JP2003062111A - 消火設備システム - Google Patents

消火設備システム

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JP2003062111A
JP2003062111A JP2001256663A JP2001256663A JP2003062111A JP 2003062111 A JP2003062111 A JP 2003062111A JP 2001256663 A JP2001256663 A JP 2001256663A JP 2001256663 A JP2001256663 A JP 2001256663A JP 2003062111 A JP2003062111 A JP 2003062111A
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Kiyoshi Matoba
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動点検時、気温が0度以下の場合にスプリ
ンクラヘッドに給水する配管内に水が到達しないように
して寒冷地においても凍結の危険がない消火設備システ
ムを得ること。 【解決手段】 監視時にはスプリンクラヘッド30に給
水する二次配管8内には水が充水されず乾式状態にあ
り、自動定期点検の際に通信手段44がインターネット
45を介して気象データサイト46にアクセスし、設備
地区の最新の最低気温温度データを検索して読取り、そ
の最低気温温度データを制御部41に送り、制御部41
ではその最新の最低気温温度データと予め設定された0
度の気温温度とを比較し、最低気温温度データが0度以
上の場合には自動点検モードを実行し、最低気温温度デ
ータが0度以下の場合には自動点検モードを見送って水
を二次配管28内に流さないようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば凍結防止型の
スプリンクラー等の消火設備システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特開平7−60171号公
報に開示されている従来の消火用スプリンクラー設備を
示す構成図である。図5において、1は水道本管から分
岐された一次配管、2は蛇口3に連結された二次配管、
4は家屋の床を示す。5は電動水抜栓であり、一次配管
1と二次配管2との間に介在する。この電動水抜栓5
は、図で上下方向に移動可能なピストン5a、このピス
トン5aに設けられたOリング5b1、5b2、5b3、
およびOリング5b2、5b3と協動して開閉を行う弁座
5c1、5c2、ならびに排水口5d で構成されてい
る。
【0003】ピストン5aが図示の位置にあるとき、O
リング5b3と弁座5c2とが密着して排水口5dを遮断
し、かつ、Oリング5b2は弁座5c1から離れて一次配
管1と二次配管2が連通する(この位置を出水位置と称
する)。又、ピストン5aが図示の位置から下方へ移動
せしめられると、Oリング5b2と弁座5c1が密着して
一次配管1からの給水を遮断し、かつ、Oリング5b3
が弁座5c2から離れて二次配管2と排水口5dが連通
する(この位置を止水位置と称する)。水抜栓5を止水
位置とすることにより、二次配管2内の水は排水口5d
から排出され、二次配管2内の水の凍結が防止される。
【0004】6は電動水抜栓5のピストン5aを上下に
駆動する駆動部であり、ピストン5aを駆動するモー
タ、このモータの回転を減速する減速機構、回転運動を
直線運動に変える変換機構等が備えられている。7は駆
動部6におけるモータの駆動を制御するコントローラ、
8は水抜栓5を一次配管1と二次配管2とが連通する状
態(出水状態)に駆動する出水スイッチ、9は水抜栓5
を、一次配管1を遮断して二次配管2と排水口5dとが
連通する状態(止水状態)に駆動する止水スイッチであ
る。
【0005】10は二次配管2から分岐して設けられる
スプリンクラー配管であり、各スプリンクラーSPに水
を供給する。なお、スプリンクラーSPは1個のみ示さ
れ、他のスプリンクラーSPの図示は省略されている。
11は火災感知器であり、火災を感知すると接点が閉じ
て電気信号を出力する。この電気信号はコントローラ7
に入力されてこれを作動させる。火災感知器11もスプ
リンクラーSPと同様に所定箇所に設置されるが、図で
は1個のみ示され、他の図示は省略されている。
【0006】従来の消火用スプリンクラー設備は上記の
ように構成され、例えばコントローラ7の出水スイッチ
8を押圧操作すると、コントローラ7は駆動部6に出水
信号を出力し、駆動部6は電動水抜栓5のピストン5a
を上側に移動させ(図示位置)て一次配管1と二次配管
2とを導通させ出水状態とする。また、コントローラ7
の止水スイッチ9を押圧操作すると、コントローラ7は
駆動部6に止水信号を出力し、駆動部6はピストン5a
を下側に移動させて一次配管1と二次配管2とを遮断し
二次配管2の水を排水して止水状態とする。また、火災
感知器11が火災を感知すると、コントローラ7は電動
水抜栓5が止水状態にあるときには駆動部6を作動させ
て水抜栓5を強制的に出水状態にし、水道の水をスプリ
ンクラー配管10を介してスプリンクラーSPに供給す
るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の水
道直結型のスプリンクラー設備では、寒冷時や夜間には
止水スイッチ9を操作して電動水抜栓5を水抜き状態
(止水状態)にしてスプリンクラー配管10内の水を抜
いておき、スプリンクラー配管10内の水が凍結するの
を防止する必要がある。また火災時には火災感知器11
による警報出力にて駆動部6が電動水抜栓5を出水状態
にし、スプリンクラー配管10内に通水、更にスプリン
クラーSPのヘッドが作動・放水して火災を消火するも
のである。このスプリンクラー消火設備においては、電
動水抜栓5のピストン5aの固着防止や駆動部6とそれ
を制御するコントローラ7とを接続する電線の断線や短
絡監視のために定期的に駆動部6を作動させてピストン
5aの上下動、即ち電動水抜栓5の開閉を点検する必要
がある。しかし、一般住宅にスプリンクラー設備を設置
する場合、電動水抜栓5の点検まで居住者に期待できな
いのが現実である。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、設備の自動点検を行えるよう
にすると共に、更に自動点検時、気温が0度以下の場合
に消火機器に給水する配管内に水が到達しないようにし
て寒冷地においても凍結の危険がない消火設備システム
を得ることを目的とする。また、気温が低いか、天候が
悪くて配管内が凍結しそうな場合には、止水スイッチを
操作しなくても自動的に配管内の水を抜くことを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る消火設備シ
ステムは、インターネットを介して気象情報を提供する
気象サイトに接続し、該気象サイトから気温温度データ
を検索して読取り、該気温温度データを出力する通信手
段と、通信手段からの気温温度データと予め設定された
所定の気温温度とを比較し、その比較した結果に基づい
て消火機器が接続された配管に設けられた制御弁を開放
又は閉止させるよう制御する制御手段とを備えてなるも
のである。
【0010】本発明においては、監視時には消火機器に
給水する配管内には水が充水されず乾式状態にあり、自
動定期点検の際に通信手段がインターネットを介して気
象データサイトにアクセスし、設備地区の気温温度デー
タを検索して読取り、その気温温度データを制御部に送
り、制御部ではその気温温度データと予め設定された所
定の気温温度とを比較し、気温温度データが所定の温度
以上の場合には自動点検モードを実行し、気温温度デー
タが所定の温度以下の場合には自動点検モードを見送っ
て水を配管内に流さないようにしたから、配管内は乾式
状態にあるため、寒冷地で気温が凍結寸前の温度以下に
なったとしても配管内が凍結したり、破損したりするこ
とがない。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る消火設備システムを示す構成図、図2
は同消火設備システムの動作を示すフローチャートであ
る。図1において、21は地中に埋設されたスプリンク
ラ消火設備の給水源である一次配管としての給水本管、
22は地中に埋設された電動水抜栓のごとき制御弁で、
一次側接続口23、二次側接続口24及び下部に設けら
れた排水口25を備えており、一次側接続口23は給水
本管21に接続されており、二次側接続口24には後述
の給水管28の基端側が接続されている。なお、排水口
25は逆止弁(図示省略)を介して地中に開口してい
る。
【0012】この制御弁22は、従来技術で示した電動
水抜栓5とほぼ同様な構成を備え、内部に図示しない上
下動可能な弁体及び複数の弁座を備えており、弁体は地
上に設けられた駆動手段であるモータ26に駆動され
て、例えば、上方に移動すると、一次側接続口23と二
次側接続口24との間を開放して給水本管21と給水管
28を連通し、排水口25を閉止する。27は弁体と一
体で制御弁22の上部に突出する弁棒である。また、弁
体が下方に移動すると、一次側接続口23と二次側接続
口24を閉止して給水本管21と給水管28との間を遮
断し、排水口25を開放して二次側接続口24、したが
って給水管28と連通するようになっており、一種の三
方弁を構成している。なお、この制御弁22は上記の構
成に限定するものではなく、他の構成の制御弁を用いて
もよく、例えば、モータ26に左右に回転するディスク
ドライバを設け、このディスクドライバの先端部に弁体
としてのディスクを設けて、回転によって弁体を開閉す
るようにしてもよい。
【0013】28は地中に埋設されてその基端側が制御
弁22の二次側接続口24に接続された給水管で、途中
から地上に立ち上がってその上端部が天井裏に横方向に
設置された配管29(以下、枝管という)に接続されて
いる(以下、給水管28及び枝管29を合わせて二次配
管28ということがある)。30は火災発生時に動作
(火災)信号を出力する例えば接点機構からなる火災検
出手段31を備えたスプリンクラヘッドで、継手管32
を介して枝管29に接続されている。具体的には、スプ
リンクラヘッド30の下方にはカバー30aがはんだに
よって取り付けられ、火災時の熱によってそのはんだが
溶けてカバー30aが落下すると、火災検出手段31と
しての近接スイッチが作動するようになっている。この
二次配管28は、常時は制御弁22の一次側接続口23
と二次側接続口24が弁体により閉止され、給水本管2
1と二次側配管28とが遮断されて、二次側配管28内
は水の無い乾式状態となっている。33は制御弁22の
弁棒27によってオン・オフさせられるリミットスイッ
チである。
【0014】40は制御手段である制御部41、タイマ
42、異常表示灯43及び通信手段44を備えた制御盤
である。その制御盤40の制御部41には信号線S1を
介してスプリンクラヘッド30の火災検出手段31が接
続されており、また信号線S2を介して制御弁22のモ
ータ26が接続され、さらに信号線S3を介してリミッ
トスイッチ33が接続されている。また、制御盤40の
通信手段44は気象データサイトのURLが予め登録設
定されており、インターネット45を介して気象情報デ
ータを提供する気象データサイト46にアクセスするこ
とができる。なお、この制御盤40は、予備電源として
のバッテリ及び停電検出回路を内蔵しており、停電時に
はこのバッテリにより信号線S2を介して制御弁22の
モータ26に給電され、また信号線S1にも給電して、
停電時に火災が発生しても確実に消火できるようになっ
ている。
【0015】次に、本発明の実施の形態1に係る消火設
備システムの動作を説明する。この消火設備システム
は、前述のように、常時(監視時)は制御弁22の一次
側接続口23と二次側接続口24は弁体により閉止さ
れ、二次側接続口24と排水口25とが連通されてお
り、二次配管28内には水が無く、乾式状態になってい
る。このため、寒冷地においてもスプリンクラヘッド3
0が接続された二次配管28が凍結することはない。火
災が発生すると、その熱気流や火炎によって火災検出手
段31が動作(例えば、接点機構の接点が閉じる)、信
号線S1を介して制御盤40の制御部41に動作(火
災)信号を出力する。制御部41がこの動作信号を受信
すると、制御盤40に内蔵した警報器を鳴動させて火災
が発生したことを知らせる。
【0016】また、制御部41は火災検出手段31から
の動作信号を受信すると、制御弁22のモータ26に開
放信号を送り、モータ26を駆動する。これにより、弁
体が上昇して一時側接続口23と二次側接続口24を開
放すると共に排水口25を閉止し、給水本管21と二次
配管28を連通させて所定の圧力の水を二次配管28に
送り、二次配管28内に充水させる。その後、スプリン
クラヘッド30が動作して開栓すると、スプリンクラヘ
ッド30から消火水が放水され、消火する。
【0017】ところで、このような消火設備システム
は、前述のように、制御弁22が確実に動作するかどう
かを定期的に点検する必要がある。本発明の実施の形態
1における定期的点検の動作を図1及び図2のフローチ
ャートに基づいて説明する。まず、制御盤40内に設け
たタイマ42がカウントアップ(例えば、1ヶ月に1
回)したかどうかであり(ステップS1)、タイマ42
がカウントアップすると、通信手段44をオン状態に設
定する。そうすると、オン状態になった通信手段44は
インターネット45を介して気象データサイト46にア
クセスし(ステップS2,S3)、予め登録された設備
地区である地域の気象情報データである最新の最低気温
温度データを検索して取り込み、その最低気温温度デー
タを制御部41に送る(ステップS4)。なお、この
「予め登録された設備地区である地域」とは、スプリン
クラヘッド30や制御盤40からなる消火設備システム
が設置してある地域のことである。
【0018】また、タイマ42によって自動点検モード
に入った制御部41では、通信手段44から送られてき
た最低気温温度データと予め設定された基準値となる0
度という気温温度とを比較し(ステップS5)、最低気
温温度データが0度以下の場合には自動点検モードを見
送り通常の監視モードに入って自動点検見送り時の次期
点検として1週間後にタイマ設定し(ステップS6)、
1週間後(次の定期的点検時)に再び気温温度データを
検索して取り込むということを繰り返す。また、最低気
温温度データが0度以上の場合には自動点検モードを実
行し、即ち制御弁22の自動点検試験をする(ステップ
S7)。この制御弁22の自動点検試験は制御部41が
モータ26に開信号を出力することにより、モータ26
が駆動されて弁体が上方に移動し、給水本管21と二次
側配管28が連通して二次側配管28内に給水されるよ
うにすることである。この点検中は、制御弁22が開放
されて、二次側配管28内に水が入るが、この消火設備
がある地域の気温は0度以上であるため、配管28内が
凍結することはない。
【0019】このように、制御弁22が確実に動作した
ときは、制御弁22の弁棒27がリミットスイッチ33
をオン動作させ、制御部41に信号線S3を介して応答
信号を出力する(制御弁22に開信号を出力してから数
秒間を要する)。リミットスイッチ33からの応答信号
を受けた制御部41は、モータ26に閉信号を出力す
る。モータ26はこの閉信号を受けて弁体を駆動して給
水本管21と二次配管28との間を遮断(閉鎖)し、排
水口25を開放して二次配管28と連通させる。なお、
火災時には火災検出手段31からの火災信号を受けて、
制御弁22を自動的に開放させるが、点検モードのなっ
ていないため制御部41がリミットスイッチ33からの
応答信号を受信しても給水本管21と二次配管28との
間は閉鎖されない。給水本管21と二次配管28との間
が遮断され、排水口25が開放されて二次配管28と連
通すると、二次配管28内の水は、排水口25から地中
に排水され、二次配管28内は水が無くなって乾式状態
になる。
【0020】このように、制御弁22の自動点検試験は
制御部41がモータ26に開信号を出力することにより
行われ数秒内に応答信号の入力があれば、正常であるも
のとする。制御弁22の自動点検試験の結果がOKか否
かをみて(ステップS8)、OKの場合は次の自動点検
のためにタイマ時間を例えば1ヶ月後にセットする(ス
テップS9)。また、制御部41がモータ26に開信号
を出力したとしても、例えば制御弁22の弁体が固着し
たり、或いはモータ26と制御部41とを接続する信号
線S2が断線するなどにより、制御弁22が動作しない
場合は、制御弁22の弁棒27がリミットスイッチ33
をオン動作させず、制御部41に信号線S3を介して応
答信号が所定時間内に出力されないため、自動点検試験
の結果はOKでないものと判断する。この時、制御部4
1は制御盤40に設けた異常表示灯43を点灯させて異
常表示を行う(ステップS10)。この場合も次の自動
点検のためにタイマ時間をセットする(ステップS
9)。なお、点検した際には、その時読み取った気象情
報データを点検した日時とともに図示しない記憶装置に
記憶させておいて、表示できるようにさせてもよい。
【0021】以上の説明から明らかなように、本発明の
実施の形態1によれば、監視時にはスプリンクラヘッド
30に給水する二次配管28内には水が充水されず乾式
状態にあり、自動定期点検の際に通信手段44がインタ
ーネット45を介して気象データサイト46にアクセス
し、設備地区の最新の最低気温温度データを検索して読
取り、その最低気温温度データを制御部41に送り、制
御部41ではその最新の最低気温温度データと予め設定
された0度の気温温度とを比較し、最低気温温度データ
が0度以上の場合には自動点検モードを実行し、最低気
温温度データが0度以下の場合には自動点検モードを見
送って水を二次配管28内に流さないようにすることが
できる。このため、二次配管28内及び継手管32内は
乾式状態にあるため、寒冷地で気温が0度以下になった
としても二次配管28が凍結したり、破損したりするこ
とをを確実に防止でき、火災時にはスプリンクラヘッド
10から確実に放水することができる。上記の説明で
は、火災の発生を検知する火災検出手段31を備えたス
プリングヘッド30を設けた場合を示したが、これに代
えて通常の火災感知器とスプリンクラヘッドを設け、火
災感知器を信号線により制御盤40に接続するようにし
てもよい。
【0022】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2に係る消火設備システムを示す構成図、図4は同消火
設備システムの動作を示すフローチャートである。図3
において、本発明の実施の形態1と同様の構成は同一符
号を付して重複した構成の説明を省略する。この実施の
形態2では、寒冷地である例えば旭川、札幌等の複数の
各地域毎に実施の形態1と同様のスプリンクラ消火設備
が設置されており、各地域のスプリンクラ消火設備の制
御盤40の通信手段44はインターネット45を介して
各地域の最新の最低気温温度データを収集データベース
化したデータベースセンタ47にアクセスすることがで
きる。また、データべースセンタ47は複数の各地域に
おける気象情報データを提供する気象データサイト46
にアクセスし、各気象データサイト46から特定地域の
気象データの最新の最低気温温度データを検索して取り
込み、各特定地域の最新の最低気温温度データを収集し
てデータベース化している。
【0023】次に、本発明の実施の形態2における定期
的点検の動作を図3及び図4のフローチャートに基づい
て説明する。まず、ある地域、例えば札幌に設置された
スプリンクラ消火設備の制御盤40内に設けたタイマ4
2がカウントアップ(例えば、1ヶ月に1回)したかど
うかであり(ステップS11)、タイマ42がカウント
アップすると、通信手段44をオン状態に設定する。そ
うすると、オン状態になった通信手段44はインターネ
ット45を介してデータベースセンタ47にアクセスし
(ステップS12,S13)、予め登録された該当地
域、今回の場合は札幌の気象情報データである最新の最
低気温温度データをダウンロードして取込み、その最低
気温温度データを制御部41に送る(ステップS1
4)。
【0024】また、タイマ42によって自動点検モード
に入った制御部41では、通信手段44から送られてき
た最低気温温度データと予め設定された基準値である0
度という気温温度とを比較し(ステップS15)、最低
気温温度データが0度以下の場合には自動点検モードを
見送り通常の監視モードに入って自動点検見送り時の次
期点検として1週間後にタイマ設定し(ステップS1
6)、1週間後(次の定期的点検時)に再び気温温度デ
ータを検索して取り込むということを繰り返す。また、
最低気温温度データが0度以上の場合には自動点検モー
ドを実行し、即ち制御弁22の自動点検試験をする(ス
テップS17)。制御弁22の自動点検試験が開始さ
れ、制御部41がモータ26に開信号を出力することに
より、モータ26が駆動されて弁体が上方に移動し、給
水本管21と二次配管28が連通して二次配管28内に
給水されるようにする。
【0025】そして、制御弁22が確実に動作したとき
は、制御弁22の弁棒27がリミットスイッチ33をオ
ン動作させ、制御部41に信号線S3を介して応答信号
を出力し、リミットスイッチ33からの応答信号を受け
た制御部41は、モータ26に閉信号を出力し、モータ
26はこの閉信号を受けて弁体を駆動して給水本管21
と二次配管28との間を遮断(閉鎖)し、排水口25を
開放して二次配管28と連通させ、二次配管28内の水
は、排水口25から地中に排水され、二次配管28内は
水が無くなって乾式状態になる。
【0026】このように、制御弁22の自動点検試験は
制御部41がモータ26に開信号を出力することにより
行われ数秒間に応答信号の入力があれば、正常であるも
のとする。制御弁22の自動点検試験の結果がOKか否
かをみて(ステップS18)、OKの場合は次の自動点
検のためにタイマ時間を例えば1ヶ月セットする(ステ
ップS19)。また、制御部41がモータ26に開信号
を出力したとしても、制御弁22が動作しない場合は、
制御弁22の弁棒27がリミットスイッチ33をオン動
作させず、制御部41に信号線S3を介して応答信号が
出力されないため、自動点検試験の結果はOKでないも
のと判断する。この時、制御部41は制御盤40に設け
た異常表示灯43を点灯させて異常表示を行う(ステッ
プS20)。この場合も次の自動点検のためにタイマ時
間をセットする(ステップS19)。以上はある地域に
設置されたスプリンクラ消火設備の自動点検の動作の説
明であるが、それ以外の地域に設置された他のスプリン
クラ消火設備の自動点検の動作も同様である。
【0027】以上の説明から明らかなように、本発明の
実施の形態2によれば、監視時には各地域毎に設置され
た消火設備のスプリンクラヘッド30に給水する二次配
管28内には水が充水されず乾式状態にあり、各地域の
消火設備が自動定期点検の際に通信手段44がインター
ネット45を介して各気象データサイト46から特定地
域の気象データの最低気温温度データを検索して取り込
み、各特定地域の最新の最低気温温度データを収集して
データベース化しているデータベースセンタ47にアク
セスし、設備地区の最新の最低気温温度データを検索し
て取込み、その最低気温温度データを制御部41に送
り、制御部41ではその最低気温温度データと予め設定
された0度の気温温度とを比較し、最低気温温度データ
が0度以上の場合には自動点検モードを実行し、最低気
温温度データが0度以下の場合には自動点検モードを見
送って水を二次配管28内に流さないようにしたので、
各地域の消火設備の二次配管28内及び継手管32内は
乾式状態にあるため、寒冷地で0度以下のときには二次
配管28が凍結したり、破損したりするおそれを確実に
防止でき、火災時にはスプリンクラヘッド10から確実
に放水することができる。
【0028】なお実施の形態2において、通信手段44
と気象サイトとしてのデータベースセンタ47は、CA
TV回線や電話回線によって接続するようにしてもよ
い。この場合、データベースセンタ47側で、気象デー
タサイト46からの情報により、地域の温度が0度にな
ったことを検知したら、データベースセンタ47側から
その地域の通信手段44に、0度という気象情報データ
を出力させるようにしてもよい。このようにデータベー
スセンタ47を設ける利点は、必要時に消火設備の通信
手段44に気象情報データを提供できる点にある。
【0029】上記実施の形態1,2ではいずれも、制御
盤40の制御部41がインターネット45を介して気象
データサイト46から提供された気象データの最新の最
低気温温度データと予め設定された0度の気温温度とを
比較するようにしているが、気象データサイト46から
提供された気象データの予想最低気温温度データと予め
設定された0度の気温温度とを比較するようにしてもよ
いことは言うまでもない。また、上記実施の形態1,2
ではいずれもスプリンクラ消火設備について実施した例
を説明したが、通常の消火機器として消火栓を使用した
消火栓設備についても適用できることはいうまでもな
い。
【0030】なお、本実施の形態においては、点検時
に、インターネットを利用して気象サイトから温度デー
タを読みとり、その温度データと所定の気温温度とを比
較し、その比較した結果に基づいて制御弁を開放させる
ようにしたが、次のように実施形態を改良することもで
きる。即ち、通常時は、制御弁を開放させた状態とし、
給水本管からの水をスプリンクラヘッドが接続された二
次側配管に供給し、二次側配管内を充水させるようにし
ておく。そして、タイマを一ヶ月毎に動作させるのでは
なく、毎日、動作させて、定時間毎に通信手段をインタ
ーネットに接続させる。通信手段は、インターネットを
介して気象サイトから明日の最低気温データを読み取っ
て制御部に出力する。制御部では、その最低気温と所定
の温度、例えば0度とを比較する。比較した結果、0度
以下の場合には、配管内を充水させたままにしておく
と、凍結する恐れがあるので、制御弁を閉止し、二次側
配管内の水を制御弁の排水口から流出させる。このよう
に制御弁の状態を開放状態から閉止状態に制御するよう
にしてもよい。なお、以上の実施の形態においては、気
象データとして温度データを使用する場合で説明した
が、気象データとしては天候データでもよく、この天候
データに基づいて制御弁の開閉状態を制御するようにし
てもよい。つまり、天候が晴れや曇りの場合には、制御
弁を開放状態にして、天候が雪や雨などの場合には、制
御弁を閉止状態にする。
【0031】また、本実施の形態においては、インター
ネットを利用して気象サイトから温度データを読みとる
ようにしたが次のようにしてもよい。例えば、消火設備
が設置される地域の外に温度センサを設置し、その温度
センサから出力される温度データを読み込んで制御手段
に出力するようにしてもよい。このように温度データと
しては、インターネットの気象サイト以外のものを使用
してもよく、外部から温度データを読取り出力できる手
段であれば何でもよい。なおインターネットから温度デ
ータを読取る通信手段の利点は、温度センサのように設
置作業の手間がなく、また現時点の温度以外にも、数日
後、または数時間後の予測値としての温度データを得ら
れることにある。
【0032】ところで、ビルなどの駐車場は、夏場など
は温度が非常に上昇する。このため駐車場に設置される
消火設備は、配管内の消火水が膨張して、配管内の圧力
が高まり、ヘッドが暴発する場合などがある。そこで本
実施の形態のようにインターネット又は温度センサから
最高気温の温度データを読み込んで、温度が所定値より
高い場合には、配管の末端に設けた電動弁(制御弁)を
開放させて、配管内の消火水を抜くことで圧力の上昇を
抑えるようにしてもよい。このようにインターネットな
どから読取る温度データとしては、最低気温だけでな
く、最高気温でもよく、また制御弁の位置も、消火機器
が接続された配管であれば、特にその設置位置は限定さ
れるものではない。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外部から
気象情報データを読みとるか、提供してもらうようにし
ているので、その気象情報データを基に、制御弁の状態
を制御できる。このため、気温が低い時や天候が悪い時
には、配管内の水を自動的に抜くことができる。よって
止水スイッチを押し忘れたとしても、配管内の凍結を防
止できる。また、監視時には消火機器に給水する配管内
には水が充水されず乾式状態にあり、自動定期点検の際
に通信手段がインターネットを介して気象データサイト
にアクセスし、設備地区の気温温度データを検索して読
取り、その気温温度データを制御部に送り、制御部では
その気温温度データと予め設定された所定の気温温度と
を比較し、気温温度データが所定の温度以上の場合には
自動点検モードを実行し、気温温度データが所定の温度
以下の場合には自動点検モードを見送って水を二次配管
内に流さないようにしたので、二次配管内は乾式状態に
あるため、寒冷地で気温が凍結寸前の温度以下になった
としても二次配管内が凍結したり、破損したりすること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る消火設備システム
を示す構成図である。
【図2】同消火設備システムの動作を示すフローチャー
トである。
【図3】本発明の実施の形態2に係る消火設備システム
を示す構成図である。
【図4】同消火設備システムの動作を示すフローチャー
トである。
【図5】従来の消火用スプリンクラー設備を示す構成図
である。
【符号の説明】
21 給水本管(一次側配管)、22 制御弁、23
一次側接続口、24二次側接続口、25 排水口、28
給水管(二次側配管)、30スプリンクラヘッド(消
火機器)、31火災検出手段、40 制御盤、41 制
御部、42タイマ、44 通信手段、45 インターネ
ット、46 気象データサイト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から温度データを読取り出力する手
    段と、該温度データと所定の気温温度とを比較し、その
    比較した結果に基づいて消火機器が接続された配管に設
    けられた制御弁を開放又は閉止させるよう制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする消火設備システム。
  2. 【請求項2】 気象情報データを提供する気象サイトに
    回線を介して接続され、前記気象情報データを出力する
    通信手段と、該通信手段からの気象情報データに基づい
    て、消火機器が接続された配管に設けられた制御弁を開
    放又は閉止させるよう制御する制御手段とを備えたこと
    を特徴とする消火設備システム。
  3. 【請求項3】 インターネットを介して気象情報を提供
    する気象サイトに接続し、該気象サイトから気温温度デ
    ータを検索して読取り、該気温温度データを出力する通
    信手段と、通信手段からの気温温度データと予め設定さ
    れた所定の気温温度とを比較し、その比較した結果に基
    づいて消火機器が接続された配管に設けられた制御弁を
    開放又は閉止させるよう制御する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする消火設備システム。
  4. 【請求項4】 前記消火機器は火災検出手段を備え、前
    記制御手段は該火災検出手段からの火災信号に基づいて
    前記制御弁を開放することを特徴とする請求項1〜3い
    ずれか記載の消火設備システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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