】 前記下部横材には、その長手方向に沿っ
    て下方に開口する凹部を形成し、該凹部内に前記1対の
    通電材を並列配置し、前記引き戸門扉の下方に1対の導
    電手段を固定し、該導電手段の各一端を前記電源の端子
    に接続し、導電手段の各他端を上記各通電材の下面に接
    触させた、請求項1に記載の自動開閉引き戸門扉におけ
    る給電方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011074708A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Bunka Shutter Co Ltd 自動扉の障害物感知構造
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WO2019231279A1 (ko) * 2018-05-31 2019-12-05 카본디자인 미닫이형 창호용 자동환기장치의 전원공급시스템
RU205585U1 (ru) * 2020-08-31 2021-07-22 Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" (Госкорпорация "Росатом") Ворота откатные

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