JP2003060521A - 中間周波回路およびスーパーヘテロダイン受信機 - Google Patents

中間周波回路およびスーパーヘテロダイン受信機

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JP2003060521A
JP2003060521A JP2001245867A JP2001245867A JP2003060521A JP 2003060521 A JP2003060521 A JP 2003060521A JP 2001245867 A JP2001245867 A JP 2001245867A JP 2001245867 A JP2001245867 A JP 2001245867A JP 2003060521 A JP2003060521 A JP 2003060521A
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JP
Japan
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intermediate frequency
ceramic filter
frequency
circuit
characteristic
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JP2001245867A
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Akinori Komiyama
明紀 小宮山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スーパーヘテロダイン受信機において、中間
周波回路におけるセラミックフィルタの温度特性の影響
を軽減する。 【解決手段】 ミキサ回路13の出力端に、1次コイル
が接続された中間周波トランス41と、この中間周波ト
ランス41の1次コイルに並列接続された共振用のコン
デンサC41とを設ける。中間周波トランス41の2次コ
イルに接続されたセラミックフィルタ42と、このセラ
ミックフィルタ42の出力信号を増幅するアンプ43と
を設ける。常温時における中間周波トランス41および
セラミックフィルタ42の総合の群遅延特性の中心周波
数を中間周波数に設定する。セラミックフィルタ42の
群遅延特性の中心周波数の温度変化を、コンデンサC41
の温度特性によりキャンセルするように、コンデンサC
41の温度特性を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中間周波回路お
よびスーパーヘテロダイン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーヘテロダイン方式の受信機にお
いては、受信した信号のうち、目的とする周波数の信号
が、ミキサ回路において所定の中間周波数の中間周波信
号に周波数変換され、この中間周波信号が中間周波回路
において増幅されてから復調回路に供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、中間周波回
路は、中間周波信号だけを選択的に増幅するために、バ
ンドパス特性を持つ必要がある。そして、そのバンドパ
ス特性を持つために、中間周波回路には、一般にセラミ
ックフィルタが設けられている。
【0004】図2は、FM受信機の中間周波回路に使用
されるセラミックフィルタの利得特性(周波数特性)お
よび群遅延特性の測定例を示すもので、曲線Aが利得特
性を示し、曲線Bが群遅延特性を示す。なお、セラミッ
クフィルタの中心周波数は、中間周波数に等しい10.7M
Hzに設定されている。
【0005】そして、この図2に示すように、利得特性
(曲線A)はバンドパス特性であり、このバンドパス特
性が選択度特性を決定する。また、群遅延特性(曲線
B)は、チャンネルセパレーションや歪み、DARC方
式やRDS方式などのFM多重放送におけるデジタルデ
ータのエラー特性などに影響を与える。そして、どちら
の特性も必要な帯域内では、平坦であることが好ましい
が、図2の場合、利得特性は、−3dBの帯域幅が190kH
zであり、群遅延特性は、0.5μsの帯域幅が125kHzであ
る。
【0006】なお、利得特性のうち、−3dBの帯域の中
心周波数が、セラミックフィルタの中心周波数と定義さ
れている。また、群遅延特性のくぼみ部分の中心周波数
は、利得特性の中心周波数にほぼ一致する。
【0007】ところが、一般に、セラミックフィルタに
は温度特性があり、温度の低いときには、群遅延特性の
帯域幅が狭くなるとともに、そのくぼみ部分の周波数が
高い周波数にシフトする傾向がある。したがって、中間
周波フィルタとしてセラミックフィルタを使用したスー
パーヘテロダイン受信機では、温度が変化すると、チャ
ンネルセパレーションや歪みが悪化したり、FM多重放
送時におけるデジタルデータのエラー特性などが悪化し
たりしてしまう。特に、車に搭載された受信機では、温
度の変化範囲が大きいので、セラミックフィルタの温度
特性の影響はかなり大きくなってしまう。
【0008】この発明は、このような問題点を解決しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明においては、例
えば、スーパーヘテロダイン受信機における中間周波回
路であって、ミキサ回路の出力端に、1次コイルが接続
される中間周波トランスと、上記1次コイルに並列接続
された共振用のコンデンサと、上記中間周波トランスの
2次コイルに接続されて中間周波信号を出力するセラミ
ックフィルタとを少なくとも有し、常温時における上記
中間周波トランスおよび上記セラミックフィルタの総合
の群遅延特性の中心周波数を中間周波数に設定するとと
もに、上記セラミックフィルタの群遅延特性の中心周波
数の温度変化を、上記コンデンサの温度特性によりキャ
ンセルするように、上記コンデンサの温度特性を設定す
るようにした中間周波回路とするものである。したがっ
て、セラミックフィルタの群遅延特性の温度変化が、中
間周波トランスの共振用のコンデンサの温度特性により
補償される。
【0010】
【発明の実施の形態】例えば、FM受信機において、図
3に示すように、中間周波トランス41と、セラミック
フィルタ42との直列回路により中間周波回路のバンド
パス特性を得ると、その中間周波回路の利得特性および
群遅延特性は、中間周波トランス41およびセラミック
フィルタ42の両者により決まり、例えば図4の曲線A
0、B0のようになる。
【0011】また、中間周波トランス41の1次コイル
のインダクタンスを大きくして共振周波数を下げると、
利得特性および群遅延特性は、例えば図4の曲線AL、
BLのようになり、群遅延特性(曲線BL)のくぼみ部分
の周波数が低い方へシフトする。逆に、中間周波トラン
ス41の1次コイルのインダクタンスを小さくして共振
周波数を上げると、利得特性および群遅延特性は、例え
ば図4の曲線AH、BHのようになり、群遅延特性(曲線
BH)のくぼみ部分の周波数は高い方へシフトする。つ
まり、中間周波トランス41の共振周波数を変更する
と、その共振周波数の変化に対応して、群遅延特性のく
ぼみ部分の周波数をシフトさせることができる。
【0012】この発明は、そのような点に着目して中間
周波回路におけるセラミックフィルタの温度特性を補償
するものである。
【0013】図1は、この発明を適用したFM受信機の
一例を示し、この例においては、鎖線で囲った部分10
が1チップIC化されている。そして、FM放送の放送
波信号がアンテナ11により受信され、その受信信号が
電子同調方式のアンテナ同調回路12に供給されて目的
とする周波数の受信信号が取り出され、この受信信号が
ダブルバランス型に構成されたミキサ回路13に供給さ
れる。なお、図1においては、ミキサ回路13の直流回
路を省略している。
【0014】また、後述するPLL20のVCO21か
ら所定の周波数の発振信号が取り出され、この発振信号
がミキサ回路13に局部発振信号として供給される。こ
うして、ミキサ回路13において、目的とする周波数の
受信信号が中間周波信号SIF(中間周波数は、例えば1
0.7MHz)に周波数変換される。
【0015】そして、ミキサ回路13の出力信号が、中
間周波回路14、すなわち、中間周波トランス41→セ
ラミックフィルタ42→リミッタアンプ43→セラミッ
クフィルタ44→リミッタアンプ45の信号ラインを通
じてFM復調回路15に供給される。この場合、中間周
波トランス41の1次コイルは、共振用のコンデンサC
41が並列接続されるとともに、ミキサ回路13の出力端
に接続され、その2次コイルにセラミックフィルタ42
の入力端が接続される。また、コンデンサC41は、後述
する所定の温度特性のものとされる。
【0016】さらに、中間周波トランス41の2次側の
インピーダンスは、セラミックフィルタ42のマッチン
グインピーダンス、あるいはこれに近い値に設定され、
セラミックフィルタ42の出力端には、マッチング用の
抵抗器R41が並列接続される。また、リミッタアンプ4
3の出力端とセラミックフィルタ44の入力端との間
に、マッチング用の抵抗器R42が直列接続され、セラミ
ックフィルタ44の出力端には、マッチング用の抵抗器
R43が並列接続される。こうして、中間周波回路14に
おいて、中間周波信号SIFが選択されるとともに、増幅
されてFM復調回路15に供給される。
【0017】そして、FM復調回路15において、中間
周波信号SIFからステレオコンポジット信号が復調さ
れ、このステレオコンポジット信号がステレオ復調回路
16に供給されて左および右チャンネルのオーディオ信
号L、Rが復調されて取り出される。
【0018】また、PLL20においては、VCO21
の発振信号が可変分周回路22に供給されて1/Nの周
波数の信号に分周され、この分周信号が位相比較回路2
3に供給されるとともに、水晶発振回路25から安定し
た周波数の発振信号が取り出され、この発振信号が分周
回路26に供給されて安定した所定の周波数、例えば50
kHzの信号に分周され、この分周信号が位相比較回路2
3に基準信号として供給される。
【0019】そして、位相比較回路23の比較出力がル
ープフィルタ24に供給されて可変分周回路22の出力
信号と、分周回路26の出力信号との位相差に対応して
レベルの変化する直流電圧が取り出され、この直流電圧
がVCO21の共振回路21Aに発振周波数の制御電圧
として供給されるとともに、アンテナ同調回路12に同
調周波数の制御電圧として供給される。したがって、V
CO21の発振周波数は、分周回路23の出力信号の周
波数のN倍となるとともに、アンテナ同調回路12の同
調周波数は、VCO21の発振周波数に連動して変化す
る。したがって、目的とする周波数の放送波信号を受信
することができる。
【0020】なお、図示はしないが、FM多重放送を利
用するときには、FM復調回路15からデジタルデータ
により変調された信号が取り出され、この信号からもと
のデジタルデータがデコードされて使用される。
【0021】このような構成によれば、温度が低下した
とき、セラミックフィルタ42、44単体の群遅延特性
の帯域幅が狭くなるとともに、そのくぼみ部分の周波数
が高い周波数にシフトする。しかし、コンデンサC41の
温度特性を選択しておくことにより、温度が低下したと
き、中間周波トランス41の共振周波数を下げて、中間
周波回路14の総合の群遅延特性のくぼみ部分の周波数
を低い方へシフトさせることができる。
【0022】したがって、温度が低下したとき、セラミ
ックフィルタ42、44単体のくぼみ部分の周波数が高
い方にシフトしても、中間周波回路14の総合の群遅延
特性のくぼみ部分の周波数を低い方へシフトさせること
により、セラミックフィルタ42、44単体の群遅延特
性の周波数シフトをキャンセルすることができる。
【0023】また、同様にして、温度が上昇したとき、
セラミックフィルタ42、44単体のくぼみ部分の周波
数が低い方ににシフトしても、中間周波回路14の総合
の群遅延特性のくぼみ部分の周波数を高い方へシフトさ
せ、セラミックフィルタ42、44単体の群遅延特性の
周波数シフトをキャンセルすることができる。
【0024】こうして、図1のFM受信機においては、
温度が変化しても、中間周波回路14の群遅延特性のく
ぼみ部分の周波数位置をほぼ一定に保つことができる。
なお、温度が高くなると、群遅延特性の0.5μsの帯域幅
が狭くなるが、くぼみ部分の周波数位置がほぼ一定なの
で、群遅延特性の0.5μsの帯域幅の狭くなることは無視
できる。したがって、温度が変化しても、チャンネルセ
パレーションや歪みなどが悪化することがなく、また、
FM多重放送の受信時、デジタルデータのエラーが増加
することもない。
【0025】〔この明細書で使用している略語の一覧〕 DARC:DAta Radio Channel FM :Frequency Modulation IC :Integrated Circuit PLL :Phase Locked Loop RDS :Radio Data System VCO :Voltage Controlled Oscillator
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、セラミックフィルタ
の群遅延特性が温度特性を持っていても、その温度特性
をキャンセルすることができ、受信特性を悪化させるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一形態を示す接続図である。
【図2】この発明を説明するための特性図である。
【図3】この発明を説明するための接続図である。
【図4】この発明を説明するための特性図である。
【符号の説明】
10…IC、11…アンテナ、12…アンテナ同調回
路、13…ミキサ回路、14…中間周波回路、15…F
M復調回路、16…ステレオ復調回路、20…PLL、
41…中間周波トランス、42および44…セラミック
フィルタ、43および45…リミッタアンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スーパーヘテロダイン受信機における中間
    周波回路であって、 ミキサ回路の出力端に、1次コイルが接続される中間周
    波トランスと、 上記1次コイルに並列接続された共振用のコンデンサ
    と、 上記中間周波トランスの2次コイルに接続されて中間周
    波信号を出力するセラミックフィルタとを少なくとも有
    し、 常温時における上記中間周波トランスおよび上記セラミ
    ックフィルタの総合の群遅延特性の中心周波数を中間周
    波数に設定するとともに、 上記セラミックフィルタの群遅延特性の中心周波数の温
    度変化を、上記コンデンサの温度特性によりキャンセル
    するように、上記コンデンサの温度特性を設定するよう
    にした中間周波回路。
  2. 【請求項2】ミキサ回路と、 このミキサ回路の出力端に、1次コイルが接続された中
    間周波トランスと、 上記1次コイルに並列接続された共振用のコンデンサ
    と、 上記中間周波トランスの2次コイルに接続されたセラミ
    ックフィルタと、 このセラミックフィルタの出力信号を増幅するアンプと
    を少なくとも有し、 常温時における上記中間周波トランスおよび上記セラミ
    ックフィルタの総合の群遅延特性の中心周波数を中間周
    波数に設定するとともに、 上記セラミックフィルタの群遅延特性の中心周波数の温
    度変化を、上記コンデンサの温度特性によりキャンセル
    するように、上記コンデンサの温度特性を設定するよう
    にしたスーパーヘテロダイン受信機。
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